はてなキーワード: システム設計とは
それは上流のシステム設計が下流の責任分担とかプロダクトをめちゃくちゃコントロールできて、各チームが担当する範囲を小さくすることができるからやれてるんやと思う
日本はぶっちゃけ下流が働きやすいようにおまかせで働かさせちゃうから、下流でプロダクトが肥大化したりしてアジャイルでやるとプロジェクトが潰れる
じゃあ上流がもっとコントロールすれば良いじゃんってなるけど、下流が言うこと聞かないので考えるだけ無駄ってなることが多い
なぜこうなるかと言うと、設計の最適化よりコストの最適化を優先する企業文化の企業が多いから
上流の「設計しやすい分業された開発体制やシステム構成」より「全体を考えてない現場がギリギリまで安くできるシステム構成」が最終的に優先されてしまう
それは上流のシステム設計が下流の責任分担とかプロダクトをめちゃくちゃコントロールできて、各チームが担当する範囲を小さくすることができるからやれてるんやと思う
日本はぶっちゃけ下流が働きやすいようにおまかせで働かさせちゃうから、下流でプロダクトが肥大化したりしてアジャイルでやるとプロジェクトが潰れる
結局、マイナカードって日本のアレコレのシステムの中では、いうほど酷くない方なんだよな。
マイナカード批判をする奴って、現状の身分証明が何十万もかかって長い時間をかけて取得する「運転免許証」であることにはまったく何もいわないのがまずカスじゃん。
免許証の身分証明、マイナカードの何万倍も利権の塊だし、弱者に優しくないし、不合理の塊でしょ。
でもそれはどうでもいいんだよな奴らには。
弱者に優しくない現状はまだまだある。
今の世の中、いつの間にやらスマホが必須な社会になってるのがそもそも弱者の負担。
なのに、スマホがない方が大抵のサービスで高くつく場合が多い。
さらに最近気づいたけど、「格安sim」ほどクレカとか必須で、その日暮らしにはハードルが高い。
マイナカードはシステム設計が甘いにしても、このうちのひとつを簡単に取得できるようにしている分いくらか筋の通る存在だ。
そういう弱者の実感を、ツイッター(X)だので「リベラル」を自称する連中は、まったくわからないし、わかる気もない。
Winnyについては包丁をつくっただけなのに、包丁をつかって殺人したひとの共犯になるのはおかしいという例えをよく聞くけど、現実には金子さんは、P2Pソフトが著作権違反のファイル共有にもっぱら使われているのを知った上で、いままでよりも身元が完全にばれないWinnyを開発したわけだから、殺人につかう刀を作って、包丁だと言い張っていたというほうが例えとしては正確だと思う。
そういう意味では有罪だけど軽微な罰金刑にとどめた一審判決がむしろ温情的であり、バランスの取れた判決だった。なんか勘違いしたエンジニアたちのつくった世論のムードに押されて完全無罪にした2審以降は、むしろ司法の歴史に汚点を残したと思う。
Winnyを規制してなければ、日本はITで勝てたと思っちゃう人が大勢いるところこそ、日本がITで全く勝ててない理由が現れているよね。ゲームのルールを全く理解していない。
Winnyを革新的な技術だったと思っている人、本当に多いなあ。エンジニアでそんなこと言っている奴がいたら、コードは書けたとしても負荷計算とかできない人なので、システム設計とか、データベース設計任せたら、絶対、ダメです。
○○社所属してるだけがアイデンティティーの逆に何だったら分かるんです?さんは
資格取りました!・・・で?!さんは実務で活かせなきゃなんの意味もないこと自覚して欲しいし、
活かせるようになるためには積極的に仕事に絡みにいかないといけないけど・・・・帰るんだよね〜〜
家のことがあるから仕方ないね・・・・・・・・って言うと思うか?ボケが
オメーらの1億倍協力会社にやらせといた方がマシなんだわ、オメーらの費用の1/3だよ
うぅん↑↑↑マネージメントするからテックは別に要らない????????????
そうだね〜〜〜、でも、基礎的なITシステム設計・運用の理解は流石にほちいかな〜〜〜〜???????(マジで資格とは?)話通じねぇからさ
なによりもこういう女どもはマジで口の利き方を覚えろ、ホンマ滅べやクソが
ここ1年で初めてはてなブックマーク日毎の総合人気エントリ入りしたドメインからのホットエントリ、ブクマ数順トップ30
ブクマ数 | タイトル | ドメイン |
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2174 | 2022年、特に感動した・気に入った フリーソフト | www.gigafree.org |
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728 | 2023年1月24日 Netflix「舞妓さんちのまかないさん」について | www.kore-eda.com |
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684 | 東京都若年被害女性等支援事業について 当該事業の受託者の会計報告に不正がある として、当該報告について監査を求める 住民監査請求監査結果 | www.kansa.metro.tokyo.lg.jp |
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656 | Vol.9 大手はなぜ樹脂サッシを使わないのか? - 子育て世代の家設計室 | www.kosodate-sekkei.co.jp |
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609 | 東京で車は必要ないと思っていたけれど、心の底から買ってよかった。エンジニアお父さんが車購入を決めた理由 #くるまも - くるまも|三井住友海上 | www.ms-ins.com |
599 | ソフトウェアアーキテクトに必要なシステム設計知識を学んだ17冊 - yoshikipom Tech Blog | tech-yoshikipom.hatenablog.com |
553 | ネットの音楽オタクが選んだ2022年のベストアルバム150→101 - 音楽だいすきクラブ | ongakudaisukiclub.hateblo.jp |
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520 | エンジニア転職のリアル | realengineer.link |
513 | 「GYAO!」サービス終了のお知らせ - Zホールディングス株式会社 | www.z-holdings.co.jp |
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461 | 小学2年生の息子にこのまま『チェンソーマン』を読ませていいものか - 僕が僕であること(仮) | www.bokuboku12.net |
430 | 理由はいいから腕を磨け | ベイジの日報 | baigie.me |
412 | 愛くるしい骨 - 遊木哉吉 / 漫画大賞候補作 愛くるしい骨 | ゼノン編集部 | comic-zenon.com |
411 | 2022マンガベスト10(永井乳歯,中野でいち,竹田純,南田冬,yaca,水田まる,一ノへ,くそごり,川勝きりん,両棲類,シャルトリューズ山田,ねぎしそ,ななめの,ジュンスズキ,小野未練,佐藤タキタロウ,人間が大好き,okadada,ふぢのやまい,井戸畑机,投擲装置,華沢寛治,@maritissue,しゃりあ,ほしがた,41号_西瓜士,げそにんちゃん,藤井夏子,関野葵,八月のペンギン) - exust’s blog | exust.hatenablog.com |
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完璧が当たり前で100点が99点になればボロクソに叩かれる
一番いいのは何も言われない時
100%うまくいって当たり前
俺はパソコン詳しくないからと言いさえすればどんなわがままも通るITリテラシー
手順書を作っても読まない
お前の操作方法が悪いからだと言いそうになっても結局こっちが謝る
このシステムを外注して作らせたらいくらかかると思うの?って話が全く通じない
死ぬほど会社のために働いても結局現場のスタッフに一番恨まれているのはこの俺
もうやってらんないこんな仕事
(追記)
だけど、スタッフから一番恨まれてるのが俺ってことだけがどうしても納得行かない。
どんだけ汚れ仕事なんだよこれ、って思って虚しくなる。
そりゃあ、俺がこの会社からいなくなっても、代わりはいくらでもいるだろうよ。ただし、会社が相場に見合ったまともな給料を払うことが出来さえすればの話だけどな。
今の俺の給料でその仕事をやるという者は絶対にいない。仮にいたとしてもそいつにはそんなスキルは絶対にない。
本来なら1000万かかるシステムを5万円で作れみたいな話を真顔で何度も言われて、じゃあ会社の将来のためだからと、死ぬ気で作って出来上がって実際に仕事が楽になっても何も言われない。
あれがだめこれがだめという話だけはいくらでも出る。それくらいすぐ作れるだろって言うならお前が作ってみろよってブチギレるのを何度我慢したことか。
上場企業が3億かけて作ったシステムと同じものを俺に一ヶ月で作れなんて言われても無理に決まってるだろ。
(追追記)
もう無理
(追3記)
https://b.hatena.ne.jp/entry/4730523714387311268/comment/sonzinc
こっちは京大卒エリートエンジニアのあんたとは頭の出来も経歴も違うんだよ!!!!!!!!
gafaでも大手SIerでも、クラウドファンディングで何十億も集められるエリート揃いのベンチャーでもない、ド底辺のIT土方だっての!!!!!
エンジニアの仕事の進め方が所謂、事務や営業と違うからじゃないの、それこそ総務や庶務とは対極的なトコあると思ってる。
システム設計でヒアリングしてると、相互扶助の運用として考え方違うなって。
仕様の通り、工数の通りに自分の割当を恙無く進めてこそ全体が楽になるし次の工程に繋がる的な、性質的に個人プレーの組み合わせ的な所あるじゃんエンジニア。
だから
困ってる人がいたら「助けてあげようかな」って気持ちがないこと。
みたいな印象になるのかなって。
コミュニケーション能力が重視される職種とはちょっと違うわけなので、このへんのバランスがコミュニケーションに傾いてるエンジニアは客先に連れ出されたりして棲み分けが出来たりする。
関わった事ある職種内でエンジニアの仕事の仕方に近い所探すなら、設計のおっちゃんとか、食品加工とか研究職かな。
それとエンジニアは趣味イコール仕事みたいなノリの人の方が当然として技術が高かったりするんで、気分転換にちょっとしたツール作ったとかフツーに言う類の。なんで仕事の気分転換が仕事なんですか?って思われる系。実際は仕事っていうかコード書いてる時が楽しいだけっていう。プライベートでも情報収集怠らないというか、それを仕事と思ってない感じの。
だからってプライベートが無いわけでもないんだけど、このあたりの切り分けが他業種と違うので誤解されるんでは?
状況によるけど、コード書いてる時に話しかけられると、途切れるので。
場合によっては脳内設計で一気に吐き出してる事もあるし、それだと何処までも遡って整合性を確認しないと続き書けなかったりするから話しかけられたく無いだろうな。
炎上してると工数に余裕が無いので、これは決算期の経理を想像して欲しい。お前のくだらない用事で領収書の数が抜けて私の電卓が止まりましたが?エクセルはそりゃ使いますけどダブルでもトリプルでもチェックするので電卓も使いますが何か?みたいな状態を想像してほしい。
それか、通訳できるレベルの英語話者と義務教育レベルやりすごした程度で最低限の単語しか覚えてませんっていう人たちが、英語で会話して語彙が多い方が噛み砕くの面倒くさくなってイラってる、みたいな。
クソみたいな制度設計のせいで日本はもう安定供給ができる国じゃなくなりつつあるよ
再エネの開発は不要
以前三菱商事系が洋上風力を総取りした件で軽く騒ぎになっていたが、日本で主力電源化しつつある太陽光、風力はコストが低下し、新規の開発案件が日本だけでも目白押しとなっている。ただ、この中長期的なベース電源という言葉を忘れてしまって再エネ大正義の「限界費用」ベースの電力市場の趨勢のために、今まで2回(オイルショック、東日本大震災)しか出たことのなかった電力使用制限令が常態化してしまうレベルで日本の電力環境が本当にめちゃくちゃになりつつある現状は知られていない。太陽光、風力(まとめて変動性再エネ、以下VREと呼ぶ)の3つの特徴を踏まえた議論をしてみたい。
1. 限界費用が0
2. 出力が不随意に変動する
VREは限界費用が0なので市場には0.01円で入札されており(この理論はFITがある現状では額面通り受け取れないものの、概ねこの通りであると理解していただいて構わない)、実際日本でも晴れた日の昼には約定価格が0.01円となっている。これはまさに燃料の投入が必要ないVREの恩恵と言え、この時間にはスポット市場では火力の電気はコスト面で負けるため落札しない。しかし当然VREには発電しない時間がある(設備利用率は太陽光で最大15%、風力で20−30%出典)ため、夕方以降は火力が落札され、現在では資源価格の高騰もあり、15-20円/kWh程度での落札となっている。再エネ関連のトピックでは風力と太陽光は補完関係にあるという言葉でミスリードされることがよくあるが、蓄電ソリューションやバックアップ電源なしでのVREのみでは設備稼働率の低さと稼働時間が集中しがちになるため電力を100%保証することは絶対にできない。そのため現在の電力システムへのVRE導入は火力による調整が前提になっている(蓄電池などによる蓄電ソリューションについては当然後で言及するが、少なくとも今の電力システムではあてにできない)。
しかしながら昼間には火力の電気は落札しないため、当然止めることになる。結果として火力発電は設備利用率が低下するため、採算が悪化する。そのため、効率の悪い火力発電所は環境的側面というよりは経済的要請から廃止されていく。すなわち、現状のやり方でのVREの導入は火力の調整が前提なのに、VREそのものによって火力が市場から追いやられているのである。 加えて、現在電源の大部分を所有する旧一般電気事業者(JERA、関西電力など大手地域電力系発電事業者のこと)は「自主的取り組み」として限界費用での玉出しを強制されているため、この傾向は当面続くと思われる。
加えて言及しておかなければならないのが火力発電の燃料確保(主にLNG)における問題である。燃料には長期契約及びスポット調達の二つがある。長期契約は比較的長期間(およそ10年単位)LNGを買い続け、価格についても変動が大きくない。これは一見いいことに聞こえるが、LNG価格が低下したときも契約通りの値段で支払う必要があるため、近い将来VREの導入が多くなりLNG火力が落札せずにLNGを余らせた場合、LNGを転売することになる。しかしその場合(余るのだから安くしか売れないため)差損が発生することになるため、発電事業者としては長期で需要が見通せる場合のみ契約しようとするのは明白である。一方でLNGをスポットに依存すると、当然高騰した場合でも安定供給のためには買い続ける必要がある上に、いつも買えるとは限らないため、LNGのスポットへの依存の増加が電力市場の高騰に結びつく。JERAのカタールとの長期契約の終了のニュースが記憶に新しい(JERA社長、カタールとの大型LNG契約は更新せず-年末に終了へ - Bloomberg)が、現状の電力市場取引のシステムは発電事業者のスポットへの依存を招く構造になっているため、日本のLNGの長期契約が次々と失われている現状がある。これは欧州の脱ロシアの流れの中においてはLNGの安定供給を危うくすると同時に余計な国富の流出を招くため、政府として対処すべき問題であると付言しておく(参考:https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shigen_nenryo/sekiyu_gas/pdf/018_03_00.pdf)。
なお、火力発電設備の撤廃に伴う電源不足という現在の課題は既に共有されており、2024年から容量市場が導入され、電源容量(kW)に価値をつけて取引ができるようになった。発電側としては資金回収の目処がつくため発電所の新設のハードルが下がる、と思われていたが、新電力に配慮したい政治的思惑もあって現在の水準は既設発電所の維持はできるが新設は難しい水準となってしまっている。加えて全く語られないので言及しておくが、九州電力管内においては初年度の2024年から既に不調な結果に終わり、供給信頼度が低い結果となっている(ざっくりいうと、九州電力管内は非落札電源はないので「物理的に」電源が不足する)。一体どうするのだろうか?2025年以降の電源容量の不足は全国的に波及しそうで、中長期的に日本国内での電源は決定的に不足している(参考:https://www.occto.or.jp/iinkai/youryou/kentoukai/2020/files/youryou_kentoukai_29_04.pdf)。
これは広く知られていると思うが、稼働できる時間帯の中でも風はいつも吹かないし、太陽は雲に隠れたりする。ただ、その変動にもスケールがあり、数分ー数時間程度の短期間の変動から気候の季節変化に伴う数ヶ月程度の長期間の変動がある(冬に電力が不足しつつある現状を思い出してほしい)。短期間の変動はご存じのとおり蓄電池が解決策になる上に、スポット価格が高くなる他のVREが発電しない時間帯に売電のタイミングをずらせるため、発電事業者には収入の増加も見込めるメリットがある。加えて蓄電池+VREでも既に価格競争力を持ちつつあり、詳しくは言及しないが今年から始まったFIP制度がそれのインセンティブになりうると期待されており、要注目であるのだが、今のシステム設計では、あえて蓄電池のコストを負担しようとする者はいないだろう。
一方、である。長期間の変動は一体どうするのであろうか?残念ながら蓄電池などの既存の蓄電ソリューションでは対応できない上に、将来的にも難しいため、やはり火力発電によるバックアップが必要かつ前提になるのであるが、既に言及したようにこの有様なのでどうしようもないのである。残念。再エネで作った水素で火力発電、という声も聞こえてきそうだが、電気で作った水素を燃やして電気をつくるというこの二度手間、つまり現状の火力発電の熱効率が高くても40%程度(高位発熱量基準)で電気分解で90%とするなら35%程度のエネルギーしか利用できないことを考えると発電に使うより車を走らせるべきでコスト面やエネルギー効率の観点からで圧倒的に不利になる。それならブルー水素の方が良い気もするが、再エネで水素を作れる時代になればわざわざ褐炭だの天然ガスだのの採掘にファイナンスがつくわけないので非現実的。ということで詰んでいます。現状の解決策はありません。どうするんでしょう。再エネのコストが低下しつつあるのは間違いないのだが、それはあくまで発電事業者にとってのコストであり、VREを主電源化するにあたっては社会全体で追加で負担しなければならないコストが発生することはよく理解していただきたい。
インバーターとは直流を交流に変換する素子のこと。VREは交流の発電機は直接利用せず一旦直流で発電してから交流に変えたのちに電力網に乗せるため、従来の電源(火力、水力、原子力)で利用される同期発電機という一定の回転数で稼働させる発電機は利用しない。昼間に晴れた時間帯には以前太陽光の出力制御が行われた四国電力管内の例で言うと6割程度がこのインバータ電源が占めていた。実はこの際に語られないが非常に大きな問題が発生する。と言うのも、インバーター電源には「慣性力が存在しない」のである。?となった方もいると思うので、大縄跳びに喩えてみよう。大縄跳びを飛ぶときは紐に合わせるのではなく、一般に人の声にタイミングを合わせて跳ぶ。このうち、同期発電機は声を出している人、インバータ電源はその声を聞いて飛ぶタイミングを合わせている人である。縄跳びがちょうど周波数に相当し、声が慣性力に相当すると考えてもらって良い。先ほどの晴れた昼間の例で言うならば、昼間は火力が系統から退出してしまっているので、声だしのできる人が減ってしまっている。そのため、仮に残った数少ない声だしのできる人が急に捻挫を起こして縄跳びから退出してしまった場合、声でタイミングを合わせていたインバータ電源は急に声が聞こえなくなるのでジャンプのタイミングがわからなくなり、大縄跳びが成立しなくなる(周波数の乱れが起こり、UFRの作動による停電)。お分かりいただけるだろうか。すなわち系統を維持するためには一定割合の同期発電機や同期調相機といった慣性力確保のための仕組みが必要なのだが、現状のVREの導入の仕方では不可能なのである(よく話題になる太陽光発電の出力抑制もこのインバーター電源の割合を抑える目的も持っている)。以前の3/18の地震の際に火力発電所の停止の影響で関東に大規模な停電が起こったが、あれは仮に昼間であった場合、脱落しているのはほとんど火力発電=同期発電機だったため、インバータ電源だらけになってしまい周波数の乱れが深刻になり、停電する地域がより拡大していた可能性が高い。復旧の際には系統投入は同期発電機から順に行っていくが、VREのほとんどは分散型電源のため司令所で気軽にオンオフもできないため、逆に復旧にかなり時間を要する可能性も高い。つまり野放図なVREの導入はその分散型電源としてのイメージとは裏腹に電力系統の災害時のレジリエンスをも低下させてしまうのである。昼間に地震が起こらないことを祈るばかりである。
この対策としては、慣性力をもつインバーターがまだ技術的に開発されていない上に、すでに導入されている太陽光発電の規模を考慮すれば、現実的選択肢としてはフライホイールや同期調相機としての同期発電機タービンのから回しなどなのであるが、このような施策を行えるのは大手電力のみであり、自由化で体力を奪われている彼らに期待するのは難しいだろう。このままでは晴れた日は出力抑制が続出するのに曇れば火力がフル稼働というあまりにも不健全な電力構成となってしまう。なお、送電線の強化は出力抑制の問題と絡めて語られるが、この問題の対策としてはあまりコスパが良くない。と言うのもJEPXのスポット市場をご覧になればわかるが、例えば東京電力管内で晴れている時には隣の東北電力管内でも晴れている場合が多く、その場合にはどちらの場合でもインバータ電源の割合が高いため相互に接続しても同期発電機の脱落に備えると言う観点からは(もちろん役立つこともあるが、)役立たないことも多く、この問題の解決策として優先度は低い。ちなみに、この件に関しては日本風力開発傘下のエネルギー戦略研究所の安田陽氏のコラム(No.275 慣性問題の基礎知識と最新動向 - 京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座)やこれ が参考になる。
VREは確かに素晴らしい特性を持つが、裏腹にその主電源化には発電事業者ではなく電力系統や大手電力会社の側で新たな投資が必要となる。そのため、発電事業者側から見たコスト(発電コスト)は「安い(≦10\/kWh)」のだが、電力系統全体で負担するコスト(統合コスト)は「高い(~20\/kWh)」(ちなみにこれは電力卸市場+VRE大規模導入をおこなっている国はどこでも直面している問題であり、Death Spiralなどの言葉で検索していただくと良いと思う)。以前統合コストを論じたエントリで太陽光に火力のコストが含まれていることを批判するブコメが多くみられた(例えば、これ)が、この増田で納得いただけただろうか。筆者自身としてVREの導入は避けられないと思っているし、また賛成でもあるが、責任ある立場の人々からこれらの問題を解決しようという風潮があまり見られないので非常に心配している。また、そもそもで言うならばこれらの問題の根源はVREではなく制度設計であり、限界費用の考え方のみで、VREの導入と電力市場の安定を両立させようとするのはどう考えても最初から無理だったと思う。(現在の最もあり得る)結果として安定供給が担保されなくなることと燃料費高騰という二つのツケを消費者に負担させるようでは現在の小売システムや脱炭素に理解を得るのは難しくなるだろう。しかも最も高い代償を払うのはエネルギー支出の割合が大きくなり、家に太陽光パネルを設置できない低所得者層である。SDGsとは一体何だったのか(「10. 人や国の不平等をなくそう」ってあるんだが)。 再エネ議連の皆様には猛省をうながしたいところである。