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はてなキーワード: 尊称とは

2024-03-15

anond:20240315073829

はてブ最後良心 」と書いた増田だけど、これは尊称なんだようぅぅ。(´;ω;`)ウゥゥ

2023-11-23

奥さん」という呼称について

相変わらずジェンダーがどうとかつまらない話が多いので、過去の用例から奥さん」あるいは配偶者呼称についていろいろ考えたいなあ。と思って書きます

勿論、女中などに似ようはないと、夢か、うつつか、朦朧と認めた顔のかたちが、どうやらこう、目さきに、やっぱりそのうつ向き加減に、ちらつく。従って、今声を出した、奥さんは誰だか知れるか。

 それに、夢中で感覚した意味は、誰か知らず、その女性(にょしょう)が、

「開けて下さい。」

 と言ったのに応じて、ただ今、とすぐに答えたのであるが、扉(ひらき)の事だろう? その外廊下に、何の沙汰も聞えないは、待て、そこではなさそう。

「ほかに開ける処と言っては、窓だが、」

 さてはまさしく魘(うな)された? この夜更けに、男が一人寝た部屋を、庭から覗き込んで、窓を開けて、と言う婦(おんな)はあるまい。(「沼婦人泉鏡花、1908(明治41年

奥さん」は、自分配偶者というより既婚女性に対する敬称として用いられています。「女中などではなく」自分夢想する上流階級を思わせる女性奥さん)が誰か分からないが、夜更けに訪ねてきた「女性(にょしょう)」は普通の「婦(おんな)」ではないだろう……という流れですが、この呼び分けは、日本語代名詞の豊かな言語世界垣間見せてくれますね。

奥さん」という語がめちゃくちゃ出てくる小説と言えば、やはり夏目漱石こころ」(1914(大正3年))でしょう。前半では「先生」の妻である静さんの呼称として、後半では先生青年期に下宿していた、静さんの母親呼称として「奥さん」が登場します。この作品は、一人称の語り手による手記の体を(前半後半とも)取っているため、固有名詞を避ける書き方をしており、その結果であると思われます

私はすぐ玄関先を去らなかった。下女の顔を見て少し躊躇してそこに立っていた。この前名刺を取り次いだ記憶のある下女は、私を待たしておいてまたうちへはいった。すると奥さんらしい人が代って出て来た。美しい奥さんであった。

奥さんらしい人」という表現から、「奥さん」が「配偶者」の意味で用いられていることが感じられます。ただ、自分配偶者を呼ぶ呼び方ではないですね。

 私の知る限り先生奥さんとは、仲のいい夫婦の一対であった。家庭の一員として暮した事のない私のことだから、深い消息は無論わからなかったけれども、座敷で私と対坐している時、先生は何かのついでに、下女を呼ばないで、奥さんを呼ぶ事があった。(奥さんの名は静(しず)といった)。先生は「おい静」といつでも襖ふすまの方を振り向いた。その呼びかたが私には優しく聞こえた。返事をして出て来る奥さんの様子もはなはだ素直であった。ときたまご馳走になって、奥さんが席へ現われる場合などには、この関係が一層明らかに二人の間に描き出されるようであった。

こころ」は新聞連載ですが、奥さんの初登場は先の連載4回目、その後奥さん先生(夫)の重要なシーンである第8回を経て、この第9回で初めて名前が登場します。この作品先生訪問してきた「私」と奥さんが共に食卓を囲むシーンなどが多くあり、この夫妻は大正当時の一般的夫婦関係よりも幾分現代に近い感じで描かれているように思います

次は、「先生」が若いころ、その奥さんの自宅に下宿をしたとき奥さん母親を「奥さん」と読んでいたというシーンの引用です。(中略があります

 それはある軍人家族、というよりもむしろ遺族、の住んでいる家でした。主人は何でも日清戦争の時か何かに死んだのだと上さんがいいました。一年ばかり前までは、市ヶ谷士官学校そばかに住んでいたのだが、厩(うまや)などがあって、邸(やしき)が広過ぎるので、そこを売り払って、ここへ引っ越して来たけれども、無人で淋しくって困るから相当の人があったら世話をしてくれと頼まれていたのだそうです。私は上さんから、その家には未亡人(びぼうじん)と一人娘と下女より外にいないのだという事を確かめました。私は閑静で至極好かろうと心の中に思いました。

(略)

 私は未亡人に会って来意を告げました。未亡人は私の身元やら学校やら専門やらについて色々質問しました。そうしてこれなら大丈夫だというところをどこかに握ったのでしょう、いつでも引っ越して来て差支えないという挨拶を即坐に与えてくれました。未亡人は正しい人でした、また判然(はっきり)した人でした。私は軍人妻君というものはみんなこんなものかと思って感服しました。感服もしたが、驚きもしました。この気性でどこが淋しいのだろうと疑いもしました。

(略)

 私は未亡人の事を常に奥さんといっていましたから、これから未亡人と呼ばずに奥さんといいます奥さんは私を静かな人、大人しい男と評しました。それから勉強家だとも褒めてくれました。けれども私の不安な眼つきや、きょときょとした様子については、何事も口へ出しませんでした。

「上さん」「未亡人」「妻君」「奥さん」は全て同じ人物を指していますが、それぞれの場所ニュアンスが異なることが分かります。それぞれ「下宿屋の女主人」「(夫を亡くした)配偶者」「配偶者尊称)」「既婚女性尊称)」くらいに捉えるのが適切でしょうか。

かみさん奥さんの用例としては、

そういうわけで、私たちは家の主婦奥さんと呼んでいました。下宿屋のおかみさん奥さんと呼ぶのは少し変ですが、前にも言う通り、まったく上品で温和な婦人で、どうもおかみさんとは呼びにくいように感じられるので、どの人もみな申合せたように奥さんと呼び、その娘を伊佐子さんと呼んでいました。家の苗字は――仮りに堀川といって置きましょう。(「白髪鬼」岡本綺堂、1923(昭和3年))

…「下宿屋のおかみさん奥さんと呼ぶのは少し変」という言語感覚から、「おかみさん」「奥さん」の使い分けがくっきりと見て取れて面白い用例ですね。この話は、発表は昭和ですが、岡本綺堂明治まれですし、物語時間10数年前(つまり震災前)という設定ですから言語感覚としては漱石の少し後、大正期の中頃を反映していると言った方が適切かもしれません(まあ、それを言うなら「こころ」の場合、おおむね時代明治期の想定と言えそうですが。)

昭和に入ると、「奥さん」が配偶者を指す呼称としてライトに用いられ始めたように思います。太宰はこういう言葉ちょっとしたニュアンスが本当に上手な作家で、次の用例の言葉の使い分けは非常に印象的です。

奥さま、もうすこしのご辛棒しんぼうですよ。」と大声で叱咤しったすることがある。

 お医者奥さんが、或るとき私に、そのわけを語って聞かせた。小学校先生の奥さまで、先生は、三年まえに肺をわるくし、このごろずんずんよくなった。お医者一所懸命で、その若い奥さまに、いまがだいじのところと、固く禁じた。奥さまは言いつけを守った。それでも、ときどき、なんだか、ふびんに伺うことがある。お医者は、その都度、心を鬼にして、奥さまもうすこしのご辛棒ですよ、と言外に意味をふくめて叱咤するのだそうである。(「満願太宰治、1938(昭和13年))

医者が、夫の体の静養のためにセックス禁止して…というちょっとした掌編なのですが、最初の「奥さま」は、医者患者配偶者である若い奥さんに言い聞かせるとき呼称医者の「奥さん」は医者の(やや年配の)配偶者ニュアンスで用いられていますが、地の文での「奥さま」と「奥さん」の使い分けで、雰囲気表現されているのは実にうまいです。

最後に、呼称という点で、最初に見かけてこれは書き留めておきたい(ぶっちゃけこの記事を書くきっかけになった)のがこちら。

 は水の引くように痩せて、蚊帳の中で死んでしまった。死ぬ前「今度奥さんを貰う時は、丈夫な奥さんを貰ってね」と言った。

莫迦、お前が死んだら俺は一生独身でいるよ、女房なんか貰うものか」

 彼は妻の胸に涙を落しながら言った。その涙をふいている内にふと俺は嘘を言ってるのかも知れないと思った。

 しかし、妻が死んでしまうと、彼は妻に言った言葉を守ろうと思った。死んだ人間に対しては、もう約束を守るよりほかに何一つしてやるものがないのだと思った。

(「蚊帳」織田作之助、(初出が調べられなかったのですが、上の満願より少し後の1940年前後だと思います。))

この3つの呼称の呼び分けを、代名詞豊富でない文化圏の人にどうすれば伝えられるだろうなあ、と思ったりします。

さて、蛇足ながら、このエントリを書いた理由について。呼称代名詞というのは、時代によって変遷し、人の心を映すもの。だから、いろいろな意見議論はあっていいと思いますし、そもそも言葉時代ジェンダー観を反映するというのは、取り立てていう必要もないくらい当たり前のことではありますが、そういった、人々の内心の方を変えるのが面倒だからといって、言葉の方に罪を着せるようにして言葉狩りじみたことをするのは、正直「違うんじゃないかなあ」と思います。人々の心が変化すれば、誰が強制しなくても言葉は廃れ、変化していきます。〇〇という言葉を使うな!なんて言わなくても、それが指す事象が消えたり変化したりすれば、あっという間に言葉は移り変わっていくものです。だから、変えるべきことを人々の総意に基づいて粛々と変えるよう努力するのが重要であって、「言葉狩り」みたいな遊びで何か大きな社会貢献を為したような気分になるのは、正直やめてもらいたいなあ、と思っています。そんな感じのことを感じていただけたのなら、この記事を書いた意味があったというものです。ありがとうございました。

2023-08-12

よのなかはババア尊称化するべき

ハア?ばばあチャンサマサマだろ?頭が高え

2023-03-24

anond:20230324123221

イラストレーターあいだでは「絵師」というのは一流しか名乗れない尊称なんやで。

ゲーム業界ラノベ業界では「絵師」というのは単に「イラストレーター」の言い換えにすぎへんのやで。

一部のオタクあいだでは「絵師」を「アマチュア絵描き」という意味で使っとったんやで。

せやからいろんな意味流通してるっちゅうことやな。

2022-12-06

追記イラスト描きが"絵師"とか自分で言ってるの恥ずかしくないのかな

プロにもなっていないような20歳前後のやつが"絵師"とか

狩野派大御所かよって思う。

昔はポンチ絵描きなんて言って謙遜してたのに。




追記

元々尊称として使われていなかった“歌い手”とかとは意味が違くて

優れた技巧、権威や人気を持った人間に贈られてきた呼び名を低く見て、自分達を持ち上げる道具として使っているのは醜悪だし、

日本美術界が築いてきた権威イメージ剽窃だと思うんだよな。

子供ごっこ遊びでやる事で、成人した人間世界に向けて自分が描いた物を発表する場でやる事ではないような。

2022-10-14

anond:20221014102454

イラストレーター同士では「絵師」は尊称

5chやふたばあたりでは増田が言うように蔑称寄り

それ以外では単なる「イラストレーター」の略称

2022-08-08

マザームーンぐらい言うでしょ

政治家が集まりに呼ばれたらリップサービスマザームーン尊称ぐらいするでしょ

選挙区で落ちてて比例でしか通ってない政治家なら必死からなおさら

統一教会たたきがウケるからって何とかエイトさん、印象操作のやり方がえげつない

2021-06-15

anond:20210615123703

プロイラストレーターあいだでは「絵師」ってそれこそ「絵の先生」のごとき格上のイラストレーターを表す尊称だよ。

ただ、ラノベTCGなどイラストレーターと絡みの多い業界では、単に(プロの)イラストレーター略称として使われてる。

そしてPixivTwitterでひたすらイラストを眺めてるだけの人たちにとっては「(アマも含めた)絵を描いてる人」の総称になる。

まり、けっこう色んな文脈があるんだよね。

2021-04-28

anond:20210428174206

19世紀に生きたボディビルダーエッセンはある日、脇の下で肉を挟んだら素晴らしい肉団子が出来るのではないかと考えた。そこでエッセンは突如官能的な様相で脇毛を剃り、よく捏ね上げた豚牛混合:5:5の肉を使い試行錯誤を繰り返した。この作業は彼が50になるまで続けられ、エッセンの右に出るものなし、という尊称から騎士称号もないのにサーをつけて呼ばれることになる。しかし彼の称号と肉の味はまるで関係がなかった。

ともあれサー・エッセン氏の作ったミートボールヨーロッパ各地に広がり、日本へと伝来、石井食品へと伝わるとイシイミートボールとなる。




以上だ。




P.S.なお、元柔道家であり現格闘家石井慧が連敗した際、そのビッグマウスに似合わない負けっぷりから「イシイミートボール」と呼称されたことは記憶に新しい。

2020-12-12

anond:20201212163658

尊称だな

もちろん人は平等なのだから天皇陛下を付けるべきでない、というような思想をお持ちなら先生もまた不適切呼称だと考えるのかもしれないが

2020-10-29

anond:20201029182524

道民やけど、オラ!東京都民大阪府民にあやかって北海道産じゃがいもは「おいもさん」

大豆小豆、白花豆などには「おまめさん」。バター飴は「あめちゃん」って尊称つけろよな💢💢💢

サケの切り身を食べるときには、地方の川から太平洋を目指したサケたちの勇猛な冒険に心震わせろ!以上!頼むで!

2020-09-19

ノーベル平和賞とか、ゴミじゃね?

栄えある今年の候補者をごらんください

WHO

コロナウイルスパンデミック宣言が遅れ、中国擁護のあまり初動対応の遅れの戦犯としてCHOとの尊称を得る、マスク効果がないとかとんでもないことを言い出すなど、アホの権化でありつづけ、人々の失笑の種を提供し続けた。

Greta Thunberg

メンヘラ少女として人々の間に紛争の種を常にまき続け、世界にクソの投げつけあいという平和をもたらした

Donald Trump

コロナを軽く見積もり、全米流行の一因となり、人種対立あおり続ける事でアメリカ紛争をもたらした。外交的には他候補よりは地域平和に貢献してるかもしれないw

Black Lives Matter

強盗、略奪、放火など、組織化された重犯罪組織だが、リベラルメディア視点では正義騎士団

Moon Jae-in

国際法違反を平然としつづける、国際的無政府主義者

ノーベル平和賞アピールのためアメリカ北朝鮮の和平のために北朝鮮に傾倒する共産主義者だが、北朝鮮に島を占領され建築物爆破されて、媚びすぎておびえた犬呼ばわりされる。

くそノーベル平和賞

2020-03-19

[]2020年3月18日水曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
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017210254142.444
0220197798.931.5
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05253407136.341
0629178361.533
0750447389.541.5
08107535050.030
09144861759.836.5
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111491075472.235
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171501016967.834
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2020-03-18

anond:20200318112559

イラストレーターあいだでは葛飾北斎とかを念頭に「絵師だなんて恐れ多い」という人が多い。

エロゲラノベオタクあいだでは単に「イラストレーター」の言い換えで尊称でも蔑称でもないことが多い。

それ以外のオタクあいだでは「プロ未満のイラストレーター」というある種の蔑称として使われることが多い。

2019-01-11

新元号に「安」が入るべきでない理由

左翼の難癖のように思っている人も多いようなので

偏諱授与」からその問題性の解説を試みてみる。

まず「諱(いみな)」について。

諱とはざっくり言って本名のことである

織田信長で言えば「信長」が諱である

諱は「忌み名」に通ずると言われ、おいそれと呼んでいいものではない。

から織田信長には「上総介」という通称仮名)があり、

家臣や他の大名たちは「上総介様」「上総介殿」などと呼ぶわけである

ちなみに、これは実際に「上総介」という官職に任官されたわけではなく、官職風の呼び名にすぎない。

後に「右府様」「織田右府」などとも呼ばれているが、こちらは正式右大臣に任官されたから。ややこしいね

次は「避諱」について。

もともと中国に「避諱」という慣習があった。

これは偉い人の諱を使うことを避けるというもの

たとえば唐の二代目皇帝李世民の諱「世民」を避けるため、

その部下だった「李世勣」という武将が「李勣」に改名したり、

「民部」と呼ばれていた官庁が「戸部」に変更されたりしている。

一説には「観世音菩薩」が「観音菩薩」と呼ばれるのも「世民」の避諱だとか。

一方で、日本では「避諱」の習慣はあまり定着しなかった。

古代の「大伴」氏が淳和天皇の諱「大伴」を憚って「伴」氏に改姓したことや、

国家安康」で有名な方広寺鐘銘事件などは日本での「避諱」の一例と言えるが、

それよりも日本で広く行われたのは「偏諱授与」の慣習だった。

これは「そんなにも大切な諱を可愛い家臣にあげちゃうよ」というもの

たとえば松平信康長宗我部信親らの「信」や、

浅井長政黒田長政らの「長」は、

織田信長から偏諱と言われている(家臣だけでなく同盟国の嫡子かにも与えている)。

文字ある諱のうちの一文字だけを与えるので「偏諱授与」、あるいは「一字拝領」という。

ちなみに、偏諱でもらった字は、名前の上のほうに置くのが基本である

もっとわかりやすい例が伊達政宗さんところの家で、

政宗自身一族中興の祖の名前をもらったものだが、

その父親の「輝宗」は室町幕府第13代将軍・足利義輝の「輝」、

その父親の「晴宗」は室町幕府12代将軍・足利義晴の「晴」、

その父親の「稙宗」は室町幕府10代将軍・足利義稙の「稙」、

その父親の「尚宗」は室町幕府第9代将軍・足利義尚の「尚」…

と代々の将軍から偏諱をもらっており、

それだけ幕府との結びつきが強いということを示している。

さらに言うと、天皇から臣下への偏諱授与は極めて少ない。

後醍醐天皇の諱「尊治」から「尊」を授与されて足利高氏足利尊氏改名したくらいである。

さて、ようやく今回の新元号についてなのだが、

現在日本は「一世一元の制」ということで、

一人の天皇につき一つの元号しか制定されず、

その元号天皇の「諡号(死後に贈られる尊称)」になることが決まっている。

この諡号というのも、そもそも皇帝天皇を諱で呼ばないためのものだったりする。

そして、この元号を決定するのは内閣なので、

いわば天皇名前内閣首長である総理大臣が決めているに等しい。

まり新元号に「安」や「晋」の字が入った場合

偏諱授与ときわめて似通った構図になるのだ。

たか総理大臣が新しい天皇陛下に偏諱を与える」。

これは左翼よりもむしろ右翼問題視する事態だろう。

もちろん安倍晋三の諱は「晋三」なので、

名字である「安」はまだマシなのだが、

それでも安倍首相真の愛国者、真の勤王家であるなら、

自分名前が含まれるような元号は避けるのが当然だと思われる。

以上、長くなっちゃったけど、新元号に「安」が含まれることを危惧するのは、別にギャグでも難癖でもないよという話でした。

いや、まさか含めるわけがないじゃないか、本気で心配するなんて馬鹿馬鹿しいよ、という意味ではギャグだけどね。

2018-10-28

anond:20181028100510

客の感情に敏感に反応できない営業イマイチだね。

女王配偶者に対する尊称殿下とかだが、流石にそれは大げさだよね。

夫婦ともにファーストネームに様をつけて呼んでもらうとかかね?

2018-09-21

[]稀代のじじい絵師

pixiv内の特定ユーザーに対して用いられる尊称の1つ。

「じじい」に特化した作品を手掛ける特定クリエイターに対して贈られる尊称

2018-07-03

anond:20180702094404

低能先生なぞ、先生がついてるだけ幾分マシな呼び名であると言わざるを得ない

先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」というものなので「先生」がつくことでむしろ蔑称になっている。

では「低脳先生」と呼びたくない人は彼をなんと呼ぼうか。

低脳君」も蔑称で「貴様」が尊称でないのと同じ。

低脳氏」はわりあいフラット呼称だと思う。

低脳れんこ」にしたら擬人化してくれる人がいたかも?

ネタにするニュアンスが強いけど、本人の言動が招いたことと思ってしまうなあ自分は。

2018-05-06

anond:20180505211659

アレだな、書かなきゃよかったのにってのもあるけど本来的にはこうだろ?

「体力自慢の旦那ですらクタクタになる家事毎日こなしてる私エライ! (`・ω・´)シャキーン 誉めて!」

 なんだろ? それが自分エライじゃなくてできない旦那無能、って書くから叩かれちゃうんだよな。

これ、家事育児女子的にも不幸なんだよ。だってこなしてる自分を褒めるんじゃなくて、こなせない家事育児女子無能って事にしちゃうじゃん。

 こういうトコ、もしかしたら日本人の駄目な部分かもなって思うよ。


 んでな? もう少し考えたんだけど、なんでこういう考え方になっちゃうのかって話なんだ。

社会からってのも一つの回答だろうけど、戦前戦中くらいって"御婦人"って言い方あったよな?

 実際に生きてたワケでもないし空気を感じたんでもないんだが、主婦って一種尊称だったような気がするんだ。

それがどうしていつの間にか主婦ゴロゴロ寝てばかりの馬鹿にされる寄生虫みたいなイメージになり始めたか? なんて今考えてる。

 まぁ一つの仮説なんだが、家電歴史なんかを見てみる。

自動洗濯機の登場は昭和60年、電気冷蔵庫昭和40年前後か? 電気炊飯器昭和30年、タイマーが付くのもその後10年20年、って感じじゃないだろうか?

電気掃除機一般化するのも昭和30年以降になってるな。そしてこれらに並行して普及していくのがカラーテレビだ。

 ……まぁ何? 楽して主婦は何をするー♪ なんてコマーシャルもあったが。

まりな? 俺の仮説ってのは――、いやいいか。やめた。

追記。

 ええと、家電が一概に楽にしたとは言えないと思ってます核家族化が進行してますから

婦人、って家庭を守る大切な国の、家族の要って扱いの紙面が多かった気がするんですね? ただ、そういう意識が強いと物が売れないじゃないですか

 無駄遣いさせないと。浪費させないと。愚かで無為毎日を過ごしていて、価値のない人間だと思わせないと刷り込みって効かないんですよ。

新しい物を欲しがらせ、古い物を馬鹿にし、貞淑さを笑い、子供馬鹿にし、亭主を軽蔑させないと。

 そういう広告ドラマって多かった気がしませんか?

劣等感に苛まれていないと、それを埋める為の広告って心に響かないんですよ。

 ……分かって頂けないですかねえ?

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