Q1.どの薬が使われたの?
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1129009F3060_1_08/
ジェネリックが色々発売されているが、これは2013年12月発売。
いずれにせよ事件時点から今に至るまで、日本の病院でふつうに処方されている。
Q2.特徴は?
A2.副作用として夢遊症状や内服後の記憶がなくなるなどの報告がある。これはアルコールとの併用で起こりやすくなる。「OD」というのは「口腔内崩壊錠」という意味で、水なしで口に入れるだけで溶けてしまうという特徴があるため、今回のような犯行には用いやすい。
夢遊症状の報告。
https://plaza.rakuten.co.jp/hirokohjiclinic/diary/200603260000/
Q3.証言ってどんなだったけ?
店主
22:00頃 1回目のトイレに入った。このとき混入された可能性が高い。
22:30頃 2回目のトイレに入った
酔ってはいたがしっかりとした様子で歩いて退店した
二人で乗り込んで普通に会話
数分で静かになった
「掃除するの、私が汚しちゃったんだから綺麗にしなきゃ」などと言うままにホテル入口へ引っ張られ、
「うわーん」と泣き声
ポイントは、「第三者には意識がないようには見えない」「数十分で症状がエスカレート」「奇行、幼児化」がみられるというところ。
http://ushirotaro.hatenablog.com/entry/2018/05/31/093631
飲酒と睡眠薬を一緒に内服した人による記録。ここで出てくるフルニトラゼパムは、ゾルピデムとまぁ同じ系統の薬。
ポイントは
2.内服2時間後に就寝するまで、妻と会話などして過ごす
3.翌朝、内服25分後以降の記憶がない
というあたり。Q3と照らし合わせながら読んでほしい。
Q5.薬をどうやって混入させるの?大変じゃない?
https://medical.eisai.jp/products/MAX_DT10/
↑これはマクサルトRPDという水なしで飲めるという特徴がある薬を水に溶かしたときの様子。
Q6.薬を混ぜたら色や味が変化しますよね?
ただ、ふつうに処方されている薬なので複数入手することも容易で、何度でも実験を行える。頚椎症を患っているとのことですから、病院で痛み止めをもらうついでに「時差ぼけ対策で睡眠薬がほしい」といえば簡単に処方されるだろう。
Q7.あんなに明るい店内でどうやって混入させたの?
1.事前に薬剤を水に溶かす。量は1錠ぶんでよいだろう。
2.「お弁当に入っている魚型の小型しょうゆ容器なもの」に詰めて、ポケットに忍ばせておく。
3.ターゲットがトイレに入っている間、店員さんの目を盗めばピュっと1秒ほどで混入可能。
Q8.薬物を混入させるなら個室のほうがやりやすいはず。
それはその通りだね。金曜の夜だから2人で個室を予約することはできなかったのかも。
Q9.そんなにうまくいくとは限らない。
それもその通り。混入に失敗したところで性交ができないだけの話。
Q10.店主によれば1回目のトイレ前から裸足で歩いていたとのことだったけど?
「1回目のトイレに入る前から奇行が見られていたと話すよう依頼した」のでは。
そうすることで、「トイレに入ってる間に薬をいれられた」というストーリーを打ち消すことが出来ます。
注目すべきは、本人尋問で「自分は裸足で歩く姿を見ていないが、店主によるとそうだったらしい」と言ったことです。これ、飲酒量についてもそうでしたよね。
つまり、「依頼」したことは「自分は見てないがそうだったらしい」という言い方をしているのでは。
Q11.髪の毛で睡眠薬を検出できる技術がある。本当に薬を使われのならなぜそれを受けたはずだ。
https://www.sankei.com/west/news/181229/wst1812290031-n1.html