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2024-07-03

百年の孤独」の後、逆張りしたい奴が読むべきラテンアメリカ文学6選

百年の孤独」読んだ後にこれを読むべきってネット記事が書かれ始めていて面白い。こういうの好きで、色々なジャンルでこの類の記事を読んで探求してる。だけど時々「いや確かに自分素人なんすけど、もっと段階踏んだ後に読むべき、玄人向けのやつも読んで背伸びしたいんすよ!」と思う時がある。多分、そういうやつここにもいるだろ?そういう同類に捧ぐ。

エドゥムンド・パス・ソルダン/ 服部綾乃&石川隆介「チューリング妄想」(ボリビア)

今、ボリビアクーデター未遂があったとかで混乱してるらしいけど、そんな国を描いたテクノスリラー小説がこれ。“チューリング”ってある通り暗号やらインターネットやらサイバー犯罪やら色々先端技術出てきて、いわゆる魔術的リアリズムとかそういうの全然ない。つーか作者自身ラテンアメリカ文学といえば魔術的リアリズムとかざけんなや!とか思ってこれ書いたとか書いてないとか。クソ分厚いけどオモロイよ。

ベンハミン・ラバトゥッツ/松本健二「恐るべき緑」(チリ)

ここで紹介するなかで一番新しいやつ。これも魔術的リアリズムとかそういうのじゃなくて、科学のとんでもない功罪の数々についてフリッツ・ハーバーとかシュヴァルツシルトとか、あと数学者グロタンディークの生涯から描いてるめっちゃ禍々しい本。あれだよ、ノーランの「オッペンハイマー」と並べられるべき本、本内にオッペンハイマー出てきた気もする。物理学者の全卓樹がこの本の翻訳はよ出せはよ出せとか言ってて、冷静なフォロワーが「この前もう翻訳出版されてましたよ」とか言われてたのが印象的だった。

オラシオ・カスジャーノス・モヤ/細野豊無分別」(中米)

ラテンアメリカラテンアメリカでも南米じゃなくて中米文学日本でもあんま読めない。そん中でもこの人はエルサルバドル出身作家中米についてずっと書いてる。この本はグアテマラ先住民虐殺を綴った報告書を読んでる主人公がその残虐さ陰惨さにどんどん正気を失っていくって本で、読んでてただただ気が滅入る。トーマスベルンハルトとか好きな陰気な人にオススメ

セルヒオブランコテーバイランド」/仮屋浩子(ウルグアイ)

これはラテンアメリカ文学好きにも知られてないやつで、何故なら戯曲から。何かウルグアイっていう結構マイナーな国の戯曲日本演劇化されて、その勢いで本として出版されたっぽい。こういうのいいよな。内容はめちゃ小賢しい。ギリシャ神話、作者自身が登場するメタい設定、そんで現実虚構が混ざりあう、みたいな。でも小賢しく技巧凝らしてるからこそ面白い物語あんだよなあ。

クラリッセ・リスペクトル/高橋邦彦ナヲエ・タケイ・ダ・ジルバ「G・Hの受難/家族の絆」(ブラジル)

リスペクトルな、俺「星の時」読んで泣いたよ。何でって、ここまで複雑な設定を使って無垢登場人物を痛めつける作者はサディストクズ人間で、小説読んでここまで怒りを覚えたこマジでないよ。でも「G・Hの受難」は凄かった。何かずっとゴキブリについて語ってて、そのゴキブリの死骸を通じて瞑想して悟りに至るみたいな。は?ってなるよな。ガチ意味不明で、そういうのって文学醍醐味だわ。

エドゥアルド・ハルフォン/松本健二ポーランドボクサー」(グアテマラ)

これは何か、主人公恋人乳首噛んでたこしか覚えてねえや。でも読んで色々印象に残った本だとか、全く印象に残らなかった本とかは数多いなかで、“主人公恋人乳首噛んでた”みたいに局所的に1つだけ何か覚えてるみたいな本はそう多くない。いや何で読んだんだっけな、白水社のエクス・リブスシリーズから出てたからかな、それも忘れた。でも確かに主人公恋人乳首噛んでたのは覚えてんだよ。不思議だな。

続編:「百年の孤独」読まんで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学10

https://anond.hatelabo.jp/20240704181200

2023-12-14

孫悟空 ブルマではなくチチ

ナルト  サクラではなくヒナ

一護  ルキアではなく織姫

炭次郎 ネズコではなくカナヲ

2023-12-09

推しがV辞めた。俺も仕事辞めよ。

約3年前 ピンキーポップヘップバーンというVtuber引退した。

絵柄も良く、沢山の良いオリジナル楽曲を持っていたのにも関わらずである

引退理由ははっきり覚えていないが、やりたいことのために。とかだった気がする。

推しタイトルで書いたがこの通り、曲をよく聞く程度のやや推しである。)

Vの中では良い方の生まれであって 外から見ると充実しているように見えたが、

せっかく持っているいいものを捨ててまで優先することがあるのかと。ちょっとびっくりした。

......じゃあ、やりたくもない仕事に食らいついて、日々を消費している俺はなんだろう?

何に固執しているんだろうか?と、ふと我に返った。

俺も辞めるか。 彼女に比べたら続ける理由がなさすぎる。

そう思い新卒で務めた会社だったけど辞めた。

次に運良くやりたいことができる会社に入り、3年ほど経った。

この仕事によって自分の特技を活かして多くの人を喜ばせることができた。

転職してよかった。

しかし、上司とは反りが合わないし、

新卒並の給料だし、

仕事でも金が無いし、

上司と反りが合わないし......

そんな中、先日KMNZ(ケモノズ)のLIZ(リズ)がVtuber引退を発表した。

こちらも絵柄に恵まれて、外からはのびのびと活動しているように見えた。

引退発表後の生放送は聞き逃したので理由はわからない。

こちらもやや推しである

しかし、彼女歌ってみた動画はよく聞いた。

最初会社への行きたくない通勤路を

KMNZリズ カバーホワイトハッピービーストダンス

ピノキオピーのおばけのウケねらい

ナヲアカリハッピーになりたい、眠らない街、眠りたい僕

neruの脱法ロックを聞きながら無理やり通っていた。

ぼっちぼろまるは彼女カバー経由で知った。

選曲センスを感じていた。

あのちゃん絶対小悪魔コーデは未だにゲロチューよりイケてると思うし

オリジナル曲あんま刺さらなかったかライブには行かなかったけれど

BeatBeatsはよく聞いた。

突然開始される歌配信が好きだった。

やっぱり選曲が解っていた。

彼女経由で好きになった新しい曲がたくさんある。

......よし。また俺も仕事辞めるか。

奴らの決断に比べたら俺の守るべきものなんてクソだ。

2023-11-26

anond:20231126084348

8〜10話はバトルシーンも多いし、そのバトルシーンのアニメーションクオリティが異常なまでに高いので、普通の人でも普通に楽しめる要素が多い気がする。

個人的には鬼滅の刃っぽさというか、リュグナーが鬼舞辻無惨、ドラートが累、アウラ蜘蛛家族の姉、シュタルクが善逸、フェルンはカナヲとアオイを足して2で割ったみたいなキャラだなーと思って観てた。

リーニエはその中では特に鬼滅っぽさもなく、独特という感じがしてたのと、「何考えてんのか分からん子だな」と思ってたので、そういう観点もあるんだなと。自分では気付かなかったのでもう一回観てみようかな。

2023-10-03

鬼滅の刃 ファイアーエムブレム 声優

花江夏樹竈門炭治郎)→アルム チャド

鬼頭明里竈門禰豆子)→セリーヌ

下野紘(我妻善逸)→ウォルト リュール(男)

松岡禎丞(嘴平伊之助)→フリーズ

上田麗奈(栗花落カナヲ)→ヴェイル

森川智之(産屋敷耀哉)→シグルド

佐藤利奈(産屋敷あまね)→トール

悠木碧(産屋敷輝利哉)→リシテア=フォン=コーデリア

花守ゆみり(産屋敷ひなき)→メルセデス=フォン=マルトリッツ タニア

小澤亜李(産屋敷にちか)→リリーナ ファ セーラ

井澤詩織(産屋敷かなた)→ララム ファリナ

櫻井孝宏(冨岡義勇)→ルカ エリウッド ユリウス ブラミモンド

早見沙織(胡蝶しのぶ)→シーダ クロエ

日野聡煉獄杏寿郎)→アシュナード クリス(男) 

小西克幸(宇髄天元)→マークス ランド バヌトゥ ヒューベルト=フォン=ベストラ

河西健吾(時透無一郎 時透有一郎)→ジークベルト ツィリル

鈴村健一(伊黒小芭内)→キュアン リーフ

関智一(不死川実弥)→ヒース ラフィエル

杉田智和悲鳴嶼行冥)→クロム オリヴァー

茅野愛衣(胡蝶カナエ)→織部彩羽 スリーズ フィー

小山力也煉獄槇寿郎)→ゼト

泰斗サイコロステーキ先輩)→フェルディナント=フォン=エーギル オーシン

細谷佳正(獪岳)→ルフレ(男) マーク(男) シグ

七瀬彩夏TVアニメ版『無限列車編』の第1話で登場したアニメオリジナル女性の鬼殺隊士)→ミレディ

古川慎後藤)→シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ ギース

浪川大輔(鋼鐵塚蛍)→レックス

村瀬歩小鉄)→ゴードン セネリオ

桑原由気高田なほ)→エルフィ オフェリア ヒルダ=ヴァレンティン=ゴネリル

石見舞菜香(チュン太郎)→イングリット=ブランドル=ガラテア ギネヴィア

高木渉(那田蜘蛛山編の鴉)→カインCDドラマ

檜山修之(那田蜘蛛山編の鴉)→ジャム

釘宮理恵(銀子)→レーヴァテイン アスベル

堀江由衣(麗)→プルメリア

梶裕貴(錆兎)→タクミ

加隈亜衣(真菰)→フローラ エーデルガルト=フォン=フレスベルグ エフラム(幼少期)

木村昴(ムキムキねずみ)→バルタザール=フォン=アダルブレヒト ビラク

井上和彦(耳飾りの剣士)→ジーク カミュ

三木眞一郎竈門炭十郎)→ブルーノ

桑島法子竈門葵枝)→ティルテュ ウル

大地葉竈門竹雄)→ガングレト ヘクトル(幼少期)

小原好美竈門花子)→レギン

野島裕史(炭吉)→ヨシュア ケント

種﨑敦美(雛鶴)→エフィ ラクチェ

石上静香(まきを)→ペトラ=マクネアリー エキドナ

東山奈央須磨)→セリカ

榎木淳弥煉獄千寿郎)→ユーリス=ルクレール ファバル

和氣あず未(不死川貞子)→ピアニー

能登麻美子(嘴平琴葉)→ヘンリエッテ

野島健児甘露寺の父)→フェルナ

置鮎龍太郎(黒死牟)→フィン

宮野真守(童磨)→レオン

石田彰(猗窩座)→ゴードンOVA) アゼル リュシオン

梅原裕一郎(積怒)→レイヴァン ルーク

石川界人(可楽)→ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダッド

斉藤壮馬(哀絶)→シャハド

鳥海浩輔(玉壺)→ナーシェン ヘクトル ブラミモンド

沢城みゆき(堕姫)→カミラ マーク(女) ルフレ

平川大輔(魘夢)→ペレアス アルファルド

楠大典轆轤)→レオポルト=フォン=ベルリーズ

保志総一朗病葉)→マリク マシュー

諏訪部順一(響凱)→ジョーカー

緑川光(お堂の鬼)→マルス

子安武人(手鬼)→ナバール ロンクー ファウダー ゼロ セーバー パント レヴィン セテス カゲツ フェーニックス

木村良平(沼鬼)→ジュリア

福山潤(矢琶羽)→ロイ ヒーニア

新垣樽助(舌鬼)→ソール ジェローム サイゾウ

小清水亜美(母蜘蛛)→ミスティ

森久保祥太郎(兄蜘蛛)→カナス

伊藤静(帯鬼)→リカード ベレス

坂本真綾(珠世)→フュリー

山下大輝(愈史郎)→クルトナーガ コーマ

桑谷夏子(累の母)→ミカヤ テティス

江口拓也結核青年)→パーシバル ハール イル

山村響糸目少女)→リネア シェイド

てらそままさき(三郎爺さん)→バジーリオ ゼロット

市来光弘(正一)→ドニ

水瀬いのり(ふく)→ジル・フィザット

井上喜久子(トミ)→ディアドラ ニイメ レア

堀江瞬タツ坊)→リンハルト=フォン=ヘヴリング ロシェ

小林裕介ハルオ)→ベレト エルク

ピクシブ百科事典」調べ

2023-07-18

anond:20230718181901

「暴いちゃダメです、中鳥さん…」って漫画なら、同じペンネームの別人では…?(「しろ」なんて被りやすPNだし)

増田が貼ったBookLiveのページのプロフィール欄、手がけた作品の一覧に『ナナヲチートイツ』(森橋ビンゴ)とか書いてるけど、これの作者は前川かずおって人だし、相当テキトーなんじゃね?

2023-04-26

アニメOP曲名と同じ歌詞が出てくるタイミングで曲紹介が出るやつ、今期アニメから調べてみた

これ↓のことね

アニメのオープニングやエンディングで見られる演出の中で、

曲名と同じ歌詞が出てくるタイミング(その多くはサビの部分)で、曲名を含む曲紹介が出てくるやつは、個人的にはなんか鳥肌立つくらい良い演出だなぁと思ってる。

例えば、true tearsのオープニングみたいなやつ。

anond:20230422222125


レギュレーション

今期放送アニメ全部のOPをチェック、、、と言いたいところだが全部チェックするのは難しいのでdアニメストア配信されている2023年アニメOPを全部チェックしてみた。ありなし判定には多少の表記ゆれを含む。OP存在しないアニメ(5分アニメなど)は除外してある

調べてみた

作品名:ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 第4期

OP曲名奇想天外ふしぎをどうぞ(野田愛実

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「運のわかれ道 紙一重という運命

 

作品名:おしりたんてい(第7期)

OP曲名:ププッとフムッとかいけつダンス伊勢大貴)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「ラストチョイと くさいセリフ決める」

 

作品名アリスギアアイギス Expansion

OP曲名Dash and Go!(鈴木愛奈

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「駆け出して 未来をつかまえよう」

 

作品名:デッドマウント・デスプレイ

OP曲名ネロ(Sou)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「踊れ 踊れ」

 

作品名魔法少女マジカデストロイヤーズ

OP曲名:MAGICAL DESTROYER(愛美

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「キラ キラ KILLER」

 

作品名:君は放課後インソムニア

OP曲名:いつ逢えたら(aiko

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「いつ逢えたら いつ笑えたら

 

作品名:絆のアリル

OP曲名:mirAI wave!(PathTLive)

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「乗ってけ!mirAI wave

 

作品名女神カフェテラス

OP曲名運命共同体!(音莉飴)

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「ビーチ・浮き輪サンダル カモメも楽しそうです!Yeah」

 

作品名異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~

OP曲名:華麗ワンターン(TrySail

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「明日ピースのために レベル上げ重要↑」

 

作品名MIX MEISEI STORY ~二度目の夏、空の向こうへ~

OP曲名:Starting Oversumika

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「いざ ドリーマーゆこうか 高鳴る方へ」

 

作品名逃走中 グレートミッション

OP曲名:Runaway World(fhána

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「そびえる壁 何かが迫る」

 

作品名:青のオーケストラ

OP曲名Cantabile(Novelbright)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「ありふれたこフレーズも 君とつけたメロディなら」

 

作品名魔術士オーフェンはぐれ旅 聖域編

OP曲名:MOTIVE RAIN森久保祥太郎

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「舞い散る世界を繋げMotive Rain (Never fading out!!)

 

作品名Re:STARS

OP曲名:今天开始做明星(汤幻君)

OP曲名と同じ歌詞わからん中国語なので)

曲名表示時の歌詞:「夜明けの星が 目の前に落ちた」(※日本語訳

 

作品名ワールドダイスター

OP曲名ワナビスタ!(鳳 ここな(石見舞菜香)/静香長谷川育美)/カトリナ・グリーベル天城サリー)/新妻八恵(長縄まりあ)/柳場ぱんだ(大空直美)/流石知冴(佐々木李子))

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「わたしたち物語をはじめよう」

 

作品名この素晴らしい世界に爆焔を!

OP曲名STAY FREE(Machico

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「戸惑いながらも」

 

作品名:神無き世界カミサマ活動

OP曲名I wish来栖りん

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「お願い!カミサマ 叶えて」

 

作品名:私の百合お仕事です!

OP曲名秘密Melody小倉唯

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「秘密Melody ありのままで期待しちゃいけない」

備考:アバンなしでOP

 

作品名パズドラ 第6シリーズ

OP曲名OPなし

OP曲名と同じ歌詞OPなし

曲名表示時の歌詞OPなし

 

作品名:くまクマベアーぱーんち!

OP曲名:キミトノミライ(和氣あず未

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「きみと出会って 全てが始まる」

 

作品名推しの子

OP曲名アイドル(YOASOBI)

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「誰もが目を奪われていく」

備考:アバンなしでOP

 

作品名:Dr.STONE 第3期

OP曲名:ワスレガタキ(石崎ひゅーい

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「たとえ誰かを傷つけたとしても 譲れない光があるんだ」

 

作品名異世界チート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~

OP曲名:逆転劇(月詠み)

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「例えばこの世の全部を変えられる 枯れ木に花を咲かせる程の奇跡を」

 

作品名勇者が死んだ!

OP曲名:死んだ!(オーイシマサヨシ

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「死んだ 死んだ 今日も死んだ 手 足 頭が取れちゃいそうだ

 

作品名アニメぐんまちゃんシーズン

OP曲名SWITCH!(あおま(内田彩)、みーみ(小倉唯))

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「僕らを 育ててる そのきもちは たかもの

 

作品名ポケットモンスター(2023)

OP曲名:ドキメキダイアリー(asmi feat. Chinozo)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「ドッキドキメキ気流に私は乗っている!」

 

作品名マッシュル-MASHLE-

OP曲名:- Knock Out岡崎体育

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「伝えたい 何か伝えたい」

 

作品名カワイスギクライシス

OP曲名:スペースキャットビックバン(超学生

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「ずっと僕は君のもんだ 最愛すぎて時空歪んだ」

 

作品名東京ミュウミュウ にゅ~♡

OP曲名:めがもるふぉ~ぜ(Smewthie)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「さあ全力メタ盛りフォーゼ 全部を守りたい」

 

作品名:BIRDIE WING -Golf Girls' Story- Season 2

OP曲名Venus Line広瀬香美

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「Venus Line Venus Line 鮮やかな打球(きぼう)は空を切って

 

作品名江戸前エルフ

OP曲名:奇縁ロマンス(ナナヲアカリ

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「運命赤い糸 君と僕 繋がっていよう」

  

作品名トニカクカワイイシーズン2)

OP曲名刹那の誓い (feat. 由崎司)(Neko Hacker)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「月は輝き 星は瞬く」

 

作品名彼女公爵邸に行った理由

OP曲名SURVIVE(MindaRyn)

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「Survive my world

 

作品名:おとなりに銀河

OP曲名松本千夏(となりあわせ)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「明日今日みたいがいい」

 

作品名:贄姫と獣の王

OP曲名:朔の贄(BIN)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「あなたに捧げるのなら」

 

作品名アイドルマスター シンデレラガールズ U149

OP曲名Shine In The Sky☆(U149)

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「元気に 歌おう! 踊ろう!」

 

作品名山田くんとLv999の恋をする

OP曲名:ぐらでーしょん feat. 北澤ゆうほKANA-BOON

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「ふたりだんだん近づくたびに 代わりない感情がふんだんに」

 

作品名:EDENS ZERO 第2期

OP曲名:Never say Never(西川貴教

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「この躰千切れたとしても 諦めちゃいない」

 

作品名:ゴー!ゴー!びーくるずー

OP曲名:ゴー!ゴー!びーくるずーのうた(ササキトモコ(東京ハイジ))

OP曲名と同じ歌詞:あり(「~のうた」はなし)

曲名表示時の歌詞:「ちからをあわせて みんなでかいけつ」

 

作品名機動戦士ガンダム 水星魔女

OP曲名slash(yama)

OP曲名と同じ歌詞:あり

曲名表示時の歌詞:「最初から ずっと 流れ彷徨い」

 

作品名:転生貴族異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒

OP曲名Preview内田彩

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「ほら、想像は遥か遠くまで おいてかれないように駆け出した今」

 

作品名ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP

OP曲名:Glorious Moment!(ナリタトップロード(中村カンナ)、アドマイヤベガ(咲々木瞳)、テイエムオペラオー(徳井青空))

OP曲名と同じ歌詞:なし(「glorious one moment」という歌詞はあり)

曲名表示時の歌詞:「答えたい気持ちも抱きしめ」

 

作品名事情を知らない転校生がグイグイくる。

OP曲名アルコルとポラリス近藤玲奈

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「どんな瞬間も気づけば」

 

作品名スキップローファー

OP曲名:メロウ須田景凪)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「眩しくて 眩しくて 僕は目を逸らしてしまう」

 

作品名:「鬼滅の刃刀鍛冶の里編

OP曲名:絆ノ奇跡MAN WITH A MISSION × milet)

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「解き放たれた心に宿した火よ」

 

作品名マイホームヒーロー

OP曲名:愛の歌(藤川千愛

OP曲名と同じ歌詞:なし

曲名表示時の歌詞:「何を引き換えにしようとも 何度だって汚すよこの手なら」

まとめ

46本中、OP曲名と同じ歌詞存在する曲は25本、OP曲名と同じ歌詞を歌っているとき曲名クレジットが表示されるアニメ作品は6本(君は放課後インソムニア、絆のアリル魔術士オーフェン勇者が死んだ!、BIRDIE WING彼女公爵邸に行った理由)だけでした

案外少ないね

アニメ以外だと、最近では『NieR:Automata Ver1.1a』OPAimer「escalate」の「赦せなくて escalateして escalateして」のとき曲名表示されるのすき

2023-01-12

anond:20230112170037

いまコミックス確認してみたけど、鬼舞辻戦はそんな主人公だけで戦線支えてるってほどは炭治郎戦ってないね

時間炭治郎冨岡甘露寺伊黒不死川悲鳴善逸伊之助ナヲ鬼殺隊の皆さん
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2022-12-23

anond:20221223183935

通じるってのはさあ、公式での展開を読んだから知ってるっつーことじゃなくてさあ

僕ヤバのブコメみたいな感情が通じるかってことなんだよ

ナヲモブおじさんに輪姦中出しされまくるドエロよりも炭治郎とカナヲセックスが良いとか

山田が「高カースト調子乗んな」と底辺男に引き回されて犯されるドエロよりも市川との初体験が良いとかそういう感情が通じるかってこと!!

anond:20221223183142

男女カプ人気があったのって鬼滅が最後かもしれんなあ

炭治郎×カナヲとかは男児にすら通じるマジで

2022-11-08

栗花落カナヲと、蛇の話

 前回、虹とヘビとウナギの話を書いた(anond:20221107182649)が、その際『蛇の宇宙誌』(東京美術)を読み返していたところ、意図せずして漫画鬼滅の刃』に関連しそうな小ネタを見つけてしまったので、ここで書き留めておくことにした。なお、漫画鬼滅の刃』のラストに触れているので、未読でネタバレが嫌だと言う人は、この文章を読むのはここで止めにして、まず漫画鬼滅の刃』を読み終えてからにした方が良い。

 どのページを開いても面白い名著『蛇の宇宙誌』であるが、その第4章は、ズバリ「栗花落左衛門(つゆざえもん)の蛇性―日本水神としての蛇信仰―」と題されている。余計なことを書くのは止めにして、この章の冒頭から引用する。

引用ここから

 「栗花落」と書いてツユと読む。栗の花の落ちるころが、ちょうど梅雨の時期になる。それでこの当て字がある。後の兵庫県武庫郡山田村原野(神戸市兵庫区山田町原野)、昔の摂津国矢田部郡の丹生山田庄原野村の栗花落(つゆ)理左衛門屋敷に「梅雨井(つゆい)」と呼ばれる井戸があった。昭和七年ごろまでは、原野には、壊れかけた白滝明神の社祠と、白滝姫の墓という墓石が残っていたそうである。栗花落(つゆ)の井戸は社の前にあった。いつもは水が干からびているが、栗の花が落ちる五月ごろには、こんこんと水が湧き、附近八町歩の水田をうるおすと伝えていた。

(中略)

 岡田ケイ(注:彳に奚)志の『摂陽群談』(一七〇一年刊)巻八には、この「梅雨井」のことがくわしく見えている。(中略)地主の姓もツユといい、世間では栗花落左衛門(つゆざえもん)と称したとある

 この不思議井戸について、栗花落家には伝えがある。始祖の山田左衛門尉真勝は、淳仁天皇(四十七代)の時代に、朝廷に仕えていた。そのとき真勝は、横荻右大臣豊成の息女白滝姫に恋をする。姫と歌の贈答があって、真勝の真心を知った姫は、その妻になる。やがて姫は亡くなるが、それが五月であった。屋敷の東の境に葬り、叢祠を建てて弁財天をまつった。そこから水が湧き、今に至るまで、その水が梅雨を知らせるという。この弁財天社が白滝明神であろう。

 島根県出雲地方とその周辺には、栗花落左衛門と同名のツユザエモンと呼ばれる蛇の伝えがある。ふだんは岩肌の割れ目などに姿を隠している蛇が、梅雨の期間中には、かならず胴体を現わすという。分布は、出雲から備後比婆郡双三郡石見安濃郡邑智郡一帯と、広島県北部から島根県西部に及んでいる。斐伊川沿いの地方では、これをツユジンと呼んでいる。ツユ神(じん)と解釈しているが、出雲能義郡ではツユザイと称しているから、ツユジンもツユザエモンから転訛であろう。

(中略)

 蛇はしばしば水の神の姿である梅雨期に蛇の挙動に注意したのは、稲田を耕作する農民にとって、水の恵みが一番気になる季節だからであろう。(中略)ツユザエモンが梅雨の時期を示すという観念は、水と蛇の違いはあるが、摂津の栗花落左衛門とまったく同じである

(後略)

引用ここまで―

 引用したとおり、本来の『栗花落』の読みは「ツユ」であって「ツユリ」ではないと考えられる。しかし、摂津梅雨井があった屋敷の所有者の名前が「栗花落理左衛門(つゆ・りざえもん?)」なのである。これは私の個人的な推測でしかないのだが、竈門炭治郎の彼女・栗花落カナヲの姓を「ツユリ」と読ませる設定にしたのは、作者・吾峠呼世晴による元ネタ示唆なのではないだろうか。

 そして、鬼殺隊が鬼舞辻無惨を倒した後日談で、伊黒小芭内の遺した愛蛇・鏑丸(かぶらまる)を、栗花落カナヲが受け継ぐ流れになっているのも、水神・雨神である蛇神をツユザエモンと称する歴史的民俗的事例と関係しているのではないだろうか。

 最終的には日の呼吸を使うようになったとはいえ竈門炭治郎は水の呼吸を使っていたのだから、その彼女である栗花落カナヲが、水神と縁の深い蛇(それも白蛇!)を受け継ぐのは似合っていると思える。

2022-11-07

虹(ニジ)と、ヘビと、ウナギの話

 この文を書いている今日、所用で外出した先で雨に遭い、それが止むのを夕方まで待ち、さて自転車で自宅に帰ろうとした道すがら、空に虹(にじ)を見た。

 今日の外出先から自宅へと向かおうとすると、ちょうど西から東へ進行する形になる。東の空へと流れ去る黒い雨雲を背景に、色の濃く鮮やかなもの、色が淡いもの、二本の虹が綺麗な弧を描いていた。

 その時、私が通行していた自転車道兼遊歩道には、他に散歩ランニングをしている人たちもいたのだが、彼らも私と同じように、虹に見とれたり、スマホ画像を撮ったりしていた。中には「二本の虹なんか初めて見た!」と驚いている人たちも少なからず見られた。虹が二本出ることを知らない人もいるのかと、むしろそれに私は驚いたのだが、のんびりと空を見上げる余裕を持つことがあまり許されない現代人には、仕方が無いことなのかもしれない。綺麗な虹を見たという新鮮な感動が機会となって、彼らが空の気象天体に関心を持ってくれたら嬉しい。

 ところで、二本の虹が出ることを知らないということは、おそらく彼らは二本の虹の名前も知らないのであろう。しかし、虹が二本出ることを知っている人でも、案外その名まで知っている方は少数派ではなかろうか。こんなことを言うと「虹は虹でしょ?区別とかあるの?」と思われるかもしれないが、漢字による呼称区別がある。

 漢字の原型は、殷代の甲骨文字に見ることができるが、その中には既に、虹を表した象形文字を見出すことができる。それは、弓形の弧を描く二本線で描かれており、弧線の両端には口を開いて下を向く頭を持ち、しかも角らしき突起まで見られる。

 甲骨文字占いに関する記録を遺したものであることから卜辞(ボクジ)とも呼ばれ、古くから中国人自身による研究が行われていた。その一つに郭沫若(かく・まつじゃく)の著した『卜辞通纂考釈』があるが、この中で「一つ出た虹を『虹(コウ)』、二つ出た虹を『霓(ゲイ)』と称したものであろう」という説が述べられている。ただし、現在漢和辞典を引けば、『虹(コウ)』が雄で『霓(ゲイ)』が雌とも記されていて、郭沫若の説とはやや異なる。二本の虹の濃い方を『虹』、淡い方を『霓』として雌雄ペアと見るのが後代の見方である。いずれにしても、卜占の亀甲や肩甲骨に刻まれるような神秘的・神話存在として、虹・霓は古代中国人の心を捉えていた。

 残念ながら、私のデバイス文字変換では『霓』の文字しか出てこないのだが、本来は『虫』偏に『兒』旁で、ちゃんと『虹』とペアになるのに相応しい形をした文字である。それが現在、雨冠の字形が主流となっているのは、科学的な物の見方をするようになった近・現代人が、この漢字には神話的・呪術的な役割ではなく、気象用語という科学的な役割を担わせるようになったことの反映であろう。

 虫偏の字であることからも判るとおり『虹(コウ)・霓(ゲイ)』のことを、昔の人々は、広い意味での『蟲(むし)』の類いと考え、すなわち「ヘビ」の一つと見做していた。これは日本でも同じことで、マムシやフクムシなど「ムシ」呼び名がヘビには用いられている。『フクムシ(福虫)』というのは、これは穀倉を荒らすネズミなどの害獣を捕食してくれる益獣だからである。『マムシ(真虫)』の真(ま)は、オオカミに冠した神名大口真神(おほくちのまかみ)』における真(ま)と同じく、強く猛々しい神の名を軽々しく直接的に呼ばないようにするための、一種忌み名としての尊敬接頭語であろう。

 『虹(コウ)・霓(ゲイ)』は、両端に頭を持つ怪蛇であるから「それではヘビじゃなくて、むしろ龍とかの仲間ではないか」と言われるであろう。しかし、昔の人々にとっては、家屋の周辺や田畑などで身近に見かける普通のヘビですら、神秘的な存在だったのである。昔の人々にとって、龍(りゅう)/蛟(みずち)etc.普通のヘビとの間の境界は、我々現代人が考えるよりも遥かに曖昧であったと言ってもいい。足を持たない、もしくは四脚が有っても小さくて目立たない、細長いクネクネとした身体動物のことを、一纏めの仲間として昔の人々は捉えていたと考えられる。このことを少し頭の片隅に置いてから、以下を読み進めてもらいたい。

 「それにしても、虹がヘビだなんて、昔の中国の人たちは面白いことを考えていたものだなあ」と思われるかもしれない。しかし、実は「虹(にじ)=天の蛇」という考え方は、近代化する以前の社会では、地球レベルで広く見られた/見られるものである。そして、それは日本例外ではない。そもそも日本語の名称『ニジ』そのものが『ヘビ』を意味していたとも考えられている。

 日本における「『天の蛇』としての虹」の話に関しては、ロシア人言語学者ニコライ・ネフスキーによる有名な研究をはじめとして、多数の調査研究が為されている。それらから、思いつくままに事例を紹介していこう。

 例えば、琉球諸島宮古島では虹を『ティンパウ』と呼んでいたが、『ティン』は「天」、『パウ』は「ハブ」のことである。『ハブ』は『ヘビ/ヘミ』系統の語である大蛇を表す『ウワバミ』の語に含まれる『バミ』もまた『ヘビ/ヘミ』の転訛であると考えられる。『ウワ(上)』はマ(真)カミの真と同じく、忌み名としての尊敬接頭語であろう。

 宮古島の北にある池間島には、若返りの水についての昔話が伝えられている。欠けて新月となり姿を消し、再び満ちて姿を現すことを繰り返す月。脱皮して不老不死を保つ(かのように信じられていた)蛇。若水とは、神話では月や蛇と結び付けられて語られる、不老不死象徴である。月と水が結び付けられるのは、潮の干満との連想であろうか。

 太古の昔、人間はスデ水(若返りの水)を浴びて脱皮することで、不老不死を保っていた。ある時、天の太陽神が、セッカ(ヒタキ科の鳥類)に命じて、スデ水を月から地上へと運ばせていた。ところが、途中で『アウナズ(虹)』が、スデ水を奪って捨ててしまった(あるいは、スデ水を横取りして使い、脱皮するようになった)。このため、太陽神月神の怒りを買ったアウナズは、それ以来、太陽の反対側に出るようになったという。

 若水物語に登場する『アウナズ』という語は、琉球諸島地域におけるアオヘビ類を指して言う『アウナジ/オーノジ』系統の語と明らかに同じものである。他に、八重山群島竹富島でも『オーナーヂィ』と言うとされる。つまり『天の虹』と『地上の蛇』を、同じ名前で呼んでいたのである

 少し変わったものでは、小浜島では虹を『チネー・ミマンチィ』と呼んでいたというが、これは『ティン・ヌ・ミミジィ(天の蚯蚓[ミミズ])』の意であるという。細長くてクネクネした動物を昔の人々は一纏めに捉えていたという話を、今一度、思い出してもらいたい。

 新城島では、虹を『アミ・ファイ・ムヌ(雨を食うモノ)』と呼ぶ。雨が降りそうで本格的には降らない俄か雨で終わる状況を「虹が雨を食った」と言うからだそうである与那国島には『アミ・ヌミャー(雨を飲むモノ)』という呼び名もある。

 虹が喉の渇きを潤すために雨や地上の水を飲みに現れる、或いは、虹が喉の渇きを潤すために雨を呼び起こすという信仰もまた、広く見られるものである

 長野県では、龍が天から水を飲みに降りてきた姿が虹とされ、また、同県更科では「虹は『ジャ(蛇)』の吹く気である」と信じられていた。山梨県西部でも「『ノジ』は蛇の息」とされた。秋田県平鹿では「『ノギ』は吹いた」と表現した。大分県でも、虹が出ると「『ジャ(蛇)』が吹いた」と言われていた。水神としての蛇神が棲むとされた湖沼から天の蛇としての虹が出現して、雨を呼び起こすという話も広く分布していることが認められる。このことからネフスキー湖沼支配神を指す『主(ヌシ)』も『ニジ』と同一起源ではないかと考えたようであるが、それは流石に後代の研究から否定されたようであるしかし、湖沼の主といえば大抵は龍蛇なので、語源論としてはともかく、ヌシと虹を結びつけるネフスキー見方は意外に悪くないと思える。

 ネフスキーと同じ頃の時代宮良当壮という研究者は、虹とヘビ類の方言呼称分析して「『ニジ』はヘビを意味する語から分化した」ということを立証しようと試みた。ニジの呼び名には『ノジ/ネジ/ヌジ/ヌギetc.』がある。既に上でも紹介したが、琉球諸島地域におけるアオヘビ類の呼び名が「アヲ+(語根)」の形をとっており、その語根部分の変化が『ノジ/ナジ/ナギetc.』となっていて、極めて似ている。そこから、宮良は「『ナギ』が『ウナギ(鰻)』を含めた『ヘビ型動物』の総称であり、そこから『ニジ/ヌギ』などの語が派生分化していった」と考えたのである。細長いクネクネした動物を一纏めに捉えていたという話を、再度、思い出していただけたであろうか。

 この宮良説の傍証としては、例えば秋田県ではアオダイショウのことを『アヲノジ/アヲノズ』と呼び、『ノジ/ノズ』は同地域における虹の呼称共通しているなどといった事例が幾つも見られるので、宮良説はあり得ると個人的には思っている。大蛇を指す『オロチ』という語も、尊敬の『接頭語オ(御)+ロチ(ノジ系統語の転訛)』と考えられる。

 とはいえ現代人の感覚から見れば、特に生物学動物分類学知識を通じて見れば、ヘビとウナギ同類視するという考え方は、なかなか受け入れ難いものと思われるかもしれない。しかし、以下の話を読まれたならば、どうだろうか。

 昔の日本人は、雷神に対して信仰を抱いていた。特に農民は、落雷に対する特別信仰を抱いていた。例えば、岐阜県美濃地方では、稲田落雷があれば、その場所注連縄を張って神聖視・聖別した。何故このように稲田への落雷特別視したのか。それは『稲妻(イナヅマ)』という単語に端的に表されている。イナヅマとは「稲の配偶者」であり、昔の日本農民たちは、雷神を「稲田神を孕ませる夫(ツマ)」と見做したのである。これは、落雷のジグザグ線が蛇神の顕現と見做されたこと、そして、蛇体が男性器の象徴と考えられていたこととも関係しているのであろう。落雷は豊作の予兆であった。

 東北地方には、落雷のあった稲田神聖視する風習存在した。例えば、岩手県では、落雷のあった稲田を「お田の神の田」と呼んだり、女性家畜を入れないようにしたり、雷神と刻んだ石を建てて祀るなどした。

 この岩手県をはじめ、東北地方には「ウンナン田」と称する水田の事例が見られ、これは「落雷のあった水田」であり、しかも「鰻(ウナギ)の姿が見られる水田」のことであるとされる。ウナギが住める水田は、水温が比較的高く、良い水田だと考えたからともされる。落雷後の水田ウナギを目撃したことで、農民たちは「雷神水田に棲み着いて、良い水田に変化した」と考えたのであろう。しかし、それだけではあるまい。

 今では、落雷が豊作の予兆であるという考え方は、単なる非科学的な迷信ではなく、それなりの自然科学的な根拠があったと知られている。農作物の稲だけに限らず、植物の生長には、窒素肥料成分が不可欠である大気中には気体の窒素が大量に存在するものの、それらは化学的に安定な窒素分子状態存在しているため、そのままで植物栄養素として利用できない。ハーバーボッシュ法による大気中の窒素を人工的に固定する方法確立し、窒素肥料大量生産が実現するまでは、大気中の気体窒素を、植物栄養素として利用できる窒素化合物の形に化学変化させることができたのは、マメ科植物の根に共生している根粒菌を除けば、雷による空中放電だけであった。おそらく、落雷が起きた水田の周辺では、雷の電気により生じた窒素酸化物の影響で、稲の発育が良かったのだと想像される。それを見た農民たちが、経験知として「落雷=豊作の徴」と語り伝えたものが、ウンナン田なのであろう。

 最後になるが、もしも『ナギ系統の語がヘビ型動物を指すという説が真実であるとすれば、そこからどうしても思い浮かべてしまうのが、インドから東南アジア地域に広く分布する蛇神『ナーガNaga』の存在である果たして、ヘビの古い呼称の一つである『ナガムシ(長い蟲)』の『ナガ』は『ナーガ』と関係があるのか。水の中にいる長くクネクネしたヘビのような身体をした動物ウナギは、もしかしたら『オ(御)+ナーガからその名が付けられたのか。

 妄想は尽きない。

【参考文献】小島瓔禮・編著『蛇の宇宙誌』(東京美術)

 今回の内容は、この本の受け売りである。とても面白い名著なので、是非、図書館などで一読することをおすすめしておく。

栗花落カナヲと蛇の話⇒anond:20221108215545

2022-10-23

鬼滅の刃嗅覚人間の本性その他の話(2)※末尾に追記

(1)anond:20221023223518からの続き

 いくら視覚的な識別手段機能しない状況下で重要な働きをするとはいっても、これらの三感覚によって人間は、本当に相手のことを知ること、理解することが果たして出来るであろうか? 例えば、聴覚によってパートナーの本性を知ることが、人間に出来るであろうか? 正直に言えば、私はそうは思えない。

 例えば、和漢朗詠集などに収められている和歌に次のようなものがある。

 「いつはりの 無き世なりせば 如何ばかり 人の言の葉 嬉しからまし(もしも、この世界に嘘[ウソ]というもの存在しなかったならば、どれほど素直に、想い人の口にした言葉を喜ぶことが出来ることか)」

 二人きりの閨(ねや)で同衾して、耳元で甘い愛の言葉を囁かれても、それでもなお。これは、そういう歌ではないかと、私には思える。あるいは逆に、愛の言葉を幾ら紡いでも、想い人がこの歌のようなことを言って信じてくれない。そういう人の役割を演じて詠まれたとも考えられる。

 このように、視覚が働こうが働くまいが、嗅覚聴覚・触覚が働こうが働くまいが、それらの感覚によって得た情報から築き上げるパートナー像は、畢竟、想像産物であって、実像とは異なるところがある。したがって、引用した箇所に示した小松和彦言葉想像力による夢幻世界における営み」という記述は、現実を的確に表現した、極めて正しいものであると言える。

 ただし、そのような現実を突きつけられた時に抱く感慨が、男と女との間で大きく異なるのではないだろうか。

 視覚的な情報を強く志向する男という種族は、その視覚の働かない状況下で、代替手段として精一杯に駆使した嗅覚聴覚・触覚によって得た情報を元に、必死で作り上げたパートナー像という理解が、単なる想像産物に過ぎないと言われたら、大きな心理的ショックを受ける人が大多数なのではないだろうか。

 それとは対照的に(と言っても私は女性ではないから、あくまでも私の[それこそ]想像に過ぎないのであるが)、女性の多くは、昔の人でも現代人でも、仮に「視覚によってであろうと、嗅覚聴覚・触覚によってであろうと、あなたの得たパートナー像とは、あなた想像産物に過ぎませんよ」と言われたとしても、案外あっさりと「そうでしょうね」と言って受け止めることが出来る人も少なくないのではないか。そのように私には思える。

 もし仮にそうなのだとしたらの話ではあるが、それは「覗き見の禁忌」の本質として小松和彦も指摘した、あの「『本来女性の姿』を晒すことの禁忌」によって、多くの女性日常的に、好むと好まざるとにかかわらず、化粧その他の余所行き用の装いを強いられる経験、すなわち「今現在(明かりの存在する状況下≒現世)の我々が互いに見ている/見せている姿は、そもそも仮の姿である」という経験を積んでいるからではないだろうか。だから、上で述べたような「想像力による夢幻世界における営み」と言われても、女性の心の中では男性のようには齟齬や混乱を生じ難いのではないだろうか。

 もしかしたら「虫愛づる姫君」の中で言われる「鬼と女とは人に見えぬぞよき」という言葉は「本当の自分他人に見せること/知らせることが許されないのは、辛いことである」という抑圧の面と同時に「本当の自分他人に見せずに/知られずに済むのは良いことである」という解放の面をも併せ持つ、アンビバレント言葉なのではないだろうか。

 『鬼滅の刃』の作者である吾峠呼世晴は、女性作家であると推測されている。だから、ここで私が言うような「嗅覚聴覚・触覚により相手(人間)の本性を看破・把握する[できる]というのは、畢竟、幻想に過ぎない」ということも「女は本当の自分を隠さざるを得ないように強いられている」という現実も、先刻承知の上で作品執筆したものと思われる。

 『鬼滅の刃』の主要な女性キャラクターには、胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ甘露寺蜜璃のような「本当の自分他人に見せられない/見せられなかった」という女性たちが登場する。その中でも、胡蝶しのぶの印象深い場面として、竈門炭治郎の鋭敏な嗅覚によって「何か怒ってます?」という言葉を掛けられ、彼女の心の裡に秘めていた鬼に対する強い怒りと、その元となった深い哀しみの感情が察知されるという場面がある。この描写には「虫愛づる姫君」の「人に見えぬぞよき」という言葉類似する、女性のアンビバレンスが込められているように私には思われる。亡き姉の生前笑顔溢れる姿を理想像として、それを模倣して演じているとはいえ、胡蝶しのぶには、甘露寺蜜璃や栗花落カナヲとは異なり「本当の自分」を隠すべき強い理由は、さほどないようにも思えるが、しかし、それでも何らかの理由で思いを隠したかったのであろう。その上で、他人から隠したいという思いと他人に知って欲しいという二つのアンビバレントな思いを、胡蝶しのぶは抱いていたのではないだろうか。炭治郎に本当の感情を察知された時の胡蝶しのぶの表情には、そのアンビバレンスが顕れているように見えたと言ったら言い過ぎだろうか。そんな胡蝶しのぶに似た女性は、現実世界にも多数存在するように思われる。

 そのような思いを抱いて生きざるを得ない女性たちに対する、救済の思いを込めて、嗅覚により心の本音を察知するという描写を『鬼滅の刃』の作者・吾峠呼世晴は生み出したのではないだろうか。

 それは虚構に過ぎないかもしれないが、それでも「この世界と人よ、斯くあれよかし」という、慈しみを込めた虚構である

 そして、そのような虚構には捨て得ない価値があると、私は思う。何故なら「過酷現実を知っても、それでもなお」という、表現者としての覚悟のようなものを感じるからである

(了)

(2022/10/25追記)香り嗅覚による本性の察知・看破または偽装について論じるならば、珠世様の血鬼術にも言及するべきであった。完全に失念しており、これは初歩的なミスである。お恥ずかしい限りである

2022-08-08

anond:20220808173210

具体性ゼロで草

鬼滅の刃(※1)の作者は女だし、うる星やつら(※2)の作者も女だぞ

一方で呪術廻戦(※3)の作者は男だし、ゴールデンカムイ(※4)の作者は男だ

※1

胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ甘露寺蜜璃など女性キャラ活躍する

※2

ラムちゃん

※3

小沢関連のエピソードや釘崎の在り方など女性の心を繊細に捉えていると話題になった

※4

少女趣味や男の色気にフォーカスを当てていると度々話題になった

2022-01-25

anond:20220124171153

ナヲと炭治郎かな?

自分で決められないか胎児に決めてもらってるんだね。

2021-10-13

唐突に異性を好きになる描写は数限りなくあるのに、同性を好きになる描写の前には伏線をいろいろ張ってなきゃだめというのも、結構差別だと思うけど。」

っていうけれど

異性愛描写こそ、全然唐突なんかじゃなくて色々伏線を貼ってても批判されたよ

鬼滅の刃で炭治郎がカナヲと結ばれたのが判明した時にはそれまでに十分伏線はあったのに叩かれたし、

進撃の巨人エレンミカサを好きだったと判明した時も叩かれたし

2021-09-07

2021年夏のアニメOPED

(84) 【期間限定公開】TVアニメ小林さんちのメイドラゴンS』ノンテロップオープニング映像 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=bEb4xT8lnYU&list=RDCMUCpGY2vcoKXf7K6tFzsbSv7w&index=1

今期はやはり圧倒的にこれになるよね。基本、聞いても飽きないってことなんだけど、これは最初に発表されてから100回みてるけど飽きないね楽曲アニメも飽きない。

実写PVにひっぱられがちだけどゴスペルのような歌からラップに入り王道のサビ。ラップは全員くちの動きがあっててすげえ。

声優さんスーパーちょろゴンずもすごくがんばっててこの曲や前作のOPカバーしてて気合入ってるしな。

(84) TVアニメ平穏世代韋駄天達」ノンクレジットオープニングムービー - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=6xsg8M7UDk8

今期はクール教信者関連が3作も同時にアニメ化という異常事態になってます。本作は、ミスチルのニシヘヒガシヘなイントロに、YOASOBIのMONSTERAメロに、呪術廻戦EVEBメロにサビがくっついて総タイム4分ないという取り回しのいいカロリーの高い曲です。歌詞アニメに合ってるし、アニメキモくていい感じ。

EDのナナヲアカリの「雷火」もニューウエーブでよかった。音楽センスもタダモノじゃないアニメで本作のダークホースではありますね。

(84) TVアニメカノジョ彼女」ノンクレジットOPムービーネクラトーキー「ふざけてないぜ」 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=hk1wJaZx5tE

聞いていくとどんどんかっこいいが高まっていくんだよね。シンプルロックにみせかけて細かいしなあ。ギターリフがゴリゴリでいいです。

なぜかメイドラゴンを越えて人気があったりします(一時的かな)。

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