と、いうごく単純な理屈がどういうわけか人類には理解できない。
ということをよく考える。
であれば、貴方はまず、痴漢してた人に関するルポや証言を知るべきである。個人の精神にとどまらず、痴漢をするような精神を広める社会自体を否定したいならば、貴方は痴漢ものAVやゲームの内容や売れ行きを知らねばならない。
注意しなければならないのは、痴漢を否定するフェミニストの言葉や、痴漢逮捕にかかる統計や、痴漢被害者の凄惨な悲しみを知っただけでは、上記の条件は満たされないということだ。否定したいのは「痴漢男の精神性」だからだ。夏目漱石の批評がしたいと思っているのに、芥川龍之介全集を読んでどうする? 無関係ではないかもしれないが、明らかに知識が方向音痴だ。
いや、判っているとも。
どういうわけか、などと書いたのはレトリックだ。
知りたくないよな。痴漢男の精神の内容や、痴漢ものAVの内容がどういう風だとよく売れるか、なんて真実は。さらっと流しただけとか、伝聞情報とか、想像だけで済ませたいよな。そりゃあそうだよ。
だから普通の人間には、実は「嫌いなものを否定する」ことは出来ないのだ。
安倍晋三を嫌いな人は、安倍晋三の全発言や全行動を追っかけられないので、彼を本当の意味で否定することはできないのだ。
アニメやゲームが嫌いな人は、アニメやゲームの流行を追う事なんでてきないので、アニメやゲームの本当の悪いところを見つけることできないのだ。
韓国が嫌いな人は、韓国にわざわざ行って韓国人と話すことなどないし、現実の韓国人の本当に悪いところを知ることなどないのだ。
戦争を無くしたいと思っている人間は、たいてい人一倍戦争に疎いし、そこらへんのネトウヨに鼻で笑われるようなことしか言えないのだ。
もしも嫌いなものについて本当に勉強し出来る人間がいるとすれば、そいつは9割がた頭がおかしくなっている。
論理と理性を極めた残り1割の人間は、感情を完全に抑圧したうえで本当に嫌いなものについて研究することが、あるいは出来るかもしれない。
しかし、そこまで詳しく「嫌いなもの」についての真実を知ったとき、嫌悪はもはや保たれないであろう。
韓国の酸いも甘いも噛分けるほど韓国に詳しくなったうえで、韓国を嫌いなままでいれるはずがない。
明確な嫌悪ではなく、良いところと悪いところを順に挙げることだけが、唯一できることになる。
なので嫌悪を全面に何かを批判しているやつは、対象が何かとは無関係に、もれなく何も知らないアホなんだね。
痴漢に関しては、「男が痴漢になる理由」の著者の人があちこちで記事書いててはてなでも何度も話題になってるが… 勿論本自体も話題になってたし
痴漢じゃない奴が結論ありきで書いた本なんかで何を分かった気になってるの? ちなみに横な
もちろんあの本のことを念頭に痴漢の話を真っ先にだした。 本当に痴漢の人に話をきいているから偉い。 でも「性欲だけではない」とか書いているものを、性欲ではない、などとい...
オウム真理教を否定したかったら信者になれと?