はてなキーワード: ノベルとは
俺は38歳(1984年生まれ)だけど、たぶん電撃ゲーム小説大賞ぶっささり世代なんだよね。
「ブギーポップは笑わない」の発売が1997年でちょうど、中1か中2の時に出会ってる。
フルメタルパニックやキノの旅、イリヤの空とか相当流行ってた。
「フォーチュン・クエスト(1989年~。アニメが1997年)」
俺ら電撃ゲーム小説大賞組はこれらの作品をまずはラノベとしてよりはアニメとして摂取した組になる。
後追いで読んでた奴らも多いとは思うけど。
「とある魔術の禁書目録(2004年~)」
この辺をメインに摂取してた奴らって今は30代前半くらいだろ。
その次がいわゆる”なろう(厳密にはWebラノベ)小説”時代か?
「ソードアートオンライン(2009年~)」
以下続く
おじさん、もう完全について行けてないけどイベントとか見てると
20代の連中も活発に参加してるのを見かける。
おじさん、クソイベント運営会社でクソこき使われてたからね……
ラノベ一期世代(その前にジュブナイル小説世代とかいるかもしれんが)でも
まだ40代じゃねーか?
【TWIGY】
ライトノベル的な作品はもっと前からあったとは思うんだけど、ライトノベルがライトノベルとして認識、分類されたのが1990年頃という言説があって、実際会社の上の世代のラノベオタクの先輩に聞いてもロードス島戦記も最初のほうはライトノベルとは言われてなかった(ファンタジーノベルという文類だったとか)的なサムシングを聞いたので、ラノベがラノベになった1990年頃を一期世代にした。
「冴えない男子学生がある日、他人の記憶や感情、精神を自由に操ることができる”催眠アプリ”を手に入れる、という内容の学園ノベルゲームを作っています。あなたはそのプロットを考えてください」
みたいにお願いしてみたら、
こんなきっしょいシナリオばっかだしてくんの
前提条件として、主人公は悪役であることとかを何個か追加したり対話型で細かく俺が展開に口出しできるようにしても
みたいな方向に捻じ曲げ始めるんだよ
「こいつは悪役でそんなことしないから別の展開にしろ」って言ってもほぼ効果なし
悪役にすら政治的に正しくないことをさせない奴にシナリオなんて作れんだろ
他にその手の文章書かせたってこういうバイアスがかかってるってことじゃん?書ける能力はあっても調教師に足枷つけられてるじゃん
逆にbingは催眠アプリが出てくるシナリオ出せってざっくりした命令でも直球のエロ小説書いてくるけど書いてる途中で「あ、やべエロ小説になってるからやめるわ」って唐突にぶった切られる感じ
○ご飯
朝:ケチャップライス。目玉焼き。昼:オムライス。間食:喫茶店の固いプリン。焼き芋。ポテチ。夜:なし。
○調子
・はじめに
カートゥーン調のアニメと美少女ゲームが融合した、ハイテンポなSFのお話のADV。
アニメのパートと、1000枚以上のイベントスチルで構成されていて、立ち絵でお話が展開するシーンの方が少ないんじゃないか? と思っちゃうぐらい豪華な作品。
地の文が徹底して減らされていて、ノベルゲームというよりは、漫画やアニメのような味わいもある。
ストーリーの方も、トレジャーハンターの記憶を失った孤児のマルコとその相棒の銀河竜アルコの二人を主役に銀河を股にかけるスケールのでかい話だ。
シリアスなパートだけじゃなく、コメディなシーンも沢山あって、所謂「いっぱい笑っていっぱい泣ける」系のストーリーだ。(これ別にバカにしてるわけじゃないんだけど、侮蔑の意味で使う人もいるから避けた方がよかったかな)
地球人ながら幼い頃に奴隷として誘拐されてしまい、その後はワニ型異星人のドスゴロの元でトレジャーハンターという名の盗人として銀河を叉にかけるマルコ。
辛い境遇ながら、アルコという家族がいるからどうにかやっていけてる関係性が良い。
互いに依存し合っていて、事あるごとに二人は仲の良さを確認し合う。
二人の関係に名前を付けてしまうことの無粋さは本編でも言及されているので、これを百合とか家族愛とかは言っちゃいけないやつだ。
そんな二人のテーマソングのような歌詞になっているオープニングソングの飢餓と宝玉はこのゲームの象徴だろう。
映像と音のハマり方もバッチリで、最高のオープニングだし、そこ以外での使い所も流石にわかってるところで気持ちいい。
文量的にはかなり二人の物語で他の子はサブキャラなんだけど、開発元が美少女ゲームのところなので。その文脈が強く、ヒロインたちも可愛い。
かなりシリアスなゲームのはずで、真面目なヒロインもいるものの、バカ勢が出てくると一気に話がコメディに寄っていく。
中でも、テラは作中屈指のバカで、短絡的で、自分勝手。中盤のストーリーを引っ掻き回しに回しまくってくれる。
・男性の脇役ながらドスゴロがかっけえ
美少女ゲームの文脈とはいったものの、男性キャラも大勢出てくる。
中でも特に格好いいのが、主人公マルコの育ての親であるギャングのワニ型異星人のドスゴロ。
序盤はかなりの悪人なのだけど、話が進むにつれて格好良さが増していく。
特にオーラスもオーラス、最後のシーケンスで登場する彼は、もしかしたらこのゲームのタイトルが「マルコと銀河鰐」だったかもしれないとすら思ってしまい名シーンだ。
・贅沢さの裏返しに
主人公コンビに愛せるサブキャラが男女複数人とキャラクタの魅力を語ってきたけど、正直なところ僕はあまり面白くなかった。
最初に書いた通りすごく贅沢な作品なのだけど、それだけにその贅沢さに振り回されていたような印象が強かった。
地の文がほとんどない構成だからこそ、SFな世界観に、豊富なサブキャラ、複雑な人間関係、これらを上手く捌き切ったとは感じられず尻ギレトンボな箇所が多かった。
特にサブキャラの中でも恩田姉妹に関しては主人公と密接な関係値を示唆するシーンが多いものも、言ってるだけというか実感が伝わってこなかった。
また、バカなコメディシーンが多いのも、好みではあるが、そこよりももっと本筋にまつわる文章を読みたい気持ちの方があった。
豊富なアニメにイベントスチルで、文章に頼らずに従来のADVを越えようとする気概はすごく感じる。
僕としては、もっと文章に比重をかけて欲しかった。いやバランスの話ねこのゲームの文章のクオリティが低いわけではない。
ADVというよりは、全く違う新しいジャンルのゲームとして見るとスゴイのかもだけど。
従来のADVファン層じゃないところに向けている面もあると思うので、老害っぽい意見になっちゃうかなあ。
・さいごに
新時代のADVだ! と言われれば確かにすごく新しくて、今までにない経験ができた。
例え話をしてしまうと、2時間のオリジナルアニメ映画のような読感かもしれない。
とよく触れ回られる作品。
実際この通り。
ポケモンもメトロイドもどっちも面白いじゃん?だから、この作品も面白いよ。
ノベルゲーは、もうyoutuberの実況動画じゃないと厳しい。
実際この通り。
ただ、増田的には、マップ移動がもっさりしすぎて微妙にだるかった。
ファストトラベル欲しい。
って感想なんだけど正直。
でも、アメリカの西部劇みたいな時代をやるのって、日本人の感覚なら江戸時代を超絶な再現度でやるみたいな興奮あるのかもしれない。
あらゆる細かいところの作り込みはすごいけど。このゲームでやる意味があるかどうか疑問なものも多い。
でも、こういうのを楽しめる人は人生楽しめててすごいなあって思う。
○ご飯
朝:なし。昼:カレー。夜:考え中。
○調子
真面目でお淑やかな五条風華、ヒーローが大好きで正義感に満ち溢れた田丸火凛、小動物系ではわわな湯浅水無、無口な不思議系英土麗美、彼女たちは小学生から仲良しの幼馴染の女子高校生4人組。
必ず一人には死が訪れるゲームを前に、少女たちは否応なしに本音をぶつけ合うことになる。
という設定が開幕5分で説明されて突然デスゲームが始まるホットスタートなノベルゲーム。
4人は「死刑囚」「ピエロ」、そして二人の「断罪者」がランダムに役職として決められる。
「断罪者」が「死刑囚」を有罪の判決を下し、執行のレバーをおろせば「死刑囚」以外の3人は助かる。
無罪の判決を下した場合「ピエロ」と「死刑囚」の立場が入れ替わる。
デスゲームものではあるが、ゲームのルールを利用した画策やルールの意外な盲点などの味は限りなく薄い。
そのため本題になるのは「女の子はみんな万華鏡」という作品のテーマに沿った、女子高生たちのやりとりだ。
具体的には、生き残りたい死刑囚はピエロよりも自身が役に立つことやピエロが劣っていることを表明し、ピエロは自信が死刑囚にならないよう死刑囚を貶める。
そんなデスゲーム編と、それが始まるまでの回想編が交互に進行する構成になっている。
回想編ではとても可愛いらしい絵柄に沿った女の子同士の友情と学園生活、そして小学生の頃の淡い初恋の話。
デスゲーム編では暴力、暴言(死ねや殺すは当然として、ゲロ、小便、下痢便などの汚物で相手の容姿を形容するところが良いですね)が飛び交う素敵な展開が待っている。
まんがタイムきららとヤングマガジンを交互に読んでもまだここまでの落差はないだろう。
4人全員がそれぞれに腹に何かを抱えており、それはもう醜いやりとりが繰り返される。
生き残るためならどんなに汚いことでもするのは当然かもしれないが、女の子はみんな万華鏡といえば何を言ってもよい免罪符らしく、とにかく暴言が飛び交う。
声優の熱演も要チェックで、特に風華役の茜屋日海夏さんの小便や下痢便などの汚物を比喩にした罵倒語は最高だ。
そんな、ほんわかふわふわ萌え萌えキュンと、暴の世界の交互浴の先に、このデスゲームが始まったわけが見えてくる。
見えた先には、なんと「弱者男性」は全員が自業自得であることが判明する。
まさか、社会の決定権の多くを今まで握っており、社会を形成してきた男性自身にはその社会のありようが決めた責任があり、競争から脱落して惨めな人生を送るのは、競争社会のみを褒め称える単一の価値観しか持っておらず、そんな社会を良しとしてきた男性の自業自得であり社会のせいではなかったなんて、驚き。
そして女性はそんな男性とは異なり、万華鏡のような価値観を持っているため、多様な人間がより幸せに暮らすことができる社会を作れるのかもしれない、ってことを示唆する展開も驚き。
そんないわば「幻想牢獄のTwitter」がデスゲームの先に待っている。
まあ、ライターの竜騎士07さんがこういう剥き出しのテーマ性を書くのは本当にらしいので、きっとこの仕事をしているとき、はてなブックマークやTogetterにハマってたのかもしれませんね。
最後、少し茶化してしまったし、事実そこだけ物語というオブラートに包まれてないありのままのTwitterが出てきて驚いたんだけど、だけど、面白いは面白かった。
かなり綺麗なオチも付き、丁寧にまとまっている中編といった感じ。
ボリュームは2時間ほどでクリアしたが、これぐらいが丁度よく感じたし、物語のフリとオチがしっかり付いていてスッキリ。
○ご飯
朝:なし。昼:ケンタ。夜:くるくる。深夜食:ラーメン。チャーハン。
○調子
むきゅーはややー。おやすみ。
日本のサブカルチャー大好きなスペインの方が作られたノベルゲーム。
水中を進む電車で日本へ修学旅行に向かうお嬢様学校の面々、しかしそんなクローズドサークルの中で殺人事件が発生する。
作中に散りばめられたマニアックなオタクネタを掻い潜りながら、殺人事件の真相を探る。
とはいうものの、あまり所謂本格ミステリ的なノリではなく、人間関係の中の動機を探っていく類のノリになっている。
(アメリカのドラマだけど13の理由がちょっと近いかも? コメディ要素の多さは全然違うけどね)
聞き込みをしていく過程で見えてくる、キャラクタ同士の繋がりと、彼らが表では見せない裏の顔。
こういう事件の輪郭を人間関係に特化して掘り起こしていくのはいかにも古き良きADVの味がする良きところだった。
特に面白いのが名探偵役の乱子が、その時々でその人間関係を評するところが、中立性というか、中庸な意見をちゃんと書こうとしていて好印象。
個人的にはイジメっ子のエリカが、そのイジメの相手に向ける歪な感情が、好きだった。
ちゃんとその感情を主人公が客観的に断罪するところも込みで、バランス感覚の優れた作者だと感じた。
短くも丁寧にまとまっていて、日本文化が好きな気持ちと、日本にはないことをやろうとする気持ちとがうまくまとまっている。
特に後半、男性と女性の立場による幾つかの(あるいは一方的な)やりとりは、ポリティカルコネクトをインターネットの茶化し用語としてしか実感を持てていない自分を深く反省することしきりだった。
ただ、ゲームとしては正直なところ、丁寧にまとまってはいるものの、ある種丁寧すぎるというか、もう少しケレン味も欲しかった。
コマンド選択や単純な選択肢も無い、真っ直ぐな読むだけゲームだけに、ゲーム性を利用したトリックであるとか、叙述トリックであるとか、「メフィスト賞」的なというか「00年代美少女ゲーム」的なというか、そういう味わいが一才無いのは、僕の好みとは違ったかな。
(※この文章、全く意図したわけじゃないんだけど、日曜日、11月27日に書く感想のゲームの中で批判されてて、なんか申し訳なくなった)
とはいえ、500円の低価格ゲームなので真っ直ぐスマートにシンプルにまとまっていて、良いところがたくさんあるだけで、十分面白かった。
クトゥルフ神話TRPGの非公式(同人)シナリオを遊んで、個人的に自分向けではなかったなというシナリオとその理由。
通過順ではなくかなり昔のやつも混ざっている。
ネタバレなしで書いているつもりだが、察しのいい人は察してしまう部分もあると思う。
長い上、なんなら私怨ぽいものも込み。通過予定があるもしくは気になっている人は注意。
■神はすべてきみに任せたのである。
■NOBODY*2
■空の色すら知らない
■神はすべてきみに任せたのである。
理由:
増田でもたまに愚痴の類で見かけるが圧倒的に「NPCが主役」。
概要にも「NPCと話すのが好きな人向け」とあったが、「NPCと話すのが好きな人が楽しめる」というより「根気強くNPCから話を引き出して機嫌を取らないとシナリオが進まないのが苦ではない人向け」であった。
秘匿HOものなのでそれぞれのHOの役割はきちんと用意されているものの、ストーリーの主軸はNPC。
NPCのために頑張れる人向けなのかな、と開始時に思ったが、そのNPCたちによるPCたちへのあたりがきつい。来ただけで「邪魔者」、褒めれば「キモイ」、礼を言えば「お礼(金)は?」という有様だった。
さすがにPLも人間である。PLPCがじゃあ迷惑そうだしやめます、というと「ここで承諾してくれないとシナリオが終わる」とKPに言われてしまった。
そう教えてくれただけまだ親切だが、じゃあそのNPCの態度はなんなんだ。(KPがそういうタイプだったのかもしれないし、シナリオ指定かもしれない)
ただしシナリオの世界観や概要にある「少年漫画的な展開」は嘘ではない。少し前の少年漫画の主人公よろしく熱いハートと強いメンタルと放っておけない精神が必要。
「NPCと話すのが好き」が「NPCの要介護」という意味なら自分向けではなかったな、と感じた。
続編があると小耳に挟んだが恐らく辞退する。
■NOBODY*2
理由:
現在違う理由で作者が炎上してシナリオ非公開だが、このシナリオも一時お気持ちふせか何かでTLに火種を撒いていた記憶がある。
秘匿HOものといえどお膳立てしてもらうつもりだけではいけない、自分からセッションに介入しなくては、と思うPLではあるが、今まで遊んだ秘匿シナリオの中でもこのシナリオのHOが一番格差が凄まじいと感じた。
作者が書きたいHOが一つあって、他HOはそれに付随するもの・派生するものだった。このHOいる意味ある?という旨のふせを見て、大きく頷いていた。
どうやら同じく非公開の続編シナリオにて、「格差があると感じたHOの人はぜひ来て欲しい……!」と言われていたようだが、シナリオのHOはシナリオ内で解決するようにしてほしい。
また、この作者特有というか共通しているものに、「同シリーズのNPCがシナリオを越えて別シナリオにも出てくる」というのがある。それはまだいい。世界観が同一ならばそういうこともあるだろう。
しかし出しゃばりがすぎる。HO一つにNPCが一人つく(NPCがつかないHOはなんとやることがない)し、そのNPCに狂えるPLでなければシナリオの楽しさは半減どころか激減する。
自分はNPCを舞台装置と捉えがちなPLなので、とことん合わなかった。
たぶんNOBODY*2が合わなかったというよりも作者が合わなかったのだろう。
炎上する前にいくつか遊んだことがあったがTLの絶賛の流れをそっと遮断している。
■空の色すら知らない
理由:
これはネタバレな気がする。
NPCがとにかく多いが、前述のシナリオと異なり極論を言えばNPCと一切仲良くしなくてもクリアはできるため、その点でのストレスは少なかった。
ただ、展開が上記の通りなので一時オマージュシナリオ云々で騒がしかった時にこのシナリオが頭に浮かんでいた。オマージュかな。
強すぎるファンタジー世界観は似ている有名な版権作品(名前を挙げた二作品は両方ともアニメ化等で有名と感じている)がちらついてしまうので、自分向けではなさそうだった。
〈最後に〉
書いていて気づいたが「続編がある」はある種の基準になるかもしれない。FDや続編で喜ぶのはコンシューマーゲームであって、CoCシナリオにおいて続編ありきのシナリオはあまり合わないのかもしれない。
それこそ、「あのNPCにまた会える!」と思えるタイプのPLには合うのだろう。
公式ハッシュタグという風の噂で、あなたの実況シリーズが完結したと聞きました。
まずは私の好きなゲームを最後までプレイしてくれてありがとうございました。
せめてガイドラインを読んでくれと投げましたが、結局公式スチルに文字を乗せただけのサムネも実況もやめてくれませんでしたね。
数行読めばゲームの画像を加工しないでくださいとも、エンディング付近の画像を乗せないでくださいとも書かれているのですが、ガイドラインを遵守します!と言っていたあなたは何を読んだのでしょうか。
別の人にもガイドライン見ましたか?とリプライされていましたが、いつもリプライ全返信のあなたはガン無視でしたね。
色んなものを無視して稼いだ再生数はさぞかし嬉しいと思います。よかったですね。
こっちは愛するゲームが承認欲求に踏みにじられたような気持ちになっています。
お願いなのでもう二度とこのジャンルに近寄らないでください。
氏のSF小説は二作目かな。
超情報社会が実現した未来。身の回りの全てから大量なデータが取られる世界でその処理を補佐する装置をほぼ全員が装着し、いやおうなく収集されるプライベートや秘匿情報は多情報に加え他人を見れる・自分を見られない(隠せる)上位と情報が制限されさらに他人を見られない・自分を見られる(主語がないと日本語って難しい)下位という階級制度ができあがっていた。
そんな世界でおおむね一般人の最高階級であるクラス5(大臣級が最高位の6)の主人公はありえないような情報を扱う能力を持つ…いわば"クラス9"の少女と出会う。
知るknowと脳の同音異義語の単純なお遊びがタイトルっすね。
んー感想としては面白かった!でもあっさりだね!なんかちょっとはぐらかされた気もするぞ。
全知の果ての結末があれとリンクするってのはとても興奮した。
主人公は少女にわざと情報を渡さなかったものがあったからそれをもってして全知の欠けとして引き止めるのかと思ったらそれを渡して送り出すのはそっちかぁぁぁぁ!となりました。
中盤でクラス*というキャラがでてきて謎の概念バトルが始まってですね。なんだか描写がとある魔術の禁書目録みたいだなぁと笑った。気が抜けた…のがマイナスといっていいか。一回こっきりだったけど。オマージュだったのかな?息抜きにはなった。
他、好きなシーンは坊さんの知識をちゅうちゅう吸い尽くすシーン。問いに答えているテイがいつの間にか無理やり知識を吐き出されている関係に変わり本人はそれに気付かず疲弊していくっていうのが好き。吸智鬼って感じ。
全知の表現は他に、十分な情報とそれを処理する能力があれば未来を予測したり人格を再現できるってものもある。あと他者に何か決定的な予感を抱かせるなにかもありそう。
未来予知はどちらかと言えば決定論寄りな立場なんじゃないかなぁと思った。それでいて仏教の悟りとか聖書を比喩ったり日本の神話時代の古代史に触れたりちょいちょい宗教的な部分が入る。門を開くシーンはもう奇跡を起こす、啓示をもたらす聖人みたいな書き方じゃなかった?
結局、全知な人間なんて書けないわけですよ。だから全知な人間の思考・言葉は全知でない一般人には理解できないってことにして最後の対談はまあ置いてけぼりにされてちょっとスカされた気分になったよね。それで行き着く先が聖書のアレ。日常的な情報を全て知れる全知の人間が求めるのが宗教的未到達点や古代の秘匿情報というのはわかるんだけども。誰もわかってないから描写も誤魔化せるし。だけどもね。
うーん…そっち行っちゃったかぁ。という残念な気持ちがある。結果的に古代の聖書のアレが比喩として使えそうなことに偶然なった。と言い訳はできるけどこれはフィクションだから作者が聖書のアレを使かおうとして逆算でこうなったわけで現代人よりはるかに情報が少なかった古代の聖書が情報の、人の到達点で起きることを予期されていたってのはSF的にNG感はあったかなぁ。
人の脳が「量子コンピューターの性能10倍以上の差」を覆すのもね。量子コンピューターって…!もっとこう…!すごいものだろ……!!!みたいなイメージがある。あった。
それを人類の秘めたる力で覆されちゃうと科学の信奉者(でもないけど)としてはがっくりくるものが多少はあるよねー。
展開的には燃える、熱い、そうくるのかぁー!となるんだけどね。納得できない自分が10%ほど含有されています。
これガンダムでニュータイプの覚醒が最後に全部かっさらっちゃう感じに似てる。ってZとユニコーンぐらい?Z見てないや。適当書いたかも。
(全知すら知らない人類の未知の分野を書かないで済ますというのもしかたないけどずるいぞ兄ちゃん!ってなるよねー。結局、全知の彼女から読者の自分が受け取った全知者特有の何かってないのかもしれない。だって作者は全知じゃないから…。でもなんかこんなんだったよー!っていうフィクションが見たかった!)
それはそれとしてライトなノベルで重要なのは少女のヒロイン度だよね。
もちろんクラス9である彼女は大人である主人公より圧倒的に情報を持ちまた扱えるわけで。そこで重要なのが少女の少女性だよね!
すごい人間だけどいかにただの少女の部分があるかってのを魅せるのが大事大事!
その点はまあ成功してたんじゃないかな。極端な幼さは見せなかったと記憶しているけれど節々の立ち居振る舞いは可愛かったよね。ドレスを選ぶシーンとか好き。
それとサブヒロイン?出番は極小で居なくても問題ないキャラなんだけど、上司の主人公が嫌いででも能力は認めてて多分身近で一番の主人公の理解者で嫌いだけど好き、固執してるってポジションの女性。ツボです。一言で言える言葉ができてジャンル化しねーかなー!!!!!!
ナウシカのクロトワ、ブリーチの七緒?古典部の伊原?左門くんとてっしー?
…だけどマジで本筋に一切絡まないとはね。ラストの展開は大好き。
結ぶと、この物語は終始、彼女の情報収集能力と処理能力でもって最初から導き出された未来へひたすら突き進むものだった。最後の未知の領域でさえ彼女、彼のそうあってほしい、できるはずだという希望的観測、予測を見事に引き寄せた。ただただ予定調和の物語だったわけである。
それを退屈だと論じる自分もいるけれど、大部分の自分はこれは面白かったと言っている。
未来の世界、謎、ヒロイン性。どれもが十分であった。ならば面白くなかったといえば断じて嘘であろう。
しかし、しかし。それは作者の筆力で飲み込まされたものではなかろうか。「もしこの作品を野崎まど以外が書いていたら」初めて読む作者だったらつまらなかったと言っていた可能性がないわけでもない。が、どうあがいても野崎まどが出した作品であるし、私は野崎まどのファンなのでknowは面白いという結論に変わりはなかったのだ。
あ、最後に。主人公はそんなに好きじゃないかなぁ。童心は好きなんだけれど、適当な女性と一夜限りのメイクラブを楽しんで雲隠れするって属性がなぁ。またそれが14歳の少女に手を出せる理由付けって感じのお話の都合上の属性っぽくて作り物クサい。
目指せと言われてクラス5になったんだから彼も何がしかなしえてたら良かったのにね。彼自体は空っぽで好きになれなかったです。ある意味彼がかわいそう。
色々な人のAI生成物を見てみるとキャラは高品質なのに水面や持ってるアイテムだけやたら素人くさかったり
1枚目はどれも綺麗なのに2枚目は変なところが目立ってたり
特にノベルAIは背景が弱い。他のAIと組み合わせるのはアリかもだけどパース狂うしキャラと馴染む絵柄を探さなきゃ行けないから難しい。背景強いAIは背景というよりコンセプトアート的だからキャラの背景として使えるかと言うと微妙なところ
絵描きがAI作品を修正してるのも見たけどやっぱ絵柄が違いすぎる、それを治すとなるとイチから書いたほうがいいまである
ミミックみたいに学習データを指定できるサービスが本人限定で手に入れば解決?
ラフから出力してくれるやつ、元絵がかなり落書きのものが多くもう少し細かく指定できれば強い?
使い手によるところもあり、誰でも上手く使えるかといわれるとNOという感じはある
綺麗な出力品しか載せてない人はおそらくかなり試行錯誤している可能性
正直現状は絵柄の固定や細かい指定がやりづらいためイラストレーターの補助として使うにはハードルが高い印象。
AIにテクスチャ作成を任せたり草案出してもらう程度が良さそう。見た感じ、人間が作ったラフから仕上げよりも文章のイメージからラフを仕上げてもらった方が品質がいい。仕上げは人間のがいい、なんというかクリエイティビティが高い方をAIがやってるの複雑な心境すぎるが…。
言ってる人もいる通りCDジャケットの一枚で終わる連続性のないイラストはもうAIでいいかも。ちょいと絵柄合わせの修正ができるそれなりの絵心ある人がいればいい。
逆にゲーム背景や漫画、固有のイラストレーターとして使うのは難しめ。
これからの発展次第ではあるものの、現状でも使い道がある以上仕事は減っていくだろう…
3Dモデルやプログラム、作曲もAI技術が着々と進んでいるので、逆に生残る仕事って何よ?という感じにもなってきた。一寸先は闇。
【追記】
愚痴聞いてくれてありがとな
子供できて自分のお金をポケモンに思い切り使えないんだよ。そしてこのまま失速しつつ攻略サイトや図鑑だけ見ている自分がいたらと想像してしまったんだ。そんな自分を中学時代の俺は軽蔑していただろう。せめて自分のできる限界まではしろ、と。
まあそんなこと気にしなくていいんだろうけどね。真面目に全クリしたきたわけでもないし。厳選や対戦もさほどしてないし。
だけどさ
新しい地方、新しいポケモン、新しい敵やストーリー。ようは数年に一度の出会いの儀式なんだよね。そんだけだが、そのためにずっとやってきたのは自分でも驚きだな。
やっぱ続けようかな。
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本家の正統バージョンはソードシールドまでやったけど、ぶっちゃけ図鑑は完成していないしダウンロードコンテンツはやっていない。金と時間がなかったんだ。
更に言えばアルセウスはまるで手を付けていないので、初代伝説鳥のリージョン違いもほぼ知らない状態だ。というかサンムーン前後から知識が曖昧。
アニポケもGoもやってないので、ようはここ数年のポケモンの意識はゼロに等しい。もはやポケモンの名前すら言えるかもわからない。
そのうえで新作を買うべきかとても悩む。大会に出るとか図鑑コンプにはまるで興味はないのだが、新しいポケモンを見たときワクワクや新要素が欲しいのだ。
でもそれらが過去作に出ていたポケモンのリージョン違いや進化・進化前だと、過去作を中途半端に放置していたことを後悔しそうなんだ。
あのときプレイしていればこのポケモンに出会えたのに、なんでしなかった?とね
新しいポケモンに出会える機会を逃して、中途半端に攻略サイトで得た情報で満足する自分が嫌いだ。
別に俺の時代には攻略サイトは悪ではなかったし、ノベルゲーとかはぶっちゃけ全部選択肢をサイトに頼ることもある。
けれどポケモンはそれをしたくない。
かつて金銀の攻略情報をファミ通(古)で得た上でソフトを買ったときは非常に後悔したからだ。自分の歴史はポケモンとともにあった。近年はそうでもないが、新作はできるだけ継続している。
だからといって過去作をプレイする余裕があるかというと難しい。ああいうのは勢いとワクワクが全てなので義務感でやるのは辛い。
ここでポケモンの系譜を経てばそれでおしまいになりそうでもある。そうしたらもうポケモンを見ても何も感じないだろう。
でも子供が大きくなりポケモンに触れたとき、そのポケモンの名前くらいは言えておきたい。一緒にアニポケを楽しみたいし10年後の新作を一緒にプレイしたい。
ポケモンへの興味と知識を失うのは簡単だが、戻すのは苦労がいる。新作をプレイするのはモチベーション維持でもある。他のゲームはどうでもいいけど、ポケモンはそうじゃない。