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はてなキーワード: ショパンとは

2017-10-25

長い長い夜

一緒に暮らしている恋人にはたまにとてつもなく寝られない日がやって来る。この夜もそうだった。ひとしきり2人でお喋りを楽しんで私は寝付いたが、彼には難しかったみたいだ。

私の母親みたいに頭を撫でて寝かしつけてみる。効かない。そこでお気に入りダッフィーぬいぐるみを手渡してAppleミュージックで夜のプレイリストをごくごく小さな音量でながす。これが効果テキメン、今晩はショパンノクターンだった。

午前5時の事である

大人男性ぬいぐるみなんてと思うかもしれないけど、とっても落ち着く御守りみたいなものらしいか大目に見て欲しい。

2017-10-13

anond:20171012190403

ショパン前奏曲7番を紹介するブコメが「いい薬」とか「胃薬」としか書かれてないんだけど「太田胃散」て書いたらなにかマズイの? はてブNHKなの?

2017-09-24

なんか糸が切れてしまった感じ

30前にして生まれて初めてまともにピアノを触り、

そこから3年間くらい大人ピアノ教室のレッスンに通いながら無理ない範囲ピアノを続けているんだが、

この前何かの間違いでピアノ歴18年とかの若者が同じレッスンに見学に来た。

まぁ、目の前でいきなりショパンの曲を凄い勢いで演奏するのを見せられてしまい。

これまで頭では気付きつつ気付かないフリをして自分世界に閉じこもって演奏していたんだが、

大人ピアノを弾く、と言うときっとこういうのを期待されるんだろうな、と。

どう頑張ってもああなれる自信は無いので、これから先どうモチベーションを保っていけばいいのかわからなくなってしまった。

2017-08-28

クラシックを聴き始める

死にたいとき、ふとYouTubeバッハG線上のアリアを聴いた。

クラシックなんてロクに聴いたことなかったのに魅了された。

他にドビュッシーやらショパンやらも聴いた。

クラシックには心を癒す効果があるのだろうか?

2017-06-21

低気圧増田見舞われるレ和真美出す間にツア聴いて(回文

ヘリコプターから

縄バシゴにぶら下がりながら

あばよとっつあん!って一度はやってみたい今日この頃

絶対高所恐怖症で案外ルパンばりのあのあばよ感は出せないかもと、

低気圧に見舞われ、

さら梅雨前線北上に伴い、

なんか湿度も高めで気分はいまいちだけど

のしっとり感はいいのでまあよしとしましょう。

ずっと触っていたい肌って、

やかまCY!

と言いながらあだち去りしていく。

おはようございます

そんな今日の朝よ。

低気圧だと酸素が薄くなってションテンがさがるんだって

低気圧でなんか紀文が乗らないのは

それが原因らしいの。

今朝なんかもう雨音はショパンの調べって言うレヴェルじゃないぐらいな

ざあざあ振ってくる雨で目が覚めちゃったわ。

うーん睡眠時間6時間キープしたいけど、

仕方ないわね。

なんかさ、

最近すっごく思うのが、

食の栄養とかよりも

睡眠大事さが大事だわってこと!

夜飲み食いしてる場合じゃないの

その分もはらたいらさんに全部!って

のこりの3000点をすべて賭けて勝ったとしても6000点にしかいかなく、

カンガルー募金にも一切募金出来ないけど

それすらも睡眠時間にしてしまいたいくらいよ。

真矢ミキばりに

睡眠大事!って言いたいわ。


朝ご飯

結構私同じものがずっと繰り返しでも全然平気なの。

ポテサラサンドハムタマゴよ。

性懲りもなくね。

デトックスウォーター

久しぶり野菜系もいいかしら?と思いつつも、

手軽なピンクグレープフルーツしました。

柑橘系は色々なもの混ぜても、

危険なことにはならないか

美味しいわよ。

試してみてね。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2017-06-05

朝は雨音の音増田酢魔と小野十まあ派酒(回文

今朝はショパンばりの雨音とともに寒くなかった?

なんか、この時期はそのくらいがちょうどいいからって、

窓開けて寝てるんだけど、

今朝は雨の音とともに寒さで目が覚めたわ。

窓を閉めに行けばいいのに、

眠気が勝る、

まだ毛布にくるまっていれば寒さに勝てる!

って思ってた時代が私にもあったわ。

結局なんか寒くてぐっすり眠れない感じ。

よくさ、

ギターリストが、

ギュイーンって弾くとき切ない顔するじゃない、

あれって、

指がただたんにギュイーンってするとき痛いんだって

って野村よっちゃんが言ってたわ。

そんな他愛のない週明けね。

うふふ。


今日朝ご飯

ハムタマサンドポテサラサンド

パンがやっぱりふわふわに美味しさが強まっていて、

実際に違いが分かるレヴェルよ。

なかなかやるわね。

デトックスウォーター

水出し緑茶グリーンだよ。

でお馴染みのやつ。

最近果物も買うのも億劫になってきたけど、

夏の果物が出てきてるから

またスイカとかチャレンジしたいわね。

なぜかスイカは買っちゃうのよねー。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2017-02-23

朝雨音で起きる増田須丸喜夫で十まあさあ(回文

まだまだ、

朝はちょっと暗くて、

それに相まって、雨の音で目覚める朝は、

なんか、どーんよりしてションテンがイマイチ上がらないわよね。

まるで雨音はショパンの調べ。

誰か雨を止めてって感じだわ。

特にもう朝から出かける用事があるとき

さらにションテンがイマイチ上がらないわよねー。

そういう時ってどうしたらいいのかしらね

とりあえず、

家の電気を光量マックスにして

目覚めているつもり!

朝はやっぱり明るくしなくちゃ目覚めないわ。

強い光は体内時計リセットにもなるんだって

そう思ったら、

リセットボタンを押しながら電源をお切り下さいって文化は廃ってしまったわよね。

あとから

家の電気買うときに思ったんだけど、

色も変えられるのがよかったなぁとか

あと、タイマー付きのとかね。

きっと優しい目覚めを約束してくれるはずだわ。

まあ、雨でも頑張りましょう。

春は近いわっ!


今日朝ご飯

ションテンを上げると言えば!

そう、朝のタマ料理よっ!!!

香ばしくかおる玉子の焼けるにおいはたまらないわ~。

今日は珍しく朝食つくって

スクランブルエッグアンドトーストよ。

デトックスウォーター

夏だと結構消費量が多い梅干しなんだけど、

冬の時期はこの梅ホッツウォーラーで消費するわ。

ホッツな感じが身体に染みる。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2016-08-25

ご近所さんもう爆音ショパン革命弾くのやめて

発表のために練習してるなら期間ちょっと長くないですか

趣味ならヘッドホン付けろよブチブチ切れて弾き直してるのを周りに聞かせて自慰すんのやめて

1回分を前よりも短くしても、半年以上同じ曲を爆音で聞かされると殺意湧いてくるからやめて

2016-07-20

鳥越さんの身にいったい何が…

猫組長 @nekokumicho 7月19日18:53

朗報鳥越俊太郎は終了します。

猫組長 @nekokumicho 7月19日18:56

民進党が頭抱えてるw

猫組長 @nekokumicho 7月19日19:00

立候補取り止めかな。

猫組長 @nekokumicho 7月19日19:19

民進党議員電話出ないw

猫組長 @nekokumicho 7月19日19:35

あと2日で終了ですから大丈夫です。

猫組長 @nekokumicho 7月19日19:55

鳥越俊太郎さんに乾杯

猫組長 @nekokumicho 7月19日20:42

鳥越俊太郎エンディングノート 葬送曲はショパンでよろしく (アーススターブックス)

2016-07-14

1-3 鳥越俊太郎

1940年3月   福岡県吉井町(現うきは市)生まれ

  58年3月   久留米大附設高校

  65年3月   京都大学文学部国史学専攻)卒

     4月   毎日新聞社入社

          新潟支局大阪社会部東京社会部サンデー毎日編集部

  82年〜83年 アメリカペンシルバニア州クエーカー タウンフリープレス紙に職場留学 

           帰国後、外信部(テヘラン特派員)を経て

  88年4月   サンデー毎日編集長

  89年8月   毎日新聞社退社

  89年10月〜 テレビ朝日系列ザ・スクープキャスター

  95年10月〜 「サンデージャングル」  

2002年10月〜テレビ朝日系列ザ・スクープスペシャルキャスター

2002年10月〜2011年3月  「スーパーモーニング」(テレビ朝日系)月~木曜日コメンテーター            

2002年10月〜2005年3月  TBSラジオCUBE

2003年4月〜2005年3月  関西大学社会学部教授マスコミ専攻)

2005年4月〜2007年3月 関西大学客員教授   

2004年4月〜2005年3月 「僕らの音楽」(フジテレビ系列)   

2005年4月〜 TBS ラジオ大沢悠里のゆうゆうワイド」(月曜日スーパートーク)

2008年4月~ BS朝日鳥越俊太郎 医療現場!」 

【賞罰】

2001年4月  「日本記者クラブ賞」(桶川女子大生ストーカー殺人事件報道に対し)

2004年5月 ギャラクシー賞報道活動部門大賞

         (ザ・スクープスペシャル警察裏金追及第一弾、第二弾』に対して。     

著書   『あめりか記者修業』(中公文庫

     『異見ー鳥越 俊太郎ジャーナリズム日誌』(現代人文社)

     『うちのお父さんは優しい 検証金属バット殺人事件』(共著明窓出版

     『「あのくさ、こればい」』(プラネット出版

     『桶川女子大生ストーカー殺人事件』(メディアファクトリー

     『そのニュース ちょっと待った!』(PHP研究所

     『ニュース職人 「真実」をどう伝えるか』 (PHP研究所

     『報道欠陥商品と疑え』(ウエイツ)

     『歳には勝てる』(マガジンハウス

     『人間力の磨き方』(講談社新書

     『本当は知らなかった日本のこと』(ミシマ社

     『〜現代ニュス用語から読み解く〜2時間でわかる

      問題ニッポン』(主婦と生活社

     『 鳥越俊太郎エンディングノート 葬送曲はショパンでよろしく』

     『 がん患者』(講談社)

趣味   ニュース、車の運転、映画最近DVD)、歌うこと、

2015-12-18

わずそこに行ったと口に出してしまいたくなる空港名前


ワルシャワショパン空港

ムハンマド5世国際空港

イブン・バットゥータ国際空港

チンギスハーン国際空港

クィーンアリア国際空港

モショエショエ1世国際空港

プルコヴォ空港

ベルガモオーリオ・アル・セーリオ国際空港 別名イル・カラヴァッジオ国際空港

ベルリン シェーネフェルト空港

ベルリンテンペルホーフ空港

ハンブルクフィンケンヴェルダー空港

デュッセルドルフメンヒェングラートバッハ空港

チュニスカルタゴ国際空港

アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港

ラス・アメリカ国際空港

ウィンドフック・ホセア・クタ国際空港

アウグスト・セサルサンディー国際空港

ベナジル・ブット国際空港

ポートビラ・バウアフィールド空港

プレジデンテ・ニコラウ・ロバト国際空港

プレジデント・ジュセリノ・クビシェッキ国際空港

タンソンニャット国際空港

ホルヘ・チャベス国際空港

インカ・マンコ・カパック国際空港

モスクワ ドモジェドヴォ空港

ライプツィヒ・アルテンブルク空港

リヨンサン=テグジュペリ国際空港

クアトロ・デ・フェベレイ空港

VCバード国際空港

ベン・グリオ国際空港

ナポリ・カポディキー国際空港

エマーム・ホメイニー国際空港

インディラ・ガンディー国際空港

スカルノハッタ国際空港

ングラライ国際空港

マリスカルスクレ国際空港

オタワマクドナルドカルティエ国際空港

ケベック・ジャン・ルサージ国際空港

モントリオールピエールエリオットトルド国際空港

ネルソン・マンデラ国際空港

ヤウンデ・ンシマレン国際空港

オスヴァルドヴィエイラ国際空港

ホセ・マルティ国際空港

テッサロニキマケドニア国際空港

エレフテリオス・ヴェニゼロ国際空港

フアンサンタマリーア国際空港

ストックホルム・アーランダ空港

ドルフォ・スアレスマドリードバラハ空港

バルセロナエル・プラット空港

マラガコスタ・デル・ソル空港

ヨハン・アドルフ・ペンヘル国際空港

レオポール・セダール・サンゴール国際空港

ベオグラードニコラ・テスラ空港

ロバート・L・ブラッドショー国際空港

アデン・アッデ国際空港

ジュリウス・ニエレレ国際空港

イグアスの滝国際空港

広州白雲国際空港

武漢天河国際空港

(アメリカは多いので割愛)

2015-05-16

純文学だって当時はラノベ扱いだったに決まってるだろ!!!

これを書いた増田だが、ただ殴り書いただけなのにちょっと反響があってしまって責任を感じている。

http://anond.hatelabo.jp/20150513013343

から今回はちゃんと俺の言いたいことが伝わるようにまとめてみたよ!

あ、タイトルは注目を集めるためにつけただけで、本気でそう思っているわけではなので悪しからず。

本気ではないが、半ばそう思っているけれど。

俺はナルシストだ。

そして品がない。

育ちも悪いしコミュ障だし、人の気持ちわからんデリカシーも無い。

そんな俺は映画で言えば『アルマゲドン』が大好きだ。

見る度に、チックが別れた女房と息子に会いに行くシーンと、インデペンデンス号が墜落するシーンと、ハリー自爆間際の走馬灯とで3回泣く。

俺の読書体験を要約すると、『スレイヤーズ』にハマって呪文詠唱覚えたり『星の王子さま』に感動したり『それから』を読んで代助のガキっぽさに読んでるこっちが真っ赤になったり『キノの旅』を読んで1巻目のプロローグエピローグ暗記したり『猫の地球儀』に号泣したり『世界の中心で愛を叫ぶ』に号泣した後で本屋平積みされてる『ジョン・レノンにだまさされるな』をワクワクしながら手にとって20ページほど読んでそっと棚に戻したり『いちご同盟』に号泣したり『バトルロワイヤル』に号泣したり『殺×愛-きるらぶ-』に号泣したり『天使の卵』に号泣したり『アルジャーノンに花束を』に号泣したり『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んでわけもわから激怒したり『ゼロの使い魔』読んでルイズに恋に落ちたり『フルメタル・パニック!』に号泣したり『とらドラ!』に号泣したり『永遠の0』に号泣したり『生贄のジレンマ』に号泣したり、まあだいたい号泣している。

こうして振り返ってみると読んでる本に脈絡ないなと思う。

ふらっと本屋で20ページぐらい立ち読みして、面白いなと思った本を買って読むからだろう。

あとは気分で話題になってるのを読んだりする。

テレビで『風立ちぬ』やったらしいから原作読んでみようか、とか。

ラノベSFミステリも気ままに読む。

夏目漱石とか太宰治とか川端康成とか谷崎潤一郎とか、国語教科書に載ってるような文豪作品も気が向いたら読んでみたりする。

まあ、ぶっちゃけこの辺は純文学の中でも娯楽小説に近いよね。

ゲーテとかシェイクスピアとかカフカとかも、読んでみたことはある。

その中で、この人の書いたものは全部読まなきゃダメだ!って思わせてくれたのは秋山瑞人だけなんだよな。

イリヤの空、UFOの夏』を読むと、

「ぼくは笑わない」

浅羽は、ねじり上げられた襟元の隙間からそう告げた。

榎本の瞳の中に、どこか臆病な光が滲む。

「なぜそう言い切れる」

その説明は難しかった。浅羽は言葉を探して、

「ぼくは、あなたのことが嫌いじゃないから

何度読んでもここで泣く。

これこそが文学だと思う。

さて、自己紹介もすんだところで俺の陳腐なブンガクロンの話でもしようか。

俺がむかっ腹が立って仕方がないのは「読書教養を蓄えるための苦行と考えている人間」これに尽きる。

読書面白いからするのであって、苦しむためにするわけじゃない。

ギャグ萌え死語)で脳みそ空っぽにできるラノベに限らず。

ミステリが好きな奴は犯人探しにうんうん頭を悩ませるのが好きなんだろ?

重厚哲学書みたいなのが好きな奴は、難しい話を読むのが好きだから読んでるんだろ?

読書が好きな奴にとっちゃ、当たり前だよな。

まさかスタバMac広げるノリで、ファッション感覚で分かりもしない純文学読んでる奴なんていないよな?

世の中には少しはそんな奴いるんだろうけど、こんな所でまで文学にあーだこーだ言う物好きの中には居ないだろう。

からこの文章を読んでる人は、俺の嫌いな人間じゃないはずなんだ。

で、なんで読書が苦行と結びつくかと言うと、いわゆる「タメになる名作」って奴が歴史洗礼を受けて生き残った、古い小説になることが多いからだ。

古い小説には、現代に生きてる人間にとって見慣れない表現が多く使われている。

当時の人にとって「ぐいぐい読ませる美しい名文」の集まりが、読書経験の少ない人には、まるでお経かなんかみたいに見えてしまっているわけだ。

から教養の無い人間にとっての、教養のための読書」は苦行になる。

そして、少し本を読んでるってくらいの俺にとっても、やっぱり明治文豪の書いた文章は、血の通ったものには見えないんだ。

俺の思考、心、俺自身構成する言葉の一部とは思えないんだよね。

から俺はライトノベルを読まないといけない。

なぜならライトノベルは、俺の心を作っている言葉、そのもので書かれた物語からだ。

ダイレクト心臓を揺さぶってくるからだ。

俺の体の中にある思考や心を、本という形で取り出した物だからだ。

文学かじってるような奴らは、『不朽の名作』なんて小っ恥ずかしい妄想を本気で信じてやがる。

断言してやるが、そんなもんはこの世に1作品足りとも存在していない。

全て名作は朽ちていくんだよ。

それは、作品に込められたメッセージが古くなるのではなくて、俺達が読めなくなるんだよ。

自分はこの作品を完全に鑑賞できている、なんて思い上がりだ。

言葉文化も変わる。

作品が発表された当時の空気は、どうやったって感じられない。

俺達には手が届かない。

からどんな名作だって、その名作の本当の味を味わうことはできないんだ。

ショパンがその手で響かせていたピアノ音色を、俺達が耳にすることはできないように。

失われてもはや取り戻せない。

情動ロゼッタストーンなんてないからな。

だけど、俺達はその片鱗だけでも、味わうことができる。

きっと完全ではないが、味わえる。

だって、人の心には百年でも千年でも、最も深い所に変化はないからだ。

そう信じるに足る何かがある。

眩いだろう。

なんか胸がときめくだろう。

ナルシスティックな気分になるだろう。

何十年かしたら、今読まれているラノベは苦労なしに読めない物語になっていくのだろう。

教養のための本になっていくのだろう。

それでいいんだよ。

そしたらまた別の何かが読まれるさ。

そうして俺達は滅びていく。

俺達の感動は、俺達の号泣は、俺達のナルシスティック情動は、受験生一喜一憂させる国語試験の点数に押しつぶされて消える。

俺達が滅びた後で、意識高い系インテリ気取りが20世紀末から21世紀初頭にかけての文学として、読み解くのに苦労するものとして、ラノベを語るのだろう。

それがちっとむかつくってだけだ。

2015-05-02

ロッキングオンに犯された場合音楽趣味がどうなるか

http://anond.hatelabo.jp/20150502164612

幼稚園

音楽きかず


小学校高学年

初めて買った、、レンタルしたのはGLAYSMAPかそこら

GLAYモー娘。椎名林檎宇多田ヒカル、など聴く


ミスチルにハマる。



中学校高校

父親にLed Zeppelinカンアルバムもらう。聴く。ハマる。

父親に雑誌ロッキングオン日本のじゃなくて洋楽の)を教えてもらう。

ロッキングオンに載っている音楽ツタヤでドカドカ借りる。


Nirvana直撃。ハマる。

Radiohead直撃。ハマる。OK Computer、KidA、アムジーニアック辺りは良さが分から放置。二年後くらいにハマる。

ロックンロールリバイバル特集で、strokes,White Stripes,リバティーンズとかやってた気がする。


メタリカ、ガンズ、レッチリクラプトンレイジアゲインストマシーン、ビョークBECKNINシガーロスMuse今でも聴く


グリーンでイ、リンキンパーク、ハマるがすぐ飽きた。もうあまり聴いていない。

エミネムボンジョビジェフBECKディランWho、ボブマーリ、全然ピンとこず。今でもあまり聴いていない。


エアロスミス、ハマる。Rocks,

コールドプレイ、ハマる。2nd聴きまくり、今でも2ndが一番すき。

オアシス、ハマる。1st,2nd以外評判よくなかったが、実際聴いてみても微妙だった。1st,2ndは凄い。


ネット名盤ランキングみたいのがあったら、そっからアルバム借りて聴いていくスタイルに。


ミスチル熱はまだあったので、全アルバムを買うが、気がついたら全然聴かなくなる。


なんかかっこつけたくなり、クラシック100というベスト盤を借りる。

ピアノ好きだなーと思い、ショパン集める。ついでに有名なんでモーツァルト集める。



大学

なんかかっこつけたくなり、ジャズを聴き始める。ジャズ雑誌やらジャズ本やらで知識を集めて、ジャズ名盤20枚くらいツタヤで借りる。ハマる。

アニメを見る奴を見下していたが、アニメEva破でハマる。アニソン少しずつ聴き始める。アニメサントラゲームサントラとかも。


大学中学高校ときハイスタ流行ったよなーとか、の話題についていけず。一応そこらへん後から聴いたけど、悪くないけど、ハマらず。時代かなあ。

ゴイステとか全然駄目だった。

ホルモンとかエルレガーデン、ワンオクなんかは好きかも。でも、好き止まり。ハマらず。


あーアニメMADでよく使われてたPerfumeとかハマった。capsuleも。カプセルのほうが好きかも。メロディーしっかりしてて。


ゆらゆら帝国とかナンバガとか国内バンドの有名なのは、今度借りてみようかなあと思ってるが。。

音楽より優先順位アニメやらサッカーやらになったため、手つかず。

ああ、サッカープレイ動画って洋楽かかってるから、そっから発掘したりも。


あーあと、今の売れ線?リアーナとかアデルとかニーヨとかそういうの?は正直こない。カーペンターズみたいなもんかね。Youtube再生数凄いよね。

やっぱギターが好き。ベースが好き。バンドサウンドが好き。


プログレはフロイドクリムゾンイエスと良さが分からなかったが、ジョジョアニメで使われていて、ちゃんと聞き出したらイエスにハマる。これは割と最近か。

あとは、好きだけどそこまで聞き込まなかった。プログレじゃ一番イエスキャッチーで聴きやすい。


好きなバンドを挙げよと言われたら、

Led Zeppelin,Nirvana,Radioheadかなあ。ベスト3。全アルバムがっちり好き。Radioheadの直近の一枚は苦手だが。


洋楽どうこうより、ハードロックが好きなのかも。Led Zeppelinに耳をかえられた。T.Rexとかブラックバスと凄い好き。クリームとか。

そういう好きな音楽はこれ!!っていう軸があるからか、中学ときに聴いた音楽が一番で、それ以降はそれを超えるものには会えないよ、とかいうのとは無縁。

音楽に関しては。ゲームなんかは青春時代のやつが一番で、今のゲーム面白さを感じなくなった。


最近だとDeep Purpleベスト盤ライブしか持ってなくて、なんてつまらない単調なロックなんだと見下していたが、普通アルバム聴いたら凄いよかった。


あと、イギリスロックの方が好き。アメリカのは苦手なことがわかった。ボンジョビとかスプリングスティーンとか。ああいうの。


ここ最近バンドで好きなのはVintage Trouble,Alabama shakes。たしか、、はてなのどっかのブログで見てハマった。


iTunesには全部で17000曲。評価1-5で5評価は5000曲。その5000をメインに聴く


こんな感じですかね。

少しおっさんになりかけな年齢なので、記憶あやふやなんで時系列ぐちゃぐちゃかも。


ああ、質問ちゃんと見ないで答えてたわ。

ソウルミュージックならオーティス、マービンゲイ、アレサフランリン

レゲエならボブマーリ、あんま合わなかったけど。

R&Bだとシナトラジェームズブラウンレイチャールズ

メタルだとシステムスリップノットマリリンマンソン

IDMだとエイフェニックスツインボーズオブカナダ

ヒップホップパブリックエネミー、ビースティー、

エレクトロにか、プロディジープライマル、マシッブアタッククラフトワークジャスティスベースメントジャックポーティスヘッド、ディスクロージャ、アニコレ、オウテカ

アンビエントだと、ブライアンイーノオーブピーターガブリエル

なんつーか、有名どころばっかロッキングオンで紹介されるし、アルバムランキング100とかから聴いていくから、有名どころばっかだね。いいのかわるいのか。

2015-02-14

( ・3・) クラシック好きの上司ジャズを聴きたいと言いだして

はじめに

わたしの職場に、自他ともに認めるクラシックマニアがいる。近・現代の作曲家は一通り聴いているというが、中でもお気に入りスクリャービンで、携帯の着信音とアラームには「神秘和音」が設定してあるくらいだ。

その彼が、最近、急にジャズに興味を持つようになった。なんでも娘さんが部活でサックスを始めたのがきっかけらしい。彼の机には娘さんの小さいころの写真が立てかけてあるが、父親と血がつながっているとは思えないかわいらしさだ。パパだってジャズくらい分かるんだぞ、ということにしたいのかもしれない。

彼はわたしジャズ・ギターを弾くことを知っている。音楽に関して(だけ)は寛容なので、各種イヴェントの際には有給を消化しても嫌な顔ひとつしない。

ある昼休みの会話

ちょっと私用なんだが」と彼は言った。「こんどの休みは空いてるか? お前の好きなジャズのCDを10枚くらい持ってきてくれ。うちのオーディオで聴こう」

「CDならお貸ししますよ」とわたしは答えた。特に予定はないが、できれば休日はゆっくり寝ていたい。

「まあそう言うなよ」と彼はつづけた。「プレゼンの訓練だと思えばいい。ジャズの聴きどころを存分に語ってくれ。昼はうなぎを食わせてやるぞ。それとも――」

「それとも?」

「もう有給は当分いらないということか?」

事の次第

こうして、わたしは休日をつぶして彼の家を訪ねることになった。どのCDを持っていくかはなかなか決められなかったが、一日でジャズの百年の歴史を追いかけるのは無理だと割り切って、わたし自身がジャズを聴き始めた高校生のころ――もう15年も前の話だ――に感銘を受けたものを選ぶことにした。マイルス・デイヴィスカインド・オブ・ブルー』、ビル・エヴァンスワルツフォー・デビー』、ジョン・コルトレーンジャイアントステップス』はもうコレクション済みだということだったので、それら以外で。

駅に到着

手土産の菓子と20枚ほどのCDを抱えて最寄駅に着くと――結局10枚には絞り込めなかった――彼の車が目に留まった。

「きょうは夕方まで家に誰もいないからな。気兼ねしなくていい」

「そうでしたか」

「いるのは猫だけだ」

「猫? 以前お邪魔したときには見かけませんでしたが」

「公園で拾ってきたんだ」

「娘さんが?」

「いや俺が。子供のころに飼っていた猫とよく似ていたものだから」

ノラ猫を拾う人間と、ショスタコーヴィチ交響曲全集を部下に聴かせて感想を求める人間が、ひとりの男の中に同居している。この世界は分からないことだらけだ。

家に到着

ちーちゃんお客様にご挨拶だ」と彼は居間の扉を開けながら言った。ちーちゃんと呼ばれた白い猫は、こちらを一瞬だけ見るとソファのかげに隠れてしまった。そそくさと。

「ご機嫌ななめだな。まあいい。そっちに掛けてくれ。座ったままでディスクを交換できるから。いまコーヒーを淹れてくる」

ようやく本題へ

――これ以降は対話形式で進めていきます。

( ・3・) さっそく始めよう。

1. マイルス・デイヴィストランペットバンドリーダー

Miles Davis (1926-91)

――マイルスについてはご存じだと思いますが、次々に作風を変化させながらジャズを牽引していった、アメリカ文化的ヒーローです。デューク・エリントンマイルスについて「ジャズピカソだ」と述べました。

( ・3・) 『カインド・オブ・ブルー』の人だな。

――はい。その作品の後に注目したいんですが、60年代の半ばに、ウェイン・ショーターというサックス奏者がマイルスバンドに加わります。この時期の録音はひときわ優れた内容で、ジャズリスナープレイヤーからはヒマラヤ山脈のように見なされています。

Prince of Darkness (1967) http://youtu.be/-wckZlb-KYY

( ・3・) ヒマラヤ山脈か。空気が薄いというか、調性の感覚が希薄だな。テーマの部分だけでも不思議なところに臨時記号フラットがついている。

――主音を軸にして、ひとつフレーズごとに旋法を変えています。コードが「進行」するというよりは、コードが「変化」するといったほうが近いかもしれません。

( ・3・) ピアノコードを弾かないから、なおさら調性が見えにくいのかもしれないな。

――はい。余計な音をそぎ落とした、ストイックな演奏です。

( ・3・) 体脂肪率ゼロ。

――マイルスバンドには一流のプレイヤーでなければ居られませんから、各々が緊張の張りつめた演奏をしています。

Nefertiti (1967) http://youtu.be/JtQLolwNByw

――これはとても有名な曲。ウェイン・ショーターの作曲です。

( ・3・) テーマで12音をぜんぶ使ってるな。

――覚めそうで覚めない夢のような旋律です。このテーマがずっと反復される。

( ・3・) それってラヴェルボレロじゃないのか?

――ボレロではスネアドラムが単一のリズムを繰り返しますが、こちらはもっと自由奔放ですよ。ドラムが主役に躍り出ます。

( ・3・) おお、加速していく。

――テンポ自体は速くなるわけではありません。ドラムは元のテンポを体で保ったまま、「そこだけ時間の流れ方がちがう」ような叩き方をしています。

( ・3・) ドラムが暴れている間も管楽器は淡々としたものだな。

――はい。超然とした態度で、高度なことを難なくやってみせるのが、このクインテットの魅力ではないかと思います。

2. ジミー・ジューフリークラリネット

Jimmy Giuffre (1921-2008)

Emphasis (1961) http://youtu.be/QRyNUxMJ18s

( ・3・) また調性があるような無いような曲を持って来よって。

――はい。この曲は基本的にはブルースだと思うのですが、テーマでは12音が使われています。ジミー・ジューフリーというクラリネット奏者のバンドです。アメリカルーツ音楽と、クラシックとの両方が背景にあって、実際に演奏するのはジャズという一風変わった人です。

( ・3・) ドラムがいないと室内楽みたいだな。

――ドラム抜きの三人のアンサンブルというアイディアは、ドビュッシーの「フルートヴィオラとハープのためのソナタ」に由来するそうです。

( ・3・) いいのかそれで。ジャズといえば「スウィングしなけりゃ意味がない」んじゃなかったのか?

――スウィングしたくない人だっているんですよ。といっても、ベースフォービートで弾いていますが。

( ・3・) これが録音されたのは……ええと、1961年か。ジャズもずいぶん進んでいたんだな。

――いえ、この人たちが異常なだけで、当時の主流というわけではありません。さっぱり売れませんでした。表現自体は抑制・洗練されていて、いかにも前衛というわけではないのに。同じ年のライヴ録音も聴いてみましょうか。

Stretching Out (1961) http://youtu.be/2bZy3amAZkE

( ・3・) おい、ピアノの中に手を突っ込んでるぞ。(3分16秒にて)

――まあ、それくらいはするでしょう。

( ・3・) おい、トーン・クラスターが出てきたぞ。(4分16秒にて)

――それでも全体としては熱くならない、ひんやりした演奏です。

3. エリック・ドルフィーアルトサックスフルート、バス・クラリネット

Eric Dolphy (1928-64)

――さて、次はエリック・ドルフィー。作曲の才能だったり、バンドを統率する才能だったり、音楽の才能にもいろいろありますが、この人はひとりの即興プレイヤーとして群を抜いていました。同じコード進行を与えられても、ほかのプレイヤーとは出てくる音の幅がちがう。さらに楽器の持ち替えもできるという万能ぶり。順番に聴いていきましょう。まずアルトサックスから。

( ・3・) おお、うちの子もアルトサックスだ。

Miss Ann (1960) http://youtu.be/7adgnSKgZ7Q

( ・3・) なんだか迷子になりそうな曲だな。

――14小節で1コーラスだと思います。きちんとしたフォームはあるのですが、ドルフィーフォームに収まらないようなフレーズの区切り方でソロをとっています。1小節ずつ意識して数えながらソロを追ってみてください。ああ、いま一巡してコーラスの最初に戻ったな、とついていけたら、耳の良さを誇ってもいいと思いますよ。

Left Alone (1960) http://youtu.be/S1JIcn5W_9o

――次はフルート

( ・3・) ソロに入ると、コード進行に対して付かず離れず、絶妙なラインを狙っていくな。鳥の鳴き声というか、メシアンの「クロウタドリ」に似ている。

――鳥の歌に合わせて練習していたといいますから、まさにメシアンです。あるいはアッシジのフランチェスコか。ほかにもヴァレーズの「密度21.5」を演奏したり、イタリアフルートの名手であるガッゼローニの名前を自作曲のタイトルにしたり、意外なところで現代音楽とのつながりがあります。

参考 Le Merle Noir (Messiaen, 1952) https://youtu.be/IhEHsGrRfyY



It’s Magic (1960) http://youtu.be/QxKVa8kTYPI

――最後にバスクラ吹奏楽バスクラ担当だったけど、主旋律で活躍する場面がなくて泣いてばかりいた方々に朗報です。

( ・3・) バスクラってジャズではよく使われるのか?

――いえ、当時、長いソロを吹いた人はあまりいませんでした。

( ・3・) バスクラ自体がめずらしいという点を措いても、独特な音色だな。

――村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』にこんなくだりがあります。「死の床にあるダライ・ラマに向かって、エリック・ドルフィーがバス・クラリネットの音色の変化によって、自動車エンジン・オイルの選択の重要性を説いている……」

( ・3・) どういう意味?

――楽器の音が肉声のようにきこえる。でも何をしゃべっているのかはよく分からないという意味だと思います。あと、ミニマリズム作曲家スティーヴ・ライヒバスクラを効果的に使いますが……

( ・3・) 「18人の音楽家のための音楽」とか、「ニューヨークカウンターポイント」とか。

――はい。彼はドルフィーの演奏を聴いてバスクラに開眼したと語っています。 [1]

( ・3・) ジャズ現代音楽との相互作用だな。

4. オーネット・コールマンアルトサックス

Ornette Coleman (1930-)

――真打登場です。サックス奏者のオーネット・コールマン50年代の末に現れて、前衛ジャズの象徴的な存在になった人です。といっても、難しい音楽ではありません。子供が笑いだすような音楽です。ちょっと変化球で、70年代の録音から聴いてみましょう。

Theme from Captain Black (1978) http://youtu.be/0P39dklV76o

――ギターのリフで始まります。

( ・3・) あれ、ベースおかしなことやってるな。キーがずれていくぞ。

――はい、各パートが同時に異なるキーで演奏してもいいというアイディアです。イントロのギターが床に立っている状態だとすると、ベースは重力を無視して、ふらふらと壁や天井を歩きだす。

( ・3・) 複調を即興でやるのか?

――どのていど即興なのかはわかりません。コンサートに行ったことがあるのですが、譜面を立てて演奏していましたよ。でも、別にダリウス・ミヨーに作曲を教わったというわけではなくて、アイディアを得たきっかけは些細なことだったんじゃないでしょうか。たとえばサックスが移調楽器であることを知らなかったとか。「なんかずれてるな、でもまあいいか」みたいな。

( ・3・) それはいくらなんでも。もし本当だったら天才だな。

Peace (1959) http://youtu.be/bJULMOw69EI

――これは初期の歴史的名盤から。当時、レナード・バーンスタインオーネットを絶賛して、自分がいちばんでなければ気のすまないマイルス・デイヴィスがたいそう機嫌を損ねました。

( ・3・) さっきのに比べると普通にきこえるが……

――1分40秒あたりからサックスのソロが始まります。集中してください。

( ・3・) (4分12秒にて)ん? いま、俺の辞書には載っていないことが起きた気がするな。

――ここはいつ聴いても笑ってしまいます。そのタイミングで転調するのか、脈絡なさすぎだろうって。ソロをとりながら、いつでも自分の好きな調に転調していいというアイディアです。

( ・3・) 言うは易しだが、真似できそうにはないな。

――どの調に跳んだら気持ちよく響くか、という個人的な経験則はあるはずです。突飛な転調でも、「これでいいのだ」といわれれば、たしかにその通り、すばらしい歌ですと認めざるを得ません。

昼食のため小休止

――お昼はうなぎだと聞いておりましたが。

( ・3・) そのつもりだったんだが、いつの間にか値段が高騰していてな。「梅」のうなぎよりも、うまい天ぷら蕎麦のほうがいいじゃないか。

5. セシル・テイラーピアノ

Cecil Taylor (1929-)

――この人も、オーネット・コールマンと同じくらい重要なミュージシャンです。テキサス出身のオーネットに対して、セシル・テイラーニューヨーク出身。都市と芸術の世界の住人です。ピアノを弾くだけではなくて、舞踊や詩の朗読もします。これは1973年に来日したときの録音。

Cecil Taylor Solo (1973) http://youtu.be/X7evuMwqjQQ

( ・3・) バルトークシュトックハウゼンの楽譜を細かく切って、よくかき混ぜて、コンタスキーが弾きましたという感じだな。70年代にはずいぶん手ごわいジャズも出てきたんだ。

――いえ、テイラー50年代から活動しています。チャック・ベリーやリトル・リチャードと同じ世代。この人が異常なだけで、当時の主流ではありませんが。さっきも似たようなことを言いましたね。

( ・3・) このスタイルでよく続けてこられたな。

――継続は力なり。2013年には京都賞を受賞して、東京でもコンサートがありました。

( ・3・) どうだった?

――会場で野菜を売っていたので、買って切って食った。

( ・3・) ちょっと意味が分からんな。

――文字通りの意味なのですが、それについては別の機会にしましょう。演奏の話に戻ると、混沌と一定の秩序とがせめぎあって、台風のさなかに家を建てている大工のような趣があります。「壊す人」というよりは「組み立てる人」です。また、あるフレーズを弾いて、復唱するようにもういちど同じフレーズを弾く箇所が多いのも特徴です。

( ・3・) いちどしか起こらないことは偶然に過ぎないが、もういちど起こるなら、そこには何らかの構造が見えてくるということか。

参考 Klavierstücke (Stockhausen, rec. 1965) http://youtu.be/mmimSOOry7s



6. デレク・ベイリー(ギター)

Derek Bailey (1930-2005)

――きょう紹介するのは北米の人ばかりなのですが、デレク・ベイリーは唯一の例外で、イギリス人です。さっそく聴いてみましょう。これも日本に来たときの録音。

New Sights, Old Sounds (1978) http://youtu.be/nQEGQT5VPFE

( ・3・) とりつくしまがない……。

――そうですか? クラシック好きな方には思い当たる文脈があるはずですが。

( ・3・) 無調で点描的なところはヴェーベルン。でも対位法的に作曲されたものではないみたいだ。あと、初期の電子音楽ミルトン・バビットとか……。

――模範解答です。

( ・3・) でも即興でヴェーベルンをやるというのは正気の沙汰とは思えんな

――即興の12音技法ではありません。それは千年後の人類に任せましょう。ベイリーがやっているのは、調性的な旋律や和音を避けながら演奏することです。最初に聴いたマイルス・デイヴィスも緊張の張りつめた音楽でしたが、こちらも負けず劣らずです。文法に則った言葉を発してはいけないわけですから。

( ・3・) 「どてどてとてたてててたてた/たてとて/てれてれたとことこと/ららんぴぴぴぴ ぴ/とつてんととのぷ/ん/んんんん ん」

――ちょっと意味が分かりませんが。

( ・3・) 尾形亀之助の詩だ。お前も少しは本を読んだらどうだ。それはともかく、こういう人が観念的な作曲に向かわずに、即興の道に進んだのは不思議な気がするな。

――いちプレイヤーとして生涯を全うしたというのは重要で、ベイリーの音楽はベイリーの体から切り離せないと思います。彼の遺作は、病気で手が動かなくなってからのリハビリを記録したものでした。

( ・3・) プレイヤーとしての凄みが音楽の凄みに直結しているということか?

――はい。技術的にも高い水準のギタリストでした。無駄な動きのない、きれいなフォームで弾いています。気が向いたら動画を探してみてください。

( ・3・) まあ、ギター弾きのお前がそう言うなら上手いんだろうな。

――楽器の経験の有無で受け止め方は変わってくるかもしれません。ジャズ一般について言えることですが、鑑賞者としてではなく、その演奏に参加するような気持ちで聴くと楽しみも増すと思いますよ。

ベイリー即興演奏(動画) http://youtu.be/H5EMuO5P174

参考 Ensembles for Synthesizer (Babbitt, 1964) http://youtu.be/W5n1pZn4izI



7. セロニアス・モンクピアノ

Thelonious Monk (1917-82)

――セロニアス・モンクは、存在自体が貴重なピアニストです。生まれてきてくれてありがとう、とお母さんみたいなことを言いたくなる。

( ・3・) 初めて聴く者にとっては何のこっちゃの説明だな。

――とてもユニークスタイルで、代わりになる人が思いつかない、くらいの意味です。まあ聴いてみましょう。

Everything Happens to Me (Monk, 1959) http://youtu.be/YW4gTg3MrrQ

( ・3・) これは彼の代表曲

――いえ、そういうわけではありません。モンクの場合、どの演奏にも見逃しようのない「モンクの署名」が刻まれているようなものなので、わたしの好きな曲を選びました。有名なスタンダードです。最初に歌ったのは若いころのフランク・シナトラ

Everything Happens to Me (Sinatra, 1941) http://youtu.be/ZWw-b6peFAU

――1941年の録音ですが、信じがたい音質の良さ。さすがスター。さすが大資本。これがヒットして、多くのジャズミュージシャンレパートリーになりました。ちなみに曲名は「僕には悪いことばかり降りかかる」というニュアンスです。恋人に手紙を送ったらさよならの返事が返ってきた。しかも郵便料金はこちらもちで、みたいな。もうひとつだけ聴いてみましょう。

Everything Happens to Me (Baker, 1955) http://youtu.be/UI61fb4C9Sw

( ・3・) このいけすかないイケメンは?

――チェット・ベイカー50年代西海岸を代表するジャンキーです。シナトラに比べると、ショウビズっぽさがなくなって、一気に退廃の世界に引きずりこまれる。で、モンクの話に戻りますが――

( ・3・) ショウビズではないし、退廃でもない。

――もっと抽象的な次元で音楽を考えている人だと思います。

( ・3・) 素材はポピュラー・チューンなのに、ずいぶん鋭い和音が出てくるな。

――調性の枠内で本来なら聴こえないはずの音が聴こえてくると、デレク・ベイリーのような無重力の音楽とはまた別種の怖さがあります。幻聴の怖さとでもいうべきか。さいごにぽつんと置かれる減5度の音には、「聴いてはいけないものを聴いてしまった」という感じがよく出ています。

( ・3・) 減5度はジャズでは珍しくないんじゃないのか?

――はい。でも、その音をどう響かせるか、その音にどういう意味を持たせるかというのは全く別の問題です。そういう音の配置に関してモンクは天才的でした。

( ・3・) カキーン、コキーンと石に楔を打ちこむようなタッチで、ピアノの先生が卒倒しそうだが。

――意図的に選択されたスタイルだと思います。プライヴェートではショパンを弾いたりもしていたそうですよ。 [2]

( ・3・) 見かけによらないものだな。

――小さいころから必死に練習すれば、いつかはマウリツィオ・ポリーニの水準に達するかもしれません。しかし、ピアニストとしてモンクを超えるというのは、端的に不可能です。それがどういう事態を意味するのか想像できませんから。

( ・3・) 四角い三角形を想像できないように、か。

ちーちゃんトイレ掃除のため小休止


8. アンドリュー・ヒル(ピアノ

Andrew Hill (1931-2007)

――アンドリュー・ヒルは作曲・編曲に秀でたピアニストです。『ポイント・オブ・ディパーチャー』というアルバムが有名ですが、録音から半世紀を経たいまでも新鮮にきこえます。ペンギンブックスのジャズガイド(なぜか翻訳されない)では、初版からずっと王冠の印が与えられていました。

( ・3・) 英語圏では別格扱いということか。

――ヒルは若いころ、ヒンデミットの下で学んだという話もあるのですが……

( ・3・) ヒンデミットアメリカに亡命していたからな。

――誇張も混ざっているかもしれません。ヒルの経歴は、生年や出身地も事実とは異なる情報が流れていたので。

Refuge (1964) http://youtu.be/zquk2Tb-D6I

( ・3・) 何かひっかかるような弾き方のピアノだな。

――ヒルには吃音がありました。 [3] 言いたいことの手前でつっかえて、解決を先延ばしにするような演奏は、しばしばそのことに結びつけられます。

( ・3・) 否定神学ジャズだな。

――ヒテーシンガク?

( ・3・) ほら、メルヴィルの『モービー・ディック』で、神秘的な白鯨の本質については語れないから、迂回してクジラにまつわる雑学的な記述が延々とつづくだろ?

――どうでしょうアナロジーとしては分からなくもないですが。

( ・3・) 形而下の世界に戻るか。あれ、このサックス奏者、さっきも出てきたんじゃないか? (2分58秒にて)

――エリック・ドルフィー共演者共演者を辿っていくと、きょう紹介する人たちはみんなつながっています。

( ・3・) デレク・ベイリーも?

――はい。セシル・テイラーと共演していますし、この次に紹介する人ともアルバムを出しています。

( ・3・) なんだかドルフィーに耳を持っていかれてしまうな。

――圧倒的です。ねずみ花火のような軌道と瞬発力。数か月後に死ぬ人間の演奏とは思えません。

( ・3・) すぐ死んでしまうん?

――はい。ドラッグでもアルコールでもなく、ハチミツオーバードーズで。正式な診断ではありませんが、糖尿病だったといいます。 [4][5]

( ・3・) ハチミツって、くまのプーさんみたいなやつだな。――ん? いまミスしなかったか? (6分36秒にて)

――ドルフィーアンサンブルの入るところを間違えています。

( ・3・) やり直しになるんじゃないの?

――ジャズは減点方式ではなく加点方式ですから。ミスがあっても、総合的にはこのテイクが最良という判断だと思います。

続く

http://anond.hatelabo.jp/20150214224440

2014-10-17

バッハが死んでからシューベルトが生まれるまでたった50年

バッハ1685-1750
ヘンデル1685-1759
ハイドン1732-1809
モーツァルト1756-1791
ベートーヴェン1770-1827
シューベルト1797-1828
メンデルスゾーン1809-1847
ショパン1810-1849
シューマン1810-1856
リスト1811-1886
ワーグナー1813-1883
ヴェルディ1813-1901


分類としては、バッハあたりがバロック音楽モーツァルトあたりが古典派音楽シューベルト以降はロマン派音楽ということになるのだろうか。

ともあれこうして並べると、まったく別の時代という印象があった音楽家たちが、意外に近い世代だったことに驚く。

ベートーヴェンシューベルトショパンワーグナーが同時に存在していた瞬間がかつてあったのだ。

バッハなんてルネサンスくらいのイメージだったのだが、ルネサンス終了から100年後の人なんだよな。大航海時代さらに後だ。

ダ・ヴィンチガリレオバッハを聞かないまま死んでいったのかと思うと不思議な気持ちになる。

2014-08-05

ノクターン

ノクターン第二番はよく聞くし知ってたけど、初めてノクターン 第13番聞いた。

クラシック普段あんまり聞かないけど、途中の三連符でてきたあたりからなんかゾクゾクしてきて、

最後メロディーまで耳がこう釘付けになる感じだった。

ショパンの作る曲は本当にすごいと思った瞬間だった。

2014-07-26

何かを始めるにあたって、基礎を重視する奴ってたくさんいるじゃん。

それ、これから始めたいって年寄りにも言えるの?

80の爺がショパン前奏曲弾けるようになりたいんじゃあって一念発起したら基礎からやれって言えるの?

諦めろはなしな。

2014-06-14

譚詩

たんし、と読む。英雄譚とかの譚。

2015年吹奏楽コンクール課題曲に「天空の旅~吹奏楽のための譚詩」という曲があるという。

譚詩といえば1996年課題曲「交響的譚詩~吹奏楽のための」や……それしか思いつかねぇ

……とつぶやいたら、伊福部昭氏「交響譚詩」があるそうだ。でもそれで終わりでは?

譚詩というのは「バラード」の日本語訳だそうだ。

ショパンバラード戦後すぐには「譚詩曲」で紹介されていた(ショパンバラード集 : 譚詩曲/1949.8)ようだが、この言葉自体が定着しなかったのか、最近は「バラード」で通っているようだ。

吹奏楽では兼田敏氏が5曲も「バラード」を書いている。

ここにきて吹奏楽コンクール課題曲という、狭くて濃い世界で2回目の「譚詩」というところに、興味深いものがある。なんとなく、キラキラ化しつつあると思うのは気のせいだろうか。

(今回検索してみるまで、バラード挽歌だと思っていたのは内緒 ^^;)

2014-02-12

http://anond.hatelabo.jp/20140212004731

開発の手法がどんなに良くても、才能のない人間アサインしてるんだから無理。

手法より人。

 

ビッグデーターがビックデーターの装置よりビックデーターを使う人のセンス重要というのとおなじ。

初音ミクの性能より、調律する人のセンス重要というのと同じ。

物がどんなに良くても、使う人がダメならダメ

 

ピアノ素人ショパンを引かせるようなもの。優れたショパンの弾き方という手法があってもそれはピアノを弾けるレベルの人向けであって、普通大学卒に期待するようなものじゃない。というのと同じ。

 

コピペや修正(ねこふんじゃったレベル)なら誰にでもできるけど、大規模開発はショパンを引けるだけの才能のある人をリーダーにしないと無理。

業界で言う”キーマン”なくして成功するプロジェクトなし。

2014-02-09

現代音楽歴史超簡略版

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39905

ベートーベン事件の論評は間違いだらけ

まりに気の毒な当代一流の音楽家新垣隆

この記事のブコメは割と現代音楽の高尚な作曲家様が商業及び無知な人たちを見下してるのウゼェという感じが多く見受けられて、そういえば日本音楽の授業とかだと現代音楽についてってあんまり触れてなくてなんとなくそういうのが原因な気もした。

そこで日本現代音楽界とか教育Disるのもいいんだが手っ取り早い方法としてここに現代音楽の超大雑把な歴史を書こうと思う。

大まかさ重視だし自分もかじった程度なので細かいところは気にしないでくれい。その上でこれはさすがに語弊があるとか難しくてわかんねーよってとこはフォローお願いします。

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まず、本当におおまかな2大ジャンルして「無調」と「偶然性」がある。前者が先で後者が後の時代

まずショパンとかがいたロマン派とかの時代の後半から調性音楽をどんどん複雑にしていって和音とかもそれまでは不協和音とされていたものも許容されていくようになる流れがあって(ちなみに中世ぐらいはドとミは不協和とされてたのよ)、そのうち「無調」を目指すようになる。

一番有名なのがシェーンベルクって人で、この人は「既存技法にとらわれてちゃ新しいもんなんて出来ないぜ!」ってことで「12技法」ってのを作った。

これは何かってうと、まず1オクターブ12音を自由な順番に並べて、「そのまま並べる」「逆から並べる」「最初の音を中心に上下逆さまにする」「上下逆を逆から並べる」っていう4種類の音列を作る。

で、この4種の音列だけで曲を作るってものなんだ。順番があってれば始めの音はどの音程でもいいし、同じ音名ならオクターブが入れ替わっても良い。リズムについては特に指定はない。

それから時系列的に順番だけじゃなくて和音の上から順に1,2,3番目みたいなのも有り。これ以外は何でも許される。ただ音の並べ方によっては調性があるものも出てくるのでそれは使わないようにしてたみたい。

まりルールを最低限にすることで既成概念にとらわれない曲ができたわけだ。ある意味これは「言い訳」的でも有り「どんなもの音楽的か?」は作曲家自身に委ねられる。

でもそれじゃ和音の取り方とか特にリズムの作り方とかは今までの概念とか染み付いてきたものからは抜けだせないんじゃない?と思う人もいるんじゃないかと。

シェーンベルク弟子たちがそう考えて、より主観性排除する方向に向かうわけです。

どうするかというと、音列1〜12番までにそれぞれ強弱や、音の長さとかを割り当てていく。「総音列技法」とか「セリエリズム」とか呼ばれたりする。

どう考えてもめちゃくちゃなリズムだろこれ、みたいなのがこういうのだったりする。メシアンの「音価と強度のモード」とか。

そうするとどうなっていくかというと段々作曲者が考える必要性がなくなっていく。

同時にこの頃コンピュータとか電子楽器が出てきまして(まだ研究所とかしか持てないレベルだけど)、ある程度のアルゴリズムを決めたらあとは技術者に任せて音を作ってもらえば良くなってしまう、ということになってくる。

(実はこの辺の技術開発がシンセサイザーや録音技術の向上にもつながって、今日の我々の聞く商業音楽の礎(踏み台かな?)になっているというのは多分事実で案外重要ポイントだと個人的には思ってるよ。)

でも当然こんな流れを続ければみんなおんなじように一聴意味不明ものばっかり出来上がって行き詰まってくるのはだれでも予想がつくことで。

ここまでが「無調」。

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そんな中登場したのがみんな大好きジョン・ケージ

彼がやったことをざっくり言うと「お前ら既成概念から外れた音楽作ろうとしてたのに何そんな頭固いことやってんの?もっと音楽って自由だろ?」みたいな感じで

サイコロ演奏順がその時々によって変わるとか、人によって解釈の異なる五線譜以外の楽譜とか(これはケージ最初ではないけど)、果てには皆さんご存知「4分33秒」が出てくる。

ちなみに4分33秒が有名ですけど実はその後に「0分00秒」っていうのも作ってて、演奏しなくていいどころか始まらないし終わりもしない、存在はあるけど存在しないみたいな不思議なことになってしまうわけだ。

このへんはそりゃあもう革新的だったんですが当然、さっきのよりも深刻な袋小路に入り込んでしまったわけです。

このへんは現代美術もおんなじような流れがあるけど「やれることやり尽くしちゃった」です。だって音楽なのに音楽存在しなくてもいいんだよ。

さあ、この後どうします?っていうのが現代音楽の現状と言っていいんじゃないかと。(当然皆この後もいろんな取り組みはしてるし、このへんの見解は分かれるとは思うけど。)

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ちなみにあんまり触れなかったものとしては未来派スペクトル楽派、ミュージック・コンクレートとかがあるんで興味があればググってみてね。

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以上を踏まえた上でイトケンさんの記事に対する個人的な思いとしては

調性音楽を作るのは現代音楽を作っていくより圧倒的に楽だ、っていうのは現代音楽の道に入る人らはみんなまず調性音楽から勉強していって、その上でないと現代音楽が作れないってことだと思う。歴史の積み重ねつながりを知らんと無理だし、調性音楽の仕組みも理解してないと無理。

ただ調性感のある音楽は大したことがないから著作権放棄する作曲家ばかりなのかは自分作曲家ではないしよくわからんが、上の流れで見たように、もはや調性感があるかないかなんて昨今じゃどうでもよくなってるんじゃないかということがあるのでそれはどうなの、と思う所あり。

あとブコメでも多分触れてたと思うけどあまちゃんテーマを作った大友良英さんはおそらく一般大衆には理解され難いノイズミュージックバリバリやってた人です。

そういう人がなんであまちゃんテーマのような超親しみやすい曲を作るのか?ということは結構考えて行くと興味深いのではないかと思うが、自分の考えはまとまってないのでやめとく。

2014-01-07

http://anond.hatelabo.jp/20140107171611

そんなん 怒ってる本人が一番思っていて、 協力したほうが良い成果が出るよっていうから お前たちとは絶対に仕事したくないって思うんだろ。

黙ってりゃいいのに。

一人でできる仕事なんてたかが知れてる なら 素人100人集めてショパン引けよ。ピアニスト呼ばずにって言われる。

おれなら一人のピアニストを呼びたいよ。まぁ 100人手配すりゃ100人月だからな。会社はソッチのほうが儲かる。そして日本からピアニストがいなくなる。そんなにピアニストがいなくなって欲しいなら、いなくなればいい。

 

協力し会える人の方が、大きな成果を出す。 のは 土方だけ ITを土方にしてくれてありがとう。 ちなみにオーケストラは協力プレーだが土方じゃねぇ。

2013-12-20

ツィメルマンへ愛をこめて

先日、クリスチャンツィメルマンを聴きに行った。

ベートーヴェンの後期三大ソナタ

ツィメルマンは、現役ピアニストの中では一番うまい、と私は思っている。彼の音が一番好きだ。

から毎年彼のコンサートだけはなけなしの金をはたいてS席で聴くことにしている。

今回も、非常によかった。

彼は、フォルテは単に力で弾くものではない、単にデカイ音を出せばよいというものではない、というのを体現していて、

相変わらず全然大袈裟ではない自然な動きで物凄く深く豊かなフォルテを出していた。

ピアニッシモ珠玉うつくしさだった。透明できらきらした全く濁りのない音だった。

はいつもそうだけれど、ただ漫然と弾かれる音などただの一音もなく、かつ重過ぎない。

うまくいえないのだけれど、ツィメルマンは抜群のリズム感というか拍子感というか、

クラシックに似つかわしくない言葉でいうのならグルーヴ感のようなものを持っていると思う。

ショパンのバラ3、4とか、とても心地よく体を揺すってしまうような。

私は曲に入り込みすぎてあまりにアゴーギグをきかせたルバート演奏は苦手で、

そういうもの聴くちょっとひいてしまうのだけれど、

彼はそのへんの匙加減がちょうどよくて、流すでもなく入り込むでもなく、

その曲にうまくのっていけるような拍子感を出してくれる。

主題を繰り返す解釈は初めてだったのでちょっとそこだけ戸惑ったけれど、

その意味で31番がとてもよかった。第一楽章もよかったし、フーガもとても気持ちよかった。

32番の第一楽章冒頭、少し違和感があった。

ちょっと急ぎ過ぎている気がしたし、珍しいことに濁っていた音があった。

この解釈はもう一度聴いて考えたいと思った。が、実際は貧乏なので一回きりしかいけない。

一番感動したのは32番第二楽章だった。

これは、相変わらず抜群にいいテンポと音で、うつしかった。

トリルからラストまでは天にも昇る心地だった。

それにしても、このまま時が止まってほしいと思う瞬間が何度もあった。

32番のトリルとか、あまりにもうつくしくて、ぞくぞくして、しあわせで、

このままこの空間にいたい、元の日常に帰りたくない、と思った。

この音をずっと心にとっておきたい、そう思うのに、

演奏会が終わって、荷物をとって、会場を出て、駅へ向かって、電車に乗って。

そのうちにどんどん消えていってしまう。

家に着くころには、大切に包むように心に刻みつけてきたはずなのに、

様々な雑多なものに紛れてすっかり日常に戻ってしまう。

テクノロジーが発達してたいていのものは再現できる時代になったけれど、

あの音は一回きりでもう戻ってはこない。

時を止めておきたいなんて思うことはそうそうないのだけれど、

そう思わせてくれるのだから

ツィメルマンと同じ時代に生きていてよかったと心から思う。

しかし、少しかなしくなったことがある。

ツィメルマン腰痛のため今回のコンサートスケジュールを大幅に変更した。

譜面台には楽譜おいてあった。

ミスタッチもあった。

どの程度のミスタッチ演奏のもの価値を損ねるかは人によって許容量が違うだろうけど、

今回ぐらいのミスタッチだったら私は気にならなかった。

ただ、昔よりは確実に増えていた。

当たり前なのだけれど、これほどの人でも加齢には勝てない。

ポリーニを見てよくそう思っていたのだけれど、ツィメルマンだって例外ではないと今回思った。

時間残酷だ。

来年も、再来年もこの人の演奏を聴きにいくだろう。

その先も、聴きにいけるだけ、聴きにいくだろう。

だけれど、それはいつまで珠玉であるか。

時間を、止めたい。

ていうか。

から、こんなに好きなんだから、頼むから音出してくれ。

あなた完璧主義なのは知っている。要求レベルが高いのはわかっている。

だけどもう完璧じゃなくてもいいから、少なくともこの感動を思い出すよすがとしたいから、

CD出してくれ。

金があれば全会場聴きに行くさ。でもないんだもの

から家で少しでも思い出してうっとりしたいから、

ショパンソナタと今回のベートーヴェン出して下さい。お願い。

今は仕方がないかショパンバラード集とドビュッシー前奏曲集を聴いて心を慰めている。

去年のアンコール西風の見たもの」最高だったなぁ。

2013-11-22

http://anond.hatelabo.jp/20131122145020

プログラミングピアノを弾くようなものだ。

ねこふんじゃったしか弾けないピアニスト100人連れてきてもショパンは弾けない。

ショパンを弾くにはショパンを弾けるピアニストを連れてこないといけないし、それは1人でいい。

って文章をどっかで読んだ。

それが本当なら本当に優秀なプログラマは、それこそグーグルやらマイクロソフトやら、よりどりみどりプログラマは、コードが書けるというだけの理由で高給取りになってしかるべき。

多分日本企業ではそんな会社いから、優秀な奴はさっさと日本を捨てろって事。

それができないなら、どんぐりの背比べだろって事。

2013-09-03

アンサイクロペディアクノー文体練習にチャレンジした人がいて感激

図書館クノーの『文体練習』借りて自分でも試してみたかったのだけどフローベール感情教育

先に読みたかたから手が出せなかったんだよね

アンサイクロペディア」の「おまかせ表示」機能で出てきた

今日ショパンを聴きながらゆっくり読ませてもらおう 夕飯の準備はもう終わったことだし

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