はてなキーワード: サングラスとは
そこそこ出来のいいB級映画、といった印象。
言われてるほどクソではないけど、流石に粗が目立ちすぎてない?
今更ながら見た。前情報で「登場人物みんなバカ、バカの必死な頭脳戦」と聞いていたのでよほどひどいと思って見に行ったが、思いのほか面白かった。
しかし、「バカの必死な頭脳戦」はその通りだったし、あんまりにもひどい部分が多すぎる。
アバンのロシア人医師のくだりは結構わくわくする作りだった。導入は良い。導入だけは。
あと、最後の方の展開は「なるほど……!」と驚く展開だった。予想は多少ついていたけど、そうきたか、という感じ。面白いなと思った。
序盤の無差別殺人の時点で「あっ、やはりこれは脳を溶かして見るべき映画だな」と確信した。
そして出てくるLの後継者。なにあれ。流石にひどすぎない?
転載要素がまったく分からなかったし、幼稚な人格破綻者にしか見えない。終盤で印象を巻き返すけど遅いよ……。
そしてお前、「L change the WorLd」のニアなのか? どうしてこんなバカに成長してしまった。あとどうして日本の名前が本名なんだ? 実はただの別人なの?
というかLのクソCGからどうやって画像解析してメッセージ読み取ったんだよ。ハッカーすごいな。どうやったら読み取れるんだよあんなの。
次にミサミサ、2011年には死んでるんじゃなかった? (映画版だと生きてるんだったか? 忘れてしまった)
デスノートによる殺人に気付いた時点で取り押さえておこうよ、警察無能すぎない? 「ノートを破棄した者が再びノートに触れると記憶を取り戻す」ルールは知ってたんじゃないの?
あと、あまり可愛くない。
そういえば、ノートに名前を書かれた人間って死神の目にどう映るんだろう?
目を持ってても気付かないもんなのかな。
あと散々言われてることだけれど対策本部が無能すぎ、デスノート対策本部と言いながら肘で顔を隠して突入とか愚の骨頂じゃないか……。死神の目についても知ってるのに、途中からマスクもサングラスも、マフラーさえもないとかどうなの。ぶっちゃけマフラーでも防げるのか微妙なラインじゃない?
そして仲間たちが特に使えるわけでもなくあっさり死んでゆく。あまり印象にも残らなかったなぁ。
そしてキラの後継者、あの展開はちょっと……。あれはないでしょう、そりゃあ無理だよ。子供だもん。
そこそこ出来のいいB級映画、といった印象。
思ったよりは楽しめたけど、最初から「これはギャグ映画だろうなぁ」と思ってたからだと思う。頭脳戦を期待して見に行った人は本当にがっかりだったんじゃなかろうか。
結局、「バカの必死な頭脳戦」の話だけが独り歩きしている印象。言われてるほどクソではないけど、確かにみんなバカだし流石に粗が目立ちすぎだと思った。
最後の方の展開とか面白かったのになぁ。「ここで共闘するのか、すげぇ……!」と思ったけど、最後の最後もあんまり……。超法規的措置でいいのか、あれ。
面白い部分は面白いのに、それを埋もれさせるレベルのしょーもない粗ばかりが目立つ。
もっと面白くなりそうなのになぁ。本当にもったいないと思った。
とても気になった。どうでもいいけど。
グラブルでの、ハレゼナ、コルワ案件みたいなもんなんじゃが、はるかにあくどいと思えるのじゃ
流れとしては、
期間限定ガシャが開催
ttp://xomg.sega-net.com/apps/info/detail/026548.html
目玉である、最上位レアリティユニットの一つに、紅蓮弐式(通称水着カレン)というユニットがいた。
売り文句は、
『通常攻撃で吹き飛ばしができるように! 貴重なアビリティが手に入る数少ない機会を見逃すな!』
登場当初はあまり注目されなかったが、実はこの吹き飛ばしで敵が使ってくる必殺技をキャンセルできることが発見され、ユーザーの間で話題になる。
投稿日時は七月二十六日と二十七日
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm29320030
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm29325908
(なお現在は削除されている。youtubeにも同じ動画が上がっていて、ニコニコより再生回数が多かったが、そちらも消えている模様。今回のことが原因と思われる)
別の期間限定ガシャが開催。
ttp://xomg.sega-net.com/xomg/apps/info/detail/027641.html
紅蓮弐式もラインナップに。
公式wiki(http://wiki.dengekionline.com/srw-x/)からリンクされている攻略コラムにおいて、その性能が言及される。
ttp://dengekionline.com/elem/000/001/350/1350057/
ちなみにこのコラムの更新日時は、2016-08-24 21:45
さらにこのコラムの次の回、2016-08-25 17:00更新の分においても、
『水着カレンをお持ちの方は、通常攻撃をそのまま打ち込めばキャンセルできちゃいます。』などと記述される。
ttp://dengekionline.com/elem/000/001/350/1350671/
そして、一カ月近くたった、2016/09/29(木)18:00のアップデートにおいて、
ttp://xomg.sega-net.com/apps/info/detail/029205.html
いきなり、
『▼吹き飛ばしの挙動調整 吹き飛ばしの挙動を調整いたしました。』
で、敵の必殺キャンセルが著しく困難になり、弱体化。
ガシャ期間が終了してから修正。しかも、直接言及することなく、サイレントに近い形で。
これはグラブルのハレゼナ、コルワよりもあくどいと言えるのではなかろうか。
なんでスパロボ二十五周年という節目の年に、全力で泥を塗っていくんですかねぇ。
Q.なんで今書いたの?
A.十月五日に生放送があり、その際何らかの説明が行われるかもしれないと思ったが、何もなかったため
Q.必殺がキャンセルできるのが、運営の想定していなかった挙動で、不具合だったんじゃないの?
A.不具合なら、きっちりと告知して修正すればいいし、それなら文句はなかった。
だがそういったことを一切せずに、放置したまま再販した上、ひっそりと修正した。時系列からして、少なくとも再販期間中には挙動を把握していたはず(公式wikiからリンクされている攻略コラムの内容を運営がチェックしていないわけがない)なのに、である。そこを問題視している。ハレゼナ、コルワが排出期間中に告知、修正されたことを考えるとやはりあくどいとしか言えない。
なお今現在一周年記念ガシャが行われているが、この中にも入っている。
馬鹿にしてんのか。
A.敵が全員サングラスをかけはじめて太陽拳が太陽拳(笑)になった
A.「ガンダム売るよ!」でガンダム買ってウッキウキでサテライトキャノン撃ってたら、売り手がマイクロウェーブ発振施設を破壊した。
Q.なんで炎上してないの?
A.グラブルなんかと比べると過疎ゲ以外のなにものでもないから
Q.詫び石目当てやろ?
A.ワイは持ってないので補填はないと思うやで
Q.何で増田に書いたの?
Q.それでどうして欲しいの?
http://cdn.wiki.dengekionline.com/theme/dengekionline/srw-x/images/pilot/aldrin_0003.jpg
内容は粗い。
1:集客
代表的なのは無料オファー。無料で特典とか、そのジャンルの有名人のコメント動画なんかを配り歩く。
ここではメールアドレスを登録したら、そこに配信されるという方法でメールアドレスを集めて(見込み客)リストを作る。
販売のタイミングが一瞬(配信したら終わりとか)のものは、一定期間はリスト集めのために無料オファーを繰り返す。
ここ数年は第X話〜などのストーリー性の高いものが主流になっていて、客を飽きさせない工夫がなされている。
リアルな商売では初回無料の受験教材、フリーレントの不動産、スーパーの試食、カミソリの試供品の提供など。
販売タイミング等が違うが、本質的には「無料」という2文字で人目を引き、とにかく振り返ってもらうことが目的となっている。
2:繰り返し教育する
上記で触れた「ストーリー性の高いもの」をステップとよび、ステップ動画やステップメールで物語を流し、お客の意識をぐっと引き込み続ける。
お客の興味と関心を維持するのと同時に、その商品に対する有用性を説明し、その商品を使って素晴らしい将来を手に入れた姿をイメージさせるのが狙い。顧客教育ともいう。高倉健の映画の出口にサングラスとコートを置いておくと3倍売れたというが、それと同じ心理状態にする。
深夜のTVショッピングが大人気なのも同じ原理。ネット上で小分けにしたステップ動画ではなく、番組の中で一気に欲求を上昇させて即購入させる。
家に同じようなフライパンやDIYの工具がある方は引っかかりやすいので注意。
3:信用させるまで構成要素
挨拶と自己紹介。いきなり知らないおじさんが出てきて偉そうに喋っても買う気にならない。
共通の敵を認識させる。同じものを敵視しているというだけで共感度合いは上がる。意識させるものは物や人間ではなく、貧困や安月給、不自由な時間、横暴な妻、煩い姑などなんでも。いいスーツを着た男が「金持ちになりましょう」というよりも、「私も昔は貧乏で娘の誕生日にもケーキを買って上げるのがやっとだった工場勤務時代がありました。」というだけで、今貧乏な人はグッと惹きつけられる。
問題提起と解決。まずは感覚で解決させる。抜け毛が減った、目尻の皺がなくなった、表情が明るくなった、昔の服が着られるようになったなど。
貴方の問題を解決したことが有ります、私(この商品)にはそれができますというところを見せる。
多くに使われているのは使用者の声。健康食品の番組で使ってみた感想を述べない宣伝はないし、それを抜くと圧倒的に売れなくなる。
問題解決を理解させる。理屈で、こういう原理や理論、方法に基づいてやったという理解をさせる。なんとなく勢いだけで解決したのではなく、きちんとノウハウとして自分が実践できたり、製品として効果があるものなんだという実感を頭で理解させる。
ここには例えば学会の権威が出演して喋ったり、プロの職人が出て専門用語を解説しつつ喋ると効果的。
4:感動巨編!購入の大団円!全米でも全仏でも全日本でも、とにかく泣かせろ!
ここまでのセールスに付き合ってくれる人は、最初のリストの中からふるいにかけられた見込み客だと言える。
不動産屋で言うと、モデルルームの看板をちら見して他人が、マンションのデザーんコンセプトやデザイナーの思いに共感し、建築技術の話に感心し、セールスマンの「私も昔は借家だったが、今では家を出た娘達が実家として帰ってきてくれる場所が・・・」なんていうトークに聞き入っている状態。
酔っ払って気がでかくなってる人間をそそのかすのと同じ心理状態を、お酒を使わずに行うだけ。
自分はトークでそれをするのが得意だが、下手な人は教育し、信用させる段階でここまでの状態を作ること。
「ああ、本当にいいな・・・自分もこうなりたい、これをしたい、これがほしい」と想っているところに
「あとは契約の判子を押すだけで、その未来像が手に入りますよ」と、そっと背中を押す。
そうすると、買ってもらえる。
5:大事なこと
いいものだと思うには、それをリアルに使っている自分を想像する。
朝起きてから寝るまで、それとどう関わるかを考える。
以前、他社に比べてイマイチだと思っていた生保の商品は、やはり提供元の見込みほど売れなかった。
会社の期末に無料オファーで宣伝広告費という経費を振りまいて見込み客リストという財産を作る。
期変わりしてそれを使って商売を行う。見込み客が大量にいる状態だから、稼ぎやすいし、資金が潤沢にあると身動きが取りやすい。
で、また決算前に同じように新しいリストを作るために散財する。税金は安くなる。
まぁ、こんなところ。
内容は粗い。
1:集客
代表的なのは無料オファー。無料で特典とか、そのジャンルの有名人のコメント動画なんかを配り歩く。
ここではメールアドレスを登録したら、そこに配信されるという方法でメールアドレスを集めて(見込み客)リストを作る。
販売のタイミングが一瞬(配信したら終わりとか)のものは、一定期間はリスト集めのために無料オファーを繰り返す。
ここ数年は第X話〜などのストーリー性の高いものが主流になっていて、客を飽きさせない工夫がなされている。
リアルな商売では初回無料の受験教材、フリーレントの不動産、スーパーの試食、カミソリの試供品の提供など。
販売タイミング等が違うが、本質的には「無料」という2文字で人目を引き、とにかく振り返ってもらうことが目的となっている。
2:繰り返し教育する
上記で触れた「ストーリー性の高いもの」をステップとよび、ステップ動画やステップメールで物語を流し、お客の意識をぐっと引き込み続ける。
お客の興味と関心を維持するのと同時に、その商品に対する有用性を説明し、その商品を使って素晴らしい将来を手に入れた姿をイメージさせるのが狙い。顧客教育ともいう。高倉健の映画の出口にサングラスとコートを置いておくと3倍売れたというが、それと同じ心理状態にする。
深夜のTVショッピングが大人気なのも同じ原理。ネット上で小分けにしたステップ動画ではなく、番組の中で一気に欲求を上昇させて即購入させる。
家に同じようなフライパンやDIYの工具がある方は引っかかりやすいので注意。
3:信用させるまで構成要素
挨拶と自己紹介。いきなり知らないおじさんが出てきて偉そうに喋っても買う気にならない。
共通の敵を認識させる。同じものを敵視しているというだけで共感度合いは上がる。意識させるものは物や人間ではなく、貧困や安月給、不自由な時間、横暴な妻、煩い姑などなんでも。いいスーツを着た男が「金持ちになりましょう」というよりも、「私も昔は貧乏で娘の誕生日にもケーキを買って上げるのがやっとだった工場勤務時代がありました。」というだけで、今貧乏な人はグッと惹きつけられる。
問題提起と解決。まずは感覚で解決させる。抜け毛が減った、目尻の皺がなくなった、表情が明るくなった、昔の服が着られるようになったなど。
貴方の問題を解決したことが有ります、私(この商品)にはそれができますというところを見せる。
多くに使われているのは使用者の声。健康食品の番組で使ってみた感想を述べない宣伝はないし、それを抜くと圧倒的に売れなくなる。
問題解決を理解させる。理屈で、こういう原理や理論、方法に基づいてやったという理解をさせる。なんとなく勢いだけで解決したのではなく、きちんとノウハウとして自分が実践できたり、製品として効果があるものなんだという実感を頭で理解させる。
ここには例えば学会の権威が出演して喋ったり、プロの職人が出て専門用語を解説しつつ喋ると効果的。
4:感動巨編!購入の大団円!全米でも全仏でも全日本でも、とにかく泣かせろ!
ここまでのセールスに付き合ってくれる人は、最初のリストの中からふるいにかけられた見込み客だと言える。
不動産屋で言うと、モデルルームの看板をちら見して他人が、マンションのデザーんコンセプトやデザイナーの思いに共感し、建築技術の話に感心し、セールスマンの「私も昔は借家だったが、今では家を出た娘達が実家として帰ってきてくれる場所が・・・」なんていうトークに聞き入っている状態。
酔っ払って気がでかくなってる人間をそそのかすのと同じ心理状態を、お酒を使わずに行うだけ。
自分はトークでそれをするのが得意だが、下手な人は教育し、信用させる段階でここまでの状態を作ること。
「ああ、本当にいいな・・・自分もこうなりたい、これをしたい、これがほしい」と想っているところに
「あとは契約の判子を押すだけで、その未来像が手に入りますよ」と、そっと背中を押す。
そうすると、買ってもらえる。
5:大事なこと
いいものだと思うには、それをリアルに使っている自分を想像する。
朝起きてから寝るまで、それとどう関わるかを考える。
以前、他社に比べてイマイチだと思っていた生保の商品は、やはり提供元の見込みほど売れなかった。
会社の期末に無料オファーで宣伝広告費という経費を振りまいて見込み客リストという財産を作る。
期変わりしてそれを使って商売を行う。見込み客が大量にいる状態だから、稼ぎやすいし、資金が潤沢にあると身動きが取りやすい。
で、また決算前に同じように新しいリストを作るために散財する。税金は安くなる。
まぁ、こんなところ。
近くの西友に行ったら、大声で話している客がいた。
やんちゃな若者グループかと思いあまり気にもとめていなかったが、近づいてみるとそうでもないようだ。
よくよく見ると40後半のおばさんと、20~30くらいのカップルDQNがケンカしていた。
おばさんは歳柄もなくすっぴんに派手な眼鏡にキャミソール、髪の毛をとさかみたい上向きにまとめてバレッタでまとめていた。
女はドン・キホーテで売ってるような安っぽいジャージ+サンダル、そしてもれなく金髪すっぴん。
男性は身長180くらいでがっちりしていてガタイがよく、坊主頭に日焼けして浅黒く、サングラス着用。白のタンクトップとハーフパンツ。
むきむきの腕と足には、残念ながらタトゥー、というより刺青。。
話を聞いていると、どちらかのカートがぶつかったみたいだ。
どちらかというとおばさんとDQN女子が熱くケンカをしているようだった。
おばさんもおばさんで、よくあんな刺青が入っているカップルとケンカをしたものだ。。
若いときDQNだったのか、もしくはメンタルの方なのかもしれない。おそらく後者。
カップル側の男性は最初は「はいはい、すみませんね。」といった態度だったのだが、途中から店全体に響きわたるような大きい声で怒鳴りだした。メンタルの破壊力はさすがだ。
とても悪くて汚い言葉だな、というのはわかったけど、私自身の語彙の中に入っていない言葉だったので覚えていない。
怖いのでやめてほしい。
そして、もう少し考えてほしい。
今朝、前を歩く女性を追い抜きざまに、「歩きスマホすんなボケが! バカが! 危ねーだろーがふざけんなボケが、バカが! クズが!」と罵るおっさんを目撃。
この時点ですでに10歩は女性よりも先に進んでいましたが、何回も何回も振り返っては「歩きスマホすんなボケが! バカが! 危ねーだろーがふざけんなボケが、バカが! クズが! バカか! バカが! ボケ! 何考えてやがるんだ! 田舎もんが! こっち来んな! バカが! 帰れ! シネ! バカが! 歩きながらスマホみんな! バーカ!」とずーっと罵っていて、挙げ句に通りすがりのビルの入り口に立つ警備員に詰め寄って「税金泥棒がこのアホが! バカが!」と吐き捨てていました。
夏の休暇中といった風情の、Tシャツ+短パン+キャップ+サングラス+サンダルで、身ぎれいでどれも品のいいもので、きれいに日に焼けていて、なんつーかある日突然おかしくなってしまうのか、加齢でおかしくなってしまうのか、恐ろしいことですね。
①特に混んでもいないのに、自分の次に並んでるやつが、自分の真後ろでバッティングしててウザい。
②ちょうど自分がパスタを買いたいタイミングで、パスタがぐちゃぐちゃになってる。
⑤ananが売り切れ。
⑥Tシャツとか、帽子とか、サングラスまで「あ、オーナーさんかな?」って思う。
一度、チカが俺のことを忘れた事があった。昼間、彼女が大学にいる時にメールを送ったんだが返事が素っ気ない、というか敬語だ。家に帰ってSkypeで話をしてみると、俺の名前は覚えてはいるんだが、FPSの同じクランのメンバーという以上の認識が無いらしい。チカじゃないんじゃ無いかなとも考えたが、FPSはチカしかやらないし、俺以外の学校生活の記憶とかチカのもので間違いない。今まで俺たちはこんな事があったんだよって説明すると
「ホントですか~!?私を騙そうとしてるんじゃ無いですか?」
と抜かしやがる。どうしたら信じてもらえるかなと思いを巡らせた。そういえば、エリの誕生日に文庫本用のブックカバーをあげた。その色と模様を伝えてみた。
「確かにそのブックカバー持ってます、鞄に入ってますけど、なんで知ってるんですか?」
彼女は明らかに怪訝そうな顔をした。
「私がテンさんに別人格の話をしたんですか?そんな話信じられない。」
俺に似せたテン人形をフェルトで作ってると言ってたのを思い出した。見せるのは恥ずかしいと言ってまだ見たことはなかったんだけど、
「その辺に人形無い?」
キョロキョロと周りを見渡すチカ
「!」
チカの左側を見た後、ものすごくビックリした顔でカメラを見る。
「なんでわかったんですか?そっちのSkypeにここまで映ってるんですか?」
と問いかけてくる。
「いやいやそんなことないよ」
なかなか信じてもらえない。俺の顔も見覚えあるような無いような感じだという。stickamで配信してた時やFPSの中では、俺は「上海」と名乗っていたんだが、その時と同じようにバンダナにサングラスをしてみたところ、
「え?ええ?えええええ…/// 上海さん?なんで上海さんがここにいるの?」
彼女は顔を真っ赤にして照れまくっていた。滅茶滅茶可愛かった。
「どういう事…なの?頭が混乱してきた。」
「いろいろ思い出してきた。テンちゃんごめんなさい。」
上海を見たショックで思い出したようだ。ちょっと複雑な気持ちだったけど、まあ思い出してもらえたので良しとしよう。しかし原因に思い当たるような事はないと言う。
翌日、また昼間にメールしてみた。また素っ気ない。え?いや、まさか。昨日全部思い出したじゃん。うーむ。帰ったらSkypeするようにお願いする。俺に関する記憶はないし、昨日Skypeした覚えもないと言う。
「こういうブックカバー持ってない?」
「なんで知ってるんですか?気味悪い」
「なんでわかったんですか?見えてるんですか?」
「その会話昨日したんだけど」
「全く記憶にないです」
「じゃあこれでどうかな」
「え?ええ?えええええ…/// 上海さん?なんで上海さんがここにいるの?」
彼女が頬を真っ赤に染めて答えた。可愛い。この反応自体は面白いのだが、昨日と全く同じ会話をするというのはだるい。原因はわからないままだったが、他の人格が関係しているのは間違いないだろう。普通こういう事起きないし。ミユキやタダシにも話してみるようにお願いして、その日はSkypeを切った。
さらに翌日、大学にいるチカにメールを送ったが、返事が素っ気ない。はー、またか。帰宅後Skypeをする。
「なんで知ってるんですか?」
「なんでわかるんですか?見えてるんですか?」
サングラスをかける
「え?ええ?えええええ…/// 上海さん?なんで上海さんがここにいるの?」
「サングラスに気をつけろとはこの事だったのか……」
「ん?どういう事?」
「記憶が飛ぶ事が時々あって色々と困るので、今日あった出来事とかをメモに書いて翌日に見直してるんです。今朝のメモに『サングラスに気をつけろ!!』と書いてあって、何の事かさっぱりわからなかったんだけど今わかった。」
「wwwwwwwww」
そのメモをSkype越しに見せてもらった。ノート1枚に色々と出来事が書いてあるが、余白部分に殴り書きでデカデカと「サングラスに気をつけろ!!」と確かに書いてある。
「それだけ書いてあっても絶対伝わらなくない?昨日のチカちゃんは何を思ってそのメモを残したんだろうね」
「いやこれはサングラスに気をつけろって事ですよ」
本人は納得してるようだった。そりゃ本人だもんな。
ミユキと話してみた。彼女が言うには他の人格が記憶を持っていったんじゃないか、とのこと。
「出来る人格もいれば出来ない人格もいるよ。僕らはそれぞれ役割を持って生まれてきてるから。僕には出来ない。」
「テンさんと付き合って欲しくないんだと思う」
「それなら無理矢理記憶を奪っても思い出したら意味ないし、そう思うなら話し合おうってその子に言っておいて」
とお願いした。
その晩、犯人がわかった。チカの人格の中に元彼大好きな子が一人居て、テンなんかと付き合うんじゃない、元彼と寄りを戻すんだ、という思いでチカから俺に関する記憶を奪ったらしい。ミユキが話し合って相手も納得してくれたので、もうこんな事はないだろうとの事だった。翌日からは記憶がなくなる事はなかった。原因解消してよかったけど、これはこれで面白かった。
まとめ
多重人格というのがある。この呼び方は俗称で、本来の病名は解離性同一性障害という。まさか自分が実際に目にすることになるとは思わなかった。解離の症状も人それぞれ異なるので、私が書いたことが多重人格の全てではないし、他の解離の人はまた違う症状が出ることも踏まえて読んで欲しい。それから、リアルバレを恐れて名前は全部変えるしところどころフェイクも入れとくのでご承知おきを。
彼女との出会いはネットだった。これまでにもウルティマオンラインというMMORPGで人生の一部を無駄に消費した事はあったが、その時のギルドのメンバーに誘われて始めたFPSも完全にはまってしまって、上手くもないのに毎晩午前2時3時までにゲームをしてたことがあった。一度は抜け出せたものの、仕事が一区切りついた時に始めたFPSで誘われるままクランに入ってしまい、数千時間をこのゲームに費やすことになった。彼女はそのクランの主力メンバーの妹だった。
彼女の名前はチカという。もちろんゲームの中ではハンドルネームを名乗っていた。クランではSkypeやmumbleで連絡を取り合っていたが、たまにおふざけでstickamで配信をすることがあった。stickamっていうのはツイキャスやニコ生みたいなもので、カメラを使って生配信ができる。当時ネットラジオをやったり某サイトでstickam配信してた俺は、バンダナにサングラスで顔出し配信してた。クランには酔っ払って顔出し配信するちょっと頭が残念な超イケメンがいて、俺と彼はstickamでもよく絡んでた。他のクランメンバーに顔出し要求したり、本名で雑談トークしたり、FPS以外でも仲良く遊んでいた。チカはその中の紅一点だった。
出会った時は大学一年生だった。その時の俺の年齢は内緒である。チカはとても恥ずかしがり屋で、顔出しを嫌がる姿がそれはもう可愛くて可愛くて、どんどんイジってるうちに完全に好きになってしまった。チカの方はというとstickamでの配信で俺のことを好きになっていてくれていたらしくて、その内二人きりでskypeすることが多くなり、惚れたのはれたの言うような話も出るようになり、リアルで会う前にskypeエッチするような関係になる。どうでもいいことだが、のイケメンくん、頭が残念じゃなかったら絶対に俺が惚れられることはなかったと思う、というくらい格好よかった。
なかなかリアルで会えなかったのは遠距離だったからだ。俺は東京、彼女は大阪、行こうと思えばすぐ行ける距離だけど、大阪まで行って日帰りももったい無いので泊まりの旅行日程を組むことになる。出会えない系サイトで障害があれば24hいつでもケータイに電話かかってきて障害対応しないといけない俺には色々と準備が必要だった。ノートPC買って環境作ったりとか。まあそんなことは読者の誰も興味ないと思うので置いといて、リアルで大阪まで会いに行ってちゃんと付き合おうということになった。この時は何も変わったことはなかった(変わったプレイはしたけど)。
今度は彼女が東京に来てくれることになった。池袋にある喫茶店で話をしていた時、彼女の携帯がなった。彼女は一瞬青ざめた顔をしてトイレに行った。しばらくして帰ってきたけど、なんか彼女の挙動が怪しい。とても挙動不審な感じだ。聞けば電話してきたのは元彼だという。色々聞いてもよく覚えてないというしとてつもなく怪しい。skypeしてる時に話は聞いていたのだが、元彼はよりを戻そうとよく電話をかけてくるらしい。それどころか、家に押しかけてきて窓をノックすることもあるようだし、場合によっては部屋に上げているようだ。なんだそりゃ?
元彼から電話がかかってくると逃げるようにトイレに行って、戻ってきたら挙動不審って明らかに怪しいし、元彼とまだそういう関係なんじゃないかと俺が疑うのも至極当然だと思う。これは気分が悪いことだとはっきり伝えると、彼女はこういった。
「今度ちゃんと説明するから。前に言った心の病気とかに関係することだから。」
まあ説明するというの事で一旦引き下がった。東京滞在は一泊だったのでその日の夜はエッチなことをするだけで聞くタイミングがなかった。後日Skypeで聞いてみた。
「元彼から電話かかってきたときのこと、こないだ説明するって言ってたけど説明してもらっていいかな」
ここで予期しない返答が返ってきた。
「言いにくいんだけど、実は私の中に別の人格がいて、元彼への返事はその子がしてるからよく知らない」
返事を要約するとこんな感じだった。彼女は解離性同一性障害という病気で、俺が普段話しているチカとは別にミユキという人格がいる。元彼にチカが対応すると寄りを戻そうだの何だのとしつこい話の繰り返しになるので、ミユキが代わりに対応して元彼を諭しているというだ。いやいやいやいや、そんなこと言われてもいきなり全部は信じられないし、実はそのミユキが元彼といちゃいちゃしてるんじゃないのとか、全部作り話で元彼とまだ続いてるんじゃないかとか、そんな事を考えたりした。結果から言うとそんなことは全然なく、彼女はまったく嘘をついていなかった。ただ秘密にしていただけだ。ミユキの他にもまだ人格がいるということを。
まとめ用
長椅子の三人座れる場所の真ん中にサングラスを掛けて黒い帽子に黒いシャツに黒いズボンに黒い靴の前身黒尽くめのおじいちゃんが腕を組んで大股を開いて一人座っていた。
すませんねという感じで手刀をかざしながら開いていた隣りに座ると、いきなり足をダンダン踏み鳴らし手をブンブン振り回して大激怒。
あっけにとられていると立ち上がりこちらを指差して日本語に聞こえない言葉で叫んでる。
何だったんだろと思いつつも、気を取り直してタブレットで読書開始。
二駅くらい経過したら、またそのおじいちゃんが帰ってきて目の前でこちらを指差して日本語には聞こえない言葉で罵って今度は降りていった。
一体何だったんだろう、もしかして呪われた?
同じ路線で、別の時間帯に三人座れるスペースの真ん中が空いてたので座ると先に座っていたサラリーマン風スーツ姿の身なりの良いおじいちゃんがこちらに向いて。
「すまんが、どこかに移動してくれ」とおっしゃる。
え?と思って「なんで?」と聞き返すと「嫌だから」とのこと。
気味が悪いので、別の場所に移動して座ってそっと覗き見ると今度は制服姿のJKがそこに座った。
また移動してくれと言うのかと思うと、今度はなんだかそわそわしだして懐からスマホを取り出して忙しくなにやらタッチしまくっていた。
あれもいったいなんだったんだろう。
この二人のおじいちゃんにはその後遭遇していません。
世の中なんのためにサングラスがあると思う?
以下の内容を某出会い系サイトの日記機能で書いたら、運営に削除されてしまったため転載する。
※「つぶやき」とはサイト内でのツイッターみたいな短文メッセージ機能のことです
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つぶやきで見かける最近気になっているオジサンをダイジェストで。
なぜか出会い系サイトのつぶやきで時事問題へのコメントしかしてないオジサン。
そういうのはFacebook かTwitterでお願いします。
もはや伝統芸。
愛憎は紙一重なんですね。
ネットから拾ってきた画像に、ポエム(というかダジャレらしきもの)をコラージュして投稿してるオジサン。
時々個人宛のメッセージがコラージュされてるんですが、そういうのはサイメでお願いします。
【朝勃ちオジサン】
朝勃ちしたことをわざわざ報告してるオジサン。
元気そうでなによりです。
高速で運転中はさすがにやめてください。
光に弱いのかな。
【逆光オジサン】
逆光で写ってる人も多いですよね。
やっぱり、光に弱いのかな。
【銃口オジサン】
完全に威嚇してますよね。
近寄らないようにしましょう。
カラオケ屋にいけ。
【音符オジサン】
スポンサーとか気にしないでいい一般人が、業界人気取りするのはやめてください。
というか、フォトコンってなんであんなに平均年齢が高いんでしょうか。
STOP 少子高齢化。
ある日、たまにお世話になってるBさんからシステム構築の相談を受けた。知り合いの使ってるシステムが拡張できなくて困っている、知人に会わせるから詳しく聞いて欲しい、という事だった。このお客さんというのは過去にツーショットダイアルでしこたま儲けたらしく、金は持ってるという話だった。そういえば前に、自社でやってる出会い系サイトが重くてしょうがないんだけど助けて欲しいって相談を受けた事がある。第一世代iMacで構築してたらしく、ちょっとカブれたシステム会社にあたっちゃったんだなと思ってた。その時はまとまった時間が取れなくて手伝えなかったんだ。俺はMacは好きだけど、当時仕事ではIAサーバーにSAN繋いでOracleでDB構築とかしてたので、Mac+FileMakerでWebアプリ作ってるって聞いてひっくり返った覚えがある。
K県にあるオフィスへいった。担当者Hさんとはすぐ話が出来たが、オーナーのWさんは渋滞に巻き込まれて1時間ほど遅れて来た。Bさんからは「見た目は思いっきりヤクザだけどいい人だから」と言われていたけど、サングラスでもかけて無い限り普通に人の良さそうな叔父さんだった。日本語は上手。アクセントは中国訛りだけど、システムのことがよくわからないHさんよりよっぽど話が通じる。
内容は「コミュニティサイト」、つまり「出会い系サイト」だと言う。会員数は1万人。有料サイトで1万人はかなり凄いはず。ガラケーの待ち受け画像サイトとか手伝ってた時には、内部関係者とか無理矢理登録させて盛りに盛って5千人も行けばいい方だった。思わず口に出た「え?1万人ですか!?凄いですね」 。WさんとHさんは何故か目を合わせて苦笑いしてる。ハードウェア構成は1万人にしてはちょっとショボイかなと思ったけど、hpのDL380とMSA500の構成を打診してみた。一式200万〜くらいだけど向こうにひっくり返られて、今は数万円の自作PCでやってるって事だった。まあハードで儲ける気はないからいいけど。
出会い系のシステム構築し始めて、一番話が噛み合わなかったのが会員インポート機能だ。現行システムからの移行に使うという。そんな一回しか使わない機能、手動でコンバートするからこの機能外させてくれって何度も言ったんだがどうもこの機能にこだわる。むしろこの機能がキモだとまで言う。あ、だんだんわかってきたぞ。
こいつは有料会員が1万人もいるような優良サイトではなくて、名簿屋から買った会員情報を流しこんで会員数万人に仕立てあげるシステムだ!。俺は金に成るならマルチの管理システムでもなんでも作ったるわと思ってたからやるけど。現行サイトは女性会員として登録しても男性会員から検索できない。これは客がテストのために女性として登録してクレームをつけてくることがあるから、検索できるようにして欲しいと言われた。出会えなかったら客が残らないんじゃないですか?って聞いたら、あまり出会わせないんだと。実会員同士が連絡を取っちゃったら直メールでやりとりしてポイント消費しないから、出会えないのがいいんだと。なるほど、ワルだね!
程なくして(すったもんだあったけど)システムが完成して、同一システムで見た目だけ変えたものをいくつか作らされた。有料出会いサイト、無料の客寄せサイト、そもそも出会いとして機能してないDM送信サイトがあった。有料出会いサイトの売上は、うまくいってるサイトでも月間数十万程度なんだが、1サイトだけずば抜けて売上の高いサイトがあった。毎月コンスタントに500-600万は売り上げて、多い時は1000万を軽く超える。こんなことなら売上のパーセンテージで保守料貰えばよかったなあ。
一体どうしてこのサイトだけこんなに売上があるのかと、ちょっとサイトのメールやりとりを覗き見して青ざめた。こいつらもう出会いなんて全然エサにしてない、初めから「あなたに1000万円当たりました。振込の手続きをするので合言葉'XXXX'を送信してください」などと言ってポイントを消費させてるだけだった。この頃はまだ男性向けが圧倒多数だった気がする。後に女性向けにジャニーズを騙ったり、占いサイトと称して幸福に成るための合言葉を連投させたり、そのうちエスカレートして金の単位は億になり、あからさまに「手続きのために○○円分ポイントを購入してください」という通知になっていく。
このシステムは思いつかなかった。実はガラケーの待ち受け画像サイトやってた時もそうなんだけど、俺は基本的にケチなので「こんなのに金払う奴がいるか?いるわけねーだろ」と思ってしまう。こんなのに引っかかるやつがいるなんて信じられないのでビジネスにしようなんて思いもよらない。引っかかる人っていうのは気の毒に成るくらい頭が気の毒な人なので、「本当に振り込んでいただけるのでしょうか。子供のDSも売ってポイント買いました。振り込まれないともう本当に終わりです。」などと書き込んでいる。胸が痛んだ。このやり方は客を殺すので長続きしない。広告打つにもカネがかかるし、太客をうまく転がしてる方が効率はいいと思う。
Wさんの携帯番号末尾は0001、車のナンバーも・・・1。さすが縁起を重んじる中国人。この番号とるのにいくらかかるんだろうなあ。
トリツカレ男を読んだ。すごくあたたかな内容の小説だった。大人の童話。短いのに充実感で胸がいっぱいです。
この小説はなんといっても、トリツカレ男ことジュゼッペの人となりが愛おしい。
ある一つのことに馬鹿みたいに熱中して、どんなことでもプロ顔負けの練度にまで達してしまうジュゼッペ。取り憑かれる事柄はどれもこれも奇想天外で、例えばオペラに、次には三段跳びに、その次には探偵ごっこに熱を上げてしまう。熱中する切っ掛けも馬鹿げていて、オペラならラジオで下手な芝居を聞いたから始まったのだし、三段跳びはバッタを見てたら突然衝き動かされてしまったのだという。
その上、どれもこれも違う熱中対象に出会ってしまうと、ぱたりとやめてしまう。三段跳びでは世界新記録を叩きだして全国大会まで駒を進めていたのに、大会当日になって探偵に取り憑かれてしまっていた。せっかく応援に駆けつけたのに、町の人々はまたかと苦笑することしかできない。
この取り憑かれは本人の意思に関係なく発生するようで、時と場合によっては周りの人がひどく迷惑することになる。オペラの時はところかまわず歌うもんだから周りの人は騒音に悩まされてしまうし、なぞなぞに取り憑かれてしまった時なんて、働いているレストランで客に謎かけをするもんだからものすごく疎まれてしまった。
取り憑かれは節操が無い。語学学習に熱中し、潮干狩りに熱中し、昆虫採集に熱中し、競歩に熱中する。使いもしないサングラスを収集し、誰も見たことがないくらい大きな雪だるま作りに性を出し、つなわたりを極めようとしてしまう。
代わる代わる、ある一つの物事にブレーキが壊れてしまった自転車のように突き進むもんだから、町の人は優しく呆れながらジュゼッペのことをトリツカレ男と呼んでいるのだ。
そんな素敵な素敵な彼がとある女性に取り憑かれてしまうのが本作なんだけど、火を見るより明らかな恋心がとても微笑ましい。相棒の人語を操るハツカネズミも皮肉屋だけど可愛らしい。物語の重要人物にあるタタン先生のエピソードでは思わず目頭が熱くなってしまった。
みんながみんな真っ直ぐで、お馬鹿で、一生懸命なのだ。最後まで読んで、この物語をぎゅっと両腕で抱きしめてあげたいような心地にさせられた。
私は40代の主婦。子供が三人いて長男は就職、あとの二人は高校生。共働きだけど、それでもたりないから私はバイトを二つ掛け持ち。へとへとの毎日。一方で隣に住む同い年ぐらいの女は無職で毎日楽しそう。娘も無職みたい。生活費をどうしてるかは謎だけど・・・。一つ目のバイトが終わって一時帰宅する際、無職の母娘がお出かけ。サングラスなんかして服も高そう。「なんなのこいつら」赤の他人なのに腹が立ってしまう。主人に話すと「もっと上をみろよ。無職に憧れてどうする」と一喝。もしかしたら嫉妬してるのかも。無職でもお金はある、世間体なんか眼中になく母娘遊んで生きてる姿に汗水働く自分がみじめに思えてしまう・・・。
バイト先の先輩は「私はお金があっても働く。張り合いが欲しいし」と。確かに働いていれば人間関係も広がるし、社会的立場も出来る。無職の母娘達にはないものを私は持っている。近所の目を気にしてコソコソ出かけなくてもいい。それに長い目で見たら隣の女たちも今の暮らしを維持できないだろう・・・。