2020-09-15

JKローリング炎上の件

JKローリングがなぜ炎上しているのか俺にはわからない。

pink newsとかかなりバイアスが強めの記事サイトからVanity fair, BBCまで彼女トランスフォビックだと取り上げているけど正直理解できない。

彼女の新作の本に出てくる主人公ドレスを着たシス男性(a cis man in a dress)だと言う。これのどこがトランスフォビックなんだ?

「服にジェンダーはない」「みんな好きな服を着て好きなことをしよう」

最近大衆にもやっと広まりはじめた考えがこれらだろう。男でも化粧をしてスカートを履いても良いし、女でも好きな服装をしても良いと呼びかけるのはとても素敵だと思うし、実際にエンパワメントを受けた人たちがたくさんいるだろう。俺自身なかなかステレオタイプがキツい家庭に育った反動もあって俗にフェミニンと呼ばれる小物が好きだ。いつかは服にもチャレンジしてみたいと思っていたからこういう動きに世界がなってきているのが実際本当に嬉しかった。

じゃあなぜドレスを着たシス男性トランスフォビックになるんだ?

ローリングを取り上げている英メディアは「トランスヴェスタイト/クロスドレッサー」を攻撃していると言っていた。つまり俗にいう”異性装”をしている人の事だ。

は?

「服にジェンダーはない」んじゃなかったのか。

シス男性ドレスという名のただの布を身に纏っているだけで急にトランスジェンダーとしてカウントされるんだ?「異性装」が好きな自分トランスジェンダーなのか?違うだろ。

大体トランスジェンダーと言う概念カバーする範囲がどんどん増えているアンブレラタームなのが問題だ。週末に趣味女装/男装をする人々でさえカウントすると。

結局ジェンダーの強化に繋がっている。

ローリングのあのエッセイをきっちり読んだ人、活動を見てきた人はわかると思うが、彼女トランスフォビックなんかじゃない。アライだと自称している人なんかより何倍もトランス当事者に向き合ってきているのに、実際彼女の考えに賛同する当事者は多数存在するのに、ずっと黙らされてきている。

例えばローリングが幼い年齢でのトランジションは好ましくない影響を及ぼすという論文Twitterシェアした時大きなバックラッシュを受けた。だけど実際幼い年齢でトランジションしてから後悔してディトランジションを行った人だって複数いる。だけど実際トランスコミュニティの中ではディトランジションに関する話題タブーとされていて、同じコミュニティメンバーからひどい中傷を受けている。なんて皮肉なんだろうか。

Twitterでは#RIPJKRowling"とトレンド入りし、中傷でいっぱいになった。

それ以前からも"JKR can suck my d*ck"等の有害コメント著名人からも見ていられないようなコメントが寄せられていた。

ここまでくると集団リンチだ。思うように発言すらできやしない。どこがliberationを謳う運動なのか。

Sex is realがヘイトカウントされる社会未来なんてあるはずがないだろう。ここ最近の動きを見ていると悲しくなる。

  • 女性とか男性とかに拘るのやめたほうがいいよー それがいわゆるジェンダーフリー思想のキモだよね ラディフェミは『男女平等』や『男女同権』の支持者ではあるけど、ジェンダーフ...

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