はてなキーワード: 芥川龍之介とは
今更だけれど思ったこと書くね。
エンタメに飽きたら、世界史の勉強をするのがいいんじゃないかな。
この元増田の言っていることの全部が正しいとは思わないんだけれど(たとえば「海外ドラマはお子様向けを卒業した十二歳向け」みたいな表現ね)、娯楽をある程度摂取するとパターンが見えてきちゃうのは本当だと思うし、たくさんの作品を鑑賞していると、脚本術について詳しくなくても、「この場面で伏線を張っているな」とか、「今このキャラクターの物語をたたみに向かってるな」とか、何とはなしに見えてきちゃうよね。
それに、月9ドラマなんかだと作業しながらでもそれなりに理解できるようにストーリーを作っているので、まどろっこしく感じちゃうのもよくわかる。自分も全然見ない。映画なんかも、友達と付き合いで行く以外は、こじらせ芸術映画をたまに見る程度。なんでかっていうと、アート系映画は脚本術に従っていない、従っていたとしてもあからさまじゃなくて、どういうストーリーになるかほとんど予測がつかない。そこが楽しいから。
で、この増田は勉強することにしたみたいだけれど、なんだかんだ言って、教養を得ることに向かうってのは、いい考えなんじゃないかな。
自分なんかは、世界史をざっくりと勉強してみると楽しかった。ちょっと古い本だけれど、中央公論社から出ている「世界の歴史」シリーズ全三十巻を、数年前に読んでみた。正確には、学生時代に流し読みをしたものの再読だ。
世界史を知っておくメリットはいくつかある。ニュースを流し読みしても大体のことが頭に入ることだ。でも、それとは別に、そもそもすごく楽しいってのがある。いろんなファンタジーとかゲームとかの元ネタを見つけるとわくわくするし、遠い国の人たちの暮らしを知って空想するだけでも、毎朝の通勤時間が豊かになる。
それと、このシリーズは、歴史と地域ごとに分かれて書かれているので、ある出来事が複数の巻で重複して触れられることがある。たとえば、モンゴルによるバグダッドの破壊なんかはイスラームの勃興期と遊牧民を扱った巻にそれぞれ出てくるし、トルキスタンで起こったムスリムの反乱は、近代イスラームの巻と清朝末期を扱った巻の両方に出てくる。
それの何が面白いかっていうと、同じ出来事が見方によって評価が全然違うってこと。当たり前なんだけれど、ある国では救国の英雄だけれど、別の国では冷酷な侵略者になっていることなんてざらだし、時代が変化することで評価が逆転したり、忘れられていた人に急に光が当たったりする。チンギス・カンはモンゴルではヒーローだけれどほかの国では災厄以外の何物でもないし、バッハやフェルメールといった人物も、忘れられていた時代があった。この世界史のシリーズも著者によってバイアスがかかっていて、そこがかえって読みごたえがあるんだけれど、モンゴルを担当した人が個性が強くて、「遊牧民文化は定住民のせいで低く評価されすぎ!」みたいな本を出していて、おかげでモンゴルの残酷な行為が若干省かれちゃっているのが難点。
これってまさに芥川龍之介の「藪の中」みたいな感じで、互いの証言が矛盾しているから頭を使わないといけなくて、下手な娯楽よりもずっと面白い。いや、自分も現在起こっている日本と中国・韓国との証言の食い違いは、あまりいい気持がしないんだけれど、それがたとえば何百年も昔のことだと、それがとてもロマンチックに感じられる。聖地奪還の情熱に燃えていた十字軍も、アラブから見れば「なんか辺鄙なところから蛮族が来たぞ」みたいな印象しかない、みたいな話だ。
話がそれてしまったけれど、自分が言いたかったのは、頭の中に複数の物語を併存させておくことで、自然と物事に対して客観的になれるメリットがある、ってこと。しょっちゅう増田で表現の自由だとかセクハラだとかいろいろと炎上したりしているけれど、ある人の意見を絶対視しなくて済むようになる。Aという視点ではこうだけれど、Bという観点からだとこういう意見が当然出てくるだろうな、ってのが読めてくる。読めてくると、「この人ならこういう反応をするだろうな、この専門家ならこういう発言をするに違いない」ってのがわかってきて、こっちも必要以上に感情的にならなくて済む。元増田は「悪化する大衆のメンタリティ」という表現で、そういう荒れがちな場をちょっと下に見ている感じもないではないけれど、議論にすらなっていない議論から距離を取ることができるようになると、余計なストレスを感じなくて済むのは確かだ。
それに、複数の見方ができるようになると、例えばムスリムから世界史を見たらどう見えるだろう? 女性史の観点からならどうだろう? って、多くの人に受けいれられている歴史の見方を疑ってかかれるようになるので、やっぱり楽しい。
他にもいろいろメリットがあって、基礎的な知識があると、ほかのことを勉強していてもすごく楽しい。古典文学を読んでいてもすごく面白いし、百年前のあの憧れの人と同じ本を手に取っているって興奮できる。文豪たちと同じ詩を読んで感動するのはいいものだ。科学や医学の歴史についてざっくりとでもいいので学ぶと、自分の生活は先人のものすごい技術的蓄積の上に成り立ってるんだなって思うし、自然科学の基礎的な素養があると、ぽっと出のインチキ治療法には引っかからなくなる。哲学史について軽く触れるだけでも、学生時代にしたような哲学的思索は、ギリシアやインドが二千年前にとっくに通過した場所だってわかってはっとする。女性の地位がどう変化したかをたどってみると、「女性は『常に』被害者だった」みたいな極端な意見には大きな疑問符をつけることができる。
それと、こうやって三十巻ざっと読んで思ったのは、自分の歴史観はバイアスがかかっていたんだなってこと。たとえば、ギリシア・ローマの歴史は一巻にまとまっていて短すぎるって思ったし、中国の歴史ももう少し細かいところに触れてほしいって思ったけれど、たとえばムハンマドの時代からアッバース朝滅亡までが一巻ってのはちょうどいいって感じられて、これってつまり自分がイスラームのことをまだまだ知らないってことだよね、って思えたりして、バランスが悪いなあって。自分の考えは、ちょっと偏っているかもしれないって、疑えるようになるってのもまた、勉強する楽しさの一つだ。
あと、いろんな知識が増えると、いろんな人が自分よりも前に書かれた本について言及しているのをたくさん見つけることになるんだけれど、この世界がまるで巨大なシェアードワールドみたいな感じがして面白い。自分が古典を読むのが好きな一番の理由がそれかもしれない。さっき述べた、互いに矛盾するような証言でさえ、この世界がどれほど「作りこまれているか」、いいかえると複雑なのかを教えてくれているみたいで、興奮する。
自分は通勤時間と昼休みにしか読書をしないエンジョイ勢だけれど、こういう勉強ってのは一生やっても飽きない気がしている。娯楽を馬鹿にするわけじゃない。でも、「娯楽の場がぎすぎすして嫌だな」ってときには、ほかにも楽しいと思える遊び場を持っておくのは、いいことなんじゃないかな。
(2019/12/04) 追加しようとするとテーブルの表示が崩れるようになってしまったので新エントリに移行
(※12/1、12/2の2件は前エントリのテーブルに追加していたのだが、12/4に確認したところ表示が崩れていたため分割した)
ID | いらすとやタイトル | いらすとやURL (h抜き) | 追加日 |
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b:id:sweet-journey | アウグストゥスの似顔絵イラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/12/blog-post_599.html | 12/1 |
b:id:dafujii | 洗脳のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2018/07/blog-post_501.html | 12/2 |
b:id:boomerangj | ブーメランのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/11/blog-post_7370.html | 12/8 |
b:id:higo-tec | いきなり団子のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/12/blog-post_61.html | 12/12 |
b:id:yattaze-krmjsn | いろいろなハロウィンのシルエット素材(※いちばん右・いちばん下「コウモリ」) | ttps://www.irasutoya.com/2014/10/blog-post_27.html | 12/16 |
b:id:yukidorix | シマエナガのイラスト(鳥) | ttps://www.irasutoya.com/2014/05/blog-post_85.html | 12/24 |
b:id:sontakuhukunosuke | アンクルサムのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2019/06/blog-post_638.html | 12/24 |
b:id:madogiwahirasyain | 窓際族のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/07/blog-post_2844.html | 12/25 |
b:id:sukaropu | ホタテの貝殻のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/03/blog-post_2173.html | 12/25 |
b:id:uefi | 暇な人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/01/blog-post_948.html | 2020/1/1 |
b:id:tn2106 | 動物のアイコン「アルパカ・豚・ハムスター・ヒヨコ・犬・クマ・ミツバチ・猫・パンダ・ペンギン・ウサギ・象」 | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_9165.html | 1/1 |
(※左から2番目・上から3番目「猫」) | |||
b:id:himagineforthepeople | スマートフォンを使うペンギンのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2019/07/blog-post_4.html | 1/3 |
b:id:ESTR | 寒くて布団が出られない人のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2020/01/blog-post_43.html | 1/6 |
b:id:hizaitako | 猫の顔のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/12/blog-post_412.html | 1/22 |
b:id:oldboy-elegy | 音楽を聞きながら寝る人のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2018/04/blog-post_99.html | 1/23 |
b:id:chanyu_eng | コンピューターを使うペンギンのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2019/07/blog-post_43.html | 1/25 |
b:id:chibisuke557 | 万歳をして喜ぶ人のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2017/12/blog-post_476.html | 1/26 |
b:id:yoroikabuto | 鎧兜を着た男の子のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/04/blog-post_6885.html | 1/27 |
b:id:fp-investor-info | いろいろな男性会社員のアイコン(※いちばん上・いちばん右) | ttps://www.irasutoya.com/2015/10/blog-post_59.html | 1/28 |
b:id:cat_bird_wind_moon | コジュケイのイラスト(鳥) | ttps://www.irasutoya.com/2018/11/blog-post_68.html | 2/1 |
b:id:EngineerYtr | パソコンに飲み物をこぼす人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2019/07/blog-post_513.html | 2/7 |
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b:id:tnktnk420420 | 男性の顔のアイコン(※中央の列・上から2番目) | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_9098.html | 2/26 |
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b:id:umikaze | 猫の顔のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/12/blog-post_412.html | 3/4 |
b:id:taguchikei | ブレザーを着た男子学生のイラスト(冬服・学生服) | ttps://www.irasutoya.com/2015/09/blog-post_101.html | 3/7 |
b:id:osada5963 | スマートフォンを使う中年男性のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/12/blog-post_657.html | 3/16 |
b:id:gigausa | アマビエのイラスト(※下側、・ヒレ耳がついてない方) | ttps://www.irasutoya.com/2020/03/blog-post_30.html | 3/20 |
b:id:mtfscd | ホッキョクグマのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_626.html | 3/20 |
b:id:skobaya | 寝る羊のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2020/03/blog-post_38.html | 3/23 |
b:id:usrpkt | VRゲーム中に怪我をした人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/07/vr_21.html | 3/23 |
b:id:kyobachan | 梅干しを食べている女性のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_9372.html | 3/24 |
b:id:dkdgnbr79hero | 傘でゴルフの練習をする人のイラスト(※上側、・クローズ) | ttps://www.irasutoya.com/2018/06/blog-post_1.html | 4/1 |
b:id:kynokb | 指差し確認のイラスト(男性会社員) | ttps://www.irasutoya.com/2019/12/blog-post_73.html | 4/5 |
b:id:annoy | 薄毛の男性のイラスト(中年) | ttps://www.irasutoya.com/2018/01/blog-post_70.html | 4/6 |
b:id:mimi7tan | 白い猫のキャラクター | ttps://www.irasutoya.com/2018/10/blog-post_70.html | 4/12 |
b:id:hocopi | チョコレートケーキのイラスト「ザッハトルテ」 | ttps://www.irasutoya.com/2014/03/blog-post_4636.html | 4/23 |
b:id:orbital_velocity | オリーブの枝をくわえた鳩のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/04/blog-post_8413.html | 5/23 |
b:id:sakurasaku2490 | 落ち着くアマビエのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2020/04/blog-post_776.html | 5/26 |
b:id:chabooooo | ニワトリのキャラクター(※顔のアップ) | ttps://www.irasutoya.com/2017/09/blog-post_839.html | 5/28 17:10頃 |
b:id:chabooooo | いろいろな表情のアマビエのイラスト(※左上)(※顔のアップ) | ttps://www.irasutoya.com/2020/04/blog-post_466.html | 5/28 17:20頃 |
b:id:komorida01 | カワウソのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_8218.html | 6/2 |
b:id:YoRHa17 | アジのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/03/blog-post_962.html | 6/3 |
b:id:netnagurareya | 子供の喧嘩のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/03/blog-post_303.html | 6/3 |
b:id:osukisuki | 立っている男性のイラスト(ポーズ)(※上半身のみ) | ttps://www.irasutoya.com/2013/09/blog-post_1347.html | 6/4 |
b:id:ika_cyan | 心に闇を抱えた人のイラスト(女性) | ttps://www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_941.html | 6/27 |
b:id:okami-no-sacchan | 接客をするアマビエのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2020/06/blog-post_30.html | 6/29 |
b:id:ehon-life | 目からうろこのイラスト(女性) | ttps://www.irasutoya.com/2019/11/blog-post_271.html | 7/7 |
b:id:MIYOSHIN | タップダンスのイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2018/07/blog-post_616.html | 7/7 |
b:id:jumbochokomonaka | アイス最中のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_9504.html | 7/7 |
b:id:bentsuu_c | 『ソフトクリームのイラスト』と、 | ttps://www.irasutoya.com/2013/06/blog-post_2205.html | 7/14 |
『ハエのイラスト』の組み合わせ | ttps://www.irasutoya.com/2014/02/blog-post_3883.html | ||
b:id:honehoney | ミツバチのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/02/blog-post_2758.html | 7/16 |
b:id:nekotool | 猫砂の上で踏ん張る猫のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/05/blog-post_886.html | 7/17 |
b:id:straight_hair | トランプのイラスト「ロイヤルストレートフラッシュ」 | ttps://www.irasutoya.com/2013/06/blog-post_7603.html | 7/19 |
b:id:jtkhs | ポテトチップスのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/08/blog-post_7284.html | 7/19 |
b:id:HiiragiJP | 柊鰯のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2017/09/blog-post_53.html | 7/29 |
b:id:kjkw | 阿修羅のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2017/02/blog-post_789.html | 8/2 |
b:id:xmichi0 | いろいろな男性会社員のアイコン(※いちばん右下) | ttps://www.irasutoya.com/2015/10/blog-post_59.html | 8/2 |
b:id:dempta | 姿勢が良い男性のイラスト(座り方) | ttps://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_699.html | 8/3 |
b:id:N80nyao | 通学するぴょこのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2017/12/blog-post_694.html | 8/8 |
b:id:zakky_san7 | 『ゲップを我慢する患者のイラスト(健康診断)』と | ttps://www.irasutoya.com/2015/11/blog-post_212.html | 8/13 |
『バリウムを飲む患者のイラスト(健康診断)』(※『-196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉 500ml缶』の写真を重ねている?) | ttps://www.irasutoya.com/2015/11/blog-post_529.html | ||
の組み合わせ(※背景の文字は判別できなかった) | |||
b:id:ikugineer | 赤ちゃんとお父さんのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2012/12/blog-post_1328.html | 8/13 |
b:id:ampang | アンパンのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/05/blog-post_1811.html | 8/24 |
b:id:kumazooo | トキのイラスト(鳥) | ttps://www.irasutoya.com/2015/04/blog-post_806.html | 8/28 |
b:id:otakudust | 腐女子のイラスト(冬) | ttps://www.irasutoya.com/2017/12/blog-post_233.html | 8/29 |
b:id:anman90 | あんまんのイラスト(中華まん) | ttps://www.irasutoya.com/2014/11/blog-post_185.html | 8/30 |
b:id:bvmediar2 | 芥川龍之介の似顔絵イラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/08/blog-post_6047.html | 9/5 |
b:id:lovebookskun2 | 指し棒を持った博士のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/04/blog-post_8189.html | 9/6 |
b:id:ochanonde | 抹茶のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/11/blog-post_66.html | 9/12 |
b:id:canteenofvodka | 「静かにして下さい」と口に指を当てている男の子のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/06/blog-post_73.html | 9/15 |
b:id:shumai_tabeyo | シュウマイのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/01/blog-post_6644.html | 9/23 |
家族ではないですが、Twitterのフォロワーに読んでもらう、とかは試したことあります。
結局感想はもらえないまま終わりました。
芥川龍之介とか南木佳士とかみたいな、簡潔明瞭な文で本質を突く、みたいなスタイルに憧れていたのですが、
それだと今の世の中、小説としての良し悪し以前に、読者すら得られず、小説として存在することすらできないことに気づきました。
自分の書いているものが純文の世界で評価されないことは事実だと思うので、
まずは読者を得るために努力するところからはじめたいと思い、このような増田を書いた次第です。
純文というジャンルに逃げている部分もある気はしているんですよね。
その非難した女はどんなに優劣を除外しても男が女を条件で選別する状況には自動発狂したんだろうな。
でもビルコンで(女の顔をジャッジしてやろうという品のかけらもない発想が起源の)facebookは使ってるし、尊敬できる人と縁があればぜひそこで繋がりたいとか思っていたんじゃない?
ピーピー文句いってないで、そこはもっと引力のあるマッチングアプリを女のわたしが作ってやるわっていう好戦の精神(その前提の、笑い飛ばす余裕)持つほうが健全では??
ありがたい~便利~って10代から80代まで老若男女頼ってるSNSだって、最初は歪んだ差別から生まれてるが
今は性器載せた瞬間削除されるわ差別主義者はすぐ炎上するわのツールになってるじゃん
動機から結果まで全部品位に溢れてないといけないなんてそれは狭い世界で限られた人間だけが認めるもので十分ですっていう敗北宣言だし
女でも腕さえあればザッカーバーグになれる世界がそこにあるかもしれないのに、わざわざ捨ててるも同然で
コードにもサービスにも罪なし、使う人間(フェミフェミしたいならカスタマーとしてここでどうぞ)次第、+経年淘汰も作用する、って増田が思ってるタイプなら、そりゃあがっかりするだろうね
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かいてて思ったけど
おそらく芥川龍之介の不倫実体験作品は咎めず、芥川賞をすごいと感じる心を持って生きているのに
芥川の参加してるサロンに「女を弄ぶ最低な人間」「それに参加してるあいつも最低」「森鴎外とか論外」ってお気持ちを口コミで広めるような
そういう、言行不一致な、気持ち悪さがあるからむかつくんだろうな
権威大好き、だからとりあえず参加しちゃう、でもちょっと目につくところで気に入らないことがあるとキレるお客様。
自分が見てないところのミスは気にしないのにたまたま気付くとバチギレする狂った上司いるよね、あれにそっくり。
本当にミスがないかどうかなんてどうでもいい、自分の視界で嫌なことが起きたら犯人を探すっていうだけ。
コードを創作としてみてる(どんなにノンフィクぽくても物語として出されたら決して褒められない倫理がまざっててもスルーして作品としての質を評価する)人間だけがわかる感覚なのかもな
あれに落胆するのは、芥川にもてあそばれる対象の「女」が先にくる人間でしょ。
人は誰しも、その行動原理に"正しさ"を持っていると思います。どのような正しさであれ、少なくともそれは"論理的に"正しいものであると信じている人も多いと思います。論理というのは非常に強力で、確実に正しいと確信し、安心できます。これは学問的な場であればあるほどそれが求められ、それが"普通だ"と思う人も多いと思います。
しかし、社会的な問題についてはどうでしょうか。周りを見渡せば、おかしな主張や理解できないことを言う人が多いと思います。それに対して私達は、絶対に間違っていると論理的に判断しようとします。ここにこの記事でわかってほしいことがありますが、その主張をしている人は、""それが絶対的に、論理的に正しいと信じてやまない""と思っていることです。そしてこれは、立場を逆にすれば私達にも当てはまるということです。
浅はかながら、私の考えは、"生まれてきてしまった以上、幸せに、楽しく過ごす"です。
誰しも考えたことがあると思いますが、人は必ず死にます。これをどのように捉え、人生に意味を見出そうと考えているのかは人の数だけあると思います。終りがあることを悲観的に捉えない人もいることを、私は知っています。
私の考えをさらに言うならば、"宇宙に意味はなく、生きていることにも本質的に意味はないが、この脳は生きることに意味を見出している"です。この考えに従うならば、私はこの悲しい生を産み出すことが理解できません。すなわち、子供を作ることの意味がわからないです。
そんなに深く考えなくとも、"パートナーとこの先の人生を楽しく過ごし、辛いことがあっても、お互いに協力し、生をつないでいく"という考えがあることを、私は最近、寛容的に認めることができています。しかしそれまで、どうして"普通に"子供を作ることが社会的に正しいのか、理解できませんでした。その時の私の思考は、理解できない恐怖で満たされていました。
私の意味する絶望とは、"論理的に不安な要素を認識、排除しきったとしてもなお残る漠然とした恐怖"です。この文は芥川龍之介の遺書に記されているもので、私の意味するものに近いと思います。絶望とは"死に至る病"だと、キルケゴールは述べています。私が彼の意味するところを理解したわけではありませんが、この"死に至る病"はなんら形而上学的な概念ではなく、本当にある現象であると知ってほしいです。
私はこの数年、孤独に暮らしていました。他人との関わりはまったくない、というわけではなかったですが、この行動原理には"社会の中で、俺は一人でも生きていける"という、傲慢な考えがありました。他人の主張は間違っていると確信し、ある主張には意味がわからないと排除していました。
しかし、この考えを続けていると、だんだんと理解できない他人が怖くなっていきます。なぜつまらない問題に対して積極的に行動するのか。なぜ明らかに間違っている主張に気づかないのか。なぜ間違っているのに他人を攻撃するのか。
そのときには気づきませんでしたが、ぼんやりとした不安が背中を這い寄っていたことを今では理解しているつもりです。
不思議なことに、脳の異常なのかわかりませんが、このような環境にいると、寝る前の思考がどんどん加速していき、同じことを何度も何度も何度も考えるようになります。あるときふと、この考えはさっきもしていたじゃないか、と。また、ある行動をしたときに他人に理解されないと、なぜか殺意が湧いてきて、しかしそれは確実に間違っていると理解出来るので、"絶対に人は殺さない"という言葉が頭の中を回っていきます。
狂気とはなにか、に対して一言で言うことはできませんが、少なくとも狂気に陥っている人は"すべての思考は論理的に正しく、自分は冷静で絶対に正しい"と信じていて、そのことが脳内をリフレインしていると思います。
おそらくで適当なことは言えませんが、PTSDや後天的な精神疾患等は、異常なストレス下によって脳内のニューロンの発火に異常が生じることで、何度も同じような思考や、他のことが考えられなくなってしまうのではないでしょうか。
このようなことを踏まえて、昨日起きたこの事件をみると、犯人像が分かるのではないでしょうか。ツイッターでは「無敵の人の犯行」や、"自分とは違う"と信じている人が多いと感じます。
それは違うと、声を大にして言いたいです。
もしあなたが、自分とは関わりのない、違う種類の人間の事件であると思っているならば、考えを改めてほしいです。
『あなたが意味を見出していることが、ある日突然意味がなくなってしまったら?』
これを、夜寝る前に自分に聞いてみてください。もし不安になり、自分なりの答えが見い出せないのなら、それが絶望の始まりです。
私はゲーマーである。最近では据え置きゲームをプレイする時間が無い為専らソシャゲ専門である。ただし、昨今売り上げトップクラスのゲームぐらいにしか手は出せていない。
私は本をたまに読む。現代の流行作家も好きだが、芥川龍之介氏や泉鏡花氏、太宰治氏の美しい文体に夢中になったり、吉川英治氏の宮本武蔵を読み、力だけの強さではなく精神の強さの高みに至るにはと考えさせられ、武者小路実篤氏の晩年の随筆を拝見し人間の老いとそれでも書くという意思を貫いた氏に敬服したりといった具合の文学研究者には程遠いレベルの本好きである。
それを踏まえた上で、昨今見聞きした件での所感を綴ろうと思う。
「文豪とアルケミスト」とはDMMゲームスより配信されているユーザー100万人突破、DMMランキング11位(本日19:00現在)Game-iの平均ランキング322位(売上予想131万円)の人気のある女性向けソーシャルゲームがある。世界観担当をイシイジロウ氏(代表作は2008年の「428~封鎖された渋谷で~」今後「新サクラ大戦」にも参加されるらしい)プロデューサーを谷口晃平氏が担当し、金沢で製作されている。
さて、この「文豪とアルケミスト」のゲーム内では文豪が実名でキャラクター化しており、ゲームの中のイラストの美男子達が芥川龍之介氏や太宰治氏を名乗っている。いや、それはいい。ご遺族にご挨拶して許可を事前に取っているのならそれは全然構わないと思う。そしてその文豪達を強くする為に召装という物が必要になってくる。それら召装には文豪の私生活や遊んでる風景などが描かれる。また文豪の衣装を変えられる権利も手に入れられる。もちろん無料ではない。世に言うガチャである。
さて、このガチャで2019/2/21に配信された「猫町ノ幻燈」でとある問題が発生した。召装イラスト内に於ける萩原朔太郎の着用しているお面が個人クリエーターである和兎庵氏(以下クリエーター様)がデザインし販売している猫面とデザインが同一であるという点である。
発見したのは某匿名掲示板で文豪とアルケミストを見守っていた方々と、皮肉にも文豪とアルケミストに対して疑問符を抱いていた人達であり、すぐにまとめがtogetterにて作られた
この事はすぐにクリエイター様の所に伝わり、早速問い合わせをし、弁護士にも依頼したという。これを受けてユーザーの中にもそれなりの人数の問い合わせをした人も居たと思われる。
しかし、その返信は「順次詳細確認中」という味気の無いものだったらしい。ユーザーの中にも不満を漏らす者が出てくる。
まずこの時点で普通のゲーム運営ではありえない。「調査中」と宣言して召装を取り下げるなりの処置を、文豪とアルケミスト運営はせずに、召装ガチャを売り続けたのである。その態度に不満が出るのだが、その声は悉く封殺されたのである。
何故か。
Twitterで「文アル」と検索するとサジェストに「文アル リンチ」と出てくる。
これはいついかなる場合でも運営に対して不満を漏らすユーザーを他の文アルユーザーがネットリンチをしているという事である。
主な手口としては不満を漏らすユーザーのツイートを引用RTしながら「何が悪いかわからない」「クレーマー」「要介護者」と言った罵倒を繰り返す。そして不満を漏らしたユーザーがアカウントを消去したり鍵を掛けるまで嫌がらせを続けるのである。
この嫌がらせは残念な事に 盗作されてしまったクリエーター氏にまで及んでしまった。
しかし数回にも及ぶ問い合わせにも文豪とアルケミスト運営はユーザーはおろかクリエイター氏本人にも誠意ある返信をしなかった。
その結果、クリエーター氏は裁判所を話し合いの舞台とせざるを得なくなる。 協議の為に3回も裁判所を訪れなければいけなくなった側の身を考えると他ゲームユーザーでも胃が痛くなる。
そして昨日2019/5/10
それを見てクリエーター氏も普通のユーザー諸氏も一ゲーマーの私も驚いた。
それはもう同じプラットフォームのカオスサーガの謝罪文よりも酷い文章だった。
文豪とアルケミスト運営は、文豪ゲーの名に賭けて弁護士に謝罪文の作成を依頼せずにスタッフに謝罪文を作成させたのだろうか。
むしろこれで謝っていると思える方が凄い。
そして現在のところイシイジロウ氏 も谷口晃平氏もこの件に関して全く触れていない。
この件に関して思う事は、「これが罷り通るようになったらゲーム業界本格的に終わる」だ。
この「文豪とアルケミスト」運営は過去にも様々な盗用をやらかしてきたらしい。その度に熱狂的なユーザーに庇護されてきた。
その一方で純粋に文学が好き、真っ当な倫理観を持ったユーザーは「文豪とアルケミスト」に拒否感を抱き、離れていった。離れないにせよ課金を控えるというソシャゲに取っては致命的な行動に出ざるを得なかった。
残るのはトンチキな理論でアクロバティックな擁護をする あまり運営に取って有益ではないユーザーだけ。
その結果が「ユーザーが100万人いってるらしいのにゲーム名を聞いたら眉を顰められる、課金もほとんどされないゲーム」の誕生である。
ここまで言っておいて何だが別に「文豪とアルケミスト」にさっさとサービス終了してくれとは言わない。
何故ならこの運営、スタッフ、狂信的ユーザーを箱庭のように永遠に「文豪とアルケミスト」の中に閉じ込めておいてもらいたいからだ。
この運営や狂信的ユーザーの倫理感で他のゲームや娯楽コンテンツが汚染される事が、ただただ恐ろしい。
でも付け加えるならば盗作盗用は二度とせずに、自分の好きな国内外の作家は出てほしくないし、出来れば今出ている好きな作家は取り下げてもらいたいなぁと思う。
と、いうごく単純な理屈がどういうわけか人類には理解できない。
ということをよく考える。
であれば、貴方はまず、痴漢してた人に関するルポや証言を知るべきである。個人の精神にとどまらず、痴漢をするような精神を広める社会自体を否定したいならば、貴方は痴漢ものAVやゲームの内容や売れ行きを知らねばならない。
注意しなければならないのは、痴漢を否定するフェミニストの言葉や、痴漢逮捕にかかる統計や、痴漢被害者の凄惨な悲しみを知っただけでは、上記の条件は満たされないということだ。否定したいのは「痴漢男の精神性」だからだ。夏目漱石の批評がしたいと思っているのに、芥川龍之介全集を読んでどうする? 無関係ではないかもしれないが、明らかに知識が方向音痴だ。
いや、判っているとも。
どういうわけか、などと書いたのはレトリックだ。
知りたくないよな。痴漢男の精神の内容や、痴漢ものAVの内容がどういう風だとよく売れるか、なんて真実は。さらっと流しただけとか、伝聞情報とか、想像だけで済ませたいよな。そりゃあそうだよ。
だから普通の人間には、実は「嫌いなものを否定する」ことは出来ないのだ。
安倍晋三を嫌いな人は、安倍晋三の全発言や全行動を追っかけられないので、彼を本当の意味で否定することはできないのだ。
アニメやゲームが嫌いな人は、アニメやゲームの流行を追う事なんでてきないので、アニメやゲームの本当の悪いところを見つけることできないのだ。
韓国が嫌いな人は、韓国にわざわざ行って韓国人と話すことなどないし、現実の韓国人の本当に悪いところを知ることなどないのだ。
戦争を無くしたいと思っている人間は、たいてい人一倍戦争に疎いし、そこらへんのネトウヨに鼻で笑われるようなことしか言えないのだ。
もしも嫌いなものについて本当に勉強し出来る人間がいるとすれば、そいつは9割がた頭がおかしくなっている。
論理と理性を極めた残り1割の人間は、感情を完全に抑圧したうえで本当に嫌いなものについて研究することが、あるいは出来るかもしれない。
しかし、そこまで詳しく「嫌いなもの」についての真実を知ったとき、嫌悪はもはや保たれないであろう。
韓国の酸いも甘いも噛分けるほど韓国に詳しくなったうえで、韓国を嫌いなままでいれるはずがない。
明確な嫌悪ではなく、良いところと悪いところを順に挙げることだけが、唯一できることになる。
なので嫌悪を全面に何かを批判しているやつは、対象が何かとは無関係に、もれなく何も知らないアホなんだね。
創世記によれば 、神はまず天地(宇宙)を作り、そこに光をつくった。
そして2日目には空を、3日目には大地と植物を、4日目には太陽と月と星をつくった。
5日目、神は魚と鳥をつくられたあと、6日目には獣と家畜、そして神に似せた「ヒト」を作られた。
そして、神は7日目に何をつくったか。
サウナを暖めているサウナストーンに香りの入った水をかけることで湿度を高め、体感温度を高めながら香りを楽しむこの行為をフィンランドではそう呼んでいる。
そして今、夜更けのタクシーの室内球が点灯したかのごとく薄暗いサウナ室のドアを開け、1人の熱波の送り手「福永さん」は現れた。
サウナストーンに水がかけられると体感温度が急激に上がっていき、部屋中がアロマの香りで満たされていく。
俺の期待もまた高まってゆく。
子供時代にこっそり持ち出して遊んだライターのように、小さくて高いエネルギーと高揚が押し寄せてくる。
そして福永さんは手にしたバスタオルで発生した蒸気を室内に行き渡らせる。
福永さんはサウナストーンのある僕の左側から徐々に右側に熱波を送っているので、普通であればドライヤーに当てられるように一面だけが熱くなるはずだ
また暖かい空気は通常高いところに登って行くので、頭や耳は熱く、一方足はそれほど熱くないように感じられるはずだ。
だがおかしい
俺の右半身が温まってきている
福永さんが俺の正面に立つ
彼のタオルさばきから生み出される巧みな気流の流れはいっさい皮膚を焼かない。
自然に自分の肉体と精神が温められ、雑念が一枚また一枚と剥がされてゆくのだ。
どうしてこんな暑い部屋にいるのか?どうして自ら苦しい目に合う必要があるのか?
そのような雑念はすぐに消え去り、ただその恵みを受け入れることだけが己の心の中に残ってゆく。
ちなみに神が7日目につくったものがもう1つある。
水風呂だ。
刀鍛冶が湯入れの温度を繊細に見極めるように、まずは身体の汗をかけ水で流し、そして一気に全身を突き入れる。
水深170cm、熊本の土地で磨かれた天然水の水風呂はまるで羊水のように火照った身体を抱きしめる。
その水風呂にただいっぽん垂らされる荒縄を握りしめ、天から降り注ぐ天然水の滝を受け止める。
もはやなにかを考えることなどない。
釈迦如来に垂らされた蜘蛛の糸を見つけたカンダタのように、無心で水と自分だけの世界に没頭するのだ
身体が芯まで冷えたところで水風呂から出る。神がつくったこの星の隅っこへ置いてある、白いプラスチックの椅子に腰掛ける。
まぶたが重くなり、体の力が抜け、自然と息を吸いたくなる
そして昔の出来事や遠い宇宙のことなどが過去や未来とひとつになったかのようにとめどなく、無尽蔵に思い出されてゆく。
大学の時は木星の研究をしていたなぁ。新しい天体や事象を見つけてそれに名前をつけたかったなぁ。人はいつか死ぬし、死ぬまでの間に爪痕を残したかったなぁ。そういえばホスピスにいるばあちゃんは立てなくなっちゃってたなぁ。実家で着ながら家事をしてたセーターに着られてる小さくなったばあちゃん。母親は次は何日にどの親戚が来るか、毎日伝えてばあちゃんの気力を繋いでたなぁ。もしかして無理矢理頑張らせてるんじゃないかって不安になってた母親をデイケアのマネージャさんが励ましてたなぁ。頑張らせてるんじゃないんですよ。ばあちゃんは自分の力で頑張ってるんですよって。
俺の意識が肉体のことを忘れて飛び回る。
細胞と細胞を繋ぐシナプス。銀河を飛び回るニュートリノ線。主よ。人の喜びよ。
この浴場にさっきまでいたお腹の大きいおじさんも騒ぐ高校生も、店員すらもここにはいない。
自分の中心たるイデアがまっすぐ、自分を内包している世界とリンクするのだ。俺は今宇宙と1つになって、そこから何かを得ているのだ。
ありがとうばあちゃん、ありがとう木星、ありがとう芥川龍之介、ありがとう旧約聖書、ありがとうイソップ、ありがとう子供の落書き帳。100円ライター。ありがとうギリシアにアテネ。
この快感をサウナ愛好家たちは「ととのう」と呼び、また最高のトランス状態を求めて日夜研究を惜しまないのである。
全てを終え、服を着てサウナの外に出る。
全てが整理されて視界と考えがクリアになる。
さて。
気付けば「忠臣蔵」の人気や知名度が無くなってた(らしい)理由の考察など - Togetter https://togetter.com/li/1298767
これを見て思った事を。
正直、子供の頃から歴史は興味なくて忠臣蔵という名前は知れども、内容までは知らなくて、二十代半ばぐらいで歴史に興味持ち出してそこで初めて内容を知った。
「古典を知らない人が増えている」と言われては居るが、個人的な感覚としては「作品名は知っているけど内容は知らない」って人が大半なのではないかと思っている。
忠臣蔵もだけど、源氏物語や徒然草といった定番中の定番古典。古典とは違うが、夏目漱石や芥川龍之介と言った近代文学も「作品名は知れども読んだ事はないから内容は良く知らない。」ってパターンが多そう。
かく言う私も、まだまだ読んでない古典や近代文学は多いので知らない作品は多い(少しずつ読んでる)。
外国の古典に関しては正直な話、翻訳の問題もあるので(読みやすさ。内容の正確さ等。)、興味あるが手が出しづらいという人もいそう。
三国志演義や水滸伝は個人的に気になるけど上にも書いたような問題でちょっと手がだせない。
漫画から入るというスタートもあるが、漫画とかからだと漫画用に脚色された部分を原典にあると勘違いしそうなのが怖いので、そういう部分も考えると出来れば初めて読むなら原典の翻訳したのを見るしかないんだけどね。