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ウィトゲンシュタイン入門 / 永井均
それは、かんたんに言えば、「私はなぜ、今ここにこうして存在しているのか」という問いであった。
小学校の三、四年生のころ、自分でも問いの意味がよくわからないながら、よくそんなことをぼんやりと考えていたのを覚えている。
小学校高学年から中学生になるころには、もっと明確に「なぜこの子(つまり永井均)が自分であって、隣にいる子が自分ではないのか」
という疑問をしばしば考えた。無数にいる人間といわれる生き物の中に、自分という特別なあり方をしているやつが一人だけいて、
こいつ(両親によって永井均と名付けられた一人の少年)がそれである、ということが不思議でならなかった。
だがもっと不思議なことは、まわりの誰もそんなことを不思議がっているようには見えなかったし、学校の勉強では、どの教科でも、
いつまでたっても、そんな問題をとりあげるようにない、ということだった。
この疑問を、もっと素朴なかたちで、友人の一人に提出してみたことがあった。それは「僕はなぜ生まれてきたのだろう」という問いである。
この問いならば、ひょっとしたら他の人に通じるかもしれない、という気がしたのである。だが私の期待はみごとに裏切られた。
聡明で知的にきわめて早熟であったその友人は、私の問いに「両親がセックスしたからだ」と答えたからである。
私は「僕が生まれてくる以前には、両親は単なる二人の男女にすぎないではないか。単なる二人の男女がセックスをしたからといって、
どうして僕が生まれてくる理由があるだろうか」という意味のことを言って反論したが、友人は結局その問いの意味を理解しなかった。
私が言いたかったのはこういうことだ。これまで無数の男女がセックスをして、無数の子どもが生まれてきた。これからも生まれてくるだろう。
そのうち一人が私であった。しかし、私など生まれてこないこともできたはずである。現に一九五一年までは、私がいない世界が続いていたし、
二一〇〇年には、また間違いなく私のいない世界が存在し続けるであろうから。しかし、どういうわけか、私は生まれ、今ここにこうして存在している。
そして、それは永井均という名づけられた人間が生まれたということとは別のことである。なぜなら、永井均という名の人間が生まれていながら、
冷静に説明してくれているが、少しポイントがズレていると思う。そして、そのズレはなかなか問題だ。議論の根幹に関わるので、少し丁寧に説明する。
「内心の自由があるよ」という趣旨の擁護論は、おおむね「●●なんて取り締まれ!」「そんなこと考えること自体が犯罪」という無茶な主張に対して、「内心の自由が保障されている(だから取り締まりは無理だし、考えること自体は犯罪ではない)」という意味で述べられるのであって、「内心の自由が保障されている(だから俺の妄想を常に全開にしてオッケー)」という意味ではない。仮に後者の意味で述べている人がいるとすれば、それは確かにダメな人なので諄々と諭す必要があるし、あるいは盛大に自爆するのを待って(法に触れる書籍なりを出版するのを待って)粛々と取り締まればよいが、あなたの文章の表題の「内心の自由はない」という言い方は前者を含めた否定論に聞こえてしまう。あなたが説明するとおり、実際に法で取り締まるというのは無理筋なのであるから、過激な批判者から見ればあなたもまた「内心の自由はあるよ」論者に見えているはずだ。そして、実際にそうだ。過激な批判者からすれば、あなたは憲法19条による内心の自由が保障されると述べているわけで、彼ら彼女らからすればこれは「児童性愛を擁護する」ものに見えるだろう。(あなたはただ憲法19条の趣旨を説明しているだけであるにも関わらず、だ。)そういう状況を踏まえた上で、
児童性愛を擁護する言葉を声高に発する人たちは、控えめに言って、人でなしだと思う。ネットで規制を強く主張しているような人たちへの想像力と、家庭内での性的虐待に関しての知識が足らない。
という言い方は、これはやはり言い過ぎだと思う。あなたの発言は対象が広すぎるのだ。性的虐待サバイバーへの配慮を求める気持ちは深く理解できるが、それは、普通に認められる人権を不当に制限する行動に加担する理由にはならない。
それから、
同性愛は社会的に認知されつつあるが、児童性愛が犯罪でなくなることは、人権という概念が存在する限り、ありえない。古くからのタブーである同性婚が人権意識の発達とともに社会的に受け入れられてきたのに対し、児童婚はその逆だ。前近代は問題視されていなかったものの、近代化が進んだ結果禁止されてきた。人権意識の発達にともない、未成年者の判断能力の欠如が問題となったため、未成年者の婚姻の権利、恋愛の権利、契約の権利などが制限されることになったからだ。
この部分も、歴史的文化的に見れば、必ずしも正しい説明ではない。「人権意識」によって「未成年者の判断能力の欠如が問題となった」というのは、論理的に言っておかしいし、それにそんなことを言ったら、児童の権利条約など成り立たなくなってしまう。正しくは、「人権意識」の発達によって、肉体的、精神的、あるいは性的に搾取される社会構造に対する批判が高まった結果、特に犠牲になりやすい立場の人間が立ち現れてきた、ということに過ぎない。そこに線を引いたのは人権意識であるが、あらかじめそこに差があることを前提とする物の言い方は適切ではない。聡明なあなたなら、この違いは理解できるだろう。この二つの見方の違いは、次のような帰結につながる。
(前者・誤)「児童が劣っているから、保護し管理してあげることにした(ゆえに)児童の活動等の権利は制限されるのが当然だ」
(後者・正)「児童が犠牲になっているから、様々な活動に制限をかけることにした(ゆえに)大人とされる人の一部の行動には規制がかかって当然」
私は後者の立場に立つ。児童の権利条約等が立っているのもその位置であり、前者でないことは明らかだろう。私はあなたの「児童の~恋愛の権利~などが制限される」という言い方に深い危機感をもつ。制限されるのは「大人の行動」の方であり、「児童の権利」ではない。そこにこだわるのは、「児童の権利を制限できる」というあなたの物の言い方に、上に書いた〈憲法を無視した規制論を述べる人〉と同様の危うさを感じるからだ。
実在児童への性的虐待はもちろん問題だ。それは厳しく罰されるべき行動である。当然のことだ。
だがしかし、そこで規制されるのは「大人の不法な行為」である。「大人の内心」ではないし、「児童の権利」でもない。少し厳しい言い方をすれば、「児童」は一部の方の管理保護する「お人形」ではなく、一個の人間である。「児童のため」「子どもの安全のため」を掲げて、児童の権利を制限し大人の内心を規制しようと主張する人々は、「児童」を自分に都合のいい人形として、手元に抱え込んで扱うことができると考えているように見える。「自分は児童の代弁者で有り保護者であり管理者であり、児童を守る自分の言葉は全て正しく自分に反対する人間は児童虐待者なのだ」と。そういう考え方は、思想信条に制限をかけたい(まさに、大衆を自分の人形のように扱い、管理し保護し監督したい)人々に、非常に利用されやすい考えであり、それは大変危険なことだと私は憂慮する。
そもそも私は、「大人が児童を搾取する」行動は、もっと厳しく取り締まられるべきだと考えている。「子どものため」との言い訳の下で行われる搾取は、時には関わる大人・児童両者ともそれを虐待と意識しないケースも多い(たとえばステージママと学校にもロクに行かされないアイドル志望少女のように)。だが、それは明らかに搾取であり虐待だ。法に定める義務(保護者に課せられる、教育を「受けさせる」義務)に反した(大人の)行動であり、それは厳しく取り締まられなくてはいけない。
だからこそ、実在の児童に対して行われているそれらのリアルな「虐待」を放置しておいて、心の中で妄想しているだけの人のその妄想自体を問題視し、存在自体が病であり罪であるかのようにあげつらう物言いには違和感しかない。みんなが手の内の「児童人形」の話をしている。そんな状況で、「実在の被虐待児童」を救うことができるのか? それでもあなたは「家の中で妄想する人の妄想」を取り締まることが、「実在の被虐待児童」を救うと主張するだろうか。
大学生時代に「涼宮ハルヒの憂鬱」ブームを経験した三十代。当時はひねくれた人間だったので、ハルヒが流行っている真っただ中に、原作ではなくその元ネタとなった「ハイペリオン」に手を伸ばした。当時の自分はきらきらとした学生生活にあこがれていたくせに、そういう青春をテーマにしたラノベを避けていた。みんなと同じものを読むのが嫌だったのと、そういうきらきらしたものを読むと、自分の灰色の生活と引き比べてしまうからだ。そういうわけで、「涼宮ハルヒの憂鬱」の知識は、書店で一気読みした第一巻と、ウィキペディアの情報、断片的に見たアニメの数エピソードに頼っている。おそらく粗があるので、話半分に聞いてもらいたい。
「ハイペリオン」とはダン・シモンズが1989年に発表したSF小説である。邦訳は1994年に出版された。ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞を受賞している超大作で、登場人物である長門有希が読んでいる。
ジャンルは一応スペースオペラなのだが、あえて言うならばSF全ジャンルと英米文学のごった煮である。というのも、七人の登場人物がそれぞれの身の上を語るのだが、それぞれがホラーだったりサイバーパンクだったり時間SFだったりで、しかもそれぞれの出来がいい。
続編として「ハイペリオンの没落」「エンディミオン」「エンディミオンの覚醒」がある。作者の思想がややうるさいところもあるが、絵になる場面が多くて楽しい。また、人類の各文化の多様性を高らかに褒めたたたえているのが、やや西洋・アメリカ中心主義ではあるが、気持ちがいい。
長門は「情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」であり、言い換えるならば「宇宙人が作った人間の形をした存在」ということになる。「情報統合思念体」には「主流派」「急進派」「穏健派」「革新派」「折衷派」といった派閥が存在し、それぞれの思惑ごとに動いている。
一方、「ハイペリオン」には、英国の詩人ジョン・キーツの人格を再現したサイブリッド(人造人間みたいなもの)が登場する。これは、人類に様々な助言をするAI群「テクノコア」によって、ある目的のために作られたものである。彼は長門ほど万能ではないが、この背後にいるテクノコアには「穏健派」「急進派」「究極派」が存在していることが共通している。ちなみに、それぞれの立場としては、当面は人類とは共存する、さっさと人類を滅ぼして自分たちが覇権を握る、人類も自分たちも滅んでもかまわないので究極の知性を創造する、である。このAIたちはとっくの昔に人類を超えており、人類を裏切ろうとしている。というか、作中ではすでにある方法で人類をひどく搾取しているのだが、これは読んでみてのお楽しみだ。
設定の上ではよく似ているけれども決定的に異なるところがたくさんあり、よくできたオマージュだと思う。
結論から述べると登場する。そもそも、舞台となるハイペリオンという惑星には「時間の墓標」なるものがあり、そこの封印が開くと未来から様々な事物や情報が送られてくる。同時に「シュライク」という殺戮マシーンが封じられているが、シュライクは時折人間の願いを叶える、とされているのだ。七人の登場人物がハイペリオンまで巡礼に向かうのもそれが理由だ。
ここで未来と述べたのだが、実は未来は確定していない。「テクノコア」が作り出す究極知性が宇宙を支配するか、人類の集合意識が生んだ究極知性が覇権を握るか、この二つの間で揺れ動いている。ここでいう究極知性とは神と言い換えてもいい。つまり、遠い未来で行われる人類とテクノコアの戦いが、現代にも影響を及ぼしているのだ。なんといったって彼らは神なのだから、なんでもありなのである。
この状態は、まさに朝比奈みくる(大)の周囲の事情とよく似ている。現代に干渉し、自分たちの望む形の未来を確定させようと活動している点が近い。
「涼宮ハルヒの憂鬱」の全てを読破したわけではない自分が、本文から有効な証拠をあげることはできない。というか、いくつかのブログでそれを示唆する記述が十分に述べられており、自分が付け加えることは何もない。
よって本記事では、「ハイペリオン」で行われたテクニックを間接的な証拠として用いたい。以下、「ハイペリオン」のネタバレに触れる。読みたくない方は引用部分を読み飛ばしてください。
「ハイペリオン」の七人の登場人物は、旅の無聊を慰めるため、それぞれの出自を語る。一人はフィドマーン・カッサードという兵士である。仮想訓練の度に謎の美女モニータと遭遇し、そこでむさぼるように体を重ねるが、彼女とは仮想空間とでしか会うことができなかった。やがてアウスター(人類連邦に所属しない宇宙の蛮族)の襲撃を受けるが、そこで彼女と再会し、殺されかける。カッサードは彼女との再会を目指している。
もう一人の人物はソル・ワイントラウブという学者である。彼は娘である赤ん坊を抱えて巡礼に来た。彼の願いは、娘であるレイチェルの病を治すことである。レイチェルはかつて学者としてハイペリオンを訪れた際、シュライクによって年齢を逆行する呪いをかけられてしまった。父と同じ聡明な学者であったレイチェルは日に日に幼くなり、とうとう赤ん坊にまで戻ってしまった。レイチェルが「誕生」の日付を迎えるまで、あと数日しかない。
さて、結論を簡潔に述べよう。レイチェルの病は癒される。そして彼女は未来世界へと連れていかれ、そこで再び大人へと成長する。やがてレイチェルはモニータと名乗り、カッサードと出会うのである。
つまり、「涼宮ハルヒの憂鬱」のオマージュ元である「ハイペリオン」では、意外な二人の人物が同一人物であった、そしてその片方は未来人であった、というギミックが存在するのである。
もちろん、年齢遡行までオマージュしているのかどうかはわからない。記憶に蓋をしているだけかもしれない。ただ、妖艶な美女と無邪気な赤ん坊が同一人物であった、という驚きを、朝比奈みくる(大)とキョンの妹が同一人物であった、というかたちで本歌取りしている可能性は、検討される余地はある。
どうなのだろう。キョンの妹は小五だが低学年にしか見えないという記述もあるので、実は成長がストップし、年齢が逆転し始めているのかもしれない……。
鶴屋さんは「宇宙人と未来人だったら、どっちがいい? そろそろ決めといたほうがいいかもにょろよっ!」と発言したそうだが、これは今後の展開を予測する大きな鍵となる可能性がある。というのも、「涼宮ハルヒの憂鬱」が「ハイペリオン」をどこまでなぞるかははっきりしないが、もしも設定を強く意識しているのなら、「ハイペリオン」で「テクノコア」が人類を裏切ったように、「情報統合思念体」が最後には人類に敵対する可能性があるからだ。そして、みくるは人類と「情報統合思念体」との争いの中で、少しでも人類に有利な未来へと導こうとしているのではないか。となると、長門とみくるの決別は避けらないことになる。みくるが長門を幾分苦手としている描写を考えると、興味深い。
少しだけ触れておく。「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」のなかには、超能力は出てこない。出てくるのは「エディミオンの覚醒」以降であり、主人公たちがある能力に目覚めることで、クライマックスに人類の命運を大きく変えるのだが、これも読んでみてのお楽しみだ。
「ハイペリオン」であらゆる願いを叶えるとされるのは殺戮者シュライクである。実に気まぐれな神なのだ。そういうと、ハルヒが悪役シュライクだということになってしまうのだが、自分は違うと思う。明るい青春ラノベにこの設定は似合わない。願いが叶う、ということだけを拝借したのだろう。とはいえ、物語全体を通しての謎の一つ、ということは決定している。
それと、実はシュライクの正体は作中でも若干ぼやかされている。テクノコアが作った殺戮マシーンを人類側がのっとったことが示唆されているが、時間を行き来できるのだから時系列がはっきりせず、筆者の記憶も確かではない。
「エンディミオン」「エンディミオンの覚醒」の語り手はいたって普通の青年ロールであり、彼は破天荒な少女アイネイアーの守護者に任命される。とはいえ、物語の大半は奔放な彼女の振り回されながら進む。それこそ「涼宮ハルヒの憂鬱」の本編のように。
しかし、ロールとアイネイアーは最後にはひどくつらく悲しい別れ方をしなければならない。この設定が本編のキョンとハルヒの関係に輸入されていないことを願う。
それと、ジョン・キーツ(ジョン・スミスではないが)のサイブリッドは二つ存在し、片方が殺される運命にある、とだけ述べておこう。
彼は「ハイペリオン」四部作ののちに「イリアム」「オリュンポス」を発表している。トロイア戦争の世界、遠未来の没落した人類、機械知性たちの話が入り組んでいて、文学とSFのマッシュアップ具合が楽しいのだが、残念ながら「ハイペリオン」四部作で述べた人類の多様性を寿ぐ姿勢から後退し、明確なイスラム嫌悪が出ているのはいただけない。さらに、邦訳されていない最近のシリーズは、ヒラリー・クリントンが大統領になったパラレルワールドで、国民皆保険で怠け者になったアメリカ人が薬物におぼれているというすごく政治的に偏向した作品なので、翻訳されないんじゃないかな……。
【追記】最新作ではないのだが、2011年の「Flashback」という作品。シリーズではなかった。失礼。
【もう一つ追記】その薬物は、いつでも自分の人生の最高の瞬間を追体験できるというしろものだ。そして、世界のほとんどがイスラム過激派に支配されている。経済は日本に牛耳られ、南西部の州はメキシコのギャングに支配され、作中では地球温暖化が否定されている。アメリカの保守的な世界観を煮詰めたような感がある。
ヒラリー・クリントンについての記述は記憶違いかもしれない。ただ、イスラム嫌悪が強いのは間違いない。
https://sosbrigade.miraheze.org/wiki/ハイペリオン
おそらく、ハルヒ全盛期の頃に、こうした議論は出尽くしていると思う。だが、検索をしても類似した意見が見つからなかったため、ここに記録した。
それから、ろくに原作を読んでいないのに、そして記憶もいい加減なのに、好き勝手言ってどうもすみませんでした。
多数のコメント、感謝しております。また、「全部読んでいないのに書くなんてずうずうしい」との指摘、まったくもってその通りです。ファンの気持ちを逆なでするような行い、お詫び申し上げます。また、立ち読みも迷惑でしたね。未成年の頃とはいえ、今にして思えば赤面ものです。
自分としては、「ハイペリオン」を読んだ人間からは、「涼宮ハルヒの憂鬱」の設定はこう見える、と伝えたかったのです。笑ってやってください。また、類似した意見がネットになかったので、記録しておこうという思いもありました。
ただ、ブクマカにもあるように、ジオシティーズやインフォシーク、ヤフーブログなどの一斉削除が原因の可能性のほうが強いですね。はからずもアーカイブの問題にも思いをはせることになりました。
それでは、失礼します。
ここのところカツオがどーだ、安売り買ったらお前は搾取したこのブルジョワジーめと殴り合いが続いてますが皆さんお元気でしょうか。
で例のカツオの例えの記事を何個か見てて思ったんですけど、やっぱカツオと今回の嬢は似てませんよ。
片方が魚で、片方が人間だからと言いたいんだろって?そんなものじゃなく経済的に苦しんでるのは変わらないから一緒って?
そもそも、今スーパーにある安いカツオを買うのは、100%搾取なんでしょうか。
店は開けることができません。加工も無理。
スーパーが仕入れてこなきゃ、ゴミです。何も生まない。経費でマイナスです。赤です。
つまりスーパーが仕入れ我らが買うのは、応援でこそあれ搾取の汚名だけを貼られるものではないのでないでしょうか。
学校で使われず余って安売りになりそうな牛乳の消費を求めたあれですが、あれの近いものではないでしょうか。買って応援。
発言で示された風俗嬢を考えても、いろいろと違うんじゃないかと思えるところが出てきます。
新しく労働を始める人か、何かを辞めた、辞めざるを得なかった人たちですよね。
この機にやってみようと思ってた、ってんならどうぞご自由にしてください。
でも発言の風俗嬢は短期間で辞めるとなっている。やりたくて入った方は、3ヶ月だけで辞めるんでしょうか。
それは自由意志からしてやりたくなかったけど、その意志を飛び越えてやる必要があった人たちがメインではないのですか。
応援するという意味ではカツオと一緒じゃないかとなりそうですけど。
漁師さんは漁師業界の知識を活用して売り先を変え、漁師のアイデンティティを守ったうえで応援してもらえるのです。
個人事業主で事前知識を誰も教えてくれないまま、意思関係なく風俗嬢業界に飛び込まなきゃいけない所に応援って、本当に一緒なんですか。
詳述しないですけど、昔私は不況の只中で就職活動をやる羽目になりました。
希望の業界、やりたいこと、ちょこちょこ色々あったけど、全部パーです。
その時たまたま元気だった業界を選ばざるを得ませんでした。それがそう、IT業界です。
人は募集してたし活気があったのは間違いないですけど、その時代とうにIT業界の化けの皮は剥がれており、過酷な労働が跋扈しているとささやかれました。
体調不良に鬱なんてよくある事、業界を知ってる人からは平然と辞めた方がいいと言われてましたね。
でも私は選ばざるを得なかった、そんな糞上等の世界から、何の事前知識もなく正しい会社を選び取ってIT土方になるしかなかった。
これです。これこそ、あの発言で期待された風俗嬢なのではないですか。
若く、体力も多分あってハンデもないと思われる、そんな大量の学生が事前の希望一切関係なく、経歴に空白を生む致命傷だけは避けるため。
何だったら、3ヶ月。3ヶ月というキリのいい数字だけでも働いて転職時に話せる経歴にしておきたい。
勿論生活費も稼いでおきたい。
聡明な読者なら多分、どこからか違う部分を見つけ出して喝破してくれるかもしれません。
でも私には自分の意思で職業を選びきれなかった屈辱が今も心のどこかに残ってて、発言で指差された風俗嬢に、自分勝手な憐憫を感じざるを得んのです
中学生ぐらいの頃、今でも付き合いのある友人から「伊集院のラジオが面白いから聞いてごらん」と勧められた。
そいつの聡明さや独特のセンスを尊敬していた俺は、深夜のいつもならアニメを見ている時間に、ラジオのスイッチを入れて伊集院の喋りを聞いてみた。
どんな話をしていたのかは全く覚えていない。ただ、聞いてる間中ずっと笑っていた記憶がある。
面白かった。
確かに面白かったが、当時ひたすらアニメ道を追求していた俺は「夜中に二時間も聞いていたら、その間にアニメが4話分観れるじゃないか」と思い、その一回きりしか番組を視聴しなかった。
それから10年ほど経ち、最近は通勤中に配信アプリを使ってラジオをよく聴くようになった。
伊集院のラジオも、毎週夜中に放送されたものを朝の電車に揺られながら聞いている。
そうして気づいた事がある。
俺にラジオを勧めた友人は、その考え方や独特のワードセンスにおいて伊集院にかなり影響を受けていたのだ。
追記:
チョットー tetora2 センセイ、ブクマを消すなんてヤメテクダサイヨー。ダサイヨー。
tetora2 センセイの偉大なる御言葉をコピペしておいてヨカッタヨカッタ。
なんてのは冗談で、結局適当に発言する記憶をねつ造するクソネトウヨだって再確認しただけだったな。しょーもな。
追記終わり
以下のブクマコメはデマを指摘していて本当はこれこれこうだとの内容です。流石デマを訂正するのは意識が高い。
https://b.hatena.ne.jp/tetora2/20200416#bookmark-4684388243688140994
共産党支持者がデマ飛ばしているが、自民若手から一律20万円給付案が出たのは3月9日で、共産より遥かに先な。野党案を横取りとか、デマ飛ばすのもいい加減にしろ。
ということで、 3/9 あたりの記事を探す。見つかったのは
(自民とも若手とも書かれていない)有志が20万円。「2009年に菅義偉氏や安倍晋三氏など20人超の国会議員有志で発足させた「政府紙幣及び無利子国債の発行を検討する議員連盟」から着想を得た」とは言っている
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-07239864-bloom_st-bus_all
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200311/k10012325531000.html (リンク先は消失)
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200311/k10012325531000.html
自民若手有志が消費税0%を提言っぽい感じ。(20万円とは書かれていない)
これ記憶を良い感じに組み合わせてねつ造してない?聡明な tetora2 センセイならそんな胡乱な行為はしてないと思うんだけどー?ってことはー?
こんばんは。
片田舎でホテルとホテルを行ったり来たりしながら春をひさいでいるアラサー女です。
みなさん、どうですか? コロナは。
私は今のところリピーターのお客様に支えていただいてなんとか影響のない状態です。
しかし増える待機嬢やインターネット上での接客サービス業従事者へ対する批判誹謗中傷の数々。
お客様には「できる限りの予防はしてるけど」「どうしようもないね」「早く収まってほしいね~」 なんて笑いながらも内心不安でいっぱいです。
私はとても体が弱い体質です。
というのも、数年前営業職をしていたとき過労とストレスで溶連菌感染症をこじらせて肺炎に罹ってから
慢性扁桃炎を患い、少しでも無理をするとすぐに40℃前後の発熱で1週間寝込みます。
週3~4日、厳しく体調を管理しながらならなんとか働ける、という状態です。
私には頼れる親類がおらず、どうやっても自活をしなければなりません。
しかし育児放棄虐待自殺未遂を繰り返す母と、母からのDVに重度鬱で人間不信の父と崩壊した家庭で育ち
高校入学と同時に一人暮らしを始めた私は、15歳から働き続けそれでも学費を払えず高校を中退し学歴も資格もありません。
田舎では車も手放せない。ようやく住み慣れた独り住まい。外聞もある。多重債務があるため債務整理などすれば将来にも影響が出る。
そこで選んだのが仕事量の自由が効き、小日数で生活費を賄える風俗業でした。
あと2年くらい騙しだましやっていけば、風俗嬢として消費期限が来る前に完済できるかも。
そしたら生活が楽になるから、資格を取って普通の仕事でも暮らせるかも。
きっと結婚なんかできないけど、やれるところまでやってみよう。
どうにかなる。どうにかなる。悩んでも変わらないことは諦めて、今できることをやろう。
その言葉を聞いたのはそんなことを考えていた矢先のことでした。
隣国から始まった対岸の火事がどんどん火の粉を上げて迫って来る。
自粛で誰もお客様が来なくなったら?もしかしたら、お店が休業になってしまうかも。
そしたら、家もなくなる。ご飯も食べられない。2ヶ月と持たずに死んでしまう。
不安であらゆることを調べました。
傷病手当? 休業手当?
債務整理?
10年以内の借金は利息以外減額できない。信用情報に傷が残る。数年内に買い換えなければいけないのに車のローンが組めなくなったらどうしよう。
もしもの時の生活の命綱としてクレジットカードを全て失うわけにはいかない。
生活保護?
親類に居場所を知られたくない。まだ20代だから支給は難しい。ただでさえ国民健康保険が滞納がちだ。市役所には行き辛い。
アルコール依存症じみていた時期はあるが、意地を張って心療内科にもかかったことがない。
かかりつけの耳鼻咽喉科以外に病院歴や労働ができないことを証明できるものがない。
今は絶縁して生活保護の母。年金暮らしの父。障害手帳持ちの姉。家族には絶対に頼れない。
もしかして、詰んでる?
働かなきゃ。どんなに批判されても、誰も私におまんまを食わせてくれるわけじゃない。
私に帰る場所をくれるわけじゃない。私を今すぐ殺してくれるわけじゃない。
私よりきっと聡明で社会性があって正しく上出来な人間の皆様には読むに値しないと思いますが、
以下、私が見かけた中で予想されるコメントを置いておきますのでコピペしてご活用ください。
「3行でまとめて」「読みづらい」「楽して稼ごうとした罰」「自分のことしか考えてない」
「つまり自業自得ってこと?」「風俗なんかやるんだからそのくらい覚悟しろ」「肉便器が人間ヅラするな」「家族や大切な人のことを考えて」
「金に目が眩んだ人間の末路」「危機感なさすぎ」「日本から出ていけ」「勇気を持って」
「悲劇のヒロイン」「甘えんな」「こういうやつが撒き散らすんだな」「みんな我慢してる」「感染元のバカ女」「ヒステリー乙」
2020/4/8
たくさんの反応をいただいていて驚きました。
ご指摘のあった点について、いくつか補足します。
多重債務って?
→主にクレジットカードなど数社で合計200万円ほどです。
18歳頃からの自動車免許取得の費用と車の購入代金、車検や賃貸の契約更新、体調不良時の薬代など生活費に補填したりストーカー被害で急遽引越しをした時の負債が積もりに積もった形です。
扁桃腺取らないの?
→かかりつけ医から提案はありましたが、扁桃腺が埋没型といわれる形状らしく手術に10万円前後入院日数10~14日、その後2ヶ月程度声が出ない場合もあるらしく生活費を含めた60万円ほどの費用が用意出来ない為です。
納税について
→現在の在籍店に入店する際に住民票を渡し一応の雇用契約を結んでいること、オーナー曰く会社として会計士が付いており源泉徴収として給与から10%を引かれていること、一度給与明細を欲しいとお願いしたが断られたことからあまり深追いするとまずいだろうな、と思い在籍店に一任しています。
母のDVについて
→掘り下げる所でもないかなと思いましたが、母は一度火がつくと小学生の娘相手にも包丁を振り回したりストーブに突き飛ばす、暴力を振るって寝ている父に火をつけるなど度が過ぎたDVを行う人でした。
父は生真面目で仕事一筋な人で、そんな母の行動を自分がうまく支えてやれないせいだと自罰的になり重い鬱になっていきました。男女問わずDVは死ねクソカスと思います。
私の文章について
→幼稚園+小中6年不登校でしたが、本を読んだり書いたりすることが好きで高校を中退するまでは作文の賞をいただいた事もありました。
一応は普通の社会人としての経験も10年以上ありますので、見苦しい文章でなければいいのですが…
本当に風俗嬢?
退職前は数年間営業職でちょっとした管理職などもしていました。
結婚について
→今まで多忙のため男性とまともにお付き合いしたことがなく、家庭環境のせいか付き合いが長くなれば私も母のように豹変してしまうのだろうか?まともに育たなかった私がまともに子供を育てられるわけがない、という思いもあり結婚するという選択肢がありませんでした。
隠すにしても明かすにしても風俗嬢とまともにお付き合いしてくださる男性が居られるとも思いません。
→Twitterをやっているオタクなのでお気持ち表明的なことをする場なんだな、という認識で存在を知っていました。書くことにしたのは酩酊した深夜のテンションです。
これが100%の世論とは思いませんが、75%くらいの方は根底にこのような認識があるのではないかと思っています。
こういった場であれこれと自分語りを言及するのは蛇足でしかないと思うのですが、真摯なアドバイスをくださる方が多く居られるので誠意として、また私では思い至らなかった方法をご教授いただけると思い補足させていただきました。
ご容赦ください。
確かに両性が歩み寄り、議論し、時には譲歩することで双方に益ある社会を目指すこと。
しかし。
人類が誕生して数万年。有史、原始的であれ法治国家が完成したのが四千年ほどでしょうか。
その間ずっと女性は虐げられてきました。
そして問題を起こし、争い、粗暴の限りを尽くし、滅亡の引き金を引くのは常に男性でした。
それを最短で行えるのが、男性の根絶、と言うわけです。
これが二十年、三十年前なら私もこの様な主張は声を大にして言いませんでした。
しかし女性が少しずつ復権し、一国の総理に立ち向かえる発言力を持った。
もっとも。