はてなキーワード: 幼児とは
同じアパートにおばちゃんが住んでいる。大阪弁を話し、丸顔で体格が良い。どちらかといえば貧弱な体の自分から見れば羨ましい。立ち話をしたところによれば、事業で失敗して生活保護を受けているのだそうだ。事業していたということは宗教系の人だろうか、とやや警戒心も働いたが、勧誘してくる感じではない。
おばちゃんは部屋の玄関の周りに鉢植えをたくさん置いてよくざぶざぶ水をやっている。アパートは元社員寮だったため水道メーターが1棟に一つしかなく、水道代は頭割りだからだ(そのことについては他の住人から不満が出ることもある)。まあいろいろ面倒を見るのが好きなのかもしれない。
このアパートは大家、つまり社員寮の持ち主だった社長が死んだあとはその妻が管理しており、すぐ近所の一軒家に住んでいるので、今どき月1で直接家賃と水道代を支払いに行くことになっている。2017年遅くのことだったが、大家の玄関先で、新たに入居した若い女性とすれ違った。髪が長く背の高い、運動神経が良さそうな美人だった。
その後半年ぐらいしておばちゃんと会話したところによれば、彼女は乳児を抱えており、彼女が仕事に出なければならないときは、おばちゃんが乳児を預かっているのだそうだ。ほっておくのは可愛そうやろ、彼女は携帯で「男友達」に呼ばれてすぐ出かけてしまうことがある、ちょっと病気っぽいとおばちゃんは言う。たしかにボロアパートの暑さ寒さは乳児には良くないだろう。そうでなくても乳児の放置には問題がある。ただ私は全くすまないが乳児は扱ったことがない、ということを伝えるに留めてしまった。
2018年は猛暑だった。大家は6月に彼女の部屋にエアコンをつけてやったそうだ。そのことを知ったのは7月になってからだった。おばちゃんがまた声をかけてきたのだ。今どきエアコンなしの部屋があるのも驚くが、乳児連れでそこに入居したのか。エアコン設置が入居条件だったとしても遅いな? でも、子連れの彼女はそのあとすぐに引っ越していってしまっていたのだ。そして事件がおき、今ニュースになっていると言う。ネットで検索してみた。『〇〇市で、幼児を室内に放置して死なせた母親〇〇が〇〇県警に逮捕されました』 私も、おそらくおばちゃんも児童相談所には通報していなかったのだ(私は私の問題で「変な裁判」があって忙しかったというと言い訳になる)。彼女と彼女の男友達を危ない人物だと考える余裕がなかったのだ。生き延びられなかった子のことを思うと胸が痛む。
ツァラトゥストラの説話の中で精神の三段の変化が述べられる。重荷を背負って砂漠をあゆむ駱駝に始まり、獅子、そして幼児という変化ある。キューブックの2001年宇宙の旅でも、冒頭でツァラトゥストラが流れ、宇宙船の船長が幼児になって終わるので、ニーチェの作品を意識していることは間違いない。では駱駝は類人猿に、獅子は人間に代表されることになる。ではあのモノリスは?三段の変化の章で「だが、この上もなく孤独な砂漠で、今や第二の変化が起こる。精神はここで獅子となる。」と述べられ駱駝が獅子に変化するのだが、特にモノリスのような重要なきっかけは登場しない。キューブリックはシャイニングでも永劫回帰を示唆するなどニーチェの思想を取り入れているように思えるが、この映画自体はサイエンス・フィクションなので、厳密にニーチェの議論を反映しているわけではなさそうだ。ニーチェの思想が示唆されいる作品には、存在の耐えられない軽さやサタン・タンゴがあるが、どれもその思想を取り入れたはいいものの、よくわからない作品になっている。謎を孕んだ哲学書を題材にすることで、作品に深みを出そうとしているのかもしれない。
Q1.どの薬が使われたの?
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1129009F3060_1_08/
ジェネリックが色々発売されているが、これは2013年12月発売。
いずれにせよ事件時点から今に至るまで、日本の病院でふつうに処方されている。
Q2.特徴は?
A2.副作用として夢遊症状や内服後の記憶がなくなるなどの報告がある。これはアルコールとの併用で起こりやすくなる。「OD」というのは「口腔内崩壊錠」という意味で、水なしで口に入れるだけで溶けてしまうという特徴があるため、今回のような犯行には用いやすい。
夢遊症状の報告。
https://plaza.rakuten.co.jp/hirokohjiclinic/diary/200603260000/
Q3.証言ってどんなだったけ?
店主
22:00頃 1回目のトイレに入った。このとき混入された可能性が高い。
22:30頃 2回目のトイレに入った
酔ってはいたがしっかりとした様子で歩いて退店した
二人で乗り込んで普通に会話
数分で静かになった
「掃除するの、私が汚しちゃったんだから綺麗にしなきゃ」などと言うままにホテル入口へ引っ張られ、
「うわーん」と泣き声
ポイントは、「第三者には意識がないようには見えない」「数十分で症状がエスカレート」「奇行、幼児化」がみられるというところ。
http://ushirotaro.hatenablog.com/entry/2018/05/31/093631
飲酒と睡眠薬を一緒に内服した人による記録。ここで出てくるフルニトラゼパムは、ゾルピデムとまぁ同じ系統の薬。
ポイントは
2.内服2時間後に就寝するまで、妻と会話などして過ごす
3.翌朝、内服25分後以降の記憶がない
というあたり。Q3と照らし合わせながら読んでほしい。
Q5.薬をどうやって混入させるの?大変じゃない?
https://medical.eisai.jp/products/MAX_DT10/
↑これはマクサルトRPDという水なしで飲めるという特徴がある薬を水に溶かしたときの様子。
Q6.薬を混ぜたら色や味が変化しますよね?
ただ、ふつうに処方されている薬なので複数入手することも容易で、何度でも実験を行える。頚椎症を患っているとのことですから、病院で痛み止めをもらうついでに「時差ぼけ対策で睡眠薬がほしい」といえば簡単に処方されるだろう。
Q7.あんなに明るい店内でどうやって混入させたの?
1.事前に薬剤を水に溶かす。量は1錠ぶんでよいだろう。
2.「お弁当に入っている魚型の小型しょうゆ容器なもの」に詰めて、ポケットに忍ばせておく。
3.ターゲットがトイレに入っている間、店員さんの目を盗めばピュっと1秒ほどで混入可能。
Q8.薬物を混入させるなら個室のほうがやりやすいはず。
それはその通りだね。金曜の夜だから2人で個室を予約することはできなかったのかも。
Q9.そんなにうまくいくとは限らない。
それもその通り。混入に失敗したところで性交ができないだけの話。
Q10.店主によれば1回目のトイレ前から裸足で歩いていたとのことだったけど?
「1回目のトイレに入る前から奇行が見られていたと話すよう依頼した」のでは。
そうすることで、「トイレに入ってる間に薬をいれられた」というストーリーを打ち消すことが出来ます。
注目すべきは、本人尋問で「自分は裸足で歩く姿を見ていないが、店主によるとそうだったらしい」と言ったことです。これ、飲酒量についてもそうでしたよね。
つまり、「依頼」したことは「自分は見てないがそうだったらしい」という言い方をしているのでは。
Q11.髪の毛で睡眠薬を検出できる技術がある。本当に薬を使われのならなぜそれを受けたはずだ。
https://www.sankei.com/west/news/181229/wst1812290031-n1.html
暗い場所、なんか精神世界みたいな場所で誰かと誰かが邂逅するシーンが好き。以下、ネタバレを含みつつそれらのシーンを解説していく。
エヴァの最終話近辺も似たような感じのシーンあるけど、あの辺は演出としてかっちりし過ぎているのでそこまで好きではない。
物語終盤において、主人公兄弟である高倉冠葉と高倉晶馬は、真っ暗な空間において隣り合う二つの独房にそれぞれ入れられている。飲み水も食べ物も見当たらないその場所で、二人は飢えていく。なお、二人の姿は物語中の青年の姿ではなく幼少期の頃の姿を取っており、したがってこのシーンが、現実ではない抽象化された世界の出来事であることが示唆されている。
お互いに独房から励まし合いつつも、飢えてかつえていく二人であったが、やがて兄である冠葉が叫ぶ。
「あった!」と。
「何が?」と晶馬が疲れ切った声で問うと、冠葉は「林檎があった。今まで気付かなかったけれど、独房の隅に落ちてた」と晶馬に伝える。「晶馬の方にも落ちているかもしれない、探してみろよ!」
暫くの間晶馬は林檎を自分の独房で探すものの、そこに林檎はない。やがて諦めを含んだ声で晶馬は言う。「僕の方には無かったよ。おめでとう、冠葉は選ばれたんだ」
この「林檎」はこの場合、「両親からの愛情」のメタファーである。晶馬は幼少期において様々な事情により、母性的愛情が欠落した生活を送っていたのである。冠葉はその乾き切った晶馬の言葉に愕然とするのだけれど、自らの手で林檎を二つに断ち割り、そしてその一方を、独房の鉄格子越しに、晶馬の方へと差し出すのであった。
先程、愛情の例えになっていると説明した林檎であるが、同時にこの林檎は、旧約聖書における「善と悪の知識の実」のメタファーにもなっている。
ピングドラムにおけるキャッチコピーは複数あり、その内の一つが「僕の愛も、君の罰も、すべて分け合うんだ」である。愛と罪を共有する、というテーマが、この暗闇のシーンにおいては描かれているのである。
「『列車』はまた来るさ」
飼い猫「レノン」の後を追って、寮が併設されている学校の敷地内を走る主人公。その主人公の目の前に、幼い頃の主人公の心の支えとなり、今もなお親友として日常を共有する棗恭介が現れる。夜の暗い中庭において、恭介はレノンを腕に抱えていた。これまで、レノンは度々メッセンジャーとして主人公を翻弄していた。その尻尾に結び付けられた何者かのメッセージが、時に主人公を誘ない、時には誰も知りようのない個人的な秘密を示唆しもしたのである。
そしてその夜、いつものように主人公の理樹を誘なったレノンが最終的に辿り着いたのは、親友である恭介の元へであった。それを追ってやって来た理樹は、これまでレノンを介して自身にメッセージを与え、様々な示唆を与えてきた人物が恭介だったことを悟るのである。恭介はこれまで理樹に対して、「この世界には秘密がある」とレノンを介して度々伝えてきた。そのメッセージを目にした理樹は半信半疑ながらも、示唆に従い様々な問題の解決などを手伝う羽目となっていたのである。
全ては恭介の悪戯であったと悟った理樹は、「結局世界の秘密とは何だったのか」と冗談めかして尋ねるのだが、「世界の秘密は本当にあるんだ」という思いもしなかった答えに直面する。
「それは形而上学的に存在していたとされる世界のことか何かなの?」「そんなものは存在しないよ。この世界には秘密なんてない」そう困惑しながら言葉を返す理樹に対して、恭介は笑いながら身を翻し、闇の中へと消えていく。結論から言うと、恭介の言った言葉は本当であった。彼の言う世界の秘密とは、恭介を含めた理樹の友人の一切は全て故人だったというものである。その事実に直面することで、主人公が精神的に廃人となってしまうことを避けるために、超自然的な力を用いて恭介は理樹に対して幻影を見せ続けていたのだ。
原作版ワンパンマン第106話、類稀なるエスパーとしての才能を見出され、施設に半ば幽閉されることとなったタツマキは心の調子を崩し、超能力の発揮を躊躇するようになる。その結果研究員たちによって部屋に監禁されるタツマキであったが、やがて研究施設で飼育されていた実験動物の暴走事故が発生し、あわやタツマキもその犠牲になろうとしていた。
そんな時やって来たのが、後にヒーロー界を席巻することになる「ブラスト」である。ブラストは危なげなく暴走中の実験動物を抹殺すると、タツマキに対して自身が趣味でヒーロー活動をしていると告げる。普段は働いているのだけれど、これはあくまで趣味なのだと。
とは言えブラストの強さは圧倒的である。彼はタツマキに「何故能力を使わなかった?」と問いかける。当時十歳の幼児だったタツマキは、一時的に心身の不調で能力が使えなくなったと釈明するも、ブラストはその言葉が嘘であり、自身を根本的に人間扱いしてくれない施設の研究員に対する、自己主張の一環であることを看破していた。「今後の君のために一つだけ教えておくよ」
「いざという時に誰かが助けに来てくれると思ってはいけない」
ブラストはヒーローであり、誰かを助ける側の人間ではあるものの、自らが異常者であることを自覚していた。つまり普通ならば、人は人を助けなどしないのである。タツマキは幼いながらにその事実を突きつけられ、やがて自身も職業的ヒーローの道へと進むことを決意するようになる。誰も人を助けようとしないのであれば、自らが助ける側に回るしかないという事を彼女は悟ったのである。
他にもるろうに剣心追憶編の、剣心が巴を手に掛けるシーンで、巴の墓前の幻影を見る剣心のシーンとかも好き。
そのシーンに至るまでに、巴のこれまでの記憶が暗闇の中でリフレインするシーンとかもかなり好きである。
これらのシーンに限らず、「暗闇の中での邂逅」は多くの場合その作品におけるハイライトと直結している場合が多い。凝縮された幻影とも言うべき、強烈なシーンとして、これらの暗闇は描かれるのである。恐らく、これらのシーンを描く作家の、作家性の極地が、これらのシーンには反映されていると言っても過言ではないとも思われる。
善逸の抱きつき癖を女好きという扱いで括ってしまうことが前から腑に落ちなかったんですよね。
善逸の生い立ちは作中明確に描かれてませんが捨子として荒んだ幼少期を過ごしたことが伺えます。
それ故か愛着障害と思しき言動が顕著なキャラクターです。異様なまでの自信のなさもそれで説明できます。これによって善逸の意識の中では母性への欲求と異性への関心が混合されてしまっており、幼児退行的反応として女性に抱きついてしまうとは考えられないでしょうか。
ねずこは、擦り寄って甘えることだけが異性とのコミュニケーションだった善逸を変えた存在です。女性を庇護の対象として認識できただけでも善逸にとっては大きな進歩だったはず。
そういった大きな気づきを与えてくれたという点で禰豆子は善逸の中で特別な存在になっていったんじゃないのかなというのが自分の感想ですね。
また禰豆子は人間に戻ってからも鬼であった頃の記憶を失ってはいないので、善逸が如何様な人間か、自分のことをどう思っているのかは理解しています。
自我を完全に取り戻した禰豆子が、その後善逸の歪な部分を指摘して、それでますます善逸は成長していったのだろうと、希望的観測ですが私はそんな風に想像するようにしています。
無粋ですが無惨との戦いで炭治郎がああなった以上、竈門兄妹は誰かの扶養の下に入るしかこれから生きていく術はないので、禰豆子は近いうちに誰かしらと結婚しなければならないプレッシャーを既に背負っています。
禰豆子の意思を尊重したとして結局善逸が相手になることがベターな選択となってしまう気がしてなりません。
禰豆子を守り、人間に戻し、もとの暮らしに戻ることが第一の目的であった炭治郎が、
鬼殺隊の通念に染まりきってしまい、無惨討伐という大義のために破滅的な行動に出たことが、個人的には残念でした。いくら痣の影響で限られた命だといえお粗末すぎませんか?
無惨を倒したことは多大な功績だとしても竈門兄妹が困窮する未来が見て取れるあの展開は釈然としないものがあります。
クライマックスで無惨と対峙しているときの炭治郎の脳内に禰豆子のことはなく、炭治郎の魅力であった「家族思いの長男」というキャラクターは崩壊してしまいました。
ねずこはせっかく人間に戻れたのに、対峙した兄は無惨の血を浴びて鬼化しかかっていた。こんな虚しいことないでしょう。
鬼滅の刃は終盤に向かうにつれ炭治郎が鬼討伐に取り憑かれ正気で無くなっていき、炭治郎が元来振りまいていた慈悲を善逸や伊之助、義勇といったサブキャラが補っていた様な気がします。人気投票で炭治郎の順位が下がったのもこういった背景があるのではないでしょうか。
ニトリに「あったかぬいぐるみ」というシリーズがあって、Nウォームのほかほかするやつなんだけど、その中にペンギンがいる。
このSサイズのペンギンが去年から増田家に加わったんだけど、このペンギンが過労死寸前だ。
姪っ子からは「ペンペン」と呼ばれているので、私もならってペンペンと呼ぼう。
これがなかなか大変だ。
去年から増田家一族に加わった姪っ子は天使のようにかわいいけど、えらいやんちゃさんだからだ。
最初の頃は増田家に遊びに来ると真っ先にペンペンをわしづかんでいた。
ちびっこというのはけっこう容赦がない。力が強い。姪っ子はガッ!とつかんでブンブン振り回す。
一時期はペンペンにかみついていたこともある。おいしいのかな。
ビーズの目が気になったのか、目をつついてニコニコする姪っ子に、増田家は「お、おう…」と幼児の無邪気さに口をつぐんだりした。
途中から、ペンペンをラジカセみたいに担いで歩き回るようになった。幼児そんな姿勢とることある?ラッパーなの?
自分の麦茶やクッキーをあげようとしたり(クッキーのカスを口元につけるペンペン、まるでおやつ中の様相です)、お気に入りの毛布をかけて寝かしつけたり、よだれかけをつけさせようとしていた日もある。よだれかけは姪っ子がうまくつけられなかったので、私が代わりにつけた。あとで母が「よだれかけつけるペンペン気持ち悪かったね(笑)」と言っていたとき、ペンペンの顔はどことなくしょぼくれて見えた。
あと、姪っ子はカバンを持ってお出かけごっこをするのもハマっていて、ちっちゃい手提げといっしょにペンペンを抱きしめ、ドアの前で「ばーばい〜(※バイバイ)」と手を振ることもよくある。ペンペンといっしょにお出かけしたい姪っ子、いじらしい。
姪っ子はペンペンが大好きなんだ。「ペ〜ン!」と呼んではうれしそうに抱きしめてるし、チューしてるのもよく見る。あのふわふわがたまらないらしい。
この頃は力加減を覚えたので、なでなでして労っている。なんてやさしい子なんだ…。ちょっと寝かしつけの手は強いけども。
増田家としては、ペンペンに来てもらって本当によかった。ニトリには感謝がつきない。
ただ、そんな勤務生活を1年近く続けたペンペン、今の姿はどうなっているかというと。
・頭の片側がへこむ(かじられまくった)
・片目が取れる(ビーズいじられまくった)
という負傷しまくりのお姿だ。ふざけて「隻眼のペン」なんて呼ばれてる。
最近は丁重に扱われはじめているペンペン、いつ引退してもらうか、または二代目にバトンタッチするのか…。それはまだ誰も知らない。
読んだ。キャリアのある漫画家さんらしいけど、初心者がやりがちな間違い全部やってる気がした。
怪盗グループ5人の中でサッと読んで認識できるのはヴィクターと彼に惚れてる女だけ。それ以外の3人はいる意味がない。ページ数とキャラ数が合ってない。
「泣く子も黙る怪盗団のリーダーだが幼児を育てる優しい男」←これ見せるために32Pも必要ない。3コマで出来る。作者はこの設定を引きがあると思ってるならだいぶずれてる。ベタ中のベタだろこれは。 女がヴィクターに惚れてる様子がいちいちキモかったり(12歳くらいかと思ったら成人女性っぽくて謎。こういうのを可愛いと思うのってオタクだけじゃね)闇のある天才ハッカー、ボーッとしてる女、強くて優しいマッチョ黒人(これ完全にマジカルニグロだよな)など定型をなぞっただけで印象に残らない。
なんつーか32Pも使って設定を見せてるだけなんだわ。ストーリーが一切始まってない。作者がキャラに思い入れしてる場合に超ありがちな失敗例。読者はストーリーを通してキャラを知りたいのであって、作者が考えたカッコいい設定を見せられたいわけじゃないの。
上に書いたとおり、この作品はキャラ設定を見せてるだけなので何も起こってないしオチもついてない。
人形やぬいぐるみを欲しがるって状況で子供がいると予想できない読者はそうそういない。その状況から何が起こるかを見たいのに状況説明だけで終わってる。そもそも泥棒稼業だろうとなんだろうと男が幼児育ててましたって特に衝撃でも何でもないしな。「あの」ヴィクターが!ってとこを引きにしたいならヴィクターのキャラをもっと描かなきゃだめだろうよ。
初心者がよくやる「設定だけ壮大で本題に入る前に終わる」やつを全力でやってしまってる。人気作は結果的に長寿連載になっても初回の数十ページですでにドラマがあり、初回なりのオチはつける。じゃないと読者は先を読む気にならない。この作品ならいかつい男が幼児を育てることになった時点が「起」であり最初の3ページほどで状況説明したら本題に入らないとおかしい。「起」で何ページ使ってんだ。
1P目のコマとセリフの多さからすでに予測できたけど、セリフが多すぎ。しかもほとんどはギャグかキャラ説明なので無駄。そもそもストーリーが皆無なのでキャラが何を喋ろうとほぼ無駄なんだけど。主人公に惚れてる女が雑用しかさせてもらえないとか何のための会話?こいつが主人公でもないのに。
全編セリフが多いわりに最初の数ページのみアクションばかりなのも作者が演出の意味をわかってないことを示している。キャラ中心のほのぼの話なら最初からそう見せないとおかしいし、最初にアクションがばーんとあるなら読者はアクション活劇を期待する。
「惚れた男がかわいいものに執着する謎を解く話」なら女が主人公になるべきだし、「怪盗団をしながら幼児を育てる話」なら幼児の世話や仲間に隠そうとするドタバタを見せるべき。「かっこいい怪盗団のアクション劇」なら警察とのいたちごっこやらを描かないといけない。頭に何となく浮かんだ設定をダラダラ描いてるだけで中心軸ができてない。
いまどき男がかわいいもの好きってだけでああまで信じられなーいって反応するキャラは不快になる人出ると思う。んでその反応も一貫してないんだよなあ。その後に別の仲間たちが「男がかわいいもの好きでもいいじゃん」って反応見せてもそれについて女が反論するでもなく。ここで「男がかわいいもの好きなんて!」って言うならいいんだよ、ちょっと古い男女観の持ち主ってキャラがつくから。キャラが描けてないってのはこういうことなんですよ。「こいつならこの場面でこう反応する」が練れてない。スペック表みたいな設定ばかり練ってるからこうなるんですよ。
フォロワーのこと基本的に大好きだからフォロワーのツイートは大体楽しく見てる。服買ったとか映画見たとか何に萌えたとか小指ぶつけたとか深夜に始まる自虐とか、どれだけしょうもなくても好き。
でも排泄報告だけは聞きたくない。
何?Twitterでやれ大が出たの小が出たの呟くのやめてほしい。でもそれを楽しんでるフォロワーがいる。そのフォロワーのこと好きだけど他人の排泄報告は本当に聞きたく無い。単語見えただけでも連想してしまう。シンプルに不快。
だからワードミュートを使う。ワードミュートは最高、ワードミュートがあるおかげで快適な生活を送れてた。
内容事前に見えねえしもちろんワードミュートが……できない!アホか!なんで上部固定されるフリートで排泄報告するんだよ親じゃないんだよこっちは やめろやめろやめろ!しかも最高の絵を描くフォロワーだから絵が上がってたら絶対に見逃せないという気持ちで開いて排泄報告にダメージ喰らってる 勘弁してほしい 勘弁してくれよ!!穏便に……穏便に過ごしてたのに……こっちは……。いやそもそもなんで排泄報告なんかするんだよ 排泄報告するなら便秘解消したとかトイレ行ってスッキリしたとかその程度にしといてくれよ でかい◯◯◯出た!じゃねーんだよ トイレトレーニング中の幼児かよ 勘弁して…………
一世を風靡した「おそ松さん」というアニメをご存じだろうか。赤塚不二夫のおそ松くんがベースだが、キャラ設定等はほぼアニオリだ。
個性的なむつごのキャラと不条理ギャグ、そこはかとなくインモラルで下品、だがどこかおしゃれな作風(個人的な意見です)に人気が爆発した。
深夜アニメにも関わらず子供にも人気で、放送が始まった2015~2016年ころは社会現象とまで呼ばれるくらいの人気だった。同人界隈も盛り上がった。
しかし、現在第3期が放送されているのにいまいち盛り上がりにかけているように感じる。
5年も経てばこんなもんかと思うが、2年前の二期、昨年放映した映画のときはまだ、もうちょっと盛り上がっていたように思う。
Twitterの検索欄に「おそ松さん」と打つとサジェストに「つまらない」と出てくる始末。
何が原因なのだろうか、他の人の感想や意見を見ながらまとめてみた。
これはしょうがない。
そして今季はダイ大や金カム2期、ヒプマイ、呪術廻戦、ひぐらし、夜叉姫等、同時期に期待値が高く話題をさらうアニメが多すぎるのも原因だ。
ネームバリューではおそ松さんもそれらの作品に負けていないのだが、
世間では鬼滅映画で賑わい、pixivはツイステ創作で溢れているので時期もちょっと悪かったかもしれない。
一期、二期、映画とずっと務めていたキャラクターデザインの人が降板し新しい人になった。
急な絵柄の変化に戸惑いを隠せない人も多かったはずだ。松ファンなら、明らかに違うのが分かる。新しい人が悪いとは言わない。しかし顔も体系も違うのだ。
でもまあ、その人がすべて本編作画の指揮をとっているわけではないし、その人はベテランなのでアニメーションがうまい。本編にはさほど影響はないように見える。
そもそも松のフォルムは難しく、アニメーターによって作画のブレがひどいのだ。
コマ送りして見ると作画崩壊なんてこともしょっちゅうある。4~5頭身でムーミンのようなフォルムなので他のアニメと比べると多少の作画崩壊は目立たない。というか、動けば問題はない。
なんか全体的に暗い。
・新キャラ登場でこれまで当たり前だったギャグ要素にケチがついていく。(チビ太のチビは蔑称とか、デカパンの格好はわいせつ物陳列だとか何とか…。そもそもチビが蔑称ならシコ松も蔑称だしトト子に対するうんこ評価も侮蔑なのになぜつっこまない。ガバガバAIか?)AIに対してはむつごの誰かが面白くツッコめばギャグになるが、誰もツッコまないので放置されている。多分伏線だからこの不穏さは最後までとっておくんだろうがこれがいつまでも続くとなると……。
・スタバァでうんこしたりチンコぶるんぶるんさせて弟に迫ったりしていた一松が三期は打って変わって折り紙折ってラジオごっこする陰キャなだけの人に。
・一期で結婚したサブキャラ・橋本にゃーが突如離婚してシングルマザー化。アイドルであるトト子ちゃんももう後がないと言われ自身の年齢を気にしている様子。生活費稼がなきゃいけないにゃーと後がないトト子は一期からやってきたアイドルをやめて女子プロレスラーに…。(オチでギャグにしているがすごく重いです…)
・友人の結婚式に出て落ち込む等、むつごの年齢を感じさせる会話。
三期は、「パロデギャグ+本編軸ギャグ+シリアス本編軸(AI絡み)」の構成でやっていくのだろうか。
4話の「カップ麺を食べたいがために奮闘するむつごの話」のように、明るく楽しい話もあるが、正直見ていて陰鬱な話の方が多い。
三期の新しい取り組みとして、1話完結ではなく続き物を試みているのだが、それが今のところシリアスで楽しくない。
このシリアス風味のAI日常パートや妙にリアルを感じさせる重い設定がずっと続くと思うとなかなかしんどいものがある。たぶん1期2期と同じく24話で特大シリアスをやって最終話で大爆破オチなのだろうが……。
リアルで考えれば6人全員ハタチ過ぎてニートなのはもともとキツい設定なんだから、アニメの中くらい楽しく明るく馬鹿やってるニートでいてほしい。(そもそも赤塚不二夫のむつごを「将来はバカでニート」という設定にしたのはおそ松さん公式なのに、今更むつごに自虐させていかにダメかを描くのは正直言ってよくわからない。1期は20代前半だが3期は20代後半になっているので、そういう時間の経過を書きたいのだろうか)
まだ序盤なので今後に期待したいが、5話まですべてこうなので不安が拭えない人もいるのだろう。
1期にも2期にもシリアス回はあってそのたび良い意味でも悪い意味でも話題にはなってきたが、それはたまにあるから良いものではないだろうか。
「また笑おう」がキャッチコピーのはずなのに、シリアスとのバランスがおかしいので笑えないことになっている。
ギャグアニメを見ている人がギャグアニメへ期待することは、安心して笑えるということだ。笑いたいときに妙にリアルなキツさを突きつけられると視聴者の心も疲弊する。
どこかで見たような話が多い。
既視感。これは単純に、二期以降ひとりの脚本家がすべてひとりで書いているのでネタ切れなのではないだろうか。
一期は他の脚本家もいて、交代で書いていたが二期から何故かひとりで書いている。
ドラマCDやフェス松さんを合わせれば現在の脚本家が作った話はゆうに40話を超えるので、ネタ切れも仕方ないのかもしれない。
個人的には助っ人脚本家を雇うか、ネタ出しのアドバイザーみたいな人を入れるかした方が良い気がする。そして監督や脚本家に意見を言える人物も必要なのではないだろうか。
制作チームを気の合う人だけで固めるとどうしても内輪ウケになってしまい、視聴者との壁ができることがある。特に二期は視聴者が不快になるような下ネタが多めで賛否両論だった。(もちろん二期も面白い話はある)
衝突しない程度のストッパーはある程度重要だし、「ひとりで決め過ぎない」ということも、続編物語を作るうえでは大切だと思う。
「むつごを使ったコントを見ている気分になる」といった意見を見た。
むつごじゃなければできないギャグ、そのキャラじゃなければできないネタがもっとあれば盛り上がるのかもしれない。
※追記 6話はついに過去に出したドラマCDをそのまま映像化してしまった。本当にネタ切れなのかもしれない。
出番の差、扱いの差がわりと露骨でうんざりしている人が多いようだ。
そういえばイヤミも1話以降出てないな…。
不憫なのはトド松とカラ松、たまにチョロ松で、全体的に空気なおそ松。暴れん坊フィジカルな一松と十四松の構図は二期から同じだ。
一松と十四松はあまり痛い目に遭わない代わりに下品な下ネタ担当な気もしたが、三期はそれすらなくなってしまった気がする。(一話で食糞する十四松は面白かったけど)
一期二期は大ボケ担当だった十四松だが、映画と三期ではわりとまともなツッコミキャラとなってきたのではないだろうか。十四松の新しいキャラクターを模索しているような気もする。
一松に関しては前述したように唐突な下ネタやキレ芸、カラ松に対する理不尽な暴力等のトリッキーさがなくなり、出番は多いのになんとなく影の薄いキャラになってしまった。
ひとりだけAIに靡かず不信感を募らせたり不穏な空気を出したりと、わざとキーキャラとして置いているように見えるが、そろそろ一松の持ち味であるヤバい奴感を出してほしいところだ。
十四松をツッコミキャラ・チョロ松をボケキャラとしてギャップをつけて昇華したように、ポジショニングの変化も多少はあった方が飽きがこず面白いかもしれない。
あとコンビの差(このキャラはあのキャラとばかり絡んでるな…というもの)。二期以降、そういう格差に気を使っているのは感じるが三期はどうなるのだろうか。一ファン的には、推しはいろんなキャラと絡んでほしいのだ。
これはアニメ本編と関係ないことだが、A推しの人が、「最近A+Bのコンビグッズばかり出て萎える」と言っていた。相手を固定されるよりは、さまざまなキャラとの版権、グッズが見たいのだろう。
おそ松さん公式ツイッターによる広報の変化。三期からは、ファンを意識した企画が多い気がする。
放送が決まってから放送3話目くらいまでの企画やコラボについて調べてみた。
【二期】
おそま通信
カウントダウン(一人ずつ)
日替わり松(一人ずつ)
新衣装むつご紹介(一人ずつ)
松セレクション発売
しま松開始(おそ松さんの牧場ゲーム、しかし1年持たずに終了した)
東京ガールズコレクション 2017
6つ子がアプリにおじゃましま〜つ(さまざまなアプリとコラボ)
【三期】
絵描き歌
救出作戦(イヤミにむつごが攫われたというていで、救出を呟くとキャラクターのボイス付きのリプライが貰える)
新衣装公開(全員ひとまとめ)
キャラクター紹介(一人ずつ)
また笑おうハッシュタグ感想キャンペーン(ツイで再放送の感想を呟いてもらうキャンペーン)
クラウドファンディングで新聞に公告を掲載(これは松公式が企画したというよりもクラファン会社が持ち掛けたらしいが)
集えよ同胞!NEET応援プロジェクト!(ファンから歌声を募って主題歌のCDに収録する企画)
2期も別にそこまですごい企画を出しているというわけではないが、3期は明らかに、「こうじゃないだろ感」がぬぐえない企画が多い。すごくお金をかけているのは感じる。
塗り絵や絵描き歌は幼児用(?)なのに、肝心のアニメの中身は暗くて子供ウケするような話ではない。そもそも今でも松を見ている層は大人の女のオタクが大半だ。
そして、むつごが結婚式を祝ってくれるブライダルコラボをしているのに、5話のアレ(知り合いの結婚式帰りのむつごが将来を憂いながらトボトボと歩いて帰るだけの話)はまずいのでは……? あれを見て呼ぼうと思う人がはたしているのだろうか?
ツイッターでも荒れていた4コマ大募集企画、通称コンテ松さんについても話そう。
ファンが4コマ形式のコンテを書いて応募すると、その中から採用された作品がショートアニメになってDVDの特典につくという。
素人の作品がアニメ化する夢のような企画だが、裏を返せばファンの妄想が公式になるということだ。しかも円盤の特典なので、これによって「円盤買えない」と嘆く人もわりといた。
さらに応募は匿名ではなく、応募した人のツイッターIDがサイトに掲載される仕組みなので、過去に何を描いているのか、どのキャラの腐女子なのか等を掘られる人も出た。地獄絵図。
Twitterでも賛否両論だが、円盤特典が賛否両論な時点で商法としては失敗しているような気がする。
個人的には今までにない取り組みなので期待をしたいが、否定的な人の意見も分かる。
今まではファンを意識したようなネタはあまりなく、むしろ2期1話ではファンを小馬鹿にしている始末だが、今期からはファンに寄っているような気がする。その姿勢に戸惑いを隠せない松ファンもちらほら見えた。
三期が始まる前、制作陣が雑誌で言っていた「新しい試み」はことごとく効果を得ていないように感じる。
1期第1巻の円盤(BD、DVD)の初動売上は79,108枚。
深夜アニメなら1万を超えれば大成功の部類だ。1期1巻の売上が化け物だったため2期の落ち込みっぷりは各場所で揶揄われるが、数字だけ見れば十分成功している。
ちなみに映画の興行収入は6億~7億円くらい(127スクリーンで、二期から1年の月日を経てのこの数字はまずまずではないだろうか)
しかし公式サイトで行われた「666666人に届け!キャンペーン」も、動員数は535269人でストップし、最後のトド松にだけ色がつかず終わった。(10万人達成ごとにキャラクターに色がついていく仕組みだった)
別にアニメは売上がすべてではないが、売上が著しくないと4期はない。
通常アニメは1巻で5000枚売れれば続編の可能性が見えてくると聞く。「おそ松さん」はわりと金がかかるアニメなので、4期を期待するなら7000~1万枚の売上は欲しいところだ。