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はてなキーワード: 日本の歴史とは

2020-09-04

ナーロッパがあるならナジアやナッポンがあってもいい

和風ファンタジー中華ファンタジーはすでにジャンルとして存在するわけだが、なろうやその周辺では相変わらずナーロッパが人気なのかな?

でもナーロッパ的な世界の作者と読者はヨーロッパ歴史文化を必ずしも熟知しているわけじゃないから、実質日本になるよね。

ナーロッパをナッポンにするなら、剣や魔法は刀や陰陽術にそのまま置き換えられるし、むしろヨーロッパよりも日本歴史の方が我々はよく知っているはず。爵位日本人には理解が難しくても官位幕府役職ならならわかりやすいだろう。

2020-08-31

縄文時代が最もバランス良かったんじゃない?

1万年も同じような生活続けてたんだったら、それが日本の歴史のものじゃないんか?

たった2千年の歴史なんて、1万年の終端の話やん。

後、5百年も地球環境が持つとも思えん。

もう、人類日本の歴史の終わりの段階なんじゃないのか?

2020-08-27

コロナウイルスがもたらす日本人文学危機

コロナ人文学ヤバい

といっても哲学とかそういうのじゃなく、歴史学とかがヤバい

もうちょっと言うと、日本史とか日本文学とかはぜんぜん大丈夫なんだが、西洋史とか東洋史とか、要するに外国のことを調べる学問ヤバい

今はまだ大丈夫だけど、じきに破綻する。

なぜかといえば非常に単純な話で、研究を進める上で必要資料アクセスできないからだ。

歴史学根本は、オリジナル資料(=一次史料)にあたることにある。一次史料には色々な形態があるわけだが、歴史上の出来事の背景とかを実証的に調べようと思ったら、公文書館にある史料を使うことが不可欠だ。

そして公文書館というのは行政機関なので、日本国立公文書館外務省外交史料館東京にあるように、あるいはイギリス国立公文書館キューにありアメリカ国立公文書記録管理局ワシントンDCにあるように、当然ながらそれを管轄している国や地方自治体に設置されている。

そう、公文書館に行けないである

コロナが2~3年で過ぎ去り、その後はすべてが元通りになるなら、その数年を耐え忍べばいい。数年が過ぎればまたヨーロッパなり世界の他の国なりに行けるようになる。当然、歴史学も元通りだ!

でも残念ながら、中東諸国の割安の航空券ヨーロッパ渡航できる日々は、もう戻ってはこないかもしれない。航空券が割高になるだけではなく、全世界的に航空産業が縮小し、これまでであれば容易にアクセスできていた史料アクセスできなくなるかもしれない。

明治維新以降、政府が雇ったお雇い外国人たちによって、ランケに始まる近代歴史学日本に持ち込まれた。だが初期の日本歴史学はあまりにお粗末なものだった――現在の水準からすれば。

オリジナル史料を見ずに、西洋人の書いた歴史書を読んでそれを日本語で紹介して論文を書き、吾は教授でございと偉そうな顔をしている。英語フランス語ドイツ語の文献だけを読んでヨーロッパ史全体を講じるなんていう無謀なことが平気でまかり通っていた。

けれど、そのような稚拙な「論文」も必要だったのだ。日本歴史学が独り立ちするためには。

やがて、それらの先人たちの業績を踏み台にして、きちんと史料集(=オリジナル史料を集めてまとめた本)にあたって論文を書く人や、英仏独だけではない色々なマイナー言語習得して研究する人が増えてくる。そして、交通技術の発展に伴って海外旅行安価になるにつれ、国外文書館アクセスして論文を書く人が増え、英仏独以外の言語を学ぶ人が増え、留学して現地で学位を取る人も増え、日本歴史学レベルはどんどん上がっていった。

2000年代から2010年代にかけての日本歴史学界で生み出された外国研究レベルの高さは誇るに値する。もはや横のものを縦にしただけではまともな論文とは見做され得ない。現地の言語を読めることが最低条件で、その上でどのようにオリジナル面白い研究成果を積み上げるか。多くの研究者たちが競うように優れた論文や著書を生み出してきた。

そこをCOVID-19パンデミックが直撃したのだ。

留学の予定も史料収集計画も、すべてが白紙になってしまった。

分野によって違うと思うが、外国史を学ぶ者は多くの場合修士課程博士課程で留学をする。これは現地で史料収集したり、現地で言葉勉強したり、現地の研究者と触れ合ったりするきわめて重要プロセスで、修士卒ならともかく博士号を獲ろうと思うなら避けては通れない。多くの研究者はだいたい1年から3年くらいの留学を経て、外国歴史に興味がある若者から若手の歴史研究者へと成長する。

COVID-19直撃世代は、この留学経験を持てない。彼らは外国研究者として足腰を鍛える機会を奪われることになる。

2~3年でコロナ禍が終熄するなら、この世代が数年間のハンデを背負うだけで済む(たとえば、留学することな博士課程の年限が来てしまったとか、在学を引き伸ばす羽目になり学費が余計にかかったり就職市場に参入するのが遅れたとか、せっかく学振DCを取ったのに海外調査をすることな任期が過ぎてしまったとか、そういう悲劇が量産されることだろう――外国研究者は学振研究費のかなりの割合出張費に充てている)。

けれど、コロナ禍が終熄しなかったら、あるいは終熄後に海外調査ハードルものすごく高くなってしまっていたら、日本外国研究は大きな打撃を受けるだろう。

そりゃ、留学終えてる組は今すぐに困るってことはない。彼らはもう現地語ペラペラだし、これまでの現地滞在史料たっぷり集めてるだろうから、当面はそれを消化しながら外国研究者とオンライン会議すればいい。

でも、これから留学しようとする人たちは、現地に長期滞在して外国能力を鍛える機会を奪われ、史料を集めることもできず、中途半端研究能力しか持てないままに博士課程を終えざるを得ないことになる。

もちろん、先行世代よりマシな点もある。デジタルアーカイブの発展によって、従来は現地の図書館に行かないと見られなかった古書や古新聞が自宅にいながらにして読めるようになった。中には所蔵している史料ウェブで見せてくれる親切な公文書館もある。外国雑誌だってオンラインで入手できるし、何なら研究書をkindleで読んだっていい。そういえば友達ドイツ語学術書kindle版で引用していた。

から研究の水準が明治時代に戻るということには、おそらくならない。

ただし、その方向性限定される。

どのような種類の史料必要かは、結局研究テーマに左右されるのだ。もしも「ドイツにおける日本人のイメージ歴史」を調べたかったら、古書や古新聞を徹底的に調べればそれでいい。けれど、「1960年代における西ドイツ政策決定過程」みたいなテーマを扱おうと思ったら、公文書館史料を見なければお話にならない。

現代日本で考えてみればよくわかる。「安倍首相メディアでどう扱われているか」と「安倍内閣の内側ではどんなふうに物事が決められているか」とでは、立論に使うべき資料全然違う。前者は新聞ネットを見ればそれでいいが、後者情報公開請求必要だし、『朝日新聞』や『週刊文春』だけを見て後者を論じたら手抜きだと謗られるだろう。

そして歴史学とは「昔のことなら何でも扱う学問」であり、内部には表象を論じる研究から外交政策を調べる研究者まで色々いるのだが、後者のような人たち――つまり研究のために文書館史料必要とする人たち――の研究はずいぶんやりにくくなるだろう。外国研究において、思想史文化史古代史の割合が高くなるかもしれない。

(いやでも、ガチ思想史文化史をやろうと思ったら文書館史料を見ないといけない局面も割と出てくるので、思想史なら文書館行かなくてもいいでしょ、という話にはならないんだよな……明治時代知識人留学先の国に出かけてその国の文書館史料使って明治期の思想についての本書いた人とかいからな……逆にある程度昔の外交史だと関係する史料ほとんど翻刻されてたりするし……)

逆に、先行世代よりも悲惨な点は何か。

それは研究レベルが上がってしまたことだ。

ネット上で読める範囲古書や古新聞だけを史料として使って「18世紀におけるドイツ諸邦の外交」みたいな研究をまとめたとして、明治時代ならこんな多くの一次史料を使うなんて素晴らしい研究だと大絶賛され東京帝大の教授になれるかもしれない。でも現代では、研究レベルが上がってしまった現代では、「新聞しか見てないじゃん。文書館史料使ったの? え? 使ってない? レベルいね」と一蹴されてしまう。論文英訳なり独訳なりして海外ジャーナル投稿しても、それなりのレベル雑誌からは軒並み落とされるだろう(というか、国内でも有力学術誌の査読を通過できるとは思えない)

ふんだんに文書館史料を使う質の高い研究に慣らされてしまったら、今更横のものを縦にすれば教授になれていた時代研究水準には戻れないのだ。

ハードルを下げる?

外国最先端研究成果がワンクリックで手に入るこの時代に?

つい去年まで史料調査のために渡航するのが当たり前で、今アラサー以上の人たちは研究水準が高かった時代を身を持って知っているのに?

コロナ禍の影響が数年で収まるのなら、業績の不足で苦しむのは直撃世代だけで済む。だが、もしもコロナ禍の後遺症が何十年も続くのであれば、外国史を研究する歴史家たちは困難な撤退戦を強いられることになるだろう。

それはより史料入手の容易なテーマへの撤退戦であるかもしれないし(政治史ハードルが高いから、表象歴史とかを研究しよう)、より史料入手の容易な国への撤退戦であるかもしれない(○○国と比べて××国の方がデジタルアーカイブが充実してるから、○○史じゃなくて××史をやろう)。

ともかく、これまで日本歴史学が積み上げてきた多様性は、徐々に失われていくことになるだろう。

日本外国研究にとって、冬の時代が迫っているのかもしれない。

まあそうは言っても史料さえどうにかなれば研究はできるので文化人類学記述言語学よりはまだマシ。これらの学問では現地に長期間滞在して現地人の間に分け入って調査する必要があるので、現在レベル渡航制限が長続きすると文字通り危機に瀕する。これらの分野では伝統的に外国に関する研究が盛んで、オセアニア島国アフリカの奥地で調査してきた日本人が何人もいるのだ。今後、外国舞台にした文化人類学記述言語学は消滅し、国内対象として細々と生き延びるほかなくなるのかもしれない……

(まあ、国内伝統文化方言を保存するために、一度外国文化言語記述するのに使っているエネルギーを全部日本に関する研究に注ぎ込むのもアリかもしれない……でもCOVID-19で次々と伝統的なお祭りやら寄り合いやらが中止になっているし、うかつに都会の大学修行する若手研究者が離島山村に出かけてお年寄りのインフォーマントと接触するのもはばかられるよなぁ……)

ブコメにお返事

日本だけの問題では無さそうなのでよりデジタル化したりオンラインで閲覧する仕組みが出来そうだけど

デジタルアーカイブの発達はうながされるだろうけど、そんなに急速には進展しないだろう。それには2つの理由がある。

第1に、単純にデジタル化はすごい大変なのだマトモな国なら行政の作った公文書は破棄されずに何十年にもわたって保管されているのが普通で、それらすべてをデジタル化するのは労力がかかるというのは納得してもらえると思う(国だけじゃなく地方自治体にもその自治体公文書集める公文書館があったりするからね。連邦制の国だと連邦レベル・州レベル・市レベル文書館が別々に設置されていたり)。優先順位をつけてやっていくほかないけど(「まずは外交関係公文書を先にデジタル化しよう。環境保護関係は後回しだ」)、優先順位の低いテーマ研究しようと思ったらそれでは困る。

第2に、困るのは外国研究者だけで、本国研究者はそんなに困らないのだ。

日本人がイギリスドイツ調査に行けなくなっても、イギリス人やドイツ人の歴史家は何も困らない。彼らは渡航制限など気にせず自国にある公文書館アクセスできる。これは日本のことを研究する日本人の歴史家にとっても同じだ。仮に外務省外交史料館から外国研究者の姿が消えたとして、いったい日本研究者になんの不都合があるのだろう?

(ここでは「外国人」と書いたが、厳密には、外国拠点を置く研究者と言った方がいいだろう。日本大学で教鞭を執っている中国人日本史研究者はなんにも困らない。逆にうっかり日本学の専門家として英米大学就職しちゃった日本研究者は大変だ。また、日本研究する歴史家がなにも困らないというわけではない。日米関係歴史研究しようと思ったら当然アメリカに行かなければいけないし、国内政治だけを研究する場合であっても、日本政府公文書管理がザルすぎるせいで重要史料日本じゃなくアメリカにあるみたいな状況もありえるので……)

まり世界的に、自国研究する研究者にとってはあんまり困らないが、外国研究する研究者はめちゃくちゃ困る、という状況が訪れると思われる。外国研究者への配慮が、果たして自国公的施設デジタル化への強い圧力となるだろうか? 正直疑問だ。

資料を集めたり読んだりするのはその国の研究者に依頼する、というのはダメなの?現地に行く必要性がよくわからなかっった。

第1に、それ本国研究者に何のメリットがあるの? お金を払ってやってもらうとして、その人件費渡航費よりも安上がりだとはとても思えないんだけど…

第2に、史料の山に埋もれて色々探していく中でお目当ての史料を見つけるコツとか時代ごとの史料の特徴を見分ける目とか崩し字の読み方とかそういった歴史家としての技倆が養われるので、単純に他人に任せればよいという話ではない(「時代ごとの公文書形式の違い」みたいなのも当然論文テーマになるけど、これ書くためにどのくらいの史料読む必要があると思う?)。

ていうか、なんか勘違いされてるフシがあるけど、読んだ史料が全部研究に使えるわけじゃないからね。目録面白そうな史料があったか地方文書館に足を運んで閲覧してみたけど期待ハズレで全然使えませんでした、とか、膨大な史料の山を探しまわってようやく使えそうな史料の一群を見つけました、とか、何気なくパラパラめくってた史料の片隅にさり気なく重大なことが書いてありました、とか、そういうのあるあるなので。お目当ての史料だけ外人コピーしてもらえばいいじゃん! なんて夢物語しかない。

第3に、そもそも論としてなんで自分研究オリジナリティの源泉たる史料の入手を現地人任せにするのか。現地の文書館に通って現地人がちっとも注目してないけど重要史料を発掘したなんてこともあるわけだけど、そんな史料を現地の研究者にコピーさせられるわけないだろ、常識的に考えて……論文で発表するまで史料存在をひた隠しにするわ……(現地人が自力でたどり着く分には止められないけど、わざわざここにこんな重要史料がありますと教えてさしあげる必要はどこにもない)

日本史であっても一次史料海外にある日本キリシタン史では、史料アクセスハードルが以前から言及されていたのを思い出した。

なおアジアアフリカの旧植民地ではそういう状況がデフォルトの模様。日本史研究する日本人の歴史家は日本国内研究を完結させられる余地があるけど、インドネシア史を研究するインドネシア人の歴史家がオランダに行けませんとか、インド史を研究するインド人の歴史家がイギリス(ryとか、台湾史を研究する台湾人の歴史家が日本(ryとか、そういうのはマジで研究に支障が出るよなあ……

そもそも論だが、「日本人が」イギリス政治史とかドイツ経済史とかを研究する意義が不明。「現地の研究者に任せる」だと何故駄目なのか?

それな! ぜひ同じことをドナルド・キーンロナルド・ドーアケネス・ポメランツイアン・ニッシュJ・ヴィクター・コシュマンブレット・ウォーカーにも言ってきて!

2020-08-25


今年のお盆浮世絵ばかり見ていた気がする。一週間ほどの休みのうち、三日間浮世絵を見に行ったのだから美術エンジョイ勢の私にしてはかなりの頻度だと思うし、そのすべてが浮世絵というのも、今までになかった行動パターンだ。楽しかったので、ちょっと振り返ってみる。

最初に行ったのが六本木の「おいしい浮世絵展」だ。友人に誘われて行くことになったのだけれども、食をテーマにしていたため、浮世絵の細かい歴史を知らない自分でもかなり楽しめた。加えて、江戸の町や東海道沿いの名所は今でも残っていることが多く、そこに残る名店の様子を紹介する映像も流されていたため、食欲をそそられた。美術館ではあまり味わえない気分だ。江戸時代の食事レシピが載っている本や、当時醤油を詰めて輸出した磁器も展示してあった。

鑑賞後はお腹が空いたのと、美術館の意図したとおりに和風のものが食べたくなったので、私たちそば和菓子屋わらび餅をいただいた。そこには和風パフェもあって、抹茶好きの私としてはそれにも心惹かれたのだけれど、結局はわらび餅に落ち着いた。パフェはどう見ても夕食前に食べられる量でもなかったからだ。私たちはそこで友人の姪っ子の話だとか、仕事の苦労とかについて話した。もちろん、見たばかりの絵でどれが良かったかについてもたくさん語った。

私にとって面白かったのは、歌舞伎座舞台にした浮世絵だ。お客さんが桟敷で弁当を食べたり酒盛りをしたり好き勝手に楽しんでいる。中には花道を横切って弁当を届ける姿もあり、なんともおおらかな世界だったらしい。それと、そこにいたのが美男美女モブ顔の男性だけだったのが興味深かった。北斎なんかだと、いわゆる美人ではないけれども愛敬のあるおばちゃんが出てくる。なんでだろう。というか、北斎漫画、今でも普通に笑えるので好き。

次に行ったのが上野の「The UKIYO-E 2020 -日本三大浮世絵コレクション」だ。たっぷり二百点近くあるので、あっさり見ても三時間くらいかかってしまった。「おいしい浮世絵展」もそのくらいかかった気がするが、友人と一緒だったので多少は疲れが紛れた。だが、今回は一人だったので、より疲れた。私はジョギングが好きだし、友人と富士山に登ったこともあるので、体力はそこそこあるのだけれど、立ち止まっては進み、立ち止まっては進み、を繰り返す美術館では、結構ぐったりしてしまう。

とはいえ疲れた以上に収穫があった。おおよそ年代順に並んでいたので、浮世絵がどのようにして技法精緻にしていったのかがよくわかったし、歌舞伎俳優グラビアみたいな雰囲気から市井の人々も描くようになっていく様子も楽しめた。

でも、私はやっぱり北斎広重が一番好きみたいだ。この二人はどちらかといえば風景画家で、だから他の人に比べると人物が画面に占める大きさは小さい。当たり前といえば当たり前なのだけれど、私が北斎を見たときにそれっぽいと感じる理由の一つが言語化できたので、何となく気持ちが良くなった。

浮世絵には詳しくなくても、どういうわけか心に残る作品はあるもので、以前に世田谷かどこかで見た広重の「亀戸梅屋舗」と再会できたのはうれしかった。もちろん、浮世絵から一枚ごとに刷り具合が違うのだけれど、私が好きな雰囲気のもの出会えたので、なんだかうれしかった。企画展でよその美術館にあった作品と思いがけなく再会できると、やっぱりうれしい。

あと、驚いたのが歌麿の「娘日時計」という、女性の様子を時刻ごとに描いた作品集だ。やっていることが美人時計と全く同じではないか

あと、思わず笑ってしまったのがこんな事件寛政五年に幕府モデルとなった実在人物名を浮世絵に書くことを禁じたときに、浮世絵師が対抗して、人物名を簡単に解読できる判じ絵表記したらしい。たとえば、歯と手と菜っ葉の絵を描いて、「はてな」と読ませるみたいな感じだ。誰がモデルにした作品なのか簡単に読めるのだけれど、幕府としては人名を書いていないのでそれで良しとしたらしい。お役所出版社の腹の探り合いみたいだ。それか、ちょっとエッチなたとえだけれど、成人向け漫画修正しているんだかしていないんだかわからないアソコの黒線みたい。

ところで、何の関係もないけど、上野駅の公園改札の場所が変わって、信号を渡らずとも済むようになった。あそこは人が溜まっていて危なかったし、いい変化だ。そうそう、横浜駅にも中央南改札と南改札をつなぐ通路ができて、階段上り下りしてホームを経由しなくても移動できるようになったし、新しいエキナカのお店ができた。今度行ってみよう。

最後に行ったのが表参道の「月岡芳年 血と妖艶」。とてもよかった。女性図は、ちょっとしたしぐさからこの人はどんな性格なのかが伝わってくる。細かい動作どれ一つとして見逃せない。血みどろの絵もただ凄惨なだけではなく、今にも動き出しそうだ。たぶん、動き出す直前の瞬間をとらえているから、次にどうなるかが私に見えるのかもしれない。日本歴史歌舞伎取材した作品もよかった。歌舞伎は詳しくないけれど、太田記念美術館は概して解説が細やかなので、どの話のどんな場面かがよくわかる。歌舞伎は三回くらいしか見に行ったことがないけれど、またちょっと行きたくなった。それとも、著名な歌舞伎のあらすじを勉強するのが先かな。

ここでは作品一覧の紙がもらえたのはよかった。新型コロナウイルスのせいか、以前は配っていたのに前の二つの美術館は置いていなかったので、作品名前メモするのが大変だった。

なお、ここは前編と後編に別れていて、今月の終わりに展示替えをするらしい。時間があったらまた行ってみたい。上野のほうも展示替えがあるけれど、また三時間じっくり見るのはちょっと大変かな。

最後に、自分でも意外だったこと。はじめのうちは、美術館はふらりと行くのがいいのであって、予約するのは面倒だな、って考えていたんだけれども、慣れたらそうでもなかった。そういう意味では、三回連続して美術館に行ったのは正解だった。それに、浮世絵のことが前よりも好きになれたので、そういう意味でもよかった。

気が向いたら九月も浮世絵見に行くかもしれない。

ちなみに、今週の末には、横浜トリエンナーレ現代美術を見に行くのだけれど、それも楽しみだ。

2020-08-23

ひろゆき氏が居なければ今の日本社会は無かった

ひろゆき氏は、ここ20年ぐらいで日本もっとも影響を与えた日本人の一人

並みの政治家芸能人社長などよりも近年の日本に多大な影響を与えた

 

ひろゆき氏が居なければ今の日本社会は無く、引いては日本の歴史を変えた人物

ひろゆき氏がいなければ人生が変わっていた個人も多いだろう

 

今のひろゆき氏は余りにも過小評価されすぎている

2020-08-11

anond:20200811125921

やっぱり医者とか弁護士がいいよね

医師免許持ってる人で性犯罪者日本の歴史上誰一人いないし

やっぱり勉強ができる人は紳士だよ

2020-08-10

anond:20200810002720

なんのソースもなしにほざいたでたらめが歴史になるんだから日本の歴史なんて安いもんだな。

ジャップファンタジーって感じ?w

2020-08-09

anond:20200808160355

一部分への言及になるけどさ。

新人女性距離を詰めたい増田の件だってさ、「おっさん恋愛対象になるわけないだろキモい」ってそうじゃないだろーーーーーーそういうこと言うからお気持ちとか女は感情的とかイケメン無罪とか変な流れになるんだろーーーーーあれ完全にパワハラ文脈で読むべき問題やろーーーーー

これ、ぶっちゃけ世間様のセクハラ(というか人権)への理解が低すぎるのが原因だと思うよー。

ちょっと前にさ、企業セクハラ研修最初に鏡を配って「鏡を見てください。部下の女性あなたに優しいのはあなた上司からです」ってやっているという話がバズってて、多くが好意的な反応だったんだよね。フェミっぽいこと言ってる人の間でも。

こんなルッキズム丸出しの差別的研修(もうこの研修それ自体ハラスメントでしょ)が好意的拡散されてる時点で「こいつら差別ハラスメントについて何もわかってねえな」って思ったし、そんな社会で周囲の流行に流されてフェミやってる人が差別とは何かハラスメントとは何かってのを論理的に考える能力持ってなくても仕方ないよ。

たぶん「世の中を男チームと女チームに分けて女チームに有利なことを主張するのがフェミニスト」みたいな理解フェミやってる人が一定数混じってるでしょ。ていうかぶっちゃけ多数派でしょ。

一昔前、ネット上でネトウヨ流行してたとき粗製乱造されたネトウヨがロクに日本の歴史知らなかったり右翼としての基礎教養持ってなかったのと同じよ。今のネットでの流行フェミからね。一昔前ならネトウヨになってた人がネトフェミやってるってだけの話で、そらフェミとしての質も落ちますわな。

ネトフェミ=質が悪いアホばっかという共通認識ができることは悪いことじゃないんじゃない? 反ネトウヨ左派系人士でも、「沖縄米軍に対して抗議しているこの人は主義主張を持った真の右翼だ。ネトウヨなんかとは違う」みたいな議論をする人はいるし、アンチフェミ勢の間でも「この人はそこいらのネトフェミとは違うまともなフェミニストだ」という言及はあったりするからね。多くの人はどこかに「まともな右翼」や「まともなフェミニスト」がいるって思ってはいるんだよ。目の前のネトウヨネトフェミが気に食わんだけで。

2020-08-06

パン給食と国際化って関係ない

こんな質問を見つけた。

パン給食果たして「国際化」なのでしょうか?

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13204536698

質問者の疑問

1.どうして、「小学校から英語を習う時代」と「パン給食の増回」を因果づけて考えなければならなかったのでしょうか?

2.「パン給食の増回」と「国際化」との因果関係はどういうことがあるのでしょうか。

3.「パン給食」と「食育」にはどういう「重要」な因果関係があるのでしょうか?

日本給食パンあくま西洋パンを「日本化」させたパンしかないので「国際化」とは言いがたいと思いますし、本当に「国際化」というならば、キャッサバの粥とかレンズ豆スープナンパスタビーフンインディカ米、ライブレッドバゲットベーグルなどなど世界各地の食べ物に親しむ方向性のことだと思えるのですが。

リンク先が消えていたが、質問文を読むと確かに質問者の言う事がもっともに見える。

というかリンク先は消えていて読めなかったが下記で原文を見ることが出来た。前提として学校給食では食育ご飯食が増え、パン食が減っている。

https://www2.ctv.co.jp/news/2019/03/06/43363/

小学校から英語を習う時代なんだから、国際化に遅れちゃいけないでしょう。やっぱりパンを増やさないとまずいでしょう」

かにこの社長意見は変だと思う。

学校給食ご飯を中心にするって、日本人に対して日本の歴史を教えるような物じゃないのかな。

なんで国際化に反するという話になるのだろうか。

2020-07-29

安倍土下座像に対する日本の抗議は当然

なんか頓珍漢なブコメが多いので。

韓国日本の「要求」に従う必要はない

当たり前なんだが、理解できていない人が多い様子。

日本銅像不快感を示し、撤去要求たからといって、韓国政府がそれに従う必要は全くない。

たとえば、もし日本他国政府要求に従わなければならないとしたら、今頃、尖閣中国領で、日本の歴史教科書は嘘だらけで、靖国神社は閉鎖されており、日本は毎年韓国賠償金を払っているだろう。

日本が「撤去要求」するというのは「不快感の表明」と同じくらいの意味しかないし、韓国に対して何の強制力もない。

もし、日本要求韓国に対する強制力を持つと想定しているなら、それは全くの過去の話だ。

今や日本韓国は対等な国であり、日本要求には強制力はない。

したがって、日本が「撤去要求」することが、韓国内の表現の自由を損ねるなんてことはありえない。

表現の自由」と「外交」のバランス韓国国内の政治問題

から韓国国内で表現の自由保証したければ、韓国政府日本要求には従わず銅像撤去しなければいいだけだ。

ただし、韓国内の表現の自由の結果として生じる外交上の問題については、当然、韓国政府責任を負うことになる(間違っても日本政府ではない。あくま日本政府自国首相侮辱されている立場であり、表現の自由韓国社会制度の話である)。

韓国政府は、具体的には、「表現の自由を優先する国であるため、銅像撤去しない」とした上で、侮辱については日本謝罪すれば良い。

もしくは、外交上の些細な問題として、謝罪せずに放置しても良い。

銅像の黙認はヘイトの黙認

首相土下座をさせる」というのは、首相に対する(あるいは日本人全体に対する)明らかなヘイトである

もしこれが「首相顔写真に✕マークをつける」「首相軍服を着せて軍国主義揶揄する」くらいの内容なら、ヘイトとは言えない だろう。

なぜなら、前者(土下座)は「個人尊厳侵害」を意図しており、後者は「政治的な主張・怒りの表現であるからだ。後者表現の自由範疇だ。

言い換えれば、土下座」という表現は、表現の自由で守られるような「慰安婦問題に対する怒りの表現である」とは考えにい。少なからず「安倍首相または日本全般に対する侮蔑、見下し、嫌悪表現ヘイトである」と考えるべきである

日本政府としてこの表現を黙認するというのは、ヘイト表現人権侵害の黙認に他ならない。

ヘイトされた当事者から黙っている」というのは、国際社会では「大人対応」とは見なされない。「日本政府ヘイトを黙認した」というメッセージけが伝わる。「相手北朝鮮であれ中国であれ東南アジアであれ、日本政府韓国民間人によるヘイト容認する」というメッセージしかならない。

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ということでブクマカの皆様には、そろそろいい加減に「韓国はもはや日本と対等の国である」という認識を持ってもらいたい。自国首相に対する侮辱に抗議するというのは、ごく普通外交プロセスである。むしろ、「韓国表現の自由配慮しろ」なんて言っている人は何様目線なんだろうと感じるし、時代錯誤感覚で、「途上国」「弱い国」である韓国を見下す差別意識漏れ出ているようすらに感じる。

2020-07-25

三角寛に騙されていた

お前らサンカって知ってるか?

なんでも日本にも昔、戸籍がなく住居も持たず、定住生活日本社会距離を置いて、

山中から山中渡り歩く漂泊民がいて、それをサンカと呼んだらしい。

サンカ存在民俗学者にも一応知られていたが、まとまった資料もないし、そもそも社会距離を置くそ性格から

日本の歴史にも関わってこないか研究対象としてもあまり面白くないから、その実態は明らかでなかったんだ。

ところが、昭和時代三角寛というジャーナリスト作家の男が現れて、サンカテーマにした小説執筆して商業ヒットを飛ばす。

更に三角寛はそれまで集めた資料を整理してサンカ社会研究という、サンカ研究書を出版するんだな。

俺はそれを読んで、へーそんな集団がいたんだ。と思っていたんだ。昨日まで。

ところが、昨日の夜酔っぱらっていてふとサンカのことを思い出して、wikipediaサンカの項を読んでみたんだ。

すると、三角寛の本はデタラメでっち上げ学術的には決着ついてると書いてあるじゃないか

なんてこった!俺はこれまでずっと三角寛に騙されていたのか!

ジャーナリスト戦前から金さえ儲かればなんでもいいウソつきのクズばっかりじゃねぇか!

思えば、昔の人も今の人も大して変わらないよな。

なんか昔の作家和装とかしてちょっと格式高そうだから、信じてしまうとこあるけど、クズの嘘つきの詐欺師もいっぱいいるんだよな。

そりゃ学術進歩するもんだから、昔の人の研究現代の水準からみてレベル低いとこあるのは仕方ないと思う。

でも、まさかそんなすべてがでっち上げデタラメなんて不誠実なマネしてるとは思わなんだ。三角寛死ね

日本画日本拳法ナショナリズムからなあ。

日本の歴史ある何かではない。

こういう新規日本代表を作り出そうという試みが悪いわけじゃないんだが。

なんか違うなあという感じが自分にはある。

2020-07-22

anond:20200722170811

ソープに行った客がそのまま行方不明になる事件

料金が5万円だったはずがATM前まで連行され1500万円払わされたけど警察は助けてくれない事件

日本の歴史を知らんのかね

2020-07-09

anond:20200709161805

からその連続性で考えれば、「天皇家がこれだけ長いか日本もそう」ってのは無理じゃん

日出処の天子」として大陸側と分けた概念の成立、日本国という本州に対する呼称の成立をもって日本という概念歴史とすれば1500年あるかもしれん

日本歴史が短いなんて言ってないけど、為政者が変わり影響を持つグループも変わってるのに単一の「

国」として存続してるような表現は違うんじゃないかと思うんだよね。

anond:20200709163645

だとしたら、古墳時代以前、2000年前くらいまで日本の歴史はさかのぼれるってこと?

もっともっと縄文弥生時代から日本という国はあった!って言っちゃえるってこと?

anond:20200708230108

日本の歴史1945年に終わった……そんな風に考えていた時期が俺にもありました……

2020-07-07

anond:20200706225819

>>「じゃがいも」さえ育てていれば飢饉は防げるとかいうのがよく言われてるけれど、

>>じゃがいもだけ育ててたらそれこそじゃがいも生産に失敗したら100%飢饉になるよね。

ノウハウを持っている人が身内でもない相手に丁寧に教えてくれるわけじゃないからね

今でもそうだ

>>逆になんで飢饉の恐ろしさを貴族理解できていないの?

農民飢饉で全滅しているような時期も武士は一人も餓死者を出していないの

ファンタジー世界外国に行くまでもない日本の歴史

2020-06-22

anond:20200621225833

最後段落を読む限り、お前が投票すべき先は明らかに共産党なんだが、絶対にそうはしないんだろうな。詰んでるよなぁ。今の与党メディア戦略は本当に上手かった。彼らが日本を良くしてくれるなら何も問題は無かったんだが、実際は格差を拡大するばかりだ。現代日本人は決して革命をしない。まともなヤツはデモに参加しないという強い思い込みがある。美しい日本の歴史の中で、ご先祖様は一揆を頻発させていたんだが、その子孫はどこに消えたんだろうな? 西南戦争で皆殺しにされたのか?

2020-05-31

戦後日本の歴史世界史レベル記述すると

アメリカ属国になったため軍備への支出が減り、経済大国として発展、80年代絶頂を迎える

・その後バブル崩壊、失われたX0年の中で格差が拡大し、かつての中流階級から非正規」という身分に没落する者も現れた

格差の拡大が少子化を招き、未曾有の少子高齢化社会

・国を維持するため異民を受け入れた結果、徐々に従来の日本社会が変容していくことに

研究者の間でも意見が別れるが、政体が変わり、天皇制廃止された20XX年をもって日本国の滅亡とするのが一般的である

2020-05-30

これさあ

Ayam

@MakitaAya

大学生の娘の勉強見てたら次の課題コレって…どうしよう…本当にどうしよう…ガチで怖いんですけど😱

手に変な汗かいた💦

https://twitter.com/makitaaya/status/1266256372426878978

一番の問題は、これが歴史学課題なのかどうか、という点。

Fラン大学現代文時間にやるなら仕方ないけど、もし歴史学だったらいくら何でもやばすぎる。

歴史学日本語の要約させるってのは学問の体を成してない史観問題じゃないよ。

また、課題文が全く事実に即していないのも問題だ。

課題文がこきおろす、日本の歴史教育の現状はこんな感じだ

高校世界史教科書で圧倒的シェアを誇る、山川出版社の「詳説世界史B」では、大日本帝国東南アジア政策について、

「…東南アジア占領地では、当初、日本欧米諸国植民地支配から解放者として迎えたところもあった。しかし、日本占領目的資源収奪とそれに必要治安確保であり、軍政のもとで、日本語教育神社参拝の強制など、現地の歴史文化無視した政策がおこなわれた。さらに、シンガポールマレー半島フィリピンでは住民への残虐行為捕虜を含む強制労働が多発したため、住民の激しい反感を呼び、日本軍は各地で抵抗運動に直面した。

と、課題文が要求する通りの記述になっている

また、世界史資料集でも、これも受験向きとされシェアが大きい帝国書院の「タペストリー」では、

「④泰麺鉄道建設 日本軍が占領した東南アジアなどの南方地域でも、日本文化が押しつけられた。また、日本軍は、多くの現地の人々や連合軍捕虜を、鉄道建設などの過酷労働に動員した。」と、写真付きで紹介している。

これらのことから課題文の日本の歴史教育disは、完全に根拠のないものだということが分かる。

さら課題文の、「『3年半の日本占領期は350年のオランダ植民地時代よりも残酷だった』という文句は広く人口膾炙している。」は本当かよ

19世紀前半、イギリスを筆頭に奴隷制廃止の機運に逆らって、ベルギーを失ったオランダはその経済的損失を埋めるべく、ジャワ事実上の奴隷制である強制栽培制度実施し、19世紀後半にはオランダ領東インドから得られる利益オランダの歳入の1/3から1/2を占めるまでに至ったと言われている。それほど搾取過酷だった。

その後も搾取を強めたオランダに対し1873年から始まったアチェ戦争では、アチェ側の死者は10万人を超えている。

また日本敗戦後、デヴィ夫人旦那スカルノが中心となって、オランダ相手に戦われたインドネシア独立戦争では、およそ10万人のインドネシア人が命を落としている。(ちなみにこの独立戦争には約900名の旧日本兵が参加してもいる。)

オランダ国際世論抵抗に逢い、アメリカマーシャルプランの停止をちらつかされて、しぶしぶインドネシアを手放したんだよ。(佐藤弘幸「オランダ歴史」河出書房

オランダ日本占領政策比較し、後者がより過酷だという言説の根拠は何だろうか?

…総じてこんないい加減な文章を、まさか歴史学時間に要約なんかさせてないよね?だとしたらそれは大問題だよ?

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