はてなキーワード: タブーとは
ほぼ自分用のまとめやけど、共有するで。
・アンチフェミニズム→女性差別に関わると判断する関連するものは許さない
フェミニストとの最大の違いは女性が自分らしくするための自由と権利を主張するのがフェミニストであるのに対し、女性差別や性差別されている性搾取されていると観点で加害をやめろと主張する側がアンチフェミニズム
・ミソジニー→女性らしさが嫌い(本来の定義はこう)、単語としての誤用が多い
男が女性らしさを嫌うというのが本来の意味でいうミソジニーに近い(ゲイの男が女たちはどうしようもない陰湿だと誹謗中傷するのがミソジニーの典型例)
これらの属性は完全に分離してるわけではなく、複数の属性を同時に持っているタイプの人もいる。
フェミニストでミサンドリーの人もいるし、ミソジニーでアンチフェミニズムの人もいる。
本人すらも自覚してなかったりするので分類しようしたり、お前フェミぶってるけどミソジニーやんけとか突っ込んだりすると烈火のごとく怒って猛反撃されたりするので事実上タブーになりやすい。
国内事業と海外事業は分けた方がいいってのは誰でも気づくよねって話
文化風習タブーが異なるのだからリスク切り分けをすべきなんだけど今年の1月から露骨にホロJPへ外国人層が増えてきたしホロメンも英語配信したりと英語圏へとリーチしていった
中国の配信サイトBilibiliでは去年の事件(中国現地の仲介者との金銭トラブル類)で揉めて不信感が募っていきタピオカ発言で炎上していたりしていた
タピオカ事件の時は字幕組が尽力して炎上を押さえてくれたが、それも日本人視点で発言したってので収まることが出来たんだが
前段の英語圏への進出で当然英語圏リスナーは自分ら向けに配信していると理解していて、以前のように日本人が日本人向けにyoutubeで配信していると思ってくれないだろうと予測が出来る
文化的なタブー、思想の違いなんて地域差があるわけでそれをカバーするために現地の事務所を設立する目的もあるだろう
インドネシアは人口が多く東南アジアの文化的ハブの要地であるというのも当然ではあるが
だから国が違うのだから他国向けの配信をしていくならその国のタブーにも気を付けないといけないとこれまでの日本国内での下らない炎上が海外でも起こるだろうからなおいっそうコンプラには気を付けていかないといけないだろう
まぁBilibiliのアンチ字幕組が去年からいたようにreddit、4chでもアンチが出てきているので歴史は踏襲するだろうと予測出来る
「非モテ女なんていない」増田を納得させるには、世の中に非モテ男と同数程度いる非モテ女を可視化させるしかないと思う。
非モテ女の定義は、男から一度もアプローチされたことが無く恋愛経験もなく、いい歳になっても独身の処女だとしよう。
ここで問題になるのは、ネット界隈では非モテ女の市民権の無さだと思う。
今年初頭に「子供部屋おじさん」がネットで騒がれたけど、その女版の「子供部屋未使用おばさん」のワードは洒落にならないという理由で流行らなかった。
非モテ男を話題にするのはハードルが低くなるが、非モテ女はその境遇の悲惨さから存在自体がタブー扱いされるので話題になりにくい。
どこかの誰かの何でもない発言なら話題にもならずスルーされて終わりだ
それが何かをきっかけにして炎上するというのなら、結局はその発言が図星を突いたということになる
廃棄前提なんかがそれだ、スーパーもコンビニも外食チェーンもみんな廃棄前提で作られたシステムだ
スーパーに行ったら食品が全部売り切れで明日まで空腹のまま過ごしてください、なんてことにならないように
対策を講じた結果が今の世の中だ
それを正義のヒーローぶって断罪したいというのなら欧米の環境活動家と何ら変わりない
自分には関係ないということもないだろ?工場も物流も病院も経済も全て同じ仕組みの中で動いてる
という前提を知らない人が多かったから炎上したのか、それとも知っているけどタブーだったから炎上したのか、
ロリコンのパラドックス(ヤマアラシのパラドックスジレンマみたいな?)から考えるロリコンのヤバさの考察
1. 結婚する
2. 女児を生んでもらう
3. その女児に性的な興奮をし、性行まで達するということ可能なのか?
ロリコンが(妙齢の女性と)結婚して、(確率1/2の)女児をゲットするというハードルが高いのは認める。だが、確実に存在してパパがロリコンだったという事件が発生している以上は上記の 2. まで生じている。気になるポイントは、3. が観測しにくいことなのだ。ロリコンは他人の子ども(女児、しかも未成年)という条件でないと、不可能なんじゃないかな?これはもしかすると、成年の女性だったら犯罪にならないこと(不倫)に対して、社会が厳しいことを鑑みると良いのかもしれない。ロリコンとは、
という式で n が大きすぎるのが問題なのじゃない?つまり、ロリコンという存在はベル型カーブの外側にいて、標準偏差で6σを超えた存在で、つまりアブノーマルすぎる存在で、身近においておくと自分が社会的な制裁を受ける可能性が非常に高いとみなされる可能性があるから、嫌われるのじゃないだろうか?
じゃあさ、上の仮説の 3. の事例を考えてみよう。近くにいて嫌なのはどっちですか?刑務所にいて確実に友達になりたくないのはどちらですか?
2. のほうがタブーを犯しているので、ヤバさが違うと思いませんか?以上から、わたくしはロリコンの気持ちの悪さとは、近所(遺伝・住んている場所)にいると不利益になるので、近場から追い出したい存在なのではないかと考えます。
よって、ロリコンとは「近くにいると不利益になる存在」とされるものなのではないでしょうか。ロリコンが刑務所でいじめられるというのは、ただ観測されるもののひとつなのではないでしょうか。
メチャクチャ喜びそう。
中には祝杯をあげる者もありそう。
フェアなことを言うなら、エコーチェンバーが激しくなった左右ともに先鋭化せざるをえなくなっているのだよね。
菅さんも保守の矜持を失いリベラルが発言する土台ごと取り壊しにかかりたい。
リベラルはリベラルでとにかく嫌なことを言う相手はキャンセルしたい。
ナントカさんを辞職させて下さい!
これほどまでに分断が高まれば、タブーなどお構いなしに敵集団のリーダー格の氏を祝う下っ端も出てくる。
筑紫哲也が亡くなれば立場に拠らず悼むという「普通の日本人の美徳」すら平気でかなぐり捨てる者が5chに湧き出す。
安倍心が退陣表明すれば、その健康を気遣う素振りを見せただけの芸能人に対し平然と氏ねば良かったなどと呪詛を投げつける輩がSNSに湧き出す。
いや、分かりますよ。
妖怪どっちもどっちです。
あー。そういうツッコミいいですね!ほんと。
「面子」よりそういうのは「お金めあて」なのかなって思うんですけど、
「恨まれちゃった」場合は、どの国にも「**すべからず」みたいなタブーがあるようなので、気を付けないといけないですよね💦
「知らなかった」が正解なのにむしろ「良かれと思って」だったりしたら酷すぎる。
私が「日本人」と書いたのは、自分がそうであり、海外の方と交流したことはありますがそれは日本においてであり、
私は今、好きな同性のクラスメイトがいる。
私より美人で運動神経も良くて頭もいい、誰にでも優しい女の子。
女子校での生活が6年目ともなると、最早男の子という生き物がどういうものなのかを忘れてしまっている気がする。
私が知っている今の私と同い年の男の子というのは、ブルーライトの向こう側の細くて可愛い子たちくらいで、実際の同い年の男の子がどんな感じなのかは正直想像もできない。
ブルーライトの向こう側にいる彼らでさえ、もしこちら側に来たらと考えると真っ先に浮かぶのは恐怖だ。自分よりも体が大きくて力が強い、そして何を考えているのか分からない未知の生き物。
この間私は誕生日を迎えて、18禁の暖簾をくぐれるようになった。その時にふと気づいたのは、今の自分がいる箱の特異さだった。
私の周りだとセッ○スという言葉は大抵の場合ネタにされるかタブーのような扱いを受ける、なぜなら殆どの人がその言葉に実感を持たないから。私もその1人なのだけれど。
性的欲求は汚らわしい悪いものだ、という言葉にされることの無い同調圧力。
なのに、二次創作やシチュCD文化に触れている人は多く、私たちはセッ○スという行為からは乖離した『セッ○ス』という概念の話は当たり前のようにする。
女子校、という括りにするのが正しいのか最早定かでないが、少なくとも私の学校はパーソナルスペースという概念が崩壊している。
勿論人を選んではいるが、仲の良い友達同士は当たり前のように手を繋いだり、ハグをしたりする。
それがふざけてとかではなく、日常的に当たり前のように行われる。
私も、好きな某クラスメイトへの感情が恋愛感情だと気づく前は、彼女に当たり前のように抱きついたりすることもあった。別にそこに対して特別な気持ちは無かったような気がする。
けれど今、私は毎日彼女を見る度に彼女に触れたいと思っているし、そんな自分が心底気持ち悪い。
触れたい、と言っても別に大層なことを望んでいるのではなく、私の学校の子達が当たり前に友達にするようなことがしたい。でもそれは、私にとっては抑え込んだ性的欲求の代替行為なのでは無いかと思うと、自分に触れるなんて汚らわしいと思ってしまう。
彼女は、それに対してなんのリアクションもしなかった。多分、無かったことにされた。彼女は、以前と変わらず誰に対しても優しく、その優しさを私に対しても向けてくれる。彼女は私のことを友達かそれ以下に留めておきたいのだろうし、そんな彼女に対して今の私が触れようとするって、これが仮に男女の恋愛だったら大問題だよな、と思ってしまう。
先日、その場のノリだけで、さよならをするついでになんとなく彼女と手を合わせたことがあった。柔らかさと体温と、なによりもっと触れたいと思った自分が忘れられなくて、そのことが心底気持ち悪かった。
もう消えてしまいたい。それか昔に戻りたい。
彼女への好意をまだ恋愛感情だと認識していなかった頃に。いや、あの頃は別に今の私みたいなことを考えて触れ合っていた訳ではないのだけれど。
彼女に気持ちを伝えた時、正直私は彼女に気持ちを否定されることを望んで伝えた節があった。まさか無かったことにされるなんて、これっぽっちも思っていなかった。
宙ぶらりんなまま今も私の気持ちは彼女に向き続けていて、最早隠しきれていないであろうその気持ちに彼女は何も言わない。
私は毎日のように彼女にどうやって話しかければいいのか考えているし、下らない話題を振っては弾まない会話に心底後悔して、でも彼女と話せるというそれだけの事に幸せを感じて。
毎日、楽しくて辛くて苦しくて、こんな生活早く終わってしまえばいいと思っている。
もうこんな恋愛は二度としたくない。
次に好きになる人がまたヘテロの同性だったらと思うと、心底怖い。
30くらいの頃に同じようなこと考えてた増田だけど、結局作らずここまで来た。この手の話は「作れば自然と子供第一になる」「作らなければ必ず後悔する」という意見が大半になるのが常なんだけど、ここまで生きてきて思うのは
ということだな。元増田の脳がマジョリティ寄りなら山ほどついてる似たような「アドバイス」の通りになるだろう。元増田の脳がマイノリティだったなら、その逆になるかもしれない。
という「彼ら」の常套句があるけど、そりゃ「産んで後悔した」なんてタブーを口にしたらマジョリティから迫害され袋叩きにされることが分かりきってるから言わないだけだし、それに大多数の脳は「彼ら」寄りであるという事前分布を考慮してベイズ推定したらどうやっても「産んで後悔してない」という意見にしかならないよね。そういうことも「彼ら」は想像できないしする必要もない人生を生きてるんだよね。
あと「子供生まれたらどんどん幸せになるよ」という意見もあるあるだけど、これは脳内でオキシトシンが出まくるのでそりゃそうなるという話だと思う。でも発達障害がドーパミンやノルアドレナリンのトランスポートが上手く行ってないことで起こるように、オキシトシンの取り込みが上手くない脳もあるんじゃないかという気がするね。経験上。
今日、投げ銭についてブクマやVtuberで話題が出た裏で一つの事件が起きた
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/bunshun.jp/articles/-/40372
https://www.youtube.com/watch?v=w66x87VSQRc&t=167s&ab_channel=CocoCh.桐生ココ
https://twitter.com/kuma2vanilla/status/1309262875416911872
Twitterの画像を見てもらえれば分かる通りYoutube公式機能のアナリティクスを表示していただけだが、そこに「台湾」の文字があった。
ホロライブは中国にもbilibili動画で売り込みを行っていた為、中国人の一部が大激怒。クソリプを飛ばしまくり炎上することに
別のホロライブメンバーがbilibiliにて配信予定だったが中止、真偽不明の噂だが配信権限が取り上げられたとの情報も
ホロライブは前にも中国関係でトラブルを起こして会社として謝罪するハメになった
https://cover-corp.com/2020/04/16/弊社の中国における問題と対応に関するお詫び/
事情をちょっと説明すると、2019年の間は日本でのYoutubeの展開と中国でのbilibili動画での展開を重視していたが
2020年初頭にホロライブ自体がバズって日本で一気に伸びることになった。それによりYoutubeでの配信を重視するようになりbilibili限定での配信を疎かにしており、中国のファンが怒って炎上した結果謝罪に追い込まれた。
これはbilibili限定の放送もするって言いながら全然してなかった点もあるのでホロライブにも非は若干あるのだが。
正直、日本国内でスパチャ世界一取れるほど人気を獲得し、英語圏でも十分な成功が見込めるようになり、今後も中国と英語圏の間のタブーの問題で炎上する可能性や、米中のリスクの板挟みになる可能性が非常に高いので中国への積極的な展開はさっさと諦めて欲しい。
pink newsとかかなりバイアスが強めの記事サイトからVanity fair, BBCまで彼女がトランスフォビックだと取り上げているけど正直理解できない。
彼女の新作の本に出てくる主人公はドレスを着たシス男性(a cis man in a dress)だと言う。これのどこがトランスフォビックなんだ?
「服にジェンダーはない」「みんな好きな服を着て好きなことをしよう」
最近大衆にもやっと広まりはじめた考えがこれらだろう。男でも化粧をしてスカートを履いても良いし、女でも好きな服装をしても良いと呼びかけるのはとても素敵だと思うし、実際にエンパワメントを受けた人たちがたくさんいるだろう。俺自身なかなかステレオタイプがキツい家庭に育った反動もあって俗にフェミニンと呼ばれる小物が好きだ。いつかは服にもチャレンジしてみたいと思っていたからこういう動きに世界がなってきているのが実際本当に嬉しかった。
じゃあなぜドレスを着たシス男性はトランスフォビックになるんだ?
ローリングを取り上げている英メディアは「トランスヴェスタイト/クロスドレッサー」を攻撃していると言っていた。つまり俗にいう”異性装”をしている人の事だ。
は?
「服にジェンダーはない」んじゃなかったのか。
シス男性がドレスという名のただの布を身に纏っているだけで急にトランスジェンダーとしてカウントされるんだ?「異性装」が好きな自分はトランスジェンダーなのか?違うだろ。
大体トランスジェンダーと言う概念はカバーする範囲がどんどん増えているアンブレラタームなのが問題だ。週末に趣味で女装/男装をする人々でさえカウントすると。
結局ジェンダーの強化に繋がっている。
ローリングのあのエッセイをきっちり読んだ人、活動を見てきた人はわかると思うが、彼女はトランスフォビックなんかじゃない。アライだと自称している人なんかより何倍もトランス当事者に向き合ってきているのに、実際彼女の考えに賛同する当事者は多数存在するのに、ずっと黙らされてきている。
例えばローリングが幼い年齢でのトランジションは好ましくない影響を及ぼすという論文をTwitterにシェアした時大きなバックラッシュを受けた。だけど実際幼い年齢でトランジションしてから後悔してディトランジションを行った人だって複数いる。だけど実際トランスコミュニティの中ではディトランジションに関する話題がタブーとされていて、同じコミュニティのメンバーからひどい中傷を受けている。なんて皮肉なんだろうか。
Twitterでは#RIPJKRowling"とトレンド入りし、中傷でいっぱいになった。
それ以前からも"JKR can suck my d*ck"等の有害なコメントや著名人からも見ていられないようなコメントが寄せられていた。
ここまでくると集団リンチだ。思うように発言すらできやしない。どこがliberationを謳う運動なのか。
Sex is realがヘイトとカウントされる社会に未来なんてあるはずがないだろう。ここ最近の動きを見ていると悲しくなる。
ディズニー長編アニメで何が好き? と問われたら挙げるくらいに『ムーラン』(1998年)が好きだった。
『ムーラン』は中国の伝承をもとにした話だ。老いた父に代わり男装して従軍し武功を立てるも地位は断り故郷に戻る。最も古いのは詩と言われ、民謡、戯曲、小説の題材になっている。
時代によってどこに力を入れて語られるかは変わってくる。女で軍功を立てる力強さを描くのか、家族への孝行を尊ぶものなのか、国への奉仕を宣伝するものか。
ディズニーでのアニメ映画化にあたっては女性の自己実現という方向で物語はまとめられている。
主人公のムーランは、女は家でおしとやかにしているべきという風潮になじめない。老いた父を助けるため男装して代わりに従軍することになるが男ほどの力はない。しかし彼女自身の強みである知恵と機転を武器に自分を信じ、自分らしいあり方、誇りを見つけるのだ。
挿入歌『リフレクション』が名曲だ。映画のわりと最初のほうに歌われる曲で、含む意味が全編に影響してくる。家の名誉のためには仲人に気に入られて良い家に嫁がなければならない。でも失敗してしまった、という状況を受けて「水鏡に映った着飾った自分は知らない人に見える。ありのままの自分の心はごまかせないけれど、本当の私はいつか映るのだろうか?」と吐露する。
その後男装して(=別ベクトルで自分を偽って)活躍するわけだが女であることがバレてしまう。で、色々あって男だとか女だとか求められる役割だとかじゃなく、自分であることがいいよね! って結論に至るのだ。
さて、ディズニーのヒロイン像というのは時代によって移り変わる。おしとやかに待っていれば幸せ(王子様)が訪れる初期ヒロイン、自我がありパワフルながらやはり幸せはヒーローが運んでくる中期ヒロイン、恋愛から解放された最近のヒロイン。
ムーランは時代的には中期ヒロインに位置づけられる。とはいえロマンス要素は淡い。アジアが舞台で自己実現が主題という点が特筆すべきところだろう。
その頃のディズニーの非コーカソイドを取り扱った映画というのはエキゾチシズムあふれると言うかアメリカ解釈エスニック世界と言うか、なかなか文化描写が大味である。ご多分に漏れず『ムーラン』も西洋的なアジアであんまり正確ではない。突然念仏唱え出す登場人物が居るようなステレオタイプなオリエンタリズムである。また、男装のために長い髪をカットするシーンが山場のひとつだが、断髪して覚悟を示すことはとても西洋的な描写だ。古代アジアの人々は男女問わず長髪だからね。
それでも20世紀末にアジアが描かれたことは画期的で、東洋西洋の狭間で自分のあり方を考えていたアジア系アメリカ人二世三世に特に刺さったと聞く。また、脚本にはアジア系アメリカ人の女性が居た。そのあたりを思うにターゲットは西洋社会であったのだろう。
さて、そんな『ムーラン』が20年の時を超えて実写化されると言う。わくわくした。あの、魔法使いでもなんでもない同じ人間なのに圧倒的な力を持つかたき役、シャン・ユーの大軍勢が雪原に現れる絶望的なシーンが実写の迫力で見られるのか。ハリウッドに中国の方も増えただろうからオリエンタリズムの産物じゃなくてきちんと考証がなされた中国描写になるんだろうな。最近のディズニー映画のように現代の価値観を反映させるだろうから「異民族は悪、侵略者、だから防衛しなければならない」なんて単純な物語化じゃなく厚みを持って描かれるんだろうな。(アニメだと時代も場所もぼかされて相手はフン族という言及のみ。原典だとムーランは漢民族じゃなくて鮮卑の人っぽいし、北魏 vs 突厥 の戦争って遊牧民同士の戦いでつまり互いに侵略し合っていたってことだと思っている)アナ雪1でサーミの文化盗用と言われ、アナ雪2でサーミの監修を入れて文化盗用にならぬよう注意を払い、作中で植民地支配を彷彿とさせる歴史を描き、過去の過ちを直視し「今できる正しいことをしよう」と歌わせるディズニーだ。期待も高まるというもの。
そんな価値観も変わる時代の中にあっても輝く、自分らしく誇りを見つけるという変わらないメッセージ。名曲の数々、コミカルな相棒キャラクターであるドラゴンのムーシューと幸運のコオロギのクリキーのコンビ――彼らも「自分を偽っている」キャラだ。ムーランの物語は彼女だけではなく、ほかのキャラも自分を信じて自己実現する物語なのだ!――厳しくもきちんと実力は認めて義に厚く格好いいシャン隊長とムーランのほのかなロマンス。男装しているムーランに人間的に惹かれているっていうのがいいんだよねー。ああ、楽しみだなあ!
※ アニメ版と実写版の差異、未見のためニュース等で分かる部分のみ
うおおおい。やりたいこととやっていることとターゲットがちぐはぐで全方位損だよ。東西どちらにもいい顔をしようとして大失敗では。誰が嬉しいんだこれ。
いやね、きっと通常の劇場公開をしていたらふらっと見てしまっていたと思う。事前情報仕入れず見るタイプなので。公開延期で配信も加入しないと見られないと言うので時間ができてしまって調べたらさあ、ねえ。心情的にこれはもう見られない。
アニメ版が中国本土であまり評判が良くなかったというのは聞いたことがある。自分探しをするヒロイン、自立したヒロインというのが儒教感覚としてはそぐわないらしい。だからってアニメ版の主題であった自己実現を切り捨てて家のため国のため「孝」「忠」の話にするか? [追記] トラバで教えて貰ったが、アニメ版は中国本土でも人気だったそうだ。確かにレビューサイトの点も高かった。自分は欧米メディアの記事から人気がなかったのだと思いこんでいたが誤りだったようだ。失礼しました。えっ、じゃあディズニーはどこを向いて脚本変更を決定したんだ?
アニメ版のファンなんぞ知らん、商業的には大きなパイである14億人+全世界の中国ルーツの方々がターゲットなんだ! と言い切ってくれるならまだ理解できた。でも中華圏の評判も悪くてさ。聞こえてくるのは「孝」「忠」はこんなんじゃねーよとか伝統的な任侠精神を西洋騎士道のテンプレートに雑にはめ込みやがってとかムーランをフォースっぽい謎の不自然なパワーを持つ西洋的スーパーヒーローにしたなとかドラゴンのキャラの代わりに鳳凰がシンボルになったが鳳凰が象徴するのは古式ゆかしい女性性だぞフェニックスと混ぜてねーかとか『カンフー・パンダ』のほうが中国の伝承や比喩を尊重しているぞとか、そんな感想ばかりである。
中国をターゲットに完全シリアスな『花木蘭』実写化がしたかったらアニメの看板は控えめに、スタッフ陣にもアジア勢を揃えて時代考証風俗考証手厚く入れて中華圏を唸らせてくれよ……。
新疆ウイグル自治区でのロケってのもさ……。「異民族、それもモンゴルあたりで活動した今のトルコにも繋がると言われる実在の民族を排除するために戦う」ストーリー自体センシティブで取扱注意なのに、文化が異なるが故に現在進行形で人権侵害が行われている新疆ウイグル自治区をわざわざロケ地に選ぶとは。映画撮影のためにディズニーは人権侵害に目をつぶり「新疆ウイグル自治区は海外のクルーが来られるような安全で風光明媚なところで海外で言われているようなことなど行われていませんよ」という中国の宣伝に乗ったのだと言われても否定できないだろう。
ディズニーとしては MeToo を受けてストーリーは変更するが民族浄化は容認するみたいな基準なのか?
自分は今まで作品と作者・出演者は別と考えてきていた。役者が不倫していたり薬物をやっていたりしても作品の価値が貶められることはないし配信停止にすべきではない。また、過去の作品で今の基準だとアウトなものがあることも認識している。奴隷制を肯定的に描いている『風と共に去りぬ』、子役を薬漬けにして演技させていた『オズの魔法使い』などなど。それらも配信停止にすべきではないと考える。描写については注意書きを添え、新たに作る時は現代の倫理観をもとにし、新規であえて描写する時は「あえて」である説明を加えれば良いと。
とすると、俳優の発言は個人の思想と割り切れても現在進行形の人権侵害は了承できないな。俳優はアメリカ国籍とは言え中国本土の方だから一族も本土に居るだろうし当局の意に反する発言をしたら命が危ないのだろうけれど、ディズニーはウイグルの件を全く知らなかったとは言えないだろう。
ディズニーがどのような声明を出すのか、出さないのか。注目している。
[追記]
誤字を修正。
また、中国国内の反応を知りたくてデータを確認してみた。ご参考までに。
9/15昼時点の豆瓣(中国の代表的なレビューサイト)のスコア
作品名 | 公開年 | スコア (10点満点) | 最頻値 (最大星5つ) | スコアの母数 |
---|---|---|---|---|
実写版ムーラン | 2020 | 4.9 | 星2つ | 約16万人 |
アニメ版ムーラン | 1998 | 7.8 | 星4つ | 約20万人 |
実写版美女と野獣 | 2017 | 7.2 | 星3つ | 約32万人 |
アニメ版美女と野獣 | 1991 | 8.5 | 星4つ | 約14万人 |
実写版アラジン | 2019 | 7.5 | 星4つ | 約26万人 |
アニメ版アラジン | 1992 | 8.2 | 星4つ | 約6万人 |
ヴィッキー・チャオ主演版ムーラン | 2009 | 6.2 | 星3つ | 約9万人 |
アニメ版ムーランは意外と[追記] トラバで教えて貰ったが「意外と」ではなかった中国でも健闘していたようだ。レビューも楽しく読んだ。翻訳ソフトありがとう。
実写版ムーランは当初スコア4.7だったが、星3をつける人が増えて4.9まであがってきた。とは言え他のディズニー作品と比べると極めて低く、ここから他作品ほどスコアを上げるのは難しそう。
一番下のヴィッキー・チャオ主演版はディズニー関係ない中国発の歴史映画。そう、既にシリアスな実写映画は存在するのだ。
ランキング | 作品名 | 公開日 | 初週興行収入 | 累計興行収入 | 猫眼口コミ (10点満点) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 八佰 | 2020/8/21 | 約6.4億元 | 約26.9億元 | 9.2 |
2 | 実写版ムーラン | 2020/9/11 | 約1.6億元 | 約1.8億元 | 7.5 |
3 | TENET テネット | 2020/9/4 | 約2.1億元 | 約3.6億元 | 8.3 |
6 | かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ | 2020/9/11 | 約0.03億元 | 約0.03億元 | 8.0 |
日中戦争を描いた超大作『八佰』と比較するのは酷として、興行収入面は大コケしなかったといったところだろうか? 有識者の見解を聞きたい。 [追記] トラバより 少なくとも口コミ的には大コケの大コケだと思う
とのこと。『アベンジャーズ:エンドゲーム』が初週約22.3億元、『アナと雪の女王2』が初週約3.8億元ということを考えると厳しい結果になりそうだ。
[再追記]
同じ作品を見ていいな、好きだなと思っていたことが分かって嬉しい。コメントでアニメ版が好きと表明して下さった方々もありがとう。
顔に水つけるのありがたがるのと同レベルの話だぞ
いわくワセリンは揮発する
宗教でもいいがね
クリスマスに一人で過ごすなんてそんな😨
https://news.yahoo.co.jp/byline/abumiasaki/20191226-00156517/
ノルウェーではクリスマスは家族と過ごす時期だが、一緒に過ごす相手がいない人にとっては、孤独感が極度に増す日だ。
1年で最も大事な日に、王女との間にいる3人の子どもを残して、命を絶つほど追い詰められていたであろうベン氏を思い、悲しむ人が多い。
クリスマスに父を亡くした子どもたちを心配する声も集まっている。
この国では、自殺は長年タブーとされており、自殺する人が増えないようにとメディアも関連テーマはニュースにしないでいた。
しかし、タブーにしたままでは社会問題は解決しないとして、自殺に関する議論などが増えつつあった。
「自殺」と「クリスマスの孤独」というふたつのタブーが以前から存在していた社会だからこそ、市民に親しまれていた王女の元夫の死は衝撃的だった。
https://www.theguardian.com/commentisfree/2017/nov/24/christmas-loneliness-pub-free-dinner
→ 孤独な人々に無料のクリスマスの食事を提供するロンドンのパブの記事
良い活動とは思うけど(教会やNPOも似たようなことやっている)、とにかくクリスマスだけは特別
移民ではなくてもクリスマスに働いている人たちはフツーにいると思うんですけど、どんな風に整合性をとっているのか謎。
→ イギリスには「孤独は若者も老人も差別せずに苦しめる」として孤独担当大臣がいるよ
【BBC】英政府、「孤独担当大臣」新設 殺害された議員の仕事継続 https://www.bbc.com/japanese/42728308