はてなキーワード: あいかとは
インターネットで多くの人が多くの人と短時間の意思疎通をするようになった。
それを見てて、世界がひとつになって平和になるなんて幻想も甚だしい、なと思う。
こう思う前にも無理だなって感じてたけど、その感覚は今と比べて実に甘っちょろかった。
母語が違うからその垣根を越えるのは相当難があると感じてたんだ。
でも、それって翻訳機能が向上すればいずれ解決される話でしょ。
話が通じさえすればなんとかなるって言うなんの根拠もない仮定を前提にしている。
話が通じるのと分かり合うのは全くの別問題なんだよな。
例えばだけど、Twitterって日本のアクティブなユーザー数が4000万人らしい。
仮に全員が140文字という短文で言いたいことを的確に言ってのけられる志賀直哉のような人ばっかりで、かつそれを5分10分で書き上げられるとして、特定のAさんが全員と交信できるのにかかる時間って333万時間かかるんでしょ?
僕はあほやから計算合ってるか知らないけど380年ぐらいになるんかな? 死ぬでしょ。
分かり合ううちに死ぬでしょ。
だから、解決の道筋として最初から間違っていて、マス対マスだと分かり合うとか話すとか持ち出した時点でデスゲームなわけでしょ?
リーダー対リーダーとかある程度束ねられていれば成り立つのが話し合いだと思うけど、日本って絶賛個人主義営業中なわけで。
分かり合えるはずがないじゃなくて、分かり合うには人間の一生は短すぎる。
ってみんなどうしてるの? 教えてくれ。
以前は睡眠不足をコーヒーがぶ飲みで誤魔化してたんだが、ネットでカフェイン断ちでイライラが減り睡眠の質が上がるというんで試してみた。
やっぱりカフェイン断ちを始めて2−3日は頭痛がひどかった。これが離脱症状ってヤツかと思いつつバファリンがぶ飲みでやり過ごした。
はじめの1周間くらいは、自販機の前でコーヒーを買いたい衝動に耐えるのが辛かった。ほんまツライんだど。
それから、確かにイライラも減ったし睡眠も改善したけどそれはカフェインなしだから早く寝ようと意識したからかもしれない。
結局肩こりは治らなかったし、カフェイン断ち自体にはそれほど輝かしい成果はない。
ただし、カフェイン断ちによってすごいことが起こった。
昼間、客先で出されたアイスコーヒーをついうっかり飲み干してしまった。
そうすると、なんだか興奮する。普段仕事にやる気がないのだが、その時はなんでも出来そうなくらい興奮した。
アイデアも沢山浮かんだ。企画書のアイデアをノートに書きなぐった。
幾らでも働けそうだった。深夜になっても目が冴えていた。
でも、次の日辛かった。
このままでは、カフェインに頼って仕事をするようになりそう。でも毎日飲んだら効かなくなるんでしょ。
カフェインを飲んだときの働きぶりはすごかった。正直快感だった。これが合法ドラック「カフェインのちから」なんだと思った。
どうしたら良いのか?
今朝のこと、いつもとある地下鉄で座って通勤しているんだけど、あとから隣に座ってきた女が急にスマホで俺の肩を小突きだした。
何だこいつ……俺の肩にカブトムシでもついてるのか?と思っていたら
「あの…」
「以前そういう痴漢にあったんですよおおおおおお!!!!!!わざとですか!?!?!!???狙ってるんですか?????」
「答えろよテッッメエエエエエエエエエエエエエエエブヒイイイイイイイイイ🐽🐽🐽🐽🐽🐽🐽🐽」
とか言い出してなんだこいつマジおっかねぇって思ったので
「やややっ✋✋✋触ってぃないですよ✋✋✋」
って言い返したら
「フシュフーン(超鼻息)」
となって黙りこんでしまった
その後、女さんは黙って乗って国会議事堂前で降りていったんだけどさ
はあああああああああああああああ!?!?!!!??????!!?:{:PPL_)!(@)%%%@&????
何?????????ぶつかった?!?!!?????(゚Д゚)ハァ?????????????????????????????????????
大体ぶつかったのお前だが??!!!?!!!??????????
それどころか会話後にちょくちょく俺様の御御足にダーティーフィンガーが触れてるんだが!?!!!!??!?!???
今日白パンツなんだけど!!!!!脂ついたらどうしてくれるわけ!!!!!!!!💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢
っていうかさ!!!人を疑っておいてさ!!!!謝罪の一つもないってどういうわけ!?!!?
ファッキンパチンコップですら職質終わったらご協力ありがとうございましたの一言はARUZE???????
お前の一言で相手が社会的に死んでもおかしくないんだぞ?失礼しましたの一言もねーのか?
○朝食:ヨーグルト
○夕食:飯食ってる場合ではない
○調子
はややー。
前書いたけど、今日は休みやすい日だったので、偉い人が軒並みおやすみだった。
僕も休めばよかったな。
まず最初の三匹、御三家は炎タイプの「ニャビー」を選びました。
僕は第三世代ぐらいからずーっと「悪タイプ大好きっ子」として、プレイしているからですね。
が、これ致命的にミスった、「つ『づ』き」にすべきだった。
というのも、僕は悪ポケにミステリ作家の名前をつけるってのをやってて、
で、手元にあった「退職刑事1」の表紙に「Tsuzuki Michio」って書いてあるから、そのままキーボード打ちを想定して、「つ『ず』き」ってしちゃったんだけど、普通に間違えてるね。
はあああああ。
ちょっとやる気なくなるけど、自己産だから姓名判断師まで行けば変えられるか……
さっさと進めよう。
「いのうえ」にしたんだけど、
いやまあ、それは別にいいか…… なんか名付けをミスることに敏感になってるな。
敏感になりすぎて、今まで歴代つけて来た
「まどい」が、かどいじゃないよな? とか
「にたどり」が、にどりじゃないよな? とか
「みずき」が、みずなまじゃないよな? とか
けど、そのおかげで、ニャース(アローラ)につける予定だった「たにはら」は
ドラピオンにもうつけてる「あいかわ」と同一人物だから、やめる。
みたいな判断ができてよかった。
危ない危ない、ドラピオンって対戦でたまにしか使わないから、自分が「あいかわ」って名付けたの忘れてたわ。
いやー、危ない、ほんと危ない。
(普段から、なにがなにやら、って内容を書いてる自信はあるけど、
未プレイ。(なんだけど、これテンプレートとして残しておかないとプレイすることを忘れそう)
悪ポケのバッジが大量にきました!
コラッタ(アローラ)、ラッタ(アローラ)、ニャース(アローラ)
と、悪ポケの新バッジは全て手に入れました。
やったぜ!
けど、そろそろポケモンバッジだけでも、バッジケースから溢れそうだ。
ベトベター、ベトベトン、ベトベター(アローラ)、ベトベトン(アローラ)が来てくれれば、
ドット絵バッジのカントーをバッジケースから外せられるから、そこが早く来るのを祈っておこう。
○ポケとる
全て捕獲できたので、万々歳。
サンの方に集中したいから、イベントとかもあんまりやりたくないなあ。
ログボのみ。
これなー。規約アウト以前に危険すぎるのでさっさと廃止してほしい。
俺は若干田舎(郊外)でポケモンもそこまでわかないところに住んでいるんだが
たまに車が大挙してやってきて、数分後に去っていくんだよ。
最初は何かなーと思ったけど、pokevisionでレアなポケモン探してきてるんだな。
うちの近くでそういう箇所が数か所あるらしく(どういう判定かはしらんがカビゴンとかも数回でている)
めったに他所の車が通る町内じゃないのに夜に大挙して集まってきたときは怪しげな集会かと思ったわ。
車で移動してるやつは多分他の個所でも同じようなことしてるんだろうし、
ギリギリになるとすごい荒い運転で入ってくる。
金曜日の夕方、近所の子供達が事故にあいかけた。ひかれそうになった。
大体あれは歩いて探すようなゲームなんだろ?
子供が近所でわいわいポケモンやってるところに暴走族よろしく突っ込んで来られたらたまったもんじゃない。
さっさと廃止して復活しないでほしい。
http://satoshi.blogs.com/life/2016/05/time.html
Life is beautiful: 「締め切りは絶対に守るもの」と考えると世界が変わる
有用そうな考え方だけど、適用条件を考えずに使うと、たぶんあまり効果が無い。
はてブでも、適用条件に関連したコメントが散見されているように思う。
http://b.hatena.ne.jp/entry/satoshi.blogs.com/life/2016/05/time.html
自分は「締め切りは絶対に守るもの」と考えても問題解決できない状況でどうすればいいかに興味がある。
どういったアプローチが可能か、書いている本や記事で良いやつがあれば知りたい。
そもそも締切とは何かみたいな話になるのかもだけど。
たとえば手術してたら思いがけない病変が見つかって、
締切厳守すると患者死ぬ、みたいな状況ってあるんじゃないかと思う。
(ソフトウェア開発でもたぶんあるよね。)
水道管を直すとか、切れた電線繋ぐとか、子供にミルク飲ませて風呂入れるとか、
もちろん締切大事なんだけど、締切以上に致命的な間違い無く完遂するのが大事で。
会社で仕事としてデザインされたタスクを扱ってると締切はある程度守れるケースも多そうだけど、
ビジネスの外側には(そしてたぶん内側にも)、締切を守るどころか締切を設定することすら不可能な、
デザインされてないけどこなさなきゃならないタスクが転がってる。
締切厳守が確実に可能なタスクだけ受けてヒャッハーするっていうのも個人の戦略としては存在するんだろうけど、
締切の絶対厳守の実現なんて絶対無理だけど誰かがやらないと仕事が回らないタスクも確かにあって、
そっちはどう扱ったらいいのか。個人としてあるいは組織として。
締切厳守って締切を設定するところで既に始まってるわけで(本当はたぶんもっと前から始まってる。)、
締切を自分で設定できない人に、「締切厳守の気持ちで解決!締切厳守しようよ!」って言うのは解決からちょっと遠い印象。
締切の優先度はそれぞれのタスクにおいてたぶん異なっていて、その位置付けをみんなどうしているんだろうか。
このパラメータがこうだったらここ!みたいなのがあるんだろうか。
みんな締切とどう向き合っているんだろうか。特に締切を設定しようもないような状況において。
色々なやりかたがあると思うのだけど、自分は普段そういう手法に関するまとまった知識に触れる機会が少ない。
年齢的なものもあったのかもしれないけど、このあたりの記事は自分は面白く読めた。
http://b.hatena.ne.jp/entry/susumu-akashi.com/2016/01/slack/
いつも時間がない人の処方箋―常に手術室が足りない病院が実践したたった一つのこと | いつも空が見えるから
http://next49.hatenadiary.jp/entry/20091209/p2
締切前に「ヴァァァーーーー」となってしまったとき - 発声練習
http://blog.goo.ne.jp/tunekawa/e/152fd4ab9d6bd3d6b39ab88f4739f3d4
あるいは、締切を、解決を、どう位置付け、どう付き合うことにしましたか?
この人すげえ!この組織すげえ!ってなったのはどんなときでしたか?
聞いてみたいことは色々ある。
「結婚して安定した生活をしたい、子育てをしたい、まともな人生を送りたい」
わかったわかった。そのために年収のあるまともな男と付き合う必要があるのも確かにそのとおりだ。
しかしあんたのプロフィールで選んでくれる同い年〜年上の男って誰だ?
彼らは彼らのステータスで周りにモテているから、候補者から選ぶことができる人間だ。
あんたはその候補者の中で一番になれるのか?そんな悪条件にあんたのタイムリミットまでの時間を投資していいのか?
まず第一の理由として、彼らの生活には女性の供給が圧倒的に足りない。彼らの研究室の男女比は9:1(女は全員変人)で、学部時代のサークル仲間の大半は就職して疎遠になっているはずだ。
あんたがどんな職業年齢外見だとしても、女性でありさえすれば価値がある。
あんたが職場で下からニ番目のブスで、世代別でみた年収偏差値が40の人間でも、彼らにとってあんたとの会話は特別なイベントになるんだ。
次に、彼らの多くは保守的だ。
理系学部卒にも高給取りの職はある(ITメガベンチャーとか)。しかし院生はそういう職を選ばず、保守的な大企業を志望して大学に残っているんだ(研究者を本気で目指している奴は少数派の変人)。
保守的な人間であれば人生に保険をかけようとするし、主流派の生き方を志向する。それは安心して生きるためだ。あんたの希望と合致するんじゃないか?
最後に、彼らは頭が悪くない。
彼らは女性とのつきあいかたを知らないだろうし、妙に上から目線なところもあるかもしれないが、学習することは嫌いじゃないし、一度気づけば物事に対し想像力を働かせることもできる。理不尽な言動も少ないだろう。
彼ら自身異性交友の経験値の低さは劣等感を感じるところだろうから、そこを適宜補ってくれるあなたは院生にとって有難い存在になるはずだ。
まあそんなわけで、1〜2年内にかなり良いところの社員になるだろう彼らと仲良くなる資質は、
しかし世の中の人のほとんどは1-2年のスパンで物事を見れないから院生を見向きもしない。だから彼らは余っている。
元増田です。標語じゃないけれど一番なるほど!!!と思ったのは「出す前って普通確認しない?」というトラバでした。特殊なケースを想定せずに、出す前に毎回確認する癖をつければいいんですよねwww 「一度中折れして密着度が下がったんだろう。」はその可能性もありますが、これも出す前確認で解決。トラバくれた方ありがとうございました。
これも標語っぽく言い換えようとしたけれど、「発射前 ゴムの確認 準備良し」とかコンドーム途中からするの推奨してるみたいなミスリーディングを誘いますよね。「挿入前と発射前、ゴムの確認、あなたの責任」とかかな。色気が無さすぎ、いいの思いつかない。
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標語の方、寄せてくださった方々ありがとうございます^^
「精子一秒、世話一生」
「出した後、気づいたらすぐ病院へ」
1つめは気構えにすぎませんが「注意一秒、ケガ一生」と掛けているあたりがとても素晴らしいですね。中出し志向の人たちに音読させたいです。
2つめは事前に防ぐ話ではないですが、具体的でいいですね。昔は中容量ピル(プラノバール錠2回のヤツペ法)しかなかったと思いますが、最近はノルレボ錠があってそちらの方が女性の負担が少ないそう。どちらにせよ、できるだけ早く対処するのが大事!余談ですが、アフターピルは保険適用外で高く、ノルレボは1万6000円とかしたのですが、これ高校生カップルとかに払えないですよねぇ、フランスでは学校で無料配布とかもされたそうですが http://www.imtcollege.org/information/pdf/081106.pdf まあいかにもフランスって感じで、賛否両論ある施策だと思います。とりあえず緊急避妊に関する環境の整備と知識の普及はもっと必要ですね。
3つめは僕個人へのメッセージということで言えば、特に該当しないです。昔外れた時にググって真剣に対処法を考えたくらいですから、そりゃ標準サイズより小っちゃいからなのかとか一番はじめに考えます。そうではなかったです。そして、一般向けの標語として考えるとちょっと問題が。スターが一番多くついていて、つけた人たちの意図を測りかねたのですが、そもそもチンポでかいって見栄がホモソーシャル的なくだらない見栄であって(しかも見せる機会はあんまりないのでその見栄の機能が謎)、女側にとっては大きさなんて(極端でなければ)どうでもいいっての既に有名な事実じゃありません?その見栄を何かに対して有効な見栄として認めちゃってるように見えるあたりが問題で、有効だと思うと見栄を張る理由ができるので逆効果。
他:
昔mixiが流行ってしばらくした時にmixi疲れなる言葉が流行った。
今、増田に疲れ始めている。
もちろん他人のネタ投稿も気になるので、ざっと読まなくてはいけない。
この悩んでいる時がまた楽しみでもある。
そして業務が開始するも増田のネタがうまくまとまっていない間は、
なるべくコードを書いているふりをするために
「この行に間違いがあったのか……。したりしたり。」
などと意味もなく呟いてみる。
そしてお昼ごはん。
飲食店の混雑が嫌いなので11時50分にはきっちり会社を出る。
なるべく早く食べて、ドトールでタバコを吸いながら増田をチェックする。
午後になるとMTGが入っている日が多く、それだけで数時間が過ぎていく。
この時間帯は不作時間帯であまりおもしろいネタが無いことを経験的に知っているが、
そうこうしているうちに退社時間になっていることが多い。
晩ごはんは外食はしない。お金はあるが増田のチェックがおざなりになるからだ。
近所のスーパー玉出でかってきた安い鶏肉を食べながら、増田をチェックする。
適当に「釣り針太すぎ。」などと半分本気になった投稿に突っ込んでみたりする。
あれは本当なのだろうか?と突っ込んでみてから気になったりする。
保守かリベラルかという政治的立場のちがいは、人付き合いとかコミュニケーションのしかたみたいな日常的な生活態度のなかにすでにはっきりあらわれているもので、溝が深いなと思う。
職場の飲み会の意義を全否定しつつも、それが当の社会の慣行だとか常識だとか和が重要だとか権力をもつ側が要求しているとかいう理由で、その飲み会に参加したり参加を促したりする友人がいる。
わたしは、現状の慣行がそうであるということそれ自体はまったく理由にならないと思うし、メリット(個人的なものであれ集団的なものであれ)がないなら積極的になくす方向で動くべきだろうと思うが、わたしが友人の考えに納得できないのと同じ程度に、友人もわたしの考えに納得しないのだろう。
わたしはある主張や行動に対して合理性を求めて「なぜそうなのか」と聞くが、友人は主張や行動に対して端的に既存の慣行や規範や権力との整合性を求める。
おそらく、リベラルと保守の対立の根底にはこの態度のちがいがある。
実際、わたしはおおよそのことについてリベラルを自認し、友人はおおよそのことについて保守を自認している。
いずれの態度が正しいかということは、その「正しさ」の判定基準を双方の立場から独立に設定しないかぎりは言えないが、これは難しいかもしれない。
結局のところ、両者のちがいは、考えや行為の原理としてどちらがより納得できるか、あるいは安心できるか、という心情のちがいでしかないかもしれない。
わたしは、ものごとが個々人の欲求や目的に合理的に適っていることに心底安心する。
そして、互いの利害が対立するなら、それを明らかにしたうえで調整する(あるいはけんかする)というのが納得できる社会のありかただと思っている。
一方、友人が安心するのは、ものごとが、個々人の目的や利益などとは関係なく、現行の慣習や規範に一致していることなのだろう。
わたしと友人にできるのは、せいぜい、けんかすること、互いにかかわらないようにすること、対立が表面化しないようにごまかすこと、といったことだけかもしれない。
せめて、ものごとのありかたに対する根本的な心情のレベルでちがうということにお互い同意したうえで、そのうえでどういうつきあいかたができるのか(あるいはできないのか)を話せるような、メタレベルのコミュニケーションができるといいのだが。
気合一発、春日部の野原一家からフアレスのノハラ・ファミリアを目指す。まずは地道にご近所づきあいからだ。ジャパニーズ・トラディションである引越しそばを振る舞おうとする。
ところが、誰も受け取ってくれない。地元住民はみな警戒心まるだしで、野原一家を寄せつけようとしない。陽気なラティーノの国と聞いていたのに、聞くと見るのとでは大違いだ。
なに、よそものなんて最初はどこの国でもこんなもの。時間をかければきっと仲良くなれるさ……夕食のテーブルに並んだトウモロコシ粉製の本場のトルティーヤに舌鼓を打ちつつ、四人は新生活に思いを馳せる。
だが、その家族の団欒には一匹、足りない。夕食の時間だというのにシロはどこへ? 慣れない街で迷子になってしまったのだろうか?
就寝の時刻をすぎても戻ってこないシロを心配して、しんのすけが探しに行こうと言い出す。今日はもう遅いから、とためらうみさえ。ひろしが家長の威厳をもって立ち上がり、おれに任せろ、と鷹揚にわらう。しんのすけはお留守番な、お兄ちゃんは妹を守る義務があるだろう?
夜が明けてもひろしは戻ってこない。
「ただのペット探しじゃないんです。大の大人がひとり行方不明になってるんですよ」
机を叩いて抗議するみさえ。だが、応対した警官は苦笑して肩をすくめる。
「日本の奥さん、この街で一年に何件殺人が起きてるか、知ってますか」
「三千六百人((2013年は500件程度にまで減少))です。フアレスでは一日におよそ十人のペースで人が殺されてるんです。事故や病気での死じゃない。脳髄を銃弾でぶちぬかれてたり、生きたままマチェーテで首を切られたり、バットで全身をボコボコに叩きのめされたり……そういう方法によって二時間半ごとに人間が不本意な死を迎えているんです。でもそいつらはまだ幸せなほうですね。死体も残らない死に方をしている人間となると、果たして何人いることやら」
絶望と憤慨が入り混じった名付けられない感情を奥歯のあたりで噛み殺しながら、みさえは新居に帰宅する。居間で、しんのすけがテーブルに乗った見慣れぬアルミの缶ふたつを茫洋と見つめていた。缶にはコーヒー豆を写したラベルが貼られている。日本で市販されていたものとは違い、巨大で、威圧感すらただよっている。海外はなんでも日本より大きいと聞くけれど、コーヒー缶までビッグサイズなのかしら?
「しんのすけ、なにこれ?」
「さっき知らないおじさんたちが来て、『先日のそばのお返し』だって。『この街の特産品だから、ぜひどうぞ』って置いてった」
『特産品』。警官のツアーガイドを聞かされたみさえには、なんの変哲もない穏当な単語が不吉に響いた。そもそも引っ越しソバを受け取ってくれた人はいなかったのではないか? 騒立つ胸をおさえ、凶兆を否定しながら缶に手を伸ばす。
「『必ず、お母さんといっしょに開けてね』ておじさん言ってた。だから、オラ、ずっとみさえを待ってたんだゾ」
嘘だ、とみさえの直感が告げる。しんのすけなら、そんな言いつけはきかない。さきに缶を開けようとするはずだ。事実、缶は蓋のしまりが甘い。ずさんな隠蔽工作、しんのすけらしくないミスだ。
らしくない、といえば、なぜしんのすけはこんなに平坦な口調で喋るのだろう。
なぜ缶をじっと見つめたまま動かないのだろう。
「缶の中身なんか見なかった……」
なぜこんな温度の低い瞳をしているのだろう。
あらゆる情報が、缶を開けるべきでないとみさえに警告を発していた。「それ」には決定的ななにかが入っている。開けてしまえば、もう戻れない。だが、止められない。みさえは蓋を回す。
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写真の中の高橋圭一には、今も手錠で作られた鎖ががんじがらめに絡まっている。もう一方の鎖の先は、共犯者に繋がっているものだと思っていたが……
「冤罪、か」
翌日、俺は全国に展開している喫茶店でコーヒーを飲んでいた。高橋圭一の勾留されている警察署に面会を求めに行って、門前払いされた帰りだ。
「面会できれば、何か分かったかもしれないのにな……」
美味くもないコーヒーをすすりながら、俺はつぶやいた。西織あいかの話では、彼女は憧れの先輩である高橋圭一を追って『光の華』に入信したらしい。その後一年ほどは何事も無く過ごしていたが、最近良くない噂を聞くようになったとか。
子供の信者なんて滅多に見なかったのに、最近やけに子供の姿を教団内で見る──
誰の子供か、知っている人は居ない──
話を聞いてみると、知らない人に連れて来られたと言っていた──
いつの間にかその子供は居なくなり、二度と姿が見えなくなる──
数日すると、違う子供が代わりにやってくる──
もしかして、信者の中に子供を誘拐して施設に監禁している人が居るのではないか? そんな噂が誠しやかにささやかれていたそうだ。そして報道される女子児童に限った連続誘拐事件と、高橋圭一の劇的な逮捕。信者達は噂の真相を知ることになった。
しかし彼の人柄を良く知る西織あいかは納得しなかった。憧れの先輩である高橋圭一がそんな犯罪に手を染めるはずがない。また、忙しい芸能活動のスケジュールをぬって誘拐事件を起こすなど、客観的に考えても不可能だった。にも関わらず、誰も高橋圭一の犯行に疑いを持たず、しかもそれを裏付ける物的証拠まで上がるに従って、彼女は教団が組織ぐるみで高橋圭一を陥れたのだと悟ったのだった。そして彼女は、手練手管を駆使して教団の幹部に接触して内実を探っていたらしい。今のところ、これと言った情報は得られていないそうだが。
彼女の話を全面的に信じたわけではないが、教団を探るという共通の目的がある俺達は、お互いに協力しあおうという事になった。俺達は連絡先を交換し、俺は彼女を、彼女のマンションまで送り届けたのだった。
図らずもアイドルの個人的な連絡先を手に入れた形になった。嬉しいような、どうでもいいような。思春期の子供じゃあるまいし。だいたい、俺は別に西織あいかのファンじゃないしな……
「続いてのニュースです。昨夜、タレントの西織あいかさんが帰宅途中に男に連れ去られ、行方不明になっているとのことです」
喫茶店に置いてあるテレビからそんなニュースが流れてきた瞬間、飲んでいるコーヒーを吹き出しそうになった。
「警察によりますと、あいかさんを連れ去ったのは渋谷区在住の佐々木誠也容疑者26歳」
テレビの画面には俺の顔写真がはっきりと映っている。冗談じゃない。いや、確かに誘拐まがいのことはしたが、でもなんで警察が動いている?
「警察は男を指名手配とし、市民からの情報提供を募っています」
西織あいかはちゃんと自分の家に帰ったし、おそらく今日も問題なく仕事に出かけたはずだ。行方不明になんてなっているはずがない。となると、考えられる可能性は一つ。
テレビの中ではどこから手に入れたのか、俺の小学校の卒業文集が晒されていた。画面にデカデカと、拙い文字で書かれた『お笑い芸人になって天下を取る!』という子供の頃の俺の夢が映っている。ああ、懐かしい。そんな事を考えていた時代もあった。俺の感慨をよそに、コメンテーターが芸能界への憧れが犯行へ繋がったのではないかとか、勝手なことを言ってる。うっせえ黙れ。お前になんの権利があって、純粋な子供の夢を汚すんだ。
その時、隣を喫茶店の店員が通り過ぎていった。俺はとっさに顔を伏せた。卒業文集がどうのこうの言ってる場合じゃない。俺は指名手配中なんだ。しかも全国ニュースで写真が公開されているんだ。
店員の様子を伺う。俺の事を不審がっている様子はない。誰も、自分の喫茶店に今しがた放送されたばかりの指名手配犯が居るなんて思わないだろう。ニュースをちゃんと観ていたかどうかも怪しい。しかし、俺はひどい不安に駆られた。今にも警官が大挙して俺の元に押し寄せて来る気がする。顔を隠さなくては。
俺は、いつも持っているサングラスをかけて目元を隠した。これだけで焦燥感が三割減した。慌てて喫茶店を出る。外に出ると、人、人、人。全員が俺を見ているような錯覚を覚える。
「ごほっ! ごほっ! あー! 風邪だ!」
誰も聞いていないだろうに、俺はわざとらしく咳をしながら近くのコンビニに入った。ごほごほ言いながら、口元を押さて顔を隠してマスクを買った。会計の瞬間、店員に気づかれやしないかと肝が縮み上がった。コンビニを出てすぐさまマスクを付けようと、包装のビニールを破ろうとするが、顔を隠すために片手が塞がっているので上手く開けられない。もどかしさのあまり、口でビニールを咥えて包装を破った。取り出したマスクをつけ顔を完全に隠すと、俺はやっと落ち着きを取り戻した。
さて、これからどうするか。俺は指名手配中の身だ。外に出ていてよかった。おそらく事務所には警察の捜査が入っているだろう。しばらく事務所には帰れない。とにかく西織あいかに真意を問いただす必要がある。俺は携帯を取り出すと、昨日交換した彼女の番号にかけた。数回呼び出し音が鳴った後、回線がつながった。
「おい、どういうつもりだ」
無機質な音声案内の声だった。
* * *