週刊少年ジャンプ連載の僕のヒーローアカデミアという漫画の237話で、
登場人物の一人が幼少時に天涯孤独になってボロボロの姿で街を歩いていたところ、周りの通行人達は彼を遠巻きに見るばかりで
唯一声をかけてくれた女性もそのうち警察やヒーロー(この漫画の中では災害救助隊のような専門職を指す)が助けてくれるからと言い残してとっとと去っていった
もしあの時誰かが助けの手を差しのべてくれていたら彼の人生は変わっていたかもしれない……というエピソードがあったけれど。
大人は如何なる理由があろうとも子供に話しかけてはいけない事になっていて、たとえそれが子供を危険から遠ざけるような発言内容であっても
見知らぬ子供には関わらず、ヒーローや警察に丸投げした彼女の選択は正しい。
いや、一度声をかけた時点でアウトかもしれない。本来ならば一声もかけずに一瞥もくれず、すぐにその場を立ち去るべき。
個人同士の助け合いを完全否定し、救済は公のサービスのみに委ねる事が、現実社会だったら極めて正しい。
大人は他人の子供に一切関わるべきではなく、たとえ困っていようがスルーするのが正しい、美しい世界。
もし今後この女性が考えを変えて他所の子供に声をかけたりしたら、あっという間に通報されて逮捕されるのが、正しく在るべき社会の在り方だろう。
女は危険物として隔離したほうがいい