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2022-11-20

流産控えたワイ、親戚の集まりメンタル死ぬ

親戚の集まりに久しぶりに行ったら、すべてが子育てで占められていた。

子が起きているあいだは、全員の全意識と全発言が子に向けられ、

子が眠ると、子育ての苦労話、復職をどうするか話、子どものためのマイホームの話、夫がいか育児に非協力的かの話、話題が尽きたら、ひたすら写真を見せあいが続く。

しばらくするとぐずりながら子が起きて…(ry

これを4時間繰り返す。

その場において子無しは私だけであった。というか、ちょっと前まではいた。

繫留流産というやつで、来週に手術をする。

さな子どもは、普通にかわいかった。やわらかくて、うるさくて、光っていた。

もし産まれてたらなんて、感傷も起こらなかった。

とにかくヒマで、自分がなんでなんのために生きてるのかわからなくなって、ぼんやりとしていた。

2022-11-17

anond:20221117140057

夕方あたりから今日帰ったら何しようかなとかぼんやり予定立ててるんから急に割り込むな

当日じゃなくて前もって言え、そうすれば当日風邪ひいて休むから

2022-11-16

anond:20221116150144

目の前に巨大なスクリーンがあるのに集中しなきゃ視界の端がぼんやり光ってるのが気になるってヤバくね?

2022-11-14

三十路女の恋愛遍歴

「女の恋は上書き保存」などと言われるが、私はこれまで好きになった人たちの誕生日すら忘れていない。

30年間で12人。片思い失恋ほとんどだが全て良い思い出だ。

今更誰かに話せるようなものでもないが、自分の中だけに留めておくのも勿体無いのでここに放流しておく。

1人目 K.D.くん

幼稚園年中〜年長のころ

幼稚園で同じ組の子

一人称が「オレ」なのがかっこよくて好きだった。

小学校に上がる際、親の転勤でどこかへ行ってしまい、好きと伝えることはなかった。

2人目 K.Y.くん①

小学校1年生〜4年生のころ

同じクラスの子

顔がかっこよくてスポーツ万能で、いわゆるカースト上位の男の子だった。

小学校2年生の頃に仲良しの女の子に彼のことが好きだと内緒の恋バナをしたところ、翌日には本人にバラされてしまいとても嫌だった思い出がある。

そのときは「もう好きじゃない」などと言って誤魔化したが、結局クラス替えで離れるまでずっと好きだった

3人目 K.Y.くん②

小学校5年生のころ

同じクラスの子

小柄で顔立ちが整っている、可愛い男の子だった。

クラスで1番可愛い女の子も彼のことが好きで、どうやら両思いのようだったのでそのまま好きでいることがつらかった。

このころ、自作ホームページに彼をキャラクター化した絵を載せていた黒歴史がある。

4人目 I.M.くん

小学校6年生のころ

同じクラスの子

ガキ大将タイプで少し粗暴な、学内カーストトップ男の子だった。

小学生なのに「女子」ではなく「女の子」と言うところが好きだった。

このクラスではくじ引き席替えをしていたのだが、先生のくじの作り方のクセを見抜き毎回必ず隣の席か同じ班になるようにしていた。しかしそれで仲が深まるということは特になかった。

高校生の頃、風の噂で彼が薬物か何かで少年鑑別所に入ったことを知り、少し切ない気持ちになった。

5人目 M.T.くん

中学1年生〜2年生のころ

隣のクラスの子

背が高く文武両道で人気者の男の子だった。

ある日廊下あくびをしている姿を見かけた時にキュンと来て好きになった。人生で唯一の一目惚れだった。

とにかく人望があり良い話ばかりを耳にするので、その度にどんどん好きになっていったが、ほとんど会話をすることもできないまま「憧れの人」で終わった。

6人目 T.N.先生

高校1年生〜3年生のころ

担任先生

同級生とは違う大人の落ち着きや優しさに惹かれて好きになった。

先生に気に入られたい一心毎日勉強をして、定期テスト模試は常に学年トップだった。

勿論この恋が成就することはなかったが、たいして進学校でもないのに難関大学合格することができたので、人生を変えてくれた恩人だと思っている。

7人目 F.T.くん

大学1年生〜4年生のころ

サークルの同期。

とにかく話が面白く、顔が筋肉痛になるほどずっと笑わせてくれる人だった。

趣味も合いとても仲が良かったが、友達以上になる方法が分からず、彼氏がいる期間を除いてぼんやりとずっと片思いをしていた。

大学4年生の頃、クリスマスバレンタインを二人で過ごせたにも関わらず何もすることが出来ずに終わり、ようやく諦めがついた。

8人目 H.S.くん

大学2年生のころ

ネットで知り合った8つ上の社会人

はじめてできた彼氏だった。

付き合って4回目のデートTシャツから胸毛と背毛がはみ出ているのを見て、さーっと冷めてしまい別れた。

当時は「未成年女子大生を狙う社会人男なんて気持ち悪いし別れてよかったよね!」などと思い体毛ごときで冷めた自分正当化していたものの、4回デートしてもキスすらしなかったのでそれなりに誠実な人だったんだろうなと今となっては思う。

9人目 T.J.くん

大学2年生〜3年生のころ

ネットで知り合った1つ下の大学生。

この人には私がいないとダメだ、と思わせるようなところが好きだった。

1年間付き合ったものの、色々なことがうまく噛み合わずお互いに疲れてしまい別れることになった。

納得して別れたつもりだったが、かなり引きずった。食事ほとんど喉を通らず、風呂も入らず、歯も磨かず、毎日泣いていた記憶がある。半年ほどで落ち着いたが、未だにほんのり未練がある。

今ならもう少し上手く付き合えただろうなあなどと思ってしまう日がたまにある。

10人目 H.K.くん

社会人1年目のころ

会社の同僚。

かなり変わった人だったので告白をされてから少し悩んだものの、見た目が良かったのと猛アタックしてくれるのが嬉しくて付き合った。

愛情表現をたくさんしてくれるので私も出来る限り尽くしていたものの、日々重くなる愛に辟易し1年と経たずに別れた。

その後少ししてからメンタルを病んでしまったらしく、長期休職後に退職していた。私も原因のひとつだったのかもしれないと思いやや責任を感じている。

11人目 M.U.くん

社会人1年目〜3年目のころ

会社の同僚。

頭が良く明るいので会話が楽しく、一緒にいて居心地が良かったので好きになった。

付き合ってから徐々に相手気持ちが離れていくのを感じ、それを繋ぎ止めるのに必死だった。

結局1年ちょっとで振られたものの諦めがつかず、その後も1年ほどセフレの座に甘んじていた。

本気で婚活をしようと思い立ったタイミングでようやく断つことができた。

12人目 夫

社会人4年目〜今

婚活パーティーで知り合った。今の夫。

婚活を始めてからは「恋愛」よりも「結婚のための条件」に重きを置いて出会いを求めていたが、結局好きになってしまったのでふつう恋愛をした。

同棲するとなったときにお互いの個人情報を共有したところ、仮に「結婚のための条件」だけで相手を選んだ場合でもきっと夫を選んでいただろうと思うくらいの人だと分かった。大好きな人オマケで好条件までついてきて、私は大変運が良かったと思う。

夫との恋愛最後にすると誓ったので私の恋は12人で終わり。

ここからもう増えることはないと思う。

2022-11-12

妻が突然どなってくるので困ってる

今朝、妻と一緒に美容室にいく予定があって、掃除や子の準備をしたあと、子といっしょにNHK教育テレビぼんやり見てしまっていると、大量の洗濯ものをしていた妻からいきなり怒られた。

時間がいつのまにか間に合わなくない時間になっていたのに準備ができていないように見えたり、せかさなかったことが悪いらしい。

1-2分で準備して出かけることにして、子を預けてなんとか美容室に向かった。

しかに、自分時計を気にしていなかったことは悪い。

ズボンを履き替えていなかったことも準備不足で悪い(ただし、外に行くズボンソファーに座るのを妻が嫌うので直前に履き替えることにしていた)。

でも、いきなり、なんでもう間に合わないじゃない!と怒鳴るのは受け止めるのに難儀する。

自分が悪いのは間違いないけれど、妻も時間を見落としていたし、2人ともよくなかったのではないか、と思ってそう返すと、さらに怒られる。

妻は時間がわかっていたそうで、ならもうちょっと早くせかしたらいいのに、とも思うけれど、反論するのは反省していないから、とさらに怒られる。

事前に何時の電車に乗るか、何時に家をでるか意識合わせ出来たらよかった、とは思うし、時間が過ぎていたら、間に合わないから急ごう!となるのがいい気がする。

で、ずっと怒っているかというとそうではなくて、一緒にでかけているといつのまにか甘えてきたりしてよくわからない。

そして、自分は怒鳴られたことでちょっと萎縮してテンション低くなりがちで、そうしていると、ずっとむすっとしていて楽しくない、とまた怒られる。

こんなささいなこと(でも相手にとってはいらだつんだろう)で怒鳴られることがたまにあって、けっこうつらい。

離婚以外でいいやり方ないでしょうか。

2022-11-11

anond:20221111234218

まともかどうかの話はしていない。単なる事実の指摘

世の中には相当数、下記の方々がいるからな

 

 

あと自尊心を親や学校やその他の人に踏みじられまくったせいで自己愛性になっている人

 

anond:20221110214353

恋愛の罪悪感」とはいったい何を指しているんだろう、と思いながら読んできたので

>目が一重だとか、団子鼻だとか、胸が小さいとか、持病があるとかそういう理由だけで切り捨てておいて、

ここにかなり意表をつかれた、完全に、不意打ちだった

 

マッチングアプリ出会うからなの?

 

相手が団子鼻だとか一重だとか胸が小さいだとかは最初からわかっていることなので、

そこを理由に別れるぐらいなら最初から交際するという選択肢がない

 

なら

そもそもそんなものは感じない

なのかもしれない

 

昔、女性ファッション誌だったと思うが、男性作家が回答していた一節をぼんやり覚えている、

恋愛したいと言いながら相手スペックで選んでしま相談者に対し、「恋は落ちるもの相手ハゲでもデブでも燃え上がる恋ができれば」みたいなことを書いていたはず。

 

相手が団子鼻だろうと強烈に惹かれて輝く団子鼻に見えるような恋愛こそが自分はしたい、

普通に恋愛する」人のたいていは似たようなもんだと思うんだが…

   

ここから先は、上みたいななんつーか「こっちのが恋愛をわかってる」マウント気味になっちゃう部分を抜きにして、

言っちゃ悪いが、なんで増田が29歳まで童貞恋愛弱者な理由にめちゃくちゃ(勝手に)腑に落ちたわ

昆虫的な気味の悪さ、他人機微に対する関心のなさというか感じる

北千住商店街を抜けた先にある荒川にはきっと大切なものが詰まっている。

デービッド・アトキンソンがいうには、1990年から2021年までに生産性年齢人口(16−64歳)が1299万人も減っているらしい。高齢者は2141万人も増えている。人口動態によって、社会保険料消費税も増えて、移転政府支出が増えている。そんなツイートをみて僕は「どうすんだよこの社会・・・」とつぶやいた。


どうすんだよこの社会


「おれはさ、どんなに社会がクソだったり、自分の身の置かれている環境がどうしようもなかったり、システムによってどんな不利益が被られようと、そういったことを理由に行動をせずに批判者側に回るっていうのが一番嫌いなんだ」

Kは黙って聞いている。きっとこのクソムカつくどうしようもない共感性皆無男をどうにかして言いくるめてやろうと思っているのだ。

「それでさ、どうするわけ?大事なのはその置かれた状況を出発点にどんな一歩目を進めるかじゃん」

あなたって本当に、なんてことを言ってくるんだろうね。むかつく」

「おれがそれを言って嫌われるかもしれない可能性は、そいつにいったときそいつ人生好転するかもしれない可能性とは関係がないからな」

人はみんな弱い。日本人とかじゃなく、人類全体で弱いのだ。30年間も生きてきて、ようやっと肌で理解してきた。

おそらく自分雇用者側に回ったからだろう。その人間の本性を前提にシステムは構築されなければならないのだ。

自分はそれをものすごく憎んでいる。いや、憎んでいた。正確に言えば、昔はそういった理不尽な抑圧がものすごく窮屈で、どうにかなりそうだった。

なぜだか知らないけど、自分は昔からずっとそうだ。そういう人間として生まれ育った。

でも今は違う。それは社会として必然的存在しているものだ。それを自分体感してしまった。


エリート女性システムに抑圧されるのは、女性全体の勤労意欲が低いからだ。きみがどんなに自分のことを才女だと思ったとしても、それを証明する方法が他になければ、面接の時に語り得るものなんて雇用者側は信用することなんかできやしない。どうせ好きな人ができて、その人と結婚したら、すぐに子供を作って辞めていくんだろうって。そう思われている。きみがどうかは重要じゃない。問題は、社会がずっとそのように回ってきたということなんだ」

「だけどそれは間違っている。社会女性の機会均等を実現すべきだし、資本体力のある会社だったらそれを実現できるはずでしょう?」


「なんで?会社が何十年と高い法人税を払いながら貯めてきた内部留保を、なぜ利益がでるかどうかもわからないもののために使わないといけないの?そしてなんでそのような貯金が当然の権利として自分提供されると思っていて、そうしない社会が間違っていると思っているの?」

「そんなの綺麗事だよ」

「そうかなぁ。極めて現実的なことしか言ってないけど」






理想というのは脆いものだ。僕は理想論者だ。正真正銘の。正真正銘すぎて理想同化しているかもしれない。

それほどの理想論者がいうことが極めて現実に即したものになるなんて、だいぶ皮肉の利いた人生だと思う。

「でもね、なんであなたがそれを言ってくるのかをよくよく考えてみると、あなたになにか得になることがないっていうのがわかってくるのよ。そういう意味で、稀有存在よね

あなたって。どうしてそんなことをしているの?」


Kは自分LOVE輪廻を回したいんだと言った。僕は「自分もそれをやっているつもりなんだ」と言った。

「誰かにもらった恩を、別の誰かに与えたい」 それ自体は物凄い誇大な理想論かもしれない。








Kの彼氏は1年前に死んだ。自殺だった。

正確にいうと、元彼氏だ。別れた後に、いろんなことが重なったのだという。

彼氏理想論者だったそうだ。とてつもない理想論者だったのだろう。きっと、世の中に蔓延する悪意や、欲望を受け止めきれなかったんだと思う。

高尚な理想を掲げることは、現代ではとても難しい。







僕たちは北千住にいた。ずっと北千住にいた。Kと出会ったのも北千住だった。

ずっと仲が良かったわけではないが、期間だけで見ると長い付き合いとなる。僕がまだサラリーマンの時だった。

「まだ学生だった頃からすると、だいぶ、変わったね」

「それって、いい意味よね?」

「もちろん。ふわふわした足が、ちゃんと地についてる」










僕たちはよく荒川に行った。深夜の荒川は静かだった。

河川敷ほとりで缶チューハイを飲む。

「この広い空に包まれているせいで、きっと気が大きくなっちゃったのよ。こんなこと言うつもりなんてなかったのに」



Kはそう言って泣きながら笑っていた。




今日は月がすごく明るいから、だいぶ遠くまで見通せたのかもしれないね



僕は橙色のランプが等間隔で並ぶ夜の首都高が魅せるトラックの明かりをぼんやりと眺めているのが好きだった。

それは北千住に住む僕にとって、今日の星空と同じくらい、大切なものだった。

僕がKにプライベートのことを聞くと、Kは仕事に集中するんだって言った。

Kはなにか煮え切らぬ様子で僕に話を聞いて欲しそうだった。2件目に行けるような時間だったから、「もう少し話していく?」と聞いて、

それでいつものように荒川まで歩いていった。


前の彼氏の話を聞くと、Kは「うーんそれは言えない」と言った。

言えないんだったら話さなくていいし、きっといろんなことがあったんだと思う。


そうして1分くらいぼんやりしながら、Kは「まだ自分の中で整理がついていないのよ。この感じをどう処理したらいいのかわからなくて」と言った。



「なにやら元カレが死んじゃったような心残りだね」



「死んじゃったのよ」

Kは言った。










彼氏はとても誠実な人だった。不誠実なことは許せない。浮気や、不倫だとか、そういうものに自ら手を染めるようなことはしないんだって

相手に対してそんなことがあるかもしれないだなんて想像もしないほど実直な人だったのだと言う。

一社目に入った会社を辞めて転職した会社ちょっとブラックみたいなところでね、自分と別れたタイミングっていうのもあったのか、いろんなことが重なって、それでかな。

実家のお母さんから電話がかかってきたとき、私は会社にいたんだけど、気が動転していてね、私の様子を見兼ねて先輩がタクシーGOで呼んでくれて、それで帰ったの。

から私のお母さんも私がぐちゃぐちゃになっていたことを知ってるし、私その時子供ときのように泣きじゃくってた。葬式はもう済ましているって向こうのお母さんは言ってた。カレが亡くなってから3日後くらいに連絡がきたから。それで、東京にいるカレの友達に連絡をして欲しいって。ひどくない?それを私に頼むのよ。

でもね、私よくわからないの。何だろう、栃木実家に行くなんて、いまだにできてない。だって、なんかそれをしちゃったら、もう二度と戻ってこないような気がするでしょう?もし、私が会いに行かなかったら、まだカレは生きているのかもしれないって。確かに私は人の死に携わることが多かったけど、葬式が残された人たちのためにあるんだってこと、いまだったらすごくわかる。



僕は煌々と輝く月を見上げてから、その隣にある星に向かって念じるように言った。

「行こう。絶対行こう」



だよね。いかないとだよね。



絶対に行きなよ」



「あとね、一つ、言えることがあるとしたら。俺の姉も、当時付き合っていた彼氏を亡くしたことがあるんだ。

からKに言えることは」



その経験は必ず乗り越えられる人にしか訪れない。




僕は「絶対に生きなよ」と言った。生きるしかないんだよ。どんなに絶望の淵に立たされたって、残された側は後を追うことができないんだ。

だって、それは、負けたことになるじゃん。相手に。ずるいよね。ムカつくよね。自分勝手だよね。



「私もね、最初に聞かされた時、なにかずるいってきもちが片隅にずっとあった。何だろうね、ずるいよね。卑怯よね。ムカつくよね」




「わかんないけどさ、Kちゃん応援してるから、どうにかしなよ」



「なにそれ笑雇ってくれるってこと?笑」



「それもありなのかな笑」



「800万円で、秘書!とかどう?」



たかいなあ笑」










僕たちが今経験していることは、必ず乗り越えられるものなんだと思う。

認識できるものしか経験できるものはない。僕は、Kにとって4人目の人間だった。

幸か不幸か、僕はKの背負っているものを一緒に背負うことになった。

「こんな話を聞かせてもらえるなんて、俺の人生って素晴らしいなぁ」と僕は言った。


僕はきっと他の人よりも背負うものが多く生まれてきた。

から、僕は自分にできることを増やさないといけないと思う。


商店街を抜けて駅に向かう前に僕はKの腕を引っ張って、力一杯抱きしめた。

そこに純粋気持ちしか込められていないことを理解したKがいることがわかった。


「本当、あなたって、稀有存在よね」


「泣かせることにかけてはベテランからね、よくも悪くも」



「悪い方がほとんどでしょうね」









理想現実があることを理解している。理想現実は明確に区別されるものでなく、現実の一部として理想存在していることを理解している。

僕は極めて現実的立場から理想のためにできる一歩目を進めている。その区別ができなくなってしまった先に死が存在していることを理解している。

僕は生きるために、現実理想を分けて考えるようになった人間だった。この社会の答えを生み出すために。





改札に上がる東口エスカレーターの前でKはじゃあねと言った。

僕は言った「頑張ってね」



「あのさ、きょーこちゃん。とにかく、頑張ってね」



僕は静かに笑った。



Kはエスカレーターを登っていった。


僕はそっと歩き出した。

anond:20211010071233

生理調整したくてピル使ってみたけど

結構ぼんやりしたり微熱でたり具合悪くなったりするよ

飲んで体質に合うか試してみて

合わなかったら次みたいにしてたら

時間お金もかかるし

あと婦人科医師と合う合わないもあるし

避妊ピルコンドームの併用は幸運な人はできると思う

お金があれば色々ためせるだろうけど

あと普段からピル使ってル人はピル辞めても翌日からピル飲んでない状態身体に戻るわけじゃなくてゆっくり戻るよ

妊活したいって思ってもすぐには出来ないと思うし

2022-11-09

anond:20221108233739

雇用の流動的な職種(単に個人の成績が悪いだけで指名解雇されて、訴えたら負けた事例があるらしい。確認はしてないけど。)で働く俺は、現状に満足しているけど、

生産性の高い人間はみんな英語圏に行っちゃうので、国内企業生産性は低いよ。

あと、競争なんて知らずにぼんやりぼやぼや育ってきた標準的日本人が馴染む制度だとも思えない。

手を繋いでゴールする共産主義もどきでみんな一緒に貧乏になる方が、向いてると思うよ。

というか、自由主義本山アメリカでさえ、労働者階級向けの制度はそんな感じじゃん。

2022-11-08

労働階級から抜け出してぇ

仕事をする、仕事に就いて稼ぐのが当たり前だと思って生きてきて、でもダルいからそこそこの仕事適当にこなしつつダラダラやってきた

大学行ったらみんなアルバイトするし3.4年になったら当たり前みたいに就活するし週5で働くことが当たり前、それ以外の選択肢ないんだなーと思ってた

労働者でない階級があることを知らなかった

無知すぎる

色々あって自営業になったけど結局やってることは労働者なんよ

ダルすぎるから週5では働いてないが

でも結局仕事もらってそれこなして金もらう労働してる

起業してるわけでもないし稼げてもないし1人で細々やってるだけ

人と関わるのしんどすぎるからやっぱり起業なんかは向いてないとは思うけど

はてブは当たり前だけど労働者が多くて、Twitterも5chも労働者しかいなくてそんなとこに入り浸って労働辛いよねって慰め合ってるだけで一生ここから抜け出せなくて抜け出すという発想すらなくて昔見た女王の教室天海祐希が言ってたセリフ…何で勉強するのか?社会の仕組みを知らないといいように使われるからバカ搾取される的なあれ…をぼんやり思い出す

バカ側だよなぁずっと

YouTubeなんかは起業家多くて労働階級にいない人も多い

憧れる

六本木で働く知り合いいるけど労働してない客来るよと言ってた

不労所得羨ましい

向き不向きはあるが、人と関わらない範囲労働階級から抜け出してぇな


労働者からするととんでもないギャンブルで、そんなことに手を出して失敗する方がバカって感じだよね

かにそう思う

借金とか絶対無理

脳の仕組みが違う、刺激に強いか刺激に弱いか

これはもう生まれつきのやつだから

思うに、ネット民は圧倒的に刺激に弱い脳の持ち主が多い

ぬるま湯安全地帯

ちょっとでも刺激があると疲れちゃう

わかるわかる…

刺激に強くて、ちょっとのことじゃビビらなくて、ずっと先を見据えておどおどするより目の前のリスクバーンととれる人間

尚且つ一部の幸運の持ち主がこの階級にいない人なんだよなぁ

ガチャはともかく

親が労働階級いないレベル金持ちは、まぁ最初から次元うから

別世界の話

まれた時から金とは何か、世界社会の仕組みとはどうなっているか、叩き込まれてるから

うちはやみくもに宿題しなさい!勉強しなさい!大学行きなさい!就職しなさい!だったからな〜

まぁほとんどの家庭これでしょ


労働階級嫌だな〜

考えれば考えるほど向いてないからたぶんぼんやり何もやらずにはてブTwitter眺めて今日も寝ると思うけど

これ読んでる人間も全員そうだよね

2022-11-06

anond:20221106211814

ジェンダーというのは私もよくわからない。

と同時に、容姿がどうのこうのってジェンダー論の本筋じゃないような気がするね。

ただ、世の中がどんなにかわっても、結局、男性女性評価する、という構図だけは大きく変わってこなかったとは思う。

男性視点だと、お姫様的な価値と嫁としての価値伝統的な二大価値、かなと思う。単純化すればですよ、もちろん。

そこに、80年代バブル期キャリアという価値が新たに追加された。

キャリアウーマン価値は今再放送している東京ラブストーリー象徴されるトレンディドラマにみられるように、女性お姫様でも嫁でもない新たな価値を見いだせると夢と希望を持たせたものの、

結局男性社会を固持する組織風土が根強く、男性に伍して働くことが強制された挙句ガラス天井が待っていた。女性失望させたのがこの40年。

男女雇用機会均等法で頂点に上り詰めたのはほんのごく一部。そもそも価値も求められながら、職場では男性に伍して、という条件はあまりにもハンデだ。

一方、家族構造戦後、大きく変化して、嫁的な価値は低下。強制的に嫁を教育し、家にそぐわなければ排除も辞さない、子供を産めないなら出ていけという、そんな社会ではなくなった。

なので、そんな時代を反映したおしんや、ふぞろいの林檎たちといったドラマリアリティを失っていく。

そうすると、残るはお姫様価値

日本社会は、この男性目線で最後に残ったこ価値も何かぼんやりとしたものになってしまったのではないかテレビドラマの傾向をなんとなくみての感想だけど。

トレンディドラマは、お姫様価値キャリア価値で、美男美女をおしゃれな職場に登場させて、視聴率をゲットしてきたが、うそっぽくなってしまった。

韓流ドラマトレンディドラマの潮流を直球で引き継いで、朝鮮半島男尊女卑文化を背景に、お姫様価値を全面に打ち出してヒット。いまだにトレンディドラマ路線でいける。韓国では嫁的な価値がいまだに高いので、トレンディドラマホームドラマミックスさせたのが韓流となった。

しかし、日本製作者(男性からみると、トレンディドラマ自体が空々しいものになってしまって、方向性を見失っている気がしている。

そもそもお姫様価値なんて、男性からすると嫁的な価値を得るためのジャンプ台のようなもので、嫁的な価値が低下した今、女性あんまりお金をかける動機付けがなくなってしまった。

しかし、女性からすれば、キャリアもだめ、嫁的な価値不要ということになれな、お姫様価値を磨く以外に、自分価値を高めるすべがない(もちろん極論)。


そんな時代は、女性からすれば、不安なんじゃないだろうか。存在論的に、というか承認欲求的にというか。

そんな不安時代からこそ、お姫様価値ますます神経質になり、

女性からすると好きでもないおじさんから容姿についてとやかく言われるのは恐怖でしかないということです。

https://www.leon.jp/lifestyle/148647

という「恐怖」に結びつくんじゃないだろうか。

適当感想です。

2022-11-05

朝食食ってるときに、ぼんやりと浮かんできたこ

みかんばかり食べて、みんなに申し訳ないと思わないのか!?

「思わんねえ!みかんを食べるのは我々の権利だ」

みかんを食べる権利など、あるものかよ!」

2022-11-04

社会的成功を得てなお解消されないコンプレックス

コンプレックス成功へのバネになるかもしれないけど、成功コンプレックスを癒すとは限らないんだな。若くて何も持ってなかった頃は、コンプレックスをばねに成功してやろうという気概も生まれるのだろうが、いざ成功したとしてもコンプレックスが解消されない場合、より一層コンプレックスは先鋭化していくのではないか。これには2つの理由がある。1つ目は、コンプレックスを解消するために向けていた情熱が、ある程度満たされてしまうため。2つ目は、成功体験を味わったがために、加齢や成績不振などでそこから転落していく恐怖を覚えるため。結局コンプレックスを解消するには、コンプレックスのもの真摯に向き合うほかないのか?

っていうことを、アスリートKや作家M、芸人Mのことを思い浮かべながらぼんやりと考えていた

2022-11-03

anond:20221102181349

この道ではかなりライトな楽しみしかしてないけどこうやって説明されるとなるほどなぁと感じる

俺は主に見るだけ派で盗撮からスタートしてる

それから触ったりかけてもらったりに好みが追加されている

体験するのは風俗のみ

過去に付き合った相手にはカミングアウトせず別れた

言いにくいよね

ただ付き合ってると相手トイレの様子とかパンツについたウンスジとか目にすることがあるのでひっそりと興奮してた

あと肛門舐めとかもここからウンコでるんだと思いながら毎回舐めてた

まぁともかく実際に体験するのは風俗のみ

でも体験できる風俗店ってほとんど全部SM系なんだよね

東京純粋に排泄してるとこを見るだけの風俗店があるらしくて一度行ってみたいなぁと何年も前からぼんやり考えてる

嬢には他はどんな人がいるのか色々聞くようにしてる

聞くと人によって色々違うんだなぁと感じる

実際に食べる(飲み込む)まで行ける人ってほとんどいないみたいね

そこまでいけると一流のAV男優になれると思うわ

2022-11-02

誕生日おめでとう

誕生日おめでとう。

あなた誕生日に直接会ってこれを言うことが出来なくてとっても残念だけど、言葉を大切にするあなたなので、言葉を贈ることが出来ればと。

複数日にかけてちょぼちょぼとこの祝辞を書いているので、前後脈絡がない所は(あ、違う日に書いたんだな)と思ってくれると助かります

思えば僕たちが初めてちゃんと会ってお話したのはもう2年前の早春のことで、湯島の「シンスケ」から飲み始めるという、今振り返ってもかなり攻めた会だったと思います

夜の上野公園お酒片手にベンチで話し込むなど、ここ最近会う時の「型」みたいなのができた(僕としては)非常に素晴らしい会で、次はしっかり桜を観ようなんて話をしてお別れをした、コロナ禍前夜の最後享楽の日でした。

それからかれこれ2年が過ぎ、(桜を観ようね、という約束含め)もう会うことも無くなってしまうのかな、なんて考えていた今年の早春あなたから直接DMで連絡を貰えたことを今でも思い出します。それに前会った時に観ようねと話していた桜のことも覚えていてくれてとても嬉しかったです。こういう口約束はとかく反故にされがちで、だからこそきちんと覚えていてくれたことを嬉しく思うし、それだけで救われました。

梅雨が(一時的に)明けた今年の初夏、互いの諸々を乗り切り再び会うことが出来たことは、今年起きたことのうちで最も嬉しいことです。駅の改札で会った時のほとんど最初のひと声、とっても嬉しかった。人から褒められることなんてここ最近はとんと無かったけど、これまでの人生で受け取ってきた褒め言葉と同じくらいの嬉しい言葉をたくさん頂いてしまいました。何だかこんなんで本当にいいのだろうかと、白昼夢でも見ているんじゃないかと、ふと思ってしまうほどに。

10月に会えると決まった時、もう今日含め前後数週間には会えないことは分かっていたので、事前にプレゼントはあげようと思ってました。この話はしたけども、あなたにあげた某ブランド別注のカップは、見た瞬間に、あなた自分の部屋でこのカップ持つ姿が目に浮かぶようで、これをあげるしかないと即決でした。

自分が思っていたよりもとても喜んでもらえて、本当にあげて良かったなと。人生で、人から貰えるもので心から嬉しいことってあまりないじゃないですか(そんなことも無いのかな、どうなんだろう)。でもあなたの気に入るものをあげることが出来て僕も心から嬉しい。心に余裕があまりない時は洗い物をため込みがちと話してくれたけども、「このカップだけは使っては洗って、使っては洗ってとやっている」話を聞いて、いいものをあげられて良かったと安心しています

とても暑かった夏の日と、今の寒さ厳しい日々との間隙の、あの偶然にも秋めいた夜のことは死ぬまで忘れない、というか忘れられない。あの夜も嬉しい言葉をたくさん頂いて、嬉しくて何だか泣いてしまいそうで、というか多分少し涙は出ていて、こんなに良い夜があっていいのだろうかと帰りながらぼんやりと思ったことを覚えている。

僕がこれまであなた言葉にどれほど救われ、励まされた日があるか、あなたへ上手に伝えられないことがもどかしい

ここ最近お仕事がとてもとても大変とのことで、僕としてはこの瞬間にも手伝えることがあれば何でも手伝ってあげたいという気持ちでいっぱいです(最近はもう峠を越え、少しづつ色々戻りつつあるみたいで)。

とはいえあなた仕事場に行って直接手伝うことはできないので、せめてもの慰みと、あなたに救われてきた日々の恩返しの気持ちも込めて、とてもつらいあなたの日々を言葉で支えられたらと思う。あるいは僕が元気にやっている姿を見て、あなた安心してくれるのが僕にとっては何よりです。

サッカーにできることは何でしょうか。何も出来ない時でも、何も出来ない人を支えることは出来るはずです。(中略)今、自分が出来ないのであれば出来る人を支えたい。あるいはその先の人までも支えたい。この放送を見て、誰かが元気になってその人が、誰かを支えている人を元気づけられるのであれば、それでも意味があるのかなと思って、この放送からレアル・マドリーリヨンゲームをご紹介していきます。」という話をしたのは、サッカー実況者の倉敷保雄さんという方です。

東日本大震災から5日後に放映された、ヨーロッパの大きなサッカー大会試合開始前にこの話をしてくれました。

"今自分が出来ないのであればできる人を支えたい"というのはある意味では今回のモットーのようなものであり、自分の中の心がけのひとつでもあります。僕の言葉であったり、普段と変わらずにそれなりにやっている姿であったりが、あなたの心の救いのほんの一部にでもなってくれていたら、それはどんなに嬉しいことでしょうか。

今回は僕が支えるタイミングでした。またあなたに支えられるタイミングが来ると思うので、その時はバトンタッチで。2人ともダメなら、2人で沈みましょう。

前に11月12月と会おうねと話してくれたの覚えてますでしょうか。

具体的な日取りは決められていないけれども、あなたに会える日だけが今の僕にとっての休日であり、あなた自体が最早休日と言っても良い程です。

太宰治の『晩年』では、麻の生地着物を一反貰ったことで夏まで生きようと思ったということから話が展開していきますが、まさにそのような感覚で、僕ももう少し長く生きられるなというか。生活に張り合いがでています

さて、とっても長くなってしまったのでここまでにしたいと思います

あなた誕生日を祝福してくれる人はたくさんいると思うから、その人たちの1番うしろから、せめて手を振ってお誕生日おめでとうを伝えます。良い1年を。

2022-11-01

母親の不幸を願う

実際に母親が不幸になったら、とても心配するし、不安になり、号泣したり抑うつ症状を発症したり、食事できなくなったりするんだと思う。

場合によっては経済的に支えたり、心身をささげたりする必要があって、本当に困ったことになると思う。

ただ、具体的にどう、というのはないが、ぼんやりと、「しねばいいのに」的な気持ちを持っている。

特に母親幸せそうに思える時だ。

幸せそうな母。素晴らしい言葉の響きだ。読んだだけで、娘として幸福感が呼び起こされる。

しかし同時に、あるいは圧倒的な強さで「ふざけるな。ゆるさない」と思う。

かつて私は、母親自分にそう思っていると感じていた。今でもまあ、感じている。

娘が自分より幸せになったり、愛されたりするのが我慢ならないんだろうなぁと、感じていた。

から母親が喜びそうなこと、こんなに自分は恥をかいた、失敗した、誰にも相手をされなかった系のエピソードを伝えた。

母はそれでご満悦に見えた。

それが今では、私が母親にそう思っている。ざまあみろ。とどこかで思うのだ。

それに対していちいち罪悪感を抱く自分

大して母親は、絶対にそんな感情を持ち合わせていない。気持ちよく「ざまあみろ」と思って、あるいは無意識気持ちくそう感じて、一切振り返ることも覚えていることもないだろう。

母は…というか、世の中にはそういう人たちもいる。

罪悪感には多少があり、個人差がものすごく大きい。

たまたま自分母親が少なく、娘が大きかった。と、言えるだろうか。

おそらく母親の育て方の問題だろう。

統合失調症うつ病は、遺伝子の関連性があるが、それが絶対ではなく、複合的な要因だと言われている。

環境的なストレス、というが、ストレスというのも感じ方の個人差が大きい。

同じ境遇でもストレスに感じない人すらいるのだ。

まりは、形成された性格が大きいのだと思う。

罪悪感さえなくしてしまえば、私ももっと気持ちよく生きられたと思う。

母親を憎む前に、正面切って悪口を言って、関係を断って大して心配にも思わず実家に帰ったりしない人になっただろう。

母親テレビ番組を観ていて、「障碍者気持ちいから見ませーん」と笑ってチャンネルを変えた母。

私はもはや恐ろしいことに感じたが、それが実の母なので、なんとかするしかないのだ。

無かったことにして、やりすごす。

そういう積み重ねが徐々にむしばんでいって、最終的に精神疾患発症するのだと思う。

私が死んだら、母親は人並みに悲しむだろう。でも早く立ち直り、美味しいご飯旅行を楽しめるようになると思う。

でも自分はたぶん、うつ病になって自殺するかもしれない。そういう予感がする。

から、死んでほしくはないんだけど、今日もまたぼんやりと「しねばいいのに」と思ってしまう。

2022-10-31

anond:20221031124047

たまにしれっといるんだよなあ。俺の職場にも某大物大臣の娘がいたことある

ぼんやりしてて社会人としてやってくという雰囲気ではなかったが。

追記出産した。陣痛から出産退院までの記録。

文末に追記しました。

10ヶ月の妊娠期間を経て、先日出産した。

明け方、自宅で陣痛らしきものを感じ始めた時、寝ている夫を起こしてその旨を伝えたところ「えっ、ぼ僕はどうしたらいい?」と発言後、すこしだけ慌てた様子を見せたと思いきやそのまま二度寝をしていた。

陣痛がきたらやることリストを既に渡していたのになんて頼りない人なんだろう、とほんのり絶望しながら、入院の準備を一人で進めた。

その後陣痛が本格的に痛くなってきた頃、私のうめき声に気づいた夫が危機感を抱いたのか起きてきて準備を始めてくれた。

コロナ禍での諸々の制限のため、病院まで送ってもらったもの玄関前で夫とはお別れをした。

その後、病院陣痛室でしばらく待機をした。

私は無痛分娩選択していたのだが「無痛」といえど全く陣痛経験しないわけではなく、ある程度身体の準備が進んでから麻酔を入れることになっていたため陣痛室で2〜3時間ほど痛みに耐えた。

子宮口が少し開いてきた頃ようやく処置室に移動し背中に管を入れ麻酔注射(点滴?)した。

数分後にはそれまで感じていた規則的なお腹の痛みは嘘のようになくなり、下半身に保冷剤を当てられても冷たさを感じることさえできなくなった。

併せて、お腹バルーンを入れたり、陣痛促進剤を打つなどしてお産を進める準備をした。

処置後再び陣痛室に戻り、軽い食事を摂ったり、持参したおやつを食べたり、スマホをいじったり、仮眠をとったりしていた。

麻酔が切れてくると痛みで何もできずうめき声をあげるだけの存在になってしまうので、度々ナースコールをして麻酔を追加してもらった。

途中からポンプを繋いで自動的麻酔が入るようになり、そこからは一度も痛みを感じることはなかった。

麻酔を入れていなければとてもじゃないが眠れる痛みではないらしいので、無痛分娩選択してよかったなと思った。これが12万円の追加費用価値だ。

ただ、麻酔副作用ゼロではなく、陣痛はないもの身体のいたるところが猛烈に痒くなった。

掻いても麻酔が効いているせいで掻いた気にもなれず苦しい。冷やした濡れタオルかゆい箇所に当て気を紛らせていた。

麻酔を入れ始めてから約7時間後、子宮口7センチ破水し、分娩室へ向かうこととなった。身体に痛みはないものの、ほんの数メートル距離だが車椅子に乗せてもらい移動した。

そこからあっという間に子宮9.5センチまで進んだので夫を自宅から呼び寄せ病院駐車場で待機してもらうことになった。

しか子宮9.5センチからなかなか進まず、結果的に夫は駐車場で4時間待機することになった。

私は、分娩台に乗ってからおやつを食べたり、眠ったり、待ちぼうけの夫には悪いがかなりリラックスして過ごしていた。

しか時間が経つにつれ徐々に吐き気を感じるようになり、分娩台の上で4〜5回ほど嘔吐した。ただ、吐いた後はスッキリするのでさほど辛くはなかった。

この吐き気麻酔副作用だったのか、陣痛中よくあることだったのかは聞いていないため分からない。

時折、身体の中から何かが出てきそうな、便意や痛みに似た妙な感覚があり辛かった。助産師さんにその旨を伝えると肛門のあたりをギューと押してもらうことでかなり楽になったのでやはりプロはすごいなと思った。

子宮口全開大になってからもなかなか赤ちゃんが降りてこず、お産を進めるために破膜することになった。

破膜後30分程でようやくGOサインをもらったので夫に連絡を入れた。

夫が分娩室に到着するタイミングでちょうど吐き気の波が来ていたため、入室するやいなや下半身丸出しおっぴろげ状態で桶を抱えてゲロゲロしている姿をどーんと見せることになってしまい少し恥ずかしかった。夫にとっても、かなりショッキング光景だったように思う。

吐ききってからはお産に集中した。夫は私の隣に立ち、とても真剣に励ましたり応援してくれたり、たまに水を飲ませてくれたりした。

しかいくら応援されても赤ちゃんは出てこない。陣痛がないため、いきむタイミングやコツががつかめなかった。

医者さんが「介入しますね」と言い、私の腹部に全体重をかけるようにしてグイグイ押し出してくれた。それに合わせていきんでみたものの結局自力で出てくることはかなわず、会陰を大きく切開しての吸引分娩となった。

「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」

お産が終わればそのような言葉をかけられるものだと思っていたが、期待していた言葉は聞けず、分娩台に横たわる私のすぐ隣で赤ちゃんへの心臓マッサージが始まった。

医者さんと助産師さんたちがよく分からない言葉で会話をしていた。どこかに電話をかけ、よく分からない言葉説明をしていた。電話相手はどうやら小児科の当直医のようだった。

コウノドリ読まなきゃよかった、と思った。当直医が呼ばれるシーンはろくなことが起きないからだ。産休で暇な中、ちょうど漫画アプリで全話無料だったから読んでしまっていた。

不安不安で仕方がない中、そのまま会陰の処置をされた。かなり縫われたようだが、それを気にする余裕はなかった。また、これも麻酔のおかげで痛みはなかった。

分娩台の上からだと、隣で処置をされている赤ちゃんの様子がよく見えなかった。赤ちゃんに繋がれた機械に、SpO2 85の文字が光っていた。

SpO2って95%以上が正常値じゃなかったっけ。新生児は80台でも問題ないのかな。そんなわけないよな。死んじゃうのかな。いやきっと無事だよな。でも死んじゃったらどうしよう。

そんなようなことをグルグル考えて、出産の余韻に浸ることはできなかった。

後に夫とこのことを振り返ったが、この時の私は「このままショック死するんじゃないかと思った」と言われるような表情をしていたらしい。

しばらくして私服姿のおじさんが分娩室に入ってきた。さっき電話をしていた小児科の当直医らしかった。

まり慌てた様子はなく、助産師さんたちに状況の確認と指示を出していた。

赤ちゃんは、検査をして保育器に入ることになった。

検査へと連れていかれる直前に短時間ならカンガルーケアができるよと言われたものの、その数分で何かが手遅れになるのが怖かったので拒否をした。家族3人の写真を数枚だけ撮り、そのまま赤ちゃんを見送った。

赤ちゃんと共にお医者さんも助産師さんも分娩室から出て行き、夫と二人きりになった。

その時夫とあれこれ会話をした。夫は私を労ってくれていたような気がするが、赤ちゃんのことが心配なのと、疲れ果てて眠いのとで頭がいっぱいいっぱいで、今となっては何を話したかまり覚えていない。

しばらくして助産師さんが戻り、立ち会い終了の旨を伝えられた夫は分娩室から出て行った。

私はそのまま分娩台の上で気を失うように寝落ちした。

2時間ほどで起こされ、車椅子に乗せられ、個室へと連れていかれた。

部屋についてから入院に関するあれこれの説明を受けたものの頭がぼんやりしていたため何を言っているかさっぱり分からず、とりあえず分からないことがあれば聞けばいいやと思いナースコールの番号だけ覚えて眠ることにした。

2〜3時間後に目が覚めると、下腹部と会陰の傷が信じられないほど痛かった。

しばし耐えてみたものの、もうだめだと思いナースコールをかけると、枕元にロキソニン置いてるってさっき説明したよと言われた。そんなの覚えてません。

ロキソニンを飲みしばらくすると少し痛みが引いてきたので再度眠りについた。

翌朝、朝食が部屋に運ばれてきた。ご飯が美味しいと評判の産院を選んでいたため、朝からかなり豪華な食事だった。

しか食事の豪華さ以上に、妊娠中に感じていた味覚の変化が元に戻っていることにいたく感動した。美味しいものを美味しいと感じられることはとても幸せことなのだと思った。

その後ハミガキをした際、妊娠中ずっと悩んでいた舌の白さが軽く磨くだけで綺麗になることに気づき、これにも大変感動した。

たった1日でこんなにも身体状態が変わることが不思議だし、面白かった。

お昼頃には赤ちゃんが保育器から出ることができた。すやすやと眠る元気そうな姿を見て、ほっとして涙があふれた。無事で本当によかった。

産後は母児同室がメインなのだが、「ママの休息と回復が最優先」と言ってくれる助産師さんたちの言葉に甘えて、ほとんどの時間ナースステーションで預かってもらった。

入院中には、だっこの仕方、おむつの替え方、ミルクの与え方、沐浴の仕方、産後の過ごし方などを教わった。

事前に育児本やYouTube勉強していたものの、座学と実践は全く違う。下半身の激痛に耐えながらふにゃふにゃの新生児相手にするのはとても大変だったが、愛おしく、充実した時間だった。

最終日、チャイルドシートを搭載した車で夫が迎えにきてくれた。素晴らしい秋晴れの退院日和だった。

分娩・入院費用で既に42万円を支払っていたものの、諸々の処置や薬代等で追加費用が6万円ほどかかった。一時金の直接支払をあわせて、計90万円也。共働きでよかった。でも、出産保険適用にしてもらえると嬉しいです。

帰宅後、お祝いのケーキを夫が買ってくれていた。妊娠中に食べられなかったお寿司も出前をとってくれた。お寿司ケーキを、ベビーベッドで眠る赤ちゃんを見ながら夫と二人で食べた。

とても幸せ時間だった。


追記 10/31

出産の思い出をインターネットの海に流していつまでも見返せるようにしておこう、あわよくば誰かからおめでとうと言ってもらおうというよこしまな考えで書いたものでしたが、思いのほか多くの方に読んでもらい、お祝いの言葉をいただけて大変嬉しいです。

まだ退院から1週間も経っていませんが、少しずつ新生児との生活にも慣れてきました。

分娩直後はどうなることかと思いましたが、赤ちゃんは元気です。今日たっぷりミルクを飲んでたくさんお昼寝しています

一挙手一投足すべてが愛らしく、天使のように思います

たまに悪魔のように泣き喚いてどうにもならない時もありますが、元気に泣いてくれる方が嬉しいよねと自分と夫に言い聞かせてほどほどに奮闘しています

昨日ようやく命名ができたので、今日出生届等の書類を用意しています確定申告のことは何も考えていなかったので、ちゃんと調べますブコメでのアドバイスありがとうございました。

また、冒頭で少し夫の愚痴を書いてしまいましたが、つわりの酷かった妊娠初期から現在まで、ずっとフルパワーで支えてくれている最高の夫です。

陣痛開始時の二度寝は、100点満点中10億点取っていた中での減点マイナス10点で9億9999万9990点になったくらいなのであまり気にしていません。

若い頃、自分学校に行くのすら挫折してるから

社会人になるのも無理だろうなってぼんやり思ってたけど

本当の本当に無理だから

学校に行くのすら挫折してる連中はまともな人生を諦めた方がいい

事前にわかっていても、いざそうなった時のダメージは大きいか

少しずつ自分を慣らしておいた方がいい

 

あとそんな人間でも幸福になりました。みたいな他人漫画なんかで安心しない方がいいぞ

コツコツ何か代わりの努力をすることだけが自分を救うんだ

2022-10-29

生きろと願ってくれるだけで構わない

私はこれ以上の幸福を望むつもりはない。

死ぬことも考えたが、それは止めた。

私は自死は選ばない。

朝令暮改申し訳ないが

私はこの病を克服しなければならない

世界残酷かも知れないが、それに終止符を打つのは今ではなく未来自分でもない。

医者意図不明だが

私には家族がいてぼんやりと「喪主にはさせなくないな」「喪中葉書を出させたくないな」と思ってしまった。

生命倫理について、たっぷり考える時間だった。そしてそれはまだ終わっていない。

生きたいとそう願うことは罪ではない筈だと平穏に触れて考える。

2022-10-28

anond:20221027184935

子供を持ちたいという希望ぼんやりとでもあるなら

自分寿命のある生物であることを男女とも忘れてはいけませんやね。

anond:20221028075140

10代の女性が知らない男性から腕を引っ張られたら、

強姦殺人のような悪い結果が思い浮かぶかもしれず、

とても怖いことは納得できる。

実際、女子高校生ときに知らない男性に腕をつかまれ

俺のことをどう思うか、と聞かれたときに「終わった」と思ったという

女性の話を聞いたことがある。(その女性結果的には無事だった。)

ファンにとってましなのは、田中さんが腕をつかんだのは、

たとえばもう少し自分と関わるように強制することは意図していたくらいで、

長期的にはわいせつ行為ぼんやり目的として含んでいたとしても、

わいせつ行為強制することまでは意図してないことだろう。

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