はてなキーワード: 応分とは
そうですね。
「全力を出したかったら起業するべきだ」ってのはほんまそうだと思います。現に、起業して頑張ってます。
あきらめて、事務員給与が出せる公的助成か、民間助成中心で狙ってますが、最後力尽きて借金抱えて終わりになる可能性もある。
一応分野に自分の名前を残して、海外込みでこの研究続けられたらな、、、、ってとこまで行きたいなと思ってます。
日本のアカデミックは雑用と書類書きばかりというのも感じるんで。
でも、論文投稿して投稿されるのも半年。金が尽きるまでに間に合うかも考えながらやらないとならない。
そういう、革命の最中で命を落としたけど、歴史書には一応名前が出てくる名も無き英雄ぐらいにはなれたらね。
全部うまく言ったら、自分に何も残らないかもしれないけど、世界が少しだけ良くなる。
離婚しよう、と言われた。
1年間の単身赴任の後、赴任先に妻子が合流した。
合流後、そろそろ2年になる。
妻は5時台に早起きして朝食と弁当を作り、洗濯のあとパートに出かける。よくやってくれている。
一番上の子の高校受験の関係で、夏までに妻の実家近くに戻ることにした。
ここまでは双方合意。
「働きたくないでござる」
詳しい聞き取りの結果はこうだ。
まあ、つまり、あれだ。
偽装離婚を持ちかけられているわけだ。
目下の悩みは、こんな思考の人と添い遂げられる自信がなくなったので、
本気で離婚したいと思っていることだ。
養育費はそれなりに払う。
正直めんどくさい。
婚費(家賃込) 200,000円
子ども手当 35,000円
児童育成手当 40,500円
年金 0円
健康保険 0円
食費・被服費・雑費 それなり
(確かに妻が働かなくてもやっていけそうだ。。。)
夫もバカだの何だの好き勝手書いてくれて、どうもありがとうございます。
週末に、また妻と話せると思うので続報があればその頃に書きます。
入れ知恵がどうの、と書いてくれた方がいましたが、
妻の親族?地元の友人?に同様のことをしている人達がいるみたいです。
倫理観はその人の属する集団の平均に等しいといいますが、推して知るべし、です。
婚費という言い方は適切でないかもしれませんね。
仕送り、と読み替えて頂ければ。
友人から公立の小中学校に行かせても給食費や教材費がかかる、と教えてもらいました。
転居先の自治体では高校生から医療費の応分負担があるそうです。(ひとり親家庭は医療費無料)
みなさんへの返信をまとめました
愚痴です。ごめんなさい。
ウチの家は新興住宅地の一角にあり、周囲のほとんどが子育て世代の若夫婦です。そして何故か子だくさんばかり。少子化なんて嘘のようです。ウチは子供がいない世帯。袋小路の私道なので車が通らず、近所は文字通り道路族のパラダイスです。
平日、休日問わず午後になると家の周り(構造を説明するのが難しいのですが、四角い家の二面が道に接しており、また脇に仕切りの無いカーポートもあって、そこも道に接しています)で大騒ぎされて参っていました。
こんな状態がもう十年以上ずっと、子供の世代が次々入れ替わり連続的に続いていました。それでも「子供のやることだから」「そのうち大きくなるし」と余りにも酷い一、二例を別にすれば、何も言わずじっと耐えてきました。
ですがそんな状況が更に悪化し始めたのは数ヶ月前。カーポートを挟んだ隣の家の兄弟が大きくなってきて、サッカーボールで遊び始めたことからです。以前からガラガラうるさい足漕ぎ車で騒音に悩まさせられて来た子たちでしたが……。
どこかから連れてきた友達と四、五人程度で道路でフットサルのようなことをし始めました。見るとそれに時々母親や父親、友達の親らしき大人などが混ざっている事も。
当然エキサイトしてくると周囲が見えなくなり混戦状況に。そうなってくるとボールがどこに飛ぶのかも分かりません。子供とは言え興奮してくればボールの蹴り方もキツい。
そして恐れていた事態、ウチの壁にそのボールが当たるようになってきたのでした。しかも頻繁に。コツン、ポツンと当たる事はもちろん、次第に家全体を揺るがすようなドスーンという重い音がするように。見ればキーパー役の子が、ウチの壁の前に陣取っています。それでも謝りにくるどころか、笑って試合続行。
さすがにこれはマズイだろうと、出ていって子供に「壁には当てないでね」と注意。その時は変な顔をしてそのまま引き下がったけれど、数日後には普通に試合再開。またある日には母親も混ざって遊んでいたので、親にも「敷地にボールが来ないようにしてください」とやんわり抗議。奥さんは曖昧な笑みを浮かべて頷きましたが、数日後にはやっぱりまた試合再開。
凄く憂鬱になったけれど「一度言ったことだから」と様子を見ることに。ですが、残念ながらそういう連中が反省して事態が自然に良くなることは無いですね。そのまま数ヶ月がたってゆきました。
一体どうしたものかと考え、とりあえず敵を知るには……と二階から観察開始。そこは寝室で、普段カーテンを閉めっぱなしの部屋でしたが、開けて見たら思った以上に見晴らしが良い。通りの全てが見えます。
見ていたらエキサイトしてボールが“事故的に当たってしまう”ばかりか、ペナルティキックのように、止めたボールをわざわざゴールでも狙うかのようにウチへめがけて蹴っていたり、敷地内に勝手に入ってきたり、車にまでボールを当てている事が分かりショックを受けました。
しかも自分の家や車には当たらないような場所を選んで遊んでいるんですね、多分。呆れました。加えて、家と家の仕切りの鉄製フェンスに登ってジャングルジムごっこをしている事まで発覚。一応分譲なので、こういう事はやめて欲しい……。
これは何とかしないといけないと思い、昨日その様子をスマホで動画撮影。子供だけしかいませんでしたが、そしたらまあ、たった十数分の間に、ウチの壁や車にボールが当たる当たる。敷地に子供入る入る。軽微なものも含めれば家や車、各五回以上当たってるようでした。注意したのに気にしてる気配なんて微塵もありません。
そして遂に子供がフルスイングでボールを蹴って、ウチの壁に「ドーン」と重い音を轟かせて当たり、しかもそのままバウンドして車に「バコン」という鉄板が響く大きな音を立てて当たる、という決定的瞬間の撮影に成功。
夜に車を見に行ったら、車にはばっちりサッカーボールの泥汚れ跡がついていました。ヘコんでいるかとか、傷がついてるかとかについてはまだよく見ていません。でも試合は続行。謝るなどという概念そのものが無いのでしょう。しばらくしたら、飽きたのか家の中に入ってゆきました。
たった十数分でこれですから、ここ数ヶ月、何度家や車にこんな調子でボールが当たり続けていたのでしょうか。
そして昨夜、事の全てを伝えるために二人で隣家に訪問。旦那さんが寝間着姿でカッタルそうに玄関先に出て来たのですが、なるべく穏便にととりあえず作り笑顔で軽く話し、スマホで動画を見せるも「アー、ハイハイ、スミマセン、コドモニイットキマスカラ」と気のない適当な返事で追い返されそうになったので、頭に来て遂に強い口調で抗議してしまいました。そして「これで改善されないようなら出るとこ出る」と。
そしたら物凄い勢いで逆ギレ。近所に響き渡るような怒鳴り声で「確かにこの件は100%ウチが悪いですよ、でもサー、動画とか隠れて撮って持ってくるとかサー、出るとこ出るとかサー、近所づきあいとしてどうなんスか、だいたいお互いに%÷×≫#@%#@%#>>$)m」と訳が分からないことを言い始めたので仕方なく応戦。なるべく冷静にならなければ、と私は怒鳴らないように気をつけたつもりでしたが……実際はどうだったか自信がありません……。
一応「もう道路では遊ばせないでくれ」と言って、相手にも承諾させましたが守られるのかどうか。
そして一晩経って今、やりきれない思いをここにしたためています。何故私たちが怒鳴られなければならなかったのだろう、と。
お話ししたように子持ち世帯ばかりの地域なので、ウチのような子無し世帯の肩をもってくれる家は恐らくはおらず、きっと尾ヒレのついた話がまたたく間に広がる事でしょう。もしかしたら昨夜は私の知らないLINEグループなどで盛大に悪口大会でも開かれていたかも知れません(妄想ですが)。
もともと挨拶する程度でしたが、それでも今後近所付き合いは壊滅的でしょう。今朝車を見たら、どこから降ってきたのかトランクの上に噛んだガムが落ちていました。
とりあえず昨夜のやり取りは全てスマホで録音しておきましたが……。これから何があるか、そしてどうするか、と言ったところです。ため息しか出ません……。
Googleで「道路族」と入力すると、サジェストに「道路族 死ね」って出てくるんですね。ひっそりと問題になっているのでしょうか。心中お察し申し上げます。
レトルトならではのコーンの濃縮された甘みがとってもおいしい。黒胡椒が入っているので少し刺激があるのも好き。
コーンと玉ねぎの甘味がとってもおいしい。小麦粉が入っているので少しとろみがあるのも好き。
母も目分量(というか、缶の分量で出来るだけ作る)で、実は私も正確な分量は知らないため、私が作ると出来上がりがちょっとずつ味が違うのが困るところ。
夜店といっても、お祭りの屋台、稼いだっていっても1祭り1000円くらいな小学生時代の話。
小4のころの俺の家は給食費がなんとか払える程度に貧しくて、とてもじゃないが近所で行われるお祭り用に金なんてくれる余裕なんてなかった。
ということで、前年、年子の兄と三歳下の妹がお祭りに行ったときなんか、妹が金魚すくいをずっと眺めているものだから哀れに思った兄がなけなしのお年玉の残り分で
金魚すくいをさせてやって、案の定取れなくて、でも金魚はもらえて、そして案の定、家に持って帰って返してきなさいといわれて兄妹が号泣している様を家で見た時には、
子供心にさすがにこれは悲惨だと思ったわけだ。俺はこの環境は自分の手で変えなければいけないと決心した。兄たるもの金魚すくい位は安心していくらでもやらせてやらねばならない。
思いついたのは、みんなたこ焼きもヤキソバもお好み焼きも食べたいという選好をもっていてそれをかなえるサービスがあればそこにお金が発生するんじゃないかというものだった。
祭りに金を持っていくものだと知らなかった頃、友達2人と祭りに行ったとき結局、食べ物を分けてもらうことになり、情けなかったけどこれ一番得しているの俺じゃね?と思った体験が決め手だった。
これだ、ヤキソバを買うやつとたこ焼きを買うやつを媒介すればいい。これに10円の手数料をつけたら、俺は金を手にすることが出来る。
まず、俺がはじめたのは、1か月前から祭りについての話題をクラスですることだった。パイを広げなければ、手数料ビジネスは成り立たない。
俺は祭りのチラシを教室のロッカー棚の上に置くなどの策も弄した。幸い、クラスでそこそこの発言権を有していた俺のおかげで、今度の祭りはすごいと雰囲気がクラスに満ち溢れ、
それは隣りへ、さらには学年をまたがって伝播すらしていった。さて、ここからが本番だ。
おれはまず友達5人を集めた。そして、例えば、お好み焼き買って、その半分と相応分のたこ焼きを交換したい吉田太郎君に、
吉田太郎お好み焼きたこ焼きと中央に書いた紙の切った左端を渡した(いわゆる勘合札)。
もちろん、友達には金を徴収しなかったが、この右端を10円で買う人を見つけるのが俺の次の仕事となった。
さて、必死さのおかげで5人にこれを売ると、なんだかあいつ商売しているぞという雰囲気が学年で認知されるようになった(同学年に売ってたからだが)。
僕、私もこれ交換したいんだけどというニーズが来るようになると機は熟したと言っていい。つまり、左端を金をもらって獲得するできる時期が来たということだ。
そして、必死の営業のおかげでどのような右端ニーズがあるかも分かっている。仕入れからも金をもらい、それを売る、黄金のサイクルが形成された。
こうした経済活動は、左端側を得た(条件を提示した人間)の要求を叶えるため、右端探し(条件を受け入れる人)を学年を超えたものとする。
兄の活躍もあってか、販路は小5にも拡大、一部の小3、小6マーケットを獲得した結果、俺と兄は100人のマッチングに成功し、1360円を稼ぐことに成功した。
祭りの日は愉快なものだった。わずかに余った左端のニーズに応えることもあって、俺はヤキソバを買い、半分をたこ焼きと交換した。
そして、10円を介することなく友達と食べ物を分け合い、そして、兄と一緒にお祭りに来ていた妹に金魚すくいを2回(兄から俺から1回ずつという形で)させてあげた。
やっぱ取れなかったし、そして今回は金魚もらうのを妹が断ってたので家で金魚が飼われることはなかったが、それでも楽しさは減ずることがなかった。
必死になってお金を手にしてよかった。情けなさもなしにおいしい食事と祭りを楽しめていることが最高に嬉しかった。
結局、最高の一日のあと、やはり俺の行動は問題となり、3,4か月して給食費が払えなくなったのが決め手となり、
異性と同棲してる場合勝手に内縁認定されて相続なんかも不都合はないし。……「家族としての保護」って何を指してらっしゃるのやら…。
相続に「不都合がない」というのは、あなたには姻戚が全くいないのかね? あなたに万一のことがあったとき、あなたの妻でなく、あなたと「暮らしているだけの赤の他人」があなたの財産に権利を主張することに対して、誰も何の異も全く唱えないの? 「家族としての保護」というのを、一体何から保護することだと思ったのかな。
それに
と考えているのは立派だけど、それはあなたが立派なだけであって、今現在「不安に思ってる女性」が、それで安心できるって話じゃないよね?
結局あなたの意見は、あなたの「結婚という『制度が嫌い』」という単なる主観をもとに、都合の悪い事情をスルーした上で述べられているに過ぎないんじゃないの?
俺も同棲6年目だけどほとんどデメリット感じてないよ。俺は結婚って制度が非常に嫌いで、独立した個人が自分の意思だけで共同生活してるっていう今の状態を望ましく考えてる。
…まあ、男にデメリットは少ないだろうさ。で、あなたの同棲相手も、あなたと全く同意見なのかね。おそらく違うんじゃないかと思うけど、もし、仮にあなたの同棲相手が現状に不満がないとしたら、それはあなたの同棲生活が非常に(経済的、時間的にじゅうぶん)満たされているというレアなケースであるというだけであって、そのことと、同棲というシステムが特に女性にとってとても危ういということは、また別の話ではないかね。
逆に、結婚してた場合のメリットも現在とても小さいんだよなぁ・・・。
しかも、異性と同棲してる場合勝手に内縁認定されて相続なんかも不都合はないし。
ゲイやレズのカップルみたいに養子縁組しなくても普通に色々出来ちゃうからなぁ。
専業主婦っぽい発想だなぁ。結婚のメリットなんて民主党政権時代にほぼ全部消えたじゃないですか。
ちなみに、例で挙げてる「義務」だけどさ。
同棲してるんなら生活費の応分負担は当たり前。日常家事の連帯責任だって当たり前やん。
しかも、同棲状態での貞操義務に関しては裁判に持ち込まれても非常に軽い賠償で済むっしょ。
財産分与の訴訟案件もちょっと判例見てみ。同棲・事実婚ではほとんど取れてないから。
俺は結婚って制度が非常に嫌いで、独立した個人が自分の意思だけで共同生活してるっていう
今の状態を望ましく考えてる。結婚に代わる大人二人の関係の持ち方として同棲ってのは非常にアリだと思うけどね。
結婚っていう契約に縛られず、お互いの親族にも関係を持たず自由に暮らすのが大事。
これは個人の考え方ひとつだけど、「結婚」っていう非常に重たい枷を背負うよりは、
ああ、ただお堅い大企業にお勤めの人はさっさと結婚した方が良いのは確かだとは思うけど。
俺は財産の7割方を自社株で持ってる経営者なので、結婚⇒離婚のコンボに嵌ると
会社の経営権を引っ剥がされるリスクがあるから結婚はしたくねえわ。おっかねぇ。
後、俺親いないから結婚式とかスゲー困るし。結婚ってアレ家庭やら親族やらが一通り満たされてる人のための制度だよなぁ…。
日本国内で「結婚」にこだわる、あるいは制度としての憧れを持ってるセクシャルマイノリティだって実際多くないよ。
養子縁組やら公正証書やらで大体の部分が制度的に代替が効いちゃうし。
結婚に幻想持ちすぎじゃねえのおばちゃん。結婚って契約自体は簡単な割りに付随するものも多く明文化のむずかしい、おっかない契約だよ。
既存の問題を言葉を変えて表現しているだけに見えるし、大学で勉強してそれに気付かないのは難しいと思うので。
とか逃げだけだと後味悪いし一応分解しておく
これはマルクスがいい加減だった(というか解決できなかった)部分。後に転形問題という大論争に展開する。
大元はリカードの差額地代でええやんと思うのだが、マルクスはそれを捨ててるのでそうもいかない
※細かく言うと本当は価格と価値の話だが、根っこはそういうこと。
環境やインフラによって、人間の生産性は大きく(時には何桁というオーダーで)変わる。ってことは、それによって増えた生産物の一部を環境やインフラを整える原資を出した人が取るってのは別におかしくないんじゃない?
中村あきの星海社FICTIONS新人賞を受賞したデビュー作『ロジック・ロック・フェスティバル』が、古野まほろのメフィスト賞を受賞したデビュー作『天帝のはしたなき果実』と類似していると指摘され話題になっている。『ロジック・ロック・フェスティバル』は星海社のウェブサイトで無期限全文公開されている(http://sai-zen-sen.jp/works/awards/logic-lock-festival/01/01.html)ので読んでみた。その結果『天帝のはしたなき果実』だけでなく、米澤穂信の諸作品との類似点が見られたので検証したい。ちなみに現時点で私は『天帝のはしたなき果実』を未読であるが、これから読んでみる予定である。
読書メーターに12月4日に投稿されたjinさんのレビュー(http://book.akahoshitakuya.com/cmt/33836748)。
読んだ印象としては、米澤穂信が西尾維新になったつもりで古典部シリーズを書いたらこうなるんだろうなと思った文学部員が書いた同人誌と言った感じ。
読書メーターに12月11日に投稿された×(旧らっきーからー。)さんのレビュー(http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34001390)。
米澤穂信とかを目指した結果、残念ながらそこに至らず。そんな印象。
まず『ロジック・ロック・フェスティバル』の物語の流れを説明する。以下が『ロジック・ロック・フェスティバル』の章タイトルだ。
全部で23章で構成されている。『ロジック・ロック・フェスティバル』のメインとなる事件は文化祭開催期間中に起きた密室殺人事件だが、文化祭が始まるのは「9.そして、時は来たれり」からだ。ではそれ以前はというと小さな謎解きが2,3あるという構成になっている。具体的には「4. モバイル・コード」で携帯メールの暗号の謎解き、「6. 大脱出」で閉じ込められた蔵からの脱出、「7. 女バス班室写真消失事件 前編」「8. 女バス班室写真消失事件 前編」で写真盗難事件の謎解きが行われる。
次に米澤穂信のデビュー作『氷菓』の物語の流れを説明する。以下が『氷菓』の章タイトルだ。
この章タイトルだけではどんな物語かわからない。『氷菓』のメインの物語はヒロインである千反田えるの叔父、関谷純が関わったと思われる33年前の事件を解明することである。しかし、その謎がはっきりするのは「4. 事情ある古典部の末裔」からであり、「2. 伝統ある古典部の再生」では千反田えるが地学講義室に閉じ込められた謎解き、「3. 名誉ある古典部の活動」では、ある本が毎週借りられている「愛なき愛読者」の謎解きが行われる。
はじめに小さな謎解きがいくつかあり、中盤からメインの大きな謎解きになるという物語構成は特定の作家の専売特許ではない。であるが『ロジック・ロック・フェスティバル』と『氷菓』の物語構成が類似していると指摘するのは間違いではないだろう。
『ロジック・ロック・フェスティバル』の「6. 大脱出」では、主人公(中村あき)がヒロイン(鋸りり子)の家をはじめて訪れるシーンが描かれる。これを『氷菓』の「6. 栄光ある古典部の昔日」で、主人公(折木奉太郎)がヒロイン(千反田える)の家をはじめて訪れるシーンと比較したい。
目に飛び込んできたのは圧巻の庭園だった。手入れの行き届いた生け垣。刈り込まれた木々。配置を整えられた岩。雨粒を受けてなお静謐を湛える池。その中を悠然と泳ぐ色とりどりの錦鯉。そしてそれらを統べるかのように鎮座する絵に描いたような日本家屋。その向こうには立派な蔵も見えた。
道なりに設置された飛び石を歩きながら息を呑む。家柄でここまで住む世界が違うものなのか。自身の境遇と比較すると、少しばかり悲しい気持ちになってしまう。
(中略)
唖然としているうちに僕は言われるがまま三和土で靴を脱ぎ、板張りの廊下を彼女に説明された通りに進んでいた。
広大な田圃の中に建つ千反田家は、なるほどお屋敷と呼ぶに相応しかった。日本家屋らしい平屋建てが、生垣に囲まれている。水音がするところを見ると庭には池があるらしいが、外からは綺麗に刈り込まれた松しか見えない。大きく開かれた門の前には、水打ちがしてあった。
(中略)
(中略)
石造りの三和土で靴を脱ぎ、千反田に先導されて板張りの廊下を進む。
太字で示したのが二つの作品で完全に一致した箇所である。いくつか単語が一致しているが、文節単位での剽窃は行われていない。単語の一致も同じ「日本家屋を初めて訪れたシーン」を描いたのだからあって当然だ。むしろ、庭園に入ってから周りを描写している『ロジック・ロック・フェスティバル』、生け垣の外から庭をうかがっている『氷菓』という点が大きく異なる。
そもそも、高校一年生のヒロインが日本家屋の豪邸に住んでいるという設定がめずらしいが、かといってこの設定が特定の作家の専売特許というわけでもない。
『氷菓』において、千反田えるが日本家屋の豪邸に住んでいるのは、千反田家が桁上がりの四名家といわれる名家だからだ。『ロジック・ロック・フェスティバル』において、鋸りり子が日本家屋の豪邸に住んでいる理由は説明されない。家柄は明らかにされていないし、両親も学者だ。一般的な学者であれば豪邸を建てるほど高給とも思えない。シリーズ化されこれからの作品で明らかにされるのかもしれないが、現時点では主人公たちが閉じ込められる蔵を登場させるためぐらいしか物語的必然性がない。背景が説明されないので、どうしても取ってつけたような印象を受けてしまう。
『ロジック・ロック・フェスティバル』の「6. 大脱出」で描かれる主人公とヒロインが閉じ込められるシーンは、〈古典部〉シリーズの4作目『遠回りする雛』に収録されている短編「あきましておめでとう」と類似点が多い。例えば、どちらも冒頭に閉じ込められている主人公の述懐を置き、時間を巻き戻す形でなぜ閉じ込められることになったのかを記述する形式をとっている。
あらすじはひとことでまとめると以下のようになる。
具体的に『ロジック・ロック・フェスティバル』では、
具体的に「あきましておめでとう」では、
となっている。
以下、『ロジック・ロック・フェスティバル』において主人公(中村あき)とヒロイン(鋸りり子)が小屋(蔵)に閉じ込められるシーンと、「あきましておめでとう」において主人公(折木奉太郎)とヒロイン(千反田える)が小屋(納屋)に閉じ込められるシーンを比較したい。
目が慣れてくると、そこは本当に本の山だった。本しかないといってもいいくらい。備え付けの本棚に、そこらに積まれたボール箱に、ぎっしりと詰められた本、本、本――今すぐ古本屋が何件だって始められそうだ。
りり子に案内され、その後ろに付いていく形で奥の方に歩いていく。中はそれほどの広さでもないようだったが、薄暗さと障害物のように設置された本棚のせいで、なんだか迷路に迷い込んだような眩暈感があった。
一応分類されているのだろうか。背表紙を見流す限りでは全く統一感がないような気がするぞ。
と、その時。
ぎぎぎ、と何か引きずるような音がして、室内の明度が明らかに落ちた。
なんだろう?
りり子も一度こっちに振り返り、異変があったことを確かめ合う。
そして二人同時に思い当たった。
扉が閉まったのだ。そんな当たり前の結論に到達するのにいやに時間がかかった。
慌てて扉の方に引き返す僕ら。見るとやはり扉はぴっちりと閉められていた。風やなんかであの重い扉が閉まるだろうか。疑問に思いながらも、とりあえず僕は扉に近づいて手を掛けてみる。
「……あれ?」
開かない。まさか。
がちゃがちゃがちゃがちゃ。
いやいや、冗談でしょ?
「鍵が……閉められてる……?」
強く揺さぶってみると扉はほんの薄くだけ開いた。その間からは無慈悲にも完全に閉じられた錠が覗けて。
闇の中に手を突き出し、摺り足で進んでいく。目が慣れればもう少しマシになるのだろうが、いまはこうしないと危ない。そろそろと奥に進み、手に酒粕が当たらないかと気をつけてみるが、どうも手ごたえがない。
「簡単なお使いかと思ったら、なんだか面倒なことになってきたな」
「あの、折木さん」
いつの間に近づいてていたのか、千反田が俺のすぐ後ろで名前を呼んだ。背後でアルミドアが風に吹かれて閉まってしまい、納屋の中はいっそう光が入らなくなった。
『遠回りする雛』角川文庫版、218~219頁
「おう、開いてるぞ」
そして、なにやら不吉な、がこんという音。
「え? いまのは……」
とピンと来ていない千反田。俺はすぐさまドアに、暗くてよくわからないので正確にはドアがあったと思しき場所に飛びついた。アルミのノブの、冷たい感触はすぐに探り当てられた。
しかし。
がたがたと揺れるだけのドア。オレは千反田を振り返る。千反田の輪郭もはっきりしないけれど、なぜか、心配そうに小首をかしげるやつの顔が見えたように思う。
「どうしました?」
どうせ見えないだろうけれど、肩をすくめてみせる。
「閉じ込められた」
『遠回りする雛』角川文庫版、221頁
まず、このドアが閉められている構造をもう一度考える。このドア自体には鍵はない。だから、強く押せば、ほんの少しだけ開く。それ以上開かないのは閂のためだ。
『遠回りする雛』角川文庫版、228頁
今度は先程と違い完全に一致する箇所ではなく、同じ事象を別の表現にしている箇所を太字にした(そもそも完全に一致する単語はほとんどない)。非常に似通ったシーンを描いているので、一致している箇所がいくつかあるが、文節単位での剽窃はおこなわれていない。
違和感があるとすれば『ロジック・ロック・フェスティバル』において、「扉はほんの薄くだけ開いた」という点だろう。「あきましておめでとう」では脱出が困難なことを示すために閂がどのようにかけられているか仔細に描写されており、「強く押せば、ほんの少しだけ開く」というのも話の流れから違和感がない。一方の『ロジック・ロック・フェスティバル』においては、どのような扉なのか、どのように錠がかけられているかは具体的に示されておらず、一般的な扉と錠であれば扉が薄く開き外の錠が覗けるというのはおかしい。
「あきましておめでとう」では、折木奉太郎が脱出するために様々な方法を試す。そこにはどうやって脱出するのかというハウダニットの愉しみがあるが、『ロジック・ロック・フェスティバル』では、早い段階で窓から脱出できることがわかっている。謎解きの興味はほとんどなく、むしろそれまで葉桜仮名先輩一筋だった主人公(中村あき)がヒロイン(鋸りり子)を女性として意識するシーンとして描かれている。
『ロジック・ロック・フェスティバル』と〈古典部〉シリーズ両方を読んでいる私としては、影響は受けていると感じた。しかし、文章の剽窃など著作権法違反に問われるような箇所はないと判断していいだろう。他にも中学時代に探偵していたが、とあることをきっかけに探偵することをやめたという鋸りり子の設定が、〈小市民〉シリーズの小鳩常悟朗の設定と類似するなど気になるところがあるが、それはまたの機会に検証したい。
まぁ、あれやこれや色々書いているんだけど、なかなかどうしてこの500ブックマークの壁が厚い。
100~200ブックマークはある程度、狙って出るのだけど500って数値は中々狙って出せない。
一応分析としては、
http://anond.hatelabo.jp/20131003212934/
ちゃんとした統計データどっかに媒体資料とかで転がってるのかもだけど、おそらく30代のデスクワークがはてな民のマジョリティなんだろうということ。
というわけでこの記事「理不尽な顧客がいいそうな事」を絶妙に表現してる。
IT労働者の気持ちをこれほど逆撫でることはないんじゃないだろうか。
ちょっと前にあったEXCELでできるようなシステム作れ話もこのパターン。
http://anond.hatelabo.jp/20130606125435/
子育て・結婚ものというだけで「産んだ奴が悪い」「旦那が悪い」「女が悪い」「世間が悪い」とまあ色んな切り口で否定したり肯定したりしたくなるもの。
特に先程の「理不尽な◯◯がいいそうな事」というのが立場によって違うので、どの立ち位置にたっても議論が起こりやすい。
●学び方系エントリ
http://anond.hatelabo.jp/20130322031333/
今年の一番の記事これでしたね。
お役立ち情報あつめたTIPS系のなかでも、「あたらしく◯◯を始めたい」とか「今までできてない◯◯を克服したい」なんてのがすごく引っかかりが良い。
世の中には何か出来るようになってみたいという人が多いということか。
ただ自分で書く場合はちょっとした自分流のなんか無いとかけないかな。
http://anond.hatelabo.jp/20130104184115/
2013年はコレ系のほぼ同じ仕組のホットエントリが3本もベスト50に入ってる。
さっきの何かできない状態からできるようになったという学び方系のエッセンスも入ってるので伸びる。
http://anond.hatelabo.jp/20130515153030/
これはもう文才だと思う。
勝手に今年のベストオブはてな匿名ダイアリー選べといわれたら、この人のエントリ2つが秀逸だとおもう。
臨場感のある文章は2chなんかでも凄く盛り上がるけど、
この人の文章は30代のおっさんの哀愁(はてなのマジョリティ)を上手く拾ってると思う。
さて、500以上のブックマークどうやって付けてやろうか…。
うちの会社も何人か派遣社員に来てもらってるんだが、会社と派遣会社で何やら揉めてるらしい。
うちに来てる、ある派遣社員の一人が、英語がネイティブ並みにペラペラなのが最近発覚した。
問題になってるのは、英語が堪能な人が欲しいといううちの会社に対して、派遣会社が「英語が出来る人は居ませんが、代わりにこういう人ならいますよ」というやりとりを経ており、「その人なら、まあ」という事で契約した経緯があるそうな(英語が出来る人は別の部署からプロパーの人がヘルプで入ってもらってる)。
…という。
それなりの技能者を抱えてる派遣会社では希にある話らしいが、なんだかなあと思った。
末尾の「なんだかなあ」は「何倍も跳ね上がるわけじゃないんだし、派遣社員にそれくらい払ってやりゃいいのに」と「せっかく英語が出来る人抱えてるのに、この派遣会社もショボい仕事回すもんだなあ」程度の意味だと思ってくれ。
読み返してみて紛らわしかったみたいで申し訳ない。
その状態で女性にだけ、こどもを育てて社会に出すまでのタイムテーブルを考えさせるのだったら、応分の負担を男性が金銭で行ってくれるに違いない。
社会的合意があれば養育費払わない父親の締め上げも同じように出来るよ。
頭の沸いた馬鹿女に落ち着いて考えて欲しいんだけど
女性手帳?だって「産みたいならスケジュール考えろよ」っていうお節介を焼いてるだけだろ。
「子供産まずに羊水腐れ年齢に達した女に税金掛ける」みたいな政策が出てきたときだよ。
あと個人的な話で
お前みたいにカリカリしてて頭が沸きやすい女は母親になんかならないほうがいいと思うよ。
胸はって「適性が無いから産みません」て言ってやれ。
俺もこのように度量が無く心が狭いから父親になるのは避けるつもりだ。
女性手帳が出るらしい。思春期から女性はこどもを生み育てることを念頭においてライフスケジュールを考えろということだそうだ。
ところで女一人で繁殖できるわけじゃない。
オトコはパートナーを持つこと・こどもを家庭で育てて社会に出すまでのタイムテーブルを考えなくていいのか?
ニートなんて立場をとれちゃったり、そんな「年がいった子」を飼い続けている親がいるっていうことは、自発的にこどもを自分が養育し社会に出られるまで責任を持つってことを考えられない層がいるわけだが、そうした啓蒙は女性にだけにしようという=男性にはその啓蒙がいらないっていうことらしい。
ということは、繁殖したあとの養育部分は国が面倒をみるということなんだろうか。
現時点では平均的な女性一人の収入で、子育ては非常に難しい。保育園だって足りない。
その状態で女性にだけ、こどもを育てて社会に出すまでのタイムテーブルを考えさせるのだったら、応分の負担を男性が金銭で行ってくれるに違いない。
こどもを持つか持たないかに関わらず、15歳~50歳の男性にはすべて年間200万円の「男性税」を課して、それを子育て関連に充てれば、ええんでないだろうか。
で、男性は結婚して子どもを持ったら(養子縁組でも可)免税される。
実際に一人こどもを持てば出費は200万円では済まないのだから、こどもを持たないほうがお徳にはなるので、不公平感は無いんじゃないかな。