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はてなキーワード: BRAVEとは

2023-12-25

今年はVTuber事務所の3番手が決定したな

気がつけば、ホロライブにじさんじの2強の次くらいの存在感を示すようになっていたVTuber事務所、その名もBrave Group

強気の買収攻勢でぶいすぽっ!にRIOT MUSICという2大看板を傘下に収めているところに、ヒメヒナまで獲得。

その一方であおぎり高校を手放すという、リスクとリターンを冷徹に見定めるムーブも繰り出していたり。

業界の草創期はベンチャーの中の選りすぐり数社が覇権コンテンツを握るものだけど、ここから先はこういう資本力を背景に、有望そうな小規模グループを獲得するところも目が離せない。

一方で今年から正念場を迎えたのが、Brave Groupが躍進するまで、一応有名老舗として3番手キープしていたななしいんく。

小森めとのぶいすぽっ!移籍に始まり、とうとう一番の売れっ子だった周防パトラ事務所を脱退して独立

前向きな話題と言ったら新規タレント3人デビュー(このうち定着したのが2名)というくらい。

それだってRIOT MUSICやぶいぱい、ミリプロといった他のハコの新人デビューの前に霞んでしまっている状態

しろ上掲の移籍・脱退や部門統合の混乱っぷりばかりが目に付く有様。

このまま存在感を失ってシュリンクしてしまわないよう、これから踏ん張りどころだろう。

というわけで、数年後はまた業界地図が書き換わっていそうで、なかなかに楽しみ。

2023-12-11

swisscowsはパヨク検閲回避できる検索エンジンになり得るか

Googleなどの巨大な検索エンジン保守的思想検閲している。

Googleの代わりにプライバシー重視の小型検索エンジンDuckDuckGoを使うように、俺は今まで人々に勧めてきた。

だが、DuckDuckGoサイト上でロシア情報を最小限に抑えるなどといって検閲しているので、DDGも信用できなくなりつつある。

しかそもそもDDGの結果はMicrosoftBing によって提供されている。Bingの連中さえもが、ロシア国営通信社RTスプートニクへのアクセス制限する欧州連合命令に従うと発表して検閲に乗り出している。

Googleだけでなく、DDGBing検閲政策採用しているようだ。

俺は新しい選択肢としてswisscowsを提案する。みんなswisscowsを使うべきだ。

DDGを使っているなら、使用をやめて切り替えることをお勧めする。もちろんGoogleBingダメだ。

追記: swisscowsもbing使ってるっぽいねbraveとかのほうがいいかもしれない。

2023-12-05

日米ハーフ自分が思う「自己肯定感」のクソさ

まれから高校までアメリカで過ごし、それ以降は日本で住み就職もしている。今20代前半。

最近X(Twitter)でこんな動画賛否両論を生んでいた。

https://x.com/sgwhn8727/status/1627815915457839104?s=20

子どもたちの自己肯定感を上げるため、わたしクラスでは毎朝affirmationを言います。I am loved, I am brave, I am smart, I am kind, I am a problem solverと言い合って、ポジティブ気持ちで1日過ごせるようにします。これを毎日繰り返すことでポジティブ自分になることが狙いです。」

これを見て、自分が今まで生きてきて感じたことを色々と思い出したので少し書く。

便宜上、「アメリカ」「日本」と大きな主語を使うが、もちろん家庭や土地によって差はあると思う。

アメリカでは↑の動画のように、「あなたは素晴らしい存在である」と言われ育つことが多い。

あなたは賢い」「あなたは強い」「あなたは愛されるべき存在」と。

日本では謙遜という概念や「能ある鷹は爪を隠す」という言葉があるように、素晴らしい能力を持った人でも偉ぶらず控えめであることが求められることが多い。

そんな日本文化を窮屈に思い、アメリカ文化を羨ましく思う人も多いだろう。

しかし、アメリカの「自己肯定感アゲアゲ文化には致命的な欠点存在する。

身も蓋もないことを書いてしまうが、いくら本人が「自分は素晴らしい存在だ」と思っていても、現実は違うことの方が多い。

アメリカ個性尊重する」とか言ってる人もいるが、誰だってバカより賢い人の方が好きだし、ブスより綺麗な人の方が好きなのだ。それはどこの国も変わらない。

そもそも、「誰もが素晴らしい」が声高に主張される社会=そう言わなければいけない社会、ということである

社会に出たら嫌でも自分ランクを思い知らされる。自分上位互換いくらでも転がっている。

自己肯定感のメッキが剥がれる瞬間が辛いなら、最初から身の丈にあった感覚を持ち生きたほうがマシではないか

特に今、日本中国韓国若者と同じように、多くのアメリカ若者には金も希望もない。

インフレ格差にあえぎ、親と同等の暮らしをすることをあきらめている人がほとんどだ。戦争気候変動など世界的な問題も山積みだ。

こんな中で「自分は素晴らしい」「人生は素晴らしい」と言われても困るのである。もはや呪いしかない。

自分は素晴らしい」という言葉呪いだ。なぜなら、むしろ自分のクソさに気づいたとき、そのクソさがものすごく大きく見える。

日本に帰ってきたときとある芸人さんがテレビに出ていた。

その人は「ブスの戦い方」を指南していた。美人はどうやたって生きていけるが、ブスは工夫しなければいけない。しかし、努力すればむしろブスは美人よりも大きな成果を上げることができると。

その話は「ルッキズムを植え付けるな」なんて批判されていたが、自分は感動した。

自分美男美女ではないから生きづらいと言っている人に対して、「あなたは美しいよ。素晴らしい存在だよ。」と言うのは正しいのだろうか。

美男美女としての生き方提案するのが本当の優しさなのではないだろうか。

もちろん美醜だけでなく、頭が悪い身体が弱い、など、それを素晴らしいよ・あなた個性だよで終わらせるのではなく、弱者としての戦い方を徹底的に教え込むべきなのではないか

アメリカ教育はその点で間違っている気がする。

そもそもアメリカ自己肯定感は間違っている。「自分は素晴らしい」と思わせるのは自己肯定感をはぐくむことではなく

どんなスポンジケーキかということを考慮せずに、クリームをゴテゴテ塗ってごまかしているようにしか思えない。

あなたは素晴らしい」と言われ育ったが、そうではないことに気づいてから人生計画を立て直すのに時間がかかった人はたくさんいると思う。

自分もも大人になったし今は幸せなので、今まで受けた教育にだらだらと文句をつける気はないが、最初から人生クソゲーだと教えられていたらもっと楽に生きられたと思う。

自己肯定感とは、どんなに自分自分人生がクソでもなんとか生きていける能力だと思う。

世界はクソ、人生はクソ、自分もクソ。

でも昨日食べたラーメンはおいしかった。信号ですれちがった犬がかわいかった。昨日より1mmは仕事ができるようになった。だからよかった。

そう生きていけるのが自己肯定感ではないか

日本の「自虐文化」は批判対象になることが多いが、実際無意識に救われてる人も多いのではないかと思う。

あと、これは書くか迷ったんだけど、アメリカ自己肯定感アゲアゲ文化奴隷を育てるためではないかと思ったことがある。

日本の詰め込み個性ガン無視教育批判されているし自分もどうかと思うけど、ほぼ全員に最低限の教育を施し、子供たちが次の道へ進みたいと思ったときへの土台作りはできると思う。

しかし、アメリカは頭のいい子への教育天才であると感じるけど、バカへの教育はあまりよくない。最低限の基準に達していないバカに「君は素晴らしい」「我々は強い」と言って、一部の天才奴隷にしようとしているのではないかと思った事すらある。これは陰謀論とかではなく本当に。まあ奴隷育成に失敗して中身スカスカなのに態度がでかい人間を量産してるけど。

北朝鮮バカにしてるけど正直アメリカも近いものがある気がする。

2023-11-16

braveってブラウザ最初から広告ブロック機能がある

ようつべ見たけどほんとに広告流れないのな

ログイン視聴したらアカBANされそうだからしないけど

2023-11-02

anond:20231102020517

なんでアドガbraveを使わないのか本当に理解に苦しむ

2023-11-01

Brave groupに関して未だにゲーム騒動のことを持ち出してるやつがおるけど、

当事者であるプロデューサーはもう追放されてるのにいつまでグチグチいうとるんや

2023-10-26

コメント荒らし行為したりとか何も悪いことしてないのにyoutubeが見れなくなっちゃった・・・

仕方ないかbraveってブラウザログアウトして見たい動画URL貼り付けて見てるけど、もうyoutube卒業ちゃうかも・・・

2023-09-30

BraveYouTube見てたら広告入った

一回だけだけど。

ついに対策たか

2023-08-20

使ってるだけでお金が貯まっていくアプリサービス

お金稼ぎや節約と直接関係ないアプリポイント付与機能とかが付いてて普通に使ってるだけでお金が貯まっていくようなアプリサービス

Webブラウザ → Brave

検索エンジン → Bing

他に何かある?

2023-08-09

Googleをしていきたい

最近Googleってイマイチじゃね?と感じるので脱Googleをしていきたい。

以下対象Googleサービス

検索 → Bingに切り替え済。悪くない。一般サイトは若干Googleより弱い。エロサイトは断然こっち。ポイントもらえる。

メール → 用途別にGmailアカ12個持ってる。手間かかりすぎるので悩んでる(OutlookYahooを含めると17個)

×カレンダー → Outlookメールカレンダー、連絡先が一つのアプリになってて使いやすそうなので変えたいがウィジェットに月表示がないためGoogle続行。

×連絡先 → 単体では特に不満ないためGoogle続行。

Chrome → 元々Brave使ってるので不要

Office → 元々Microsoft使ってるので不要

地図 → Yahooと併用中。あまり地図使わないので気長に検証する。

翻訳 → 元々DeepL使ってるので不要

日本語変換 → PCWindowsデフォルトスマホは?

クラウドストレージ → 元々OneDrive使ってるので不要

×Keep → ウィジェットの見やすさで代替が無いのでGoogle続行。

〇Authenticator → Microsoftの方が機能多くね?と気付いたので移行予定。

Youtube → 元々使ってないので不要

×Youtube Music → 無料クラウドにアップした曲をストリーミングできる機能代替がないので続行。

×Android → iPhone使いたくないので続行。

想像はしてたがMicrosoft系が結構多い。

というかGoogleより機能多くて優秀なやつが多い。

ブラウザChromeEdgeの2択だったら余裕でEdge選ぶくらいには優秀だった。

というかBrave, Edge, Vivaldiあたりと比べてChromeがショボすぎなだけ感。

ただ、Youtube Musicのような他ではマネできない尖っているサービスはやはりGoogleと言うべきか使わざるを得ない。

オマケ

Google Reader → InoReader → Tiny Tiny RSSへ変更済

2023-05-06

anond:20230506072216

Braveみたいに、ポップアップでアンケとか出てきて答えるとポイントたまるみたいなシステムなら儲かるんじゃね?

素人発言なら失礼

2023-05-01

Vtuber界隈の現状

Brave Group、ななしいんくの現状から紐解く、“VTuberシーンの現況と趨勢

https://realsound.jp/tech/2023/04/post-1315694.html

この記事の中でにじホロに次ぐ3番手4番手としてBrave Groupとななしいんくの名前が上がっているが実際のVtuber界の現状としては下記のような勢力図になる

およそ75%をにじホロが占めており残り25%が個人とその他の企業勢となっている

https://blog.vstats.jp/archives/20029728.html

視聴時間とは配信の同時接続数と配信時間から導き出されるもので、1万人が1時間視聴した場合10000時間となる

Vtuberに限らずストリーマー等の配信の人気を図る指標としてはスタンダードものである

2023-04-27

anond:20230426221025

Braveでも2Gあった。ってか1G近くあるサイトたくさんあったぞ。なんだこれ?

anond:20230426221025

Braveでも2Gあった。ってか1G近くあるサイトたくさんあったぞ。なんだこれ?

2023-04-11

operaというブラウザがクソなので移行したい

他にwindows11で使える良いブラウザいかな?

operaは最新版バージョン 97.0.4719.63 で Chromiumバージョンは111.0.5563.147だけど、よく

「このサイトアクセスできません」というメッセージが出る。何度もリロードすると直るけどウザい。あとUIが崩れる事もよくある。これも何度もリロードすると直る。

 

他のブラウザ(chrome, brave, Edge, Edge dev, firefox)も同時に別の用途で使ってるけど、これらはそんな事はない。opera上記エラーが出たサイトももちろん問題なく表示される。

 

検索しても、ルーターの設定とかプロキシとか再起動とか、キャッシュとか当たり前の事ばかり。もちろん全部試してるし、そもそも他のブラウザでは問題ない。

用途別にブラウザを使い分けたいのでまともなブラウザを使いたいんだけど、上記以外のブラウザおすすめがあれば教えて欲しい。

2023-03-16

anond:20230316120841

braveはかなり前から胡散臭くてアフィコード挿入したりしてたから見切ったしGoogleも新仕様とかだいぶ胡散臭いゼニゲバムーブをしてるから強者といえど信用ならん

Chrome削除するほどではないけど軸足Firefoxに移していくのがアンテナ高い人間の最適解だろうね

可能ならあらゆるソフトウェアOSSに移行すべきなんだろうけど日本語IMEあたりはほんと難儀だ

2023-02-09

スペクターサウンドを256倍楽しむ方法

 日本では'76年に、フィレス・レーベル作品がまとめて再発売されたことがありましたが、ボックス形式としては本邦初で、しかCDボックスとしては今回が世界初ということになります。また同時に、<ヒーズ・ア・レベル>という、関係者インタビューを中心にした本が白夜書房から発売されます。それを読みながらこのBOXを聞きますと512倍楽しく聞けることを保証します。

 では、時代を追って解説していきます

テディー・ベアーズ

 1958年17才にして彼は”スター”でした。この後ポップス歴史を彩ることになるクリスタルズロネッツキャロル・キングバリーマンビーチ・ボーイズビートルズの誰よりも先に<NO.1ヒット>を持っていた!、このことが良くも悪くもスペクターのその後の人生を決定づけたと思いますポップス史上、#1ヒットを星の数ほど作り続けたリーバー&ストラーや、ジョージマーチンも、自らの#1ヒットはなく、このことが彼を単に<プロデューサー>の範疇では捉えられない最大の理由です。<彼を知ることは、彼を愛することだ>というデビュー曲の<彼>は、もちろんスペクター本人の意味で、そこには強引さ、傲慢さも感じられますが、実はそれが力強くもあり、<スターの要素>そのものだともいえます。彼の仕事ぶりを評して、全てを自分一色に染めてしまう、という批判をよく聞きますが、これはことの本質理解してい居ない人の発言です。かれは<裏方>ではなく<スター>なのです!それを、アーティストの持ち味を引き出すのがプロデューサー仕事だ、という常識的意味で彼を捉えようとするから批判的になるのです。彼こそが<スター>で、誰が歌おうか演奏しようが、他の人は全て脇役なのです。単に映画監督と言う視点ヒッチコックを捉えるとおもしろ解釈は生まれない、というのにも似ています。(誰が主演でもヒッチの映画になります黒沢さんもそうですね。)

 デビューアルバムTEDDY BEARS SING」のB-1「I DON'T NEED YOU ANYMORE」の<ステレオバージョン>はナントリードボーカル女の子の声が左で、真ん中がフィルコーラスしかも、ところどころリードボーカルの3倍くらいの大きさでコーラスが<邪魔をする>といってもいいほどの前代未聞のバランス!です。

 デビューからしてこうなのですから自己主張とかワガママなどという、なまやさしいことではないのです。

SCHOOLもの

 のちにブラックミュージックにのめり込んでいった彼ですが、スタートは白人ポップスでした。まずは自らのヴォーカリストギターリスト、および作曲家としての才能を試すところからはじめた、というところでしょうか。'50年代後半は、まだ黒人音楽一般的ではありませんでしたが、若者の間では熱狂的な指示を得ていました。スペクターもいろいろな黒人アーティストを聞いていたようですが、こと自分デビューに関しては、世間的に穏便な方法をとったところなど<奇[...]

 また'50年代中期には「暴力教室」をはじめ「HIGHSCHOOL CONFIDENTIAL」など<怒れる若者>をテーマにした映画が続々と作られ、その代表としてJ・ディーンが登場し、代表作が「理由なき反抗」-REBEL WITHOUT A CAUSE -でした。このように、当時の若者キーワードの一つは<REBEL>であり、「乱暴者」のマーロン・ブランドのような皮ジャン、サングラスバイクというスタイル流行しました。

 彼のでデビューソングはたしかに<学園もの>でしたが、それまでの、例えばドリス・デイの「先生お気に入り」調のホンワカしたものではなく、女の子自分の想いを直接的、また積極的に<ナゼわかってくれないの?>と切々と歌い上げるというのは冬至若者フィーリングにピッタシきたようです。実はこの手法スペクター特有の<ソフィスティケーションの中の直接性>というもので、彼を理会する上で大事ことなのです。

ガレージサウンド

 ある程度、あるいはそれ以上の音楽素養がなければミュージシャン作曲家になれなかったジャズと違って、ギター1本あればだれでもロックンローラーになれる、というのがロック時代でした。子供技術を会得して成長し、大人の仲間入りをするのがジャズだとすると、ロックは、子供子供のままで音楽ができるというのが特徴でした。ヒョットしたらオレにもなれるかもしれないと、多くのシロウトがわれもわれもと参加したことが、音楽単純化拍車をかけました。ジャズ豊満でふくよか、とすると、R&Rは骨と皮だけといえましょう。ジャズ大人音楽で、背景はナイトクラブ女性お酒が似合いましたが、子供音楽として誕生したR&Rの背景に一番ピッタリだったのはナント、<ガレージ>でした。

 麻雀同様4人(あるいは3人)いればすぐにできたのがR&Rの特徴でしたが、ニュー・ヨークのようにせまいところで大声を上げれば、お母さんに怒鳴られるだけですからストリートへ出るわけです。50'sのDoo Wapブームの背景は街角ストリート・コーナーが似合ったわけです。

 それにくらべて土地の広大な中西部西海岸は車がなければ不便なので、当選、どこの家にもガレージがあり、ここが若者の格好の練習場所となりました(蛇足ですが、今の日本ロックサウンドの背景は<貸しスタジオ>--密室--ではないでしょうか?)。さて、楽器感覚でどうにか弾けますが、作曲というのは簡単そうでもやはり多少の音楽素養必要です。しかし、若者の、なんでもいいからR&Rをやりたい!という想いはこんなことではくじけません。骨と皮だけのロックを、さらに皮も捨てて骨だけにしたのです。それが<ギターインストゥルメンタル>でした。これは、楽器感覚的にかき鳴らすだけですから、とりあえずだれにでもできました。ジャズ単純化ロックとすれば、これはさらに、ロック単純化で、その極致であったわけです。

 これが<ガレージサウンド>の正体でしたが、この時代呼応するかのように、新しく生まれ現象がありました。それは、録音機が少しずつ普及し始め、ガレージ居間などでの<ホームレコーディング>が行われるようになったことです。そして、デモテープのような、ある意味では乱暴

チャートに登場するようになり、まさに音楽大衆化が、内容だけではなく、音質までにも及んだのです(エルビスバディ・ホリーデビュー曲地方の、オヤジさんが社長、オカミさん専務、というような町工場風のスタジオで録音したものです)。

 それまでの録音は、演奏者と録音技師ガラスを隔てて別々の仕事場でした。技師演奏者にマイクの使い方を指導することはあっても、演奏者の方が技師に注文をつけるというケースはめったにありませんでした。しかし、ホームレコーディング特有の、機械いじりの好きな少年の思い付きや、また機材不足からひねりだした斬新な工夫は、新しいサウンド母体となるのです。

 スペクターは、テディー・ベアーズの録音の時からスタジオ内と調整室を行ったり来たりして、録音技師を困らせていたようですから、コダワリの姿勢最初からのようです(口述しますが、後年よくいわれるワグナー好きやソウルミュージックの追求というのは、スターありがちな<後付け>である、と私は考えています)。

 このホームレコーディングが、実は<スペクターサウンド>の根幹なのです!<BACK TO MONO>の意味もこのことなので、一つのかたまり大人数、熱気、乱雑の中の整理、複雑の単純化、そして<ホーム>、これが彼の求めたものでした。かたまりは<MONO>、大人数はミュージシャンの数、熱は<ハルブレインドラム>、整理は<J・ニッチェアレンジ>、単純化は<L・レビンミックス>、そしてホームは<西海岸>、これがスペクターサウンドの中味の分析ですが、詳しくはこれも後述します。

インストマニア

 この当時のロックンロール少年と同じく、スペクターギター少年でした。本名フィル・ハーヴェイとしてインストレコードも発表しています。また'58、'59年はインストロックの当たり年で、チャンプ栖の「TEQUILA!」が#1になったり、B・ホリーのインスト版ともいえるファイヤーボールズ、リンクレイ、そしてジョニーハリケーンズサント&ジョニーサンディー・ネルソン(「TO KNOW HIM~」のドラムデビュー前の彼です)、そして極め付きはギターインスト王者、デュアン・エディーの登場でした。

 日本ではなぜか、ほとんど評価されませんでしたが、ギターリストとして一番の人気とヒットのあった人で、そのサウンドユニークさとポップ・シーンへの影響は大きいものがありました。またイギリスでの人気は特に異常で、'60年の人気投票では1位でした(すごい!)。近年リバイバル・ヒットした「PETER GUN」などは後の<007シリーズ>や<バットマン>のもとになったともいえますし、日本では未公開の映画「BECAUSE THEY'RE YOUNG」のテーマは、彼の"トワンギー・ギター"と流麗なストリングスとのコンビネーションは、すぐアル・カイオラが取り入れて「荒野の7人」となって登場、西部劇インストテーマの基本形となりました。また「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」のジョージマーチン楽団の「リンゴテーマ」も、まさにD・エディーのマネジャープロデューサーレスター・シルで、テディー・ベアーズの録音の際、隣のスタジオ仕事をしていて知り合ったといわれ、この人と出会ってなければ<スペクターサウンド>はこの世に存在しなかったといえるほど重大な出会いでした。

 シルはこの時すでにスペクタープロデューサー向きであることを見抜き、早速契約を結び、最初に買った曲のタイトルナント「BE MY GIRL!」。

 スペクターについては、まわりにいた人に才能があったので、本人にそう才能があったわけではない、という人もいますが、これは間違いです。確かにまわりにいた人々は有能でした。しかし、彼はプロデューサーとして一番重要な要素である<何をやりたいのか>ということが明確にありました。それは前にも述べましたがいろいろな意味での<直接性>というテーマを持っていたことです。これはもちろんR&Rのイディオム佐野元春調)ですが、荒々しいサウンドの中の直接性より、スペクターポップスに折り込んだ直接性の方がより<暴力的>ですらありました。

 例えば、R&Rの時代になって<BE>という動詞で始まるビッグ・ヒットは「BE MY BABY」が第1号です(BE CAREFUL~などの慣用句を除く)。簡単なようですが、作る側にまわってみると、これが簡単に言い切れるものではないのです。まさにこれをスパッと言い切れるのが<スター>なのです。「TO KNOW HIM~」の断定と「BE」の命令。このシェイクスピア調の、時代がかったともいえる口調が、逆に新味を呼んだのではないでしょうか。この大時代的で、且つ直接的な手法は「I WANT TO HOLD YOUR HAND」(ユーモアの点ではJ&Pの方が数段上ですネ!)に共通したものを感じます

 シルと契約直後、スペクターはD・エディのセッション見学しています。さっそく実地訓練をさせようというシルの計らいで、時は'59年の4月の後半でした。この年のエディーの最大のヒットは6月に発売された「FORTY MILES OF BAD ROAD」(9位)で、この曲はナントベースドラムだけをイントロでフィーチャーした、ポップス史上初のヒット曲>なのです。さて、ベースドラムイントロといえば「BE MY BABY」ですが、この2曲の因果関係についての疑問を、10年ほど前の<ニュー・ミュージック・マガジン>で発表したことがありましたが、時期的にはこの推論が成り立つようです。が、モチロン、その因果については全く憶測の域は出ておりません。

 エディーのスタジオは1トラックテープレコーダーが1台しかないという粗末な設備ながら、そのエコーを駆使してのサウンド作りは、特に録音にはうるさかった若き日のスペクターには刺激的な体験だったと思われます。トワンギー・サウンド秘密であった水道管やドラム缶をエコー使用するという一風変わった手法は(そのためシルは何10個もドラム缶を買い、しかも一番響きのいい缶を探したといいますスペクターが興味を持たなかったはずはありません。

 そのような多彩な録音技術を駆使していた人は、D・エディー・サウンド製作者<リー・ヘイズルウッド>でした(エンジニアはエディー・ブラケット)。ヘイズルウッドといえばナンシー・シナトラとのデュエットアストロノーツの「太陽の彼方に」の作者として日本ではおなじみですが、エディーのプロデューサーとして最初評価された人なのです。

中したスペクターは、一瞬たりともヘイズルウッドの背後から離れなかった>と発言しています

憧れのリーバー&ストラー

 その後シルは、スペクタープロデューサーにすべく、今度はニュー・ヨークリーバー&ストラーのもとへ送り込みました。’60年代代表的なコンビレノンマッカートニーとすれば、’50年代リーバー&ストラー時代で、ロックビジネスを目指す人々にとっての目標でした。スペクター学校の先輩でもあった彼らのデビューに一役買っていたのが、これまたレスター・シルでした。シルがマネージャーをしていたコースターズをきっかけに、ドリフターズ、そしてエルビスへの曲提供プロデュースを行い、初のR&Rにおける独立プロデューサーとしての地位確立したのがこの二人なのです。

 スペクターにとって、このニュー・ヨークでの修行時代の最大の収穫はベン・E・キングヒット曲「SPANISH HARLEM」をJ・リーバーと共作できたことでしょう。これはR&Rビジネスへの切符を手に入れた、つまり、お墨付をもらったということ......って、最大の自信となったことは疑う余地はあり.....

 ま.... ドリフターズの「THERE GOES MY BABY」...にストリングスをフィーチャーする手法を....ことも<スペクターサウンド>への引金になったと、私は思います。その手法プロデュースしたジーン・ピットニーの「EVERY BREATH I TAKE」は、全くドリフターズ調でしたが、すでに<スペクターサウンド>は出来上がっていた、ともいえる、本家を凌ぐ作品でした。<ゴフィン&キング>との最初作品でしたが、この日のセッションにはリーバー&ストラーをはじめ、B・バカラック、B・マン&C・ウェイル、アルド出版社代表のD・カーシュナーら、そうそうたる顔ぶれが集まったといいます。そしてこの作品が、ここに集まった全ての人にスペクターの印象を強く与えることとなり、一緒の仕事が始まるわけです。特にこの曲で印象深いのはドラムフレーズですが、G・ゴフィンの証言によれば、フィルドラマーゲイリーチェスターに指示をして、それが実に的確だった、ということです。

 この修行時代にすでに、J・ニッチェやH・ブレインがいなくても、これだけのものを作っていたことは見落とせません。スペクターサウンドを作ったのはやはり彼なのです。

 この曲は残念ながら大ヒットにはなりませんでしたが、来たるべき<スペクター時代>の幕開けを飾るにふさわしい素晴らしい曲でした。

 また、この頃、レスター・シルとリー・ヘイズルウッドは共同活動を解消、スペクターは新たなパートナー、いわば後釜としてシルと関係を結び、それが二人の頭文字を合わせた<PHIL+LES>の誕生となりました(シルとヘイズルウッドのレーベル名は二人の息子の頭文字から<GREG+MARK>というものでした)。

ガールグループ

 '60年代初めにシュレルズがキャロル・キングの名作<WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW

....きっかけに、ガール Permalink | 記事への反応(0) | 09:24

2023-01-26

VTuber小森めと移籍について説明

前回 anond:20230104221235

どうもゴシップV豚増田です。

今回はバーチャルYouTuber事務所774inc.に所属していた小森めとさんについて解説します。

とはいえ語ることないんですが。

ワイ事後諸葛亮

前回の記事で「小森に触れてないの通っすね」って言われました。いや言及するのビビってただけです。

「昨年末の774inc.の全体イベントに不参加である理由は、のちのビデオ販売権利処理に差し障るからだろうな」

という予測を立てていて、かと言ってそれ織り込んで話をしたらブイアパ感動の解体ストーリーがグダるなと思って黙ってました……。

直接移籍はおそらく2023年トレンド

これまで企業所属Vが独立して個人になるというのは年数件ではありました。

彼らが別企業に拾われるというのも年1人くらいの勢いでありました。

直接は私は聞いたことが……ミライアカリという偉大な存在がいましたね。売買される系V……

移籍が成立した理由の推測

774inc.(774株式会社アドウェイズ)の都合

まず移籍元の774は上場企業(の連結対象子会社)です。

他のベンチャークリエイティブ企業だと退職金代わりの権利放棄やら手ぬるい処置もありましたが、おそらく774では許されません。

自社のIPが売れるなら売るしか選択肢がないかと思われます

ぶいすぽっ!(株式会社バーチャルエンターテイメントBrave Group)の都合

こちらは先日M&AでBrave Groupに吸収されました。

BGはバーチャルタレント事業の拡大で20億円以上の出資を受けて多数の運営企業を買収しています

また肥大化したバーチャル資産の一部、あおぎり高校業務提携しているゲオHD移籍させるなど積極的IP運用をしています

現金の余剰があり、投資先を探していたこともあり、有力な他社IPの獲得に動いたのではないでしょうか。

気になる移籍

ゲスいんですが……この移籍権利譲渡にどれくらいのお金が動いているのか私気になります

引退、やめよう

今後はこうした移籍トレード一般化したら嬉しいですね。

なにが悲しくてせっかく育てたIPを破棄しないといけないのかわかりませんですわ。

VTuber業界、盛り上がって欲しいです。

2023-01-24

anond:20230124135457

774やBrave根本が同じ傘下があるんだからひとまとめにした方がいい

古い所は蠱毒時代から継承がある小さな所もあるし、個人主催グループでも5桁6桁の登録者しっかり抱えてる所はたくさんある。

2023-01-23

anond:20230122230050

もちろんユーロEUのおかげです。

ユーロは常にドイツにとっては割安(他国特に南欧にとっては割高)に設定されており、金融環境は緩和的(他国特に南欧にとっては緊縮的)です。それがドイツ製造業繁栄と高い輸出競争力を支えています

周辺諸国ドイツの輸出に対して対抗措置を設けようとしても、EU制度上それができません。これらの国の苦境は、労働者自由国境を渡ることによって自助努力で解消する設計になっていますが、それがドイツ労働力供給源になっています

ドイツのように周辺諸国の窮乏化で経済成長するモデルは誉められたものではないと思います

(参考)

"How the euro helped Germany avoid becoming Japan" Matin Wolf, Financial Times, OCTOBER 30 2019

"What would have happened if the German economy had not been sheltered by the eurozone? The Deutschemark would surely have appreciated hugely, this time in a low-inflation world. That would have pushed German domestic inflation below zero, damaged the profitability and performance of exports and inflicted losses on German financial institutions, with their huge foreign assets. It would have made it impossible to preserve strongly positive nominal interest rates and probably impossible to avoid persistent fiscal deficits, too. In brief, the eurozone protected Germany from becoming another Japan. Germans should be thankful for what the euro has given them, praise Mario Draghi, outgoing ECB president, for his brave decisions to save the system from calamity and hope his successor Christine Lagarde will follow suit."

https://www.ft.com/content/04f48e1e-f97f-11e9-98fd-4d6c20050229

2022-12-06

嫌いな広告の話

Youtubeを見ていると「実現しよう 煙のない社会を」というフィリップモリス広告を頻繁に見かける。これは、あの広告個人的に嫌いという話である

メモを発展させて書き殴ったものなので、丁寧に構造を組み立てておらず、読みづらいかも知れない。あしからず


さて、僕は煙草が嫌いだ。

どちらかと言えば、世論喫煙不寛容になっているようだが、僕の嫌煙同調や順応の結果ではない。身内の喫煙者がタバコを吸うとき、必ずと言っていいほど苛立っていたことが原因である

僕にとってタバコ紫煙は、常に叱咤と対呈示される理不尽象徴であった。条件反射的にタバコ不快感無力感を持つようになったため、街頭で煙に曝露されると、たちまち疲れてしまう。

幸い、他には何の不自由もなく育てられたが、それだけにタバコの煙には敏感になった。

こういった経緯で、喫煙者を一人一人鈍器で殴って絶滅させたいと思ったことすらある人間が、フィリップモリス広告に反感を覚えるのは、意味が分からない説得だからである



広告では、日本のどこかと思しき佳景に煙がかかっている様子を映し出し、まず「日本は美しい」と評価する。そして次の瞬間、その煙が晴れることで、煙がなければ日本さらに美しくなると主張し「実現しよう、煙のない社会を」と締めくくる.......

さも日本自然タバコの煙によって脅かされているような描写であるが、そんなことはない。現状、吸殻の方が大きく影響している。あれほどの粉塵濃度はまずあり得ないし、あったとしたら先に酸性雨で美しい自然がズタズタになっていそうなものである

あんなに人の少なさそうな場所で、あれほどの煙が滞留しているのなら、日本世界一ヘビースモーカー国家に違いない。化石賞なんか貰ってる場合ではない。

実際、新宿西口のクソデカ喫煙所の方が圧倒的に煙に覆われているはずだが、広告で示されていたほどの粉塵濃度はなく、景色が隠されることなどはあり得ない。このことは、田舎まれ田舎育ち田舎在住の僕ですら経験的に知っている。

人跡未踏ではないにしろ、あのような辺鄙土地新宿西口以上の喫煙者が集うはずがない。愛煙家コミュニティ喫煙バーベキューパーティーでも厳しそうな感じがある。

視覚情報を手がかりに訴えるのだとしても、少なくとも煙では事実に反するから、無理があるように思う。

個人的には、やるなら吸殻の方がいいんじゃないかと思う。生態系が壊れるから無視はできないし、生き物の死骸で同じようなことが出来るから...

ともあれ、分かりやすさのために、視覚情報に訴えることを企図ことまでは良かったが、方法として煙を使ったことで、やむ無くでっち上げた嘘であるように見える。

広告である以上、わざとらしいことには目を瞑るとしても、関連のない部分を関連しているように見せること、あるいは事実と異なることをでっち上げることは、色々とまずいように思う。

法律には詳しくないが、これはなんちゃら表示法とかに触法しないんだろうか?

また、煙が晴れる瞬間に、本来写真から彩度を上げている部分も気になる。いや何してんの?

加工によって、あるがままの日本自然の美しさを否定していることについては、何とも思わないのだろうか?「日本は美しい」のでは?

あれでは「煙がなければ更に」ではなくて「加工をすれば更に」ではないか。当たり前すぎる。

こういうわけで、最初見た時からこの広告が嫌いだ。こんな空虚な説得で、一体なにがしたいんだろうと常々思っている。

あれで人生を数秒無駄にするのが腹立たしくなったことがきっかけで、僕はBraveをインストールした。最高。


ここからボルテージを上げてブチ切れようと思ったが、これ以上言っても仕方ないし、徹夜作業明けで眠いのでやめておく。

代わりといっては何だが、動画を見る度にメモしていたことをまとめたものを以下に箇条書きで示しておく。苛立ちを共有したいだけで、深い意味はない。

・は?

・見窄らしい詭弁

フェミニスト自称するミサンドリスト

義憤私怨か知らないが、狡くてダサい

スラックティビズム

・蛮勇と蒙昧のハーモニー

・弱小国家の安いプロパガンダ

肥大したエゴイズム

キャッチに捕まってる時の顔になる装置

Braveをインストールすべき

煙草より嫌いかも知れない


余談

こういう分かりやすさにそのまま乗ってしまう人がいるのが一番怖いなあ...と思っている。

何かを疑い続けることをやめた人は、適当詭弁を弄する輩に賛同し、極端な判断をしてしまう。それは信じることではなくて、無批判に受け入れることだ。字義通り、センスがない。

今のところ、喫煙者は高額納税者として、きちんとその義務果たしている。権利を奪うにしても、論理的事由がなければ、それは圧政になる。こんなことで奪おうと思うべきじゃない。

僕はタバコが本当に嫌いだが、ここだけはしっかりしてえなあ...とマジで思った。考えるきっかけをくれたことは感謝すべきなのかも知れない。

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