はてなキーワード: 変化球とは
あなたに憧れていました、から入る、憧れすぎて憎んだみたいな呪いの怪文書が高頻度で来る。
内容としては、憧れ→憎しみ→勝てないとわかりました→やっぱ神みたいな最終的にコチラをあげるから、ラブレターと思って書いているのだろう。
こちらのクオリティが上がるにつれて、怪文書の質もあがる。読むたびにゴリゴリと体力が削られていく。マシュマロを外す。DMを閉じる。いろいろやっても、知りもしない嫉妬や憎しみが変化球のラブレターとして送られてくる。
そのぐちゃぐちゃの感情に晒されて、神同人書きが苦しむとは彼女らは少しも思っていない。自分に酔ってるから。というか酔わないとこんな文章書けない。人を神とか呼ばない。
狂ったラブレターに書かれた差出人の名前を、サークルスペースの前で告げられときの、あのこちらを見る目。吐き気や逃げ出したくなる感情を全く彼女たちは思いつきもしない。
ねじ曲がった自己承認欲求を作品として加工して、いつか神が見てくれることを願って送り出す人もいる。送り付けられる時もある。
ぐっちゃぐちゃの感情を詰め込んだラブレターやツイートを送ることが、または呪いが加工された作品を「戦いの場」に出すことを天啓だと思う人はもっと増える。
神なんていない。ただの人だ。
Red Dead Redemptionは2が1の前日譚で、1の主人公が2では若いちょっと変化球
トラバもブコメも「頭良くて可愛いキャラはこれだけいる、増田は何を見てきたんだ」とか言ってる人多いけど、可愛いは劣った部分への好意というニュアンスがあるってのは「可愛い」を巡る話の基礎だろ。
子供、小動物、老人、ドジ、天然ボケetc、そういう弱者への慈しみと憐れみと愛玩と庇護欲と支配欲と受容と、諸々のニュアンスが強いのが可愛いなわけ。
男女差別論に踏み込みそうでアレだけど、少なくとも伝統的には可愛いが女性に多く使われる評価だったのも、女性が弱いとされてたから。
格好いい、スタイリッシュ、美しい、イケてる、憧れる、偉い……これらはおおむね強さへの好意。
かわいい、かわいそう、いたいけ、キュートなどは弱さへの好意。
だから、頭が良いとか賢いというのは強さに属する要素なせいで、可愛さとは基本相性が悪いんだよ。
この辺は個別キャラとか個人の好みどうこうのレベルじゃなく、物語論とかキャラクター論の原則でしょ。
つーかフィクションに限らず実在の人間に対しても言えるけどね。
可愛げがないって悪口が、ざっくり言って欠点がなくてムカつくって意味なことは明らかだ。
それを踏まえた上で、頭が良いけど可愛いキャラとか強いけど可愛いキャラが実際に色々いるのは、例外、変化球、ギャップ萌えと捉えるのが順当。
頭が良い「から」じゃなくて、頭が良い「けど」なんだよね。
ある面では物凄く優秀だけど、別の面では抜けてるっていうギャップ萌えの類型としては、頭が良いけど可愛いキャラは力を発揮する。
逆に、抜けてるけどここぞの場面で賢さを見せると、それは格好よさとして効果を発揮する。
あのバトルヒロインは細っこくて可憐な美少女なのにクソ強くて格好いい! あんなに強いのにハラペコで可愛い!
ブコメやトラバで挙げられてる頭が良くて可愛いキャラたちも、得意分野では頭が良いけど他の分野や日常生活や恋愛では途端に崩れるみたいのがほとんどだろ。専門馬鹿、ウブ、コミュ障、不器用、めちゃくちゃロリなど。
または設定や、学力テストの順位が出る回とかで賢いという情報が見せられてはいるが、言動でその賢さがちゃんと発揮されることはなくてボケボケ、とかな。
割と男キャラがあげられているのも、伝統的には男は強く格好良い、そして賢さも格好いい、という相性◎な属性は組み合わせやすくて、そこにギャップ萌え要素として抜けてる要素を入れると「かわいい~♥」となるから。現在あがってない名前だとデスノのLとかもこれ。(ちなみにLは、見た目が美形とキモいの中間というのも可愛げである。キモさは弱さだから可愛い)
男は強く格好いい、女は弱く可愛い、というのは前時代的だと不快になる人も多かろうが、類型として現役だし、人々の価値観にも割と残ってんだからしゃあない。
あと、可愛さじゃなく格好良さ面が強くて好かれてるキャラなのに、可愛いだろって言ってる人もいるな。そこは感情とか世間の人々の視線を整理してくれ。
こういうのがある上で、「可愛いに憧れる」という心理が人々にあるのはなぜか、みたいな話も興味深い。
上の方で「憧れは強さへの好意で、可愛いは弱さへの好意」って書いたけど、アイドルとかに対して可愛くて憧れるって感情を持つ人も多い。
それはなぜか。
私の勉強が足りなくてよくわかってないので、皆さんで色々考えたり調べたりしてください。
個人的には、弱さこそが強さという逆説のためかなと思っているが。
ネトゲの姫プなんか典型だけど、あれは弱いふり、無知なふり、可愛いふりをして囲いの庇護欲とマウント欲をそそった上でそいつらを転がして色々搾取してる実質強者。
さすがにネトゲの姫に憧れる人は少ないが、アイドルや美少女のあどけない可愛さは、まるで格闘漫画の合気道のような受身の強さであり、憧れるに値する気がする。
この辺の可愛いを巡る話は色んな物についてそれっぽい話ができるだろうから、ゼロ年代エロゲ論壇みたいにみんな長文でなんか書いてくれ。
フェミニズム系の人が、可愛さを称揚するのは弱者をいたぶる差別欲求だみたいに怒ってることもあったな。そこも咎めだしたら逆に弱者が受容されず生きづらくなるから止めなよと私は思ったけど。
話を戻す。
ブコメトラバ諸氏におきましてはですね、自分の好きなキャラが頭いいキャラだからと秒で元増田に反論したくなっても、ちょっと考えてほしい。
言うべきは、「頭が良くて可愛いだろ!」ではない。
「頭が良いキャラは基本的に可愛くないが、でも格好いい方向でなら魅力的だからいいだろ」とか「頭の良さと、他の弱点を上手く組みあわせると可愛さのマリアージュが出るだろ!」とかそういう感じで反論した方がいい。それをやってる人もいて、頭が良い!と思った。
もちろん、頭が良さと可愛さがちゃんと順接してるキャラを知ってるならその解説をしてもいいけど。私が不見識でぱっと浮かばないだけでいるかもしれんし。
「可愛さ以外にも魅力軸はある」「賢いという可愛くなさと、他の可愛い弱さを組み合わせて全体で超可愛くなる作りもある」「可愛いという感情には優越感が混じってるのを認めると罪悪感が湧くかもしれんが、そこは受け入れて開き直れ」、この三点をよろしくお願いします。
半年で見事にリバウンド、1年前の脂肪肝状態に戻った反省から断酒をしていたが、大晦日くらいは……ということで、アルコールに支配された脳みそを振り絞り、何とか年内中に書いてみたいと思う。
春秋ともにリーグ制覇を達成した福祉大も、全国ではいずれも早期敗退と寂しい結果に終わってしまった。特に秋は最終回に4失策(実質5失策)という、鉄壁の守備を誇る野球エリート軍団らしからぬショッキングな形での敗退となった。
春は打力不足を露呈しただけに、秋は東海大を相手に8得点と課題の克服はアピールしたものの、自慢の守備があそこまで乱れては……4年になってからずっと良くなかった津森が最後の最後で復調の兆しを見せていただけに惜しかった。
春の反省で打撃を磨きまくった結果、秋は守備が疎かになってしまったのだろうか?
春は無双状態を続けていた山野も、秋は不安定さを感じさせるピッチングに終始した。ラストイヤーは、年間を通してモノの違いを見せ続けて欲しい。
レギュラーの野手陣では、個性豊かで頼れる4年生軍団がゴッソリと抜けてしまうのが痛い。残された下級生レギュラーでは、プロ注目のショート元山、全国大会で決勝点となるHRを放ったサードの楠本弟もラストイヤーを迎える。元山は、ドラフトを考えると走力でのアピール、全国大会での打撃の結果がもうひとつ。楠本は速球の対応と、意外に守備の安定感が課題。2人とも来年は、圧倒的なパフォーマンス・数字を見せつけて欲しい。
下級生の投手では、三浦がまずまず活躍を続け、ノーノー男・綱脇が台頭してきたものの、椋木・佐川の2年生コンビがパタリと姿を見せなくなった。来年はリーグ戦で投げているところを久々に見たいものだ。
野手では、最終的にスタメンを勝ち取った大里、新人戦でキャプテンを務めた斎藤の打撃面での成長が著しい。走攻守そろうルーキー・杉澤も木製バットでの対応力に成長の余地があり、定位置の確保が期待される選手だ。
ロマンあふれる4年生軍団の全国出場があちこちのファンから期待されながらも、福祉の壁を超えられなかった仙台大。
野手では佐藤優、柿澤といった有力な4年生たちの全国での活躍が見たかった。
怪物・宇田川は、決して満足のいくシーズンではなかった。特に秋は、自慢の速球が走らず、フォーク頼みのピッチングが続いた。また、苦しい時のマウンド捌きにも課題を残す印象を受ける。素材は素晴らしいものがあるだけに、一つ一つを克服し、全国出場と最高評価での指名を目指し、精進して欲しい。
その他投手陣では、長久保・松本・佐藤亜と1年生の活躍が目立った。
特に1年生左腕らしからぬコントロールと変化球の精度を兼ね備える長久保のピッチトンネルの使い方は、もはや学生レベルを超えていると言って良い。
来年以降も先発の柱として大きな期待がかかる。同じく実戦派の佐藤亜、サイズは宇田川以上の巨漢・松本と、今後の同校を担う投手たちの成長が非常に楽しみだ。
野手では、今津や佐野といったスーパールーキーも早いものでラストイヤーを迎える。コンスタントに活躍し続けてきた姿は立派だが、来年はチームを全国へと導く爆発的な活躍にも期待がかかる。
その他、永長・益子・小笠原・大北・川村といった経験豊富な下級生レギュラー組が残る点も大きなアドバンテージ。
三番手は、持ち得るパフォーマンスをフルに発揮できる学院大か(その点を県内高校で例えると、なんとなく三高が被る)。
長いこと4番・捕手を務めた渡邉の離脱は痛いが、早坂という成長著しい正捕手候補がいるのは大きい。投手陣も速球派右腕が揃っており、左腕の台頭がポイントか。
野手陣も布施・林田・根本など打力のある新人が残る。新入生でも、一芸に秀でた逸材たちが入部予定とのことで、早いうちから出場機会を与えられるかもしれない。
学院とは対照的に、個々の能力・資質は確かながらそれらを実戦で中々生かすことのできない工大は、投打において絶対的な柱となれる選手が必要だろう。
軟投派投手で小刻みに繋いだり、新人戦のようにアベレージヒッターを4番に置いてなんとかしてもらうのではなく、有望株は多いだけに、王道の戦法で挑んで欲しい。
東北大・宮教大の国公立勢も、田村・鳩原・松下クラスとはいかなくとも、例によって見所のある選手は複数存在する(つい先日、松下が独立リーグで再開すると知った時はものすごく嬉しかった)。
ラストイヤーを迎える東北大・中尾は素材だけなら先輩の田村と比べても遜色ないし、指にかかった時の140キロ超の速球は私学勢でも苦戦するはず。そろそろひとり立ちしなければならない時期だ。
宮教の速球派・青木も、ラストイヤーを迎える。速球のスピードは確かだが、1年の頃からほとんど変わっていないのも事実だ。今シーズンはチェンジアップはじめ変化球に大きな成長を感じただけに、速球の進化次第では大化けも期待される。
東北大は、打力強化の成果が出てきており、椋木・山野の高川学園ー福祉大コンビの連続無失点記録を2年連続でHRによって破るなど、インパクトのあるシーンを量産している(近年の二高といい、インテリは守備を捨ててでも打撃を強化するという方向に落ち着くのだろうか?)。
宮教も、4番も務める守備職人の小原、あと一歩で盗塁王を逃したシュアな打撃も魅力な菅野、高校時代は4番も大学の洗礼を味わった猛肩・大川口など、見所のある野手が散見される。全体的にパワー不足は否めないので、投打共々、一冬での成長を期待したい。
福祉一強の様相を見せる仙六リーグだが、すべての大学に見るべきものがあり、今後どう勢力図が変わってもおかしくない雰囲気がある。一度ハマると、高校に負けず劣らず魅力的な仙台六大学野球を、来年度も追い続けていきたい。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/03/news127.html
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/03/news127.html
これ。
「添加物が健康に悪い」というお決まりの言説には「量の概念が欠如している」みたいな賢そうなブコメが星を集めるのに、
「添加物(カフェイン)が健康に良い」という変化球を投げられると諸手を挙げて賛成する。人工無脳かお前らは。
ていうか
「カフェインは、経口摂取の場合で(最も基準の厳しい)妊娠した女性は1日200ミリグラム以下とされています。接種法の違いを考慮しても、stonでこの量に達するには1日に1000回も吸引することになります」
妊娠した女性が絶対セーフな量を摂取するのに1000回吸引しなきゃいけないなら、健康な成人がキマれる量はもっと上だってわかるよね?
以下は補足。
こういうリキッドを蒸気化させて吸引するVapeタイプの電子タバコでニコチンだけじゃなくカフェインを摂取しようという試みは珍しいものではない。
しかし、カフェインリキッドがニコチンリキッドほどに普及したことは今まで一度もない。なぜか。効かないからだ。
一度のVapeで消費するリキッドは0.0数ml~0.数mlだ。
はてなーは算数が得意だからわかると思うが、この量のリキッドの中に溶かし込めるカフェインの量はたかが知れている。
レッドブル一本のカフェイン量は80mgらしいが、それをこの量のリキッドから摂取するのは難しい、というか無理だろう(溶けたとして蒸気化せずに多分焦げる、仮に焦げなくてもむせる)。
肺から摂取すれば感度3000倍みたいな話があれば話は別だが、そんなことがあればこぞって宣伝に使うはずなので多分そうではないのだろう。
対してニコチンは0.数mgでも十分に薬効を得られる。だから普及している。
お前らちょっとは頭使えよな。
参考リンク
vape caffeine site:www.reddit.com - Google 検索
https://www.google.com/search?q=vape+caffeine+site:www.reddit.com
なんだか最近のジャンプの文脈で、「半分の女性読者を切り捨てたらチャンピオンがもうひとつできるだけ」みたいに言われていて居酒屋の隅で静かに飲んでいたプロレスラーみたいな顔で「もう、取り消せないよ・・・」とか言い出しそうになったが、グッとこらえてお前らが知らない今の週刊少年チャンピオンのことを教えてやる。できるだけ読め。
さすがの水島先生もえいえんはなかった。最終回はなんとも言えない余韻を残す結末で必見なので読め
今のチャンピオンで主人公がヤンキーでヤンキーバトルするという漫画は「グリコ」だけと言って良い。
「六道の悪女たち」もまあヤンキー漫画と言って良いかもしれないがヤンキーなのは主人公じゃ無くてヒロインたちなので変化球だろう。
ヤンキー漫画ばっかり載ってるんだろとか思ってる素人には意外だろうが、女性主人公漫画がたくさんある。いまだと少女ヒーローモノ「SHY」女子柔道「もういっぽん!」変態漫画「足芸少女こむらさん」と粒ぞろいだ。倫理とかに興味が無ければ「ロロッロ」でも読め。
別冊では少し前までアイドルマスターシンデレラガールズの漫画やってたりしたし、実質ミリオンライブの「チキン」もある。
今週遂に愚地克巳さんに烈海王さんの腕がくっついてしまって、ああ・・・となってしまったがラディフェミの皆さんがジャンプ読んでねえだろと突っ込む皆さんも案外週刊少年チャンピオンは読んでいないのでは思う。正直週刊少年漫画誌が4誌あるやってるような体勢というのはそろそろ崩壊しそうなのでせめてジャンプが攻撃されて憤るような皆様だけでもチャンピオンを読んで欲しい。その気持ちだけはほんとほんと。
伊良部秀輝と小宮山悟のそれぞれのドキュメンタリー漫画が掲載された号があったが
伊良部のほうの柱には「昨今の変化球全盛のプロ野球界にあって速球で勝負できる投手」
小宮山のほうは「近頃、速球派全盛のプロ野球界において変化球で勝負する投手」みたいな煽り文句が記されていた。
同じ雑誌の同じ号ですよ?
一体当時のプロ野球界は変化球派と速球派どっちが全盛だったのか。
答えは「10年のスパンで見れば変化球全盛。2~3年で見れば与田や伊良部が一世を風靡して、速球派が持て囃されていた時期」であり
どちらも正しかったりする。
そういう訳で「最近・近頃」等の語は期間が無視されやすいので注意が必要ですね。
※注意→ジャンプ+の漫画「食べる女」及び一部のグルメ漫画に文句言ってるだけなので、好きな人は読まないでね
先日、ジャンプ+の漫画「食べる女(原案:アホ太郎/作画:伊藤いーと)」(https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156688999970)のコメント欄が荒れに荒れた事件があった。
匿名をいいことにコメント欄を荒らすような人間の民度がたかが知れてるのはもう分かっていたけど、その火元の「食べる女」を実際に全話読んだが、まあ唸ってしまった。悪い意味で。
これは確かに、少年誌(ジャンプ+をそうカテゴライズするのが正解なのかは不明だが)の「グルメ漫画」として連載したならば多くの読者から顰蹙を買っても不思議ではない。だからといって、自分が不快だったという理由でコメント欄に小学生レベルの暴言を書き込むのは勿論お門違いではあるけれども。
自分なりに「食べる女」が気に入らなかった点を箇条書きで書き出してみた。
・食べ方が汚い。圧倒的に汚い(ご飯粒をポロポロこぼす、アイスキャンデーを必要以上にベロベロ舐め回す、ヨダレ垂らす、迎え舌、「んふっんふっ」と声を上げながら食べる、口の中に食べ物が入ったまま喋る、食べ物で頰を膨らませる)
・キャラクターの表情が過剰、包み隠さず言えば情事を連想させる(目を潤ませ顔を紅潮させる、唇が色づく、さっきも言ったけど迎え舌)
・食べてる時の擬音が汚らしい(「んちゅっ」「くちゃっんちゃっ」「ぴちゃ」「ぶぼぼっ」など)←個人的にはこれが一番キツかった
と言った具合に、評判の悪いグルメ漫画ではもう見飽きたほど定番の評価が並んだ。
総括すると「汚い」「下品」であり、Twitterで感想をサーチする限り批判ツイートの大半がこれを占めていた。
特に話題となっている8話では女性上司とラーメンを食べるのだが、スープを飲んでいる時に「ぶぼっずっ ぶぼぼっ ぶ ぶはっ ぼぁ」という擬音が鳴る(原文ママ)。いやそうはならんやろという感想を抱く。汁物をこんな音を立て啜ってたら噎せてるのかな?逆流してんのかな?と心配になる。
あと「ぼぁ」て。どう食べればそんな音が出るんだ。描いてる時に疑問に思わなかったのだろうか?
ついでに個人的には、食べてる時の擬音の書き文字がモロ18禁だなと思った。
それらを除けば絵は綺麗だし、登場する女性はみんな美人で料理も美味しそうに描かれている。
(でもぶぼぼっと音を立ててスープを食べてたりカレーをガツガツ食いご飯粒を吹きながら大声で職場の愚痴を言ってると、どんな美人も台無し)
率直に表現すれば「食べ物をエロく食べる美少女・美女」というコンセプトはもう時代遅れなのではないかと思う。
普通の感覚で言えば食と性(下ネタ)は融合させるべきではない。だって食事中にウンコの話されたら嫌だろ。テレビ見てても芸能人の人が食べ方汚かったりクチャラーだと嫌な気持ちになるだろ。
グルメ漫画は「おいしそうな料理の絵→ぱくっ→もぐもぐ→おいしい!」の循環で充分ウケるだろう。てかそれでいいじゃん。なぜわざわざ変化球で行こうとするのか。
ぱくっ。もぐもぐ。で食事の描写はそれで済むじゃん。「きゅんっ!」「ぞくぞくっ…」「じわぁ……」とかもう食の何を表現してるのかわからない。
グルメ漫画の金字塔とも言える「孤独のグルメとか見てみろ。至ってシンプルだぞ。変な汁飛ばさないし五郎さんの顔は常に平静だし。
と、まあこう「嫌われるグルメ漫画の法則」を一つずつ丁寧に踏んで歩いている印象を受ける「食べる女」は、最早「無駄に性的なグルメ漫画に対する暗的なアンチテーゼ」なのではないかとすら深読みしてしまう。
頰を紅潮させて食べる美女、色づいた唇、変な擬音、飛び散る汁と米粒……。
地雷グルメ漫画の要素をこれでもかと詰め込んで融合し、「最強の地雷グルメ漫画」として少年誌に君臨し、それを読んだ読者の反応を観察するという壮大な実験……
……とでも妄想しないと、令和にもなってこんな学習能力の無い漫画が出てきた事実に絶望しそうになってしまう。
その点「不倫食堂」(著:山口譲司)でそういった批判をあまり目にしないのは(あくまで所感)、シンプルにハナから「主人公がエロい女と美味いもん食ってセックスします」というのを作品のテーマとして明言していることが大きいのではないかと思う。
その前提があるから食べてる時の女性の唇にトーンが貼ってあっても、まあそういうものかと納得できる。
予めそういう読者層を限定すること(そういうのを読みたい人だけが読む)で上手くゾーニングできてきるので、読者の大半の需要を満たすことができているのではないか。
あと食事シーンがそれなりに豪快であるものの、そこまで汚らしくないというのもある。
なので、「食べる女」もティーンズ系の少年誌ではなく青年誌もしくは成人向けで、最初から「エロに振り切ってます!」と開き直っていれば、ここまで炎上することもなかったのでは…?
「汚く飯を食い散らかす美人の女」が性癖の紳士による楽園となっていた可能性も否めない。
……いや、どうだろうな。擬音汚いし。ぶぼぼってラーメン食べるし。
わからん。もう難しいことわからん。お腹空いたな。晩御飯食べてきます。それじゃ。
ちなみに自分がオススメしたいグルメ漫画は「人魚姫のごめんねごはん」(https://yawaspi.com/gomennegohan/)です。
ついでにおまけ
「ジャンププラスの『食べる女』が最後までコメント欄が荒れていた - Togetter」(2019年9月27日)https://togetter.com/li/1409466
県立米菓高校に通うチーズおかきは制球力を武器に最速128kmのストレートと多彩な変化球で抑える左の変則サイドだろうな。チーズなのにボールにノビがなく、選手として伸び悩んでいた高2の秋からサイドスローに挑戦したら、見事にハマり高3の夏大はあれよあれよと勝ち進む。
ベスト16に勝ち進んだくらいから世間からも注目を浴び始めて地方のテレビ局から取材も来ちゃってさ。女子アナの前でエースのチーズおかきは私立校には負けたくないんですって照れながら答える。同じクラスで仲の良い1番ショートひねり揚げは普段のチーズおかきをいじられキャラですけど練習に入るとマジメで〜と流暢に質問に答え、キャプテンで6番キャッチャーの海苔せんべいは緊張してかみながら絶対甲子園いくぞー!なんて言っちゃうわけよ。
そして迎えた県大会準々決勝。
相手は強豪私立コイケヤ学園。2年連続の甲子園を目指すコイケヤ学園のエース、ポテトチップスは最速154キロでノビのあるストレートと鋭く落ちるフォークが武器のプロ注目本格派右腕。4番ファーストには今大会4ホーマーのドンタコス。
試合当日の朝5時に目が覚めるチーズおかき。前日の夜には珍しく両親に試合見に来るように伝えた。
しかし、蓋を開けてみたら1-9の惨敗。7回までに0-6でエースポテトチップスは降板。2年生速球派右腕のスコーンからワイルドピッチで1点を奪ったものの、打線が続かずゲームセット。
前の週にランダムに決まった映画を私が自腹で映画館にて鑑賞し、その感想を20分以上に渡って語り下ろすという、友人やゲストであっても忖度しない型映画評論コーナー。それでは、今夜評論する映画はこちら!
『未来のミライ』!
はい。山下達郎さんのこの主題歌、やっぱり沁みますねー。かの名作、アニメ版『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』などを手掛けた、言わずと知れたヒットメイカー細田守監督が原作、脚本、監督を務めたアニメーション映画。
これは後ほどの僕の評で触れますけどね、どうも細田監督は脚本を外注するタームに一旦戻した方がよいんじゃないかと僭越ながら思います。というのも、フィルモグラフィを踏まえると、細田さんが脚本に絡めば絡むほど逆にダメさが際立っているのが歴然となるという(笑)。
さて、『未来のミライ』、どんな話かと申しますと、甘えん坊の4歳の男の子くんちゃんは生まれたばかりの妹・ミライちゃんと仲良くできず、両親を困らせてばかり。そんなくんちゃんの前にある日、少女が現れる。声の出演は上白石萌歌さん。『君の名は。』のヒロイン、三葉を演じた上白石萌音さんの妹さんだそうで。これなんかは、僕、勉強不足で申し訳ない。存じ上げませんでした。それと、黒木華さん、麻生久美子さん。スーパースケベタイムこと星野源さんなんかもね、声を当てております。
ということで、この『未来のミライ』、見ましたよ~というリスナーの方から監視報告結果をメールでいただいております。ありがとうございます。メールの量は・・・多め。まあ、そんなもんですかね。注目度は高いでしょうからね。ただ、賛否の比率が今回、賛のメールが3割、否定的なメールが4割、そして普通が3割といった感じで。あらそうですか。まあ賛否両論というか、まあ世間的にも今回は否がちょっと多めな感じですよね。
多かった否定的な意見としては、これなんか僕笑っちゃったんですけど、「未就学児にアナルプラグってどうなんですか(笑)」「クソガキにひたすらむかついた」「リアリティラインがずっと迷子。演出が全て茶番」とかですね。みなさん手厳しいですね。一方褒める意見としては「まさに子育て中の自分にとってはくんちゃんの言動が“子育てあるある”でつい笑ってしまった」、「あの東京駅の造形は素晴らしい」、「全く予定調和ではない、ほとんどカルト映画のような展開に細田守のすごみを感じた」--最後のこれ褒めてるのかな(笑)--といったところがございました。
ということで『未来のミライ』、私もTOHOシネマズ日劇とバルト9で計2回、見てまいりました。正直日劇の方はちょっと寂しい、イマイチの入りだったんですけどね、バルト9の方は、休日ということもあったのか、子供連れのお客さんが多い雰囲気でしたね。おちゃらけたシーンでは子供の笑い声があったりしてね。これ僕意外だったんですけどね。
それで、細田守さんの細かい説明、はもういいかな。もういいですよね?
ニッポンの夏と言えばもう細田作品、となりましたね。春はドラえもん・しんちゃん・コナンくん、そして夏は細田作品というね。改めて振り返るとですね、あの押しも押されぬ名作『時をかける少女』以来、なんとキッチリ3年ごとに細田監督の劇場用新作長編アニメが天下の日テレをバックにつけて全国のシネコンでがんがん流れされるという。この光景は果たしてユートピアなのかそれともディストピアなのか(笑)!・・・といった風情でございますが、“ポスト宮崎駿”という形容が正しいかどうかはひとまず置いておいて、現在の日本アニメーションを代表する監督のお一人であることは間違いございません!一方ですね、これだけ大メジャーになっても、細田さんの作品は、毎回変なんですよ、はい。
日テレがバックにいます、山手線にも全面広告出してます、たくさんの有名どころの芸能人が声あててます、主題歌は山下達郎です、で、騙されちゃいけませんよみなさん(笑)!“変”なんです。これも後で触れますけど、残念ながら悪い意味で、ですけれども。
細田さんなりの意識としてはね、今回はこれを描こう、これがテーマだというものがあると思うんです。そして大出世作『時をかける少女』を除けば、特に細田さんのオリジナル作品には、ドーンと太い幹のテーマとして、「家族」たるもの、そのあり方、に明らかにオブセッションがありますよね。ジャンルも角度も全く違いますが、大枠のテーマ設定自体は是枝裕和監督と共通してる、ともいえます。両者とも相手の作品のことは苦手そうですが(笑)。
そして今回は最もそのテーマがわかりやすく出ているからこそ、これまで周辺の諸々で覆い隠せていたダメさが際立ってしまってるという。
これねえ、細田さんのホント悪い癖だと思うんですけどねえ。実生活を作品に反映させすぎてるんですよ。
もちろんですね、ここは誤解しないでいただきたいんですけど、私も含めてですが、まずリアルの生活があって、日々作品をクリエイトしているわけでございますからそのことを安直かつ一概に悪いというつもりは毛頭ございません!我々の業界でも、それはそれはまあ古今東西のあちこちで「リアル」か「非・リアル」か、ということが作品、ひいてはクリエイターとしての評価軸として語られてきた闘争の歴史があるわけでございます。まあここらへんの話はし出すと切りがないからやめときますが、また別の機会に特集でやれたらなと考えています。
ただね、これ、我々とも共通しているんですけど、決して間違えちゃいけないのは、「リアル」だから偉いんじゃないんですよ。そして「非・リアル」イコールダメじゃないんです。“リアルの生活があってのクリエイト”の裏っ返しとして、作品がウンコなら、いくら本人的にリアルなものであってもダメはダメなんです。まあ当然の話ですけどね。言い換えると、てめえ創作をなめてんじゃねえぞ(笑)!というね。どういうことかというとですね、僕が常日頃から大変尊敬しております、故・藤子・F・不二雄先生のですね、こちらも大傑作『エスパー魔美』にですね、こんなエピソードがあります。大変有名なエピソードなのでご存じの方やこの流れでピンと来た方も多いとは思いますが改めてここで引用させていただきます。
主人公魔美に対し、画家である魔美のパパの絵を酷評した評論家がこう言い放ちます。曰く「芸術は結果だけが問題なのだ。たとえ、飲んだくれて鼻唄まじりにかいた絵でも、傑作は傑作。どんなに心血をそそいでかいても駄作は駄作。」と。さらに、魔美公の「父の絵が駄作だと・・・!?」という問いに対しても、件の評論家曰く「残念だが・・・・・・」と。
「くたばれ評論家」というタイトルの話ですけれども、前後も含めて気になる方は是非全編読んでみてください。文庫版第1巻収録でございます。これ、我々クリエイターにとっては誠におっそろしい、喉元に切っ先をつきつける真実の言葉ですよ。作品内の一エピソードとはいえ、これを自作で評論家に言わせるF先生のすごみってのが改めて感じられますけども。
これを今回のリアル/非リアルの問題に引き直しますとね、こうなります。はいドーン!!
「結局、創作においては作品が全てなのだ。たとえ、童貞くんや処女ちゃんが作るAVでも傑作は傑作。ヤリチン、ビッチがその経験を総動員して作るAVでも駄作は駄作。」
はい、そういうことでね(笑)、まず『未来のミライ』、何が一番ダメか、というと、これ、あちこちのインタビューで細田監督自身がね・・・これホントダサいよなー・・・言い訳がましく語っているところでもありますが、4歳の男の子が主人公なんですね。で、彼の視点で基本話が進んでいくんですけども、監督曰く、同じ4歳でも、女の子じゃなくて男の子がいいという。そんで、監督が女の子と男の子の二児をもった経験をそのまま持ってきているという。
これねえ、頼んでもいないのにてめえで勝手に4歳男児を主人公にしといてね、4歳男児だからね!彼の目線だから!そういう体で!大目に見てよね!って言い訳にしてもクソダサいにもほどがありますよ!細田さん、昔はそんな人じゃなかったでしょ!?
なんでてめえんちの、オチもかわいげもないクソガキのホームビデオを延々と見せてんだ!っていう(笑)。一億万歩譲ってですね、ホームビデオだとしてもいくらでも演出のしようがあるだろ、と。こっちは先週ガチャが当たったおかげでクソガキのホームビデオ鑑賞に1800円の2回、合計3600円自腹で払ってんだぞ(笑)!っていう(笑)。まあ、最後のは僕だけの事情ですけど(笑)。
別にね、幼児を主役にすんな、ホームビデオを劇場で流すな、ってそんな単純な話じゃないんです。北野武監督の『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』『アキレスと亀』のいわゆる芸術3部作ね。僕なんかは敬愛を込めて“偉大なる失敗作群”と呼んでますけど、あれらだってフェリーニの『8 1/2』方式といえばよいんでしょうか、意地悪な言い方すると豪勢なホームビデオっちゃあホームビデオですよね。それでもK.U.F.Uややり方次第で、いくらでも幼児ならでは、ホームビデオならではの特性を生かすことはできるんですよ。
これ、他の幼児キャラと比べるとはっきりわかると思うんですけど、みなさんご存じ“嵐を呼ぶ園児”野原しんのすけ!これはまあちょっと特殊な例ですけど、もう少しリアルよりのちょっぴりわがまま幼児といえば『トトロ』のメイちゃんなんかもそうですね。あと、変化球としては、F先生のオバQだってその言動だけ捉えたら幼児的な異物といえます。
どういうことかと申しますと、もう名前も言いたくないな(笑)、今回のこのクソガキ様の挙動がビタイチ、ホンットビタイチおもしろくもない、かわいらしくもない、ムカツクだけ。“好きくない”?はやんねーしはやらせねーぞ。
要するにですね、このガキ、いや、おガキ様、ほぼ全編に渡って、人間のむき出しの感情や欲望を、アクセル踏みっぱなしで発散しまくる、という非常に独特かつ個性的なキャラクターであらせられ、たてまつられ候なわけなんですね。で、ここを「面白い!かわいい!」と思える大変奇特な方も世の中には一定数いらっしゃると思います、あるいは、残念ながら僕のように「このクソガキ!」っていう風にやっぱり、拒否反応を感じてしまう方もいらっしゃると。これはねえ・・・もうしょうがない!
いや、実はしょうがなくはないんですけど。僕なんかはね、僕は自分の子供もおらず、あと僕自身末っ子なんで弟感、妹感ってのがイマイチわからないですけど。でもね、その人の実生活上の“あるある”なんぞに頼らざるをえない時点で作品としてはその時点で“負け”なわけなんですよ。
どういうことが言いたいかというとですね、先ほどの例であげた『トトロ』のメイちゃんね。これ、宮崎監督さすがだなあと思うんですけど、ダダをこねるシーン、グズるシーン、いずれもひじょーにロジカルに「何故彼女がそういう行動に至ったか」というのが、お父さん、さつきちゃんとの関係性も含めてストンと腑に落ちる作りになっている。しかも説明的なセリフもほとんどなく。
さらに悪いのはですね、クソガキのダダこねに対してお父さん、お母さん--こちら星野源さん・麻生久美子さん自体は好演だったと思いますけど--が突如ですね。表現が過激で申し訳ありませんね。白痴になられる(笑)。要はキャラクターとしての一貫性がないんですよ。
どういうことか。産休明け出勤時のお母さんは目の前に居る4歳児の甘え要請をガン無視(笑)。いやいやいや・・・(笑)。第二子が生まれたときの第一子のフォローって別に特別な知識や経験がなくたって、“人として”ちゃんとやってやんないとヤバいのは直感でわかるでしょう?
そんで、自宅で仕事をしているとはいえ、4歳の幼児と新生児をかかえてワンオペ育児父ちゃんの、千と千尋の父ちゃん母ちゃんにも匹敵するレベルの無慈悲な既読スルー(笑)。『風立ちぬ』の堀越二郎だってもう少し周り見えてたぞ(笑)。マジでこいつらサイコパス夫婦なの?何か目に見えない妖怪的なものに取り憑かれているとかそういうこわい系の話なの、これ?というね(笑)。他の作品でこんなの見たことあります?っていう感じですよね。僕、見たことないです。
あとねえ、僕個人的に一番許せないのがね、劇中、クソガキがミライちゃんにとあるひどいことをします。この“ひどいこと”自体も、「ためにする」展開の脚本でしかないんで、ただただ単に不快なだけなんだけど、その現場を見ていないはずのサイコ母ちゃんが「何で仲良くできないの!仲良くするって言ったでしょ?!」と頭ごなしに怒るんですよね。僕、子供いなくたってわかりますよ、一番やっちゃいけないっしょこれ。これもねえ、怒る前に母ちゃんの些細なイライラエピソードを入れるとか、クソガキが所在ない感じを示唆するとか、怒ってしまった後の後悔の瞬間をちらっといれるとかだけでも相当違うと思うんですよ。もちろん説明セリフじゃなくてですよ?少なくとも映画における省略技法ってこういうことじゃあないと思うんだけどなあ(笑)。
(続く)