「冷戦」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 冷戦とは

2021-09-25

anond:20210925200805

まあ日本戦後成長したのも米ソ冷戦あってだから米中冷戦の経過次第では持ち直すかもな。

財政健全化ぶん投げるリーダーが出てくれば少なくとも株価だけは上がるだろうし。

株価の面では河野以外で自民続投ってのが望ましい。

もし高市自民になった場合は何も考えずに買えば儲かるだろう。

2021-09-24

核融合2030年代に実現とか何言ってんの?って人への解説(補足あり)

自民党総裁候補高市早苗さんが2030年代に実現する(最初2020年代)と言って話題になった核融合高市さんのキャラもあってか「そんなもんできるわけねーだろ」的に扱われることもあるが、実は世界核融合ベンチャー企業では「2030年代に核融合実現」を掲げて100億以上投資を受けている企業複数あるので、業界としてはさして驚きはないのである。というわけなので、いくつかの核融合ベンチャーと、官製核融合実験であるiterについて簡単にまとめてみる。

iter (炉型: 保守的トカマク 日・米・露・中・韓・印・EU)

冷戦終結の一つのシンボルとして米露が共同で建設を決めていたiterに、単独実験炉を作るのを予算的に躊躇していた各国が相乗りしたのが現iter体制である

建設地決定の遅れや、上記の各国が機器を持ち寄って組み立てるという、みずほ銀行勘定システムばりにカオス体制のために建設は当初予定から20年近く遅れ、2025年初稼働(テストみたいなもん)、本格稼働は2035年という状況になっている。実はこの遅れが核融合ベンチャーが乱立する現在を作ったと言っても過言ではない部分があって、というのも、核融合ベンチャーにはiter予算が取られて食い詰めた研究者が立ち上げた組織が多いのである

形式保守的ドーナツ型のトカマク。国際協調なのであまり斬新なアイデアは盛り込まれず、磁石昔ながらの低温超伝導導体を使う。

投入エネルギー10倍程度の核融合エネルギーを出すことを目指すが、投入"電力"ではないため、正味マイナス。発電設備も持たない。ここで得た知見を元に発電を行う"原型炉"を設計する、というのが各国政府公式計画(ただし予算は決まってない)である

Tokamak Energy (炉型: 球状トカマク 英国)

iterなどの保守的トカマクが、よくあるドーナツ的な形のプラズマを作るのに対して、球状トカマクは球の真ん中に細い貫通穴を通したような形状をしているのが特徴。球状トカマクは磁場を使ってプラズマを閉じ込める(押し込める)のに有利ではあることがわかっているものの、まだ高温・高密度での実績は弱い。

トカマクエジーは高温超伝導導体で球状トカマクの磁石を作ることを目指している。球状トカマクは保守的トカマクに次いで実績があるので(日本には九州大学にQUESTという中型装置がある)核融合ベンチャーとしては「目新しさ」は弱いものの、逆に堅さがあるともいえるだろう。米国プリンストン大学(NSTXという装置燃えて止まっている)とも連携しているらしく、そういう意味でもチームが強い。

すでに100億以上の資金調達しており、堅実に装置を作って稼働させている。すでに1500万度程度のプラズマを実現している(年内にはこの装置で1億度を目指す)ため、単純な段階としては核融合ベンチャートップランナーと言って良い。(世界最高温度1000億単位かかった日本JT-60Uの5.2億度)

2030年までに電力を電力網に送り出すことを目標としている。

装置が卵っぽくてかわいい

Commonwealth Fusion Systems: CFS(炉型: トカマク 米国 MIT

MITのチームがベースになって設立した核融合ベンチャー。もともとMITはAlcator C-modというトカマクを持っていたが、CFSはこれをベースにしたARCという核融合炉を提案している。現在はその前段階装置であるSPARC建設である

Alcator C-modは小ぶりながら、世界最強の高磁場(最大8T)を作れるトカマクとして、他では真似できない成果を出していてプラズマ業界では存在感があったものの、2016年に完全にシャットダウンした。それと前後して元々力のあったMITの高温超伝導研究者とAlcator c-modプラズマ研究者がタッグを組んで提案したのが、ARCである

2030年代にはSPARC(商用炉でないものの投入電力より大きな出力を出すことを目指している)を稼働させることを目指しているので、ほぼtokamak energyと同じ目標を少し遅めの日程で掲げていると言ってよいだろう。

ARCという名前は、どう見てもアイアンマンアークアクターに引っ掛けているのだけど、残念ながらロバートダウニーJrは再エネ関連に投資しているようでアイアンマンとのシナジーはないようだ。

General Fusion(炉型: MTF カナダ)

MTF(磁化標的核融合方式)と呼ばれる方式核融合炉を目指すカナダベンチャー。この企業CEOの人のカリスマ的なやつで早期にお金を集めたという印象がある。CFSやtokamak energyがトカマクによる磁場閉じ込めでの長い歴史と実績(90年代米国MIT装置ではないが1000 kWを超える核融合出力を実現している)とチームの長い研究歴を背景に、ある種の堅実さをアピールしている一方で、MTFテーブルトップでの成果も出ていない状態からスタートアップを初めている。液体金属をぐるぐる渦巻かせて中心に空間を作り、そこに吹き込んだプラズマを液体金属で爆縮して断熱圧縮で高温にするというシステムである。野心的であるということはゲームチェンジャーになりえるということであるが、一方で論文などの試算はかなり大雑把なものなので(プラズマや液体金属がうねったりせずにすごくきれいに断熱圧縮される計算)、「そんなきれいに押しつぶされてくれるもんかねぇ?」という印象を持っている人は多いだろうと思われる。

装置ピストンがでかいので見栄えがする。

TAE Technologies (炉型: FRC 米国

メジャー核融合ベンチャーの中では多分最古参企業で、おそらく最大の資金投資を受けている企業。FRCという、トカマクなどとは異なる磁場閉じ込め形式を目指す。FRCはプラズマを閉じ込める磁場を、コイルではなくプラズマの動きで作る。5000万度を達成済で、2030年までに発電実証目標としている点はCFSやtokamak energyと同じ。FRCは高温は作れてもプラズマを安定して維持する能力は低いので、5000万度を作ったからかといって他より先に進んでいるかというとそんなことはないが、装置を作りまくって成果を出しているのは確かである。元々は陽子とボロンの核融合反応を使った発電を目指しており、その反応で出る3つのアルファ粒子に由来して"Tri Alpha Energy"という名前だったのだが、今は他の形式と同じ重水素三重水素を使った発電を直近の目標とした(陽子ーボロンも捨ててないらしい)ためTAE名前が変わったらしい。

かいところはよく知らないが、核融合一辺倒ではなく、応用技術特許化などで収益をだしているらしく、そこはすごい。

装置名が「ノーマン(現行)」「コペルニクス」とかっこよいのも特徴。

京都フュージョニアリング(炉型: なし 日本 京都大学)

京都大学小西教授が率いる日本初の核融合ベンチャー小西教授核融合ブランケット(後述)を専門にしている人で、一般向けエネルギー関連書籍を出してたりしている。

ただし、この会社核融合炉全体を設計するのではなく、ブランケット核融合で出た中性子を受け止めて熱に変換するところ)の設計を売る会社である海外などのプラズマ屋さん主導の核融合ベンチャーは、ブランケット設計はあまり注力していないところが多いので、そういうベンチャーに「あんたの炉はこんなブランケットおすすめですよ」と設計を売るのが仕事。まぁベンチャー目的なんて投資額と投資家の意思でどうにでもなるといえばそうなので、お金が予想外に集まれプラズマ屋さんも集めて核融合炉全体の設計製作だってやるのかもしれないが、さしあたり核融合自体を作る予定はなさそうである。ほかもそうだが、日本ベンチャーはこの2年でようやく2つ立ち上がっただけなので、今は正直海外と比べると桁違いに規模が小さいし弱い。ここも表に出ている研究者は一人だけである

Webサイト小西先生ちょっと疲れているように見えるのが気になる。

EX-fusion (炉型: レーザー 日本 光産業創成大)

2019年創業。"日本初のフルスタック核融合ベンチャー"をうたう企業。光産業創成大(浜松ホトニクスという企業が作った大学院大学)の研究者設立したらしいが、新しいため詳細は不明。"フルスタック"という言葉はよくわからないが、京都フュージョニアリングブランケットのみの開発を売っていることと対比して、核融合炉全体を見て実現を目指すという意味だろうと思われる。レーザー核融合米国NIFの2010年代の大コケにより世界的に元気がないので、生き残りをかけているのだろう。日本レーザー核融合といえば大阪大学レーザー研があるが、こことどの程度の連携をするかなども詳細不明である

ちなみに、"EX-Fusion"で検索すると、ドラゴンボール関連ゲームでの同名の設定のほうが上位に表示される。

Helical-Fusion(炉型: ヘリカル? 日本 核融合科学研究所)

Webサイトのみ公開されている未設立企業。まだ設立すらしていないので何もかも謎だが、噂では日本核融合科学研究所のチームが作るようだ。核融合科学研究所は1億度を超えるプラズマの実績のあるヘリカル型(トカマクとは違うよじれたコイルが特徴)の装置保有しているのだが、近々シャットダウンを予定している。その後は新規の大型装置予算が確保できないために小型設備での基礎研究に舵を切るとされているため、内部の核融合発電所を本気で作りたい一派が起業するらしい。日本で"ヘリカル型"といえばここか京都大学なので、名前からしてどっちかであるのは確かだろう。

この記事に続く補足を書いたよ(9/25)

https://anond.hatelabo.jp/20210925153855

2021-09-23

なにがマズいかと言うと地理的日本中国に対する最前線になっているということだ。

米ソの冷戦構造ではヨーロッパにも対立構造があったのに対して

米中の場合にはその西側戦線存在していない。

その結果として海峡をめぐる緊張などが発生するのだが

こういう緊張感の高まり日本国益として好ましくない。

このまま中国米国と対抗できる超大国として長期に渡り君臨する可能性があるのなら

何処かの段階で中国側へと鞍替えをする必要に迫られる。

もっとテンションが高い地域最前線になる利などないし、

また米国はその見返りを与えてくれるとも思えない。

とはいえ中国が頼むべき大将としての器を兼ね備えているかが最もの問題となるのだが。

2021-09-21

anond:20210921171214

民主主義の反対が共産主義じゃないよ。 冷戦じゃねーんだから

民主主義の反対は独裁だ。

 

一切の間違いがない独裁 > 間違いの責任民衆自信がとる民主主義 > しばしば間違える暴君による独裁

 

こう。

 

ちなみに共産主義の反対は自由経済でこれは完全に 自由経済 > 共産主義

2021-09-20

ファザコン

私はファザコンである。好きになる男性には父親に似たところがある。

これで父親がいい人間ならいいのだけれど、そうじゃない。デリカシーがないし自分の自慢ばかりするし何より母をたくさん(言葉で)傷つけて一回も謝ったことがない。仕事はできる人間で、給料はいいか家族経済的に困ったことはないのだが、家での性格あんまりであるアスペルガーか何かを余裕で疑える。冷戦のような喧嘩を2年ぐらいしてて今じゃもう家で誰とも口をきかない。なんか家にいても私に取っては父の存在感がない。それなのに父はアマプラ面白いの見て大声で笑ってる。気持ち悪い。私はあん人間を好きになりたくないのに、なんでかわかんないけど愛情を感じてる。そんな自分も嫌だ。

なのに私(女)はファザコンである趣味も嗜好も父親めっちゃ似てきてる。電子工作とかプログラミングとかが好き。大学ではそういう系のサークルにも入った。ゆるキャン見たら原付大好きになっちゃった。父もツーリングする人である

それだけでも嫌なのに、もっと嫌なことがある。

それはサークルの先輩に電子工作が好きで、星野源が好きで、他にも趣味嗜好が合いそうで、顔もそこそこ好みの先輩がいて気になっているのだが、今見たらその人は高校時代に父と同じ運動部に入っていたのである

なんかもう先輩はファザコンセンサーに引っかかっただけじゃないのか、仲良くなると裏の顔が出るんじゃないかと思って素直に好きになれない。

あーもやもや

2021-09-18

anond:20210918082525

韓国台湾80年代末まで軍事政権戒厳令に近い状態だったのが、冷戦終結解放されたのだから伸びて当然

台湾のTMSCは国策企業の大勝利で、これは台湾が偉かったとしかいいようがない

日本NECソニーも華やかなマーケティング部門の声がでかくなって技術者陰キャ扱いされても誰も文句を言わなかった

モテるのが偉くてみんながモテたいと思ってそれを追求した、それが日本バブル文化

30年後に残っているものはなにもない

2021-09-14

立憲民主党戦後レジーム清算をせよ

戦後レジームとは、ご存知のように2006年に安倍ちゃん総理大臣になった時に提唱した言葉である

当時の私は、戦後レジームとは戦後ずっと政権を担い続けてきた自民党自身問題だと思っていた。

しかし、今になってそれは間違いだと気がついた。

立憲民主共産党といった、左翼的政党にとっての問題だったのである

はっきり言わせてもらうと日本左派政党は、世界でも珍しい自国防衛を軽視する頭おかし集団である

日本左翼政党政権を取れない理由の一つは、左翼政党が「戦後レジーム」に囚われているかである

戦後日本左翼政党自国防衛を軽視するようになったのは、冷戦の激化、二度の安保騒動ベトナム反戦の3つである

戦後日本は、先の大戦トラウマからそれらを支持する人間が多かったのかもしれない。

しか冷戦終結して30年が経過した今現在も、左翼政党自国防衛から背を向ける「戦後レジーム」を続けているのはどうだろう。

立憲民主党が次の総選挙で躍進したいのであれば、戦後レジームから脱却する政策を作るべきだ。

難しい話ではなく、「外交安全保障政策では自民党の新政権方針を支持します」と一言言えばいいだけだ。

2021-09-13

anond:20210913170929

終戦1945年

1975年なら終戦から30年

うちの親なんかは、疎開地の生まれで「兄貴が帰ってこなかった」とかは言ってるけど、基本他人事だったな

戦争を知らない子供たち」って奴だ

どちらかと言うと「経済戦争」の方が問題

世界情勢は冷戦

核兵器が最大火力となり

主要国は情報で繋がり戦争をやるメリットよりデメリットの方が大きくなった時代

そういうのを「反戦」で括るの

なんか違うよなぁ・・・

2021-09-09

ガチャよりも国ガチャの方が深刻ではないか

子供は親を選べないというけど、もっと言うと生まれる国や地域だって選べない。

その意味では、全世界の中において日本で生まれ育ったことは誇ってもいい事ではないか

はてな界隈ではすぐに「日本氏ね」とかいうけど、では日本よりもいい国って一体どこよ。

真っ先に思いついたのが世界最大の経済大国米国と、米国以上のGDPを持つEUの中心であるドイツの2カ国。

米国名実ともにナンバーワンだけど、国内銃社会であり、日本ドイツと比べて国民皆保険も満足に整備されていない。

ナンバーワンの割には、人間社会にとって一番大切な部分が欠落していて頭おかしい国に見える。

ドイツ日本とよく似ていて、ヨーロッパ最高の優等生国家

ヒトラーを称賛するわけではないが、ゲルマン民族世界一優秀で素晴らしい。

欧州一の人口GDPを持ち、治安文化レベル社会福祉、地方分権とどの分野も世界最高レベルではないか

東京一極集中日本と比べて、ドイツ首都ベルリンよりも存在感のある大都市ハンブルクケルンフランクフルトミュンヘンデュッセルドルフなど)がいくつもあるのも羨ましい。

ただしドイツは周辺の国と陸続きで、東欧経由で中央アジア難民が歩いて渡ってこれるのは恐怖だよね。

冷戦終結して30年が経過したが、未だにロシア軍の電撃機甲部隊存在は脅威だ。

やっぱり、日本が一番恵まれているのではないか

2021-09-07

anond:20210907232620

韓国とも手を取り

これ冷戦時代思考でしょ。冷戦時代反共ということで韓国日本は肩入れしていたけれど。

2021-08-26

anond:20210826203039

英雄として扱うよ。革命権の支持者だからね。

冷戦時代資本主義国で社民主義政策がとられたのも、指導者層が革命で吊るされることを恐怖していたからで、

冷戦終結革命危険が遠のいたか指導者層が好き勝手はじめて竹中みたいのを重用しているのだし。

2021-08-23

「ガス殺死体は一体も見つかっていない」ホロコーストの話

阪神淡路大震災オウム真理教をめぐる事件で騒がしかった1995年に起きた、文藝春秋雑誌マルコポーロ』を廃刊にしてしまった事件の、そのホロコースト否定記事の著者である西岡昌紀氏がその記事でも使った文章がこれである

 

「なんと驚くべきことに、ガス殺の遺体は一体も見つかっていないのです」

西岡はそれ以来、繰り返しこのセリフを語った。今回はこれについて考えてみよう。

 

ガス殺遺体は見つかってないこともないのだが…… 

上の西岡が使う常套句は、実は微妙に嘘なのであるが、ほんとでもあるというややこしい話でもある。嘘であるというのは、見つかっていたという報告自体存在するからだ。知られているのは二つあり、一つはマイダネク収容所ソ連犯罪調査委員会による報告書であり、1944年10月頃という早い時期にまとめられた報告書の中に、ガス殺遺体発見事実さらっと書かれている。マイダネクはソ連赤軍の急襲にあって終戦前年の1944年7月にさっさとソ連解放されてしまったので、ガス室やその遺体の処理が間に合わなかった、とされている。もう一つはロシア南西部黒海に面するクラスノダールでもガス殺遺体発見されたと報告されている。こちらの方は1943年初頭にさっさとソ連占領されてしまっているので報告(裁判)の時期も1943年7月と最も早い。ガス殺遺体写真である

 

このように実際には見つかっていたという話を知らないネット否定派は多いようだが(西岡1995年当時には知らなかっただろう)、見つけたのがソ連であるという理由で信じないのが否定である。実は個人的にもマイダネクの報告書ちょっと怪しいと思っているが細かい話になるのでそれはここでは言わない。クラスノダールの方は写真まであり、その写真自体に「一酸化炭素中毒死体」とまではっきりコメントが書いてあって、信頼性はあるように思うのだが、ソ連裁判という理由否定派は認めようとしない。当時ソ連見せしめ的な裁判をやっていたらしく、それが信じない理由とされているようだが私は詳しくは知らない。

 

しかしこれが、否定派が主たる攻撃対象としている絶滅収容所、中でもアウシュヴィッツ収容所の話になってくると、確かに解放後に連合国によって一体も発見されていないのは事実である定説では、それらのガス殺による遺体は全部焼却処分してしまたかである。が、ここでは少し否定派側の視点に立って考えてみよう。

 

ガス殺死体が一体も見つかっていないのに、なぜガスによる虐殺があったと認定されるのか?

かに、そう言われると奇妙な気もしてくる。一般的に言って、死体なき殺人は肝心の殺された死体存在しないため、その立証は困難である。かつて日本で起きた北九州一家連続殺人事件では家族七人が殺されたが、その死体は一体も見つからなかったどころか、犯行現場とされたアパートからも血痕の一つも見つからず物的証拠は何一つ存在しなかった。その為、主犯格共犯者である愛人と逃げて助かった生存者の証言事件を立証する以外になかったのである

 

しかし、アウシュヴィッツは七人どころではなく、約百万人がガス室で殺されたとされている。ニュルンベルク裁判時点では250万人〜400万人という膨大な犠牲者数が述べられた。なのに、ガス殺死体は一体も見つかっていないというのは極めて異常な話ではないのか? ガス室による殺人は全く立証されていないじゃないか、と言いたくもなるのだろう。特に、青酸ガスという毒ガスで殺されたという類例のない事実を立証するには、遺体の検死解剖の一つくらいあっていいはずなのにそれすらないのだから疑惑を持つ人がいても不思議ではない、とは思う。

 

では一体どうやって毒ガスによる大量虐殺を立証したのであろうか?

 

実はその立証の主役となった証言は極めて多数でありまた詳細でもあった

流石にニュルンベルク裁判やその他の裁判で具体的にどのように立証していったのかという全貌は知らない。よほどの研究者でもない限り、膨大な裁判資料精通している人は限られると思う。ニュルンベルク裁判資料ですら素人には手に負えない。

 

しかし、物証の一つである文書資料もそこそこ裁判採用されているようであるナチス親衛隊は徹底的に大量虐殺事実隠蔽しており、例えば直接「毒ガスで殺した」などと文書記述したりしなかった。ガス室についても、残されている図面には「死体安置所」としか書かれていないし、アウシュヴィッツ火葬場に関する使用データも一切残さなかった。収容所解放前にガス室のあったビルケナウのクレマトリウムは全て解体撤去・爆破処分しており、火葬炉の一つも残っていない。それでも、ある文書の中には「ガス室」とついうっかり書いてしまったのであろう記述があったりもしたし、クレマトリウムの残存パーツからシアン成分も検出している。

 

さらに、裁判採用された証言者は何百人にも上り、その多くは非常に具体的にガス室のことを証言しており、詳細な証言もいくつもあった。ガス室での殺害目撃証言も多数存在したし、ともかく大勢の元囚人ガス室に関する証言を行なった。中でも、遺体処理を担当したゾンダーコマンド生存者の証言は極めて詳細であった。最も衝撃的だったのはアウシュヴィッツ収容所司令官を最も長く務めたルドルフ・ヘスニュルンベルク裁判での証言であった。彼は、他の多くの加害者側の人間とは異なり、無罪を主張しなかった。それどころか、自分から進んで積極的にそのおぞましい犯罪の全貌を裁判で語ったのであるさらに彼は、拘置所において自らの意思回想録執筆し、裁判時の証言よりもさらに詳細な内容であった(この自伝日本でも普通に売ってる)。

 

かい話をすれば、例えばナチス親衛隊による大量虐殺隠蔽に関する証言でさえも、囚人証言している。「ガス室での殺害については、「特別処理」という表現記載していました」などの証言も何人もしている。これは事務的部署でも囚人が働いていたかであるさらにそうした証言をしている法廷で裁かれていた加害者側の被告であった親衛隊員たちは、ガス室を全く否定しなかった。それら親衛隊員が裁判反論したのは、自らの意思に基づく非道な行い等についてのみであり、指示・命令で行っていた任務であるガス室に関しては否定しなかったのである

 

結局、後々のナチ犯罪裁判を含めそれら戦犯裁判では誰一人、ガスによる大量虐殺否定しなかった。少数の「知らなかった」と語った証人被告存在しただけである果たして、こうした証言状況で、「ガス殺死体が一体も見つかっていない以上、それらの証言は全て疑わしい」と言えるのであろうか?

 

ガス室大量虐殺を認める証言否定派にとっては全て嘘になる法則

ネットに多い素人否定派程度では、まさかガス室大量虐殺を認めることになる証言が何百件もある(裁判以外も含めれば何千件になるのか見当もつかない)だなんて知らないと思うし、それらの証言の一つもまともに読んだことすらないだろう。例えばその一つを任意に選び出してみよう。

証人アウシュヴィッツ絶滅された子供たち移送に関しては、ゾンダーコマンド特別部隊)で働いていた同僚からいたことを繰り返すことができますの子供たちはガスで殺されました。ビルケナウの最初火葬場で行われたテストガスの犠牲者でした

私は3週間の検疫を経て、クレマトリウム建設班に配属されましたが、そこで初めてグラブナーと出会いました。ある時、私の仲間が50キロセメント袋を運んでいたのですが、その重さに耐えられず、グラブナーは私のカポーに向かってこう言いました。「あの犬にとどめを刺せ」と。カポーシャベルの柄を折って、それと自分の足を使って囚人を激しく殴り、彼は本当に死んでしまいました。これはグラブナーの指示で行われました。

その後、私は火葬からカナダ」という兵舎に移されました。そこでグラブナーと再会しました。グラブナーは政治部部長で、ガス処刑される人たちの書類をモルに渡していました。グラブナーはほとんどすべての輸送列車の到着に立ち会っていました。

ポーランドの戦争犯罪証言記録サイトに見る殺人ガスの証言証拠(2)|蜻蛉|noteより

 

人間証言には、しばしば誤りが存在する。記憶間違いであったり認識間違いであったり誤解であったり、場合によっては意図的な嘘であったりもする。個人的に、こうした証言をたくさん海外サイトから翻訳したので、そこそこ誤った内容を含む証言があるのも知っている。しかしだからと言って「ガス室」に関する証言のその全てが嘘になることなどあり得るのだろうか? 知っている裁判証言だけで数百件に上るのだが。

 

しかもそれらの証言に含まれる「ガス室」に関する内容は、ただ単に「ガス室があった」と言っているだけでなく、上にあげたたった一つの例ですらも具体的な内容を持つ証言の中で示されているのであるしかもそれらは裁判の中での証言であり、被告法廷存在しており、被告には証言者への質問の機会も与えられていたのに、誰一人被告ガス室否定しなかった。

 

でも否定派は、それら証言をどんな難癖をつけてでも否定する。上の例では、「連合国陰謀者によって、ガス室証言をするように脅迫されている可能性がある」等。また、否定派が最も証言に対して使うセリフは「矛盾があるものばかりであるであるルドルフ・ヘスに至っては、ほんの些細な記憶間違いとしか考えられない証言上の矛盾を元に、証言の全て(もちろんガス室大量虐殺に関することだけ、であるが)が連合国によって強制的に嘘を言わされていることにされた。私はそれをいうネット否定派に対して、「ではあなたは数年前の出来事について一つの誤りもなく証言できるのですか?」と質問したがまともに答えが返ってきたことは一度もない。ひどい場合には、単なる翻訳上の間違いを元にして「この証言には矛盾がある」と難癖をつけられていたことさえある。

 

でも、真面目な否定派もいるにはい

少なくとも、マルコポーロ事件西岡昌紀は真面目とは言い難い。その理由は、絶対にただの一つとしてもホロコースト否定説には欠陥があることを認めようとはしないかである。実は、稀にこの「否定説の欠陥」に気付く否定派がいる。中でも否定説の最大の欠陥は、では「一体、数百万人に上るユダヤ人はどこへ消えたのか?」に答えられないことであるユダヤ人ナチドイツの手によって大量移送されたこ自体否定する人はいないので(それすら知らない人は別だが)、殺されていないのなら数百万人の消えたユダヤ人はどこかに生存していなければならない。古くは、ソ連だった。ソ連スターリン収容所収容しただとか、移住させたのだとか、色々言っていたらしい。だが、冷戦が終わってなお、そんなユダヤ人は全く確認することは出来ない。旧ソ連に関するそうした情報も公開されているのだが、どこにも出てこない。

 

ほんの僅かだけど、ネット議論しているとそこに気づいた否定派もいた。確かにその質問には否定派は答えられない、と。欧米では、著名な否定派が、さらに高名な否定派の誰にそのことを聞いても「知らない」と返答されるだけだったので、否定派を辞めてしまった人さえいる。この重大な欠陥を認めるか否かが、ある種の分水嶺になっているとは思われる。

 

2021-08-18

anond:20210818022828

日本リベラルは、米ソ冷戦共産主義陣営の敗北で終わった後の総括をせずに、左翼看板だけかけかえたものだと思っている

増田イデオロギーなしに立憲を支持ていると言っているが、日本リベラルの成り立ちを知らずに言っているのなら単なるアホだし、本質を知って言っているのなら悪人

たぶん後者だと思うが

anond:20210818183218

ブコメでも言われてるけど第二次大戦前後アフガニスタン王国時代はそこそこマシやった。

1953年王族ムハンマド・ダーウードっていうやつが首相になったんやけど

こいつが親ソ連の急進改革派かい過激な奴で、

国内保守勢力(主にムスリム)は弾圧するし、

隣国に高圧的な態度に出て外交関係を引っ掻き回すしで、

1963年首相罷免されたんや。

そのダーウード1973年クーデターを起こして、

そっから共産政権の成立→ソ連武力介入を招いて泥沼に陥ったんで、

ダーウードがいなけりゃわりとマシになってた感はある。

ただそれでも冷戦というあの難しい状況で、

アフガニスタンがどこまで上手くやれたかわからんけどな。

2021-08-16

anond:20210816132503

冷戦の頃はイスラムVS欧米という対立軸はなかったか

ソ連に勝てばいいだけと思ったアメリカイスラム勢力に武器を渡して訓練まで行った。

するとソ連が無くなったあとイスラム勢力はアメリカにその武器を向けてきた。

みたいな笑い話。

イスラムというのは政治宗教が完全に一体化しているので

世俗主義を奉じる欧米とは決定的にノリが合わない。

2021-08-14

anond:20210814112648

ラッキーすぎる。アメリカみたいに軍人闊歩する社会が良いかというと微妙だけど。アメリカ冷戦終結までは日本韓国に優しい国だったし。クリントン以降は日本企業いじめで、半導体韓国にくれてやったけど、もうアメリカ日本企業を買わせたから、日本半導体を作っても何も言わないだろうし、やっと理系復興が起こる。

anond:20210811170816

いかいかはともかく、アメリカ軍リソース比較安価提供していただけたのは、冷戦末期までは日本安全でいいれてラッキーだったよね。

2021-08-11

anond:20210811080210

今の日本が明るいのは、負けたからじゃなくて、冷戦下で最前線の浮沈空母になったからだからなあ。

 

中露との協力路線が当時から皆無だった以上、あの戦争の勝ち負けは大して関係なかったという見方もできるんじゃねえかな。

anond:20210810073656

ケインズ主義時代である1940-1990年ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われるぐらい強かったですよ。新自由主義に転じたから低迷したの。

冷戦期に民間に来なかった人材が、アメリカにおいては冷戦終結でやってきて、僕たちは負けたのじゃないか。なんと言っても、うちら戦争人材資本はとられなかったしね。それに、ケインズも、投資しても費用対効果のない領域に「投資する方法」は書いてないから、間違っているよ。

2021-08-10

anond:20210810073656

またまた増田はアホばかりですね。ケインズの主張とかいうのも道具立てにしか過ぎない。ジャパンアズナンバー1は朝鮮戦争ベトナム戦争冷戦人口ボーナスなどの歴史的要因が複合したものケインズが正しいとかマルクスが正しいとか自由主義が正しいとか、ほんとうにね、もうアホかと。

2021-08-02

anond:20210802155813

民主主義成熟度は無関係だろうが、経済に関しては関係大あり

かつては米ソ、現在は米中が金メダル争いをしてるのはどんなに平和の祭典と取り繕っても冷戦の延長上でしかない

2021-07-28

anond:20210727095457

https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1436

開会式唐突イマジンの答え出た。

冷戦時代の墓から出てきたイマジンは、IOCからリクエスト

日本にはイマジンカウンターとなるコンテンツを用意できなかった。それは最初メッセージ性としては弱いテクノジャンルであるPerfumeを用意する予定だったから。AKBもアレですけど、Perfumeも客層考えるとサブカルの皮被ったアレですよ。キツい。芯がある歌を歌える人選じゃないんですよね。そして歌はドローンイマジン政治的意味をもっていたように、歌はテクノロジーの添え物じゃない。開会式での歌は、自国外交的スタンス意思表示になるんです。国歌だってそうでしょう。サブカルには申し訳ないけど、優等生的でつまらなくても外交的にはMISIAの方がマシ。なおかつ、ここでAKBではなくPerfume出すと中田ヤスタカ秋元康喧嘩しか見えないじゃん。二者とも国際的にウケてるってどういう意味でウケてるんだよ。各国の個人的好みならともかく、公的意味を持った外交舞台なら両方無理だよ。ただ、秋元才加は今のAKBとかと客層が違い、秋元康サイドも国際舞台ぐらいわかって妥協できるってことがわかったんで、AKBと聞いただけで排除に頑張った椎名林檎子供だったし、椎名林檎含めたサブカルサイドの人材多様性公共心もなかったと思う。

そして、IOCに対して日本イマジン以上に、今の紛争差別が絶えない国際社会に合ってるリリックのある歌を用意できなかったのが残念でならない。音楽監督林檎さんに遠慮してるのか、そもそも小山田氏の件もありこんなことになってしまうぐらいには友達のノリで仕事回してただけで考えがないのかわからないけど。それでも本当に日本としてイマジンがよかったら日本人としてイマジン和訳でもして日本語で歌えばよかった。日本語で歌えば外国から借りてきた言葉思想っぽくなくなるから英語歌詞ドローンで出すんだし。イマジンをどうしても入れるなら、それも無理なら妥協して日の丸運んでる救急隊員を多めにして自衛隊コロナ終戦イメージさせるイマジンから君が代って流れ?これで今の時代的には古くて言葉が強いイマジンを多少は打ち消して、今の時代コロナに打ち勝って長寿を願う君が代で行くという印象になるからドローン飛ばすと戦闘機想起になるんですけど今の時代戦争ってそうじゃないでしょ。でも、テクノ界隈、メッセージ性のある歌詞のある楽曲選択制作、めちゃくちゃ弱そう。ダンスの添え物的な音楽作るのは強いけど、MIKIKOさんみたいなダンスに強い人いなくなった時点で音楽監督以下のテクノ界隈チームの強みが相当削がれた感はある。同じアホなら踊らにゃソンソンとならずに、森山未來江戸消防記念会を出したのはよかったと思います

あと開会式台本はあっても、画だけあって、全体の一貫したシナリオがない。

各国や日本で傷ついた人が立ち上って共にスポーツができる目標に向かって手を繋いで歩み、スポーツができる平和を噛み締めるストーリーがない。

ネオ東京日本すごい的なの、どうでもいいですよ。各国のおかげで日本繁栄している謙虚さがなくて。ネオな『東京』だけじゃなくて、世界を包括するテーマ必要だった。

復興五輪ダメなら、もっと広く世界の人への歓迎と世界の傷ついた人に対する慈しみでよかった。日本すごい的な表現自分でするんじゃなくて、ささやかな気配りで各国に言わせないと恥ずかしい。で、とりあえず鳩を飛ばせば平和でしょ、という安易さ。

パクリパクリ騒いでるけど、パクリ予算ない中でのプロジェクトマネジメントの延長でしかなくて、元の案も根底外交オリンピック憲章的な思想がなくて良くないよ。見た目派手なテクノロジーとダンサー入れておけってスタンスMIKIKOから開会式当日までグダグダが続いててダメなんでしょ。

国際問題問題に向き合うスタンスみたいなことからサブカルが逃げた結果がこれなんだよ。

本当にああいう派手だけど中身がないMIKIKO案みたいな案をひっくり返すの、他のプロジェクトでも面倒ですよ。ああいう派手だけど中身のない仕事の後始末って一番したくないものなんですよ。派手さに気を取られてわかってないサブカルみたいな人がうるさいから。だから小林賢太郎は元々の経験不足や知名度業界政治力の割にはよくやった。あれ以上のこと当時の彼にはできなかったと思う。

これは、椎名林檎たちミュージシャン自己表現仕事ではなく、電通的なクライアント絶対主義でもなく、スポンサーの言うことを聞くけどスポンサー文句言いつつも自分作家性は通す映画舞台監督の仕事だった。

2021-07-27

anond:20210727094418

椎名林檎さらにいうと、東京事変の『毒味』の

統制の済んだ集団多様性を謳うなんてパラドックス

現に今を以て左右を敵対視どうなってんだセンターライン

ってグローバル化時代に、どんなけ椎名林檎普段付き合ってる人間やお客さんが、そこそこ金持ったインテリの古いサブカルオッサンなんだって話なんですよね。80,90年代かよ。

社会として統制はしないと、少数民族弱者人種宗教障害配慮して共存できないでしょ。椎名林檎は、どれだけそういうところに想像力がないんだよ。自分表現一つで下手したら紛争が起こって人が死ぬのが国際社会の場なんだよ。

今、左右に分かれるというのは、イデオロギーによる問題センターがどこだって話じゃなくて、グローバル化による先進国労働者層の貧困問題コミュニティから孤立引きこもりや、その反動からIT化によるSNS過激化などが絡んでるわけで、単純に東西冷戦国連という真ん中作ろうぜ時代の話じゃないと思うんですけど。真ん中は形式としてあるんだけど、ネットメッシュベースにした細々した紛争は止まらないっていう時代で。

椎名林檎にとっては、こういう問題ファッションなんですよ。

自分もMETAFIVEとか聞くけど、サブカル界隈は本当に国とか電通責任にする前に、自分たちの国際社会政治人権多様性に対する考えの浅はかさを反省した方がいい。スポーツの方がよっぽど人材多様性があるし、国際政治問題と関わらざるを得ないから考えもあるし、自国第1を高らかに謳わない謙虚さもある。

anond:20210727095457

かい国同士争う東西冷戦時代にはOKだったんですよ、イマジン

でも今は戦争じゃなくてテロとか民族間紛争時代だし、インドパキスタン的な国境紛争があったり、台湾問題や、異文化・違う人種に対する差別とか迫害とか無理矢理の同化政策問題になっている時に、イマジンはない。違いや異文化理解しえなくても認めつつ、生きていこうって感じじゃないと。

以下の文には大賛成。

あとイマジンはいい曲だけど、本当に平和を祈るならちょっと砂糖に包み過ぎかなって。俺たちはケンカしてバンド別れ別れになったけど、誰とも安全ケンカできるような平和な世の中にしようぜ!死んだらケンカもできねぇよ!みんな生きてお互いいい距離感保とうな!みたいなメッセージのが平和の曲になると思うんだよね。

anond:20210727090416

叩くべきはサブカルが何たるかを何も理解せずに勝手に擦り寄ってきたでかい企業や国の重鎮ではないと思います。少なくとも国ではない。

国は海老蔵とか江戸消防記念会を入れてきたり、国の奨学金入れてイスラエル留学させた森山未來を入れてイスラエルに対する外交的メッセージを送ったりして、ベタ外交してた気がするんですよね。

問題はでかい企業の方のクリエイティブ。コンセプトが英語な割には国際感覚ゼロだし、全体仕切り監督能力ゼロ。一部海外ウケしてるサブカル人脈を、どういう文脈でどこにウケてるか考慮せずに使ったこと。

椎名林檎MIKIKOというより、椎名林檎人脈がやばい椎名林檎AKBとかジャニーズとかを開会式に出さないってところだけは仕事したけど、それは恥ずかしい文化海外に出したくないってだけで、じゃあ、椎名林檎とその周辺がオリンピック憲章に照らし合わせるとAKBと同様に恥ずかしい文化じゃなかったんですか?って内省がない。

椎名林檎MIKIKOの代から最初からベッタベタに『日本復興五輪』的なテーマで作っていれば、あと2ヶ月で変更って事態、無かった気がするんですよ。彼女たちって、ボランティア活動に勤しむMISIA比較したら『日本復興五輪』的なベタなことできないじゃないですか

電通絡みで開会式映像ディレクターである児玉裕一椎名林檎旦那さんで、そこにMIKIKOを連れてきたっていう椎名林檎人脈から全ては始まっていて。他のマイナーサブカルコンテンツはともかく、椎名林檎人脈は完全にオリンピックというパブリックな場では切るべきだった。児玉裕一小山田氏を切るのに反対してたぐらいには、オリンピックという外交舞台理解してなくてやばい

サブカル責任押し付けてって言いますが、いいかげんサブカル大人なので、最初から自分の身を弁えずに調子に乗ってホイホイ仕事受けたのが悪いって思いますし、そこで更に、サブカルサイドが、国の外交日本民意ではなく、自己表現海外に見栄を張りたい自分達の身内のキャリアを優先したのはタチが悪いって思います。こんな場所冷戦時代手垢がついたイマジンを墓から掘り起こしているの、何の教養もないでしょう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん