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はてなキーワード: 競争力とは

2022-11-21

anond:20221120175837

記事の宏光MINI EV全幅が正しいとして、広くする方は簡単。でも幅を狭くするのは自動車設計の中でも一番難しい。フェンダやドアに膨らませてある要素があれば片側7mm痩せればよいけど、その寸法を考慮していなかったら相当に厳しいかな。トレッドまで変更するとなると車両の基本のディメンジョンを変更せざるを得ないし、記事内容ほど簡単には日本車両法規制対処できないかもしれない。逆に対処できて、相応の販売店、整備拠点を確保出来たら一定数が売れるかもしれない。

スペックだけでなく、販売後の部品供給などの問題も考えるとなかなか難しいのではないかな。

「軽」の枠にとらわれない小型・低価格EVもっと世に出すべきだ。とか

この記事書いている人は本当のEV車の実態を知らない人だと思います日本EV車は何度も耐久テストを重ねたりバッテリー衝突事故火災防止対策を念入りに行われていて日本EV車が火災事故を起こした話はほとんど聞いたことがありません。海外テスラ車も韓国EV車も衝突事故による火災が頻繁に起きておりその真実報道しないマスコミもだらしないです。それからEV車が中古で出回ることがほとんどないのは交換用バッテリーが高く採算が合わないからです。毎年中国海外では数百万台の中古EV車の廃車が行われていることも知ってほしいです。

日本キラー」なんて呼ばれた車が過去にもありましたね。

ことごとく安さが売りでしたが、品質も装備も微妙販売台数は伸びず今では忘れ去られています

今の海外勢は日本車と比べて遜色無いと言われていますが、最新のドイツ車ですら日本車よりトラブルが多いと避けられる節が今でもあります

進出したヒョンデも目の肥えた日本相手勝負するのは並大抵では無く逆に評価されれば世界でも通用出来るとコメントするほど日本市場は厳しい戦場のようですからスマホと違って高価で命を預ける車はシェアを伸ばすのは大変でしょう。

まず気になる点は、衝突安全性

前提として、平均的な軽自動車の衝突安全性を大幅に下回るレベルであれば、輸入を許可しないで頂きたい。

また、同様に高速走行に動的不安のある車体であれば、自動車専用道路での走行を禁じる等の制約を設けるべきであろう。

国土交通省自動車事故対策機構による試験により、しっかりと合格レベルであれば何も言わない。話はまずそこから

現代の車に求められる事は、環境問題もそうだが安全性の確保。これを抜きに単純にEVだから軽を駆逐出来る訳でも無く、その意味では日本の車市場は甘くない筈だ。

普通軽自動車規格に準拠しようとしたら、かなりの改造が必要です。その結果、重量も増え価格も高くなります

なので、このような中国EV車が、直ちに日本軽自動車市場を圧迫するということは、ちょっと考えにくいです。

販売するとしたら、超小型モビリティ規格で販売されるはず。超小型モビリティEVと相性が良い。超小型モビリティの利用が増えて来れば、通常の軽自動車もある程度の影響を受けるようになるかもしれません。

超小型モビリティは、これから普及してくるカテゴリーなので、これからどうなるかははっきり言ってわからない。

個人的には、75歳以上の高齢者は、自動的超小型モビリティ限定免許にして欲しい。

宏光MINI EVを受け入れるような割り切れる国民ならば、そもそもガラパゴス」なんて状況にならない……。

そういう国民になるべきか否か、という議論はした方がいいと思う。

無駄が多すぎて全体の競争力に影響するのは事実なので。

で、国民が「割り切り」をちゃんと受け入れるというならば、別に宏光MINIを受け入れずとも、日本人がそういうクルマを作れば良い。

議論から目を背け、革新したい勢がこういう「黒船」使って無理やりやろうとすると、様々な「副作用」で疲弊するんだよね。

自動車安全性に関しては国際規格があり、日本だけガラパゴスになっていない。

東南アジア中国では、予防安全、衝突安全の規格が不十分であり、この試験技術も遅れている。

バックミラーが片側だけなど部品が削れるところを削るのは、インドでも実施済。

それでも良いと価格重視で購入する購買層は、経済力関係で各国にいる。

最近中国BYDがEV車を生産し、日本販売することを公表。この価格は400万円以上。

中国製品が、労働力等で低価格化しても限界がある。加えて安全性走行性を確保するとなると欧米システム製品センサーなどの部品使用し、低価格化の限界がある。

この安全性走行性を求めるとなると日本製品が、世界でも一定市場確保は確実。

安全性の低いEV車は、ゴルフカートなどの限定された市場になる。

最近、この手の記事が増えているが、視点がズレているのではないか日本でも、2025年から自動運転タクシー実用化がはじまるそうだ。まずは、電車のように遠隔で見守りしながらという事のようだが、それでも運転手必要なくなれば、値段も安くなるだろうし、利用しやすくなるだろう。特に都市部であれば、自動車を持つランニングコストを考えれば、自動運転タクシーを選ぶのではないか。これは以前から言われている事だが、自動車はこれから公共交通に変わっていくだろう。それもおそらく、10年以内位のスパンで急激に変わる可能性がある。ホンダソニー提携も、それを見越しての事ではないのか。日本メーカーが考えるべきは、交通システムとしての自動車であって、安売り競争に参加する事ではないだろう。

サクラなど軽BEVで、高速安定性だとか、走りや内装の質感だとかを無駄に?追求することが、価格高騰につながっているのなら、そういう部分を簡略化した、低価格軽自動車を開発して欲しいし、それなら(場合によっては海外市場も含めて)一定ニーズはあると思うのだが・・・

宏光の車が日本でそのニーズを充足するかどうかは、微妙な気がする。一方で、これが実際に日本導入されて、そこそこ売れるようなことになれば、軽自動車が壊滅するとまでは思えないものの、まず軽BEVの将来は真っ暗なものになるだろうなとも思う。

ガラパゴス」「黒船」みたいな結論ありきな言葉は止めて実質で評論して欲しいもの

EVの地域適合性が普及の鍵となると思う。

寒冷地ではバッテリーの性能低下やエアコンに割かれる電力が問題になる。

車に拘りの無い一般の人にとって走りは当たり前に走れればそれで良いだろう。

寒冷地で残りの走行距離を取るか、暖かさを取るかの苦渋の選択を強いられるような車は避けられると思う。

近代のEVはオープンカーから出始めた事と無関係ではないと思う。

プロパンガススタンドが主流でガソリンスタンドが稀ならプロパン車を買うし殆どスタンドチャージステーションになればEVを買うと思う。

例えば人手で扱えるバッテリーの規格が統一され、小型車は二個、大型車は六個とかの充電済みバッテリーを交換して短時間満タンに出来るシステムの出現を期待したい。https://news.yahoo.co.jp/articles/62c99c84ff8ebb9aafd24d4ea8acfe5e5f01d578

2022-11-13

F1ブラジル スプリント

シーズン終盤に来て競争力を増してきているメルセデス

だがこれは必ずしも良いこととは言えないのでは?

この時期になってマシンが速くなるというのは今季マシンの開発を継続していることの証明からだ。

年間予算の上限が決められている中、早期に来季向けの開発にシフトしていないことは来シーズンまたもやライバルたちに遅れをとることになりかねない。

大きな規約変更がないか今季マシンの開発は来季にも繋がるとはいえメルセデスマシン自体にはコンセプトの大きな変更を加えることが必須であるのは間違いないだろう。

そのような状況の中、今年の成績にこだわるのはよい傾向ではない。

これは今年のフェラーリの躍進が昨シーズン来季向けマシン開発に全振りしたことによるものであることを考えれば自明である

 

問題児オコンとストロー

駄々っ子のように引くことを知らない両者。

オコンは数年前、同じブラジルラップリーダーだったフェルスタッペンに対して周回遅れだったオコンが同一ラップにしようと不用意なオーバテイクをしかけて接触したことがあるがそのころから成長しているようには思えない。

もちろん今回の接触アロンソ側に非があるように思えるものだがこれまでの経緯を考えるともう少しやりようもあったのではと思える。

もう少しオコン側に妥協点のようなものがあれば二人でチームプレーをしていくことも可能だったのではないだろうか。

来季のガスリーとのコンビにも暗雲垂れ込めるとしかいいようがない。

おそらく来季はより競争力のあるマシンをアルピーヌは用意するはずだから、そのことで余計にチーム内競争苛烈になることだろう。

ストロールに関してはその心臓の強さは驚異的だが如何せんドライビングテクニックがその精神力の強さについていっていないのが残念。

 

またまた悪いクセが出始めているアロンソ

馬鹿っ速いオッサンだが如何せんすぐにチーム批判をしてしまうのが悪い癖のアロンソ

復帰してからルノールピーヌとは慎重な関係を維持していたがいよいよ移籍が間近になっていいたい放題が始まりだしている。

PUが壊れるのは競争力と引きかけに信頼性犠牲にした結果だし、これはシーズンが始まる前からチームがすでに認めていたことだ。

からPUが壊れることを批判しても仕方がないし、ましてやマクラーレン時代ホンダを持ち出すなどあまりに迂闊である

また今回のオコンとの2度の接触のうち一度目は不可抗力だし、2回目はアロンソミスだろう。

であるにも関わらず、オコンと離れることが出来て清々するなどという物言いは舌禍を招くだけである

とはいえ、とにかく速いアロンソ

来季アストンマーチンが良いマシンアロンソのために提供してくれることを願うばかりだ。

 

2022-11-11

国策半導体プロジェクトが失敗する理由を少し詳しく

半導体業界エンジニアですが、2nmプロセスの先端半導体を量産する計画が突然ぶち上げられてビビっている。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221110/k10013886691000.html

知人はじめ、業界人は絶対にうまくいかないと言ってるんだけど、なぜうまくいかいか少し詳しく説明してみる。

まず、国策最先端半導体工場を作ろうという似たような計画2006年にもにもあったんだが、その時も計画倒れに終わっている。

そして、下記の表にまとめてみたんだが2022年日本半導体産業の状況は2006年の時よりも大幅に悪化してるのね。

年度2006年2022年
ターゲット65nm2nm
参加企業東芝日立ルネサスSONY・キオクシア・NECデンソートヨタソフトバンクNTT三菱UFJ
参加企業技術先端ロジック半導体研究開発は世界トップレベル先端ロジック半導体を手掛けている会社がいない
世界水準の競争力を保つの必要費用年間1000億~2000億年間5000億~1兆
日本半導体産業世界シェア20%程度10%以下

2006年ターゲットを45nmと記載していたが、後から調べたら65nmだったので修正

一言でいえば、手は動かせないのに口出す奴が多すぎるってことだけど、改めて過去計画比較するとひどいの一言

昔は技術はあったけど、東芝系と日立系のどっちが主導権取るかというメンツ問題政府の無関心で流れたけど、今回は計画からして無謀という感じ。

そもそも日本最先端半導体需要があまりないのだ。世界最大の半導体需要者のApple比較してみると一目瞭然なんだけど、年間1000万台以上生産している電子機器ゲーム機くらいしかない。

あとは日系自動車メーカー全部足すと2700万台くらい生産しているので、最近ニュースになっている車載機器需要は割とあったりする。

Apple

iPhone 2億2000万台

Mac 2900万台

SONY

PS5 1800万台

TV 1000万台

Xperia 300万台

任天堂

Switch 2400万台

自動車メーカー合計

2700万台くらい

そんなわけで、日系メーカーすべて合わせてもApple1社にはるかに及ばない半導体需要しかない。

数が出ているゲーム機自動車メーカーごとに要求が異なる( PS5とSwitch / プリウス軽トラで同じ性能の半導体必要ない)ので、安定供給目的としても先端工場1つ立てればOKというわけにはいかない。

それでも敢えて国策半導体の安定供給のために工場作るなら最先端じゃなくて、幅広い分野に使える少し昔の40nm~28nmを作るのが妥当と思われる。だったら熊本TSMCでいいじゃんって話にはなるのだけど。

まあ、ぶっちゃけ自分も『僕の考えた最強のガンダム』的な『僕の考えた最強の日本半導体産業復活プラン』をこっそり考えてたりするけど今回のアイデアとは全然違ったりする。

ということで、国策半導体工場プランは無理がありすぎるので税金無駄遣いにならないうちにフェードアウトしてくれることを願う。

2022-11-05

anond:20221105105001 anond:20221108012558

解雇規制緩和する必要性がない

 

下記はこういう増田↓に対するトラバ

JTCのジョブ

https://anond.hatelabo.jp/20221103233916

 

重たい障害があるわけでもないのに就職難しいとか言っているギリ健が溢れるこの世の中で、

どこの誰になにを吹き込まれたのやら?というお気持ち

 

そもそも欲しいのは、市場にまず出ないレベルの高度人材と、飲食接客などのフィジカルワークの人材でしょっていう

規制緩和したところでそれらを雇いやすくなったりしないです

 

市場にまず出ないレベル人材不動産市場と同じく、金とコネのあるもの・動きの早い海外勢が掻っ攫うし、

それなりに競争力のある人材フィジカルワークを天職と捉えていない限りデスクワークしま

2022-11-04

anond:20221103185808

商品付加価値がなくなるから競争力がなくなるので外せない許容値なんだと思うよ

公道でも走れるけど私道でも走れるから

2022-10-26

anond:20221026194645

しなきゃEV時代競争力を大きく損ねることが明白なので、いずれティア1(トヨタ車体系列)中心に再編成・資本集約してメガキャスティングやらせることになるんじゃないの。ついてこれないティア2・ティア3は切るだろう。ホンダCV縮小で大阪技研を廃業させたように。

anond:20221026145308

詐欺も何も、普通にシーリー系列プレミアムEV(Zeekr)のEセグに載せて出してるよ。Ni200Exな。

https://www.marklines.com/ja/report_all/rep2344_202208マークラインズは読めなかったら登録しといたほうがいいよ)

主力のNi150Exと違いインバーター統合されてて、より先進的なパッケージになってる。たぶん今後はこの新アーキテクチャを下位ラインナップに降ろしてくるんだろう。

俺は親切だからメガキャスティングについても再掲してやろう。

「厚みで強度コントロールするしかないアルミキャスティングと違って、部品ごとの要求強度をコントロールできるハイテン溶接の方が薄く軽く作れるし、結果的に安い」というなら、そもそもギガプレストヨタにとって技術的脅威になるわけがなく、相手にする必要すらない。でもトヨタ寺師研は、EVコスト競争力向上のために研究しなければならない筆頭テーマに据え、EV専用プラットフォームへの採用可能性を検討している。お前にはわからないメリットを、EV分野での巻き返しを求められている特命チーム理解している、ということ。

海外キャスティングに走ったのは、鉄鋼メーカーにも自動車メーカにも冷間プレス技術が無くて、熱間プレス既にやってたから、似たようなキャスティングに走っただけ」の「ただ…だけ」って何が言いたいのかわからんけど、「キャスティングは、冷間プレスという日本得意の技術があまり盛んでない海外勢が苦し紛れで手を出した、劣ったテクノロジーなのだ」という解釈なのかなあ。でもトヨタホットスタンプを増やしてるように、もう冷間の優位性ってだんだんなくなってきてる。そもそもTNGAだってホットスタンプやすことを売りにしてたわけでね。https://www.goo-net.com/magazine/contents/purchase/38831/

だったらそもそもハイテン鋼を使って冷間と熱間を使い分けて複数のパーツを作って後で溶接ガチャンコするなんて手間かけずに、軽量なアルミ合金を使って、厚みだけで強度を自由コントロールできて、プレス1発で整形できて、後の溶接工程がいらないやり方のほうが、量産方式として優れてるよね〜、これこそ破壊イノベーションだよね〜、という風に普通はなると思うんだけど。

「高度で複雑で日本が得意な分野の生産方式のほうが良いに決まってる」という観念に囚われたままだと、「冷間プレスできないかキャスティングしてるんや」みたいな変な解釈なっちゃうのかなあ(もちろん海外勢も冷間プレスはやってますメリットが薄れてるから減ってるけど)。量産製造技術においては、シンプルスケールする生産方式のほうが強いのになあ。

anond:20221025194736

円安影響分析

国産高級品→やや値上がりするが輸入品に対し競争力を得る

高給外国人CEO報酬目減りにより報酬値上げを求めるかもしれない

一般消費財輸入品多く値上がりにより貧困化を招き治安悪化

年金保険料支払率→低下するが運用により安泰(ただし不確定)

大学進学率→低下、留学率も低下(危機

2022-10-25

anond:20221024224802

有用性も検討する」といってるよね。そんで、すでに製造効率面・コストダウン面での有用性は証明されてるし、そもそもトヨタのように量産規模が大きいほど投資効果が出やすい仕組みなので、遅かれ早かれトヨタ絶対メガキャスティングやるよ。やらざるを得ない。

https://president.jp/articles/-/60305

問題は「やるかやらないか」じゃなくて「いつやるか」なんだ。「いま系列で抱えているボディ系・プレス系下請メーカー各社を切り捨てることができないから」、「IDRA製じゃなくて自社系列企業独自開発でやりたいから(not invented here症候群)」などのしがらみに縛られるほど、「いつやるか」の決断は後ろにズレていく。決断時期がズレていくほど、トヨタEV時代へのキャッチアップが遅れ、競争力も低下していく。そういうこと。

この記事で寺師研が検討対象としているとされる3つのコア技術

プラットフォーム革新レイアウト製造

・eアクスル

ヒートマネジメント

は、現状のトヨタは、全てEV系の新興メーカーや新興サプライヤーに劣後している。e-TNGAICE構造に拘束されていてEVの強みであるフリーレイアウト性を全く生かせていないし、バッテリ設置を前提とした効率的な強度設計もできていない。ブルーネクサスアイシンデンソー)のeアクスルは「やっと作れたよ〜」というレベルで、価格性能比日本電産製にボロ負けしてる。ヒートマネジメントに到っては、テスラのオクトバルブやその後発技術は内燃系・空調系・電装系が部分的しか協同していなかったICE時代の熱制御システムとは全く別のもので、トヨタにとっては、0からそこに追いつくミッションになる。これは、トヨタHVで見せたようなwell-to-wheelでの圧倒的エネルギー効率による競争優位をEVでも実現するのは、ほぼ無理ということでもある。トヨタが一番得意なはずのことでここまで出遅れているのである

まりEV時代において新興EV関連企業と対等に渡り合い、それを凌駕するための技術リソースを、現時点でのトヨタほとんど持っていない。「EVだけにフルベットするのは危険」とか悠長なことを言ってたせいだ。だから今ごろ躍起になって他社の先行技術研究している。

2022-10-24

2022/10/24トヨタEV戦争敗戦の日

自分は3ヵ月前に、https://anond.hatelabo.jp/20220620225630 というエントリで「トヨタEV戦略は明らかにおかしい」(トヨタの主販売市場の動向や競合企業ロードマップ比較して、明らかに展開が遅く、投入車種も少ない)という指摘を書いた。当時は結構叩かれたが、今日ロイターからトヨタがこの戦略見直していることを示唆する報道が出た。

https://jp.reuters.com/article/toyota-exclusive-idJPKBN2RJ0NR

[24日 ロイター] - トヨタ自動車電気自動車(EV)事業を巡り、戦略修正検討していることが分かった。基本設計プラットフォーム(車台)も見直し対象に含めており、2030年までにEV30車種をそろえるとしていた従来の計画の一部は既にいったん止めた。想定以上の速度でEV市場が拡大し、専業の米テスラがすでに黒字化を達成する中、より競争力のある車両を開発する必要があると判断した。



まとめるとこうだ。

・「2030年時点でトヨタ販売車種の1/3をEVにする」路線撤回する(目標が低すぎて死亡確定なので)

・「EVCVより安くクルマを作れる技術」という現状認識に基づいて、EV生産コスト構造を抜本的に見直す

・そのために混流生産向けのe-TNGAは徐々に切り捨て、EV専用の新規プラットフォームを開発・投入する

・追撃のために、なりふり構わずテスラの先行技術を後追いする(ギガプレス、オクトバルブ他)

まりEV時代におけるトヨタ最初の敗北宣言である。おそらくこれからもこうした敗北が積み重なっていく。日本自動車産業にとっては、技術競争力の低下という現実を次々と見せつけられる、暗く辛い時代がやって来る。

2021年年末トヨタEV30車種投入発表会やったときは、ネット上に「トヨタは全方位戦略からリスキーEV一本足打法にしてなかっただけ」「トヨタちょっと本気を出せばEV時代横綱相撲を取れる」という奇妙なファンタジーがはびこった。来るEV時代でのトヨタ勝利を疑わず多幸感に浸る連中がいっぱいいた。蓋を開けて見れば、1年も経たずにこの有様だ。




系列部品サプライヤーを束ねて膨大な構成要素を精緻に擦り合わせるトヨタのものづくりは、内燃系と電装系が複雑に絡み合うCV時代には良いやり方だったが、EVでそのやり方を延長しても性能×コストバランスの最適解には辿り着けない。見た目と機能は似ていても、CVEVは全く設計思想が違うからだ。テスラは多数の部品を高度にインテグレートするという路線ではなく、「大胆な手法で複雑な構造を単純な仕様に変えてしまうような」技術思想全面的に投入している。たとえば導入当初は「大量生産車向けの技術じゃない」と批判されたが、今や新興自動車メーカーが次々導入を始めているメガキャスティングギガプレス)。たとえばバッテリと空調の熱制御統合して、今までの自動車とは別次元効率的なサーマルマネジメントを実現するオクトバルブ。どちらも圧倒的な部品点数の削減とコストダウンを実現する。そして上の記事は、トヨタはそうしたテスラ路線に(プライドを捨てて)追従する、と言っている。

e-TNGAは、EVテスラがもたらした設計思想上のパラダイム移行は全く意識せず、ただ単に「CVEV可能な限り互換化し、安直に投入車種を増やせる手法」として設計された、いわば「過渡的なプラットフォーム」だった。その過渡的なプラットフォームで8〜10年ぐらいは持たせる計画だったのに、2021年の発表から1年足らずで、もはやその思想EVをめぐる現実に追い越されている。未だに「トヨタEV時代制覇」という夢を見ている人たちにも、少しずつこの現実認識してほしい。

https://anond.hatelabo.jp/20220620225630

で書いたことは、以下。

トヨタのBEV戦略2030年に車種の1/3を、販売台数の1/3をBEVにする)は、今の地域別売上からするとかなり奇妙な方針で、額面通りに受け取るなら間違った戦略だと思う。あのトヨタの発表が出たときは、ネットでは「EVでもトヨタが勝つる!」「30車種すげえ」「EU勢ざまあw」みたいな反応が多かったけど、個人的には「えっ、そんだけ?」としか思えなかった。系列企業への配慮などで、あえて低めの発表をしてる可能性があるとすら思ってる。

なにが奇妙かといえば、トヨタというグローバル企業の売上構成から考えると、2030年に1/3をBEV化する程度じゃ全然売るタマが足りないはずなんだよね。トヨタ自動車販売台数は、2021年実績で、日本国内が140万台、海外が810万台。海外地域別に見ると、北米が270万台、欧州100万台、中国が200万台。よく「欧米以外の地域には、今後もICEHVニーズが根強くあるから…」と言う人がいるけど、トヨタの国別販売台数は、この北米欧州中国の3地域で輸出市場の70%、全生産量の60%を占めている。つまり発展途上国日本を足した「2030年頃にICEHVを売り続けられる地域」の市場規模は、今の販売先の40%しかない。

「4割の残余市場に向けて、全車種の2/3でICEHVを維持する」というのは、ポートフォリオ戦略としておかしいでしょ?

ちなみにホンダは「2030年に2/3をEV化」、GMは「2030年までに北米生産50%EV化」、フォードは「2030年までに40%をEV化」という構想。つまりトヨタは、ICE規制までまだだいぶ間があるアメリカGMフォードに比べてもEV化に対して慎重な(鈍重な?)動きになっている。

規制が始まるまではICEHVを売ればいい」という人もいるけど、一旦ICE規制禁止法制アナウンスされれば、その実施時期に5〜10年先行してICEHVの売れ行きは落ち始める。消費者は、一定期間乗った車を手放す時点(規制後)で、ICE中古車価格がガタ落ちしていることを予期するから。今の先進国での自動車買い換えサイクルは、日本で平均8.5年、米国も7.3年、欧州もっと長い。最近日本でも「これが最後に買う内燃車かな、次はEVだろうな」なんつって自動車を買う人が増えてるでしょ。海外もそう。

最近欧州ディーラーでは一種のdisclaimerも兼ねて「EVのほうが下取り価格は有利です」と言われることが増えたけど、今後は先進国のどこでもこの傾向が加速し、おそらく2026年あたりからEVか死か」の秒読みが始まる。そんな状況で、「2030年には、なんと全車種の1/3をBEVしまぁす!」みたいな悠長なことを言ってて、まともに戦えるのかな、何らかの思惑含みのフェイクであってほしいな、というのが今の自分トヨタに思ってることです。

anond:20221024132318

>>CPUやらカスタムLSI競争力付けるには、理系高度人材を大量に育成しなければならないけど、文系労働組合が結託して理系権力が強くなるのを嫌がった

労働組合は、理系高度人材だけ高給になって労働者の団結が弱くなるのが容認できなかった

ワイ、元中の人失笑

労働問題微塵も関係ないよ

というか最善の道勧めていても多分負けてたと思う。

貨幣有効利用できる土地問題大きかったし

anond:20221024131435

文系の得意なコストダウン勝負できるメモリに力入れちゃったからな

CPUやらカスタムLSI競争力付けるには、理系高度人材を大量に育成しなければならないけど、文系労働組合が結託して理系権力が強くなるのを嫌がった

労働組合は、理系高度人材だけ高給になって労働者の団結が弱くなるのが容認できなかった

2022-10-06

俺がニートしてる間に世界はとんでもないことになってたんだな

 また「私どもが大変強化しているベトナムで作っている“Nスリープ”というマットレスは、どこの国でも売れ筋だ。だがトランプ政権時に中国ASEANから関税率が1000%になった。例えば1万円のマットレスを輸出すると、アメリカで原価だけで11万円になってしまう状況が続いてきた。私たち中国で作ったものベトナム自社工場で作ったものなどを、マスの、数を使って(競争力にして)いきたかったが、完全に封鎖されてしまっている。続けるとなれば、南米北アメリカ大陸で作らざるを得なくなってしまう。そうなってくると、2店なのでロットをかけた商品政策ができない。他社に全く対抗できなかった。それで非常に大きな判断をした」。

 「船代は、私たちが出店したころは40フィートコンテナ1台が2200ドル(約31万4600円)だった。今1万5000ドル(約214万5000円)、7倍だ。これに関税が25%かかる商品アメリカまで運んだとしても、全く利益計算できないという状況がこれからも続くということで、決断した」。

 

みんな大変やなぁ

2022-09-29

anond:20220929231058

世界競争力ランキングが上位の国であれば腐敗も少ないし未来も感じる。

日本はこの30年ずっと下がり続けて、今やマレーシアにすら劣る。統一教会植民地になるような国の酷さはやばい

2022-09-23

結婚ハードル高すぎる

婚活

・書くまでもなく大変

弱者男性土俵に立てず、否が応でもモテ非モテ論争に巻き込まれ年収学歴マウント合戦

出産結婚タイミングに対する世間の目

デキ婚底辺、無計画

・子なし種無し:動物として終わってる。社会お荷物

10代で出産:若すぎる、底辺

社会人1~3年目で出産給料泥棒

仕事責任負ってる時に出産無責任

・30代以降未婚:人格問題あり(昨今はこの評価はマシになってきている)

歳を取ると婚活市場では競争力を失うのに若すぎるとそれはそれで叩かれ、

子なしであればいびられるのに婚前に子作りするのはそれはそれで白い目で見られる

育児家計

結婚が当たり前じゃない世の中で子供不寛容な人が増えてきた。

子供騒音トラブル電車飲食店等での冷たい目。ただでさえ核家族孤立社会母親ワンオペ育児が進んでるのに世間不寛容バッシング

・夢を追うのが大事みたいな風潮の一方で、保育園問題もあり女性はしばらくは出産育児に専念してもらわないといけない

子供幼児期を過ぎても今の時代共働きでないとなにかと厳しく、共働き育児家事分担が当たり前の時代

高齢すぎると住宅ローンは組めない一方でただでさえ貧困化する日本で若くして住宅ローンを組むのは高リスク

まとめ

この時代婚活結婚生活のハードル高すぎない???

子供嗜好品と言われるのがわかる

2022-09-20

anond:20220919231348

貰える給与と本人が目指す方向性所属会社にもよるけど、基本的にそれは大ハズレ案件だな

散歩していい案件20しか見てなかったよ。それもひとりではなく"チームで"だぞ

一応、CCNALPICは推奨されてはいたけど、別になくても勤怠に問題無さそうな人なら採用してたし、

そもそもCisco機器サーバーに入ってコマンド打たせるとかトンデモねーことさせないです

監視サーバーアラート上げる>担当者エスカレーション報告書書いて終わりだぞ

Twilio でいいじゃんって思うけど、こういう仕事、何故かまだ絶滅していないです

 

強いて言えば、楽なことが知れ渡ってるので夜勤・日勤を混ぜたシフトを出してくる会社もあるくらい

夜勤専属で押し通せない会社もある

 

個人的には昼勤務もめっちゃ暇で基本遊んでてOKとかでもない限り、夜勤専属で押し通せないなら監視以外の仕事した方がいいと思う

グローバル展開してて夜間帯も時差のある国の海外支社からの問い合わせ対応しますよみたいな、いわゆる夜間帯専属の社内ヘルプとかやった方がまだいい

基本的に暇だし、英語使えるからいいんじゃないかと。在宅もあるしそもそも在宅で雇ったことがある

在宅の具体的な活用

24hで海外サイト対応も依頼されたよ。でもクソみたいな予算だよ。英語対応出来る人材どころか、未経験の子なら雇えるくらいの予算だぞ。バカなの?

 

解決策>

在宅勤務で地方在住の英語出来る人をスキル不問で雇う

(なお、都内オフィスに通いで同スキル人材雇ったら1.5倍はする上に求人時に競争力のある時給では無い) 

 

https://anond.hatelabo.jp/20200217210606

 

英語使いたかねーよならクラウドサービスサポート夜勤専属ってあるな

ある程度、それら周辺の知識経験があることは前提になると思うけど

2022-09-12

anond:20220911195922

世界EV販売台数はただの数字です。日本車の現状もただの事実です。

しかに終わってるけど、このままだと完全終了してしまうので、そうなる前にもっとEVを推進して日本車メーカー競争力をつけるべき、というのが私の意見です。

EVで終了するのではなく、このままEV推進をしないと終了する、という意見です。

2022-09-11

anond:20220911075409

世界EV販売数はどんどん増えています

2021年EV販売台数は、全世界トータルで660万台でした。これは2020年の2倍の数字です。

2022年は、中国だけで600万台のEVが売れると予測されています。これは日本乗用車市場より大きな数字です。数日前に増田でまとめたので詳細は省きます

世界EV市場は拡大し続けています。この世界で拡大し続けるEV市場に、日本メーカーは売れる商品を持ってません。

日本メーカーの売上の8割は海外です。日本メーカー海外で車を売らないと維持できません。このまま日本EVシフトをしなかったら、日本車はEV競争力を無くして、まともな商品を投入できずに没落します。

そうならないためにも日本EVを推進するべきだと考えています

2022-09-10

anond:20220910100528

違うだろ?

無能で未経験ボンクラを終身飼い続けるような日本式クソ企業を育てたい」だろ?

もちろん、能力ではなく新卒や長く働ける男というだけで優先して採用評価することになるのだから、ぼーっと大学で遊んできたボンクラどもは就職までバイトリーダーをして、適当に社内教育にのっかって上のゴマスリをしてれば高給になっていく。

当然企業競争力は育たない。優秀なやつほど辞める。ボンクラ社員給料は若手三人の出した利益から吸い上げる。ツケは全部優秀な若手と優秀な女性に降りかかる。

2022-09-05

SWE争奪戦

SWE=ソフトウェアエンジニアを奪い合っている会社を見てみよう

番手

Google

少し前までは唯一無二の王者だった。本国では給料面での競争力は落ちているが日本では未だに最高水準の待遇を誇る。

PFN

優秀な人が多く集まっている。技術重視。金もある。ただ海外に行くチャンスは無いだろう。

Amazon

日本オフィスは未だに大きくはないが悪くはない選択肢である。ただ日本オフィス給料があまりよく無いのか流出が目立つ。一部の例外を除き東京AWSには開発職はまだ存在しない。

Stripe

給料も良く世界スタートアップの中で最も強い。日本でも採用を始めている。

Palantir

本当の意味での開発職は東京にはないが準開発職は存在する。ブランド力は高くアメリカでは最も人気の就職先であったこともあるが将来性は不明

Niantic

ポケモンを頑張っている。少し開発職がいる。

Doordash

Uber Eatsの最大の競合である東京でも採用を始めているようだ。

Dropbox

東京リモートポジションがある。少し前までPythonの父が働いていた。将来性はちょっと微妙かも。

番手

Microsoft

ブランド的には一番手に入れても良いが人材流出が目立ちすぎる。

Woven Planet

トヨタ!頑張って人を集めているがブランド力がまだそれほど高く無い割に給料普通

Indeed

リクルート傘下の求人検索エンジン給料で言うと一番手に入り日本新卒高学歴を雇うことが多いがブランド力技術力の面では二番手である

メルカリ

こちらも給料は悪くないがブランド力技術力が今ひとつ。将来性も不明で第二のDeNA第一候補である英語が話せなくても入れる。

SmartNews

無限採用をしている。メルカリと同レベルくらい。

Goldman Sachs

金色サックスマン。外銀の雄。テック企業になりたがってはいる。ちょっと前にはヘッジファンド東京ポジションがあったのでそちらに行くこともできただろうが最近はめっきりなので次にどこに行くよという感じになる。人の良い高学歴坊っちゃんお嬢ちゃんが多めでオタク臭は薄い。その反面あまり強くない人も混ざりがち。

Morgan Stanley

金色サックスマンに同じ。給料に不満がある人が多く人材流出が進んでいる。

番手

DeNA

10年弱前は今のメルカリポジションに君臨し優秀な人を引き集めていた。今も悪くはないがかつての勢い・ブランド力技術力は無い。ほとんどの人がメルカリに流れた。

楽天

日本企業しょうもない朝会に参加させられるなど理不尽は多数あるが規模は大きい。技術力は普通外国人日本就労ビザを取る際の踏み台にされがち。

リクルート

Indeed以外のリクルートレベル給料が一段下がる。イキりエンジニアが多いが技術力が高いとは言い難い。副業しまくり。

サイバーエージェント

なんかメタバース代理店みたいな社名だな

番手

Yahoo!

高学歴が嫌いで忠誠心の高い低学歴が好き。完全に日本企業で優秀な人ほど避ける。給料は激安。

ZOZOテクノロジー

ゾゾっとしますね!

GREE

そんな会社もあったなあ。

その他もろもろ

その他もろもろという企業存在しません

2022-09-04

anond:20220904123544

学生時代モテなかったということは、同世代で戦ったとき競争力が無い。

そういう人間は、結婚相手を見つけるときに苦戦することが約束されている。

にもかかわらず、貴重な20代アラフォーとのセックスに蕩尽するのは、個人的には、賢くないと思う。

2022-08-31

anond:20220830201220

カリフォルニア2035年EV以外販売禁止される

オレゴンニューヨークなど15の州が続くと言われてる

アメリカ市場の半分はEVのみになる

カリフォルニアで今年一番売れた車はモデルY、2番目はモデル3

フォードのF150 EV版は売れすぎて納車3年待ち

ヨーロッパでもEV以外の販売禁止される

EU会議ちょっと揉めて、アンチEVがうれションしてたけど、結局は2035年禁止される

欧米既存メーカー必死になってEV投資してる

そして競争力のあるEVをどんどん発売してる

巨大な自国市場EV競争力をつけた中国メーカー世界進出してる

韓国メーカーも躍進してる

韓国中国メーカー日本にも来た

BYDは販売台数でテスラに追いつきつつある

日本メーカー現在の売り上げの8割は海外

それなのに世界で売れるまともなEVが作れてない

トヨタの全力のEVタイヤが取れるから走れない

まともなEVアリアくらいだけど販売が遅延しまくり

この惨状で「日本メーカー大丈夫オワコンじゃない!」と思える人は、どんなお花畑に住んでるんだ?

anond:20220831004455

当然どうにもならない。

日本競争力のある分野なんか残らないよ。

みんな海外に対して競争力を保つよりも日本人同士で足の引っ張り合いをすることの方が大事なんだ。

2022-08-26

anond:20220825184413

そのあたりの競争力GDPがなんで高かったのか知らんのか?

煽りか抜きマジで知らないで言ってるとしか思えない

なんで高かったか説明してみて

いやマジで

2022-08-18

バレない嘘を振りまいて要領よくやるが正しく、それ以上に真面目な人間馬鹿と見做す社会には、競争力のある商売がないように思える

もちろん詐欺天才的に上手いんだから

クズを騙して食ってればいいんじゃない

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