はてなキーワード: いびきとは
結婚前に一緒に寝る機会くらい何度もあっただろうに、そのままでよく結婚できたな
セックスするのは良くても快適に眠るなら一人のほうが良いなんて普通にあるし、絶えて爆発するよりすぐ言いなよ
自分はダブルベッドの半分を使い、まっすぐ仰向けに寝転がり、ひじをやや開いた状態で体の横に置き、手を胃の上に置いた状態でないと眠りにつけない。
体に何か負荷がかかっていると気になるし、マットレスと脚や腕の間に何か物があるとリラックスできない。
夫はどんな姿勢でもすぐ眠ることができる。私に甘えているつもりなのか、肩に頭を乗せてきたり、体を寄せてきて私が肘を置く場所に丸くなったりしている。
眠れないのでどかしたいけど、押しやるのも冷たいかなと思ってそのままにしてると、夫は間もなく眠りについて大いびきをかきはじめる。
夫は眠ったことだし、ようやく押しやって寝る体制をキープしようとするが、いびきで眠れないし、寝相が悪いのでゴロゴロ寄ってくる。眠りかけてもしばしば寝ぼけてバンっと叩かれるので起きてしまう。
真夜中の出会い系の掲示板に「いまから○☓のネットカフェに来れる方」って件名で、
真夜中だから閲覧数は4とかで、しかしそのネットカフェはワイの家から徒歩1分だったので、
受付済ませて、個室のフロアは「しーん」。(あー、もしかしていたずらで居ないとか、
違う人の部屋とか、うーん)。自分の部屋に荷物置いて、その部屋を見に行くと、
その部屋だけ扉が閉まってて、他の部屋は空いてる部屋で、脱いである服は女子のっぽかった。
ので、扉を静かにとんとんとんと叩いて、「こんばんはー」と言った。
中から「どうぞー」と女子の声がしたので、がらがらがらって扉を開けたら、
全裸でヘッドフォンしてる眼鏡かけた女の子があぐら組んでPCでBL漫画見てた。
「ほんとに来てくれたんだ。嬉しい。それもすぐに。なんか寂しくて」と左手は股間を触ってる。
「周りの部屋、お客さん居ないでしょ。あー、なんか来てくれたのがお兄さんみたいな人で良かったー。
人肌恋しいから、お兄さんも裸になって。脱いで」。ぱっぱと脱ぐ。ブランケットを羽織っkて、
背中側に座る感じ。首筋の匂いが、なんてゆうか、化学薬品みたいな無機質の匂い。いい感じ。
無香料の消臭剤なのかな。
「おちんちん。生のおちんちん欲しくなっちゃって。欲しい時にベストタイミングだよー」とにぎにぎ。
僕もおっぱいを、おっぱいは小さめだけど重みを感じる、股間は薄毛でべどべどだった。
ワイはちんこの皮をかぶせたり剥かれたり、握られたり、「変態でごめんねー」と、
BL漫画を見てた。「漫画の中のちんこがここにあると、すっごくエロい。。」と、
マウスを持ってた右手を股間に、なんか目を閉じてオナニーしはじめた。
くりとりすを円を描くように回してる。
「さっき裸にブランケットだけ羽織って飲み物取りに行っちゃった。
格好良い人に弱み握られて、言うこと聞かされたい。。」
普通の中肉中背で眼鏡かけてて良かった。リスカのあとはあったけど、
左手でぎこちなくしこしこされてたらイキきそうになって、「あ、イキそう」「白いの出ちゃうの?」で、
何も我慢しないで射精した。女の子の太ももと部屋の黒いビニールのマットレスに、飛んだ。
「我慢できずに先にいったの?太ももにせーえきかけられた」と、その精液を手にとって、
「床の精液を舐めろって命令して」「床の俺の精液も舐めろよ、ちゃんと」「舐めたら良い子良い子してくれる?」
「してあげる」。女の子は精液をすすって、口に溜めたまま「ちゃはんときへいにしたほ」と見せてきたので、
きゅんと可愛くなってそのままキスした。女の子の舌が口の中でぐるぐる動く。
ふと我に返って周りのを気にしたけど大丈夫そう。女の子のべどんどとの股間を開いて、舐めた。
「私の汚いところ舐めてくれて、嬉しい。味も匂いもわかんないけど、女の子の性器が目の前にあって、
アナルも可愛くて舐めると「あなるも舐めてくれて嬉しい」って言うから、舌先を尖らせて中にもちょっと突っ込んだ。
舌の先が何味かを感じてる。女の子は自分でくりとりすを弄ってる。
い つ も は ま っ た く こ う じ ゃ な い ん だ け ど
そのまま挿れた。「避妊してくれないのひどいよー。赤ちゃんできちゃよ。このまま私の中に出すの?」
ひどい話だが、この女の子をいじめたい気持ちで、この女の子なら妊娠しても知らんふりして困っても、
それが良いような気がした。良くないんだけど。最悪アフターピルもあるし、
そのとき女の子が素に戻った感じで「ピル飲んでるけどね」とボソッといった。
ネットカフェのフラットシートで腰を動かすと「ガシガシ」と結構な音が出る。
身体を動かしただけでも。だから腰は動かさなくて、結合部分見て、
顔も身体も火照って少し赤い女の子のおっぱい揉んで、目を閉じてる顔を見て、
キスをして、お尻を掴みながらあなるを指先で突くと、女の子もワイのあなるに手を伸ばしてきて、
指入れられて、ワイも入れて、「声出して思いっ切りしたいな」「移動しましょう!」。
指の付着物を適当に拭いて、女の子はそのままシャツとズボンをはいてその他荷物を鞄に入れて、
ワイも服を着て、午前4時にお店から出る。そのとき遠くの部屋からいびきが聞こえたくらい、
他にお客さんは居なかった。「お兄さんの部屋に行くの?」「いや、ちょっと。。」と、
深夜のタクシーを止めてラブホに。部屋までのエレベーターで扉が閉まったらすぐキスした。
女の子はズボンを脱ぎ始めてて、部屋の前には下半身裸になってて、
ドアを閉めて浴室前の洗面台に手をついて立ちバックで入れた。
「なんか、して欲しかったことをちゃんとしてくれるって感じ。良いエロイベント」
鏡に映ってるのは「女の子が男に後ろから犯されていて、おっぱいも揉まれてちょっと陵辱されてるような、
女の子はされるがままで、だけど男にされるがままにエッチなことされてる自分を鏡で見て、
「ネットカフェで全裸でおなにーしてる女だから…」。つながったままベッドまで間抜けだけどよたよた歩いていって、
上半身をベッドにひれ伏せての背後位。手首を縛りたい。。
「いじめられてる女の子の後ろから丸見え格好は本当にエロい」「見ないで恥ずかしいから、見ないで」と女の子もノリノリ。
「何されてもしょうがないよね」って顔を近づけると「ひくん」って動いて「女の子の大事なところが無防備じゃん。
お尻の穴も。こんなん他の女の子は恥ずかしくてしないよ」。言いながらお尻の穴のシワが可愛かった。
ワイは鞄からペンケース出して、サインペンで太ももに「ここはおちんちんを挿れる穴です」って言いながら、書いた。
極めて当たり前のことなんだけど「女の子だからしょうがないよね、おちんちん挿れられるのは。
男性の生殖器の名前は?」「おちんちん」「女性の生殖器は?」「まんこ」「しょうがない」って言って、
ちんこをまんこに挿れた。「あんん。勃起してるおちんちん挿れられた。おちんちん固くて熱い」。
腰を動かすと「動かさないで。抜いて」「何を?お願いして」「おちんちん抜いて下さい。犯さないで下さい」。
これはもうエロ漫画だ。なんかの理由で女の子の弱みを握ったワイは、好きなようにエロいことをしている、のだ。
退位を対面座位にして「入ってるところ見て」「おちんちん挿れられてる」「せっくすしてる」
「男の人のおちんちんを女の人のまんこに挿れるの、せっくすって言うの?おちんちんが気持ち良いよ」
「女の子ちゃんのおまんこも気持ち良いよ。中がぬるぬるあったかくて、小さいからおちんちんが締められて、
ピンク色のびらびらが、形もエロいまんこ」「私のまんこエロい?エッチ?」「ちんこを挿れたくなる、
挿れて挿れてって誘ってるような。横に他の女の子が並んでても、このまんこにいれたいかな」「なんかうれしー」
「挿れてくださいって書いてあるし。気持ち良いよって追加で書いて」「みんなに挿れられちゃうの?
私もイキたくなってきた。思いっ切り、いじめるみたいにして。強姦みたいに。
嫌って言っても、本当に嫌の場合のでなければ止めないで続けて」
まんぐり返しして、しっくすないんさせて、ふぇらさせて、やっぱり後ろから突いて、
力づくでか弱い女の子を無理に犯してる感を出して、自分のタイミングで射精したあと、
お掃除させて、ローターと指あなるとちんこで「イッちゃうの恥ずかしいけど、我慢できないよねー」とイカせたあと、
「おしっこしたい。。」って言うのを「ここでして」よお腹押して、おもらし感。
そこもいきよいよくでなく、少しずつ。やりますなー。
最初に射精したときも「いかされた感だったなー」「私、こうゆうのがいつきてもいいようにピル飲んでたんです」
「童貞がコンドーム持ち歩くみたいな?」「うそー。ほんとは生理不順」。
10時まで部屋にいて、サイゼリアでご飯食べて、二人ため息つきつき。
「思い出した。女の子が男に呼ばれてネットカフェの部屋に行ったら、全裸で勃起して立ってたって。
エッチ前提だから間違ってなくて、聞いて羨ましかった」「羨ましい?」「全裸で立ってたい。
すごい変態っぽいけど、その後同じことするんだからって、正当化したい。
AVの撮影現場でオナニーし始める人がいて、それもしたい。他のスタッフの人は服着て仕事してるんだけど、
体格は中肉中背なのになぜ無呼吸症を発症したんだろう、長く放射線研究の職にあったそうで上級国民だろうか、CPAP使用歴もある
大いびきをかくためか重度の難聴を起こしており、言葉ではうまく意思疎通ができない
白血球値は5日間で19000から5000個/μl台まで下がった、高い回復力があった
しかし無呼吸症のせいで血中酸素濃度SpO2は100〜65を行ったり来たり、その処置は酸素マスクのみ
しかし主治医はその使用も退院も許可せず、肺炎が治癒したことも家族に伝えようとしない
男の常用薬の投与すらすっかり忘れられていたのだ
そして主治医は意思疎通ができない人間に急性期治療はしないという
家族が命乞いと転院準備をする中
男は入院後25日で死んだ
怒り、泣きわめく家族
どう?この人体実験同様の結果は?
ここで言う輸入牛とは、アメリカ産かオーストラリア産、ステーキ肉で言うと100グラム180円以下のレンジである。もちろん「オージービーフ」等のブランドなど銘打たれていない。
※ 先に断っておくと、肉の匂いや味なんてのは全く好みの問題である。ヤギやマトンの香りを好む人がいるように、こういう匂いがある牛肉を好む人をdisっているわけではない。全く個人的な趣味嗜好によるものである。
子供の頃、輸入牛はほぼスーパーになく、牛肉といえば当たり前のように国産だった。当然他の肉よりも高く、したがって牛肉が食卓に上る日は特別な日だった。そういう時代に食べた牛肉は「あまり匂いのしない,おいしい肉!!」みたいなイメージで、牛はだいたいそんなものだろう、という感じで受け取ってきた。
しかし。
最近スーパーで激安のステーキが売られていて、安さに釣られて買い、期待に胸を膨らませながら焼くと… もう、焼くだけで猛烈な匂いが立ち込めてくるやつがある。
いままで激安牛肉ステーキを買ってきて、鮮度に問題ないもので以下の3つのような匂いがあった。
わらの匂いと言うか牧草の匂いというか。なんと言うか、家畜小屋に立ち込める匂いがする。もっとも、草食動物たる牛がそういう匂いを放つことは正常なことであって、こちらがいかに不自然な肉を食べてきたか、ということでもあるが、それでもキツイ。
昔よくあったタイプ。乳牛を潰した後に食肉にされるとこんな匂いになるとかなんとか。漬け込まれた味付け肉に多かった。最近はあまり出くわさない。
アスファルトともアンモニアとも生乾きのぞうきんともつかないような一種の匂いがある。最近かなりの頻度で出くわす(追記 輸入豚も同じような匂いがする時がある)。これが一番個人的にはキツイ。合いびき肉に混ぜられていることも多く、ハンバーグを作るのも最近ためらわれ始めた。
もちろんステーキにしなければいくらでも回避方法はある。脂や肉汁をできるだけ取り除いて調理すること、調理した後に一晩置いておくこと、カレーなどスパイスをガンガンに効かせること、ワインなどを加えて煮込むなどなど…。でもやっぱりステーキ肉として売られている以上、ステーキとして食べたい。
匂いを消す方法として、玉ねぎに漬ける、水に晒しておく、などの方法も試した。ある程度は効果はあったが、奥底から立ち上ってくる匂いが勝つ、という敗北の歴史を刻んできた。あと漬け込む系はどうしても肉がベショベショになり残念な食感になる。
コンパで会った、軽そうな子なんだけどとにかく顔が好きで何度かデートしてから、セックスもなんどかして、その後付き合うことになり
俺がいい年だから結婚も意識してて ただとにかく軽そうだから付き合いながら色々見てた
性格はかなりさっぱりしてて 面倒くさがり
荷物持ったりとかお金払ったりとかの気遣いは上手で、すごいちょうどよく感じさせてくれた
家族仲はすごく良くて
彼女から結婚したいとは半年くらいから言われていた 家族にあってみる?とも打診されて、実際母親とは軽く挨拶した ごく一般的なお家
ただそこは俺もする気はないとは言わないけどはぐらかしていて、というのも次の理由があった
現在住んでる地方都市は出身とは違うところで、ここ半年で地元への転職試験を受けてる
地元には帰れるなら帰りたいな、くらいの気持ちでいて(色々合理的だなと思って)きっかけがあったので受けた
ここはずっと自分ズルいなーと思いながら、でも正直受かる自身も無かったし、というか未だに試験途中なんだけど
ズルズル何も言わずに過ごしていた
それでも翌日の昼とか夕方には付き合ってくれるんだけど、ほんと付き合ってくれるって感じ
俺は彼女の顔や、さっぱりした性格とか、気遣いのバランス感とか、好きなところは色々あったが、特に好きな所の1つがセックスの相性で
行為が特筆して上手とか、積極的だとかじゃないんだけど、声の出し方とか求めてくるタイミングとかが燃えさせてくれる子だった
仕事柄休みも合わないのもあって、会えるのは月に2,3回程度で、会うときは毎回楽しみにしていてたので、断られるのは結構ショックだった
それで1ヶ月前くらいにショックなんだけどって愚痴を吐いてしまって、これがきっかけの1つかもわからない
最初に書いたように浮気しそうな子だなと思ってはいたが、基本的にそぶりは見えなかった たまに会う程度での観測だけど
今回土曜日彼女の家に行くことは決まっていたので、「日曜海でも行く?」と話すと、「寒いでしょ」と返された 確かに
それが水曜日になると「一人でプール行ってきた」とプールで撮った写真が送られてきた
めちゃめちゃ可愛い
それを一人は流石に苦しかろうと思いつつ、特に突っ込まなかった
土曜に彼女のところに来て、ご飯を食べてピクミン3を二人でやって(めちゃめちゃおもしろいのにボリューム無さすぎてびっくりした 二人して憤慨してた)
毎回わかってるけど少し期待してるので悲しい
彼女はケータイにロックをかけていない さっぱりしているにも程がある
ということでケータイを確認してみると、8月からしっかりTinderを始めていた
その上水曜はやはり地元の男友達とプールに行き、この家に泊めていたようだった
ついに来たかと思った俺は、色々考えてとりあえずまず眠れなくてこれを書いてる
それを見たら結婚願望を突きつけられたのに具体的なゴールを示さず置いていた自分が悪い気がしてきた
「1年経っても30になる彼氏が結婚のけの字も出してこないから何も考えてないか遊びで付き合ってるんだなと判断して別のルートを準備し始めている」と考えたらすごくまともなことをしてる気がする
ただ俺は俺で上記の通り俺の都合が良いように結婚について考えてたので、少なくとも結婚は無いんだろうなと思うと残念な気持ちが湧いてきて
というか俺は次の手考えてなかったからどうしようかなって気持ちだったり、少なくとももう結婚は無いんだろうなと思って寂しい気持ちになっている
とにかく無理やり自分を切り替えさせないとキツいことになると思ってこれを書いてる
ただ相手をせめたい気持ちもない、逆にわかれたあとでもどういう気持だったか感想戦させてほしい
なんならプールの件含め既に相手からしても身辺整理のタイミングなのかもしれない 明日はカフェ行く予定だけど別れ切り出されるかもしれない
さっぱりしてる人を好きになると大変 周りの人から「姉さん女房が向いてるよ」って言われたけどほんとそのとおりだと思う
書きたいことはまだまだあるしまだ4時前なんどろうけど、一旦やめようと思う
はてな匿名ダイアリーは人気記事を読む程度だったけど、今回はありがたい場所だった ただめちゃめちゃ投稿しにくい
浮気しそうな子でも良いと思ってたし、浮気されても良いくらいに思ってて、実際浮気されてみてもそう思ってるけど
結婚してたら20万くらい貰えるかつしっかり自分のところに戻ってくるなら許しちゃいそうだなと思ったけど、
浮気されたらまず戻ってこないよね
災害級レベルのイビキストのワイ。妻から「いびきの手術をするか、完全に横寝してくれないなら、別の部屋で寝る!」との最後通告を受ける。
妻に耳栓をしてもらったり、いろいろと試すものの、もう手術しかないとググってみると、「手術は地獄の苦しみ」「すぐにいびきをかくようになった」等々、あまり効果を期待できない。
Nemulia社の「SHAON 遮音」というソフトシリコン耳栓を試しに買って、妻につけてもらった。これは耳の中に入れるタイプではなく、耳の穴自体を埋めるタイプ。ほほー。
恐る恐る翌朝妻に感想を聞いてみると、「こんなにぐっすり眠れたのは久しぶり。もう手放せない」とのこと。
もう1週間たったが、毎朝、妻の笑顔が眩しい。
国王の恋人との同棲は民として大変喜ばしい事であり、心から祝福したいと思う。
他人の前では駄目人間を演じている彼が誰よりも常識的で博識なことも、誰よりも結婚を望んでいた事も、国王の立ち振る舞いを電子越しに眺めいた民として心得ているからこそ報告には素直に喜んだ。
だが何故だろう。喜びよりも悲しみが強い。
別にガチ恋勢ではない。同性としても異性としても隣国の酔っ払った男や消防団員の方が魅力的だ。
おそらく民として国王には駄目人間でいて欲しいのだ。断じて国王を下に見ていた訳では無い。
けれども、黒霧島を片手に深夜にバスケをしながらくだを巻き、寝落ちし、いびきをかき、民からdisられる、そんな国王の姿を求めてしまっているのだ。
恋人と幸福になって欲しいと思う気持ちよりも大切な楽しみを失って悲しいという国民の勝手な感情だ。
おそらく国王はこれからも駄目人間やピエロを演じ続けるだろうし、そんな国王を隣国の王達も喜んで迎えるだろう。でもその国王は民にとって偽りの国王なのだ。
結婚して子供を授かり立場が誰よりも立場が強くなった大泉洋の出演するどうでしょうに昔のような魅力を感じなくなってしまったあの気持ちだ。
推定するに、生まれてから数十年間、「ガチ暴力対ガチ暴力」という揉め事が絶対に起こらない大前提の人生(殺人経験ある先輩とかナイフで刺されたりとかボコられて一緒にいた彼女強姦されたりとか帰宅したら敵グループが上がり込んでて自分の母ちゃんが足蹴にされてたとか、そういうのが絶対に発生しない人生)送ってきたオッサンで、相手に対する敵意と怒りのストレートな表明に躊躇ない奴が平気でいるのはなんでなんだ?
サービス業やってたとき、いかにも「自分にも他人にも厳しく、神経質で、不機嫌で、腹が据わってそうで、大卒ホワイトカラーで出世してそうな(実際そうだった)」、仕事帰りの短気なオジサンが、息子や配偶者に感情ぶちまけるくらいの勢いで俺にブチ切れてきたから、俺がキレて、そいつがいびきかくまで暴行加えて服役した経験あるんだけど、相手に対してストレートに敵意と怒りを表明したらそういう反撃ありえるとか考えないのか?
「そういうオッサンがお前みたいな奴に最終的に絶対に勝てるよう、法律があって、お前が牢屋にぶち込まれるというルールや仕組みがある」とか言われそうだけど、そのオッサン、結局俺のせいで知的障碍者になってたぞ。
病名が被ることは別に気にしないが社会の中での生きづらさというのは確かに存在する。
これの嫌なところは、試験とか能力検査ではあまり引っかからない点。例えば俺はSPIとかは比較的高めにとれる。公務員試験とかの一般教養も苦手科目を集中的にやれば、地方クラスは結構突破しちゃう。クレペリンは何度もやったせいか一般人に擬態可能だった。
ただ日頃から感じているのは「極端な先送り癖」「一つのことへの強い執着、執着がなくなった際の虚脱状態」「他者とのコミュニケーションが常にどこかおかしい」「だろう癖」などがある。当然仕事はうまくいかない。人より優れている部分はどこかにあるのだろう。だけど基本的な事務作業があまり得意ではないしミスも当然多い。確認のし忘れや「だろう」で済ませてしまうことで問題になることは多々ある。相手が確認したはずだろうから〆切まで何も言われなければそのままにしてしまったり、自分がしたいことしかできなかったり。怒られてもそれは改善しない。
思えば小学生時代から挙動がおかしかった。精神年齢は常に他の人より3つは下。
小学生のとき、バイクのプラモを部活動で作っていたことがある。そういう自由な部活だった。だけど結局1年かかってもバイクは完成しなかった。説明書も読んで家でも試行錯誤していたのに。いまならわかるけど、手先が不器用と言うより根本的な作り方を理解していなかったんだろう。接着剤の使い方や部品の管理が全く出来ていなかった。単純なことに気を配れない。自分がそうだと思ったこと以外が目に入っていない。
あらゆる場面で、説明を受けているのに何も理解せずに自分勝手で場当たり的な行動をして、他の人が間違いを教えてくれていた。健康診断では胸部エックス線の撮影のやり方がわからず一人だけ別行動をしていた。郵便の仕組みを学ぶ授業では自分で勝手に手順を変えようとしていた。どの学年においても人の話を聞いて行動した記憶が薄い。常に自分がやりたいことを自分の判断で行っていた。
中学生はThe挙動不審。はからずも部長になったときは本当に酷い状態だった。周りからの信頼を無くして逃げるように部を去った。図書委員にしても他校との定例会で大いびきで寝ていたり、文化祭では異様に張り切ってしまい周りをドン引きさせていた。学年からの評価は「将来大物になりそう」だった。
常にどうしようもない人生である。人より羞恥心が薄いというか客観で自分を捉えられないせいか、他者とのコミュニケーションはいつもおかしい。大人になってもコミュニティ内でのトラブルメーカーである。正論で人を攻撃し、逆に攻撃もされる。追い出され逃げ出したコミュニティは数知れない。
そんな感じがいまも続いている。これは正直どうしようもない。一時期は薬を処方して貰っていたが大した効果はなかった。診断が間違っていたのかもわからない。
こんな推敲もへったくれもない文章書いているのは、徹夜あけの気分を紛らわすためなんだけどね。
俺はこの先、どうしたらいいんだろうか。
なんかずっと部屋にいるっぽい。
ときどき地響きのようなうなり声が聞こえてきて気持ち悪いんだ。
で、なぜか日曜の夜中に洗濯機回す。
朝の10時ごろになると起きる(カーテンを引く音が聞こえる)。
いっかい隣のおっさんの部屋の前に警察がいて、ん、死体でも転がっているのかと思ったら、「母親から安否確認で来ましたー」だとよ。
親に連絡くらいしたれや・・・、もう、なんなんお前。
俺は在宅勤務で神経すり減らしているのに、無職のおっさんは毎晩ぐっすりかよ。金はねーけど(あんのか?)すとれすふりーってか。むかつくよ。
俺は壁が薄い狭苦しいくそみたいなワンルームの部屋に缶詰になって必死こいて仕事してるってのによ。
なんかね、笑えるし、暴れたくもなるよ、ホントに。
世の中わけわかんねーよ。
以上のお話によって、郷田三郎と、明智小五郎との交渉、又は三郎の犯罪嗜好癖などについて、読者に呑み込んで頂いた上、さて、本題に戻って、東栄館という新築の下宿屋で、郷田三郎がどんな楽しみを発見したかという点に、お話を進めることに致しましょう。
三郎が東栄館の建築が出来上るのを待ち兼ねて、いの一番にそこへ引移ったのは、彼が明智と交際を結んだ時分から、一年以上もたっていました。随したがってあの「犯罪」の真似事にも、もう一向興味がなくなり、といって、外ほかにそれに代る様な事柄もなく、彼は毎日毎日の退屈な長々しい時間を、過し兼ねていました。東栄館に移った当座は、それでも、新しい友達が出来たりして、いくらか気がまぎれていましたけれど、人間というものは何と退屈極きわまる生物なのでしょう。どこへ行って見ても、同じ様な思想を同じ様な表情で、同じ様な言葉で、繰り返し繰り返し、発表し合っているに過ぎないのです。折角せっかく下宿屋を替えて、新しい人達に接して見ても、一週間たつかたたない内に、彼は又しても底知れぬ倦怠けんたいの中に沈み込んで了うのでした。
そうして、東栄館に移って十日ばかりたったある日のことです。退屈の余り、彼はふと妙な事を考えつきました。
彼の部屋には、――それは二階にあったのですが――安っぽい床とこの間まの傍に、一間の押入がついていて、その内部は、鴨居かもいと敷居との丁度中程に、押入れ一杯の巌丈がんじょうな棚があって、上下二段に分れているのです。彼はその下段の方に数個の行李こうりを納め、上段には蒲団をのせることにしていましたが、一々そこから蒲団を取出して、部屋の真中へ敷く代りに、始終棚の上に寝台ベッドの様に蒲団を重ねて置いて、眠くなったらそこへ上って寝ることにしたらどうだろう。彼はそんなことを考えたのです。これが今迄いままでの下宿屋であったら、仮令たとえ押入れの中に同じような棚があっても、壁がひどく汚れていたり、天井に蜘蛛くもの巣が張っていたりして、一寸その中へ寝る気にはならなかったのでしょうが、ここの押入れは、新築早々のことですから、非常に綺麗きれいで、天井も真白なれば、黄色く塗った滑かな壁にも、しみ一つ出来てはいませんし、そして全体の感じが、棚の作り方にもよるのでしょうが、何となく船の中の寝台に似ていて、妙に、一度そこへ寝て見たい様な誘惑を感じさえするのです。
そこで、彼は早速さっそくその晩から押入れの中へ寝ることを始めました。この下宿は、部屋毎に内部から戸締りの出来る様になっていて、女中などが無断で這入はいって来る様なこともなく、彼は安心してこの奇行を続けることが出来るのでした。さてそこへ寝て見ますと、予期以上に感じがいいのです。四枚の蒲団を積み重ね、その上にフワリと寝転んで、目の上二尺ばかりの所に迫っている天井を眺める心持は、一寸異様な味あじわいのあるものです。襖ふすまをピッシャリ締め切って、その隙間から洩れて来る糸の様な電気の光を見ていますと、何だかこう自分が探偵小説の中の人物にでもなった様な気がして、愉快ですし、又それを細目に開けて、そこから、自分自身の部屋を、泥棒が他人の部屋をでも覗く様な気持で、色々の激情的な場面を想像しながら、眺めるのも、興味がありました。時によると、彼は昼間から押入に這入り込んで、一間と三尺の長方形の箱の様な中で、大好物の煙草をプカリプカリとふかしながら、取りとめもない妄想に耽ることもありました。そんな時には、締切った襖の隙間から、押入れの中で火事でも始ったのではないかと思われる程、夥しい白煙が洩れているのでした。
ところが、この奇行を二三日続ける間に、彼は又しても、妙なことに気がついたのです。飽きっぽい彼は、三日目あたりになると、もう押入れの寝台ベッドには興味がなくなって、所在なさに、そこの壁や、寝ながら手の届く天井板に、落書きなどしていましたが、ふと気がつくと、丁度頭の上の一枚の天井板が、釘を打ち忘れたのか、なんだかフカフカと動く様なのです。どうしたのだろうと思って、手で突っぱって持上げて見ますと、なんなく上の方へ外はずれることは外れるのですが、妙なことには、その手を離すと、釘づけにした箇所は一つもないのに、まるでバネ仕掛けの様に、元々通りになって了います。どうやら、何者かが上から圧おさえつけている様な手ごたえなのです。
はてな、ひょっとしたら、丁度この天井板の上に、何か生物が、例えば大きな青大将あおだいしょうか何かがいるのではあるまいかと、三郎は俄にわかに気味が悪くなって来ましたが、そのまま逃げ出すのも残念なものですから、なおも手で押し試みて見ますと、ズッシリと、重い手ごたえを感じるばかりでなく、天井板を動かす度に、その上で何だかゴロゴロと鈍い音がするではありませんか。愈々いよいよ変です。そこで彼は思切って、力まかせにその天井板をはね除のけて見ますと、すると、その途端、ガラガラという音がして、上から何かが落ちて来ました。彼は咄嗟とっさの場合ハッと片傍かたわきへ飛びのいたからよかったものの、若もしそうでなかったら、その物体に打たれて大怪我おおけがをしている所でした。
「ナアンダ、つまらない」
ところが、その落ちて来た品物を見ますと、何か変ったものでもあればよいがと、少からず期待していた彼は、余りのことに呆あきれて了いました。それは、漬物石つけものいしを小さくした様な、ただの石塊いしころに過ぎないのでした。よく考えて見れば、別に不思議でも何でもありません。電燈工夫が天井裏へもぐる通路にと、天井板を一枚丈け態わざと外して、そこから鼠ねずみなどが押入れに這入はいらぬ様に石塊で重しがしてあったのです。
それは如何いかにも飛んだ喜劇でした。でも、その喜劇が機縁となって、郷田三郎は、あるすばらしい楽みを発見することになったのです。
彼は暫しばらくの間、自分の頭の上に開いている、洞穴ほらあなの入口とでも云った感じのする、その天井の穴を眺めていましたが、ふと、持前もちまえの好奇心から、一体天井裏というものはどんな風になっているのだろうと、恐る恐る、その穴に首を入れて、四方あたりを見廻しました。それは丁度朝の事で、屋根の上にはもう陽が照りつけていると見え、方々の隙間から沢山の細い光線が、まるで大小無数の探照燈を照してでもいる様に、屋根裏の空洞へさし込んでいて、そこは存外明るいのです。
先まず目につくのは、縦に、長々と横よこたえられた、太い、曲りくねった、大蛇の様な棟木むなぎです。明るいといっても屋根裏のことで、そう遠くまでは見通しが利かないのと、それに、細長い下宿屋の建物ですから、実際長い棟木でもあったのですが、それが向うの方は霞んで見える程、遠く遠く連つらなっている様に思われます。そして、その棟木と直角に、これは大蛇の肋骨あばらに当る沢山の梁はりが両側へ、屋根の傾斜に沿ってニョキニョキと突き出ています。それ丈けでも随分雄大な景色ですが、その上、天井を支える為に、梁から無数の細い棒が下っていて、それが、まるで鐘乳洞しょうにゅうどうの内部を見る様な感じを起させます。
「これは素敵だ」
一応屋根裏を見廻してから、三郎は思わずそう呟つぶやくのでした。病的な彼は、世間普通の興味にはひきつけられないで、常人には下らなく見える様な、こうした事物に、却かえって、云い知れぬ魅力を覚えるのです。
その日から、彼の「屋根裏の散歩」が始まりました。夜となく昼となく、暇さえあれば、彼は泥坊猫の様に跫音あしおとを盗んで、棟木や梁の上を伝い歩くのです。幸さいわいなことには、建てたばかりの家ですから、屋根裏につき物の蜘蛛の巣もなければ、煤すすや埃ほこりもまだ少しも溜っていず、鼠の汚したあとさえありません。それ故ゆえ着物や手足の汚くなる心配はないのです。彼はシャツ一枚になって、思うがままに屋根裏を跳梁ちょうりょうしました。時候も丁度春のことで、屋根裏だからといって、さして暑くも寒くもないのです。
三
東栄館の建物は、下宿屋などにはよくある、中央まんなかに庭を囲んで、そのまわりに、桝型ますがたに、部屋が並んでいる様な作り方でしたから、随って屋根裏も、ずっとその形に続いていて、行止ゆきどまりというものがありません。彼の部屋の天井裏から出発して、グルッと一廻りしますと、又元の彼の部屋の上まで帰って来る様になっています。
下の部屋部屋には、さも厳重に壁で仕切りが出来ていて、その出入口には締りをする為の金具まで取りつけているのに、一度天井裏に上って見ますと、これは又何という開放的な有様でしょう。誰の部屋の上を歩き廻ろうと、自由自在なのです。若し、その気があれば、三郎の部屋のと同じ様な、石塊の重しのしてある箇所が所々にあるのですから、そこから他人の部屋へ忍込んで、窃盗を働くことも出来ます。廊下を通って、それをするのは、今も云う様に、桝型の建物の各方面に人目があるばかりでなく、いつ何時なんどき他の止宿人ししゅくにんや女中などが通り合わさないとも限りませんから、非常に危険ですけれど、天井裏の通路からでは、絶対にその危険がありません。
それから又、ここでは、他人の秘密を隙見することも、勝手次第なのです。新築と云っても、下宿屋の安普請やすぶしんのことですから、天井には到る所に隙間があります。――部屋の中にいては気が附きませんけれど、暗い屋根裏から見ますと、その隙間が意外に大きいのに一驚いっきょうを喫きっします――稀には、節穴さえもあるのです。
この、屋根裏という屈指の舞台を発見しますと、郷田三郎の頭には、いつのまにか忘れて了っていた、あの犯罪嗜好癖が又ムラムラと湧き上って来るのでした。この舞台でならば、あの当時試みたそれよりも、もっともっと刺戟の強い、「犯罪の真似事」が出来るに相違ない。そう思うと、彼はもう嬉しくて耐たまらないのです。どうしてまあ、こんな手近な所に、こんな面白い興味があるのを、今日まで気附かないでいたのでしょう。魔物の様に暗闇の世界を歩き廻って、二十人に近い東栄館の二階中の止宿人の秘密を、次から次へと隙見して行く、そのこと丈けでも、三郎はもう十分愉快なのです。そして、久方振りで、生き甲斐を感じさえするのです。
彼は又、この「屋根裏の散歩」を、いやが上にも興深くするために、先ず、身支度からして、さも本物の犯罪人らしく装うことを忘れませんでした。ピッタリ身についた、濃い茶色の毛織のシャツ、同じズボン下――なろうことなら、昔活動写真で見た、女賊プロテアの様に、真黒なシャツを着たかったのですけれど、生憎あいにくそんなものは持合せていないので、まあ我慢することにして――足袋たびを穿はき、手袋をはめ――天井裏は、皆荒削あらけずりの木材ばかりで、指紋の残る心配などは殆どないのですが――そして手にはピストルが……欲しくても、それもないので、懐中電燈を持つことにしました。
夜更けなど、昼とは違って、洩れて来る光線の量が極く僅かなので、一寸先も見分けられぬ闇の中を、少しも物音を立てない様に注意しながら、その姿で、ソロリソロリと、棟木の上を伝っていますと、何かこう、自分が蛇にでもなって、太い木の幹を這い廻っている様な気持がして、我ながら妙に凄くなって来ます。でも、その凄さが、何の因果か、彼にはゾクゾクする程嬉しいのです。
こうして、数日、彼は有頂天になって、「屋根裏の散歩」を続けました。その間には、予期にたがわず、色々と彼を喜ばせる様な出来事があって、それを記しるす丈けでも、十分一篇の小説が出来上る程ですが、この物語の本題には直接関係のない事柄ですから、残念ながら、端折はしょって、ごく簡単に二三の例をお話するに止とどめましょう。
天井からの隙見というものが、どれ程異様な興味のあるものだかは、実際やって見た人でなければ、恐らく想像も出来ますまい。仮令、その下に別段事件が起っていなくても、誰も見ているものがないと信じて、その本性をさらけ出した人間というものを観察すること丈けで、十分面白いのです。よく注意して見ますと、ある人々は、その側に他人のいるときと、ひとりきりの時とでは、立居ふるまいは勿論もちろん、その顔の相好そうごうまでが、まるで変るものだということを発見して、彼は少なからず驚きました。それに、平常ふだん、横から同じ水平線で見るのと違って、真上から見下すのですから、この、目の角度の相違によって、あたり前の座敷が、随分異様な景色に感じられます。人間は頭のてっぺんや両肩が、本箱、机、箪笥たんす、火鉢などは、その上方の面丈けが、主として目に映ります。そして、壁というものは、殆ど見えないで、その代りに、凡ての品物のバックには、畳が一杯に拡っているのです。
何事がなくても、こうした興味がある上に、そこには、往々おうおうにして、滑稽こっけいな、悲惨な、或は物凄い光景が、展開されています。平常過激な反資本主義の議論を吐いている会社員が、誰も見ていない所では、貰もらったばかりの昇給の辞令を、折鞄おりかばんから出したり、しまったり、幾度も幾度も、飽かず打眺うちながめて喜んでいる光景、ゾロリとしたお召めしの着物を不断着ふだんぎにして、果敢はかない豪奢振ごうしゃぶりを示している、ある相場師が、いざ床とこにつく時には、その、昼間はさも無雑作むぞうさに着こなしていた着物を、女の様に、丁寧に畳んで、床の下へ敷くばかりか、しみでもついたのと見えて、それを丹念に口で嘗なめて――お召などの小さな汚れは、口で嘗めとるのが一番いいのだといいます――一種のクリーニングをやっている光景、何々大学の野球の選手だというニキビ面の青年が、運動家にも似合わない臆病さを以て、女中への附文つけぶみを、食べて了った夕飯のお膳の上へ、のせて見たり、思い返して、引込めて見たり、又のせて見たり、モジモジと同じことを繰返している光景、中には、大胆にも、淫売婦(?)を引入れて、茲ここに書くことを憚はばかる様な、すさまじい狂態を演じている光景さえも、誰憚らず、見たい丈け見ることが出来るのです。
三郎は又、止宿人と止宿人との、感情の葛藤かっとうを研究することに、興味を持ちました。同じ人間が、相手によって、様々に態度を換えて行く有様、今の先まで、笑顔で話し合っていた相手を、隣の部屋へ来ては、まるで不倶戴天ふぐたいてんの仇あだででもある様に罵ののしっている者もあれば、蝙蝠こうもりの様に、どちらへ行っても、都合のいいお座なりを云って、蔭でペロリと舌を出している者もあります。そして、それが女の止宿人――東栄館の二階には一人の女画学生がいたのです――になると一層興味があります。「恋の三角関係」どころではありません。五角六角と、複雑した関係が、手に取る様に見えるばかりか、競争者達の誰れも知らない、本人の真意が、局外者の「屋根裏の散歩者」に丈け、ハッキリと分るではありませんか。お伽噺とぎばなしに隠かくれ蓑みのというものがありますが、天井裏の三郎は、云わばその隠れ蓑を着ているも同然なのです。
若しその上、他人の部屋の天井板をはがして、そこへ忍び込み、色々ないたずらをやることが出来たら、一層面白かったでしょうが、三郎には、その勇気がありませんでした。そこには、三間に一箇所位の割合で、三郎の部屋のと同様に、石塊いしころで重しをした抜け道があるのですから、忍び込むのは造作もありませんけれど、いつ部屋の主が帰って来るか知れませんし、そうでなくとも、窓は皆、透明なガラス障子しょうじになっていますから、外から見つけられる危険もあり、それに、天井板をめくって押入れの中へ下り、襖をあけて部屋に這入り、又押入れの棚へよじ上って、元の屋根裏へ帰る、その間には、どうかして物音を立てないとは限りません。それを廊下や隣室から気附かれたら、もうおしまいなのです。
さて、ある夜更けのことでした。三郎は、一巡ひとまわり「散歩」を済ませて、自分の部屋へ帰る為に、梁から梁を伝っていましたが、彼の部屋とは、庭を隔てて、丁度向い側になっている棟の、一方の隅の天井に、ふと、これまで気のつかなかった、幽かすかな隙間を発見しました。径二寸ばかりの雲形をして、糸よりも細い光線が洩れているのです。なんだろうと思って、彼はソッと懐中電燈を点ともして、検しらべて見ますと、それは可也かなり大きな木の節で、半分以上まわりの板から離れているのですが、あとの半分で、やっとつながり、危く節穴になるのを免れたものでした。一寸爪の先でこじさえすれば、何なく離れて了い相なのです。そこで、三郎は外ほかの隙間から下を見て、部屋の主が已すでに寝ていることを確めた上、音のしない様に注意しながら、長い間かかって、とうとうそれをはがして了いました。都合のいいことには、はがした後の節穴が、杯さかずき形に下側が狭くなっていますので、その木の節を元々通りつめてさえ置けば、下へ落ちる様なことはなく、そこにこんな大きな覗き穴があるのを、誰にも気附かれずに済むのです。
これはうまい工合ぐあいだと思いながら、その節穴から下を覗いて見ますと、外の隙間の様に、縦には長くても、幅はせいぜい一分ぶ内外の不自由なのと違って、下側の狭い方でも直径一寸以上はあるのですから、部屋の全景が、楽々と見渡せます。そこで三郎は思わず道草を食って、その部屋を眺めたことですが、それは偶然にも、東栄館の止宿人の内で、三郎の一番虫の好かぬ、遠藤えんどうという歯科医学校卒業生で、目下はどっかの歯医者の助手を勤めている男の部屋でした。その遠藤が、いやにのっぺりした虫唾むしずの走る様な顔を、一層のっぺりさせて、すぐ目の下に寝ているのでした。馬鹿に几帳面きちょうめんな男と見えて、部屋の中は、他のどの止宿人のそれにもまして、キチンと整頓せいとんしています。机の上の文房具の位置、本箱の中の書物の並べ方、蒲団の敷き方、枕許まくらもとに置き並べた、舶来物でもあるのか、見なれぬ形の目醒めざまし時計、漆器しっきの巻煙草まきたばこ入れ、色硝子いろがらすの灰皿、何いずれを見ても、それらの品物の主人公が、世にも綺麗きれい好きな、重箱の隅を楊子ようじでほじくる様な神経家であることを証拠立てています。又遠藤自身の寝姿も、実に行儀がいいのです。ただ、それらの光景にそぐわぬのは、彼が大きな口を開あいて、雷の様に鼾いびきをかいていることでした。
三郎は、何か汚いものでも見る様に、眉をしかめて、遠藤の寝顔を眺めました。彼の顔は、綺麗といえば綺麗です。成程彼自身で吹聴ふいちょうする通り、女などには好かれる顔かも知れません。併し、何という間延びな、長々とした顔の造作でしょう。濃い頭髪、顔全体が長い割には、変に狭い富士額ふじびたい、短い眉、細い目、始終笑っている様な目尻の皺しわ、長い鼻、そして異様に大ぶりな口。三郎はこの口がどうにも気に入らないのでした。鼻の下の所から段を為なして、上顎うわあごと下顎とが、オンモリと前方へせり出し、その部分一杯に、青白い顔と妙な対照を示して、大きな紫色の唇が開いています。そして、肥厚性鼻炎ひこうせいびえんででもあるのか、始終鼻を詰つまらせ、その大きな口をポカンと開けて呼吸をしているのです。寝ていて、鼾をかくのも、やっぱり鼻の病気のせいなのでしょう。
三郎は、いつでもこの遠藤の顔を見さえすれば、何だかこう背中がムズムズして来て、彼ののっぺりした頬っぺたを、いきなり殴なぐりつけてやり度たい様な気持になるのでした。
四
そうして、遠藤の寝顔を見ている内に、三郎はふと妙なことを考えました。それは、その節穴から唾つばをはけば、丁度遠藤の大きく開いた口の中へ、うまく這入りはしないかということでした。なぜなら、彼の口は、まるで誂あつらえでもした様に、節穴の真下の所にあったからです。三郎は物好きにも、股引ももひきの下に穿いていた、猿股さるまたの紐を抜出して、それを節穴の上に垂直に垂らし、片目を紐にくっつけて、丁度銃の照準でも定める様に、試して見ますと、不思議な偶然です。紐と節穴と、遠藤の口とが、全く一点に見えるのです。つまり節穴から唾を吐けば、必ず彼の口へ落ちるに相違ないことが分ったのです。
併し、まさかほんとうに唾を吐きかける訳にも行きませんので、三郎は、節穴を元の通りに埋うずめて置いて、立去ろうとしましたが、其時そのとき、不意に、チラリとある恐しい考えが、彼の頭に閃きました。彼は思わず、屋根裏の暗闇の中で、真青になって、ブルブルと震えました。それは実に、何の恨うらみもない遠藤を殺害するという考えだったのです。
彼は遠藤に対して何の恨みもないばかりか、まだ知り合いになってから、半月もたってはいないのでした。それも、偶然二人の引越しが同じ日だったものですから、それを縁に、二三度部屋を訪ね合ったばかりで別に深い交渉がある訳ではないのです。では、何故なにゆえその遠藤を、殺そうなどと考えたかといいますと、今も云う様に、彼の容貌や言動が、殴りつけたい程虫が好かぬということも、多少は手伝っていましたけれど、三郎のこの考かんがえの主たる動機は、相手の人物にあるのではなくて、ただ殺人行為そのものの興味にあったのです。先からお話して来た通り、三郎の精神状態は非常に変態的で、犯罪嗜好癖ともいうべき病気を持ってい、その犯罪の中でも彼が最も魅力を感じたのは殺人罪なのですから、こうした考えの起るのも決して偶然ではないのです。ただ今までは、仮令屡々しばしば殺意を生ずることがあっても、罪の発覚を恐れて、一度も実行しようなどと思ったことがないばかりなのです。
ところが、今遠藤の場合は、全然疑うたがいを受けないで、発覚の憂うれいなしに、殺人が行われ相そうに思われます。我身に危険さえなければ、仮令相手が見ず知らずの人間であろうと、三郎はそんなことを顧慮こりょするのではありません。寧むしろ、その殺人行為が、残虐であればある程、彼の異常な慾望は、一層満足させられるのでした。それでは、何故遠藤に限って、殺人罪が発覚しない――少くとも三郎がそう信じていたか――といいますと、それには、次の様な事情があったのです。
東栄館へ引越して四五日たった時分でした。三郎は懇意こんいになったばかりの、ある同宿者と、近所のカフェへ出掛けたことがあります。その時同じカフェに遠藤も来ていて、三人が一つテーブルへ寄って酒を――尤もっとも酒の嫌いな三郎はコーヒーでしたけれど――飲んだりして、三人とも大分いい心持になって、連立つれだって下宿へ帰ったのですが、少しの酒に酔っぱらった遠藤は、「まあ僕の部屋へ来て下さい」と無理に二人を、彼の部屋へ引ぱり込みました。遠藤は独ひとりではしゃいで、夜が更けているのも構わず、女中を呼んでお茶を入れさせたりして、カフェから持越しの惚気話のろけばなしを繰返すのでした。――三郎が彼を嫌い出したのは、その晩からです――その時、遠藤は、真赤に充血した脣くちびるをペロペロと嘗め廻しながら