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はてなキーワード: まっさらとは

2021-04-28

iPad Pro欲しいと思っているんだけど、紙の代わりになってる本当?

紙ってなぐり書きしたらすぐ捨てれるし、新しい紙があるなら、まっさら状態からまた書き始めることができる。そして、途中で書きかけた紙を机に並べることができる。

iPadだと、無限の紙とはいえ1画面でしか表示できないので、前回書きかけたスケッチってどこだっけ?ってなるんじゃないかな、と思っている。

毎晩、翌日にやることリストを紙に書き出しているんだけど、1回iPadに書くってのをやってみればいいのか。

2021-04-25

私は過去へとタイムリープしたことがある。人生をやり直すために。

まあ、そう言ったところで多くの人には信じてもらえないのだろう。

からまずは、どのようにタイムリープ可能となったのか、その理屈を述べ、

納得を得るべきなのだろうが、先方との約束でそれはできない。

今回のタイムリープには協力者が居て、その人のおかげでタイムリープが実現できた。

それ以上のことは先方との約束により、絶対に明らかにできない。

しかし、タイムリープ理屈など、私にとってはどうでもいいことだ。

そんなことよりも、タイムリープによって知った驚きの事実を、私は「ある期待」を込めて皆に伝えたいのだ。

さて、そもそも私の場合入試恋愛、大きな事件事故など、現在に至るまでの人生の中で、

強い悔いを残し、これだけは絶対に変えたい!というイベント特に無かったのだ。

それでも、先方からタイムリープの誘いに乗ったのは、既に結果を知る過去を再度歩めるのなら、

そこに現れる人生選択肢もより良いものが選べるはずだと考えたからだった。

例えば、学生の頃のテスト現在知識によって、より良い点数が取れるだろう。

また逆に、記憶の限り日々のトラブルはすべて回避できるだろう。そういったことだ。

すなわち、自分記憶によって、2度目の過去ではより良い選択肢が選べ、

現在までの人生もっと高いステージに引き上げることができるだろうと思ったのだ。

おそらく、大多数の人間がそう考えるように。

ちなみに、私には中学生の頃から大学ノート日記を記す習慣があった。

さすがに、過去の細かなことなど覚えていないわけで、過去をより良く選択するには、

日記という貴重なデータ絶対に持っていく必要があると思った。

から、先方にも無理を言って説得し、その十数冊ある日記の束と共にタイムリープすることを許してもらった。

それは、ちょうど今日に当たる日付の出来事だった。

しかしながら、今になって思い返してみれば、それが一番の悪手であった。

その日記という紙束が、自分選択肢を強く制約し、新たな可能性を潰してしまったのだ。

まりは、実際にタイムリープしてみると、日記記載記憶どおりの人生を歩んでしまい、

新たな選択肢を選び直すことなほとんどできやしなかったのだ。

いや、タイムリープして最初のうちは、出し惜しみのつもりだった。

中学生に戻って、日記記載記憶どおりに繰り返す毎日

その不思議さは、自分が全知であるかのような錯覚を生む。このままで居たい。

すると、新たな選択億劫さ。

そこで、新たな選択未来を知る自分アドバンテージを損なうことなのだと理屈を付けた。

そして、自分はまだ中学生なのだから、さほど大きな選択肢も無いだろうと、

タイムリープして最初のうちは意図的に、1度目の過去とわりと同じ選択肢を選び続けていたのだった。

さらに、先に述べたとおり、私には絶対に変えたいというイベント特に無かった。

そのため、新たな選択肢を出し惜しむ状態は、数年間にも渡って続いてしまった。

しかし、高校生にもなれば、日々の会話の中で「バタフライ効果」の存在に思い至る。

どんな小さな行動でも、新たな選択肢を選んでしまえばその影響の大きさは読み切れない。

未来を知るアドバンテージもその行動に留まらず、完全に失われかねない。

それに気づいてからは全てを不安に感じ始めてしまい、いつか来る大きな選択肢のために

そのアドバンテージを保持しようと、それが自分にとって良いことであろうと悪いことであろうと、

ひたすら日記記載記憶の通り行動した。それは大人になっても同じだった。

例えば、その日は職場トラブルを起こし、大迷惑をかけるとわかっていた。

それでも出勤し、何の対策も取らず、上司に怒られながら対応に奔走した。

例えば、その日は旅行でどんな光景を見たのか、おぼろ気ながらも覚えていた。

それでも出発し、同じ忘れ物をして、退屈を感じながらも時刻表に追われた。

もちろん、毎日何を食べて暮らしていたかなど、日記にも記憶にも無いこともあったが、

それらは詳しく追わなかった。それなら、意識しないことこそ自然だと思ったから。

そして日記も書いた。

もはや、日々起きるイベントは1度目の過去と全く同じであり、

日記を書くというよりは、持参した日記の単なる引き写しでしかなかったわけだが。

それでも、日記を書かないこともバタフライ効果を起こすと信じてしまい、

持参した日記まっさら大学ノートにそのまま書写するという、

客観的に見ればまさに馬鹿馬鹿しいだろう行動を、現在まで真剣に続けてきたのだった。

そうやって、タイムリープの出発時点である現在」に十数年もかけて、ただ出戻ってしまったわけだ。

外見的には、同じ日記の束が1組増えただけのひたすら長い時間だった。

ここまで述べた思考過程により、人生を変えるような選択肢は何一つ選べなかったわけだが、

それでも、一つだけ新たに気づいたことがある。

それは、2度目の過去は少々退屈ではあるけれど、ひたすら快適だということだった。

2度目の過去の後半はむしろ自発的に新たな選択肢を選ぼうとしなかったのかもしれない。

なにしろ選択肢を選び直さなければ、明日に何が起こるのかまたわかるのだから

その明日トラブルだらけだったとしても、それはいつどのように治まるかを知っている。

「止まない雨は無い」ということを、実体験によりわかっていたのだ。

それゆえ、バタフライ効果の影響が狭まったやり直しの後半においても、

トラブル回避するつもりの選択肢を選ぶリスクバタフライ効果でそれはリスクにもなり得るのだ)より、

選択肢を選び直さないことによるメリットの方を選んだ。

そうして、私はこの2度目の現在に至るまで、リスクのある新しい選択肢ではなく、

苦しくとも理解できる未来が選べる快適さの方を選んできたのだった。

ここまで長々と書いてきたが、今回のタイムリープでは、

タイムリープによる人生のやり直しなど物語上の幻想に過ぎないと身を以て知った。

おそらく、私のような常人には、タイムリープを以てしても人生はやり直せない。

タイムリープ人生をやり直すには、タイムリープの誘いを受けたという幸運だけでなく、

ある種の快適さ、未来を知る快適さを打ち捨てるだけの強い意志必要なのだ

それは本当に強い意志だ。私が驚きとともに伝えたかったのは、まさにそのことだ。

人生にやり直しがきかないのは、タイムリープができないからではないのだ。

そういえば、タイムリープで戻った時点よりももっと前、

しか小学生の頃には、私もいわゆるロールプレイングゲーム遊んだことがある。

しかし、それを最後までクリアしたことは一度も無かった。

なぜなら、ガイドブック存在する範囲シナリオが終わってしまうと、

何をどう進めて最終目標に向かえばよいかからなかったからだ。

そのことを、2度目の現在に戻ってようやく思い出す。

これからの、日記記憶も、当然ガイドブックも無いまっさら未来が本当に恐ろしい。

それに比べて、あの快適さに包まれ過去の日々は、本当に素晴らしいものだった。

強い意志の無い私のような人間には、新たな選択肢が選べ直せないと重々わかりきった上でも、

もう一度、日記とともにタイムリープを繰り返したいと思うくらいに。

そして、今はあの「現在」だ。タイムリープの出発時点である現在」だ。

から、1度目の人生と同様、協力者である先方は再び現れるはずだ。

迷惑メールのようなぎこちない文面で、タイムリープの誘いを持ち掛けてくるはずなのだ

そう、そのはずだったのだ。

しかし、タイムリープの誘いを持ち掛けるメールは、いまだに来ない。

その時期が日記記載から遅れていても許すから、どうか早く現れてほしい。

まっさら未来などまっぴらだ。もう、結果のわからない未来なんて体験したくない。

私はタイムリープで、あの快適な過去にもう一度引きこもりたいのだ。

かつては、タイムリープでもう一度、人生をやり直すことを期待していたが、

今回は、タイムリープでもう一度、人生を「繰り返す」ためにメールが欲しいのだ。

そう思いながら、メール更新しては気分の塞ぐ日々を過ごしていたが、

昨日ようやく、自分バタフライ効果から解放されていることに気づいた。

自分にはもう、守るべき「1度目の過去」は存在しないのだから

バタフライ効果を恐れて、現状を維持しようと努めなくてもよいのだ。

長い習慣ゆえ、そんな当たり前のことに思い至るまで時間がかかってしまったが、

とにかく、現状を打破する行動のひとつとして、この長すぎる文章を書いた。

先述の「ある期待」というのも、まさにそういうことだ。

あんなに嫌っていたバタフライ効果だったわけだが、今回はそれに「期待」を込めて、

すなわち、タイムリープの誘いが来る未来に切り替わるよう期待を込めて、この文章を投じておくことにする。

anond:20210111174701

2021-04-01

anond:20210331193304

勉強をして問題解決するまでのプロセスを学び、その習慣を身につける。論理的思考を身につける練習。暗記ばっかしてても社会人になる前に限界が来る。

・今の日本一般的社会人はみんな勉強してきた人で成り立ってる。(勉強で成果を出せた人だけではない。)その中に勉強の仕方が分からない人間が突然入ったらやって行けない。

大人になったら賢くなると思ったら大間違いで、成長は遅くなる。若いうちに成長する基盤を広げておかないと痛い目をみる。

算数国語理科社会必要ない仕事ってなんだろう?芸術家YouTuber芸能人土木建築作業員スポーツ選手?みんな必要だよ。

日本だけでもたくさんの子供、学生がいる。

その評価基準勉強の成果。一人ひとりの勉強しない、まっさら能力評価する制度は無い。

まれ持った素質じゃなく、努力した成果を評価する国だ。

2021-03-31

anond:20210331131148

しろ人が死なないのが問題なんだよな。

日本戦後がそうであったように一回まっさらにした方がそのあと発展しやすいだろ。

2021-03-30

anond:20210330232255

わかります

私の場合

お題があれば作れるけど、まっさら状態から何か作れと言っても思いつかない。

開発環境は自PCにあるけど標準APIしかないしDBに繋がってるわけじゃない。

やれる事限られてるので、特に役に立つ物作れないんですよねー。

2021-03-26

漫然としてたもの

希死念慮自殺念慮

そういったものが現れたのは18歳の頃。それまではツライ、逃げたいと思っても現実逃避できる何かしらを持っていた。しかし、いつの間にか、現実逃避できる何かしらを失ってしまい、現実から物理的に逃避する行動、つまり自殺願望が生まれるようになった。

それ以来、どうにか紛らわせたり、たまに完全消失させたり、ぶり返したり、弱まったりまったりと、波のようにこの気持ちを避けながら暮らしてきた。

それがどうしたものか。今、この気持ちは常に張りついている。胃の内側に、心臓の内壁に、べったりと。粘性が強く、擦っても擦っても消えない、まるでタールのよう。少しずつ少しずつ溜まり、呼吸すら苦しさを感じてしまう。

どこで拾ってきてしまったんだろう。四六時中まとわりついているわけじゃないはずなのに、気持ちが緩んだ瞬間、べったりと、来る。

何かで洗浄できたらいいのに。まっさらな、生死なんて他人事と思える場所に行けたらいいのに。そう思いながらも、図々しく生きている自分を嫌らしいと思う。ただそれだけの話。

2021-03-22

おまたせ

多分それは一種精神病ででもあったのでしょう。郷田三郎ごうださぶろうは、どんな遊びも、どんな職業も、何をやって見ても、一向この世が面白くないのでした。

 学校を出てから――その学校とても一年に何日と勘定の出来る程しか出席しなかったのですが――彼に出来相そうな職業は、片端かたっぱしからやって見たのです、けれど、これこそ一生を捧げるに足ると思う様なものには、まだ一つも出でっくわさないのです。恐らく、彼を満足させる職業などは、この世に存在しないのかも知れません。長くて一年、短いのは一月位で、彼は職業から職業へと転々しました。そして、とうとう見切りをつけたのか、今では、もう次の職業を探すでもなく、文字通り何もしないで、面白くもない其日そのひ其日を送っているのでした。

 遊びの方もその通りでした。かるた、球突き、テニス水泳山登り、碁、将棊しょうぎ、さては各種の賭博とばくに至るまで、迚とてもここには書き切れない程の、遊戯という遊戯は一つ残らず、娯楽百科全書という様な本まで買込んで、探し廻っては試みたのですが、職業同様、これはというものもなく、彼はいつも失望させられていました。だが、この世には「女」と「酒」という、どんな人間だって一生涯飽きることのない、すばらしい快楽があるではないか諸君はきっとそう仰有おっしゃるでしょうね。ところが、我が郷田三郎は、不思議とその二つのものに対しても興味を感じないのでした。酒は体質に適しないのか、一滴も飲めませんし、女の方は、無論むろんその慾望がない訳ではなく、相当遊びなどもやっているのですが、そうかと云いって、これあるが為ために生いき甲斐がいを感じるという程には、どうしても思えないのです。

「こんな面白くない世の中に生き長ながらえているよりは、いっそ死んで了しまった方がましだ」

 ともすれば、彼はそんなことを考えました。併しかし、そんな彼にも、生命いのちを惜おしむ本能丈だけは具そなわっていたと見えて、二十五歳の今日が日まで「死ぬ死ぬ」といいながら、つい死切れずに生き長えているのでした。

 親許おやもとから月々いくらかの仕送りを受けることの出来る彼は、職業を離れても別に生活には困らないのです。一つはそういう安心が、彼をこんな気まま者にして了ったのかも知れません。そこで彼は、その仕送り金によって、せめていくらかでも面白く暮すことに腐心しました。例えば、職業遊戯と同じ様に、頻繁ひんぱんに宿所を換えて歩くことなどもその一つでした。彼は、少し大げさに云えば、東京中の下宿屋を、一軒残らず知っていました。一月か半月もいると、すぐに次の別の下宿屋へと住みかえるのです。無論その間には、放浪者の様に旅をして歩いたこともあります。或あるいは又、仙人の様に山奥へ引込んで見たこともあります。でも、都会にすみなれた彼には、迚も淋しい田舎に長くいることは出来ません。一寸ちょっと旅に出たかと思うと、いつのまにか、都会の燈火に、雑沓ざっとうに、引寄せられる様に、彼は東京へ帰ってくるのでした。そして、その度毎たびごとに下宿を換えたことは云うまでもありません。

 さて、彼が今度移ったうちは、東栄館とうえいかんという、新築したばかりの、まだ壁に湿り気のある様な、まっさら下宿屋でしたが、ここで、彼は一つのすばらしい楽たのしみを発見しました。そして、この一篇の物語は、その彼の新発見に関聯かんれんしたある殺人事件主題とするのです。が、お話をその方に進める前に、主人公郷田三郎が、素人探偵明智小五郎あけちこごろう――この名前は多分御承知の事と思います。――と知り合いになり、今まで一向気附かないでいた「犯罪」という事柄に、新しい興味を覚える様になったいきさつについて、少しばかりお話して置かねばなりません。

 二人が知り合いになったきっかけは、あるカフェで彼等が偶然一緒になり、その時同伴していた三郎の友達が、明智を知っていて紹介したことからでしたが、三郎はその時、明智の聰明そうめいらしい容貌や、話しっぷりや、身のこなしなどに、すっかり引きつけられて了って、それから屡々しばしば彼を訪ねる様になり、又時には彼の方からも三郎の下宿へ遊びにやって来る様な仲になったのです。明智の方では、ひょっとしたら、三郎の病的な性格に――一種研究材料として――興味を見出していたのかも知れませんが、三郎は明智から様々の魅力に富んだ犯罪談を聞くことを、他意なく喜んでいるのでした。

 同僚を殺害して、その死体実験室の竈かまどで灰にして了おうとした、ウェブスター博士の話、数ヶ国の言葉通暁つうぎょうし、言語学上の大発見までしたユージン・エアラム殺人罪所謂いわゆる保険魔で、同時に優れた文芸批評家であったウエーンライトの話、小児しょうにの臀肉でんにくを煎せんじて義父の癩病を治そうとした野口男三郎の話、さては、数多あまたの女を女房にしては殺して行った所謂ブルーベヤドのランドルーだとか、アームストロングなどの残虐な犯罪談、それらが退屈し切っていた郷田三郎をどんなに喜ばせたことでしょう。明智の雄弁な話しぶりを聞いていますと、それらの犯罪物語は、まるで、けばけばしい極彩色ごくさいしきの絵巻物の様に、底知れぬ魅力を以もって、三郎の眼前にまざまざと浮んで来るのでした。

 明智を知ってから二三ヶ月というものは、三郎は殆どこの世の味気なさを忘れたかと見えました。彼は様々の犯罪に関する書物を買込んで、毎日毎日それに読み耽ふけるのでした。それらの書物の中には、ポオだとかホフマンだとか、或はガボリオだとかボアゴベだとか、その外ほか色々な探偵小説なども混っていました。「アア世の中には、まだこんな面白いことがあったのか」彼は書物の最終の頁ページをとじる度毎に、ホッとため息をつきながら、そう思うのでした。そして、出来ることなら、自分も、それらの犯罪物語主人公の様な、目ざましい、けばけばしい遊戯(?)をやって見たいものだと、大それたことまで考える様になりました。

 併し、いかな三郎も、流石さすがに法律上の罪人になること丈けは、どう考えてもいやでした。彼はまだ、両親や、兄弟や、親戚知己ちきなどの悲歎や侮辱ぶじょくを無視してまで、楽しみに耽る勇気はないのです。それらの書物によりますと、どの様な巧妙な犯罪でも、必ずどっかに破綻はたんがあって、それが犯罪発覚のいと口になり、一生涯警察の眼を逃れているということは、極ごく僅わずかの例外を除いては、全く不可能の様に見えます。彼にはただそれが恐しいのでした。彼の不幸は、世の中の凡すべての事柄に興味を感じないで、事もあろうに「犯罪」に丈け、いい知れぬ魅力を覚えることでした。そして、一層の不幸は、発覚を恐れる為にその「犯罪」を行い得ないということでした。

 そこで彼は、一通り手に入る丈けの書物を読んで了うと、今度は、「犯罪」の真似事を始めました。真似事ですから無論処罰を恐れる必要はないのです。それは例えばこんなことを。

 彼はもうとっくに飽き果てていた、あの浅草あさくさに再び興味を覚える様になりました。おもちゃ箱をぶちまけて、その上から色々のあくどい絵具をたらしかけた様な浅草遊園地は、犯罪嗜好者しこうしゃに取っては、こよなき舞台でした。彼はそこへ出かけては、活動小屋活動小屋の間の、人一人漸ようやく通れる位の細い暗い路地や、共同便所の背後うしろなどにある、浅草にもこんな余裕があるのかと思われる様な、妙にガランとした空地を好んでさ迷いました。そして、犯罪者が同類通信する為ででもあるかの様に、白墨はくぼくでその辺の壁に矢の印を書いて廻まわったり、金持らしい通行人を見かけると、自分が掏摸すりにでもなった気で、どこまでもどこまでもそのあとを尾行して見たり、妙な暗号文を書いた紙切れを――それにはいつも恐ろしい殺人に関する事柄などを認したためてあるのです――公園のベンチの板の間へ挟んで置いて、樹蔭こかげに隠れて、誰かがそれを発見するのを待構えていたり、其外そのほかこれに類した様々の遊戯を行っては、独り楽むのでした。

 彼は又、屡々変装をして、町から町をさ迷い歩きました。労働者になって見たり、乞食になって見たり、学生になって見たり、色々の変装をした中でも、女装をすることが、最も彼の病癖を喜ばせました。その為には、彼は着物時計などを売り飛ばして金を作り、高価な鬘かつらだとか、女の古着だとかを買い集め、長い時間かかって好みの女姿になりますと、頭の上からすっぽりと外套がいとうを被って、夜更よふけに下宿屋の入口を出るのです。そして、適当場所外套を脱ぐと、或時あるときは淋しい公園をぶらついて見たり、或時はもうはねる時分の活動小屋へ這入はいって、態わざと男子席の方へまぎれ込んで見たり、はては、きわどい悪戯いたずらまでやって見るのです。そして、服装による一種錯覚から、さも自分が妲妃のお百だとか蟒蛇お由よしだとかいう毒婦にでもなった気持で、色々な男達を自由自在に飜弄ほんろうする有様を想像しては、喜んでいるのです。

 併し、これらの「犯罪」の真似事は、ある程度まで彼の慾望を満足させては呉れましたけれど、そして、時には一寸面白事件惹起ひきおこしなぞして、その当座は十分慰めにもなったのですけれど、真似事はどこまでも真似事で、危険がないだけに――「犯罪」の魅力は見方によってはその危険にこそあるのですから――興味も乏しく、そういつまでも彼を有頂天にさせる力はありませんでした。ものの三ヶ月もたちますと、いつとなく彼はこの楽みから遠ざかる様になりました。そして、あんなにもひきつけられていた明智との交際も、段々とうとうとしくなって行きました。

2021-02-17

自分経済的自立をしたいのだろうか?

例のお悩み相談を見てすごく共感してしまった。

正確には、自分はまだ20代で結婚もしていない。旧帝大レベルとまではとても言えないがMARCHよりちょっと上のレベル大学を出て就職して現在3年目。それなりに忙しいもの特別スキルが身に着くわけでもないような事務仕事をしていて、しか会社産休育休はあるものの復帰不可という謎設計なので、子どもが欲しいならいつかは辞めなければいけない。結婚を前提に付き合っている彼は全国転勤あり。件の方と同じような人生を送る道が見えている。

転勤の頻度にもよるだろうけれども、自分正社員あるいはそれなりのお給料をもらって働きたいならスキルを身に付けなければならない。今のところその方向で、今の仕事の延長線上にある資格を取ってその流れで転職しようと思っている。

で、思ってしまうのが「自分経済的自立をしたいのだろうか?」ということ。

元々とにかく怠惰で、毎日起きるのが憂鬱仕事に行きたくなくて、家に引きこもっているのも全然苦じゃないタイプ。彼もそこそこ高収入で「仕事したいならしていいけど、無理ならそれでいいよ」みたいな感じだしなので、周囲からは働くことを強制されていない。

甘ったれ性格なので「パートだけで生きていきたい……正社員やだ……週3日くらい働くくらいがちょうどいい……」なんて考えてしまうことも多く、彼の言葉に甘えたくなってしまう。一度正社員辞めたら戻れないよ、とか、離婚リスクが、とか言われても、「だって全国転勤の夫についていくには仕方ないじゃん!」と言い訳して無計画仕事を辞めたくなってしまう(いやまだ結婚してないけど)。

……まあここまで考えつつも、結局いつだって考えが煮詰まって出る結論は「なるべくスキルを身に着けて正社員を続けられるように頑張ろう」というものだったりするんだけどさ。上段のアドバイスも確かにそうだと思うし、働き続けている友人と仕事の話が出来ない(引け目を感じてしまいそう)のも嫌だし、彼に生活を頼りまくるのも気が引けるし。

それでも私は怠惰なので、「ほぼまっさら状態から何かスキルを身に着けるのもしんどい」「転職活動するのも面倒」「どうせ彼の転勤で辞めさせられる」「手に職と言っても多くはやりたい仕事じゃない」と言い訳したくなってしまう。憂鬱だ。

でもでもと何が言いたいのかわからない文章になってしまった。つまりは膠着状態資格勉強転職活動に対する愚痴です。

2021-02-15

完全にApex飽きた

過去に何回か飽きては再開してたけど、今回は本気で飽きたようだ

もうなんの未練もなくやりたいとも思わない、さすがに何回もランクマやらされるのはキツいよ

それに思ったようにうまくなれないし、プレイ時間に合わせてキャラ強化が入れば、別の意味でやり続けるんだろうけど

毎回リセットされ0状態からスタートじゃモチベーションが保てなくなった

シレンで毎回ダンジョンの奥底で殺されて、最初からやり直すようなもんだし

ダンジョンから脱出出来たとしても、次はやはりまっさら状態最初からだし

さすがにこれが何千回と続くと飽きてくるよ

2021-02-12

初速獲得するためにニコニコ動画踏み台

からまっさら新人Youtubeを始めて、収益ラインに到達するのはめちゃくちゃ苦労するだろうし、

初期ファンを獲得してチャンネル登録者数を伸ばしていくのは辛かろうと思っている。

かつてのブログブームTwitterブームのように、テレビに出ている芸能人個人チャンネルを持っている時代

せめて戦えるだけのフィールドにどうやって持って行こうかと考えた時、

ここ数年オワコンと言われているニコニコ動画にも投稿することを決めた。

たぶんニコニコユーザーは、新しい動画クリエイターしか個人活動する人)に飢えてるんじゃないか……と仮説を立ててみて。

一番最初Vtuberブームに火がついたのはニコニコ動画の切り抜きだし、

いまだに人気があるゲーム実況者はニコニコ出身の方もいる(もちろんYoutube一本で名を挙げた人も多い)

Youtubeコメントのノリをどうしたいかにも因るけど、

大喜利投稿者いじりを許容できるなら、まさにニコニコ動画コメントのノリを持ち込めればと思う。

2021-02-09

異世界生モノを真面目に頑張っている人間に勧めるな!

社会の大多数の人間は真面目に頑張っている

会社学校家族や友人関係など様々なしがらみの中で生きている 時にはすべてを投げ出したくなる時もあるかもしれない

そんな大多数の真面目な人間からしてみれば

すべてのしがらみを捨て「異世界転生」すること自体が贅沢に感じるのだ 甘えに見えるのだ

冗談学校会社をやめたいなどと言っても、本当にやめるわけにはいかない 

逃げ出したくとも、皆がそれぞれの思いをもって頑張っているのだ

まっさら気持ちで全くの見知らぬ土地生活することなど、社会の中で生きる人間にはしたくてもできるはずがないのだ

そんなしがらみのなかで頑張っている人間が、どうして「異世界転生」などどいう贅沢を経験した主人公共感できるのか?(物語の中で主人公挫折経験するといわれても)

そんなもの共感できるのは、自分境遇をよく理解していない中学生か、何も考えず生きている中年無職程度である

異世界転生というのならば、通常の人間社会での挫折までを描き、そこから第二部として異世界転生を描いてほしい 

2021-02-05

通常のAmazonアカウントを持っているやつ、それとは別にKindle用のアカウントを作れ

レアケースかもしれないが、俺以外の被害者が出ないよう願って。

 

妻がKindle端末を買いたいと言い出した。Kindle Paperwhiteってやつだな。

まり広くない家なので、電子に切り替えるという話はずっとしていたから、特に考えずOKを出した。

自身スマホKindleアプリを入れて漫画を読んでいたから、

その便利さを感じてほしいという気持ちもあった。

 

問題は、ブツが届いてから起きた。

Kindleを利用している人ならわかると思うが、Kindleを利用するにはAmazonアカウントが要る。

そして登録したアカウントは、端末を横断して本を読むことができるようになる。

まり、AさんのAmazonアカウントスマホKindle端末に登録した場合

スマホ漫画を買えばスマホでもKindle端末でも読めるようになるわけだ。

この仕様が仇となった。

 

増田くんのアカウント登録してよ」

え、と言葉漏れた。なんで俺のアカウントなんだ。妻もアカウントを持っているじゃないか

からない。意味がわからない。妻の持ち物になんで俺のアカウントを紐付ける?

パスワード忘れちゃって」

あーん?ほんとかー?マジで言ってんのかー?

「いいじゃん、そっちのほうが早いんだから

理由になっていない、なっていないが、妻の言うことは絶対だ。夫婦というものはそういうものだ。

 

俺には3つの選択肢があった。

1つ。俺のアカウントを言われるがままに登録する。

2つ。妻のアカウントパスワードを思い出してもらう。

3つ。新しくKindle用にアカウントを作る。

 

2つ目の選択肢は、先程言われた「忘れた」で潰された。

3つ目。これが一番穏便だ。俺のなかでは。

だが、理由を聞かれたら答えられない。どう考えても自然ではない。

 

観念するしかないのか。俺は1つ目の方法を選んだ。ただし。

ちょっと待って、俺もパスワード忘れちゃったから、いくつか試してみるね」

そう言って俺は、自分スマホKindleアプリを開いた。

 

ライブラリに並んでいるのは少年漫画と、萌え漫画と、大人漫画だ。いかがわしいやつだ。

そう。これを見られてしまう。見られていいのは少年漫画だけだ。隠し通さねばならない。

妻はこの手のものに強い忌避感を持っている。男の楽しみを許してくれない。

からこっそりと楽しむためにKindleで買っていたというのに。

これを隠すというのはどういうことか。消すということだ。削除するということだ。捨てるということだ。

Kindleは一度購入したもの非表示にすることは基本的にできない。

そうするには、完全に削除しなければならない。

俺は泣く泣く、源君物語を削除した。

 

「あ、入れたよ」

何食わぬ顔で俺は、ライブラリまっさらになったアカウントログインし、端末を渡した。

妻は今日もその端末で自分の好きな漫画を読んでいる。

 

世の男子諸兄は、Amazonアカウント複数作っておけ。

人に見せられる用と、隠しておく用だ。

レアケースだ。間違いなくレアケースだ。

だがこういうこともあるかもしれない。リスクヘッジをしておくんだ。

2021-02-04

anond:20210203221122

自分は女だけど

背中タトゥー刺青入ったイキッた野郎よりも

まっさらな綺麗な背中の男に抱かれたい

タトゥー刺青の入った男をちやほやするのはギャルキャバ嬢の明るいネーチャンたちや

タトゥー刺青いれた男は自分の親に紹介できない

2021-02-01

「命乞いする悪役を見捨てたプリキュア」を無責任に絶賛する高齢キモオタ共よ

念の為断っておくが、当方自己犠牲を礼賛する立場でもなければ、悪役に対しても性善説で接しよというつもりはさらさらない。

件のプリキュアにおけるメッセージカギカッコ付きで「正しい」。

からこそ大人として世界に向き合う責任自覚放棄した歪みがあると思う。

現在ツイッタープリキュアおじさん(見る限りほぼ全員独身高齢アニオタ男性)が

以下のような大共感ツイートを涙涙で垂れ流している。

プリキュアに出てくる悪役が最後に命乞いをしたが

自分を傷つける人間のために、

どうして主人公犠牲にならなければいけない?

そんな義理責任もない!」

「もし本当に反省しているなら悪行をして笑ったりしない。

都合の良い時だけ私(主人公)を利用しないで!」

という場面カット画像と共に

よく言ったこれでこそ令和だ正解だ画期的脚本ブラボーと褒めそやすツイートである

この悪役が例えば映画版TV版のキャラ違いを往復するジャイアンの如く、何度も何度も何度も何度も利用されて裏切られるを繰り返してきたならば、確かに悲しいけど仕方ないねと腑に落ちる。

自分のみならず世界人類全体に迷惑をかけていたなら、これも仕方ないけど自分ひとりで許すのも違うからわかる。

でも文脈上はそうではないらしい。(プリキュアの敵なので世界人類の敵であることは事実だが、伝えんとする意図別にある)

命乞いから実際裏切られた、裏切られる可能性うんぬん以前に、丸1年間の放送でずっと主人公陣営を傷つけてきたボス不快感を抱く事は間違っていないと全肯定する。

そして何より自分の心を守るために「お前が不快から助けてやるもんかざまぁみろ」と堂々と拒否をする。

そういうある種の「人生n周目のループもの主人公が書き換えた正解の世界線」じみた、自分の繊細ハートが傷つく前に敵を殺れ!という心の防衛を至上とした完璧なる護身メッセージなのだ

ヒーローだけど無理して全てを愛さなくていい。弱り目を承知で悪意をぶつけてやりたい憎い奴を憎んでもいい。そうやって自分の心を大事にしようと。


これに爽快感を覚えるのは基本的自分を「つけこまれる側の被害者」と認識している人間と思われる。それでいてもろい自己他者に守ってもらいたくて仕方のない人間だ。

おそらく自称つけこまれ被害者の彼らは思い思いに己の人生の闇をフラッシュバックさせて

勝手に「救われた」気分になっているんだろう。

散々陰キャの俺をいじめておいて、卒業間際あるいは問題化された時に、保身で都合よく和解を申し出てきた学生時代イジメっ子。

イジメっ子が放つ軽々しい「ごめんね」の言葉に、事を荒立てなくない教師から許しを強要された思い出。

無能だと罵倒しながら、人手が欲しい時、辞めてもらいたくない時には急場しのぎでチヤホヤと引き止める嫌な上司

しかしたらアニメスタッフ現場ちょっとしたトラブルを思い出しながら書いていたのかも知れない。

そんな彼らを悪と断じられる程の信念や自己肯定感も持てず、うまく対処したくても出来ないフラストレーションを、「この叫び陰キャの俺のものじゃない」「女児向け思想から」と言い訳が出来る投影先のプリキュアに代弁してもらった、射精せんばかりの絶頂感。

そういう失敗陰キャおっさん達の泣きシコ汁に塗れたくっさいくっさいツイートだらけで鼻が曲がりそうだ。

でもな。

お前ら「人生あそこでやり直したかった」塗れのプレイ時間だけは長い低レベルプレイヤーには良心的な教えでも、まっさら状態から人生ゲームをスタートする子供にはそれじゃダメなんだよ。

なぜか?

自分信じろ」「自分の心の声に従え」と言われても幼児小学生の子供には信じるべき自分物理的に存在しない。まだ形成途中にある。まず目の前の世界他者ありのまま認識する作業を経て、そこに存在する自分の姿を経て自我形成するのだ。

児童本人の自主性なんてものはハッキリ言って幻想にすぎない(大人ですら固まってないのが山程いるのを考えればわかるだろうに)。

大人に出来るのは「子供が学びを楽しいと思ってくれる」「家族友達を思いやってくれる」よう、監視の目を絶やさず巧みに線路を引いて神経質に誘導しながらも「君自身意志選択したんだよ」風を装ってそらっとぼけることだけである

いわばチクタクバンバンの動く時計とマスをカチャカチャ動かすプレイヤーと同じ関係だ。

から半ば幼児の情操教育存在意義である幼児向けアニメは裏側にどれだけ深淵な設定を重ねようと、「メッセージ」だけはシンプルで単純で子供でも反射レベルで実行できる、主観を廃した絶対の指示性がなければいけないのだ。

(一部高齢オタク幼児向けコンテンツマニアが居るのは、物語綺麗事に対する絶対的信頼感と安心感、そこに含有される複雑怪奇人間社会の闇を幼児にもわかるシンプル言葉で解き明かす性質に魅了されているのだと思う)

なのに件のプリキュア見捨てエピソードは「悪人の都合の良い言葉で利用される正義ワイの心の痛み」とかいう、複雑かつ理解経験則必須子供にとって一番アテにできない自我を拠り所に「相手から発せられた言葉意味と反対の事をしろ」と言ってしまってる。

端的に言って複雑な無茶振りがすぎて処理落ちするレベルなのだ

先生やご両親の言う事を聞きましょう」という子供生活するうえで必要な基本メッセージに唾を吐いて「いやいや、教師や親というだけで信じるのは危険からやめろ。奴らの嘘集をあげるから悪い奴から身を守ってくれ」と言って

毒親パワハラ教師体験談を未就学児にプレゼントしてしまうが如き「余計なおせっかいであるエルサゲートを見せて社会勉強になると言ってるようなもんである

かに現実はそうかも知れない。でも子供にいま一番必要なのは世界をとりあえずそのまま受け入れて信じて自我確立すること」なんだからお前らのしてる事は発育妨害しかない。

まずありのまま信じさせてやれ。

大人子供に出来るのは、子供に敢えて綺麗事を示して「安心して世界信じろ」と断じる事だ。

自己護身のために「その時は悪い事を言っていない他者」を疑え警戒せよと煽る事じゃない。

わざわざ言葉の裏を疑えうんぬんと世界に不信感を持たせる事を言う位なら何のために勧善懲悪キレイゴト物語フォーマットを用いているのかわからない。

自我どころか言語認識すら途上で危うい子供には綺麗事を疑う事を前提としたメッセージ処理できないから、メッセージは「自分といったん敵対たからには悪は悪だからつの口にする反省は嘘だ」になる。

さなガキは四六時中間違いを起こすし、友達とは毎日ケンカと仲直りを繰り返すような生き物なんだけど、これ自分が悪役側になることだって充分あり得るのに、みんなが鵜呑みにしちゃったらどうなるんだろうね?

お母さんの無償の愛に甘えてイキって困らせてそうなオタクおじさん達は「プリキュア(俺)に我慢を強いる無償の愛を求める敵をよく倒してくれた」と言いながらウットリしてるけど、

悪役とされる側への寛容ってヒーローヒロイン犠牲を強いてる訳じゃなくて、自分がもし道を誤って悪役とされる側に堕ちた時の為の救いでもあったはずだ。

そういう可能性を僅かも考慮しない高齢オタクおじさん達は卑屈な陰キャのくせに、どうしてそんなにも頑なで自分絶対被害者のままで断じて加害者に回らないと言い切れるんだろう?

まさか自分が病んで追い詰められて道を外した時には潔く「僕は擁護のしようもないクズですううう」と叫びながら一切の救済を拒否して誰にも迷惑をかけずに腹でも切るのか?

なわけねーよなぁ?自分が僅かでも救済されるかも知れない余地があるなら見苦しく立場一貫性もかなぐり捨てて縋りつくよな?正義ヒーロー犠牲なんか知ったこっちゃない、ヒーローなら俺をも救ってくれるはずだと。

そういう人間の業と弱さを認めて見放さずチャンスを与えることで、他者自分自身も許せば楽になれるよというのがこの手のエピソードの肝だったはずだ。

「罪を憎んで人を憎まず」は無念を押し殺して涙を飲んで敵を許せという意味ではなく、人として自分も含めた人の業と折り合いをつける知恵だったはずだ。

他者への潔癖な非寛容は自分自身を縛って生きづらくするという事は、他ならぬポリコレ叩きのオタクおじさん達が嬉々として口にしている言葉だろうにな。



なんか、自分大事にとか理不尽犠牲否定とかじゃなくてこういうものが生まれ根底に、陰キャキモおっさん目線の失敗を過剰に恐れる間違った完璧主義と「俺は被害者なので何があっても絶対に悪(加害者)に回ることはない」という勘違いと、

幼児向けアニメなのに高齢オタクである自分のためのものだと思って子供目線想像しようともしない傲慢さ(女児向け云々はアリバイ工作の時に口にするうわべワード)が鼻につく。

そう言えば別の某アニメで「若い子供のうちは間違っても取り返しがつくことが特権なのだから、迷ったり悩んだりして動けなくなるくらいなら思い切ってどんどん間違えてみればいい」と中学生の子供にアドバイスした親がアニオタから結構叩かれていたのを思い出した。

これも連なる話なのかね。

anond:20210131184504

さいとうしほさん、これだけ多くの人たちが、自身の抱える問題について解説してくれる機会ってそうそうないよ。

一度心をまっさらにして、インターネットの皆さんから受けた指摘を素直に反芻してほしい。

一人で内省するのも大事だと思う。けど、自分って意外と正しく自分理解できないものから

2021-01-24

チート恋愛において当たり前

anond:20210124035137

この記事は概ね同意なのだが、多少の違和感がある。

記事では恋愛において権力勾配や、相手幻想を利用するなどのことを「恋愛チート」と呼んでいるが、果たして本当の意味恋愛チートを使ったことがない人がいるのだろうか。

例えば、だ。

・好きな相手に好かれたくて、いつもの自分より着飾ったり、性格をよく見せたりする。

デートなどで特別空間演出し、ドキドキしてもらう。

自分に対して一目惚れした人と付き合う、相手一目惚れする

これらも一種チートではないだろうか?

もちろん

教員になって、上の立場であることを利用して相手を惚れさせる

これよりは「チート度」が低いことは明白だが、それでも私たち恋愛において自分をよく見せるなどの「細かいチート」を多用して物事をうまく進めようとしている節がある。

よく思うのが、今現在交際していたり結婚している人たちは、相手との出会い過程において、従来の出会い方を排し、よーいドン!でありのまままっさら状態出会ったとして、果たして相手交際することができたのだろうか。

2021-01-11

タイムリープ人生はやり直せない。それでも、もう一度過去に戻りたい

=== 1 ===

私は今、過去へとタイムリープして、2度目の「現在」を生きている。

まあ、そう言ったところで多くの人には信じてもらえないのだろう。

からまずは、どのようにタイムリープ可能となったのか、その理屈を述べ、

納得を得るべきなのだろうが、先方との約束でそれはできない。

今回のタイムリープには協力者が居て、その人のおかげでタイムリープが実現できた。

それ以上のことは先方との約束により、絶対に明らかにできない。

しかし、タイムリープ理屈など、私にとってはどうでもいいのだ。

私が伝えたいのは、タイムリープを以てしても、結局人生はやり直せなかったという事実だ。

タイムリープ人生をやり直すには、タイムリープの誘いを受けたという幸運だけでなく、

ある種の「快適さ」を打ち捨てるだけの強い意志必要だと知ったのだ。

身を以て知ったその事実を、強い驚きに加えて、ある「期待」を持って皆に伝えたいのだ。

=== 2 ===

そもそも私の場合入試恋愛、大きな事件事故など、「現在」に至るまでの人生の中で、

強い悔いを残し、これだけは絶対に変えたい!というイベント特に無かった。

それでも、先方からタイムリープの誘いに乗ったのは、既に結果を知る過去を再度歩めるのだから

そこに現れる人生選択肢もより良いものが選べるはずだと考えたからだった。

例えば、学生の頃のテストは「現在」の知識によって、より良い点数が取れるだろう。

また逆に、記憶の限り日々のトラブルはすべて回避できるだろう。そういったことだ。

すなわち、自分記憶によって、2度目の過去ではより良い選択肢が選べ、

現在」までの人生もっと高いステージに引き上げることができるだろうと思ったのだ。

おそらく、大多数の人間がそう考えるように。

ちなみに、私には中学生の頃から大学ノート日記を記す習慣があった。

さすがに、過去の細かなことなど覚えていないわけで、過去をより良く選択するには、

日記という貴重なデータ絶対に持っていく必要があると思った。

から、先方にも無理を言って説得し、

その十数冊ある日記の束と共にタイムリープすることを許してもらった。

しかしながら、今になって思い返してみれば、それが一番の悪手だった。

その日記という紙束が、自分選択肢を強く制約し、新たな可能性を潰してしまったのだ。

すなわち、実際にタイムリープしてみると、日記記載記憶どおりの人生を歩んでしまい、

新たな選択肢を選び直すことなほとんどできやしなかったのだ。

いや、タイムリープして最初のうちは、出し惜しみのつもりだった。

中学生に戻って、日記記載記憶どおりに繰り返す毎日

その不思議さは、自分が全知であるかのような錯覚を生む。このままで居たい。

すると、新たな選択億劫さ。

そこで、新たな選択未来を知るアドバンテージを損なうことなのだと理屈を付けた。

そして、自分はまだ中学生なのだから、さほど大きな選択肢も無いだろうと、

タイムリープして最初のうちは意図的に、1度目の過去とわりと同じ選択肢を選び続けていたのだった。

さらに、先に述べたとおり、私には絶対に変えたいというイベント特に無かった。

そのため、新たな選択肢を出し惜しむ状態は、数年間にも渡って続いてしまった。

しかし、高校生にもなれば、日々の会話の中で「バタフライ効果」の存在に思い至る。

どんな小さな行動でも、新たな選択肢を選んでしまえばその影響の大きさは読み切れない。

未来を知るアドバンテージもその行動に留まらず、完全に失われかねない。

それに気づいてからは全てを不安に感じ始めてしまい、いつか来る大きな選択肢のために

そのアドバンテージを保持しようと、それが自分にとって良いことであろうと悪いことであろうと、

ひたすら日記記載記憶の通り行動した。それは大人になっても同じだった。

例えば、その日は職場トラブルを起こし、大迷惑をかけるとわかっていた。

それでも出勤し、何の対策も取らず、上司に怒られながら対応に奔走した。

例えば、その日は旅行でどんな光景を見たのか、おぼろ気ながらも覚えていた。

それでも出発し、同じ忘れ物をして、退屈を感じながらも時刻表に追われた。

もちろん、毎日何を食べて暮らしていたかなど、日記にも記憶にも無いこともあったが、

それらは詳しく追わなかった。それなら、意識しないことこそ自然だと思ったから。

そして日記も書いた。

もはや、日々起きるイベントは1度目の過去と全く同じであり、

日記を書くというよりは、持参した日記の単なる引き写しでしかなかったわけだが。

それでも、日記を書かないことも「バタフライ効果」を起こすと信じてしまい、

持参した日記まっさら大学ノートにそのまま書写するという、

客観的に見ればまさに馬鹿馬鹿しいだろう行動を、「現在」まで真剣に続けてきたのだった。

=== 3 ===

そうやって、タイムリープの出発時点である現在」に十数年もかけて、ただ出戻ってしまったわけだ。

外見的には、同じ日記の束が1組増えただけのひたすら長い時間だった。

前節に述べた思考過程により、人生を変えるような選択肢は何一つ選べなかったわけだが、

それでも、一つだけ新たに気づいたことがある。

それは、2度目の過去は少々退屈ではあるけれど、ひたすら快適だということだった。

2度目の過去の後半はむしろ自発的に新たな選択肢を選ぼうとしなかったのかもしれない。

なにしろ選択肢を選び直さなければ、明日に何が起こるのかまたわかるのだから

その明日トラブルだらけだったとしても、それはいつどのように治まるかを知っている。

「止まない雨は無い」ということを、実体験によりわかっていたのだ。

それゆえ、「バタフライ効果」の影響が狭まったやり直しの後半においても、

トラブル回避するつもりの選択肢を選ぶリスク(「バタフライ効果」でリスクにもなり得るのだ)より、

選択肢を選び直さないことによるメリットの方を選んだ。

そうして、私は「現在」に至るまで、リスクのある新しい選択肢ではなく、

苦しくとも理解できる未来が選べる「快適さ」の方を選んできたのだった。

そういえば、タイムリープで戻った時点よりももっと前、

しか小学生の頃には、私もいわゆるロールプレイングゲーム遊んだことがある。

しかし、それを最後までクリアしたことは一度も無かった。

なぜなら、ガイドブック存在する範囲シナリオが終わってしまうと、

何をどう進めて最終目標に向かえばよいかからなかったからだ。

そのことを、2度目の「現在」に戻ってようやく思い出す。

これからの、日記記憶も、当然ガイドブックも無いまっさら未来が本当に恐ろしい。

それに比べて、あの「快適さ」に包まれ過去の日々は、本当に素晴らしいものだった。

強い意志の無い私のような人間には、新たな選択肢が選べ直せないと重々わかりきった上でも、

もう一度、日記とともにタイムリープを繰り返したいと思うくらいに。


そして、今はあの「現在」だ。

1度目の人生と同様、かの先方は再び現れるはずだ。

迷惑メールのようなぎこちない文面で、タイムリープの誘いを持ち掛けてくるはずなのだ

=== 4 ===

そう、そのはずだったのだ。

しかし、タイムリープの誘いを持ち掛けるメールは、いまだに来ない。

その時期が日記記載から遅れていても許すから、どうか早く現れてほしい。

まっさら未来などまっぴらだ。私は「快適さ」のある過去に、もう一度引きこもりたいのだ。

あんなに嫌っていた「バタフライ効果」だったが、今度だけはそれを「期待」して、この文章を投じておく。

2020-12-22

anond:20201222001808

どうもこんばんは。趣味で低評価をつけている者です。★4以上はつけたことがありません。

あなたのように低評価をいちいち気にしてくれている作者さんが実在すると知ってがぜんやる気が沸いてきました。

これから誹謗中傷とは一概に言い切れない、役に立った扱いしてもらえる微妙に的確な低評価レビューを量産して商業作家様のやわなメンタル蹂躙していきたいと思います

発売したばかりの新刊まっさらレビュー欄にエグい低評価つけるのって本当気持ちいですよね。

この1冊分の投資によって何人何十人以上の購入意欲を萎えさせたかと思うとにやにやが止まりません。

もちろん無料キャンペーンで読んでも低評価つけるのに容赦はしません。

精進してまいりますので作家様におかれましてはこれからしょうもない作品を世に送り続けてくださいね

2020-12-14

anond:20201214050914

まあ今まっさら状態ガチャ引き始めたらそうなるやろな

恒常SSRだけで190人227枚あって声なしが105枚だから半分ぐらい出るのかな 声付きも全員アタリとも言いづらいしな

特に去年は190人全員にSSRを与える動きがあったんでこの1年でめっちゃ声なしSSR増えたんや せめて1年早かったらよかったな

2020-12-10

上司Tinderに興味があるらしい

最近出会い系って凄いらしいね、もう出会い系って言わないらしいですよマッチングアプリっていうんですって。とか、マッチングアプリ市場について真面目な話をしてた。

社内恋愛ってもうダメなんだね、気まずいとかになるんだね、って言ってて結婚というのがひとつ手段になったからなんだろうって話のなかで、「でもアプリ使って真面目に恋愛したい人って何割なんだろう?」って話になった。

女性は秒でマッチングして、瞬きしてる間にメッセージが溜まる。その内容はつまんない挨拶から長文の面白からド直球なセクハラまで様々だけど「女性のサブスク」みたいになってるねっていう意見に確かになって思ってしまった。

別に女性けが選ばれる立場じゃない。むしろマッチ率で言えば女性が選べる側だろうとも思う。

というのが気になってインストールして顎より下、女性だろうとわかる写真1枚だけ登録してプロフまっさら、全員LIKEスワイプしてみた。

もの10分で約50件マッチした。そのうち30件相手からメッセージがきた。

養魚場の鯉に餌をあげたときみたいだなと思いつつ満足してアンインストールした。

マッチングのものより「安全に使うために」ってやつがちゃんと作られてて良かったと思います警察相談ダイヤルとか載ってるのは凄いと思ったよ。

2020-12-07

anond:20201206214434

見たとこ、スパム履歴があるダーティリモホに対して行われてるものっぽい気がする

なにをどのくらいすればキレイになるのかは不明なんで何回も必要なのかもしれんし地味に接続切れて別リモホなのかもしれん

案外はてなスタークレカで買うとまっさらになるかもしれん

2020-12-02

anond:20201201184650

自分だけでは楽しみも友達も作ることも見つけることもできない人間が立地ブーストたまたま楽だっただけじゃん。まっさら自分だけの力になったら何もできなくて孤独で寂しい?都会に戻るより自分自身をどうにかした方がいいわ

2020-11-28

anond:20201128144922

LINEデータが失われるぐらいなにが深刻なのか

スマホバックアップときでうろたえるきみのスマホ依存のほうが深刻では?

機種変更を機会にまっさらスマホに本当に必要ものを1から登録しなおすぐらいでちょうどいいんだよ

お母様を見習ってもっと身軽に生きたらどうだい

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