はてなキーワード: カメラマンとは
2日間スタジオに籠もってました、と言うと聞こえはカッコいいですが。大量に借りてきた商品のブツ撮りを社内フロアの隅っこでやってただけです。
ここだけの話カメラは好きなのですが写真を撮るのが好きと言うわけではないので、ただたんにカメラに詳しいから撮影担当というポジションです。
でも結構機材をいろいろ揃えてもらったので、モデル撮影から何でもある程度はできるようになりました。
撮影メインで食ってけるかというとそうではないのですが、まあなんとか頼られてます。
最近はシステマチックな撮影システムとかアパレル系では便利に素早く撮影できて魅力的ですが、めちゃくちゃ高いです。それこそもうカメラマン必要なくなるかもしれませんね。
今日もいくつか増田を書きましたが、トラバやブクマがつきませんでした。
素敵な体験をしたので忘れないうちに書く
どんな体験だったかというと、とある場所で知り合った縁と気があった女装子さんから
「(交通費宿泊費滞在費全部こっちが持つから)週末旅行に行かない?」という内容だった
何でも一緒に行く予定だったカメラマンが行けなくなったそうで急遽自分にお声がかかったのだ
私は引きこもり体質で全然出かけない性格なので今週末もいつも通り暇だったし、仕事は週5在宅勤務で体力満タンだし、何より費用向こう持ちの旅行なんてそうそう訪れないチャンスなので、面白そう!と快諾した
私は写真デジカメで撮るぐらいしかした事がないよ?と返答したらそれでも良いそうなので遠慮なく同行させてもらった
その女装子さんの写真を何度も見せてもらってたのだけど見る度に「彼女はもっと美しいし、私なら良い写真撮れる!」と内心こっそり思ってたので、ここぞとばかりに腕を奮って写真を撮ってきた
彼女には言ってなかったけど、私はかなり前にコスプレをしてた時がある
自分が撮られるのは苦手なんだけど女性を撮るのが大好きで得意(写真の技術は下手だけど絵として撮るのは好きで撮った人にも好評)だったから、その頃の気持ちを思い出して彼女を撮っためっちゃ撮った今まで見せて貰った写真とは違う表情や仕草をこれでもか!とおさめた
撮られ慣れしているからポージングは上手なんだけど見せて貰った彼女の写真の表情はとても固くてそこを何とか崩して柔らかい顔や仕草を撮りたかったので気合を入れた
一通り撮影を終えて部屋に戻り、ベッドで寛ぎながら撮影した写真を見てキャッキャと喜ぶ彼女を眺めているのがこの上なく嬉しい感覚だった
「また誘うね」って言われた
とても良い夏休みの思い出が出来たなって思った
在来線じゃなく当日券でひょいっと新幹線乗るしタクシーも自然にじゃんじゃん使うし観光地価格のご飯も値段全然気にしないし泊まる所も豪華だった
MCのぐだぐだをすっとばせば無料配信ライブとしては最高の部類。以下忍者に降りかけの他担が見た感想。
・総勢100人(出演者談)のJr.、大体がユニットだけど、バックに無所もいるし、忍者が22人でわさわさ動いてる図はオタクが大好きなやつ。
・ユニットの定番曲メドレー。始まった!って思うから好き。(たぶん)ハピグルとハイジェの英単語いっぱい入れた歌詞を聞いていると、ジャニーズだなあと思うしすごく楽しい。歌詞のジャニーズ感。
・特に忍者、SPあたりの団体芸が良すぎる。アクロフラッグバレエ。それそれそれ〜!ってなる。たつるのバレエってオンリーワンでとても目立つね。
・スマホの画面で見る分には画質良し。TV(たしか40インチくらい)に映すとガッサガサだがまあ無料配信だしスマホで手軽に見ることを考えると、良し。忍者や無所をじっくり見たいがまあ仕方ない。
・カメラワークは普段の少年からカメラマンが走り回って撮ってる激寄りと、客席映す後ろからの撮影が無くなった感じ。十分。
・無所は若い子ばかりだったのでフレッシュ。自分の名前団扇持ってるやつあれ良いよ。名前わかりやすくて「あの可愛い子誰!?」ってならずに覚えられる。ありがとう。でも3秒は普通に踊る忍者無所が見たかったです!それは強く言いたい。
・リアデラ。CDCGとかきーぽんとかじゃなく総出のときの課題曲はこれからリアデラになるのかな。自担絡みでリアデラは思い入れある。大人数リアデラってやっぱいいよね。サビの『飛び込んでおいでよここへ』の振り全オタク好きだよ。
・とらの一部ソロでバック付きだった。Jr.がメインになるのも勿論歌って踊って楽しそうで良いが、センターの一人を輝かせるためにバックをまっとうするJr.は最高に美しい。とらもJr.だけど結構風格あった。選曲も個性出てる。
・何よりこのライブのタイトルにもなっているWYH!総勢100名のWYHは圧巻。全員があのわくわく手洗いソングを歌って踊ってにこにこしている。これだよこれがジャニーズだよ。やっぱりジャニーズ最高だよ!序盤ではいくつかのグループに別れて曲リピートして5回くらいやった?もう洗脳。大好き。最後に皆でWYHでは無所がガチで泡付けて手洗ってんの。すげえや。最近忘れてたけどちゃんとにぎにぎウォッシュやらなきゃな。おざなりにしてしまっている自分をJr.達が戒めてくれた。
ぐだったり、ん?というところが無いわけではない。クリエCまでしか高齢無所いないの残念だし。そして出演Jr.全体みーんなまるっと好き🥰とかでも無いのでぼけっと見たところもあるが、ジャニーズJr.というのはやはり最高集団なのだった。
Jr.を知らない人の入門としてまあまあ適している(個人的には少年が一番だと思うがBSがネックと感じる)ので、ネット環境がある人は是非
『緊急生配信!! Johnny's World Happy LIVE with YOU Jr.祭り ~Wash Your Hands~』
を見ると良い。配信は土曜までだ。
承認欲求について考える。
誰しも認められたいという気持ちは少なからず持っているものだと思うのだが、筆者が所属する界隈ではその欲求というものが、著しく顕著に表れているように思う。
書き出すと随分と長くなってしまったので、夜の戯言だと思って聞いて欲しい。
コスプレと言っても色々とジャンルがあるが筆者は2次創作を中心に活動を行なっている。
男装、女装ともに依頼があれば撮影するが、その割合は男装4割、女装6割。
作品を知らない撮影の依頼は、事前にアニメや原作をチェックして一通り頭に入れてから撮影に臨むように心がけている。そうすることで、被写体側が要求する心理的描写の部分に耳を傾けやすくなるからだ。
専門知識もない素人ではあるがそれなりにフォロワー数もあり、充実した撮影ライフを送っていたのだが……
正直…悩んでいる。
撮った写真はツイッターやタンブラーといったSNSにあげ、近況としてアップする。
掲載する写真に添えるのは、タイトルや被写体名、カメラマン名、いればアシスタント名といったごく普通の内容。筆者以外の投稿を見ても、皆、大抵同じようなテンプレートで投稿しているようだった。
原作への熱い思いを明記している投稿を目にすることもあり、写真の出来栄えだけでなくタイトルや説明文に説得力があるとじーんと目頭が熱くなる。…歳だろうか。
コスプレ写真はツイッターに掲載されることが多いため、筆者自身もこの媒体を利用しているが…ここで厄介なのが、「タグ付け」というサービスだ。
筆者はこの「タグ付け」が気になって仕方がない。
「タグ付け」は掲載予定の写真に対し、誰が関与したかリンクを貼れる便利な機能であり、このタグが付いていると被写体や撮影者の個人ページへ移動することができるため、個人的に非常に重宝していた。
何故ならリツイートで目にした、まだ見知らぬカメラマンや、被写体、その他関与した人々に出会うことができるからだ。
裏を返せば、そのタグ付けがないとどれだけ素晴らしい写真でも、どれだけ被写体力に優れた人物であっても、どれだけ素晴らしい撮影地であってもそのアカウントにたどり着けない。(ツイッターのリプライ機能で明記している場合もあるが、ここでは省く)
そのため、筆者が写真を掲載する際は関係した人々のタグ付けや@表記を行なっており、また、怠らないように注意を払っていた。そうすることで、敬意を払っていた。
何故?
無い。
もはや…理解ができなかった。
そう気付いた瞬間から、ともに撮影に臨んだはずなのにあの瞬間はなんだったんだと、頭を弾かれたれたような気分になった。
上手く撮れた写真にカメラマンのタグ付けやクレジット表記なく写真をあげる。そこに明記されている内容は
「繋がらなくてもいいから俺の(私の)〇〇を見てください」
作品に対する思いなど感じられない。
つまるところ、自分自身の顔やウィッグ、表情、衣装……総合的に自分だけを見て欲しいのではないのか?
二次元のキャラの姿を借りた、自分の姿に陶酔しているのではないか?
そんな思いが渦巻いた。
ちなみにこの現象は被写体だけの話ではなく、カメラマンにだって当て嵌まる。
上手く撮れたといって被写体の名前もタグも明記なく、自分の腕前を振るうだけの投稿だ。
例えば、彩度高く白飛びすることなく写した水辺の写真や、銀残しといったコントラスト高めのパキッとした尖った風合い、など「俺の」「私の」主語が大きく聞こえるような投稿を目にしたことはないだろうか?
確かにそれらは上手く撮れているし撮影の技術も素晴らしい。衣装や表情、ポージングなども完璧でクオリティも高く見栄えする。
だが、それら投稿からは作品に対する思いだったり、写真に対する思いだったり、そこに参加した人々へ対する配慮など感じられなかった。
コスプレ撮影は趣味であるし、タグ付けをしないといけないと強制的に決められたわけではない。自由につけてもいいものだ。
わかっているが、理解ができない。
RTやフォロー数稼ぎで写真が使われているのか、撮った写真がその消費に利用されているのではないかと思えて仕方がない。
撮影を始めて10年あまり、筆者は純粋に撮影を楽しんでいたのだが…近頃はそう思えなくなってしまった。
この情勢の中撮影自体自粛をしてはいるが、保留となった撮影案件はまだ残っている。
誰にも話すことができないためここで吐露させて頂く。
班編成は出席順で強制割り振り
カメラ含めて電子機器類はアナログの腕時計以外持ち込み禁止、カメラは班に一台の使い捨てカメラだけ
金銭持ち込みは二千円まで
宿泊先はボロい旅館で部屋に風呂もトイレも洗面台もなくて、大人が四人も入ったらいっぱいになりそうな大浴場と廊下にある共同トイレと流しだけ
朝は混雑の回避とかで班ごとに15分単位に利用可能時間決められて、流しは使ったら水滴を残さず拭き上げろとか、チェックアウト前には部屋掃除させられて髪の毛一本残すなとか、ゴミは全部持ち帰れとか…
食事も移動中もずっと班行動で、ちょっとでもはぐれると監視してる先生に止められて集まるまで待機
遊園地も乗り放題じゃないから持ち込み金額内だと乗れても二つかそこらへんだからただただ園内を無意味にうろうろしてただけだった
何も学ぶものなかったよ
せいぜい、行きのバスで歌わされた原爆の歌(原爆を許すまじ〜我らの町に〜みたいなやつ)が悪ガキにうけて卒業までいじめられっ子が名前もじって囃し立てられてたくらい
同じく町立の中学校は行き先は姉妹都市協定のある海外だったけど、内容はほぼ変わらず
日中は制服に指定運動靴に指定鞄、就寝時は体操服、靴下も下着も色の指定ありの名前記入必須、私物は筆記用具と時計以外は持ち込み禁止
飲み物やおやつも持ち込み禁止で業者手配の現地語の書かれたペットボトルの水と飴とガムだけだったかな
部屋は二〜三人で一部屋で風呂もトイレも洗面台もあったけど、オートロックだから夕食後に部屋に入ったら消灯巡回の先生に鍵を預けて部屋の外に出るの禁止
さすがにゴミは置いて帰ってよかったけど、部屋の風呂とかトイレは掃除させられた
ご飯も、田舎町でその国の料理なんか給食でしか食べたことない子も多くて口に合わずに残す子多数なところをマナーが悪いって完食強要して移動のバスでゲロ吐く子が複数出た
そういうわけで、何一つとして修学旅行に良い思い出がない。
地元の公立高校は修学旅行あるところとないところが半々で、自分のところは修学旅行なかったから行ってない。
余裕がなくて家族旅行もしない家だったから、進学して一人暮らしし始めるまでディズニーランドもUSJも富士急ハイランドも行ったことなかったし、社会人になって出張ついでに観光するようになるまで旅行とか遠出とかつまらない無意味な行為だと思ってた
何年か前に一人で広島観光したらすごく楽しかった。修学旅行がつまらなさすぎて記憶が無かった原爆ドームや原爆資料館行ったし宮島も行った。あんなに衝撃的な場所でも記憶に残らないって相当だと思う。
去年はついにパスポート取り直して海外にも出た。一発目は修学旅行で行った国にした。気になったところ全部回って、現地の料理もおしゃれなカフェも気になったものはなるべく回れるように厳選した。言葉は分からないけどすごく充実してて楽しかった。行ったのが観光地ばかりだから治安も別に悪く無かったし、親切な現地人にお世話になったシーンもあったし、初めての一人での海外旅行だったけどすごく良い旅行になった。
修学旅行に楽しい思い出がある人たちはせいぜいその思い出を大事に盛り上がれば良いけど、えー修学旅行が楽しくないわけナイでしょー!とかいってくる奴が本当に鬱陶しい!!!クソが!!!って内心思ってる
包丁をよーく研いで、
滅多斬りにみじん切りにしたんだけど、
幸いこないだの靴ズレしたときに買って残ってた絆創膏があったので、
貼ったら案外すぐ治っちゃったし良かったけど
指切って血が止まらないって、
げんまんってなに?って突如沸く疑問にググったらすぐ答えが出るんだけど、
インタビューするときはググって出てこない質問を相手にしなくちゃいけないのよね。
インタビューされる人が「それ良い質問!」って言われたいじゃない。
げんまんって何?って聞いてみようかと思ったけど、
ググったらすぐ出てくる内容だったから、
昔ガチ気味でたぶんみんなも知ってる女優さんにインタビューしたとき、
カメラマンさんへ私は女優なんだから、今撮らなくてもあとでインタビューやってる感の顔するからその時撮ってちょうだい!って怒られたのを目の当たりにして、
なんかその人ご機嫌悪かったのかなーって
そんで一通りインタビューが終わった後
何カットか、私今インタビューされる最中の顔です、さあ撮りなさいってやってくれたんだけど、
結局はインタビューしてる最中なのかインタビューをされている演技をしているのか、
誌面になったときは
端から見たら全くどうでも良い話なんだけど、
そう言ってる間に、
ふやけたのが元に戻った感じで、
ちょっとだけやっぱりなんか
効果あるのかしらと思ってやまない感じよ。
今の新常識としては
絆創膏貼らないより貼った方が
傷の治りが早いと言うことをみんなもっと知って欲しいと思った次第よ。
うふふ。
やっぱり2つのサンドイッチは多すぎるような感じ食べ過ぎなので、
1つだけにしました。
その分ランチはしっかりいただくわよ!
ここは久しぶりに
ぜひ試して欲しい!って綾瀬はるかさんばりのあの顔面の圧で言いたいわ!
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
カメラマンにそんな余裕があるとでも?
https://note.kishidanami.com/n/n0b2033a6652f
本当に24時間で消えてしまうのは惜しいのでここに。なぜかweb魚拓は撮れなかった。
岸田 奈美
2020/07/27 19:06
Instagramには、24時間で消えるストーリーという機能がある。フォトジェニックじゃない(=映えない)写真を、気軽に投稿できるのが良いそうだ。というわけで、これはフォトジェニックでもエモーショナルでもない、24時間で消えるnoteだ。おもにわたしの醜いモテへの執着や、頭を抱えたくなる恋愛の話に使われる。
彼は、愛すべきバカの友人の紹介で知りあった、愛すべきアホだった。底抜けにアホで、底抜けにお人よしだった。
いつも良いことがあったみたいに微笑んでいて、箸が転がっても楽しそうで、だれかの良いところを褒めることが大好きで、褒められたらわんわん泣いて、飲み会で輪にはいれていない人に一番に声をかけ、信号の点滅する交差点でおばあさんがゆっくり歩いていたら自分の荷物がペシャンコになろうとも放り出して一目散に駆け寄る人だ。たまに大きな犬に見えるときがある。
だけど悲壮感に満ちたおもしろい失敗や事件に巻き込まれてしまう引力はわたし以上で、いつも「なんでこんなことに」と半泣きになりながら、不運に揉まれるアホの彼が書く文章は、ちょっと息を飲んでしまうくらい上手だった。彼はわたしと同じ作家だった。書き残す言葉でだれかの呪いを解ける、尊い人だと思った。
友人として、作家仲間として、アホ同士だいたい4人くらいで仲良くやっていたのだが、思いもよらず彼から「好きだ」と言われた。
あまりにも予想をしていなかった展開なので、わたしは「虫だ」と聞き間違えて、そっか虫がいるんだと黙っていた。わたしがしばらく黙っていたので、考え込んでいるものと思い、彼は律儀にその沈黙を守っていた。実に無駄な3分間を過ごした。
「付き合ってほしいです」
「い、いやです」
「えっ!?」
彼は目を丸くした。目を丸くしたいのは、こちらの方である。だってきみとはずっと良き友人でいたいと思っていたし、こう言っては申し訳ないけど、まったくもってタイプではなかった。
彼は底抜けにアホで、底抜けにお人よしなので、たくさんの人と運命から愛されている。彼が誰かの悪口を言っているのは聞いたことがないし、誰かが彼の悪口を言っているのはもっと聞いたことがなかった。
でも、彼はスマートとはほど遠いのだ。モテないわたしが選り好みして、本当にごめん。醜いことは百も承知で、神戸のド田舎から出てきて、Sho-comi(覇王・愛人)を恋のバイブルにし、最近はツイステッドワンダーランドのリーチ兄弟に夢中なわたしは、スマートな男と付き合ってみたいのだ。
彼を恋愛の目線で言い表すとしたら、なんだろう。童貞が最後に見る夢。失った青春の延長線。交響詩篇エウレカセブンのレントン・サーストン。ボーイ・ミーツ・ガールドリブン。奥田民生になりたいボーイ。近所のタバコ屋に住み着いた大きな野良犬。振り向けばだいたい自動ドアに挟まってる。本当にごめん、ひどすぎる言葉しか出てこない。
これでわたしを嫌ってくれたらいいなと思いつつぜんぶ言ったら、ものすごく神妙な面持ちで「まあ童貞みたいなもんだからね、よくわかったね」と感心していた。感心をするな。
「というかね、信用できないんやわ」
「なにを!?俺の恋心を?」
「君の恋心をだよ。だってわたしたち、二回しか会ってねえのよ」
そう。時期が時期だったので、知りあってからはほとんど、友人たちを交えたリモート飲み会で話していた。直接彼と会ったのは、たった二回。一回目は奇しくも害獣に襲われて怪我をし、二回目は引っ越した家を悲運にも七日間足らずで失っていた。事件が過ぎる。
ともかく二回しか会ってないのだ。マチネの終りの福山雅治でも、もうちょっと会ってた。
つまりこれはひと夏の思い出にすべてを賭けてきた、まごうことなき童貞ドリブンだと思った。詳しくは書かないが、告白の場所もひどかった。いまどきの小学生ですらもうちょっと良い場所を選ぶ。
どこをどう見てもタイプではない童貞に、心を乱されているわけには、いかないのだ。どこかで優しくて素朴でかわいい女の子と一緒になってほしい。
「わかった。俺はいつまでも待つよ。誓うよ」
「なにを?」
「人生を」
「なんて?」
人生を誓われてしまった。誰から頼まれたわけでもないのに、やたらと重いものを後さき考えずに背負い込む、己に十字架を課す、これぞ童貞ドリブンじゃないか。もうやめてくれ。誓わんといてくれ。
それから、何度か彼とご飯を食べたり、お茶をしたりした。書いていて死にたくなるのだけど、目が合うたびに、かわいい、本当にかわいい、すごい、きれい、と初めて動物を見た子どものような表情で褒めてくれた。
わたしは、自分の外見に強烈なコンプレックスがある。もったりとした奥二重、並びの悪い前歯、突き出た上唇、団子を貼りつけたみたいに低い鼻。どこをどうとっても、褒められなかった。取材などで撮ってもらう写真を見るたびに、現実を突きつけられて、悲しくなる。だから、彼のかわいいを信じることができなかった。
あと、人から好きだと言われて付き合ったことがない。いつもわたしは異性を追いかける方だったから、尽くして愛することこそが、自分の価値だと思っていた。
あまりにもわたしが、かわいくないからやめてほしい、と頼むので、彼ははじめてむっとした顔を見せた。
「なみちゃんのかわいさが、なみちゃんに伝わってないのはいやだ」
そして思いついたように、わたしが買ったばかりのライカQというカメラを手にとり、夕暮れの街を歩きはじめた。ぶらぶらと歩いていて、彼はなにも言わずにシャッターを切った。
写真を撮るならもうちょっと、ポーズの指定とか、背景のこととか、考えるもんじゃないのと思ったのだが、そういうのはなかった。
樹木希林と内田裕也の関係性から学ぶこととか、かわいい犬が歩いているのを見るだけで脳汁が出そうになることとか、ブタクサの油炒めはどんな味がするのかとか、そういうアホな話をしていた。いつのまにか彼は、何度もシャッターを切っていた。
カメラを見ながら「うわっ、かわいい」「びっくりするくらいかわいい」「こっちかな」「いや、こっちだな」「まぶたに焼きつけたい」とアホなことをつぶやくので、したたかにどついた後、見せてもらったのがこれだった。
L1030088のコピー
生まれてはじめて、自分のことを、ちょっとかわいいと思った。なんだろう。汗でメイクも落ちてるし、服だって適当なワンピースだし、手はむくむくしている。でもなんか、良かった。
「俺には、なみちゃんがこう見えてる。なみちゃんは心の美しい人だから、誰よりも美しく見えるよ」
発言は相変わらずアホだったし、何度見ても顔はタイプではなかったし、彼はこのあとすぐ自転車にひかれかけていたのだが、ひとつだけわかったことがあった。
写真というのは、レンズが人を映すのではなく、人が人を映すのだ。
ファインダー越しの表情、身体の動き、まわりの風景には、関係性が透けて見える。いい顔をさせられるというのは、いい関係性であるということで、もっと言えば、撮る人の恋や愛みたいな言葉にできない感情も確かに伝わってくる。文章も同じだ。だからわたしたちは作家なのだ。
わたしの凝り固まったコンプレックスが、他人の視点を通して、少しずつ溶かされていくような感覚になった。わたしのことをこんな風に見てくれる人たちがいると思えば、この世界はそれほど悪くない。
告白の返事はしていない。付き合うかどうかもわからない。ただ、写真を撮ってもらうことが増えた。そのかわりエッセイにしていいかとたずねると、決まっていたみたいに快諾してくれた。
今日は「俺と付きあった方が良い48016個の理由」というメッセージが届いて、1から順番に送られてきたけど、ひとつ一分で語ったとしても八百時間かかるのがバカだと思った。
いつかこのバカのことを、好きになる日はくるのだろうか。勝手に誓われた人生を、わたしはどう持て余せばいいんだろうか。とりあえずわたしは、恋よりも、いまはなにかを書きたい。今日もわたしは、恋人がいない。
はてブのホットエントリ(総合)で月内に数多く[あとで読む]タグを集めたエントリ
530あとで/4137users NTT フレッツ光における通信速度などの現状について、背景や仕組みから正しく理解する 2020 - diary.sorah
304あとで/1974users 高等学校情報科「情報Ⅱ」教員研修用教材(本編):文部科学省
204あとで/2230users iPhoneでの料理撮影が苦手なライターがカメラマンに論理的に指導を受けた結果→憂鬱な撮影が楽しくなった - メシ通 | ホットペッパーグルメ
202あとで/1706users 天才プログラマーの「締切に対する考え方」に、感銘を受けた。 | Books&Apps
177あとで/1946users ネットワークエンジニアとして | www.infraexpert.com
170あとで/1064users 【翻訳】技術的負債という概念の生みの親 Ward Cunningham 自身による説明 - t-wadaのブログ
169あとで/826users 7つの設計原則とオブジェクト指向プログラミング - ソフトウェア設計を考える
168あとで/1180users ローカル開発環境の https 化 | blog.jxck.io
166あとで/1005users ソースコードブランチ管理のパターン | Martin Fowler's Bliki (ja)
164あとで/991users 大学に行かずにコンピュータサイエンスを学ぶときに優れている教科書や講義映像はどんなものがあるのか? - GIGAZINE
164あとで/1541users 衝撃の結末が話題 無名ラッパーが投稿したYouTube動画が異例の48万再生、投稿者と大学側を取材 - ねとらぼ
161あとで/1789users 無印良品によるサーキュレーターの季節別の活用方法が有益すぎる→早速効果を実感する人も「部屋が快適…!」 - Togetter
147あとで/2111users 批判の文化が日本を技術後進国にしているかもしれないという話 - メソッド屋のブログ
143あとで/809users データベース設計の際に気をつけていること - 食べチョク開発者ブログ
142あとで/731users Web系企業/事業会社への最高の反面教師: "Spotify's Failed #SquadGoals"を読んで - アジャイルコーチの備忘録
136あとで/1777users 「言い切る人」が強すぎる。 | Books&Apps
129あとで/1655users iPhoneのNFCシールでの自動化が便利すぎてシール貼りまくった – ごりゅご.com
129あとで/616users 良いコードを書くための8つの習慣 - New Relic公式ブログ
128あとで/1164users GAFAコーディング面接こんな感じでした - yambe2002’s diary
126あとで/1345users 無料で美麗な絵画やカオスなポスターなどがダウンロードし放題、編集や商用利用も可能な「Artvee」が登場 - GIGAZINE
125あとで/687users デザイン脳を鍛える方法|ハラ ヒロシ|note
125あとで/993users 1からイラストの勉強をした話|せたも|note
124あとで/608users Dockerとはどういったものなのか、めちゃくちゃ丁寧に説明してみる - Qiita
124あとで/992users Web制作の常識が変わる、便利な最新オンラインツール48個まとめ - PhotoshopVIP
121あとで/1091users なぜ、国ごとに差が出たのか。そして第二波がどうなるか。 - 楽園はこちら側
119あとで/1321users アメリカの美大で学んだこと05:「絵がうまい」より大切なこと|Kenta Shimbo|note
119あとで/1684users 自民系の地方議員です。カネ配りについて書きます。 | はてな匿名ダイアリー
118あとで/1444users 料理に対するモチベーション「ゼロ」のぼくがたどり着いた、これだけで料理が簡単&美味しくなる調味料 - ソレドコ
118あとで/1195users 視座の可視化|kgmyshin|note
116あとで/1224users 【公式】ぷよぷよeスポーツ×プログラミング | SEGA
あとで読むタグの数が1月に近いレベルまで大幅に反発、増加した。
主人公はカメラマンの夢を挫折して家電量販店で販売員をしているアラサーの男性。
カメラ売り場担当として、そして写真撮影を趣味として夢と折り合いをつけようとしている。同僚とも良好な関係を保っているつもり。
そんな彼は自分とそっくりな人間と出会い彼と交流を重ねていったことでアイデンティティがどんどん揺らいでいく。そして更に自分のドッペルゲンガーが次々と出現し、次第に彼らと主人公の自我が溶け合わさり事態はどんどんカオスになっていく…
とまあこういう筋書きなんだけど、
大なり小なりみんな考えることは似通っていて本当は個性なんてものはない。そんなの個体差でしかない。
それでもあらゆるものががちがちにシステム化されゆく現代社会において一個人としての尊重を守ろうとするならば、椅子取りゲームみたいに誰かを足蹴にしなければならない。
今作は皆が見ないようにしているその鬱憤と暴力性をシュールかつシニカルに描いた作品で、増田みたいな人にとって少しは慰めになるかもしれない。
できた作品はとても格好いいし、素敵だ。
あと、ぶっちゃけいわゆるアシスタントが何人もいるようなタイプじゃないし
有名どころで勤めているわけではない
友人がどんどん新しい分野に進出していくのは本当に喜ばしいことだし、作品が皆に見てもらえるのは嬉しいし、頑張って欲しいけど
正直有権者としては「なんかもっと政治のプロみたいな、民衆心理とか勉強している人に頼めないのかね」と思ってしまう。
自民党の広告と野党の広告がずらっと並んでいるものを見ると、自民党の広告が圧倒的にわかりやすい。
内容を読んでいても目が疲れない。
魅力的に感じ、支持しやすい。
金と、ノウハウと、精通したスタッフが揃っているからだ。おそらく。
金もノウハウも、ひいては精通したスタッフを揃える金がない野党は、
誰に頼んだらいいかわからないし、自分たちも別に媒体のプロじゃないし。
手探りでやっていくうちに政党は変わるし、スタッフも変わるし。
これじゃどんどん差は広まっていくばかりなんじゃないか。
昔、カメラマンである俺の親父にも市議会候補の写真撮影依頼がきて引き受けていた。
親父は舞台写真の専門家で、正直白い背景でにっこり笑う人物写真なんてあんまり撮ったことがなかった。
ギャラは悪くはなかった(特別良くもなかった)が、正直関係者全員「なぜウチに?」って思ってた。
当選したかどうかは覚えていないが、その仕事は二度と来なかったことは確かだ。
昔だったら顔写真と、新聞広告と、ハガキで、広告媒体は済んだかもしれない。
あとは泥臭く本人が動けば良かった。
今はPCサイト、スマホサイト、動画、SNS、とにかく多岐に渡る。
掛かる費用は計り知れない。