はてなキーワード: 除隊とは
これがいつもの組み合わせだ。
朝はいつも忙しい。
遅刻ギリギリの時間に起きて、急いで顔を洗い、歯を磨き、化粧をして服を着替えて家を飛び出す。
ちょうど会社に着く頃にお腹がすくので、デスクでメールチェック兼朝ごはんだ。
早朝からおしゃれカフェに集合して英字新聞を読み合うような高尚な民族にはなれる気もしない。
大体どうして女性ばかりがアラサーで独身だと肩身の狭い思いをしなければならないのだ。
コンビニの袋に同封してあったチラシに載っているキャンペーンがアイドルグループだった。
チラッと視界に入るやいなや、私はそのチラシを不毛な感情とともにデスクのゴミ箱に捨てた。
自分が変えようもない環境について不平不満を言っても、損するだけだろう。
他人は変えられないのだ。
私は現実を受け入れながら、どうにか沈没しないように生きていくだけで精一杯だ。
じゃあ、なんで航海に出たの、という疑問については考えない。
さて、入社して一ヶ月半が経過した。
それを確認できるような勇気の持ち主はもちろんこの会社にいない。
入社してもう8年になるらしい。
がしかしその裏では陰口ばかりのようだ。
ランチタイムは栗原の派閥は連れ立ってカフェテリアスペースで時間を過ごしている。
お弁当を持参している人ばかりだ。
その場でどんな会話が繰り広げられているかは、わざわざ派閥に入らなくても大体分かる。
「私たち仲間だよね。お互いに守り会おうね。」という暗黙の了解。
つぎに経済制裁の発動だ。
同盟状態を抜けたものには「悪口」と「無視」という手痛い罰則が課されるのだ。
職場で「無視」をされるということは必要な情報が入らない可能性がある。
それは仕事の出来に直結する。
「おまけ」付きだ。
私は入社したばかりということもあり、
色々なチームのランチに一緒させてもらうという日々を送っていた。
何とか逃げていたわけだ。
ただし、その言い訳もそろそろ厳しい時期が来ていることは肌で感じていた。
「ピローン」
ご都合お知らせ下さいませ^^山本」
ついに来た。私のデスクにも赤札が貼られたのだ。
そしてこの言い方。
私は悩んだ。
のるか、そるか。
分かっているのだ。
この手の会合は一度入ると、
抜けることはとても困難だと。
「お」
「さ」
「そ」
でもどうやって?
入隊したくない、入隊したくない、入隊したくない・・・。
頭をどんなに高速で回転させてみても、
どんなにたくさんのシミュレーションをしても、
何でも昨日出した資料の不備を、
今日中に直すようにとのこと。
「かしこまりました!申し訳ありませんでした。本日中に提出し直します。」
私はわざとフロアに響くような大きな声で返事をした。
そしてデスクに戻ると、やけに忙しいふりをして作業に集中した。
このようにしてあっという間にお昼時になった。
相変わらずチャットへの上手い返しが思いつかない。
そこで、山本がやってきた。
「鈴木さーん。
来た、来た。
「あ、あ、あの・・・。」
私は軽いパニックになっていた。
一回一緒したら最後、ずっと抜けられなくなることは分かっている。
でも、上手い断り方が思いつかない。
それに、この職場に馴染むためには彼女たちに嫌われることは避けられたい。
何か言わなきゃ。何か言わなきゃ。
何か上手いこと言わなきゃ。
「ごめんなさい、私レズなんです。」
「レズなんです。
こんなに綺麗な人たちとランチしたら、私、気が変になっちゃう。
「今まで、女の人とした付き合ったことないんです。
見た瞬間に嬉しくなっちゃうんです。
とくに栗原さんすっごくタイプ・・・。だから、ごめんなさい!」
私は自分で自分が何を言ったのか分からないまま、ダッシュでデスクに戻った。
その日以来、
事務職の人たちがやけに優しくなったのだ。
栗原だけが知っている武田のスケジュールをこっそり教えてくれるようになった。
このお陰で武田の予定に合わせて仕事の手を抜くことができるようになった。
社内のマニュアルをこっそり回してくれる人もいた。
お菓子を分けてくれる人もいた。
腫れ物認定されたことは少しこたえたが、
それは自分さえ気にしなければいい。
取れるようになった。
キャンペーンの応募用紙に貼った。
そしてコーヒーを飲みながら、
心の中でそう独り言ちた。
<完>
今の仕事について十年近くになった。
結婚相手も見つかり、両親顔合わせや結納の予定についても話していた。
よりにもよってそんな時、ふと、
自分がこれから手に入れようとしているものと、やがて迎えるだろう未来予想図を考え、(報われない)と素直に思ってしまった。
血統重視の古い業界のために、志望とは全然異なる学校にそれでも入試倍率を突破して入り、苦労して通って資格を取り、志望とはこれまた全然異なる職場に就職した。
業務内容はほぼ公務員に近い。加えて、特別な資格を持つ特別な人達が頭を下げられてお金を受け取る、究極の殿様商売だ。
休みが極端に少なかったり給与が安かったり昇給幅が小さかったり世襲差別などの様々な不満はあれど、世間一般の社畜やワープアと比べたら畳でゴロ寝するくらい楽な仕事だ。
今も作業するフリしてこれ書いてる。上司は横でミュートにして動画見てたりする。
そもそもが志望と異なる遠隔地の資格課程に通わざるを得ず、わずかな期間で体を壊した。
なけなしの貯金を学費につぎ込んだのなら、そのぶん元を取らなきゃいけないだろうと我慢して学んだ。
さらなる不幸に見舞われたため、同期とは違って就職先について全く志望が容れられなかった。
そのような不幸に見舞われたのであれば、そのぶんの幸せを得なければ立ち行かないだろうと我慢して就職した。
望みは一つもかなわずどんどん不幸になっていくばかりだというなら、すべて望みをかなえてどんどん幸せになっていかなきゃ釣り合いが取れないだろうと耐えて働いた。
人は皆意地悪で、不親切で、好き勝手な事を言い、新人を振り回しては遊び、絶対服従を強い、そのくせ自分のお気に入りの後輩が入社すれば人の後輩指導を妨げ後輩を甘やかした。
そこまでされてもなお、自分には受け取った不幸せをすべて放り捨てて同量の幸福を享受する日が来ると信じていた。
もちろん、そんな日は来なかった。
不当差別の改善には、自助努力以外何の効き目もなく、ニコニコしていた日々とほとんど同じ日数だけまなじりをつり上げて過ごす事で、バカどもはようやく反撃されるという新事実を学んだ。
この業界では得難い無償の善意と親切に付けこんで舐めきった態度を取っていた年下連中もある日を境にすべて直立不動の姿勢を取らせ、そうして取るべき態度を取らせた。
今の自分があるのはあくまでもすべて自分の努力の結果であって、大いに背負わされた不幸の代償なんて気の利いた贈り物は、ただのひとつも受け取れる事などなかった。
結婚して、この仕事を続けて、この土地に住み続けて、子を育ててゆくのだろう。
そう思った時、
(ああ、この先二度と、報われることなど無いのだな)
そう思ってしまった。
ミラー大尉が最前線の中を命がけで除隊させに行ったライアン二等兵に、その道中で死んだカパーゾ二等兵十人分の値打ちがあって欲しいわけじゃない。
真摯に努力する事で自分の仕事の価値を膨らませたり、目立ってアピールして人に功績を認めさせる事で承認欲求を満たしたいわけでもない。
ただただ、これまで経験してきた苦しみや辛さを思い返すにつけ、それらの負の記憶にすら決して釣り合う事などない、現在とそして未来、その二つを合わせた価値の軽さがどこまでも空しいのだ。
同級生が結婚していようが子供を持っていようが家を建てていようがすべてどうでもよくて、ただひたすら自分自身が、自分に対して報われないと感じるばかりだ。
相応の報恩の得られなかった人間は、取りあえず代替物を手に入れ、膨大な喪失感の風穴を塞ぎにかかるのだろう。
あるいは報恩という概念そのものを綺麗に忘れ去り、「報われないのが人生だから」と嘯いて生きるのだろう。
じゃあ自分が一体どうなれば、どうすれば満足なのか、をもう正確に測る事さえできなくなった人間は、自分自身を我儘と戒めて生きるのだろう。
どれも選べそうにない。
(報われないな)と思った少し前に、じゃあ自分が一体どうなれば報われるのかを、もう見つけてしまった。
世間一般ではそれをただの没落という。
変わり者のレッテルを張られて、変わった選択肢を選ぶ奇人として、まず侮られはしないもののずっと敬遠されたまま、生きてゆく事になるのだろう。
そこへ行きつくまでに一体何年無駄にしようと、どれだけの金をドブに捨てようと、もう何も構わない。
そこまですれば、
報われる
のだから。
そうそう!自衛官に限らず、行くところないから仕方なく今の仕事をしてる奴だって一杯いるのにね。
食べるあてがないから仕方なく選択肢のない仕事をこなしてる奴も一杯いるのにね。
「職業に対する幻想を破壊するな」とか「その幻想を維持するのがお前の仕事だ」とか、ここ匿名掲示板だってのに、無関係で無責任な外野どもが、給料に含まれない仕事まで押し付けてくるよね。うんうん分かるよ分かる。すっごぉぉぉぉく分かる。違う仕事だけど全く同じ経験したからね。
大丈夫だよ。同じように思ってる自衛官たぶんウンッザリする程居るから。
転職の自由がきかない奴と、格好つけて死にに行く偽善者のバカ以外は、全員除隊を希望するはずだよ。
実践投入が具体化したら、皆手を挙げて隊を去り始めるから、その時に大勢にさっと紛れ込めばいいよ。
「有事の為に国民の血税で育成されてきたのに」「恩知らず」「非国民」「売国奴」とか隊内から言われても気にする必要ないよ。
言ってる奴らは逃げ場ないだけだから。本当は逃げたいのにね。
自分の国の事をあまり悪く言いたくはないが。日本人て、なんていうか、冷たい水に入れたカエルをゆっくり少しずつ煮ていくというか、「本当は大事なのにそうでもないように見せつつ、何の覚悟もできてない生贄をいきなり屠殺場に連れて行く」みたいな空気作りが本当に上手いからね。
それに騙されちゃいけないよ。
常に頭数が必要、とか海外展開します、ってことなら札束でひっぱたいて正社員として教育コスト掛けてくほうが楽よね、と。
徴兵制の最大の強みというのは、ガンガン若者とってガンガン除隊させることで、予備役を大量に社会に確保できること。
有事になってからかき集めて、平時の規模に比べて何倍もの兵力を得ることができるわけ
だから国家の存亡をかけた最終戦争、みたいなのとそこそこ不可分なもんだと思うよ
アメリカにお付き合いして戦争行こうよ、みたいなノリなら志願制でやったほうが政権への批判減るのは間違いないし
追記:カギカッコのひとつでも書いといた方がよかったのかな。そういう総力戦()を志向しないとと成り立たんような今んとこ要らないもので
左翼さんがたは軍靴の音で乗っかるのが普通に正しいし、そこをちゃんと正面からやり続けることをネトウヨとしては支持するよ、と
「韓国徴兵制における、除隊最終期のリーダー体験」を投稿した増田だが、
「除隊直前にリーダーを体験でき、リーダー・権力者の快感が心地よかった」
「このリーダー体験が、韓国を過度な競争社会にしているのでは?」との筆者コメントが載っていた。
だが、
「コンスタントに徴兵入営させているので、自動的に徴兵期間最終期には、自分より軍歴浅い下等兵が10名程度確保される」
この筆者は、韓国陸軍を経験後、九州大学などで日韓地方自治体研究をしている人なんだが、
実は韓国人にとっては「あまりにも常識」であったので、この辺の強調を「うっかり忘れてしまった」ようだ。
日本人的感覚だと「1年に1回、一斉に入隊させる」と思い込んでしまい、
実際はてブでも、「計算合わないじゃないか、増田よお」というツッコミ投稿を受けた。
なので、本来であれば、この本の筆者が
「韓国徴兵制のキモは、1年1回入隊じゃなく、コンスタント入隊制度によって、
常に下等兵を確保できるような仕組みになっている」と書くべき。
「年1回の方が普通、という感覚の日本読者向けの解説を、忘れてしまった」
というようである。
※別のページで、「大学の学期変わり目に、うまく入隊タイミングを合わせるための苦労」みたいな
エピソードは詳述されている。
日本の読者の中で、
「コンスタント入隊の方がキモなんじゃないか?」とたまたま自分が「発見」⇒増田投稿したため、
それが一躍のはてなーの目に留まって、はてブ数が凄いことになっている。
なので、こういう著書をインタラクティブにして、
「コンスタント入隊のカラクリこそ、本当はキモじゃないの?」という読者指摘を韓国著者にフィードバックするような
仕組みにしたら、もっと著書の内容が深まっていく・・
「いつも同じ本ばかり読むのは、偏った人間になってしまう」と一念発起して、
図書館で日頃読まないジャンルの本のコーナーに行って、たまたま手に取った本を読んでの感想が、
この調子で、自分が読み慣れないジャンルの本を手にとって、別の切り口からの感想を増田に投稿すれば、
また数百ブクマに達するのかな?
ジミ・ヘンドリックスが米陸軍にいた時、自慰行為を上官に報告されて除隊されたそうだから、米軍では自慰行為も禁止なんじゃね?
トピ主だが、「数が合わない」と誤読している人が多い。
日本的感覚で、「4月に一斉に入営して、翌々年3月に除隊する」と早合点するから、
「そもそも後輩兵士がいないじゃん」となる。
そうじゃなく、「ほぼ毎月、というよりほぼ毎週」、コンスタントに入営除隊を繰り返しているのよ。
そもそも新兵訓練期間(6週間)は新兵訓練施設で訓練するのだが、一斉に4月入隊だと、
新兵施設のキャパの関係上、4・5・6・7・8・9・10・11・12・1・2・3月と、
分散入営させるんです。
・・・と偉そうに書いているが、自分も最初この本の記述読んだ時に、
一瞬意味していることが理解できなかった。
中公新書「韓国の軍隊」という本を読んだが、これが実に面白かった。
ご存知の通り韓国の軍隊は徴兵制を敷いているが、このことにより、韓国の成人男性は、様々な体験をしていて、
様々なリテラシーを身に付けている。
例えば、いろいろな設営作業に従事するので、土木関係者でなくても土木リテラシーが身に付くし、
「対民支援」ということで、過疎地の農作業支援に従事するため、
ソウル生まれのソウル育ちの都会っ子でも、農作業リテラシーが身に付いてしまう。
※韓国軍が、一見軍事とは縁のない過疎地の農作業支援を行うのは、
「過疎化が進行してしまって、限界集落・無人化してしまうと、そこが即ち北朝鮮の工作基地になってしまうため、
国防的には最低限の農村集落居住を維持させたい」という国家の意思が働いているようである。
しかし、韓国徴兵制の最大のメリットは、「権力者リテラシーを、ほぼ全員に身に付けさせられる」という、巧妙な仕組みにあった。
最初は二等兵で入営するが、早くて8ヶ月程度経ると一等兵に昇進し、更に早くて6ヶ月程度経ると上等兵に昇進し、
更に早くて5ヶ月程度経ると兵長に昇進するらしい。
逆に、よほど「素行が悪い」「体力的に劣っている」ということがなければ、大体の男性は、除隊までの24ヶ月の間の最後の方で、
兵長にまで昇進するらしい。
通常、兵長は10人程度の下等兵を束ねることになる。
つまり、「10人程度の組織のリーダー」を、徴兵期間の最後の数ヶ月間、体験することになる。
こういう仕組みが成立する前提としては、
「徴兵入営のタイミングが、月によって「平準化」されている、というカラクリ」が前提となる。
例えば第99兵団で、2013年4月入営の徴兵兵が1人、
常に毎月1人入営のペースを維持していれば、
「2011年6月入営、2013年5月除隊の兵士」から見たら、
「2013年5月時点では、自分の周囲は23人の後輩兵」ということになる。
「入営時期を平準化させ、コンスタントに後輩兵が誕生する仕組み」を作っておくことで、
「徴兵期間の最後の時期に、下等兵を指揮するリーダー体験を味わうことができる」という仕組み。
「徴兵当初はキツかったが、除隊直前の兵長体験が非常に心地よかった」という体験。
「兵長を体験したことで、権力の魅力がわかった、除隊後一般社会に出ても、権力者を目指したい」という男性が、結構多いらしい。
「リーダー経験、権力者経験を、等しく成人男性に積ませることで、
よく「中国は親分、北朝鮮は子分」、「最後には北朝鮮は中国の言うことを聞く」という言説が横行している。
「似たような全体主義体制だから、互いに仲がいい」と思われているのか、
「朝鮮戦争で共に戦った仲間、血で固めた友好関係」と思われているのか。
しかし、全体主義国家同士、独裁国家同士だからと言って、必ずしも仲が良い、という保証はない。
現状は単に、「互いの存在を認めて、利用するのが得策」と判断しているから、利己的理由で結びついているにすぎない。
本音では、中国は北朝鮮を心底から信用していないし、逆に北朝鮮も中国を心底から信用なんかしていないだろう。
中国が「韓国などの親米民主国家と国境と接するのは、共産党独裁体制に悪影響があるので、
独裁国家を間に挟んでおけば、緩衝地帯になって、一党独裁が維持できる」という打算をしていて、
その打算を北朝鮮が見抜いていて、援助を要求する、という間柄でしかない。
仮に「北朝鮮の現体制を維持するデメリットが、民主国家と国境を接するデメリットを上回る」と
北朝鮮側も、中国に見捨てられる最悪のシナリオは想定しているから、
見捨てられないように、様々な工作を講じているのだろう。
「見せかけの友好関係、根っこは相互不信」というのは、あたかも
「ヒトラーとスターリンが、一時的に不可侵条約で友好関係を演じた」ようなものである。
ドイツ・ソ連も、不可侵条約締結しておきながら、腹の中では全然相手のことなんか信用してなくて、
「朝鮮戦争で共に戦った間柄」というウェットな感情論が、果たして両国軍人に通用するのか?
朝鮮戦争に実際に従軍していた世代って、恐らく1935年産まれ以前だから、
つまり今だと78歳以上になる。
大半が既に死亡しており、少なくとも除隊していて、今の軍関係者への影響力は少ない。
北朝鮮軍関係者であれば、例えば40歳の軍人は、どのような世代だったのか?
仮に20歳で入隊したとして、入隊時は1993年。
かつてはソ連から多量の軍事援助があったが、それも1991年で打ち切り。
恐らく1991年当時の北朝鮮軍内部は、突然のソ連援助打ち切りで、パニックになっただろう。
「自らの手で、国土を防衛しなきゃいけない、友邦頼みはマズイ、友邦なんてスグに裏切られる」
という「自主防衛」の思想が、この時代に醸成されたと思う。
そういう時代に、彼らは入隊している。
なので、「自主防衛しなきゃならない、「友邦」なんか頼りにならない」という強烈な危機感が、
この辺の「北朝鮮内世代論」を踏まえた議論というのを、自分は見たことない。
「中国やソ連と親密な時代」を経験した軍人と、「自主防衛しなきゃいけない」時代しか体験してない軍人とでは、
ソ連に裏切られ、朝鮮戦争の記憶もない若手軍人は、中国依存の軍事戦略なんて、危なっかしいと考えるだろう。
が、同時に北京も照準にしているハズだ。
北朝鮮が国家生存のために必要とする国家は、アメリカ以上に中国なのである。