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はてなキーワード: 予防線とは

2024-02-19

anond:20240218211735

釣りだと予防線を張りつつ「まあ(俺の嫌いな)フェミたちの本音はきっとこうなんだろうけどな」って根拠ゼロヘイトはしっかり撒いておくいつものアンフェブクマカ仕草を見た

anond:20240219095806

すまん、そのとおりだ。普通に「() 意味」で検索したら分かりやすいのが引っかかったわ。セルフツッコミってことね

(おい)など何かしらのツッコミを省略したもので、予防線を張る。自分発言や態度に対して自分非難し、自分常識的人間であるということをアピールすることで、読み手に対し発話が余計な効力をもたらすのを防ぐ。主に女性向けの創作界隈で"(殴"や"((", "←"などと同じように使われる

() カッコワライナシ - https://dic.nicovideo.jp/a/%28%29

2024-02-14

anond:20240214170513

おそらく誤解がある。

頭のおかしクレーマー女性オタクの中でも極めて少数派である。男オタクと女オタククレーマー比率に差があるかどうかはデータがないからわからない。ただはっきりと言える両者の大きな違いはクレーマーに対する対応である

  

オタク場合攻撃されたら反撃する人が多い。それが頭のおかしクレーマーなら皆が集まってタコ殴りにする。ちょうど元増田のようにだ。

一方、女オタク場合攻撃されると黙ってアカウントを消し泣き寝入りする。周りの人たちも鍵をかけて閉じこもりクレーマーには触らないようにする。そうしてまともな人は去りクレーマーけが残り村を乗っ取ってしまう。

 

女性オタクの棲む暗い池、その沼の主のことを我々は村長と呼んでいる。

長文お気持ちコメントと当て擦りで村のルールを作り、自分の気に入らない人間村八分にして虐めて追い出す。まともな人間は虐めに疲れて村を去る。村長のいる界隈は衰退の一歩を辿る。

 

村長は新入りに対して教育を行う。お気持ちルール押し付け従わないもの村八分にする。

オタクちょっと困ったところは「強そうな人には逆らわずご機嫌を取り始める」ところである自分が虐められたくないからなのか何なのか、とにかく攻撃的な人ほどその村の村長になりがちである

  

もうひとつ、困った存在は「正義学級委員長タイプの人であるお気持ちルールから外れた人を探しまわり匿名コメントサービスましゅまろ)でかたっぱしか攻撃しかける。彼らは村長ファンネルと呼ばれることもある。本人の自認としては界隈の治安を守るためにやっているらしい。このタイプの人は公式突撃をかけることもある。ある意味村長よりも迷惑度が高い。

 

念のために言っておくと全ての沼に村長がいるわけではない。多くの場合マイナー沼には村長はいない。基本的マイナーな程平穏である

ただし、1匹でも村長が迷い込むとダメだ。多様な生態系は失われ沼は壊滅状態になる。ブラックバスのようなものである

 

 

最後にまとめよう。

 

オタクにとってもクレーマー迷惑である。ただ、彼らと戦う術を知らないだけだ。

オタクは村を燃やされるたびに地下に潜り息を潜めて生きてきた。彼らの処世術は逃げること、隠れること、我慢することだけである

からこそ自分たちの内に怪物が生まれしまった場合対処法がわからないのだ

ただ息を潜めて生きていくだけである

 

 

追記

id:drylemon 女性はとにかく「トラブルを起こさない」「悪目立ちしない」を傾向として感じる。まともな人ほどそっと身を引く。あと事前に予防線張りまくるけど、それが一定数を得ると空気を読みすぎる勢によりルールと化す。

このコメントに深く頷きました。配慮がその界隈のルールになっていくのはまさにそうですね

 

追記

うまく伝わっていない方がいらっしゃるので説明を加えます

女性オタクは主にカップリング勢力が分かれますが、男性オタク性癖勢力が分かれています

発端の増田のように巨乳派と貧乳派が対立しているし、眼鏡キャラメガネを外すとメガネスキーが突っ込んできます

性癖にはさまざまな勢力があります基本的には住み分け共存しています。これは女性向けでも同じですね。

男性向けにも厄介クレーマーはいます彼らは1人で突っ込んできます。群れで行動しません。創作者はブロック対応できます。この辺りが大きな違いを生んでいる気がします。

 

元増田女性向けに改変してみる

相互理解のために元増田女性向けに改変してみます。 

AxBを読んで BxA にしてほしいと文句を言っているのが元増田の主張になります

 

改変版: 

AxBが苦手

悪いけどオエってなる

作者の自己投影が見えて嫌になる

 

大切なキャラならキャラ解釈に忠実に描くべきだろうに

性癖キャラ押し付け楽しいんだろうか

まあ楽しいんだろうね

コメント:うまく変換できない文は除外しました。カップリングよりも女体化等の方がしっくりくるかもしれない?)

     

上の主張を二次創作者ではなくて 公式の方に文句を言っているというのが元増田です。

公式解釈違い」と騒ぐ人はクレーマーの中でも相当なハイレベルだと思います

Xの炎上を見ているとハイレベルな人ばかりが目立ってしまうのかと思いますが、

普通の女オタク炎上には触らず発言しない人が多いです。実はクレーマーはごく一部で大多数の人は普通の人なのです。

   

この件を安易に男女対立ネタにしないで、女オタク界隈を平穏に戻す良い知見が得られれば良いなと思っています

2024-02-11

anond:20240211025850

人の金の使い道にケチつけたいけど自分攻撃されるのは嫌だから

別にその人たちが悪いとかじゃなくて社会がどんどん盛り上げている構図」

こんなしょうもない予防線張って安全からケチつけたい性根

ガチしょうもない人間性、お前の方がよっぽど気持ち悪いよ

佐藤秀峰さんの投稿を読むと05年夏に現場に行ってないことがわかる件

死ぬほど嫌でした|佐藤秀峰

より中略しながら引用させていただく。

さて、「海猿」のテレビドラマ放映が終わり、映画第2弾が公開になった頃でしょうか。

(略)

その数年後、テレビ局プロデューサーに初めて会いました。

さらに略)

一度、映画撮影見学に行きました。

たくさんのスタッフが働いていました。

プロデューサーが主演俳優を紹介すると言うので挨拶に行きました。


引用した文章の間に割と文量があるから気付きにくいかもしれないが、佐藤氏がテレビ局プロデューサーに初めて会ったのは、「映画第2弾が公開になった頃」05年夏のさらに数年後と述べている。

プロデューサーに伴われて主演俳優伊藤さんでいいんだよね?)を紹介されたとも述べているので、佐藤氏は05年夏に主演俳優に会っていないことになる。

伊藤氏がこれに気付かなかったのは残念だし、時系列が明確でないなら件の投稿で「約20年前」ではなく「過去」と記述する選択肢もあったはず。

佐藤氏が海猿に関してどれだけ心労を重ねたかは察するに余りあるが、多少は伝わってくる。

佐藤氏が失礼に感じても不思議ではないと個人的には思ったし、あの「一体誰だったのでしょうか」というやや嫌味なアンサーも少し理解してしまう。

念のために(予防線として)記述しておくと、上で引用した「テレビ局プロデューサー」と「プロデューサー」はそれぞれ別人の可能性もある。

そのため、絶対に05年夏に会っていないとまでは言い切れない。当事者じゃないし(失礼な締め方)

2024-02-02

カッコウなんだけど語ってみたい


表題のとおりだ。この度、思うところがあって増田投稿してみる。

カッコウというのは結果論であって、それ以前に俺は、恋人結婚してる女性が好きだ。そういう人にしか興味が持てない。昔から小学生の頃から、例えばAちゃんとBくんが仲がいい時に、Aちゃんと仲良くなりまくって、Bくんに見せつけるのが趣味だった。

そういう気質なのだ職場飲み会でも、地域の集まりでも、趣味の社交の場でも、相手結婚してると特にそういう気持ちが湧いてくる。

結婚してなくても、アツアツのカップルでもいい。でも不思議かな、「彼氏がいる」って情報だけだと燃えてこない。たぶん、いろんな濃さの恋愛があるからだろう。消滅寸前のカップルなんて、恋人いないのも同然じゃないか。「婚約中」みたいな情報だったら燃えてくる。

相手結婚していると、その人が気になってきて、付き合いたくなってきて、少しずつ仲良くなって、食事に行くようになって、俺の責任ホテルに入るか、家にこっそりと呼ぶ。もしくは相手の家に行く。

3人だけ抜き出して語ってみる。これまでダントツに好きだった三人になる。今でも、ごくまれに会うことがある。

予防線だけど、俺は文章プロでもなんでもない。読みにくいなー、と思ったらこっちが文章ミスやらかしてる。読み飛ばしてほしい。年末で大忙しの中で書いてるから推敲はザザッと一回だけだ。



1人目は、アヤカとしよう。この子は、今の会社に中途で入った時の同期だ。新卒だった。

見た目はタイプだった。背丈は平均的で、体型は細身で、すっきりとした顔立ちだった。浅黒だったかな。

いま見た目のことを言ったけど、何より性格がいい子だった。朗らかな雰囲気で話すし、子どもに優しいし、誰も見てないところでゴミを拾うし、委託で社内清掃に来ているシルバー人材センターのおばさんにも丁寧にあいさつをする。マジでいい子だった。

当時は、東プレ㈱というパソコンキーボードとか作ってる電子機器メーカーに勤めてたんだが、その子経理事務だった。自分は当時、売上部門にいたので接点はそこまでなく、年に数回の飲み会で一緒になるくらいだった。でも、和風の店でも洋風の店でも、いつも近くに座るアヤカを見て、恋愛的な興味が……ちょっとしか湧かなかった。かわいいな、とは思っていたのだが。

ある時だった、年に一度ある同期の飲み会の場で話をすることがあった。俺からしかけた。

アヤカさんは、彼氏と仲よさそうだよね」

「んー、うち彼氏おらんよ!! 増田くんはおるん?」

「いないよ」

「えー、おらんやあ」

みたいな会話があって、その時に「あ、そうか。そうなんだね……」と平坦な感情に襲われたのを覚えている。何度見ても、笑顔が素敵な子だった。実際に性格もいい子だった。

転機があったのは、それから数年後のことだ。アヤカ結婚するという。同期のライングループでそういうお知らせが回ってきた。社内では旧姓を使うらしい。

アタックしとけばよかったな」という月並み感情が湧いてきたが、すぐに忘れてしまった。その後、アヤカ産休に入って会社にこなくなったのもある。

さら一年後だった。グループトークで、アヤカが生んだ赤ん坊写真がアップされていた。ほかの同期社員は、可愛い可愛いってトークに参加していた。俺も一言「鼻の感じが似てるね」ってコメントした記憶がある。

それで、あの日がやってきた。初冬だったかな。出社のためにカードをかざして社屋に入ろうとしたところ、アヤカがいたのだ。育休から復帰していた。初出勤のようだ。

「あー、増田くん」と、朗らかな笑顔でこっちを見てるアヤカを見た途端にスイッチが入った。そっちの方に歩いて行って、トークを始めた。

赤ん坊は誰に預けてるとか、産休から復帰したばかりで職場の人はどういう反応をしてるとか、仕事はどんなのが割り振られてるとか、いろいろ話したかな。

以前はそこまで喋らなかった。新入社員研修の時に、みんなでランチをした時に馬鹿話をして大笑いしたことはある。あとは、やっぱり飲み会ちょっと話すくらいか

それからは、社内でばったり会う度に話をした。ほんと、どうしてそんな話題が出るんだろうってくらい話をした。

アヤカが復帰してすぐだった。退勤後、一緒のタイミングで社屋を出て、駐車場まで歩いている道中に「来週飲みにいかない?」と誘った。アヤカは迷った様子だったが、「アヤカと行きたい」と言ったらOKしてくれた。

一回目の食事は、誰にも見られないように市外を選んだ。大衆的なお値段の寿司屋に入って、握り寿司を食べた。80代のお爺さんがやってるんだが、若い人が来るとサービスをしてくれる。俺にもアヤカにも、うにの軍艦巻きとか、カンパチとか、かっぱ巻き×3とかをサービスしてくれた。一人1,400円ほどだった。アヤカわさびが苦手なようで、箸でシャリネタを分離してわさび剥がしていた。

二回目はデートと言ってよかった。夕方以降の時間帯に、さっきと同じく誰にも見られないエリアを選んで、ひっそりとたたずむ喫茶店カレーナンを食べて、店を出たところで手を繋いだ。

なしくずし的な感じで手を引くと、トコトコと後ろをついてきた。そのままホテルに入ろうとしたところで、アヤカの足が止まった。

「やめといたら。後でしらんよ」

アヤカの優しいところがいい」

みたいな話をした後、手を繋いでラブホテルに入った。「ここでいい?」と部屋を聞いて、あとは流れだった。

行為は、お互いに高校生みたいな感じだった。とにかく様子見だ。言い方は悪いが、カタツムリが二匹、雨の路上交尾をしてるのを見たことがあるだろうか。あんな具合だった。気持ち悪くてごめん。

なぜかはわからないが、パートナーがいる相手と性行為をすると気持ちがいい。そうでない相手とのセックス気持ちよさを100とすると、パートナーがいる相手だと170ほどになる。インスタントラーメンで例えると、前者がエースコックスーパーカップとすれば、後者明星中華三昧シリーズといったところか。

それから、月に一度はアヤカと会った。お互いに、会いたい気持ち我慢しないといけないことは相当あった。なにしろ、会いたくても会えないのだからゴムはしたりしなかったりだった。その日の流れによる。

社内でばったり会った時は、すれ違いざまにアヤカが俺の腕をコツンと触っていく。俺も触り返す。それがサインひとつだ。

そんなこんなで、さら一年が経過した。アヤカとは、やっぱり月に一度は会っていた。そんな折、同期社員ライングループアヤカ投稿した。概ね以下の感じだった。

・来月から時短勤務になる

・○○ちゃん(同期で同じ部署の子)、迷惑かけてごめん

産休ばかりで申し訳ない

それに対して、同期の女子は「綾香ちゃんが気にするのおかしいよ。大事ことなんだから」で論調は一致していた。

子どもが二人目……おめでたいなと感じた。当時の俺は、30代に入った頃だった。こうした経験は三度目だった。最初大学生の時で、二度目は……新卒会社新人時代だったっけ。

一年度、アヤカが生んだ子をライントークルームで見ることになった。可愛い女の子になりそう、というのが感想だった。やはり鼻がアヤカに似ている。俺には似てないと感じた。

年月が経って今、その赤ん坊は4才になる年だ。その頃には東プレ退職して、その近所にある別業種の会社営業仕事をしていた。

今年、所用で府中にある公園花見スポット写真撮影している時に偶然みかけた。アヤカと、旦那さんと、男女の子ども二人が花見に来ていた。桜の下で弁当食べるんじゃなくて、ただの散歩のようだった。

その頃にはもう、アヤカと会ってなかった。それが花見会場でばったり会って、「あー、増田くん。久しぶり」という具合に、昔と変わらない様子で話しかけてきた。お互いに年を取ったものだ。「お疲れ様です」と言って俺は、その4才くらいの女の子を見た。

ルックスの感じは、なんかこう、俺にはたぶん似ていない。そういうことにしておいてくれ。俺は、旦那さんに会釈をすると、彼もちょっと会釈をした。「こんにちは」とあいさつをしたら、向こうも暖かい笑みを返してくれた。

今日もあったかいですね」

「そうですね、桜もきれいです。いつも妻が世話になってます

「僕はもう違う会社ですけどね。優秀でしたよ。よく助けられてました」

「へえ、意外でしたね! 家ではおっちょこちょいなんです笑」

こういう人は、大抵いい人だ。俺にとっていい人であるのはもちろん、みんなにとっていい人である

それから彼は、別の方に歩いて行った。アヤカを見ると、男の子を連れてカモがたくさんいる池の方にいた。

女の子が置き去り気味だった。俺は、女の子に「お母さん優しい?」と聞くと、「やさしい、です」と返ってきた。



2人目は……とその前に、当日記をお読みの方は、俺が若い子が大好きといった印象をもたれたかもしれない。実際そんなことはない。どちらかというと若い子が好きだが、40代以降の人だって、この人いいなと思ったらアタックする。※2人目と3人目は東プレ時代の同じ会社の人

二人目は、同じ会社の隣の部署にいた女性だ。ミキさんとする。この人は、いわゆる臨時雇いの人で、パートさんだった。以前はアヤカのいる部署で働いていて、そこから当時の俺がいた部署と同じ階に異動になった。弊社はフリーアドレス制ではないが、仕事普通にこなしていて、ほかの部署社員が見えることが普通にある。密室感がなくて、開かれてる感じがする。

ミキさんは、実際まじめな人だった。電話応対は超丁寧だし、連絡や報告は密にするし、ちょっとドジなところがあるけど、そこも愛嬌だ。なんか、みんなのマスコットキャラだった。

で、ミキさんがたまに、高校進学を控えて受験勉強してる娘さんの話をすることがあったんだけど、その家族の話がまた、その、あったかい感じがしてさ。俺が機能不全な家庭で育っている(父が家庭に不在、母が精神病質、妹が身体障害者から、羨ましい感じがして聞き入ることがあった。

ある飲み会の時だった。都内飲み会があったんだが、和風居酒屋での一次会が終わって外に出ると、ミキさんが一人でポツンといたんだよ。で、声をかけると色々話が盛り上がって、二人でどこかに飲みに行くことになった。

終電まで余裕があった。今度は二人で洋食ができるお店に行って、内容に満足して(ペペロンチーノやきそばが美味しかった)、駅までの微妙な幅員の車道歩道みたいな通り道で、ちょっと手を繋いでみたんだ。

ミキさんは黙って握り返してくれた。それで、こんな感情が頭に浮かんだ。

『この人は旦那さんと娘さんが二人いて、それで円満な家庭で、そんな人と繋がることができる自分は……光栄の極みだ』

当然、そんなことを口にはしなかったけど、そういう視線自分よりも一回りは背が小さい、今まさに隣を歩いているミキさんに向けていたのを思い出した。

ここまで鮮明に思い出せたのは、その時の街並みをスマホ記念撮影していたからだ。

安いホテルだった。当時は20代お金に余裕がなかった。

ミキさんは、すごく甘えん坊だった。一応増田はR18のはずなのでザックリ言うと、ベッドの中ではとにかく抱きついてくる。挿れてる時も、そうでない時も、ダッコちゃん人形みたいにくっついてくる。それで、くりくりとした丸い大きい目で俺を見つめるのだ。

モテる女性ってすごいよな。40代半ばになっても可愛いんだから。ほんとにすごいよな。その日の性行為は、やはりお互いに初めてだったので、手練れの忍者がつばぜり合いの接戦を繰り広げる時みたいに緊張感のあるセックスだった。

最初セックスから飛ばすやつは愚かだと思う。個人的な考えに過ぎないが。やはり最初は、慎重にいくのがいいと思っている。

ミキさんとは、それから二回だけセックスをした。いずれも職場単位での飲み会の後だ。その後、ミキさんが元の部署に再異動になってからは、たまに社内ですれ違うくらいで、外では一度も会ってない。一度だけ、ゴムなしでしたけど、そういうことにはならないだろう。年上の人だと安心できる。



3人目は、よし子とする。名前に美という字が入っていて、それが示すとおり心がきれいな子だった。

見た目はすぐに飽きる。人柄のいい子が一番いい。美人な子とセックスできても、「愛してる」って感じがしないと、やっぱりだめだ。心がつながってる感じがセックス醍醐味ひとつだろ(上から挿れながら手を繋ぐのが好き)。

よし子は当時、総務部門新入社員中途採用で30過ぎ。旦那あり、子どもがひとり)だった。ある時、会社の展示イベントで一緒になった。同じブース担当になって、来場者の案内をしたり、チラシを配ったり、舞台に出る人の順番を指示するなどしてた。

最初から、いい子だっていうのはすぐにわかった。根拠はない。ただ、笑顔を見て、こいついい奴だなって、そう思ったのだ。左手の薬指には銀色のニーシンクっぽい指輪をしていた。

イベントが終わって、すっかり暗くなっていた。だが、テントや長机や椅子を片付ける必要がある。時間的に厳しかった。

ブースの片付けがようやく終わって、トイレに行って、ほかのイベントブースを手伝おうとして俺は、防犯灯がポツポツと灯っている都市公園の中を歩いていた。それで、中央ステージの前まで来たところで、すぐ前をよし子が歩いてたんだ。

俺が追い越そうとすると、「うわっ」て感じでよし子が驚いた。変質者を警戒してたんだろうか。橋本環奈みたいな雰囲気の子だったから、そういう被害に遭ったことがあるのかもしれない。

「あ、増田さんだったんですね」

「そうだよ。変態じゃなくてよかったな」

「うん、本当よかったよ! 増田さんで」

「……」

やり取りを交わした時に、この子とずっと一緒にいたいなぁ、と心の中で思ったのだ。その直後、「忘れ物した!!」と、よし子が真後ろに向かって駆けていったのを覚えている。

それから、たまに仕事でやり取りをするようになった。国の補助金をもらってる仕事関係で、当時新商品だったMac専用キーボードCAD図面提供したりだとか、こっちの部署予算の算段がつかない時に相談に乗ってもらったりとか、いろいろあったな。

今頃みたいに寒い時期だった。会社を出ようとすると、めっちゃ寒くて、自動車までの遠い道のりを歩き出そうとしていたところ、後ろからお疲れ様です」と、よし子に呼び止められた。

二人並んで歩いていて、「よし子さんの仕事は忙しいですか」とか「増田さんはいつも土曜日にいますよね~」とか、いろいろ話をした。よし子はよし子で、小学生の子育てが難しい状況らしい。旦那さんともうまくいっていないとか。口喧嘩になったら罵られることがあるという。暴力もあるって……マジかよ。

結局その日、よし子とご飯に行く約束をした。人に見られたくないから、夜にしようかという算段をした。ラインではなく、ショートメッセージでのやり取りを提案された。

それからは早かった。人類最速の不倫だったかもしれない。その二日後の土曜日には、府中駅のペデストリアンデッキを降りて、近くにある寂れた人目のない通りにある昔風の食堂ご飯を食べて、仕事や家庭の愚痴を言い合って、店を出た後は、お互いにわかっているかのようにシティホテルの方に歩いていた。

よし子は人懐っこかった。性行為をしている最中子どもみたいな笑顔で、唇をいろんなところに当ててくる。こっちも負けじとやり返すと、「くすぐったい」と笑うのだ。

よし子とは、月に二度は会っていた。幸い、旦那さんにも会社にもバレることはなかった。俺とよし子は同じ区内に住んでたんだが、その界隈では絶対に会わなかったし、ラインでのやり取りもしなかった。

年度明けのGWが終わった頃、よし子が妊娠した。同じ職場の人に惜しまれつつも産休に入った。普通愚痴を叩かれるものだが、よし子にそんなことはなかった。

やはり、人間は人柄だと思う。人柄がよければ人生は大抵どうにかなる。よし子からは、そういうことを何度も教わった。



今回、俺自身の考えや記憶を整理してみようと思った。いろいろと語ってきたが、増田民の暇つぶしになることができただろうか。

やっぱり、俺が好きになるのは人の嫁ばかりだ。恋人同士でもいいんだろうけど、心がいまいち燃え上がらないし、そもそも出くわす機会がない。

自分子どもは何人いるんだろう、と思い巡らすこともある。考えないようにはしているのだが。コロナ流行り始めてからは、セックスなしの、心がつながってる感じの恋愛燃えることもあった。

行為がなくても、普段の話をしてるだけで、「あ、この人俺のこと好きなんかな。俺も好きだな」って時が稀にある。そういう時に、生きていてよかったと思う。

2024-01-29

この予防線正気か?

芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます2023年10月期の日曜ドラマセクシー田中さん』につきまして日本テレビ映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作である芦原さんのご意見いただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております

2024-01-22

anond:20240122151357

いいえちがいます

すーぐ予防線はってダブルバインドにするのな

最低のハラスメント野郎だよ

そういう話だろ、景気の話って言ったら

anond:20240122073521

ここめっちゃ悔しそうで草

予防線張るのって負け宣言だよ大丈夫

怒ったら事実になりますよ?

2024-01-21

anond:20240121132526

男に弱者なんて居ない。少なくともこの日本社会においてはな。

これは断言できる。

お前が弱者男性を名乗るのは、その方が都合が良いから。

自分社会を変える可能性がないと思い込んでいた方が、傷付かずに済むから

傷付いた時の予防線になるから

から現状に揺蕩って、人生こんなもんだと思い込み、それを「我々弱者男性」として昇華しようとしている。

弱いのは男じゃない、お前単体だ。

2024-01-18

バレンタインが近づいてきたが俺はチョコを苦手としているので、もしいるか聞かれたら「苦手なのでいらない」と答えている。そうするとブサメン自衛的な解釈をする女がいてウザい

最初に言っておくが俺はチビブサメンだし、不特定多数の異性から好意を向けられたことはない程度の非モテだ。

だが異性の友達もいる(てか過去に数人の彼女はいた)程度に女との付き合いはあるし、職場人間関係も概ね良好である

ぼちぼちバレンタインが近づいてきたよな。この時期になると、過去にも何度もあったのだが、知り合いグループであるとか職場の歳が近いグループとかでなんとなくチョコレートの話になることもある。

ところで俺はチョコレートが苦手である。味が嫌いとかではない。記憶問題だ。

何かというと、かつて家族アトピー体質で、体質の問題なのかしらんが子供のころにはチョコを食ってはアトピー悪化していたのだ。そのせいで、俺の中ではチョコアトピー記憶が紐づけられてしまっている。

故に苦手である。食うことはできるのだが、自分からは決して食おうとは思わない程度に、チョコに対して心理的抵抗感があるのだ。だからよっぽどその場で食うことを断りにくい状況とかでもない限りチョコは食わないし貰わない。

それなりに長い付き合いの奴らにはこの話をしたことがあるので、そいつらは俺に対してチョコプレゼントしようとはしない。

さて、去年の事だ。

同じ部署に異動してきたちょい年下女子とやはりチョコの話になり「会社全体もそうだけど、この部署でもチョコを配る風習は無いか安心していいよ」的なことを教えたところ、じゃあ増田さんにはいつも色々教えてもらってお世話になってるから個人的チョコを贈ってもいいですか、みたいなことを言い出しやがった。

そこで、いやチョコ苦手だからいらないんだ、気持ちだけありがとね、みたいな回答をしたところ、なんかものすごく信じられないみたいな反応をされた。「チョコを嫌いな人ってこの世に存在するんですか!?」みたいな感じ。

それ以来、そいつはなんか事あるごとに俺にチョコプレゼントしてくるようになった。最初コンビニで売ってるようなごく普通のものだ。

流石に買ってくれたものを突っ返すのも気が引けたので受け取ったし、その場で食って感想を言うように求められた時には食いもした。

だが鬱陶しくなった&本当に嫌だったので、上記の「何故チョコが苦手なのか」という話をして、もう今後は本当に止めるように頼んだ。

ところがバレンタインデーにやけに高そうなチョコそいつは贈ってきやがった。なんでも自分用のチョコデパートに買いにいったついでに俺にも買ったとのことだ。

そろそろ勘の良いはてな―共にはわかるだろうが、この女子はハッキリ言って俺に気があったのであるチョコ以外にも妙に飲みに誘われたり遊びに誘われるようになっていた。

俺の方は、同じ部署新人に手を出した奴とか周りに思われるのも嫌だったし、とりあえず付き合うのは良いとしても仲がこじれて別れることになったら同じ職場だと気まずいし、とかでその気は無かったのよね。

その高いチョコだが、なんというか明らかに気合いが入っていた。事前にいらないと言っていたが、そんなお高いプレゼントを突っ返す勇気は俺には無かったので、礼を言って受け取った。

そしてそのチョコは、それ以来、俺の自宅の冷蔵庫でずっと冷やされている。捨てるのも申し訳ないし食う気にはならないしで、冷蔵庫の中で特急呪物が育っているような気分であった。

その後色々あり、結局のところ向こうに押し切られたというか性欲に負けてワンナイトしちまったところからその女子とは付き合い始めて今に至るのだが、つい先日家に来て冷蔵庫の中身を見ていた時に

「何でこのチョコまだあるの? 私が贈ったやつだよね? 消費期限切れてない?」

とか言い出しやがったので、改めて何故チョコが苦手なのか、こんなお高くてかつ気持ちの込められたプレゼントを捨てるわけにもいかないが食う気にもならないのでそこにずっとある、ということを説明した。

増田さん、もし自分からチョコを貰えなくても寂しくないように予防線張ってたんだと思ってたよ」

お前な、そんな寂しい嘘をなんでつかなあかんねんってちょっとイラっとした勢いで生でやっちゃったら、それを盾に事後に結婚要求されて、まあいいけど、と受けてしまった。

ほんとウザいわ。今度ちゃんプロポーズしなきゃアカンくなってしまった。

2024-01-16

松ちゃんひょっとして「やっぱこうなったか」と思ってそうじゃね?

何年も予防線貼ってたみたいだし

ちんこで生きてるタイプ、俺もそうだからわかる

2024-01-11

anond:20240111172124

から

真偽不明告発だけで追放リンチしてる状況なわけよ

「でも松本の遊び方はダサいだろ!」という風に本論と違うとこで得点しに行くことこそがダサいわけ

そこを言われたくないから「本論の話は禁止!」とか予防線必死なのもダサいわけ

ダサいダサくないって言うならおめーがダセーんだわ

2024-01-10

anond:20240110131620

感謝する気なんかカケラもないのに口だけありがとうとか抜かし

謝る気が全然ないのに謝るポーズだけして、他の何かにヘイトを向けようとする

女はそうやって自分言動予防線張りまくるから、もう言ってることなんか真に受けられねえんだよ

2024-01-08

対人関係必要な「無神経さ」

 対人関係には一定の無神経さや配慮の無さが必要だと思う。

 私は人と話すのが苦手だ。話し始める前から、私と話しても相手にとって何もメリットが無いだろうと結論づけてしまうことがよくある。

 それに、会話のオチがあらかじめ予測できてしまうことが多い。相手が返してきそうな内容は大体想像が付く。

 話の展開を予想して、お互いにとって楽しそうなこと、プラスになりそうなことだと確信してから、初めてこちから口火を切る。気心知れた人との会話であればあるほど、この「オチ予知」が働いてしまう。せっかくだから楽しい話題で一緒に盛り上がりたいという私なりの配慮だった。

 けどこれって、考えてる間はただ黙ってるだけの奴だし、一緒に居てちっとも面白くない。かたや「一番面白ベスト話題提供しよう」と脳内必死情報処理してるとは理解されず、ただダンマリ決め込んでるつまんねー奴に成り下がってしまう。

 だったら思いついた話題からどんどん口に出しちゃえば良いじゃんと思う。現に話題は色々思い付くし。

 そもそも、嫌われたくないとか関係を崩したくないとか余計な心配をしなくて済む初対面の人とは結構話が弾む。それが功を奏して親しくなることもあるが、すると徐々に私なりの配慮であるオチ予知」が働いて、口数が減る。結局、つまんねー奴に成り下がって、疎遠になる。

 人間関係において一般的に、親しくなればなるほど話題が増えてその人との関係に深みが出るとされているが、私はそのコミュニケーションに質を求めてしまって、良い話題提供しようと必死になるが故に会話の量そのものが減ってしまい、コミュニケーションとして成り立たなくしてしまうことばかりだった。

 会話では一定配慮は不可欠だと思う。立場をわきまえて、失礼の無いような話題選びをする。ただ配慮も度が過ぎると単なるエゴしか無い。私が配慮だと思ってやっていた「オチ予知」は、つまらない奴と思われたくないための無駄自己防衛だった。配慮だと思って私が色々考え込んでる間の沈黙の方が、相手にとって苦痛だったかもしれないし、そもそも沈黙の末選び抜いた話題だって、本当に面白話題かどうかも分からない。

 私は幼少期から、「1聞いたら10理解して行動せよ。そういう気配りの出来る人間になれ」と育てられた。残りの9が果たして正解かどうかも分からないのに。けどそれは気配りなんだから、やってあげる事が正しい。出来ない奴は気の利かない無神経な奴だからダメだと。

 もし相手に間違ったことしてたら最悪だったし、そうじゃないとしても残りの9を相手と分かち合う機会を奪っていたかと思うと逆に申し訳ないし、自分にとっても大きな損だった。

 こんなバックグラウンドが、私の対人関係にも悪影響を及ぼしてしまった。相手が何を考えているかからいから、1の情報を使って残りの9を必死想像して予防線を張る、これを相手への配慮だとこじつけて行っていたが、大きな間違いであった。1から10まで、お互いの楽しいことを分かち合って積み重ねていくのが人間関係であり、そのためのコミュニケーションだというのに。

 

2024-01-05

メモ程度に、自分の周囲の令和6年(2024年能登半島地震について

どっかに書いておきたかったんだけど、住所バレが怖いので、匿名ダイアリーに書いておく

別段変わった描写があるわけじゃないので、特におもしろくはないと始めに予防線を張っておく

こういうどうでもいいレベル日常は多分誰も書かないだろう。でももしかしたらどっかにちょっと需要があるかもしれない。

自分スペック

石川県金沢市在住

実は阪神大震災被災者でもある年寄り(当時は大阪府豊中市在住)

金沢市なので被害はまったくたいしたことない

しかし自宅にひびが入ってしまった

修繕すれば問題ないレベルのひびだけど、いろいろおちつくまではしばらく放置したほうがいいか

物流はしばらく混乱してもしかたがないかなと思ってスーパーへ買い出しに行ったら、まったく普通に商品がそろっていて驚いた

水だけは「1家族3箱まで」と制限があったけど、それ以外は本当に普通

北陸の民が大好きなお刺身も生魚もいつもどおり売ってる

阪神大震災ときは近所のスーパーマーケットの商品がごっそりなくなっていたのに

当時とはいろいろ事情が変わってるのは理解していたが、あっというまにいつもどおりが戻ってきてびっくりしてしまった

ありがたいことです

毎日のように微妙余震が続く

去年までは大騒ぎしてたようなレベルの微震でも動じなくなってしまった

自分が住んでいる場所はもともとよくヘリコプターが飛ぶところだった

ドクターヘリが着陸する病院やら自衛隊やらからそんなに遠くない場所いるか

1日以降はひっきりなしにヘリが飛ぶ音が聞こえる

間断なくといっていいレベル

おつかれさまですと心のなかでだけつぶやいている

観光地Wi-Fiが無制限に開放されてる。

普段は30分だったかな? 30分ごとに接続しなおす方式だったけど、非常時に備えてか、今はその制限がなくなってる。

繋ぎたい放題。でも嬉しくはない。今は安穏にかまえてられないんだと無理矢理にでも知らされる。

2024-01-04

anond:20240104211916

航空機は極めて高い技術必要でありながら、運的要素でどうしても事故が起こるので、

明確な怠慢があるなどの理由がない限り、責めてはいけない。

責めると萎縮してしまい、予防線をはった行動によって更に重大な事故が起こるからだ。

自分たちの身の安全のために、事故を憎んで人を憎まずを徹底せよと言っている。

責めた結果自分死ぬのはまっぴらごめんだ。

2024-01-03

仲人Tさん福岡への偏見、正直幻滅したわ

https://ameblo.jp/kekkon-monogatari/entry-12834191282.html

おたく相談所に登録する人間でそういうのが多いってだけでしょ・・・

もちろん福岡にもそうじゃない人はいる~みたいに予防線はってるけど、印象わるくしすぎだわ

福岡より田舎の県のほうがよっぽどそういう地雷度合いはひどいでしょうよ

2023-12-31

死ぬ理由はない。でも生きる理由もとくにない。

_ 

前置きというか予防線として、私は増田達にはあまり好かれないタイプで、嘆き風自慢話にしか聞こえない可能性は、十分に理解した上で書いている。

ただ、「死にたい!」という理由はなくても、だからといって別に、「生きねば!」という強い理由もないからなぁ~。だったら死んじゃおっかな~。

案外、このくらいの感じで自死を考えちゃう、そんなしょうもないおっさんが実は結構な数いるんじゃないかと、そんな思いで書いてみる。(もし似た人がいたら、少し安心できる気もする)

でもたぶんどうせ、死なない。死ぬ理由もとくにないからな。ふはは。



__

33歳の年も、残すところ10時間を切った。

18でも20でも30でもないのでなんの節目でもない年齢だが、

35歳(私の中での明確なおじさんの基準)が目前に迫った34歳を迎えるな~、とか、知らないうちに無理やり自分の中で理由をつけていたのか、

この1ヶ月はやたらと人生を振り返ることが多かった気がする。

結果として、これからおじさんとしての人生が50年くらい続くことに対して、希望が持ちづらいと思う日が増えた。



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本当に、なにひとつ不自由のない人生を歩んできた。


東京まれ

富豪とまでは言わないまでも、それなりに裕福な家庭で育った。

物心ついた頃から頭が良い子だと言われ続け、足もそれなりに速く、小学校ではごく自然な形で学芸会演劇の主役をしていたし、生徒会会長も務めた。


私立中学の受験にも成功した。塾時代の成績はいつも全国模試上位だったから、失敗することなんて考えもしなかった。

部活学園祭実行委員最前線で楽しみ、彼女も当然のようにいた。童貞は、附属高に上がる16歳頃には卒業していた。

卒業アルバムを開けば、嫌な記憶ひとつもない輝かしい中高時代が思い出せる。


学校名は伏せるが、所謂最上位の大学に進学した。最早、まわりも当然だといった様子だった。

バイトサークルゼミ活動大学生のお手本のような生活を送っていた。

講義サボりすぎて1年留年したりもしたが、大手広告代理店にすんなりと内定した。


代理店で、新卒女子自殺をした頃、広告業界の忙しさが嫌になり転職経験したが、

次の会社でも大きな挫折経験することなく、同期の中では出世の早い方だったし、全社表彰されたことも何度かあった。


ある程度の給与をもらえていたので、都内繁華街近くの1LDKで20代の独身生活を存分に謳歌した。

その時々の彼女を連れては、グルメインフルエンサーが紹介したがるような、洒落バルやら、ネオ酒場やら、

ミシュランの星がつくような店にも、何か記念日などのイベントがあれば、それほど無理をせず行くことができていた。

フレンチイタリアン中華も、職人から手渡しされるような寿司屋も、数えきれないほど行った。「kint〇nとかガキが喜ぶ焼き肉屋だろ」とかイキったりもした。

連休があれば近場の温泉にふらっと出かけた。海外旅行はあまり好きではなかったが、女にねだられれば年に1~2回は連れて行った。


嫌味のような半生を書き連ねてあらためて、本当に、なにひとつ不自由のない人生を歩んできた。と思う。

衣食住はもちろん、三大欲求をそれなりに高いレベルで満たし続けてきた。



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少しだけ挫折を感じたのが、結婚離婚だった。

30歳で結婚をして、1年も待たずに離婚してしまった。

理由をあげだせばキリがないのだが、一番は子作りについての考えの相違で、要するに私は子供が欲しくなかった。

入籍当初には同意してくれていた元嫁は、すぐに「やっぱりわたし子供が欲しい」と言い始め、口喧嘩が増え、離婚した。

別に島耕作時代でもないので、離婚出世に響くとかは考えたことがなかったが、自分でも意外なほどに離婚はしたくないと粘ってみたりもした。

でも、自分の子供が欲しくないという気持ちがどうにも変化する気がしなかったので、結局、離婚した。

(子供が欲しくない詳細理由割愛するが、ざっくりいうと、絶望と閉塞感のあるこれから日本に、子を産み落とすことは無責任なように感じる、みたいな理由が主)


俗にいう若手エリートモデルケースからズレたような気持ちになって、急に仕事に対する熱意がなくなってしまい、

半年後には会社退職して、個人事業主になっていた。


でも少し経ったらそれもなんだかんだ事業軌道に乗り、リッチとは言えないまでも、今はまた不自由ない独身暮らしを送っている。


お金は、めちゃくちゃな贅沢は出来ないまでも困ってはいないし、莫大な資産を築きたいという野望がなくなった。

思えば、別にエリートを目指して生きていたわけでもないので、また大企業に勤めたいという思いはないし、日本を動かしたいという思いもなく、ステータスへの渇望感は消えた。

夜のお店にたまに顔を出してはお店の女の子と仲良くなったりもするので、セックスもとくに困っていない(今は、かもしれんが)。

10年後くらいにいよいよ老後の孤独を考えたりする頃には、多少気持ちも変わっているかもしれないが、再婚もあまり考えていない。

から、真面目な出会いは求めていない。もちろん、子供は今も欲しくない。

若いからずいぶんと分不相応美食家を気取っていたが、ある程度の金額で満足できる程度のバカ舌だったのか、赤提灯で十二分な満足が出来てしまうことを知り、必要以上の金をかけて食事をすることに喜びは感じなくなった。



_____

となると、だ。

残すところ短く見積もっても30年、長ければ60年近くの人生漠然と待ち構えているわけだが、

そこに対して全く、何かを成し遂げたいという欲が起きないんだ。

金を稼いで、良い家/車/服揃えて、良い女を抱きたいとも思わなければ、

将来のこの国のために子孫を残す気もないし、だったらと血が繋がっていない若者を導くような使命感もない。


君たちはどう生きるか、というより、もっと前の段階のところで躓いているわけで、

やべ、とくに生きる理由ってなくね?

老化は避けようもないし着実におじさんになっていくわけで、あれ、人生今より楽しくなることってなくね?って考えるようになった。

生きる理由より、むしろ死んでもええかって理由の方が、よっぽど簡単に見つかることに気づいてしまったわけだわな。


結局のところ、人類なんてものは大いなる生命螺旋を繋ぐための歯車しかなく、

子供が欲しくない奴なんていうのは、歯車としては欠陥品ってことなのかもしれん。


冒頭にも書いたけど、どうせ死にはしないと思うんだ。

生きてればそれなりに、本当にそれなりに程度でも、楽しいこともまだあると思うんだよ。

でも、楽しさも幸福も、これまで以上は超えてくる気がしないという謎のおぼろげな展望が、日を追うごとに輪郭がはっきりしてきていて、

その現実からどうしようもなく逃げ出したい。逃げる?あれ、死んだらいいわ?そゆこと?


みたいなことを思ってしまう。そんな大晦日だね。

2023-12-30

インターネット3大わざとくさい構文

・◯◯だっけ?

「だっけ?」の後には大抵悪評が連なる。投稿者は◯◯について知っているどころか下調べまでしているのがバレバレだが、詳しいと思われるのが癪なのか無駄に思い出している風を装う。

揚げ足を取られることへの予防線や、詳しいことをバカにされる風潮からの影響を受けていると思われ、90〜00年代オタクだった中高年が好んで使うと思われる。

・ん? ◯◯は△△だぞ?

「ん?」という疑問符の付け方がいらない。SNSネイティブにはあまり見受けられず、恐らく往年の2chで会話が成立していた時代に由来する言い回しであると思われる。使っているあなたは立派なインターネット老人会

ていうか、最近漫画とか文章でも「ん?」だけで疑問を表す言い回しってあんまり見ないですね。もしかして特定年代サブカルに由来してたりする?

あと一つは?

2023-12-22

anond:20231222043315

金払ったら会ってあげるけどさー って明らかな詐欺10万突っ込むとか馬鹿すぎて草

本人が面白くも魅力もないから財布にしか価値がないと思われてるのは話してたらわかりそうなもんというか、本人も薄々気づいてて予防線張ったりしてるのにそのまま引っかかってるのはアホすぎ。

2023-12-19

大企業のほうがまともな性格の人の割合多いし、余計に匙が飛んでこない

もちろん例外はある

予防線意味で言ったが嘘ではなく今まであったなかで一番やべえのはN◯◯の関連会社の中のシステム部のおえらいさんと

自社独自カレンダー関連会社に強行している会社グループ部長である

詳細は語らないが昭和って感じである

が、それを差しいても大企業に努めてる人の人格はかなりまともである

時代のせいというのもあるが、中小企業ときに努めていた無駄な苦労

トイレの中で延々と上司悪口をいうお方

セクハラ微妙ラインを会話してくる社員

新入社員犯罪まがいのことをやらせて結束させる人事部etcetc

といったことがゼロにはならないが、数が減る

なにより業績悪化しても怪しい宗教まがいの慣習を強行させる習慣がない

いや、あったとしても自分のところまで届かない可能性が高い

できればこの平穏が続くのを臨んでいる所存であります

2023-12-15

呪術廻戦にガッカリした

死ぬ系なら最初の方に予防線張っていてほしかった

1期くらいの段階で

チェンソーマン雰囲気でわかるじゃんあーこれ死ぬやつだって

2023-12-12

「エセ弱者」多すぎだろ

最近予防線を張ったり自分可哀想アピールをするのが流行ってるのかは知らないけど、自分弱者だと思い込んでる「エセ弱者」が多いこと多いこと。

まず恋人居る時点で弱者じゃないから。

あと、Vtuberブルーアーカイブウマ娘弱者男性のたまり場みたいに思ってる人もいるようだけど、自分からたらこういうコンテンツにハマってる時点で弱者じゃないと思うんだよね。

とはいえ自分も、「エセ弱者」のような言動を慎むようにしたいと思う今日この頃です。

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