はてなキーワード: その男とは
ただし、詩人の目を通すと、そのルーティーンは、シラブルに分解されて、音韻を持ち始める。
詩の律動で切り取られた何気ない日常の美しさは、何者でもない私達の日常の可能性だ。
男は詩を愛し、誰に発表するでもない詩をノートに書き留める。
控えめで、寡黙。
生活に彩りは乏しく、時代から取り残された男という印象すら持つ。
映画を見た後の彼の生活の印象は、その外見上の説明から想像する様子とはまるで異なる。
同じカメラワークを使うことを慎重に避けているように感じた。
そのおかげか、彼のモノトーンなはずの1週間には決して同じ日はなく、
宙に浮いた謎掛けのように繰り返し用意された双子のモチーフは、
男はやや風変わりではあるが、決して孤独ではない。
スマートフォンとタブレットを持ち、テレビ通販でギターを買ってしまうような
世俗の人として描かれる。
蔑みでもなく、諦めでもなく、あるいは赦しのような高みに立った者の視点ではなく、
ただ、優しさと理解が溢れている。
彼女の存在は、彼が世界をどう受け止めて、愛しているかの象徴であるように見た。
彼はそれに居心地の悪さを感じながらも、否定せずに受け止め、
彼の方法で愛している。
彼の詩には、その把握の仕方が反映されて、
それは詩としてのこの映画全体にも同じことが言えるように思えた。
よくわかります。まずは鬱に関しての一般論として、鬱が重い時にはパートナーに関わることも含めて重大な決断はせず、治療に専念するべきです。問題が起きたり後悔したりして、またストレッサーになる可能性が高いので。「治療中なので結論は出せない」と信じて、一旦棚上げするべきかと思います。さらに一般論として、その男性が本当に良い人なのかも冷静になってから考えるべきです。病状としての自信の喪失から他人が優れて見え、ほとんどの人物が自分より優れた理想の人物かのように感じてしまうことがあります。現実には人間なので、良いところも悪いところもあります。
自信の喪失に不安を感じているようですが、自分に合う薬を見つけて治療を続ければ完治時には不安感はかなり減少しますので(健康でも気分の波はあるので完全に無くなるわけではありません)、安心して良いと思います。ちなみに鬱の際には記憶や論理的な思考が低下するので、段取りをしっかりしなければいけない料理などの家事がやや難しく感じます。これも治療によってかなり改善します。
事前予習なしでパンフかるくみたくらいだったのに、始まる前に司会があらすじをかなりしゃべってしまってすごくがっかりした
どんな内容かを言わなかったとしても、「どんでん返しがある」って伝えること自体がもうネタバレだっていう共通認識がもっと広まってほしい
スパイ映画でだましあいとかアクションとかいろいろあって楽しかったけど、
BGMが80年だいの音楽とかで、なんとなーくきいたことがあるようなのが多かった
アクションがスマートというより泥臭くて、お互いふらふらになりながら殴りあいとかしてて、
007的なスマートなスパイものを考えてたからちょっと衝撃だった
女だからどうしてもパワーだと負けるところはあるってのもちょっとリアルだった
あと気になったのは、打撃音がやたらアニメっぽく誇張されてたところ
ふつうになぐったりけったりしてもこんな音しないだろうって音がすんげーした
ただ2時間中前半1時間は場面切り替わりが激しかったのと何してるかいまいちよくわかんなかったりしたのとで、
内容に入り込めずに退屈に感じてかなり眠くなってしまってうとうとした(週初め初日夜ってのもあったとは思うけど
あと場面場面がなんか洋ゲーみたいだなと思った ゲームの進化ってすごいなあと思った
でも後半1時間はすげーアクションもあったしわかりやすい展開だったから見てて飽きなかった
パンツあり
百合あり
前半の退屈だと思ってたところでそれらの仕掛けが全部あったっぽいから
以下あらすじみたいなもののメモ(一応反転するけどネタバレもあるしはてなキーワードが見えちゃうのは勘弁)
誰かが逃げている
でもフェンスを越えたところで車にひかれる
10日後
おっぱいみえるかなと思ったら鏡に映ったさきっちょがみえますたさすがR15
からあがって本部の出頭命令に応じて聴取をうける(出頭途中で30秒~1分くらい?画面に10数個の光点だけが表示される状態になって、投影ミスか?と思ったけど演出だったみたい。演出意図は不明。あっ、もしかするとスパイの本部の場所へのルートを隠すためかも、と今思い至った)
聴取するのは本来関係ないはずのCIAのお偉いさんと、自分の上司
これで過去について話す中で映画がススムって感じか、尋問室での回想でゲームがススムペルソナ5みたいだなと思った
時間は戻る
リストを持った人間が殺されたから、リストを渡した人間で、かつリストを全部暗記してる人間=スパイグラスが重要になる
現地で男のエージェントと合流しようとするがさっそく偽物にだまされて殺されそうになる
だから最初のスパイを殺してリストを奪ったスパイ仲間を殺してリストを奪う
でも主人公が肉弾戦とかしまくってなんとかスパイグラスと逃げる
でもほっとしたと思ったら車ぶつけられて、乗ってた車ごと海に投げ出されてしまう
部屋に戻ったら自分と仲良くしてた別の女スパイ(百合相手)も殺されて、裏切り者の男を最終的に主人公は殺す
そのあと実は主人公が裏切り者で東のやつにリストを渡そうとした
でも東のやつも女を殺そうとしたから東のやつ殺す
知り合いが、自分は創価学会員であるとカムアウトした。それを受けて自分が思ったことを書く。
実は、私も創価学会員である。と言っても親の代から創価っ子な訳では無い。学生時代、創価学会員の異性の友人のつてで入会したのだ。
自分は当時彼以外に友人と呼べるものが居なかった。しかも就職難、苦しい最中。当時、人も傷つけていた。救いたい彼は甘い言葉と学会員のネットワークで勧誘した。自分には「学会に入って自分を不幸にしてしまえ」という感情もあった。最悪なことに彼の恋人と一緒に入会してしまった。
婦人部のみなさんはわたしと彼女に優しかった。人見知りの彼女にはもちろんのこと、田舎者の私に対しても。不本意な入会だったにも関わらず会館の勤行も同時中継もいろいろと行かせて貰った。そのころ池田大作氏はお元気なときで男ばかりの創価グロリア吹奏楽団の漢な演奏も覚えている。そこでは「不幸になりたい自分」は消えた。ただ、理念には自分と相容れないものがあった。
そこに頼れる男子部の先輩がいた。自分はその男性に恋をした。この人と結ばれますように。そしてこう思った。この男性と結ばれなければ学会やめてやる。就職活動も頑張った。勤行もがんばった。けれど、その男性は別の女性と結婚した。就職が決まった瞬間、わたしは学会から逃げることにした。学会用語で言うところ「退転」だ。
で現在。学会と関係なさそうな何人かには創価学会員であることを話している。なぜ、学会員であると言っているかというと学会に辞める旨の手続きをやってないから。どっかの支部に登録されているだろうが、手続きするとまた押しかけてくるんじゃないかと思ってやってない。
自分がカムアウトしてない学会員の同僚とは年賀状のやりとりもあるし、行きつけのお店も学会員がやってるから、バレなければどうってことはない。
保育園側も近くの会社や空き地の管理会社に交渉して、250台程度の臨時駐車場を確保したらしい
「近隣の商店や集合住宅の駐車場には無断駐車禁止、門の前での送迎もご遠慮」と書いてある
そして当日の朝
ワンボックスカーが擦れちがうことができる程度の道幅に
渋滞が起きても知らぬ顔
鳴り響くクラクションに、車から引き摺り下ろされた子どもの泣き叫ぶ声
パトカーが2台近づいて来た
慌てて動こうにも、前が詰まって動かない
警察も警察で取り締まるでもなく、運転手に注意を与えるだけでその場を去って行った
園長からの挨拶ののち、一つのアナウンスがスピーカーから流れる
「保育園北側のアパート駐車場に駐車中の『◯◯-R』を大至急移動させてください」
結局、閉会式までその車は移動されることはなかった
閉会式後の帰り支度の混雑の中、園児の保護者に似つかわしくない出で立ちの男がいた
その男は息子らしき子どもの手を引き、件の車に向かい、乗り込む
あれほど注意のアナウンスがあったにも関わらず、その男は車を移動させることもなく
その子が何かをした時に、男はどんな気持ちでその子を叱るのだろう
恥や外聞、モラルやルールを超越して、全ては自らの利に忠実に行動するその男の自利主義を拡大化させると、
法律ギリギリを縫い歩き事業を成功させる実業家にたどり着くのだろう
そのくらいの面の皮の厚さがなければバカを見る
正直なだけでは損をする
しかし、罪悪感を抱えたまま子どもの溌剌とした笑顔を見ることは、僕にはできない
そんな度胸は持ち合わせていない
そしたらあなたがいる横で独身の男が自分のパンツを選んでいたら
気にしないかもしれないし、あなたと同じ様に思うかもしれません。
異性の下着売り場に行ったらだめなのなら、男性の売り場にいる女性客も迷惑ですし
スーパー銭湯の脱衣所や浴室に掃除に入ってくる女性なんて犯罪物ですね!
女性の売り場に男性が入っても店員さんに文句を言われることはありません。
なぜなら入ってもいい場所であるし、プレゼントを買いに来たのかもしれません。
変質者っぽいなら、男性だろうが女性だろうが、そこが女性の売り場だろうが男性の売り場だろうが
他人の行動が気になるならお店で買わず、一生通販で買ってくださいね。
男女平等なのに、男性は見られても平気、男なんだからそんな事気にしないでしょ的な感覚は捨ててください。
今はそういう時代ではありません。
誰かに聞いてほしいからここに書き捨てるのだが、普通かどうか判断してほしい元彼の話。
1人目は結婚を見据えて同棲していた最中、「会社の後輩の女の子と飲んでて終電なくなったけど、タクシーで帰れないからラブホに泊まる」という報告を深夜に電話でもらった。
高額になってもタクシーで帰ってきてほしい、しかも何でラブホなんかに泊まるの、と嫌がったけど、泊まるところが他に空いてなかった、酔っ払ってる女の子を放置するのは可哀想、ベッドも分けるから絶対に何もしない、ということを繰り返すだけだった。不安がすごかった。
翌日帰ってきて、何があったの、と聞いたけど、何もなかったよ、何で信じてくれないの、と話を打ち切られた。その時は、彼を信用していない自分が悪いのかな、元々我が身を呈して人助けするところがあるし彼を信じよう、と話を大事にしなかった。
結局その彼は、出会い系アプリを使用していたりクライアントの女性と浮気していたりしたことが分かったので、別れた。
2人目は、付き合ってもいない時から夕方に急に電話してきて、家に行っていい?もう最寄り駅に居るけど、と押し切ってくる人だった。僕は今日絶対SEXしないよ、心から愛してるから、と言って、その約束が守られたことはない人だった。
ある日また急に電話が来て、会って一通り終わった後に、「あ~良かった。今日○○ちゃんに会えなかったら風俗に行こうかと思ったよ」と言って、ネットで調べたページとかも見せてきた。
その時は(ん?)と思ったけど、「でも今日会えたから幸せだよ」という言葉で、そうか、結局行ってないんだしな、と流した。
その他、毎朝抜いてから会社に行っている、○○ちゃんと出会ってから昂ぶりが止まらない、と話してきて、当時は私もそういう愛情表現なのかと勘違いしていた。
結局その彼は、実はバツイチ子持ちだったことが判明し、「子供は好きだけど君のほうを愛しているって言ったらおかしいかな」とか言い始めたので、別れた。(そもそも彼とは付き合っていたかも怪しいな)
だが今でも思う。許容できなかったのかな、と。
周りが結婚して夫婦になっていく中で、夫婦生活は我慢の連続だという。
ある女性は言う。些細なことでダメージ受けてたら夫婦生活は続かないよ、と。
女遊びが激しい男性と結婚した知り合いの女性は、旦那が浮気してるだろうなと思いつつも結婚を決意し、生活を続けている。浮気されること以上に楽しい日々を与えてくれるからそれでいい、と言っていた。
そうだ、私も楽しいことが多かった。他の人には感じない胸の高まり、一緒に居るだけで楽しい時間、ささいなことでも共有して楽しめること。
どんな人を旦那に迎えても、山あり谷あり、つらいことが多いなら、どうして楽しい日々を過ごせる人を手放してしまったのだろう。何で決意できなかったんだろう。
きっとそういうことを彼女に言わない、彼女を不安がらせない男性は世の中に居るはず、と思ってはいるけど、ちゃんと好きになれる人とはまだ出会えていない。
その中でも何となく付き合っている人が今は居る。子供が欲しいとは思ってはいるから、そろそろこの先について考える必要があるだろう。
そういう時、楽しい日々を過ごした昔の元彼を思い出し、何故許容できなかったのだろう、できている他の人も居るのに、と考えている。
結婚後、またああいう「今から浮気するよ」という報告をされたら、私は許容できるのだろうか。
元彼2人とも遊び人タイプじゃないのに、一途さをアピールしているのに、何でそういうことを言うのか。
男性の増田諸君に伺いたいのだが、彼女に浮気話や風俗話を報告する心理は何なのだろうか。
受け入れてほしかったのかな。
何が正解だったんだろう。
9/21追記:
さらーっと流れるかと思いましたが、言及したりコメントしてくれたりする人が居て嬉しいです。有難うございます。
はてな匿名ダイアリーは最近見始めたので、あまり文化に慣れてなくてすみません。トラックバックに返信する時、全部に「元増田です。」とつけた後見返したら異様だったので、編集で消しました。(恥ずかしいので自分から言いました)
「その男変だよ」という声があって救われました。私も変だろうなと思っていますが、「いやいや、完璧な人なんか居ないんだから、多少のことは目を瞑らないと」という声の、「多少」に含まれるレベルかも知れないとも思っていました。どこからが一般的に見て耐えるレベルで、怒っていいレベルなのか自分の中でちゃんと分かっていなかったんだと思います。こういう経験を通して自分の許容範囲を分かっていくんですね。改めて自覚しました。
migurin様、その3つとも嫌でした。私は彼の子供の存在を許容できる自信がありませんでした。子持ちといっても養育は元妻がしているようでしたが。今思えばですが、彼はとにかく「(子供ではなく)自分を認めて!」という想いが強かった気がしていて、バツイチ発覚後は育児ノイローゼに陥っていた(ように聞こえる)元妻への不満を口にすることで、私の愛情をはかっている気がしました。最終的には、最初に関係を持った時にはまだ離婚していなかったことが判明して、もう彼を信用しきれずに別れました。
そうでした。1人目のときもですが、不安で脳がガタガタ揺れたり、たまった怒りが爆発したり、そういうのを制御しきれない自分にどんどん自信がなくなって、丸ごとひっくるめて愛してくれる人に縋っていた自分だった気がします。
タイトルにある「心理」としては、浮気ごころというより、ためし行動の一つだったのかな、と、ここでやり取りしながら思いました。でも付き合ってるのに、「浮気するよ」って脅し?に使うのって、だめですよね?受け入れられなくて当たり前ですよね?
と言いつつも、まだ頭のどこかで、「自分の許容範囲が狭いんじゃないか」と囁かれている気がします。何なんでしょうね、これ。
トラックバックにもあった「まともなカードを引く方法(見極める方法)」や、「こういう条件だったらまともだと思う」といった条件リスト、もし何かあればご教示いただけると幸いです。
姉はイケメンだ。かなりぶっとんでるし、ちょっとどうかと思うような行動に走ったりもするけど、総じてイケメン。性格は姉妹で正反対。私は人見知りで、基本的にいつもおどおどしている。今までいろんな局面で何度も姉に助けられてきた。そんな姉への感謝の気持ちを綴りたい。
うちは母が早く亡くなってる。私が5才になる年に喉頭癌でこの世を去った。姉は私より11才上で、私が小学校に入った年にはすでに高校生だった。
そんな姉が、私の入学式に母の代わりとして参加してくれたのだ。その時のスーツ姿がとても素敵だった。人指し指に緑色の翡翠の指輪をはめていて、それは母の形見だと教えてくれた。入学式の時の写真を見返すと、やはり姉は保護者の中で一人だけ幼げに見える。
姉は高校ではかなり目立っていた。たまに雑誌にも出てた。エルティーンという十代向けのファッション誌で、モデルみたいなことをしてた。私はまだ小学校に入りたてで、そんな姉を芸能人だと思い込んでいた。そのうちテレビにも出るんだと思ってた。その予想はのちに別の形で実現するんだけど、その話はあとに回そう。
姉はふだんはあまりエルティーンを読ませてくれなかった。小学生にはふさわしくないエロい特集が多かったのだ。そんな雑誌にちょくちょく載る姉の姿に、私は幼いながら、妖しい憧れのような感情を抱いていた。
父は土建業を営んでいたが、この頃には経営が苦しくなっていた。それまではずっと絶好調で、姉は何の疑いもなく「うちは金持ちだ」と信じ切っていたらしい。でもそんな幸福な時代はあっけなく終り、父は一気に萎れてしまった。母に先立たれて、経営も傾き、悲嘆にくれる日々。父がお酒に溺れ始めたのはこの頃だ。それでも父は姉を私立の大学に入れた。娘の教育は疎かにしない、それは母の遺言でもあったそうだ。
当時、私がまだ9才の時。姉が私をあるイベントに連れて行ってくれた。姉の大学の友達の中に、ひとりだけ9才の私が混ざるという、かなり無茶な形だった。野外で開催されるテクノパーティ。でもそんな詳細はすべてあとから知ったことで、当時は右も左もわからないまま、姉に連れられて、ただついて行った。そこはまさにカオスな空間だった。広大な森林のいたるところで人々が踊り狂っていた。真夜中にトランス状態で踊り狂っている大勢の大人たち。あの光景が私の音楽の原体験になってしまったのは、なんかちょっとまずい気もしている。
夜、私は姉と並んで芝生に寝転んだ。遠くではドンドンという無機質なテクノのビートが鳴っていた。私と姉はふたりで夜空の星を眺めながら話した。その時に姉がとつぜん言ったのだ。
「ママはもういないけど、私がお姉ちゃんとお母さんの両方をやるから」
後年、姉にこの話をしたら「そんなくさいドラマみたいセリフ言うわけない」と全否定した。でも私は完全に覚えている。ありがとう。あの言葉にどれだけ支えられたかわからない。
三つ目は、話自体がかなりぶっとんでる。
私が中2の時、父の会社が潰れた。全てを整理しなければならなくなり、家族は家も失った。私たちはアパートに引っ越した。父はもはやアル中の一歩手前みたいになっていた。
姉はすでに大学を卒業していたが、就職はしていなかった。なんと、カリスマキャバ嬢になっていたのだ。当時の某歓楽街ではかなり有名な存在で、テレビの取材も受けていた(冒頭に書いたテレビ出演の話はこれのことだ。ちなみに姉はこの後にもまた別の形でテレビに出るのだが・・・)。姉は客に媚びないSっぽいキャバ嬢という設定で、何度か深夜番組に出ていた。それはけっこうサマになっていた。
姉は家では父にハッパをかけ、とりあえず一労働者に戻って建築現場で働くことを勧めた。父は最初は経営者という立場にこだわり、かたくなに拒んでいたが、やがてしぶしぶ従った。
ここから急展開が訪れた。カリスマキャバ嬢としてのブームが一段落して、父もどうにか社会復帰できたというタイミングで、姉がいきなり海外に留学してしまったのだ。なぜこのタイミング?と思ったけど、どうも男絡みのようだった。色恋沙汰なら、もう誰が何を言っても無駄だ。姉の留学先はコスタリカだった。
姉は私に銀行のカードを託した。「本当にやばくなったらこのお金を使いなさい」と姉は言った。さらにもう一点、「絶対に父には秘密にすること」姉はそれだけ私に言い残して、さっさと異国へ旅立ってしまった。当時、私はまだ中2だった。おいおい、母親の代わりをするって話は?
預金は600万円だった。コンビニのATMで残高を見た時、足が震えた。私はこわくなって、すぐにカードを机の引き出しにしまい、鍵をかけた。それは中2の私に背負える額ではなかった。
そのまま中3になり、受験の時期を迎えた。姉がいなくなってからというもの、家の中はめっきり暗くなっていた。父は働いてはいるものの、お酒の量がどんどん増えていた。親子の会話もほとんどなくなっていた。学校でも、私の家が落ちぶれたという噂がうっすらと広まっていて、なんとも言えない惨めな気分だった。姉の600万だけが心の支えだった。まだ大丈夫、うちにはこれがある、そう言い聞かせながら日々を送っていた。とかいいながら、カードからお金を引き出す勇気なんてまるでなかった。私は根っからの小心者なのだ。大金を前にして、完全に怖気づいていた。どうしても心細くなって、ひとりで布団をかぶって泣く日もあった。勉強にも身が入らず、だんだん授業がちんぷんかんぷんになっていった。高校に受かる気がしなかった。この時期は私の人生でいちばん苦しかった頃かもしれない。
そんなときに、姉が帰ってきた。まるで私の危機を察するみたいに。姉は予告もなく、いきなり家に現れた。あの時、姉を見た瞬間、私の全身にぐわーっと広がった強烈な安堵感が忘れられない。自分がいかに姉を頼りにして生きているのか、骨身に染みて分かった。
姉のコスタリカでの日々は、それだけで一冊のルポルタージュが書けるぐらい強烈だった。でも私がここに書くのはちょっと無理だ。筆力が足りなすぎる。姉はコスタリカで日本人の恋人と暮らしていたのだが、やがてその男と別れて、現地でスペイン人と付き合うことになった。交際から数日後に、ふたりでパナマに小旅行に行ったら、国境を渡るバスから彼がいきなり逃亡してしまった。理由はわからない。ともかく姉は一人にされてしまった。それから姉は執拗な警察の取り調べを受けたりしつつ、どうにか事なきを得て、家に帰りついた。後日、彼が麻薬組織の幹部だということが発覚した。姉はそんなこと何も知らなかった。彼がなぜ逃げたのか、どこに逃げたのか、全てが謎に包まれていた。
そういう話が他にもたくさんあるんだけど、とても書ききれない。とりあえず姉は無事に日本に帰ってきた。そしてコスタリカでのエキサイティングな日々を迫力満点に語ってくれた。私はなんだか自分の悩みがバカらしくなってきた。受験が不安だとか、ほんとに小さなことって気がしてきた。姉に相談したら「勉強しろ」と言われた。2秒で話が終わってしまった。銀行のカードをいちども使わなかったと言ったら「あんたらしいね」と笑った。姉が相変わらず人差し指に翡翠の指輪をしていたので、私は「お母さんの指輪だ」と言った。姉はそっけなく「あれウソだよ」と言った。「蛍火の墓を見て、適当にでっちあげた」「マジで!?」「うん」私は脱力した。
それから受験勉強に身をいれて、私は無事に第一志望の高校に受かった。姉は父の酒浸り生活も、きびしくたしなめた。父は何だかんだ言いながら、姉には従う。酒の量を控えるようになり、少しずつ生気を取り戻していった。やがて昔の仲間と一緒に、また小さな会社を発足させた。最近は土建以外にも手を広げて、高齢に鞭打ちながら、建物管理の資格の勉強なんかをしている。
姉はコスタリカで築いた人脈を駆使して、某国の大使館でアルバイトをするようになり、そこで能力を見込まれて、正規の職員になった。大使館について詳しく知っているわけではないけれど、私は漠然と「超エリートの仕事」だと思っていた。姉のイメージとはどうしても結びつかなかった。最初に聞いた時は、女スパイが組織に潜入しているような姿が頭に浮かんでしまった。
姉の最後のテレビ出演は、この大使館がバラエティ番組の取材を受けたときだった。姉は有名な芸人さんにおいしくいじられていた。姉は完全にキャラ変して、シャイで生真面目な妙齢の職員を演じていた。「あなた、かなりの箱入り娘でしょ。男性経験も少なそうだな」芸人さんがそんなようなことを言って、姉をからかっていた。姉は恥ずかしそうに両手で顔を隠した。『かわいぃ~』みたいなテロップが入った。いやいやいや、と私は全力でテレビに向かってつっこんでしまった。
そんな姉も、長く勤めた大使館をやめて、今はスペインバルのオーナー兼マネージャーとしてバリバリ働いている。ほんとはここにお店のサイトのリンクを貼って、微力ながら宣伝したいんだけど、それをするには姉の許可を得なくちゃいけない(というか、こんなの宣伝にならないか)。
ちなみに私は普通に高校を出て、短大を出て、今はOLだ。ほんとに波風のない人生。何から何まで姉とは対照的だ。そのうち私にも、めくるめく冒険の日々が訪れるのだろうか。
結局、姉への感謝はたくさんありすぎて、とてもここには書ききれない。何でこんなことを書こうと思ったかというと、このあいだ何気なく実家で昔のアルバムをめくっていたら、幼い頃の姉の写真を見つけたから。3才ぐらいで、まだ私が生まれる前。姉は母の腕に抱かれていた。泣き出す直前みたいな、絶妙な仏頂面。姉を抱く母の人差し指には、緑色の翡翠の指輪が光っていた。なんだ、やっぱり形見じゃん。本当だったんだ。きっと照れくさかったんだろう。いかにも姉らしいと思い、うれしくなってしまった。それで姉への気持ちをまとめてみようと思ったんだけど、うまくまとまらなかった。無理もない、姉自身がまとまってないんだから。
皇位継承資格を男系男子にしか認めないという現在の状況が続くと近い将来、皇位継承者がいなくなるだろう。
悠仁親王殿下が成人し結婚して、万が一女子しか生まれなければ悠仁親王殿下の代で皇統が断絶することになる。
仮に男子が生まれてれ断絶の危機を回避できたとしても側室制度がなければいずれまた同様の危機が訪れるだろう。
現在、女性宮家の創設や女性天皇、女系天皇の容認といった議論がなされ今上天皇から続く皇統を守ろうという議論がなされている。
しかし、私はあえて皇統断絶すべしと申し上げたい。
今上天皇から続く男系男子の皇統が途絶え、皇位継承者がいなくなれば、天皇制は消滅し、日本は共和制へと移行することになるだろう。
そして、天皇という存在は、政府の機関から解放され、神となるのだ。
仮に今上天皇から続く男系男子の皇統が途絶えても旧宮家などに神武天皇から連綿と続く男系男子がどこかにいらっしゃるだろう。
その男系男子の中の誰かに一宗教法人の神として御即位していただくのだ。
数か月前、とある場所で出会った男性と何回かデートした。その時はたまたま彼氏がいなかったんだけど、今はいる。
その男性は、私と「付き合ってもいいよ」感を凄く出してくる。
私からデートに誘ったことはないのだが、暇だったからなんとなくご飯を食べに行くと、何故か私がうきうきで来たかのようなふるまいをされる。「今日のデートのこと、女友達に相談したりしたでしょ?」などと聞かれる。相談など全くしてなくてウケたが、面白いので「うん、しちゃった(笑)」などと返している。
また、「君ってこういうところあるよね」とか「君ってこういうところがかわいいけどほかの男は気づいてないだろうね」など上から目線で批評してくる。「今はまだ彼氏じゃないけど、彼氏になったら云々」などと、私といつかは付き合ってもいいよ的な目線で語ってきたりする。
無害だし上記のような言動が面白いし奢ってくれるので誘われたら暇なときは会っても良いけど、忙しい時と彼氏がいる今はちょっとウザいと思っちゃうときすらある。
でも彼は私のこともてあそんでるつもりなんだと思う。本気で付き合いたかったらとっくに交際を申し込まれているはずなのでそういうんじゃないってことは分かる。
単純に自分に惚れてるっぽい女とご飯食べたり、やれそう?!みたいな雰囲気の中で会話するのが楽しいんだろうな。
「地味でうぶな女をもてあそんで楽しんでるハイスペック俺氏」ってツラが滑稽すぎて面白い。私は地味系に見せかけてるだけであって付き合った人数も寝たことがある人数も並みの男性より多いよ。私のこと誘ってくる男はこの人だけじゃないのに、なぜか私がこの人しかいなくて、必死で彼女になろうとしてる、っていう構図を会話の中に打ち立てるのがムカつくと同時にウケる。
思い出は美化されるものではあるけれど。
確かに私は約10年前まで君のことが好きだったけど。
「30歳になっても独身だったら結婚しようねって言ってたのに〜」
久しぶりに会ったら
「(オレの)結婚前、お前オレに告白してくれたじゃん」になっていた。
7年前、その男が入っていたフットサルチームのKくんと付き合ったのは、
リーダーのJくんとその彼女が後押ししてくれたからなんだけど、
「オレのこと好きなのに敵わないから他の男と付き合った」になってた。
まったく別の理由だ。
あとKが主にヤキモチやいてたのはお前じゃない。Cくんだから。
久しぶりに会ったら「まだオレのことを好きな女」と思ってたみたいだけど、
その後に何人の男とヤッたと思ってるんだよ。
青春時代の思い出をひきずるなよ。
「だからヤレる」と思ってたみたいだけど、ご愁傷様。
抵抗したら殴られた。なにそれ。
恐ろしいのは、それらの虚言をすべて奥さんに
「オレのことをずっと好きでいてくれる女がいてね」と、
ヤキモチやかせるために内容を盛っていたら、
まぁもしかしたら私が思い出を下げているのかもしれないけれど。
多分、私もその男の言ってることも、
「懐かしい人」になんて会うもんじゃない。
周りにほめられたいという見栄っ張りな主人公の女が、自分以上にちやほやされてる男子に敵愾心抱くけど、
とりあえず漫画よんでみるかと思って読み始めた
一番驚いたのは展開の速さ!!!
1話ラストで早速バレて2話でそれをネタにおどされて3話でちょっと距離あくけど仲直りして・・・
これから20巻分もなにやんの?って感じ
バレそうでバレない、みたいなシーソー展開をだらだらやる漫画だと思ってたけど違った
君に届けも割と早い段階でくっついたと思ったけど(くっついたのに今なにやってんの?と疑問)
こっちは比べもんにならんわ
トラブル読み始めたら1話ラストではるなちゃんに告って2話からララとのはるなとの取り合いが始まる感じ
少年漫画のラブコメのテンプレを無意識に想定してるから、展開の速さとかマセた話とか男に対するあまりにもあまりな理想、描写がでてくると、やっぱちょっとウッときちゃうなあ
(男向けの漫画を女が読んだときも同じようなこと思ってんだろうなあ)
でも動物のお医者さんと比べると、やっぱり少女漫画感が強くていまいちのめりこめないなあ
(裏の顔ばれて脅されるところとか、ちょい悪っつうかそういうシチュがいいのか?っていうのが男からだとどうも共感できない。
こわく感じる
あとアニメも見てみようかなあ
昔の話をしてみようと思う。
随分と昔の話になる。
私が中学生だった頃の話だ。
私は、とある習字教室に通っていた。小学生の頃から通っている教室だった。私は毎週土曜日の午後に、その教室に通っていた。
私はそこで、筆と硬筆(いわゆる鉛筆)の書き取りをしていた。手本を見ながら、それを紙に写していき、都度先生に見せて指導をもらう。そんなことを、毎週していた。
ただ、この一見単純な作業、それなりに体力が要る。手本の通り、或いはそれ以上のものを書こうとすると、かなりの試行錯誤が必要だ。
気が付くと、たいてい夕暮れ時になっていることが多かった。
教室には、私の他にも何人か、私と同じ中学校の生徒が通っていた。そこで、教室の先生は、帰る方面が同じ人は、なるべく揃って帰るように促していた。
そこで、私と同じ方面に帰っていた女の子がいた。身長は低めで、とても顔立ちの整った女の子だった。彼女と同じ方面に帰る人は、私以外誰もいなかった為、私達は大抵、帰るときは二人で帰っていた。
帰る間、彼女と私との間には特におもしろい会話もなく、文字通り、ただ一緒に帰るだけの関係だった。
その当時、彼女にはとある噂があった。クラスの中のサッカー部の男の子が好きとか、実はお互い好きで付き合っているとか、そんな噂だ。
ただ、しばらくするうちに、その男の子と別れた、という噂が出始めた。その男の子が、よくつるんでいた同じサッカー部員に対して「彼女、俺のこと好きじゃないから」みたいなことを話していたのを聞いたことがあったので、付き合っていたかはともかく、彼女の心がその男の子から離れていたのは、どうも事実のようだった。(周りをごまかすための嘘であった可能性もあるが…。)
ただ、そんな噂と一緒に、その女の子が私に対して好意を抱いているという噂も流れていた。
しかし、私と彼女との関係は、習字教室から一緒に帰る関係から、進展することはなかった。
その当時、私はとにかくストイックに部活動に励んでおり、また異性に対する恋についてもよくわかっていなかった。(残念なことに、今でもよくわからない。 )
ただ、ぼんやり、彼女のことは、かわいい女の子だよなぁ、と他の女の子にはない感情はあったと思う。
何度か、直接聞いてみようかな、と思うことはあった。実際その男の子の子と付き合っているか、とか、実際私のことどう思うか、とか。
ただ、実際に聞くことはなかった。その行為が彼女に対して失礼なのではないかと思ったからだ。
そんなこんなで月日は経ち、卒業式。ついに私達の関係は、ほんとうに、全くなにも進展しなかった。ただ、実は私は彼女のことを少し意識していた。
この卒業式の日(実は別の日かもしれない。よく思い出せない…。)、私はとある別の女の子から告白をされた。ただ、私は、その子のことを、半ばよくわからない形で振ってしまった。告白してきた女の子からすれば、OKなのかNGなのかわからないような感じだったと思う。逃げるように振ってしまった。
もし、このときに告白されたのが、習字教室を一緒に帰った彼女であったならば、私は喜んで受け入れていたと思う。今にした思えば、私は彼女のことを好きだったのかもしれない。
その後、私達は別々の高校に進み、習字教室も卒業したため、その後彼女との接点はなくなった。彼女の家の場所は知っていたので厳密には皆無というわけではないが、お互いに会うことはなかった。
当時の噂は、どこまで本当だったのだろうか。いずれにしても、私のようなヘタレ男と付き合わなかったのは正解かもしれない。
ただ、私は今でもたまに、彼女のことを思い出す。