はてなキーワード: 白血球とは
中国では新型冠状病毒肺炎诊疗方案(试行第六版)つまり新型コロナウイルス肺炎の診断と治療計画を短期間の間に6回バージョンアップして公開しています。
全文翻訳はしませんが、5から6でどのような修正があったのかをまとめた資料がありますので、それを日本語にしてみました。
急いで翻訳したので、日本語がおかしいところもあるかと思いますがご容赦ください。
新型コロナウイルス肺炎の診断と治療計画(Version 6)
2020年2月19日に、中国の国家保健衛生委員会は「新型コロナウイルス肺炎の診断と治療計画(Version 6)」(以下「Ver.6」と呼びます)を発行しました。
I.感染
感染経路が「咳やくしゃみなどの飛沫感染と接触感染が主な感染経路」から「飛沫感染と密着接触感染が主な感染経路」に変更されました。「接触」の前に「密着」という言葉が追加されました。
また、「比較的閉鎖された環境で高濃度のエアロゾルに長時間さらされると、エアロゾル感染する可能性」を追加しました。
II.臨床症状
重症の患者では、「急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症性ショック、治療が困難な代謝性アシドーシス、凝固機能不全に急速に進行する」ことに加えて、「多臓器不全」も発生します。
臨床検査では、「核酸検出の陽性率を高めるために、できるだけ患者に気管挿管を行って下気道分泌物を採取し、採取後できるだけ早く検査に送ることが推奨される」と強調しました。
III.診断基準
Ver.6は、湖北省と湖北省外の他の州との区別を排除しました。新しく「疑わしい症例」と「確認された症例」の2つのカテゴリに分類されます。
「疑わしい症例」には2つあります。 1つ目は、「疫学歴のいずれか1つを持ち、臨床症状のいずれか2つを満たす(発熱および/または呼吸器症状;
上記の肺炎の画像特性を有する;疾患の初期段階の白血球の総数は正常または減少し、リンパ球数が減少する)。
2つ目は「明確な疫学歴がなく、3つの臨床症状に適合している(発熱および/または呼吸器症状;肺炎の前述の画像特性を伴う;疾患の初期段階における白血球の総数は正常または減少、リンパ球数減少)。
Ⅳ. 臨床分類
依然として「軽度、中等度、重症、重篤」に分類され、動脈血酸素分圧(PaO2)/酸素濃度(FiO2)≤300mmHg(1mmHg = 0.133kPa)および肺の画像で病変が24〜48時間以内に50%以上進行している場合重症になります。
高度1000メートル以上の場所では PaO2 / FiO2は、次の式に従って修正してください。:PaO2 / FiO2 [[大気圧(mmHg)/ 760] "。]
Ⅴ. 識別診断
つまり、新型コロナウイルス感染症の軽度の症状は、他のウイルスによって引き起こされる他の呼吸器感染症と区別する必要があります。新しいコロナウイルス肺炎は、主にインフルエンザウイルス、アデノウイルス、呼吸器合胞体ウイルスおよびマイコプラズマ肺炎感染症などの他の既知のウイルス性肺炎と区別される必要があり疑わしい症例は、可能な限り、一般的な呼吸器病原体を検出するための迅速な抗原検出やマルチプレックスPCR核酸検出などの方法でテストする必要があります。
Ⅵ. 症例報告
湖北省における臨床診断症例の処遇要請について”を削除します。
“疑似症例”基準は削除し、疑い例の隔離解除の基準は“隔離解除基準”と一致させました。
1. 病状により治療場所を決定する。“疑い例と確定症例”を前バージョンから削除し、“適切な隔離条件と保護条件を備えた指定病院で隔離治療を行うべきであり、確定した症例は多くの人が同じ病室で治療することができる。”に変更しました。
2. 抗ウイルス療法:薬剤を試験的に削除。“現在有効な抗新型コロナウイルス治療法は確認されていない。”と、するとともに、追加でリン酸クロロキン(成人500mg,1日2回)とアビドール(成人200mg,1日3回)”を追加しました。
リバビリンはインターフェロンまたはロピナビル/リトナビルとの併用が推奨される。治験薬の投与期間はいずれも10日以内である。臨床応用において現在試用している薬物の治療効果を更に評価することを提案する。
3種類以上の抗ウイルス薬を同時に使用することは推奨されず、重篤な毒性、副作用が現れた場合は使用を中止すべきである。
3. 重症、重篤病例の治療。“回復者血漿療法”を追加し、進行の速い患者、重症患者、および重症患者に推奨する。用法用量については《回復期血漿療法(初版)》を参照すること。
4. その他の治療措置:高炎症反応の危篤患者に対し、“条件付きで体外血液浄化技術の利用が考えられる。”を“血漿交換、吸着、灌流、血液/血漿濾過などの体外血液浄化技術の使用が条件的に考えられる。”に修正した。
5. 漢方医治療について。患者に対する治療観察を通じ、全国各地の漢方医の診療方案をまとめて分析し、各地の漢方医の治療経験を整理し、有効な処方を選択した上で、すでに印刷・配布した《新型コロナウイルス感染肺炎に対する中西医結合医療の推奨“清肺排毒湯”の使用に関するお知らせ》、《新型コロナウイルス肺炎重症、重症病例の診療方針(第二版)》と《新型コロナウイルス肺炎の軽度、普通型の病例管理規則》などを総合し、《新型コロナウイルス肺炎の治療計画(Ver.5)》に対して調整と補充を行った。前の版に引き続き疾病の全過程を分け、漢方医治療を医学観察期と臨床治療期(確定症例)に分け、臨床治療期を軽度、中等度、重症、重篤、回復期に分けた。漢方製剤は医学的観察期間に推奨される。臨床治療期に普遍的処方“清肺排毒湯”を推薦し、そしてそれぞれ軽度、中等度、重症、重篤、回復期に臨床表現、推薦処方及び投与量、服用方法の三つの方面から説明を行った。同時に、計画に重症、重篤の症例向け中成薬(漢方薬注射剤を含む)に適用する具体的な用法を追記する。各地は病状、現地の気候特徴および異なる体質などの情況により、推薦した計画を参照し、弁証論治を行う。
1.平熱に戻って3日以上;
4.連続二回の気道標本核酸検査で陰性(少なくとも間1日は空けて);
1.指定病院は患者居住地の基層医療機関との連絡をしっかり行い、カルテ資料を共有し、速やかに退院患者の情報を患者管轄区或いは居住地の住民委員会と基層医療衛生機関に送る。
2.患者が退院した後、回復期には機体の免疫機能が低下し、その他の病原体に感染するリスクがあるため、14日間の自己健康状況の監視測定を続けることを提案し、マスクを着用し、条件が整った風通しの良い個室に居住し、家族との近距離の密接な接触を減少し、食事を分け、手を衛生的に保ち、外出活動を避ける。
■新型コロナウィルスが免疫細胞であるCD4 T Cellに侵入すると言う仮説を裏付ける臨床データ出る。
すなわち、新型コロナウィルスが免疫細胞に感染するというデータ出る。
Clinical Evidence: Patients Have Cytokine Storm with Progressive Decline in Blood Lymphocytes
Are Pradhan et. al.’s findings right or wrong?
If correct, the virus should be able to invade human CD4 T cells and result in corresponding clinical features.
このウィルスは免疫細胞であるCD4 T Cellに侵入すると言う仮説を裏付ける臨床データが出てる
またHIV由来のGP120タンパク質によって免疫細胞 T Cellの表面受容体にあるケモカイン受容体にも結合できてサイトカイン・ストームを引き起こし宿主の臓器を攻撃させることができる
白血球さんカッコいいよね。(余談でした)
😅😅😅
目や口を触る前に、必ず手洗いかアルコールのウェットティッシュを使うなどして気を付けるしかないのかも。
(1)手洗い
ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗います。
普段から、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきます。
(3)適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保ちます。
マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけましょう。
一方で、予防⽤にマスクを着⽤することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着⽤することによる効果はあまり認められていません。
咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かない、手指を清潔に保つといった感染予防策を優先して行いましょう。
出典:首相官邸
ttps://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
丁度5年前癌になって手術したんだが、その後地獄の抗がん剤治療8ヶ月が待っていた。
抗がん剤中でも上手に調整して出歩いてる人もいるみたいだけど、自分はずっと白血球値が低いままだったし体調も良くないし、メンタル的にもやばかったので病院に行く以外はほとんど出歩かなかった。今思うとちょっと鬱っぽかったのかもしれない。
で、その間に読んだり観たりして救われたと思う作品を挙げていく。
治療後に、これ治療中に知りたかったと思ったのも含まれているので時系列的におかしいとこもあるけど勘弁な。
治療中に下手な本読んだり映画を観たりして登場人物が自分と同じ病気で死んだりするとダメージくらうし、かといって主人公が元気にはねまわってるのを観て今の自分の境遇と比べて落ち込んだりするし、なかなか難しいんだよ。
病気療養中の人、あるいは周りに病気の人がいてお見舞いに本でも持ってこうかという人はよかったら参考にしてほしい。
ちなみに自分は以前はサスペンスとかホラーとか好きだったんだけど、癌になってからは一切受け付けなくなった。一番最初に死ぬ登場人物に感情移入してしまうので。
あと『きのこを食べたら癌が治った』みたいな本をお見舞いに持って行こうかと考えてるやつは自分が死んだらいいと思うよ。マジで。
【ドラマ編】
『名探偵モンク』
ちょうどHuluで公開されていてこれはマジでよかった。エミー賞も受賞したアメリカの人気ドラマ。
主人公の探偵モンクが重度の強迫性障害を持っているんだけど、同時にそれが事件の謎をとくヒントともなっているところがうまい。モンクを取り巻く元上司の警部や看護師がモンクの強迫性障害に振り回されてうんざりしつつも暖かく見守っていくという構図になっている。
探偵ものなので当然殺人シーンはあるけどソフトに表現されていて何とか大丈夫なレベル。シリーズになっていて話数が多いのも助かる。基本コメディ。
『dinner』
登場人物の一人ごとにスポットを当てていく形式だけど、誰もスネに傷持つ訳ありの人ばかり。
小さな希望を胸にまた明日も頑張ろうとする姿に励まされた。視聴率が悪くて話数が削られてしまったのは何とも残念。
ラスト一人ラジオ聞く江口洋介の姿に泣いた。サカナクションの主題歌もいいよね。
『カルテット』
社会的には落ちこぼればかりの現実離れした夢の共同生活。明快な答えも解決策もない日々になぜかほっとして救われる。
例の前夜、ゲームやとりとめのない会話を楽しむ4人のシーンは何度も観てしまった。マキさんの「ちょっとトイレ」にも泣いた。
『鹿男あをによし』
玉木 宏が鹿になっちゃうやつ。幻想的な作品なので現実逃避にもってこいだった。でも良くできてるよね。
仕事を定年退職したサラリーマンが妻と娘のため正月の福袋の行列に並ぶというドラマ。これも面白い。
ドラマはHuluで配信されて入ればHuluで、なければ無料動画配信サイトで観てた。
あんまり褒められたことじゃないけど抗がん剤治療はとにかく金がかかるので大目にみてほしい。
癌の種類にもよるけど自分の場合は1回あたり15000円、それを月3回8か月続けるのよ。
あと漫画とか本も書こうと思ったけど以外と大変だし読んでくれる人もいるかわからないのでここまでにしときます。
需要ありそうなら続き書くわ。
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漫画・本編こっちにまとめました。コメントくれた人ありがとう。
あとドラマ編で『植物男子ベランダー』忘れてたわ。NHKの30分深夜ドラマ。おっさんマジ癒し。途中の変な小劇場は飛ばしちゃうけどね。
お陰様で経過は順調です。自分の癌は10年で寛解と言われてるけど、5年を無事経過して再発の可能性は大分低くなったと医者にも言われました。
漫画や本など、闘病記はたくさんあるけど、「癌になったけど家族が支えてくれたから立ち直れました。やっぱり家族は大切だよね、妻Love」みたいのが多くて、結婚していない子供もいない自分はどうすりゃいいんだと逆に落ち込んだりした。闘病記なら何でもいいわけではない。
あと闘病記って健康な人がお見舞に持ってくものではないと思うよ。これ読んで元気出したまえって何様だ。
【漫画】
最近誰もがお察しの理由でまんしゅうきつこからまんきつに名前を変えたまんしゅうきつこさんの改名前の作品。
自身のアル中と、そこからの復帰を描いている。このひとの絶望を笑いに変えて昇華する力は本当にすごいし才能だと思う。
『大家さんと僕』
2018年4月時点で累計発行部数75万部を突破した、今更いうまでもないお笑い芸人カラテカ矢部のエッセイ漫画。
アパートの大家さんである老婦人と矢部との心温まる交流を描いている。
ほのぼのとしたやり取りの中にも、戦争、老い、介護、孤独といったテーマがさりげなく混ぜ込まれている。
アラフォーBL漫画家藤河 るりさんの闘病記(1)から仕事復帰(2)まで。
病名で検索するのがやめられなくなってしまうなどの癌患者あるあるネタも多く、頑張りすぎない自然体の作者に共感できる。
『海街diary』
これもまた有名な吉田 秋生の名作。
漫画家ってすごいなあと思った。自分が死んだことがないのになぜ死ぬ人の気持ちがわかるんだろう。
話の途中で癌になったおばさんの話が出てきて、そこはさすがに辛いので飛ばして読んだ。
【本編】
夫の入院先からの帰り道、パン屋で焼きたてのパンを買った妻が「悲しいのに幸せにもなれるのだ」と思うシーンが忘れられない。
実は木皿泉は夫婦のユニット名でご主人は脳出血でまひがある。そんな背景にも勝手にシンパシーを感じていた。
もし癌が再発することがあったら、この本を母親に渡そうと密かに思っていた。
東野圭吾の本で泣くなんて自分もヤキが回ったなあと思ったけど。
あとはYoutubeにあがったお笑い動画とかよく観ていた。主にアンタッチャブル。
転移してるかどうかの検査の結果待ちとか、もうどうしようもない時に観ていた。
よく「悲しくて胸が痛い」みたいな表現があるけど、辛すぎると本当に体が痛くなるのよ。
そんなときしょうもないお笑いをみてるとふっと体が楽になった。
やっぱり笑いの力ってすごい。アンタッチャブルまた活動してくれ。
こんなところからなあ。
https://www.yutorism.jp/entry/2019/03/10/220309
参考 https://www.sbc-hospital.jp/care_cold/symptom.html
2・風邪の症状の経過
2~3日目でピークを迎え、7~10日目になると症状がほぼ改善する。
参考 http://endo-ent-clinic.jp/survey/post-284.html
ブログでは
とある。
39℃の熱は典型的な風邪の症状とは言えない。また、悪寒がするというのはこれからも体温上昇しようとしており、3日後以降にもピークを迎えようとしている。
典型的な風邪から外れた場合に考えるのはインフルエンザと細菌感染である。(迅速キットでインフルはA・B否定的。その他のインフルは検査なし)その場合に行うと思われる検査は
細菌を特定し、それに応じた抗生剤を処方するために有益。しかし2~3日ほど時間がかかり、治療も遅れる
2・採血
CRPによって細菌感染かウィルス感染かのおおよその目星をつける。その病院で検査施設があるなら約1時間、なくても次の日には結果が出る。
https://yoshiya-hasegawa.com/blog/disease/cold-treatment/
より、細菌性を疑う症状として”39度前後の発熱が3日以上続く場合”とある。
そのため風邪の診断を出す前に細菌性を否定するためにもWBC・CRP検査くらいは必要だろう。
また、(白血球・白血球像・CRPが高値の場合には)細菌感染を疑い、積極的に抗生剤を投与します。とある
抗生剤を出した意図が不明であり、臨床症状からこの処方は間違いとは言い切れない。
が、細菌性だろう症状から判断しての処方なのか、惰性での処方かが不明である。
抗菌スペクトルが狭く菌を特定しなければ全くの気休めのものから、なんの菌かわからんけどこいつを出しときゃ大抵当たるという抗生剤がある。
この抗生剤の種類がわからない限りは間違いとも妥当とも言えない。
一般的な意味での風邪という診断を下すのに、臨床症状は一般的な風邪症状から逸脱している。またその他の疾患を否定する検査も行っていないため、診断と検査には疑問符がつく。
しばらく頭痛・倦怠感・胃もたれ?あるもたまに飲酒しつつ普通に過ごす。
もう大丈夫だろうとマグネシウム錠を止めたら急に便が硬くなりアナルから大量出血したりしながら、抗がん剤投与10日目。
前日丸一日、人混み&寒空に居たせいかも……で病院で渡されてあった抗生物質を即飲む。
夜、高校生のとき好きだった人に会う予定は絶対に飛ばしたくなかったので絶食しひたすら寝た結果、夜は熱が下がる。
12日目。
下の毛を引っ張るとモリモリ抜ける。髪はまだ大丈夫だけど引っ張るとスッと抜けてしまうやつもいる。件の好きだった人と日曜日に急いで会っておいてよかったと心から思う。歯医者に定期検診に行くと昔神経を抜いた歯がもう限界かもということでいずれ抜歯しなければならないそう。ついでに抗がん剤治療中の旨伝える。
昔 抗がん剤治療をしたとき虫歯が出来まくったので、信頼できる先生の元で定期検診を受けられるのは安心。
14日目。
2回目の投与。痔持ちの快便野郎には便秘が一番辛い副作用だったため、マグネシウム錠を大量に出してもらう。相変わらず点滴の針が入りづらい。
15日目。
白血球を増やす注射。今回は24時間ルールを知っていたのでギリギリの時間に行ってすぐ済んだ。地味に痛い。
そして気付かないフリをしているけれど昨日あたりから明らかに髪が抜け始めている。昨日も今日も怖いやら面倒やらで洗髪せず。
16日目。
買い物に行かなければならないためシャンプーをしてみる。どんぶりいっぱい毛が抜ける。だいぶボリュームダウンしたけれど、まだ気にならないレベル。そのまま買い物へ行く。
確か前回は、1回目の時点では少なめだけどウィッグなしで出られるくらいには毛が残っていたはず、そのうちにもう一度くらい男の子に会っておきたいななどと考える。多分無理だけど。
ここ何日か胸がパンパンに張って痛いのでもしやと思ったが夜、生理が来る。止まるって言ってたのに~と思いつつ排卵してたっぽいしな……などと考える。これでしばらく何年か来ないのかも?
17日目。
そこら中に髪の毛が散らばり不愉快。単純に副作用か精神的なものか生理のせいか、丸一日動けずダラダラする。気分は悪いが食欲は旺盛。
髪を洗ったら更にどんぶりいっぱい毛が抜ける。いつまでたっても抜け続けるので諦めて切り上げる、まだあるけど、分け目の地肌が見えていてお年寄りか明らかに病気な人の頭になったので、明日からはウィッグで仕事に行かなければならない。嫌だな。
ちなみに1回の投与で明らかに腫瘍は小さくなった気がする。関係あるか分からないけれど、ずっと続いていた口の中の知らない味も少し減った気がする。慣れただけかな。自分のにおいじゃないみたいに感じる体臭は変化なし。まぁこれは加齢臭かも知れない。
内臓のダメージとかはよく分からないけれど、副作用の中で一番つらいのは正直言って髪の毛が抜けること。
これだけで普通の生活へのハードルが上がる。どうやってウィッグ付けたままセックスするかが今後の課題です。
また、酒を控えてるせいなのか味の好みが明らかに変わり、以前はほとんど食べなかった甘いものや果物がやたらほしくなるのも不思議。炭水化物もモリモリ食べてしまっているけど やはり全体的に食欲は落ちているのかジワジワと体重減少中。
ほんっと髪の毛が抜けなければなぁ
ついに念願がかなった! これでお姫様やエルフや牝ドラゴンとイチャイチャしたり、モンスター相手に無双できる! と思ったのだが、実際は悲惨だ。
わかるか? 俺は「異世界に転生した」んだよ。
つまり、スライムになったとか、蜘蛛になったとかじゃなくて、俺が異世界そのものになったんだ。
「それって神になったってことか」と思うだろう? 微妙に違う。
俺の腹の上で勇者がお姫様やエルフとイチャイチャしても、俺はそれを観てるだけ。
何だよそれ? もとの世界で、観客としてアニメやラノベを消費してたのと変わらんじゃないか。
世界全体の命運は左右できる、でも、個々別の人間の命運には介入できない。
言うてみれば、自分の体全体は自分の意志で動かせても、体内の白血球の一粒一粒やら、シナプスの1本1本は自分の意志でコントロールできないのと似ている。
そんなわけで、世界そのものである俺にできるのは、たまーに天変地異を起こして生態系と文明をリセットするぐらい。
そう、俺の腹の上で勇者がドラゴンと戦ってる風景を傍観できるとこまで来るのにも、本当に気が遠くなるほど手間がかかった。
旧約聖書じゃ「光あれ」の一言で全部できたみたいに書いてるけど、ありゃ詐欺だな。
最初の数億年は、まず生物を発生させるので手一杯だった。本当にいろんなことをやったよ、宇宙空間から数少ない炭素を集めたり、水を精製して増やしたり、何度も何度も雷を起こしたり、それでやっと、何億年もかかってバクテリアしかできない。
さらに人類誕生まで数億年かかったわけだが、途中でうっかり、アノマロカリスが異常進化して知性を備え、このまま俺の世界は節足動物人類の世界になるのかと焦った時期もあったなあ、数千万年ぐらいで終わったけど。
恐竜時代まで来たら、「やっとか!」と思ったけど、また異常進化した爬虫人類ができちまった。はじめは「ドラゴン娘萌え☆」なんて思ったけどさ、ああいうのは普通の人類がいるからそれとの差異で萌えるのであって、恐竜型人類しかいなかったら、これはこれで飽きるぞ。
でまあ、さらに十億年ぐらいかけて、何度も文明と生態系のリセットをくり返して、ようやく、中世ヨーロッパレベルの人類と、モンスターやドラゴンが同時に生存する世界になった。
でも、それも数万年も続けると飽きるんだよな。
結局、「魔法もモンスターもドラゴンもなくて、人類の科学文明がそのまま発展し続けたらどこまで行くか」に興味が移ってきた。で、今はその世界を数千年ほど続けてる。こないだやっと核兵器の発明まで来た。
そろそろまたリセットすっかな……。
30代男。
との心のこもった手紙をもらった。
それ自体は満足しているが,骨髄バンクの仕組みに不満が残っている。
手続き途中で気が変われば,患者さん側が移植を受け入れるための前処置(大量の抗がん剤を投与しつつ放射線を当てて白血球自体を全滅させる。当然そこでドナーからの移植が中断すると死ぬ。)の前までであれば,いつでも中断できる。
ところが,骨髄バンクのコーディネーターさんは極めて細かくこの経費を確認してくる。
そういうのを移動のたびに訊かれるし,こっちは用事があって別経路で行くことになっても最短経路以外では申告できない雰囲気。
コーディネータは気を使って嫌な雰囲気にならないようにしてるんだが,
人命がかかってる大変なイベントで10円単位まで細かに精算しなきゃいけない制度というのは,どうなんだろうか。
あと,全日程を通じて合計5000円だけもらえる。支度金だって。
自分は遠隔地での移植だったので電車の費用は別途もらえたけど,
旅行のためのこまごまとした道具類を用意して,帰りは荷物を宅急便で送ったら5000円じゃ足りなかった。
自腹だよ。
あ,医療保険や自治体によってはドナーへの給付金があるけども,俺の保険も自治体もそんな制度は無かった。
おれは朝起きてダルかったら電話一本で有給取れるぐらいユルい職場。
移植数日前から体調万全にして絶対に風邪をひかないようにして,
24時間ぐらいは点滴つないでて,翌々日には病院を追い出されて,
白血球の相性って数十万人に1名のレベルですよードナー登録してくださいねーって言ってるけど,
おまえそれゼロ円でやれって言われたら,数十万の1どころか数百万分の1になるじゃんよ。
ぜひ提供したいという人でも,カネという現実の問題を突き付けられた時には,躊躇するだろうよ。
そりゃ当たり前だし正当だ。
ともすれば足が出るような制度になってるんだ。
法外な報酬をよこせと言ってるんじゃないぞ。
なおかつ仕事の面でマイナスにならない程度の補償なり報酬が欲しいんだよ。
患者さんが極めて厳しい環境にあることを想って,報酬なんか二の次だと考えているはずだ。
それはそれで素晴らしいよ。言葉にならないぐらい偉大な行為だと俺は思ってるよ。
でもさ,補償制度をしっかり構築していれば,あと数千人,数万人救えたんじゃないの?
1991年の骨髄バンク設立以来,いったい何人のドナーが金銭的理由で提供を断念した?
いろんな体験ブログを見てると,ドナーは偉いということで病院関係者からチヤホヤされることが多い模様。
でも,俺の場合はそうではなかったな。
退院するとき,「それじゃ出ますね」とナースステーションに声をかけたんだけど,
「あ,おつかれさま」の一言だけ。出てきて見送るとか,無し。
手術後で腰が痛い状態で,荷物を抱えてヨチヨチと駅まで歩いたよ。
圧倒的に気の毒な患者さんたちを相手にしてる医者や看護師から見たら,ドナーなんて健康そのものなんだから,丁重に扱う存在ではなかったんだろうな。
骨髄提供は一生に2回までと骨髄バンクで決まっているとのこと。
なのであと1回は提供できる。
不満はたくさんあるが,結局,俺が我慢すればどこかの誰かが命を救われる可能性があるのだ。
ただし言うことは言うぞ。
意外に反応が多くて驚きました。
ただ,これで提供を保留する方もいらっしゃるかと思うと心配です。
卵子の寿命が12~24時間と知って、マジかよ人類の生殖機能低すぎィ!!って思った。10日くらい卵子の寿命が長ければこの世の不妊で悩むカップルは大幅に減るだろうに。こんな遺伝子だれがデザインしたのー??
うーん。こんなんでもちゃんと命のリレーつないで毎年何百人、何万人もの赤ちゃんが生まれてるんだよね。
セックスしても女の人の体の中で精子は攻撃されまくる。なんなの。
酸性の膣内で、弱い精子は死んでいき、やっとの思いで子宮の中に入っても白血球に追いかけられて殺される。はたらく細胞を見て、「白血球さん、かっこいい~」って思ってたんだけど精子を追い詰めて殺すって。精子はバイ菌じゃねえし。白血球さんから逃げ延びて卵管の中に入っても2分の1の確率で外れるって。
おかしいでしょ。受精の難易度高すぎでしょ。女の人の体はもっと精子を歓迎してさしあげて
もっと虫みたいに、猫みたいに、ネズミみたいに、人間も繁殖力が優れていたら良かったのに
人類は猿人から骨格も消化機能も何もかも進化したんだから子供を作る機能ももっともっと進化させて欲しかったわ。生殖機能、個人差ありすぎよ。平均レベルもっと上げてよ。
今年から妊活を始めたんだけど、「子作りのために今月あと3回はセックスしなきゃ!」とか考えるのがツラいよ。
夫が猿みたいに性欲旺盛だったらまだよかったんだけど、そうでもないしな!!サカりまくってめっちゃくちゃセックスしたいと夫に思ってほしい!!神様お願いします。夫の精力を旺盛にしてください。
精力を増強させるような料理を作ろうかな。
私達夫婦のセックスは前戯ゼロで、もう嫌って思ってたんだけどセックスが少しずつ悪くなくなってきているので、この調子で改善されてくれ。頼む。「童貞のための本当に気持ちいいセックス講座~全三回~」とか開講されてないかな。夫婦で通いたい(夫はきっと誘っても来てくれないだろうけど)
○○という物質が血中に多い/少ない→だから××という病気になっている可能性がある、というのがバイオマーカーだよね。
例えば白血球が多いから風邪かなとか、ヘモグロビンが低いから貧血かな、みたいな。
で、気分障害にもそういう物質があれば、より客観的な診断ができる、という話らしい。
でも、例えばアルコールって精神に作用する物質だけど、それが少なくても精神状態が悪いときがあるし、多くても精神状態が普通の人もいるよね。
また、多くて精神状態が通常時と違うとしても、その状態は多種多様だよね。しゃべる人、笑う人、泣く人…。
極端に多ければもちろん意識不明とか混濁とかはっきりした症状が現れるんだろうけど、その状態ならわざわざバイオマーカーに頼らなくてもわかりそうな気がするし。
その辺って、どうなってるんだろう。
気分障害を抱えてて、でも周りにはわかってもらえない身にとってはバイオマーカーが確立してくれたらとても助かるんだけどなぁ。
増田でも時々骨髄バンクや移植について話題になっているのを見かける。
私もそれに関わる立場になったので初めてエントリーしてみることにした。
この度私は骨髄を提供してもらう側になった。つまり骨髄移植が必要な病気になったということである。私は20代前半だ。
正式にはまだバンク登録をしていない、HLAハプロタイプを調べただけの段階だ。病状の経過が悪く、先に抗がん剤治療が必要と判断されたため、まだ骨髄移植の日程を決められる状態にないのだ。
しかし、すでに雲行き怪しく、日本人には非常に珍しい型だという結果が出ている。なんでも、0.0001%以下だとか。HLAの検査結果にも、「非常にまれ」と書かれてしまった。
現在バンクにドナー登録していただいている方との適合率も調べたが、フルマッチはいない。ミスマッチも数人という結果だった。
日本骨髄バンクが公開している現在の登録ドナー登録者数は74万人強、ドナー登録数は48万人強、適合報告ドナー数は30万人弱である。
患者とドナーの適合率は約3割だそうだ。そこからさらにふるいにかけられて、最終的に骨髄提供および移植日が決まる。
患者は適合するドナーが見つかるまで、病気を抱えたまままずは体力を温存しつつ生きなければならない。
ドナーはいつ見つかるかわからない。なぜならドナー登録は善意の行動で、適合するかどうかは運次第なのだ。
2〜3ヶ月で見つかる人もいれば、半年かかる人や最期まで見つからない人もいるだろう。
HLAハプロタイプ は生まれながらに決まっている両親から受け継いだ白血球の遺伝子型である。変更はできない。
自分のHLA型が珍しかろうと頻出型であろうと、その時ドナーがいなければ移植はできない。
出る時は出るし出ない時は出ない、なんて過酷なガチャなのだろう。
残念ながら「出るまで回せば100%」なソシャゲ脳的思考は通用しない。
それはドナーさんの善意に頼った骨髄バンク制度であり、何よりドナーさん自身にも少なからずリスクのある治療だからだ。
現状のドナー制度は、病気になるまで考えもしなかったが、限界に来ているのでは?と感じることがままある。
善意だけで人の命は救えるのだろうか。
骨髄ドナーは、命のボランティア、いや命がけのボランティアである。
それでも、バンク登録患者が一人でも多く生き残るためには、一人でも多くのドナー登録が必要だ。
きょうだいなど、ハプロタイプの近しい親族がいる場合を除き、命がけのボランティアをお願いする以外に方法がないのである。
ドナー登録自体は各献血ルーム等で比較的簡単に、すぐに登録可能である。
ただし登録後、適合患者が見つかりドナー候補となった場合、非常に面倒と言える書類審査、家族や医師同席での最終的な同意、提供完了までの厳密な体調や薬の管理が必要となる。
骨髄バンクのドナー登録条件はドナー登録に関して十分理解した18歳以上54歳以下、男性45kg以上女性40kg以上の健康体の方である。詳細は是非日本骨髄バンクのHPを参照していただきたい。
このような条件である以上、ほとんどの方は学校や会社勤めであろう。
もし候補者となった場合、そちらにも報告し、数日間入院しての骨髄提供への理解・許諾を得なければならない。
また、自治体や民間団体によってはドナー提供者へ助成金を出しているところもある。
それでも、患者の命のためとはいえ、そこまで善意でできる人間はそう多くはいないだろう。
返せるものは厳密に個人情報等を隠した手紙一通と、ドナーさんに直接知らせることは叶わないその後の病状の回復・社会復帰だけなのだから。
ミスマッチとは1型欠けの許容範囲内の合致数で、それも数名である。
私の命が助かるのかどうか、今は誰にもわからない。
数名の彼らがたまたま運良く都合がつき、体調も良好で、私自身も移植するだけの体力があるタイミングを引き当てなければいけない。
それでも、見つかるまでは生きなければならない。
何があっても生きなければ、移植後の人生は存在し得ないのだから。
言いたいことがまとまらないエントリーで申し訳ないが、願うことはただ一つ、一人でも多くの方にドナー登録に協力してほしいということである。
登録は簡単であっても、適合候補になった場合の手続きが面倒ということは重々承知している。
それでも一人でも多くの方にご協力願いたい。
時間がかかってもいい。いつか私のドナーさんが見つかるように。それだけを願って。
そして一人でも多くの方がドナー登録にご協力くださいますように。
それだけを願ってやまない。
反応くださった方々、ありがとうございました。
記事を書いた時点では存じ上げなかったのですが、10月は臓器移植・骨髄バンク推進月間なんだそうです。
元増田にも書いた通り、命がけの善意のボランティアを"お願い"する以外、患者にできることはありません。
HLA型の適合率は、非血縁者の場合数百〜数万人に一人と言われています。
一人でも多くの方がドナー協力してくだされば、骨髄移植が必要な患者はその後の人生を得られる可能性が上がります。
私はまずは骨髄移植が受けられる状態になるまで、血液内のがん細胞を叩かなくてはなりません。
骨髄移植でも死ぬ可能性は大いにありますが、骨髄移植の前処置としての抗がん剤・放射線治療にも死のリスクがあり、何より移植後が一番大変と聞いています。
移植までも生きなければなりませんが、移植後も多くの問題を抱えながら生き延びなければなりません。
医療技術の進歩した現在でも、骨髄移植はかなり高度な治療技術なのです。
フルマッチとミスマッチ、なかなかこういう使い方をする場面はないでしょうが、骨髄移植の世界ではよく使われる表現です。
本当に全てが運次第なのです。
記事へのコメントで、売血の問題にも触れられていましたが、現行の制度が色んな意味で滞りなく進むやり方であることは承知の上で、それでも負担を考慮すると何も返せないのが心苦しい思いです。国や自治体でもっと何か補助があればいいのですけどね。
移植後、様々な問題を乗り越えて社会復帰して、幸せな人生を少しでも長くまっとうすることがせめてもの返礼と考えるしかありません。
また、記事への反応で親兄弟肉親でも命がけのボランティアだと指摘を受けましたが、おっしゃる通りです。
しかし、その命がけのボランティアを赤の他人に協力してもらうのと、肉親に協力してもらうのとでは、肉体的・心理的・社会的負担が大きく異なることは確かだと思います。言葉足らずですみません。
それから、現在ドナー登録をしてくださっているみなさん、過去登録していただいていたみなさん、骨髄ドナー経験のあるみなさん、登録を考えてくださっているみなさん、本当にありがとうございます。
一人一人にお礼を言って回りたい気持ちでいっぱいです。
あなたたちの勇気ある善意のボランティアのおかげで、生きられる方がたくさんいらっしゃいます。
ご自身の負担も大きい骨髄ドナーですが、血縁ドナーがいない患者にとって非血縁者ドナー(骨髄バンクの登録ドナー)さんは、「生きる」ための選択肢を与えてくださる存在です。
「生きる」ために不可欠と言っても過言ではありません。
この増田が一人でも多くの方の目に触れ、骨髄移植や骨髄バンク、ドナーに関する理解がより深まるきっかけになれば、これほど幸いなことはありません。
私もがんばって生き延びます。
気のせいかもしれないが、最近著名人ががんで亡くなるニュースが多い。
私は30代で乳がんにかかってしまい、現在は休職してがん治療を行っているのでそのせいもあるとは思う。
がん治療中の身としては、正直逝去のニュース自体シャットアウトしたい気持ちが強いが、テレビやスマホで見たくなくても目に入ってしまう。
ニュースへのコメントなどでいろいろと考えさせられてしまうことが多くなったので、すっきりしておくためにここで書いておきたい。
きっかけとなったのは、さくらももこさんが乳がんで亡くなられたニュースだ。
詳細は不明であるが、彼女は一旦病院での治療を行い、最終的には代替医療でがんを治療しようと試みていたようである。
そのニュースに対し「お悔やみ申し上げるが、怪しい根拠のないインチキ療法を行うからこんな目にあう。
病院でちゃんと治療をすることが必要だ」といったコメントが散見された。
私もがんが発覚する前、小林麻央さんのニュースを見てそのような感想を抱いた記憶があり、
がんを患ったことがない人、がん患者が周りにいない人にとっては一般的な感想になるのかもしれない。
ただ、がんを患う身となってから勉強・体験をするにつれて、若干考え方が変わるようになった。
がんの種類にもよるが、まだがんの腫瘍が局所にしかみられないステージ0~3のケースにおいては、
がんを根治することを目的に病院は手術や抗がん剤、放射線といった科学的根拠に基づいた標準治療を行ってくれる。
ただし、がんは標準治療が終わっても、必ずしも治ったと言い切ることができない。
寛解状態を維持できる方もいる一方、一旦治療が終わって寛解状態となっても、他の臓器に転移して病状が進む方もいる。
患者としては、ステージ0~3の場合は抗がん剤治療などの辛い治療を耐える気力もあるかもしれない。
私は現在乳がんの根治を目的として抗がん剤治療を行っているが、正直結構辛い(副作用が軽い人もいるが)。
最近はいい吐き気止めがあるので吐いたりこそはしないが、抗がん剤をうって1週間は寝たきりで起き上がれないし、
白血球の数が大分減り細菌・ウイルス感染をおこしやすいため体調が回復しても行動はある程度制限される。
抗がん剤治療が終われば生えてくるし、カツラがあるから大丈夫と人には言ってはいるが、やはりショックだったことは否めない。
薬によっては手足がしびれてペンや包丁を持ったりすることができなくなる。
肝臓や腎臓の数値も悪くなるなど、高齢の人や持病がある人は身体的に耐えられないこともある。
私が使っている抗がん剤の副作用は上記のようなものが中心だが、他にもいろいろなものがある。
また、手術で体の形はかわる。健康な体とはやはりどう見ても違うし、リンパ節を切除することもあるから後遺症も残る可能性がある。
「治る可能性がある」と医者に言われているから、憂鬱ではあるものの病院に行き、
我慢して標準治療を受けているような状態だが、がんが発覚してもこの治療を受けたくないといって拒む人の気持ちは理解できる。
副作用自体が仕事や価値観として耐えられないこともあるだろうし、
頑張って標準治療を受けても、まれとはいえない確率で再発・転移して一気にステージ4の病状へ進むことがあるからだ。
ステージ4は、がんの腫瘍が局所のみならず、他の臓器や部位に遠隔転移をしているような状況を指す。
このような病状では、基本的にがんを根治することを目的とせず、抗がん剤治療を中心とした、延命とQOL向上を目的とした治療方針をとる。
現代医学の限界として、ステージ4のがんの根治は難しいようだ。
樹木希林さんのケースのように転移を起こしても10年程度生きられるといったこともあるが、早期に亡くなってしまうケースも多いようだ。
自分ががんを患うようになって、ステージ4に進行した場合は代替医療をやってみる選択肢を否定できないな、と思うようになった。
病院で治療をしたとしても数年以内にはおそらく死ぬとわかったときに、
患者として副作用てんこもりの抗がん剤治療をやる気力が残っているのだろうか。
ステージ4の場合は原発巣の治療とは異なる薬剤を使うようだが、どうしても前に受けた治療の苦い記憶が思い起こされてしまう。
治らないとわかっている延命治療にお金を使うくらいなら、インチキかもしれないが奇跡的に治ったという人もいるという代替医療をやってみてもいいんじゃないか。
こんな風に代替医療を選択する人がいたって、おかしくないと思うようになった。
もちろん法外なお金をとったり、標準治療は間違っているなどと言ったりしている代替医療に関しては、
それを提供するクリニックや団体自体は問題だと思うが、患者の判断が問題といった物言いはできない。
代替医療を選択したいと思う気持ちをフラットに聞いてくれたり、下心なく相談に乗ってくれたりする人はなかなかいないと思う。
がんは日本人の2人に1人がかかる病気なので、病院の外来待合室はいつも患者とその家族で大盛況だ。
医者や看護師は忙しく、話を聞いてくれる余裕はなさそうで、「治療を受けるのはあくまで自己判断です」とオブラートにつつんでいわれるのが関の山だろう。
代替医療に科学的根拠はない、それ自体は間違ってはいないが、代替医療を選んだことを責めるのは心苦しいと思うようになった。
だって科学的根拠のある治療とやらでは、ステージ4のがんを治療したいと思う心はなぐさめられないのだから。
がんが発覚してから、ステージ4まで進行したら、と考えない日はない。
自分がこんなにも生きていたいと思っているとは、今まで思いもよらなかった。
もしステージ4に進行してしまったら、気楽な代替医療にすがってしまうかもしれない。
そんな時、「あなたの選択肢はおかしい、科学的根拠のある治療に切り替えるべき」なんて訳知り顔で言われてしまったら、本当に腹立たしいだろうな。