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はてなキーワード: 黒星とは

2020-02-25

ワイルダーがフューリーと再戦要求へ、敗因は重すぎた入場衣装? 報道 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News

またワイルダーは、22日のフューリー戦で着用した入場時のコスチュームが、キャリア黒星につながったとの認識を示したと伝えられた。同選手が着けていたフェースマスクと、よろいのようなエンボス加工のコスチュームは重さが18キロもあり、会場となったMGMグランドホテルカジノMGM Grand Hotel Casino)のリングに上がるまでには両脚が疲労していたという。

 これでいつもの脅威的な右パンチを繰り出す体勢を取れなくなったワイルダーは、「単純な事実として、入場コスチュームが重すぎた」「試合開始から、脚が使えなかった」「第3ラウンドでは、もう限界に来ていた。だが俺は戦士であり、人々はそのことを知っている」と語った。

アホやん。だからいつまで経ってもゴールデンボンバーになれないんだよ。

2019-08-17

ジョジョみたいな絵の漫画がない

漫画家とかイラストレーターって別名義としか思えないそっくりさんが出てくるのが普通なのに、ジョジョだけそういうのがない。

大友克洋を目指したけど画力不足だったっぽい人とか、福本伸行の影響はあるかも知れないけどうますぎてもう分からない人、黒星紅白の影響を個人が受けてるのか業界の薄口ブームに半歩早く気づいたのが黒星だったのか分からんほど皆そういう絵になってきてるとか、そういう微妙パターンを起こす「コピー元」の人は色々いるけど、ジョジョだけはパロられることはあっても絵柄をコピーされることは無いよね。

皆が評価してる人なのに技を完全に盗まれたことはないのってすごい特殊な気がする。

2019-07-22

俺的参院選総括

3勝3敗1引き分け。思い出したら追記可能性あり

○の部

議席バランス。この程度で妥当改憲ならば野党側のどこかを切り崩さねばならず、ならば多少の議論は進むであろう

山田太郎当選。票数47万は期待できる数字だが、組織がないのは次から怖い。とはいえタマ自体山田でなくてもいいのだが・・・分散と切り崩しに留意すべきである

放射脳デマ師の落選。当然だ。司直に期待したい。

東京区・山岸一生落選。相当にいけ好かない野郎であったと仄聞するので

●の部

放射脳デマゴギー党であるれいわに2議席も与えた点

社民政党要件残す。6年も親北拉致擁護党に金を流さざるを得ぬ。痛恨事である。ってか、これある意味投票率のなせる業か

●N国当選許す。イカンでしょ

東京区・音喜多当選。相当にいけ好かない野郎であるので

なお、白星黒星最後相殺して引き分けとなる。

2019-03-22

はてブ黒星制度設けろよ

ヤツに★をクソほど付けてやりたい

2019-02-09

https://twitter.com/MIX0079

みっくちゃんはもうツイート情報発信はしないだぉ。。

今度みっくちゃん似たアカウントが出たら全て偽物だぉ。

今度も注意するだぉ。

最後にみっくちゃんの大予言はまだ有効だぉ。

たが21000を付ける前に20750まで下がる可能性もあるだぉ

なのでここは絶好ので買い場になるだぉ

それでは👋だぉ。


みっくちゃんの大予言

オプション価格は125円刻みだぉ

なので20750の範囲

20630〜20750になるぉ

前場安値許容範囲ギリギリだぉ

今度20625を付ける事なく21000ノックインだぉ

偽物みっくちゃんチャート判断してるからこんな事書けないぉ

これが最後の贈り物

それではホントに👋だぉ。





続 みっくちゃんの大予言その1

じゃじゃ〜ん

またまたみっくちゃんのご登場だぉ。

オマイらみっくちゃんNOTE売り逃げしたと思っただぉ。。

そんなわけないだぉ。

みっくちゃんはそんな薄情な乙女ではないだぉ

みっくちゃんの大予言を買った人達にはちゃんとアフターフォローはするだぉ

キャハハ〜💓




続 みっくちゃんの大予言その2

ツイートたかったんだけど

ログイン出来なくなってしまっただぉ。

やっと今 復旧しただぉ。。

てっきり21000ノックインしてみっくちゃんの大予言が当たると思い込んでいたからその後アカウント削除してしまっただぉ。

まじでツイッターから消えるつもりでいただぉ。





続 みっくちゃんの大予言その3

そしたらあらら大変

みっくちゃんの大予言が思いっきり外れてしまっただぉ。。

これは嵌め込んのではなく

マジで外れただぉ。。

これはみっくちゃんも大損こいただぉ。。

ビックリ仰天だぉ。。

100発100中のみっくちゃん

まさかの初黒星だぉ。。

キャハハ〜💓💓


続 みっくちゃんの大予言その4

きっと神様がわざとみっくちゃんの大予言を外してツイッターからみっくちゃんを消さないように仕向けただぉ。

まあ神様の使命には従うしかないだぉ。。(半分オマイらの怨念がこもってる鴨🦆🦆🦆⁉️)

まあそんな事はどうでもいいだぉ。。

とりあえず今までの経過だぉ。




続みっくちゃんの大予言その5

最初 ツイッターを始めた頃はオプション建て玉考察になるだぉ。。

これは毎日 毎日 奴らの建て玉を日々集計する必要があるだぉ。。

今はこの分析法はやってないだぉ。。

今やってるのは

オプションクロス考察法だぉ。。

日々奴らのクロスしか見てないだぉ。




みっくちゃんの大予言その6

もっと正確に言うと

オプションクロス考察法 正相関版

になるだぉ。

これが今まで100発100中だっただぉ。。

これが今回 初めて外れただぉ。

外れた原因は

今回 クロスが転換してしまっただぉ。

正相関から逆相関に転換しただぉ。

全く初めてのケースだぉ。

ビックリ仰天だぉ





みっくちゃんの大予言その7

まあよくよく考えてみれば相場100発100なんて有り得ないだぉ。。

ちょっと みっくちゃん

天狗👺になってしまっていただぉ。。

外れた原因が分かっているので

対策簡単だぉ。

逆に読めばいいだけだぉ。

NOTE購入の皆さんには大変申し訳ない事をしただぉ。。






みっくちゃんの大予言その8

なので今回 みっくちゃんの大予言の通りにポジション組んだ方には

そんの損失をカバーするたげの事は当然やるだぉ❗️

しばらくここでオプションクロス考察法 逆相関版をツイートするだぉ。。

それで儲けてちょうだいだぉ。

それでこれから方向性は 当然のごとく⬇️だぉ




みっくちゃんの大予言その9

もっと早くこれを言いたかったけどアカウント削除してごぢゃごぢゃしてたからこんな時間になってしまっただぉ。。

ごめん🙇‍♀️ちゃいだぉ。

予想はここから19500〜19750ノックインだぉ。。

だがオプションクロス考察法も日々のクロスによって方向性コロコロ変わるだぉ。




みっくちゃんの大予言その10

長々と長文読んでありがとさんだぉ。

今回の教訓だぉ。

オプションクロス考察法も転換することがるだぉ。

転換する時は必ず失敗するだぉ。

なので100発100中はないだぉ。

そしてもっと重要な事は

やはり何度も何度言ってる

機械的ロスカットだぉ。

キャハハ〜💓💓👠




もう少し長い時間で見た場合

大口クロスがCALL.22000とPUT.18500に入ってるだぉ

これは何度も言うように今から両方ノックインするだぉ

で どちらが先か❓

ん〜天才少女のみっくちゃんにも分からない

今のところ五分五分だぉ

てか

予言外したか

天才少女から秀才少女格下げだぉ。

キャハハ〜💓👠





また今日もみっくちゃん暴言を吐いたアホをブロックしただぉ。。

みっくちゃんは消えると宣言してもいつ何どき戻って来るか❓

なのでここでみっくちゃん暴言批判はリプしない方がいいだぉ。。

もうこのツイート見れなくなるだぉ。

糞みっくと思っても黙って見てるだぉ。その方が身の為だぉ。




みっくちゃん未来株価が見える天才少女だぉ

あっ間違えた

秀才少女だぉ

ここからドンドン下がるだぉ

からでも全力売りOKだぉ

19500〜19750ノックイン間違いないだぉ

予言の損を今から取り返すだぉ

野郎ども打って打って売りまくれ〜

(外れる場合もあるからLC厳守だぉ)

キャハハ〜⤵️⤵️⤵️💓👠




オプションクロス考察法をやってみて感じた事だぉ

方向性が出てる時は当たりやすいだぉ

逆に方向性が出なくなった時

まり日足ベースモミモミした時が要注意だぉ

この時にクロスが正相関から逆相関に転換する可能性があるだぉ

なので日足ベースモミモミしたらポジションは一旦閉じた方がいいだぉ




入浴だうは

24600〜24800の巨大な窓を埋めに行く可能性大だぉ。。

これはチャート判断してるではないだぉ。。

オプションクロス考察を元にチャート確認してるだぉ。。

クロス判断してチャート確認する

これが秀才少女みっくちゃんのやり方だぉ。。。

キャハハ〜⤵️⤵️⤵️💓💓❗️👠




NOTEは使い物にならないだぉ

てか みっくちゃんの予想は日々のクロスによってコロコロ変わるだぉ

予想した翌日にドテンする場合もあるだぉ

定期購読マガジンが使えないと無理ぉ

翌日にまたNOTEで有料販売購入者負担かけ過ぎ

かと言ってツイッター無料の予想変更しても購入者に不満がでるだぉ。




もし今後

有料情報を発信するとしたら

みっくちゃん専用のSNSを開設するしかないだぉ

でもこれはやらないだぉ。

なぜならみっくちゃん未来が見える天才少女

あっ間違えた秀才少女だぉ。

当たり杉の副作用が出るだぉ。

こっちの方が怖いだぉ

予想屋商売はこの世で成り立たないだぉ。

キャハハ〜💓👠




みっくちゃんの大予言

今後225先物は20625を付ける事なく19500〜19750ノックインだぉ

これを明記しないと無意味だぉ

仮に19500ノックインすると2番底目指して19000ノックイン濃厚になるぉ

これは現時点での予想なので今後変わる可能性もあるだぉ

みっくちゃんは気分屋なので言う事がコロコロ変わるだぉ




みっくちゃんオプション考察基本的に大きな流れしら分からないだぉ。。

狭く読める時もあるがデイトレには向かないだぉ。

値幅が大きいので建て玉は余裕を持ってやるだぉ。

感覚としてはロスカットは500円幅

利食い1000円幅

みたいな感覚でやるのが理想的だぉ。。

キャハハ〜💓💓💓




オプション その1

基本的オプション買いはもうやらない方がいいだぉ。

今回てっきり21000ノックインすると思い込んでいたからみっくちゃんはCALL.21000を大量買いしてただぉ。

これもう手口情報ネット証券の建て玉も全て公開されてしまうだぉ。

今回みっくちゃんの買いが異常に突進していただぉ。





オプション その2

一目で誰が見ておかしいと判断出来るレベルだっだぉ

これを奴らが逆に利用した可能性もあるだぉ。

PUT.19500を1人3枚づつ10人買ったら30枚

500人買ったら1500枚

こんなのもう丸見えだぉ

ここまで来ると奴らはわざとノックインさせないだぉ

これがネット公開の悪影響だぉ

キャハハ〜💓



オプション その3

225先物225先物ミニキャパデカから今すぐどうこうと言う事はないだぉ

でもネット公開でみっくちゃんが今後もやり続けたらいづれ同じ現象が起きるだぉ

リアル友達や身内に話す人も居るだぉ。

ちりも積もれば富士山🗻になっちゃうだぉ

みっくちゃんが去る理由はこれだぉ!

2018-11-26

anond:20181126163948

その火傷ものちの護身完成に一役買ってるのかもしれんのう。

同じくらいの格?の独歩(妻帯者)と比べると黒星が多いように感じるのはやはりその辺の違いではあるまいか

2018-10-23

手痛い洗礼

anond:20181014140033

ゆるーく、しかも超テキトーに遊んでいるアズレン

そんなこんなでレベリングを兼ねて2-4までの全海域安全海域にし、お気に入りの艦が軒並みLv30を越えたのを確認して、3-1のミッドウェーに臨んだ。

ボス戦直前にはメインストリームービーも挿入され、エンプラ伝説マクラスキー隊に攻撃命令!盛り上がってまいりました。


そして戦いは終わり、どうにかボス加賀は倒せたが…とうとう初黒星そして初の撃沈やらかししまった。

しかも1隻じゃない。2戦やってどちらも2~3隻沈められるという大失態。

ちなみに被害が大きいのは前衛ではなく主力の方。

加賀の出現後、戦艦主砲に魚雷に航空攻撃と一巡してなお沈められず、手こずっているうちに…という流れ。

wikiの「3章からスキルや配置を意識しないと撃沈に繋がる」と警告された通りの展開になったわけで。

やはり序盤の山場(?)だけあって、そんな簡単にはクリアできねーよな、そりゃ。


というわけで、まず一にも二にもやるべきはボス用決戦艦隊に組み込む子らの強化。

つっても、どの艦を重点強化するかだよなあ。

一応、今手持ちにあるSR以上の艦は、

…この子からスキルの組み合わせを考慮して組むのかな。

そんで前衛の子は溜まったブリ使って2凸しとく感じ?

あ、ネルソンは2-3周回で偶然ドロップして、ヨークは建造で偶然(ry


あと、俺のプレイヤースキル問題

つーかボス戦で、特に加賀が登場してからは色んなものが画面を飛び交い、若干混乱気味だったり。

その中でどの敵を優先的に叩くか判断するとか、こりゃ慣れが必要か。

で、基本方針としては自爆ボートと敵の艦娘(?)を速攻で仕留め、可能な限り短時間加賀を引きずり出して、そっから加賀攻撃集中って筋書きでOK

負け戦ながら一つわかったのは、「量産型」って書いてあるやつはいくら沈めてもキリがないどころか、どんどん新手がでてきて逆にピンチに陥るということ。

それでも2章までは魚雷だけ避けてればゴリ押しでわりあい余裕だったけど、これから先は無理っぽいね


とりあえず、沈めた子は寮舎に送っとくか。

本当にごめんよ。

2018-06-25

俺は運動音痴で体育の授業も運動会苦痛以外の何物でもなかった陰キャ中の陰キャなので

成人した今でもスポーツ自分でやらないのはもちろん、見るのもぜんぜん好きじゃない

当時、特にサッカーが、授業でも部活とかでやってる連中に恫喝まがいに罵られるので本当に嫌だった

そういうのを拗らせたあまり日本代表ですら憎たらしいと感じている

大会めっちゃ惨敗しそうみたいな話を聞いていたので正直すごく期待していたのだが

ふたを開けたら大金星とかでまったく面白くない

TL見てる限り今の試合は先制されたらしいので、ぜひこのまま黒星をかまされていただきたい

2017-10-16

シーズンが終わった

追記:万年Bクラス、という書き方が宜しくなかったですね。個人的にはそのくらいのきもちだったのですが、不快にさせたら申し訳ないです。

万年Bクラス日本一からは長らく遠ざかっていた贔屓球団

負けたら野次を入れたし、勝てば選手以上に喜んだ。だからホーム球場クライマックスシリーズを迎えられると分かった瞬間は、本当に、泣くほど嬉しくて、ああこの球団が好きで良かったなと心から思えた。

初戦、則本相手によくあそこまで点数が取れたと思う。終盤は黒星が続いてたとは言え、楽天は侮れない強さを持っている。でも、今年は、今年こそは日本一に登り詰めてもおかしくないと信じてた。負けてすごく悔しいけど、ここまで連れてきてくれた選手たち、辻監督森慎二コーチ球団関係者の皆さんには感謝しかない。来シーズンも、その先もずっと応援します。ありがとうございます。お疲れさまでした。

楽天下剋上頑張ってください。出ていかれた身だけれど、岸の居る球団に是非日本一を掴んでほしいとも思う。でも、来年は負けない。絶対に。

2017-07-01

続・藤井聡太四段で学ぶ「観る将」入門

こんにちは。ほんの思いつきで書いた「観る将」入門記事https://anond.hatelabo.jp/20170623083815 )が怒涛のブクマいただきましたこと、厚く御礼申し上げます増田で1000どころか20もついたことないのに!

なるべく平易に、軽く、それでいて軽薄にならないように書いたつもりでしたが、「本当にこれで分かりやすいか?」「飯の話しかウケないんじゃないか?」などの葛藤もあったのでこの反響は素直に嬉しく思います

Twitterを見ると将棋漫画の作者様や本職の将棋ライター観戦記者の皆さんに怒涛のごとくシェアされており、極度の緊張で1日8時間しか眠れません。

さて、29連勝ですね。何が何やら分かりませんが、ともかく未知の領域です。

対局の雑感や今後の展望を語るとともに、前回の記事にいただいた質問等、私に分かる範囲でお答えしたいと思います

対局雑感

仕事の合間に中継をチラチラ見ていました。夕方頃には増田四段が勝ちやすそうな局面に見えたのですが、その後の藤井四段の角と桂を生かした反撃が鮮やかでしたね。

私のへっぽこ棋力では増田優勢に見えても、プロ的にはまだまだ難しかったということなのでしょう。

増田四段も持ち味を見せましたが中終盤にかけて藤井四段の強さが際立ったといった印象です。はてなの皆さんはもちろん増田推しでしたよね?残念でした~。

Q.将棋ことなんてわかんねえよ!そんなことより飯はどうだったんだ飯は!

竜王戦本戦比較的持ち時間が長い(各5時間)ので、昼夜2回の出前チャンスがあります

藤井四段→昼:豚キムチうどん 夜:五目炒飯品切れのためわんたんめん変更

増田四段→昼:ミニとんかつ定食 夜:ヒレカツ定食ライト(+肝吸い)

不本意な注文変更を強いられた藤井四段に対し、増田四段が気合のカツ連投で藤井四段の作戦変更を咎めていく展開となりました。

しか藤井四段が得意の麺類に切り替えて頑強に抵抗したため、最終的には増田四段にミニ+ライトという軽い打撃のツケが回ってきた格好です。

歩は将棋で最も重要な駒だが、歩のみで勝つことはできない。同様に、ジャブだけで飯対決には勝てないのだ。

ちなみに私が確認した中で藤井四段は本対局を含めこれまでに出前を22回、うち15回麺類を含むメニューを注文しています特に多いのはうどん(6回)や日本そば(6回)などの和麺であり、みそ煮込みうどんなど熱々系の注文も辞さない構えです。

これは「鍋焼きうどんも好きなのですが、熱いので、冷めるまで待っていると15分ぐらいかかる」とうな重転向した加藤一二三 九段とは対照的ですね。

前回いただいたコメント

いつも対局料とか賞金見ると将棋界のお金の回り方がよくわからなくて、スポンサーってどのくらいいてスポンサードすることでどれだけ利益があるのだろう

これはプロスポーツにおけるスポンサーと似たような話ですね。

スポーツにも囲碁将棋にも言えることですが、競技へのスポンサードは広告だけでなく文化振興という意味合いも少なからずあるので、スポンサードすることでこれくらい利益がありますというような定量化が難しい側面があります

分かりやすい例としては出版関連事業でしょうか。報道各社は主催する棋戦の観戦記等を出版したり、本紙に棋譜掲載しています。またマイナビ女子オープン主催するマイナビも棋書を多く出版しています

このような事例はスポンサードしたことによって直接的な利益を得ているとも言えるでしょう。

ちなみに日本将棋連盟の「棋戦一覧」( https://www.shogi.or.jp/match/から各棋戦の「詳細情報」を見ると主催者スポンサー)が分かります

主要タイトル戦は全国紙主催地方紙の共催が多いですね。他には囲碁・将棋チャンネルNHKなどの放送局リコーなど民間企業加古川市倉敷市など自治体主催のものもあります

日本将棋連盟収益が実際どうなってるのか気になる!という方は財務諸表https://www.shogi.or.jp/about/information_disclosure.html )などを眺めてみるのも面白いかもしれませんね。

プロ入り28連勝の棋士を5敗もさせる3段リーグかい地獄があるのか」

「あまり注目されないけど、プロ無双している藤井くん奨励会ではそれなりに負けている」

「これほどの怪物に5敗も土を付ける三段リーグが如何に地獄の魔境かってことだよな」

そうなんですよね。前回もさらっと説明しましたが、三段リーグは年に2回開催され、奨励会三段たちが各18局を戦って上位2名が四段昇段・プロデビューを果たすという地獄リーグ戦です。

これまでに60回開催されたものの未だに全勝で突破した三段はおらず、現時点では16勝2敗(5名)が最高成績です。

中には11勝7敗で辛くも昇段した者(2名)もいれば、14勝4敗という好成績を挙げながら昇段を逃した者(4名)[注1]もおり、年齢制限と相まってこの辺りも地獄とされる所以でしょう。

三段リーグで5敗してるってことは、やっぱこの連勝中に飛躍的に強くなってるってことだろうか。それともいまの三段に化け物の卵がひしめいているのか。

これはどちらとも言えるかなと思います。前回の記事でも触れましたが、棋士の力のピークは30代半ばまでとされており、例えばそれを過ぎた棋士が絶賛修行中の三段とまみえれば敗れることもあるでしょう。

新人王戦では都成竜馬三段(現四段。イケメン)が奨励会員でありながら優勝を勝ち取った例もありますインターネット対局や棋譜データベースの発達で研究障壁が下がった点も無視できません。

このあたりは現役棋士大平武洋六段のブログhttp://oohira243.blogspot.jp/2017/06/blog-post_36.html )が現場の肌感覚として参考になる気がします。

ただ、その一方で藤井四段が急速に成長しているのもまた事実だと思います。ここで彼の奨励会時代の成績を見てみましょう。奨励会ウォッチャー情報の継ぎ接ぎなので多少ずれがあるかもしれませんがご了承ください。

段級位勝敗規定
6級○○○●○○●○○○○昇9勝2敗
5級○●○○○○○●○●●○○●○●●○●●○○●●○○○●○○●○○○●○昇9勝3敗
4級○●●○○○○○○昇6連勝
3級○●●○●●●●●●B○○○A●○○○○○○昇6連勝
2級●●○○●●○●○○○●●○○○●○○●○●○●●○○●○○○○○●○●○昇9勝3敗
1級○●●○○○○○○●○○○○○昇12勝3敗
初段○●○●○●○●●●○●●●○○○○○●●○○●○休○○○●○昇12勝4敗
二段●●○●○●●●○●○○●○○○○○○●○●●○●○○○●○○○昇14勝5敗
三段リーグ○●○○○○○●○●○○○●○○●○13勝5敗・1位

通算208局132勝76敗(.634)

ご覧の通り昇級・昇段ペースはかなり早い部類ですが、プロデビュー後の彼ほど圧倒的ではない、というのはお分かりいただけるでしょうか。

3級まではあっという間でしたがここで少し足踏みをします。6連敗してるんですよ!6連敗!【アルファベットの補足:成績が悪いと「B」を取り、Bを保持した状態で再びBを取ると降段級、という仕組みです。規定の成績でA(通常の状態)に復帰します。】

初段・二段あたりが顕著ですが、昇級・昇段直後に少し黒星を重ねたのち、ぐっと勝率を上げていますカテゴリが上がるごとに成長曲線を描いてきているというわけですね。

二段で白星を重ね始めた頃から新たな成長曲線を描き始め、その勢いのまま三段リーグ突破し、プロデビューしたとすれば…?今の大ブレイクも決して不思議ではないのかもしれません。いや十分不思議だけども。

"三浦弘行九段騒動で揺れる将棋界に一時の安寧をもたらしました。"三浦九段冤罪被害者である事を今や将棋連盟も認めているのでここだけ訂正して欲しい

この件に関しては記事の本題から外れていたので詳細への言及を避けただけであり、三浦九段嫌疑をかける意図がないことは当該段落から十分読み取っていただけると思っています

したがって文章自体の訂正はしませんが、三浦九段への処分は明確に不当であったという事実はこの場で申し添えておきます。(「訂正」ではなく「補足」してほしい、という趣旨ならば理解できます。)

連勝記録が28、24、22、20、18と全て偶数になってますが何故ですか

ほんとだ……え、ほんとだ!すごい!気づかなかった!ちなみに18の下は17連勝(佐藤天彦佐藤康光丸山忠久)なのでたぶん偶然です…たぶん…。

おやつがどうのこうのいわれるのってニコニコが乗り込んできてからって印象だったけどそんなことないのかな

これはニコニコドワンゴ)がというより、インターネット環境それ自体の普及がもたらした現象であると言えるでしょう。もともと観戦記などで棋士食事話題にあがることはありましたが、

ネット中継が始まると盤上・盤外問わずあらゆる情報コンテンツとして逐一伝えられるようになりました。中でも画像情報は非常に訴求力が大きい。その流れにぴったりハマったのが食事おやつではないでしょうか。

各々の将棋スキルが観戦の満足度を左右していた将棋中継において、初心者上級者も一緒になってあれが旨そう!これが旨そう!と楽しめるものができたということは、昨今のブーム形成にとって非常に大きかったと私は思います

このあたりは観戦記者松本博文氏の記事https://cakes.mu/posts/12986 https://cakes.mu/posts/16722 )が参考になります

羽生さんの、タイトル持ち22連勝が偉業すぎる」

羽生さんの四冠時18連勝の対戦相手空前絶後

どちらも圧巻の記録ですね。四冠時の18連勝(2005~2006)を例にすると

日付勝敗先後氏名棋戦
9月10日藤井猛第64期順位戦 A級 3回戦
9月12日佐藤康光第46期王位戦 タイトル戦 第6局
9月16日佐藤康光第53期王座戦 タイトル戦 第2局
9月21日佐藤康光第46期王位戦 タイトル戦 第7局
10月1日佐藤康光第53期王座戦 タイトル戦 第3局
10月6日鈴木大介第64期順位戦 A級 4回戦
11月25日谷川浩司第64期順位戦 A級 5回戦
12月2日井上慶太第77期棋聖戦 最終予選 1回戦
12月11日中村修第55回NHK杯本戦 3回戦
12月14日郷田真隆第64期順位戦 A級 6回戦
1月12日佐藤康光第55期王将戦 タイトル戦 第1局
1月16日久保利明第64期順位戦 A級 7回戦
1月19日佐藤康光第55期王将戦 タイトル戦 第2局
1月24日先崎学第19期竜王戦 1組 ランキング戦 1回戦
1月26日佐藤康光第55期王将戦 タイトル戦 第3局
1月30日村山慈明第77期棋聖戦 最終予選 2回戦
2月1日佐藤康光第64期順位戦 A級 8回戦
2月12日谷川浩司第55回NHK杯本戦 準々決勝

NHK杯戦の日付は放送日)

竜王戦1組(全棋士上位16名のクラス

順位戦A級(全棋士上位10名のクラス

王位戦王座戦王将戦(全棋士参加棋戦を勝ち抜いた1名とタイトル防衛戦)

以上の5棋戦で驚異の14勝(!)を挙げています。ちなみにそのうち8勝を挙げた相手佐藤康光ですが、当時の彼はA級に所属し、棋聖タイトルを保持し、王位王座王将の3棋戦全てを勝ち抜いて羽生四冠への挑戦権を得た強豪中の強豪です。

その他の棋士たちも皆当時の一線級ばかりです。もう何が何だかわかりません。一体何なんだよ。将棋星人かよ。

Q.で、藤井四段の次の相手は?

次の対局は前回と同じ竜王戦決勝トーナメント2回戦!勝てば77万円!

https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/30/hon.html

相手佐々木勇気五段(4組予選優勝)です。ジュネーブまれ埼玉育ち、ピュアで熱い好青年です。レーティングは1779で全棋士中14位。(2017/7/1)

昨年藤井四段が最年少(13歳2ヶ月)で奨励会三段となってちょっとした話題になりましたが、実はそれまでの最年少三段記録保持者(13歳8ヶ月)が彼、佐々木勇気です。

1回戦の増田四段と同じく16歳でプロデビュー竜王戦4~6組予選は若手の登竜門であり、若手有望株はやはりデビューが早い傾向にありますね。

そうした経緯もあってか、彼自身藤井四段に対しては胸に秘めたものがあるのかもしれません。

叡王戦藤井聡太四段vs梶浦宏孝四段)では定刻前の対局室に現れて並外れた存在感を放ち話題になりました。おそらく彼は秘めてもバレるタイプですね。(参考: http://www.nicozon.net/watch/sm31378949

そしてこの二人がいつ戦うのか?という話になるわけですが…なんと明日です!

https://www.shogi.or.jp/news/2017/06/72_12.html

将棋連盟ライブの他にもニコニコ生放送AbemaTVで中継されます日曜日なので視聴者数がすごいことになりそうですね。

いい機会なので将棋よく分からない…という方も少し覗いてみてはいかがでしょうか。おすすめ時間帯はお昼前と夕方です。昼前にはどういう戦いになるかがおおよそ定まり、昼食予想でコメント欄が賑わいます

また夕方以降は一手一手が形勢を左右するスリルがあり、飯だけでない真剣勝負の一面を垣間見ることができるでしょう。

土曜日ですね

本当は昨日書き上げるつもりでしたが、プレミアム残業フライデーで無理でした。

藤井四段の連勝はいずれ止まります。それは明日かもしれないし、ひょっとしたらあと何ヶ月も続くかもしれません。それまでの間、将棋界の外をも巻き込んだ狂騒を楽しみたいと思います

ちなみに私の今日の昼食はベーコンを大量に入れたペペロンチーノでした。シンプルで奥深い棒銀のような料理ですね。では。

[注1]14勝で昇段を逃した4名は全員その後のリーグで四段昇段を果たしているため、14勝できるほど強ければいずれは上がれるとも言えます。4名の中にはあの豊島将之八段も!

2017-06-23

藤井聡太四段で学ぶ「観る将」入門

ついにやってしまいましたね。藤井聡太四段がプロデビューから負けなしの28連勝を飾ったことで将棋界のみならず大きな話題になっています

ここまでくるともう勝つ度にニュースとなり全国を駆け巡るので、嫌でも将棋話題を耳にする人も多いでしょう。

ただ将棋界・将棋プロ制度一般的にはあまり知られていない側面も多い業界です。

そこで将棋プロ制度を全くご存知ない人のためにFAQ形式で学んでいく増田を書きました。藤井四段のみならず将棋界がニュースになった時に一役買えたら何よりです。

Q.藤井くんってデビューしたてなのにもう「四段」なの?早くない?

A.

この疑問についてはプロへの道程から説明しなければなりません。

将棋プロ棋士になるには日本将棋連盟棋士養成機関・新進棋士奨励会通称奨励会」)に入会するのが最も一般的ルートです。

奨励会に入会すると、師匠推薦などで多少の上下はあります基本的には6級が与えられ、他の奨励会員たちと対局して昇級・昇段を目指していきます

ちなみに奨励会の6級はアマチュアの四段に相当すると言われています。これは地方アマ大会であれば上位を狙える棋力です。

そうして6級~1級~初段~二段と昇級昇段を繰り返し、三段に到達した奨励会員は同じく三段の奨励会員たちを集めた「三段リーグ」という地獄、もといリーグ戦に参加します。

半年をかけて行われるこの三段リーグの上位2名が「四段」に昇段し、晴れてプロデビューとなります

藤井聡太くんも上記のルートを辿って最年少で三段に到達し、三段リーグ初参加で1位(13勝5敗)となって四段昇段・プロデビューを果たしました。

まり将棋界では四段からプロ棋士キャリアの始まりなのです。

Q.っていうかそんな強いのにまだ四段なの?昇段の条件ってどうなってんの?

A.

プロ棋士の段位はレーティングのように上下しないので、確かに棋力を示すものではありますが、それと同時に積み重ねたキャリア・実績を示すものでもあるというのが私個人見解です。

したがって、今現在勝ち星を挙げているからといってすぐ段位に反映される類のものではありません。

プロ棋士の昇段規定については連盟サイトに詳しくまとめられています

https://www.shogi.or.jp/match/dan_provisions/

いきなりこんなん見せられてもよーわからんという方のために解説すると、昇段条件には大きく分けて2種類あります

【1】棋戦成績

棋戦(大会)での成績に伴う昇段です。

「〇〇戦×組昇級」「◎◎ランキング戦2回連続昇級または3回連続優勝」「全棋士参加棋戦優勝」「タイトル挑戦」などと書いてあるものです。

デビューしたての四段でも勝ち続けてタイトルマッチに挑戦すれば五段になれますし、

将棋最高峰タイトルの「竜王」に挑戦すれば七段、「竜王」奪取に成功すれば八段へジャンプアップすることも可能です。

これらの条件を達成すれば昇段に値するというのは、詳しくない方でもなんとなくお分かりいただけるかと思いますイメージとしては「J2だけど天皇杯で優勝したのでJ1に昇格!」みたいな感じです。違うか。

【2】勝数規定

段位への評価を難しくしているのがこの勝数規定存在ではないでしょうか。

「●段昇段後公式戦***勝」とあるのがそれです。

タイトルや優勝に縁がなくとも、公式戦で勝ち星を重ねればいずれは昇段が(理論上)可能です。

これはつまり勝率が.333の四段でも200敗して100勝すれば五段になれるということでもあり、純粋な強さを示しているとは言えないでしょう。

ただ、先日の加藤一二三 九段のように成績による強制引退制度がある以上、脚光を浴びることはなくとも安定して勝利を積み上げる棋士への評価軸として、勝数規定一定機能果たしていると私は考えます

ちなみに勝数規定のみで九段に達した棋士ゼロ、八段に達した棋士はこれまでにわずか6名しかいません。彼らは皆スターとなる機会は少なくとも、安定して長く勝ち続けてきた棋士たちです。

棋士の段位と実力は、上記2つの評価軸や勝率、現役生活の長さなどの要素をバランスよく取り入れたうえで語られるべきでしょう。

Q.段位については分かったが、もっと分かりやすい強さランキングとかないのか?

A.

有志のELOレーティングサイトがあります

http://kishi.a.la9.jp/

レーティング」→「棋士ランキング」と進み、現在トップ10を見てみましょう。(2017/6/22)

順位名前レート増減
1佐藤天彦名人18832
2羽生善治三冠棋聖王位王座186918
3豊島将之八段185513
4稲葉陽八段18412
5菅井竜也七段184137
6久保利明王将1834-4
7渡辺明竜王棋王1832-27
8永瀬拓矢六段1802-7
9斎藤慎太郎七段179930
10糸谷哲郎八段1784-14

このランキングであればおおよそ世間的な評価と近い結果が得られるのではないかと思います。ここ数年で羽生を除く羽生世代棋士たちが一斉に順位を下げ、若手強豪がトップ10に多く名乗りを挙げていますね。

いよいよ本格的な世代交代を感じさせるランキングです。

では藤井聡太四段のレーティング増減も見てみましょう。新人四段のレーティング初期値は1500です。

年月順位レート増減
2017年6月35169262
2017年5月49163035
2017年4月61159534
2017年3月77156125
2017年2月87153627
2017年1月9715096
2016年12月1041503-

わず半年で35位へジャンプアップしています。まあ公式通算28勝0敗なので当然ですが。

ちなみにこのサイト、対局情報のみならずレーティングに基づく期待勝率や両者の対戦成績(2001年度以降に限る)も見られるというデータ厨垂涎のサイトとなっています

盤面データを見ながら観戦するのも面白いのですが、このように棋士たち自身データを見ながら観戦するのも…こう…非常に…楽しい…です…フフ

「でもソフトには勝てないんでしょ?」とすぐ言いだす人にはこういう対人競技としての面白さがあまり理解されないのでちょっと寂しいですね…。

Q.藤井四段、強いのは分かるんだけどデビューから負けなし28連勝はちょっと話ができすぎじゃない?

A.

できすぎです。(断言)

はいえ、はてな推薦図書ヒカルの碁」をお読みになった皆さんならお分かりの通り、碁でも将棋でも各人の棋力がどの段階で成長するかはなかなか推し量りにくいものです。

碁会所巡りや洪秀英との戦いを経て短期間に急成長を遂げた進藤ヒカルのように、三段リーグからプロデビューにかけて藤井四段の棋力が更にワンランクアップしたと考えるのもさほど不自然ではないように思います

何より彼は奨励会時代から注目されていたので、先輩棋士からの教えを得る機会も多くあったのではないかと推測します。才能と環境バランス良く備わった結果が今こうして表れているのではないかなと、いちファンとしては感じています

Q.こんな大ニュースなっちゃった話題作りのために手を抜いてる棋士絶対いるでしょ…

A.

いるともいないとも断言できませんが、棋戦は基本的トーナメント方式であり、勝てば勝つほど収入(対局料)が入ります

また、藤井四段は新人なのでトーナメントの最下層からスタートです。

たとえ頂点まで勝ち進むことは難しくとも、目の前の予選1回戦・2回戦をわざわざ連盟話題作りのためにみすみす逃す棋士いるかというと…正直ちょっと考えにくいです。特に藤井四段と当たる可能性の高い若手棋士たちなら尚更です。

私も一部の棋譜をチェックしていますが、盤石な内容ばかりではないもの藤井四段自身の強さは疑いようがありません。

それに加えて本人の勢い、対局する両者へのプレッシャー、加熱する取材、それらの要素が何かしら組み合わさってこのような記録が生まれたと考える方がより自然です。

Q.羽生善治ってもっとたくさん連勝してるイメージあったわ。100連勝とか。

A.

さて、こちらは歴代連勝数ランキングです。

順位名前年齢肩書(当時)連勝数達成年
1神谷広志26五段281986~87
-藤井聡太14四段28(継続中)2016~17
3丸山忠久24五段241994
4塚田泰明22六段221986
-羽生善治21棋王221992
-山崎隆之22五段222002~03
7有吉道夫49九段201984
8羽生善治17五段181987~88
-中田宏26五段181991
-丸山忠久28八段181999
-羽生善治35四冠(!)182005
-永瀬拓矢18四段182010~11

ここから連勝記録が出やすい条件を見出していきましょう。

【条件その1】低段

上記ランカーたちの多くが四段ないし五段という低段時代に記録を達成しています

これはどういうことかというと、まあ身も蓋もないですが「強豪との対局が少ない」です。

裏を返せば「勝てば勝つほど強豪と当たる」という当たり前な事象があり、このあたりに羽生善治三冠の連勝記録が意外と伸びていない理由があるものと思われます

はいえそれでも歴代トップ10に3回もランクインしてたり、そのうち2回はタイトル保持者として強豪ばかりをなぎ倒して達成していたりと、十分ヤバい棋士ではあるんですけどね。

また、デビューから間もない低段棋士は対局相手にあまり研究されていないというアドバンテージもあるでしょう。

【条件その2】若い

合計12の連勝記録トップ10のうち、3つは10代、7つは20代で達成されています

将棋思考力を試されるゲームですが、プロとして対局を消化するのは体力勝負でもありますタイトル戦ともなれば「一人あたりの」持ち時間は3時間~6時間にも達します。

対局の度に盤の前で何時間も考え続けて勝利をもぎ取る体力、これを10何局20何局と積み重ねるためにはやはり若さが大切なのかもしれません。

実際、棋士の力のピークは20代から30代半ばであるとしばしば言われます。この数字だけ見るとアスリートに似ていますね。

そしてランキングに戻ると有吉道夫九段の49歳20連勝が光り輝いて見えます羽生四冠35歳18連勝はもはやチート

【条件その3】強い

当たり前のことですが、強くないとそもそも勝てません。以上です。

…というのもアレなので、連勝記録トップ10ランカーたちの通算勝率を並べてみました。(現役棋士のみ)

順位名前対局数勝数負数勝率最多連勝数
1藤井聡太四段282801.00028(継続中)
6羽生善治三冠191613705440.71622
11永瀬拓矢六段3372371000.70318
20山崎隆之八段8555582970.65322
29丸山忠久九段13468564900.63624
54中田宏樹八段12167224940.59418
88塚田泰明九段13207215990.54622
139神谷広志八段11645576070.47928

プロ将棋では通算勝率が6割あれば実力者とみなされることが多いです。この辺は通算対局数や個々人の主観によっても変わってきますが。

ちなみに対局数1000以上の棋士で7割勝ってるのは羽生善治三冠ただ一人です。恐ろしい恐ろしい

こうして見ると連勝記録ランカーたちは通算勝率もおおむね5割後半~7割をキープしており、また神谷八段と藤井四段を除く全員にタイトル挑戦ないしタイトル獲得経験があります

したがって、勝率の高い、強い棋士が連勝記録を出しやすいと言えるでしょう。まあそりゃあそうよね。

連勝記録が出やすい条件

【低段】【若い】【強い】

藤井四段はこの3つを兼ね備えているので、デビューから負けなし28連勝も当然の結果ですね!!(藤井連勝ストップ予想を書いた紙を破り捨てながら)

Q.テレビでやってたけど藤井くんが休憩中どんな飯食ったかとかどうでもよくない?

A.

どうでもよくないです。これはとても大切なことです。もちろん彼が出前を注文した店に殺到するような行為は厳として慎まなければなりません。

しか将棋ファンにとって「棋士食事」は一大コンテンツでもありますメインコンテンツとまで言うとさすがに過言です。

古来から将棋棋士たちは盤面のみならず食事面でもしのぎを削ってきました。その元祖と言えるのはかの加藤一二三 九段でしょう。

対局の度にうな重を平らげ、板チョコをまとめてボリボリ。近年もカキフライ定食チキンカツ定食ダブル注文で中継を沸かせ、故米長邦雄との"みかん対決"は今なお語り継がれています

上の連勝数ランキングに登場した丸山忠久九段も大食漢で知られています。一部のタイトル戦では1局に2日をかけて戦うのですが、緊迫感が最高潮に達する2日目の夕食にステーキを注文した鉄の胃を持つ男。

竜王戦の昼食ではカツカレー味噌ラーメンダブル注文を決めて健啖丸山を高らかに宣言し、三浦弘行九段騒動で揺れる将棋界に一時の安寧をもたらしました。

(一方、その裏では解説加藤一二三 九段麻婆豆腐+かに玉+中華粥を注文していた)

かの羽生善治タイトル戦で「寿司ジンジャーエール」という新手を残しています一見奇抜な組み合わせだが、ガリの生姜成分をジンジャーエールで補強しようという意欲的かつ独創的な指し回しだと話題になりました。

ちなみに、将棋棋士比較的しっかり食べる一方で、碁の棋士は少食派が多いのだとか。そういえば塔矢アキラも対局日は昼食をとらないキャラクターでしたね。

この辺はいずれどなたかにしっかりとしたデータを取っていただきたいものです。データ厨なので。

Q.次勝てば新記録なんでしょ?次の相手ってどんな人?

A.

やべーやつです。

増田康宏四段(19歳)。26歳以下・六段以下のプロ棋士三段リーグ上位者などが参加する「新人王戦」を昨年10代で優勝している期待の若手です。

プロデビューは16歳。彼も三段リーグ在籍時に藤井四段と同じ「現役中学生棋士」となるチャンスがありましたが、上位直接対決での黒星が響いて失敗。中学生棋士中学生棋士になりかけた男の対決です。

増田四段のELOレーティングは1712。藤井四段の期待勝率は47%ですがこの数字は現状あまり当てにはなりませんね。

先月単独インタビューが公開され、「矢倉(戦法)は終わりました」「("興味のある戦法は?")ないです」「("好きな将棋格言は?")特にないです」「(研究会は)行くのが面倒」「詰将棋意味ないです」

などの強烈なパンク発言話題を呼んでいます

https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=73003

彼はAbemaTV企画非公式戦ながら藤井四段に敗れ、「初めて年下に平手で負けた」と悔しさを露にしているため、次戦を増田四段のリベンジマッチとして観戦するのも面白いでしょう。

Q.藤井四段は次勝つとどうなるの?

A.

藤井vs増田の戦いが行われるのは将棋界で「名人」と並ぶ最高峰タイトル竜王」への挑戦権を争う竜王戦決勝トーナメントです。

https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/30/hon.html

から1組~6組のクラス別予選を勝ち抜いた棋士たちによる変則トーナメントで、藤井四段は一番下の6組予選で優勝、増田四段は5組予選で優勝しての参加です。

ちなみに竜王戦決勝Tは対局料が公開されていますトーナメント表に書いてある数字がそれです。

藤井四段は6組予選優勝で既に93万円を獲得しており、

決勝T初戦で増田四段に勝てば52万円を獲得します。

勝ち進んで挑戦者決定戦に進めば450万円。

挑戦者になればたとえ敗れても1,620万円、

竜王」のタイトルを奪取すれば4,320万円です。(将棋界最高額)

もう一つ言うと、竜王戦6組予選はアマチュアにも門戸が開かれています。夢がありますね。(なお、プロ並みに強いアマチュアに限る)

金曜日ですね

さて、天才たちのことばかり書き連ねていたら疲れました。

平日も残すところあと一日。われわれ凡人は今日も地に足をつけて、やっていきましょう。

2016-12-08

シャドウバースがもうすぐ半年だけど相変わらず切断ゲー

このゲームには「切断」というテクニックがある。

これはタイミングよくゲームを終了させることで敗北を無効化させる技術である

悪用されては困るので具体的なタイミングは書かないが実際にこれは行われている。

このゲームプレイした事がある人はこのゲームの切断頻度が異常な事に気づくだろう。

試合で負けが確定したかスマホの電源を落とした。

負けた腹いせ。

考えられる要因は複数あるがそれでも同じ系統の他のゲームと比べて明らかに回数が多い。

その正体は切断による敗北無効にあるのだ。


「切断」が大きな効果を発揮するのはランク戦と2pick(リミテッドドラフトモードハースストーンにおけるアリーナ)だ。

ランクでこれが成功すれば勝率100%(流石に毎回は難しいだろうから少しは下がるだろうが)で突き進むことが出来て簡単ランクが上がる。

特に今月からランキング上位になると報酬が与えられるようになったので切断の頻度が上昇している。

ゲームにおいて特別な事をする必要はなく普通に試合をして負けそうになった時に「切断」を使えばいいだけなのだからそりゃ増える。

やる理由がないうちはやらなかった人が次々に手を出している。

さらに2pickではいよいよやる理由が出てくる。

このモードは5回戦った成績によって貰える報酬が変化する。

5回戦って一度も負けなければ結構な量のゲームマネーが手に入り無限にこのモードを回す事が出来る。

ここで「切断」を使って負けた試合を無かったことにし勝つまで試合を続けることができればアリーナ全勝の報酬を貰える確率はグッと高まる


abemaが問題を起こしたことでシャドウバースまで風評被害を受けた事は残念に思う。

ネット住民のよく調べもせずに何でも叩いて回る性質についても残念に思う。

そしていまだにその話題ちょもちょもすと暴れまわっている人達の頭も残念だ。

だが「シャドウバース問題のあるゲームである」という指摘だけは間違っていない。

その理由運営している会社がアソコだからではなくこのゲームにまかり通るこの「切断」が未だに放置されているからだ。

このゲームが始まった当初から問題になっていたこ問題運営はい対処するのだろうか。

アリーナが始まって少し立った頃に報酬を下げられたことがあるが今思えばあれは「我々は切断に対処することが出来ません」という白旗だったのかも知れない。

通常の勝率でなら問題なかった報酬の配分に「切断」が加われば本来あるはずだった黒星が消え白星けが残ることになる。

そうなれば当然プレイヤー全体における報酬の量が入場料を大きく上回ってしまう。

そこでやるべきは「切断」が出来なくすることだったはずなのだが、サイゲームスが選んだのは報酬を下げることだった。

という話だ。

まあ報酬が下がった事自体はどうでもいい。

「切断」への対処を出来ないまま半年が過ぎ未だに知らん顔をしている態度に問題がある。

しかしたらサイゲームスという会社は本当に駄目な会社なのかも知れない。

今更ながらにそう思えてきてしまった。

2014-09-01

『雌雄を決する』は性差別、『白黒はっきりさせる』は人種差別

雌伏』は性差別、『黒星』は人種差別

『女々しい』は性差別、『腹黒い』は人種差別

2014-03-03

http://anond.hatelabo.jp/20140303113157

なんかこの「一番答えて欲しい質問黒星★つける」文化

最近どっかで見たなー。どこだっけかなー。

2013-08-25

http://anond.hatelabo.jp/20130825164722

学歴の話をしながら「的を得てる」はだいぶ格好悪いね(苦笑)

ん?

射撃の場面を想像して「的を得る」はずがない、「的を射る」ものだ、という誤解です。これは漢語に由来する表現であることを知らず、日本語として「的を得る」はずがない、と思ってしまうのです。語源の『大学』・『中庸』にあるように、「正鵠(せいこく)を失う」という表現からきています。この場合の正鵠は「正も鵠も、弓の的のまん中の黒星(『角川漢和中辞典』)」のことで、射てど真ん中の黒星に当てることができたかどうか、当たったら「得た」といい、はずれたら「失う」と表現していたのです。矢で的を射るのは当り前としても、必ずしも的に、まして正鵠に当たるかどうかは示していない表現が「的を射る」です

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1311694733

2013-04-19

電王戦最終局は明日

ということで、これまでの4局を振り返ってみた。

第1局 3月23日(土) 阿部光瑠 四段VS習甦

阿部光瑠(こーる)は訛りがかわいらしい18歳。プロ棋士チームでは三浦、船江に次ぐ三番手の実力の持ち主で、船江に次いで勝つ可能性が高いと目されていたが(三浦は相手が強いので……)、それでも率直に言って彼が勝つと本気で予想していた将棋ファンは多くはないだろう。

まりプロ棋士チームは5連敗か、よくて1勝4敗だろうと思われていた。そのくらいの圧倒的な実力を、コンピュータインターネット上の対局サイト将棋倶楽部24などにおいて見せつけていたのだ。

そんな下馬評を、こーるはこれ以上ないくらい鮮やかに覆した。習甦の桂跳ねからの無理攻めを誘い、圧勝

局後のインタビューによれば、こーるは提供された習甦での事前の練習将棋をかなり入念に行っており、今回の将棋も練習で発見したコンピュータの穴のようなものを突いた、という側面もあったようだ。そのため、純粋な実力でなくバグを利用しただけ、という評価もないわけではない。

しかしともあれ、(少なくとも団体戦としては)勝敗は見えていると考えていた将棋ファンの横っ面を思いっきりひっぱたくような衝撃的な圧勝であり、これによって一気に電王戦が盛り上がったことは間違いがないだろう。

第2局 3月30日(土) 佐藤慎一 四段VSPonanza

第1局の圧勝で、軽薄なる我々将棋ファンはあっさり手のひらを返し、意外とコンピュータはたいしたことないのではないか、という空気も生まれつつあった。

電王戦開幕前にはほとんど勝ち目がないだろうと考えられていた佐藤慎一(サトシン)だが、対局当日には案外あっさりサトシンが勝つのではないか、という声もそれなりにあったように記憶している。ここで実際サトシンがあっさり勝ってしまえば、それはそれで電王戦は盛り上がりに欠けるものとなっていただろう。

しかponanzaは、忘れっぽい将棋ファンにコンピュータの強さをしっかりと再認識させてくれた。少々拙い序盤ながら決して形勢に大きな差をつけられることなく追走してゆき、圧倒的な終盤力できっちり差し勝つ。ponanza将棋は、我々が見てきた「強いコンピュータ」の将棋のものであった。

この対局で、現役プロ棋士コンピュータに初の黒星を喫することとなった。歴史的な一敗。そして序盤の拙さも含めあらゆる意味コンピュータらしいponanza将棋は、この一敗をもたらすに相応しいものであった。

第3局 4月6日(土) 船江恒平 五段VSツツカナ

1勝1敗で迎えた第3局。既に述べたとおり船江恒平は三浦に次ぐ実力者で、人間コンピュータ双方ともに力を尽くした戦いとなることが期待されていたが、はたして本局はそうした期待にたがわぬ名局となった。

上位棋士の実力を発揮して優位を築く船江。傍目にはかなりの大差と見えたのだが、68手目△2二金打がコンピュータ面目躍如たる一手だった。

受け100パーセント

将棋では、こうした反撃の味を含まない手を指すようでは基本形勢が悪いとしたものであり、実際厳密には船江の方が良いのかもしれない。だが(プロ棋士も含む)観戦者の多くが楽観していたほどの大差でなかったことは明らかであり、人間盲点を突く74手目△5五香以下ツツカナが逆転した点をとってみても、コンピュータの読みの確かさが改めて裏づけられた形である

さらにこの後、いわゆる水平線効果コンピュータは特定の手数で読みを打ち切るため、打ち切り後に好手がある場合にそれを考慮に入れられず悪手を指してしまう現象)でツツカナは敗勢に陥るものの、粘り強い指し手を続けて再逆転を果たす。

コンピュータのこれでもかという程の中終盤の強さと、それに追随できるだけの船江の高い実力があってはじめて実現した、まさに名局であった。

第4局 4月13日(土) 塚田泰明 九段VSPuella α

第2局・第3局とコンピュータが連勝したことで、将棋ファンの空気は再び「コンピュータ強し」へと変わっていった(まったく調子のいいものである)。そしてその強いコンピュータに対し塚田では勝てないだろう、との見方大勢を占めていた。

対局はそんな大方の予想どおりに推移した。Puella αが攻めをうまくつなげ、塚田は74手目△1五と以下入玉をめざすもののその代償として飛車角を失う。相入玉となった場合(Puella αが入玉できることは確実な情勢であった)大駒(飛車角)各5点、小駒(それ以外)各1点として24点に達しないと負けとなるが、10点分の大駒を失った塚田が24点に達することは絶望的であり、つまり将棋としてはこのあたりで終わったと言ってよい。

ところが塚田はその「終わった」ところから約150手も指し続け、なんと最終的には引き分けに持ち込んでしまうのである。これは入玉将棋に十分対応できないコンピュータの自滅によるものであり、この約150手はバグ探しのような将棋とは別のゲームであったと評さざるを得ないだろう。

将棋としては大変微妙な部分もあったのだが、なんとしても大将につなげたいという塚田の執念が胸を打ち、特に将棋になじみのない一般人を中心に大きな話題となった一戦であった。



こうして見ると、どの対局も盤上にせよ盤外にせよ何らかの見所があってなかなか面白かったな。

で、数々のドラマを生み出してきた電王戦も、いよいよ最終第5局。

第5局 4月20日(土) 三浦弘行 八段VSGPS将棋

A級棋士三浦弘行が勝って人間の意地を見せるのか、GPS将棋が勝って新時代の到来を宣言するのか。

注目の一戦は明日午前9時30分スタート

2012-08-10

iTunesメモ

白星の消し方

アルバムのレートを出して黒星を消す

アルバムのレートを隠す

2011-05-03

はてブマイナススター黒星的な)が欲しい気がしてきた。

一人1ブクマに1つ、っていう制限つきで。

2011-02-03

ゲームをやりこむことに対する「飽き」

元増田ゲームをムダにやり込む人間だった

ハイスコアを出すことに情熱を注ぎ、ネットが繋がれば日本世界自分プレイしているソフトハイスコアランキングなぞを探したり、なければ作ったりした

人間が一番だった。

しかし、最近やる気が起きない。

TASが出てからというもの、「極める気にならない」

TASと、実際タイムアタックをすることが全くの別物だということは承知している。

承知しているが、奮起しない。

まあ、理由は承知しているだろうから、敢えて書かない。

だいいち、TAS作成するもののうち、どれだけが自らソフトを買い、けして違法ダウンロードをせずに自らのソフトからデータ抽出しているのだろうか。

まあ、それはいい。

TAS動画を見る者のうちいったいどれほどがそのゲームプレイしているのか。

だいたい、あれの愛好家は人間がしているものをRTA以外認めていないではないか

しかし彼らは違うという。本当に違うと思っているとはこちらとしては思えないが。

将棋人間黒星を付けるような時代だから、時流と言い切ってしまえば、それまでだ。

TASという文化が生まれた瞬間からゲームをやりこむ人間ゲームを「極める」必要はなくなったのだ。

ハイスコアなんか極めたって面白くもなんともない。TASの方が見栄えもいい。あらゆる面でいずれ負ける。

2010-06-28

ヒョードルが負けて考えたこと。

ヒョードルが負けた。2000年に高阪に負けて以来、じつに10年ぶりの黒星だそうだ。その高阪戦だってファーストコンタクトで不運にも目の上を切ったヒョードルドクターストップがかかったもので、負けたヒョードルはピンピンしていたし、高阪は済まなそうにリング上で頭を下げていた(このときの高阪の態度はじつに立派だった)。

昨日、ヒョードル三角締めを取られたそうだ。柔道出身なのにストライカーとしても異能者だったヒョードルは、今までだって何度も三角に取られる展開を経験していたはずだ。相手を倒して前からマウントを取りに行けば、まず下の選手三角を狙う。それを100%の確率で潰しきってきたヒョードルが、わずか1分かそこらで三角を取られたというのだから、やはり、ヒョードルのなかに変化というか、退化が訪れていたと考えるべきなのだろう。

ぼくはヒョードルと同い年だ。33歳という年齢は、若者というにはトウが立ちすぎているし、かといって立派な大人というには精神的にも銀行口座的にも決して豊かな蓄えがない、そんな感じの世代だ。いわゆる氷河期、76世代といわれるぼくたちの年代でもっとも有名なのはたぶん中田英寿だろう。ぼくは中田ペルージャでのデビュー戦でユーベ相手に衝撃的な2発を叩き込んだことをよく覚えているし、彼が旅人に転じたのを微妙な気分で眺めたりもした。

この10年、中田もぼくも、その程度の差はものすごいのは当然なのだが、いずれも挫折や苦悩を経験し、己の限界を知り、別の道を模索したりしてきたわけだ。ぼくはといえば、ようやく、なんとなく、今後の生きる道のようなものが見え始めてきている。

10年前、大きな挫折を経験したぼくは、その後3年くらいを無為に過ごした。心を殺して死んだ目でアルバイトに勤しみながら、いつ死のうか、とそんなことばかり考えていた。駅のプラットホームで思わず座り込んでしまったこともあったし、アルコール中毒寸前までいったこともあった。6畳風呂なしのアパートは荒れに荒れ、押入れのなかはネズミの死骸と糞でとんでもない悪臭を放った。

何度か訪れた再起のチャンスも、手を伸ばせばするりと抜け落ちていった。がんばって稼いだ金をかすめ取られたりもした。何もうまくいかなかった。そのたびに血が出るほど唇を噛んで、なぜだ、なぜだ、何が悪いんだ、そう自問自答を繰り返したが、巡ってきたチャンスが大きければ大きいほど、ぼくは深く傷つくだけだった。そんな日々のなかで、いつしかぼくは自分に期待することをやめた。人は希望さえ捨ててしまえば、二度と絶望に泣くことはないのだ。ぼくはそうして、生きることを選んだ。

20代の後半になったころ、ぼくは過去のいろいろなものを捨てて、新しい仕事に就いた。その会社のトップを仮想敵に見立てて、そいつらを打ち負かすことだけを考えて働いた。働けば働くほどそいつらは打ち負かされるどころか潤うわけだが、そいつらが「君が必要になった」という顔をする瞬間にだけ快感を求めて、その顔をひとしきり眺めては会社を変えた。今の会社のそいつはたいへんな強敵で、とうてい打ち負かすことなんてできそうもなく、ならばそいつに助けてもらおうと考えを変えた。考えを変えたら、時計の針がゆっくりと回り始めた。気が付けば、10年前にぼくを深く傷つけた場所が、違う立場で目の前に広がっている。

その10年、ヒョードルは勝ち続けてきたのだ。スポットライトの中で、勝者であり続けてきたのだ。そう考えたら、くらくらした。コンマ数秒、気を抜けば打ち負かされていたかもしれない。殺されていたかもしれない。そういう緊張感のなかで、ヒョードルは勝ち続けてきたのだ。

10年前、ぼくは特別な人になりたいと願っていた。その願いに目がくらみ、いつのまにか普通の人ですらなくなってしまっていた。それから普通の人を目指して、いまようやく、普通の人になれたという実感がある。

その10年を特別な人として過ごしたヒョードルは、今回の敗北で普通の「強い選手」のひとりになった。契約の関係で、少なくとももう1試合リングに上がることが決まっているそうだ。これからもヒョードルは、勝ったり負けたりするのだろう。

本当に面白いのは、これからだぜ?

僭越ながら、そう言ってやりたい気分だ。

2010-03-24

男の人が女の人に口喧嘩で勝てないとか言うこと

最近どこかで目にしたんだけど、どこだったかはわすれちゃった

確かに女の人と口喧嘩して、僕のほうが押し黙ることはある

まぁ、口喧嘩勝敗のつけ方がよく分からないけど、相手を黙らせたら勝ちって言うのであれば、僕は往々にして男女間では黒星が多いと思う

それは、相手の言っている事に対して自分の反論がなくなったというよりは、「もうだめだ、何を言っているんだこの人は」みたいな感情が芽生えてきてもう口を開くのも嫌になってしまうから。もしくは、明らかに相手の言っていることが間違っていて、その証拠(ぐぐれば分かるような)もあるような状態になってしまったりすると、逆にそれを告げるのが申し訳なくなってしまってやっぱり黙ったりする

相手を言い負かす、はい論破、的な事ならたぶん男の方が得意だろう。大概男との会話は論理的な道順を辿ることが多い。そして、会話の種にしても~はなぜ……なのか、と言った話題が多い気がする。これはよく言われてるように思う

口数の多さでの勝負なら女の方が上だろう。問題となってる話題に関係ないこととか、他の人はどうだとか、とにかく自分はそう思うとか、よく喋る。そしてそれに辟易する。あと、なぜか妙に語気が強い。わざとらしく語気を強めて喋る。そういうことは止めて欲しい。芝居がかった喋り方もなんだか滑稽に見えてやっぱり僕はそれに大して真摯に受け止めようにも、そこまで言うならそっちが正しいという事にしよう、と言うような妥協が生まれてまた負ける

女の人の方が口が達者っていうのは、そういった男の人側の諦めみたいなものがある気がする。これは女性蔑視と言ってもいいかもしれない。まじめに取り合わない事もあるし、わかったわかったと言って収めようとする事もある。女の人というだけでその発言すら軽く扱われるきらいがある

一度確立されてしまった男尊女卑社会では、女の人の発言の価値が低くなってしまっているので、その弱い発言権で現状を崩すのは難しい。一度決まってしまったバランスを変えるのは並大抵のことじゃないだろう。ただし、その現状が間違っているのかというと、それもどうなんだろうか

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