「権威」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 権威とは

2018-08-11

星の王子様が嫌い

面白い部分が無いわけではない。酒飲みの話とか、夕焼けを何回も観られる星の話はむしろ気に入っている。

ただ作品全体に漂う「コドモは純粋、オトナは何もわかっていない」みたいな雰囲気が嫌いだ。

冒頭のボアの話は、まだいい。両親が相手にしてくれなくて残念だったね。ただ大人になってまで初めて会った人にいきなりヘンテコな絵を見せて返ってきた反応が、気に入らなかったからと言って「こいつは何もわかってない」というような評価を下すのにはもやもやする。他人を品定めするような態度は失礼だとさえ思う。まぁ、ボアの話はいい。最初に読んだとき(確か12歳)も大して引っかからなかったし。

その後も「何もわかってないオトナ」を批判する展開が続くわけだが、大人数字が好きという話は当時から納得できなかった。子供が友人の家の様子を説明するときに、レンガの色や花壇に咲いている花などの定性的描写にオトナは耳を傾けず、建てるのに幾らかかったという数字のみを重視するというのだ。流石にそれは言いすぎだろうと思った。仮に、自分の子供が「今日〇〇くんの家に行ったけど、10億円のおうちだったよ」ということを報告してきたとして、我々オトナはそれだけで何かを理解できるだろうか?10億円、多分とても豪邸なのかもしれない、いや確実に豪華だろう。けれども親子の会話はそこで終わらないだろう。「洋式なのかな、和式なのかな」とか、「そんな家ならプールが付いていたりする?」とか色々問いかけてみるはずだ。確かに10億円という数字からそのお友達の親の収入なんかを想像することもあるかもしれない。ただそれを子供に言うようなことはしない。少なくとも自分は。

当時、国語の授業でそれを読まされた私は、星の王子様の冒頭で繰り広げられるオトナ批判もやもやしたものだが、「もしかしたら自分も年齢を重ねたらこういうオトナになってしまうのかもしれない」という一抹の可能性を危惧し、持論を主張をすることはなかった。しかし、アラサーになった今、確実にそうではないと言える。むしろ10億円だの1000万円だのの数字子供のほうが好きじゃないか?「ひゃくおくまんえん」みたいなこと言ってる子供よくいるじゃん。

挙げ句、決定的だったのが破壊象徴とされているバオバブという植物の扱いだ。そもそも植物生物)に良い悪いもあるか?という話。勿論、農作物を荒らす害虫とか、害獣なんかの概念理解できるし、バオバブが星を壊してしまうのは決定的に害だからという論理理解できなくもないけど。ただ生きているだけの植物に"悪"の概念押し付けてるのが当時から納得できなかった。現実だったらバオバブは星を破壊するようなことはしないわけで、架空世界一方的悪者にされている感じに義憤ぽい感情を抱いたのを覚えている。

さて、昨日から批判されているプラントハンター西畠氏の話であるが、どうやら星の王子様ファン(?)が大層ご立腹な様子。その様子をきっかけに色々調べてみると、バオバブファシズム象徴とされている(真偽はさておき説として)とか、セネガルではとても親しまれているなどの事実を知って更に星の王子様嫌いが加速してしまった。サン=テグジュペリ何も知らねーでバオバブ悪者にしてんじゃねーよ的な。西畠氏が胡散臭いとかそういう話は置いといて、「プラントハンターという立場からすると、悪者にされてるバオバブ名誉回復させたかったのでは」位の想像自分でも出来るんだがな。いや、別に西畠氏が完全に悪人で金儲けのために世界文学作品を汚そうとしたみたいなオチでも良いんですけどね。私はバオバブ立場しか興味が無いので。

読んた当時は言葉にする術を持たなかったけど、大人になって書き表せるようになったので、書いてみた。冒頭でも書いたように、好きなシーンが無いわけではないが、作品全体としては嫌いっす。なんかマック女子高生とか、電車の子供とか、片言の外国人みたいな純粋さの権威象徴(他の星の金髪純粋王子様withキラキラしたイラスト)に自分意見を代弁させる嘘松みたいなものを感じるんだよなー。

P.S. いい機会なので読み返してみたら、学会の小話は感心した。そんなことあるのかなと思ってたけど、女性というだけで侮られるとか名前アジア系だと英語文句つけられる話とか、現代アカデミアでもよく聞く話だったので。

anond:20180811162356

太陽光発電既得権益を持つものが徹底してネガティブキャンペーンをする

買収された学者権威の下でソーラーパワーを否定する

機関銃発明された当初は保守的軍団から不評だったそうだしいつの時代もだ

2018-08-10

勝手に褒め称える賞がもっとあってもいいと思う

ノーベル賞みたいなの

今は権威化してるけど、もっと気軽に

あとお金とかなくてもいいから、もっとパッション

 

このラノかいいよね

私は親のことが苦手だった。

世の中で言ういわゆる毒親とかそういうのではない。むしろ一人っ子の娘とだけあってとても大事に育ててもらった自覚もある。しかし依然として成人を超えても親が苦手だった。親と言っても主に母親である母親としては尊敬しているが、一人の女とみると絶対に仲良くはしたくない人種であることも挙げられる。しか母親としての彼女に対するこの気持はなぜなのかについて最近考えてみたところ私は母について「理解する」ことはできても「共感する」ことはできないからだと思った。逆に言えば母にとって私のことも理解をしてくれても共感はしてくれないだろうという根本気持ちがあるからなのかもしれない。だからこそ母に対してなにか「相談をしよう」であるとか「自分の近況についての話」であるとかをしようとは全く思えない。だから今では母に口出しをされるのが何よりも嫌でなにも話さない子になってしまった。

こうなったわけには一つの理由があると私は思う。それは小学校いじめられていたこであるいじめといってもよくあるトイレの個室の上から水を掛けられたりであるとか、ノート勝手に捨てられたりだとかそういう目立ったことはされたことはない。(一度小学二年のときに体育から戻ったら洋服教室の奥のダンボール箱の中に隠されていたことはあったが)主に目立っていたのは悪口だった。馬鹿らしくも集団グループ大事にし、イレギュラーという異分子を許さな雰囲気が私の学年にはあった。私は幼稚園私立卒業し、そのなかでも私自身地が強いので合わない子と口論になったりもしたが、その子はその子の子は他の子でのびのびと楽しい幼稚園生活をしていた。

小学校に上がって一応国公立受験したものの、自分自身よくわかっておらずテストを真面目に受けなかったものから普通に落ちて、地元の市立に入学した。そしたらどうだろうか女子男子カースト制度、その上野蛮、小学校に上る前はそれなりに漢字勉強に興味のあるいい子であったはずなのに、小学校に入ったとき自分名前をすべて漢字で書いたらある日男子3人に机を囲まれてこう言われたのだ「習ってない漢字を書くのはルール違反だぞ」と。今でも「は?」と思うし、当時も「何いってんだこいつ」と思っていた。けれど現実というのは自分ひとりだけじゃどうしようもなく、そのころの私はいわゆる私立出身の気弱なお嬢さんだったわけなので、そういったことを言われたり、私の学年は男子言葉絶対男子評価女子から評価も決まっていたので当然私は冷遇されてるのに耐えられなくてその権威に屈したのである

その上何よりも嫌で嫌で仕方なかったのは小学1年と2年のとき小学校担任である。もうこの担任が本当に嫌だった。そんな子供っぽいクラスメート女子意見をそのまま鵜呑みにして私のことを変に特別扱いし、一緒にして馬鹿にしてくるような担任だったのである。ついでにいえば1年のときクラス男子教室で殴り合いになったときも止めずに観覧していたような担任である。そんな担任クラスメートのと一緒に過ごす小学校生活になんの楽しみもなく私はひたすら自我を抑圧され、耐えるしかなかった。

結局6年まで耐え抜いたものの、私自身の性格は順応できるように自分でも歪んだ自信もあり、なおかつ口も悪くなった。今では治った方ではあるが当時は本当にそんな野蛮のなかで生きていたので口より手がでるような子供に育ってしまった。自分でも今思って悲しくて仕方がない。

その間私は何度も親に「学校行きたくない」「休みたい」という主旨の主張をしたが、一度たりともその苦しさをわかってもらうことなんぞなく、理解してくれようともしなかった。そんな親であったので小学校の私は直接親に「いじめられているか行きたくない」などとはとても言えなかった。バイト先の主婦さんの子供が小学校に馴染めず今不登校してるという話を聞く度に「羨ましい」という気持ちしか湧いてこない。私もできることな不登校になりたかった。あん場所に今でも一ミリたりともいたくない。

20年以上生きてきた中でも人生どん底は今でもあの小学校時代だった。そんなトラウマである小学校時代なにも救いの手を述べてくれなかった親に対して「理解する」「理解してもらう」ことなどできないと今でも心の奥底で思ってしまっているから、親に心を開くことができないのだと思うし、これからもこの溝を埋めることは決してないのだろう。

2018-08-09

anond:20180808172155

言葉について、「辞書に載っているからこの意味が正しい」というのは完全に間違いです。

意味辞書が定めるのではありません。

辞書は、世間で使われている意味を拾って記録してあるだけです。

 

1億人以上いる日本語話者同士がコミュニケーションを取るにあたって、それぞれが使用する言葉意味をすり合わせていくことは重要ですが、辞書権威のように扱う人が出てくるのはどうかと思います

anond:20180808191302

はっきり言ってあなた思考原理主義に凝り固まりすぎている。

必要なほど高い権威意識のせいで、物事の良さを柔軟に汲み取ることができない状態にある。

作中の言葉でいえば「ノイズに心の傷を広げられている」ような状態だ。

その「傷」を言語化するならば、

"音楽に対する思いが強いあまり、それを扱う他者を不誠実だと唾棄し、批難して憚らない精神内面化している"という所だ。

作中にあなたとまったく同じ「傷」を抱えている少女は今のところ登場していないが、

それと似たような感じでネガティブで頑固な思いに囚われ、

そしてそれが部員とのやり取りの中で「救い」へと昇華されたストーリーはいくつかある。

そこまで熱心に批判をする気概があるのなら、実際にプレイし読み進めてもらえれば、

必ず響くシナリオを見つけられると思うし、それがあなたの救いにもなるはずだ。

プレイからすると、編成についての批判などはすべて的外れで、

作中の状況や器楽部という部活特殊性理解していないから生まれ意見だと感じる一方で、

納得させる簡潔な文章を書くのは非常に難しいとも感じる。

から何度も言うようだが、批判を続けるのならメインストリー可能範囲で読んでからにしてほしい。

5幕の終盤くらいまでは一気に進めるはずだ。

過去に行われたイベントストーリーなども、当時のメインストリーの進度と同期して登場人物の振る舞いが変る等があり、

合わせて読むことで作品理解の助けになる事が多々ある。

批判のためにそれも見たいということなら、個人的に撮りためたものをアップしようと思うので言ってほしい。

YouTubeを漁れば一部アップされているものもあるが、全部はないと思うので補完が必要だと思う。

先ほど納得させるのは難しいと言ったが、一点だけ説明してみようと思う。

器楽部というのは、吹奏楽部オーケストラ部のような形式張った伝統的な部活常識に囚われない、

楽器を使ってパフォーマンスを行う部であり、定演などもあるが、主な活動の場は学内行事と、地域のお祭やイベント幼稚園での音楽劇だとかになる。

部員には世界レベルの実力をもつ設定の子も数人いるが、あえて初心者とも混じって「楽しむ」ことに主眼を置いた部活をやっている。

まりコンクールなどの高みを目指して切磋琢磨する系の作品とはまったく主旨が異なるという事だ。

そういう音楽との付き合い方を一切否定するというのなら、亜里砂が主役の11幕までプレイしてみることをお勧めする。

似たような思考をもって自分の居場所に疑問を感じていた天才トランペッター少女だ。

2018-08-08

万引き家族アジアで大ヒット的に言われても数字出てるのは中国香港韓国

韓国反日感情があるとはい最近は薄れてきてるのでそれほど拒否反応がない中、3週目にして1億円には達していないという状況である中国7億円、香港0.7億円くらい)

中華系と韓国系の国民性の違いなんだろうか

中華系はまだカンヌという権威で騙せるのかもしれない(日本海外に褒められるとホルホルするからさ)

韓国人の映画見る目がシビアな気がするが君の名はを選んだんだやつらだからよくわからん

この世界の片隅にはボロカスに言うような民族にやはり芸術理解できないのか

anond:20180808125153

無粋なマジレスすると、

自分九州男児から豪快で細かいことは気にしない」←がさつであることを許してね

自分九州男児から女性の扱いを知らない」←男尊女卑なのはお国柄だから許してね

自分九州男児から血統がよい」←島津家大友家・龍造寺家の遠縁かもしれないんだぞ。頭が高い。

自分九州男児からリーダーに向いてる」←歴史的日本を支えた土地のものぞ。

とかでしょ。

権威付けのつもりで言ってるんだろうけど、全く逆効果なんだよね。

2018-08-07

anond:20180807191154

日本同調圧力すごいけどアメリカ結構同調圧力すごいよね

まり同調圧力の大きさにせめて夢見たい願望なのか

アクションものの一匹狼実力者主人公で盛り上がるも

主人公バックボーンに「凄腕の元軍人で元上司の軍トップイチ押し」と

権威にお縋り保険かけなければいられないもの悲しさ

2018-08-03

anond:20180803175844

男は億万長者の息子でも無色だったら社会の扱いは微妙だよ

から芸能人の息子とかが親は才能に満ち溢れてるのに自分は何もないとなると薬物に逃げる

男は何か仕事立場がないと尊厳がないか

女はそんなことな

女は仕事権威を勝ち取る道「も」あるだけで

何でもやってくれる男にのっかってふんぞり返る道も王道の一つで全然はずかしくない

医師結婚した看護師はぜんいんが勝ち誇った顔をしてやめるのが実際だ 

医師とだけは結婚したくないなどというのは同僚へのけん制で全部が嘘

>>言い方悪いけど、腰掛の事務職がとかとは違うのよ。女医になって、育児で辞めないといけないなんて悔しいだろうね。

いつぞやの教授先生を思い出した

しょせん公務員でしっぱいしても何の責任も取らない立場なのに命かけてこの研究をやってるんだとか言っててすごく民間意識乖離を感じた

2018-08-02

anond:20180104132743

現代日本語の理解の度合いを判断するのに古典知識は不可欠だからだろ

ただ日常使うことに問題ないだけと深く理解し適切に使えることの違いを計るのに

現代文だけでは多角さ多様さ広さ深さが足りず、その上で権威もあるし教養にも学問の用にもたつ

和様文読めないのに活字古文さえ読めなきゃ戦前までの蓄積はすべてパー

2018-07-29

anond:20180729040948

昭和天皇が一番恐れていたのは自分排除されて日本さらヤバい状況に追い込まれることだったんじゃないかなあ

昭和天皇軍部暗殺されて今上天皇が状況がよくわからない状態即位したら軍部が致命的なまでに増長してポツダム宣言すら受諾しなかったかもしれないし

天皇という権威第三者コントロールした歴史幕府などのような事例なんかを上げる必要も無いくらいあったわけだし

2018-07-28

anond:20180727201252

EM菌科学の振りをしているけど、猫は言葉理解する派は科学の振りしてるの?

ニセ科学かどうかって、科学という権威を利用しているかどうかだよね。

科学の振りをしている別物だからニセ科学

2018-07-23

anond:20180723181110

ところがネトウヨの多数は自民党支持ではあるが、統一教会幸福の科学は嫌っている。というか「自民教」「日本教」以外のカルト宗教はいっさい嫌う。

でも、自分らがそういう日本会議系やらの票田価値が大きい集団からすれば泡沫的存在とはまったく思わず自民党(日本の主流的権力権威)と自分は一体だと思い込んだまま、こと表現規制に関してだけは反対するという自己矛盾ナゾなのだ

まあ、彼らに一貫してるのは別に自民党(権力権威)への忠誠でもなんでもなく自己愛であって、それゆえ自分の好きなエロ漫画規制に反対しつつ同時に、勝手に都合良く自民党(権力権威)は自分の味方と思いたがっているのであろうか

が、この見方は余りにも「自民党(権力権威)支持の表現規制反対者」を安易戯画化しすぎた見方じゃないか自分でも思える

で、彼らの自己矛盾をすんなり納得できる説明を見たいのだが、ここに書いてる諸氏には当の「自民党(権力権威)支持の表現規制反対者」はおらず、外部からの分類分析しかないみたいだな

ネトヨウはなんで表現規制に賛成しないの?

権威とか権力言論弾圧するものだろ。

権威とか権力とか大好きなら全面的に賛成すべきじゃね。

2018-07-20

anond:20180521175716

「好みのメンバーを集めてプレイ環境を整える」っていうゲームの外側の行為を、ゲームルール解決しようとするのが、そもそもの間違い。

ゲームプレイタイルについての論争」もまた、ゲームの外側であって、その解決ゲームルールに求めるのは間違い。

この件はパラノイアだけではなく他のTRPGタイトルにも見られるんだけど、日本人特有の「お上裁定主権白紙委任したい」「自分たち自己判断するという重圧から逃げ出して責任者に丸投げしたい」という欲動が、TRPGにおけるGMという裁定者の存在公式という存在に、悪い意味マッチしちゃって、トラブル解決権威依存してしまった。

(これに関しては、公式デザイナーたちも悪くて、ゲームデザイン上の手抜きや欠点を、GMという現場監督なすりつけている共依存存在する)

ともあれ、つまらないセッションも、トラブルも、参加者の共同責任だ。つまらないセッション存在人間関係上の手抜きから発生している。

2018-07-19

anond:20180709164951

都合よく歪められた偉人権威付け

幸福の科学くらいしかイメージないや

他の新興宗教ではあるの?偉人を取り入れるの

anond:20180718213754

ラスタルには通じなかっただけで、バエルに権威はあったぞ。

2018-07-18

ガンダムで笑ったシーン

伝統について考える

増田トラバーの方々とかぬかしてるけど、長文でマウンティングかましてるのは全部俺だぞ。

それはいいとして、元増田の疑問や問題意識にはあまり響いてないようなので、少し切り口を変える。

今日伝統について考えてみたい。

伝統定義について、手元の国語辞典をひいてみた。

伝統

(1)系統血筋を受け伝える事。また、その系統血筋

(2)前代から受け継がれてきた先人の経験事業など、その社会風習となって、さらにまた後人に強い影響を与えるもの

様々な試論はあるが俺個人の考えでは、いくつかの文化政治的経済的な諸々の要因と分かち難いレベルで結びつき、民族という単位でまとめあげられたもの伝統と呼ばれるものの正体なのだと思っている。

便利だから続けているライフハックの類は習慣と呼ばれるが、こちらには民族的な色彩はない。

伝統はそうではない。伝統は自らの民族を語る上で欠かせない要素であり、我々を我々たらしめるものだ。

そして我々と彼らを分け隔て、区別する為のものでもある...というのがギリシャ時代からの人々の認識だ。

しかし、伝統とは漠然存在するものではない。あくま異文化と接触して、彼我の違いを知り、

その違いこそが我らの唯一無二の価値だと見出すことなしには伝統という名を冠す事ができない。

から、常に伝統危機に晒されている。文化戦争だ。負けたら我が民族権威が失墜する。

そんな政治的経済的文化的な理由で弄ばれてきたのが伝統の正体なんですよというのが輪島さん達の考え。

そこまでは元増田も正確に読み取ってるなと思ってる。

では何が元増田問題意識根底にあるかというと、

伝統は良くも悪くも我々の根幹に関わるものである」というある種の信念ではないかい?

というのも、実際にそういう人達スポイルされた悲しい伝統というもの古今東西あって、

その問題提起が例の本だったと思うんだよな。

バルトークという作曲家がいるのだが、彼は作曲家であると同時に民俗音楽研究家でもあった。

今にも失われそうな子守唄労働歌、踊り、気晴らしの遊びや口説き歌など膨大な歌と音楽舞踊を採譜した。

それらの蒐集とそれぞれの作品分析を通じて、民族音楽とは何ぞやというテーマを深く掘り下げ、

彼らという民族民族たらしめるもの特定し、伝統という名のバトンの受け渡しの大きなうねりに作曲家として、愛国者として身を投じようとした。

バルトーク作品群の中でも編曲作品は明らかにこうした政治的意図を持っている。

しかし、彼の音楽研究は結局の所、労作であるハンガリー民謡を読めば分かる通り、うまくいかなかった。

暗雲立ち込める祖国の中で閉塞感を感じ、積極的に行ってきた民謡蒐集からもやがて興味を失い、

音楽ひきこもりといえるような苦悩を臆面もなく吐くようになってしまう。

追い討ちをかけるように、愛国者バルトークハンガリーウヨからルーマニアサヨから批判される事態に陥る。

ではどうしてバルトーク晩年にはそのような態度になってしまったのだろうか?

それは元増田と同じ事を考えていたからだと思うんだよな。うん。

2018-07-17

日本戦争アメリカに負けた遠因=公武合体の失敗

戦後レジームに至る日本の原因を分析してみた。

 

敗戦

1945年日本アメリカ戦争して負けた。

アメリカ日本へ2発の原子力爆弾を投下して、日本は無条件降伏した。

無条件降伏だったので、日本アメリカ植民地奴隷にされた。

 

鎖国から開国

江戸幕府鎖国政策を行っていたが、欧米はその間にも技術を発達させ、軍事力も増大させていた。

日本欧米列強に対抗すべく、開国へ向けてシフトし始めた。

江戸幕府は当初「公武合体」によって、新しい日本体制作りを目指した。

 

公武合体

公武合体(こうぶがったい)は、幕末1850年から1860年代)の日本において、朝廷(公)の伝統権威と、幕府及び諸藩(武)を結びつけて幕藩体制の再編強化をはかろうとした政策論、政治運動をいう。

公武合体策、公武合体論、公武合体運動、公武一和(こうぶいちわ)とも呼ばれる。対義語尊皇攘夷である

 

明治維新イギリスによる国家転覆

しかし、公武合体は失敗に終わり、薩長テロリストたちがクーデターを起こした。

イギリス支援された薩長同盟 VS フランス支援された江戸幕府

英仏の代理戦争日本国内で展開されて、イギリスフリーメーソン勝利した。

明治維新によって、天皇ワンマン体制日本樹立された。

 

増長

明治維新以降、日本日露戦争勝利する等、外国戦争して勝つことができた。

日本は、朝鮮中国支配下に置くことができた。

調子に乗ってアメリカにも戦争しかけたら(真珠湾奇襲攻撃)、逆にボコボコにやられてしまった。(原爆投下第二次世界大戦敗北)

 

ワンマン体制欠点

日本がWW2で開戦するとき、御前会議が開かれた。

天皇が「勝つ見込みはありますか?」と尋ねたら、軍部は「短期決戦で勝ってみせます」と応えた。それならOK戦争を開始した。

しかし、アメリカは粘って長期戦に持ち込んだ。

軍部は「アメリカから買っていた石油がなくなったので、これ以上戦争継続できない」と判断した。(そりゃ戦争やってる相手石油を売る馬鹿はおらんわなw)

 

松谷誠

松谷誠のように、早期講和検討した者もいたが、軍部に握りつぶされた。

日本が2年程度で戦争を止めていれば、満州を失うだけで済み、日本本土まで取られることはなかった。

結果的に、天皇軍部判断を誤り、早期の損切りができなかった。

松谷 誠(まつたに せい、1903年明治36年1月13日 - 1998年平成10年10月7日[1])は、大日本帝国陸軍軍人陸上自衛官

主戦派が主流の陸軍の中で、1943年3月陸軍参謀本部戦争指導課長となり、早期講和模索

鈴木貫太郎首相秘書官であった1945年4月、「終戦処理案」をまとめ、ソ連の和平仲介による早期講和を主張した。

 

天皇悲劇は、周りにイエスマンしかおらず、適切な判断材料となる反対意見を言う者がいなかったこと。

天皇一人が悪いのではなく、取り巻きの連中が使えなかった。)

 

もしも、松谷誠らが天皇に直接提案する機会があれば、完全敗北を避けることもできただろう。

歴史を振り返ると、ワンマンリーダー判断ミスすることによって、国が滅ぶ例が多々ある。

日本とて、例外ではなかった。

 

ターニングポイント

日本近代史を振り返ると、日本の岐路は、「公武合体」にあった。

もしも日本が、天皇将軍のツートップ体制だったら、どちらか一方が判断ミスをしても、リカバリーできる可能性があった。

しかし、ワンマン体制だと、一人のリーダー判断ミスすることによって、ドミノ式に全体がミスに巻き込まれる。

これが日本第二次世界大戦の完全敗北の原因だった。

 

公武合体成功していたら、日本は今とは違う歴史を歩んでいただろう。

負け惜しみで、明治維新賞賛する向きもあるが、敗戦の結果を見れば、明治維新天皇制は失敗だったことに気付く。

残念だ。

 

anond:20180717162244

2018-07-07

[] 増田文学賞 2018前期 投票の呼びかけ

エントリー増田文学賞2018前期の投票に関する総合案内用のエントリーです。投票は以下にリンクを張った各部門の投票エントリーブコメにて行ってください。また、文学賞全体に関する質問意見は本エントリーに、各部門に関する質問意見部門別投票エントリーはてブ増田で行ってください。

2018年8月4日結果を発表しました。発表が遅れ、すみませんでした。

趣旨

はてな匿名ダイアリー(以下、増田)の匿名性と日記というフォーマットによって生まれた「名乗るほどではない、あるいは名乗ることはできないが誰かに話したい感情体験、発想をウェブ上で共有し、称え合う文化」を守り、増田ますますの発展に寄与する

賞の方針

選考対象

投票選考期間

(注:以上期間はすべて日本標準時とする)

投票について

投票方法

集計および結果発表方法

文学賞運営者は、各部門ごとに投票を集計し、投票されたエントリーのうち投票数上位5件を「ノミネート」、最多票を得たエントリーを「受賞エントリー」として投票所上で発表する。

部門(6部門)

大賞の選出

コメント賞を除く全部門投票を総計し、最も多くの票を得た記事を大賞とする。大賞の発表は別記事にて行う。

その他

質問・回答

この賞に対する質問・回答を記述します(随時更新)。

投票時の増田記法について

id:death6coin 増田記法ブクマに書いてもリンクされないっぽいんだが、別にどうでもいいよね?

集計時はコメント文をプレーンテキストとして扱うので、リンクされなくても大丈夫です。

履歴

2018-07-06

♪ チャラ チャラ チャラ ラ〜

これは一匹狼の増田の話である

インターネットの利用は激減し、意見のやりとりをするはてな匿名ダイアリーもついに弱肉強食時代突入した・・・

その危機的なはてな匿名ダイアリー現場の穴埋めに現れたのがフリーランス…すなわち、一匹狼の増田である

たとえば、この女。

群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、普通自動車および準中型自動車ライセンス秘書検定準1級と叩き上げスキルけが彼女武器だ。

カキコ職人、犬悶来知子。またの名を、アノニ増田

2018-07-03

サッカーロシアW杯 日本代表 感想

サッカーロシアW杯 日本代表 感想

ハリルホジッチ解任

───

元ハリル副官・ボヌベー氏インタビュー

https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201805150004-spnavi/

解任される前、チームがそのような危機的状況にあると、あなた自身認識していたか? 悪い予感を覚えた瞬間はあったのか?

 ああ。そしてそのことについて、ヴァイッドに話した。

───

選手とハリル側双方のインタビューも出てきて不和があったことは間違いないようだ。

有力な選手を揃えながら敗れ去ったアルゼンチン代表がそうであったように、

サッカーにおいて選手監督間の不和は深刻な問題である

解任に値する十分な理由ではあったが、JFA説明重要問題を扱うにしては不明瞭なもので今後の代表運営不安が残る。

・ハリルジャパン

相手ボールを持たせる方針を取りながら最後まで守備が安定しなかった。

噂された秘策の中身もボヌベー氏のインタビューを見る限りこの致命的な弱点を補えるものではなく、やはり一発逆転のうまい話はない。

ハリルジャパン方向性日本代表に欠けているもの必要になる戦い方であり、上手くいけば長年の弱点が改善される可能性もあったので、惜しいと感じるものはあった。

西野ジャパン

最終形のベースは散々指摘されてる通りザック+アギーレジャパンだろう。

遺産をしっかり使って短い期間で上手くまとめたと評価していいと思う。

当時似た編成で試していた時と比べると乾・大迫・原口酒井宏のレベルアップが目覚ましい。そして昌子素晴らしい。

遠藤(ガチャピンの方)が「後継者は?」と聞かれて「岳ちゃん。」と答えていたがその通りになった。柴崎素晴らしい。

ザックジャパンキャンプ地等の関係でコンディション問題があったのではと言われていたが、今回である意味リベンジが見れてザッケローニファンもようやく成仏出来るだろう。

何人かの代表常連だった選手達は今回が最後かも知れない。

未来から見た時もしかしたら今回の日本代表

オシムジャパンあたりから始まった「日本サッカー」探しの

色々寄り道した中での一つの到達点になるのかも知れない。

コロンビアセネガル戦は良い試合だった。

眠気を堪えて見てよかったと思える本当に良い試合だった。

ポーランド戦が西野監督の采配が最も強く出た試合だろう。

条件①中3日気温36度という悪条件で主力を出来るだけ休ませたい。

条件②ベスト16で当たる相手は主力全員休養予想。

まさかシステム変更6枚替えでベスト8狙いを宣言

まずGL突破を願ってたファンにとっては悪夢だった人も多いはず。

試合内容はやはり厳しかった。

サブメンバーのチョイスはどうだったのかという事も問われているが、

まりは短い準備期間という監督解任騒動のツケを支払う事になった。

「負けてる状況でボール回し10分間」は振り返って考えても確かにGL突破可能性を最も高める選択ではあったが、

例えるなら他力より勝る自力を用意できなかった日本代表に下された罰である

同じことを繰り返したくないならGL第3戦で勝ちに行けるサブを用意出来るくらい強くなる事が、真剣勝負と見て面白いサッカーを両立させる唯一の回答だろう。

ベルギー戦ベストメンバーをまずまずのコンディションでピッチに立たせることに成功した事が西野監督ギャンブルに勝った報酬である

おかげでベスト8の夢を見て、負けたけど良い試合だったと言える気分で感想を書くことができる。

難しい心境だったであろうセネガル審判ジャッジも、正直試合中は忘れる程に素晴らしいものだったと試合が終わってからようやく思い出した。

・次の代表

人が代ればサッカーも変わる。

これまでの道を受け継ぐのか新たな道を探すのか、

何が最善か考えながら進むなら弱くなっても見続ける価値はある。

特定選手権威と化して外せなくなる状況だけは見たくない。

感想

全体を振り返って様々なことを本当に楽しませてもらった。

連動した前を向かせない守備を実現して欲しいとか、個々の選手に対する不満とか、

あの選手呼んでとか、すでに感謝以外の欲望も色々あるけどそれ以上に、

組織の在り方、報道の在り方、ファンの在り方、選手以外の色々な問題可視化されたW杯だったと思う。

W杯日本代表しかったと感じた気持ちを少しでも、

見えた問題改善していこうという活力にして、

次のW杯は色んな人がもっと素直に楽しめる環境になってたらいいなと思いました。

残りの決勝トーナメントコロンビアベルギーに肩入れしつつ、

本気で勝ちたいと望む選手たちの競い合いを決勝まで楽しみたい。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん