はてなキーワード: マニッシュとは
雰囲気が近いと言われるフリーレンですら成長しておっぱい大きくなったネタがあり
「質系っぽく見せてたのにそういう凡百のネタ入れるんかい」という声があった
エロがあることで作品の質にどう影響があるかは価値観によって違うもので平行線なのでそこは置いといて
ダンジョン飯は本編は確かに性的なネタがないが、作者がブログで描き今はラクガキ本におさめられてる小ネタはわりと性的なのあるよね
これから出てくる、先遣隊のように使われている大罪人エルフたちの中にはレズロリコンがいる
罪状が人身売買で、成人しても子供に見える種族ハーフフットの女ばかり買って性奴隷にしていた
体躯は小さくても老けはするので性奴隷が30歳くらいになったらポイ捨てを繰り返す生活をしながらそのエルフは150年ぐらい生きている
作品によってはエルフを長身に描くものもあるが、ダンジョン飯のエルフは比較的小柄なのが多くレズロリコンは130cm前後程度しかない
普通の人間が「トールマン」と称され男180cm女170cmが平均くらいで、人間はデカいのが特徴で比べるとエルフは小柄で痩躯、ハーフフットは更に極端に小さいという世界観
リアルレズでもこういう「男役」にこだわりそう振る舞う人っている
男になりたいわけではなく、女同士の関係の中でマニッシュな役割をしたい
でも130cmじゃ同族のエルフ同士の中でも小さい方で、男役がキマらない
更に小さい種族であるハーフフット買って弄ばなきゃ理想の役割演じられないのだろう
ダンジョン飯世界では奴隷売買は違法だが横行しており、未成年売買はより厳しいが成人はもう少し緩いらしい
ハーフフットは平均寿命50歳ぐらいで14歳で成人して早期に結婚して子供をつくるサイクルの早い種族
レズロリコンはできるだけ若い14歳ぐらいの子を買って30歳で捨てるので、捨てられた子は下手したら生殖年齢終えてしまっていそう
人間なら30歳で捨てられてもギリギリいけるが、ハーフフット相手にやるのはより鬼畜
マイヅルは41歳だが、他の若い女の部下たちはシュローがいつでもお手付けしてもいいように配置されている
シュローは真面目な性格なので「まだ手出さないのかよ」と女が思っていた一方で全く気を向けなかったが
また貴人は子育てしない風習なのかシュローにとって母の敵のような相手であるマイヅルが育ての母
体型を3種に分けてわかりやすくしたかと思いきや、3種のどれかにきれいに当てはまらない人用に新種の分類案が出てくるじゃん。
パーソナルカラーも顔タイプもそう。最初4種だったかと思いきや、当てはまらない人が出るから増えて、どうせ複雑化するんだよね。
私は上半身が瘦せていてデコルテが貧相なので胸筋の上部を鍛える自重トレーニングしました。
いわゆる骨格ウェーブというやつに当てはまる点が多く、首元が詰まったとろみ素材のブラウスやニット、小さなアクセサリーをつけるとかが似合わせの定石なのだろうけど、
ただでさえ我が強い性格しているのに「おしとやか」な性格だと誤解されやすくて迷惑していて、そこに女子アナみたいな服装をして助長させたいわけがないだろうと。
どうせ抵抗してカジュアルやマニッシュ似合わせるために筋トレするわけです。そんで下半身デブだからあまりパンツスタイルは似合わないし、
骨格ウェーブにはスカートが推奨されがちだけど、それでもジーパンを穿きます。
それに「骨格ウェーブに似合うジーンズ」とされているものと、実際に試着して似合う(デブ脚が比較的すっきり見えて、脚が長く見える)ものが全然違う。
結局試着しないと分からない。分類云々言うより片っ端から試着するべきだと思う。店員の接客がしんどいならチェーン古着屋でやれば良い。
彼氏はなで肩で、メンズのファッション定石からいえば肩パッド入りのドレススタイルでジャケパンとかにしたほうが良い。
だけどTシャツ似合わせのためにダンベルで肩鍛えてます。結局、着たいものを着るために抵抗するんだよ。
そして3種4種に分類するのは無理。顔が大きいとか、首が短いとか、ウエストが寸胴とか、脚が太いとか、脚が短いとか、背が低いとか、デブとか、個別に対応するしかない。
あとどう考えても洋服が似合うには、身長が高めであることと、体が引き締まっていることが重要だと思う。遺伝と生活習慣。服選びの前の問題。
タイプとかこねくり回してても仕方ない。着る布をとりかえるよりも脂肪減らして筋肉増やすほうが明らかに好印象得られる。布取り換えだけでなんとかしようとしても自己満になる。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4739807228157277029/comment/ChieOsanai
少なくとも自分には身分証明書の提示を求められたとき用に常に持ち歩いている健康保険証に性別の記載があるので、それで戸籍上の女であることは証明することが出来る。
自分はトランスジェンダーも含めた社会包摂を是とするフェミニストだが、社会移行期のトラブルは低減する施策が必要だと考えている。
元記事にあるように多くの善良なトランスは、自分の性移行が完了した時点で性別区分されたスペースに立ち入るので今までトラブルになったことがないのだと思う。なのだから、そのままでいいではないか。という意見もわかるのだが、社会包摂運動の盛り上がりを通じてトランスが社会により認知されるとともに、トランスを騙る性犯罪者もまた増えるという点も理解してほしい。
女性スペースに「男が入ってきた。痴漢だ」と通報された施設管理者は、痴漢とされた人にとる対応は下の3つぐらいだろうか。
3)1で判定が難しい場合2を求める
・ 対応に対して人権侵害等で訴えられたりSNSで問題視されないこと
実際の問題が1で解決できるならそもそも痴漢通報自体が起こる可能性が低い。
なので痴漢とされた人が、実際のところは女だろうがトランスだろうが男だろうが、女性だと証明できない人はすべて施設から追い出すという運用にならざる得ないだろう。
そうなった場合、性別移行がほぼ完了しているが戸籍まで完了していないトランスも追い出されることになる。
それでもトランスの何人たりも、訴えたり社会問題として声を上げないというのであれば、トランスであることの証明書は不要だと思う。
自分は、施設運営者が炎上リスクを恐れて性犯罪者を排除しない可能性を危惧している。
かといってマニッシュな外見のシス女や移行中のトランスが排除されるのも理不尽だと考える。なので証明書が一番の解決策だと考えている。
それは主に男性の手指の特徴なのだが、胎児時代に浴びた男性ホルモンの量が多いとそうなるのだという。
それが、自分の性自認と性的指向に、どう影響があるのかはわからないが。
思い返せば、2、3歳くらいの幼児期にはテレビに出てくる女性アイドルばかりに興味を示し、執着していた。
でも、幼稚園以降はわりと普通に恋愛対象としては男子を好んでいた。今のパートナーも男性だ。だが、女性を好きになった事がないわけじゃない。
幼少期は、信じられないレベルの悪ガキで、弟を巻き込んでイタズラばかりしていた。
でも、幼稚園以降は、しょっちゅう同級生女子のわがままに振り回されたり、ハブられたりして、泣くことも出来ずに一人で隅っこにうずくまり、霜柱を踏み潰すとか、石をひっくり返してダンゴムシを見てたりとかした。
可愛いアイドルが好きだったけど、いつもズボンを履いていた……のは、親の意思だったような気がする。
珍しく買って貰えたのが、細かな千鳥格子の布地で出来た、裾に共布のフリル付きの遠目に見ると灰色っぽいスカートで、死ぬほど地味なのがかなり嫌だった覚えがある。灰色って。ピンクや赤だったらきっと喜べた。
おままごとのお母さん役は死んでも嫌だった。
だが、人形遊びは大好きで、やっていたのは完全におままごとで、なのに人形で遊んでいるところを見られるのは絶対に嫌だった。
小学校の頃に、母が友達からVANのパーカーを貰ってきて、それは男ものだったんだが、私は喜んで着た。でも、私以上に母の方が喜んでいたと思う。
以後、母が誰かから貰ったまま押入に仕舞い込んでいたという、ボーイッシュを通り越してマニッシュな、いやおっさん臭い(一応女物ではある)服というのが、謎に沢山出てきた時期があって、当時は偶然見つかったお宝を貰い受けたと自分では思っていて、得したようにも思っていたが、今思えば、上手いこと母に誘導されただけのような気がする。
思春期は、自分の身体が段々女体化してくる事をグロいとしかおもえなくて苦痛だった。
一方で、好きな男子と付き合ってセックスすることを夢見てもいた。
月経困難が酷くて、元気な日が1ヶ月のうちに3日あればいい方だった。
それで同級生女子にも可哀想だと心配され、面倒見のいい女子から何かと気遣われるのが、すごく嫌だった。
女友達と人目憚らずにスキンシップ過剰な付き合いをしていて、男子からはレズは死ねとよく言われていた。
19歳の頃、それまではそこまで思い詰めていた訳でもないのに、急に自分はとても中性的な容姿なんだと思い込み(実際には瓢箪型のデブだったので、どっからどう見ても女だったし、服装がモサかったので、女というよりは産後太りから順当に中年太りに移行したおばさんのような見た目だったと思う。そんななりで男らしくw がに股で肩で風を切って歩いていた様はちっさいおっさんでしかなかったと思う)
友達に半ば無理強いさせる形で「男みたい」「中性的」だと言わせて、有頂天になっていた。
それがある時急に虚しくなり、お水風俗のバイトをやりだし、客から可愛いとお世辞を言われて有頂天になり、以前の「中性的」という名のおっさんおばさんチャンポンムーブは何だったのかというくらい、ゴテゴテの派手メイクのゴスロリと化した挙げ句、初めて付き合った男と唐突に結婚するという離れ技をきめた。
結婚はしたけれど、夫の家族から「○○家の嫁として云々」と言われるのが鬱陶しく、パート先ではダントツに若かったせいで変に「女の子」扱いをされるのが苦痛で、ある日カッとなって頭を丸坊主にしてしまった。
パート仲間のおばさん達から「小猿みたいで可愛いね」と言われて有頂天になった。ついにヒト以下の存在になった事には気づかなかった。
ミニスカートを履いていても「○○家の恥」と言われたが、頭を坊主に丸めたら「お前は俺にわざと恥をかかせようとしているのか」と夫に言われて激しい口論になり、一時的に夫婦関係がマイナス28度まで冷めて険悪になった。
子供が出来るまでに五年くらいかかったが、私の体質のせいで胎児が平均サイズをかなり下回った状態で、予定日を一週間も過ぎて生まれてきた。下の子は完全に低出生体重児だった。
それからは常識の範囲内で色々あったが、現在の私はただのおばさん以上でも以下でもない。夫婦仲も親子仲も良好で、取り立てて言う事はない。言動はもう完全におばさん。
で、今になって思うのは、若い頃の自分はセクシャルマイノリティに何をそんなに期待していたのかということだ。
私の手の薬指は人さし指よりも明らかにずっと長くて、それは母親の胎内にいた時に女児であるにも関わらず沢山の男性ホルモンを浴びたことにより形成されたものと思われる。母体に過剰なストレスがかかるとそうなると言われている。母は昔からいつもイライラしていてヒステリックで家族に当たり散らしてばかりいる人だったから、私が母のお腹にいた時も、やはりイライラムカムカしてストレスフルな毎日を過ごしていたのだろう。
私の手の薬指は人さし指よりもずっとながい。ただそれだけのことで、しかし私の性別が女であることは揺るぎない事実だ。若い頃の私は、「中性的(笑)」ということに変な期待ばかり山ほど抱えた、恥の多い人生を送っていたけれど。
「ある男性が『今日から自分は女だ』と宣言したら女子トイレが使えてしまう」
と噴き上がった100年前の人たちと同じだということは自覚してほしい
批判するなら、矛先は存在するかどうかわからない「そんなことを言うトランス女性」ではなく、
「じゃあ俺明日から女w」と放言する「男性」であるべきなんだけど、
批判者にとって「男性」と「(自称)トランス女性」は区別がつかないから全部排除するしかないらしい
感心するほど堂々とした差別だ
「明日から女w」でいけると思ってる男も素直にそれができると思ってる女も、性別移行のコストとリスクをなめている
別に自分は「性自認を申告した人は全てその通りの性別のトイレを使用させなければ差別だ」とは言っていない
正直見た目的に女子トイレを問題なく使うにはちょっと厳しいんじゃないかなという人はいる
多機能トイレがあるならそこを使うのがベスト(アウティングに繋がりかねないので避けたい気持ちというもわからなくはないが)
少なくとも見た目が微妙という自覚があるなら、多機能トイレもあるのに女子トイレを使わせろというのは「自由」を超えているとは思う
しかし「男なんだから男子トイレ使え」だけは言わないてあげてほしい
「身体の性別に沿ったトイレに入っていく自分」を見られる苦痛(なんなら屈辱)は多分当事者にしかわからないだろうから今ここで説明はしないけど
身体が男なら男子トイレ使えって言う人たち、どうやって確認して排除するつもりなんだろうというのがいつもわからない
「身長170cm、ベリーショートでパンツルック」の「女性」って、割と男性に見えませんかね
トランス女性を排除しようとすると、他でもない罪のないシス女性まで攻撃する根拠になってしまうというのは考え過ぎではないと思う
「男の女装か、マニッシュな女性かぐらい見分けられる」はただの自惚れです
(予想される反論として「女性なら女性らしい格好をしろ」があるけど、曲がりなりにも女性の人権を訴えるなら一番言ってはいけない言葉だという自覚ぐらいはあると期待しています)
同じ日に同じ場にいる人から「女性でしょ?」「男性ですよね?」と両サイドから聞かれることなんて、性別移行できてないトランスには日常茶飯事です
こういう議論のとき、非当事者が想像してるのって「性別移行できてないトランス」なんだと思います
ですが「実は生まれつきの性別ではない性別で認知され生活している人」は既に当たり前に存在しています
自分から言わない限り、「トランスジェンダー」ではなく「そこらへんの男性や女性」として認知されているから気付かないだけ
「皆気付いてるけど『優しい』から望む性別で扱ってあげてるだけじゃない?」といういじわるが聞こえてきそうですが
世の中そんなに「優し」くないし、そうなら逆にトランス女性がこれだけ問題になることもないというのが答えだと思います
あと「身体の性別」をことさらに重視するスタンスは、まんま従うと「男性ホルモンで完全にオッサン化したFTMも女子トイレを利用するべき」ということになるという事実には頭回ってるんだろうか
見た目すっかりオッサンになっていても手術してなくて(できなくて)戸籍も外性器も女性なので女子トイレを使うことに法的な問題は全くない人、全然いますよ
もちろんそんな人たちが現状で自主的に女子トイレを使うことはないけどね
AV新法が当事者の声を聞かずに「出演強要があるらしい」から始まって現場の声を無視して作られようとしたのと同じことなんだろうなぁ
あまりにも勝手なこと言ってるツイートが日々流れてきて疲れたのでここで吐き出しました
それも、いかにもフェミニンな、アイドルみたいな女の子になりたいトランスじゃなくて、普通のおばさんみたいな髪型でおばさんぽい服を着てるけど体つきとか声からおそらく肉体は男性というレジ係とかをよく見る。
増田はバンコク育ちなので、子供の頃から体がおじさんなおばさんとか体がお姉さんなお兄さんとかも見慣れているので、なんか日本も普通にそういう人もそういうままで社会生活を送れるようになってきたんだなという感慨深さがある
フェミニンな生まれつきの女性もいてマニッシュな生まれつきの女性もいるように、フェミニンなトランスやマニッシュなトランスもいるのだ、当たり前だけど。
子供時代は子供服が似合わず可愛くない。学生時代は似合わない制服を着てメイクも巻き髪もできないので美しくない。
化粧をして華やかな装いをすると、周りの扱いの違いに驚く。
別段美人ではないのに女性、女という要素が強いため、気取っているとか反感を買われやすい。
世の中キュートタイプやナチュラルタイプの女性が人気だから、生きづらい。
パーソナルデザインがロマンス以外の女性が、ロマンスが女性に嫌われるなんて無い。性格や内面の問題だ。とよく仰いますが、それは間違い。
ロマンスタイプとして生きていれば、明らかに女性に嫌われていると感じる瞬間は、他タイプの女性に比べれば多い。
直線的な顔立ちの面接官の女性から見れば、ぴしっと固めた似合わない体の曲線を抑え込むスーツを着たロマンスタイプの私は鈍臭く垢抜けなく明らかに仕事ができない、女そのものだ。そのため嫉妬を覚えるのである。
ただでさえ女性美容師は男性美容師と比較すると安易に短く切りすぎ、似合わせよりも細かめに巻いた脱力した髪型を好む。
ロマンスタイプが女性の美容師に切ってもらうとどうなるかは想像に難くない。
ロマンスタイプの女性芸能人の人気が年々高まっているが、彼女たちは芸能人だからこそ崇められているのだ。
口ではロマンスタイプが憧れという他タイプの女性も、身近にいたら話が別なのである。
職場の同僚に垢抜けないロマンスタイプがいれば嘲笑の対象。ロマンスな装いをすれば、気取っているなどと陰口を言われる。
ロマンスタイプである時点で、女友達というものは人生において期待しないほうがいいのかもしれない。
パーソナルデザイン診断以前にとても仲のいい女性の友人がいた。頻繁に会うわけではなかったため、数ヶ月ぶりに診断後にロマンスの装いをしてお茶をした時、何も容姿に触れられず写真も一枚も撮らなかった。
鈍臭く不美人で、太って見える私を見下していたのに、突然驚くほど垢抜けた私に嫉妬をしていた。
そして彼女は私の長く豊かで綺麗に巻かれた髪に対抗するかのように突然髪を切り、マニッシュな服装に変えた。
ロングヘアは誤魔化しているなどという人もいるが、ロングヘアはそこまで誤魔化しがきかない髪型である。
彼女は顎ほどの長さのまっすぐな髪で私に静かな対抗心を燃やしていた。
私は彼女の華奢な体と、顔立ちはよくはないものの全体像で可愛いと言われる雰囲気にとても憧れていた。(事実、口元が飛び出ていて重度のガミースマイル、歯並びも悪かったのに可愛いと言わせていた。)
だが自分は華奢ではなくロマンスタイプ特有の肌のもったり感があり、彼女に劣等感を抱えていた。
ハリのある上品な大人の成熟した女性そのもので絵画のような私の体は、彼女とは全く別の方向性であることに気がついた。
彼女の嫉妬を受け止め表面的に友好的な関係を続けていたが、それは終わった。
ロマンスタイプは女友達が欲しければ、わざと垢抜けず、わざと早口で話し、わざと汚い言葉を使うしかないのだ。
それは女性的な魅力に溢れるロマンスタイプの宿命であるのかもしれない。
女を武器にしてと陰口を言われ嫉妬される人生。だがそれはロマンスタイプの特権である。
私はこの甘い声と甘い顔立ちと、頼りないすっぴんと、大きな口を開けた上品な笑顔を武器にして生きていく。
しかし、簡単に見つからないから人は苦悩し、迷走するのもまた真理だ。
「いや、今日びそういうの印象悪いねん。やりすぎたら何かの条例に引っかかるらしいし」
「あっちのより手間と味のバランスがいいものとか、考えている間に夏が終わるわ」
「うーん、そうなると形勢逆転は難しそうですし、場所を変えますか」
「こっちが先にやってたのに何で引かなアカンねん。ここ以上にいい場所なんぞワイは知らん」
「じゃあ、あっちのアイス売りに、別の場所でやってもらうよう頼んでみます?」
「そんな筋合い相手にないし、受け入れるような奴とも思えん。他にアイス売りがいるのに構えてくるような輩や。ゴネるに決まっとる」
「ダメもとでやるにはリスクが高すぎるんや。こじれてるところを客とかに見られたら心象が悪ぅなる」
「カン先輩……さっきから“出来ない”と“やりたくない”しか言ってませんが、本気で解決したいと思ってます?」
「それなりの理由があって却下しとんのに、口だけ人間みたいな扱いすんのやめーや」
「なら、せめて代案を出してください。理由さえあれば何でもかんでも否定していいと考えたり、行動が伴わないのは口だけ症候群の典型例です。明らかに咳き込んでいる人間が正常を訴えるのは無理がありますよ」
あーでもないこーでもないを二人で何往復かさせたあたりで、偵察に行っていたドッペルが戻ってきた。
「ふ、二人とも? ちょっといい?」
それだけの服を、いつもどうやって持ち運んでいるのだろうか。
「い、いや、そうじゃなくて……なんか別の所に、い、い行ったみたい」
「なに、どういうことだ?」
まるで解決の目処はついていなかったのに、事態は知らない間に好転していた。
「まあ、“何か”あったんやろな。ワイらには好都合やけど」
「いや、ハチキューサンやないんやから、さすがに裏工作とかはせえへんって。後々のことまで考えるんやったら、そういう妨害行為をすると最終的に損するのが世の常やし」
最終的に損しなければやるとでも言いたげだ。
「なにはともあれ、チャンスや! マスダ、カラメルコーンと牛乳こーてこい!」
そして、世の常を語っていた人が言うとは思えないことを口走る。
「アイデアの多くは0からじゃなく1から生まれる。この世の99%はパクりで成り立っとるんや。あのアイスもテレビが先に紹介してたのを真似しただけやんけ。なんでワイらがやったらアカンねん」
まったく、こういうときのカン先輩の弁の立ちっぷりは凄まじい。
俺たちがここで真似する場合は1から始まっていないし、99%だとかいう統計は明らかにデタラメだ。
だがチャンスであることは同意なので、俺はいそいそと買い出しに向かった。
タイムスリップをしたり平行世界を行き来する輩が、そんなのでよく今までやってこれたな。
「あの世界線は夏時間っていうのが導入されているんだ。夏の特定の時間帯、意図的に時刻をズラしているんだよ」
「……何でそんなことを?」
「夏って太陽が照っている時間が長いだろう。だからそれに合わせて時刻設定を柔軟に変更して、仕事とかの効率化を図るんだよ」
「……何でそんなことを?」
説明をしても全く同じ返しをしてくるあたり、ガイドはかなり困惑している。
まあ俺の生きる時代でも、「そういうことをやっていた国もあった」と授業で習う程度だからな。
後世に伝わっていないのも仕方ないか。
元の世界に戻る際、ガイドは『別世界の時間』をそのまま反映させてしまっていた。
普通ならそれでも問題なかったのだが、その『別世界の時間』は『夏時間(サマータイム)』だったんだ。
夏時間のない俺たちの世界と繋いだ際にズレが生じ、時間軸が分裂しかけたってわけだ。
「タイマーを見たとき、体感よりも時間の進みが違うなあとは思っていたけど、違和感の正体はそれだったのかあ」
「寝起きの悪い人間が早く起きるために目覚まし時計をズラして設定するが、ウッカリそのことを忘れて急いで学校に来てしまったみたいな感じだな」
「その例えは分かりにくいけど、これでやっと原因は分かったよ。すぐにその時差を反映させて再設定するね」
ガイドはそう言うと、本当にすぐ設定を反映させた。
辺りに漂う、言い知れない違和感がなくなっていくのが分かる。
多種多様なドッペルも一つに集まっていく。
元に戻ったドッペルは、未だ足元がおぼつかない。
吊り橋の上で揺られすぎた後の弟みたいだ。
「……なんか変な感じ」
「分裂しかけていた世界を繋げたからね。分かれかけた世界で起きた記憶と混濁しているんだろう。まあ、直に馴染むさ」
有り得たかもしれない可能性ってものを、もっと楽しめるものだと思っていたが。
俺自身は別世界でも代わり映えせず、細かな世界の差異は不和しか引き起こさず。
これならテーマパークで遊んでいたほうが幾分かマシだったな。
「そういえば……なあ、ドッペル。お前は別世界でも、趣向こそ違えど変装はしているんだな」
マニッシュっぽくもあり、フェミニンっぽくもある、中々シャレた着こなしだった。
「変装バリエーションを増やすために、あの世界での格好も参考にしてみたらどうだ?」
予想外の答えが返ってくる。
俺の知っているドッペルの服装からして、明らかに傾向が違うんだが。
「ということは、俺と会うときはいつも変装しているってことか」
「だって……なんか恥ずかしいし」
ドッペルは人見知りが激しい性格で、それを抑えるために変装をしている。
そうすることで違う自分を装ったような気分になり、何とか他人とも接することが出来るからだとか。
そのことは知っていたが、俺が今まで見てきた姿は全て変装だったっていうのは驚きだった。
最近はかなり打ち解けてきたと思っていたんだが、どうやら気のせいだったらしい。
別世界の俺なら、もう少し上手くやれているのだろうか。
あれだけ長々とやった割に、この世界では2時間ほどしか経っていないらしい。
「今年ってサマータイム導入されたんだよな?」
「いや、一応確認してみたが、されてないっぽいぞ」
「ええ? サマータイムあったと思うんだけどなあ」
多くの人たちが、あるはずのないサマータイムを「あった」と認識していたんだ。
その他にも電気ネズミの尻尾のデザイン、お菓子のロゴにあるハイフンの皆無。
微細な記憶違いを起こす人が多くいた。
どうやら世界の再結合による弊害は、俺たち以外にも起こっていたらしい。
確か、こういう現象には名前が付いていた気がするが……思い出せないな。
……久々にSF小説でも読んでみるか。
昨今の劇場アニメブームも落ち着いたかと思ったところに、先月公開した『劇場版SAO オーディナルスケール』がこれまた日本らしいエンタメ快作だった。伊藤智彦監督は、スポーツ紙にどうでも良いゴシップ解説してるだけの人じゃなかったんだと安心した。アインクラッド編以降のハーレムっぽい展開が好きになれなくて、監督の代表作は『世紀末オカルト学院』(水瀬いのり(新人)のデビュー作)と所在なげに言わなくて済むようになった。
それに引き換え神山健治の新作は、予告編をみてると、ヒロインの魅力が伝わってこないし、何より癪に障るのが主題歌の「デイドリームビリーバー」。
タイマーズやザ・モンキーズを神聖視するわけじゃないが、自分にとっては3度のCMソングは呆れるほどの商業主義の権化みたいな存在。劇場でセブンイレブンCMで清志朗の歌声聴くたびに、おにぎりが上手いとか、鮮度管理がどうとか真面目にナレーション付けてる時点で、音楽に対してまともに向き合っているとは思えない。正気の沙汰じゃない。死者に鞭打っていると思わないのだろうか。期待値は下がる一方だった。
本当は『モアナと伝説の海』の字幕版を観たかったけれど、時間が合わなくて、何故か『結城友奈は勇者である。-鷲尾須美の章』と『ひるね姫 ワタシが知らない物語』を連続でみた。
偶然だったけれど、どちらも瀬戸内アニメだった。尾道舞台のアニメはあるし、『この世界の片隅に』『うどんの国の金色毛鞠(英語タイトル Poco's Udon World)』とか流行ってんのか?
鷲尾須美は、相変わらず結界封絶+エヴァ戦闘で作画は良いけど、20年経っても日常パートと戦闘パートの整合性を考えることを放棄したセカイでおめでたいなという感じです、はい終了。
唯一良かったのは花守ゆみり演じる三ノ輪銀が予想を裏切ってきた。以下は声オタの戯れ事なので飛ばして良い。
(昨日もテレ東10時の『リルリルフェアリル~妖精のドア~』第1期最終話直前の第58話「アンチューサの花言葉」で1年演じてきたりっぷ(花咲ゆみり)の集大成の泣きの演技がやばかった。三ノ輪銀は、デレマスの佐藤心(しゅがーはぁと)や他の深夜アニメとは違って、完全にボーイッシュというかマニッシュな声だった。最近ポニキャン以外の作品が増えて推すのやめたのかと思ったけど、声オタなら劇場版はチェックしておくべき。)
予告編がミスリードだった。アレは一般向けにメカを見せずに毒を抜いてたと確信した。
途中3D映像が粗いところはあったけれど、現代日本(2020年)をテーマにして、現実世界と物語世界をリンクさせる点、日本の各地を進むロードムービーな点、神山作品の特徴でもあるメカを動かして活躍させた点、そして何より自動運転というテーマですよ。
現代日本のIT総崩れの中、日本が誇る最後の希望であるは自動車メーカー(あと投資会社のソフトバンクくらい)の致命的な弱点である、オートパイロットを表現することによって、嫌というくらい課題を突きつけてくる。あくまでストーリーは世代間や親子での話を軸に、オーソドックスにちゃんと動かしながら、ここまでロジカルなストーリーで映像に表現できたのは神山監督ならでは。
個人的に『君の名は。』『この世界の片隅に』のあの暴力的な(ブルートフォース)動画枚数によって、ロジカルよりも情動を刺激する感覚は確かに、日本的アニメの真骨頂ではあるけれど、そんなセンスオブワンダーにあまり頼ってほしくない。
そして主題歌「デイドリームビリーバー」がちゃんと原曲と同じ意味で作品に使われていて泣いた。
本当誰だよ。『ポッピンQ』並みだとか言ったやつ。
(追記)
まず返信ありがとうございます。光栄です。
100文字以内で返信が出来なかったので、卑怯かとは思いますが増田にて返信します。
以下は、貴殿の100文字以内という少ない文字数でのブコメに対しての返信ですので、当然貴殿は言葉足らずであったことを前提にしておりますので
小生が疑問に思う、違和感を感じている部分は本心から思う事であり、悪意ある攻撃的な「なんくせ」では無いと心得ていただければ幸いです。
最初に述べておきますが、小生が「それはないと思う」と申しあげているのは、貴殿の「男は基本「男らしい」服を着たがる」という部分一点のみです。
貴殿がおしゃっている「これは「女」の考え方。」「増田は『女の』服オタク」という部分においては同意しております。
下記の貴殿がおっしゃっている部分の論拠も提示していただければ幸いです。
男は基本「男らしい」服を着たがる
小生の
「男は男らしい服が好き」という考え方こそ女っぽい考え方。
貴殿がメタブクマにておっしゃっているキャミワンピ等を好む男のようなレアケース等は無視しても
個人的には『男らしい』アイテムというよりは『セクシー(フェミニン)』なアイテムと感じます。
これは個人的感想ですので、ここで意見が食い違っているなら、そもそも衣服に対する捉え方、感じ方に相違があるでしょう。
これは小麦色の肌をした、筋肉質な男性がハーフパンツやレギュラーサイズ以上のデニム等のアイテムに一枚で着用すれば、それは『男らしい』アイテムであると思います。
しかし、華奢な体系をした男性が、ジョッパーズのようなパンツに合わせて着用し、首に男性用のストールや大きなバンダナ等を着用した着こなしは『フェミニン』と言えると思います。
要するに、貴殿がおっしゃっている
女らしさは逆に「着こなし」にある
アイテムそのものが多少の「マニッシュさ」「フェミニンさ」を含んでいたとしても、それはさした問題ではないのではないかと思うのです。
当然「スカート」や「キャミワンピ」のような、最初から性別が限定されるようなアイテムはこの限りではありません。
それらを除外しないと、「男は男ものの服を着るかどうか」という次元にまで議論の位置が下がってしまうように思います。
小生が思うに、服オタクになればなるほど、ファッショニスタであればあるほど、洋服の選び方は『男らしいかどうか』というような一元的な見方ではなく、『自分をいかに見せるか』『コーディネートをいかにするか』という多元的な判断が購買の動機になるように感じます。これは要するに「着こなし」であるり、そこに男女の分け隔ては無いと思う次第です。
ファッションを衣服だけに限定せずに考えた場合も同じで、男性の長髪、ピアス、バングル等は上記のような一元的な考え方に基づけば『女性的』ではないでしょうか。
さらに言えば色はいかがでしょうか。昨今ではピンクのポロシャツやYシャツを着用なさっている男性も多いと思います。これも『男らしい』とは対局の位置にあると思います。
小生は、異性に対して「女は女っぽい格好が似合う(好き)」「男は男らしい格好が似合う(好き)」という考え方はジェンダーサイドからみても非常に危険ですし、何より古めかしい考え方のように思います。
しかしながら、とかく異性に対してはこのような画一された見解を抱きがちですし、そこには本人の願望や嗜好も少なからず含まれることでしょうから、
男は基本「男らしい」服を着たがる
という考え方は、どちらかと言えば、同性の発言というよりは異性に対しての発言に聞こえるのです。
そうすれば、増田の発言が「女性の考え方」であるとなり、逆にそのように考えないと増田は男目線であるということになってしまいませんか?
増田のチョイスは貴殿の言葉を借りるなら『男らしい』チョイスであると思いますし、ツリーでも
と発言していることから、ポロシャツというチョイスに『男らしい』筋肉質な男性像を重ねたことは明白かと思います。
貴殿はこれに対して『「女」の考え方』と認めながら、『男は男らしい服を着たがる』とおっしゃっているのが一番わからないポイントです。
最後に
への返答ですが、これは小生が言葉足らずであったことをお詫び申し上げます。
と申し上げた次第です。
アパレルの業界に身を置く者として、いち服オタクとしてこの手の話題は非常に興味深く、また新しい発見もあり、楽しく書かせていただきました。
文章を書くのは苦手ですので、何か不愉快な表記がありましたらそれは小生の文章力の至らないことが所以であり、貴殿を不快にさせる気は微塵も無いことを先に述べておきます。
※追記
返信ありがとうございます。
『記号論の基本ができてない』のは上にも書きました通り、小生の文章力の至らないことが所以です。
わかりにくい表記、説明になっていない部分があるかもしれません。
お詫びします。
『マジレスしとくと私が書いてる様な事を理屈でなく感性で得心できないなら何を勉強してもムダ。』
とおっしゃられておりますが、それも真摯に受け止めて、感性を磨く努力を致したいと思います。
もし可能であれば、私の説明に対して間違っていると思われる点を具体的にご教示願えたら幸いです。
小生なりに、『感性で得心』したことをできるだけ理論的に説明したつもりですが伝わらなくて残念です。
ですが、衣服への捉え方は人それぞれですので、これにおいては、上記の通り「私の個人的な意見」でして、貴殿に対して、またその他の方に対して「このように考えるべき」といった押しつけは一切ございません。
その点をふまえましても、やはり『私の感性』は『男は基本「男らしい」服を着たがる』に対して「NO」と未だに感じております。
そして、貴殿がこの増田に対して『「女」の考え方』と認めながら、『男は男らしい服を着たがる』とおっしゃっている部分にやはり疑問符がつきますし、『女らしさは逆に「着こなし」にある』とおっしゃっている部分に対しては『男もそうではないか』『そこに男女の差はないのではないか』と思います。
最後に『アパレル向いてないから辞めたほうがいい』の部分ですが
小生のようなデザイナをアパレルの末端に置いていただけている寛容な会社、そして何よりお客様に対して大変光栄に思っております。
しかしながら今の職業以上に自分に向いていると思える職業もございませんし、何より服飾が好きですので、これからも勉強に励んで行きたいと思います。
女友達がいる。ネットのオフ会で知り合い、住んでいるところが近かったということもあり、その後もちょこちょこお茶や食事に一緒にでかけたりしていた。そのうち、家に遊びに来るようになり、朝までダラダラして帰ったりするようになった。
しかしこの女友達、「生まれてこの方、恋愛感情なんて持ったことない」「恋人なんてなんで作るのか理解できない」と豪語するような人。化粧っけもなく、スカートはいてるのなんか見たこともない。人前ではそれでも「私」で話すが、二人になると一人称が「俺」になる。ネットで知り合ったのだから多少オタな部分があるのは確かだが、かといっていわゆるもっさいオタ系女子ではない。腐属性でもない。服装はボーイッシュというかマニッシュですっきりと小奇麗だし、身長は自分と同じくらいだけど痩せててスタイルもいい。ルックスもちょっとしたクールビューティーな感じで、ノーメイクでもナンパされるくらい。
男に興味がない、といっても別に同性愛者というわけでもないようだ。単純に恋愛に興味がないというか、「わからない」と言っている。性欲もほとんどないらしい。酔った勢いと冗談半分で別の男とキスくらいはしたことはあるが、特になんとも思わなかったそうだ。その先はまだないし、したいとも思わない、と言っていた。
そんな女が、うちのアパートに入り浸っているというわけである。自分はDTではないけど、ここしばらく彼女はいないし、彼女欲しいなあとはいつもぼんやり思ってる程度の健全男子。そんな健全男子の目の前に無防備な美人がゴロゴロしているわけである。最初は普通に友達だと思って接していたけど、美人で気があうオタ友達な女の子を意識するな、って言う方が無理だ。目の毒、というより、生殺し。
しかも最近、うちにいるのが慣れて来たのか、平気でベッドで寝たり、酷い時には自分が寝てる横でいつの間にか添い寝みたいに寝てるときもある。いくらこっちが度胸もないへたれキャラだといっても、無警戒過ぎるだろ。草食系と言われるほどには枯れてないぞ。それだけ俺のことを信頼し、あくまでも友達としてだけど好意を持ってくれてるのはわかるから嬉しくもあるんだが、まったく警戒されていないというのも複雑な心境だ。
そんな彼女に対して自分も何も言わないわけじゃない。あんまり無防備にそういうことをされると、健全男子として何をするかわからんし、女の子としてよろしくない、と言ったこともあるが、たいていは「そんな度胸ないくせに」とケラケラ笑われて流されるのがオチだ。ちょっとムカつくけどあながち的を射ていないわけでもないので言い返せない。
何度か「付き合わないか」と告白をしてたこともある。が、当然断られている。それでも彼女は遊びに来るし、友達関係は崩れていない。そこは彼女のサバサバした性格に助けられていると思う反面、多少無神経だな、と思わないこともない。でも実際に遊びに来てくれなくなったらマジでヘコむだろうなぁ。まあ俺の告り方の押しが弱いのもあるだろうけど・・・。
しかし一回だけ、真面目に受け答えされたことがある。「俺だって健全男子なんだからそういうことされるとしんどい」みたいにちょっとネガティブに言ったとき、彼女は困ったような顔で「恋人にはなれないけど、居場所をくれるならそういうことをしてもいい」というようなことを言った。俺は「そういうことじゃない、自分を安売りするな」と、怒ってその場はうやむやになったけど・・・。
そこまでして彼女がここにいたいと言ったのは、とにかく場所が欲しかったからなのか、それとも「俺のいる場所」に居たかったからなのかはわからない。また場所をくれるなら誰とでもそういうことをしてもいいと思っているのか、それとも俺だからそう言ってくれたのか。後者だったらいいな、とは思うけど確かめるタイミングは失ってしまった。性に対する執着が薄い分、そういう行為にたいするハードルも低いのかも、とか、それとも逆に「恋愛感情」というものを消化しきれていないだけで俺に好意を持ってくれてるのかも、とか、いろんなことを考えてもみたけど、考えてみたところで結論は出ない。たぶん彼女に直接聞いたとしても、彼女自身もわからないことなんじゃないかと思う。
しかし考えてみると、実際にはその男を特に好きというわけではなく、「とにかく居場所が欲しい」という理由で男と付き合ってる女の人ってけっこういるんじゃないかと思う。それを「恋愛感情」というものに誤魔化して付き合ってる人って案外多いんじゃないだろうか。彼女はその欲求にもっと真摯に、「友達関係のままでお互いの居場所をなぜ確保し続けられないのか」と考えているのかもしれない。
ともかく、彼女に恋人になって欲しいという気持ちはあるけど、友達として大切な人というのもまた事実。あんまり無理を押し付けて友達関係を崩すのも辛い。しばらくはこのアンバランスな関係のままやっていこうかと思っている。
そんなこんなで、今も彼女との「友達関係」は続いている。夏は特にやばい。彼女はTシャツとショートバンツという相変わらず無防備な格好で俺のベッドを占領して居眠りしている。ちょっと汗ばんでる胸元が目の毒なので、ネトゲに集中することにする。