はてなキーワード: 木造とは
私もひとり学級、その小学校の最後のひとりだった。姉がいたため、小学四年生からはひとりとなった。対する先生もひとり。平屋の木造、瓦屋根の校舎と体育館。掃除は行き届かず、色ははげ、あらゆる木材がささくれだっていた。
もともと小さな小学校だった。次第に人は減り、子供もいなくなり、私が最後の生徒となり、卒業と同時に廃校になった。生徒がいないのだから当たり前ではある。
4年間同じ先生と過ごした。当時は想像しなかったが、この4年間は彼女にとってどういう時間だったのだろう。通勤は価値があったのだろうか。最後まで見送ってくださったのは、義務感からか辞令がなかったからか。そもそも廃校について私をまっていた行政の判断もよくわからない。
前述のとおり、すべてが木造で、木の味とはその校舎内の雰囲気、空気の味だ。匂いではなく、味である。
中学生となった姉は、ついにできた友達と遊ぶのに忙しく、また学校が楽しいためか、私とは近いながらも疎遠になっていった。姉にしてみれば中学生と小学生は大きく違ったのだろうし、その年頃のその気持ちは想像できる。
記憶を探っても、先生がここでの仕事を嫌がっている顔は思い出せない。できれば彼女にとっても嫌な思い出ではないことを願ってやまない。
授業が終わると、なにもなく帰宅する。学校から自宅までは20分もかからなかった。舗装されていない、たんぼの横の道を走ったり、歩いたりしながら帰宅する。夏は暑く、冬は寒い。そして寒い期間が長かった。田舎なんてものではなかった。
帰宅しても祖母がいるだけで、ひとりだった。帰り道のほうがよほど遊べた。帰宅するとひとりだと痛感した。木造の暗い家。うちが特別くらいわけではない。今の家が明るすぎるのだ。当時の家はどこでも暗かった。
「明日ちゃん」では、明日ちゃんの毎日ばかりが奇麗にかかれるが、妹の毎日はまったくかかれない。ひとりの彼女がなにを想って、野辺を歩き、学校で過ごし、自宅で母親とふたりですごしているのかはわからない。たぶん、とてもつまらないのだろうけれど、つまらないと言ってはいけないと、幼心にわかっているのだろう。私のように。そう願う。
あそこで暮らそうと決心した両親の判断は当然正しい。
小学校を終え、中学校へと移ったが、ほとんどひとりで過ごした。高校、家を出てからの大学、院も大して変化はなかった。そして、ひとりがずいぶん長くなった私は、今でもひとりで生きている。違和感もなければ、欠損感もなく、閉塞感もない。ただただ、子供のころからのひとりが延々今に続いているとだけ思う。
友達がいる状況を経験しないと、友達がいない状況への恐怖とか、飢餓感とか、違和感とか、閉塞感とか、劣等感とかを受け取る脳の部分が発達しないのだろう。
ぼんやりと、人と人の線の隙間に私は立っている。そして呼吸は木の味がする。
65年前の公園計画が突然再浮上 練馬の住宅街が騒動に「いまさら立ち退きなんて無理」 :東京新聞 TOKYO Web
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.tokyo-np.co.jp/article/166651
これ見てたら法律を何一つ理解しないで行政が悪いーとか言ってるブコメが多くて笑っちゃった。
id:thirty206 そんな計画がありながら農地転用の許可をバシバシ出してきた区と農業委員会の責任が問われるべきでは?
最もスターを集めてるトップブコメがこれ。初っ端から全く農地法を理解してないのに責任が問われるべきとか言っててマジで笑える。
第四条 農地を農地以外のものにする者は、都道府県知事(略)の許可を受けなければならない。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は、この限りでない。
(略)
農地転用"許可"が必要なのは原則市街化区域以外(市街化調整区域とか)な。この記事で話題になってる練馬の住宅街は市街化区域だから農地転用にあたって必要なのは許可ではなく"届出"だよ。
市街化区域はそもそも農地の保全ではなく都市化を目的としたところだから農地の転用に許可は必要ないし、当然行政は制限できない。
知らないのはしょうがないけど「責任が問われるべきでは?」だとか言う前になんで宅地にできたんだろうということに頭を働かせるべきじゃない?
国民が財産権を自由に活用することを行政が不当に制限すれば良かったんだってさ。自分がどんなこと支持してるかわかってんのかな。中国共産党とかお好き?
第五十三条 都市計画施設の区域又は市街地開発事業の施行区域内において建築物の建築をしようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、都道府県知事等の許可を受けなければならない。ただし、次に掲げる行為については、この限りでない。
(略)
第五十四条 都道府県知事等は、前条第一項の規定による許可の申請があつた場合において、当該申請が次の各号のいずれかに該当するときは、その許可をしなければならない。
(略)
三 当該建築物が次に掲げる要件に該当し、かつ、容易に移転し、又は除却することができるものであると認められること。
イ 階数が二以下で、かつ、地階を有しないこと。
ロ 主要構造部(建築基準法第二条第五号に定める主要構造部をいう。)が木造、鉄骨造、コンクリートブロツク造その他これらに類する構造であること。
三号は住宅なら当てはめるのは全然難しくないので、公園みたいな都市計画施設が作られることが計画されている区域内であっても住宅なら許可取れば建てられるのね。
誰が出したのっていうなら当然行政だけど、行政は上記の規定を満たしていれば"許可しなければならない"わけで。
国民の財産権を制限する重い制限だからだろうけど、規定を満たしたものを行政の都合で不許可にする裁量なんかないの。わかる?
当然許可するときに「都市計画事業の施行のときに除却すること」みたいな条件はつくだろうけどね。だから"容易に移転し、又は除却することができるもの"って書いてるの。理解できる?
そういう不利な条件があることを承知で買ったわけだよね。よっぽどな不動産屋から買ったんじゃなければ住宅持ってる人は許可書持ってるはずだよ。
それとも法律に逆らって不許可にすれば良かった?国民の財産権を不当に制限するとか俺はそっちのほうがヤバいと思うよ。
ちなみに「宅地転用(多分農地転用のことだろう。宅地を転用してどうすんだ)」は上のとおり。
id:ayumun 練馬区の都市計画図見たら、普通にその辺は「第一種低層住宅地」になってて、そりゃ住宅作るでしょ。それで前から公園にするつもりだったとか、行政がおかしい。作られたくないなら市街化調整区域にしとけよ。
これもひっでえな。公園は市街化調整区域にあればよくて市街化区域には公園必要ない論者なの?東京23区の公園全部いらない派?Cities:Skylinesで住民を苦しめるの好きそう。都市計画法何一つ知らないくせに市街化調整区域とかの用語使わないほうがいいよ。
いやわかるよ?市街化調整区域には原則建築物建てられないってことだけ聞きかじってこういうこと言っちゃったんでしょ?でもそれ全然レイヤーが違う話だから。
市街化調整区域は「市街化を抑制すべき区域」なの。間違っても市街化区域の中で公園を作ると指定したところに建築物を建てさせたくないからなんて理由で指定する区域じゃないの。
都市計画法は「都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、もつて国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与する」ことを目的とした法律で、公園というのものは市街地にあって住民の健康や公共空地のために必要なものだから。
仮に建築物を建てさせないという目的が達成できるとしても、そのために市街化調整区域にしていいわけじゃないの。そもそも別に建てさせない区域にしたわけじゃなくて、将来公園にするという区域にしただけだから。
気軽に市街化調整区域にすればいいって書いてるけどそれが土地の資産価値に多大な影響を与えるという意識ある?ないよね?
id:mutinomuti 開発する前に実施してたならともかく、開発を許可しておいて言い出すの責任者懲戒ものだろ(´・_・`)
これも id:tetsuya_m と同じだけど。
第三十三条 都道府県知事は、開発許可の申請があつた場合において、当該申請に係る開発行為が、次に掲げる基準(第四項及び第五項の条例が定められているときは、当該条例で定める制限を含む。)に適合しており、かつ、その申請の手続がこの法律又はこの法律に基づく命令の規定に違反していないと認めるときは、開発許可をしなければならない。
開発許可も同じく"この法律の規定に違反していないときは許可しなければならない"んだよ。
都市施設に指定されている区域だからといって不許可にしていいなんて基準はないので行政は許可するしかない。
法律の規定に従ったら懲戒処分されるなんて公務員は大変だなあ。
ちなみにそもそも公園が必要なのかとかそういう意見はあって然るべきだし真っ当な意見だと思うよ。
現状維持のほうがいいとか膨大な費用を払う必要があるのかとかそういう話し合いは大切だよ。
わかって買ったんだろとも思うけど、住民が署名集めて行政と話し合おうとするとか住民自治がしっかり機能していて良いところだと思う。
俺が笑ったのは法律を知らない、調べもしないで的外れなブコメ書いたりそれがスター集めてたりするところね。
ほんと”ブクマカって基本的に何も知らないにも関わらず、その極小の視界だけで鬼の首を取ったかのような放言をして恥じない精神性の持ち主の集団"って言われるだけあるわ。
初めて本当の意味で実感して草生え散らかした。
なんか伸びててビックリした。
whkr 素人からすると、プレハブ小屋ならともかく普通の住宅が「容易に移転し、又は除却することができるもの」だと言われると違和感があるんだけど。トラブル予防の為の規制が死文化してない?
素朴な感覚として俺も同じこと思うけど、重機使えば一週間くらいで更地に出来るものは「容易に移転し、又は除却することができるもの」って扱いなんじゃないかなあと。
ここではそもそも建てられないみたいだけど、例えばマンションとかと比べれば解体の手間が段違いだし。
あと法律の制定過程まで詳しくないから推測になるけど、トラブル予防ではなく財産権の制限を最小限にするための規定だと思う。
ブコメにも「都市計画決定後の公園や道路区域の私有地に建築を許さなかったら、都市計画道路は数十年かかったりするし大都市圏は謎の空き地だらけになってそう 例の公園も30年はかけていく事業のようだし即座の立ち退きでもない」と言ってる人いるけど、計画から実施まで何十年も私有地を使わせないのは過度な制限になるし無駄な空き地だらけになるから、実際に計画を実行するまでは活用できるようにしてるんじゃないかな。知らんけど。
htnmiki 住宅地になっちゃっとことが問題ないのはわかるんだけど増田的にはどう立ち退きさせるのがベターだと考えるか聞いてみたいな。立ち退きの実現方法が素人には見えないので。
1.何年もかけて住民を説得する。
2.説得が無理なら所有者が死んで相続するのを待つ。
何も5年以内にやらなければならないとかそういう計画じゃないだろうから根気よく話し合うしかないんじゃないか。立ち退き料は払うとしても結局所有者が同意しないとどうにもならないので。
1年2年で実現するのはまあ無理だろうけど10年単位でやっていくんじゃないかな。知らんけど。
fraction 増田読んだ。で、要するに貴重な自然守るため初めから市街化調整地域にしとけばよかったって話か。区が(ある程度)無能だったから後出しジャンケンで事実上市街化が失敗だったのほっかむりしようとしてるってわけね
「要するに」って言葉を使いながら俺が書いたことと全く関係ないことを語りだすのやめて欲しい。というか本当に読んだか?読んでこれか?
「法律がそうなのはわかったけどそういう法律が悪いから建てられないようにしたほうがいいんじゃないの」みたいなコメントちらほら見かけるし、実際公園とか道路を作る目的ならそのほうが早いと思うよ。
でも建築物が建てられなくなるってことは、一坪百万とかの土地の価値が一気に下がるってことだからね。地主からしたらふざけんなって反発は凄いと思うよ。
地主の数より利益を受ける人の数のほうが多いから地主が損するのは仕方がないって考え方も当然あるとは思うので、そういう法律にするのもいいとは思うけど。(憲法上問題があるかどうかは知らない)
そんな事実はないし、
「クラウド共有はファイルサーバとは言わない」って説明自体が君の妄想の上になりたってるって話をずっとしてるよね。
元の話にはクラウドなんて話でてきてないのに、君が勝手に「この増田はファイルサーバーと言ってるけど自体はクラウドなんだ」って決めつけてるよね。
ファイルサーバーとクラウドは別の概念なんだよ、おじいちゃん。せめてググろうか?
「木造住宅ならこうで、サービスアパートメントならこうだ!」と叫んでるのがいまのあなたなんですよ。
それは木造と鉄筋の比較じゃないだろ? 戸建てとアパートの比較じゃないだろ?
「非クラウド」なんて言葉使ってる時点で、ド素人以下だってことがバレバレなんだよ。
医者に医療の話とか、弁護士に法律の話で、素人がケンカふっかけてる状態なんだよ。
引けなくなってるのはあなたが無知を認めたくないからっていうだけ。いわば老人ホームにいる威勢のいいおじいちゃんだ。
なんかかわいそうになってきたよw
引っ越し代を気にしている人がブコメにいたが、保護決定すれば、福祉事務所の転宅指導による転居費用は保護費から出る。敷金、礼金、火災保険、保証会社利用費、引っ越し代など。
元増田はひとり暮らしをしていたようだから家財道具等は揃っているだろうが、家出や路上、ネカフェ暮らしなどで何もない場合、布団やら鍋釜等を揃えるための費用も出る。
メンタルに問題ある場合は特に、鉄筋コンクリート造の住宅を強くおすすめする。
木造や鉄骨造とは快適さがまるで違うので、多少駅から遠かろうが、多少狭かろうが、多少古かろうが、鉄筋コンクリート造を選ぶべき。
次に断熱性が高い。外気温に影響されるレベルが下がると、冷暖房費が下がる。
自分で探してうまく行かない場合、福祉事務所から不動産屋を紹介してもらうといい。以前に生活保護の人と契約した実績のある店を紹介してもらえると話が早い。
おじいさんとおばあさんと増田さんが仲良く住んでおりました
おじいさんは川は芝刈りに
増田さんは狂った世の中を呪いながら日夜何のためにもならない日記を書き連ねていました
ある時おじいさんが川で芝刈りをしていると川の向こうから大きな大きな布が流れてきたのでおじいさんの大好きな芝刈りの邪魔になると思い布を何度も何度も切り刻んでしまいました
この時、散り散りに切り裂かれた布が川下へと流れていき、その先で他のゴミと一緒に混じって大きな大きな島になりました
これがおのころ島です。今から桃太郎が出てきてこれを破壊します。
おばあさんはYAMAHAを選んだことを後悔していません。アクセルを全開にする度にYAMAHAの機体がご機嫌な音を奏でながら退屈な村の空気を引き裂くように飛び回るのです。おばあさんはYAMAHAの何を買ったのでしょう。バイクは飛ばないもんなぁ
増田さんは狂っていく日常に怯えながら窓から映る地獄のように赤い夕日を見てほんのちょっとノスタルジーを感じるのでした。あの頃と変わらねぇな…そんなことに気付いてしまったのです。
瞬間、増田さんのパソコンはパイプオルガンのような音を奏でながらモニターから大量のPCパーツを吐き出して逝きました。もう二度とこの世界で日記を書くことは出来ませんでした。
窓だけが唯一無事でした。
この古生代のような世界で古臭い民家で木造の家の土間を跨いで襖を開いた先にある著しく文明にズレのあるPCパーツを嘔吐した機械と透明なガラスの付いた部屋で
窓だけが唯一無事でした。
増田さんはその窓に映る真っ赤な空を眺めながら、この時代の文明では到底作れそうにないガラスをペロペロと舐めるのでした。
真っ赤な夕日のせいでした。
真っ赤な夕日のせいでした。
橋の上から見た川は雪に覆われ、乱反射する日の光は無数の粒となってきらめいている。その上を通っていった何かの足跡が、蛇行しながら切れ目なく続いている。キタキツネか犬が夜明け前に現れ、またどこかへ去っていったのだろう。
麻布十番の店はシャッターが閉まっていた。貼り紙も何もなかった。あの味は永遠にこの地上から失われてしまったのか。喪失感にさいなまれ続けるよりは、かすかな希望にでもすがって失われたものを追い求めた方がよい。とは思っていた、が。
噂だけを頼りにやってきた土地。雪原。夏の間は田んぼか畑なのだろう。トタン屋根に木造の物置か家かわからないものがまばらに建っているほかは何も見当たらない。道路は山に向かって真っ直ぐ伸びているが、車は通らない。雪で段差のわからない歩道を歩く人もいない。
雪を踏みしだく自分の足音以外に音のない世界。冷気が頬にひりつく。マスクを顔からはがすと、自分の呼気で湿った内側からすぐに凍り付いて固くなる。
茶色いスズキアルト。路肩に止まって。テールランプの点滅。道から少し離れたところに、髪を後ろにまとめたロングコートの人が、こちらに背を向けてしゃがんでいる。近づいていっても動く気配はない。
「すみません」
その女性は立ち上がりざまにスカートパンツをたくしあげてからこちらを向いた。足元の雪には、黄色い尿が深く穿ったばかりの穴があいていた。
「どれくらい……」
「10km?」
「……」
「今行くところなので……乗ります?」
「すいません」
車は山に近づき、周囲が針葉樹林に変わり始めたあたりで脇道に入ると、木造の小屋の前で停まる。小屋の壁からは黒ずんだL字型の煙突が出て細い煙が立ち上る。ガラスの引き戸を開けて女性が入っていく。
「ばあちゃん、お客さん!」
小屋の中心には大型のストーブがあり、中は暑いほどだ。小さなカウンターの向かいは小上がりになっていて、樹脂製の天板を金属で縁取りした座卓が置いてある。
カウンター席に座ると、毛糸のチョッキを着た老婦人が現れ、こちらを一瞥してから、車を運転してきた女性の方を訝しげに見る。
「お客さんだよ!」
「あら。いらっしゃいませ」
「あ?」
「オ メ ガ ラー メン!」
油っぽい台の上のテレビがつく。また誰かの車がコンビニに突っ込んだらしい。店内に半分以上めりこんだ車体。散乱するガラス片。
さっき乗せてくれた人は店主の孫かなにかなのだろうか。割り箸の束を出してきて補充したり、カウンターをふきんがけしたりする。戸が開いて、海老色のジャンパーにニッカズボン姿の二人連れが入ってくると、いらっしゃいませええと声をかける。二人連れは小上がりに座る。孫は注文を取りに行く。
店主は寸胴鍋からアルマイトのひしゃくで黒い液体をすくい取り、丼に注ぐ。湯気が立ち昇る。
出てきたラーメンは東京でよくあるオメガ系のラーメンとは少し違っていて、輪切りのネギと肉厚のチャーシューが大量に載っていた。黒いスープは今まで食べたオメガ系のどのスープよりも熱く、油の層が表面を完全に覆っていた。北国にありがちな昔懐かしい醬油ラーメンに、どことなくスパイシーな風味が混じっていた。チャーシューはトロトロに柔らかく、甘辛く仕上がっていた。
食事を終えて店を出ると、外は吹雪いていた。地面から吹き上がる粉雪。前を向くと顔に雪が吹きつけて歩けないので、うつむいて頭を前に突き出すようにして進んだ。歩けば、市街行きのバス停があるだろう。歩き続けることができれば。
背中の方からクラクションの音。振り返ればヘッドライトに照らされて。茶色いアルトの窓が開く。もの問たげに見つめてくる目。
「すみません。行きも帰りも」
「バスは夕方まで来ないから、駅まで行った方がいいですよ。この吹雪だし」
ワイパーはひとときも停まらずにフロントガラスの雪を掻き落とし続けるが、数メートル先は真白で何も見えない。何の番組かわからないラジオの音がかすかに聞こえる。
車はすぐに白の中へ飲み込まれる。
辺り一面真白で、何も見えない。風はさらに強まり、歩き回ろうとするとなぎ倒されそうになる。もう一度辺りを見回す。駅らしいものは見当たらない。白。白。白。食後の身体の火照りはすでに取れて、雪の冷たさをじかに感じ始めた。
割と勘違いしてる人多いけど、老後を考えて注文住宅の設計するのは大きな間違い
老後のことは老後に考えればいいし、そのときのリフォーム費用を残しておけば良い
30代で建てたら40年以上先の話になる
30年ほどすれば子供が家族を持ったりして2世帯っていう話もあるかもしれない
地面から玄関までは2,3段の段差があるものだが、車椅子生活を考えるとスロープがある方がいい
ただそんなもの後からどうにでもなるので最初は見た目重視で階段にすればいい
スロープにすると場所を取るので駐車場が狭くなったり植栽が減ったりして良いことは無い
階段が20段以上あるような傾斜地や高低差のある土地は安い上に眺望が良く、道路側からも見えないといったメリットもある
若い間はそういう家に住んで、高齢になったら売ってしまうというのも一つの案としてはある
あと、そもそも普段の生活として玄関まで20段とかあると辛いのは覚悟する必要がある
2階にリビングを持ってくることでタワマンのような浮遊感と高級感が得られる
天井部分を屋根と一体化することで高い天井・飾り天井なんかもできる
他にも1階に水回りを集中させられるので帰宅後即シャワーも可能、そのまま寝室で寝られる
ただ、普段の生活が面倒、庭への掃き出し窓が作れない、意外と道路や他の家からも見えるからカーテン閉めっぱなしというのが難点
高齢になったら辛いのもあるが、その場合は1階にある子供部屋を潰してリビング・キッチンにしてしまう
2階リビングとは逆の1階リビングを広く取って風呂・洗濯・寝室を2階へ持って行く間取り
洗濯物はどうせ2階のバルコニーに干すので2階に洗濯機がある方が合理的
寝室横にクローゼットを作ることが多いので干したものを収納するのが全て2階で収まるから生活動線が楽
1階リビングは庭への掃き出し窓を大きく取れば開放感もあるしウッドデッキでBBQとかもできちゃう
デメリットは木造だと柱が必要でリビングを広く取れないから鉄骨になって価格が上がるのと
後は狭小土地だと1階の窓を大きく取っても外から見えたりすぐ隣の家だったりでメリットが少ないこと
高齢になって2階が辛くなったら広いリビングの一角を寝室・風呂にする方法もあるがあんまり現実的では無いのでエレベーター付けるか売ってしまうかのどちらかになる
それなりにしっかりした賃貸マンション住まいを続けていたが、そこから安い木造戸建てを購入・引っ越しして数年経った。一般化できるかどうかは分からないが、想定していなかったコストが色々発生しているのでメモとして書いておく。
要はエアコン代。断熱がクソなので、暑いから冷房、寒いから暖房、PCは常時起動とやっていると電気代が月2万を超える(超えた)
いくらエアコンを入れてもトイレにまでその恩恵はなかなか届かない。夏の暑さはまだマシだが冬はクソ寒い(トイレだけに)。また我が家はトイレに空調がなく、窓で臭いをなんとなく追い出すという発想のため、用を足した後はどうしても臭いがこもりがち。改善したければ空気清浄機等をトイレに設置する必要がある。自前で。
マンションであればオートロックと高さが最初の関門となるが、戸建ては圧倒的に侵入が容易。人が多くも少なくもない適度な田舎なので今のところはあまり気にしていないが、状況が変わったら何らかの対応をする必要が出てくるだろう。自前で。
置き配を頼むと玄関前に放り出されることになる。今のところ盗難や水濡れといった問題は起きていないが。
マンションの共有回線よりは必然的に高くなる。光回線を占有できるのでこれは利点でもある。
これは不動産屋から念を押されるはず。管理費こそないが、壁の塗り直し、屋根の補修などを定期的に行わないと傷みが加速していくため毎月いくらかの積み立ては必須。
申し訳程度に適当な木が植えられていることが多いが、どう扱えばいいか分からないまま放置していたら毛虫が大発生して泣きながら殺虫剤を撒いた(その後15万円ぐらいかけて全部撤去した)
マンションとは違って防音もクソなので、騒音耐性がない人がお隣さんガチャでハズレを引くと厳しいことになると思う。子供の泣き声、犬の声、洗濯機など。逆に自分が騒音の発生源にならないかどうかを気にしてしまって窮屈な思いをする面もある。
駐輪場がないので自転車が雨ざらしになりがち。10万ほどかけて屋根を据え付けてみたが、ちょっと風が強いと雨が降り込んでくる。ただ自転車から降りて即玄関というのは良い。
風呂に窓があり、昼間や夕方に入浴すると明るくて快適なのだが(日光はやはり良い)、窓を挟んだ先はお隣さんの家。どうしても音に気を遣ってしまうためあまり自由ではない。
https://anond.hatelabo.jp/20211201215614
・奥行き150cmのベランダ
工務店にはとにかく居室を大きくしろと言われたけど、意地でもベランダを広くした。
庭なんて作れないので、庭代わりに使うつもりだった。
結果、夏にはプール、最近でも昼間にコンロ出してバーベキューなどフル活用。
確かにリビングは少し狭くなったかも知れないが、掃き出し窓から見えるベランダの視覚的な広さのほうが開放感になっているという実感がある。
ちなみにベランダの壁もギリギリまで高くして、さらにシェードを使って正面の家との視線の衝突を回避させている。
そうすると日中にカーテンを開けっ放しにしていても開放感が得られる。
(向かいの家の視線が気になると日中もカーテンを閉めっぱなしにしてしまうような性格だったので、開放感がとてもうれしい)
ダイニングテーブルの真下にコンセントを開けてある。いわゆるアップコンというやつ。
そこから這わせて、ダイニングテーブルの足に魔法のテープでUSBポート付きの電源タップをくっつけてある。
すぐ横にガス栓もつけてあるので、ガスストーブや食卓でガスコンロも使える。
・テレビ裏配線穴
狭いために壁掛け必須だったので、テレビからプレイヤーなどを置くラックまで、壁内に配線穴を開けた。
テレビまわりがめちゃくちゃすっきりした。
ぐるりと一周できる長さの予備線が通してあって、普段は両端がテレビ側とラックにしまわれているのだけど、通線したいときは両端を結んでぐるぐる回せば何度でも新しい線を通すことができる。
・袖壁に下地
いわゆるうなぎの寝床的な3階建て狭小住宅なので、居室を広くしようとすると耐力壁という袖壁が何枚か必要になる(場合がある)。
袖壁は例えばラックや掃除機の充電ステーションなど見える側も見えない側も便利に使えるので、ビスが使えるように全てに下地(ベニヤ)を入れた。
下地は頼めば入れてくれるけど、あんまり多すぎると嫌な顔をされるので袖壁とテレビまわりに絞った。
あとキッチンまわりも少し多めに入れてもらったらめちゃくちゃ便利だった。
3階の上は屋根。斜線規制がかからないほうは採光のための貴重な壁面。
本来は3階居室の床になる部分を、屋根付近まで吹き抜けにして大きめのフィックス窓をつけた。
最初は腰の高さくらいからの収納を提案されたけど、不便そうなのでやめた。
更に少しでも光が入れられるようにと、階段の壁にもできる限りのスリットを入れてもらった。(わかりづらいけど、外の壁ではなく、階段とリビングの間の壁に天井から胸の高さくらいまでスリットが入っている。)
なお、3階は上がってすぐにドアに挟まれる形なのでスリットの有無くらいで空調ロスをそれほど気にする必要はない。
カウンターキッチンにしてリビングとベランダを眺められるようにしたら、背中側の壁の裏にパントリー兼物置を作った。
リビングにとにかく収納を作りたくなかったので、考えた結果のことだけど、主に家事のものしか収納しないので大正解だった。
インターネットのルーターやテレビアンテナの引き込みなんかもこの部屋に集めてメンテナンス性を高めにしてある。
あと、無線LANルーターを1台で済ませたかったので、建物の中心近くの壁にLANの出口を作ってそこにルーターを設置した。
ちなみにパントリーの入り口はカウンターキッチンから入った奥。
最初は買い物袋を持っていくのが面倒くさいかなと思ったけど、とりあえず買ったものはなま物以外パントリーに放り投げておいても見た目的に全く気にならなかった分結果的に良かった。
コロナで人を呼ぶ機会もないけど、人が来たときもとりあえず荷物をパントリーに突っ込んでおけば来客の動線からは切り離せるのでかなりよい。
・その他
2重サッシすごい。防音も空調も段違い。目の前がバス通りなのを忘れるくらい静か。
揺れを先に感じてからクレーン車っぽいエンジン音に気づくとかよくある。
あと浴室乾燥機のおかげで24時間洗濯ができるのも便利。洗濯機に乾燥機能もあるけど、終わったらすぐにだして畳むのしんどいので、それならまだ干しっぱなしで済むほうが楽。
今はまだガソリン車なので契約は100Vだけど、電気自動車を購入したときに困らないように駐車場の壁に外用コンセントは予め作っておいた。
あとあとそういう使い方をしたいと電気屋に伝えてあるので、あとは契約変更と簡単な工事で済むらしい。
これはまだ活用できてないので未知数。
他にも色々あるけど、とりあえず都内狭小住宅視点に絞ってみた。
思いだしたらまた書く。
それと、我が家はハウスメーカーと比較して安く済ませられる木造セミオーダータイプだったので、ハウスメーカーの鉄骨造と違って耐荷重に必要な壁や柱が多いです。
壁内に筋交いとかも増えるので、開けられる窓が限られたり制約が多かったけど、逆にパズルみたいで楽しかったです。
本当はお風呂を2階、屋上もつけたかったけど、重量物を上にすればするほど耐荷重の制約が増えたのでこんな形に収まりました。
建築のことなんてどうせわからないだろうっていう態度の人が多い中、この辺のできるできないを丁寧に説明してくれる工務店さんだったのはありがたかった。
なんか気が付いたらやたら伸びてたのでいろいろ追加してみる。
みんな家建てたいのかな。コロナとかで。
ちなみにサッシや換気とかで気密・断熱のことを持ち出すとほぼ確実に「熱貫流率がどうのこうの」「UA値がどうのこうの」と言ってくる人がいるんだが
実際に必要なスペックなのかというのと、デザイン性とか耐火性・防犯性とかいろんな要素があるので
人の家のスペックに文句言う人って、メモリ8GBで十分と言ってるのに16GB必要って絡んでくる人と一緒です。
スペック厨とか言って煽っておいたが耐震性能だけはスペック重視が良い。
耐震性能には耐震等級っていう基準があって耐震等級3であれば震度7の1.5倍の地震に耐えられるという指標になる。
これで十分だろうと思っていたが調べるとこの基準が非常に怪しいことが分かった。
いろんな人に話を聞いてみても「耐震等級3は当たり前」というのが業界では常識の様子。
むしろ耐震等級3も取れないような家は相当ヤバいので絶対に買わない方がいい。
他の指標だとメーカーは実大実験といって実際に家を建てて揺らして耐えられるかどうかテストしているんだけど
これも怪しくて、こういう実験で建てられる家って普通の間取りじゃ無くて耐震性能に振り切った家なのであてにならない。
そもそも家って同じものはほぼ無くて土地も違うし間取りも違う。
なので仕様規定とか性能規定とかいろいろあるんだが、結局のところは実績しかない。
東日本大震災、熊本地震、大阪北部の地震で全壊・半壊を「一件も出してない」と公言しているメーカーしか信用できないと思った方がいい。
設計士との打ち合わせでは最初に「必要無いと思うところは正直に必要無いと伝えて欲しい」と言っておく。
こちらは初めての家なのでテンション上がってあれもこれもとお願いしがちだが
全然要らない、むしろ無い方が良いものが結構あるので、そこはしっかり否定して貰った方が良い。
自分の話をすると、カタログで見た飾り天井(天井が床と同じ材質だったり梁がが見えてるやつ)がオシャレだったのでやって欲しいとお願いしたけど
「この家には合わない」
とバッサリ言って貰った。
当時は不満だったけど、実際に住んでみて確かに要らんな、と気付いた。
そういうのが結構あるので、要望は出せるだけ出しておいて、きっぱり否定してもらうのが良い。
相手は年に何軒も建ててるプロなので意見をしっかり聞いた方が良い。
最近は2階に水回りを持って行くことが多く、風呂・洗濯機を2階にしているんだが
洗濯機を置く位置によっては家が共振現象で揺れるので注意した方が良い。
特にあんまり家の端っこに置くと2階でも震度2ぐらいで揺れる。
いろいろ調べたがこれは地震に強いとか木造・鉄骨とかは関係ないようなので洗濯機の位置は注意。
外の駐車場とか庭とかフェンスとか表札とかの外構は出来るだけ金をかけてこだわった方がいい。
近所に外構を全然やってない家があるんだがみすぼらしい。新築なのに。
せめて駐車場の土間コンぐらいやればいいのに。1年も放置されてる。
木を植えても管理が面倒とか落ち葉が面倒とか雑草が面倒とか、ちゃんと相談すればいい木を植えてくれる。
ある程度植物があるだけで建物が凄く立派に見えるし満足度が高い。
草むしりも自分の家だと思えばそんなに苦じゃ無い。まぁこれは人によるが。
よく家は3回建てないと理想型にならないとか言うけれど
家を建てたら絶対に不満なところが出てくる。
完璧だと思って引っ越した先だけどしばらく暮らすと不満が出るのと同じ。
家なんて設計図だとさっぱり分からないし実感もわかないから出来上がって初めて分かる。
嬉しい誤算もあれば不満もあるものなので、それぐらいは許容できるように構えておいた方が良い。
コンセントの位置なんて滅茶苦茶考え抜いて妄想して付けたはずなのに結局使わないコンセントとか足りない場所とか出てくる。
阪神大震災とは、世界中のダム地震と同じく、山を削って住宅地にして、その土砂を使って人工島を二つも作り、淡路島から渦潮のど真ん中に目釘を置いて行き、瀬戸内海と太平洋の海流を邪魔すると、あ~ら不思議、岩盤が割れて新しい活断層が出来て、淡路島から宝塚に至るまで、800ガルを超える浅い震源での直下型大地震が起こり、既存の土地の木造住宅が倒壊して、7000人の貧困層とか若年低所得者とか高齢者が木造アパートに住んでるのを全員計画的に抹殺しましたと言う人災。
熊本の震度7の大地震と言うのは、トヨタとかホンダなど世界中の中心となる基幹工場を九州に建設し、東南海地震の心配がある危なっかしくて手狭な中部地方から、企業城下町ごと九州に移転させて、稼働するところまで行ったのに、建設地震で全て崩壊して、基幹工場移転計画までおじゃんになったバカ丸出しの人災。
阿蘇山の溶岩ドームを割って、中央構造体と言う九州から和歌山に至る日本最大の活断層沿いに震源が移動して行き、日本滅亡フラグが立って大爆笑。もし東南海地震が起こるか阿蘇山が終局噴火すると、富士山の600倍のエネルギーで日本が滅亡し、7300年前に終局噴火した九州南方の海底火山、鬼界カルデラが(富士山の400倍)噴火した時以上の破滅がもたらされる。
当時山口県まで火砕流が到達して、勿論九州全滅で焼けただれて窒息死、縄文時代の栗の木などを中心とした集落とか、東北まであった巨木信仰の集落がすべて消え失せ、太陽である天照大神がお隠れになると言う伝説が残り、相撲の神とされるタジカラオ神が岩戸を投げたという伝承通り、長野県や奈良県まで巨大な噴石が大気圏を突破して飛び、今も天岩戸神社として信仰されている。
三渓ダムを建設した時のダム地震は、四川省大地震と、多分アンダマン海で起きたマグニチュード9.1の地震で、インドネシアやインド洋に面するアフリカまで到達する大津波で、数万人の犠牲者を出して、衝撃波が地球を三周した大地震。
三国志でも、「諸葛孔明もまた書生であった、寒い漢中では暖かい南方から持ち込んだ麦は穂を付けなかったのだ」のと同じく、自然のしっぺ返しを一切考えない書生で子供の戯言。