はてなキーワード: 人海戦術とは
地方のツヨツヨ企業勤め。なんで強いかって言ったらその地域のインフラに直結する仕事だから。うちの仕事を二四時間でも止めたら本気で付近の住民の生活が危うい。なので潰れることはまずない、という意味で強い。
でもどう考えても崩壊しそうなんですよね。人材不足ですから。人海戦術で乗り切るのが普通な業界ですし、属人的な仕事も多い。何より高齢化が著しくて変化に対応できないのに新しい人は入ってこない。古くさい仕事だからね。
で、そんなこんなで鬱病の人が出てしまった。俺の先輩だし同じ係だし。そして俺の係には係長と俺しか正規職員がいない状態。こんなのもう無理でしょ。機器のメンテナンスとか打合せとか色々あるし、ここに監視作業も入る。これを二人では絶対に回せない。なので再任用の人を引っ張りましたよ。いえーい。それでも回せないとは思うけど。
どうしようこれ。本気で副業や転職するかな。元々地元離れる口実に受けた会社だし、住んでる場所にも未練はあまりないんだが。安定していることしか取り柄ないからな。再発防止しないと次の患者も出かねないし。来年には上の人がごっそり辞めちゃうし、もうどうするんだろう。
保健所が積極追跡あきらめたとの報道の一方で、報告される毎日の感染者数は減ってきて
一応緊急事態宣言も効いてるのかと思ったけど、まやかしだった。
追跡諦めたから捕捉できでないんじゃないかっていうブコメ見て、
悲観的すぎだとと思ってたけどそっちが正しかったよ。
陽性者を追えない… 感染抑制に“難題” - NHK クローズアップ現代+
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4513/index.html
感染に気がついててばらまいてるやつもいるし、気がついてなくて自分は関係ないと思って
ばらまいてるやつもいる。
イギリスから変異株持ち込んだやつも、2週間待機無視してクリパとか出てるんじゃねーよ。
2週間どころか、帰国して数日しか経ってないじゃねーか。10人程度で仲間内だからいいって?
顔見知りから感染することがないってたかくくってるだろ、あほすぎる。
保健所が逼迫してるのは気の毒だけど、やり方が後手後手でアナログすぎるんだよ。
感染者押さえ込んでる台湾もニュージーランドも封じ込めのためのシステムとアプリが
機能してるから、人海戦術で電話かけるみたいなことはしてないんだよ。
そういう国ではもうみんな普通に旅行してるし、ニュージーランドなんて事実上感染ゼロが
続いてるから、もう市中でマスクもしてなくて、普通に日常生活してるぞ。
GOTOやりたいなら、抑え込んでからやれよ。西浦先生がオブラートに包んでたけど、
まあ例えばフェミだの、バチャ豚だの、なんJ民だの、恒心教だの、ヴィーガンだの
人海戦術による数の暴力で「敵」を叩き潰しにくるタイプの界隈になんか言いたいこと(主に文句)があるときは
こういうサイトで匿名として書くのが安全ということだ(尚、はてながミスってメアド流出させた時はその限りではない)
だってああいうの、自分たちの蛮行を数の暴力で正当化して、逆らったり異論を述べるだけで殴りかかってリンチしてくるじゃないか
ツイッターとかで言おうものなら、モザイクアプローチからの個人情報特定なんてされちゃうし
コメ農業のガチ表現をしにいった天穂のサクナヒメの攻略の一番参考になるのが農林水産省やJAなどのサイトになると話題になっていたが、
これらのサイトを攻略wikiと表現しているのは企業系攻略サイトのクソのせいだ
元々、ゲームの攻略情報は個人サイトでまとめられていたが、当然集合知のほうが効率がよく無料のレンタルwikiサービスに情報が集約されるようになり、多くの人が情報提供していた時代があった。
https://w.atwiki.jp/mhp2/ モンハンシリーズの黒wikiなどはかなり情報も詳しく特に有名だったかと
攻略サイトのPVの良さに気づいたWEBメディアが攻略サイトを作ったが、その企業のライターしか記事を編集しないただの攻略サイトのくせに
攻略wikiと僭称しだした。(gamewith、game8など)
本来のwikiのメリットである集合知による人海戦術のサイト構築もなく、PV至上主義のWEBメディアのクソなポイントを存分に発揮し何にも中身がない記事を量産した上で
SEOにも強いせいでゴミ記事が大量に検索上位に浮かぶネット界隈のゴミなのだが
企業系攻略wikiがwikiの名前を乗っ取ってからもう何年も経過しているため、ユーザーは攻略サイトの意味で「攻略wiki」と使っているのだ。
ここでwikiという言葉は「ギガが減る」のように本来の意味は無視されて使われているので今のネットユーザーはwikiがユーザー編集型という意味を持ってると知らない可能性は十二分にある。
分かる?
まず予約すんじゃん。 予約出来た時点で在庫確保と見なすじゃん。んでヤフオクやらメルカリで出品すんじゃん。売れるじゃん。売れてはじめて、お金を払って商品を引き取りに行くの。
お店から落札者に直送してくれるなら、なお良いよね。送料もラッキー。
落札されなかったら予約キャンセルすればいいだけだから、お金が無くても稼げるのが転売なわけ。小売店が仕入れコストかかるだけ。小売店は大変だろうけど転売屋は困らない。
在庫化しないから在庫リスクなんてないの。売れなかったら予約をキャンセルすればいいだけ。小売店が在庫リスクを抱えるだけ。小売店は困るだろうけど転売屋は困らない。
ヤフオクやメルカリでは「在庫持ってない商品は出品しちゃだめよ~」なんて規定があるけど、知ったことじゃないよね。予約出来た時点で在庫確保したとみなして出品しちゃうよね。
ヤフオクやメルカリから「ほんとに在庫ある?」みたいな警告メールが、たま~~~に 来るけど、そんなのそのときだけ在庫引き取って1個だけ写真撮って「ありますよ~」で、お互いに「そっか~、よかったよかった」で終わりだよね。ヤフオクやメルカリも共犯だし、なんなら同業者だよね。
安く仕入れたものを高く売りぬくのが転売屋だと思うじゃん? 違う違う。
需要のあるものを買い占めるのが転売屋だと思うじゃん? 違う違う。
転売屋は「もの」を売ってるわけじゃないの。「権利」または「券(チケット)」を売るのが転売屋なの。予約権やら整理券を売ってるだけなの。
在庫を仕入れてる転売屋は、単なる「高値の仕入れ商売」ってだけ。転売屋はケンを扱うの。
「高額販売」と「買い占め」と「転売」をまとめて議論してっから やられっぱなしなんだぞお前ら。学べよ。
まず「普段 日常的に駐車してある場所」をチェックしておいて、他人の乗り物を写真にとって まず「出品」そして「落札」されてからの、盗みに行くんだって。
そうすることで、利益確保が確実だし、「もの」が手元にないから 足がつかないんだってさ、笑っちゃうね。
ちなみに、先のトイレットペーパーは、あれは転売屋じゃなくて、単に あせった主婦や年寄りの行動の結果。あんな在庫スペースや送料リスクの高いものは、転売屋は扱わない。トイレットペーパーで利益出せてた転売屋がいるなら、むしろそのノウハウを買いたいぐらい。
マスクについては中華系。チャイナは人海戦術で根こそぎ行くから、転売屋からは目の敵。チャイナに「ここに来れば買える」と気付かせないために、転売屋があえて買い占めることもあるけど、あれは中華系。海外から輸入の時点で在庫を買い占めて、街の雑貨屋やラーメン屋に降ろすなんて、転売屋のノウハウで出来るものじゃないよ。
ゲーム機は、あれはある意味 中華と転売屋の合同商売みたいなとこがあるよ。
共産圏にとってゲームは西側コンテンツだし西側文化だから情報統制対象で、ハードレベルで情報規制(ロック)をかけて売るのね。プレイできるゲームと遊べないゲームがでてくるの。でも話題のゲームを遊びたいわけじゃん。だから あっちの金持ちは10倍の値段をだしてもロックのかかってないゲームハードを求めるよね~。
チャイナとしては在庫をがっつり抱え込んでも十分利益出るし、輸送するにあたっても大量輸送のほうが楽だからね。中華系が買い占めたがってるし、転売屋がその手前に入り込んで高値で中華系に「権利」を売ってるよ。
あるよ。「情報商材」ってみんな馬鹿にしてるかもしれないけど、あれは「情報(ノウハウ)」を買うわけじゃなくて、彼らの「コミュニティ」に加えてもらうことに価値があるのよ。
私は中国向けに、原材料の木材を販売する仕事をしています。初心者向けアコースティックギターですから、使用している木材はスプルース材(カナダ産)です。
①何故日本で作られなくなったのか?
・楽器向け木材を製造する業者がいなくなった。カナダから輸入する木材の塊(長さ4000㎜幅800㎜厚600㎜とか)を、乾燥し、細かく裁断してギター用材の長さ3尺(909㎜)以下にする必要があるが、
90年代後半以降の不況な日本において、機械化不能の寸法を製造するザ人海戦術する業者はいなくなった。(3万のギターの材料販売で黒字化しなくなった)
・最終販売単価が変わらない。完成品の単価は、この30年続く不況で変わなかった。これは後述しますが、スプルース一つとっても木材価格はこの30年で2倍~3倍に価格が上昇している。
スプルース材は日本では長らく建築材料世界において桧の代用品でしたが、今年の相場でいうと下手したら価格が逆転してしまっている。
発注元が要求する何十年も不変な販売単価にコミットするために、カナダ産スプルースでも品質が更に低い材料を使用するようになる(そもそもカナダ産スプルースはアラスカ産に比べ質が低い)
品質が低く木筋はねじれている上に、立木の時点や太平洋横断時にブルー(カビ)が入るので、漂白剤の海に漬けて何とかする。やたら白い/ケミカル臭いのはそういった材を使っている場合がある。
日本でコストが合っていた頃は、その辺りの品質管理は適切だった(今では材料/人件費で不可能だが)木の塊からギター用材を製造するための人件費と人的余裕が中国にある限り、中国製造はやめられない。
30年日本がインフレなし、給料が上がらない間、先進国も途上国も年率数パーセントの上昇を続け、日本の購買力、販売力が落ちたのは事実です。90年前半における世界の中の日本の立ち位置は、
米国に次ぐ木材の購買力(米50、日40%ぐらい)があり、原産国のカナダや米国の人間は客扱いしてくれますし、単価交渉も用意でした。30年後のカナダ産材シェア率は(米50、中30、日10%)です。米国の景気良いので、日本に売る木材ありませんと真顔で言われます。
商社マンやブローカーがアジア、北米で暴れていた時代はもはや過去の物で、30年前の武勇伝で時が止まった高齢の業界人がゴロゴロ転がっている。楽器も、日本では販売価格を変えられないので、中身の質が低く、人件費が安い所に変わっていく。
蛇足ですが、日本は数千年前から木材を主要な材料として使用している歴史があります。しかしその利用用途は建築資材(や家具)に向いており、西洋楽器製造には厳しい品ぞろえの市場です。
日本における植生は、杉や桧が多く、広葉樹は(建築に)使いにくいという理由で戦後皆伐してしまいました。高級アコースティックギターに使用される木材は南米原産の木が多いですが、それらは旧スペイン領又は旧ポルトガル領で、当然の権利のように欧州のみ優先して供給されます。「どうにかしろ」と一度酒場でラテンギター職人に言われましたが、この文化の違いはどうしようもないと感じています。
令和ではもう存在しないと思うけど、7・8年前に2回ほど現金で給与を配ったことを思い出した。
当時いた会社はそれはそれは大きくて多方面に支社や関連施設があった。支社一つで田舎だったらその地域一帯の雇用や経済に大きく影響するほど。
俺はその一支社の会計部署にいた。支社といっても敷地面積はだだっ広い上にいくつもの部署が混在している。
そしてある日、同じ敷地内に別の部署のトップが「新人に給与のありがたみを知って貰えるように初任給を現金配布したい」と言い出したらしい。
当然うちの部署は大騒ぎだった。2010年代に口座振込以外の給与配布なんて完全なるレガシーで、コンバインやドローンのある時代に農家が千歯扱きをいれるようなものだ。
尤も、法的には現金配布が基本で口座振込が例外に近いため、断る理由がない。
問題は人数と金額。地方支社のたった一つの部署の案件ではあるモノの、抱えている新人職員が多いことで知られている。詳細を伝えられないがアタッシュケースがいくつかと警備員が必要な量だ。地方の銀行にとってもいきなり用意できる現金ではない。
封筒や紙の明細書も人数分を用意しなければいけない。部署のトップが直接新人に手渡しで配布する(!)ということなので、そのための場所を確保してもらい、そこに現金と封筒を持ち込んで人海戦術で封詰めする必要がある。1円でも狂ってはいけない。金種があわなくても問題だ。
結論をいえば問題なく配布はできた。金種の事故もなく紛失等もない。
なんなら翌年も同じことをしたし。
正直もうあんなことはしたくない。あのときは一部署だけの話だったけど、あれが支社全体、会社全体、日本全体で行っていた時代があったのが信じられない。
現金を直に取り扱うことに抵抗がなくて、集計・運搬・配布に時間と金と人員を割ける時代でなければ不可能だったんだろうな。といっても、銀行振込が一般化したのはそういうことがとてつもなく大変だったからなのは想像に難くない。
だけど1人で何かを作るのに、コンピュータの支援できることが少ない。
何かを調べてレポートを書く作業に関しては、十年単位で何か支援が増えていない。
はてな匿名ダイアリーのように枠があって、何か入力できるようになっているという形式から変わっていない。
2Dの絵を描くことについては多少機能は増えたが、どちらかというと機能に最適化した絵が普及したことで増えたのだと思う。
3Dについてはゲームでもわかる通り人海戦術だ。steamを見ると1人で作れるゲームでキチンとした出来のものは少ない。
レイトレやフレームレート上がって綺麗になったのは確かなのだけど、UEのプロモーション動画を見ても、個人じゃアセットもなくて作れないしなといった感覚。
動画の時代になったが、動画編集なんて労力がよりかかる所に移動させられただけだ。
タイムラインには「3ヶ月の申請期間は短い」だの「3ヶ月の申請期間が短いとか貰う気あるの?」とか書かれているが、肝心の「いつ支給されるか」は気にしている人はそこまでいないように感じる。
ニュースでは5月中の支給などと言われているが、まず無理だろう。
このような全国一律の給付では、まず国から申請書の様式の指示がある。
全国の市町村は、国の発表する申請書様式を待たなければいけない。
そこから印刷業者に指示し、校正をかけ、申請書の用紙が完成するまで早くて3日。ゴールデンウィークになる。当然印刷業者は休むので一旦作業がストップする。
ゴールデンウィークが明け、住民基本台帳から引っ張ってきたデータを印刷して封筒に入れる発送作業がある。ここも人口規模によるが少なくとも3日〜5日はかかるだろう。
郵便局に持ち込み申請者の手元に届くまで1〜3日。申請書を出して役所に届くまでさらに1〜3日。
役所は届いた書類に不備がないか確認し、データの打ち込みをする。人海戦術を取ったとしても、最初の振込分の入力・チェックするのに2日はかかる。
その後は会計部局のチェックが入る。給付金以外の支払いもあるので、5日から7日はかかるだろう。
すべてがスムーズにいって上手くいったとしても5月末ギリギリである。
しかし、印刷業者も派遣業者も全国一斉に行われるので需要過多となる。
その分支給は遅れる。
だから5月中に支給される可能性は少ないだろう。5月中に支給されるということは、どこかのプロセスで誰かが泣いてやってるということを、理解してほしい。
信者たちは難なく撒くことができた。
彼らのダボダボな白装束は、人を追いかけるのには適していないからな。
こういう時ですら、なりふり構う必要があるんだから信者は大変だ。
それでも、いつまでも走り続けるのは無理だ。
「……半径1000、レーダー反応なし」
「しばらくは安全そうだな」
ガイドの持っている索敵機を使い、見つからないよう動けてはいるが、それも時間の問題だった。
いくら信者達が遅いといっても、多勢に無勢であるのは変わらない。
単純な人海戦術をとられるだけでも厄介なんだ。
それに全員がよほど愚鈍でもない限り、それなりの対策はしてくるはず。
乗り物で追跡してきたり、進路を塞いだりもするだろう。
いずれ身動きをとるのすら難しくなる。
こうなったら一旦、帰るのが懸命だ。
「……遠いね」
しかし肝心の船は、逃げた先とは逆方向に停めてあった。
道中、隠れながら移動できる箇所も少なく、ほぼ確実に見つかってしまう。
「ボク一人だけなら、スーツのステルス機能で辿り着けるけど……」
「お前が迎えに来るまで逃げ切れってか。そのレーダー使わせてくれるなら考えるが」
「さっきも言ったように、生身で歪んだ次元に跳ぶのは危険すぎる。体がバラバラに引き裂かれるか、運が良くても次元の海を漂流することになる」
「やっぱり、帰りも船が必要ってわけか」
旧来的な集団にもコソコソしなきゃいけないとは、なんとも情けない話だ。
「一応、これで跳べる方法は残っているよ」
“一応”って前置きが気になるが、他に案もないので聞くしかなかった。
「とりあえず言ってみろ」
「“次元の歪み”を再結合してやればいい。そうすれば歪みは修正され、手元の転移装置で跳べるようになる」
それはつまり、この期に及んで「当初の目的を果たそう」って言っているのと同じだった。
「結局、そうなるわけか」
なんだか、ここまでの出来事がガイドの思惑通りな気がしてならない。
わざと自分の手札を出し惜しみして、俺が協力せざるを得ないよう追い込んでいるんじゃないか。
実際どうあれ、俺が出せる持ち札は限られていた。
「分かった、その“次元の歪み”とやらに向かおう」
うっす。馬と鹿のキメラは嫌いなので、たくさん書いたよ。(少し書くの人とは別人ね)
https://anond.hatelabo.jp/20200303170825
https://anond.hatelabo.jp/20200304115839
ただの風邪とは違う。医療リソースの枯渇すると武漢の再来になるので、経済活動とのバランスを考えて流行を抑制すべきである。理想は、ほぼ新規感染者が発生しないような抑え込み、次善は流行のピークを小さくすること。
ただの風邪、のような症状の人は、家で休むこと。休むのが無理でも、ジムとかライブハウスとか雀荘とか宴会とかビュッフェに行かず、満員電車も避け、何よりも「病院に行かないこと」。
・基礎情報。中国国内のWHO調査報告書(2月20日時点調査 https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/who-china-joint-mission-on-covid-19-final-report.pdf)によると。55,924人が確定診断。うち2,114人死亡、死亡率3.8%。このうち武漢だけを見ると5.8%、武漢以外では0.7%。単純化すると武漢並みになると悲惨。そうじゃなくても怖い。国内において、武漢のような事態になる可能性も考えつつ、以下検討してみよう。
・このCOVID-19の特色はいくつかあるが、風邪やインフルエンザと大きく異なる点は、症状が重い上に長引く点。軽症者においても、倦怠感や発熱が1週間以上つづくことが多々あり、一定以上の肺炎を発症した重症者においては、長期入院を余儀なくされているケースが多いこと。結果、患者1人あたりの病床をはじめとした医療リソース消費が大きい。
・同じく特色として、重篤な肺炎が、風邪やインフルエンザに比べると高率で発生する。そうなると、まずは酸素吸入、ついで人工呼吸器。これも密着マスク型の非侵襲的陽圧換気、気管挿管、気管切開、体外式膜型人工肺(ECMO)を、重症度や設備に応じて使い分けて患者の血中酸素濃度を維持して回復を待つことになるが、余剰が多くあるものではなく、技量を持つ医療スタッフにも限りがある。利用可能な人工呼吸器が枯渇すれば、当然致死率は上がる。そのためにも重症者数を減らすべきで、現状では感染者の全数を減らすしかない。
・その医療スタッフについても、現状ではインフルエンザでのワクチンやタミフル予防投与等に相当する予防手段はなく、中国においては2月11日時点で医療スタッフ3019人が感染したとの情報がある。大規模流行にいたると、仕事量が激増し、さらには院内感染で戦線離脱するメンバーもでて、人的医療リソースが枯渇する。その結果、待合室での感染拡大という悪循環になったり、医療サービスのレベルも下がり、COVID-19以外の疾病での死者も増えることにもなりかねない。中国政府は4万1600人の医師らで構成される330の医療チームを湖北省に派遣という報道もあり、人海戦術で乗り越えたように見られるが、日本ではどうだろう。流行規模が武漢より小さい韓国の大邱でも、医療現場は大混乱である。
・もう1つ懸念事項がある。これはエビデンスがある話ではないが、一般論としてインフルエンザ等の既知のウイルス性肺炎では、無視できない比率で細菌性肺炎を合併し致命的となるケースが見られる。そのため、一部医師は予防的、そうでなくても細菌性肺炎が確認されれば全ての医師は抗菌剤投与を行うが、その状況が長期に渡り、患者数が多いと、多剤耐性菌と呼ばれる抗菌薬が効かない菌が増殖する確率も増えてくる。そして、多剤耐性菌での肺炎を併発すると致死率はさらに上がる。
多剤耐性菌は、免疫力が低下した患者において、抗菌薬投与により他の菌が排除されるよう環境でこそ容易に増殖するため、従来より院内感染が問題となっている。もし、武漢のようにICUなどの隔離度の高い病室が満室となり、COVID-19患者同士の隔離や感染予防ができなくなるような事態となると、多剤耐性菌の院内感染が派生し、COVID-19のみの発症であれば救えた患者も救えなくなるリスクが高まる。
多剤耐性菌は健康な人間であれば無害なものが多く、健常な人間が無症状で保菌しているケースが多いと言われるが、社会全体で抗菌薬(一般には抗生物質と呼ばれる)を過剰に不適切に利用していると保菌率が高くなるとも言われる。この保菌率は菌の種類によっても差があり、全般的には途上国に多く日本は少ないという報告はあるものの、COVID-19の重症患者が一般病室にあふれるような事態はできるだけ避けるべきである。なお、細菌性肺炎が合併した際も、タイムリーに原因菌を検査し、適切な薬剤選択を行うことで多剤耐性菌感染症の発生抑制や治療は一定可能と考えられるが、この点も医療リソース次第である。
・COVID-19は1個人として見た場合は重症化しない限りは特にリスクはない。ただ、長々と書いてきた観点から、社会全体の感染者数を抑えることが、致死率にも大きく影響する可能性が高い。ごく軽症であっても他者へ感染させている例もあり、のどの痛み程度でも、クラスタ発生が確認されているような場所へ行くことは避けることが重要である。特に、病院は逆にウイルスを貰う可能性もあり、希少なリソースでもあり、少なくとも現状では軽症での受診を避けること。どうせ検査はして貰えないし、濃厚接触者でもない軽症者を検査する合理性は下記の観点からもない。
-(特に軽症者はウイルス排出も少ないことも多く)検査精度が低いこと
- 日本国内の流行がそこまでではなく感染確率そのものが低いこと
・経済も疫病もグローバル化した世界に、我々は住んでいる。全世界において他国は抑え込めているのに日本だけが流行している状態がつづくと、他国の防疫にも悪影響を与えて迷惑をかけるし、人的交流が禁止され、経済的に大打撃を受ける。日本は外需依存は比較的低い国ではあるが、人口減少国である。外国市場での販売拡大、海外生産、そして国内の余剰設備を活用できるインバウンド消費は、経済規模ひいては生活レベル維持のための生命線であり、純経済面で見ても、目先の損失を覚悟してCOVID-19の流行をおさえることに、合理性はあると考えられる。
・タイ、シンガポールは抑え込めている。昨年末から武漢封鎖までの期間でみると、武漢からの出国者は国別で「タイが2万558人で最も多く、シンガポール1万680人、日本9080人、韓国6430人」という情報がある。防疫体制の強いシンガポールはともかく、タイでの患者数が増えないのは、気候が影響していることが推察される。逆に主な流行地を見ると、武漢、韓国大邱、イタリア北部、イラン、北海道、米ワシントン州と、おおむね2月の平均最高気温が10度を下回るエリアとなっている。あくまで可能性の域を出ない話ではあるが、季節性があるならば、今を耐えて抑え込みを目指すのは、日本の風土を考えると合理的であろう。
・中国当局の情報を見ると、武漢以外ではほぼ抑えこめており、武漢も新規患者の発生はかなり抑制できてきている。大規模な封鎖や、追跡隔離、操業停止、仮設病院建設などのあらゆる手を打ったとはいえ、武漢レベルの流行も抑制できているように見えるのは朗報だ。
・高山義浩先生(岩田健太郎教授のプロレス?相手)も以下のように書いていて、スーパースプレッダーが発生するような特定条件以外では、インフルエンザほど感染力は強くなさそうである。抑え込みを放棄した2009年新型インフルエンザとは異なり、抑え込める可能性はより高いと思われる。
「新型コロナの感染力がインフルエンザほどではなさそうだということ。国内で発見された確定患者の濃厚接触者(1症例あたり数名から数十名)を保健所が追跡していますが、その後に感染が確認されたのが、ほぼ、同居者など家族に限られているのです。これがインフルエンザだったら、もっと学校や職場でのクラスターが確認されるものです。(https://www.facebook.com/100001305489071/posts/2726515674068589/)」
以上。がんばりましょ。
こちら、下記を書いた増田なので、一部の文章は、そこから流用。
https://anond.hatelabo.jp/20200228013154
https://anond.hatelabo.jp/20200210110528