はてなキーワード: バカの壁とは
うちの会社はそれなりに名の知れた大企業なのですが、もとがIT系の企業ではないし、体質がものすごく保守的な会社なので、システムの運用管理、いやソフトウェア開発に関してもものすごく保守的です。
使っているテクノロジーはとにかく古臭いし、まぁ「古臭いなー」と思うだけで済むのなら良いのですが、どうにもそのテクノロジーの古さが足かせになっているように思えてならないのです。ITというスピード勝負で競争が激しい土壌で戦っていく気があるのなら、体質を変えないとこのままでははっきり言ってヤバイと入社3年目の若手が冷や汗するほどなんですから。
仮に、“いまのところは”このままで良いとしましょう。じゃあ、これからどうにも行き詰まったときにどうするのでしょうか、それから必死になるのでしょうか。当たり前ですけどそれはバカだし、それどころか人員を投入するとかそういうコストのかかる方法で解決しようとするんでしょ? いま新しいテクノロジーを導入するのは、たしかに負担がかかります。かといって、このまま必要に迫られるまでギリギリのところまで古臭い仕事をしていていいのでしょうか。そんなこと、学生のときに学んでいるはずなんですけどね。
では、僕がいるインフラ部門において、うちの会社の問題点とは何でしょうか。
信じられない人も多いかと思いますが、うちの会社では、監視以外すべて手作業で運用管理をしています。以上。
もう古いというか、それ以前の原始の時代です。これ以上の古さはありませんし、テクノロジーでもなんでもないです。すごく素朴ですよね、仕事が。すごくくだらないルーチンワークに時間をかけて、社員のスキルアップの機会を損失させてるんですから、悪循環にもほどがあります。そのうえ組織が大きくて、セキュリティのためだなんだと膨大な事務的作業に追われていて、この先、暗い未来しか見えてきません。
運用管理ツール、デプロイツールなど、そんなことには目もくれません。ひょっとしたらマネージャークラスでも継続的デリバリーとかナニソレ知らないという人がいる気がする。
そして、もう一つ問題なのが、“その古臭いやり方が、プロフェッショナルで、ベストな方法だと思い込んでいる先輩社員がいること”です。(もちろん、僕と同じかそれ以上に危機感を持っている先輩もいますが、その先輩は最近運用管理の仕事から離れてしまっています。もっとクリエイティブな仕事に行ってしまってる。)
「手作業でやることがいちばん安全でベストな方法だ」という考えを持っている先輩に対して、いつも返す言葉に苦労します。そこにはバカの壁っていうのがあって、言えば理解してくれるなんて大ウソなんですよ。実際、ほんとうに理解してくれません。むしろ自動化するほうが危ない(機械なんて信用できない)とか、自動化しても結局手作業で確認しなきゃいけないとか、言うんです。バカでしょ。過去にデカい失敗をしちゃってトラウマがあるならまだしも…。まぁ、へんに優等生タイプな人かな、こういう先輩は。体制に疑問を持たない人。想像力がない感じ。大局的視点がない。
それにそういう人は「スキルがない若手が生意気なことを言うべきじゃない」と思ってる。そこが間違ってると思うんですよ。大きく間違ってる。
若手は生意気なことを言うべきなんです。そりゃ若いから知らないこともたくさんありますよ。会社のなかの政治的なこととか、マネジメントの視点とか足りないのはあたりまえじゃないですか。それでも、若手が生意気なことを言うのには価値があるんです。その生意気のなかにしかないヒントだってあるんです、ごちゃまんとある。ベテランは生意気なこと言えないんですよ。ベテランが言ったら、それはただのベテランの発言でしかないし、そんなの往々にしてポジショントークになるに決まってるんです。
だから、なにが言いたいのかっていうと、もっと生意気言えよっていうことです。そして、もっと生意気言わせろよってことです。もっと言えば、積極的に若手の生意気を聴いていけよってことです。それが単に取るに足らない生意気ならば、ちゃんと丁寧に説明して玉砕すればいいだけです。取るに足りる生意気ならば、まぁ、レイトマジョリティの保守的管理職のみなさんは首を縦に振らないでしょうが、その方向に進めるようにスタンスを整えるだけでもしてくださいよってことです。
以上
http://anond.hatelabo.jp/20130529230131 の続きです。長くて途中で途切れるため分けました。このエントリで紹介するのは以下の本です。
影響を受けたブログは20冊の本を取り上げていた訳だが、自分で真似をしてまとめていく内に20冊よりもずいぶん多くなってしまった。なので、上記4冊は似たテーマなのでまとめて紹介することにする。この節は日本人の自伝だ。
「名人に香車を引いた男」は昭和の将棋指し(棋士)の升田幸三名人の自伝。羽生善治さんがもし生きていたら是非将棋を指してみたい棋士の方だと聞いたことがある。
生き方はなんとも痛快。昔の人のバンカラな感じというか、そういう感じが良く出ている。この人のように、どんな人にも自分の本音を話せる人は今日本の中にいるだろうか。そして、名人になった時の一言が心に残る。
「八十歳のアリア―四十五年かけてつくったバイオリン物語」は糸川英夫さんの自伝だ。この方はロケットが専門の研究者で、戦時中は戦闘機の設計に関わっていたり、戦後もロケット開発に関わっていたりする方だ。戦後間もない時期は失意に沈んだ時期で自殺も考えるほどの状況だったが、バイオリン製作がきっかけで少しずつだが自分を取り戻していく。そのバイオリン製作には完成までに40年以上もかかった。そのバイオリンとは――。
升田幸三名人、糸川英夫さんの両氏とも戦争の影響が人生に大きくのしかかる。その点でまとめさせてもらった。それと、両氏の著作とも読んでもらえばわかるが、自由だ。それ以外はあまり共通項はないけれど、読んで楽しい本だ。重い話はないし、読みやすい本なので手に取ってみてほしい。
「記憶の切繪図」は「フェルマーの最終定理」の中で登場する志村五郎博士の自伝。「フェルマーの最終定理」の中でサイモン・シンさんは志村さんにいろいろインタビューしている。その中で数学における「良さ」とは何なのか、それに答えるシーンがある。その答えが簡潔なのだけれど、それ以上無いくらい志村さんの数学のとらえ方を表しているように思え、興味があって読んだ。
この方も上記二人に劣らないくらい自由だ。Amazonのレビューには高木貞治さんを愚弄しているという指摘がある。しかし、だからといって謙遜して書いてもらっても一読者としてはおもしろくも何ともない。むしろそのまま出版してもらって良かった。
こう書くと志村博士はずいぶん口の悪い人で、ある種の暴露本に思えるかもしれないが、そうではなくて、要所要所に意図して書かないことがあったり、感情を押し殺した表現がちらちらあるのだ。それがあるから、志村さんの人となりがわかった。良い自伝だ。
「弁護士、闘う―宇都宮健児の事件帖」は少し前に東京都知事選に立候補されたり、弁護士会の会長をされていた宇都宮健児さんの自伝だ。まだ自伝を出すには早いと思うので、半生を綴った本としておいた方がよいか。
決して飾らないその人柄は文章にもそのまま表れている。豊田商事事件、オウム真理教の一連の事件、カード破産の話など、弁護士として関わった事件の数々。それらを振り返りながら、今されている仕事にも言及している。自分は法律のことは全くわからないが、こんなに多様な類型、しかもその事件が発生した時点では立法そのものが不整備だったり、法解釈が分かれていたりといった、未開拓の問題に対処するのは並大抵の法律家にはできないように思える。それをまるで飄々とこなしているような姿は、武道の達人のようだ。
気負いのなさと実直さ、そして執念を感じる本だ。宇都宮健児さんへのインタビューが下のURLにある。興味のある方は見てほしい。
この本は学生時代に講義で先生がおすすめされていて読んだ本だ。著者は高橋秀実さん。
高橋秀実さんはルポライターで、自分の体験を元に本を書く方だ。ただ、ルポライターではあるけど、少しほかのルポライターと毛色が違う。本来ルポライターは事件や事故が起きたら素早く現場に赴き、当事者にインタビューをして、それらを記事や本にする。高橋さんはそれらの事件や事故が起こって、ほとぼりが冷めたあたりでインタビューに出向く。時期がかなり遅いのだ。
元のブログでは物事には多様な見方や解釈があって、一元的に判断することは危険なことを理解するための本として「バカの壁」を挙げていた。その点では、この本も内容は似ている。面白いのは、この本ではそれが「実例」でいくつも挙げてある所だ。
ニュース番組や新聞では、大きく取り上げられていた事件・事故が、実際に現場に行ってみると「あれ?」と思えるくらい当事者たちは冷めていたり、むしろその状況が続くことを望んでいたり――。読み進めていくうちに、不謹慎かもしれないが笑ってしまうような話になっていったりするのだ。某映画の台詞の反対で、むしろ事件は会議室でしか起きていないんじゃないか?、という気持ちにもなる。
自分は単行本(ハードカバー)で読んだ。解説を村上春樹さんが書かれていた。(はずだ。確か)
堅苦しい話ではないので、気楽に読んで、何度かたまに読み返すとその度に不思議な気持ちになる本だ。
著者は西前四郎さん。半分が小説で半分がノンフィクションといった感じの本だ。
デナリというのはアラスカにある山の名前で、日本では「マッキンリー山」と言った方が通りがよいと思う。この山を登る登山家チームの話だ。ちなみに、植村直己さんはこの山で行方不明になった。(この本のチームとは無関係だろう)
厳寒期の冬山を登る人の気持ちは自分には想像もつかない。だけれども、そんな自分にも山を登るチームワークの大切さと難しさ、軽く見積もった事象が後にやっかいな出来事にふくらんでいくその状況判断の危うさや過酷さ、そして生きることへの執念といったもろもろが、響いてくるような本だ。
今の登山の装備と比べると、重かったりかさばったりしてその面でも大変だったはずだ。写真のページを見ると、そんなところも気にかかった。
この本のあと、山登りの本は植村さんの本(「青春を山に賭けて」)も読んだけれど、こちらの方が山について全く知らない自分には印象に残った。所々で登山の道具の名前(ハーケンとかザイルとか)が出てきて、イメージができない自分のような人は、出てきたところで、ググったり辞書で調べて簡単な絵を紙に描いておいて、再度出たときにその絵を眺めたりしながら読むとより読みやすいと思う。
この本は椎名誠さんが著者だ。椎名誠さんは今はエッセイや世界各地を回った紀行文を書いたり、写真家であったりとマルチ作家だけれど、この本が出たのはそうなり始めてすこし経った頃だ。
冒頭から危機的な状況である。にもかかわらず出発するのだ。この判断は本当だとしたらすごいことだ。何が危機的なのかはここでは言わないけれど、読めばすぐわかる。
全体として、椎名さんが書く紀行文は自分で感じたことをズバズバわかりやすく書いていく方法なのだが、この本はそこまでズバズバ書くと言うよりも、なんとなく「岳物語」につながるような、私小説風の書き方をしている。その書き方もあるし、パタゴニアという場所のせいもあるからか、行き止まりに向かって進んでいくようなやり場のの無さを感じる。それが途中ですっと消えて静かな感じで終わるのだ。自分はそこがとても好きだ。精神的な閉塞感がふと消えて、やさしさが残る本だ。
冬から春にかけて寝る前に少し読むのが似合う本だろう。この本は文庫版もあるけれど、ハードカバーの装幀が自分にはしっくりくる。
カヌー犬・ガクというのは、前に挙げた椎名誠さんの飼っている犬の名前だ。その犬は手こぎボートの船頭に座って川下りをするのが得意という、ちょっと変わった特技を持つ。
その犬と椎名誠さんの友人の野田知佑さんが、日本や世界の各地を巡ったときの話をまとめたのがこの本だ。著者は野田知佑さんご自身。
カナダのユーコン川を下ったり、北極(か、南極か忘れてしまったけれど)に行ったり、といろんな所に行って危険な目に遭ったり……、南国に行ってのんびり過ごしたり。少し羨ましいけれど、いざ自分が行くとなるとそんなところはとても怖くていけないようなところに行く。
犬を人間と同じように扱うという著者なので、犬が好きな人はより楽しめるだろう。元のブログとの対応としては「深夜特急」にあたるかな?(やや無理矢理だけど)
著者はM.B. ゴフスタインさん。翻訳は末盛千枝子さん。絵本だ。(やや字が多いけれど)
小さな女の子が主人公。おじいさんがピアノの調律を仕事にしていて、おじいさんとしては女の子にピアニストになってもらいたいのだけれど、女の子はおじいさんのようにピアノの調律をしたくてたまらない。そんなときに、ピアノの調律を頼まれるのだ。
あらすじで書くとそんなに心惹かれる感じは無いかもしれないが、絵の良さ、そして言葉の良さ。二人を取り巻く登場人物の面々もすばらしい。
「謎のギャラリー」のところで言及した「私のノアの箱舟」も同じゴフスタインさんの絵本だ。こちらもすばらしい。ゴフスタインさんの本はほかにも何冊か読んだけれど、この本が一番絵本らしい絵本だと思う。絵の良さはいくら文章にしたところで伝わるものではないので、図書館で借りたりして手に取ってみてほしい。もちろんM.B. ゴフスタインさんのほかの本を読むのも楽しい。
中学校で習う数学を、苦手な人も得意な人もできるかぎり楽しく考えていこう。それがこの本のテーマだ。中学生向けの数学の月刊誌で連載していた読み物をまとめた本で、著者は小島寛之さん。はてなダイアリーを利用されている( http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/ さん)ようだ。
数学は、学習が進むにつれてどんどん(指数関数的に?)難しくなっていき、小学校や中学校では好きだった人もだんだんと距離を置いて離れて行ってしまう……、そんな科目だ。なかなかずーっと数学が好きで好きで……、という方はいないのではないかと思う。おそらく数学のプロの方(数学者のような)でも、そのキャリアのところどころで難問にぶち当たり、歯がゆい思いをするのだろう。(そういう話は前に挙げた「フェルマーの最終定理」にちらっと出てくる)
そんな風にだんだんと一般人は数学から身を引いていきがちになるわけだけれど、この本は、わりと数学や算数を学び始めた頃に不思議に思えたことを延長して話をすすめようとしていく。こういう書き方はやろうと思ってもとても難しいはずだ。著者は数学が好きな気持ちと、一方で嫌いな気持ちの両方を持ち続けているような、そんな状態になるだろうから。嫌いな人の気持ちになって、そしてそのどこが嫌いなのかを共感した上で話を進めつつ、好きな人も読めるようにする配慮を怠らない。そんな書き方がされている。
この本が持つ数学へのアンビバレントな思いは、いわゆる数学(の歴史を中心とした)解説本でもなく、かといってとっても難しい数学のドリルみたいな本でもなく、わかりそうでわからない絶妙な問題の難しさと相まってなかなか類書がないと思う。くわえて、ところどころに経済学の話とかもでてきたりする。好きな人もそうでない人も読んでみてほしい。なんとなくわかりそうで手が出ないあの「数学の感じ」を思い出すはずだ。
同じ著者の「解法のスーパーテクニック」も良い本だ。ただ、一冊にしろと言われたら「数学ワンダーランド」かな。ほかにも小島寛之さんの著作はいくつかあるのだけれど、自分が読んだのはこの2冊だ。なのでほかにも良い本はあるだろう。
元のブログとの対応としては細野さんの数学の本としておく。(その本を読んでないのでどこが?といわれると、単に数学つながりなだけだ)
この本は幻想小説というのだろうか。ファンタジーだ。著者はピーター・S・ビーグルさん。翻訳は山崎淳さん。
この本はとても雰囲気がよい。あらすじはそんなにたいしたものは無いんだけど、夏の早朝のような爽快な感じがある一方で、なんか少しじめっとした感じもするのだ。
Amazonのレビューがこの文章を書いている段階で4つある。で、そのどれもが作品の魅力を的確に紹介しているのだけれど、なんだかそれらのレビューだけではこの本の良さを伝えきれない感じが残る。言葉を連ねてもなかなか伝わらない感じがする本だ。
この本を自分は夏の終わりの頃に読んだのだが、その頃の陽気にとてもよく合う本だった。光の強さと日の入りの早さがこの本の主題に合ったものだからだろうか。「リプレイ」が動くSF小説に対して、この「心地よく秘密めいたところ」は静かにじっとしている感じだ。でも、どちらを読んでも同じ思いに至るはず。不思議だけれど。
著者は伊勢崎賢治さん。この方は日本の大学を卒業されたあとにインドで民衆のグループのリーダーをされて、その実績を買われ、国連の要請で東ティモールに赴任する。(下のURLに伊勢崎賢治さんへのインタビューがあるので詳しいことを知りたい人は読んでみてほしい。)
こういう日本人って(自分が不勉強なせいかもしれないが)あまりいないと思うのだ。杢尾雪絵さんくらいしか自分はほかに知らない。
ずいぶん前に読んだので細かい記述は忘れてしまったけれど、この本の良さは著者が見たこと、感じたこと、やったことが率直に書かれたところ。そして日本に住んでいる限り想像できない「危険」な東ティモールでも、危険な所もある一方で、そうでないところがあるといったような、現実の姿が伝わってくるところだ。
外見はなんかどこにでもいそうな感じのおじさん(もし本人や関係者がこの文を読んでいたら失礼で申し訳ない。すみません。)だ。だが、インフォーマルな組織における統率の方法や、戦争犯罪者をどのレベルまで処罰するのか、など、繊細な問題への対処。こういうのは前者は経営学とかで少し研究されているようだけれど、じゃあそれが実地で適用すれば問題は解決するのかというと、そうでも無いと思う。そういった「答えが見えない問題」へどうやって取り組むのか――。しかも異国の地で。
そういうことを知りたいときに読むとよいかもしれない。自分も詳細を忘れていることに気がついたのでもう一度読むことにする。それにしても久しぶりに上のインタビュー記事を読んだけれど、タフな人だ。
著者は藤本研さん。この本は、藤本研さんがおよそ半年をかけて日本を歩いて一周をした旅行記。旅行記というよりも生活記録といった方が良いかもしれない。
生活記録なので、朝は何時に起きたとか、午前中はどうしていた、お昼は何を食べた、などなどそっけない記述が中心だ。でも、そのそっけなく感じる記述が妙なリアルさを出していて、読んでいると日本ってこんなに広いんだと思わせてくれる。それと歩いてたどり着いた各地の景勝地を見るとか、そういうことも無くて、そこもこの本の特徴だ。タイトルに「大貧乏」と付くのは、宿泊をほとんどを野宿やお寺の本堂の隅を借りたりして無料でまかなうことによる。食事もとても簡素なものだ。
本のはじめに藤本研さんの歩行ルートが日本地図と一緒に図示されていて、その後にスケジュール表があって、それをみるのも楽しい。たんたんと書いてある中の楽しさ、と言って伝わるだろうか。
たまにアクシデントに見舞われるのだが、そのアクシデントがなんとなくユーモアがあるというか、おだやかな感じだ。日本一周するからと言って、気張らず、藤本研さんはたんたんと歩いて行く。歩いている途中で同士がいたりする。そういう記述もなんだか一緒に日本一周しているような気持ちにさせてくれる要因だろうか。
自分は今まで挙げた本はだいたいは図書館で借りて読んでいる。この本もそうだ。再度読みたいのだが、図書館で借りようとしたらいつの間にか消えてしまっていた。残念だ。
(まだつづく、かも。)
はてなブックマーク - 大飯原発、橋下市長が夏だけの限定稼働案に言及 :日本経済新聞 (魚拓)
見事にバカの見本市と化してますなぁw
当初の見出しが、「大飯原発、橋下市長がピーク限定稼働案に言及」だった事もあって、ソースを確認する程度の能力に欠けるバカが釣り放題ですなぁwww
もし発言が当初のタイトル通りならば、無理やりピーク時間と解釈して論難攻撃をするというのも恥を知らなければありえるけど(あるのか?w)、
あれだけ虚構ネタでソース確認とリテラシーは前提(キリッと吠えて数日しか立ってないのだから、せめてソースの確認はしましょうねw
朝日新聞・橋下番(@asahi_hb)による、関西広域連合首長会合会議での発言要旨のまとめを引用する。
細野氏は原発の「安全基準」について、(1)地震・津波による全電源喪失という事情の進展を防止する安全対策、(2)福島第一原発を襲ったような地震・津波が来襲しても燃料冷却が継続して燃料損傷には至らない対策、(3)さらなる安全性・信頼性向上のための対策・規制対応・事業姿勢の3点を提示。
(1)(2)はすでに満たしており、(3)はこれからだが再稼働に理解を求めるとの説明をしました。これに対し、反論の口火を切った橋下氏は(1)(2)は「津波対策」であって、国民が求めているのは(3)も含めて、国際基準も満たすような安全対策であると指摘。政権の対応を改めて批判しました。
間が空きましたが、関西広域連合の会議での主な発言から。斎藤官房副長官「国内の電力の30%を担ってきた原子力をただちに止めては現実の日本経済、国民に生活が成り立たなくなると思い、再稼働せざるをえないのではないかというのが政府の方針」。 #原発
細野原発相「再稼働の問題について常に頭におくのは福島の問題。福島から避難し、不自由な暮らしをしている人のためにも絶対繰り替えしてはいけないという強い決意のもとやりたい」。 #原発
橋下氏「国民の多くは福島事故と同等の対策では安心できないという感覚。基準1、2は満たしてる。福島事故と同様の対策できるという。しかし国民は3の部分をふくめ新しいものが必要と思ってる。政府の基準は国際標準の原子力規制、およそ国際基準からみてでたらめです」。 #原発
橋下氏「(政権としては)需給問題で必要性があり、3まで目指すに時間かかるから2までだと。それなら動かし方もいろいろあると思う。大飯が動けば電力会社は(他の原発も)どんどん稼働していくと言っている。(政権が)もし再稼働をするなら、臨時に1、2、3か月動かすやり方もあるのでは」。
「臨時的な稼働」という発言は波紋を広げました。橋下氏に会合後、報道陣が真意を尋ねました。記者「期間限定の再稼働に初めて言及したが、これを容認するのか?」。橋下氏「いや違います。野田首相が再稼働の判断を出しそうだという情報が伝わってきたので、細野大臣の認識を最初に探った」。
橋下氏「細野大臣は(原発稼働は)ゼロか100の頭しかなさそうだったので。次善の策としてこういうやり方もあるのではと、野田総理が(すべての原発の)稼働100%を考えているのであれば、それを少しでも食い止めるためにこういう考え方があると論理的に説明しただけ。容認はしてません」。
橋下氏の「臨時稼働」のロジックは、政権は再稼働の安全基準を示せていない→示したのは津波の対策だけ→政権として基準・対策が不十分だと認めるべき→政権がそれでも電力不足を理由に再稼働するなら国民に「臨時的に動かす」と理解を求めるべき、ということのようです。 #原発
広域連合会議での発言。和歌山の仁坂知事「電力が止まるのは困ると思っている。(経産省で原発の)規制をやっていた人間からすると、なんだこれはと思うことが続いている。安全基準が後から出てくるのは良くない。専門家が大丈夫だと言って政治家が従うべき。政治主導が先なのはどうかと思う」。
福島での事故を受けての原発再稼働に必要な安全性確保の問題と電力供給量不足の問題という関電自身が関係ないと主張している問題を混同して捉える事しかできない知能指数の低いバカでも最低限↑の説明程度の事は理解できる事を期待したいのだが難しいだろうか?
これが難しければ、閣下本人が、当初からガバナンスの問題であると言っているのを拝聴するしかあるまい。
MBSのバカ記者の話には200万PVのヤジウマが湧いても、こちらが5000止まりとか日本人が土人でしかない事実にため息しかでないが。
それはともかく、見ての通り、閣下は安全性の検証を科学者によって行いお墨付きを与えるのではなく、科学者でもない政権が勝手に安全性を宣言する姿勢に対して異議を申し立てているだけである。
すでに1ヶ月前から明確に大阪維新の会であれば50点の安全だが需給状況を鑑みて再稼働を決定すると発言しているのだよ。
事実に基づく姿勢を貫いていればさほど考えることもなく、この記事を見た時に発言内容の論旨を理解する事は可能なはずなのだが、この無様なブコメのヘイトスピーチ垂れ流しとそれを咎める者の少なさから見るかぎり、はてなーの知能指数ってIQ80ぐらいしかない集団だと思わざるを得ないわなw
敵を設定してしまえば、ここまで単純なfactであっても理解を拒絶するいわゆる「バカの壁」に見事にブチ当たっているサンプル達。
id:njamota まさか毎日数時間だけ稼働するとか言うんじゃないよね?
id:daishi_n 原子力は冷温停止に数日かかるんだから毎日止めて稼働させてを繰り返すのは無理。何度もECCS作動させたら炉が劣化するしな。負荷追従運転にしても日本国内では数カ所でしか試験やっとらんし、反対運動もあったのにな
id:aruzentina 原発, 無知, 橋下 そんな便利なことできねぇってw 口出しするなら、ちっとぐらいググれw
id:fazz0611 原子力ってそんなに簡単に稼働OnOffできんやろー的な
id:wideangle 原発は動かしたり止めたり難しいんじゃなかったの。
id:kyuuiti92 バカ, 資源, 社会 バカが居る…。知識がアホな反原発バカレベルだ…。
id:raderjp これはひどい, 原発, バカ, 橋下, 無知 これ、わざとだろ。適当なことを言って新聞に乗り続けると大阪の愚民どもは喜び支持率が上がる。大阪で政治家をやるってちょろいわ〜。簡単なお仕事だわ
id:miruna これはひどい, 頭が悪い アホちゃうかとしか言えなくてすごい。推進派反対派両方からボロクソに言われるんじゃないのこれ。
id:a-lex666 読売の走狗 原発の仕組みしらんであれこれ言ってたのか
id:daihx Webネタ 思いつきではなく、もっと原子力発電の仕組みを勉強してからモノいったほうがいいと思います
id:shigeto2006 原発というのは簡単に点けたり消したりできる設備じゃないのだよ。「再稼働を容認したわけではない」というのはまったくの詭弁で、これで橋下徹は脱原発派の看板を完全に下ろしたといっていいのだ。
id:vid 「ピーク時のみ」。自分の発言どおり、政治家が口出ししない方が良いですね。
id:Outfielder ぼくはげんしりょくにくわしいんだの人とどっちがマシだろうか
id:SiroKuro ふむ いや無理だって。そんなパソコンみたいにボタン押して数秒で起動できるほど甘くないんだって。
id:baikoku_sensei 古賀、何とか言ってやれ
id:nakakzs 大阪, 原発, 政治 どうやらオイラの知らないところで、原発は冷やし中華並に稼働もやめるのも簡単になるほど技術やその周辺の法改正が進んだらしい。
id:von_walde いやいや,原子力ってのはそんな風に運用できませんよ(笑
虚構に釣られた事を何年立っても悔やしいならこの程度のソースは確認したらどうかw
id:rebirthen 「夏の電力需要のピーク時に限定」というのは7月~9月だけ稼働させるということでしょ。橋下はともかく、山田知事はそこまでアホではない。
だから、橋下が7月~9月だけ稼働させるという意味ではないというソースを出せよ。できないなら根拠無くアホ呼ばわりした事になるんだが。
id:kojitaken 橋下, 原発, これはひどい 橋下がついに原発再稼働を容認、というより橋下自身が提言。橋下十八番の「掌返し」が炸裂した
また勝手に閣下が原発反対だのと主張を捏造し、勝手に手のひら返しだと滑稽な脳内対戦を繰り広げているがw
統治の論理に基づかない再稼働に反対しているだけで、必要があれば稼働を決断する事は言明済み。
この稼働案はロジックとして提示しただけで、実需給予想データというカードを隠されたままの稼働であれば容認できないという、脱原発派にとっては一番論理的な主張だろ。
まぁ、二次テストと国際標準の安全性確保体制が整った際には稼働を主張するとは思うが、そこで戦うならともかく、アホサヨクや反原発連中より余程まともな脱原発のロジックを社会に提示している相手に向かって感謝しこそすれ、これを単純な再稼働容認だと批判するとかどれだけ背後から弾を撃ち込むんだよwww
大元のシンプルな事実に基づかなければ、ブログでいくら連日吠えてもシャドーボクシングにしかならない。
おまえはグルグル同じ所を回転している事にずっと気づかずに自分の尻尾を敵だと見做して追いかける犬かよww
id:atawi ハシズム, 原発, これはひどい 信念もなければ恥も知らない日和見維新、支離滅裂、掌返し、厳しいツッコミには逆ギレの橋下流無敵論法三原則で今日も大勝利。/話の肝は限定稼働のリスクって全稼働と変わらなくね、ってことだな
限定稼働のリスクって全稼働の危険の物理的な差は無いし、閣下は元よりそこを問題にしているのではなく、可動理由というガバナンスの問題だと言っているのだが。
事実に基づかない放言が見事に自分自身に跳ね返っているという事をご理解頂けてますでしょうか?ww
id:hidamari1993 これはひどい, 社会, 政治 電気を貯蓄できると思ってるのと同レベル。「政治家が安全を確認できるわけがない」っていうくらいなら専門家の判断を仰ぐまで一切意見しないでくれる?そもそも案になってないから野次馬と変わらない、迷惑。
id:Hiro0138 原発, 無知, これはひどい 原発の特性を全然知らない事がわかる発言だな
id:georgew そんな簡単に停めたり動かしたりできへんやろ??
id:yasumu1975 大阪, これはひどい こんなん技術的に可能なん?
id:Dursan できるできないの問題は横に置いといて(できないんだけど)、ハブのコウモリと化してしてしまい橋下さん自身にとって最悪の言動であることは間違いがない。
id:yajicco 家電製品じゃないんだから動かしました、止めました、なんてできねえよ
なぜ3ヶ月の限定稼働ができないのか説明求む。夏季限定稼働自体は技術的には可能なんだがw。3の安全性が確保できない事より、電力供給を優先するという政治的決断だけが必要。
id:j_whiskey ↓なんかしたり顔で「ピーク時とは夏の間だけという意味だ(キリッ」な人がたくさんいるけど、燃料を投入しちゃったら夏の間だけも一年中稼動もリスクは変わらないと思うんですけど(苦笑
だからそのリスクを受け入れるように政府は説明しろと言う論なんだが、それが理解できないのは酒の飲み過ぎで脳が相当萎縮したのかね?社会問題を語る前にまず病院に行こう。
id:kani_shuumai 振り上げた拳をちょっとずつ下ろしていく様子がおもしろい
会見ビデオの通り閣下は当初から一切ブレていない。これはガバナンスのガの文字も理解していないバカに対して、この局面ではこのような案もあるよという提案であり、つまりは民主のバカすぎる政治家へガバナンスの概念を教えるという教育だよ。
id:wackunnpapa Gleichshaltung, ハシズム 原子力発電所は蛍光灯じゃねーぞw
id:hokuto-hei 原発ってガスタービンとは違うんだからさ。6-10月とかならまだわかるけどさ。
「6-10月とかならまだわかるけどさ」そういう話だよと言う事ぐらいは理解できた?w
id:zakinco よくわからないけど再稼動させないための努力ってどれくらいしたのかね?
id:yingbb これはひどい, あたまがわるい えっ???ちょっと流石に橋下が馬鹿なんじゃないかと思えてきたぞ??
id:ArtSalt 「反原発派はこんなバカしかいないんだよ」というパロディーのつもりで言ってるとしたら、この人たいした役者だわ
バカはお前だwww
id:roadman2005 どのようなコンテクストでの発言なのかがわからないので判断保留。一市長がエネルギー問題に前のめりなのは政治的野心からだろうが、自分の権力の使い道を間違っている。側近にもアブナイ人が多いしな。
判断保留といいながら、結局批判ありきってバカを晒すなよw
id:myogab チキンレースを自分で煽って、今からブレーキ踏んで止まれるのかねぇ。交渉手段のつもりで煽って止まれなくなるって、先の戦争を煽って止められなくなった連中とまんま重なる。経産相のがよっぽど先を見据えてる。
先の大戦と重なるのはどちらか、動画見て理解できないなら小学校からやり直した方がいいよw
id:agricola 政府の再稼働方針を「専門家を差し置いて政治家が!」とか批判してたけど、その後保安院だか安全委員会だかの安全宣言って出たんだっけ>大飯原発。まさか「民意」とか言わないだろうな。
いつ出たの?ソース求むww
id:zions 橋下徹 限定稼働が短期間であれば、原発を理解してない事を意味し、長期間であるほど、再稼働反対との矛盾が大きくなる。
閣下が元より単純な再稼働反対論者ではない前提を踏まえて頂ければ矛盾という言葉は単なる藁人形。
id:sora-papa これはひどい 詭弁の塊&居酒屋の政治談議レベル。こんなんで原発政策が回ってるのかと思うと暗鬱な気分。
id:rakusupu 地方, 政治 手のひら返しフラグの履行がじわじわと… /と思ったが、ピーク時だけ稼働の運用ができるのは水力で、原子力はそもそも長期間RUNさせる運用しか出来ないじゃん、寝言だよ寝言。
事実確認を放棄したら、そりゃなんでも寝言の一言で片付くんだろうお前の頭の中ではなwww
ほんと、単純に
細野担当相、大飯再稼働理解求める 広域連合委、橋下市長は「期間限定稼働」言及 - MSN産経ニュース
とかいくらでも発言内容を確認する手段なんか転がってるのに、相手が橋下なら左右問わず発狂しても許されるとか思っているブックバカーどもは自浄能力を無くしてしまったようで。
ま、王道を行くという事は、バカサヨと自称リアリスト双方の発狂トリガーを刺激する証左としては興味深かったよwww
あと、再稼働推進派も反対派もこれ見ておくといいよ。
「放射能」があるから、みんな「自分の側に置いてほしくない」んでしょ? そりゃ、当然だ。でも、原発の側はそもそも多くの放射能があって、今問題になっている瓦礫の放射線量くらい問題じゃないよね?
で、どのみち、福島原発の周囲は巨大な壁を作って囲んで、放射能を閉じ込めないと、危なくてしょうがないわけじゃん?
その放射能を閉じ込めるための、コンクリートやら砂やら土台やらを作るための材料に、放射能入りの砂だの瓦礫だのを使えばいいんじゃね?
原発の周囲5㎞半径を全部埋め立ててしまえば、瓦礫は一気に全部片付くし、原発からの放射能の漏れを防ぐし、一石二鳥だと思うんだけど。
なんか、問題あるのかな?
20111223追記
ご指摘ありがとう。
そういった分別を終えた物なら、使いようがある?
巨大なバカの壁でも作ったらいいだろ。
危険地帯を壁で囲うというのは、よくあるアイデアだと思うんだけど。出入りは「空からだけ」とかさ。
まあ待て。愚か者相手に再確認を一つだけしてから知恵を使おう。 / 話題(失笑)の震災瓦礫とやらは放射能入り()が前提らしいが、既にそこで間違ってるわな。 / それを踏まえて、さあ続きをどうぞ。
自治体が「これには放射能は含まれていない」と保障した分については、埋め立てが認められるから問題ないんじゃないの?
そもそも瓦礫を建材として再利用することって可能なの?一言で瓦礫というと分かりにくいけど、木材鉄材いろいろ混じってると思うけど
そだね。分別しなくちゃ。
そうだね。ただ、残念なことに「事故を起こした原発」は福島にあるんだ。だから、埋め立ての集積場として、「事故を起こした原発近く」となれば、福島になってしまうことは避けられない。ただ、現状の復帰に要する時間を考えると、「分厚い壁」を作ってしまったほうが、結果的に福島の復興にも役立つんじゃないかな。避難区域を縮小できて。
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) 福岡 伸一
不機嫌な職場 (講談社現代新書) 河合 太介、高橋 克徳、永田 稔、渡部 幹
臆病者のための株入門 (文春新書) 橘 玲
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書) 竹田 恒泰
わかったつもり (光文社新書) 西林 克彦
いつまでもデブと思うなよ (新潮新書) 岡田 斗司夫
ツイてる! (角川oneテーマ21) 斎藤 一人
日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書) 小林 よしのり
脳が冴える15の習慣 (生活人新書) 築山 節
「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書) 岡田 斗司夫
世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書) 藤原 正彦、 小川 洋子
TPPが日本を壊す (扶桑社新書) 廣宮 孝信、 青木 文鷹
雑誌・テレビなどを作る側は文化牽引している感が強いんだとおもう
一方情報を受ける側は、こんな流行に乗っているとか流行の枠からはみ出したのが
かっこいいとか完全にこの枠を意識しちゃってる
韓流ゴリ押しなんかも、この枠の中にいるのか超えているのかだけではないか?
結局振り回されているだけ
情弱とかもメディアに頼りキリでそのソースも限られていていかに早く効率良く
それを知っているが故のメリットってのもあるんだと思うけどやっぱり枠の中か
外かって話じゃないか
防犯カメラにプライバシーをさらけ出してでも安心というふわふわした
ものに頼ったり、自由自由と言いつつ自主規制でがんじがらめにして保身したりする
支配されるほうが安心できるという人が多いから仕方ない
意味を見出せない閉塞感が、自殺をはじめとした様々な問題の原因となっています。かつて、脚本家の山田太一さんと対談した際、彼は「日本のサラリーマンの大半が天変地異を期待している」といっていました。もはや自分の力だけでは閉塞感から脱することができない、という無意識の表れでしょう。実際には意味について考え続けること自体が大切な作業なのです。フランクルの言葉を借りれば、人生が常に私たちにそれを問うているのです。
この本が出たのが2003年。著者はこんな天変地異が現実に起きるとは思っていなかった。この文章を読むときに彼は『「日本のサラリーマンの大半が天変地異を期待している」といっていました。』に注目してしてしまうと、文章から汲み取るべき本意を誤ってしまう。
「実際には意味について考え続けること自体が大切な作業なのです。」に注目しないと、この著者がいいたかったことから離れてしまう。
誰かが、この文章の中の『「日本のサラリーマンの大半が天変地異を期待している」といっていました。』を引用して「つぶやく」というインターネットの使い方をしたら、どうだろう。
そろそろ三年生とか三回生とかは就職活動に向けて活動したり情報収集してる頃かと思う。
で、あんまりにも好対照な記事がほってんとりで並んでて笑ったので。
http://techwave.jp/archives/51521559.html
http://d.hatena.ne.jp/satohhide/20101110/1289356513
「なんでそういうことを聞くんですか?」
と逆に質問する人は、まともな人間である。本当に下らないのだから。
これは、まともかも知れないけれども学生気分が抜けていない人だよね。
(正確にはまだ学生さんなんだから、それは酷な話かも知れないんだけれども)
なぜならこの「なんでそういうことを聞くんですか?」という質問には、意味がないからだ。
良く思い出せ。
「今、 日本にボールペンは何本ありますか」でも「時計が3:15をさしているとき、2つの針のあいだの角度は何度?(答えはゼロではない)」でもなんでも構わないけれども、そこで行われているのは就職面接だ。
大切な事なのでもう一度言う。企業が学生を選別する就職面接での質問だ。
「なんでそういうことを聞くんですか?」と問い返す学生が愚かなのは、その質問は就職面接にとって何もメリットが無いからだ。
例えばこれに答えが得られたとしよう。
「地頭力を見ています」「身近な話題を数理的に見ることが出来るか見ています」「ストレス耐性を見るテストです」...
面接批判をするかい?そんなもので頭の良さをはかられたくありません、とか言っちゃうのかい?
それとも、「へ〜そうなんですか。知りませんでした」とか答えるかい。何しに来てるのキミ。
自分が納得できないと、質問にすら答えないのかい?
質問の背景を知ってなお、その答えに変化がない場合、聞くのは馬鹿だけだ。
極端に言ってしまえば、納得しないと動いてくれない部下は異様に使いづらいのだ。
例えば上司から「日本国内のAndroidとiPhoneの比率調べて報告してくれないか」と言われて、
「なぜそんなこと調べるんですか?」と聞き返すのは、その質問が馬鹿だと思うからでも、納得して仕事したいからでもない。
その質問の背景を知らないと、使える報告書にならなかったりするからだ。
(仕事が出来る人は「新規参入の検討をするなら、うちの売り上げは北米でもありますし、国外も出した方が良いですか?」とか聞いてるな)
では、質問をしているのはどちらで、答えなければならないのはどちらだろう。
大学入試の時にも、解答用紙に「こんな問題で入学を決めるから知識偏重の教育になるんだ」とか書き込んだのだろうか。
毎日スーツを着て出社し、初めての社外の人とは名刺交換をし、愛想笑いで営業の話を受け流す。
全てくだらないことかも知れないし、愚かなことかも知れない。
じゃあ、何でそんな会社に入りたいと思うんだい?
新人が自分の判断で有効無効を判定して、くだらないと思えば社命を拒否できるような会社に行けばいいじゃないか。
きっとそんな会社もあるよ。頑張ってくれ。うちには来るな。
規制反対運動の賛成派・反対派を見てて、昔新書で読んだ「バカの壁」ってのを思い出した。あーなるほど、たしかにこりゃわかりあえんわって。「子供の安全」を盾に徹底的に規制賛成のサンケイ御用達wの頭のガチガチな保守派の皆さんと、「表現の自由」を盾に規制絶対反対でズリネタが奪われるとびくびくしているキモオタの皆さん。ただ本当はこんな両極端な2派で綺麗に分かれているわけではなく、大半の人は反対・賛成ともに穏便派なはずなんだけど、極論派が目立ってなかなか出番がない。
この問題に大して大半の人は「表現の問題はもちろん重要だけど、2次ポルノ・ロリ漫画が簡単に流通している現状もどうにかしたい」っていう認識のはず。今回東京都があんな酷い条例を出した背景は、他の無害なコンテンツですら規制対象になるような劇薬を使わないと問題コンテンツを除去するのが不可能と判断したわけでしょ。現状の法律じゃみかけがどんなに幼くてランドセルしょっているような子でもメーカーが「18歳です!」って言い切れば通っちゃうんだからさ。ゾーイングやら自主規制を強めるしかないとかいっても、結局いままでそれがまったくうまく機能してなかったからこんな酷い有様になって全面戦争するしかない状態になったわけ。
あの賛成・反対両側の強行派はどちらも見てみて嫌になってくる。石原氏&東京都の理屈ももちろん酷いけどさ、反対派のキモオタさんも「表現の自由」を通せばなんでも許されるべき!という考えはやめてもらえませんか。何でも欧米に右にならえ!って考えは好きじゃないけどさ、少なくても米国や欧州では2次元ポルノなどのコンテンツについて日本じゃありえないくらい厳しい処罰(それこそ日本じゃ問題にならないような漫画の単純所持だけでタイーーホとか)を設けている。一部では問題になってはいるが、大半の市民はそのレベルの規制でも「表現の自由」は守られていると納得している。実際こういった規制のおかげで欧米発のコンテンツが劣化したなんてことはまったくないし、「(2次元ポルノを含めた)表現の自由を認めないと文化が滅ぶ!」なんて叫ばれても説得力ないよ。少なくてもあなた方の「表現の自由」とその他大勢の方々の「表現の自由」の度合いは大きく違うんですよ。多数派は欧米レベルの規制と自由を望んでいます。それを無視してやみくもに反対しても同意は得られません。
そろそろ双方の穏便派が中心になってまともな落とし所をきめなきゃならない。ただやみくもに反対しているだけじゃなく賛成派もある程度納得できる対案を用意するってのが近代民主主義のルールだろ?公的保険をあきらめて民間保険ベースに妥協してなんとか国民全保険を実現させたオバマを見習えよ。
現時点で考えられる落とし所は2つ
①東京都の規制案をベースにするも、各コンテンツの内容をチェックする審議会の面子の6割以上を出版社・作家・漫画家などの協会から選び、全メンバーは数年単位で入れ替える。東京都に主導権を握らせないためにも多数決でコンテンツ制作側が勝てる構図にするのが重要。
②同業者の漫画家・作家・出版社などが多数失業・倒産するレベルのさらに強力な自主規制レベルを出版社側で設ける。不況で安易なロリエロコンテンツに走る同業者を自ら切る覚悟&それが可能な強制力のあるルールを設ける。
これぐらいの対案ださないと規制派は納得できないだろう。①についてはおそらくキモオタの皆さんはまだ難色を示すだろうが、とりあえず対案のたたき台として今後議論を重ねて修正していくって方向にもっていかないと。個人的にはあきらかに児童を対象にしているような変態エロロリコンテンツは一般人ではまともにアクセスできないようなアンダーグランド内で、極一部の愛好家だちが規制におびえながらほそぼそと続ける程度に押し込めたほうがいいと思っているので①をベースに進めてほしいです。
参考になった皆様
http://anond.hatelabo.jp/20100320235739
http://anond.hatelabo.jp/20091219122933
悲しいけど、わかりあえない人とはどんどん縁を切るしかないんだね
それが親だろうと友達だろうと
わかってくれない人をわかってあげようと詰めより続けても、何も得られないってわかった。本当にバカの壁だ。
縁を切るという事が、非人道的なネガティブな感じがするから、すごく罪悪感ある気がするけど、本来はもっと能動的でポジティブな事なんじゃないだろうか。
だって、どうしようも無い人と一緒に居続けてグダグダになって不幸になって、なにがあるの?
ガケから落ちそうな人を助けようと、手を差し伸べて、相手の手を握ってあげたら、相手はまるで手を握り返してこない。助けられて当たり前だと思って、なにも自分が助かる努力をしない。そんなヤツを結局助けられなくて、そいつがガケから落ちたら、助けられなかった自分を責めるのはよくない。
こうまでわかりやすい比喩だと、誰も「そんな状況なら罪悪感かんじなくていいよ」って言えるんだろうが、現実だとこうはわかりやすくない。だって相手は死なないんだから。会話で、接触によって害をもたらし続けるんだから。
フォロワーが2万人を超えた。
去年の9月上旬に3000人で、1万人を超えたのが11月上旬だから、
tヶ月後 | 年月 | フォロワー数 | 類似の数字 | 主な出来事 |
---|---|---|---|---|
-4 | 2009年9月 | 3,000 | 東大の合格者数 | シルバーウィーク厨の出現 |
-2 | 2009年11月 | 10,000 | 失敗したポスドク計画目標値 | ベルリンの壁崩壊から20年。 @ikedanob のバカの壁が崩壊し、ネット世界を侵食 |
±0 | 2010年1月 | 20,000 | ソフトバンクグループ全社員数 | @ikedanob が日本の成長産業になる。以後2ヶ月ごとにフォロワー数が倍増 |
+2 | 2010年3月 | 40,000 | 札幌ドーム座席数 | 1stシングル「ノブオハウス」発売。 @ikedanob 全国ドームツアー開始。失神者続出 |
+4 | 2010年5月 | 80,000 | 沖縄宜野湾市の人口 | @ikedanob 普天間基地問題を解決。沖縄に熱狂的に受け入れられる |
+6 | 2010年7月 | 160,000 | 2010年3月段階で就職が決まらなかった大卒者数 | 成長産業 @ikedanob がフォロワーを雇用。一気に日産自動車グループの社員数を抜く |
… | … | … | … | … |
+12 | 2011年1月 | 1,280,000 | 沖縄県人口 | 「ゴッドランドノブオ」として日本から独立。専制政治で成長路線をとる |
+24 | 2012年1月 | 81,920,000 | 日本のネット人口 | 「ゴッドランドノブオ」が日本を合併吸収。アジア地域随一の成長産業として、BRICsを牽制 |
+36 | 2013年1月 | 5,242,880,000 | 世界人口 | 超時空要塞が小笠原諸島近海に落下。統一地球政府初代大統領の @ikedanob 、次の目標を銀河系制圧に設定 |
+48 | 2014年1月 | 335,544,320,000 | 銀河系の恒星の数 | @ikedanob が銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴になってキラッ☆ |
「最近の~」とは、具体的には「バカの壁」が売れ出した以降か。とにかくアレのせいで、タイトルを極端にしてくるものが急増した。内容がそれに伴っていればまだしも、タイトルだけ装飾する。これは実にクレイジーだ。
開いてみると、著者の他作からのコピー&ペーストだったり、独りよがりの持論展開だったり、ロクに参考文献も示していなかったりと、滅茶苦茶だ。何なんだ、これは。何が起きているんだ。「本屋で題にひかれて一冊手に取る。そして、ぱらぱらめくってみる。それだけで、ただちに棚に戻したくなる種類の本がある」――これは中村明の言葉だが、まさに私の心情そのものだ。もっとも、彼がこの後指摘したのは段落構成に関して、だったのだが。
キャッチコピーで煽るのは、あるいは構わないだろう。むしろ、それがキャッチコピーの意味だと言える。だが、題名にその意趣を過剰に汲ませるのはいかがなものか。そうして売りたいのは解るし、そうすれば売れるのも解るが、好い加減にしてほしい。
一般に、同じ内容でも新書は文庫より高い。「速度」以外の利点を示さないと、そろそろキツいのではと思う。文庫でわんさか同じような内容が出回っている中で、文庫を読んだ方がより良質な知識が安価な値段で得られる中で、今なお新書が売れるのは――一体どういうことなのだろうか。
あんな下らない新書を買っているのは、どの層なんだ?
婚活、が一般的になって、
男性の収入をいかに女が求めるかが話題になって
一説には600万以上とかいわれて
20~30代の独身で年収600万以上の男は3%くらいしかいないとかいう話になって
そこに女が群がるから激戦区になる、
男300万、女300万という道だってあるだろうという話になって。
女が年収にこだわるのを、
男は「結局、金かよ」とか「打算的だ」とか「寄生虫」だとか罵る。
多分、経済力で上下を判定されるレースから早々に下りてしまったのだろう。
けれども、むかーしむかしから
裕福な旦那はんは女遊びをして気に入れば妾として囲い、
芸伎は美貌と若さと芸の腕で良い旦那を捕まえて一生の保障とした。
選ばれる立場であることの意味を真に理解してないからだ。
女は昔から選ばれる立場だった。
「25歳以上なんて女と認めないね」なんて言いながら、
道行く女に「60点」だの「ブス」だの点数をつけながら、
「女はGカップ以上がいい」なんて
言える立場だと勘違いしている。
で、いざ、経済力で選ばれる立場になったら
女憎しと罵ること罵ること。
女の美貌と若さと、男の経済力は、等価交換だってことわかってない。
そんな簡単なことを忘れさせてしまったのだろう。
女が結婚を意識するのが出産を考えて30代になってからだとしたら、
俺どーすんの?と焦る。
ご飯も作ってはくれない。
んで婚活する。
身の程知らずと馬鹿にされたりする。
年の差婚が増えてるってのは、ま、そーゆーことだ。
ニートやフリーターが「○○ちゃんみたいな可愛い子じゃないと」つーのも
35歳以上の女が「最低でも年収600万以上の男でないと」つーのも
どっちもバカの壁。
今年でゼロ年代が終わる.2000年が始まったときはミレニアム!と晴れ晴れしい気分であり,まさかゼロ年代なんてカタカナで時代が表されるだなんて思っても見なかった.そんなことを近頃思っていると「そういや,2000年とか2001年ってどんな本が平積みにされてたっけ?」と思ったので,簡単にまとめてみた.これは客観的な統計データのまとめではないし,選んだ本やその解説には恣意性だって含まれてると思うけど,はてブ等でフォローしてもらえたらと思う.
一般書では『だから,あなたも生き抜いて』がベストセラーであった.閉塞感のあった90年代において日本は経済も社会システムも崩壊が始まり,これまでのような一億層中流社会は望めなくなった.そんな時代に単なるサクセスストーリーとしてだけでなく,「生き抜く」ことを薦めるこの本がゼロ年代最初の年のベストセラーであったことは興味深い.
経済書では『経済ってそういうことだったのか会議』がよく書店に平積みされていた.お金のことは銀行や専門家にまかせておけばよい,といった価値観から自分の身は自分で守ろう,そのためには少しずつでも知識をつけようという価値観へ既に変化し始めているように思える.
また,9.11以前に文明の衝突論を展開していたという点でハンチントンが後にもてはやされた.『文明の衝突』は1998年.
また,ソーカル事件を発端とする科学論者と科学者間の間の論争である『サイエンスウォーズ』『知の欺瞞』が出版された.一連の流れにより,科学は正しいものという固定観念が崩れ始めるが,その悪影響として疑似科学が隙間に入ってくることとなる.
2001年は一般書・自己啓発本として『チーズはどこへ消えた?』や『金持ち父さん貧乏父さん』がベストセラーとなった.これらは自分探しブームの終焉でもあり,ありのままの全肯定でもある.その他の一般書では『声に出して読みたい日本語』のような日本語ブームが始まる年である.
ゼロ年代を象徴する批評家,東浩紀が『動物化するポストモダン』を出版し,アカデミズムからサブカルへの転向,遅れてやってきたエヴァ批評として有名となった.その後の現代思想,批評界は東浩紀とそのフォロワーによって進められることとなる.
また,疑似科学論争の大きなきっかけとなる『水からの伝言』がブームとなり,教育界では道徳の授業で使われたり,科学者集団がその疑似科学性を啓蒙したりする騒ぎとなった.
2002年は一般書では『生きかた上手』や『声に出して読みたい日本語』,『常識として知っておきたい日本語』がベストセラーとなった.また,『本当の学力をつける本』で陰山メソッドが有名となり,公立校の進学校化など各々が一律である必要がなく,教育にも個性や多様性を認めるような社会風潮となっている.とはいえ,これらの風潮は後の格差社会と繋がらないとは言い切れない.
格差社会といえば,玄田の『仕事のなかの曖昧な不安』は社会安定を失った日本の将来を予見する内容であり,当時の日本社会の空気を表す本としてピックアップすることができる.
不況下における人々の意識を表すかのように森永の『年収300万円時代を生き抜く経済学』がベストセラーとなった.この年を前後してエコノミストと呼ばれる人々が盛んにマスメディアに出るようになり,銀行に預けるのではなく,個人が投資する時代になったと盛んに喧伝した.
9.11以降の社会を分析するかのように,ネグリ・ハートの『<帝国>』やチョムスキーの『メディア・コントロール』などが読まれた.特に『<帝国>』は左派に大きな影響を与えたといえる.
2004年は『バカの壁』が大いにベストセラーとなり,養老孟司ブームが到来する.その続編でもある『死の壁』も同様にベストセラーとなり,これらと時期を同じくして,新書ブームが到来.多くの出版社が新書に力を入れ始める.
『仕事のなかの曖昧な不安』を受ける形で『13歳のハローワーク』が出版され,自分探し(何がやりたい?)と自己肯定(何をやっても自分らしい)が同時に薦められるような時代となった.その一方で堀江貴文『稼ぐが勝ち』が売れ,Tシャツ姿で六本木ヒルズで新進気鋭の社長となっているホリエモンが多くの若者の共感と多くの大人の反感を買った.この共感した若者は『希望格差社会』において希望が持てない若者たちであり,株取引による一発逆転という大平光代のサクセスストーリーとは別の形の逆転劇を夢想させた.
新書ブームを背景に『頭がいい人、悪い人の話し方』,『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』がベストセラーとなった.特に『さおだけ屋~』はタイトル売りという技を駆使し,その後多くのフォロワーを生んだ.また,これまで『仕事のなかの曖昧な不安』『希望格差社会』といった「労働」というジャンルのハードカバー本であった内容がついに『下流社会』と新書の形をすることで大衆化し,格差社会というゼロ年代のキーワードを体現した.
また,東一辺倒であった批評界において,『嗤う日本のナショナリズム』によって社会学の北田が登場し,2ちゃんねる批評というものが生まれた.これはゼロ年代が徹底的にサブカル批評へ偏ることを決定づけた.
相変わらずの新書ブームで『国家の品格』『人は見た目が9割』等がベストセラーとなった.『国家の品格』は養老孟司から続く理系人ブームを引き継ぐとともに,後の品格ブームを起こした.『人は~』は『さおだけ~』のフォロワーであるタイトル売りであり,『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』といったフォロワーも生まれた.
また現在まで続く重要な流れとして『ウェブ進化論』『Google』『「みんなの意見」は案外正しい』といったWeb論が生まれ,Web2.0,玉石混淆,群衆の英知といった言葉がよく聞かれるようになった.これらの著書により,これまでYahooを使っていた人々がGoogleに移行したり,Wikipediaが大衆化したりするようになった.これらのWeb論はあまりにオプティミスティックであると当初から批判されたが,アーリーアダプターにしか知られていなかったWebの様子を大衆化したその社会的影響は計り知れない.また,『フラット化する世界』がベストセラーとなり,インドの台頭が認知され始めた.
品格ブームを引きずって『女性の品格』,○○力ブームを引きずって『鈍感力』などが一般書としてベストセラーとなった.また,理系人による本として『生物と無生物のあいだ』が読まれた.
データが重要となったことを示すような本として『その数字が戦略を決める』がよく書店に平積みされていた.Web時代においてGoogleが大規模DBにデータをため込むようになり,既存の専門家よりもデータが多くを語るような時代が幕開けしたことを告げた.
その一方で,「炎上」という言葉が一般用語化し,梅田らオプティミストによるWeb論に対して,Webの負の面を大衆化させるような本として『ウェブ炎上』や『フラット革命』が登場した.
また,格差社会論は「ワーキング・プア」や「ロスト・ジェネレーション」といった言葉を生み出し,ワープア論壇やロスジェネ論壇と呼ばれるものが生み出され始めた.特に「『丸山眞男』をひっぱたきたい----31歳、フリーター。希望は、戦争。」という赤木の論考は衝撃的であった.
どういう流れからか,『×型 自分の説明書』という血液型本がバカ売れした.これも疑似科学ブームの一端なのだろうか.そして,はてなー大好きの勝間本『効率が10倍アップする新・知的生産術 自分をグーグル化する方法』がついにベストセラー化した.いつの頃からかライフハックという言葉がよく聞かれるようになり,多くの自己啓発本が書店に平積みされていた.また,サブプライム問題までは外資系コンサルが重宝され『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』が売れた.
批評界では東にケンカを売る形で宇野『ゼロ年代の想像力』が,東のフォロワーとして濱野『アーキテクチャの生態系』が現れたが,どちらも東の影響を多分に受けており,ゼロ年代批評が東一辺倒であることを決定的にした.
ロスジェネ論壇ではその名の通り『ロスジェネ』という雑誌が創刊し,蟹工船ブームが生まれた.また,秋葉原通り魔事件が起こったことにより,多くのメディアによって事件が消費され,それらは常にロスジェネ論壇,フリーター論壇とともに語られた.
文字ばっかりでごめんなさい.
バカの壁っていって、
理路整然と正しいことを話しても理解されないとき
理解できない人の方が大多数なら、世間ではそっちのほうが正しくなるね
やっぱ、天才は苦悩するしかないね
例え論理的に正しくても。
バカの壁っていって、
理路整然と正しいことを話しても理解されないとき
理解できない人の方が大多数なら、世間ではそっちのほうが正しくなるね
やっぱ、天才は苦悩するしかないね
例え論理的に正しくても。