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はてなキーワード: 右肩上がりとは

2023-06-22

1973年まれバブル崩壊

1991年高校3年だった私はバブル崩壊ニュースが騒がれていても何も考えていなかったし危機感もなかった。

まれから株価地価が上がり続ける好景気ニュースや、良い時計、良いブランド、良い車、お洒落な都会の暮らしと浪費を煽るTV番組しか見てこなかったので

経済右肩上がりなのは1+1は2だというのと同じくらい揺るぎない当然の事実だと刷り込まれていた。

からバブル崩壊なんて聞いても一時的な大騒ぎだと思っていたし歴史教科書に載るレベルの事が今起きているなんて実感は全くなかった。

もちろん、後から我が身を以て知る事になるのだけど。


地方田舎だったので大学進学はまだ当たり前ではなかった。

大学は都会の人、お金持ち、頭のいい人が行くところという認識女性大学進学率は身の回り体感で2割以下だったと思う。

高卒就職した先輩たちからは夢のような話ばかり聞いていた。

就活東京に行くと良い。交通費がもらえるから面接スケジュールを何社もうまくまとめれば数十万になる(関東飛行機距離

知り合いがクルーザーを貸し切りでコンパしていたらしい。タクシーが捕まらなすぎるから札束を見せて止めるし、もちろんチップも弾むらしい。

あと高校生でも高確率ヴィトンの財布持ってた。コンビニでたむろしているヤカラ系の人たちも、上下スウェットヴィトンポーチ定番だった。

金を稼いでブランド物やいいものを買う!時代の空気がそんな感じだったから、流されやすい私も高校生の時はバイト三昧で稼いでは散財していた。


私は広告デザイナーに憧れていた。頭の出来は悪かったけど絵をかくのは好きだったし

弟妹に比べてあまり可愛がられてこなかったので、おしゃれな都会でかっこいい仕事をしている自慢の娘として褒められたかったのだ。

それでデザイン専門学校へ進学した。生活費学費バイト三昧でどうにかしたが、絵の課題の物量とバイトの両立は難しくて卒業ギリギリだった。


1994年

クラスで一番絵が美味かった友人はデザイン業界には就職できずにパチンコ屋に就職した。

運よく個人デザイン事務所就職できた友人は手取り13万で会社に泊まり込むような毎日だと言っていた。

私は朝も夜もバイトしながらの就活がつらく、20ちょっと圧迫面接されたタイミングで早々に心折れてしまった。


でも今思えば1994年なら私もまだなんとか職種を選ばなければ就職できたのでは?広告業界はかなり厳しかったけど。

スキル勉強微妙な成績で、顔も微妙からやっぱり厳しかたかな?

ただ、今よりは派遣も幅を利かせてなかったかバイトで頑張って正社員!という流れも現実的で、だからとにかくいろいろバイトしまくろうと考えた。

コンビニビル清掃、ファストフード新聞配達アパレルカラオケ屋、居酒屋パン工場食品加工工場弁当屋デパートラーメン屋ゲーセン

最低賃金は600~700円の時代。掛け持ちで250時間/月くらい働いて手取り15万以下、賞与有給も無し。家賃は5.5万円。


新聞テレビでは「最近の若者責任感がない」とか、「フリーターという自由な働き方!」とか好き勝手言って

親にもいつまで根無し草でいるつもりなのかと責められた。好きでやってんじゃねーよ。


結局バイトから正社員ルートは3年やってダメで、バイト先の先輩が就職したIT企業に誘われて、やっと正社員として就職できた。

この時の親の喜びようといったらヤバかった。花束送ってきたもんね。

でもそれがブラック企業だった。IT土方だった。

大手孫請け・曾孫請けくらいなので単価は安いし、すでに炎上している案件を受けることが多かった。

1ヶ月連勤とか、朝方家に帰って9時にまた出社するとか、片道の航空チケットを渡されて「今から飛べ。バグを直すまで戻ってくるな」なんて事もあった(2ヶ月かかった。仕様バグだった)

しか名前だけ役職だったので、10時間を超えた分は全てサービス残業なのだ賞与もまともに貰ったことない。


あんなに親が喜んだのに辞めるなんて言えなかったし、若いうちは体力もあったのでなんとかなった。

でも30を超えて疲れが蓄積して部屋の掃除ができなくなり、食事コンビニばかりで、美容院行ったり化粧品買いに行く時間もなく

そもそも仕様書ができてないか想像で作るしかなかったコードレビュー毎日詰められて、17時以降にも1人月分のスケジュールが割り当てられ

まあ要するに鬱になって1年休職して、その会社は辞めた。


今はなんやかんや縁があって地方都市のホワイト企業で働いて生きている。

この会社でも同年代絶望的に少ないので、団塊バブル世代が定年を迎えたら部長課長のなり手がいない。

初の女性課長代理やらないかと言われているが、バブル世代の後始末を彼らよりずっと安い給料で、課長以上の成果を求めるくせに課長代理まりなのだ

断るつもり。

世の中を恨んでいるし、特に団塊バブル世代勝ち逃げ組は呪いいくらいだ。ぜひとも来世はブラック企業で使い潰されて欲しい。無償で!


実家は太くなく、偏差値は55くらい。顔面偏差値は47くらい。コミュ力は中の下。人より強いと感じるのは不本意だが「我慢する事」

理解のある彼くん無し。それでも穴はあるとか言われるだろうが、穴として使う人と人間同士の信頼関係を構築するのは難しく、私には無理だった。

そりゃめちゃくちゃに頑張ったり美人だったり頭良かったり運が良かったり、何かに突き抜けていれば同じ年代でも勝ち組にはなれたかもしれないので、能力も頑張りも見た目もそうでもない自分ダメだったのは自業自得かと思ってた。

でも私のような中くらいより少し下の人間が、中くらいより少し下のままでもそこそこに生きていける時代になったらいいねって思う。

そしてその為には、私達は救われないまま死んでいった方がいいのだとも思う。

2023-06-18

ハテナーって、人権意識高すぎない?

難民を全て助けるべきって、物理的にも資金的にも無理やん。

日本難民認定ライン低すぎ問題あるけど、それは政府(国民の総意、代弁者)が決めてることだから、そうなってるのに、間違っているとか、そういう問題ではなくて、良いも悪いも無いだろ。

難民認定が厳しいことは、悪ではなく、そういう価値観というだけだろ。

難民移民自由にどうぞって、そうはならんやろ。そうすることが、人権保護観点大事なことという価値観、どっから来るの?

自分達、日本国民年収が主要国の中で、唯一減ってる→貧乏になってるのに、税金使って、他国難民を助ける意味マジでからない。金持ち人権意識高めの人達だけで、基金でも作って、勝手にやればいいじゃん。

日本経済好調国民年収右肩上がりですとかだったら、分かる。国家として、発展していて、金もあるなら、難民助けた方がいいだろ。でも、自分達の生活厳しいのに、他国難民助けてる場合じゃないだろ。

2023-06-07

人口増に貢献している世帯割合10パーセント台なんだよな

世界では右肩上がりで増えているから多少ブレーキがあってもまあそれが正しいのかもしれないね

2023-05-31

anond:20230531065723

ファミコン発売(1983年)前の1979年にはテレビ世帯普及率が100%近くに達していて、以降も保有台数は右肩上がりで増え続け、

発売年の時点で、世帯毎の保有台数は既に1.5台を超えている。

https://minpo.online/article/part1.html

なので当時、テレビ複数台ある家庭は決して少数ではなく、前提からして誤り。

2023-05-10

anond:20230509104636

収入右肩上がりだったし、流れはそこまで酷くはなかったでイーロンが買うまでは。

イーロンが大借金して買収してコアプログラマー達が辞めていって、広告収入減ってどんどん不安定になって、なりすましも解らなくなって、これで通話機能つけてどうすんだろ。

本当にカオス

2023-05-04

中小零細に賃上げ要求するのはやめてほしい

最低賃金右肩上がりで全く下がらない昨今、多くの零細企業人手不足倒産している。

時給にしたら50円でも払う方からしたら雇ってる人数分、働いてる時間分と掛け算で増えていく。

インフレは体力のある大企業しか生き残れない、昔のようにデフレ社会に戻してほしい。

2023-05-03

ちゃん最後まで面白い漫画教えて

面白グラフがずっと右肩上がりのやつが読みたい。

おすすめ漫画を調べると、この漫画は〇〇編まででいい、あの漫画はn巻以降は蛇足、という評判の漫画が多くて辟易する。

終盤が盛り上がらない漫画を読むのは悲しい。つまらなくはないけど中盤のが面白かったな、編集から引き伸ばし命令受けてたのかな、とかいらんことを考えてしまって、読後感の爽やかさが損なわれる。

誰かちゃん最後まで面白漫画教えてくれ〜ジャンルは問わない。

種銭少なすぎてゴメン anond:20230502211723

今年、初めて株の口座作って、種銭10万円で株買ったやでw

昔々、なんとか証券テレビCMで「まず10万円! 今日から株主!!」ていうキャッチフレーズがあったなー

いつも使ってる某銀行キャッシュカードが、長年セブンイレブンATM手数料タダだったのに、改悪されて手数料取られるようになっちゃったから、そこの銀行の株持ってれば(というか配当をそこの口座で受け取る設定になってれば)手数料何回でもタダって特典に目が眩んで買ったのだw

ビギナーズラックというのか、口座開設直後に現値よりちょっと安めに指値したのが見事ヒットして、そこから右肩上がり現在(昨日の終値)では6%余り含み益だわww

2023-05-01

映画とか本のレビューとか見ると高校の時からずっと勉強し続けてきた自分とそうでない人間の差がありありと見れる

人間一年学習しないと3%知能が落ちていく

この研究対象だった先進国ではIQグラフ40歳まで右肩上がり、そこからグラフだんだんと落ちていき、60歳を超えた頃に明確な知能な低下が確認できる

一方、日本人先進国ではIQグラフが特異で、18歳時点に知能のピークがきて、40歳の時には中学3年生と同レベルになる

海外作品で難しいと思ったとしても世界の同年代人間理解できてるんだよ

そりゃ日本だけ一人負けするよね

明らかに頭が悪いんだから

ゆたぽん説教する前に自分たち勉強して欲しいよ

子供いくらサボろうが学校の成績が落ちるだけ

でも大人勉強しなかったら国が滅びてしま

2023-04-27

anond:20230426145702

その代わり、高度経済成長で、今日より明日は必ず成長する、給料社会右肩上がりっていう環境デカかったよな と思う。

今が多少クソでも将来を見ることができた。

2023-04-26

anond:20230425204721

日本だけの問題じゃなくて、何十年にもわたって生産性右肩上がりにするってこういう事なんだなぁ…と思っている。

どこも「普通の人」の仕事って減っているとか価値が下がっているとは思うよ。

2023-04-22

anond:20230422131452

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2205/10/news047.html

売上高の推移を見ていくとコロナ以前は右肩上がりで成長していたことが分かりますしか2020年8月期は売上高は19%減、21年8月期になってもほぼ横ばいと、コロナ以後は苦しい状況が続いています

ただのコロナの影響

コロナも終わったしまた上がるんじゃね?

2023-04-12

日本はストしないか給料上がらないのは本当?

日本人デモしてたピークは1974年で、そこからどんどん減ってきてるんだけどバブル崩壊までの1991年にかけてどんどん減ってる。

でも給料1991年までは右肩上がり

バブル崩壊後は就職氷河期が訪れて、みんなデモなんてどころじゃない。自分の席を守るので精一杯。

そんな時代デモとか言われても仕事がいらないならどうぞってカンジじゃないの。労働力はいくらでも溢れてる。

ストをしないからとかじゃなくて、全部景気が悪いのが良くなかっただけじゃないの。そして今でも上がらないのは日本人生産性が上がらないからで、結局だいたい政府の失敗ってことでいいんじゃないですかね。

日本はストしないか給料上がらないのは本当?

日本人デモしてたピークは1974年で、そこからどんどん減ってきてるんだけどバブル崩壊までの1991年にかけてどんどん減ってる。

でも給料1991年までは右肩上がり

バブル崩壊後は就職氷河期が訪れて、みんなデモなんてどころじゃない。自分の席を守るので精一杯。

そんな時代デモとか言われても仕事がいらないならどうぞってカンジじゃないの。労働力はいくらでも溢れてる。

ストをしないからとかじゃなくて、全部景気が悪いのが良くなかっただけじゃないの。そして今でも上がらないのは日本人生産性が上がらないからで、結局だいたい政府の失敗ってことでいいんじゃないですかね。

2023-04-07

老いていく親に終活をさせるには【追記あり

追記した→https://anond.hatelabo.jp/20230409121152

以下本編******************************************************

両親を比較的早く亡くして色々その後の始末をした体験から。また、人の親の終活サポートサポートするような仕事をしていた体験から

大前提として、親と仲良くできてるか?

そもそも、「終活」って、そこまで「むむむ必須…!!」と思わなくてもよい。

そもそも、一番大切なのは終活する以前に、親御さんとちゃん円満人間関係を構築し続けておくということで、これが実は一番割と大変だったりする。

親がどこに何を仕舞っておきがちか、どんな人生を送ってきたかとかがなんとなく分かっていれば、別に整理整頓されていなくても残された子供たちで探し当てたりあちこちに問い合わせればいいだけなのでそんなに問題ない。親子の関係が良好なら、何なら親の方から大事書類や通帳や印鑑はこうやって保管してあるからね」とか言ってきてくれたりする。

そういう、あたたかくお互いを思いやれる親子関係でもないなぁ…という場合は、まぁまずは親に終活をさせる以前に、親子関係を良好化しておくことが必要

そうじゃないと何を言っても親は子の言うことなんて聞かないんだよね。親にとっては子は中高年になったところで子供だし、老い自覚があればなおさら我が子に対して頑なになる、ということはよくあること。

現代の老人の傾向、セグメント別

そもそも金持ち株式やら不動産やらを持っている人以外は、親が大した整理もせずに死んでもそこまで大変でもないことも多い。まぁそもそも、人が一人死んだらそりゃ多少は手続きやらが大変なので、そこはもうそういうもんだと思って。

親が金持ち場合。傾向的には、ガチ資産持ちの人は弁護士税理士やら銀行担当者やら、誰かしら外部の相談者がいることが多いので、まだ元気なうちに「営業に来てる銀行担当の人とか税理士とか、今度紹介しといてね」と言っておくと割とはかどる。税理士なんかがいる場合はほぼ無問題名刺交換しておけばおけー。

資産持ちの場合プチブル勢(高給取りサラリーマンや自営)の場合結構厄介かもしれない。親御さんがまめに日ごろから管理をしている人であれば心配ないが、GDP右肩上がり世代なので「なんとなく色んなとこに預けたり掛けたりしてるだけ」みたいなケースがあって、これはもう、がんばって、エンディングノートやら終活やらをしてもらう必要がある。

お金がなさそうな場合。自宅とちょっと貯金だけ、なんていう場合は、もうほとんど心配しなくていい。実際はこういうご家庭が一番多いんじゃないかなと思う。通帳、保険証券印鑑仕舞っている場所だけ、何かのついでに(例えば親がちょっとした病気入院した、とか体調崩して手伝いに来ている時とか)さらっと聞いておこう。銀行の届出印はちゃん確認しとく方が良いなと思うが、死後に届出印が分からなくても銀行に提出する書類が1枚増えるだけなので、まぁわりとどうってことない。「窓口の人」は基本親切だし慣れているのでどうしたらいいか聞けば大丈夫

もういちどおさらいだが、「銀行印が何かを聞いておく」とか「終活をお願いする」などは、要するに子供から老いて色々億劫になってきている親に頼む、大事情報を聞き出す、ということなので、その前に人間関係を良好にしておけ、というのが鉄則になるわけです。


マメポジティブな親御さんには、エンディングノートを渡すだけで割とオッケー

文章文字を書くのが苦にならない人、普段から日記をつけてたりする人は、比較的楽だと思う。

エンディングノート市販されている紙のものもあるが、アプリもあったりするので、親の性格に合った内容のものを子からプレゼントするのもよいと思う。

基本的必要情報

これぐらいが分かってれば財産回りは大丈夫。この辺は市販エンディングノートだと記入式で書いていけるようになっている。また最近終活アプリなんてのもあるので、スマホコンピュータがいける口の親御さんならそれでもOK

市販エンディングノート選びでいうと、例えば、記入欄が多いものズボラな親に渡しても嫌がるわけで、選ぶには匙加減が結構大事結構「思い出記入欄」とか「自分史書き連ねページ」とかがあったりする。そういうのを書くのが好きでノリノリで書きそうな親御さんなら、自分から書いてもらってついでに大事資産周りの情報も書いてもらえる。

逆にそういうのを全然書きたがらない親御さんの場合は…記入項目が簡単ものを使って、親にヒアリングをして子供ノートに記入していくのがお勧めズボラな人や「そういう書類作成したり整理したりする経験がない(今の高齢者世代だと女親は多くの場合就業経験が少ないので困る場合があるよ)人」は、緊張して思考停止ちゃうので、子供が寄り添おう。また同じ結論だが親子の人間関係を良好にしておく必要がある。

そして、しっかりした親御さんの場合でも、隠してたタンス預金やら隠してた借金やら、愛人がいたやら隠し子がいたやら、まぁ隠そうと思えば隠せるわけなので、あまり根を詰める必要はないわけです。

あとは、「死んだら葬式に誰を呼んでほしいか問題」も、エンディングノート項目にある。こういうのもノリノリで書いてくれる人もいるが、面倒くさがって書かない人も同じぐらい多い。書きたがらない場合は、実家年賀状を取っておいてもらう。正月帰省した時に、親あての年賀状を見ながら「この人誰だったっけ?」とか話をしながら、だと、整理する気になってくれるかもしれない。まぁ要するにノートに書いてなくても全然よくて、年賀状に付箋でも貼っておけばいい。

結構、長い時間をかけて、ぽつぽつとやる

エンディングノートひとつ記入し終わるのは、現役の我々でも結構めんどいので、一度には片付かない。1年、2年と、年単位ゆっくりやればいい。

比較的多そうで且つ厄介そうなケース、「ズボラ小金持ち親」と「忙しいしなんだか色々面倒で帰省は年に1、2回の子」の場合エンディングノート作ろうかと持ち掛けてから帰省頻度を増やして1テーマごとに埋めていく、みたいな作業想像した方がいいかなと思う。エンディングノートを作ることで親子関係を和らげて距離を近づけていく作戦。平行して介護が始まってきたりするんだよね…。

今日は通帳を整理したか乾杯!また再来月来るからそれまでに保険証とか、暇なときに探しといてねーと声をかけておく、次の帰省までの間にも連絡を入れて雑談をしつつ「見つかった?」と聞いておく、みたいな、まめな営業努力が効いてくる。通帳を整理し終わったはずなのに忘れてた通帳が出てきた、出てきたけどその通帳はとっくの昔に口座解約してたやつだった、みたいなことも起きます。でもまぁそれが笑い話になったりするので。

自分のことで言えば、これらの作業を両親とやっていたら、なぜか押し入れの奥から父の結婚当初の給与明細の束が出てきたり、両親の結婚デート写真が出てきたり、新婚旅行の時のメモノートが出てきたりとめちゃ楽しかった。照れて無口になる父、はしゃぐ母、はしゃいだ母は記憶力がぐんぐん回復していって笑った。

墓のこととか葬式のこととか、財産分与のこととか

親子関係改善しつつ、楽しくエンディングノート作りをある程度進めていくと、親の方からぽつりぽつりと、聞きにくいことを話してくれたりするようになる。人間関係構築は偉大。

我が家場合だが、一番面倒だったのは墓のことだった。

父親が三男、母親姉妹の長女だったので、母方の墓を引き継ぐんだろな…と漠然と思っていたのだが、母方の祖母(父にとっての義母)が100才近くで元気なのに、先に父が病気余命宣告が出てしまったので、墓の所有者である祖母よりも先に娘婿である父が墓に入る可能性が高まっていた。

実は、父と、母方の祖母はあまり仲が良くなくて、母と私は「お父さん、お墓どうしようかねぇ…」と悩んでいたのだった。

父は、仲が良くない義理関係の墓に入りたくないのではないか、それなら別に墓を用意するなり樹木葬みたいにしてもいいよね、と母と私は話していたのだが、一方で、母としては姉妹なので、実家の墓を継ぐ人がいなくなってしま心配もしていた。お父さんは海に撒いてくれと言ってたけど私は一緒のお墓がいいのよね…とか、別に墓を買えばいいじゃん檀家金もかかるしおばあちゃんが死んだら合祀しよう、とか、合祀にもお金かかるねぇ…なんて母と娘は少し前に話をしてはいたのだ。でも言い出せず。

ある時、余命カウントダウン中の父の病床で、子供たちと孫たちに囲まれて、私は父のそばで通帳とかの整理をしていた(生々しい)時に、父が私に「東京の爺さん(母方)の墓に入るからよろしく頼むよ」と言ってきた。お父さんそれでいいの?嫌じゃない?と聞いたら、まぁ婆さんはアレだったが爺さんにはさんざん世話になったしなぁ!色々面倒だろうからお前頼んだよ、と言われた。

もし順当に「祖母死去→母に墓を相続→父or母が墓に入る」であれば簡単だったのだが、順番が逆になってしまったので、実際ちょっと面倒だった。祖母と叔母(墓にまつわる利害関係者)への相談と許諾をもらったり、何やら一筆書いたり、父のカウントダウンと追いかけっこで奔走した。もっと早くに聞けてればなぁと思ったが、まぁそれもタイミングだし、しょうがない。病床で、傍らに金勘定してる娘がいて孫がわらわらしているところで「俺はあの墓に入るぞ!」といった父の話は今でも家族の間で語り草の笑い話だよ。

終活が思い出になるような逆転現象

母は、まぁ父の死の片づけをしたわけで、「自分の時はもっと効率的にやるわよー」と張り切っていたが、やはり割と急スピードで病を得て亡くなったので、志半ばという感じだったかもしれない。エンディングノートこそ作らなかったが、財産関連の書類ファイルに整理されており、友人関係については娘の私がかなり把握していたので、多くの人に葬式に来てもらえてよかった。ご近所のお友達はもちろん、中学高校時代からの長い付き合いのお友達や、職場の友人や転勤先で仲良くしていた友人や、私も知っている人や私も知らない人や、大勢が母の思い出を私たちに話してくれて、それがとてもよかった。

父は、生前自分のことを語らない男(昔の男性は割とそういうところがある)だったのだが、闘病が長くゆるゆると終活を付き合ったので、その端々で父がぽつぽつと話してくれた色々なことが記憶に残っている。

そして余命カウントダウン期間に「会っておきたい人をリストアップして!」と父に命令をしたので、大勢の人に見舞いに来てもらえた。なので正直、葬式の時はかなりラクチンだった。連絡先を聞いておけたし父の古い友人の中から葬式の手伝いをしてくれる人もいて、大学の仲間がだいたい何人ぐらいくるよ!とか、職場OBがだいたい何人くるよ、とか、取りまとめてくれて葬式代の見積めっちゃ捗った。お父さん人望あったんだなぁ…だっていいやつだったもんなーお父さん、と、しんとした通夜の夜にポロリとしたりね。

何ていうか、「死ぬ」というのは人生時間の中の一つの点ではあるのだが、一方で、その一つのである死に向かう状態が延々と続いていくのが人生特に老人の人生なんだよなと思う。

終活は、1カ月でで終わらせる!ということではなく、徐々にゆっくり何年も時間をかけて死んでいくタイムラインのなかで整理をしていくことで、その「整理する時間」ごと思い出になったりするような、妙に充実する時間だったような気もする。文化祭は当日より準備が思い出深い、みたいなことというか…。

親の終活を手伝うことで親との関係が良くなったりなんか味わい深い思い出が増えたりするから、早いうちから家庭内イベントとしてやるのがいいのかもしんない。

一般的にはエンディングノート業界では、エンディングノートは定期的に(数年に1度)見直して、変わったところがあったら修正しておきましょう、とか言われている。まぁ生きていれば当然、財産状態も友人関係も変化をするからね。なので「財産目録を作らねば」とか「エンディングノートを書いてもらわねば」というよりも、親子ですごく間遠な感じの過去日記をつける、みたいな取り組み方なのかもしれないな。

2023-04-05

anond:20230405083415

いわゆるバブルの頃までは、経済全体がおおむね右肩上がりだったので、労働環境が多少悪くてたって、給与もそれなり以上に上がってたように見えたな。

 

低賃金社員を擦り切れるまで使い潰す」っていうケチくさい会社あんまり認知されてなかったと思う。認知度が低かったから名付けもなかった。

 

認知されてたら絶対ホイチョイプロダクションネタにしてたろう。

 

仕事はきついが給料は良いんだからしょうがない」って人が多く、今のような怨嗟の声はそんなに聞こえてこなかった。(そもそもネットがなかった頃なのでそういう声が伝わる術もない)

 

からブラック企業的な企業風土形成されたのは、バブル崩壊以降の九十年代以後、経済企業の成長が約束されなくなった頃かねえ。

そのころのマンガ、『企業戦士YAMAZAKI』(富沢順)なんか読むと、当時の労働環境雰囲気は分かるかもしれない。

2023-04-04

anond:20230404134920

基本無料ゲーが有料ゲーよりクオリティ高くなってる時代だし払うわけないだろ

基本無料コンテンツを浴びるようにあれこれ手を出してハマったやつに課金するくらいの金の使い方ならする

中身がわからんもんにカネ出すのはこれから時代ありえんことだよ

でもそういうカネの払い方でもゲーム市場を見る限り市場規模はすごい勢いで右肩上がりになってんだから問題ない

2023-04-03

anond:20230403075613

年金既得権益云々より人口右肩上がりが前提のシステム設計あかんかったという話で

あと今の受給層の年金を大幅カットしても普通に生活保護スライドするだけで結局国の支出は変わらないというオチ

2023-03-28

anond:20230328145247

元増がどういう属性かは知らないが感想共有ならともかく良し悪しは危うい

ましてやプリキュアおじさんなんて眉をひそめられて当然の層

しかし強い言葉と受け止められたならすまんかった

基本的に変身パンククオリティ右肩上がりだと個人的には思う

2023-03-24

非婚化の影に経済的問題というけど、具体的には? を考えてみる。

anond:20230324000347

参考文献の書籍の方を読んでもらうとだいたい増田の疑問はあるので、ちゃんと知りたい場合はそっちを読んでほしいけど、答えてみると、「安心」と「安全」は違うみたいな話になってしまう。

あと異論は認める。っていうかもっとお前ら異論だせしください。

経済的問題の具体的な中身とは

経済的問題というけど具体的には?
それを「子供を産んでも育てられるだけの経済力がないから(&子供を産まないなら結婚する必要がないから)結婚しない→非婚化」
解釈する人が子育て支援を打ち出してるんだと思うんだが

前提条件として、この考え方は以下の点からちょっとちがうかも。

で、経済的問題の中身については、絶対的数字と言うより「結婚しても生活は良くならない。その理由の筆頭が経済を上げている」と言う話。

要は、インセンティブ設計だと思われる。

結婚する金勘定とは

子育て支援には意味がないと言い張る人は、結婚するのにそれとは違う事に金がかかると思ってるの?
まさか結婚式代だの新居の敷金代だのなんて話じゃないよな?
そのレベルの金すらない人は当然自力じゃ子供も育てられないわけで(そもそも出産費用すらなさそうだ)
どっちみちその金を支援して結婚したって子育て支援なきゃ産めない立場だろうに

まず構造的に

と言う事になっている事実としてある。

で、結婚するのに必要な金というのは、そのための具体的資金ではなく、「結婚すると生活が良くなる」という事のための資金勘定という事になる。

ここら辺を読み物として楽しく読むには、元増田にもあげた参考文献「逃げ恥に見る結婚経済学」とかを読んでくれ。 https://mainichibooks.com/books/social/post-434.html

みんなが見んな、リアルでここまで計算して考えているとは思えないけど、例えば、こんなことは言われる。

じゃあどうやって解決するんだよ



俺が知りたいわ。それが分かったら誰も苦労はしてない。

それだけでは何なので、妄想を書き綴る

理想

結局の所、バブル期以前の結婚観を捨て去っても良いのだ、というロールモデルを普及するしかないんじゃ無いかと思う。

まり

こうなれば、かなりの割合で「経済的問題」は解決出来るはず。

と言うか、エリート層はこうなってるんだよね。高収入層の婚姻率は回復傾向にある。

よくあるステレオタイプ的な誤解で、女性給与が高いほど婚姻率が下がると言われる。平成初期のキャリアウーマン的幻想だよな。これ、社会全体で見ると殆ど実態がない。

でも、実態としては年収による婚姻率に差は殆ど無い。(男性無茶苦茶ある。年齢別で見ても、年収350万以下で婚姻率が一気に下がる)
しろ年収が多い女性の方が婚姻率が微妙に高い。また子どもの数は、男女ともに収入が多い方が多い傾向にある。
(以上からステレオタイプ的な誤解にある、貧乏多産というのは統計的にはほぼ無視できるレベルの得意な現象であるとも言える)

現実

さて、理想論については、シャーの「ならば愚民に英知を授けて見せろ」みたいな話で、意識が高い層はそれをやればいいけど、そんな箸が転がっても何かを学ぶような意識の高い連中はそうそう多くはない。
もちろん啓蒙して増やして行く努力はいるだろうし、これから大人になる人たちはこれがスタンダードになると言うので良いだろう。

でもそれで既存の層を改善しなかったら駄目じゃん? すると、強制的インセンティブを作るしか無いと思う。

外道

言いたいことは分かる。無理じゃねーのとか思うだろう。

異論は大歓迎なので、みんなで考えてくれ。

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