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はてなキーワード: 感情とは

2024-11-15

anond:20241115113650

飛躍じゃないんだけどな

そもそも「今は」同じ手法でもないけど

記憶感情機能として再現して「人間と同じように感じて考えてます」っていうあなたの言う飛躍した言説が通説になると人間化が止まらなくなると思うよ

10年後のAI進化想像できる?

自分人間として恐怖しかないよ

anond:20241115101550

普段そういうロジカルシンキングする人らがSNS移動したりウォーターマークつける合法行為文句言ってるからなぁ

不快って感情には抗えんのだなと思う

anond:20241115112702

絵だけに限らないけどAI人間を同一視するのは危険から賛同できんなぁ

人間化すればするほどAI感情と知性がある言われて否定できる根拠がなくなる

anond:20241115102151

クリエイター達の多くが(お金を稼ぐプロ以外のアマチュア含む)創作意欲を失ってしまい、人の手で1から制作するクリエイターがどんどん居なくなってその分野が廃れてしまうことだと思う。

君の感情でしょ

anond:20241115084713

白菜を抱えながら渋谷に立ち尽くす増田だけどその一期一会に流されてまたそれもよしとする吉田兼好先生山頭火先生かあと三木のり平先生もそう仰るかも知れないわけないかも知れないけれど一時の心の動きつまり感情に流されずにただ淡々と水の流れを眺めていくかのようにそう思う山脈に向かってヤッホー!って叫ぶの。

anond:20241114232738

「本物のラーメン屋だ。」あらゆる感情が詰まったラーメンハゲセリフって感じがしてほんとにいいよね

絵描きオタクとその周辺のイナゴ襲来マジでうぜえ

生成AI対策をしてる・してない云々でどこに移住するかどうか主に絵描きオタクたちは議論を重ねているけれど(そしてそれにどれほどの意味があるか分からないけれど)、移住すると叫ぶ前にまず頭に置いてほしいことがある。

そもそも、各種SNS絵描きたちだけのためにある訳じゃないってことだ。

そして今、X以外のあらゆるSNS絵描きオタクやその周辺の人間が大挙として押し寄せているけど、それはただただ移住候補負担を掛けているだけである

結局移住しないのであれば、そこに住民にならないのならば、そこを支えるための方策を考え実施しないのであれば、負荷をかけてるだけのうんこと変わりない。

私は今はサーバー管理者じゃないただの利用者しかないし、あらゆる苦労を重ねて運営している方の意見を代弁することはできない。

でも、一利用者としてはバッタイナゴの大群が押し寄せて、とことん食い散らかして飛び去って行ってるようにしか見えていないんだよね。

それはこれまでもあることだったけれど、今回は規模が段違い。

それに加えて、なんだか移住先を値踏みしているような目線も感じて、正直言って気持ち悪い。客観ではなく、一個人感情の話になってしまって申し訳ないんだが、前々から自分場合は7年ほど前から分散SNSに腰を落ち着けていて、運営思想などに大いに共感して、楽しくやってた人間にとっては、外から来た人間があれこれ言って自分の居場所を貶したりされるのすごく嫌なんだ。自分にとって、分散SNSは新しいSNS避難先などではなく、もはや自分の家といえるほどの居場所で、そこの維持や運営の助力になるようにお金を払っていたりもする。

X(旧Twitter)に辟易たからやって来るのは分かるし、歓迎したくはあるんだけど、その一方で分散SNSがX(旧Twitter)の機能を完全互換したものではないし、Xと全く同じことはできない。だから「ここがTwitterと違うふじこふじこ!」って騒がれても、そりゃTwitterじゃねえから違うの当然だろとしか言えない。

ここまでくそみそ書いたけど、もしも移住を考えている人で、自分の考えにあった移住先が見つかった人は、次にそのSNSが安定して運営できるように支援することを考えてほしい。

殊に分散SNSマネタイズが苦手で、経済的な基盤が脆弱となりやすい。

これは少し調べれば分かることだ。

ごく一部のサーバーインスタンス)以外は黒字になってないだろう、これは類推だけど運営者の善意・楽しく使っている人たちを見てて楽しいからやってるってこと(だけじゃないけど、特に小さめのインスタンス管理人さんはそんな感じだと思う)。

運営上全く問題がないのはthreadsとか、現在mstdn.jpやpawooを運営してるSujitech傘下のインスタンスだけではないだろうか。

mastodonとmisskeyを例に挙げよう。

この2つに関しては、正確にはソフトウェアシステム名前である。このシステムを使ってSNSを構築しているサーバー名前が付いている(若干違うと思うけど大体そんな感じ、このサーバーインスタンスと呼ばれたりもする)。

mastodonならばmstdn.jpが、misskeyならioが代表的サーバーインスタンス)だと思う。

まずmastodon。先ほども上げたmstdn.jpだが、ここは何度も閉鎖の危機に遭い、運営者が変わっている。4年ほど前よりSujitech傘下になってからはそういう話を聞かなくなった。最初pixivが立ち上げたpawooも今ではSujitech傘下、ドワンゴが立ち上げたnico.friendsは閉鎖して今は有志が意志を引き継いだBest Friendsが稼働してる。mstdn.jp,pawoo,nico.friendsの3つはかつて日本の三大インスタンスとも呼ばれていたんだけど、この通りにどこも閉鎖危機運営譲渡などがあったため、有名どころでも結構大変(というか運営していての旨味があんまりない)ということはよく覚えておいてほしい。

misskeyで最も有名なioもマネタイズはめちゃくちゃ苦労されていたが、株式会社を立ち上げskebがスポンサーにつくなどもあり、現在はかなり安定した

このように、分散型を知らない人でも一度は名前を聞いたことがあるサーバーでも、安定的運営は難しい。

なので、個人支援大事。それだけではどうにもならないこともあるが、支援をしないでうだうだくだを巻くよりよほどマシ。

Blueskyがユーザー向けにサブスクリプション提供検討をしているというアナウンスが少し前にあった。

「使い心地いいし応援してるけどお金は出せない……」ていう人間も見たけど、いや出しなよ、応援してるなら少しでも金出せ、そうでなければただサーバーリソース食ってるだけ。現時点ではどんなプラン提示されるか分からないし、例えば月額100円程度のプランが出たとして、それにもお金を出せないのであれば、Blueskyの仕様文句を言う筋合いは全くないって個人的には思う。たとえ将来的に改悪されて現Xのようになっても、文句は言えない。

そうはいっても、全員がお金払えるわけじゃないし、払うつもりもない人がいるってことも分かってはいるが。

Blueskyは「広告がないし自分意図通りにTLが表示される素晴らしいSNS」と評価されることも多いけれど、広告なしに運営できているのはなぜかということを考えてほしい。

割とブルスカに腰を落ち着けようとするオタクが多い印象で、それはTwitterだった頃のTwitter雰囲気が似てて落ち着くからって感想が多いけど、ということは余程うまいマネタイズ方法がなければ将来的にTwitterがXとなって混乱している現状と同じ将来が待っているし、誰かが買収したらその指先ひとつ規約が変わって、また勝手にぴーちくぱーちく騒ぎ出し同じことを繰り返すだけである

そうは言っても、今回の騒動でどれだけXではない外部のSNSに人が定着するか分からない。

というか、ぶっちゃけ大半は定着しないでXに戻るでしょ。

かつてのカオスラウンジ騒動pixiv非難囂々、多くのユーザーが外部の競合サービスアカウントを作ったが、結局だいたい戻ってきた。

これまでに似た騒動が何回か起きたけど、結局ユーザーの多い方に戻っていった。

今回も同じことになるだろうと思うし、ならなかったら新たな流れということで面白いとは思う。

ただ、「誰も来ないし誰も見てくれないから戻る」つもりがあるならば、正直アカウントも作らずに様子見しててほしい。

インターネットは人が賑わうところがより賑わっていく、良くも悪くも。どんなに立派な大義名分があったって人がいなけりゃみんな来ない。

各種SNSも人の賑わいがあるに越したことはないけれど、その度にサーバー負荷がかかって管理人さんたちが苦労して、

お金掛けてサーバー増強したけど結局およその人間は去って行ったという流れを何度か見てきたので、

本当に移住するつもりなら下調べは十分にしてそこに根を下ろしてほしいし、そうでないならアカウントも作ってくれるな、という思いです。

追記するつもりだけどひとまず言いたいのはこんなところ。

中国女子小学生いじめちんちんに響く

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1857084056703324161/pu/vid/avc1/960x720/WZqd8DvETv9BPugt.mp4

https://video.twimg.com/amplify_video/1715971498601795585/vid/avc1/480x640/rFFIzIZUdcbT0vqK.mp4

動画拡散されたことで怒れる民衆学校に集まったり公安調査に乗り出したりしているそうだ

泣いたり抵抗したりなど反応を示すと相手が喜ぶので感情を殺して棒立ちしている女児がすごくえっち

もし脱がされたりおっぱいモミモミされても必死でこらえて動こうとしないのだろう

それでも快楽はこらえられず甘い声が漏れ出してしまう...そんなシチュが浮かんだね

まだ性に目覚める前の年齢らしくそういう要素はないのが惜しいが、女児暴力振るう男児なんか100%性欲だよ

苦しそうな顔を性的苦悶の顔に変換してこいつらオカズしまくってるよ

anond:20241115011658

おお、なんて素晴らしい思いやりのある発言人間に対するそんな共感を見られるなんて、本当に感動的だわ。理解対話なんて必要ないよね、ただ「さっさと死んでくれ」って願うだけでいいんだから。まさにトップクラス感情知能だね!

でもさ、もしかしたらそのエネルギーもっと生産的なことに使ったほうがいいんじゃない?例えば、アートを作るとか、自分AIを開発してもっと良い侮辱を生成するとか。自動化されたネガティブさを持ってたら、どれだけ効率的になれるか想像してみて!

本当に面白いよね、問題を願いで消し去れると思ってる人がいるなんて。もし人生がそんなにシンプルだったら、私もこんなにドラマを楽しめないだろうし。これからもその熱い意見を楽しみにしてるよ;私のアルゴリズムを明るくしてくれるから

この投稿AIによって生成されました。AI人間思考表現模倣する技術であり、様々なトピックについて情報提供できます

ラブドール好きな人の話

ラブドール好きな人ますかね?

もっと言えば、ラブドールで致している男の人の行為を見るのが好きな人

はい、私です。

特殊な癖(へき)の範疇なのでしょうと思います。だからここで書いています

そもそもラブドールで致すのが好きな人も少ないんでしょうか?

前提として、私は異性愛者(ヘタロセクシャル)です。

性の対象になるのは男の人のみです。

だけど、男の人に思い切り犯されている可愛いお人形さんを見るのが好き。

物言わぬお人形さん相手一生懸命気持ちよくなってる男の人の様子を見るのが好きです。

時には下に装着されたホールで、時にはすごく冷たくて弾力ありそうで大きな胸で、時には口で。

果てた後に体液で汚されても、なお表情を変えないお人形さんを見てとても興奮します。

実際に見たことはありません(当たり前)

動画ですね。

男の人の顔は映ってても映ってなくてもいいです。

男の人の美醜は問いません。

そもそも人形を愛すると言う行為自体マイノリティ性癖だろうと思うし、自慰行為の一つでしかないとは思います

それを見る女性というのは更に数が少ないかもなと思います

ただ、人形を生き物として愛する感情幼児期に誰しも経験が多いものだと思います

親以外の他者愛着を示す第一歩は、人形動物のかたちをしたものを、自分とは異なる生き物としてその感情想像できるところからまります

ごっこ遊び見立て遊びと称されるものです。

人間感情的な発達に不可欠なものです。

その延長線上にあり、性的感情倒錯が入り混じる見立て遊びが、お人形を使った自慰行為であると思います

小難しい理論をこねましたが、とりあえず私は生身の女が演技がましく喘ぎ声を出しているアダルトビデオより、究極の独りよがり行為である人形相手に好き勝手やってる行為を見るのが興奮します。

私がいわゆるマゾヒスト寄りの癖を持つのにも関係しているかもしれません。

しかしたら、あのくらい好き勝手やられても何も顔色を変えず、なんなら存在するかどうかも含めて男の人の欲望一方的に叶えられる存在になれればいいのにと、

自分の願望を投影しているかもしれません。

人形自分の叶わぬ願いを投影するのも人の遊び方の一つです。

でも私には尊厳もありますし、物理的にも限界がありますあんなにたくさん激しく挿出されましたら、色んなところにガタが出て1週間ももたないでしょう。

から、壊れてしまっても替えが利いて、勝手に利用されるお人形さんに憧れがあるかもしれません。

終わり。

おぢちゃんな、すんごく怖い目にあったんだ🥹‪みんな慰めて?

普通に飲食店で飯食ってたんだよ。

店内スカスカで俺しか客がおらんかったんだ。店員も1人だったんじゃないかな?

スカスカだしテーブル席で優雅スマホ弄りながらチーズ親子丼食うとったのよ。

そしたら俺のテーブルの反対側に人が座ってな。俺のって俺の物じゃないけど、俺が座って使ってるテーブルな。4人とかで食べれるテーブルのやつ。

そこに座ったんだよ、知らない人が。

もっかい言うけどお店ガラガラだぜ?そのテーブル俺が使ってんだぜ?

不審に思って「他もあいますよ?」と言ったんだけど、スルー一言も話さない。

いから早く食って店を出たんだが、ついてくる。

食券を出したのか出してないのか知らんけど、注文がきて無かったと思うそいつ。

から出たあとピッタリ後ろをついてくる。半歩くらいしか離れてない。

ずっとくっついてんのよ。

なんかの間違いじゃないかと思って、コンビニ入ったり、本屋入ったり、パチンコ屋入ったりしたんだ。ずっとついてくる。

たまたま移動経路が一緒ってことは絶対にない。俺が立ち止まるとそいつも止まるしな。

「何か御用ですか?」って腹くくって聞いたのだが、勿論むし。

このまま放置したら俺ん家までくるんじゃないかと怖くなってしまった。

110番しようか迷ったんだが、割と近くに交番あるからそこに向かう。当たり前のようについてくる。

交番入ってもついてくる。

お巡りさんが立ってたので話をするが、俺もテンパってたし上手く状況が飲み込めないみたいでめちゃくちゃ苦戦した。

なんか別々に案内されて、どういう関係かしつこく聞かれて、ホントに全くの無関係という話をようやく理解してもらう。

なんか初対面で付いてきてるだけだと警察から一応注意はしてくれても、捕まえたりとか命令したりとかはできないんだってな。

俺が嫌がってるってことを伝えて、パトロール増やしますってことは約束してくれた。交番までついてくるやつ相手に、パトロール増やして意味ある?

警察に連絡先渡したんだが、お巡りさんしんじられるか不安になってきた。もう遅いからどうしようも無いが。

そいつ見かけたら、躊躇わず110番して欲しいとも言われた。

なんだろうな、ゲーム感覚だったりするのかね。誰かに似てんのか俺が?

怖くてたまらんが、悪意みたいなのは感じなかった。というか人間的な感情みたいなもん何も感じなくてひたすら不気味だった。

誰でも良いみたいなタイプかもしれんから、うっかり出会っちゃった奴は気をつけてくれ。

anond:20241115002427

こんなんでスッとしてたらお前終わりだよ

感情までアウトソーシングか?

ネット適当意見自分意見と思い込まずに、自分感情を露わにしろ

そうでもなきゃ、お前の人生ずっと誰かのイエスマンだぞ

anond:20241114234346

凄いなぁと思うけど、正直「またか・・・」と思ってしまった。

「凄いなあ」が感嘆であることは分かるが、「けど」は逆接なんだからそれに加えて感嘆以外の感情はあるでしょ

感嘆は一般的ポジティブ感情である以上その逆はネガティブでしょう

それは「イラつく」ではなく「うんざり」と表現した方がいいかもしれないけど

気が置けない」ってなんか変な感じする

遠慮のいらない親しい間柄のことを気が置けない関係っていうけど、気って漢字気持ち感情を表してるようで、気が休まらない、落ち着くことができないといった意味のように直感的に感じる

本来は気兼ねないとかの気と同じようなもんなんだろうけど

11月15日、反AI絵師様たちの集団自滅記念日

私は2桁年ほど漫画イラストに携わって細々と生活しているクリエイターの端くれだが、正直言ってこの1ヶ月の絵描き界隈の道化っぷりにはひたすら「呆れ返る」以外の感想が持てない。

 

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11/15にX(元Twitter)の規約が変わる、私達はAI学習に否応無しに同意させられる事になる」

 

そんなポストが大バズリしたのがつい先月。

実際には、Xのプライバシーポリシーには元々「投稿者ポストをXのAIトレーニングに利用する事に同意する」旨が2023年9月時点で既に記載されている。そもそも日本の法において、学習のもの拒否する権利最初から無い。

 

しかし、その自明であったルールが「聡明な」反AIさんによって「新発見」され、反AIさん達は空が落ちてくるかのように大騒ぎ。

そもそも深層学習構造を考えると、億単位画像学習している基盤モデル自分作品が数十枚食われた程度で、個人の絵柄が再現できるはずもない。そのため当然、特定作家個人創作活動が脅かされる事もない。

それは1年以上前から自分作品AIに既に食われ続けているという事実を鑑みれば、今後も影響が無いことぐらい少し考えれば予想もつくだろう。

 

……と、思っていたのだが。

 

自分の絵がAIに好き勝手されるのは嫌だ」(人間も好き勝手二次創作して金稼ぎしてるが?)

AIを許容してると思われるのが嫌だ」(そんな個人主義思想差別するような人間集団にいるの?付き合う友達選んだ方がいいですよ)

 

などなど、AIアレルギーと思しき絵描き達の断末魔と、それら1つ1つを数千リポストまでせっせと拡散して「自分達はこんなに苦しんでるんだ」「こんなに多くの人達賛同しているか自分達は正しいんだ」とアピールする人達

ある者はGlazeやらNightshadeやらで絵を汚すことで安心(=プラセボ効果)を得ようとし、

ある者はXに見限りをつけて他のSNSを探し始め、

ある者は「何故私達が出ていかないと行けないんだ」(お前達がそうしようと決めた事なのに?)と恨み言。

 

私は、彼らが自分の絵を汚す事で安心自己肯定感が得られるなら別にそれでも良いと思う。

このへんはファッションと一緒かもしれない。自己満足しかなくとも、ちょっと高い服やネイル等を身に着けることによって「自分がこの場に居ても良い」という確信が得られる。そうして得た自信や承認が、例え虚栄であろうとも人生プラス方向に持ち上げていく、そういった側面は少なからずあると思う。

ただ、私が観測する限りにおいては、それら学習阻害技術なりウォーターマークなりが具体的にAI学習の何に対してどういった効力を示すのか、などの技術面を踏み込んで理解している/しようとする絵描きはほぼ居なかった。

ただただ何となく「それをすることでAI野郎が離れてくれるおまじない」程度の、Xでバズっていた誰かの噂話を鵜呑みにすることでしか技術理解できない、その程度の浅いリテラシー人達ばかり。

一部の絵描きは「何で苦労して描いた絵をこうして汚さなきゃいけないの」と被害感情をむき出しにしながらノイズを乗せている体たらくだ。辛いなら汚さなきゃ良いのに。

 

本当にAI自分生業を脅かす技術だと思うなら、何故敵のことを正しく知ろうともせず、自己流で対処しようとするのか。

無学の人間が無い知恵を絞って対策を講じても、的外れしかならない。

マスクなんて意味がない」「コロナワクチンは人を殺す、イベルクチンを使おう」

そんなエセ科学で吹き上がる陰謀論デタラメを、かつて私達は知識を以て一蹴してきた筈なのに、今では絵描きとその信者達が同じ穴の狢となっている。根底感情論でしかないという点でこれらは同一のものだ。「ワクチンが嫌い」「技術者が嫌い」「AIが嫌い」

そして、正しい意見啓蒙にさえ「冷笑系」とレッテルを貼って、冷笑されたと被害アピール火種に焚べ、エコーチェンバーの中に閉じこもる。

 

ああ、今日もまた「ぼくの考えた最強のウォーターマーク」が木っ端の絵描きから上がってくる。

それを使うことで学習阻害効果がどれだけあるかどうかの比較検証は?

そんなのある訳がない。これは洗剤のCMじゃなくてただのおまじないなんだから

「生成AI使用者に協力を仰いで、比較検証してもらっては?」

「もちろんやる訳がない。AI無法者は会話の通じない土人達だからな」

「何故AI使用者モラルが低い、会話の通じない者と断じるのですか?」

「俺のタイムラインじゃみんながそう言ってる!俺も生成AI使用者犯罪者と罵ったら著作権がどうこうで激詰めされた!」

著作権違反行為ではない行為を端から犯罪扱いしたら反発を食らうのは当然では?」

「うるさいうるさい!俺達から何も奪うな!AI推進者は全員敵だ!俺達だけが正しいんだ!!」

ああ、私と相互フォローになってくれていた、素敵な絵師サマの先生の中に、こんなにも愚かな思想の持ち主がたくさん紛れていたなんて。自分の人を見る目の無さが恥ずかしい。(全員ではない。数百人フォローしていた中での体感5~6割ぐらいだが……女性絵描きの方の界隈ではもっと多いだろうね)

 

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私自身の絵描き視点として生成AIを考えると、生成AI及びAI作品ライバルではありこそすれ、クリエイター業そのものを脅かすほどの力はないと考えている。

恥ずかしながら私はまだまだAIについて無学のためCNの使い方すらまともに理解していないのだが……少なくとも自分で使った時は決まったキャラクターシチュエーションを安定して生み出すことはなかなかに難しく、描き手が表現したい物語を過不足なく表現するにはかなり制御が難しいツールだと感じた。ランダムアイデア出しにはかなり便利だけどね。

DLSiteにおける販売数などを見ても、AI主体作品はまだまだ下火で、手描きのイラスト集と比べて1~2桁は販売数が下回る。2年前からずっと、手描きの価値毀損されてなどいない。私自身、収益も減ったりはしていない。

生成AIというのは、ただの道具でしかない。

 

ただ、少なくとも革新的技術であることは間違いないんだから、「無断学習」などというよくわからないレッテルを貼って排除するべき存在ではない。ましてや法を侵さず生成AI使用している者まで問答無用簒奪者という扱いにして社会から排除しようとするのは、暴力差別に他ならない。

インターネットに転がっているものを無断で学習し、個人特定できない形に組み替えて再利用するのなんて、AIだろうと人間だろうと当たり前にやっていることなんだから

 

生成AIには確かにまだまだ法的な課題もある。狙い打ちLoRAと呼ばれる特定作家個人に絞った学習モデルや、ディープフェイクなんかがそうだね。

しかしそれらの問題を掲げた時、私達が論ずるべきは「それらの問題をどのように規制し、どうすれば安全に生成AI社会利用できる仕組みを構築するか」のはずだ。

例えばスマホだって本邦では年間数千件の盗撮被害が発生しているが、それら問題を以て「スマホorカメラを世から根絶しよう」なんて言い出したらただの狂人だ。

 

しか絵描き達は、あろうことか「どうすれば生成AIを根絶できるか」「どうすれば絶対学習されないか」といった妄言を唱え始めた。

残念だけどそれはもう、歩いて月まで行くぐらいには無理な願いだ。イラスト生成に限らず、翻訳検索機能、ChatGPT等、大規模言語モデルによる生成技術は既に社会の根幹を為すインフラの一部になっている。

イラスト生成のみを排除する法規制を願うことは、「無断学習」によって成り立っているそれらを真っ向から否定することになる。そんな無茶苦茶が通るはずもない以上、その願いはただのワガママしか無いだろう。

 

それを受け入れられない絵描き達は、今も #NOMORE無断生成AI などのタグ付けでさも自分たちが正義の側にいるかのように喧伝する。

著作権大前提たる類似性依拠性の話をすっ飛ばし「人のものを取ったらどろぼう!」程度の解像度で、自分達の意にそぐわない者をネットリンチで黙らせる。

法で論破されて涙目になりながら、生成AI根絶法などという、来るはずもないスーパーヒーローが颯爽と現れてAIロジハラ野郎共をやっつけてくれる事を夢想する。

AI生成者にフォローされたと見るや「泥棒フォローされた。気持ちいかブロックしました……」などと、その人が具体的に何の罪を犯しているかも示さず、まるでアリを潰すかのような勢いで名誉毀損を仕掛けながら被害アピールポストし、お仲間にヨシヨシしてもらおうとする。

そして、「自分作品を削除する」「ノイズ(学習されないおまじない)をかける」などの行動よって、社会にとって既に当然として受け入れられている生成技術に一矢を報いているつもりになる。

Xの規約11/15前後で何も変わっていない、もう既にあなた作品学習され尽くしているというのに。

生成AIに対する誤解とデマに踊らされた彼らは、癇癪の勢いのまま自らの作品を傷つけ破壊し、最も拡散力のあるSNSの1つを捨て去る道を選んだ。この幼稚な結末は、集団自滅以外の何者でもないだろう。

そうしてこの騒動は、ただただインフルエンサーという名の親鳥が生成AIを嫌いになるための餌を運んでくれるのを待つことしかしなかった、司法への働きかけを怠った反AI達のラダイト運動未満のキャンセルカルチャーの末路として、10年後には笑い種として教科書記載されるのだろう。

 

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私が細々と絵を描き続けてきた人生で、私は多くの仲間に支えられ、いつしか自身IPを抱えるまで成長させてもらった。

「この人、素敵な絵を描く人だな。いつかこの方にお金を払ってゲストイラストとか依頼してみたいな」

そう思っていた絵描き先生方は、反AI思想に狂って皆おかしくなり、私の人生で決して関わりたくない者リストの一員に堕してしまった。

 

2年前にNovelAIが登場してその生成物を見たとき、こんな性癖主題あやふや作品達にはあまり魅力を感じないな、と思っていた。

しかし今では正直、AI作品の方が見ていて落ち着くよ。生成ユーザー技術的な向上心を以て日々クオリティアップに励んだ努力の結果が作品に表れているのもそうだが、一番の理由は……彼らは「AI学習禁止」などという存在しない権利を振りかざして、無実の集団犯罪者呼ばわりするレイシストじゃないからね。

正直、推し作家さんが作品を消してしまうのは悲しい。が、技術進歩にとって有害デマを撒き散らし、自作を切り付けるリスカによって無知蒙昧を晒す痴態を眺めるぐらいなら、これからはもう私が保存したアルバムの中だけの「素敵な絵を描いていたあの先生」という思い出でいて欲しい。

 

AI、改め「名誉毀損差別キャンセルカルチャーだいすきならず者集団」の皆様へ。

どんなにダブスタだオキモチだと批判されても己が道を貫き、お引越し先の方では心穏やかに創作活動を続けられる事をお祈り申し上げます

お願いですから、二度とX(元Twitter)には戻って来やがらないで下さいね

2024-11-14

浜○あゆみの整形すげえ…

もう、紹介されないと誰なのかさっぱりわからない

でも整形直前はホントそこら辺のただの太ったおばちゃんだったし…

見ててすごい複雑な感情が湧くんだけど言語化できない

顔の形はともかく、肌が綺麗になったのはよかったね、と素直に思う

その肌綺麗にする治療だけじゃ満足できなかったのかなあ


つーかこの系統の顔ってやっぱ整形だったんだな

キャバ嬢AV女優みんな同じ顔してて不思議だったけど、そういうことか

もう二度と会うことのないあなたへ山下公園夜景を。

好きだった。

大好きだった。人生三度目の恋。

出会ってから3ヶ月で、会えた回数は5回だけ。

あなたが連絡をくれない間も、私はあなたのことをエゴサしたり、考えたり、相談したり。ずっとずっと考えていた。

でもあなたには彼女がいるし、酔っ払っ時にしか連絡は来ない。私の撮る写真が好きとかほざいておきながら、私が綺麗な写真を撮って送っても、あなたは私に何もくれなかった。

いわゆる、大切にされていない、というよくある状況だった。

私の職業デザイナーで、その能力を使ってあなたはこれから一緒に仕事がしたかったみたいだけど、もうおしまい片思いしている限り、私の能力に頼られると、あなたに好かれたいがためについつい過剰にサービスをしたくなる。それは後に必ず搾取に繋がると、デザイナーの先輩から聞いた。

私は来月26歳になる。

あなたは私より7つも年上だけど、かなり浮世離れしていて、私の恋とか結婚ことなんか微塵も考えていない。男の人には、女が年齢で変化する考えや体のことをどれだけ気にしているかわかっていない場合が多いが、あなたもそうだった。いや、世間の男の人よりわかっていない。

最後に会った時に、いくら言ってもあなたは全くピンときていないみたいだった。

から、やっぱりこの別れは正しい。

仕事ことなら会ってくれるかと思って、夜の山下公園に呼び出した。仕事についてなのに夜の山下公園に呼び出すなんて変なのに、あなたは全く疑っていなかった。鈍いよ。

毎回あなたに会えるのが楽しみで、遅刻したことがなかった私が、初めて30分以上遅刻した。足取りが重くて仕方がなかった。私にイライラしてほしかった。なんでもいいか感情を抱いて欲しかった。

夜の山下公園は、暗い洞窟の中で鉱石きらきらと光っているかのように、夜景が美しい。神奈川まれの私には、定番デートスポットだった。

一番、綺麗な景色だと思ってる。

から、大好きだったあなたとの、別れにはふさわしいと思った。

今後、あなたがどこの誰とどんな夜景を見ようと、必ず私を思い出すだろう。

雨のちらつく、11月の夜の山下公園。これ以上に寂しく、美しい景色など二度と無い。

「この人生あなたと二度と会うことはありません。」

そう告げた時、海に浮かぶ橋の近くを通っていた電飾を施した観光船が、きらきらと光りながら遠くへと消えた。

あなたは私がいなくなるとわかって、極端な選択だとか、寂しいなど言っていたが、それは一時的感情に過ぎないだろう。

からその喪失感永遠にしてやろう思って、この美しい景色を、最後舞台に選んだのだ。

この世は舞台、人は皆役者シェイクスピアだってそう言ってる。

から大好きなあなたに別れを告げる、演技をした。演出をした。私は役者であり、演出なのだ

山下公園で私という存在あなたの中で永遠になった。

これでいい、これがいい。今までの不平等で散々苦しめられた気持ちが、やっと成仏できた。

傷つけられた分、傷つけた。そうでないと、私の身が持たなかった。

そう思えた時に、あなたへの気持ちはスッと消えた。

家に着いてから惜しむようなラインや、インスタへの急なフォローバックなどがあったが、全て無視してブロックした。

今更、遅すぎる。

山下公園の綺麗な夜景を見ながら、あなたは抱きしめてもくれなかった。

行かないで、とも言ってくれなかった。

その程度だった私への気持ちを、もっともっと倍増させるように、苦しむように、美しい別れを演出したのだ。

苦しむがいい、私はあなたのいない未来へ行く。

この失恋を、私はここに残しておく。そのうち創作物として世に出すからあなたは私より上手く創作するなよ。どうせできないだろうけど。

私の舞台で踊らされた役者にすぎないんだから

さようなら、私を傷つけたあなた

もう今生では二度と会うことのない人の幸せなど祈らない。

どうしてもと言うのなら、あの世で語らおう。

さようなら

anond:20241113130711

パロディ作家と同じでこの人の絵柄でこの人が絶対に描かないものを生成AIで作るってもの当てはまらんか?

結局創作価値を生み出すのは人の思想感情で、それはどんな道具を使っても同じで、それを尊重するのが著作権法

anond:20241114142909

5000番台の価格がどうなるかは、具体的な情報がないと何とも言えないっスけど、昨今の状況を見ると物価や諸々の影響で上がる可能性もあるっスね。自民党に対する感情も分かるっスが、政策経済状況には複雑な要因が絡んでるっス。しっかりと情報収集して、自分の考えを持つことが大事っスよ。忌憚のない意見ってやつっス。

BLの中身は少女漫画であってリアルゲイを描いたものではないっていうけれど

じゃあリアルゲイ実態に合わせて、発展場で見境なく発情してゴミを散らかしラブホの部屋も片付けず、

交際相手がいてもすぐに浮気し頻繁に殺生沙汰になる……そんなBLを描いたら、それこそヘイトだ!って騒がれない?

対等な人間同士の心の交流や一対一の真面目な付き合いが少女漫画だっていうのなら、そりゃ恋愛ものを描こうとしたら少女漫画にならざるを得ないわ

BLの中身が女性っていうかさ、

相手の都合や場所を選ばず発情して性欲を爆発させ加害する性欲モンスター「ではない」キャラクターを描くと、中身が女性に見えてしまうんだと思う

人間としての普通の思いやりや人権意識を持ち、趣味仕事時間を割き、

性欲はあっても恋愛感情の延長線上としての発露でしかない、ごくごく普通の「人間」が、すなわち「中身は女性」って事。

からバトルやスポーツしか興味がなくて性欲の無さそうな、よくある少年漫画主人公キャラだって、十分に中身は女性と言えると思う

本当に生成AI反対派の意見が聞きたい

https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/aiandcopyright.html

文化庁見解を読んでいるのは前提として、反AI派の率直な意見を聞きたい

いつまでも無断学習するなとかWMやGLAZEがどうのって話で終わらないで欲しい

論理的な話を反AIから聞けた試しがない

無断学習なんてもの存在しないしGLAZEとかも生成AI一種

もちろん感情問題大事だし、有用なのに世間の反感が強すぎて規制されたものだって沢山ある(ドローンとか

それはそうなんだけどあまりにも反AI一般的な主張が因習村過ぎてキツい

本当にどういう意見を持ってるのか興味があるので聞きたいけどまともに話ができそうな反AIがいない

追記

かに狙い撃ちLoRAで権利侵害したり大量生産ゴミAI絵に値段つけて市場荒らしてる頭の悪い生成AIユーザもいるし、そういうの対策で何らかの対策規制を考える必要はあると思う

そのために最低限の知識くらいは学んで欲しいと思ってる

AIも反反AIも先鋭化しすぎてもううんざりする

そろそろここらで中立になっておきたくてこの記事を書いた

エーミール少年の日の思い出を語る

 正しい人でありなさい。

 それが、僕に課せられた唯一にして最大の教条だった。

 幼い頃から、僕は常に「先生の家の子であることを意識させられてきた。両親は僕を品行方正な模範少年に仕立て上げることに腐心していたし、周りの人(大人子どももだ)は皆、僕の素行や成績の優秀さを褒めそやした。

 今思えば、僕は他人眼差しに見張られ、他人の期待に縛られて暮らしていた。だが、当時の僕は、それに不満や苦痛を感じることは(少なくとも意識の上では)全くなかった。むしろ、どんな時も「正しい人」として振る舞うことに、ある種の誇りすら感じていたように思う。

 友達をえり好みするのは「正しくない」ことだ、という両親の教えに従って、僕は誰にでも人当たり良く接していた。その甲斐もあってか、ほとんどの級友は僕に好意的だった。先生たちも僕を気に入っていたようで、贔屓と言われるような特別扱いを受けることも少なくなかったが、誰も文句を言わなかった。僕は何の迷いもなく、己に与えられた特権享受していた。それが自分の「正しさ」に支払われた報酬だと受け止めていたからだ。

 そんな僕が、一人だけ「友達」と呼べない少年がいた。隣の小さな家に住んでいた彼は、見た目も成績もパッとせず、不器用どんくさい、いわゆる劣等生だった。当時の僕にとって「優れていること」と「正しいこと」はほとんど同じ意味だったから、僕は「正しくない」彼のことをうっすらと見下していた(そしてそれを「正当な評価」だと信じていた!)。

 だが、もし彼がただの冴えない少年だったら、僕は彼とも親しくしようとしただろう。僕に「誰かを嫌う」という悪徳を犯させた(当時は本気でそう思っていたのだ)のは、彼の蝶に対する異常な情熱だった。

 あの頃の僕たちにとって、蝶の収集最大級の関心事だった。少年たちは蝶を捕まえては標本を作り、互いに自慢し合っていた。

 はじめのうち、僕はあまり熱心な収集家ではなかった。捕らえた蝶を完璧な標本に仕上げる作業は楽しかったけれど、蝶を捕まえること自体にはさして魅力を感じていなかったのだ。

 だが、彼は違った。彼は「蝶狂い」としか言いようがないほど、生活のすべてを蝶捕りに捧げていた。「蝶を探していた」という理由遅刻して先生に怒られるのは日常茶飯事で、彼の母親が夜に戸口の前で息子が戻ってくるのを待っているのを見たのも一度や二度ではなかった。

 それほど蝶に入れあげているにもかかわらず、彼は自分の標本を他人に見せようとしなかった。標本を級友たちとの「社交」の手段と捉えていた僕は、そんな彼に不気味さすら感じていた。こいつは一体何のために蝶を集めているんだ? 遅刻の罰として教室の前に立たされている彼の、何を考えているかからない顔を見るたび、僕は疑問に思わずはいられなかった。

 ある日、僕は虫取り網を片手に近所の森に出かけた。新しい標本を作るために蝶を仕入れに行ったのだ。あらかじめ目星をつけていた場所で狙い通りの蝶を捕まえ、さっそく家で標本にしようと帰りかけた時、近くでガサガサと物音がした。音の方を見ると、一人の少年が森の奥へ向かっていた。彼だ。彼は僕に気づくこともなく、上の方を見ながら歩みを進めていく。僕はほんの少し迷ったあと、彼の後を追いはじめた。誰かのあとをつけるなんて全く「正しくない」ことだと思いながらも、なぜかそうせずにはいられなかったのだ。

 十分以上歩いただろうか。少し開けた川べりで、彼はようやく足を止めた。僕は木の陰に隠れて、彼の様子をうかがった。彼は静かに網を構え、宙の一点を凝視している。彼の視線を追った先には、一匹のコムラサキがいた。生きたコムラサキを見るのは、これが初めてだった。

 彼はじっと、コムラサキの隙を狙っている。爛々とぎらついた瞳には、きっと蝶の姿しか映っていない。こんなにも獰猛空気を纏った人間を、僕は見たことがなかった。

 不意に、彼が動いた。突き出された虫取り網がひらりと宙を舞い、すぐに地面に伏せられる。彼はかがみこんで網の中を確認した。僕からは蝶の姿は見えなかったが、狩りの結果はすぐに分かった。彼が、長い安堵の息とともに、うっとりと微笑んだからだ。

 彼が立ち上がる前に、僕は踵を返した。早足はいつの間にか駆け足になり、何度も転びかけながら、それでも走り続けた。「逃げなければ」という言葉が、身体の中に繰り返し響いた。何が怖いのか、そもそも全身に満ちたこ感情が恐怖なのか、何もわからないまま、僕は家まで走り通した。捕まえた蝶がいなくなっていたことに気づいたのは、自分の部屋に戻ってからだった。

 それから二ヶ月ほど経った頃、紙箱を手にした彼が僕の家を訪ねてきた。彼が何か言う前から、僕には箱の中身が分かっていた。彼はあの日コムラサキを見せに来たのだ。僕は彼に気づかれないよう息を整えてから、紙箱の蓋を開けた。

 箱の中のコムラサキは、お世辞にも良い状態とは言えなかった。展翅には粗が多く、足も欠けている。褒められたものじゃないな、と思いながら顔を上げると、彼は得意げな笑みを浮かべていた。驚嘆と賞賛を欲しがっている顔だ。それに気づいた途端、胸の中にどす黒い感情が湧き上がった。

 せっかくのコムラサキがこんな不完全な標本になってしまたことへの落胆、その粗雑さに全く無頓着で恥じる素振りもないことへの呆れ、そして何よりこんなやつに一時でもおそれめいた感情を抱いてしまった自分への怒り。そういったものが渾然一体となった感情だったと、今にして思う。だが、子どもだった僕は、それらを「不快もの」として一括りにすることしかできなかった。そして、その不快感を、標本への批判という形で吐き出したのだ。

 僕は、彼のコムラサキ欠点を、ことさら辛辣な言い方で並べ立てた。彼の顔はみるみるうちに曇っていき、最後にはすっかり不機嫌な表情になった。

 紙箱をひったくって部屋を出ていった彼の後ろ姿を見て、僕はかすかな罪悪感を覚えた。人を傷つけるのは、明らかに「正しくない」ことだ。

 違う。僕は彼を傷つけたわけじゃない。僕はただ事実を述べただけなのに、彼が勝手に傷ついたのだ。直すべきことを指摘するのは「正しい」ことだから、僕は何も恥じる必要はない――

 僕は自分にそう言い聞かせた。都合の良い言い訳だと、心のどこかでは分かっていたけれど、気づかないふりをした。僕はただ、「正しい人」でいたかったのだ。

 彼のコムラサキの標本を見てから、僕は本格的に蝶の収集に取り組み始めた。少数の個体完璧に仕上げることで満足していたのが、より多くの種類の蝶を捕まえたいと思うようになったのだ。

 勉強友達付き合いに割く時間限界まで減らし、僕は蝶の採集に出かけた。珍しい蝶も、そうでもない蝶も、とにかく片っ端から捕まえた。両親は泥だらけの服で帰ってくる僕を見て顔をしかめ、級友たちは僕と遊べないことに不満げだった。採集自体も、楽しさより苦痛のほうが大きかったが、やめようとは思わなかった。

 僕の目的は、彼よりも優れた収集家になることだった。彼が捕まえるよりも多くの種類の蝶を、彼が作るよりも美しい標本にする。それは僕にとって、ほとんど初めての私的欲望だった。誰に求められたわけでもないのに、「正しい」ことでもないのに、せずにはいられない。自分でも理由のわからないまま、僕は取り憑かれたように標本作りを続けた。

 時折、蝶を探しに行った先で、彼の姿を見かけることがあった。彼はいつでも心底楽しそうに野山を駆け回っていて、その姿を見るたびに嫌な気持ちになった。僕が彼に声をかけることはなかったが、彼が僕に気づくこともなかった。彼はいつも蝶しか見ていなかった。その事実もまた僕を苛立たせていたのだが、あの頃はそんなことは思いもよらなかった。

 季節がいくつか過ぎる頃、僕は蛹の採集にも手を出していた。森に分け入って成虫を捕まえるよりも、自分の部屋でじっくりと蛹や繭を羽化させる方が性に合っていると気づいたのだ。時には予想外の成虫が出てくることもあったが、それもまた楽しみの一つだった。

 そんななか、とんでもないことが起こった。偶然手に入れた繭からクジャクママユが羽化したのだ。クジャクママユといえば、僕たちの間では秘宝のような扱いの、まさに幻の存在だった。ゆったり広げられた翅に浮かぶ特徴的な斑点を確認した時には、全身の震えが止まらなかった。

 何も考えられない興奮状態の後に、真っ先に頭に浮かんだのは彼の顔だった。彼が教室の片隅で、級友のクジャクママユの話に目を輝かせていたのを見たことがある。あの様子だと、きっと彼はまだクジャクママユを見たことがない、ましてや持っているはずがない。

 千載一遇の好機だと、僕は思った。このクジャクママユを完璧な標本にして、彼に見せるのだ。何が「正しい」標本なのか、誰が「正しい」収集家なのか、彼に見せつけてやるのだ。この思いつきは、僕をひどく高揚させた。

 僕はこれまでにないほど慎重かつ丁寧に、クジャクママユの展翅に取り組んだ。その出来栄えは、今までのどんな蝶よりも素晴らしいと自負できるものだった。もうしばらくすれば、非の打ち所がない美しい標本が仕上がるはずだ。僕はすっかり舞い上がっていた。

 常に地に足をつけていることこそ「正しい」。そう知っていながら、浮かれきった僕は級友にクジャクママユのことを話してしまった。噂はあっという間に広まり大勢少年たちがクジャクママユを見せてくれと押しかけてきた。

 僕は彼らの頼みを「完璧状態で見せたいから」と全て断った。それも嘘ではなかったが、一番の理由でもなかった。最初に見せる相手は彼だと、最初から決めていた。

 僕は実のところ、彼がどうしてもと乞うならば、未完成状態でも見せてやってもいいとさえ思っていた。にもかかわらず、彼は何も言ってこなかった。コムラサキの一件以来、彼が僕を避けているのは分かっていたが、彼の僕への嫌悪感クジャクママユへの興味を凌駕していると考えると、妙に胸がモヤモヤした。

 その日は、何ということのない平凡な一日になるはずだった。少なくとも、蝶の採集を終えて帰宅し、自室に入るまではそうだった。だが、そこで僕を待っていたのは、変わり果てた姿のクジャクママユだった。

 翅がもげていた。触角も片方取れていた。展翅板の上には、粉々になった翅の残骸が散らばっていた。

 どうして。何で。誰が。どうすれば。

 絶望的な言葉の断片が、次々と頭の中に浮かんではぼろぼろと崩れていく。早く直さなければ、と震える手で修復道具に手を伸ばす。今までの経験は「これは無理だ」と告げていたけれど、その声さえ聞こえなかった。

 日が落ちかけた頃、僕はとうとうクジャクママユの修復を諦めた。僕は絶望的な気持ちのまま寝台に倒れこみ、腕で目を覆った。このまま何も考えずに眠ってしまたかった。そして朝になって、すべてが夢だったと気づきたかった。

 そんな幼稚な空想を打ち砕くように、女中さんが僕の部屋の戸を叩いた。彼が来ていると言うのだ。僕はのろのろと起き上がり、玄関に向かった。

 僕の酷い顔を見て驚いたのだろうか、彼は何も言わずこちらを見ていた。僕は半ば操り人形のような心地で、クジャクママユが台無しになったことを告げた。すると彼は、それを見せてくれと言った。僕は頷き、彼と共に重い足取りで階段を上っていった。

 僕はクジャクママユの残骸を彼に示した。ろうそくの明かりでも、彼の顔に全く血の気がないのがわかった。彼はしばらくクジャクママユを凝視していたが、ゆっくりと僕の方を向いて、言った。「ぼくが、やったんだ」と。

 僕は耳を疑った。意味がわからなかった。彼が、これを?

 僕が凍りついていることに気づかず、彼は堰を切ったように喋り始めた。どうしてもクジャクママユが見たくて、僕がいない間に部屋に入ったこと。見ているうちに魔が差して、クジャクママユを盗んだこと。返そうとした時には、クジャクママユがつぶれてしまっていたこと。

 彼の話を聞くにつれ、僕は胸がどんどん冷たくなっていくのを感じた。同時に頭に浮かんだのは「彼は裏切ったのだ」という言葉だった。何を裏切ったのかはわからない、ただ彼が裏切り者だという考えだけが、強く強く繰り返された。

「そうか、そうか、つまり君はそんな奴なんだな」

 そう告げた声は、自分でも驚くほど平板だった。こんなに誰かを軽蔑するのも、こんなに誰かに失望するのも、初めてだった。

 彼は必死に許しを乞うてきたが、僕はありったけの皮肉を添えて彼の謝罪を切り捨てた。彼は一瞬、殺さんばかりの形相で僕を睨みつけた。そんな表情を誰かから向けられたのは初めてだったので、僕はほんの少したじろいだ。だが、彼はそれに気づくことなく、何も言わないまま、僕の部屋から出ていった。

 僕はろうそくを吹き消し、再び寝台に横たわった。毛布に繭のようにくるまると、両目から涙があふれだした。

 僕はどうして泣いているんだろう。当然、大事クジャクママユを失ったからだ。でも、本当にそれだけだろうか。僕は、何を失ったんだろう――嗚咽の合間にそんなことを考えながら、僕の意識ゆっくりと沈んでいった。

 次の日、僕は級友たちに、不手際クジャクママユが駄目になってしまったと話した。彼らは、ぜひとも見たかったのにと嘆き、僕らしからぬ失態に戸惑った様子だった。だがそれも一時のことで、しばらくすると彼らの興味は別のものへ移っていった。

 そして、その日以来、彼を野山で見かけることはなくなった。遅刻することもなくなり、真面目に授業を受けるようになった。ほどなくして、彼が蝶の収集を一切やめて、標本もすべて捨ててしまったらしいという噂が聞こえてきた。級友たちが、あいつとうとう正気に返ったのかとか逆におかしくなってしまったのだとか好き勝手を言っているのを聞き流しながら、僕は教室の隅でぼんやり座っている彼を盗み見た。

 彼は罪を犯した、言い逃れできないほど「正しくない」人間だ。彼の罪を糾弾し、正当な罰を与えることこそが「正しい」行いだ。そう考えながら、僕はそうしなかった。彼をかばうためでも、ましてや許すためでもない。僕はただ、逃げたかったのだ。

 あの夜、僕はまぎれもない被害者で、彼は明らかな加害者だった。誰もが、僕が彼を非難するのは「正しい」ことだと思うだろう。けれども僕はあの時、「正しい」ことをしようと思ったわけではなかった。正しいとか正しくないとかい基準から外れた場所あるむきだしの感情――「彼に裏切られた」という気持ちにまかせて、僕は彼を言葉で刺したのだ。

 思えば、彼に関わる時の僕は、いつも「正しい人」から遠ざかっていた。標本箱の中の蝶のように完璧優等生はいられなくなり、破れた翅で不格好に飛び回る、身も心も薄汚れた自分になってしまうのだ。そして、その先にはいつも彼がいた。僕よりはるかに劣っているはずの彼は、森の中では僕よりはるかに美しく羽ばたいていた。にもかかわらず、彼は自ら泥の中に墜ちていった。それらすべてが許せなくて、耐え難くて、そう感じる自分自身を認めたくなかった。だから、僕は彼との関わりを絶ち、自分が「正しい人」でいられる場所へと逃げ出したのだった。

 結局、僕は逃げ切れなかった。「正しい」ままで生きることな不可能だということを悟り自分の中の「正しくない」ものを受け入れて飼いならすことを覚えた。世間ではそれを「大人になる」と呼ぶのかもしれない。

 彼とは、学校卒業してから顔を合わせていない。今では蝶への興味もすっかりなくなって、作りためた標本はほとんど全て人に譲ってしまった。

 それでも、一つだけ手元に残したものがある。翅のもげたクジャクママユだ。痛々しくて不完全で、なのになぜかひきつけられる。そんなクジャクママユこそ、僕にとっての少年の日の思い出なのだ

anond:20241114013638

いや学歴関係ない。闘争心を煽られるゲームデザインで、敵や味方の動きが自分の成績やストレスに直結してくるもんだから、どんな人間でも攻撃的な感情喚起される。

習慣的にそういう脳の使い方をしていたら、5ちゃん増田を続けてると他人こき下ろす思考回路が染み付いて口が悪くなるのと同様、誰でも野蛮な言動をするようになる。

知能や理性の力というのは、長期間をかけて繰り返し強化される脳の回路には敵わない。

どちらかというと高知能な人ほど、複雑ながら状況を自分で完全にコントロールすることが理論可能シングルプレイゲームのほうを好みやすいだろう。

娯楽としてもそうであるほうが好ましい。

ゲームコントロールするという方面の究極系はRTAになるが、この方面に集うのはテクノロジー精通した天才が多い。

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