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2019-06-22

独断偏見で選ぶ、動物を使った心理学に関心のある学生に勧める書籍30選

動物心理学」は動物学習、知覚、認知生理機構といった諸形質の放散と収斂の原理過程の解明を目指す心理学の一領域である

心理学全体の中ではマイナーではあるが、国内研究者の集まりである動物心理学会」は、実は数少ない戦前から続く (1933年発足) 学会であったりもする (ただし、悲しいことに、動物心理学が学べる大学は減り続けている)。

だが、動物心理学を学びたいと思った学生が、何から手を取ればいいのか、あまり紹介の記事が世に出回ってない気がした。そこで、独断偏見で、オススメ書籍を挙げてみた。番号はオススメ順とかではなく、特に意味はない。気になったものを読めば良いと思う。

(1) 動物たちは何を考えている? -動物心理学の挑戦- (技術評論社)

藤田 和生 (著, 編集), 日本動物心理学会 (監修)

日本動物心理学の主だった研究者たちが、動物心理学代表的研究について平易に語った本

(2) パピーニの比較心理学―行動の進化と発達 (北大路書房)

マウリシオ・R. パピーニ (著)

日本語で鈍器のような大きさでまとまっているのはこれくらいか

(3) 鳥能力―小さな頭に秘められた驚異の能力 (化学同人)

渡辺 茂 (著)

鳥類の行動とその神経基盤について解説した本

筆致が軽やかで、ベッドの上で寝転がりながら読んでも十分に理解できる。書名通り鳥限定であるが、名著である

(4) ハトがわかればヒトもわかる―比較認知科学への招待― (共立出版)

渡辺 茂 (著),

同著者がハト比較認知科学研究に特化して書いた本

心理学ではハト伝統的によく使われる。

(5) ソロモン指輪動物行動学入門 (早川書房)

コンラート ローレンツ (著)

動物行動学の創始者ローレンツいか動物と向き合い、その行動を観察していたのかを記したエッセイ

ローレンツ論文は難解で読みづらいことで有名だが、一般向けの著書は対照的に驚くほどとっつきやす

(6) タコの心身問題――頭足類から考える意識起源 (みすず書房)

ピーター・ゴドフリー=スミス (著)

哲学者である著者がダイビングタコイカと接することを通じて彼らの生き方

タコとて侮るなかれ。動物心理学を志す者が覚えていてほしい動物との向き合い方がぎっしり詰まった一冊である

(7) 動物心理学史―ダーウィンから行動主義まで (誠信書房)

R. ボークス (著)

動物心理学が、いかなる過程独立した分野として成立したのかを述べた本

傑作である絶版なので図書館で探そう

(8) 種の起源 (光文社古典新訳文庫)

ダーウィン (著)

言わずと知れたダーウィン古典である。いつ読んでも何かしら発見があるもので、それが古典古典である所以なのだ

余談だが、動物行動学の論文ダーウィンが扱った問題を再び取り上げるときは “Charles Darwin once said…” という殺し文句で始めることがある。

(9) 遺伝子から解き明かす脳の不思議世界 (一色出版)

滋野修一 (著), 野村真 (著), 村上安則 (著)

「脳」の起源と、その発生、さらには脊椎動物の脳のデザインいかに生じたのかを、ホヤから霊長類研究者まで多彩な研究者が論じた本

図や動画が手に入るURLQRコードがついてくる嬉しいおまけつき

(10) 感覚器の進化―原始動からヒトへ水中から陸上 (ブルーバックス新書)

岩堀 修明 (著)

はいかにして出来上がったのか?感覚器 (視覚聴覚、触覚、嗅覚、味覚) が現生の形になった進化道筋解説した本

(11) 生物から見た世界 (岩波文庫)

ユクスキュル (著), クリサート (著)

比較生理学の祖、ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが豊かな想像力動物生理学的機序からその「環世界」について語った本

名著中の名著である

(12) 動物環境と内的世界 (みすず書房)

ヤーコプ・V・ユクスキュル

同著者が、生物の生きる、その固有な世界像について、当時の解剖学的知見と合わせてより詳しく解説した本

(13) あなたのなかのサル霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源 (早川書房)

フランス・ドゥ・ヴァール (著)

チンパンジー研究者大家、ドゥ・ヴァールの一般向けの著書

ドゥ・ヴァールはかなり擬人主義的な研究者で、研究者によって評価が真っ二つに分かれる。動物心理学一枚岩ではない。氏の著作同意するかどうかは、自分をどのような立脚点に置きたいのかをはっきりさせる意味でも一度は目を通すと良いだろう。

(14) 心の先史時代 (青土社)

ティーヴン ミズン (著)

人間の心はいかにまれたか?スティーヴン・ミズンは「元は個別用途進化させた認知機能が、文脈を問わず適用できるようになった」認知流動性により、高度に柔軟な我々の心が生じたと考える

内容は既にやや古いが、独創的な論考の面白さは色褪せない

(15) 行動理論への招待 (大修館書店)

佐藤 方哉 (著)

行動主義心理学エッセンスが詰まった本。絶版なので図書館で探そう。

「行動主義」的なもの見方は、認知研究では棄却すべき対立仮説として扱われることが多い。しかし、実際にはその対立仮説は多くの場合単なる誤解であり、藁人形を叩いているに過ぎない。

(16) 認知心理学有斐閣ニューリベラルアーツ

箱田 裕司 , 都築 誉史 他

比較認知科学は、動物心理学の中でも、動物認知機能を種間で比較し、その種差や共通性を描出する分野である比較認知科学実験では概念手続き認知心理学のものを援用することが多い

従って、認知心理学についてよく知るのが重要なのは至極当然なのだ

(17) キャンベル生物学(エッセンシャル版)

池内 昌彦 (監修, 翻訳), 伊藤 元己 (監修, 翻訳), 箸本 春樹 (監修, 翻訳), 道上 達男 (監修, 翻訳)

今日科学の分野間の壁はますます小さくなり、生物学と動物心理学をことさら区別する必要性も薄くなりつつある。

とはいえ原書版は鈍器のように重たいので、エッセンシャル版の方が挫折しないと思われる。

(18) カールソン神経科学

泰羅 雅登 (監修, 翻訳), 中村 克樹 (監修, 翻訳)

同様の理由で、自身神経科学を取り入れるか別に神経科学についてもどこかで通っておいた方が良いかと思われる。

そもそも、「動物心理学に固有」な方法論というのは現代にはなく、近隣領域連続的なつながりを持って成立しているのだ。

(19) 流れを読む心理学史 (有斐閣アルマ)

サトウ タツヤ (著), 高砂 美樹 (著)

心理学の成り立ちに関して、コンパクトかつしっかりまとまった本

歴史を学ぶと、どこかで役に立つ。物理学者エルヴィン・シュレディンガー言葉を引いておこう。

歴史は, あらゆる学問の中で最も基本的ものである。なぜなら、人間の持つ知識には、その成立条件や解決してきた問題や, 果たすべき機能が忘れ去られた場合, その学問的意義を失わないもの存在しないかである

サンキューシュレディンガー

(20) 視覚科学 (勁草書房)

横澤 一彦 (著)

別に動物研究の本ではないが、視覚についてよくまとまった本

視覚に興味があるなら、読んでおいて損はない。

(21) メイザー学習と行動 (二瓶社)

ジェームズ・E. メイザー (著), James E. Mazur (原著), 磯 博行 (翻訳), 坂上 貴之 (翻訳), 川合 伸幸 (翻訳)

学習完全に理解したマンになりたい人が必ず読む本。学習完全に理解したマンになりたいなら読もう。

次に読む本としては『オペラント心理学入門―行動分析への道』も良い本である

(22) 古典的条件づけの理論―パヴロフから連合学習研究最先端まで

入門レベルでは「犬とベルと唾液」くらいにしか教わらない古典的条件づけがいかに奥深く、理論的な探求に富んだ領域なのかが概観できる。例えるなら魔術書である

(23) 感じる脳 情動感情脳科学 よみがえるスピノザ (ダイヤモンド社)

アントニオ・R・ダマシオ (著), 田中 三彦 (翻訳)

これも動物研究者の本ではないが、ダマシオは身体性を重視する立場認知神経科学の方向を作った一人だ。

ダマシオは多作で、『デカルトの誤り』『自己が心にやってくる』など、他の著書も面白い。

(24) 盲目時計職人 (早川書房)

リチャード・ドーキンス (著)

進化学流布の急先鋒ドーキンス一般向け書籍。同氏がスリリングな筆致で進化について語る。

利己的な遺伝子』の方が有名だが、オシャレさでは『盲目時計職人』の方が上だ。

(25) 脳の中の幽霊 (角川書店)

V・S・ラマチャンドラン (著), サンドラブレイクスリー (著)

これの動物研究者ではなく、ヒトの神経科学者の本であるが、大変面白逸話がたくさん載っているので挙げた。

続編に『脳の中の幽霊再び』『脳の中の天使』も出ていて、どれも楽しく読める

(26) 鳥たちの驚異的な感覚世界 (河出書房新社)

ティムバークヘッド (著), 沼尻 由起子 (翻訳)

鳥にも我々と同じように目・耳が二つ、舌が一つ、皮膚には触覚受容器が備わっている。しかし、世界の見え方はまるで違うことがわかっている。彼らの感覚世界について、鳥類学者一般向けに語った本

(27) 実は猫よりすごく賢い鳥の頭脳 (エクスナレッジ)

イサンエメリー (著), 渡辺 智 (翻訳)

鳥の代表的認知研究について、各項目2p程度でまとまった入門書。どんな研究が、どのような方法で行われているのか、ざっと知るにはぴったりである

ちょっと邦題間抜けな感じがするが、原題は "Bird Brain: An Exploration of Avian Intelligenceである

(28) 脳科学と心の進化 (岩波書店)

渡辺 茂 (著), 小嶋 祥三 (著)

生物という視点から「心」がどのように形成されたのかを解説した本

まとめ方が独特だが、面白いことには間違いない

(29) 「つながり」の進化生物

岡ノ谷 一夫 (著)

動物コミュニケーションはヒトの「人間らしさ」について何を語るか?

元が高校生向けの連続講義であったらしく、大学生なら誰でも読める。

おまけ

(30) ご冗談でしょうファインマンさん (岩波書店)

リチャード P. ファインマン

ノーベル物理学賞を授賞した天才物理学者ファインマン好奇心に満ちた生涯について書かれた伝記

読めばきっと、未知への興奮と探究心、そして科学への憧憬が刺激されるに違いない

2019-06-16

anond:20190616182030

東京医科大学一箇所以外は証明されてませんね?

フェミどもは点数傾向がーとか憶測で叩いてたみたいだけど。

2019-06-10

anond:20190610132642

对增田我想问个问题

今天星期一、为什么你怎么活泼呢?

星期一的话一般的上班族很忙,没有时间上网不了。对我来说、因为今天身体不好在家休息、所以我在床上可以看增田。我内衣里面漏大便了。我要一个内裤。

2019-06-04

anond:20190604091044

就活労働もできる。妻、子、親といった負債が無い。

借金もあるとは言ってない。

借金はともかく、「妻、子、(親)」がないのはKKOKKOたる所以の一つだが。

これを「負債」と言ってる時点で何も分かってないのは明らか。

2019-06-03

俺がメンタルメンテナンスをしている間に周りは歩き続けてる

1週間のうち半分は体が重いし、頑張らない時間を取らないととてもじゃないけど生きていけない。

三歩進んで二歩下がるみたいな生活をしてる間に周りは五歩進んでる。この差は何?個体差

世の中の人々ってもしかして最近メンタルやばいから頑張りすぎないようにしようって調整したりしない?それとも短時間回復する魔法でもあるの?仙豆持ってたりする?

飲み会とかで回復してんのかな……。楽しいかどうかはともかくとしてもライフゲージは減るわ。

『働かざるもの食うべからず』とは言うけれど、『働けないもの』も食うべからずなのか?心をすり減らしながらでも仕事ができれば働けるものとみなされるのか?

一生のうち一度でもメンタルが危うくなるとガラスを扱うように生きていかなければならなくなるように感じる。

心のメンテナンスを怠って研究室行けなくなって大学院中退たからまたあんな風になるのが怖すぎるんだよな。

世の中は中退したり働いてないやつを積極的に雇わない。そういう奴が手に職をつけるにはそのデメリットを上回るだけの技術を身に着けるべきなんだろうけど、その過程でまたメンタルが危うくなる。堂々巡りだ。中退無職になるやつはそうなる所以が必ずある。生物として生存に適してなさすぎる。

きっと俺も「不良品」。俺のような弱者心理理解しないままあんな発現できる人間がその発言金もらってんだもんな。クソみたいな世の中。

2019-05-28

anond:20190528115854

猫と花が違うという感性所以説明することを求めるのが「植物はいいのか?」という質問意図じゃないのか?

そのうえで自分感性と向き合った結果の説明として「無痛であるからかわいそうではない」、と言うのは別に理屈破綻していないのでは?

2019-05-27

anond:20190527000111

どんなにわかり易い文章を書いても、ことごとく読み間違える。

それがバカバカたる所以だ。

2019-05-08

窓際族に成った

席替えして窓際になっただけだけど

令和の日差しが暖かくて眠くなっちゃうなりぃ・・・

 

くっ、これが窓際族窓際族たる所以

こうやってやる気を削いでいくんだな?

 

夏はヤバそう

2019-05-06

anond:20190505203637

お前バカだろ。

その「コレクトじゃない」って決定を、ポリコレ狂信者一方的かつ独善的に決めてるのがポリコレが「棒」と言われる所以なんだよ

2019-04-28

アベンジャーズ END GAME は最高と最悪が同居してて辛い。

タイトルから察せる通り、以下はMCU作品群(特にエンドゲーム)の重大なネタバレを含むので、自己責任で読んでくれ。

まず始めに言っておくと、この記事通りすがり他人のクソデカ感情を吐き出すために書いたお気持ちブログであることを承知の上で読んでほしい。

暇でもなんでもいい、別に誰一人として読まれなくてもぜんぜん構わないけど、自分一人で抱えるには大きすぎる感情ジェットコースター体験した私が気持ちを整理するためのもので、読み終わった後に胸くそ悪くなったとか、そんなどうでも良いことで喚くなとかいう苦情は受け付けてない。

私が私のために書く私の気持ちを整理するお気持ちブログだ。ここまでで、なんだコイツと思ったヤツは悪いが帰ってほしい。












まず始めに言うと、このたび2019/04/26(日本公開)の「アベンジャーズ エンドゲーム」は最高の映画だった。

私は前作「インフィニティー・ウォー」を劇場で見てから「エンドゲーム」が公開されるこの日を、ずっと待ち遠しにしてきた。と同時に、死刑宣告を言い渡される日だと思ってきた。

そこについての詳しい話しは後ほどとして、弊推しキャプテン・アメリカだ。ここからは8割かれの話しになるので、それを念頭に置いて読んでほしい。


上映が始まり、私はすぐにこう思った。

最高だ。

キャプテン・アメリカカットはかなり多い方だと言って良いし、何よりその美しい顔面が際立つシーンが多くて終始動悸が止まらなかった。

登場初っぱなの髭を剃り終わったシーンなんかは大変興奮した。鏡越しに送られる目線にゾクゾクした。青い瞳が堪らなく美しかった。

過去に跳んだ先で、「アメリカの尻」と揶揄され腰からヒップラインがドアップになって私が失神しそうになったり、宿敵のフリをするために「Heil HYDRA」と言って見せたり(!)、タイミング悪く過去自分VS.現在自分の凄まじい戦闘を繰り広げたり。

最終決戦なんかムジョルニアを使って(持てたの!知ってた!!でも公式でやると思ってなかった!!)、盾とのコラボ技を披露して無双するシーンなんかもあって、私は終始死にそうだった。



公式で見られないだろうから二次創作に期待していたアレやソレがすべて公式で起こった。

何を言っているかからないだろうが私にも未だによくわからない。公式が最大手だった。

上映中、頭に過ぎるのは命日の二文字だけで、あまり怒濤の展開に呆然スクリーンを見守るしかなかった。

こんなにも美しくもたくましい推しの姿をこんな大画面で見てしまって良いんだろうか。私は明日死ぬんじゃないだろうか。

決戦が終わったとき、私は本当にそう思ってたし、うぉーがしびってあれこれの解消し切れてない部分も、これなら許せそうだと思った。

まりにも美しい終わりに涙すら出そうになった。













そう思ったこの瞬間の私をぶん殴ってやりたい。











私の地獄は、このおおよそ2時間半が終わり、あとはちょっとしたエピローグと、長い長いエンドロールだけだろうというタイミングで始まった。


彼は“キャプテン・アメリカ”の仕事として最後の後始末を受け持った。それはインフィニティー・ストーン過去へ戻す仕事だ。

なるほど、それは重要だな。

このときまだ、呑気にも私はそう思っていた。今すぐそこで見るのを辞めろ。


バナー博士が「五秒経ったら彼を時空から連れ戻す」と言った。

しかし、装置作動させても彼は戻ってこない。訝しんで、彼を見つけて。

彼は年老いて戻ってきていた。近くのベンチに座って。だから帰還に気付かなかった。

「もう自分人生を歩んでも良いんじゃないかと思った」彼がそういった。



目の前が真っ暗になった。




自分人生を歩むこと自体が悪いことではない。それは私が何処かで迎える彼のハッピーエンドだと思っていたから。

しかし、そうじゃない。そうじゃないんだ。

自分人生を歩む”と言っていいのは、戻ってきて、この先の未来を生きての話しではないのか?


なんで?

どうして?


まりの動揺に震えが止まらない。


彼が過去をやり直して戻ったと言うことは、“キャプテン・アメリカ”として行った任務を、石を返した時点で完遂したと自己判断放棄して、過去改竄して戻ってきたということだ。

MCUが何処までマルチバース採用していて、タイムトラベルによる世界分岐パラレルワールドを取り扱っているのかはわからない。

あの正規世界線の歴史が変わったわけではないのかも知れない。

それでも、だ。


吐き気すらも覚えた。

散々、タイムトラベル過去を変えるコトは禁忌であるという下地を本作で作った上での、コレ。


キャプテン・アメリカというキャラクター馬鹿にされているのかと思った。

頑固で考え方が古いかも知れないが、高潔なる精神の持ち主ではなかったのか。

自分幸せになるために歴史を書き換えるような、そんな軽率人間であったのか?


彼の信念は何処に行ってしまったんだろう? 呆然としてしまった。


私の知識はまだまだ浅い方だ。アメコミという沼はあまりに深すぎて年浅い私にはまだまだ知らないことの方が多いだろう。

それでも、複数媒体から感じ取った「キャプテン・アメリカ」の信念と、今回の彼の行動はあまりにかけ離れていたと思う。


彼は、犠牲を尊んで、彼らのためにも前を向いて歩くタイプ人間ではなかったのか?


キャラクター根本が死んだと思った。

今までのMCUでの彼の扱いは、キャラ解釈の違いで殺されるかと思ったシーンが幾度もあった。(それもすべてエンドゲーム監督作品だ)

それもコレも今日で終わりだと思った。そのはずだった。「シビル・ウォー」からずっと抱えてきたモヤモヤ解放されると思っていた。

まさか最後最後で私が彼を好きになった信念そのものをたたき折られるとは思ってなかった。



この事実認識した途端に、私は堪らなくトニー・スタークに嫉妬した。

怒りを感じたと言っても良い。但しこちらは、制作陣に対して、だが。



かにトニーの最後は、ハッピーエンドではなかったかもしれない。

それでも、彼は誰にも害のない形で己の幸せ享受した上で、自己の“ヒーローである信念”を貫き通して死んだのだ。

誰にも疑いようのない唯一無二の英雄となったのだ。




それに比べて、彼は、スティーブは?

制作陣の都合で言いように改変を繰り返されて、彼のズタズタになった信念を、きっとこの最後で修復してくれるんだと思った。

そうじゃなかった。作品を丸く収めるために良いように使われただけだった。何一つ変わらないどころか、より最悪の形で悪化した。

彼だけではない、ソーだって、前三作で作られてきた彼をすべて壊して何事もなかったように進んだ。

スティーブよりは違和感は少なかったかも知れないが、何故このタイミングで、と言う気持ちが拭えなかった。


ツイッターでは英雄一般人となって自己幸せを歩んだ作品だとか、脱マッチョイズムだとか言われてたけど。


からなんだ?


それって既存キャラクターの基盤をぶち壊しにしてまで展開してイイモノなのか? しなければいけないものなのか?

仮にやるとしてもこの集大成とも言える全員揃う映画でやるべきコトではないんじゃないだろうか。

今までの下地嘲笑っているようなものじゃないか

本当に、今も怒りで視界が赤くなる。



この映画は巨大なトニー・スターク賛美のための墓場となったのだ。


彼だけが己の正義を貫き通した。そして死んだ。

トニー・スタークを恨むモノは誰もいない。

これほどまでにキャラクター理解され、制作陣に愛されていた。

本当に本当に妬みで爆発しそうなほどだった。







それなのにトニー派の連中はスティーブを薄情者だといって責める。

スティーブの劇中での言動推しの私でもフォロー仕切れないところがある(だからといって全面的にトニーを擁護も全く出来ないが)。

からそれ自体は、特に訂正しようとか思わない。どんな思惑に巻き込まれて信念がたたき折られたとしても、それは“現実”(そと)のはなしであって、“MCU世界”(なか)には関係ないはなしだから

それはまるっと彼の罪なのだ

それでも。









心底羨ましいよ。

脳の神経がすり切れそうなほど羨ましい。






推しは美しいまま死んで、尚且つ責める相手がいるんだから


苛々モヤモヤしても作中に怒りをぶつけられる相手いるから。

自分の中でもさぞ納得がしやすかっただろう。


なんで、彼ら彼女らはこんなにも恵まれていて、私はこんなにも苦しんでいるんだろう。


私は作中に責めることの出来る人間などいない。あえて言うならキャプテン・アメリカ本人だが、自分推しを悪意的に見るほど苦痛ことなどない。

悪人悪人である所以を好きになったというなら、また話しは違うだろうが、生憎私が好きになったのはヒーローの彼なのだ

多少の欠点の他に、悪意的に捉えられるところなど、少ないはずなんだ、本来なら。

彼はヒーローだった、はずなのだ。はずなのに。








ヒーローとは、なんなのだろう。


「エンドゲーム」を見てから、一晩経った今でもずっと脳内をこの言葉が占めている。

私に過去に戻る力があるなら今からでも「ウィンター・ソルジャー」の撮影まで戻ってあの監督を始末してしまいたい。

いっそのことBIG3全員殺してほしかった。





彼の、キャプテン・アメリカのこのエンディングは、「エンドゲーム」で一区切り(実際は次作スパイダーマン区切りだが)着くMCUという作品群を丸く収め、また次のフェーズ4に繋げるためには必要で、全体的に見れば“正解”であり、納得のいくモノだったのかも知れない。他人様の感想を読んでいて、そういう気持ちに全く為らないという訳ではない。

でも、理解が出来たからといって、納得が出来るからといって、許容できる訳ではないのだ。


だって彼は、すべての人を置き去りにして、己の幸せに走ったあの男は、もはやヒーローではないのだから

それは、私の好きになった彼ではないのだ。

信念を貫くことを辞めた人間は、大体にしてこう言われる。

「昔とは別人だ」

MCU世界では彼にそうなる資格があると思っている人間が多かった。だからこそ中の世界では受け入れられたんだろうが、確かに人は変わってしまっているのだ。

別人なのだ







私はそれが受け入れられない。


ヒーローを辞めた彼には、もうムジョルニアを持つ資格はないだろう。

からこその二代目、なのかもしれないが。











今一度言うが、私の推しキャプテン・アメリカだ。

そもそもMARVEL作品を見始めた切っ掛けとして、彼の単独シリーズ第一作「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト アベンジャー」を見て、彼に一目惚れたからだ。

そんな私の推しの彼を演じるクリスエバンスは「エンドゲーム」を最後MCUから卒業すると宣言していた。冒頭でこの日が死刑宣告の日だと言ったのは、そういう理由だ。

もう二度と推しを見ることは出来ないのだから、私は死ぬんだと思っていた。

だけど、違った。死んだのは私ではなかった。



死んだのはキャプテン・アメリカの信念だ。

巨大なトニー・スタークの墓場の奥深く下に虐げられ、無残にもうち捨てられた彼の正義が崩れ去った日となってしまったのだ。



キャプテン・アメリカの信念はすでに散々あのクソ監督兄弟に改変されまくって、ボロボロで、もう雀の涙ほどだったけど。

それでもわたしはかれらしいさいごをのぞんでいた。




一生消えないだろう傷を負った。

それなのに周りには「エンドゲーム」を賞賛する声しか聞こえてこない。

世間が信念を捨てた彼を受け入れてしまたことが苦しい。

私にとっては、それこそが何よりの“彼が死んだ証明”だった。













私の推しの新作がもう来ることはない。

この先、カメオで出演するとしても、マルチバースの信念の折れてない彼でもない限りはそれは彼ではない。

この記事投稿することによって私はキャプテン・アメリカの、スティーブ・ロジャースの死した信念への手向けとする。


二代目には彼の崇高な精神が受け継がれ、折れることのないように祈るばかりである

2019-04-23

anond:20190423142733

増田だが、君がそれが理系的(アスペとの混同だと思うが)と言われる所以だと思うよ。上の増田が言いたいのは、話の本論を汲まず関係のないところで議論を繰り広げる理系への反論であって、東大祝辞の内容ではない。

2019-04-16

anond:20190416160602

口だけにしとけばよかったのに一線を超えたのが低能たる所以なの。

2019-04-07

anond:20190407225420

元増田です。

上手くも行かなかったし、困らせてしまたかもしれませんね。

こういう所がKKOたる所以ですよね。自己嫌悪です。

今後はより良い養分になれるように稼ぎを上げていきたいと思います

ありがとうございました。

2019-04-04

けものフレンズ寓意メモ(加筆)

ビースト

 1期の狂信的ファン。誰彼構わずいかかる

 その最終カットビーストである事を示す黒きオーラが消える

 が、制作陣の淡い願望だろう。

 ホテル崩壊(2期の商業的な失敗)程度で死に(消え)やしないかと。

 

イエイヌ

 1期で切ったソシャゲファン

 もしくは、

 2期を擁護しようと振る舞い、誹謗中傷され心が折れた通期ファン

 ビーストにズタボロにされて引きこもる(隠れファン化)

 

うみのごきげん

 インターネット風評

 

ミライ  … ヒト

かばん  … ヒトのフレンズ

キュルル … 素のヒト(過去のヒト)?

 

 空腹…欲望(儲け)こそがヒトのヒトたる所以

 欲望によって消費する者達が居なければ2期も無かった

 

 ミライソシャゲファン投影先で、

 そのフレンズである かばんとはソシャゲ勢の生き残りの寓意

 でありつつも、1期のみのファンとして乖離、別の主体へ。

 キュルルはネットを知らない素の(旧来的)視聴者を想定か。

 2期の"かばんさん"は、1期を普通に「卒業」したファン

 

サンドスター

 素材(リアル)をネタ(キャラ)に変えるもの

フレンズ

 作られた作品

セルリアン

 物語駆動させる動因としての障害

 商業的な炎上も含むのか?

セルリウム

 ヒトの思いに反応して姿形を得るもの

 視聴者の側で潜在的に抱えている葛藤寓意か。

 それは常に強く出口を探し求めているが故に、

 象徴的に類似性のあるものに反射的に投影され、時に

 全人格的に同化されてしまえば、これの否定人格否定にも

 受け取られるように…。

 ビーストセルリアンの違いは、純粋ファンを経るかどうかか。

 

火山

 サンドスターを産み出す火山とは、出資者制作陣か

 地上は、運営コントロール下のソシャゲ空間

海底火山

 1期とは別の財源?

 海底は、運営コントロールの効かないSNS空間

 

もし仮に、

 ネットでの1期狂信者等によるバーサーカー状態が、

 10制作中時点くらいまでに止んでいたのなら、12話の展開は、

 ビーストセルリアンとの化学反応によって黒オーラが消え(ここまでは描写がある)、

 アムールトラガレキの向こうに消えるのではなく、こちら側に残る…

 という展開も予定していたのかもしれない。

 

 そうだったかもと思える理由は、

 最終話エンディングに1期のオープニングを準備していたこと。

 

 キュルルの願い通りアムールトラをも、ともだちとして対立は溶け、

 その歌詞通りに「♪のけものはいない」と歌い上げたかった故だろう。

 その願いも空しく、2期バッシングはなお苛烈さを極めている。

 その現状を前に安易ハッピーエンド描く事ははあまりにも空々しく、

 現実をそのまま反映するかのように、アムールトラガレキの向こうに

 そのまま残さざるを得ないと判断したのではなかろうか。

 敗北を、厳しい現実を素直に認め、残酷なこの世界の姿をありのままに、

 その通りに提示された訳だ。まさに鏡として。

 

 リアル原作だ …というコンセプトそのままに。

 

 セルリウム  + ヒトの思い = 攻撃する複製体

 セルリウム  + 生 → 死

 セルリウム  ─加工処理?→ サンドスター

 サンドスター + けもの = フレンズ

 サンドスター + 無機物 = セルリアン

サンドスターロウ)

 

 セルリアン ─破壊(生→死)→ サンドスター(多数)

 けもの + くさり + サンドスター = ビースト

    (ヒトの造りしモノ)

 

要素:無機物 姿 細胞 命 人の心 人の思い

 

 人の作った道具=無機物+人の思い(弱い)

 書かれた絵  =無機物+人の思い(強い)

 フレンズ=生きた動物+人の心(サンドスター)

 かばん=ヒトの毛髪(生きてる?)+サンドスター(+α?)

 セルリウム細胞の素?

 細胞+思い(遺伝子的な?)=思いに応じた姿?

 

 セルリウム…生・死、聖・邪、愛・憎を反転させる?

 

2019-03-28

anond:20190328182608

つかテンガの方が一目見ただけじゃ用途が分かりにくい分マシだと思う

キャベツの隣にあったら変だがコンドームの隣ならまあい

でもあれアダルトコーナーやそれに準じる所以外で堂々と陳列するもんじゃないだろ

2019-03-15

VTuberが「優しい世界」と言われる所以

VTuber界隈、よく「優しい世界」と言われる。

特にアンチコメントで荒らすことも無く、荒らしたとしても一発ブロックで終了。

一昔前のニコ生やそれに付随する配信界隈とは全く違う様相を呈している。

死ね」という言葉すら一発でレッドカードを突きつけられる、ある種厳しい世界でもある。

この状況は崩れることな今日まで維持されていることに驚きを隠せない次第である

ではなぜ、ここまで「優しい世界」が維持できているのか。

先述の通り、一昔前は殺伐としていて、ボロクソに叩くのが文化みたいなところがあった。

可愛くても「ブス」「きm」、とりあえず挨拶代わりに「4ね」、少しでもとちれば「使えねーな」と罵声の嵐。

それを言われ続けたのは誰か。

そう、今を支えているVTuber前世の方々である

誰かとは言わないが数多くの配信者がVTuberとして転生しているのは有名な話である

そんなボロボロに痛めつけられてきた人達が集まったコミュニティはどうなるかと言えば、それはお互いに思いやりと遠慮をし合うことになるのは必然である

視聴者にしても、殺伐とした状況に辟易とした人達VTuber流入してくれば、「優しい世界」は完成する。

配信者は荒らしアンチを徹底的に摘み、視聴者はそれに習い自治健全化に従う。

こうして「優しい世界」が生まれた。

しかし、こうした世界が本当にいいのかと言われると、個人的にはあまりよろしくはない。

どこか息苦しい。

現実と同じくマナーと秩序を守らなければならないのかと、ネット無法地帯だったからこその良さがあったはずなのに、と。

しか時代は変わったのか。

十数年ネットをやってきた人間老害に成り下がっていたことに気付かされる次第である

2019-03-10

車輪の再発明って言葉には、敬意が含まれてることを意識して使うべき

車輪発明って、人類史上最もスゴい所業

言葉発明世界中どこでも起きた。

農業発明も、時期は違えど世界中10所以上で起きた。

ユーラシアだけでなくアフリカでも南北アメリカでも。

文字発明世界の数カ所でしか起きてない。南北アメリカオーストリアでは発明できなかった。

しかし、車輪発明古代メソポタミアで起きたきりで、長い間ユーラシア大陸にしかなかった。

全ての車輪の源流は1つで、国家法律車輪副産物といっても過言ではない。

車輪の再発明をするな」という言葉は「君の発明人類史上最もスゴい偉業になったかもしれないんだけどね、実はもうそれはあるんだ」

くらいの相手への敬意が含まれる。

追記

ネイティブアメリカン文字を独力創り出した男がいる。

白人文字を使ってるのを見て、

「よっしゃ俺も作ろう!」

と思い立ち、(白人に習うということなしに、作ってやろっかという発想が既に天才)まずはオリジナル記号で店の帳簿をつけ始め(やはり天才)、その勢いで漢字のような表意文字を作り始めるも数千作って挫折し(それでも天才。いくつ文字があっても足りない漢字とかシステムとして欠陥だらけだろ)言葉母音と子音の組み合わせで書けるということを発見して表音文字発明

使い勝手がよすぎてあっという間に部族に広まり、その部族識字率白人を超えた、という話。

アルファベット発明した人の記録なんて当然残ってないが、文字発明はこういう凄まじい天才仕事

そして、車輪はそれ以上。

2019-03-05

anond:20190305171219

おお、なんなる傲慢

これこそ人間人間たる所以

愚かしき人間は天が落ち、大地が崩れても決して救済されることはないのだ!

2019-02-28

anond:20190228141605

毎度の問いだけど、「まともなフェミニスト」ってどこにいるの?具体的に誰?その人は主流なの?

専業主婦専業主夫普通に一定数いるし禁止なんかしようがないしな

失業者病人も多数含まれるんだから当たり前

「当たり前」のことを当たり前のように無視して人を殴る。フェミフェミたる所以

2019-02-23

なぜ十二星座のなかで牛と羊にだけ「牡」が付いているのか

まず、江戸時代までは中国の「星宿」が使われており、西洋星座が広く知られるようになったのは明治になってからであった。

現在星座名に統一されるようになったのは、以下のPDFによると1910年ごろであるらしい。

https://tenkyo.net/kaiho/pdf/2013_05/03rensai-03kabumoto.pdf

また、『日月地球渾轉儀用法』で興味深い内容として、十二宮解説において、

然ルニ今日実際ノ天文ヲ按スレ三月ヲ以テ大陽白羊宮ニ立タスシテ却テ隣宮ノ雙魚ニ立ツヲ見ル因テ其然ル所以ノ原因ヲ考察スレハ蓋シ是レ三千年ヲ流過スルノ間毎三月廿一日ヲ以テ大陽位置スル赤道上ノ春分点下ニ出スハ甞テ白羊宮ニ在リシト雖モ年々徐々ニ遷移シテ終ニ雙魚宮マテ来リ

というように星座と宮を同義的に用いていることがあげられる。また、Geminiの訳語として「雙児宮」ではなく、「雙女宮」という名称が用いられているが、この名称は『星学図説』や『星学捷径』、『百科全書天文学』など、今回紹介した天文書においても同様に用いられている。

1910年発行の『天文月報』第2巻第11号所収の「星座名」において、91星座(88星座ではなく)の日本語訳名が与えられているが、そこでは「雙子」と記されており、当時の『天文月報』編集主任であった一戸直蔵は自らの著『星』において、

獣帯の十二星座とは次ぎの通りである。括弧内の名称は従来多くの書籍散見したものであるが、近頃我国の天文学者一同の評議で、訳語一定した

と述べて「雙子(雙女)」と記していることから日本においてGeminiは1910年女性から男性になった、と結論していいだろう。

ここで「黄道十二宮黄道十二星座が同一視されている」とあるが、「白羊宮」「金牛宮」といった黄道十二宮名称は、西洋占星術インドを経て中国に伝えられたとき漢訳されたもので、日本には平安時代に入ってきて宿曜道として広まっている(異同はあったようだが)。

西洋天文学体系が入ってきたのは明治であるが、占星術においてはそれ以前から名称存在していたということである

実際、中国では十二星座も「白羊座」「金牛座」で定着しているので、日本でもそうなっておかしくはなかったと思われる。

ちなみに、中国では「双女座」というと「乙女座」の異称らしいのだが、上記によると日本では「双子座」の異称認識されていたようである。このあたりは謎。

さて、「一戸直蔵の『星』」は以下で読める。

https://books.google.co.jp/books?id=2soa36rEEWMC&dq=%E7%89%A1%E7%89%9B%20%E9%87%91%E7%89%9B&hl=ja&pg=PP48

かに「近頃我国の天文学者一同の評議で、訳語一定たから、其方を主として、従来のは併せて記すこととした。」とあり、その後に「牡羊(白羊)」「牡牛(金牛)」と記されている。

これまでは白羊・金牛と書かれることが多かったもの牡羊牡牛統一した、というわけである

天文月報』第2巻第11号は日本天文学会のサイトで読める。

http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1909/pdf/191002.pdf

天文学術語を和訳せしもの区々にして一定せず。これ天文学普及上著しき故障なるを以て、本学を専修する人々相謀り、数年前より最も適当なるものを得んと考究中なり。

「数年前より」とあるように、確かにそれ以前から天文月報上では「牡羊座」「牡牛座」で表記統一されている。

実は1908年10月天文月報第1巻第7号にもこのような質問がある。

http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1908/pdf/190810.pdf

数年前迄は小生等星座を呼ぶに、何某の星宿とも呼び申候。又黄道上の星座は何々宮と申来り候処、茲に記載されたるものは皆何々座と申候は天文学会にて新に術語として択ばれたるものと被存候。

「数年前までは星座を呼ぶのに『何某の星宿』とか黄道上の星座は『何々宮』とか呼んでいたが、天文月報ではすべて「何々座」と記載されている。これは天文学会にて新たに術語として選ばれたものだと思うが、何と読めばいいのか」という質問で、さらに、

茲に記されたる星座黄道のものは白羊、金牛、双女、巨蟹等の名を捨てられたるは一に羅甸語を翻訳せられ候と被察候。

黄道上の星座について『白羊』『金牛』『双女』『巨蟹』などの名前が捨てられたのは改めてラテン語から翻訳したためだろう」とも書かれている。

それに対する回答では、黄道十二星座については触れられていないが、あえて否定されているわけでもない。

残念ながら、これ以上に命名の詳細な経緯は分からないが、ひとつには「黄道十二宮」と「黄道十二星座」の違いがあるかもしれない。

最初引用した文書にも書かれていたが、当初はこの二つは概ね一致していたものの、年を経るにつれてズレていったので、現在ではたとえば「白羊宮」は「牡羊座」と一致しない。

実際の黄道十二星座は大小さまざまであるが、サインは実際の星座とは別に黄道12等分したものである。初期には実際の星座サインは、大雑把に一致していたが、歳差によってずれていった。

天文学者たちがこれを考慮し、占星術との使い分けを企図して名前を変えたのであれば説明はつく。

以上より、「牡羊」「牡牛」という命名のものは既に指摘されているとおり「ラテン語のAries・Taurusを直訳したから」ということになるだろうが、それは明治期の天文学者たちが名前を付け直したからであって、決して必然的ものではなかった。

何かが違えば「牛座」や「金牛座」が使われていたかもしれず、「原語や神話から考えれば牡羊牡牛に決まっている」などと居丈高に言うのは後知恵もいいところだと思う。

余談。

星座名はこの天文月報のもので決定というわけではなく、その後も議論が交わされ、最終的に1944年学術研究会議が発表したものが決定版とされているようだ。

以下のPDFからはそうした議論雰囲気がうかがえるかもしれない。

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/167055/1/tnk000171_322.pdf

2019-02-16

はてなー底辺であることを証明する

差別問題なんかで外国人差別するなみたいな話になるけど

普通日本では外国人に合うよりも海外行って自分差別に合うことのほうが多い

日本人は残念だけど差別される側なんだよ

けど、日本人が差別されたなんてことは全然問題にしないじゃん

はてなーって(笑)

まり海外留学どころか海外旅行もいけないような層が雰囲気差別問題にしてるんだよね

どうせならもっとグローバルな視点持とうよ

言っとくけど日本では差別する機会すらない奴がいる一方

海外に出る日本人はほぼ100パー差別されるんだぞ?

そういう不均衡がはてさが支持されない所以なんだよ

もっと頑張ろ?

2019-02-14

コンビニ誘導されている生活は便利と言えるのか

コンビニエンスストアコンビニエンスたる所以は行きずりの関係であることだ

ポイントカードアプリクーポンなどのインセンティブで消費活動誘導されて行きつけの店が出来ていたら、それはもうコンビニエンスではないのだ

行きつけのコンビニに行って安いと感じてる暇あったら、スーパーとかドラッグストアとか行こう

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