はてなキーワード: 修羅場とは
トイレに座ってなかなかうんち出ないなと思ったらカチカチのうんちがつまっていた。
腹圧をかけてどうにかなるもんじゃなくてその場で自分で摘便した(腸壁を傷つけるおそれがあるのでマネしないでください。セルフ摘便する場合は手袋やオイルを用意してください)
表面の固い便をけずってもけずってもきりがない。
家にあるかんちょうが子供用のいちじくかんちょう60mlしかなくて(自分は成人女性です)
肛門につきさしてみたが肛門で固い便が出口付近にミリミリせまっている状態なので、いちじく浣腸が固い便に突き刺さるだけで液体を注入しても本来のいちじく浣腸の効果があらわれなかった
オリーブオイルと綿棒を用意してみたが細い綿棒が固い便に突き刺さっただけで意味はなかった。
固い便を崩してだしてもだしても排便が進まないのでどうなってんのこれはと思った。
それでも必死になんとか摘便を進めてけっこう出したな、減らしたな、そろそろ腹圧をかけてみようと思って
腹に力を入れた。
50センチくらいの一本糞がでた。腹圧を思いっきりかけた影響で目眩がした。
そのあとも残便感があったので、さらに排泄した。それは最初のほうのほとんど水分がない表面が乾いた便をだすときよりもマシだった
こんなひどい便秘をしたのは久しぶりだったし、自分のなかにこんなに便がたまっていたことにも驚きだった。
タイトルの1メートルは盛りすぎだったと思う。実際は80センチか70センチかくらい
修羅場は乗り越えたものの、私は今妊娠中で春には出産をひかえているので、便秘でこんなにつらいんだから出産はもっとつらいぞ。一人目産むときいきむのとても大変だったもんとげんなりしてしまった
まぁ胎児は表面カラカラ便秘うんちと違って表面血まみれだよね……50~60センチくらい??
便秘ってこんなに人を弱らせるんだなあ。肛門がひろがってうんちがみちみちに顔をだしているのに全然でてこないのは本当に地獄すぎる。硬い便が肛門を塞いでるといちじく浣腸も効果微妙か。けっきょくオイルをつけた指先でちょいちょいして硬い便を解体していくしかない
※弱者男性と題していますが、正確にはキモくて金のないオッサンです。
胸糞の悪い話です。
もう終わったことなので、抱えていたくないので吐こうと思いました。
身バレの可能性もありますけど、今となってはバレた所で何も失うものがないのでいいです。
私が言いたいのは、女という生き物をもっと理解しとけよということです。
出会い系サイトで知り合い、2年ぐらい付き合っていましたが、その恋人とは別れることになります。
原因は私にあったのですが、まあそれは置いておきましょう。さて、どうなったかと言うと……
3.修羅場った末に彼女から「お前みたいなクズとは別れる」と言われて終了
はい、1の時点で終わってると思いますよね? そうです。クズ野郎なんです!
毎日のように一緒にいて、手料理を作ってくれて、家事も全部やってくれたんです。
デートだって何回もしましたし、旅行に行ったり、彼女の実家にも行きました。
プレゼントだって買ってあげました。もちろん私の給料の範囲内ですが……。
でも彼女は「ありがとう!」と言ってくれるだけで満足していたように見えました。
私はそれで十分だと思っていました。
でもそれが間違いだと気付いた時には遅かったのです。
ある日、仕事を終えて帰宅すると、家の中が散らかっていることに気がつきました。
最初は彼女が散らかしたんだろうと思っていたら、寝室に行くとベッドの上に見知らぬ男が寝ていました。
一瞬、泥棒だと思い慌てて通報しようとしたら男が起き上がってきましてね、「やぁ~お帰り」なんて言ってヘラヘラ笑ってました。
それを見て私はすぐにピンときました。この男はキモくて金のないオッサンなんだと。
妻の名前も言えず、娘の年齢さえ覚えていないような奴だったので、当然住所も分かりません。
この時点で警察を呼ぶべきでしたが、私は敢えて呼びませんでした。
何故なら、ここで警察を呼んだところで何も解決しないと思ったからです。
彼は嬉しそうな顔をしながら「うん、わかったー!」と言いながらまた眠りにつきました。
この時の私は馬鹿だったと思います。本当に救いようがないくらいの大馬鹿者ですよ。
翌朝になると、彼は家に帰ろうとしていました。
当然、帰らせるわけにはいかないので引き留めようとしましたが、彼の口からとんでもない言葉が出てきたんです。
なんと、妻と娘がいるので早く家に帰って安心させないといけないと言ったんですよ。
私は彼を問い詰めると、あっさり白状してくれました。
実は彼が昨晩にここに忍び込んできたのは初めてではないとのこと。
過去に何度か不法侵入してきたことがあるらしく、その時に彼女をレイプしてそのまま朝までいたこともあったらしい。
その時はレイプした相手を洗脳する能力を持っていたので、彼女が自分のことを愛していると思い込ませていたみたいです。
しかし、生きづらいパパ・ママ(及びその候補)なブクマカさんたちは激寒ポエムを見て感動にむせびなくのであった
復讐するために子育てしてる
https://anond.hatelabo.jp/20230120195725
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20230120195725
毒親育ち、子どもは素晴らしい
https://anond.hatelabo.jp/20230612161340
子どもは自分の人生をやり直す(自分を育て直す)ための道具じゃないです
✨脱アダルトチルドレン✨とか言いながらドヤ顔で虐待繰り返すし、
このポエム書いてる増田やきゃっきゃしてるブクマカらみたいにその自覚ないから
あと、お寒いポエムを吐いたと思ったら、どぎつい言葉で実家や周りの人物を罵ったりもするぞ
この見本増田もそうだけど何ひとつとして腹に落ちちゃいないからな
『助けてくれなかった世間』に復讐するためキラキラ見せてる・・・つもりなだけだから
見本→ https://anond.hatelabo.jp/20230121065030#
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私も母から「いつかお前もわかる」的な事をよく言われたけど、いやお母さん、あんたの子育て、色々とねーわ、と思う事の方が多いわ。母の言う親の気持ちとかありがたみとか、理解できなくもないが共感も肯定もむり。
なお以前の発言
何か御大層なものを人生の基礎だと思ってるわね。猿の親子を思い浮かべればいいわ。赤ちゃんが母親に抱かれて安心してる間、母親は地面に落ちた麦の粒拾って食ってたりするでしょ。その程度でいいの。
悲しい事に私の実家がこうで夫の実家も似たような感じなのでした。本人達には贅沢をしてる意識が無いのよね。そういえば知り合いのワーママさんにも毎食コンビニ弁当かほか弁って人がいるわ。
一々言葉でチクチク刺してくるから、私は義母と会うのあまり好きじゃないけど。夫は私の父にかなり嫌われているのに「俺は女の親父さんに気に入られ易い体質!」と言って、頼んでもないのに態々絡みに行くのすごい。
役場に勤めてた知人は「面倒臭い奴になってねじ込め、物分りのいいとこを絶対見せるな、絶対退くな、キレまくれ!」て言ってた。「あいつらすぐ仕事サボろうとするんだから」だってw
チンピラはチンピラの言う事しか聞かない。公務員がいくら頑張っても無理だから、被支援者に近しい人々がやるしかないわけだけど、そういう人々は反社にも近い。
向いている人がいるとしたら、ガラの悪い人。/コンビニでバイトしてるだけでも増田の経験した修羅場の一端に触れる事はあるわ。どうしようも無いんだけど、そんな客や仕事仲間を否定しない店員でありたいと思う。
声優の櫻井孝宏さんの醜聞がまた流れてきた。15年という期間もあるけど前の記事も含めて女遊びが下手だな~と思った。なのでオッサンの独り言だが正しい?女遊びの仕方を書くわ
店に行って高い金払って美人と遊んでアフターでヤる。これが昭和から延々と続く女遊びのスタンダートだ。店は利益が出る限り客を全力で守ってくれる。香川照之さんの件で反論があるかもしれないが記事を見る限りあれは店的には手打ち済みでホステスの暴走である。あのホステスは今後も得られたかもしれない金と夜の世界を全部失った所か今生きているかも分からない。
逆に店に金を落とさないのに良い思いだけしようとすると店は容赦なく牙をむいてくる。アンジャッシュ渡部が良い例。ちゃんとお店にも金を落とせばあんな事にはならなかっただろう。向こうがべた惚れでもしない限りは店を通しての付き合いにしよう。その限りは自分自身の不注意以外で問題は一切起きない。
なお余談だが女性の美醜と金額は比例している。格安で美人とか夢なので美人と遊びたければ金を積もう。安けりゃそれなりどまり。あと安いと中身もそれなりなので事故が起きる確率も高い。安全は金で買うもの。
夜の世界のプロじゃなく一般人との場合、もう最初に意思の確認をしよう。極論を言うなら「お前はセフレだよ。本命居るよ。それでも良いなら付き合うよ」と聞くのだ。99%はNOと言って終わりだ。だから一般人より金が全てのプロが楽だ。
ただイケメンや有名人だとYESと言われるかもしれない。でも定期的に確認をしよう。最初はそうだったけど心変わりするのが男女問わず世の常だ。セフレじゃ満足できない、本命になりたいと言い出したら別れるタイミング。ちゃんと自分の線引きは持っておこう。
揉めて最悪本命にもバレて大変なことになるかもしれないと思うかもしれないが、冷静に淡々とそれでいてスパッとやると意外と女性側も切り替えて次に進んでくれる。自分の都合の良い感じ、あわよくば続けようとか思うと揉めて相手が暴走する。
とにかく冷酷に話す。それでいてケチるな。安い物とかならあげろ。そこそこの金額も含めての要求されたら弁護士に相談。素人の示談とか無駄。ちゃんと平均予算に抑えてくれるし相手が暴走したら0円&請求のボーナスチャンス。意外と女性も妥協してくれる。
そして別れたら全て捨てろ。手紙、メール、LINE履歴、連絡先等々全部。また連絡とるかもとか思うと駄目。二度と会わないくらいの気概で。ここも欲出すと失敗の原因。
ちなみに心中とかで包丁出されたら即交番か警察署な。恥や外聞より命大事。なので夜間に警らに出て無人にならない交番をチェック。警察署もチェック。というか別れ話のベストスポットはお互いの家ではなく喫茶店かファミレス最強。水やドリアかけられても死ぬことはないし女性も人目を案外気にする。落ち着いた場所とか絶対ダメ。
今は晩婚化しているが遊ばれて結婚逃したとそもそも結婚逃してたは別れる際の話し合いでだいぶ違う。
ナマ絶対ダメ。安全日はキャバ嬢の誕生日並みに嘘。基本ゴム有。最後外出しとか海外ではとか全部忘れろ。女性の気持ちが変わる一番のタイミングは妊娠だ。現実は島耕作ほど運よく行かない。マジで手切れ費用の桁が変わる。ピルやおろさせるのは後の話し合いで不利になるので安全第一
ここまで書いておりなんだが家庭を第一にしよう。だいたい修羅場は本命や妻からだ。逆にそこをないがしろにしなければ疑念を持たれて興信所に相談とかはまぁされない。子供もいるなら子供優先。女遊びの頻度はだいぶ減るだろうがそれで相手が離れたら儲け儲け。
2023年1月1日、私は限界を迎えて、東京のホテルを予約した。元々3日から予約していたのだけれど、1日からに変更した。実家で絶え間なく続く母の愚痴に耐えられなかった。
子どもの頃のまま、中1のときに貼ったアヴリル・ラヴィーンのポスターがこちらを見つめる部屋で荷物をまとめていると、ドアから父がその様子を覗く。
「どこ行くの?」
「3日からじゃなかったっけ」
「やっぱり今日からにしようと思って。いろいろやることがあるし」
「そう」
しばらくするとまた父が来る。
「そう…」
父は去ってしばらくすると、今度は母と登場した。
ユニクロの縞模様のフリースを着た母は、部屋にはいると、ドアの前で正座をした。その後ろで、灰色のだるだるのパジャマを着た父が立っている。
私はベッドに座って、ポーチに化粧水を詰めているところだった。
「なんで?」
悔し泣きのような顔で、正座をした母が言う。
「なんで? 私がなにか悪いこと言った? なにがだめだったか、教えてください」
正座した上半身をゆらゆらと前に屈ませながら、母が泣いている。
「いや、別に……」
「教えてください。私があなたが子供の頃からしていた所業が悪かったのはわかっています。謝ります。ごめんなさい。でも、言われないとわからないんです。私ばかなので」
正座でゆらゆらと頭を下げる母。泣いて頭を下げる親を上から眺めるなんて、最悪だ。自分が本当に人でなしのように思える。
これが嫌でこれまで距離をとってきたんだったなというのと同時に、これが予想できたとしても最悪のタイミングで拒絶をしたかったんだとも思う。
「5秒ごとにネガティブなことを言われるのに、疲れただけだよ」
「ネガティブなことってなに? 教えてよ」
「どれというより、本当に息を吐くように言ってるから、一度録音してみたら…」
母の涙声の語気が強くなる。本当にわからないのだと思う。それは2人で暮らす両親の習慣なのだ。
***
母は父の一挙手一投足に文句を言い、ときに声を荒げる。父はかなり雑で無神経なほうなので、文句を言いたくなるのもわかるときはあるけれど、母の謎のこだわりに沿っていないかったり、さっき母が自分で言ったことを忘れていたりという理由での文句も多い。
煮物を真ん中から食べたとか、思っていたのと違うお皿を使っているとか。
文句を言うとき、母は私のほうをちらりと見る。一緒に文句を言ってほしいという合図だ。祖母やご近所さん、芸能人を悪く言うときも一緒だ。
子どもの頃は、これに必死に賛同していた。賛同したほうが、家庭内は平和だし、「やっぱり父に似て鈍臭くて雑」と言われたくなかった。私は母のなかにあるお皿のルールを覚えて、完璧に対応できるのが、誇らしかった。
母の文句が合理的ではないと気付いたのは、中学生になった頃だろうか。反抗期を迎えた私は、母の「ちらり」に反応しないことにした。子どもの頃の癖もあるから、反応しないのには一定のパワーがいる。
20年ほど経つのに、未だに母は私の賛同を待っている。目を逸らすと、「冷たい」「つまらない」と残念そうに言うこともある。私は私で、いまだに反応しないのには、パワーを使う。
母は自分にも、ネガティブな言葉を投げかける。料理の味付けが薄かった、もっとこうすればよかった、失敗した……。「そんなことないよ」「おいしいよ」と父はすかさず言う。「心にもないことを」と母が言う。
私も基本的には「おいしいよ」と言って、自分が実際に食べたいと思う以上に食べる。実際にそんなにまずいと思うことはない。おいしいことも多い。絶対に言えないけれど、もっとこうしたらおいしいのにな、夫だったらここはもっと丁寧につくるなと思うことはある。
母と父は2人っきりで、ずっとこの関係を続けているから、自然なのだろう。父は天然で人の話をよく聞かないタイプだし、何十年も家庭を放棄して母に苦労をかけてきた負い目もあるのだろう。なにより退職して、今かまってくれるのは、母しかいない。
そうして自然に任せると、5秒ごとに母が、父の批判か、フォロー待ちの自分批判をすることになる。
「そうだそうだ」と母に賛同しているときは、楽だった。そういうものだった思っていたから。でも、なんだかおかしいなと気づいてからは、食事3回分、24時間くらいが限界らしい。
最近は、夫や弟夫婦と帰省することが多く、彼らがいたから、なんとか耐えられていた。
弟の奥さんや夫を気遣う体で、物理的に距離をとれたし、外の目がある手前、母のネガティブも多少減る。
彼らは空気を読むタイプなので、波風を立てない形で、母をなだめ、父へのフォローもできる。弟と私が、そういう伴侶を共通して選んだのは、偶然ではない気がする。
そんな夫が「あんなに失敗したって言われながら、食事を出されると反応に困るんだよなぁ」と、いつかの帰り道にぼやいた。
それで私は、やっと自分がいつも母の絶え間ない自虐に疲れていることに気づいた。
12月29日の夜に帰省した私は、24時間が過ぎた30日の夜に、電池切れしてしまった。
31日はタイミングが悪いことに母の誕生日だったけれど、その日は私はなにも話すことができなくなっていた。そうなると、私は思春期に戻ってしまう。
こうならないように、ここ何年かは、それっぽい理由をつけて一人のときは自分が耐えられる時間だけの滞在にしてきたし、長い時間のときは夫や弟夫婦と一緒に行動するようにしていたのに。
今回は急遽海外への引っ越しのスケジュールがずれこんで、直前に長く実家に滞在することが決まった。私以外は皆海外にいて、一人での帰省だった。
「ゆっくり実家にいれるようになって、よかったね」というまわりの言葉になんとなくそうかなぁと思ったけれど、やはりどうしても私には無理だったらしい。
年末に駆け抜けた引っ越しや渡航準備、仕事で、疲れきっていた。さらに悪いことに、家族の緩衝材役を担ってくれていた犬が、最近病気で寝たきりだ。
私は母と話せなくなると、犬に話しかけて、場を和ませて、なんとか大人の自分に戻っていた。
①母の文句や笑いに喜んで賛同し、適度に甘える、7歳の無邪気な自分 ←母はこれを一番期待している。25歳くらいまでは、違和感を持ちつつも、これで仲良くやっていた。
②母に反抗して黙りながらも、我慢してその場にとどまる15歳の自分 ←母はこのモードに、世話を焼くのも嫌いではなさそうだ。私はかっこわるくて最悪な気持ちになる。
③母の愚痴をニュートラルに聞き、親切にする35歳の自分 ←母は物足りなそうだけど、自慢の娘というかんじでご機嫌。私も心が安定する。心の余裕がないと、長時間できない。
もちろん、基本的には今の自分の年齢と一致する③でいたい。①は楽で平和だけど、自分のなにかが死んでいく気がして、絶対にやりたくない(実際この形でうまくいっている母娘はけっこういる気がするけど)。
③が崩れそうなときに、①を断固拒否すると、②になり、今回は頼みの綱の夫、弟夫婦、犬の不在で、③に戻れなくて、耐えきれず、物理的な脱出をはかったわけだ。
***
修羅場に戻る。
「なんで嫌ならそのときに言ってくれないの!? 私が子どもの頃、すぐヒステリーになったから、それがトラウマで、普通の言葉もすごく嫌に聞こえるんだよね? そう、私が悪いの……」
母は一人で話しつづけている。
たしかに、そうなのかもしれない、と思う。
「どうせ私は虐待親ですよ。そう思ってるんでしょ。この家に足を踏み入れるのも辛いんでしょ」
こんなふうに母が言うのは、弟が4年ほど前に、そう言って母に反旗を翻したからだ。
私から見て、弟は弟でわりと極端な思い込みがあるほうなで、それは言い過ぎではと思いつつも、面倒なことを伝えてくれて助かったなとも思っていた。
虐待とまでは言わないけれど、母の臆病さや不安定さに、随分振り回されたなと思う。母の年齢に近くなり、いくら大変でも、大人の私はそれはしないなぁということがいろいろある。時代も違い、私には子供がいないから、未体験の領域ではあるけれど。
ただ今になって本人を責めたいとも思わないし、お金と労力をかけてもらったぶんそれなりに自分の人生を生きらている自覚はあるので、のらりくらりと、どちらの側にもつかずに距離をとっていた。
その間に結婚して、夫という防波堤ができて、このまま平穏にほどほどの距離感でやっていけそうだったのに。ここにきて、こんなことになるとは……。
「ずっと嫌だったんでしょ。無理してこの家に来てるんでしょ」
「まぁ、それはそう」
弟ほど実家に寄りつきたくないわけでもないけれど、母の雰囲気におされて肯定してしまった。実際、いればいるほどエネルギーが吸い取られるかんじがするし。
「嫌なら、なにが嫌かはっきり言ってくれたらいいのに。なんで教えてくれないの?」
「こういうふうになるってわかってるから、おかしいなと思っても指摘できないよ。子どもの頃から、言えないように、あなたがしてきたんだよ!」
「指摘できないなんて、思わないけどなぁ」
父がとぼけて言う。
ついでにした父への批判は、なんとなく母が言ってほしい言葉を言ってしまった気がする。
だって、いなかったし、そのうえ、気に入らなかったら、怒鳴ったり暴力振るったじゃん。アル中でDVだったときのこと、忘れたの?
と本当の私は言いたかった。
宙吊りにされてテーブルの角に頭を打った母が頭から血を流したことも、ベランダのガラスを蹴って割ってくるのを、弟と部屋のなかで怯えて見たことを、私は忘れられない。
部活から帰ってきて眠っていたソファから、突然投げ落とされたことも。
日曜の昼、ウィスキーを飲み始めたら、今日は怒鳴りだす合図だったことも。
でも、それはこの家ではなかったことにされているタブーだ。母の思う「うちは、幸せな家庭でよかったね」の規範から、明らかに外れているからかもしらない。
今の父は穏やかで、母を落ち着かせる役割を担っているし、あの頃のことを申し訳なさそうにする素振りをしているので、私も言わないことにしている。
ある一定の期間だけだった気がするので、仕事でストレスもあったのだろう。その仕事で、大学まで行かせてもらったわけだし。だからって、許されることとも思わないけれど。
そんなことを考えて黙っている間も、母は話し続ける。
「私はひどい親かもしれないけど、あなたのことが大好きだから、楽しみにしてたくさん準備して」
楽しみにしていた誕生日とお正月に、大好きな娘にこんなことをされるなんて、母はとても可哀想で、そんなことをする私はなんてひどい娘なんだろう。
「あなたがしていることは、はっきり言って暴力だよ。無視されることって辛いんだよ。お父さんと同じことを、あなたはする。なんで?」
母は悔しそうに泣く。父にされたことも、思い出しているのかもしれない。
たしかに、15歳のモードで言葉を話せなくなってしまった自分は、不甲斐ないし、申し訳ない。もう35歳なのに、なにが嫌か言葉でなかなか説明できないなんて。それでも。
「被害者面なんてしないよ! 絶対しない。でも、被害者って言うなら、言わせてもらうけど」
「被害者」というキーワードが、なにかの引き金になったらしい。母がここぞとばかりにまくし立てる。子どもの頃、どれだけ私や弟に尽くして節約し、我慢し、プリントを整理し、時間をさいてきたか。自分がこんなふうに拒絶されるのが、どれだけ辛いか。
プリントの整理、私嫌いじゃなかったし、別にしてもらわなくてもよかったんだけどなぁと思う。
節約して5歳から18歳まで行かされていた塾も、今思えば先生が子供たちに人格攻撃をするやばいやつだったので、あの先生のために節約しなくてよかったのにねとも、思う。
どんどん人が辞めていくなかで、私は一番長くその塾に通った。今思えば、あそこにいた子どもたちは、みんな無表情でか細い声をしていた。
母にも辛くあたった塾の先生や祖母を黙らせた私の全国模試の順位に、母が満足気にしていたのも思い出す。私に勉強の機会を与えたのは、私のためだったのだろうか。
母は絶対否定しない父を後ろに据えて跪き、私が絶対罪悪感を抱く言葉を泣きながら放つ。
「過去やってきたことを否定したいわけじゃないよ。ただ今、愚痴を聞き続けるのが疲れたっていうだけだから」
「本当に行くのね?」
「うん」
これまでの私だったら、ここで東京に行くのをやめていたかもしれない。そもそも、行事を大切にする母の手前、大晦日とお正月に実家の家族から離れる選択肢なんて、一昨年夫がコロナの濃厚接触者になった一度以外、なかった。
海外駐在中も両親が自宅まで来たし、濃厚接触者になった翌年の新婚ニ年目も年末がちょうど誕生日だからと義実家より私の実家を優先した。「失敗したかもしれない」と呟く母のおせちづくりを毎年手伝い(「おいしいよ」とフォローしながら)、きれいにできた重箱やお正月の風景を撮ってアルバムにして、プレゼントした。
今年は弟夫婦も夫も海外で、犬は寝たきり。それでも母は、親子水入らずでのお正月を楽しみにしていたのだと思う。急遽伸びた海外行きと、それに伴う実家滞在の長期化を、母はもちろん喜んだ。
私は夫と会うのがお預けになってがっかりしたし、なにより自分が実家滞在に耐えられる自信がなくてとにかく不安だったけれど、そんなこと、まったく思いもしなかっただろう。
「私はお正月は家族で過ごすものだと思ってるから。こんな仕打ちってないよ。〇〇ちゃんの家は母娘でおせちをつくって、●●さんの家ではもっと……」
母が地元に娘が残って、べったり子育てもサポートしている家族を羨ましく思ってるいるのは、わかっている。
それが嫌だから、上京してよかったと何度思ったか。一方でその願望に多少は答えなくてはと思って、お正月、誕生日と、GWかお盆は帰省した。旅行もした。
でも、今回は無理だった。弟夫婦や夫がいてくれる年を過ごしたら、もう1人では耐えられなくなっていた。
「もう何十年も、十分やってきたでしょ」
そう言うと、母は静かになって、去っていった。
私が喜んでやってきたと思っていたことを義務のように言われて、母は心底悲しくなったのかもしれない。私だって、いつも100%嫌々やっていたわけではない。ある程度、楽しんでいた。
母は本気で自分を直そうとして、泣いて質問しているのもわかる。
それでも、「まだほしい、まだほしい」と千と千尋のカオナシのように、やればやるほど依存されて欲しがられるかんじに、耐えられなかった。
母が変わるのを根気強くサポートする気力が、私には残っていない。
母が羨ましがる〇〇ちゃんや●●さんの家だって、娘が気を遣っているところはあるのだろうと、私は思う。彼女たちが一時精神を病んでいた原因に、母との関係がなかったと言えるだろうか。
娘同士で話すと、娘側が母にリップサービスをしたり、話を合わせたり、距離をとったりしていることは多い。
10代の頃は本当に仲の良かった「友達母娘」でも、いつまでもそのままでいられると思っているのは、たいてい母のほうだけだ。それでも、娘は母をがっかりさせないように、大人の振る舞いで和やかに過ごす。
私だって、本当はスマートに、本人には気づかず幸せでいてもらったままで、ほどほどの距離感で過ごしたかった。
誕生日やお正月を楽しみに、食材を考えていた母を思うと、胸が痛む。とても。涙がでるほど。
こんな最悪のタイミングで反抗しなくたってとも、思う。しかも、こんな年齢で。
それでも、今、私は自分のために、自分をどうしても逃がしてあげたかった。
脱出した私は、その夜、東京の銭湯に行って、ホテルのベッドでぐっすり眠った。
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けんか(?)を片方の立場から書くのって、フェアじゃないよなぁと思いつつ。
まずは自分のなかの混乱を整理するために書きました。だからか、うまく削れず、とても長いです。
迷いつつも、シェアするのも悪くないかなと思ったのは、信田さよ子さんの本や記事にでてくる人たちの具体的なエピソードに、私自身が背中を押されたからです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4393366255
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0022/topic025.html
もうおばさんという年齢なのに、いつまで私は子どものようにじたばたするんだろうと思うけれど、自分で選択して、書いて、振り返って、前へ進めば、大人としてドライなほどほどの関係を築けると信じて…。
自分が女だということを自分で否定しなくていいんだ! と、ある日の仕事中に思いついて、雷に撃たれたかのような衝撃を受けた。まあ、心の中でだけ……。その時私は90代くらいの女性を接客中だったのだが、無意識に子供時代のようにくねくねナヨナヨした女々しい喋り方で話していたのだ。もちろんちゃんと敬語だったけど。こういう、男だったらオネェと呼ばれ、若い女だったら「あざとい」や「ぶりっ子」と呼ばれ蔑まれて攻撃されるような喋り方で、おばさんが喋るのは何ら問題ない……問題はないのだ……!
幼稚園時代までは、誰に教わったわけでもないのに非常に女々しい言葉遣いで喋る子だった。それは、「〜だわ」「〜よ」とかいうやつじゃなくて、ほんと例えるならオネェキャラの人みたいな、何を喋ってもクネクネしてる感じのあの喋り方だった。
だが、小学校の中学年以降になると、同世代は男子も女子も黄金時代のジャンプに影響されまくって育った世代だったので、みんな極めて口が悪かった。いとも容易く「死ね」「殺すぞ」と言い放つような。しかもバリバリに活躍する女性が形だけでも持て囃されたからだろうか、逆にぶりっ子というのは死ぬほど嫌われたものだ。同性からも、異性からも。そんな時代だったので、自分の身につけた喋り方で通すのは、肩身が狭すぎて無理だった。しかし、女子ですら一人称にわざと「おれ」を使うような中で、一緒になってオラオラした喋り方でイキリ散らすのは、自分には合っていないのに何だか強くなったような気がしてちょっと快感だったのも本当だ。
それから十年くらいして社会に出た。五歳くらい年上の女性上司は一人称に彼女自身の名字を使っていた。それが当時の意識高い系の人達の間での流行りだったのだ。それに加えて、語尾は「〜ッス」とか。オッス、ウッスと野球部か柔道部の男子みたいな話し方を若手の女子社員もする。そんな様子にもしかしたら上の世代の上司や先輩たちは眉を顰めていたかもしれないが、だからといって女子達は負けなかったというか、そもそも怖いものなしだった。
まだ入社して間もないある時、会社の食堂で休んでいたら他部署に配属された同期の女子社員の大声がホールに響いた。
「ふっざけんじゃねーよ、テメェ!」
怒りの一言ではない。あくまでもじゃれ合い、猫パンチのようなものだとわかる声色だった。その同期は同じ部署の同期男子二人と会話中だったのだ。それには、歴の長いパートのおじさんとおばさん達がヒソヒソした。だが、その時の私は、年配の人が差別的なのは仕方ないと思った。思いつつ、内心、すごくフェミニンな服装を好む同期が言葉遣いでは今どき男子でもしないような粗暴さなのが気になっていた。でも、私だって同じような言葉遣いをしていた。就職難の時代に運良く職にありつけたのはいいものの、職場は食うか食われるかの修羅場だった。そんな環境で生き残る為に男よりも男らしく粗暴にワイルドに振る舞ってうざいオッサンお兄さん上司や先輩達と戦いながら働くのは当然の権利とまで思っていた。
……けど、そうやって肩肘張って生きる事にいつの間にか疲れていた。子供時代のようにクネクネナヨナヨした女々しいだけの自分に戻りたい。いつの間にか、そんな風に思っていたのかもしれない。
おばさんとなった今の私には誰も強さを求めていない。誰も私を強いとも偉いとも賢いとも思っていない。おばさんっていうのは、非力で愚昧でどうしようもない、ウルセェだけの取るに足らないヤツだと素で思われてる。そんな私が女々しい言葉遣いをしようが誰も何も思っていない。なんなら、接客する時は人当たりが良いのがプラスになるというか、しょーもないヤツなんだからせめて人当たりくらい良くあれみたいな感じで、昔理想としたのとはかけ離れたしかただけど、なんか肯定されてる気がする。
ただの愚痴
「来月の誕生日で65歳だから定年退職したい」とか言い出して社内が修羅場
そもそも、社長はクソジジイの定年を見越して5年ぐらい前から新人採用と準備始めてたし
ジジイに「定年に備えて新人さんに少しずつ引き継ぎしてくださいね」って言ってたのに
わざと新人に仕事教えなかったり、嘘教えて嵌めたり、いびったりして辞めさせたのは自分自身だろ?と
でもジジイは会社に必要な資格職の実務経験者だから下手に辞めさせられないし、
社長も諦めてそのままジジイ1人で仕事させるしかないような状態作っといて
今頃になってそれかよと
しかもウチは大企業でもないのに、退職希望日まで1ヶ月未満て…
今から新しく採用して引き継ぎ間に合うと思ったん?何十年も社会人しててそんなに想像力足りない?
社長がとうとう怒って「だったら自分で今すぐ後継者連れて来い!」って突き放したので、多分そのまま再雇用扱いになると思うけど
古の腐女子なので火のないところに煙を起こしまって一人で吸ってる系ジャンキーなんだけど、女好きなキャラ♂とホモォさせてしまった時に定期的に苦しむ。
キャラ理解()に準じるとそいつは女の子の可愛さやおっぱいが好きな訳ですよ。なんなら童貞でもない訳ですよ。で1ヶ月間毎日ホモエロ妄想した後にふと思うんだ。
「女体恋しくなんないのか?」
おっぱい大好きだろ。女の子の柔らかいお肉触りたくなるもんだろ。私だって触りたい。
下心ありありでデートしてエスコート大成功で「すごーい♡」「さすが♡」って言われながらいい雰囲気になってえっちなことしたいだろ。
受チャンが大好きで大好きでたまらん結果、軽率にアッーしちゃう攻クンが私の好みなのですが、女好き攻クンは1ヶ月間も受チャン♂としかセックスしてないと「おにく……やわらかおにく……おっぱい……」ってしくしく泣き始めるのです。これ私の中では受チャン最上級に愛してるのとは共存してしまう欲求なので困惑してしまう。攻クンにも幸せになってほしいのでちょっとばかり大人のお店行ってその欲を発散してきてももいいのでは……と思うんだけど、受チャンそれどう思うよってなるとね……浮気……浮気かぁ……。私には浮気じゃないような気がするんだけど、とはいえ……。あと受チャンに浮気OKの設定を後付けするのは違うんだよね。
または受チャンが女好きだとCP成立してから心のちんこが寒くて泣いてしまう。あぁもう受チャンの立派なイチモツは女の子の温かい膣に包まれることはなくなってしまうのだ……女好きなのにそんな……可哀想すぎないか……? と思って受チャンにもお札握らせて大人のお店に行って欲しいんだけど、このパターンの攻クンは受チャンへの執着がヤバいのが多くて(多いというかそう組んでしまう業というか)、そんなことしようものならブチギレ必至。修羅場GO。なんならNTRの方が寛容なレベルに至ってしまうので悲しい。
あと多分、腐女子一般界隈では女好き受チャン(ごめん攻クンもだった)が女相手に勃たなくなっちゃったぜヤッター!な創作が多くて(=正義で)、そういうのを読んで「ありがとうありがとう」と作者への感謝で咽び泣く一方で「かなしい……さむい……さみしい……」とも泣いてしまう。
うん、浮気……うん……。させてあげるのは……ダメですか……そうですか……。でも人一人では満たせない性欲……えっダメ?……そうですか(2回目)……。
ホモCPと女好き設定の落とし所が分からなくて苦しい……仕事したくない……。世の同類腐女子はこの葛藤をどう乗り越えてるんだろうか……。
発達障害の当事者は自分の特性のせいで色々やらかしたりイジメにあったりして、生きるモチベ自体が削られがち。しかも子も子なら親も親ってやつで親もかなり癖が強くて家庭環境もよろしくない。
そんな人生で他人と結婚して子供を作ることに前向きにはなれないので、「発達障害」というレッテルによりそれから降りれるならそうするんじゃないかな。
発達障害という名前が発明される前々から発達障害の症状はあり、当事者は悩まされている訳だ。でも結婚や子供を持つことが当たり前のような世の中でそれから降りる正当な理由を持たないというのは、無理して修羅場と不幸を再生産するしかないってことで、そんなのは辛いだろう。
原因を考えてみたんですが、恐らくこの人達は
そもそもパイロットと登場機の性別が一致するというのが大きな間違いなのです。
たとえば船は女性ですが、それなら船乗りは女性ばかりなのでしょうか?
そうですもしそれが当たり前なら『ハイスクール・フリート』はそのコンセプトそのものが間違いだったことになるでしょう。
ただこの勘違いを引き起こしているのは、ガンダムという作品における圧倒的男性パイロットの率に起因すると思われます。
機動戦士ガンダムは愚かなオールドタイプを新しい価値観が駆逐するというコンセプトでありながら、パイロットといえば男という昭和的な価値観をひたすらに引き摺っているのです。
その証拠として登場する女性パイロットの圧倒的なNT率の高さが上げられます。
これは「女性なのにパイロットをやれるという異常事態には理由があるはずである」という偏見がなければあり得ないほどの高さなのです。
パイロット≒男性論は後世の作品にも引き継がれ、平成ガンダムにおいても多くのパイロットが男性であるわけです。
しかし、その殻を遂に破り女性パイロット主人公たちの物語が展開されるのが『水星の魔女』なわけですね。
この作品は一部のオールドタイプな者たちからは女性キャラクターで萌え豚を釣る愚かなアニメと思われているようですが、そのような偏見こそが今や時代遅れでしょう。
女は家庭に入り港として男を守るために生きるべきであるという価値観はプリキュアの登場により破壊されたはずですが、あれか20年未だにそのような思想に固執するとは。
ここまで言ってもまだ「機体はパイロットの分身なのだから、パイロットと性別が同じだ」と主張する人に質問です。
貴方は『アイドルマスター XENOGLOSSIA 』をどうのような物語だと解釈しますか?
そうです。
あの物語は明確に女性パイロットが男性ロボットを取り合う恋愛修羅場ロボットアニメなわけです。
え?恋愛はヘテロな関係の中で展開されるというオールドタイプな思想から来る偏見ですって?
それなら話題を変えましょう。
そうですエヴァ初号機は碇シンジの母親碇ユイであり、パイロットであるシンジは男性なのです。
証明は終わりました。
私の勝ちです。
ラブホテル、その全てが好きです。
ホテルという宿泊施設でありながらラブを致す場としての自我を認識しているラブホテル。たまらなく好きです。
例えば都心には一見シティホテルと見間違うようなスタイリッシュな宿泊施設はごまんとあって、だがしかし自動ドアを抜けたエントランス横にはお決まりの部屋選択パネル。天蓋がぱさりと覆う丸いベッドに鏡張りの天井、スケスケの浴室、赤い絨毯に謎の手すりと謎の段差。休憩3900円宿泊6500円の料金表示が、今からここでする行為が金銭に換算された場合の価値を映し出しているようで、となると安ければ安いほど心持ち安心して部屋に向かうことができる。
一方、外装から「寄ってらっしゃい見てらっしゃいこちらは数多の愛と性を受け止めてきた百戦錬磨のラブホテルでやんすよ」と言わんばかりの主張強め施設も大好き。まずもって外観が派手。だいたいにおいて城。ネオン。たまに血迷ったのか南国とか遊園地とかがテーマになってるところもある。お部屋のコンセンプトを近隣住民や歩行者にまで知らしめるというのは非常に潔い判断ですよね。田舎の国道沿いにありがちなお城ラブホ、近くを通ったときに「うわお城みたいなラブホあんじゃん」てなるじゃないですか、で実際がちゃーて入ってみるとやっぱしお城なんだよね。いや感動しちゃうね、その主義主張の一貫性を見習いたいところよね。
「料金送受信機」ってみなさまご存知?
料金精算するときって大抵クレカの読み込み機械が部屋についててそれにシュッてしてピピピピって暗証番号おしてお終いとか、あとはこぢんまりしたところだと帰り際に鍵を返すとき、管理人室の小窓越しにお金のやり取りするのが多いと思うのよ。
でもねひとつ言いたい、「料金送受信機」
これはね、わたくしラブホ文化の中で最も絶えさせてはならない価値のある遺産だと思っております。
聞き馴染みのない人もいるでしょうから、ええとね、そうね、みんな「千と千尋の神隠し」みたことある?ない?ないやつは見なさいラブホにDVD持ち込んで大画面で見てこい
千と千尋のお風呂のシーンなんだけどね、お湯屋のお姉さんたちはほしい薬湯があればお札をもって釜爺のところへひゅーって飛ばすでしょ。で、それ見て釜爺は薬草調合して薬湯使ってバサーて流すでしょ。それと大体おんなじシステムで、ラブホの料金を支払ったりお釣りを受け取ったりするのが 料金送受信機 なわけです。
お部屋と管理人室がエアシューターで繋がっている優れものなのですが、蓋つきの筒型カプセルの中にお金を入れて、スイッチを押すと「シュ〜〜〜〜〜〜 ゴドッ」って音と共に管理人室にお金が届く。それを見て、ぴったしだったら「ちょうどお受け取りしました」とやや酒焼けしたハスキーボイスが色っぽいお姉さまから内線電話がかかってきたり、おつり必要だなってときは「幾らのおつり入れて戻しますね」ってそれでまた受信機から「シュ〜〜〜〜〜〜 ゴドッ チャリン」みたいな音が聞こえてきて、小銭が帰ってきたことを知る。
ラブホテルを正々堂々と利用してる人なんて、まじあるにはいるんだろうが、超少ない部類なんじゃなかろうか。別に後ろめたい関係性というわけではなくともなんとなく互いの家でそういうことに及ぶわけにはいかないだとか、子供が大きくなり家でするのは難しくなったご夫婦とか、風俗のお姉さんを待っているお兄さんとか、はたまたのっぴきならなすぎる事情を抱えた2人とか、あっさりカジュアルにその場限りで楽しもうぜってことで後腐れないようにとりあえず目についたラブホに入った2人組、とか。
でもどのカップルも、普段平気な顔をして過ごしている日常のなかに非日常を組み込むことで日常が維持出来ている、とか、わたしはそんな修羅場らしい修羅場を経験したことはないけれどひと通りお楽しみを尽くしたあとホテルの部屋を出てやたらしんとした絨毯敷きの廊下をヒールの足音を潜めて歩いている女性が気怠げに振り返って