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2020-07-16

沖縄旅行してきた(最後の方にGoToの話)

 京都が雨続きでうんざりしていたところ、天気予報を見ると沖縄だけ晴れているので、7/11-13に旅行することにした。

 多少コロナが増えてきたとはいえ一日十人程度の京都しか京都市ではなく田舎の、未だ感染ゼロ自治体住民なので、行くことに躊躇はない。

 これで「誰かに移したらどうするんだ!」なんて言う奴は、何でお前は死なないのと言いたい。お前が生きて活動してる限り、誰かにコロナを移す可能性はゼロじゃないんだからさ。

 もちろん手洗いとマスクは徹底するが、熱中症もあるので屋外ではマスクは外す方針とした。一人旅なのでどのみち喋ることはほとんどない。

 関空からLCCで2時間那覇に到着。

 驚いたのが国際通りガラガラだったこと。

 土曜の昼なのにほとんど人が歩いてない。牧志駅から向かったので、県庁側は違ったかもしれないが、それにしても大きな土産物屋に客はゼロ店員が暇そうに立っている。

 やはりどの県も観光業やばい状況である……誰かが行かないと。

 とはいえ着いたばかりで荷物は増やせないので、申し訳ないが通り過ぎて壺屋焼物博物館へ。

 こちらも来館者は他には二人くらい。見る分には見やすいのだが、どうしても心配になる。

 隣の陶芸センターも客ゼロで、二千円の酒器を買って『やちむん通り』に向かうが、やはり人影はほとんどなし。

 国際通りに戻ってレストランへ入るも客は自分だけで、一人で山羊刺しなどを食べる。

 ゆいレールの延伸部分を乗ってからバスうるま市へ。

 途中で金網に囲まれ米軍基地が見える。

 よりによってこの前日、基地の中で感染者が数十人見つかったとのこと。

 まあ米軍関係者接触するとも思えないので、気にせず続行。

 途中で普天間宮の洞窟を見せてもらった後、海中道路を通って、浜比嘉島ホテル投宿した。

 翌日は今回の主目的である勝連城へ。客はちらほら。

 登るのは辛いが青空石垣が映え、天守からの海の眺めも最高である今帰仁中城訪問済みなので、残る世界遺産は座喜味城のみだ。

 向かいの休憩所で土産を買ってからバスを待ったが、四十分ほどの間に購入者自分だけだった。

 バスで戻って海中道路のあやはし館へ。こちらの客は結構いた。

 沖縄そばやブルーシールアイスもずくグルクン天ぷらを食べる。

 二階が海の資料館になっており、コロナ対策に連絡先を書く方式だった。前の人が書くのが遅くて待たされたし、個人情報を書かされるのは少々不安大阪の追跡システムが広まればいいのに。

 ホテルに戻って近くの小さなビーチへ。

 ここも日曜なのに泳いでるのは数人で、海の家は採算取れてるのか心配になる。

 一人海水浴は手間がかかる割にあまりやることはなく、ナマコが多い海底を見てから10分ほどで上がってかき氷を食べる。

 この日は途中でマスクを紛失してしまい、離島ではドラッグストアもなく、ハンカチを巻いて代用する羽目に。

 予備を一枚持って行くべきだった。

 最終日は琉球開闢神話聖地であるシルミチューへ。

 バスが一日四本しかないので、行きだけ使う。

 海中道路から離島側は『うるま市有償バス』というマイクロバスだが、いつも結構乗客がいて、マスクをしてないおじさんもいたけどまあ喋ってなかったか大丈夫だろう。入口に消毒液があるのは嬉しかった。

 バスを降りて、コロナで封鎖されたビーチを横目にシルミチューに向かう。

 帰路の二人とすれ違っただけで、他に人影はなし。さすがに霊場となると人がいない方がありがたい。

 鍵のかかった洞窟の前で、柵越しに雰囲気ある聖地を思う存分拝んだ。

 意外だったのが中にあった大正時代の石碑に、日章旗が二つ描かれていたこと。別に撤去したりはしないんだな。そりゃそうか。

 三十分歩いてホテルに戻る。汗が噴き出す暑さ。

 「気温だけなら真夏京都の方が高いし大したこといかも?」とか思ってたがそんなわけはなかった。

 しかし車のめったに通らない島の道路を、さとうきび畑を眺めながら歩いていくのは趣があるな。

 ホテルを発って那覇へ戻り、途中でマスク調達する。

 最後に行くのは首里城。12年ぶりだが、まさかあんなことになるとは。

 以前にはなかったインフォーメーションセンターができていたが、こちらも寂しい状態

 平日とはいえカフェに客はなし。

 守礼門で視界に入るのが数人、城内では係員しか見えないことも。

 コロナのせいと火事のせいと両方あるのだろうけど、沖縄最大の観光名所でこれは心が痛い。

 有料エリアでは再建工事中で、壁の向こうでクレーン車が働いている。

 焼け残った龍柱や、燃えて髭だけ判別できる龍の飾り、遺構などを見学した。悲惨事件だったが、今しか見られないものからね。

 前は入れなかった東のアザナの展望台では、狭いのもあってさすがに多少の客が滞留していたので早めに退散。

 再建の募金をした後、土産物屋でお釣り二千円札をもらった。

 珍しかったが、本州で使える自信がないので、駅で切符を買って千円札に替える。

 空港職場へのお土産を買って伊丹に戻った。うちの職場旅行を叩くような陰湿な人はいいからね。

 帰宅途中にニュースを見たら、米軍感染うるま市の肝高公園無許可BBQしてたからって。

 よりによってうるま市かよ! まあ米兵には会わなかったし……。

 帰った後は世間GoToキャンペーンで騒がしくなっていた。

 俺はキャンペーン関係なく行くのでどっちでもいいのだが、観光地の閑散ぶりが本当にやばいので、多少の感染増は覚悟して決行するしかないのではと思ってしまう。幸い重症者は少ないようだし。

 大阪知事は「まず近場で」と言ったようで、それも分かるけど近場は五月六月にもう行ってるんだよな。

 嵐山金閣銀閣龍安寺三千院平等院東大寺通天閣ガラガラだった。

 コスモタワーコロナ関係なくいつもガラガラだが。

 唯一人が多かったのは、紫陽花が見頃の三室戸寺だけ。

 やはり地元人間は、「いつでも行ける」観光地にはなかなか行かないのだな。

 京都の人は京の名所には行かないって、前々から言われてるしね。

 宿泊土産を考えても、やはり遠くから人を呼ばないとどうにもならんのじゃないかなあ。

 もちろん自分が周る分には人は少ない方がいいし、五月末の誰もいない祇王寺の、青紅葉と苔が溶け合う風景には感動した。

 でもその時は、こんな京都は今だけだな!と思ってたんだ。

 あれから一ヶ月半後に、まだ回復しないどころかさらに悪くなりそうとは予想しなかった。

 一人旅では焼け石に水だろうけど、もっと観光地に金を落としに行かねば。

 無論むつ市みたいに来るなと言ってるところは行かないなら、来て欲しくない人は首長に働きかけてくれな。

anond:20200716083610

むかし飛行機で、いいから機首をあげろというパイロットと 自動制御でそれをキャンセルした制御装置が競合して

どれだけやっても安全装置パイロットに従わないために

飛行機が離陸できずに乗客を巻き込んだ事故がすでいおきていて、オートパイロット人間に従わないと事故が起きるケース、その逆のケースは報告がすでにおわっている。ので僕らの間では既知の事実だし、リモートテレワークも20年50年の業界ノウハウが有る。テレワークなんて下手すりゃ俺が生まれる前からある。

難しくてわからないことも多いからこういうとき手数料払ってでも大手支援必要

 

※その場合リモート装置管制塔に連絡して 管制塔とパイロットでツーマンセルでオートがおかしいと言ったらオートが止まれ

管制塔とオートでパイロットが両方パイロット自重しろとなったら、連絡してパイロットが手を離せばいい。

2020-07-06

私が今までに見た夢の話

眠れないので私が今までに見た夢の話をします。


バンド握手会に参加する夢

バンドメンバー握手会を開催するということで、会場へ向かった。

サイン会の前にメンバーラジオに出演することになっており、楽屋挨拶した際にサインを貰った。

ラジオは一緒に出演した別のアーティストさんがフォローしてくれたので上手くいった。優しかった。

握手会は、ギターさんは普通にファン握手していたがボーカルさんは和定食を食べていた。

スタッフが「お触り禁止でーす!」と叫んでいた。握手は出来なかった。

最終的に貰ったサインが手違いでアフリカへ送られたところで目が覚めた。


中古ショップへ行く夢

アニメグッズを買いに中古ショップへ行った。

その店はかなり広くて、何でもあった。ただ欲しかったグッズは売ってなかった。

あつ森バージョンswitchワゴンで売られていた。

と思ったが偽物で、側にいた弟達も悔しがっていた。

最奥には大浴場があり、服を脱いで入ったら他のお客さんに頭を掴まれて水の中へ押しつけられた。

水の中では魚が泳いでいた。ドクターフィッシュだ!と私は喜んだ。

最後トイレで用を足そうとしたところで目が覚めた。

全体的に不気味な雰囲気だった。


バンドゲリライベントに遭遇する話

私は新幹線に乗っていた。

しばらくすると周りがザワザワし始めた。

話を聞くと、どうやらグリーン車に某バンドメンバーが乗っているとの事。

周りの乗客達はひと目見ようと走っていったが、

私はプライベートだし…と思いそのまま座っていた。

新幹線を降りた後でTV企画交流OKだったということを聞かされた。とても悔しかった。

その後、空港飛行機を待っていたら

またメンバーがこの空港に来るらしい、という情報を得た。

空港内の喫茶店に出没すると聞いて、次こそはと店で張り込んだ。

メンバーは来なかった。


以上です。

また夢を見たら追加したいと思います

寝たい。

2020-06-26

航空会社国際線を完全運休にしてほしい

昨日、国内大手航空会社2社の7月国際線運行計画を見ていて、びっくりした。

JALANAともに日本海外を結ぶ国際線結構な便数運行している。


https://www.jal.co.jp/cms/other/ja/weather_info_int.html

https://www.anahd.co.jp/ja/jp/topics/notice200206/


まり報道されていないように感じるが、実は新型コロナウイルスが騒がれ始めてから国際線は0にはなっていない。

あれだけ日本中がヤバい空気感に包まれていたのに。

東京閉鎖だ自粛だなんだってやってたのに、しれっと海外から入国者がいたと知って、なんかやるせない気持ちになった。

私は旅行も滅多に行かない、ただのおじリーマンから素人戯言しかないんだけど、

航空会社国際線の完全運休をすべきなんじゃないか

どうせ今お客が少ない状況で飛行機飛ばしたって、赤字なんじゃないの?

お客が乗ってくるという事は、客室乗務員や地上係員も必要な訳で、そんなリスキー職場で働く彼らのケアはしっかりされているんだろうか。

もし10時間以上の長距離路線で、乗客の中に感染者がいたらどうするんだ。

それこそバイオテロリストじゃないか感染不可避だろう。

飛行機を飛ばさないと経済的死ぬというのは理解できる。

だがしかし、もしも自分の息子や娘が航空会社に勤めていて、国際線の勤務を指示されたらと思うとぞっとする。

忘れつつあるけど、志村けんだって誰にも看取られずに死んでいったんだぞ。

今回の一件で人の大規模な移動は不要不急だって浸透したんだからさ、航空会社の偉い人、国民のためだと思って国際線を完全運休してくれないか

世界的に落ち着いたら、倍の値段でチケット売ればいい。

今じゃあり得ないシーンって多いけど

ノーブル由良間のブラジャー抜く手品とか昔でも乗客ドン引きだろ

2020-06-24

anond:20200624170617

 見ず知らずの女性に対して、服装のしつこい言及性的からかいをすることは「性的嫌がらせ」だし、場合によっては「侮辱行為」にもあたります。なんの脈絡もなく、運転手乗客という関係性を利用して、女性が怖がるのをわかった上で「タクシー運転手乗客女性殺害した事件」を連想させるように話すことは明らかに脅迫行為」です。

犯罪の話してるんじゃないの

ピーナッツってナッツじゃなくて豆らしい

なーんか裏切られた気分。

緊急事態宣言も解除され、平日昼過ぎといえど利用者が増えてきた電車にいてもたってもいられず飛び乗った。

会社から在宅勤務を言い渡されてから4ヶ月間、定期の解約を忘れていたので無駄に定期代を払っていたことを今更後悔。

ホコリを被っていたパンプスは4ヶ月たっても履きやすさは元のままで少し安心

定期区間を過ぎてもまだ降りたくなくて、このまま終点まで行ってやろうと思った。

ふとズボンポケットに手を入れた何かが指にあたる。

あ、ピーナッツじゃんこれ。

ピーナッツって名前ナッツって入ってるのに豆なんだよね。

また思い出しちゃったけど、なぜだかそんなに裏切られた気分はしなかった。

車内放送が間も無く終点につくことを教えてくれる。

周りを見渡してみると私以外の乗客は3人だけ。

マスクで顔が見えないけど服装で大体年齢って予想がつくものなんだね。

この人たちも知ってるのかな。

ピーナッツナッツじゃなくて豆ってこと。

短い時間この空間を共有してる仲間に教えてあげたくなったけど、私は終点に着こうかとする電車の扉の前にたったまま家の鍵を締めたか気にしていたのでした。

痴漢に遭いました。犯人卑劣にも人から見えないように隠れて触ってきました」←わかる

ー大声で助けを求めたりしなかったんですか?

「怖くて声出せませんでした」←わかる

ー周りの乗客は助けてくれませんでしたか

「みんな見て見ぬふりしてました」←わからない

加害者被害者もこっそりやってるのになんで周りの乗客が気づいたと思うの?見て見ぬふりしたんじゃなくて気付かなかっただけじゃないの?

2020-06-20

ずーっとブツブツ言ってるおっさん

それはもう十年以上前の話だ。

僕は朝五時には起きて、五時半くらいに家を出て、五時四十分くらいの電車に掛け乗り、そこから乗り継ぐこと約2時間という結構通勤時間とある職場毎日出勤している生活だった。

そこへ行くには、電車パターンが幾つかあって、一番早いのであれば一時間二十分で着く。

どうしてそれを選ばなかったかと言うと、ある路線を使うと非常に快適に通勤出来るからであった。

それは特急列車で、ゆったりした座席があり、しか特急料金がないのである

そして、目的駅につくまでしっかりと睡眠を取るのだった。

ところが、時折この快適な睡眠邪魔する人がいる。

毎日ほぼ同じ時間特急を利用していたのだけれど、朝は同じ人が乗り込むことが多いので、曜日に寄ってはやたらめったら会話をする人がいたりするわけだ。

それで、そういう乗客とかち合わないように、曜日によって時間を変えたり色々工夫して快適になり始めた半年くらいたった頃。

 

どういうわけだか知らんが、なぜかそんな風に時間をずらしても、いっつも同じ時間帯の列車に乗ってくるある一人の四十代後半くらいの男性がいた。

敢えて表現すると、頭がうっすらはげたメガネを掛けた背が低めの小太りのサラリーマン風のおっさんである

別に特にそれが目立つと言うよりはむしろ雑踏にいたら誰も気付かないようなおっさんである

でも奇妙なことに、何故かいっつも一両か二両くらい、あるいは同じ車両に乗り込むプラットホームの待機ポジションにいるのである

余りにいつもいるので、二ヶ月くらいそれが続いて、正直気味が悪くなってきた。

こっちは一定ではなく、ランダム時間を変えているのに、である

但し、こちらに意識を配っている気配はまったくない。

そもそも全く知らんおっさんである

そのうえどうやったらそんなピッタリ時間を合わせられるのか、まるで理解できない。

 

ほんとに気味が悪くなって、敢えて三十分くらいずらしたら、その時はいなかった。

また路線を変えても現れない。

ストーカーされてるわけでもないんだなぁと思って、元の時間に戻したら、ふと気付いたらまたいるのである

何なんだあれ? と思ったけれど、一旦無視することにした。

しかし、毎日毎日そいつはいつもいるのだ。

でもそのうちあまり気にならなくなり、慣れてしまって、そして通勤し始めて一年くらい経ったときのことである

 

その日は何故かおっさんはいなかった。

たまーに、だけどいないことは確かにあった。ほんの数回だとは思うけど、あるにはあった。

でも別にそれを不思議に思ったり、心配したり、あるいはその逆にホッとしたこともない。

但し、いないならいないで、「今日おっさんいないんだな」くらいには思っていた。

で、ほんの少しくらいはあたりを見渡していないことを確認する癖がついていた。

だってねぇ、慣れたっつってもやはり気味が悪いことには違いないから。

からおっさんに対する意識はあったのだけど、この日は全く不意を疲れた

電車に乗り込んでも、僕はいものように辺りを見渡すことをしなかったのである

 

全く度肝を抜かれるほどびっくりした。

なんとそのおっさん、僕が座ろうとしたボックスシートの窓際の席に既にいたのである

本気で心臓が飛び出るかと思った。

一体いつそこに座ったんだ? と。

 

でもその前も横も後ろも、続々と座席は埋まっていて、座る席はそのおっさん通路しかなかったので、そこに腰を下ろすしかない。

今更次の電車を狙うこともバカバカしいし、僕はおっさんの席の隣りに座ったのである

そして気味悪い独り言をずっと聞かされる羽目になったのだ。

 

別に全然顔見知りでもないので、特に何も話すこともなく、向こうからしかけてくることもなければ、視線も合わさなかったのだけど、電車が動き出して十分程経ち、

別に何も心配することもなさそうだな・・・

と思ってウトウトし始めた時にふと気がついたのである

(? このぶつぶつ誰かが喋っているような喋ってないようなこの音は一体どこから聞こえてくるんだ?)と。

どうも窓の外からか、ガラスに何かぶつかってでもいるのかと思ったら、その窓の方を向いておっさん独り言をずっとブツブツ言っているのだ。

余りに小さな声で、しかし、電車の音に紛れて聞こえないほどでもないくらいの、ギリギリの小さな声で一人つぶやくそのおっさん

気になって眠れやしない、延々それが止まらない。

あんな気味悪い思いしたのはあの時一回だけなんだけど、とにかくずーーーーーっと、何か日本語のようなものつぶやく

でも全然判読できない。

しかし、どうも抑揚だけはあり、聞いてたらそれに慣れてきて、到着駅に着く二つか三つ前の駅で、ほんの僅かだけ聞き取れたのだ。

それは言葉はもう忘れてしまったけど、文字にして数十文字くらいの文章だった。どうも何かに書かれたストーリーのようなものだった。

 

そして、いつのものように、おっさんは僕よりはまだ先の駅で降りることは知っていたので、僕だけが降りたのであった。

ところが、だ、その日以来、おっさんと会うことは一度もなく現在に至る。

意味がわからない。ともかく、多少は気になりつつも、別に寂しいと思うわけでもなく、物足りなさもなく、そのまま残り三年くらいでそこの職場への通勤を終えた。

 

で、そのおっさんがつぶやいた内容が、何だったか

僕は文学者でも小説好きでも何でもないので、全然知らなかったのだけど、おっさん遭わなくなって一週間くらいかなぁ、経った時にその言葉ネットで調べたのである

それは金色夜叉の一説だったのである

今はもう覚えていないが、確か、

 

・今月今夜のこの月を〜涙で曇らせてみせる

 

みたいな、セリフっぽいものだった。金色夜叉なんかその後も読みもしていないけど。

今でもその意味不明な記憶が頭から離れずこうやって時々思い出す。

あのおっさん、一体何だったんだろう?

2020-06-11

おっさんが初めて空を飛んだ話

三十路半ばで、生まれて初めて飛行機に乗りました。

幼い頃から機会は何度かあったものの全てフイになっていました。

マリンジャンボの抽選は外れたし、スーパー懸賞旅行は「金がない」と両親だけが行った。

狂人ハイジャック事件が起きて、修学旅行長野県スキー場になってしまった。

弟は部活試合北海道へ行ったし、妹は豪州ホームステイ

送迎や仕事空港へ行った事は数あれど、家族の中で空を知らないのは僕だけとなっていました。

もうこりゃ空と縁がないのだろうと思っていたし、「今更何だってんだ」と意地にもなっていました。

職は変われど働き詰めであまり余裕も暇もなかったのです。

ところが、こんな時期に仕事離島へ行く事に。

まれて初めて「搭乗客」としてやってきた国際空港

梅雨時とは思えぬ快晴猛暑日

疫病で閑散とした広大なターミナルを歩いていきます

無人カウンターで発行されたチケット簡素レシートのような紙。

腰にベルトを着けたままでブザーを鳴らしてしまった保安検査

画面や本の中で数え切れぬほど見て聞いて読んできた風景です。

現実感の無さと過去の巡り合わせの悪さと興奮がない交ぜになりつつ搭乗を待ちます

アナウンスが鳴り、列に並ぼうとしますが席は通路側。

並んだ搭乗客の列はいしか通路から屋外へ。

エアバスA320。それが初めて乗る飛行機でした。

古式ゆかしいタラップ車の階段を登って機内へ。

荷物棚にカバンを入れ、窓際の座席へ。

同行者の好意で、座席右翼側の窓際です。

椅子は硬めで前後は広いとは言えませんが、おっさんは車が好きなのでこうしたタイト空間は苦になりません。

シートベルトを締めてその時を待ちます

さな窓の外に見える銀色の翼。

嗚呼自分は本当に飛行機の機内にいるんだなぁ。

アナウンスが鳴り安全確認、続いてCAさんの救命胴衣の実演。

形は変われど、昔から画面で見てきた光景のもの

遠退いていた現実感が徐々に戻り始めます

時間にして数分後、後ろから轟音が響き窓の外の風景ゆっくりと動き始めました。

昔働いていた工場にあったジェットヒーターのような音。

これがジェットエンジンなのかと思っていたら、続けてさらなる轟音が響き渡ります

APUを使ったジェットエンジン始動

窓の外の景色も移り変わり、そして止まる。

エンジンの轟音は更に響き渡り、機体は加速開始。

脳裏に浮かぶのは加速が自慢な過去の愛車。

いや、それ以上です。

僕にとって飛行機は今まで乗ったのりものでは最速のはずですから

縦揺れを感じながらの加速を経て、浮遊感を感じました。

あっという間に窓の外から地面が消えて離陸。

すごい、飛んでいる。

それまで自分情報データしか知らなかった速度で、みるみると機体は上昇していきます

窓の外の風景はあっという間に航空写真衛星写真のような風景に…

こうして初めて、おっさんは空を飛んだのでした。

隣席の同行者曰く、まるで子供を見ているようだったと。

座席を譲ってくれた同行者には頭が上がりません。

こんなよくわからない文を読んでくれて有難う。

マスクをするな

先日職場でお前はなぜマスクをしないのか、せめて通勤中はしたほうがいいと指摘された。とうとう来やがったか…と思いつつ手持ちあんまりないんで…と言い訳したら俺のをやるよと数枚渡された。オーキドはかせか?

ご存じの通りマスク感染者の拡散防止にはなるが予防にはならない。これは新型インフルエンザの時にもさんざん言われた既知の情報である。そして今は非常事態宣言も取り下げられ、感染拡大のペースも十分に落ち着いており「感染者がそこら中にいて自分感染者の可能性が高い」という状況でもない(そんな状態ならマスク以前に外出禁止令を出すべきである)。緊急事態宣言前の増加を続けていた時期ならまだしも、このタイミングマスクがどうこうと言い出すのは全くの意味不明ノコノコ職場に来て顎にマスクをひっかけて鼻口を出して電話している姿は滑稽の極みだ。もちろん俺は別にコロナ恐るるに足らずとは思っていない。今でも外出は控えているし手洗いとうがいは意識的にやっているし他人にあまり近づかないようにしている。俺が言いたいのは意味のないことはするなという話だ。

上司マスクを俺に渡しながら通勤中に他の乗客に白い目で見られるぞ、と付け足した。これだ。結局はマナーの話なのだ。この人たちは疾病と戦っているのではなく、世間体とか不安感とかそういうもの対処しているだけなのだ。だからマスクにこだわりながらも非常事態宣言が終わったからと在宅勤務を減らして出社し得意先と対面して打ち合わせを再開してしまう。在宅勤務は制度インフラまで整えるのは大変だが、マスク簡単にできるからだ。

ほんの僅かな効果理由にそれが最も簡単なやっている感アピールになるとそればかり推進し、肝心のやるべきことをやらないのはいもの事だ。最近強制され始めたレジ袋の有償化もそれで、環境問題としての石油消費量の中でも微々たる量のレジ袋を制限して何かやっている気になっている。やらないよりマシだから、とお茶を濁してやった気になりすべき事を為さないのは何もしないより有害である

ほぼ意味のない行為を、意味がないと知りながら強制されるのは苦痛だ。屈辱的でさえある。不安だとか、世間の目だとか、そんな気持ち問題文字通り息苦しい目に遭わされてたまるか。

マスクですべきことをマスクするな。

一部の人達を出来る限り減らす方法が知りたい

1クラスに5人前後居る境界知能(IQ70-84)の人達認知機能が低く教育を受けても理解自体が出来ないそう。教育自体認知機能が正常な人向けだから

知的障害ボーダーは超えているから引っかかる事もなく自分は正常だと思ってしまっているので必要福祉支援を受ける事が出来ない。


勉強が出来る出来ないとは別で

相手感情を読み取れない(目があっただけで睨まれたと思ってしまう)

衝動性が高くて自分感情のままに行動する

・融通が利かず自分ルール押し付け

・先を読み解く想像力の欠如


欲しいブランドバッグをリボ払いで買う

馬鹿にされた気がしたか煽り運転をする

お金が欲しくて強盗する

商品が欲しくて万引きする

好みの女性が居たか強姦する


認知機能が低い人間はその後どうなるのか?という事が頭からすっかり抜けてしまう。

こう言った人達が全人口の2割弱いるそうで頑固な人・変わった人・クズレッテルで済まされてしまうケースがほとんど。



この層のせいで色々問題になってるんじゃないのかと思っている。

2割の境界知能の黒人のせいで黒人差別が広がって

2割の境界知能の白人過剰反応して更に反感を買って収集がつかない


2割の境界知能の男性性犯罪女性差別をして

2割の境界知能の女性がクソフェミムーブかまし収集がつかない



一部の人間がこの2割の境界知能の煽動して騒ぎを大きくして利益を得てたり、正直一部の人間のせいで大多数が迷惑を被ってるのはおかしいと思う。

1人の乗客問題行為電車が止まるあれと一緒。


今の教育ではそういう子供達をなるべく拾って支援していこうという流れらしいが既に大人になってしまった境界知能はどうすれば減るんだろう。

支援を受ける機会なんてないだろうし、生きづらいまま人生を過ごすのはしんどいだろうに。

2020-06-09

目覚まし2個、「起床装置」でも起きられず… JR九州駅員が寝坊 始発電車乗客乗れず - 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20200608/k00/00m/040/066000c

この駅員、日勤教育うけるのかな???

2020-06-08

目覚まし2個、「起床装置」でも起きられず… JR九州駅員が寝坊 始発電車乗客乗れず

https://mainichi.jp/articles/20200608/k00/00m/040/066000c

亀川駅を始発とする午前5時48分発の電車大分行/2両編成)が乗客を乗せずに発車した。

~略~

駅員は6日から一人で宿直勤務をしており、7日午前0時20分ごろに就寝。始発30分前に起床するはずだった。

5時間睡眠なのは元々の計画なのだろうか?

それとも不測の事態によるものだったのだろうか?

JR九州大分支社は「再発防止に努めるとともに、職員指導してまいります」と陳謝した。

個人に原因を求めたら、また発生するか、JR福知山線みたいにより大きな失敗をするぞ。

anond:20200608025534

最後やさしい

日本だって在日米軍日本人殺してもお咎めなしだったりするけど)日本乗客が見殺しにされてもお咎めなしだったノルマントン号事件から考えたら

ずっとマシな世界になってるもんな

2020-06-06

どこからか腐った肉の臭いがする。

臭い。と帰宅した妻に言われてキッチンを探すが、臭いの発生源は見つからない。三角コーナーではピーマンのへたが萎びているだけだ。排水口は昨夜掃除したばかりで、念のために開けるとヌメリはない。

ゴミ箱は午後の陽気に蒸れて臭い始めていたが、不意に鼻をつく甘い腐臭が本当にここから発しているのか、蓋の隙間から中を嗅いでみても確信が持てない。

ちょっといい加減にしてよ、これじゃ晩ご飯食べる気にもならない。向こうの部屋で着替える妻からクレームが飛んでくる。そこらじゅうをひっくり返しても、動物の腐乱死体のような臭いの発生源はわからない。

まさか、と思い、サンダルをつっかけて玄関から外に出る。マンションの共用通路を歩きながらそれとなく各戸の前で鼻から息を吸うが、恐れていた臭いはしない。

部屋に戻ると、妻はこちらを見ようともせず無言で片付けをしている。

ゴミ箱、と彼女は言う。

さっき探したよ、と言い終わる前にいいから探して臭いの、と叩きつけられる。

言われてみると、臭いかもしれない。

ゴミ箱の蓋を外すと、例の臭いが立ち昇る。中に手を入れて探ると、あった。小さなレジ袋を縛ったものから、むせかえるような腐臭がしている。

袋の中身は、一昨日のお昼に食べた甘エビ尻尾だ。毎日1時を過ぎるとスーパー惣菜コーナーで寿司に値引シールがつく。最近知ってからその時間帯に買いに行っている。

「なにそれ」

「え、エビ

「なんでエビがそこで腐ってるの」

あなたが出勤した後、私は昼下がりに割引の寿司パックを買いに出てお得感に浸っていたのだよ。とは言えない。

季節を考えずに痕跡を残したのはまずかった。どれほど小さくても肉片は肉片で、暖かくなった途端に腐り始めたのだ。

緊急事態宣言が出てから私は在宅勤務となったが、妻は千代田線通勤した。朝、私の顔を見ると彼女マスクの奥からため息をついて出て行った。毎日毎日マスクすらしていない乗客もいる電車に詰め込まれて、感染の恐怖に怯えながら、町屋から赤坂までの距離がどれほど長く感じられるか、家にいるお前にわかるか。面と向かってそんなふうに言われることはなかったが、気まずかった。

悪いのは私なのだろうか。お前の健康大事から、今は仕事になんか行くな、減った収入はおれが稼ぐから気にするな、とでも言えばよかったのだろうか。言ったとしても、ようやく正社員転職した仕事を辞めるのに彼女同意しただろうか。

いや、一日働いて、疲れて帰ってきたら家じゅうが腐臭に満ちていたことへの説明が今は必要だったか。そういうものはどこかにあったかそもそも可能か。

「鼻がもげそうなんだけど。こんなに臭いのに、一日中家にいてなんで気づかないの。ほんっと無神経だよね。おかしいんじゃないの」

彼女は勢いよく窓を開ける。

ずっと家にいるからこそ鼻が慣れて臭いに気づかないのだが、指摘するとますます怒りを買うだけなので、謝罪して一階のゴミ置き場まで袋を捨てに行く。

夕食はレンジでチンするだけでいい。だいたい午後、作業会議の合間に作る。毎日、私が夕食を用意しておくことがいつの間にか暗黙に期待されていた。在宅勤務は座りっぱなしだと身体がつらくなってくる。ちょっと頻繁すぎるくらいに立ち上がって、野菜を切ったり鍋の火加減を見たりするくらいの方が、疲れが溜まらない。だからこれはこれでよいのだろう。

妻は無言で酢豚をつついている。適切な話題腐臭を打ち消す、賑やかな話題

最近、新しいラーメン屋が近所にできたよ」

「そういうのはいいよ。もう暑いから

運動不足解消のため、夕食後は隅田川沿いを走ることにしている。馬頭観音を過ぎて尾久の原公園まで来ると、夜は人気がなく暗い。対岸の足立区に建つマンションの灯りだけが黒い川面に揺れている。

走りながら、レジ袋の中で腐っていた甘エビのこと、こちらを向かない妻の背中を思う。もうだめなのだ。一時しのぎは。暑くなると、あらゆるものが腐りはじめる。エビも、人間関係も。いや、あらかじめ茹でたエビならどうか。ちらし寿司にのっている薄い車海老のような。明日ちらし寿司にしようか。そうだ、それがいい。1時過ぎまで売れ残っていれば。

2020-06-03

anond:20200603120659

コンピューター管理の前の時代で、航空チケット管理から航空管制からなにからなにまで人でやってた時代から、今のような何機も並んで順番に着陸したり飛んだりする運用空港側も航空会社側も出来なかったし、販売や手配でも30~40分ごとにある各便のチケット管理なんか当然出来なかった。

当時は乗客や便数もかなり少ないので、一挙に運用したほうが利点があった。

マンパワーで今の運用をしようとしたら、毎日どころか、半日ごとに航空事故が起きるんじゃないかな。

2020-05-28

痴漢性犯罪ok娘なんていない

小学生の時に下半身裸の変質者にあった。逃げたら刃物片手に追いかけてきた。

中学生の時には強姦されかけた。女友達と行ったカラオケで、ドリンクバーに一人で行くと声をかけられて付き纏われた。そのまま部屋に押し込まれた。

中高一貫女子校で、電車バス通学だった。電車に乗ると一週間に一度はかならず痴漢にあった。はじめて痴漢に会った時、必死抵抗した。やめてくださいと言った。他の乗客と何人か目が合った。誰も助けてくれなかった。男の人のポケットカッターナイフが入っていた。

小学生の時のトラウマもあり、殺されるのではないかと思い、追いかけて腕を掴んだりする勇気は出なかった。黙って耐えた。

酷い時には指を何本も突っ込まれたこともある。当然男性経験はない。急いで電車から降りると下着が赤かった。泣いて、家に帰った。

当時から、今でも魘されて起きる。何度も手首を切ったり飛び降りかけたり自殺未遂をした。死ねなかった。

親か心配して連れていってくれた精神科では、思春期不安定なんでしょうと言われた。

ワンピースを着なくなった、ショートパンツスカートを履かなくなった。真夏でも長袖を着た。

高校に入ってからもっと痴漢されるのが頻繁になった。ウエストベルトが着いたワンピース制服だったのだが、胸が発育するにつれて目立つようになった。電車の中でも、外でも、男の人にジロジロ見られた。

怖かった。新幹線在来線快速新快速で窓側に座ったら通路側の男の人に太ももを触られた。胸を揉まれた。やめてください、と言っても続けてくる人には諦めるようになった。次の駅までの数分、耐えるだけだった。決してOKしたとか、そういうのじゃない。中高生の六年間で心が死んだのだ。

高校二年生のときはじめて彼氏が出来た。キスをして、肩を抱かれた。電車の中で会った男の人たちを思い出し、気持ち悪くて吐きそうだった。

TwitterOK娘という存在を知った。痴漢冤罪についてもはじめて知った。冤罪以外の痴漢存在しないと思っている人が凄く多くて、心が辛かった。

はじめて男の人に抱かれた時、血が出なかった。わかっていた事実だけれど、苦しかった。痴漢で脱処女する女の子だっているんだな、私のことだけど。

男性が怖くて、大学女子大を選んだ。

たまに痴漢話題になる。痴漢をされたことある子、かなり居る。冤罪なんて、Twitter以外で見た事がない。

冤罪OK娘も確かにいるんでしょう。

でも、そうじゃない被害者女の子たちも確かにいる。刃物をチラつかせながら知らない人に身体をまさぐられるって想像してみて欲しい。自分の娘がそうだったらどうですか?

彼氏とのデートに向かう途中にも痴漢にあったことがある。抵抗したし、電車からおりるとすぐ彼氏に泣きながら電話をした。抵抗しないお前が悪い、汚い、と言われた。辛かった。そのわりに、その日セックスを誘われた。痴漢されて感じた?なんて聞かれた。天井を見るだけで言葉は出なかった。心が二回死んだ音が聞こえた。

あと三年で就職だけれど、電車に乗りたくない。だから就職先近くに引っ越さなきゃいけない。

未だに腕の傷は消えないし、魘されて眠れない。

可愛い洋服を見ても、スカートが膝上だと買えない。

OK娘は痴漢プレイができる風俗店で働けばいいのに。

冤罪文字を見ると怒りで手が震える。頭が真っ白になる。

痴漢です!と叫んで追いかけて、その人が捕まったとしても、冤罪だと言われたら無罪なんですか?さわさわと足を撫でられても指を入れられても胸をタッチされても無罪なんですか?

怖い

男の人が本当に怖い。

2020-05-27

ヒステリーおじさんに背筋が凍った

anond:20200526214230

 

仕事で遅くなってしまい、終電近い電車に乗った日のこと。

吊り革に捕まっていると大きな揺れが。

そのはずみで前に抱えていたカバン座席に座っていたおじさんにぶつかってしまった。

咄嗟に「あ、すみません大丈夫ですか」と謝った。

そのおじさんはしばらくこちらの顔を見たあと深呼吸して、「いってえな!全然大丈夫じゃないですよ!」ととびきり大きな声を上げた。

その時のおじさんの目といい、顔つきといい、今思い出しても背筋が凍る。

私は恐怖の中でもう一度、「すみませんでした」と謝った。

でもおじさんは恐ろしい目でこちらを睨みつけたまま何も言わない。

周りの乗客がチラチラとおじさんを見ているのを感じる。

沈黙時間によって少しだけ恐怖心が和らいだ私は疑問を感じ始めた。

そしてその疑問をおじさんにぶつけてみた。

カバンがあたったのは申し訳ありませんが、私それほど怒られることをしました?」

おじさんはまた何も言わなかった。

痺れを切らした私はもう一度言った。

「私それほど怒られることをしました?ねえ?」

おじさんは黙って下を向いた。

必死こいて若作りした格好、くたびれた雰囲気・・・

こんなに遅い時間まで派遣仕事でもやっていたんだろうか。

こんなヒステリーおじさんが社会底辺で蠢いていてちょっとでも下手に出た人間に噛み付くんだと思うと恐怖を感じた。

そんなことを考えながら下を向いたおじさんの頭頂を眺めていた。

そのまま、おじさんが顔を上げることがなかった。

10分位で私の最寄り駅に到着すると僕はおじさんの方を見ながら電車の扉を出たが、おじさんは下を向いたままだった。

ホームから電車の窓越しに下を向いているおじさんの後頭部が見えた。

ホーム階段を降りる時、あの恐ろしい目、あの恐ろしい顔を思い出し、背筋が寒くなった。

ヒステリーおじさんvsヒステリーおばさん

仕事で遅くなってしまい、終電近い電車に乗った日のこと。

吊り革に捕まっていると大きな揺れが。

そのはずみでおじさんが前に抱えていたカバン座席に座っていたおばさんにぶつかってしまったようだった。 

おじさんは小声で「あ、すみません大丈夫ですか」と謝った。

おばさんはキッとなって、「イッターい!全然大丈夫じゃないですよ!」とキレた。キレおばだ。

謝罪を受け入れられると思っていたらしきおじさんは面食らったように、「すみませんでした」とモゴモゴ言った。

数十秒の沈黙の後に、おじさんは謝罪が受け入れられなかったことにフツフツと怒りが込み上げたようで、ムッとした顔で、僕それほど怒られることをしまたかねえ、と逆ギレした。キレおじの反撃だ。

これは面白いことになったぞと思った。

一度キレたおばさんは逆ギレを開始したおじさんに、こいつはヤベェやつだという顔でシカトを決め込んだ。

キレおじはキレおばがおとなしくなったことで調子に乗ったのか、僕怒られることをしまたかねぇ!あ!?と凄んだ。キレおじからのすごおじだ。

乗客は固唾を飲んですごおじとキレおばを見守っている。

その時のくたびれた両中年の目といい、顔つきといい、今思い出しても背筋が凍る。なぜこんないい年して公共の場でキレてしまうのか。こんなコロナの真っ最中に出社しなければならない中年の悲哀とストレスのせいなのか。

こんなヒステリー中年社会底辺で蠢いていてお互いにちょっとでも下手に出た人間に噛み付くんだと思うと恐怖を感じた。

anond:20200526214230

周りの乗客が見てたのはヤクザに絡まれてるかわいそうなおばさんだよ

ヒステリーおじさんに背筋が凍った

仕事で遅くなってしまい、終電近い電車に乗った日のこと。

なんとか座席を確保し、ほっと一息ついていると大きな揺れが。

そのはずみで前に立っていたおじさんが抱えていたカバンの角が顔面クリーンヒット

不意打ちのあまりの衝撃に声も出ない。

相手のんきに「あ、すみません大丈夫ですか」と。

なんとか相手の顔を見てようやく痛みが追いついてきて、思わず声を上げた。

「イッターい!全然大丈夫じゃないですよ!」

その時のオッサンの目といい、顔つきといい、今思い出しても背筋が凍る。

ぶつけたことをなんとも思っていない、こちらを見下したようなうんざりした目。

おざなりにもう一度、「すみませんでした」と気持ちのこもっていない言い方で謝罪

一歩間違えば失明だぞ。信じられない。

周りの乗客がチラチラとこちらを見ているのを感じる。

次にオッサンはなんと逆ギレした上、恫喝までしてきた。

カバンがあたったのは申し訳ありませんが、僕それほど怒られることをしました?」

「僕それほど怒られることをしました?あ?」

こいつは関わったらいけないサイコパスだ。

そう直感的に思って、黙ったまま下を向いてもう目を合わせないようにした。

ふつうのくたびれたリーマンに見えるのに、相手が女で自分より弱そうというだけで傷害の上に逆ギレして噛み付くんだと思うと恐怖を感じた。

そんなことを考えながら下を向いて自分の手を見つめていた。

10分位でオッサンの最寄り駅に到着するとオッサンこちらをにらみながら降りたような気がした。

自分の最寄り駅について、ホーム階段を降りる時、あの恐ろしい目、あの恐ろしい顔を思い出し、背筋が寒くなった。

2020-05-26

ヒステリーおばさんに背筋が凍った

仕事で遅くなってしまい、終電近い電車に乗った日のこと。

吊り革に捕まっていると大きな揺れが。

そのはずみで前に抱えていたカバン座席に座っていたおばさんにぶつかってしまった。

咄嗟に「あ、すみません大丈夫ですか」と謝った。

そのおばさんはしばらくこちらの顔を見たあと深呼吸して、「イッターい!全然大丈夫じゃないですよ!」ととびきり大きな声を上げた。

その時のおばさんの目といい、顔つきといい、今思い出しても背筋が凍る。

僕は恐怖の中でもう一度、「すみませんでした」と謝った。

でもおばさんは恐ろしい目でこちらを睨みつけたまま何も言わない。

周りの乗客がチラチラとおばさんを見ているのを感じる。

沈黙時間によって少しだけ恐怖心が和らいだ僕は疑問を感じ始めた。

そしてその疑問をおばさんにぶつけてみた。

カバンがあたったのは申し訳ありませんが、僕それほど怒られることをしました?」

おばさんはまた何も言わなかった。

痺れを切らした僕はもう一度言った。

「僕それほど怒られることをしました?あ?」

おばさんは黙って下を向いた。

必死こいて若作りした格好、くたびれた雰囲気・・・

こんなに遅い時間まで派遣仕事でもやっていたんだろうか。

こんなヒステリーおばさんが社会底辺で蠢いていてちょっとでも下手に出た人間に噛み付くんだと思うと恐怖を感じた。

そんなことを考えながら下を向いたおばさんの頭頂を眺めていた。

そのまま、おばさんが顔を上げることがなかった。

10分位で僕の最寄り駅に到着すると僕はおばさんの方を見ながら電車の扉を出たが、おばさんは下を向いたままだった。

ホームから電車の窓越しに下を向いているおばさんの後頭部が見えた。

ホーム階段を降りる時、あの恐ろしい目、あの恐ろしい顔を思い出し、背筋が寒くなった。

2020-05-24

電車の窓が全開になり、だいぶスリリング乗り物になった

新型コロナウイルスの影響で、どの電車も窓を開けて走るようになったわけだが、気候が良くなるにつれ、その開き方もだいぶ大胆になってきた。

初めは、車両端の何枚かの窓が、上の方だけ申し訳程度に開いているだけだったが、今や、あらゆる窓が全開になり、走行中の風の吹き込み方には恐怖を覚えるほどである

例えば、新聞を読んでいたら、手から吹き飛びそうなほどだ。というか、実際に飛んで行ったのを見たことがある。車内を紙束が舞うというのは、コロナ以前では考えられなかった光景であり、ある種のファンタジーさえ感じてしまった。

そうして、恍惚にしばし酔っていると、落語のような呼応として、隣の車両から週刊誌が飛んで来ることになる。それは丁度真ん中あたりのページで開かれており、蝶のように片半分ずつを揺らしながら舞っていき、寝ているおじいさんの頭に乗る。カツラのようである

もちろん、電車からは何物かが飛んで行くだけではない。洗濯物が飛んで来て、網棚の忘れ物レパートリーが増える。駅弁が飛んで来て、ちょうどいい旅のお供になる。桜の花びらが飛んで来て、その速度と居なくなったあの子に思いを馳せる。そして、黒いカラスが飛んで来て、寝ているおじいさんの頭に乗る。カツラのようである

まりは、乗客全員が一つのコントを演じているような錯覚を覚えたわけだが、思えば「嵐は愛に気づくために吹いてる」のであり、全開の窓から吹く強風の恐怖感は、乗客同士にそれに打ち勝つだけの連帯感をもたらしたのだろうと、ひとり納得する。

とにかく、そんな微笑ましい通勤風景垣間見られるようになった電車の様子を、通勤自粛により電車に乗り損ねている皆様にありのままレポートしたわけだが、これを聞いて、これが満員電車に戻ってしまったらどうなってしまうのだろう、と思い悩むのはもっともなことだと思う。

ちまたでは、人が増えればコントの幅が広がるのでますます楽しみだという素朴な意見がある一方、換気の問題は非常に心配であり、換気機能さらに良くするため、扉も開けっ放しにすべきだという素朴な意見も出ているようだ。

よく考えたら、電車ジェットコースターよりもスピードが出ているわけで、そんな中、平然とスマホをいじったり、寝てたりするって改めてスゴいことだなと、窓が全開するようになって思ったわけだが、扉も開けっ放しになれば、そのことはなおさら痛切に感じられるのだろう。

例えば、急カーブのたびごとに扉から落ち、また乗り直す間に遅刻する社員が増えたと憂える新聞記事を読みながら、「新聞って、本当に有ったことを書いてるんだな」とか言いつつ、風吹く電車の手すりに一生懸命しがみつくことで、このしがないサラリーマンにも、新聞記事に対する共感を覚える日がようやく来るのだろう。

そうなったら、通勤電車SFの素材になれそうだ。車内を舞う週刊誌比喩が籠められる日も遠くはない。おじいさんもまもなく目を覚ますだろう。そうして、ファンタジーを帯びた満員電車に戻る日はいなのだろう。早く満員電車に乗ってみたい。

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