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はてなキーワード: SFとは

2020-01-22

ああこれはもしかして

増田ではヴァイオレット・エヴァーガーデンにもケチが付いてるな、と思って検索したら案の定

ここは多分ガチガチSF設定で考証がしっかりしていて、過去に全く見たこともない作品で(あるわけない)、感情無視ロジックだけでゴリ押しするのが好きなんだろうなあ。

ソース無しの例に過ぎないけど、ラブコメ見ながら設定の穴にツッコミを入れるなんてことを平気でやりそうなんだよな。ラブコメの中心はコメディとラブでしょ、っていう。

2020-01-21

ダリフラアンチが多いのはよくわからない。エヴァエウレカなのはみんな周知のはずなのに、「パクった」という文言である。あと繊細な意見だと性的な話が多すぎて下品らしい。

ダリフラが丁寧な点はいくつもある。例えば父と子供関係エヴァ相互依存的な性格を持つ人物たちにより、最後まで相互依存的なEDを迎えた(劇場版)ことに対して、エウレカ大人責任を持つ、という落とし所というべきか、救いを提示している。対してダリフラ場合世代的に「大人なんか信用ならない」「大人ってネットで化けの皮が剥がれちゃって、実は大したことないよね」という世代空気もあってか、大人たちはみっともなく、少年たちは結局子供だけで自立する。要するにこれらは承前ありきということ。

大きなテーマという意味では各共通項として「未知の生命体に対してどうコンタクトをとるか」が主だったところだと思う。エヴァでは未知の生命使徒使徒の一つ=人間立場でどう使うか、という考え方で提示され、その現れ方はとてもエゴに満ち溢れたものだった。少なくとも使徒立場に立って語られることはほぼない。エウレカでは人間「が」進化するという立場に疑問を呈し、共存するというある意味リベラル思想に基づいた見地に立っている。だけどダリフラの答えとしては、やっぱり違う者同士では仲良くなんかなれないから、彼らの自立というテーマも同時に背負って戦う選択になった。こちらもテーマの受け渡しと解釈、消化という意味でとても丁寧にできていると思う。消化、という側面では敵の力を取り込んで戦いに利用しようとする9'sも途中に登場している。まああここらへんもアネモネなどの「パクリ」に相当に値すると思わえてるのだろうけど。ダリフラ場合、細かく言えば地球内の敵と思ってた人が味方で、敵は外にいた、という点で非常に右翼思想が強いもので、渾然一体となるエヴァ、みんなが理解し合ってハッピーになる、左翼思想エウレカとも違う発想で結末を迎える。ただし結末に至る道は似ている。

性的下品という話に関しては、この系譜全部そうなので、苦手なら仕方がないね、という感じ。

なぜエヴァエウレカダリフラなのか。形式的には似ているファフナーもあるし、漫画だと惑星のさみだれ形式が似ている、ぼくらの、はどうだ、なんてツッコミも出てきそうだけど、これらはエヴァという包括的な流れに乗る気はないんだよね。エヴァ系譜からそれに答えた上で、うちはこうだよ、という形になってない。

何がいいたいかといえば、系譜に乗っかって乗り越えるか新しい答えを提示する、というやり方である以上、類似感や既視感が出てくるのは仕方ないことなんじゃないかな。それがパクリというのかどうか、個人的には疑問に思うと。

ファフナー生命体がやりたいことに人類はどう対応し、受け入れ、否定するのか、という意味ではエヴァ的なんだけど、SF的な側面を除くドラマ比較普通だったと思う。それとファフナーはまた弐瓶勉先生シドニアなんかにも引き継がれてるようにも感じる。こうなってくると枝分かれしちゃって真正から挑んだエウレカダリフラ路線には乗らないので、系譜じゃないなと。ぼくらのも結局はメタ世界が主流で、生命体をどうのこうのとは考えてない。エヴァメタ世界的だったから、というつながりはないわけではないけど。

シリーズ決定的に異なるな、と感じるのは、愛情の形。

ダリフラでは青春の中にいるので、「恋愛もするし子供も作りたい」となる。でもエヴァでは青春という逡巡の中にあって、相互がふれあいたいのにヤマアラシハリネズミコンプレックスで触れ合えない。エウレカ場合は一つの生命体を通して種全体と愛を結ぶレントンという存在があり、シュチュエーション的にET未知との遭遇2001年宇宙の旅なんかを想起させる。ダリフラある意味一番普通なのは、先発で打たれちゃったせいもある気がする。

ゲームプレイする能力がない人が結構いる」という現実

なぜ『十三機兵防衛圏』がSFクラスタの間で話題になっていないのかという話からのこれ

うどん捏ねてる場合じゃねえ

2020-01-20

OBSOLETEってアニメ昨日知ったんだけど良いなこれ。2周は見ないと把握できん感じだけど、つべで全話配信されてるから誰でも何度でも見返せる。全6話の10アニメなのに濃密。日本人だけど日本語字幕助かる。

質の良いSFミリタリー(ロボット?)アニメで、俺は基本的ミリタリーに興味ないんだけどそれでも興味深く見れた。社会派要素が強いからかな。

ミリタリー萌えアニメ統合してるような作品だとちょっと戦争兵器オタクおもちゃにしてる感じで見る気になれないんだけど、こういうマジメな作りのアニメは良いと思う。

anond:20200119183902

昔のSFにあったわ タイムスリップすると絶世の美女が「ヒギョパムしな〜い?」って聞いてきてツルッパゲでビビる

2020-01-19

邦画には普通ドラマはないのか? SF系ばっかじゃん

くそつまんない近未来モノ

なろうパクリの転生モノ

転校生パクリの入れ替わりモノ

常識無視タイムリープモノ・・・

CMで、主人公が涙を流してるが「はあ?」って感じだよな

面白い映画あるのかよ

あるなら教えてくれよ

2020-01-17

思い出せない作品

があるんだけど何度タイトルを思い出そうにも記憶から引っ張り出せずにモヤモヤする。数年に一度フォロワーに聞いてみるも、未だにピンとくるものがない。家族も「見た覚えがある」と言うがどうにもタイトルが思い出せない。

・おそらく20年以上前アニメーション映画

 (カートゥーンほどではなかったがそういう海外アニメーション系)

・昔の海外アニメのような濃い絵柄だった気がする

スライムゲルのような液体が人々を飲み込むSFパンデミックホラー

 (幼心に怖かったイメージはある)

・液体は津波のように、でも人を狙って飲み込むような感じだった記憶がある

・横から見た長くて曲線(画面的演出?)の通路ゲルが波打って飲み込むカット記憶に残っている

・小さい子供(女の子?)が逃げ回る

・最終的にはすごく後味の悪いオチだった気がする

家族テレビで見ていたレンタル映画を横目で見ていたから、もしかすると上げた項目のいくつかは別の映像記憶と混じっているかもしれない。ちなみにフォロワーからは「ブロブ」「パラダイム」などが挙げられたものの実写ではなかったはず(見たのが小学校低学年ぐらいの時期で実写映画ドラマに興味が無かった頃だったので)。幼心にはトラウマのような展開だったけれども今ならホラー耐性もできたしもう一度見てみたいと思うのだが、肝心なタイトルが思い出せない。

"見たのが小学校低学年" なら、正確に何年から何年って分かるだろ。 そういう情報まで細かく書いた方がええよ。

からだとおよそ18~21年前に見たビデオだったような気がする。父親は昔LD集めが趣味だったから、そのコレクションのものだったとしたらLD可能性もあるかもしれん。

原作漫画があるはずと思うと、ホラーコミックから探してみるとか。

ありがとう年代物のホラーコミックからも探してみるよ!

何色?

多分緑だったような気がする。ただ、もうあの作品を見てから時間が経ってるから別のホラー映画の内容と混ざっているかもしれない……

===

トラバありがとう、挙げられてるURLからも探してみる!

2020-01-16

anond:20200116101634

というか、SW以前は増田みたいな謎SF原理主義者が跋扈しててSF作品チューバッカの一匹でも出そうものなら「宇宙人間型の生物は他に存在しえない。はい、論破!」みたいな糞SFおじさんばっかだったらしいぞ。

そこをヨーダだったりチューバッカだったりC-3POだったり軟派なキャラで打ち破ったのがジョージ・ルーカスなんやで。

スペオペデモクラシー先駆者なんや、SWは。

思い出せなかった、なんかのアニメの曲

そんなにアニメは見る方ではない。昔はガンダムはそこそこ見てた。

そんでさっき、ふとなんかのアニメの曲を思い出し、映像もなんとなーく浮かんできた。

しかしなんの曲か思い出せない。なんか間抜けな感じの曲。

ガンダムみたいなロボットアニメSF、というようなイメージではない。

世界名作劇場とかジブリみたいな、自然豊かでのどかイメージだが、なんとなくそういう作品ではない気がする。

魔法陣グルグルとかをなんとなく思い出す感じもするが、これも絶対違う。

ドラゴンボールとかも全然違う。エヴァとかクレヨンしんちゃんとかも全然違う。

数十分考えて思い出した。









∀ガンダムだった。

ガンダムなのに昔のヨーロッパみたいなイメージが湧いてきたから騙された。

2020-01-15

anond:20200115124854

皮膚の一部とかから細胞をとってiPS細胞にすれば、

よくディストピアSFである移植用のクローン」が作れる

少なくともネズミとかだと代理母出産を使って出来てるらしい

夢を見た

せっかく寝たのに、エモーショナルな夢を見て目が覚めてしまったので記録しておく。

俺は両親と何らかの閉鎖環境暮らしていて(恒星移民船みたいなSF的なやつ)、細部は思い出せないが、とにかく、居間には高そうな小豆色の革張りのソファ車輪が付いているらしく自律移動する)がたくさん置いてあって、死期の近づいた人間はそれに乗せられて別の部屋に運ばれて行き、やがて死ぬと部屋が過熱して死体が「消え」てソファけが生活空間に戻ってくる。たぶん死体リサイクルされてる設定。

その部屋は、他の部屋と繋がっていて隔離されているわけではなく、入り口からなんとなく中が覗ける。俺は、そうして祖母を乗せたソファが部屋の物陰に入った後に部屋が加熱して、何も乗せていないソファが戻ってくるのを眺めていた。

何とも言えない気分になりながら祖母を載せていたソファを眺めていると、それを見ていた母親が「それじゃソファ拭こっか」と提案してきて、頷いたあたりで目が覚めた。

何でこんなシドニア未来少年コナン火葬場が混ざったような夢を見たのか分からないが、これが年老いた親戚に「自分の見ていない所で面倒をかけずに居なくなって欲しい」という深層心理の表れだとすると、我ながら薄情なやつだなぁ、という感を禁じ得ない。一方でその光景に強いショックを受けたのも確かで、人間がなぜ葬式という儀式必要とするか分かったような気がした。

あと、自分の中の母親が、誰に対しても気遣いを忘れない人間として認識されていることに驚いたりした。正直、普段はその気質を過剰なものとみなしているのだが。

ちなみに、現実祖母はピンピンしている。長生きするのではなかろうか。

anond:20200114085619

書店の件を投稿した元増田ですが、

ゆわせてください!

ワタシは聖センセー、他の長い芸歴の方々と比べたら、絵柄はメチャクチャ頑張って荒れずに保って時流にも合わせてらっしゃるほうだと思ってますし、

絵柄を置いといてストーリー評価する方とも思っていませんよ?

いやそりゃ”超人ロック装置“だけでSFせずに、また「ファルコン5O」や「TWDエクスプレス」みたいなのやってほしー、とは思ってますが。

2020-01-13

SFって基本的には思考実験の場なんだよね

面白い設定やらガジェットやら考えたぜカッコイーってのもあるかもしれんけどさ

多くはそうじゃないんだよな

あれは精密な思考実験の場なんだよ

わかりやすい例としてトロッコ問題を挙げてみると

お前らってひねくれてるからすぐ「大声で叫んで気付かせればいい」「横に退避させればいい」とか第三の選択を考え始めるだろ?

それで、左右は切り立った崖であるとか声の届く場所はいないとか色々前提を付け加えるんだけど、

そもそもそんな状況に無理がある」とか言われちゃうわけよ

あの問題の根幹の部分ってのはさ、「1人を犠牲にすることで5人の命を助けることをどう評価するか」っていう限りなく抽象的な課題

いくらかでも現実的舞台に落として考えやすくしてくれているわけだ

SFってのはそれの上位互換みたいなものでさ

舞台宇宙とか未来とか極端なところに移してみたり、はたまた並行世界で好きなように物理法則を作り込んだりすることで

「本当に考えなければならない部分」をちゃんと考えさせるようにできている

トロッコ問題だってSF舞台設定であれば、前提へのツッコミや第三の選択を生じさせることなく「5人か1人」を間違いなく選択せざるを得ないように

作り上げることはいくらでもできるだろう(というか、似たような作品は実際あるしね)

しかも読者は物語の中に感情移入しているせいで、思考放棄すら許さないような状況にさせられている

SFで行う思考実験というのは本当に色々なものがある。人間定義を問うようなものとか、自己存在について疑問を投げかけるもののような深淵テーマから

人間遺伝子組み換え可能だったら」「未来予測が高精度で行える世界における生命保険はどうなるか」みたいなわりと社会接続しているものまで

物語の中でそれぞれの思考実験専用の前提を組み上げ、それを考えざるを得ない物語を描くことで、読者に思考実験への参加を強制している

それがSFというジャンル共通的な特徴であって、宇宙とか未来とか並行世界とかガジェットのものSFという世界を成しているわけではない

やれやれ、僕は寝坊した。

学園の屋上で寝っ転がってるやつは、おしなべて精神異常者だ。

そもそもふつーは立ち入り禁止だし、そんなところに入り込める私すごーいなんて

悦に入ったプライドがパキッと透けて見える。

そこへ何処からともなく美少女が現れたりするともう大変。

ラブコメSFか、ともあれ物語が走り出してしまうのはもう決まったようなもの

そういうのは二次元世界だけでやってほしい、誰もがそう思うだろう。

え、思わない?

しろ待ってる、だって

いやいやだってあれ、実際に起きると結構面倒なんだよ?

ほんと。

anond:20200113192709

元増田です。

元ネタ

どういう意図でその例えを出したのか解らないが・・・SF?という指摘?だったら大雑把すぎ)

>今の高校生

遭遇したのは5年ほど前です。

ちなみに元投稿意図は、な~んも知らん若いニワカを揶揄するつもりでした。解りにくくてゴメン、テヘペロ(・ωく)

2020-01-12

anond:20200112195022

試験管ベイビーがデフォルトになったSFでも、セックスレクリエーション的に残るってのが一般的のようだな

セックスは廃れましたってのは、人が人の姿を保たなくなったような作品を除いて読んだことがない

はてなってゲームに親しい界隈なのにPSハード関係は変に冷めてるな




ということで以下そんなコメントをまとめてみた↓

  • その他
  • PS4持ってないよ派
  • 味わい派



コメントは以下より採集

anond:20200112083956

入れるとしたらSF的なやつかなあ。妖精作戦とか?

2020-01-03

2019 下半期面白かったマンガ

総じて良い半期だったと思う。

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・オレが私になるまで 2 佐藤 はつき

相変わらず構成力が高い。進行に無駄がないのもそうだけど、進行しつつ回収/再利用するの上手い。

今更だけどやっぱり表現しようとするメンタリティの選び方が群を抜いて上手いと思う。見せられるまで気づかないんだけど、見せられると「ああ。。」ってなる。「子供ってね」という感覚ではない。

それぞれのイベントはそれぞれの年頃の世界観ハイレベルに反映していて、一括りに語るのが難しい。

適切な言葉を探したけど見つからないので、ぜひ読んで感じてほしい。

このあたりの共感度の高低で本作への評価が大きく分かれるとは思う。

画についてはずいぶん明るくシュっとしたと思う。あとは枠線でこんなに印象変わるんだっていう。母さんに「ありがと」と応えるアキラの横顔が綺麗。

セーラーアキラかわいい。ブレザー派のおれがセーラー派に寝返りそうになった。危ないところだった。

印象的なイベントが沢山だけど、やっぱり最後アキラと瑠海かな。言ってしまえば10代の女性同士にありがちな痴情のもつれなんだけど、瑠海がそう思ってしまうのも無理も無い背景があり。しかし場当たり的な対応袋小路に向かうアキラを救うのはやっぱり瑠海で。

2 巻は電子書籍サイトランキングなんかでは結構良い位置にいるのも見かけたけど、もっと売れて良い作品なのでみんな読んで読んで。

出版社は電書サイトの良いとこに広告出して!書店天井に届く勢いで平積みにして!

個人的には 2019 は佐藤はつきの年でした。

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・スペクトラルウィザード 最強の魔法をめぐる冒険 模造クリスタル

前作も面白かったけど、本作はさら面白かった。ストーリー物では多かれ少なかれ都合よく話が進むと思うんだけど、本作はぜんぜん都合良くないんだよね。登場人物がそれぞれのイデオロギーに従って行動していて、なかなか収束する感じがしない。そこに生まれる摩擦や軋み、人間臭さにずっしりと覆われる感じ。

そう書くと重そうだけど、エンタテイメント感が増しているので読みやすくなってる。ファンタジークラシカルさとアメリカンアクション物感を混ぜたかんじ。

人間臭くて、静謐さ荒々しさユルさが混在する世界観ユニークでカッコいい。模造クリスタルらしい大仰なやり取りも映える。

画はパッとしたなあという印象。前作と比べると疎密とか引き寄りのバランスが良い気が。読みやすくなってるけど、ダークさや静謐さも前作以上に上手く出てると思う。フェニーとスペクトラは最高にカワイくてカッコいい。

おおむねスペクトラの内面フォーカスしつづけていた前作と異なって、ドラマの中にスペクトラの内面を埋め込んでいるように見えた。(前作もリレントレス~はそうだけど。)

良く消化されていて、このへんもエンタテイメント感に貢献していると思う。だけどやっぱり重要局面ではスペクトラの内面回帰していて、「板挟みにはうんざり」「日常に戻ろう」と言ったスペクトラを襲う展開の悲しさに言葉を失う。

模造クリスタルフォローしていない人はこの機会に是非トライ。高いと思った人はページ数を見れば納得!

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ヴァンピアーズ(1) アキリ

マンガ演出を新たなレベルに引き上げたと言ったら大げさ?

個人的にはそのくらいインパクトがあった。ここまでやるんだっていう。どこにもスキがないってゆーか。

画は見どころしかなかった。背景まで演出に動員しててスゲーし、ヒトはもちろん良い。

一花の表情がいちいち良い。「げぼく・・」の表情とか特に好き。

話としては一つ屋根の下でデッドロックした関係にあるカップルとその周辺キャラが繰り広げるドタバタってことで良いのかな。

この構図はなんとなく全盛期の高橋留美子っぽいなあと思った。

百合オタやマンガオタなら読まない理由はない。もちろんそれ以外の人も楽しめる。基本的には面白おかしく楽しく読める百合モノなのでオタからライトまでわりと広い層にアピールすると思う。

同時に凡庸マンガ表現バキバキに踏み砕いて進む戦車のような作品。強い。

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・僕の心のヤバイやつ 2 桜井のりお

京太郎カワイイなあ。おねえと山田京太郎カワイくてしゃーないな!おれも京太郎カワイイ!

最初のころは山田殺すとか言ってたのに、最近では女子コミュニティ平和維持活動とか山田の護衛がんばってるもんね。

ちゃんPKO部隊かよ~。

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・うちの息子はたぶんゲイ 1巻 おくら

ある状況を受け入れ可能にするのは(親子の間柄とはいえ)愛ではなくて聡明さなんだな。という感想。もちろん愛を否定するつもりは無いけど聡明さが無ければ愛は意味を持たない領域があるんだなあと。愛による理解を試みてハマったのがシロさんのカーチャンなわけで。

こうした構図を作品世界の中でさらっと表現してみせたのはインパクトあった。理解を求めるのではなく、気付きを提示したという点が新しさなのかな。理解と気付きは似ているようで違う気がする。

おれの感想で小難しい作品ぽく見えたらゴメン。作品テイストとしては重たい演出はなく、構えずに楽しめる良作だと思う。楽しい作品

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放課後ていぼう日誌 5 小坂泰之

引き続き面白い。安定感。

ロケーション釣りスキルの面でスケールさせていて飽きさせない。釣りのワクワク感が失われないのが凄い。

ところで夏海マンガ界で一番ハイカットのスニーカーが似合うと思う。上手い。

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エクレア orange

作品バリエーションが増えてて面白かった。SF百合的なのもフォローされてたりして。いろんな方向性作品があると保守的百合作品も輝きを取り戻すなあと思った。個別作品ではあらた伊里が良かった。「許してくれるまで」はニヤニヤせざるを得ない。

まあでも、最終的に百合界のモヒカン平尾アウリが全部持ってったけどね。種籾まで奪う勢いで持って行ったよ。最高。もちろん「推し武道館いってくれたら死ぬ」もね。6 巻は全方位にレベル高かった。

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・球詠 6巻 マウンテンプクイチ

まだ 3 回戦なのにこんなに盛り上がって大丈夫なのか心配になるアゲっぷり。

梁幽館にもドラマがあって、ゲーム残酷さと美しさが存分に表現されていたと思う。高代出塁のシーンはもう先が読めるだけに泣いた。

もちろん希のホームランシーンはエモエモで最高。画的にも一番の見どころ。

野球漫画史上に残る好ゲームだったのでは。

それはそうとスタンドお姉さま方ガラ悪すぎw。らしくて好きだけど。

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・さめない街の喫茶店 2 はしゃ

想像以上に動きがあって驚いた。固定的なフォーマット最後まで行くタイプ作品と予想してたんだよね。

でも 2 巻はゆっくりと、しっかり盛り上げてて。本作の"らしさ"が感じられる良い演出だったと思う。

画が良いだけのマンガだと思ってる人はぜひ手に取ってほしい。

とはいえ、やっぱり画は最高で。

画が良いと調理工程も楽しく読める。自分食べ物マンガ好きだけど調理工程はほぼ読まないので(シロさんが酢豚に入れたのがラー油なのかデスソースなのかわからない)、本作が唯一調理工程まで読む食べ物マンガだったりする。

2 巻はトルココーヒ淹れてるとことか、穴ドーナツ揚げ中のシーンとか印象に残った。

他にはスズメの表情も面白かった。笑顔イラッとしてるとことかブツブツ言ってるとことか。

スズメヒナのキャトルに舞台を移した続編とか出ないのかな。スズメヒナのキャトルもっと見たい。見たい。

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廃墟のメシ2 ムジハ

2巻はさら面白くなってた。相変わらず端々ににじみ出るコメディ感が可笑しい

突っ込むべきなのか突っ込んだら負けなのか。

ストーリーも先が気になる要素が色々で期待させる。

画も相変わらず良い。動きのある画も楽しいし、座ってるだけ、立ってるだけ、歩いているだけの画もいちいち良い。

上段見開きにハルカの後姿のシーンが2つあったけど、どちらも良かった。奥側も良いし、ハルカが少し膝を折ってる姿勢がぽくて良い。髪の流され方も。

エレベーターの前に立ったシーンみたいな背中に重心がある立ち姿が好き。

サンダルで塔から出てくるシーンがイイね。塔がカッコいい。家に帰ってきたシーンとかも良い。

俯瞰で寄った時のハルカもイイ。まあだからだいたい全部良いんだよ。

ストーリー物であっても、毎話毎ページいろいろな方向からしませてくれるのがうれしい。

(先が気になる以外に見どころの無いストーリー物も多いからね。もちろんひたすら丁寧にストーリーを追っていく良作もあるけど。)

かなり広い層が楽しめると思う。もっともっと話題になって良いと思うんだけどなあ。潜在読者かなりいるはず。

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・LIMBO THE KING(6) 田中相

ひたすら丁寧にストーリーを追った良作だった。完結。

ブレない世界観タイトな展開、ストイック表現。ここまで絞り込まれ作品は近年珍しいのでは。(おれがストーリーあんま読まないのでそう思うだけかもだけど。)

完結したし読んでない人はまとめて読むと良いんじゃないかな。最初は一気に読まないと追いにくい。

ガワは SF ではあるものの、テーマとしてはヒューマンってことで良いのかな。とは言え LIMBO という仕掛けは作品重要な土台ではある。

パンデミック物としてみた場合でも新しいアイデアじゃないかな。こういう攻めはマンガ小説みたいに読者に時間が与えらているメディアが向いてるなあと思った。

作画は狭い画角に人の表情を中心とした密度の高い画が続く独特な感じ。作品の内容にマッチしている。というかそういう狙いでそうなってるんだろうけど。大きな流れの中にあって、全体像をつかみかねる登場人物たちが何が起きているのか模索するという構図がすごくそれらしく表現されてる。

人の表情や人体はさすがに上手い。作画バリエーションに乏しくてカオばっか描いてるマンガとは違う。イケメンたちのイイ表情をたっぷり楽しめる。

個人的にはセスが好きかな。表情に乏しいんだけど、そのせいで余計に思ってる事が出てる感じとか上手い。

ヒューマニズムとしての構図や展開はよくあると言えばよくあるんだけど、そんな批判を「だから何?」と軽く払いのけるタフさがあり、このタフさこそが王道と呼ばれる何かなんだろうと思う。

ルネの記憶の中で、アダム希望を与えたものが、アンジェラから受け取った自身言葉が、ルネに希望を与える。アダムの望みがルネの心を捉える。このシーンは何度でも胸をつかまれる。

最近では珍しいドストレートで良質なヒューマンなのでみんな読むといいよ。マンガにこだわらず良いコンテンツを探している人なんか特に

2020-01-02

[]1月1日

ご飯

朝食:おせち適当。昼食:おせち適当。夕食:おせち適当

調子

むきゅーはややー。今日も家でむっきゅりしてた、親がおせちをくれたので堪能してた。

それから、ひたすらにソムニウムファイルプレイ

AIソムニウム ファイル

infinityシリーズや、極限脱出シリーズのメインライター打越鋼太郎さんがディレクターシナリオを書いてるゲーム

一気にグランドフィナーレまでプレイ。このゲームめっちゃ好きです、Ever17越えって言葉はあまり言いたくないし、極限脱出シリーズで既にそれは成し遂げてるとも思うけど、わかりやすく言っちゃえばEver17を超える打越鋼太郎最高傑作だったと思う。

猟奇殺人を追う刑事バディものという真面目な導入から、開始五分で面白選択肢めっちゃめっちゃあって往年のP&Cタイプアドベンチャー彷彿とさせるコメディ色がかなり強い内容、(EVEシリーズを書いたこともあるライターから、そりゃまあそうなんだけど)

まずこのコメディの部分が、かなり読みやすくて面白い。

良い意味でくだらないし、数クリックで読めるあっさりした内容なので、往年のこめっちょのくどくどしたしつこさがないのが好印象。(僕もう、こめっちょが嫌いすぎてことあるごとに「こめっちょはくどくて長い」と書いてるせいで、本当にこめちょが長かったのかどうか具体的にどれぐらいなのか、自分の中でどんどん肥大化している気がしなくもなもない)

量もかなり豊富で、最後まで楽しませてもらえた。しょうもないダジャレやド下ネタとパロネタが大半なのだけど、それだけに頭空っぽにして読めて楽しめた。

次に、真面目な部分は、とあるSF超常現象を巡る入り組んだ複雑な事件で、流石の打越鋼太郎だけあってグイグイ引き込まれた。

ただまあ、作中ある人物が映った段階で「あーあのネタかな? でも、そのネタだとしたらXXX、XXXXXXX、XXXXXXで通算3回ぐらいやってない? 好きすぎない?」と思ったのは正直な気持ちではあるけども。

けれど、別にそれが悪いと言ってるわけじゃなくて、何回も何回も挑戦しているネタだけあって洗礼されてて、今回はずいぶんシンプルでわかりやすくまとまっていた。

横筋がこのSF超常現象を巡る殺人事件だとすると、縦筋にあたる物語的なテーマである家族愛とのマッチ具合がとても良かったかのも大きい。

僕が、家族愛もの特に血の繋がってない疑似家族)大好き差っ引いても、物語として泣かせる良い話だった。

特に、みずきを巡る一連のストーリーは涙なしにも読めないし、最後選択肢自分で選ばせる構造ゲームらしさもあって大好きだ。素直になれない子供気持ち文章だけじゃなく声の演技からも伝わって来る、みずき役の黒沢ともよの熱演も見所。

この、ストーリー部分とSF部分がちゃんと密接な関係にあって、SF部分があるからこそストーリー部分が輝くし、ストリー部分があるからこそSF部分に深みが出るって構成は、さすがこのジャンル第一人者だけあって本当に綺麗で面白くて、最高だった。

いわゆる「悪いやつ」が少なく、ほとんどの登場人物が好感のもてる良いやつだったこともあって、グランドフィナーレで流れるムービーは笑いながら見ていたのに、妙な多幸感とお別れを惜しむ気持ちで笑いながら泣いてしまった。

正直、パンチラインでかなり打越さんのことをマイナス評価してしまっていたのだけど、これでぐーんと評価し直した。今年また新作が出るそうなので、これはちゃんと新作のうちに買おうと思う。

あと、ちょっと気になるところとして、打越作品恒例といえば恒例のもいっこの方のあのSFネタ

これだけ、作中で明確な説明がされていなくて、ボヤかした表現だけで終わっていたと思うけども、もしかしてグランドフィナーレの最後の一文であるあの作品彷彿とさせる意味深な英文だけで説明したつもりなのだろうか。

だとすると不親切だけども、続編への布石みたいなものかなあ。(続編出なさそうだけど)

R11で、もうあのネタとの決別を図ったと思ってたけど、わりとそうでもないみたいだなあ




○本格スマホRPG

ガチャピン。40連。じゃんけんグーで勝利。虹は、ゴムーン1個。新規加入は、SRセン、SRユーリSRティナ。

なんかSR加入がめっちゃ続いた。何気に恒常SRもずいぶん揃ってきた。未加入の恒常SRは、アンジェ、ヴェリトール、アステール、サビルバラの4人。

2020-01-01

テッド・チャン 息吹

テッド・チャン作品を初めて読んだのはもうだいぶ前になる。十数年前、おそらく大学生のころだ。自分は暇さえあれば本を読むといったタイプ人間で、そのころSFというジャンルにそこそこ興味がった。理系だったのもあって科学的な設定に興味をひかれたんだと思う。グレッグ・イーガンといった当時新しく出てきた作家に加え、アイザック・アシモフシリーズアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」、ジョージ・オーウェルの「1984」といった古典SFもすきだった。そんな中、ネット記事テッド・チャンという新人作家がいることを知った。まだ一冊しか本を出していないが、すこぶる評判がいいらしい。短編集ということで読みやすそうだとも思い、さっそくアマゾンで注文した。もうだいぶ前のことだし、大まかなストーリーも忘れてしまったが、確かにその本が面白かったことは心に残っていた。

時は変わって昨日、つまり2019年大晦日年末年始一人暮らしの自宅で過ごすことにしているのでありあまる時間があった。昔と違ってここしばらくは本をあまり読めないでいた。ネットサーフィンでとりとめもなく文字を追う行為読書の代わりになっていたのかもしれない。そんな中、テッド・チャンの第二作目「息吹」が最近発売されたことを知った。十数年たってようやく新作が出たことに驚いたが、過去作品にたいしていい印象を持っていたこともあり、Kindle版を購入してすぐに読み始めた。

前作と同様、「息吹」も短編集であり、9作品がおさめられている。ラフ感想をいうならどの作品面白かったが、順番的には本の最後位置する「不安自由めまい」について語りたい。量子論でいうところの観測による確率の揺らぎによる並行世界存在し、その並行世界自分と今いる自分とで会話ができる装置があるとしたらどうなるだろうか、という話だ。ただし、よくあるパラレルワールドものの話と違うのは、並行世界と今いる世界の差が限定されている点だ。「プリズム」という装置を介して並行世界通信できるのだが、「プリズム」を初めて起動した瞬間に世界分岐する。「プリズム」は最近普及してきたテクノロジーのため、長くても数年前に分岐した並行世界しか通信できない。量子的な効果ランダムノイズとして作用現実世界並行世界を異なるものにするが、数年間というのはノイズが大きな差異を生むにはあまりにも短く、基本的には細かなディテールが変わるのみとなる。では「プリズム」のご利益は何かというと、人は「プリズム」を介して過去自分決断を振り返ることができることだ。例えば、今後悔しているような決断過去に行っていたとしたら「プリズム」で並行世界を眺めてみるといい。もしその決断ノイズ的なもの、つまり一時の気の迷いで行ってしまったものなら並行世界自分はそのような決断はしておらず、したがって後悔もない可能性が高い。一方、その決断運命的なものだった場合、つまり自分ひとりの力では変えることができなかったことの場合並行世界でも同じように決断して同じように後悔しているか、あるいは違う決断をしたけれども結局は同じ結果に収束し、似たような後悔をしているかもしれない。

作品はこのコンセプトをもとに、アウトサイダー雰囲気もつプリズム販売員ナットプリズム中毒者の面倒をみるカウンセラーデイナの物語を描いている。ナットはもと薬物中毒者であり、恵まれない子供時代経験があった。現在は堅気の職についているが上司命令犯罪に近い行為に関わってしまう。その過程ナット自分が悪の道を運命づけられているのかと、悩みを持つようになる。一方デイナは誰からも信用を勝ち取るような立派な人で、充実した仕事生活を送っている。しかし、デイナにも後悔するような、トラウマチックな出来事があった。

最初二人の物語独立して進んでいくが、あるところで相互作用しはじめる。ネタバレを防ぐため詳細はぼやかすが、ナットはデイナに影響されて運命を乗り越えようとし、またナットはその決意としてデイナに贈り物をする。

自分は、その贈り物がとても意外なものだったので驚いたが、読み進めてその意味が分かった時、心を大きく揺さぶられて、泣いた。体が震えながら、涙が何滴も流れた。本の登場人物であることを忘れて、ナットとデイナに心から感情移入した。前に本を読んで泣いたのはいつだろう。下手したら10年も前かもしれない。

本当はもっと語りたいのだが、未消化のため今はこれ以上のことは言語化できない。このような読書体験ができたことに感謝し、感想文を終えたい。

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