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2024-11-17

生活楽しい

日常生活が割と楽しい

やっすい市場で旬の魚を沢山買ってきて捌いて

やっすい八百屋で沢山野菜を買ってきて

1週間の野菜と魚で献立考えて

1週間に1度ホコリを落として床を拭き掃除して

1週間に1度お風呂を全面掃除して

1週間に1度犬をスペシャルケアし、

2週に1度くらいシーツを洗う。

出刃包丁が切れなくなってきたら砥石でといで、砥石が歪んできたら面直しして、

フィルター類が汚れてきたら掃除して

毎日洗濯して乾いたものはかけて

毎日湯船を張って、お風呂はいり、

作ったごはんを食べ、食べたら洗い物して

毎日掃除機をかけて、

毎日犬の散歩して、毎日犬のケアをして、

毎日犬と遊ぶ。

毎日1時間だけ、どっかにねじ込んで勉強して、

デスク備品ホコリが着いてたら拭いて

毎日寝る前に好きなお菓子希釈するカルピスソーダで割ってアマプラで好きなやつみて

それが毎日続いて楽しいんだけれど、あんまり人に共有できないというか

面白さを伝えきれない。

サイクルをデザインするのが好きだ。

それぞれが好き、やったら終わるところとか。勉強すると仕事楽になるとか。

片付いた綺麗な部屋で好きなお菓子食べてゆっくりすんのとか。

適当に作るけど美味しい料理とか

包丁研ぐのは結構沼みがあるとか

日常って結構楽しいことばっかりだ。嫌なことになるものない。

自分主婦になったらまぁまぁいいセンいけんじゃねと思ってる(知らんけど)。

ずっと定時で帰れる日が続けばいいのに。

残業が50時間かになると結構生活崩壊してしまって、日常の綺麗さとか感じられなくなって楽しみがMonsterかになるのが悲しい。

いっぱい稼げたら少し広めの家に住んで、

もっと犬といっぱい遊ぶ。

2024-11-16

anond:20241114160022

まじめな話、子育て家事もそこそこやろうとなると、仕事をどこかでセーブするみたいなのは必要になるんだよな。

他の人が残業して150%くらいでやって、成果を上げ、給与を増やし、役職も得ている中、ほどほどで済ませないといけない。

元増田旦那役職もあったという話だけれど、役職を持つとさら会社へのコミットメントをして当たり前になるし、それができないなら辞めてくださいってなる。

これを書いている俺は子供ができたら喜んでパパトラックに乗った口だよ。

パトラックというのはマミトラックをもじっているが、要は子育て時間を割けるようセーブした働き方ってこと。

子供との時間は確保できたし、子供の成長もずっと追えていた。

何なら、最初に「ママ」って呼んだのは俺の方だったし、寝返りを見たのも俺なんだ。

離乳食献立調理もめちゃくちゃ大変だけれど、それなりにやったかいもあり、子供子供に嫌われがちな食材も食べてくれる。

色々対立することがあっても子供は懐いてくれているし、俺も子供は大好きだ。

ここ数年は出張費を減らすようにという流れになったから、子供と離れたくなくて出張はしなくなった。

その間、自分より後に入った若い社員自分と同じ職級になったり、自分より上の職級になったり、上司になったりするのを見てきた。

えらくなった人たちは突然の出張にも応じていたし、出張抑制があるなかでもそれなりに出張していると思う。

仕事についての知識技能もその社員の方が上だと感じることもそれなりにあって、それは仕事投資した時間がやはり自分は少ないからだなって思う。

から子供が生まれから時間、そっちに時間を取ってたら、それなりの役職があっただろうなって思うこともある。

一方で、自分よりも役職が高い人、上司になった人は自分ほど家族中心の生活は送れていない。

その人がまとめている人がそれなりにいるわけで、その人が決済しないといけないことが増えたし、その人が考え、決めないといけないことも増えたので当たり前だと思う。

元増田に思うのは、選ばないとだったんだろうなってこと。

収入を半分にして、仕事も半分にして、家事をその分やってもらうことと、旦那の今の収入継続することとを。

「お前の稼ぎが少ないからだろ!」と家事ちゃんしろというのは増田もわかっている通り、矛盾した要求なんだよな。

会社側の視点で言えば、より成果をあげた人の給料をあげるのが当たり前で、会社に貢献した量の差だし、多くの時間をかけたほうが多くの貢献を上げやすいんだよね。

男女共同参画だとかなんだとか言うけれど、そういう当たり前のことをわからない人がいるのはなんでなんだろうね。

2024-11-01

リュウジにはまった夫がうざい

夫が今さらリュウジにはまって、レシピ本買って急に料理を始めたんだけど、正直やめてほしい

まず生まれてこの方、ほとんど料理してこなかった人間には「献立」という概念がない

100%の力でワンパンパスタだの至高のから揚げだの、1品だけ作ってドヤ顔してる

至高じゃなくていいから、普通料理を3品くらい作ってほしい

それからリュウジのレシピって味が濃すぎて全然家庭向けじゃないと思う

男が一人で酒飲みながら食べるにはいいのかもしれないけど、味の素を使う、使わないに関係なく、とにかく全部味が濃い

「週末は自分が夕食を作る」と言い出したときには嬉しかったけど、

味の濃い1品しか作らないから、結局わたしが追加でサラダ出したりしてて意味ない

そして食べ終わった後のぐちゃぐちゃなキッチン…コンロ周りも油まみれで拭かないし、洗ったはずの調理道具もベタベタ

正直、もうリュウごっこは勘弁してほしい リュウ自体も嫌になってきた

2024-10-27

自分のための食事

自分のための食事

コンビニスーパーの出来合いご飯

なぜか連続で食べると消耗する。

なので私は自炊が好き。

自炊ハードルがある人に、自炊の良さを伝えるとき障壁となる事象がある。

それは「見栄」

本当は鶏肉適当にきったものフライパン適当にいれて、ザクザクにきった白菜をわーっといれた後料理酒か余ったお酒をいれ、蓋したご飯が美味しいと言いたいのに「ピェンロー」を勧めてしまうとか

本当はご飯にすし酢かけてスーパーふるさと納税仕入れた魚のサクをひたすら刺し身にして丼に好きなだけ入れて、とびっこを満足するほどふりかけ大葉ときゅうりも適当にごちゃごちゃいれて、卵と納豆わさびたっぷりいれて思いっきり混ぜて(めんつゆとか白だしも欠かせない)ワシャワシャ食べる丼が好きなのに「親子丼」美味しいよね!と言ってしまうとか

あの見栄は、なんで生まれしまうんだろう

虚無メシが流行理由もすごくわかる。

外で丼を買うと「もう少し肉が欲しかった」「味が少し好きじゃなかった」「ご飯あと一口いらなかった」とか

調整ができないのがすごく嫌(無理矢理お腹が空いていないのに食べるのが嫌い)

あと別に今は玉ねぎいらないとか

それが勝手にできるのが自炊

そういうとき値引き半額セールで買った牛肉すじ肉をただフライパンに転がしてすき焼きっぽい味付けで煮込んで放置 しょうがにんにくも一緒に煮込みながらしょうゆとみりんと、しょうがのいい匂いが漂う

肉が柔らかくなってきたらできあがり。それを御飯の上に乗せて、食べる

味付けは自分好みの甘じょっぱい系

ピタッと味がハマるとこの上ない幸福

この適当感を虚無メシはレシピにしてくれており、効率よく幸せになれる 一度作ってみて、そこから水菜入れちゃおうか」とか体力によって展開できるのも良い。

最低限の基本の方というか

味噌汁も、レシピ本にすると応用技に見えちゃってハードルがあるように見える

ピタッとハマった牛すじ煮込みを飽きたるまで肉とご飯を堪能したあと、ちょっと野菜が食べたくなったらきゅうり浅漬とかミニトマトとかをつまむ。結構レタスをただいためてスパイスの素をふりかけるだけでもジャクジャク食べれてみずみずしくて美味しい。

献立を一度に考えると言うより

本当に食べたいもの真剣に考えて、一瞬出てきた本当の身体から聞こえたリクエストいかに答えていくかが楽しい

出た答えが「熱々の噛んだらパキッというウィンナー」でも、そこからご飯パンかどちらがいいか、もう少し寒いから味噌汁とかスープがほしいとか、最近野菜たべてないかインスタントトマトスープにするとか

展開する時間が悩ましくも楽しみ

家族のための食事だと、自分のためではないから疲れてしまう。

ただ家族に全て自分のための食事を一任するのは私は嫌。自分の今本当に食べたいものの正解から離れてしまうとがっかりする。

から私は毎度台所に立ってしまうんだなと思う。

2024-10-09

慢性糸球体腎炎寛解増田妊娠出産しました

https://anond.hatelabo.jp/20191003175753

お久しぶりです。

2019年に書き捨てたこれを久々に見たらブコメその他が暖かくてうれしかったです。ありがとう、今でも母とは仲いいです。

当時は返信の仕方?とかわからないので書きっぱなしで失礼しました。あの後も半年に一度の血液検査+尿検査実施して悪化していないことが確認できています

そんな増田妊娠出産経験したので同じ思いをしているかもしれない増田のために書いてみんとす。

当時の口調がちょっと幼くて恥ずかしいな、とは思いつつ。

2022年妊娠増田28歳)

寛解2019年で、病気になったのは2016,7年でした。私の腎臓病の発症は高熱を出して血尿が出てから?なので、引き続きノロインフルにかかって高熱を出さないように気を付ける生活を送っていました。(コロナももちろん怖かったです)

定期検査の時に「妊娠したらどうしたらいいんでしょう?」と大学病院主治医相談していて、「うちで出産でしょうから妊娠したらまた教えてください~」とは言われていたので、妊娠したらダメなほどの症状でもないようでした。

そして2020年結婚妊娠

実はこの時は心拍確認できなくて、8週まで粘ってみたけどダメで手術をしました。そしてさら2022年妊娠。先にネタバレするとこの子が無事に生まれます

この時は町の産婦人科にかかっていて、腎臓病の持病があって出産指定する大学病院でしたいですと伝えたところ「そっか、じゃあ安定期に入るころにでも紹介状でも書こうか」と言われていて、のほほんと過ごしていました。

腎臓病の先生も産むときはうちでとしか言わないし、産婦人科の町の先生もまぁじゃあ後期まではうちで見るねと言っていたので、あんまり問題ないのかな?と思っていたところ、安定期に入る1か月前にちょうど腎臓の定期検査があったので主治医に報告して「いつごろから移ったらいいですかね~?」とのほほんと尋ねたところ、「え!?じゃあすぐにもう見ますよ!妊娠血圧症候群の高リスク妊婦ですからね!」と慌てられて、思っていた温度感の違いに驚きました。すぐに産婦人科に連絡して翌日には紹介状をもらい、腎臓内科から産婦人科紹介状を出してもらって2枚の紹介状を持ってその大学病院産婦人科へ。

なので結果的には妊娠4か月から大学病院妊婦の定期健診の度に産婦人科腎臓内科はしごするようになっています。1か月ごとだったかな?

大学病院での検査

やってる内容は妊婦検診と変わらないので町のお医者さんでもできることだと思いますが、それ+毎回血液検査もしていました。

腎臓病の妊婦はほかの妊婦より高血圧になりやすいとのことで、毎朝晩血圧を測って記録をつけていましたが、私は最後まで高血圧にはならず。

その代わり特に何をしているわけでもなかった(大学病院に早くから行かされるくらいには健康優良妊婦とは自分は違うのだろうという思いで食生活にも気を付けていました)のに、糖尿病検査で引っ掛かりました。

この辺は関連性がわからないです。

糖尿病の人は腎臓病になりやすい、というのは調べたら出てくるけど逆はあんまりない気がして…遺伝でもないはずなんだけれど…。でも結果的に再検査をしても血糖値が高く、妊娠糖尿病は確定、この検査から大学病院で回る科に糖尿内科プラスされるようになりました。3科回るとなると朝いちばんに診察に来ても終わるの1,2時になっててけっこうしんどかった。

結果的に軽い糖尿?だったのでインシュリンを打つまでには至らず、とにかく食事管理、また運動で様子見をすることになり、妊婦でおなかはすいているのにウサギの餌のような量や献立をずっと食べていました。このころの記憶はとにかくひもじかったかな。

例えばコンビニおにぎりの量でいうと血糖値的にたんぱく質摂取量が多すぎるらしく、ご飯の量はそれの半分、片手のひらに載る程度のサラダ、そして焼き鮭の1/3切れ。

でもまぁ、子供のためを思えば…と我慢はできるものの、ずっと文句は言っていました。中で聞こえていたらごめんだけど、普通にストレスで…だっておなかすくんだもん…。

からだろうけど、妊娠前150センチ52キロだったのに、出産ときは58キロ全然体重は変わらなかったなぁ。こんなに体重増えなくて大丈夫?と思うけど、おなかの中のエコーで大きさは問題なかったので、OKとのことで。また医学的には体重が増えすぎるよりはキープのままのほうが全然いいらしい。

大学病院での出産

妊娠糖尿病の子供は大きくなりやすいと言われていて、私も臨月エコー検査と経腟検査では「3500以下ではあるけど3000はあるかな?大きくなる前に出てきてほしいけど初産だから予定日超えるだろうな~」と言われておびえていました。

私自身がチビなので骨盤粉砕される…!とおびえていたけれど結果的に生んだのは2780gのど平均の下のほうといった女の子でした。

まぁ、主人も170ないのでチビ遺伝子なのかもしれない。

出産後3日くらいまでは血糖値も測り続けていたけれど、産んでからは一気に平均値に戻り、食事制限はなくなりました。とはいえ大学病院ごはん個人的にはおいしいとは思うけれど、やっぱり薄味かつ量が少なくて…よくある豪華なフレンチのお祝い膳を夢見ていたけれどそんなのはなく、結局産んでからもひもじい思いをしながら、お散歩院内タリーズココアを飲んだりするくらいがごちそうでした。

子どもは何の問題もなく(実は回旋異常で分娩時間は35時間超えで苦しい思いはしたものの、それは腎臓病にも糖尿病にも関係はないはず?とのことなので割愛)、元気にすくすく育って今1歳半です。よく食べてよく寝、今はふらふら歩くのがマイブーム

産んで半年から大学病院検査半年に一回に戻り、今も数値の悪化等はありません。よかった。

なので結果的には腎臓の数値は妊娠出産を経ても悪くならず、血圧普通のまま、糖尿もインシュリンを打つほどではない数値で産後は完治。

自分の持病的に妊娠出産を経て予後が悪くなることもあるらしいので、そうじゃなかった、という結末です。

おしまい

2024-10-02

九  与次郎が勧めるので、三四郎はとうとう精養軒の会へ出た。その時三四郎は黒い紬の羽織を着た。この羽織は、三輪田のお光さんのおっかさんが織ってくれたのを、紋付に染めて、お光さんが縫い上げたものだと、母の手紙に長い説明がある。小包みが届いた時、いちおう着てみて、おもしろくないから、戸棚へ入れておいた。それを与次郎が、もったいないからぜひ着ろ着ろと言う。三四郎が着なければ、自分が持っていって着そうな勢いであたから、つい着る気になった。着てみると悪くはないようだ。  三四郎はこのいでたちで、与次郎と二人で精養軒の玄関に立っていた。与次郎の説によると、お客はこうして迎えべきものだそうだ。三四郎はそんなこととは知らなかった。第一自分がお客のつもりでいた。こうなると、紬の羽織ではなんだか安っぽい受け付けの気がする。制服を着てくればよかったと思った。そのうち会員がだんだん来る。与次郎は来る人をつらまえてきっとなんとか話をする。ことごとく旧知のようにあしらっている。お客が帽子外套給仕に渡して、広い梯子段の横を、暗い廊下の方へ折れると、三四郎に向かって、今のは誰某だと教えてくれる。三四郎はおかげで知名な人の顔をだいぶ覚えた。  そのうちお客はほぼ集まった。約三十人足らずである広田先生もいる。野々宮さんもいる。――これは理学者だけれども、絵や文学が好きだからというので、原口さんが、むりに引っ張り出したのだそうだ。原口さんはむろんいる。いちばんさきへ来て、世話を焼いたり、愛嬌を振りまいたり、フランス式の髯をつまんでみたり、万事忙しそうである。  やがて着席となった。めいめいかってな所へすわる。譲る者もなければ、争う者もない。そのうちでも広田先生のろいにも似合わずいちばんに腰をおろししまった。ただ与次郎三四郎けがいっしょになって、入口に近く座を占めた。その他はことごとく偶然の向かい合わせ、隣同志であった。  野々宮さんと広田先生あいだに縞の羽織を着た批評家がすわった。向こうには庄司という博士が座に着いた。これは与次郎のいわゆる文科で有力な教授であるフロックを着た品格のある男であった。髪を普通の倍以上長くしている。それが電燈の光で、黒く渦をまいて見える。広田先生坊主頭と比べるとだいぶ相違がある。原口さんはだいぶ離れて席を取った。あちらの角だから、遠く三四郎と真向かいになる。折襟に、幅の広い黒襦子を結んださきがぱっと開いて胸いっぱいになっている。与次郎が、フランスの画工は、みんなああいう襟飾りを着けるものだと教えてくれた。三四郎肉汁を吸いながら、まるで兵児帯の結び目のようだと考えた。そのうち談話だんだん始まった。与次郎ビールを飲む。いつものように口をきかない。さすがの男もきょうは少々謹んでいるとみえる。三四郎が、小さな声で、 「ちと、ダーターファブラをやらないか」と言うと、「きょうはいけない」と答えたが、すぐ横を向いて、隣の男と話を始めた。あなたの、あの論文を拝見して、大いに利益を得ましたとかなんとか礼を述べている。ところがその論文は、彼が自分の前で、さかんに罵倒したものから三四郎にはすこぶる不思議の思いがある。与次郎はまたこっちを向いた。 「その羽織はなかなかりっぱだ。よく似合う」と白い紋をことさら注意してながめている。その時向こうの端から原口さんが、野々宮に話しかけた。元来が大きな声の人だから、遠くで応対するにはつごうがいい。今まで向かい合わせに言葉をかわしていた広田先生庄司という教授は、二人の応答を途中でさえぎることを恐れて、談話をやめた。その他の人もみんな黙った。会の中心点がはじめてできあがった。 「野々宮さん光線の圧力試験はもう済みましたか」 「いや、まだなかなかだ」 「ずいぶん手数がかかるもんだね。我々の職業も根気仕事だが、君のほうはもっと激しいようだ」 「絵はインスピレーションですぐかけるからいいが、物理実験はそううまくはいかない」 「インスピレーションには辟易する。この夏ある所を通ったらばあさんが二人で問答をしていた。聞いてみると梅雨はもう明けたんだろうか、どうだろうかという研究なんだが、一人のばあさんが、昔は雷さえ鳴れば梅雨は明けるにきまっていたが、近ごろじゃそうはいかないとこぼしている。すると一人がどうしてどうして、雷ぐらいで明けることじゃありゃしないと憤慨していた。――絵もそのとおり、今の絵はインスピレーションぐらいでかけることじゃありゃしない。ねえ田村さん、小説だって、そうだろう」  隣に田村という小説家がすわっていた。この男は自分インスピレーション原稿の催促以外になんにもないと答えたので、大笑いになった。田村は、それから改まって、野々宮さんに、光線に圧力があるものか、あれば、どうして試験するかと聞きだした。野々宮さんの答はおもしろかった。――  雲母か何かで、十六武蔵ぐらいの大きさの薄い円盤を作って、水晶の糸で釣るして、真空のうちに置いて、この円盤の面へ弧光燈の光を直角にあてると、この円盤が光に圧されて動く。と言うのである。  一座は耳を傾けて聞いていた。なかに三四郎は腹のなかで、あの福神漬の缶のなかに、そんな装置がしてあるのだろうと、上京のさい、望遠鏡で驚かされた昔を思い出した。 「君、水晶の糸があるのか」と小さい声で与次郎に聞いてみた。与次郎は頭を振っている。 「野々宮さん、水晶の糸がありますか」 「ええ、水晶の粉をね。酸水素吹管の炎で溶かしておいて、両方の手で、左右へ引っ張ると細い糸ができるのです」  三四郎は「そうですか」と言ったぎり、引っ込んだ。今度は野々宮さんの隣にいる縞の羽織批評家が口を出した。 「我々はそういう方面へかけると、全然無学なんですが、はじめはどうして気がついたものでしょうな」 「理論上はマクスウェル以来予想されていたのですが、それをレベデフという人がはじめて実験証明したのです。近ごろあの彗星の尾が、太陽の方へ引きつけられべきはずであるのに、出るたびにいつでも反対の方角になびくのは光の圧力で吹き飛ばされるんじゃなかろうかと思いついた人もあるくらいです」  批評家はだいぶ感心したらしい。 「思いつきもおもしろいが、第一大きくていいですね」と言った。 「大きいばかりじゃない、罪がなくって愉快だ」と広田先生が言った。 「それでその思いつきがはずれたら、なお罪がなくっていい」と原口さんが笑っている。 「いや、どうもあたっているらしい。光線の圧力は半径の二乗に比例するが、引力のほうは半径の三乗に比例するんだから、物が小さくなればなるほど引力のほうが負けて、光線の圧力が強くなる。もし彗星の尾が非常に細かい小片からできているとすれば、どうしても太陽とは反対の方へ吹き飛ばされるわけだ」  野々宮は、ついまじめになった。すると原口が例の調子で、 「罪がない代りに、たいへん計算がめんどうになってきた。やっぱり一利一害だ」と言った。この一言で、人々はもとのとおりビールの気分に復した。広田先生が、こんな事を言う。 「どうも物理学者は自然派じゃだめのようだね」  物理学者と自然派の二字は少なからず満場の興味を刺激した。 「それはどういう意味ですか」と本人の野々宮さんが聞き出した。広田先生説明しなければならなくなった。 「だって、光線の圧力試験するために、目だけあけて、自然を観察していたって、だめだからさ。自然献立のうちに、光線の圧力という事実印刷されていないようじゃないか。だから人工的に、水晶の糸だの、真空だの、雲母だのという装置をして、その圧力物理学者の目に見えるように仕掛けるのだろう。だから自然派じゃないよ」 「しか浪漫派でもないだろう」と原口さんがまぜ返した。 「いや浪漫派だ」と広田先生がもったいらしく弁解した。「光線と、光線を受けるものとを、普通自然界においては見出せないような位置関係に置くところがまったく浪漫派じゃないか」 「しかし、いったんそういう位置関係に置いた以上は、光線固有の圧力を観察するだけだからそれからあとは自然派でしょう」と野々宮さんが言った。 「すると、物理学者は浪漫自然派ですね。文学のほうでいうと、イブセンのようなものじゃないか」と筋向こうの博士比較を持ち出した。 「さよう、イブセンの劇は野々宮君と同じくらいな装置があるが、その装置の下に働く人物は、光線のように自然法則に従っているか疑わしい」これは縞の羽織批評家言葉であった。 「そうかもしれないが、こういうことは人間研究上記憶しておくべき事だと思う。――すなわち、ある状況のもとに置かれた人間は、反対の方向に働きうる能力権力とを有している。ということなんだが、――ところが妙な習慣で、人間も光線も同じように器械的の法則に従って活動すると思うものから、時々とんだ間違いができる。おこらせようと思って装置をすると、笑ったり、笑わせようともくろんでかかると、おこったり、まるで反対だ。しかしどちらにしても人間に違いない」と広田先生がまた問題を大きくしてしまった。 「じゃ、ある状況のもとに、ある人間が、どんな所作をしてもしぜんだということになりますね」と向こうの小説家が質問した。広田先生は、すぐ、 「ええ、ええ。どんな人間を、どう描いても世界に一人くらいはいるようじゃないですか」と答えた。「じっさい人間たる我々は、人間しからざる行為動作を、どうしたって想像できるものじゃない。ただへたに書くから人間と思われないのじゃないですか」  小説家はそれで黙った。今度は博士がまた口をきいた。 「物理学者でも、ガリレオ寺院釣りランプの一振動時間が、振動の大小にかかわらず同じであることに気がついたり、ニュートン林檎が引力で落ちるのを発見したりするのは、はじめから自然派ですね」 「そういう自然派なら、文学のほうでも結構でしょう。原口さん、絵のほうでも自然派がありますか」と野々宮さんが聞いた。 「あるとも。恐るべきクールベエというやつがいる。v※(アキュートアクセント付きE小文字)rit※(アキュートアクセント付きE小文字) vraie. なんでも事実でなければ承知しない。しかしそう猖獗を極めているものじゃない。ただ一派として存在を認められるだけさ。またそうでなくっちゃ困るからね。小説だって同じことだろう、ねえ君。やっぱりモローや、シャバンヌのようなのもいるはずだろうじゃないか」 「いるはずだ」と隣の小説家が答えた。  食後には卓上演説も何もなかった。ただ原口さんが、しきりに九段の上の銅像悪口を言っていた。あん銅像をむやみに立てられては、東京市民が迷惑する。それより、美しい芸者銅像でもこしらえるほうが気が利いているという説であった。与次郎三四郎九段銅像原口さんと仲の悪い人が作ったんだと教えた。  会が済んで、外へ出るといい月であった。今夜の広田先生庄司博士によい印象を与えたろうかと与次郎が聞いた。三四郎は与えたろうと答えた。与次郎は共同水道栓のそばに立って、この夏、夜散歩に来て、あまり暑いからここで水を浴びていたら、巡査に見つかって、擂鉢山へ駆け上がったと話した。二人は擂鉢山の上で月を見て帰った。  帰り道に与次郎三四郎に向かって、突然借金言い訳をしだした。月のさえた比較寒いである三四郎ほとんど金の事などは考えていなかった。言い訳を聞くのでさえ本気ではない。どうせ返すことはあるまいと思っている。与次郎もけっして返すとは言わない。ただ返せない事情をいろいろに話す。その話し方のほうが三四郎にはよほどおもしろい。――自分の知ってるさる男が、失恋の結果、世の中がいやになって、とうとう自殺をしようと決心したが、海もいや川もいや、噴火口はなおいや、首をくくるのはもっともいやというわけで、やむをえず短銃を買ってきた。買ってきて、まだ目的遂行しないうちに、友だちが金を借りにきた。金はないと断ったが、ぜひどうかしてくれと訴えるので、しかたなしに、大事の短銃を貸してやった。友だちはそれを質に入れて一時をしのいだ。つごうがついて、質を受け出して返しにきた時は、肝心の短銃の主はもう死ぬ気がなくなっていた。だからこの男の命は金を借りにこられたために助かったと同じ事である。 「そういう事もあるからなあ」と与次郎が言った。三四郎にはただおかしいだけである。そのほかにはなんらの意味もない。高い月を仰いで大きな声を出して笑った。金を返されないでも愉快である与次郎は、 「笑っちゃいかん」と注意した。三四郎はなおおかしくなった。 「笑わないで、よく考えてみろ。おれが金を返さなければこそ、君が美禰子さんから金を借りることができたんだろう」  三四郎は笑うのをやめた。 「それで?」 「それだけでたくさんじゃないか。――君、あの女を愛しているんだろう」  与次郎はよく知っている。三四郎はふんと言って、また高い月を見た。月のそばに白い雲が出た。 「君、あの女には、もう返したのか」 「いいや」 「いつまでも借りておいてやれ」  のん気な事を言う。三四郎はなんとも答えなかった。しかいつまでも借りておく気はむろんなかった。じつは必要な二十円を下宿へ払って、残りの十円をそのあくる日すぐ里見の家へ届けようと思ったが、今返してはかえって、好意にそむいて、よくないと考え直して、せっかく門内に、はいられる機会を犠牲にしてまでも引き返した。その時何かの拍子で、気がゆるんで、その十円をくずしてしまった。じつは今夜の会費もそのうちから出ている。自分ばかりではない。与次郎のもそのうちから出ている。あとには、ようやく二、三円残っている。三四郎はそれで冬シャツを買おうと思った。  じつは与次郎がとうてい返しそうもないから、三四郎は思いきって、このあいだ国元へ三十円の不足を請求した。十分な学資を月々もらっていながら、ただ不足だからといって請求するわけにはゆかない。三四郎はあまり嘘をついたことのない男だから請求理由にいたって困却した。しかたがないからただ友だちが金をなくして弱っていたから、つい気の毒になって貸してやった。その結果として、今度はこっちが弱るようになった。どうか送ってくれと書いた。  すぐ返事を出してくれれば、もう届く時分であるのにまだ来ない。今夜あたりはことによると来ているかもしれぬくらいに考えて、下宿へ帰ってみると、はたして、母の手蹟で書いた封筒ちゃんと机の上に乗っている。不思議なことに、いつも必ず書留で来るのが、きょうは三銭切手一枚で済ましてある。開いてみると、中はいつになく短かい。母としては不親切なくらい、用事だけで申し納めてしまった。依頼の金は野々宮さんの方へ送ったから、野々宮さんから受け取れというさしずにすぎない。三四郎は床を取ってねた。  翌日もその翌日も三四郎は野々宮さんの所へ行かなかった。野々宮さんのほうでもなんともいってこなかった。そうしているうちに一週間ほどたった。しまいに野々宮さんから下宿下女を使いに手紙をよこした。おっかさんからまれものがあるからちょっと来てくれろとある三四郎講義の隙をみて、また理科大学の穴倉へ降りていった。そこで立談のあいだに事を済ませようと思ったところが、そううまくはいかなかった。この夏は野々宮さんだけで専領していた部屋に髭のはえた人が二、三人いる。制服を着た学生も二、三人いる。それが、みんな熱心に、静粛に、頭の上の日のあたる世界をよそにして、研究をやっている。そのうちで野々宮さんはもっと多忙に見えた。部屋の入口に顔を出した三四郎ちょっと見て、無言のまま近寄ってきた。 「国から、金が届いたから、取りに来てくれたまえ。今ここに持っていないから。それからまだほかに話す事もある」  三四郎ははあと答えた。今夜でもいいかと尋ねた。野々宮はすこしく考えていたが、しまいに思いきってよろしいと言った。三四郎はそれで穴倉を出た。出ながら、さすがに理学者は根気のいいものだと感心した。この夏見た福神漬の缶と、望遠鏡が依然としてもとのとおりの位置に備えつけてあった。  次の講義時間与次郎に会ってこれこれだと話すと、与次郎はばかだと言わないばかりに三四郎をながめて、 「だからいつまでも借りておいてやれと言ったのに。よけいな事をして年寄りには心配をかける。宗八さんにはお談義をされる。これくらい愚な事はない」とまるで自分から事が起こったとは認めていない申し分である三四郎もこの問題に関しては、もう与次郎責任を忘れてしまった。したがって与次郎の頭にかかってこない返事をした。 「いつまでも借りておくのは、いやだから、家へそう言ってやったんだ」 「君はいやでも、向こうでは喜ぶよ」 「なぜ」  このなぜが三四郎自身はいくぶんか虚偽の響らしく聞こえた。しか相手にはなんらの影響も与えなかったらしい。 「あたりまえじゃないか。ぼくを人にしたって、同じことだ。ぼくに金が余っているとするぜ。そうすれば、その金を君から返してもらうよりも、君に貸しておくほうがいい心持ちだ。人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ」  三四郎は返事をしないで、講義を筆記しはじめた。二、三行書きだすと、与次郎がまた、耳のそばへ口を持ってきた。 「おれだって、金のある時はたびたび人に貸したことがある。しかしだれもけっして返したものがない。それだからおれはこのとおり愉快だ」  三四郎まさか、そうかとも言えなかった。薄笑いをしただけで、またペンを走らしはじめた。与次郎それからはおちついて、時間の終るまで口をきかなかった。  ベルが鳴って、二人肩を並べて教場を出る時、与次郎が、突然聞いた。

anond:20241001234545

「あの女は君にほれているのか」

 二人のあとから続々聴講生が出てくる。三四郎はやむをえず無言のまま梯子段を降りて横手玄関から図書館わきの空地へ出て、はじめて与次郎を顧みた。

「よくわからない」

 与次郎はしばらく三四郎を見ていた。

「そういうこともある。しかしよくわかったとして、君、あの女の夫になれるか」

 三四郎はいまだかつてこの問題を考えたことがなかった。美禰子に愛せられるという事実のものが、彼女の夫たる唯一の資格のような気がしていた。言われてみると、なるほど疑問である三四郎は首を傾けた。

「野々宮さんならなれる」と与次郎が言った。

「野々宮さんと、あの人とは何か今までに関係があるのか」

 三四郎の顔は彫りつけたようにまじめであった。与次郎一口

「知らん」と言った。三四郎は黙っている。

「また野々宮さんの所へ行って、お談義を聞いてこい」と言いすてて、相手は池の方へ行きかけた。三四郎は愚劣の看板のごとく突っ立った。与次郎は五、六歩行ったが、また笑いながら帰ってきた。

「君、いっそ、よし子さんをもらわないか」と言いながら、三四郎を引っ張って、池の方へ連れて行った。歩きながら、あれならいい、あれならいいと、二度ほど繰り返した。そのうちまたベルが鳴った。

 三四郎はその夕方野々宮さんの所へ出かけたが、時間がまだすこし早すぎるので、散歩かたがた四丁目まで来て、シャツを買いに大きな唐物屋へはいった。小僧が奥からいろいろ持ってきたのをなでてみたり、広げてみたりして、容易に買わない。わけもなく鷹揚にかまえていると、偶然美禰子とよし子が連れ立って香水を買いに来た。あらと言って挨拶をしたあとで、美禰子が、

「せんだってありがとう」と礼を述べた。三四郎にはこのお礼の意味が明らかにわかった。美禰子から金を借りたあくる日もう一ぺん訪問して余分をすぐに返すべきところを、ひとまず見合わせた代りに、二日ばかり待って、三四郎は丁寧な礼状を美禰子に送った。

 手紙文句は、書いた人の、書いた当時の気分をすなおに表わしたものではあるが、むろん書きすぎている。三四郎はできるだけの言葉を層々と排列して感謝の意を熱烈にいたした。普通の者から見ればほとんど借金の礼状とは思われないくらいに、湯気の立ったものであるしか感謝以外には、なんにも書いてない。それだから自然の勢い、感謝感謝以上になったのでもある。三四郎はこの手紙ポストに入れる時、時を移さぬ美禰子の返事を予期していた。ところがせっかくの封書はただ行ったままであるそれから美禰子に会う機会はきょうまでなかった。三四郎はこの微弱なる「このあいだはありがとう」という反響に対して、はっきりした返事をする勇気も出なかった。大きなシャツを両手で目のさきへ広げてながめながら、よし子がいるからああ冷淡なんだろうかと考えた。それからこのシャツもこの女の金で買うんだなと考えた。小僧はどれになさいますと催促した。

 二人の女は笑いながらそばへ来て、いっしょにシャツを見てくれた。しまいに、よし子が「これになさい」と言った。三四郎はそれにした。今度は三四郎のほうが香水相談を受けた。いっこうわからない。ヘリオトロープと書いてある罎を持って、いいかげんに、これはどうですと言うと、美禰子が、「それにしましょう」とすぐ決めた。三四郎は気の毒なくらいであった。

 表へ出て別れようとすると、女のほうが互いにお辞儀を始めた。よし子が「じゃ行ってきてよ」と言うと、美禰子が、「お早く……」と言っている。聞いてみて、妹が兄の下宿へ行くところだということがわかった。三四郎はまたきれいな女と二人連で追分の方へ歩くべき宵となった。日はまだまったく落ちていない。

 三四郎はよし子といっしょに歩くよりは、よし子といっしょに野々宮の下宿で落ち合わねばならぬ機会をいささか迷惑に感じた。いっそのこと今夜は家へ帰って、また出直そうかと考えた。しかし、与次郎のいわゆるお談義を聞くには、よし子がそばにいてくれるほうが便利かもしれない。まさか人の前で、母から、こういう依頼があったと、遠慮なしの注意を与えるわけはなかろう。ことによると、ただ金を受け取るだけで済むかもわからない。――三四郎は腹の中で、ちょっとずるい決心をした。

「ぼくも野々宮さんの所へ行くところです」

「そう、お遊びに?」

「いえ、すこし用があるんです。あなたは遊びですか」

「いいえ、私も御用なの」

 両方が同じようなことを聞いて、同じような答を得た。しかし両方とも迷惑を感じている気色がさらにない。三四郎は念のため、じゃまじゃないかと尋ねてみた。ちっともじゃまにはならないそうである。女は言葉でじゃまを否定したばかりではない。顔ではむしろなぜそんなことを質問するかと驚いている。三四郎は店先のガスの光で、女の黒い目の中に、その驚きを認めたと思った。事実としては、ただ大きく黒く見えたばかりである

バイオリンを買いましたか

「どうして御存じ」

 三四郎は返答に窮した。女は頓着なく、すぐ、こう言った。

いくら兄さんにそう言っても、ただ買ってやる、買ってやると言うばかりで、ちっとも買ってくれなかったんですの」

 三四郎は腹の中で、野々宮よりも広田よりも、むしろ与次郎非難した。

 二人は追分の通りを細い路地に折れた。折れると中に家がたくさんある。暗い道を戸ごとの軒燈が照らしている。その軒燈の一つの前にとまった。野々宮はこの奥にいる。

 三四郎下宿とはほとんど一丁ほどの距離である。野々宮がここへ移ってから三四郎は二、三度訪問したことがある。野々宮の部屋は広い廊下を突き当って、二段ばかりまっすぐに上がると、左手に離れた二間である。南向きによその広い庭をほとんど椽の下に控えて、昼も夜も至極静かである。この離れ座敷に立てこもった野々宮さんを見た時、なるほど家を畳んで下宿をするのも悪い思いつきではなかったと、はじめて来た時から、感心したくらい、居心地のいい所である。その時野々宮さんは廊下下りて、下から自分の部屋の軒を見上げて、ちょっと見たまえ、藁葺だと言った。なるほど珍しく屋根に瓦を置いてなかった。

 きょうは夜だから屋根はむろん見えないが、部屋の中には電燈がついている。三四郎は電燈を見るやいなや藁葺を思い出した。そうしておかしくなった。

「妙なお客が落ち合ったな。入口で会ったのか」と野々宮さんが妹に聞いている。妹はしからざるむねを説明している。ついでに三四郎のようなシャツを買ったらよかろうと助言している。それから、このあいだのバイオリン和製で音が悪くっていけない。買うのをこれまで延期したのだから、もうすこし良いのと買いかえてくれと頼んでいる。せめて美禰子さんくらいのなら我慢すると言っている。そのほか似たりよったりの駄々をしきりにこねている。野々宮さんはべつだんこわい顔もせず、といって、優しい言葉もかけず、ただそうかそうかと聞いている。

 三四郎はこのあいだなんにも言わずにいた。よし子は愚な事ばかり述べる。かつ少しも遠慮をしない。それがばかとも思えなければ、わがままとも受け取れない。兄との応待をそばにいて聞いていると、広い日あたりのいい畑へ出たような心持ちがする。三四郎は来たるべきお談義の事をまるで忘れてしまった。その時突然驚かされた。

「ああ、わたし忘れていた。美禰子さんのお言伝があってよ」

「そうか」

「うれしいでしょう。うれしくなくって?」

 野々宮さんはかゆいような顔をした。そうして、三四郎の方を向いた。

ぼくの妹はばかですね」と言った。三四郎はしかたなしに、ただ笑っていた。

「ばかじゃないわ。ねえ、小川さん」

 三四郎はまた笑っていた。腹の中ではもう笑うのがいやになった。

「美禰子さんがね、兄さんに文芸協会演芸会に連れて行ってちょうだいって」

里見さんといっしょに行ったらよかろう」

「御用があるんですって」

「お前も行くのか」

「むろんだわ」

 野々宮さんは行くとも行かないとも答えなかった。また三四郎の方を向いて、今夜妹を呼んだのは、まじめの用があるんだのに、あんのん気ばかり言っていて困ると話した。聞いてみると、学者だけあって、存外淡泊である。よし子に縁談の口がある。国へそう言ってやったら、両親も異存はないと返事をしてきた。それについて本人の意見をよく確かめ必要が起こったのだと言う。三四郎はただ結構ですと答えて、なるべく早く自分のほうを片づけて帰ろうとした。そこで、

「母からあなたにごめんどうを願ったそうで」と切り出した。野々宮さんは、

「なに、大してめんどうでもありませんがね」とすぐに机の引出しから、預かったものを出して、三四郎に渡した。

「おっかさんが心配して、長い手紙を書いてよこしましたよ。三四郎は余儀ない事情で月々の学資を友だちに貸したと言うが、いくら友だちだって、そうむやみに金を借りるものじゃあるまいし、よし借りたって返すはずだろうって。いなかの者は正直だから、そう思うのもむりはない。それからね、三四郎が貸すにしても、あまり貸し方が大げさだ。親から月々学資を送ってもらう身分でいながら、一度に二十円の三十円のと、人に用立てるなんて、いかにも無分別とあるんですがね――なんだかぼくに責任があるように書いてあるから困る。……」

 野々宮さんは三四郎を見て、にやにや笑っている。三四郎はまじめに、「お気の毒です」と言ったばかりである。野々宮さんは、若い者を、極めつけるつもりで言ったんでないとみえて、少し調子を変えた。

「なに、心配することはありませんよ。なんでもない事なんだから。ただおっかさんは、いなかの相場で、金の価値をつけるから、三十円がたいへん重くなるんだね。なんでも三十円あると、四人の家族半年食っていけると書いてあったが、そんなものかな、君」と聞いた。よし子は大きな声を出して笑った。三四郎にもばかげているところがすこぶるおかしいんだが、母の言条が、まったく事実を離れた作り話でないのだから、そこに気がついた時には、なるほど軽率な事をして悪かったと少しく後悔した。

「そうすると、月に五円のわりだから、一人前一円二十五銭にあたる。それを三十日に割りつけると、四銭ばかりだが――いくらいなかでも少し安すぎるようだな」と野々宮さんが計算を立てた。

「何を食べたら、そのくらいで生きていられるでしょう」とよし子がまじめに聞きだした。三四郎も後悔する暇がなくなって、自分の知っているいなか生活ありさまをいろいろ話して聞かした。そのなかには宮籠りという慣例もあった。三四郎の家では、年に一度ずつ村全体へ十円寄付することになっている。その時には六十戸から一人ずつ出て、その六十人が、仕事を休んで、村のお宮へ寄って、朝から晩まで、酒を飲みつづけに飲んで、ごちそうを食いつづけに食うんだという。

「それで十円」とよし子が驚いていた。お談義はこれでどこかへいったらしい。それから少し雑談をして一段落ついた時に、野々宮さんがあらためて、こう言った。

「なにしろ、おっかさんのほうではね。ぼくが一応事情を調べて、不都合がないと認めたら、金を渡してくれろ。そうしてめんどうでもその事情を知らせてもらいたいというんだが、金は事情もなんにも聞かないうちに、もう渡してしまったしと、――どうするかね。君たしか佐々木に貸したんですね」

 三四郎は美禰子からもれて、よし子に伝わって、それが野々宮さんに知れているんだと判じた。しかしその金が巡り巡ってバイオリンに変形したものとは、兄妹とも気がつかないか一種妙な感じがした。ただ「そうです」と答えておいた。

佐々木馬券を買って、自分の金をなくしたんだってね」

「ええ」

 よし子はまた大きな声を出して笑った。

「じゃ、いいかげんにおっかさんの所へそう言ってあげよう。しかし今度から、そんな金はもう貸さないことにしたらいいでしょう」

 三四郎は貸さないことにするむねを答えて、挨拶をして、立ちかけると、よし子も、もう帰ろうと言い出した。

「さっきの話をしなくっちゃ」と兄が注意した。

「よくってよ」と妹が拒絶した。

「よくはないよ」

「よくってよ。知らないわ」

 兄は妹の顔を見て黙っている。妹は、またこう言った。

だってしかたがないじゃ、ありませんか。知りもしない人の所へ、行くか行かないかって、聞いたって。好きでもきらいでもないんだから、なんにも言いようはありゃしないわ。だから知らないわ」

 三四郎は知らないわの本意をようやく会得した。兄妹をそのままにして急いで表へ出た。

 人の通らない軒燈ばかり明らかな路地を抜けて表へ出ると、風が吹く。北へ向き直ると、まともに顔へ当る。時を切って、自分下宿の方から吹いてくる。その時三四郎は考えた。この風の中を、野々宮さんは、妹を送って里見まで連れていってやるだろう。

 下宿の二階へ上って、自分の部屋へはいって、すわってみると、やっぱり風の音がする。三四郎はこういう風の音を聞くたびに、運命という字を思い出す。ごうと鳴ってくるたびにすくみたくなる。自分ながらけっして強い男とは思っていない。考えると、上京以来自分運命はたいがい与次郎のためにこしらえられている。しかも多少の程度において、和気靄然たる翻弄を受けるようにこしらえられている。与次郎は愛すべき悪戯である。向後もこの愛すべき悪戯者のために、自分運命を握られていそうに思う。風がしきりに吹く。たしか与次郎以上の風である

 三四郎は母から来た三十円を枕元へ置いて寝た。この三十円も運命翻弄が生んだものである。この三十円がこれからさきどんな働きをするか、まるでわからない。自分はこれを美禰子に返しに行く。美禰子がこれを受け取る時に、また一煽り来るにきまっている。三四郎はなるべく大きく来ればいいと思った。

2024-09-29

anond:20240929192106

その発想捨てない?

狩猟採集縄文時代にその日のご飯の予定を立てるのは難しい。何が採れるか分からいからだ。最悪食事にありつけないまである

冷蔵庫がなかった時代も難しい。生魚や肉はすぐに食べないと腐るし、野菜そのままで長期間持たないものが多い。専業主婦割合が高く、毎日買い物をして毎日作るのが当たり前の常識だった。

でも今は違う。農家のように消費しきれないくらいの野菜が旬に大量に採れて計画に影響を与える人ならともかく、スーパーには1/2や1/4カットした食材が並び、冷蔵庫冷凍庫が大きく使いやすくなってサブまで持つ人が増えている。

そんな時代に残った食材と新しい食材を組み合わせてできるもの毎日考えて毎日作るって工夫しなさすぎだと思わない?

技術屋さんはどんな分野であれ一般的最初に作るものと量を決めて材料表を作って材料を買って調達して作る。今は料理でもそれができる環境が整っている。

働きながら家事もこなす人が多数を占める現代、買い物を毎日してその日食べるものを決めて自転車操業的に材料を回していく不合理なやり方は時代にそぐわない。冷蔵庫食材を眠らせて置くことは釣った魚をクーラーボックスに入れておくことと同じ。その場で調理して冷凍するのと、放置した食材で作る作りたて、どっちも大差ない。

食材を生で持つから腐る。だから1週間分の計画を先に立てて買い出しは週に一回。肉や魚はその場で冷凍して冷凍できない野菜はその日に使い切る。食材を生で持たなければ腐る心配はないし、作り置きにしてしまえばあとは食べる日だけを管理すればいい。いちいち、冷蔵庫食材でできるもの、足りないもの、飽きを毎日考えて意思決定するパズル毎日解くのは仕事できない人よ。献立を考えるのは週に一日。特売で得する額なんか知れてるんだから最初から買うものを決めてその日に使い切る。余計なものも買わなくなるから特売狙うより結局安くつく。

料理の上手い下手は色々意見あるけれど、味を評価指標にしたら必ず最終的には好みの差に行き着く。でも食材を腐らせないという評価基準は定量的に測ることができてなおかつ良いという方向性コンセンサスが確実に得られる客観的もの毎日考えるというクッソ無駄作業にお別れして一週間の献立を全部先に決めてしまうのが令和の時代のやり方だと思うわ。

2024-09-18

綺麗なお月見のもと焼き秋刀魚増田酢魔の万咲きや友のみキツ尾内歴(回文

う~さぎうさぎ~なに見て跳ねる~

ぴょんぴょんぴょん!

私をつかまえて!

おはようございます

今日ウサギさんです。

仲秋の名月と言うけれど

私は夢中なのはいよいよ始まるサンマ祭りサンマの名月!ってところかしら。

夏の風あざみ夏の終わりの蝉時雨そして秋のサンマの名月と言えば分かるわよね。

いったい世の中はサンマが豊漁なのか不漁なのか、

どっちって思うぐらい毎年毎年サンマ相場がころころ変わるらしいわよね。

今年は前もいったかもだけど

1匹100円ぐらいの価格

円相場ニュースを見るけれど

円高円安って私たち生活にソッコウで影響あるかどうか分からないわよね?

でもサンマサンマ安の経済ニュースを見ていると

あ!もしかしたらマーケットサンマ今日いかも!って

直接私たち晩ご飯献立に影響しまくりまくりまくりすてぃーなので

安かったら美味しい焼き秋刀魚が食べられて私もションテン爆上がりでニッコリなんだけど、

サンマ高のニュースが報じられると

えー!今日晩ご飯サンマ食べられないのね!って

あの外人四コマのしょんぼりしている部分とションテンが爆上がりしている2コマ対照的に素早く入れ替えたい紙芝居を作りたいぐらい

私のハートは秋の模様のようにころころ変わるのよ!

秋刀魚定食開幕戦始まるのはいいんだけど

私あれやって欲しいのよね。

サンマ2尾定食

1尾じゃ物足りなくない?そんな時あらかじめ追加で注文するとまた時間がかかるから

最初から2匹とか3匹とかってサンマアップチャンスのある定食を作ったら良いと思うのよね。

たぶん業務用の秋刀魚焼く機械は同時に複数匹の秋刀魚を焼くのだってお手のものだと思うの。

まり

1匹を焼く手間も3匹を焼く手間も一緒ってこと。

幸い秋刀魚って洗うだけでオーケー

まあ気になるなら軽く包丁でささっと撫でるように鱗的なものはそんなにないけれど取る仕草をして、

秋刀魚焼き機に投入すればいいと思うはずなので

手間は一緒だと思うのよね。

でも1人で秋刀魚3匹もいっぺんに食べようとしている人がいたら食いしん坊だと思われちゃうわよね。

そして秋刀魚好きな人とも思われちゃうかもだし、

油断は禁物よ!

でもあんなに栄養たっぷり豊富で滋味滋養あふれる秋刀魚をたくさんいっぺんに食べたら逆に身体に良すぎてってのが悪影響をおよぼす可能性があるので、

食べ過ぎ注意!って

正月年賀状

お餅食べ過ぎ注意!ってみんな書きがちだけど、

もし秋のそういうご挨拶ハガキが恒例としての習慣があるなら

きっとみんな秋刀魚食べ過ぎ注意!って

もしくは秋刀魚何匹食べた?って書いていると思うのよね。

あとこんな上手い話しがあればいいよね!って例えで

「鴨が葱しょってやってくる!」ってあるじゃない。

あれの秋の都合の良い美味しい話しの例えとして、

ウサギサンマ咥えてやってくる!」って言ってもいいと思うんだ。

でもあれって鴨も葱も同時に食べる前提じゃない、

ウサギサンマと同時に食べる料理ってそうそうないか

開発したり発明したりした人気が出っかもよ!

日本食ってもれなく全部ユネスコ文化遺産なんでしょ?

から新しく作られる料理ももれなくユネスコ文化遺産受賞!ってことで

ウサギサンマ料理を考えたらいいと思うけどなぁ。

でもあんまりウサギって食べる習慣がないから開発されて発表されても眉唾ものよね。

でもウサギサンマ咥えてやってくる!は秋の風物詩

天高く馬が飛ぶぐらい太るって例えと同時に流行っても良いと思うな。

でもさ逆に

鴨がショットガンぶっ放してやってくる!ってなると

イルカが攻めてくるよりも鬼気迫る感じがして世紀末よね。

なんか北斗の拳世界観

水と燃料とサンマに飢えた世紀末

考えただけで恐ろしいわ、

でも少なくとも今秋シーズン

サンマ高じゃなくサンマ安みたいな経済ニュースを見たので

たぶん新しく刷られた紙幣新札が手もとに回って見るより私は先に秋の今年の新サンマを目にする方が先かもね!

今日は張り切ってお腹を空かせる準備をするわ!

うふふ。


今日朝ご飯

ハムが挟まった小さいロールパン2つとバナナジュースを買って食べたのよ。

なんか甘いジュース系飲むのって珍しいけど、

よくあんじゃんスムージー系のああいうやつ。

マウントレーニア的な。

別にマウントレーニアだけにスムージーマウントを取ってるワケじゃ無いのよ!

たまには甘いのも飲むわって話し。

デトックスウォーター

水出しルイボスティーウォーラーね。

夜中寒かったのでエアコン切っちゃったけど

朝方暑くて目が覚めてもう起きる時間だったので

うーん起きれて良いのかもうちょっと寝れたのにーって思うのか私次第だけど

まあ暑くてうなされて目覚めるよりかはマシよね。

喉が乾いていたので

からちょうどいい水出しルイボスティーウォーラーよ。

昼間はまだまだ全然暑いっていうから

油断は大敵よ!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-09-03

エンジニアに学ぶダイエット

昨年、一念発起して100kgの大台から70kgまで、30kgの減量に成功した。

それをもっぱら食事改善によって果たした。

やたらと知見を共有したがるのはエンジニアの美点の一つだが、私もその例にならい、ここにダイエット中に学んだことを共有しようと筆を執っている。


ダイエットとはそもそも日常食事のことを指し、それが転じて食習慣の適正化意味するようになった。

減量の本質もそこにある。

人は食べたものからできている。食習慣を適正化すれば、自然健康的になる。

そこで、ここでは食習慣の適正化に焦点を当てて解説する。


30kgもの減量に成功した最大の要因は、自分エンジニアであったことだと思う。

そもそもプログラミングとは、入力されたデータに対して任意の出力データを得るために加工する、その計算方法設計し、実装することを指す。

料理もまた同じで、食材という入力に対して、調理実施し、料理という出力を得る。

そのため、体重と食習慣の適正化というプロジェクトに対して、プロジェクトマネジメント手法が応用可能なのだ


環境投資する

環境への投資重要だ。

メモリ4GBのオンボロPC抱えてパイプ椅子で開発すすめても、ろくに進捗しないのと同じだ。

ただし、闇雲に金をかければよいというものでもない。投資すべきものというのは、だいたい決まっている。



どれも無くても減量自体可能ものばかりだが、あったほうが効率が良い。

そもそも減量はモチベーション管理ゲームなので、自動化、簡易化できるところはやったほうがいい。

金を払って健康を買っていると考えればよい。


アーキテクチャを固め、規約を定める

まったくアーキテクチャを考えず、行き当たりばったりでファイルごとに違う設計プロジェクト悲惨な結果を招く。

最初にこのアーキテクチャで行くと決め、ひとまずはそれを続けることが大事だ。

減量で言えば、ローファットでいくかローカーボでいくかということだ。

日によって低脂質でいったり低糖質でいったりするのは全く良くない。

自分は低脂質でいくことにした。そのほうが筋肉量の減少を抑えられるし、コレステロール値の改善にも効果的だからだ。


また、コード規約重要だ。

金融プロジェクトありがちな細かすぎるコード規約有害無益時間と金無駄だが、余りにフリーダムなのも混乱のもとである

減量でいえば、目標カロリー量とPFCバランスだ。ここがいい加減だと、到底うまくいかない。

カロリー量はハリスベネディクト方程式から出される基礎代謝の1.5倍とかに設定すればよいだろう

そのうえで、低脂質ならP:30%, F:20%, C:50%のように割り振ろう。

たとえば1600kcal目標なら、P: 480kcal = 120g, F: 320kcal = 35g, C: 800kcal = 200g、といった感じだ。

この規約を守るためにも、あすげん/カロミルがあれば、計算が楽だったというわけだ。


コンピュテーションタイミングをずらす

プログラミングでは、実行時に行うと重すぎる計算ビルド時など事前に行ったりすることがある。

初代スーパーマリオブラザーズジャンプは、1フレームごとに重力係数をかけて計算しているわけではなく、加速度ハードコードされている。

ブロック崩しでさえ物理演算するような現代においても、似たようなことをすることはある。

ダイエットで言えば、時間的余裕のあるタイミングで、できることをしておけということになる。

キャベツを千切りにしたり、きゅうりトマトを切ったり、オートミール材料混ぜておくことは事前にできることなのだ。

夜寝る前などにやっておき、明日調理工数を最低限にしておくことが大事だ。

処理したものジップロックコンテナにでも入れて、冷蔵庫しまっておこう。

よく食べる鶏むね肉や牛もも肉なんかもキロ単位で大量買いして、1食量ごとに切り分け、ジップロックバッグに入れて冷凍庫に入れておこう。

次の日に食べるものを、前日に冷蔵庫に移せばいい。


キャッシュする

適切なキャッシュがもたらす実行速度の向上効果は非常に大きい。

これは料理についても言える。

毎食ごとに献立を考え、材料を揃え、包丁で切ったり、コンロで焼いたり…などの調理を行うのは非常に効率である

冷蔵庫の中身をレンジで温めるだけなら、5分で終わる。

いわば冷蔵庫メモリキャッシュであり、冷凍庫ディスクキャッシュのようなものである

よく1人分作るのも3人分作るのも変わらないよ〜などと言うが、同じ理屈で1食分作るのも、3食分作るのも、手間としてはたいして変わらない。

から10食分まとめて作って、保存しておけばよいのだ。

大きなジップロックコンテナを用意するのはこのためだ。


ライブラリ活用する

エンジニア車輪の再発明を嫌う。

すでに広く使われ、実績のあるライブラリがあるのに、なぜ一から作らなければならないのか。

これはダイエットについても言える。

安価で大量に手に入るカット野菜などは、買ってしまえばいいのだ。

たとえばきんぴらごぼう。作ると面倒なきんぴらごぼうだけど、その面倒さの9割はごぼうを千切りするところにある。

千切りして水にさらし終わったら、きんぴらごぼう調理工程の9割は終わっている。

しかもこの部分は、工数が量に依存しているため、大量作成恩恵を受けづらい部分だ。O(n)である

一方でカットごぼうを大量買いすれば、あとは炒めるだけなので量に依存せず、大量作成が容易になる。O(1)にすることができる。


他にも、オイコスヨーグルトとか、サラダチキンとか、Baseブレッドなどの外部サービスを使うのも良い。

オンプレミスにこだわる必要はないのだ。

挫折して健康を害することに比べれば、安いものだ。


コピペマンに徹する

プロジェクトの初期段階、リードエンジニア重要クラス群とサンプルとなるクラスをいくつか作った後は、それをひらすらに横展開していくことになる。

この段階では天才エンジニアなど必要なく、コピペマンでじゅうぶんになる。むしろ下手に独自の考えを持たず従順に開発してくれるぶん、そのほうが良いことさえある。

ダイエットについても同じことが言える。

なぜ毎食毎食、独自健康メニューを考え出さないといけないのか。食事の都度、栄養成分を計算し、調整しなければならないのか。

あすけんで一度100点をとったらあとは、ひたすらそれをこすり続ければいいだろう。

例えば以下は、ある日の自分食事である


オートミールきのこ

オイコスヨーグルト

納豆キムチ、卵を混ぜたもの

きんぴらごぼう

しかぼちゃ

キャベツトマトきゅうりサラダ

ふかしたさつまいも

低温調理したささみ

きんぴらごぼう

しかぼちゃ

キャベツトマトきゅうりサラダ

オートミールきのこ

りんご(皮ごと)

わかめ味噌汁

もも肉を焼いたもの

きんぴらごぼう

しかぼちゃ

キャベツトマトきゅうりサラダ


毎食似たようなものを食べていることがわかるだろう。

これは日単位でも同じで、別の日は牛もも肉が刺し身になったり、さつまいも蕎麦になったりはするが、その程度の差だ。

それで痩せるのだから、それでよいのである

どうしても違うものが食べたくなったら、そのときに改めて計算すれば良いのだ。

そうすれば手持ちのカードが増えていく。


インシデントで人を責めない

インシデントが発生したとき必要なのはリカバリーであって、そんな時に人を責めても何の役にも立たない。時間無駄だし、士気も下がるだけだ

ダイエットにおいてもインシデントは時折発生する。

ラーメン我慢できずに食べてしまう、アイスが、飲み会が…。

こうしたとき自分を責めても仕方がない。自分をクビにはできないし、ダイエットは長期戦なのだ

ある日に食べすぎたからと言って、次の日にその分を減らすと、必要糖質や脂質が不足して代謝が落ちてしまったり、だるさが抜けなくなったりするため、そういう方向でのリカバリーはやめよう。

しっかりと痩せる食事スタイル確立しているなら、それを続ければ良いだけだ。

どうせ1食程度ではそんなに太ることはできない。


計測する

計測は減量期間中だけでなく、むしろ減量終了後にこそ必要になる。

観測監視運用フェーズにこそ必要なのだ

そもそも、減量前の食事が減量前の体重を作り上げてきたのだから、減量前の食事に戻せば、体重も戻るのは当然のこと。

もとの体重に戻りたくないなら、新たな食習慣を作り上げる必要がある。

ダイエットは一生続くとはそういう意味だ。

プロダクトリリース後、つまり減量後の運用フェーズうつったら、減量飯でもデブ飯でもない、心にも体にも良い食習慣へと移っていこう。

急激なUI変更がユーザーの反発を招くように、急激な食事変更は体重の反発(リバウンド)を招く。

そこで、オートミールだったところを玄米ごはんにするとか、ささみだったところを蒸し鶏にするとか、ちょっとずつ維持するためのご飯へと変えていき、どのくらいの量なら大丈夫なのかを見つつ、ソフトランディングしていこう。

2024-08-31

anond:20240830161454

自分は妻の毎日献立を考えるのが大変という愚痴を聞いてから、基本土日の夕食を作るようになり、いろいろなジャンルに手を出しましたが、途中で中華鍋を買ってから中華料理を中心に料理をしているものです。

野菜炒め八宝菜チャーハンという例があがっていますが、私の経験上、肉野菜炒めは頑張っても「そこそこ」にしかなりません。美味しい!を目指すなら回鍋肉おすすめします。

ただ肉野菜炒め回鍋肉共通するポイントは、具材の炒め方です。豚肉に関しては、十分に加熱したフライパンに投入すること、びびらず中強火で焼くこと、できれば完全に広げることの3点を意識してください。

ひとつめのフライパンに投入すること、は、お肉を入れたときちゃんと、ジュ~と音がして焼き色がつくくらいの温度が望ましいです。火加減ですが、弱火でゆっくり焼くと、豚肉の中の水分が出てパサパサになってしまます。多少焦げ目がついてしまってもよいので、強めの中火で焼いてください。そして最後の完全に広げること、は、そのままですが、可能な限り1枚ずつ離し、広げてください。パックからどさっとフライパンに入れてから菜箸で広げればよいですが、慣れてない、焦ってしまうという方は、あらかじめある程度広げてからフライパンに入れるようにするとよいと思います

バラ肉が使えれば理想ですが、豚小間でも十分美味しくできます脂身が多めのお肉を選んでください。

私のおすすめ回鍋肉レシピこちらです。

https://mi-journey.jp/foodie/80782/

レシピ通りに、キャベツの量をある程度分量通り(前後30gくらいの範囲)に測り、野菜を先に七分程度炒めてから、じっくり落ち着いて豚肉調理を行えば、驚くほど本格的な味になります豆鼓カルディジュピターなどには常に置いてあります麻婆豆腐レベルも1段上げてくれる食材ですので、できれば買ってみてください。

チャーハンおすすめレシピこちらの本に載っている陳啓明さんのレシピです。

https://www.kurashi-no-techo.co.jp/books/b_1160.html

豚肉レタス、わけぎ(万能ねぎで可)、卵、醤油オイスターソースのみの一般的食材のみで作れるレシピですが、家族はもちろん、高齢の母やお客様にもほめてもらえます

フライパンを(少し煙が出るくらい)十分に熱してから卵を投入し、卵が固まりきる前にご飯を入れ、油、卵、ご飯を十分に混ぜ合わせます。へら等でご飯の塊をとにかく砕くことを意識し、フライパンに接する面を多くするイメージで平らに広げますときおり広がったご飯の面を裏返すイメージでまんべんなく焼いてください。これができれば、チャーハンは8割がた成功です。

2024-08-28

anond:20240828111206

でも女性は「毎日食事に別の献立を求める日本人は異常!外国では毎日同じメニューのディナーを食べてる!!」って言ってましたよね

2024-08-27

anond:20240827174231

実際に嫁さんがご飯作って帰りを待ってくれるという体験したことがあったら、

元増田の夫の行動が信じられんすぎて元増田を叩こうとはならんわな。

そりゃ毎晩今の気分にドンピシャ献立なわけないけどさ、それでも共働きなのに俺のぶんまで作ってくれたことにまず感謝するから酷いことなんて言えない。

多分元増田を叩いてる人らはカーチャンバーチャンが出すメシに文句いう感覚で言ってるんだと思う。

それもダメだけども。

この増田トラバブコメで妻叩きしてる人全員夫婦エアプですね

https://anond.hatelabo.jp/20240826214121

 

まず、室温が高いなら下げればいいのです。実際に夫婦をやったことがある人なら知ってると思いますが、エアコン温度リモコンで変えられます配偶者寒いという場合羽織ものブランケットなど渡したら円滑に進みます

 

つぎに、配偶者が出した食事が気に入らないなら買って食うなり外食するなりしたらいいのです。実際に夫婦をやったことがある人なら知ってると思いますが、「結婚したら絶対配偶者が出した食事しか食べてはならない」というルールはありません。事前に献立確認し、自分ニーズと適合しているか問い合わせた上で、なるべく早めに最終決定内容を共有すると円滑に進みます

 

そして、配偶者が取る行動が気に入らない時、相談したらいいのです。実際に夫婦をやったことがある人なら知ってると思いますが、定型発達同士で日本語話者同士のカップル場合、だいたい話し合えばなんとかなりますし、なんとかならない場合離婚します。「怒鳴って解決」とか「ヒスって解決」とかはフィクションではみかけます現実ではありえません。その先にあるのは破局のみです。

 

最後に、察してちゃん解決することは何もありません。実際に夫婦をやったことがある人なら知ってると思いますが、夫婦って、役所で届けただけの他人です。言葉にして伝えても、10%伝わればいい方で、自分の思いが100%通じることは絶対にあり得ません。ましてや、言葉にせず分かり合えることは一つもありませんし、「察してくれ」で伝わろうはずがありません。自分けが伝えたつもりでも、伝わったと思わないことが肝要です。自分の思いが誤解なく伝わっているかどうか、つねに疑って過ごし、なるべく解釈余地がないやりとりを行うと、円滑に進みます

 

とはいえ夫婦というのは須く破れ鍋に綴じ蓋です。実際に夫婦をやったことがある人なら知ってると思いますが、欠点のない人間はいません。結婚前、非の打ちどころもないパートナーだと思ったとしても、一緒に過ごすうちに、欠点が見えてきます食事を出してやっても感謝もない。クソ暑いのに冷たい食事を出してくれない。疲れているのに気づいてくれない。体調が悪いのに心配してくれない。感情的号泣したり叫んだり怒鳴ったりする。ともにすごす時間が長ければ長いほど、見たくなかった知りたくなかった意外な一面と出くわすことは何度もあります

 

それでも、日本は一夫一妻製の国なので、我が国保障する夫婦においては、妻にとっての夫も、夫にとっての妻も、世界にたったひとりだけです。

実際に夫婦をやったことがある人なら知ってると思いますが、互いにかわりがきかないかけがえのない存在であることを忘れず、毎日帰ってきてくれることや、毎日食事を用意してくれることに感謝の心を持ち、常に謙虚に、そしてときには理不尽であろうとも、本心にそぐわない場合でも、配偶者が黒といえば白も黒と扱ってあげることができる程度の精神的なゆとりを持つことで、円滑に進みます

anond:20240826214121

これは妻が100%悪い。

ブコメもリプも全員わかってない。

妻は自分不都合な真実を色々隠している。

問題本質エアコンの設定温度だ。今から解説する。

夫の気持ちを考える一番のヒントとなるセリフは、実は飯の熱さじゃない。

LINE

涼しいところで」

だ。

そう、増田の家は夫にとって暑いのだ。帰ってきても全然快適じゃないのだ。

献立を見る限り健康志向で、一日中在宅テレワークの妻なのだ

エアコンの設定温度が低いはずがない。

夫は暑がりなのだエアコンキンキンに冷えててほしいはずだが、

家はむしろ普通温度設定より暑いはずだ(おそらく27~28℃)

夫は気を使って妻に合わせているのだ、完全に。

何より、空間が冷えてれば熱い料理はそんなに不快ではないのだ。


第二に「あせも」だ。

よく考えろ、一番あせもができるタイミングはいつだ?

寝てる時だ。夫は毎日毎日不快暑い家で寝汗をかいて寝ているのだ。

起きている間はいくら大汗をかこうと拭くなり着替えるなり対策はいくらでもできるのだ。

そして妻は、夫があせもができてるのに、まだエアコン温度を下げないのだ。

夫はなぜ帰らずにホテルに泊まったのか?

号泣した気恥ずかしさもあっただろうが、

夫は何よりキンキン涼しい部屋で寝たかったのだ。

間違いない。妻を気づかえる優しい夫なのだ、怒りが持続するはずないのだ。


こんな気象のせいにする自分本位の妻には一生わからないだろう。

暑がりにとって、エアコンの設定温度死活問題なのだ

世の中は、強冷房派と弱冷房派はなぜか、

必ず問答無用で弱冷房派が勝つようになっているが、冗談じゃない。

暑がりは暑いのをただ我慢してるだけなのだ

寒がりは寒いのを我慢しないのに。


そんなように妻はエアコンの設定温度について全く譲歩しなかったうえに、

夕飯で熱いものを出しやがったのだ。

だって号泣するよ、自分が情けなくて。

夫の気持ちはこうだよ。

お前、俺が暑がりで、あせもができても我慢してるの知ってるよな?

それでもエアコン温度はお前に合わせてるよな?

それでもお前は、こんなエアコンが効いてない部屋で、冬に食うようなものを俺に出すのか?

お前、俺の気持ちなんか全く大切にする気ないよな?

念の為いっておくが「そもそも飯作ってくれるだけありがたがれ」派は去れ。

なぜなら増田自身がそれを問題にしてない以上、それは個別問題しかないのだ)


そりゃー爆発するよ、なあ増田

お前、ほんとはわかってるよな。

「本当に」自分が悪いって。

でもお前は頭がいいから、

巧妙に自分に対する同情ラインを残す書き方をしたよな、なあ?


「夏が暑いのが悪い」?

事情を鑑みれば「太陽が眩しかたから人を殺した」レベル関係ない言い訳だよ。

笑っちゃったよ。

お前、週の半分はエアコンの設定温度20℃にして、自分は長袖着て毛布かけて暮らせよ。

それが夫婦負担として平等だろ?

anond:20240827101237

奴隷というかお母さんみたい。あるいは日本のお母さんが奴隷っぽいだけかもしれない。

女のお気持ち普段散々鼻で笑われてるのに男のお気持ち道理を曲げてでも察して甘やかしてやらないといけないの面倒臭いの。

共働きなのに奥さん自炊して、テレワークからって献立も気を遣ってあげて、夫がキレたら「ごめんね私が全部悪いの」って謝んなきゃいけない人生いやだわ。暑きゃ帰宅してすぐ水シャワー浴びにいけばいいし、冷たいのが食べたきゃそうめんでもアイスでも買って帰ってきたらいいだけなのに。

anond:20240826214121

毎日14時頃に徒歩で買い物行って献立決めたら良いよ

買うものなくてもそのくらいの時間に1時間くらい散歩しろ

終日クーラーがんがんの部屋で引きこもってるから豆腐なんて季節感皆無な思考になるんだよ

運動不足も解消で一挙両得だ

テレワークなんだから出来るだろ、やれよ

2024-08-26

anond:20240826230835

そうなんよね。

奥さん増田)が自分と違って涼しい場所テレワークしてるのは奥さんの落ち度じゃない、むしろ共働きしながらちゃんと夕飯こしらえてくれててそれに文句つける筋合いはない。

自分奥さんと違ってクソ暑い外回り汗疹に苦しみながら働いてるのはそういう職を自分が選んだからで、これも奥さんのせいじゃない。奥さんばっかりずるいと思ってしまう「気持ち自体」はわからなくもないけど、奥さんがずるいわけじゃない。


何が/誰が悪かったかって考えたら第一に来るのが増田じゃないのは確かなはずなのよ。

・この殺人的な暑さ

増田タイミング(夫の精神限界の時にたまたまかい献立を出してしまった)

・夫の精神状態およびその状態に陥る契機となった職場環境

って感じで、たまたま悪い条件が重なってしまった結果起きた不幸だと思うのね。


でも帰ってきた時に旦那さんが「自分毎日大変なのに温かい献立を出してきた妻が悪い」としか思ってないようなら関係考え直した方がいいと思う。

食べたいもの食べて体冷やして落ち着いたら「自分おかしかったな、あんなに切れちゃって妻に悪いことしてしまった」って考える余裕ができてるといいんだけど、逆に被害者意識拗らせて「妻は冷房の効いた家の中でぬくぬく仕事してるくせに夫の辛さを何もわかってない」って方面に思い詰めるようになったらマジ地獄から

はてブにも今日たまたまかい献立を出しちゃった増田けが悪いみたいな書き方してる人がいてちょっと危なっかしいわ。


(追)

育児ノイローゼの話出してる人がいるけど、もし現在増田夫の職業選択増田が関わっている(所帯を持つにあたり給料が低いので転職させた等)ならその言い分もわかる。子供夫婦二人で作ったもの奥さん一人が勝手妊娠して産んだわけじゃないように、そういう経緯ならもっと思いやりは欲しいよね。ただそうじゃないなら「奥さん『が』悪い」なんて事にはならない。

本件は本来、誰か一人が悪いとかそういう話じゃない。毎日毎日熱い献立を出した増田が悪いと言うなら、そんな献立に嫌気がさしていたのに外で食べてくるとも言わず、しょうこりもなく妻に夕食を作らせ、いきなりキレて家出してしまった夫にも同じような非が生じてしまう。

から増田だってあえて「暑さが悪い」と言い、夫の落ち度は酷暑転嫁して見なかった事にした。

夫の非を書くならば元増田ブコメにあるような内容をいくらでも思いつく。「テレワークしてない自己責任を伴侶に八つ当たりすんな、自分の機嫌は自分で取れ」とすら書けてしまうだろう。増田反省していないならそういった落ち度を増田に書いただろう。でも書かなかった。

「私が全部悪い」「反省してる」と言って、共働きなのに平日自炊をして配偶者食事を用意していた。暑い仕事していて限界だった夫の気持ちがわかるから


https://togetter.com/li/2347406

自分は今回の話の男女逆バージョンを出すなら上記だと思っている。

「夫、フルリモートで9時まで寝てる。私より年収300万高い。毎日楽しそう」「私は毎日出社でかなり嫌な思いしながら仕事してる、祝日休みじゃない。仕事の内容も、今の会社方針もすごく嫌だ。なんで自分はこんな嫌な思いしながら働いてるんだろうなと、どうしても夫と比較してしまう」

夫の年収が高くて職場環境が良く、妻がその逆なのは夫妻それぞれの職業選択問題で誰かが悪い訳ではない。あえて言うなら「資本主義が悪い」とでも言うべきか、でもつらい気持ちはわかる。そういう話。


もし上記のポス主が「私は毎日出社で祝日もなしに嫌な仕事我慢しながらしてる、なのにあなた暑い中帰ってくる私に対してこんなものばかり出す。私がこんなに辛いのに!」と夫をなじって突然家出したら、献立選択を誤っていた夫だけが悪い事になるだろうか? テレワークからと夕飯の自炊を請け負ってくれている夫に対して?

2024-08-15

学校献立ご飯に含まれる素材を覚えました

これなーにって親に聞くのを許されなかったから。ブロッコリーかにんじんとかさ。覚えないとまずくね?と特定してた。どうしてもわかんなかったら同級生に苦手なおかずあるー?って聞きながら頑張って分類してた、小学生のおもいで。

2024-08-12

anond:20240810224316

食材勝手に補充されるわけじゃないし

嫁さんは食材リソース管理献立計画増田邪魔されてるはずなので、カレーに使った分の食材はきちんと嫁さんに報告のうえ買って戻しとけよ(使い切った or 切りそうな調味料含む)

特売が理由で買ったものもあるかもしれないから、通常価格でもいいか確認しろ

調理した場所掃除もしとけ、床や壁もだぞ

2024-08-11

anond:20240810224316

勝手食材を使って奥方逆鱗に触れるという展開を予想していたが平和なまま終えてホッとした

だが世の増田共よ

キッチン食材奥方がこの先の献立を考えて買い揃えている場合も多いので

使う時は一声かけるなりLINEするなりしろ

おっさん増田とのお約束

2024-08-06

anond:20240806184801

週4でステーキを食べているので、これ以上ステーキを食べたら肉屋の人にびっくりされちゃうと思います。他の献立はありませんか?

anond:20240806184441

おっしゃ、任せとけ!俺ちゃんが最高の夕飯の献立提案してやろう!

まずは前菜からいこうぜ。みんな大好きな鮮やかなサラダ、例えばシーザーサラダカリカリクルトンクリーミードレッシングがたまんないんだよな。

メインディッシュは…やっぱりステーキだろう!豪快にリブアイステーキを焼いて、ガーリックバターソースたっぷりかけちゃおう。ほら、プロテイン大事だしな。

でも、俺ちゃんバラエティが好きだから、サイドディッシュも用意するぜ。ガーリックマッシュポテトバターソテーしたアスパラガス、これで完璧だ!

そしてデザートは最強の締めくくり。ベリーチーズケーキで甘さに満たされよう。それか、チョコレート・ラヴァ・ケーキ。中からとろーり溢れるチョコレート、もう言葉にならないんだから

ドリンクはやっぱり…、ソーダでもワインでもビールでも、お好みでどうぞ。俺ちゃんならコーラを選ぶかな。スーパーヒーローにはカフェイン必須なんだ。

どうだ、これで素敵なディナータイムが楽しめるだろ?バッチリ決めてやるからな!

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