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はてなキーワード: 日本の伝統とは

2022-01-07

anond:20220107121521

日本の伝統的な毒といえば、トリカブト。能や狂言でもおなじみの附子ですね。

そのトリカブトの花が紫なので、 日本では紫が毒を意味するのです。

2022-01-06

anond:20220106153713

日本の伝統的な風習文化を守るべきだと考えている人たちのことダヨ

2021-12-18

今日読み終わった非BL(実質BL?)

『その花の名を知らず――左近の桜――』(長野まゆみ

 『左近の桜』『咲くや、この花』『さくら、うるわし』に続く、左近の桜シリーズ第4作目。

左近の桜』シリーズとは。

 謎の引き寄せ体質というか拾い物体質というか、とにかくやたら異界の住民と関わりあっては「アッーー!」なことになってしまう、左近桜蔵くんが主人公幻想小説シリーズ。初期の頃は「アッーー!」の回数がやたら多かったが、新刊が出る度に「アッーー!」成分は減ってきている。

主な登場人物



『その花の名を知らず』のあらすじ。

 祖父墓参りをするために、霊園行きのバスロータリーで待っていた桜蔵は、鍵を拾ってしまった。交番に鍵を届けようとしたものの、交番では奇妙な女性巡査相手おかしな事を言っていた。ただでさえ引き寄せ体質で拾いもの体質の桜蔵は、また何か厄介なものを拾ってしまったのではないかと怪しむ。

 バスに乗ってみれば、今度は「森」のいわれを語る妙な男がおり、いよいよおかしな事になってきたと思う桜蔵。その時、バス交通事故に遭ってしまう。そして案の定、桜蔵は異界に迷い込んでしまうのだった。



増田感想と、考察のようなもの

 本作は『咲くや、この花』までとはちょっと趣きが違い、まるで番外編のような話。ほとんど過去の話だし。桜蔵の祖父の遺品の一つ〈ざくろ〉という銘の碗、それと対になる〈しろうづ〉、そしていわく付きのお碗〈朱薇(あけび)〉を巡る謎。それに絡んで、柾の生家・白鳥家と、桜蔵の生家・左近家、そして白鳥家の縁戚にあたる白(つくも)家の系譜が明かされるのだが、超ややこしくて訳がわからん。新しく人物名前が出てくる度にメモしておけばよかったなぁ。まるで『百年の孤独』を読んでるみたいだった。

 物語の鍵となるのは「蛇」。互いに絡みあって一本の木のように育ったザクロや、テイカヅラアケビなど蔓性の植物、鏡、月、橋(水府の出入口とされる)など、蛇につながるモチーフがやたら出てくる。

 何で蛇なのか、それが桜蔵にどう関係するのかというのは、何となくわかった。それからイカヅラ定家葛)の別名から、柾と桜蔵の関係性がなんなのか……要は名実共に柾は桜蔵の保護者である、というのはわかったけど……、なんか核心の部分ははぐらかされたままだなぁ。

 白鳥家と左近家の付き合いが今に始まったものではないのはいいとして、しかしそれが分かっても桜蔵の実父の正体とその人と柾の関係性の謎は放置されたままだし。

 うーん、よくわからない。

 そして今回も、相変わらず他人悪夢追体験させられるような読み口であり、更に超絶ややこしい系譜にも惑わされるので、ストーリーにちりばめられた謎を考察するどころじゃない感じ。森博嗣の『スカイ・クロラシリーズと同質の幻想文学調ミステリー。これって謎の深堀はしない方がいい感じのやつ? でも気になってつい何度も読み返しちゃうんだよなぁー。

 植物名前神話伝承伝統文化に関する知識を求められ、しか登場人物が超上流階級の人たちばかりなので、頭が全然ついていかない。読んでいて眩暈がしてしまうが、『左近の桜』シリーズのお陰で私の教養は深まったので、頑張ってググりながら時間を溶かすぞ……。


こんな人におすすめ

2021-11-18

最新の欧米研究で注目されているのが日本の子供のあそび

かくれんぼとかケイドロとか花いちもんめとかそういう伝統的な遊び。

欧米の最新の研究によるとこういった日本の伝統的な遊びは成長期の子供の

脳の発達に大きな良い影響があるとのこと。

日本的な遊びをさせたチンパンジー欧米的な遊びをさせたチンパンジー、なにもさせないチンパンジーの脳を観察した結果、

日本的な遊びをさせたチンパンジーグループには集団生活において他者感情を察知する能力問題解決能力の発達に

有意な違いがみられたという研究結果があるとのこと。

不思議なことに日本的な遊びをさせたチンパンジーグループはその後の肉体的な健康面でもポジティブな結果がみられた。

この結果を踏まえて欧米では日本的なKAKURENBOやKEI-DOROといった遊びをNinja Playと名付けて一部の

プライベートスクールで取り入れようという動きが出ている。

anond:20211117180703

2021-11-16

小室夫妻の功績

かつてネット猖獗を極めていた雅子さま愛子さまへのバッシングは、全て小室夫妻が持っていってしまった。

雅子さま病気言い訳に、贅沢三昧我儘放題、いつも実家小和田家の方ばかり向いていて、小和田家は外務省通じて創価学会とも繋がりがあるので、このままでは“小和田朝”となった皇室学会の意のままになるだろう。

愛子さまは無表情でアスペルガー愛子さま天皇即位しても女系ではないか問題ないなんてほざく奴がいるがそんなことはなく、まず愛子さま天皇即位させ、ズルズルと女系天皇への道を開き日本の伝統破壊しようとするのがパヨクマスゴミの目論見なのだから、次期天皇秋篠宮家の悠仁さまが一番ふさわしい…。

みたいな言説が、一時期のネットではよく見られたもんだが、一連の小室夫妻騒動で、すっかり見なくなってしまった。

いまは、秋篠宮バッシング愛子天皇待望論ばっかり。

天皇家の本家筋を守るために身を呈してヘイトアメリカまで持ってったのかもしれない。

にしても、あの“皇室に対しては何を言っても構わない”という一群の人々は何なんだろ?

そういう人たちに限って、自分たちこそ愛国者であり、日本未来皇室の将来を本気で心配しているのである!と言わんばかりの態度をみせるのがまた

なんとも訳がわからない。

2021-11-01

anond:20211101150752

メゾピアノポンポネットにつられて来た同じく20代後半女性です。因みに私はリラックマにゃんこ村のグッズをたくさん持っていました。今見てもかわいいですよね。

元増田さんと違って、私は自民党ではなくとある野党投票しました。

元増田さんの記事を読んで感じたのは、ほぼ同じ時期に生まれ、ほぼ同じ期間を過ごしている私と元増田さんの一番の違いは多分、現状の日本に満足しているか否かなのかな、ということです。

私はとある部分でマイノリティです。そのせいで学校生活就活で苦労しています。今も安定した職には就いていないですし元増田さんのように結婚もしていないです。(結婚していないからといって元増田さんを恨んだり妬んだりはしないです。あくま自分立場説明しただけです。あしからず…。)

そんな私にとって野党が掲げるLGBTQ+関連とかジェンダー平等などのマイノリティ向けの政策を見ると「私に寄り添ってくれている!」と感じてしまう訳です。

そして自民党にはマイノリティに寄り添ってくれるイメージは持っていないです。先の自民党総裁選では野田聖子さんがそれらしい主張をしてくれていたと思います。でも「同性愛者には生産性が無い」とか「夫婦別姓日本の伝統的な家族像を壊す」とか言っちゃう人がメンバーにいる自民党は、個人的には信用できないですね。結局野田さんは総裁になれませんでしたし。

元増田さんの「与党批判ばかりする野党が怖い」という印象にもなるほど、と思いました。実際に国会でも、それ以外の場所でも、大声を出して相手を責め立てている人は怖く見えるものだと思います

元増田さんももしかしたらそうかもしれないと思って書くのですが、平成初期に生まれた我々世代は上の世代に比べて「感情をあらわにして怒る人」への耐性が低いと思います。私の小中学校先生方で手を上げる人なんて皆無でした。叱る時に大きな声を出されるのも比較的年齢層が上の先生が多かったような気もします。

加えて、テレビでは野党議員が何かを強く主張して、それに政府側の議員が穏やかに応える様子しか映していないですよね。野党が何を問題にして糾弾していたのか(例えば桜を見る会問題ならば国庫お金公職選挙法違反まがいのことをやっていたとか)を詳しく伝えるメディアってそんなに無かったのかもしれません。それでは野党議員がただ怒っている人にしか見えません。

では私が野党モリカケ桜を見る会問題与党糾弾しているのを見てどう感じていたかというと、「もっとやっちゃえー!」と心の中で応援してました。自民党への悪印象がこの感情最初に来ていることは否めないです。でも私が生まれる前には似たような不正(開拓使官有物払い下げ事件ロッキード事件など)で逮捕された人たちが過去に居ますし、野党は正当な批判をしていたと私は今でも考えています。私が物心ついた後には漢字誤読したみたいなもっと些細な理由で辞めた総理大臣が居ましたし、その内モリカケ桜に深く関わった安倍さん不正を償う形で辞めるんだろうと思っていました。

ところがどっこい安倍さん逮捕されるどころか体調不良理由にして総理大臣を辞めちゃいました。体調不良は仕方ないですし「お大事に」と思うのですけど、当時の私は違和感を覚えました。

この出来事に対し、私のように自民党に対して元から悪印象を持っている人は「やったことの責任は取ってくれよ!ちょっと待てー!」と思うのでしょう。それに対して元増田さんのように自民党に対して特に悪印象が無い人は「安倍さん逮捕引責辞任もしなかったのだからしたこと/悪いことはしていなかったんだ。野党は不当に与党を問い詰めていたのだな。」と感じるのかもしれません。

長くなりましたが言いたいことは、ほぼ同じ時期に生まれてほぼ同じようにメディアやその時の流行に触れていたであろう元増田さんと私の政治観が違うのは興味深いなぁ、ということです。

政治観が違うからといって私は元増田さんとケンカしたり元増田さんを非難しようとは考えていないです。意見の違いは必ずしも敵対に繋がらないと私は考えています

まとまらなくなって来たな。どうしようかな。

とにもかくにも、元増田さんには次の選挙でも参政権行使して欲しいです。私も行使します。

それによってお互いにとってより良い社会が作られると良いですね。綺麗事かもしれませんが。

結婚とは別口でパートナーシップ制度を作ろう

書いている人は20代

昨日のAbemaTV亀井静香を見て、頭の固い老害たちには新しい価値観理解できてなさそう、人の話も理解する気がなさそうかなと思えて絶望した。

多分アーカイブあるから見てほしい。ゲイ出演者を「男女」と呼んだり、皇族人権がないのも役割を全うせよと話聞く気がない様子が見えてしんどくなる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9d42598697bfa0f30344958ff0fc6157af2fddfb

んで20代の周りの人間が抱えている問題で大きいのは、婚姻しか他人との関係性を担保できないところだなあと個人的に思っていて、このままだと老害死ぬまで変わらなそうかつその時までに解決していないとても困る問題なので提案がある。

現在婚姻制度は残しつつ、人間関係公的担保をするためのパートナーシップ制度を作れないだろうか

ここで言うパートナーシップ制度

現在婚姻届で結婚をしたい人はそちらを使って、パートナーシップ制度を使いたい人は使えるようにする。

そうすれば


本気で婚姻とは別口のパートナーシップ制度を作ることで不利益被ることがなくなると思うんだけど、皆さんどう思いますか?

意見を聞きたい

2021-10-07

選択夫婦別姓議論から感情論がなくなる方法

そんなものあったらいいのに。

賛成派も反対派も感情論で語る論者が目立つ。

例:賛成派→選択肢が増えるだけ、女性蔑視

反対派→子どもガー、家制度ガー、戸籍制度ガー

もっと現実的法律婚強制的夫婦同姓しかないことへのデメリット法律婚の中に夫婦別姓が混ざることでのデメリット感情論抜きで議論しろよ。お互いに対立する派閥を見下すことに繋がるから感情論の論者が目立つのダメなんだよ。

それと外国人との結婚かい例外議論に出すのやめとけば?例外しかないんだろうから

改姓で結婚する片方にだけコストがかかる、海外アカデミズムな分野では通称が使えない、現状通称利用が不十分などの現行制度によるデメリットはあるのは知ってる。

個人コスト面だけ考えると法律婚しないか法律婚すると強制的夫婦別姓になるのが一番じゃないのか?選択肢を増やすだけと言うが他の人には本当に何の影響も出てこないのか?

賛成派の意見見てるとそう思う。

戸籍制度が、日本の伝統が、と言われても、昔の事例では婿養子として男が改姓するのもあったが、発言主は改姓したのか?改姓してないとしても、嫁に全部任せっきりじゃなく嫁のサポートなりしたのか?

反対派の意見見てるとそう思う。

大人である結婚する男女より、か弱い子どもの方が大事だろ。選択夫婦別姓の優先順位を上げることで結婚率は増えるかもしれないが、出生率が上がると言い切れるのか?結婚子どもを持つことは完全にイコールではないが、婚外子が少ない日本においては結婚制度子どもは密接に繋がっていると言えるのではないだろうか。

独身世帯にだけの負担がない、出生率を上げる政策子育てやす政策を重視した方がパートナーがいても独身でも生きやす社会になると思うんだが。

2021-09-25

日本の伝統破壊される

何でお前は竪穴式住居に住んでないの

2021-09-18

自民党総裁候補に絡んでネトウヨ的なものTwitterでよく目に入るようになっている。

"夫婦別姓は、本当に、絶対ダメなんです!メチャメチャ丁寧に説明しますので!~夫婦別姓の恐るべき社会~" と題された竹田氏の動画、もう吐き気を催すほどに話し方も内容もひどいのだが、がんばってだいたい見てみたので、感想がてら考えたことをメモしておく。

https://www.youtube.com/watch?v=4RwRZpYyCas

絶対ダメなんです!メチャメチャ丁寧に説明しますので!」と言ってるわりには、特にダメ理由など理由立てて話していないし、家制度戸籍関係や、明治憲法下の家制度現在夫婦の姓の問題関係など、に触れもせず整理もせず「日本の伝統」でごり押ししているので、聞くに値しなかった。「選択夫婦別姓通称の拡大でなぜだめなのか」という問いについては「通称の拡大はなぜ選択夫婦別姓でだめなのか」と対称に返されて終わりである。それに「日本の伝統」でごり押しでは議論にならない。もちろん、日本家系重要文化であることは論を俟たない。特に地方の名士については、是非とも残し、引き継いでいくべきだと考えるし、そういった家の歴史の記録を国家戸籍制度をうまく使うことで支援できるのならばよいことだと思っている。

しかし、(偽家系図が流行するなど家系というもの価値が置かれた)江戸以前からくそれと、夫婦別姓の話は別であるということは、法務省サイトでも、

Q5 夫婦が必ず同じ氏を名乗ることになったのは,いつからですか。

夫婦が同じ氏を名乗るという慣行が定着したのは,明治時代からだといわれています

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji36.html

掲載されている通りである。そんなに家の歴史大事ならば、家の歴史を残す支援をすべきであって、明治以降に作られた国家管理の便宜的な仕組みである夫婦同姓を過剰に重要視し、個々人の尊厳喪失と手間の増加を強いるべきではない。

一方で、個人的には「姓」というものにそこまでこだわるのもあまり共感できないので、

Q4 なぜ,選択夫婦別氏制度の導入を希望する人がいるのですか。

…(1)代々受け継がれてきた氏を大切にしたいという感情を持つ人が増えていることから一人っ子同士の結婚のような場合に,氏を変えることが事実上結婚障害と…

みたいなのも、わかるようなわからないような。たまたま元カノが2人くらい連続して(苗字のサーチサイトの言うことなのでそんなにアテにはならないが)全国で10軒以下で苗字を維持するのが条件ということだったので、母に「俺苗字を妻のものにするかも」と言ってみたら「長男なのに!」とえらく憤慨され、「は?」と思ったり、弟も最近似たような状況がありやたら(父より)母に反対され、まあ「自分が捨てたもの他人が捨てずに済むのが許せない」に近い感情であることは見て取れるのだが、どちらにするにせよ、この、元カノしろ母にしろ女性側がこだわるというのは、最近よく見る、よく体感する状況で、「問題にぶち当たる側がより強い感情を持つパターンなのだと思う(これに名前ありますか?)。「日本人」のアイデンティティ日本から移民の方が強く持っていたり、「科学とは何か」ということについて科学実践であるということが自他ともに自明視されている理系より境界領域文系人間の方がよく考えていたりするのも、似たようなメカニズムだと思っている。当の竹田氏もjawpによると著作旧皇族が語る天皇日本史』などで自身が「旧皇族である」と自称してのちに論争で「私がいつ皇族自称したのか、その根拠を示してほしいです」と言っていた話が書かれているが、そういう微妙立場いるからこそ、家系感情的なこだわりを持っているのだろう。(←「動機」の推測は議論においてなすべきではないが、これはどういうひとがどういうこだわりを持つかという「動機メカニズム」について考えることで、自分の「動機の偏り」を明示するための段落である

まり、たぶん、男だから皇族との関係など十分に薄いからというのもあるけど、そもそも選択夫婦別氏制度」反対側にも賛成側にも、感情的には「どっちでもええやん…。…まあだからこそ"どっちでもいい"ことを支持する"選択的"夫婦別氏制度を支持するけど」という気分で、私は「選択夫婦別氏制度にとりあえず賛成である

途中、名前毎日変えられたら犯罪し放題、みたいな関係のない話が差しはさまれているけれど、それは個人犯罪歴をどのようにトラッキング社会的に共有するかという問題である。姓の話と全くと言っていいほど関係がない。姓名がユニークIDとして機能しないのだから名前犯罪トラッキングに使うことには問題があるし、この苗字日本人っぽくないとか誤謬をよくやらかしている界隈っぽい考え方である。どんな名前を使っていようが、契約をするとき相手詐欺に関する犯罪歴が見れるとかは今後社会実装されてほしい。そして、家に迷惑をかけないということが犯罪抑止力になると思っているのだろうが、そんなものは姓がどうとか関係なく常習的に犯罪に手を染める層ではとうに底が抜けているし、親が犯罪であるから不条理偏見さらされる人たちを見てマジで最悪な考え方だと思っている。

他に「根無し草」という言葉が出てきて、オルテガの déraciné あたりに由来しているんだと思うんだけど(それを YouTubeコメント欄竹田氏のオリジナルだと思って称賛しているコメとかあった。そういう層が騙されるんだろう)地域コミュニティを「根」として考えたオルテガのそれと、日本独自文化だと言っている家制度の「根」を同一視して喪失問題にしているのは、日本には地域コミュニティなど再興しえないという意図なんだろうかねぇ(そんなに考えてないだろう)

2021-09-11

川崎のかなまら祭の危機

川崎奇祭、かなまら祭をご存じだろう。あのピンクチンコ神輿が有名なやつだ。

あのピンクちんこ奉納した会社が潰れてしまった。日本の伝統危機だ。

 

女装クラブエリザベス奉納した神輿だった

あのピンクちんこ神輿は、実は浅草橋新宿にあった女装クラブエリザベス奉納したものだった。神輿だけじゃない、それ以外の玉串料奉納して金山神社を支えていたと思われる。

このエリザベスはアント商事という会社運営していたのだがこの会社が去年廃業してしまった。

 

下着商社だった

アント商事は元々女性下着商社だったのが、どうも通販下着を買う客の中に男性が多いという事に気が付いた。つまり女装需要である。店で買うのが憚れるので通販を使っているのだと。

 

商事はこれはニッチ需要だと見抜いた。ニッチって隙間産業みたいな意味じゃないよ。生態学安定的生存圏って意味だよ。

しかもこのニッチ下着市場だけじゃない、「ドリルを求める客は穴が欲しい」のアレだ。「女装市場」を作り出す事が出来る。

そういう判断1979年エリザベス会館をオープンした。会員制で衣装を預かるロッカーを置き、女装を手ほどき、同じ趣味のお友達とも交流できるってサービスだ。そこで販売するのは当然自社の下着や服。地産地消みたいな商売やね。

 

ここはそのスジでは有名だったが、会員が年齢層結構高め。だから言っちゃ悪いがちょっと汚装っぽい方に寄っていて綺麗系じゃない(綺麗な人もちゃんといた為念)。でも年齢層高めって事は結構お金持ってる。会社で偉い人も多い訳だしな。

 

学生運動70年代から民俗学の隆盛

金山神社の方は性信仰がある神社ではあったのだが、かなり廃れてしまっていた。

んで、日本では1969年に盛り上がった学生運動が消沈した後、70年代中頃から民俗学が盛んになる。大きな物語マルクス主義が萎んだあとに小さな物語日本伝承を探求するのが流行ったわけ。自分探しの旅とか国鉄いい日旅立ちキャンペーンとかもこれに繋がるものだよ。

当時の金山神社宮司民俗学インスパイアされ、自身神社の昔の姿、江戸時代伝統的な祭り再現しようとした。特に性的信仰っていうのは明治以降国家神道の下に抑圧され、その後も恥ずかしいものとして人々から忌避されてきた。でも民俗学的にはそんな忌避ナンセンスだ。

それで大根男性器、女性器、いやそんな言葉忌避はしちゃいけないな。ちんこまんこに削ったご神体を崇め練り歩く祭を毎年開いていた。この表現民俗学表現からあしからず

 

エイズ疫病退散としてのスポンサーリング

1980年代中頃にエイズ禍が起こると、当時は同性愛者の病気と思われていたのでエリザベス界隈は肩身が狭い。客足も遠のいて経営的にも辛い。

そこで景気づけ&疫病退散の願掛けとしてこのお祭にドーンと奉納して盛り上げて来たのだな。そのスジじゃ有名なあの店が裏スジが通ったちんこ神輿寄付ってわけやね。

あの屹立するピンク怪物がいつ作られたかは良く知らない。でもあの神輿オフザケが多分に入ってるのね。どうしても客層におっさんが多かったりして綺麗でお高くとまってる感じにはなり難い。世間に言えない秘密趣味っていう暗さもある。

んだったらぶっちゃけちゃえって感じ。んだから江戸時代習俗復刻みたいな文脈からもぶっとんだピンクちんこを作ってしまった。そしたらそのぶっ飛び具合が群を抜いていて人気が出てしまった。

因みに写真見るとピンクちんこ神輿担いでるのって女装したおっさんたちじゃん。あれがエリザベス関係者です。お客ですな。

 

男の娘ブームに押される

15年ぐらい前から男の娘ブームがあるけど、そうするとメイクルームとかもあちこちに出来てくる。エリザベスの競合ですな。

しか男の娘ブームの方はレベルが高い。そうするとどうしてもエリザの方は汚装っぽく見えて見劣りがしてしまう。

因みにそういうお店の経営者にはエリザ出身者も居る。昔はエリザぐらいしか無かった訳でな。

 

そういう情況エリザベス運営会社のアント商事2020年2月廃業してしまった。コロナ最初期だ。

祭もコロナ自粛

一方、かなまら祭の方は毎年3月開催だがコロナのせいで去年から練り歩きは行われていない。境内での神事で終わりだ。警察道路使用許可出してくれないからな。

 

なので同社廃業ピンクちんこ神輿がどうなるかとか女装おっさんズ担ぎ手はどうなるかとかは不明なままなのだ。まぁ、いきなりピンクちんこが萎れたり無くなったりは無いだろうが、大手の後援者が居なくなるのは痛いかもしれん。

 

って事で、あのピンクちんこが有名な祭の外形は実は日本の伝統じゃなくてスポンサーによって作られた復刻&アレンジされた姿だったのだな。最初に言ってる事と違うな、あとでまとめて謝る。でも中身は民俗学的に線を繋いだもんで偽ものじゃない。

あと、他の男根神輿は健在だからちんこ消失に悲しまなくてもいい。是非来年は祭に来て出店のちんこキャンディーとかを頬張って欲しい。

 

最後にお詫び

なんで女装界隈詳しいのかっていえばワイがニューハーフ崩れだからだ。

最後に、はてな事務局諸兄には民俗学必要とはいえちんこ連呼した事を、またちんこ連呼で男女同権的に偏りがある文章となった事を、表題クリックバイトになった事をお詫びしたい。

どうもすいまんこ

2021-08-27

anond:20210827110912

日本政府階級の偉い人が真っ先に逃げるのは関東軍時代から日本の伝統芸能

漫画「不死身の特攻兵」でも見たやつだ

外務省政治家や偉い公務員接待するのが仕事日本人なんて守らない

2021-07-24

18歳まで親の名の読み方を知らなった

90年代前半、自分が18歳の時に区役所住民票戸籍謄本を取りに行った際に父親名前を聞かれたので答えたところ、違うと言われて怒られた。「君、自分の親の名前なんで知らないの?おかしいでしょ」

父の名前音読みで通っていて、父の親、つまり祖父母音読みで呼んでいたし父自身もそれが本名だと言っており仕事で使う名刺振り仮名音読みだった。

しか本名訓読みだったのである

更にもっとおかしな事に気が付いた。父方の祖父母名前も違う。普段使っていて手紙や軽い法的文書学校に出す認書など)にも書き、預金通帳にも記され、付き合いのある人に呼ばれる名前通名だったのだ。本人が全く名乗った事もなく出てきた事もない本名別にあったのである

更に自分苗字も今まで使っていた当用漢字と違い、戸籍では旧字体だという事にも気が付いた。知らなかったので学校学生証も卒業証書銀行口座当用漢字で、それで通っていた。

 

何れも父方の関係である。何故こういう風になっているのか良く判らなかった。が、調べる方法を知らなかったしものを知る大人が近くに居なかったので説明を得られなかった。

その後10年以上が経過して図書館で調べる方法を知り、更にネットという道具を得た。その結果歴史的な背景がある事が判った。我々はほんの十数年前の事すら知らない。核家族化によって大文字伝統から外された風俗も伝授されない。

 

中華文明日本人名の扱い

日本中華文化圏の周縁にあった。独立した文化ではあったが風物の認識には漢籍中国で書かれた書物)が参照される。梅雨があるのにそれを無視して「四季」なんていうのもそうだ。漢詩での季題に倣って詩やうたを詠んだ事に由る。

昔の中国では親に貰った本名を親を除いて他人が呼んではいけない。本人も使ってはいけない。これは諱(忌み名)であり墓場まで持って行く。他人本名を呼ぶのは殺人に値する非礼である

この風習日本でも倣われ、江戸時代まではやはり出生時に親に貰った本名は親以外が使ってはいけなかった。幼少時には幼名を使い成長した後には仮名(けみょう)を使う。仮名というのは後世の歴史用語であって当時の人達本名絶対使わないのだから「名」といったらこれのみである

武士場合朝廷官名を名乗った。大岡越前守の越前守は律令制時代越前国の長官だ。それを名乗っている。水戸黄門変則的で黄門は中国での中納言の事である漢籍知的であるので漢語で名乗ったものだ。~~左衛門~~右衛門というのは宮廷の衛兵の事だ。だから家光公なんて言い方は後世のもので当時の人は絶対に言わない。言ったら死刑だ。

歴史学校で教える際にこの辺を省いているのはマズイと思う。

外国報道では天皇の名にemperorを付けるが日本語の報道では絶対に名を呼ばないのはその名残である

明治廃止されたが…

明治になるとこの風習は廃され、どこでも本名を使う事が定められ、諱の併称も禁止された。だから明治以後は本名一本主義である

…のだが実際は人々は従わなかった。相変わらず通名も使われ続け、更に一般化したのが有職読みだ。

有職読み

有職(ゆうそく)読みは訓読みする語を音読みする事である特に名前での使用が顕著であった。

例えば名付けする時に音読みも訓読みも出来る名にする。本名訓読みとして戸籍に記す。だが一般に使うのは音読みの名前とした。

一般と言っても法的な行動含めほぼ一生の生活の全部である不動産を買ったり婚姻届け出す以外ではそれで問題は起きなかった。現在常識化している正しい本名をどこでも使うのを求められるようになったのはバブル以後の30年位でしかいからだ。

から歴史伊藤博文(ひろぶみ)と習っても、当時の人はひろぶみなんて呼ぶ人は恐らく一人も居ない。呼び方は「はくぶん」だ。

例えばこの質問で貼られている選挙ポスターを見て欲しい。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13120057343

イヌカイ キ」とフリガナを振っている。日本人の名に「き」はちょっと変だが、訓読みの本名音読みするのが当たり前なのでそう書いてあるのである。当然本人の名乗りだけでなく世間の通りも「き」なので当然の事だ。

戦前新聞を見れば歴史で習うのと違い、政治家名前はほぼ全て音読みのフリガナが振られている。原敬なら「ハラ ケイである

戦後

戦後になると流石にこの風習は廃れた。特に戦後まれ団塊世代はこの倣いに従わなかったし、その親である戦中派の多数派有職読みで子を呼ぶ事をしなかった。

しか保守的な家庭ではこの倣いを続ける所もあった。それが私の父方だったのだ。祖父は旧職業軍人戦後神社右翼人士と付き合いがある右翼シンパであった。

 

こんな感じで段々とこの倣いは細くなって行ったのだがバブル期~90年代前半にトドメがさされた。

銀行口座はそれまでハンコと通帳だけを参照するもので、本人確認もろくに行っていなかった。だから仮名での口座開設も簡単であり、銀行自体がそれを止めていなった。日本人で外国人名の口座をもっている人もいるし、法人格獲得していない社名でも口座が開設出来た。

だが当時日本ストックの急拡大により急激に国際的地位を獲得しつつあり、マネーロンダリングへの対策を求められる事になった。これで仮名での口座開設は不可能になり、本人確認書類必要になった。口座の文字本名の字と一致させる必要がある。

更にIDカードが常に参照される社会になって行った。90年代初頭では「欧米では何するにもIDカード提示させられるのでID携行必須なんだよ」というのが珍しい事として語られていたのだが、90年代後半の日本はその欧米と同じ状態になっていた。

こうして本名との完全一致は常に求められうようになったので有職読みとか通称使用とかは完全に無くなって行ったのであった。

 

から私が区役所で怒られる数年前までは細々と続いていた風習であったが、現代っ子であった私は自分の周囲がそういう古い倣いに従っていた事に気づかずに居たのである

そして私を叱った区役所役人自分が生まれた頃にはまだかなり現役の風習に気づかず40年以上生きてきたのである。更に戸籍住民票を扱う部署に配属されてなお知らなかったのである常識とは視野を狭くする事の一例だ。常識があるが故に保守的風習認識できないというのは寓話的だ。

 

こういう事が判ってから母型の家系を調べると、やはり曾祖父母として認識されていた名前戸籍に出てこないケースがあった。認識されていた名前本名が違うのだろう。

 

現代っ子自分時代常識に則り祖父母の名を本人に代わり書く時も本名を使うようになったが、この辺の知識が無かったのでその時バツが悪い思いをしているだろうという事に気が付かなかった。直接聞いた訳ではないが生まれから数十年それが名前であったのだから言うまでもない。

キラキラネームも昔なら問題にならなかった

親にキラキラネーム付けられて成人してから変名するケースが増えているが、この問題も昔の知恵なら問題にならない。

そもそも親がまともかバカかというのは子がベット出来ないギャンブルだ。そしてやたらとおかし名前をつける親というのは戦前には結構いた。ダジャレで付けたり有名芸者の名前付けたり、バカ親は戦前でもバカである

でも通名別につける方法が残されているか問題が無い。「親に貰った名前を変えていいのですか?だって?親に貰った名前を名乗れるかよ!」と言えたのだ。

更に変な読みを付けられても有職読みすればいいのだから問題ない。「今鹿」で「なうしか」と付けられても「こんろく」と名乗ればいい。これは今でも教育現場でも会社でも本来の読みに固執しているのが問題であってそんな例外なきルールなんて精々30位の歴史しか無い。困った問題が続出しているなら破棄すればいいだけの問題だ。

なので硬いルールと思っているものが実は30年程度の風習しかない事に気が付くべきだし、柔軟にしたら解決する問題もあるという事に気づくべきだ。伝統というもの伝統と思っているものの外側にある事がある。そしてその伝統問題解決する術を持っている事もあるという事に気づくべきだ。

 

最後に、あの区役所おっさんにこの「自分の親の名前の読み方を知らない理由」を言って聞かせたいもんだが、もう鬼籍に入っちゃってるだろうなぁ。あんたの叱責のおかげで日本伝統について知ることが出来たぜ。

2021-07-14

日本の伝統木造建築国内よりも世界から評価されている。

海外賞賛される「日本の伝統木造住宅」の価値を我々はどこまで理解しているか

https://news.livedoor.com/article/detail/20527573/

 一方、海外で一目置かれる日本木造技能は、これとは似て非なる伝統木造伝統構法)」と呼ばれるものの方である戦後建築基準法は「伝統木造」を素通りし、現代において一般化した「在来木造」を法制度の拡充を通じて作り上げてきた。

「国の大型事業を始め、伝統木造はさまざまな実験がされており、安全性検証されてきました。ところが、大変な状況が改善されないように、積極的法制度に反映されません。その理由の一つは、計算安全性証明できないからだ、といわれています。それならば何のために国費を投じて実物大建物耐震実験までしたのでしょうか。

米国では戦前戦後日本庭園木造流行した時代もあるそうで、ドイツオーストリアフランスなどでも日本大工棟梁への賞賛を聞くのはいものことです。

伝統木造建築(ただの木造全般では無くて伝統的なもの)は世界評価されているが

うまく生かし切れていないらしい。

伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術ユネスコ登録されたしここから変えて行きたいね

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