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はてなキーワード: エラーとは

2019-11-25

anond:20191125132022

セルフレジで人の温かみに触れる方法

操作が分からないふりをする

・酒を買って年齢表示板を持ってこさせる

レジが検知しにくい軽いものを買ってエラーを出す

・小銭入れにごみを入れて機械を止める

バーコードを読み取らせずに袋に入れてエラーを出す

2019-11-24

爆睡パズル部・錯視裏技←つまら

動画面白かった。ゲーム買った。つまらんかった。

Superliminal ってタイトルゲームね。

youtubeの実況動画をいくつか見て、視覚効果を使ったトリック重視のwitnessかな?と思ってポチったけど完全に外れ。

一応エンディングは見ました。この後すごい二週目とかあったらすまん。

タイトル動画では

遠近法を利用してドラッグしたアイテムの大きさを変える

視点を合わせて、隠れているオブジェクトを見つける(3DSであった"アッタコレダ"ってゲームみたいなの)

トリックが出てきたけど、ネタとしてはこれでほぼ終わり。

中盤はひたすらループ。ここのホラー演出はちょとよかった。

よかったけど、序盤にも終盤にもホラー演出は無くて この演出何だったんだ感がすごい。

夢だからなんでもアリと言えばアリだが・・・

終盤は「壁だと思った?実は通路がありましたーw」の連続全然パズル的楽しみは無い。

自販機コーラとか消化器、謎のスイッチは(自分プレイでは)何の仕込みも無かった。

一番イラついたのが、終盤のポエム

プレイヤーは夢の中で何かを楽しむサービス被験者で、エラーが起きて夢から覚めれなくなったらしいのだが

「夢から覚めると、あなたの見るものが変わって見えるでしょう」みたいなポエムが延々と流れていてつらかった。

エンディングも、こういうのは難しいパズルを解いてやったーエンディング! だと思うけど

ポエムを聞き流しながら壁探しゲームをしていたらいつの間にかエンディングって感じ。

2000円だったけど、その価値は無いな。せいぜい500円。

ニコニコでこの実況動画を上げてる人が居るけど、たぶん失踪すると思う。つまらんくて。

物心ついた頃から好きだったポケモンが嫌いになった

剣盾ネタバレ

自分は初代からスピンオフ作品アニメ漫画まで広く手を出す信者だった。

特にポケダン空は今でも遊ぶしED迎える度にわんわん泣くくらいには好きだ。

この作品に対してはじめて不信感を覚えた作品は剣盾の前に発売されたUSUM。

「ここは君の知ってるアローラではない」のキャッチコピーを謳うこの作品SMプレイした人たちにとっては9割は知っているアローラだった。

従来のマイチェンとは違い主人公があたかも別人かのようにデザインが変更され掲げられたキャッチコピーの内容からファン連想したのは間違いなくBW2という作品だと思う。自分もそうだった。

からUSUMもそういう作品なのだと思っていた。

めっちゃ信じていた。

余談だがBW2みたいに○年後が舞台勘違いした絵描き未来の姿のキャプテンを描いていたのが印象的だった。

で、

プレイし始めて橋にいるリーリエを見て目眩がした。

もしかしてこれ、SMと同じ時間軸なのか??

SMで相当不評だったのかリーリエに関するイベントが一部削られていたが、開発者はどうしてもリーリエをピックアップしたくて堪らなかったらしい。

USUMの伝説ポケモンであるソルガレオルナアーラは不自然なほどにムービーリーリエしか頭にないしリーリエしか見ない。

誇張抜きにこのポケモン主人公がまるでその場に存在していないかのように振舞っているのだ。

主人公ネクロズマと融合した伝説ポケモンを救った後に流れるムービーでも目と鼻の先にいるはずの主人公とは一切目を合わせず、言わば救世主ともいえるその主人公そっちのけでその場にはいないリーリエに思いを馳せるという徹底っぷり。

そのイベントの後伝説ポケモンに乗って帰れる選択肢があるのだがもちろん選ばなかった。誰が乗るか。

ぶっちゃけ過去一嫌いなポケモンになった。

しろ嫌いなポケモン自分の中に存在しないので永久ワースト1位。

文句は言ってるけどこの主人公のみを認識できないアホ伝説ポケモンをのぞけば作品としてはよくできていたし、なによりぬるぬる動くアニメが最高だったので自分の中の評価として割と高い方だ。マオちゃんカワイイマオちゃんはいいぞ。

そして、問題の剣盾。

発売前から海外で不穏なタグ炎上していた剣盾。

信者自分は迷うことなアートブック付きのダブルパックを購入し、文句言ってた連中が手のひらクルクルする様を見るのが楽しみにしていた。

が、結果自分は完全なアンチと成り果てていて、こうして書き込みをしている。

何があっても「ゲーフリそういうとこだぞ~」って茶化す程度にしてやろうと思っていたのに。

カセキメラかいう断面図丸見えのグロポケモン出してきたり、レイドでわざと負けるよう仕向けてるとしか思えないNPCが出てきたり、マジカル交換で永遠にマッチしなかったり、過負荷が原因なのかはわからないがワイルドエリアエラー落ちしまくったり、滑るように回転するまるで機械のような伝説ポケモンだったり、物語の超終盤でいきなり悪役になる委員長だったり、そういうの全て笑って許せた。

でもさ、ヌルダメだ。

タイプヌルだけはこんな扱いすべきじゃなかった。

ウルトラビースト存在せず、そういった驚異に晒されているわけでもないガラルで何故か量産されているヌル

グラジオという救世主存在しないこの地でヌル意味もなく生産され続けるのだろうか。

もしヌルが単に財団で作られただけの背景しかなかったらここまで拒絶反応はでなかったと思う。

1人と1匹の絆を見てきた人間として、これだけは許せないよゲーフリ。

いっそリストラしてほしかった。

しろリストラされるべきポケモンだった。

一般職員が適当に手渡してきたり、タワーで当たり前のように使われていたり、そういうヌルの姿を見たくなかった。

世界観クオリティ重視の為にリストラしたんじゃなかったのか。

ガラル地方ヌルは本当に必要だったのか。

ほかのポケモンリストラしてまで出すポケモンだったのか。

SNSでの「少しでも不満を口にするとすっとんでくるポケモン警察」の連中にもウンザリ

もう無理だ。

20年以上ファンだったが流石に今回ばかりは擁護できない。

2019-11-22

Skyrim環境再構築で浦島太郎気分を味わっている。

日本語化簡単になってたり(なお後述の理由で一敗した模様)、NMMが開発終了してたり、MOもいつの間にか開発中止になってMO2になってたり、SKSEの導入が楽ちんだったりとか。

ひとまず起動しようとしたらXINPUTがどうこうで動かなかったり、なぜか言語設定日本語インストール開始したのに英語版で、一度言語設定英語にしたあと日本語に変更してDLやり直す羽目になったり(日本語化パッチ当てたときエラーが出ておかしいとは思ってはいたけど)とか。

いざ起動したらあまりにも小さすぎて何がなんだかわからなくて、設定みたら480*640とかになっててビビって、そういえば前のPCはその解像度ですら二桁fps行かなくてそれを無理やりフルスクリーンにして数百時間ほど遊んでたのに、今のPC普通にモニタ最大で最高設定で余裕で動いてたりとか。

本当に色々変わってるので、せっかく前のデータ丸々持ってるけど簡単に移行はしづらそう。

2019-11-18

削除エラー

半年以前の入出金情報は削除できません。

閉じる

来月のデータなのだ

"カリザベスエラー"

"カリザベスエラー"との一致はありません。

2019-11-16

やっと直接的なエラーが出た…

これが出たらあとちょっとやな(遠い目

2019-11-15

anond:20191115131127

SDカードメディア本体リードライトエラーゲーム不正終了したなら、そりゃゲームデータは再開できねーよなとは思う

どんなエラーメモしてたり…はしないんだろうなこういう人は

anond:20191115130649

SDカードって安物であればあるほど確率エラーになるんよね

ある意味任天堂向きではない汎用メディアではある

壊れたって人のメーカーと壊れた内容くらいは把握したいところ

anond:20191115130427

Vtuber?の配信で、

エラー強制終了されたあとSDカード認識しなくなった…という例があったらしいけど、

一件だけだとSDカード問題なのかポケモン問題なのかわからん

噂先行で叩かれてるのかわいそす。

anond:20191115124553

それ思った~~

何がどういう風に消えたのか目にしないと信じがたい

エラーはたくさん出てるみたいだけど

疲れてくると

疲労コンパイルエラーって言葉が頭の中をグルグルするのあたしだけ?

2019-11-13

やっぱ現金だよ

財布持たずにコンビニへ。

レジでPayPay払いしたんだけど、通信エラーっぽくて、au Payで支払い。

au Pay使えるようにしてたから良かったけど、もしそれもなかったら、財布取りにいくはめにあってた。

全国共通で設定や登録いらずで、誰もがわかる支払い方法って、やっぱ現金だよな。

2019-11-10

[]TwitterYahoo!リアルタイム検索共通で使えるフィルタ(拡張機能)作った

https://anond.hatelabo.jp/20191110173815

の続き

あとがき

 TwitterYahoo!リアルタイム検索は想定通りのものができて概ね満足しています問題togetterで…フィルタ機能入れてみましたがどうにもなりませんね。本当は作成者単位のまとめミュートもやりたかったのですが、作成者アイコンしか表示されてなかったり(トップページ、まとめ内埋め込み)、そもそも表示がなかったり(ランキング)で誰が作ったまとめなのか判別できない。かといってまとめに割り振られたIDから概要を得るようなWebAPIが提供されているわけでもない。どうしてもというならまとめ自体アクセスするしかなく、当然1ページ分まるまるhtmlを送ってくるので通信負荷が高すぎるうえ、View数にカウントされてしまって元も子もない。すぐに頓挫してしまいました。

 コメントミュートにしても、もともとTwitterから来てるユーザ名なのにTwitterと連動しきれていないわけです。Twitter側で変更した後、togetterに再ログイン(再連携)しないと変更が反映されません。例えばAさんがhogehogeというユーザ名でtogetter連携し、その後fugefugeに変える。togetter側がfugefugeに変わるのは再連携したタイミングです。ではAさんが再連携することなく、Bさんがhogehogeというユーザ名で(Twitter側ではぶつからないので使用できる)togetter連携したらどうなるか?というと、Aさんに何の確認もなくfugefugeに変わり、Bさんは弾かれることな連携できるという仕様です。もし古いユーザ名のままになっているtogetterアカウントを見かけたら同じユーザ名のTwitterアカウントを用意し連携することで勝手ユーザ名を更新することができます(特に意味はない。ちょっとした嫌がらせ?)。

 また、Twitter側で凍結されたり削除したりしてもtogetter側は影響を受けません。当該アカウントコメントは残り、作ったまとめもそのままです。それならばAさんがtogetterで古いユーザ名のままTwitterで凍結された場合、Bさんが同じユーザ名でtogetter連携したらどうなるのでしょう?凍結アカウントにはアクセスできないのでAさんの現在ユーザ名を取得できず自動変更されないはず。そうするとBさんは連携できないのでしょうか?ぜひ、どなたか試してみてください。

 おまけにtogetterユーザIDを一切見せてくれないんですよ。DBには持ってるのでしょうがクライアント側に渡されるhtmlには書き込まれてない。ユーザ名が信用できない状態でも'アイコン経由'でユーザIDは取得する方法はありますが(コメント欄でもTwitterアイコン画像直リンしてるため)、それもアカウントが凍結されていれば破綻します。それなのにあそこのコメント欄、凍結アカウントが多い。やたらと多い。古いまとめになるとアカウント削除も多い。でもコメントだけは残ってる。これではまともにミュートが機能しない。という事情コメントミュートはtogetterユーザ名を使っているわけです。

 togetterってつくりも思想ゆるふわですよね。Twitter連携するだけでアカウント作成されてしまうのに削除機能は公開されていない、反ワクチン・反標準医療自殺関連のまとめでもなんの警告も出さない、著作権侵害による削除申請窓口どころかポリシーすら見当たらない等。個人的なことだけを言えば、はてぶ経由で見る(見てしまう)ことが大半なので各種フィルタを利用してtogetter.comを消してしまえば済む話です。でもね…と。

アップデート予定

Twitterフィルタは予定なし(不具合があれば随時修正)

はてなNG代替品(はてぶフィルタ)に短縮URL展開機能を、Youtubeフィルタ右クリックメニューから非表示登録機能を入れられたらいいなという気持ち

FAQ

あとがき

本日午前中から一連の増田登録できずどハマリしてました。登録完了するのにどこにも日記がない。ネットワークを中心に散々疑ったものの全く関係なく、問題togetter。またおまえか。増田ってtogetterへのリンク貼れないんでしょうか?h抜いたら登録できました。エラーにならず警告も出ず単に無視されるって悲しいですね。あーもう時間無駄にした。

2019-11-08

きゅうようができて、きゅうようができなくなったよ

金曜に有給を取り、週末いっぱいを使ってシンガポールへ遊びに行く予定を立てていたが

出発直前に職場から連絡が

なんでも、今朝突然システムが原因不明エラーで止まってしまったらしい

電話を切り、ため息ひとつついてから、こう呟いた

2019-11-05

anond:20191102151637

まずこの手の話題に言えることはゲームを他の娯楽を指す単語に置き換えても何ら違和感はない。

筆者の言いたいことは何も間違っていないしある意味では間違っている。

この手の話題ゲームもとい趣味全般を「消費」と捉えるか「生産」で捉えるかで大きく変わってくる。

例えば本を読むことは消費で、本を書くことは生産

音楽聴くことは消費で、音楽を作ることは生産

映画読書youtubeも買い物も、世間一般でいう趣味ってのは「消費」を指している場合ほとんどだし、この文章も「ゲームは消費するもの」という前提で捉えて書かれている。

誰が何を消費するかなんてのは人それぞれなので議論するだけ無駄だけど、ゲームにおいても広義で「生産」の側面を持つことある

例えば格闘ゲームというジャンルにおいては上達においてトライエラーの反復が不可欠であり、なおかつそれを何順もサイクルしなければ上達することはまずありえない。

自助努力からくる問題解決能力が不可欠であり、それらはゲームという手段を通じて身に付けることができる。

ゲーム継続している人間が必ずしもそれらを身に付けているとは限らないが、成長や課題解決を喜びとしゲームを広義で「生産」と捉え継続しているゲーマーが一部いることを知ってもらえたら嬉しい。

2019-11-04

前任者のコードVBA

USBメモリパスが変わるのに対応する

FGHIがあるか調べる

→Dのときもある。ソースを直すのが面倒なのでDをFに変えて実行。

ファイル出力の方法が分からなかったらしい

shellでメモ帳を起動して、コピペ名前を付けて保存をsendkeysで送る。

マクロ実行中にマウス触ったらエラーになった。windows10メモ帳文字コードがUTF8にかわってえらい目にあった。

・ACCESS1件更新するのに1分かかる

全件selectしてキーが一致したら更新更新しても最後まで回す。

→時々古いデータを消すように言われた。

・VBmodlessを知らない

何かするとフォームを消すようになっている

フォーム表示ボタンはいっぱいある

変数セルに入れる

デバッグウインドウとかイミディエイトとか多分知らない

→実行後も残る究極のグローバ変数

配列を並び替える

配列はワークシートにあるからrank関数index関数で別のワークシート領域に並び替え後のリストを作る。

→処理速度は早い

2019-11-03

一人のレジ店員からのお願い

ちゃんと残高把握していないとか、そもそも使い方が分からないとか、ログインが切れた時分かんない分かんない言いながらログインしようとする或いはログイン方法がよくわかってないとか、

そういう人は今すぐバーコード決済使うのやめてくださいお願いします。あなたのせいでレジがつっかえ、片方のレジを開けても混むときは混みます

店員操作方法を聞くのもやめてください。下手したら見たくもない個人情報が見えてしまうし、そもそもこちらも知りません。

アプリ内で通信エラーが出た時はまず勝手に店内のWiFiに繫がってないか確認してください。それもせずにおかしおかしいなんでなんで連呼されてもレジが混むだけでどうもなりません。

はいろんな会社バーコード決済サービスを始め、独自キャンペーンやお得なポイント還元をしてるし、何より現金をわざわざ出さずすぐお会計が出来るのは確かに良い所だし、こちらとしてもバーコードスキャンすれば終わりなのは嬉しいです。

けれど最初に書いたように残高を把握していない、使い方が分からないなどでレジであたふたされても本末転倒もいいとこです。

どうしても使いたいのであれば、ちゃんと使えるようになってから来てください。ほんとに。

この程度の増田で怒ったりする人は多分人間向いてません。

2019-11-02

壊れた電子レンジ叩いたら動くようになった

エラーコードファンの異常だったんだが

2019-10-26

ラグビーW杯 準決勝1 イングランドvsニュージランド レビュー

10月の第4週、関東はまたも台風21号から変化した温帯低気圧が大雨をもたらし、千葉では河川の氾濫が起きた。

自然災害の多い日本だが、今年の秋はそれがもたらす結果が深刻だ。

ラグビーW杯でも、予選プールの2試合台風リスクで中止になったが、その判断は正しかったように思う。

日本が初のノックアウトラウンド進出したこと話題になったラグビーW杯だが、その他にもこの台風による試合中止や、ティア1の伝統国でないアジア初開催など、2019年大会歴史に残るW杯になるだろう。

その大会に、史上初の3連覇という新たな歴史が生まれるだろうか。

それとも、ラグビー母国がそれを阻むだろうか。

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今夜、日産スタジアムではラグビーW杯準決勝が行われる。

対戦するのは黒衣の絶対王者ニュージーランドと、白のジャージに身を包んだイングランド

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大会自国開催でありながら予選プール敗退という屈辱を味わったイングランドは、勝負師エディー・ジョーンズをHCに迎え、破竹の勢いで準決勝まで勝ち上がってきた。

前任の日本でチームにW杯で初となる3勝をもたらしたことでも有名なこの名将は、その激しい気性と独自すぎる指導アプローチで数々のエピソードを持つ。

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南アフリカ戦の最後の場面で自らのキックの指示に反しスクラム選択した選手判断をみて激昂し、インカムコーチボックスの壁に叩きつけ破壊したなどというのは可愛いもので、日本代表合宿で毎朝6時から練習を強いて吐き気がするほど走らせた上、うまく行っている練習のシーンでもいきなりブチ切れて選手の不確実性への対処を見たり、イングランド代表合宿柔道家招聘して代表選手の顎の骨を骨折させたり、その狂気エピソード枚挙にいとまがない。

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2015年大会の結果を受けて、著書がビジネスマン大受けしたエディーだが、こんな滅茶苦茶がまかり通るのは指導相手ナショナルクラスフィジカルエリートであり、彼自身教員免許を持った上で三度もナショナルチームのHCを歴任して指導メソッドを磨き上げたからであり、凡百の経営者が彼の真似をしたら社員の8割は辞めると思う。

ちなみにエディーの指示をサラッと無視してブチ切れさせたリーチマイケルは、今大会合宿でそのエディーが考案した「石鹸水でボールヌルヌルにしたパス練習」をやろうとして、ジェイミーにすげなく却下されている。

こっちはこっちで会社の先輩だったら、なんかちょっとめんどくさい感じだ。

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一方、3連覇を目指すオールブラックスのHCスティーブハンセン

警官の彼が激しい感情をあらわにしたのを増田は見たことがない。

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試合前にエディーが「練習スパイされていたのでは」という記者質問に対して否定肯定もせず「まあでも誰かわかんないけど撮ってる奴はいたけどね」などと言わなくていいことを言っても「私は心理戦なんかやりませんよ。エディーがとても賢い人だということは、よく知っています。そんな事をしても、何の意味もありません」と泰然自若として受け流した。

聞くところによると宇宙飛行士というのは、どんな状況にあっても感情的にならず、そのときに最適な解決方法を考えて淡々と実行しなければ務まらないものらしく、それに近いメンタリティの持ち主なのかもしれない。

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注目の準決勝第一試合は、破茶滅茶パワハラおじさんとベテラン宇宙飛行士の名将対決となった。

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HCのキャラが濃すぎて説明字数を取られてしまったが、ここでゲームプランについて考えてみよう。

伝統の強力FWに加えて、BKの展開ラグビーでもトライが取れるイングランドだが「出来るからといってそれをするべきなのか」という問題がある。

イングランドの展開ラグビーは、どこからでもかけられる圧力相手晒した上で、順目順目にオーソドックスに展開したり、ディフェンスラインわずかに広めな隙間にパワフルランナーが走り込んでこじ開ける、といったもので、シンプル強力ではあるが意外性はない。

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この展開でボールを持ち続けてしまうと、いつターンオーバーされるかがわかりづらい。

オールブラックス世界一のアンストラクチャーラグビーのチームだ。

突然始まったような攻守交代からの混乱で彼らを上回ることのできるチームなどありはしない。

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イングランドとしては、むしろボール計画的に渡してディフェンスで潰してエラーを誘発し、セットプレーの展開に持ち込んだ方が、数々のチームをねじ伏せてきた必殺のモール攻撃を繰り出せる。

しかし、それだってディフェンスちょっとでも遅れれば何をされるかわからない。

オールブラックスは本職LO長身スコット・バレッドフランカーに起用してラインアウト対策を取り、その上フィールドでは抜け目のない黒子、モウンガが目を光らせているのだ。

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エディーはこの難解なパズルに解を見つけることができただろうか。

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この試合でも、台風被害に遭われた方への黙祷が捧げられ、両国国歌斉唱されたのち、オールブラックスウォークライハカを行う。

これにイングランドはその三角陣形を包囲するかような翼型の陣形を取って受けて立つ。

それはまるで試合の展開を予言するような光景だった。

いつもはシリアスで怖い表情のCTBオーウェンファレルが不敵な笑顔視線を送る。

その笑顔もやっぱり怖かった。

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前半、イングランドキックオフ。

これが自分たちボールが戻るセットプレーとなり、ここから大幅にブレイク、順目のパワフルな攻撃を攻めきってわずか1分30秒、イングランド王者から先制のトライを奪った。

コンバージョンも決まり7-0。

この攻撃イングランドキックを蹴らず地上戦で取り切り、これはこの後の展開を予想させるものだった。

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その後も身体をぶつけながら前進攻撃も防御も出来のいいイングランドに対し、ディフェンスの上がりが悪いオールブラックスは切り返すこともできずに序盤一方的に攻められてしまう。

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オールブラックス17分、18分と二度敵陣に進入してのセットプレーを得るが、これを強力ディフェンスで凌ぎきられる。

待望の切り返しの機会を得て攻撃しても、イングランドラインを押し上げる早いタックルの前に下げられてしまい、アンストラクチャーラグビーを全くさせてもらえず、自分たちボールラインアウトもいい形でボールが出ない。

ポゼッションイングランドが6割、プレーエリアは半分以上オールブラックス陣内だ。

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前半最後の38分、オールブラックス得意の切り返し攻撃も不発におわり、逆にイングランドペナルティゴールを獲得、スコア10-0で前半を折り返した。

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ぶつ切りのゲームを挑むのではないかという増田の予想を覆し、ほとんどキックを蹴らず、横に展開しつつ地上のフィジカルバトルを制圧して前進するイングランド

スコット・バレッドを入れてのラインアウト対策をスカした上に、そのラインアウトでも幾度も競り勝ち、エディーに言わせれば「してやったり」という展開だ。

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予想したかしないか、全くボールを渡してもらえない上、守れば押され、攻めても包囲されるかのようなディフェンスの早いチェックと激しい当たりで前進できないオールブラックス

前3メートルのスペースがあるところでボールが欲しい、しかしそれが全くできないのだ。

前に出られないディフェンスと噛み合わない攻撃修正できるだろうか。

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後半、オールブラックスキックオフ。

機能しなかったスコット・バレッドを外し、地上戦制圧するためにFLサム・ケインに交代。

しかし49分、それでもイングランド圧力の前にペナルティゴールを献上、13-0とされてしまう。

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オールブラックスは苦戦していたラインアウトテコ入れするため、HOデインコールズを投入。

経験豊かなSH TJペレナラCTBソニービルウィリアムズも投入し修正を図る。

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すると、54分、相手陣深くに進入し、相手ボールラインアウトの一瞬のミスをついたFLアーディー・サヴェアがインゴール飛び込みオールブラックスが待望のトライを奪った。

コンバージョンも決まって13-7。

ほとんど表情が変わらないスティーブハンセンHCは注意しないとわからいくらい少しだけ頬が緩んだ。

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だが簡単に流れは変わらない。

ここで試合を戻したいイングランドがまたも力押しで前進し、60分にペナルティゴールを獲得し、16-7。

コーチボックスでは勝負を左右する時間帯に追加点を得ても、緊迫した表情のエディー・ジョーンズ

ここから先はフィットネスが切れる可能性があるのだ、そうなれば独創的な攻撃を誇るオールブラックスに9点差などあっという間にひっくり返されてしまう。

傍らで見るアシスタントコーチにしてみれば、フィットネスが切れるも心配だが、エディーの方だっていつキレるかわからないので全く油断ができない。

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しかし噛み合わないオールブラックスは反則がかさみ、主審のナイジェル・オーウェンスさんから注意を受け、終盤に差し掛かる68分にもイングランドペナルティゴールを与えて、19-7とされてしまう。

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トライを取るしかないオールブラックスボールを持って前進するが、終盤になってもフィットネスの切れる気配がないイングランドの高速ディフェンスの網を全くかいくぐれない。

勝負師エディーのプランは「地上で展開してボールを渡さず押し下げて、ボールを奪われるたら前進ディフェンスで潰しまくるね、それも80分ね、Go!走る!走るね!」というものだった。

ラグビー研究が進み、ボールを展開するだけでは突破できない現実に、キックからのアンストラクチャー攻撃という回答を見せて絶対王者に君臨したオールブラックス、それに対する解は「前に出る攻撃的防御、展開しながらの防御的攻撃、その狭間からの一撃」だった。

からまれフィジカルさらいじめ抜いて徹底的に鍛え上げたからこそ取れるプランだ、ラグビー母国に渡っても、やっぱりエディーはエディーだった。

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勝負は決しても一矢報いたいオールブラックス最後の猛攻を見せるが、80分、ボールは蹴り出され、黒衣のディフェンディングチャンピオンを封じ込めたイングランドが準々決勝、準決勝にについで、三度の一番乗りを重ねて決勝に進出を決めた。

コーチボックスのエディーは今回は何も破壊しなかった。

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33しか地域獲得率を与えることなく、オールブラックス試合をさせなかったイングランド

「いいふいんきつくりました、すばらしいワールドカップ

試合後のインタビュー日本語で答えるエディー・ジョーンズの顔は笑っているが目が全然笑っていない。

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ありがとうございます、みなさん」

4年前、日本代表を率いて世紀の番狂わせを演じた勝負師、その目が見据えるのは優勝だ。

3度目のナショナルチームのHCとしての挑戦にして、ついに視線の先に収めたウェブエリスカップ

あと一勝だ、もう逃がさない。

anond:20191021220820

2019-10-24

御山の大将巨人

今回の日本シリーズではっきりしたけど、

今シーズン巨人リーグ優勝できたのは「巨人が強かった」からではなく「3連覇した広島が絶不調で弱かった」からだよ

明らかに今シーズン巨人は、ここ数年のセ・リーグ優勝チームの中では最弱

そんな最弱チームが、それまでの優勝チームでさえ苦戦しまくったパ・リーグに挑んだのだから

そりゃ4連敗しても何も不思議じゃないよね

加えて、今シーズンソフトバンクは明らかに怪我人続出&不調で、本調子ではなかった

日本シリーズでの巨人の失点は、とてもリーグ優勝チームとは思えないお粗末なエラー絡みが多かったのが象徴的だが、

例年より不調なソフトバンクに4連敗したのは、それ以上に巨人がお粗末で弱かったからだよ

そんなチームがセ・リーグ覇者だなんて、今年のセ・リーグレベルの低さには笑っちゃう

セ・リーグが今年みたく不調なチームばかりで、

しかリーグ3連覇チームの支柱だった丸を引き抜けたのであれば、

高橋監督のままでも普通にセ・リーグ優勝できたよ

結局何が言いたいのかというと、

棚ぼたでしかないリーグ優勝をもって、原監督の功績扱いされるのは腹立つの

2019-10-21

[]【6】2019 秋、マレーシアシンガポール

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anond:20191021222114




Day,6



6日目

『おいしい』街へようこそ


初日の到着の時は機内でほとんど眠れなかったうえに、そのまま素通りに近い形でマラッカに行ったので、今日クアラルンプールで迎える初めての朝だ。

しかし、この街散策ほとんどせずに、今日美食の街イポーに向かう。

当初、高速鉄道で向かうつもりだったが、本数が少ないために売り切れており、バスで向かうことになった。

よくバスに乗る旅だ。

GRABでタクシーを捕まえ、バスセンターに向かう。

「すごい渋滞だね」「今日は酷い、バスセンターからはどこに行くんだ?」「イポー」「ビジネス?」「観光」「何日前にクアラルンプールに来たんだ」「4日前(これは間違って伝えた)。KL、マラッカシンガポール、で、今日イポー」「とんでもないな!」英語というのも使っていると慣れるのもので、簡単タスクにまつわるコミニュケーションなら7割くらいの確度で成立するようになってきた。

これだけ会話が成立すると、多少の予想外は対応ができるので達成感と安心感がある。

Thanks a million, have a good day.」タクシーちゃんに礼を言ってバスセンターの受付をすませる。

3時間ほどの乗車になるので、食事を済ませておきたく、フードコートにいった。

ローストした鳥のもも肉と揚げ豆腐スパイシーバジルと共にカリカリに炒め合わせた瓜っぽい何かとご飯

何系料理だろう。

マレーシア料理は味が強い傾向があるが、とても美味い。

と、10代の青年に何語かわからない言葉で話しかけられた。

よくよく聞いてみると中国語

広東話?」「你識廣東話嗎?」しまった、広東語といえば香港旅行とき軽く勉強して手に負えなかったやつだ、首を振る。

外国でなんとかコミニュケーションが成立して喜んでいたが、意識の外から来るボールは取れなかった。

プラットフォームで待っていると、やがてイポー行きのバスがやってきた。

途中、スコールを窓の外に見ながら、バスマレー半島北上し、3時間余りの乗車をへてイポーアマンジャヤバスターミナルに到着した。

バスターミナルから高速鉄道イポー駅に向かう。

この近辺に多くの飲食店がある。

タクシーに乗って直ぐ、南洋性のスコールが降ってきた。

駅に降り立つ頃には雨も風もいよいよ激しい。

この旅程で初めて本格的な雨に当たった。

雨を避けながら、この街での大きな目的の一つ、イポーオールドタウンホワイトコーヒーショップに入る。

マレーシアコーヒーもよく飲まれており、特に名産とされるのがここイポーホワイトコーヒーだ。

席に座って注文すると、やがてレンゲを添えられて泡立ったコーヒーが供された。

じんわりと甘い。

クラシカルな店内でコーヒーをすすりがなら、ひとときゆっくりする。

そうしているうちにさすが南国、雨もほとんど上がってきた。

美食の街、イポーを堪能するために、店を出て飲食街へと向かった。

目的の店は老黄芽菜鸡沙河粉。

ここイポーマレーシアでも中華系が特に多い街で、名物美食ほとんど中華か、中華風マレー料理らしい。

から名店の名前中国語だ。

ここはチキン名物らしい。

ついでにイポー名産モヤシ炒めも頼もう。

席に座っているとオーダーと関係ないおばちゃんが声をかけれきた。

日本からイポーは『おいしい(日本語)』よ」「イポーにはおいしい食べ物がたくさんあると聞いています今日はいろんな人がめっちゃしかけてくる。

やがてチキンモヤシ炒め、ライスが運ばれてきた。

モヤシ炒めを食べてみる。

しっかり太くてシャキシャキしており、味付けもあっさりめだが食べ応えがある。

驚いたのはチキンだ。

今まで食べたことのない柔らかさとリッチな旨味。

近縁のシンガポールチキンライス日本でも食べた事があるが、ちょっと比較できない程の旨さだ。

というかチキンでこんなに感動したことはない。

さすが美食の街。

感動を噛み締めながら店を後にし、立ち寄ったデザート店の豆腐花で締めた。

完璧だ。

帰りのバス時間関係で非常に短時間滞在となるが、大満足だ。



さな一歩は役に立つ


イポーアマンジャヤバスターミナルは出発ゲートが1つで、どのプラットフォームバスが正解なのか分かりづらいので一瞬焦ったが、受付のお兄さんに聞くと教えてくれてなんとか正しいバスに搭乗することができた。

バスが出発すると降り出す雨。

マレーシアは今は雨季に入った頃なので、雨が多いのは当たり前なのだが、尽く乗車中に当たるのは運がいいのかもしれない。

3時間半の乗車ののち、バスクアラルンプール中央バスセンターBTSに到着した。

タクシーを呼びホテルへ。

今夜がマレーシア最後の夜になる。

ホテルに戻り、翌日の空港へのタクシーを手配する。

しまった、昨日の夜チェックインして翌朝直ぐにイポーに向かってしまった為、部屋番号がうろ覚えだ。

「Your room No?」「1937・・・・Probably.」流石に怪訝な顔をされたが、個人的には面白いやりとりだった。

その後、カードキー作動しなくて、フロント静電気を取るか磁気を復活してもらうかするなど、一悶着あって、しっかり1937番の部屋に帰ってきた。

朝の高速鉄道の予約失敗から、小さなエラーの多い1日だったが、コミニュケーションをとる事で概ね対処できた。

1ヶ月半ほど、Youtube英語レッスンの5分ほどの動画をできるだけ毎日見る程度のことしかやっていなかったが、旅行で使うくらいの初歩基本文法は身についていたし、なによりヒアリングにもスピーキングにも慣れていたのが大きかった。

本当に小さな努力でも、毎日に近いペースでやれば役に立つものだ。


【7】2019 秋、マレーシア・シンガポール  7日目 |This journey is my treasure. へ >>

[番外編]ラグビーW杯 準々決勝概観準決勝展望

こんにちは

レビュー増田です。

日曜の日本×南ア戦、結果は少し残念なものとなったが、ちょっと苦し紛れっぽくポストしたプレビュー試合の見所を紹介でき、観戦の良い補助線になったというコメントいただき、多くの人に楽しみを提供できたかもしれないと思うと嬉しかった。

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日本代表の試合となると、勝ち負けの結果が最大の観戦ポイントとなるのは避けがたいが、そうなると負け試合になった時、ただ悔しい、辛い、つまらない、みるんじゃなかった、という思いも心に湧き上がってしまう。

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増田としては、それだけではなくて、事前に何をもって戦いに臨み、実際にフィールドで何が起きているのか、というところに目を向けて、このスポーツ面白みを発見できる見方を知って欲しかった。

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また、見方において日本戦だけでなく他の試合においても思うところあり、スコットランド戦レビューでも触れたように、「勝者の物語」はまた「敗者の物語」という側面を持っている。

日本に敗れたチームや、強豪に敗れたチームの詳細にも触れて、普段の観戦よりもう少しだけ多くの視点から風景を共有したいと思った。

そう言った意味では、ウェールズ×ジョージア戦や、ちょっと説教を頂いた日本×スコットランド戦レビューも、その遂行面ではともかく、視点としてはまあまあ気に入っている。

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さあ、準々決勝の4試合だが「多分リアルタイムで観るの難しいっぽいなー」と言っていたものの、蓋を開けてみるとクアラルンプールから帰国便は6時間余りあり、機内のモニタでも国際スポーツチャンネルがあったので、19日の2試合リアルタイム観戦ができた。

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さらに、南ア戦の翌日は1週間の旅の疲れを癒すために休暇をとっていたので、オンデマンド放送ウェールズ×フランス戦も観戦できた。

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詳細なレビューは書ききれないが、これらの試合概観し、準決勝展望についても触れたいと思う。

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イングランド×オーストラリア試合は、伝統的な重くてシンプルフィジカルラグビーに4年で鍛え上げた強力なオープン攻撃を組み合わせたイングランドの「進化フィジカルラグビー」と、「ストラクチャー」ではあるが地上戦のランで組み立てる今となってはクラシカルオーストラリアの「シークエンスラグビー」の激突となった。

シークエンス台本)」と言いながらも、オーストラリアはその布陣においてSHウィルゲニア、SOのクリスチャン・リアリーファノ、FBカートリービール試合タクトを振れる3人を並べ、トリプル司令塔攻撃冗長性と予測不能性を加えていた。

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しかし、その3人をもってしてもイングランドの強固なディフェンスの穴を見つけることができず、長時間ボール支配したにも関わらず、その時間に見合ったスコアを獲得できなかった。

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スタッツをみることができるなら、「ボール支配率(possession)」と「ゲインメーター(meters made)」に注目してほしい。

オーストラリアは62%もポゼッションし、イングランドの2倍以上の距離メイドした。

にもかかわらずスコアにはつながっておらず、これは多くの場合エラーディフェンスにあって突破ができなかったという事で、非常に効率の悪い攻めをしていたことを意味する。

このことの視点をひっくり返してタックルに注目してみると、イングランドタックル数において86回のオーストラリアに倍する193回のタックルを見舞っていたにも関わらず、オーストラリアの13回のタックルミスに対して21回のタックルミスしかしていない。

6.6回に1回捕まえられなかったオーストラリアに対し、倍の数を試して10回に1回しかミスしていないということだ。

イングランドディフェンスのなんと強固なことか。

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効率無視したメーター数と運動能力で圧倒するのはオーストラリアスタイルであり、簡単に変えるのが正しいとは言い切れないが、ボールを持たずに白い壁を作り、切り返しからの一発で獲るのもまたイングランドスタイルであり、オーストラリア自分たちプランに持ち込めたが、遂行の面でイングランド問題を突きつけられた、という形になった。

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オーストラリアイングランド、双方のHC、マイケル・チェイカエディー・ジョーンズコーチボックスでブチ切れる事で名高いが、フラストレーションの溜まる展開も、結果はかなり一方的ものとなり、チェイカはキレるというより憮然としてしまった。

こうしてイングランドが準々決勝に次いでまたも準決勝に一番乗りした。

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スタイルを貫いたのに壁に跳ね返される展開となった第一試合だったが、第二試合増田さらに息を呑むような衝撃的な光景を目の当たりにする。

ニュージーランド×アイルランド

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今年のテストマッチオールブラックスを破り、直前まで獲得した世界ランキング1位を引っ提げてW杯に乗り込んだアイルランドだったが、彼らはその「1位」という数字の当てにならなさを残酷なまでに突きつけられた。

もっと確実な数字で。

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36%しか獲得できなかった「地域獲得率(territory)」、オールブラックスと比して8割ほどの回数はボールキャリーできたのに半分ほどしかメイドできなかった「ゲインメーター(meters made)」、クリーンブレイク僅か2回、そして最終スコアの46−14は、「どんなプランを持っていたにせよ、ほとんど何もさせてもらえなかった」という事を意味する。

守備においては悲劇的ですらある。

オールブラックスとほぼ同じ回数タックルを見舞っていたにも関わらず、2.5倍もタックルミスをしてしまい、8回ものターンオーバーを喫している。

実際見ても、あの緑の壁が地上戦でズルズルと下がっていたのは恐ろしい光景だった。

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オールブラックスはアーディー・サヴェア、ブロディ・レタリックなど強力FW陣が躍動し、コーディーテイラー、デーン・コールズ(驚くべきことに2人ともFWだ)、ジョージブリッジなどの驚異的なランナーが次々とラインを破り、アーロンスミスボーデン・バレッドがその閃きで違いを作り出したが、増田個人的POMとしてSOのリッチー・モウンガを挙げたい。

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この地味な司令塔は、敵陣に侵入し、すわ驚異的なアタックが始まるぞという時でも、デフェンスラインが浅いとみるやゴロパントを蹴って22mのさらに深くからセットプレー相手に強い、ボールが暴れるやドリブルで蹴だしてボーデン・バレットへ脚でのパス

黒子に徹しながらも異常な反応速度と驚異的な回転の早さで黒衣の王者を動かした。

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後半2トライを奪ったアイルランドだが焼け石に水

緑の巨体を一蹴したオールブラックスが今度は白い壁がまつ準決勝に駒を進めた。

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かい数字の話が続いたのでスタッツからは少し離れることにしよう。

ウェールズ×フランスは、準々決勝で唯一、1点を争うクロスゲームが演じられた。

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緑の芝に赤と青のユニフォームが映える一戦は、個人の閃きで予測不能攻撃を仕掛ける青のフランスに対し、壁を作って切り返し、直線的なランとハイパントサインプレーからの一発を狙う赤のウェールズという展開となった。

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前半からボール支配し、次々と不確実性を突きつけるフランスに対し、守勢に回るウェールズは、数少ない攻撃のチャンスを得ても、ダン・ビガー、ガレス・デービスリーアム・ウィリアムズ個人しか出来ることがない。

そもそもウェールズは3フェイズ以上の攻撃になるとすぐに手詰まりを起こしてしまい、そこから先はキック個人技と密集戦くらいしかやることがなくなってしまうのだが、その3フェイズの切れ味で尸の山を築いてきたチームだ。

ボールをもってジャズセッションを奏でたいフランス相手に気分良い時間提供してしまう。

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しかし、しかしだ、フランスにはなぜかW杯で顔を出す、悪い、致命的に悪いクセがある。

前回W杯で密集のどさくさに紛れてオールブラックスリッチー・マコウに芝との挟み撃ちにするプレスパンチを繰り出し退場者をだした様に、今回もLOセバスティアン・ヴァーマイナモールのどさくさに紛れてウェールズ選手に肘打ちを見舞ってしまう。

しかもこれがレッドカード

掲げられた赤いカードは同じ赤のジャージを着たウェールズにとっては幸運カード、青のフランスにとっては逮捕状に見えたことだろう。

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ここからウェールズは徐々に息を吹き返し、ついには土壇場で勝負をひっくり返した。

フランスは優位に進めていた試合を自ら壊してしまい、涙を飲むことになった。

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W杯が始まってからというもの、「あーこりゃマズいな」という状況を執念でひっくり返し、薄氷勝利の道を踏み抜かずに歩き続けるウェールズは感嘆に値する。

毎度毎度、怪我人の穴埋めで呼び出されて司令塔になるW杯男、ダン・ビガーは、男であればこうありたいと思わせる勝負強さだし、肘打ちを食いながらもPOMに輝いたアーロン・ウェインライトは全てのパパが見習うべきで、父たるもの大男はちょっと厳しくてもヤンチャな娘の肘打ちくらいには耐えないといけない。

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土壇場に強い男たちの活躍準決勝3番目の椅子ウェールズのものとなった。

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そして準々決勝最後試合は昨日のレビューで書いたとおり。

4番目の椅子の獲得者は南アフリカだ。

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準決勝ニュージーランド×イングランドウェールズ×南アフリカという組み合わせとなった。

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ここで準決勝2試合展望について考えてみたいと思う。

ニュージーランドイングランドの対戦は実力伯仲だ。

ここまで圧倒的な強さを見せつけるオールブラックスだが、相手に付け入る隙を与えずねじ伏せてきたのはイングランドも変わらない。

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しかオールブラックスが優位に試合を運ぶのではないだろうか。

重厚クラシカルスタイルから進化して、未来フィジカルラグビーとでもいうべき戦法で次々と対戦相手を沈めてきたイングランドだが、その選択肢の多さが逆にオールブラックスの付け入る隙となるかもしれない。

いっそランニングを捨てて激しく前に出る高速ディフェンスによってオールブラックスモメンタムがつく前に潰し続け、ロースコアの展開に持ち込んだほうが勝機が見えて来るのではないかとも思う。

オールブラックスとしては、いかにして前に3mのスペースがある状態ボールを持つかということになる。

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名将スティーブハンセンと、勝負エディー・ジョーンズの采配に注目だ。

また、エディーがいつコーチボックスでブチ切れるかにも注目だ。

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南アフリカとウェールズの戦いに関しては、ともにフィジカルを盾にしたディフェンスに特色のあるチームであり、小細工を弄するような対戦になると考えづらい。

双方ともペナルティゴールを積み上げた上で、試合合計でも3個以内のトライを奪い合う展開になるのではないかと思う。

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自分自尊心を守る為に見えてるものに目を瞑る誘惑には耐えなければいけないが、それでも南アフリカが優位にゲームを進めるのではないだろうか。

南アフリカの方が取れる選択肢が多い気がするのだ。

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翻って必殺の一撃が世界最高クラスフィジカル相手にも通じるのか試さないといけないウェールズだが、どうもクロスゲームには縁があり、かつて日本相手テストマッチでも70分過ぎのドロップゴールで逃げ切った経験がある。

今回ももし75分を過ぎて手が届く点差なら何でも起き得る。

渡りうまい大男達がまたも勝負の谷を超え、頂への挑戦権を得るだろうか。

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日本の挑戦は終わったが、W杯で残された4試合はいずれも興味深いものばかりだ。

みんなも是非もう少しお付き合いいただきたい。

anond:20191020231916

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