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はてなキーワード: ダンピングとは

2015-05-29

http://anond.hatelabo.jp/20150529180337

給料は成果に対して払われてるんだからダンピングもクソも無いと思うが…

時間従事することを許すと同じ成果を出せる人間の数が増えると言っても、実際はポジションの数に対して志望者の方がずっと多く、それは長時間労働を許すかどうかで変わらないから報酬を決める需給にはほとんど影響しないと思う。

2015-05-27

たまに増田に書かれるホントっぽい愚痴って

心療内科に行くハードルをむやみに上げてることが原因なことが多い気がする。

最近立て続けにそういうのを読んで(消されてるのもあるのでトラバにはしない)、

身近でもそういう話を聞いて思ったんだけど、みんな精神的な病気を「穢れ」扱いし過ぎな気がする。

肉体的な病気は、そういう「穢れ」扱いって、差別だって言ってくれんじゃん。少なくとも表面上は。

日本メンタル系の病気に対する扱い、エボラ出血熱を「精霊の祟り」とか言う人達と、同じになってない?

自分は、親戚に医者いたこともあって、あんまりフィジカル病院には抵抗が無かった。

から風邪とか腹壊したとか打ち身みたいなときに、探しといた「かかりつけ病院」にちょくちょく行ってた。

自分の中では、歯医者と同じ感覚。相性もあるしヤブもいるけど、歯石取りたいって言って品定めしとけば良いみたいな。

でも、仕事で追い詰められた時、(自分では追い詰められてる感覚なんて無かったんだけど)

普段の医者に見てもらっても、疲れから風邪じゃね?という話しか出なくなった時期があった。

から思えばオカシイと思う言動も、自分じゃ気が付かないんだよね。

で、やっぱり自分心療内科に行くのは凄くハードルが高かった。

プリントアウトして病院にいけ」とか「メンヘルは恐ろしい」とか言う人達の影響が大きかった。

それに乗っかって、冗談揶揄してるのも同罪だと思う。

拡大再生産して、輻輳して、どんどんそのイメージが広がってる。

メンヘルとかさ、病んでるとかさ、心の闇とかさ、フィジカルだとそうやって揶揄しないじゃん。

自分も、「心療内科に行くのは、そういう人間なんだ」と思い込んでたもの

から、凄くハードルが高かった。

だって自分が壊れてるって宣言するの、怖いもの

自分大脳が壊れて、周りに迷惑をかけるのかもしれないとか認めるの。

これもしかしてオカシイですかってプリントアウトして持って行くとか、考えられない。

そういう考えがぐるぐるしだして、でもやっぱり有給を使うしかないみたいな状態が続いて、

ついに医者から「一回見てもらったら?紹介書いてあげるから」と言われて、心療内科に行った。

物凄く抵抗があった。

行きたくないし怖いし不安だし。

紹介文がなかったら自分も多分行かなかった。

でも、行ってみたらごくあっさりした感じで、薬を出された。

身の上話も、診断テストも、カウンセリングみたいな想像してた恐怖の「自己晒す」という部分がなかった。

結局、薬が効かないみたいですとか、じゃあもちょっと強めの睡眠導入剤にしてみようかみたいなのがあって、

良く眠れるようになった。胃腸の具合も改善した。具合も元に戻った。

自分場合は、ストレスから睡眠不足になってたのが原因みたいだった。

それを自覚すると、ストレスの原因を減らそうという気にもなった。

拍子抜けしたし、なんかこれなら合わなかったら調べて他の心療内科行ってみても良いかなと思えた。

当然、睡眠障害が専門の医者と、他の病気が専門の医者だと、対応も違ったんだと思う。

たまたま自分場合最初に紹介された心療内科医が合ってたみたいで改善したけど、これなら歯医者感覚で良いかなと思えた。

ネットだと情報がよく手に入る。外聞も気になる。

でも今ネットにあふれてるのは「インフルエンザ罹患は、社会害悪、関わると死ぬ」とか言われてるのと同じなんだよね。

「熱でダルい」ってつぶやくと「体の壊れた欠陥品め、ゲロと鼻水をビニール採取して病院にいけ」みたいな状態。

そりゃ、鼻水とかゲロを集めて病院に持っていけば、診断は楽かもしれないけど、行くハードルは上がる。

ハードル上がれば、面倒だし、鼻水集めるとか嫌だし、騙し騙し会社に通うことになる。

公衆衛生に悪いのは自分でも理解してても、やっぱり行けない。

いつか倒れるまで。

でもさ、インフルエンザの「疑いがある」時点でさ、みんな病院に行くじゃん。

とりあえず保険証持って、別に鼻水採取しないし、そうなった理由とか話さないじゃん。

インフルの時は出社されたほうが迷惑から有給使うべきだって社会になってきたじゃん。

インフル自己責任免疫の壊れたフィジヘル。恐ろしい恐ろしい」とか言わないじゃん。

同じようにさ、とりあえず何も持たずになんか調子悪いんだけど程度で心療内科に行けるようになるべきだと思うんだよね。

極端なアドバイスって、ハードルをあげる。

ブラックかもしれない、じゃあ会社を辞めろそれはお前がダンピングしてて社会害悪だ、みたいなさ。

サービス残業に対するアドバイスが、会社を辞めるか組合を作るかしか無いって、やっぱ変だと思うんだよね。

まずは、体調は大丈夫なのか、金曜夜だけでも早く帰るようにならないか、理由をつけて残業をしない日を作れないか、

ステップ・バイ・ステップで、ほんの少しづつ出来る事からするのが、具体的だと思うんだよね。

でも、「会社を辞めろ」「組合作れ」って言われたら「そうか。じゃあ我慢してサービス残業し続けるか。辞めても職もないし面倒だし」になって悪化するんだよね。

世の中そんなにデジタルゼロかイチかじゃなくて、もっと曖昧でばっくりしたものだと思うんだよね。

この文章が届く人がどれくらい居るかわからないけどさ、

  • 夜、寝付くのに時間がかかるようになった
  • 朝、会社に行く支度をぐずぐずと時間をかけるようになった
  • ご飯の味がしなくなった。なんとなくお腹が緩いのが続いてる。
  • 今まで興味があったこと(趣味とかペットとか)に興味が持てなくなった。
  • 物忘れが増えた。単語が出てこないことが増えた。咄嗟に反応できなくなった。
  • イライラするようになった。ヘコみやすくなった。なぜか泣くようになった。泣けなくなった。
  • なんとなく、精神的なストレスがたまってる気がする

この程度のことで、心療内科に行くといいと思う。

ほんとに「この程度」って時に、歯石を取るつもりで、心療内科にかかって良いと思う。

話したくないこととか、話しづらい事は、話さなくて良いんだよね。

人間って意外にイイカゲンで、薬で胃腸も眠気もコントロールできるし、それだけで回復したりする。

肺炎になってから入院するより、風邪のうちに診てもらう人のほうが多いわけじゃん。

からもっと気楽に心療内科行こうぜ。

ブコメもさ、「このコメントベランダの手すりの上に立ってる人間に対する、最後のひと押しになるかも」と思って欲しい。

釣りじゃない増田愚痴って、そういうレベル人間を見かけると思うんだけど。

インフルで弱ってる人間に「フィジヘルは恐ろしい」とか言葉を投げつけるの、相当醜悪だと思う。

何の意味もないし、むしろ公衆衛生にとって害でしか無いと思うんだけど。

他人病気揶揄するの、一人でも減って欲しい。

病気じゃなくても、他人の身体的特徴指さして笑うの醜い行為なわけじゃん。他人精神的な特徴も、笑わないで欲しい)

2015-05-07

http://b.hatena.ne.jp/entry/kabumatome.doorblog.jp/archives/65767889.html

こういうのがやたらウケるのって、「自分給料は不当にダンピングされている!」と思ってる奴が多いんだろうなあ。

実際はむしろ貰い過ぎいるかもしれないのに。

特にイラストレーターなんて仕事量にも左右されるわけで。

じゃあ月1枚しか仕事貰えない人には数十万くらい渡さなければならないんだろうか。年1枚だったら数百万?

無理に決まってんだろ。年1枚しか仕事が無いような人のイラストにそんな価値ある訳がない。

2015-05-01

仕事報酬仕事人生詰んだ

一目おかれたくて入社10年、ガムシャラにやって来た。仕事は毎年複雑膨大になる中、社員残業時間外勤務)を減らせとの至上命令が飛び交うもとで、時間を減らせるわけなどなく、毎日サービス残業4~6時間当たり前でやってきた。

17:30定時でも24:00退社当たり前でやってきたし、やらざるを得なかった。

そしたら今度は、業務量に対し明らかに人が足りない部署に異動になった。

そして明らかに回りのみんなより仕事の質も量も多い業務の担当者にさせられた。

俺はただ、会社からは、反論もしてこない労働力、つまり奴隷かそれ以下だと思われていたのだと気づいた。

若い時期に労働力ダンピングした自分バカだったのだと今さら気づいて悲しくなった。

悔しくて悔しくてたまらない。

それでも、明らかに理不尽な量の仕事を任されても怒ることができない自分バカで不甲斐なくて人生の要領が悪すぎて、ツラい。

2015-04-30

http://anond.hatelabo.jp/20150430030805

普段増田トラックバックには反応しないことにしてるんだけど、

勘違いされているままだと残念なんで、はてブ稼ぎをやめて真面目に書いとくよ。

前提(違っていた場合のお詫び)

まず、「アニメ業界場合妄想してみる」を書いたのは、cider_kondo さんで、

http://anond.hatelabo.jp/20150429120948

こっちの「残念妄想(というか衒学自己満足文章)に目が点である。」を書いたのもcider_kondo さんで良いのかな。

http://anond.hatelabo.jp/20150430030805

もし違っていたら、大変申し訳無い。

以下の文章は誤認した文章となり恐らくcider_kondoさんにとって不愉快文章になると思うので、謝罪しておきます

id:cider_kondoと明示的に記載するので、大変お手数をおかけいたしますが、不愉快に思われた場合運営に削除申請をお願いします。

で、

cider_kondo 駄目だこりゃ。「育成コスト負担したのに移籍されたら丸損」(これ業界の人も普通に指摘してる問題点なんだけど)に「金額関係ない」とか意味不明な返しでただの煽り解釈するほかないな。

http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20150430094552

と、書かれているので、http://anond.hatelabo.jp/20150430094552を、http://anond.hatelabo.jp/20150430000956と、同一増田が書いたと思われていると判断して、以下の文章を書いています

違います

cider_kondoさん以外の方への簡単なまとめ

cider_kondo 何回でも書くが、現在動画職は事実上インターンで1年2年あれば普通原画職に上がり、収入は倍以上増える。110万というのは訓練中の新人を集中的に集計したようなもの搾取云々でなく新人育成の不備が課題

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.itmedia.co.jp/news/articles/1504/30/news078.html

凄いタイムリーコメントされてたのを発見して、ほぼこれに対する反論と同じ内容が、下記延々と細かく続くだけです。

その1年か2年の訓練中の新人に、年間110万円しか払わないのが反社会的です。(倍でも220万円ですが)

そのたった1〜2年を、企業側が年収300万円程度渡せず、なぜ雇用者側が耐えなければならないのか、事実上労働者判断された瞬間に崩壊するよ、という話です。

(実例もある。ほぼ全く同じ構造でその名も「インターン」と呼ばれていた日本研修医は、新しい臨床研修制度で平均給与が250万程度から350万程度へとアップした。なお、この背後も関西医大研修医過労死訴訟が絡んでる)

(なお、個人的には「倍でも220万円ですが」の背景にある部分がこの問題本質で、アニメーターは末端だから顕著に出ているだけだと思っています

まり面白くないが、真面目な反論(まず、「選択肢が無い企業は潰れるべきだ」)

国内アニメーター活用している」の日本語不自由さが謎なのだが、「国内動画工程を残している」という意味か?

『「原画マンになれそうな見込みのある人間を雇って、相場よりも高い給料を払って動画勉強をさせる」という選択肢はほぼありえない。零細企業の多い制作会社でそれだけの余裕があるところは少数だし、原画を描けるようになったところで独立移籍されたら単なる丸損である。』

とあるのだが。

前者がYESです。

後者が「その選択肢はありえない」というのが企業目線であって、労働者目線ではないという指摘です。

原画マンになれそうな見込みのある人間を雇って、相場よりも高い給料を払って動画勉強をさせる」という選択肢はほぼありえない。零細企業の多い制作会社でそれだけの余裕があるところは少数だし、原画を描けるようになったところで独立移籍されたら単なる丸損である。また、「生活できない収入しかもらえないからこそ、死にものぐるいで練習して少しでも早く原画に上がれるように努力する」というのがなくなると、「いつまで経っても上達せずにだらだら過ごしてしま人間」も出る(実話)。

http://anond.hatelabo.jp/20150429120948

念の為言葉を置き換えて整理しますが、以下で間違いないでしょうか。

(以降も同じですが、違う場合は、たぶん誤読しているので、その点を指摘頂ければ、その部分は修正します)

  1. 原画マン候補のアニメーター年収300万相当で雇うのは、零細企業の多い制作会社では難しい(余裕が無い)
  2. 原画マン候補のアニメーター年収300万相当で雇うのは、独立移籍されたら(アニメーターで雇っておいて、原画マンを確保しそこねるので)損である
  3. 生活できない収入からこそ、モチベーションが上がり、原画マンになれる。(生活できる給与では、中々原画マンになろうとしない)

ここでは、「相場よりも高い給料を払って」を、元々の増田やcider_kondoさんの単純化に倣って、年収300万円相当としています

原画マン候補のアニメーター年収300万相当で雇うのは、零細企業の多い制作会社では難しい(余裕が無い)

そういう零細企業は、企業としての体をなしていない、つまり雇用を生み出すという社会的責任果たしておらず潰れるべきだ、というのが元々の増田の論旨で、私も原則的には賛成です。

現状そうである、と、そういう企業は適切に給与を払うべきである、は別だと考えます

当然、国内動画を描くという職業は成立できず、すべて海外発注となる。

http://anond.hatelabo.jp/20150429120948

この記載から、現状の低賃金労働環境でなければ(つまり年収150万円以下のアニメーターを前提としなければ)国内動画不可能だと判断されているかと思います

そして、以後、国内アニメーターは、「原画マン育成のためだけに雇うor雇わない」という話を展開されていると考えました。

私は、それは認識が違うのではないか、既に海外への動画発注依存度合いはかなり高いのではないかと反論しました。

その上で、「国内動画海外動画とは簡単に置き換えられないのに、『海外動画と張り合うにはダンピングしか無い』と騙して働かせていないか」と露悪的に表現しました。

原画マン候補のアニメーター年収300万相当で雇うのは、独立移籍されたら(アニメーターで雇っておいて、原画マンを確保しそこねるので)損である

現状のアニメーターと、年収300万円相当のアニメーターとで、独立移籍に対する、ハードルは同じだと考えます。(むしろ上がる)

企業から見て」損である、というお話をされているかと思います

それは、「損」ではなく「違法労働で得をしている」状態の是正ではないか、という点を話そうとしています

上記引用からは直接読み取れませんがたぶん「教育コスト分の損をする」というお話ではないでしょうか。

これは、かなり広範囲適用できる話かと思いますが「企業教育コスト負担するべきではない」というお話をされていますでしょうか?

アニメ業界だけ、教育コスト負担しないとする理由はなにかありますでしょうか?

(競業避止義務は、通常「事実上転職元の企業資産を使って、転職先の企業を有利にする」と判断される場合のみで、肉体労働者やIT技術者等が前職で一般的技術を得てから転職しても、制約を受けません)

生活できない収入からこそ、モチベーションが上がり、原画マンになれる。(生活できる給与では、中々原画マンになろうとしない)

これに対して「奴隷を扱う人間物言いであり、日本企業として許されるべきではない考え方だ」とは述べました。

特に反論はないので、この点に関しては、余談だったのであろうと思います

社会道徳無視して、アニメ業界のためにシゴキが許容されるとは、cider_kondoさんも考えておられないと思います

教育課程としての、アニメーターの話

そして、現状の動画の大半が海外発注動画職の平均年齢&原画な人たちが動画として働いてた期間を見たら、育成・選別過程解釈する以外あり得ぬ。

http://anond.hatelabo.jp/20150430030805

アニメ業界場合妄想してみる」の記載とは若干矛盾があるようにも思いますが、現状の「動画の大半が海外発注」という点は、共通認識があると思います

また、「育成・選別過程解釈する以外あり得ぬ」という記載から、「国内発注動画は、原画マンの育成・選別過程である」と考えておられると思いますが、間違いないでしょうか?

(「現状既に少ない原画マンを増やすべく、国内アニメーター活用している」は、上記の意味で用いています

この現状であれば、既に採算を度外視して、「教育課程として」国内動画発注しているという意味になると思いますが、この点に齟齬が有りますか?

これに関しては、2点、違うのではないかと指摘したいです。

教育課程しかない」というのは、違うのではないか

20年前ならいざしらず、今でも国内の方がトータルでコントロールやすいという根拠は何かあるのか? あるなら具体的に教えて欲しい。

具体例は出せません。例えば、海外の方がトータルでコントロールやすいとする根拠は明示頂けますか?

公開されたインタビューや、公開情報以外では、こういった情報は各方面迷惑がかかる為、お互いになにか手持ちの情報があってもココには書けないということにはご同意頂けると思いますが。

(9年前でよければ「MUSASHI GUN道」の木下ゆうき監督韓国アニメーターとのコミュニケーションに苦労されたとするインタビューが公表されていたかと思います

「無茶」って何だ? 短納期対応であれば海外に投げる方が圧倒的に速い。

しろ制作スケジュール管理しきれないツケを、中国本土の動仕会社に丸投げして取り戻してるのが現状じゃないのか?

書き方が悪く、曖昧文言であったことはお詫びします。

動画枚数ではなく、例えば「明確な指示が無くても作業をしてもらえる」等を指して、無茶と言いました。

この点に、おそらくcider_kondoさんと認識に相違があります

  1. アニメーターは、原画マンになる近道である
  2. 動画は全て、海外発注可能である
  3. 動画国内発注するのは、アニメーター教育の為だけである

cider_kondoさんは、上記3点を前提とされていると思いますが、違いますか?

私は、1番には同意します。2番と3番には同意できない、という話をしています

2番に関して、動画海外発注できるできる部分と、できない部分があると考えています

まり原画原画を繋ぐだけではなく「本来原画にすべきもの」をアニメーターが補っている部分がまだあると考えるからです。

こちらは、例示できます

日本アニメ(ーター)見本市の第6話「西荻窪駅徒歩202LDK敷礼2ヶ月ペット不可」の動きは、原画によるものではなく、アニメーターの力量が出ていると考えています

恐らく韓国発注でも、原画の枚数を増やし密なコミュニケーションを取れば、同じクオリティのものは出来ると思います

ただ、上記でまさにcider_kondoさんが書かれている通り、スケジュール管理しきれない現状で、遠隔地と密なコミュニケーションを取るのは難しいのではないか、との指摘でした。

3番に関して、1番との整合を指摘される前に詳細に書きますが、「教育のため」である点は否定しません。

アニメは「原画マン」が命であり、「原画マンになるにはアニメーターは良い勉強になる」点は、その通りだと思います

そこで、(あまり品はよくありませんでしたが)スタジオジブリ国内生産に拘っていた、業界内では有名な理由を挙げました。

ただし、「教育の為だけに、採算度外視して国内発注しているのではないか」というのは、同意できません。

それは、2番や「無茶」の理由が大きい為、海外に出せない工程として国内が残されている(良いように使われている)と考えるからです。

教育コストを払うなら、元が取れるようにすべき」という考え方は、甘いのではないか

会社安心して育成できるように移籍独立に関するルール整備が必要だ」

と書かれていることから、「教育コストを払い、アニメーターとして年収300万円で雇い、原画マンに育てた後、移籍独立されれば損をする」と考えておられるのではないかと思います

もしも「国内動画は、採算度外視して、教育のためだけに発注している」としても、それは甘いのではないか、アニメ業界だけ特別ルール整備をする理由は無いと考えます

なぜなら、独立移籍をされて困るのであれば、相応の給与を払いメリットを明示し、社に残ってもらうのが一般企業からです。

例えば、IKEAUNIQLOが、アルバイト限定正社員として雇用形態を変えたのは、囲い込みの為だと考えています

(余談にはなりますが、狭い業界ですので、露骨ヘッドハンティングはあまり横行しないのではないかとも考えていますが、こちらは単なる想像です)

また、独立されるから給与を払いたくない(実質的に雇っているが、最低賃金以下でしか雇わない)のは、法令違反だと考えます

ただし、「現状誰も何も言わないのに、自ら率先して始めるインセンティブが低い」というのは同意します。

そして、それ(ある日突然、アニメーター正規雇用しなければならなくなった時)に備えない企業は、その時に潰れるのではないかと述べました。

まとめ

アニメーター原画マンへの教育課程しか無いので、教育コストを払えないor払っても損する現状では払えない」は、2つの理由から違うのではないかと反論します。

  1. 国内動画は、コミュニケーションコストが低く、アニメーターの力量が高いため、海外動画に置き換えられるものではない
  2. 例え、教育課程しかなかったとしても、一般企業に比べて、アニメ業界だけルール整備をする必要性は無い

1番を無視して「国内アニメーター海外動画勢と戦うには、ダンピングしか無い」とするのは、不誠実であると思います

また、2番に関しては、(私は同意しませんが)cider_kondoさんの言われる「国内動画教育課程しか無い」という前提をおいたとしても、給与を払わない理由にはならないと考えています

cider_kondoさん自身が述べておられますが、20年前ならいざしらず、現状で海外動画発注に完全置き換えできないのは、理由があると言うのはご同意いただけると思います

cider_kondoさんは、完全置き換えしないのは教育のためだけだと言われますが、その為だとしても、年収300万円を払わない理由にはならないと思います企業側がアニメーターを育成して原画マンにした後、移籍独立されてしまえば教育コスト分損をする為、なにか方策を考える必要があるというのはその通りだと思いますが、「だからアニメーター教育コストなので、最低賃金も払わない」という、無給の丁稚奉公肯定する立場は、現在日本社会では、許されていないと考えます(単に司法が見逃しているだけ)。

「適正な賃金を払うと、零細企業が潰れてしまう」と言うのは、ブラック企業擁護でよく見る意見ですが、それは間違っていると考えます

そして、私は教育のためだけではないと思いますし、そうであるならば尚更、適切な賃金が払われるべきだと思います

以下余談

その後も酷い。補助金普通農業関係より伝統芸能を引き合いに出す文脈の方が多いのだが、それらが国防関係あるとでも?)とか

伝統芸能を引き合いに出す文脈の方が多い」根拠を出せますか。

酪農畜産を参考にしたらいい。本来なら潰れてる業界関税補助金で守ってる例なんていくらでもある。補助金漬けになったら駄作しかまれなくなる気もするけど。

http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20150429120948

私は、上記のコメントTwitterコメントを幾つも貼れますが。

ソフトパワーって知らんのかとか

ジョセフ・ナイ提示した「ハード・パワー」の対義的な概念としての「ソフト・パワー」であれば、簡単には知っています

日本アニメーションに、国策として保護すべきソフト・パワーがあるとは現状では思えません。

改悪として語られることの多い北米アニメーション Permalink | 記事への反応(2) | 22:49

2015-02-19

http://anond.hatelabo.jp/20150219060725

お客様がここまで絶対正義なのってやっぱ日本特殊なのか

コンビニ店員とキャバ嬢区別付いてないヤツって底辺老害ばっかりだしな

弁当一つくらいでセクハラ発言されまくっても笑顔で受け答えしてる女性店員見てると怒りが込み上げてくる

クソジジイ後ろから蹴り飛ばしたくなるわ(後ろ並んどんねんはよどけや的な意味も含まれてるけど)

構ってやってる女性店員も女性価値ダンピングしまくりでむかつくけど立場上仕方ないんだろうなとかやりきれない気持ちになる

2015-02-07

映画製作本数が多すぎることの、一体どこが悪いのか?

★先日、日経最終面に出ていた特集記事

 「ミニシアター作品選びに苦悩」。

 映像機器デジタル化で「格安」になったから、自主制作映画本数が「激増」して、作品を「上映しきれない」らしい。

 2000年前後が年間500~600本の作品数、2014年は1184本に倍増。

★なんでも、「知人友人に出演を依頼して人件費ケチれば、製作費300万円程度でできちゃう」らしい。ポケットマネーで簡単に映画製作できる時代

 さだまさし趣味映画長江」作って破産しかけて、その後NHK御用達芸者になったというエピソードも今は昔。

特に地方ミニシアターは、

 「以前は5本の中から1本をセレクトして上映していたのが、20本から1本を選ぶような感覚。選び間違いがないか不安

 「埋もれた才能を見逃さないか怖い」「2日に1本のペースで新作を公開している」状況になっているらしい。

★で、日経記事では、「元々、本数が多い=多様性で、いいこと」だったのが、

 「本数が多すぎる=果たして観客にとっても、映画界にとっても、いいことだろうか?」と「多すぎる現状に警鐘を鳴らす」記事になっている。

 「??」と思ったが、要は

 「一作品毎の上映期間が短くなると、口コミで評判が広がって尻上がりにヒットを伸ばす、の流れが起きにくくなる」

 「作品を育てる・監督を育てる、というミニシアター機能が失われる」とのこと。

★でもキツイ言い方だが、「作品監督を育てる」のは、果たしてミニシアターの役目」なんだろうか?

 この件に言及しているツイートの中にも、

 「一定程度、本数を制約して、一定程度の予算作品に集中させるようにすべき」的ツイートを見かけたが、そういうものなのか?

 「300万円作品が1000本な世界より、3億円作品10本の世界の方が望ましい」という映画関係者意見は「正しい」のか?

★「300万円で製作される映画」って、もはやプロ目指してないよね。

 本業サラリーマン、な人が、貯金をはたいて「趣味」で映画取っている、そういう世界

 本人は別にプロ映画監督になろうなんて思ってない。

 そういうアマチュア作品映画界に溢れ、映画作品ダンピングさせている。

 で、「映画おまんまを食おうと思っている連中」が「お前たちのダンピングのせいで、俺たちがおまんま食えないじゃないか!!」といちゃもんつけている、

 それがこの日経記事だろう

★この構図、どっかで見たことあると思ったら、そうだケータイ小説世界だった。

 別に作家を目指さないフツーの人が、ケータイ小説書いて、それをノベライズ出版したらミリオンセラー(例:恋空)。

 プロ作家志望な人からすれば、『趣味作家』に完敗した格好で、プライドがズタズタ

 でも、観客・読者からすれば、『作り手がプロか?アマか?』なんてのは『どうでもいい話』であって、『面白ければいい』。

 『映画の作り手は、やっぱプロじゃなきゃならない。そうしなければ映画文化が続かない』は、プロの身勝手思い込みだと思う。

★つまり映画を『商業映画』に限定する試みは『空しい抵抗』であり、

 むしろミニシアターは『アマチュア自費出版作品』を積極的に上映する『ワナビー自己満足充足ツール』にしちゃった方がいいのかも。

 『俺の自分史を映画にしてくれ、退職金の2,000万円あげるから』なシニアも増えるだろうなあ。

2014-11-10

夫婦共働き推奨って、労働ダンピングしたいだけなのでは

労働者供給過多にすることで、使用者側にとっては賃金を抑えられる上に家庭内労働安価外注できる。

2014-10-14

http://anond.hatelabo.jp/20141014043824

どっちも釣りだろ

年収0円とか無給で働いたと書いておきながらあり得ないと指摘されるとあとづけで最低賃金でしたーと付け加えてる

まぁおかげで無休じゃなくてバイトじゃんって話になるからストーリー根本的に論理破綻してるんだけどな

同じダンピングだとしても初めからバイトと言わずに無給と過度な誇張をしていたわけだから



トラバマヌケとのやりとりがまとめられていたようなので

マヌケダンピングの話だから論理破綻してない」

おれ「ダンピングの話だと論理破綻してないと言える理由は?」

マヌケバイトだとダンピングにならないと思っているのか」

おれ「「バイトからダンピングじゃない」の主張にバイトでもダンピングになるという反論した、と。バイトからダンピングじゃないってどこに書いてるんすかね?」

マヌケ「俺は「ダンピングの話だから論理破綻していない」と言ったんだが」

おれ「「バイトからダンピングじゃない」という主張はどこにあるんすかね?それともバイトからダンピングじゃない」なんて主張はないけど「バイトならダンピングにならないと思ってるのか」と言ったんすか?」

マヌケ「今更言うまでもないと思うが、いね論理破綻しているという為には、その主張が無ければならないんだがまさか誇張をもって論理破綻していると言うほどの馬鹿だとは思わなかったんだよw」

おれ「元の増田文章って、バイトダンピングでない、故にダンピング就職がうまくいったという論理」は破綻してるではないんだよね。初めから無給でなくバイトと書けば良かったのに、0円で雇ってもらうのは法的にもありえないとツッコまれたらあとから時給780円だったと書き換える一貫性のなさをストーリー論理破綻してると言われてるんだよね」

マヌケバイトダンピングなんだから論理破綻はしていないと最初から言っているんだがまさかストーリー論理破綻」という謎の概念を持ち出すのか?書き換えると「ストーリー論理」なるもの破綻するとw書き換えたところで論理は勿論、一般的意味での「論旨」も破綻してはいないがなwアスペの低能さんは最初から「書き換えるなんて許せない!」とだけ言っとけば良かったんじゃね?w」

破綻していないからしていない、と。

マヌケバイトダンピングなんだから論理破綻はしていないと最初から言っている」

なるほど、では改めて

おれ「ダンピングしたという意味の上では同じだからバイトをわざわざ無給と書くこと」に問題はないの?あるの?あるないでどうぞ。」

マヌケ「俺は最初に「論理破綻していない」と書いたのに、その質問に何の意味があるの?wまだそっちの決着がついていないのに、無関係な話を始めないでくれるかな?w」

答えたくない!雑魚すぎる

2014-10-13

就活失敗して良かった

今年で35歳。超就職氷河期で、就活を失敗してから

10年が経った。新卒当時、出したエントリーシートは50社以上、

面接へ行ったのは30社以上。しかし俺に内定をくれる

企業は1社もなかった。

落ちまくった当時は毎日死ぬことばかり考えていた。

でも、あの時、死ななくてよかった。

そして、就職活動で失敗して良かった。

就活失敗から得られた事が、今の自分を支えてると

言っても過言ではない。参考になるかは解らないが、

決して就活失敗はデメリットじゃないという事を

書いてみたいと思う。

■とにかく手に職をつけるという意識ができた。

自分コミュニケーションが苦手な部類の人間だ。

面接で上手いことやって内定を決めていく友人を横目に

落ち続けた俺は、とにかく手に職を持たないと、

どこも採用してくれないと考えるようになった。

そしてこの時、気付けたことは非常に正しかった。

自分技術」と「仕事の結果」だけが仕事を持ってきてくれる。

という意識が刷り込まれた。俺は、就職活動を失敗したおかげで、

会社から仕事をやらされるという感覚を持たずにすんだ。


自分ダンピングする事をおぼえた。

当時、自分ができそうなことは、人より料理が好きなのと、

パソコンを触るのが好き、というぐらいしかなかった。

どちらも素人レベルだったので、技能アピールしても、

普通採用なんてしてもらえない。そこで自分技術

身につけられそうな会社に「初年度給料0円」で

置いてもらえないか相談をした。

結果、WEB制作会社と和割烹料理屋の見習い

もぐりこむことができた。(結局0円は労基法違反

なるとのことで、アルバイト780円みたいな金額で

置いてもらった)

今でもこの時の考え方は凄く役立っていて、

新しい仕事を全くのスキルからやりたい場合は、

0円でするというのが、非常に有効だと気付いた。

みんな「タダ」であれば、技能的に欠けていても、

お願いしたくなると解った。

実績を作ってしまえば、あとはその結果に見合った

値付けができる。最初はタダでする方が圧倒的に有利だ。

■やりたい仕事動詞であると知った。

新卒のころ、「○○業界に行きたい」とやたらめったら

応募していたが、それは間違いだと気付けた。

事実、俺は自分が好きだろうと思って、

もぐりこんだ料理人仕事だが、全く向いてなかった。

毎日20匹以上の魚を捌き、10本以上のだいこんを剥く

作業は苦痛しかなかった。料理人料理を作る人というより

効率的に作業をこなす人であった。

半年で続かなくなり、料理人になるのはやめたわけだが、

自分が「単純作業を繰り返してお金をもらう」類の仕事

全く向いてないと気付けたことは大きい収穫だった。

一方でWEB制作仕事は性に合ったらしく

死ぬほど、エンドユーザのことを考えろ」

という作業は自分にとって

物凄く楽しい仕事であると知った。

なんとなく総合職就職しなくてよかった。

就職活動に失敗したおかげで、

自分が一生続けたいと思えることを見つけることができた。

業界が変わっても会社が変わっても職種が変わっても

死ぬほど誰かのために考える」という仕事

就き続けれる限り、俺はハッピーだと気付けた。

■安定とは幻想だと知ることができた。

当時、安定した企業、安定した生活みたいなものを夢見たが

会社に頼る生き方は全く安定していないと知った。

たとえ大企業に身を置いていたとしてもつぶれるリスク

リストラされるリスクは大いにあるし、

やりたくもない仕事に何年も就くことになるかもしれない。

総合職として与えられた仕事をいくらこなしていても、

その会社企業人としては最適化されるが、他で通用するかは解らない。

自分の置かれている状況が悪くなっても、

自分スキル客観視できないので、転職するのが怖くなってしまう。

皮肉なことに安定を望んだ選択を続ける結果、

不安定要素が膨らんでいくことになる。

30を過ぎて新卒就活成功組が社内政治とかの影響で

振り回され、仕事を辛そうにしているのを見ると、

就活を失敗して、会社に頼らない生き方を選択できるように

なったことは、すごく良かったと実感している。

人生において、家族が最も大事ものだと気付いた。

なんだかんだで、最後自分を支えてくれたのは

彼女であり、両親であった。0円就活みたいな馬鹿アイデア

支持して「大学院に行ったと思ってる」と言って仕送り

続けてくれた両親と、「お金は渡せないけど、ご飯2人分は

作ってあげる」と言ってくれた彼女には一生頭が上がらないと思う。

就職活動を失敗したおかげで、

自分にとって本当に大切な人に気付けた。

親や彼女に何かあったときは、仕事よりも何よりも

最優先で助けたいと思えるようになった。

―――――――――

あの時、本当に死にたかった。でも死ななくてよかった。

今、死にたいと思っている就活失敗した人、1人でも良いので、

この言葉が届いて前を向いてくれたらうれしいです。

そのうち、どこかで一緒に仕事しましょう。


【追記】

思った以上にコメントをいろいろいただいたので、

ちょっと返信してみます

>足りない若さ嫉妬か?

若さ、羨ましいですよw。若いってだけで、

道が切り開けることたくさんあります

から、色々と考えてやってみたらよいと思います

みんなが解りやすく思い描くルートじゃない所にも、

素敵な人生は転がってると思うので。

大企業のこと、お前何もしらないだろ?

半年くらい前に辞めましたが、

ここ3年くらい働いていた会社は、

業界の最大手企業でした。

中途採用で入れてもらいました)

大企業総合職は、本当にずば抜けて優秀な人もいますが、

多くは普通の人ですし、仕事全くできない人もいました。

そして、大企業で得られる経験は確かにあるのですが

(例えば中小では絶対に受けられないような金額の仕事とか)

一生、好きなことをして食っていくための力は、

中小に居た時に教えてもらったことの方が大きいと思ってます

>運が良かっただけだろ?

たぶん、その通りです。運が良かっただけです。

でも、無事故ではないです。書きませんでしたが、

スーパーブラックに入って1か月で頭はげて辞めたり、

彼女に振られてどん底まで落ち込んだり(半年後に寄りは戻せたけど)、

転職面接で落ちた次の日に、取引先だった知り合いから

仕事の話いただいたりと、紆余曲折は今でもしょっちゅうしてます

なんというか、就活失敗したおかげで、

転び方が上手になったと思うんですよね。

おそらく明日会社クビになっても生きていける感覚とか、

そういうの順風満帆だったら持てなかったと思います

>俺も彼女ほしい

失敗ばかりの人生でしたが、彼女出会えたのは

奇跡でした。こればっかは、本当に運が良かったとしか

言えないです。すみません。一生大事します。

2014-09-20

IT業界多重下請け構造問題点ポイント

日本IT業界多重下請け構造が悪だ、Slerがクソだ、みたいな話あるけど、論点混ざってることが多い。

どっちかというと「仕事を出す側」として、多重下請け構造問題点ポイント書いとくよ。

必要とされる多重請負と、ブラックな多重請負があって、分けて考えないとイカン

ハナキンなのにやっと終わって一人酒だよ!

まず下請けじゃ無い構造の話から

比較するために、下請けじゃない会社の話からしよう。

発注者から直接仕事を請け負った元請け担当者(大抵の場合、安請け合いする部長)が、

請けた仕事を切り出して、課長、各チーム主任、ヒラと仕事を下ろしていく。

ピラミッド構造上意下達で、力関係も対等ではないが、こういうのは多重下請け構造とは呼ばれない。

一社のみが請けているからだ。当たり前だね。

そして、仕事報酬会社に対して支払われ、各員には会社から給与が支払われる。

では多重下請け構造の話

「オレの言う多重下請け構造と違う」と言われても何なので、定義はそのまま引っ張ってこよう。

多重下請け構造」とは、受託システム開発において、

発注者から直接仕事を請け負った元請(たいていの場合大手SIer)が、

請けた仕事を切り出して2次請け、3次請け、4次請けと仕事を下ろしていくピラミッド構造の事を言います

良くある例で言うと、元請は要件定義概要設計等の上流工程請負い、開発・実装などの下流工程は2次請けに委託する、というような構造です。

http://paiza.hatenablog.com/entry/2014/09/18/IT%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%80%8E%E5%A4%9A%E9%87%8D%E4%B8%8B%E8%AB%8B%E3%81%91%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%80%8F%E3%81%AF%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%82%AA%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%A4%E3%81%A4%E3%81%82

IT業界の『多重下請け構造』は社会悪になりつつある - paiza開発日誌

適切な対価が支払われないことは、多重請負問題ポイントじゃない

まず多重下請け構造における大きな問題として、中間業者が数多く入るため、下の層に行けばいくほど

中間搾取により現場で働いているエンジニア給与レンジが低くなってしまうという問題が挙げられます

これ、多重下請け構造問題点じゃなくて、受注価格交渉の話なんだよね。個別

例えば、一社のみなら給与体系の話になるわけで「部長中間搾取してる!」とは言わない。

さらに「部長が安請け合いするから現場エンジニア給与が低い」というのは、一社のみでも起こる。

まり、「中間搾取」によって「給与が低くなる」というのは、飛躍がある。飛ばしてはイカン

  1. 下請け報酬 = 元請け報酬 - (元請け仕事の対価 + 中間搾取
  2. エンジニア給与 = 会社給与体系

(以後、n次請け, n+1次請けは、全て元請け, 下請け表現するな)

1番と2番とは分けて考える必要がある。

エンジニア給料問題

まず、エンジニア給与が低くなるのは、会社給与体系の問題だ。

エンジニアが適正な給与を得ている下請け会社もある。

ということは、「エンジニア給与が不当なほど低い」のであれば、それは多重下請け構造問題ではない。

不当なほど低い賃金で働かせている「本来潰れていなければならない会社」の問題を、多重下請け構造問題で誤魔化してはイカン

下請け報酬問題

で、元請け下請けとの報酬差だが「要件定義概要設計等の上流工程」をやった対価を取って「中間搾取」とは言われたくないだろ。

だが、実際に下請け報酬は低い。

答えから書くと、さっきの式は以下の形で使われてる。

一目瞭然で、下請け報酬が少ないから、「中間搾取」と呼ばれる「元請け仕事の対価以上の報酬」が生まれる。

まり、「マージンを抜くから適正単価にならない」ではなく「適正単価でないからマージンを抜く余裕がある」だ。

なんで中間搾取とか生まれんの?

誰も「仕事」に対して金払ってないから

要件定義概要設計等の上流工程」が2000万で、実装テストの下流工程が1000万で、という区分けをしていない。

仕事の中身で値段を決めずに、人月計算をするから、常に下請け元請けよりも単価が低く設定される。

なぜならば、元請けは儲けるために下請け仕事を流すわけで、損するためにじゃない。

何が原因で多重請負なのか

仕事を出す側」の感覚としては、大きく2つ原因がある。

  1. 発注側が、SIerだけ選ぶ
  2. エンジニア所属会社仕事を選ばない

あと、多重請負が原因で起きがちな問題

発注側が、SIerだけ選ぶ

市役所ソフトハウス雇わないよね。以上終わり。

というわけで、潰れずに責任とってくれるような大企業しかクライアントは選ばないので、Sler繁栄する。

一軒家立てるとき工務店を選ぶ人もいるけど、ハウスメーカーも大人気だよね、というのが酷くなった感じ。

これは構造的な問題で、既得権益って言うとそうだね、という話。

エンジニア所属会社仕事を選ばない

7次請負が発生して問題です。すんごい単価が安いです。

じゃあ、なんで請けるの?という話。

まあ、最近インドとか中国とか、単価低いしアッチで、みたいになってるけど。

請けないと会社潰れるから激安で請けますどうせエンジニアは使い潰せば良いし、みたいな会社が多い。

で、ブラック会社は人が足りないとさらブラック会社を呼んで……みたいな泥沼状態。

エンジニア雇ってる会社ブラックなので、結果的に多重請負になってる。逆じゃない。

命令責任乖離していてブラック

プロジェクトマネージャプログラマを鬱で辞めさせました。ボーナスが減ります、となってない。

多重請負って、実質的中間搾取労働者派遣業になってる。

元請けA、2次請けB、3次請けC…みたいになると、Bが指示してEが無茶苦茶残業で体壊して、AはExcelしか観てない、みたいな。

まとめ

クライアントIT知識がないとか言っても無駄信頼関係効率性もある。

ハウスメーカーがお客さん呼び込んで、指定した建材で地元工務店契約して、さら左官屋雇って家を建てたりするだろう。

そういう時に、「客が直接知識を持って、左官屋と大工設計家と交渉すれば安く付く」とか左官屋が言ったりしない。

からみれば、多重構造になっていた方が圧倒的に楽だ。

出版社から直接本を買って、取次とか本屋のことを「中間搾取め!」とか言わないだろ。

IT業界は、そういう「効率のための多重構造」とは違う「果てのないダンピング会社の多重構造」がある。コッチが問題

さらに多重請負って、普通に偽装請負命令系統責任系統乖離してる。

人壊しても責任とらなくて良くて、補充がいくらでもきくなら、そりゃ無茶苦茶するわな。

まあ、ITエンジニアが育たないとか言ってないで、勉強して転職しようぜ!

「My Job Went To India」の日本語翻訳版がオーム社から発行されたのは2006年だよ!

多重下請け構造問題?違うね!単にダンピングする企業が沢山いて足元見られてるだけさ!

2014-09-01

http://anond.hatelabo.jp/20140901222659

円?国内でも勝ててないのに?

ダンピングから別にAmazon最安値じゃねーぞ。

 

戦わない理由を大層に並べるなよ。

戦わない理由を述べるくらいなら、勝てそうな理由一生懸命考えろよ。

さもなければ、何も言わなきゃいいだろ。他人を巻き込むな。

http://anond.hatelabo.jp/20140901103325

それほどのもんでもねえよ。

ウェブサイトでもハードウェアでも特別に使い勝手が良いわけではない。

価格面ではダンピングを仕掛けているだけで企業努力の結果ではない。

Amazonが圧倒的なのは在庫管理データセンターなんだよ。

2014-08-31

今日バカブコメ

xevra ブラック商品が安くなるよりみんなの給料が倍になった方が良いよねって話。ブラック社員労働力ダンピングする犯罪者。奴らが居なくなれば賃金水準が上がるんだよ。馬鹿は黙ってろ

http://anond.hatelabo.jp/20140830222143

みんなの給料が倍になったら牛丼も倍の値段になるんだけどね。

資本主義のなんたるかも何も理解できな無いバカは黙ってろ。

2014-08-10

国連自由権規約委員会メンバー給料は1年で1ドル

ttp://yoshimine.main.jp/jiyuukenkiyakunobutaiura/jiyuukennkiyakunobutaiura.pdf

まあ委員になるのはもう十分に金もってたり別の職業持ってたりだから回ってるんだが。国連でも労働ダンピングってのは起きている。

2014-07-15

ニートの友人に「俺たちが労働力ダンピングに参加しなかったからお前みたいなクズがまともな仕事に就けたんだ」みたいな事たまに言われるんだけど、どう返せばいいの?

2014-07-13

http://anond.hatelabo.jp/20140713144114

輸出入は一旦置いとくね。価格ってのは買う方と売る方が双方納得した点で落ち着くんだから、売る方が「無理しないとこれ以下にはできない」という価格が、買う方の「これ以上では買えない」という価格より高けりゃ市場は成立しない。つまりそれは作る人がいなくて入手できない。それでどうしても困る人がいたら、その人はもっと高い値段で買いますよというだろう。それが売り方の「これなら採算取れる」という価格を上回ったらまた売買が成立する。全員がこれ以上高かったら買わないというなら、それはわざわざ無理して作るほどに必要とされてなかったってことだ。

で、海外との競争も大きく見れば、買う人もいりゃ売る人もいるわけで、国内で作るよりも安いものを外から買ってくるんなら、それで浮いた労働力国外で買ってもらえるものを作らないとならないんじゃね? だって何も生産してないんならどんなに安くたってそもそも国外から買う元手が無くなるだろ。本来成立しない市場を持たせようとして無理するより、必要とされてるところに労働力を回そうぜ、ってわけ。

はいえ、例えば海外ライバル奴隷労働使ってダンピングしてきたら真っ当には戦えないわけで、その場合政治的解決が必要になる。産業構造を移行したり、労働力移転するのにもある程度時間がかかる。釣り合ってる平衡状態が理想だとしても現実は常にどっかでバランスが崩れてる非平衡状態にあって、色々歪みがあるわけだけど、平衡状態へ向かおうとする本来の流れを無理やり食い止めようとしても、歪みが大きくなって破綻するだけじゃないかなあ。

2014-05-06

人権」問題のグローバル化はすでに終わっている

時事ドットコムEU日本に「人権条項」要求侵害なら経済連携協定停止」

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014050500353&g=pol

を見て、「ヨーロッパ人権基準を振りかざすのか」「内政干渉だ」「人権経済に絡める違和感」…といった感想が多く見られるが、そういう人は、「人権」に関する国際的規定の一つの形が既に成立していることを余りご存じないのだろう。

ISOを御存知か。というか、多くの人は御存知だろう。ネジ1本から工場システム全体まで、その国際的な規格だ。ISOの規格に沿わないネジを作っても外国に輸出が難しいように、ISOの規格を取らないと、たとえば海外企業との取引でハンデがある。まあ、せいぜい「ハンデ」なんだけども。日本はことにISO好きすぎる位だしね。そんなに大げさに考えることも無いんだけど。ただ、自分が今後会社の中で海外製品発注する際、そういう規格で注文したり、そういう規格の認証を受けている会社に注文するというのは、いろいろと安心感があったり、便利なことはよく分かるだろう。そのための規格だ。

そのISOの中でもISO26000というのは、企業の「社会的責任CSR)」を定めた規格で、かなり適用範囲が広い。その中に、企業労働慣行環境への配慮などと並び、『人権への配慮』についても細かい規格が定められているんだ。たとえば従業員子どもを預けるための施設が近くにあるか、とか。ブラック企業と取引してないか、とか。ちなみに、その調査は、その会社の子請け・孫請けにも及ぶ、ということも規定されている。

分かるとおり、これは今後予想される途上国との取引に、一定の型をはめるために作られたもので、見ようによっては相当政治的なシロモノでもある。だが、正論でもある。ダンピングを行う会社市場経済の敵なのだから、不当な環境従業員酷使することで利益を得ている会社労働市場におけるダンピングを強いているわけで、やはり市場経済の敵だ。従業員酷使することで、つまりダンピングから利益を得ている会社と取引する会社は、当然市場経済の敵だ。筋が通っている。また、人権配慮しない社会の中にある会社は、当然ながら人権配慮する社会会社より、社会的責任果たしていないことは明白であり、これもダンピングから不当な利益を得ているということになる。企業社会的責任に関する規格、というのは、極論すればそこまで及ぶ。

大げさな話をしているように思うかもしれないが、興味のある人はISO26000で調べてみてほしい。すでに、この規格は完成して、数年前に発行された。

今回の件もその一端であり、いくら「日本が猛反発」しても全く覆る余地のない話なんだ。ハッキリ言って、反発するタイミングが一手も二手も遅い。つーか、完全にズレており、今回の問題についてのポイントを捉え損ねている。いくらゴネたところで、「時代遅れの国」と見なされ市場から排除されるだけであり、さっさと対応を考えるしかないのは明白なんだよね。これを飲むためには、何についてどれだけの議論を進めることが必要か、どんな準備をすべきか。少なくとも、「反対」などという悪手を打って、正当な対応が遅れれば遅れるほど、ビジネスチャンスもまたどんどんと失われていくということくらいは理解しておくべき。

「うちの会社国内取引だけですしwwwヨーロッパ関係ないしwwww」と笑ってるブラック企業の皆さん、子請け孫請けにも適用されるということは、おたくの取引先、さらにその先に、ヨーロッパと取引してる会社があればアウトだってことを理解しておく方がいいよ。この話に全く関わりのない日本会社は、多分ないんじゃないかな?

2014-04-26

http://anond.hatelabo.jp/20140426224008

それは、小さいだけの政府 で 小さな政府じゃない。

小さな政府というのは、国が大きな政府より何もしないという事ではない。

 

究極的な小さな政府は、民間の力を活用して大きな政府より国民福祉を成し遂げることであって、

自分で何でもかんでもやったら、大きな政府を小さくしただけだ。

 

大きな政府が100の力で100の福祉を成し遂げるとしたら

小さな政府は 10の力で200の福祉を成し遂げる事を目標とするということだ。

 

わかりやすい例で言えば、指名入札と競争入札の違いみたいなもんだ。 

大きな政府は指名入札で小さな政府競争入札みたいなもんだ。喩え話だけどな。

指名入札ばっかりやってたら、市場が腐敗して、労働力ダンピングが起きて福祉に余計なカネがかかる。

http://anond.hatelabo.jp/20140426142318

トータルで見ればダンピング状態がずっと続いているだろ。

ただまぁ賃上げというより、最低金額の引き上げをするべきだとは思うわ。

これだけの労働時間で、これ以下しかさないなら、違法だとかっちり取り締まれるようにするべきかと。

http://anond.hatelabo.jp/20140426114821

言うほどダンピングされてない。デフレなのに賃金定期昇給して実質的には結構上がっている人達

そっちに賃金が喰われて安い非正規に追いやられている人達二極化しているか平均値が下がってる。

ここで賃上げなんてしたら前者の取り分も増えてさらに安い非正規に追いやられる人が増える。袋小路

http://anond.hatelabo.jp/20140426120436

オリンピック需要公共事業系は確かにあるだろうけど、それは当たり前だけどオリンピックまでの間しか発生しない需要なんだって

で、それ以外でも人手が本当に足りないなら、賃金を上げて募集するはずだけど、そうはなってないよな?

ブラックな値段が常態化していて、それで賃金上げずに人手が足りない、っつってても、そりゃダンピングが収まったとはいえないわさ。

あと単純に金融引き締めブラック潰す効果ってあるか? 需要が減るだけで、特にブラックに不利な効果はないと思うけど。

http://anond.hatelabo.jp/20140426120046

労働力ダンピング現在真っ最中から必要なんじゃねーの、って話ですよ。

ブラックけが得する現状が、現にあるから賃金下がりまくりになる。

市場がそこにあっても、ブラックけが効率よく稼いでいくからホワイトは潰れて、ブラックけが残る循環が続いている。

まぁ、オリンピック需要一時的には需要が出来るかもだが、それもブラック建設が持っていけば終わりだし、オリンピック終わったらなくなる、一瞬だけの興奮剤に過ぎないしなぁ。

長野オリンピックの例を見るまでもなく、長期的な景気を回復する効果は、先進国ではほとんどない。

http://anond.hatelabo.jp/20140426115524

いらないっしょ。もともと労働力ダンピングしていた時代には12時間とか16時間とか、掛け持ちバイトが沢山いたけど。

時給が上がるにつれて、掛け持ちが減るから急激にバイトが足りなくなる。

 

それに対して、オリンピックに向けて土方が、2020年問題でIT土方がそれぞれ大量の公共事業をかけて

大量の採用をかけてるから派遣がまず足りなくなる。

 

派遣が足りなくなると、バイトの数が相対的に減るからバイト賃金が上がる。それによって、前述のとおりバイトが足りなくなる。

 

あとは、勝手賃金が上がって、ブラックは悪評があるから誰も寄り付かなくなって、勝手に淘汰される。

法的に賃金を上げる必要なんて、現在はどこにもない。 それこそリニアの建造とか本気で国がやったら、人が足りなくて、時給は跳ね上がるだろ。

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