はてなキーワード: 再起不能とは
先週、入日。洗終、洗物籠前洗。水道水出途端、蛾飛出。店内客様、私思「!」叫。帽子鳩出唐突。
蛾飛出瞬間、蛇口出当水没。私過溺死寸前蛾頭上更強力誤射。瞬間溶蛾羽。慌慌強水流。蛇口動方向間違。最近、蛇口着誰掃除、水流、手当痛。蛾羽打破。!!
水止、排水口、蛾見上。目大、蛾正面見、鳥類知性心見……心痛……飛出、蛾方……。、普通洗物中、間蛾入込。
甲虫素手掴、蛾類私苦手、素手掴状態羽再起不能、蛾掴救出。虫前垂、普通掴、蛾。溺藁掴。
、……言蛾釣上、客様会計、私慌脇上蛾投捨振返。蛾「」言顔見気。何事顔商品、客様、蛾様子見、最中気。状況見、蛾釣上店員。
対応間、蛾上。雨空気、羽乾、店内置羽乾途端飛立困、生乾外出。店外、出入口少離所蛾置、蛾店内明惹窓、羽割。飛、暗闇向飛去、蛾運命。
中盤以降は蛾の位置がよく分からなかったし、もう一匹の蛾の存在やどこから来たかなどは分からなかったけど、
前半は思った通りの内容ぴったりで笑った。
(追記:「バイト日記」というタイトルだけは目に入ってしまって、バイトの話という前提知識はできてしまっていた。それがなかったら前半も難しかったかもしれない)
先週、オーナーとシフトに入った日のこと。カフェマシンのパーツを洗い終えて、洗い物籠をしまう前に洗おうとした。水道から水を出した途端、シンクからちょうでっかい蛾が飛び出した。店内にお客様がいるにもかかわらず、私は思わず「ぎゃあ!」と叫んだ。帽子から鳩が出てきたレベルの唐突さだったのでびっくりした。
蛾は飛び出した瞬間、蛇口から出たシャワーに当たって水没。私はびっくりし過ぎて溺死寸前の蛾の頭上に更に強力なシャワーを誤射してしまった。瞬く間に溶けてボロボロになる蛾の羽。慌てれば慌てるほど強くなる水流。蛇口のコックを動かす方向間違えてる。最近、蛇口に着いたシャワーノズルを誰かが掃除してくれたらしく、水流はフルマックスで、手に当たるだけでも痛いくらい。それが蛾の羽をビシビシ打ち破っていってる。たいへんたいへん!!
やっとのことで水を止めたら、排水口のところから、ボロボロになった蛾がこっちを見上げていた。目が大きいせいだろうか、蛾って正面から見ると、鳥類よりも知性と心がありそうに見える……心が痛む……いきなり飛び出てきたのは、蛾の方だけど……。しかし、さっきまで普通に洗い物をしていたシンクの中に、いつの間にこんなでかい蛾が入り込んだのだろうか。
甲虫なら素手で掴むけど、蛾の類いは私は苦手だし、もしも素手で掴んだせいでただでさえガッチャマン状態になってしまった羽を再起不能にしてしまったらあれなので、ペーパータオルに蛾を掴まらせて救出した。虫の前にペーパータオルを垂らしても、普通はなかなか掴まってこないものだけど、蛾はすぐにしがみついてきた。まさに溺れるものは藁をも掴む。
ひぃ、こわい……と言いながら蛾を釣り上げていたら、お客様がレジにお会計にきたので、私は慌ててシンクの脇のテーブルの上に蛾を投げ捨てて振り返った。蛾が「ひどい」って言いたげな顔をしているように見えた気がした。何事もなかったかのような顔をして商品をスキャンしたけど、お客様のところから、蛾の様子がめちゃめちゃよく見えることに、スキャンしてる最中に気づいた。ホールの状況を見ず、びびりながらペーパータオルで蛾を釣り上げる店員て。
レジ対応をしていた間、蛾はおとなしくペーパータオルの上にいた。雨がちで空気がじめじめしているせいで、羽は乾かなかったが、店内に置いておいて羽が乾いた途端に飛び立たれても困るので、生乾きのまま外に出した。店外の、出入口から少し離れた所に蛾を置いたら、蛾は店内の明かりに惹かれて窓にぶつかっていき、羽が割れた。それでもガラスにぶつかりつつジタバタ飛んで、しまいには暗闇に向けて飛び去っていったが、蛾の運命やいかに。
店内に戻って水道で手を洗おうとしたら、シンクのゴミ受けに蛾がもう一匹沈んでいた。おおう。こっちは小さかったので水をまともに受けて溺死していた。
という話を、次のバイト日にAさんに話したら、Aさんは、あのちょうでっかい蛾は月曜日にAさんが捕獲し損ねたやつだろうと言った。蛾はAさんに追跡されてお菓子の棚の奥に逃げ込んでしまったとか。
自分に酔ってる臭がすごい。
自分では分からないだろうけど、覚せい剤常習者が内臓が発酵してるような匂いを放ってるのに近い。
増田の周りにいる者たちも増田の態度から何が起こってるのかだいたい分かってると思う。
「江國香織の小説のようなことがアテクシに起こるなんて!」って、小説の主人公のような自分になりたいからむしろ小説に出てきたようなことを自分で再現してるんだろ。わかるって。はたから見てて。
これなぁ、本をたくさん読んでるというだけで無根拠に他人を見下してるんだけど実体験に乏しいから怖くて恋愛できなかったヤツが、周りから焚きつけられて(自分がそうしたかったわけじゃないという言い訳があるから)たいして好きでもない奴と交際したらヘンな自信がついちゃって、それが生身の人間との付き合いの経験値の低さと相まって、はたから見るととても痛々しいことをしてるんだけど本人なぜか自信満々っていう、普通の人間は15~16歳ぐらいまでに経験してるか経験してなくてもそれ以降は(人間として)恥ずかしいから自分からは積極的にやらないやつ。
https://anond.hatelabo.jp/20210817051552
この増田、大変な思いしてきて充実した人生送れているようでよかった。
ただ、ここに出てくる役所の人は本当にひどいと思う反面、自分が接してきた役所の人と違いすぎてびっくりしている。
自分の担当ケースワーカーを振り返ると、ルールはルールとして毅然とした対応をしつつも、常識的な言動をしていたように思える。
自分が生活保護を受給することになったのは、障害福祉サービス事業所の支援者の提案からだ。
私は発達障害があり(就活中に医師から指摘され検査、診断)、大学から地元に帰り就職するも適応障害で退職。
通院先を確保するや否やハローワークに向かうも、職員から紹介された精神障害トータルサポーター(精神保健福祉士)から
「働くことを考えるのを辞めなさい」と言われ、日常生活の安定に専念するようになった(当時は週1日しか家から出れなかったが、なぜか自分はフルタイムで働けると思い込んでいた)。
その過程で、学びの中でライフスキルの獲得を目指す障害福祉サービス事業所(以下施設)を紹介され、見学後、通所することにした。
施設利用を始めるにあたり、症状やこれまでの人生について取りまとめるのだが、「よく生きてたね」と言われた。
こう言われるのは珍しいことではなくて、発達障害の診断を下した医師もWAIS-Ⅲの結果から同じことを口にした。
その時はよく理解できなかったけど、支援者(精神保健福祉士)が取りまとめた内容を読むと、自分でも「よく生きてこれたな」と思った。
発達障害や精神障害がある人のあるあるだけど、人前に出ると必要以上に頑張ってしまう特徴がある。
そして誰も見ていないところで再起不能に陥る。まさに自分はそれだった。主旨から外れるので割愛するが、ひどい人生を送っていたことに気付けた。
貯金が底をつきかけていたのだ。自分としても支援者、医者としても、今働くのは無理だという点で一致していた。
今は環境を整えて、自分を振り返って、自分らしく日々を送れるようになることが第一だ。
でもお金が無くなる。どうしよう。
自分なんかが受けられるわけがないと思っていたが、説明を聞くうちにそれがただの思い込みだということに気付かされた。
当時の自分は、話を聞くのも話すのも時間がかかり到底役所の人と話ができる状況にはなかった。
そこで支援者に市役所と日取りを決めて、自分がすべきことを教えてもらい、準備を始めた。
預金口座、保険の加入状況、残金、病状をまとめたペライチの作成……。
そして申請当日。
時間は1時間ほどだったと思う。話はほとんど支援者が進めてくれ、自分は事務的な話しかしなかったと思う。
元増田のように、市役所の担当者が不親切なことはなかったと思う。
今推測するに、自分が福祉とがっつり結びついていたから、ある種の信頼があったのだと思う。
福祉サービスを利用するには、居住地の福祉窓口を介して審査を経て利用をすることができる。
つまり、障害福祉の部署へ「就労不可」の情報が記録されているため、生活保護の窓口への根回しがある意味済んでいたのではないだろうか。
元増田のブコメに「〇〇党の議員に頼れ」とあるが、あれはその手段もある程度に思っていた方がいい。
議員に付き添ってもらおうが無理なケースは無理だ。
そのためには、福祉でもなんでもいいから支援を受けている実績を残すことが大事だと思う。
支援を受けているのに生活保護だけ断られることが起きたら、それこそ役所の中で大事件になる。
まあ、そのための議員なのかもしれんが、議員は自分の生活の面倒までは見てくれない。
何らかの形で支援者と結びついて日常的なサポートを受け続けることが大切ではないだろうか。
その後担当のケースワーカーが3回変わったが、特に可もなく不可もなくといった付き合い程度だった。
生活保護を受給している間に、障害年金を申請し、眼鏡を新調し、小学生からの腹痛の治療をようやく開始し、上からも下からも内視鏡を入れられ、ピロリ菌を除菌した。
医療券にはさんざんお世話になった。
また、生活保護を受給した最初の月、3万円も余ったことに驚いた。
生活保護は「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するものと考えているが、
それじゃあ治るものも治らないし、布団の中から出られるわけがない。
あと大豆プロテイン始めた。筋肉は裏切るけどタンパク質は裏切らない。元気が底上げされた。
元気が出てくると外に出たくなって散歩を始めた。
施設に通うようになるといろんなことを学べた。
自分は自分らしい人生を送れること。同じ境遇の仲間がたくさんいること。そうした人たちが人生を取り戻していること。
自分もそうなりたいと思った。
一方でけんかもたくさんした。人間関係上手くいかないことばかりだった。
でも人生で本来得られるはずだった時間を追体験させてくれた施設には感謝している。
市役所には自分一人で行けるようになって、所得の申請と医療券の申請に毎月通っていた。
生活保護の担当の人との思い出はそんなにないけど、福祉の担当者の方とは温かい思い出が少しある。
そうしたつながりが生活保護の担当の部署からの信頼に繋がっていたのではないだろうか。
正規採用で就職することになったときには、スーツ代も申請したし、就労祝い金的なものももらえた。
人間らしい生活をするにはこんなにもお金がかかるんだと怖くなったけど、障害年金支給決定した時に一括で支給した分返済したから心残りはない。
今思うと、ハローワークの職員の方から始まり、主治医、支援者、障害福祉の担当の方に支えられて生活保護を受給することができ、
生活保護を受給することで人間として再スタートを切ることができた。
今振り返ると、その鍵は役所に自分という人間のありのままを知ってもらっていたことに尽きると思う。
でもそれは、元増田のような過酷な状況ではとても無理だと思う。
ただ一つ思うのは、生活を日常的にサポートしてもらえる体制が組んであれば多少は違ったのかもしれないということだ。
もちろん、元増田の出会った役所の人間は論外だが、相手が何者かわからないとき人も組織も非常に警戒するのははてなー自身がよく知っていると思う。
その疑問を解きほぐすための支援者がもっと増えてほしいし、もっと気軽に繋がれるようになってほしい。
支援を受ける自分たちも、もっと自分に必要な支援が何か、明確に言えるようになってほしい。
相手が何者か確認でき、信頼されるならば必要以上に無下にはされない。
ただ、現状はそこのハードルが高すぎる。
[B! 創作] 『ルックバック』で並行世界とか言ってるのはアホです - esbee's diary
これを読んだ僕は
「うわーやべー!キチガイだ!念の為ブコメを確認してキチガイだったら非表示にしなきゃ!」
と慌てて彼のブコメページへと飛んだ。
書きました。タイトルの通りです。『ルックバック』で安易に「並行世界」とか言ってる人はあほなので、無視しましょう/さっそくあほが見つかったな…… 藤本タツキ 創作 マンガ sf セルクマ
おお……自慢気にセルクマ。そして「俺と違う意見のやつはアホ」を釣りではなく本気でいっている証拠の追記まで……。
ショッキングだ。
esbee 2021/07/19
チェンソーマンアニメ発表会の質疑応答で、「タツキは絶対ニートになるからどうするか」を家族が話し合っていて凹んだというエピソードを思い出してフフっとなった マンガ 人生 創作
これだけで性格と頭の悪さが伝わってくる。
ダニングクルーガー効果の好例であることはもはや疑いようもないだろう。
「俺、藤本タツキめっちゃ詳しいぜ?」マウントが実に気持ち悪い。
これで30を超えていたらもはや人格全てが再起不能というほかない。
そして、遂に恐ろしいブコメが見つかる。
ブクマで返答という文化はIDコールじみていてとても気味が悪い。
まあそれは置いといて。
“並行世界によって作中の現実や我々の現実が変化するなどの影響を受けていない”救われた世界の4コマが返ってきたでしょ。藤野や京本の思いが引き寄せた4コマでそれぞれの世界と繋いだって読むと楽しい"
に対して
あー確かに!すいません、そこは思いこんでました。死んだ京本が事件の前に偶然描いた四コマかもしれないですけど、はっきり描写してないですね。並行世界にもとれる風にしている。さすがタツキ先生は巧いな
オー……ノー……だズラ……。
散々「平行世界というやつはあほ!おっ!あほが見つかった!またアホだ!」と騒いでおきながら突然の手のひら返しである。
というかこの発想がまったくなかったのに平行世界を否定したというのが凄い。
それは単に「他の人は3つぐらい仮説を持ったうえで作品に挑んでいたので色々言っていたが、自分だけが1つしか仮説を思いつかないまま得意げにそれを絶対視していた」という自白でしかない。
それでもまだ自慢気に語っている。
いやむしろ、こういう状況を一言で表せるダニングクルーガー効果という概念が凄いのだろう。
凄い。
小山田ですら顔を赤らめて自分のブログを消しにかかるようなシチュエーションながら、彼は「またあほが見つかったぞ」の追記さえいまだ消していない。
こんな哀れな男が見れるのははてなブックマークだけ!
こういうアホが見れるのが魅力なのだから非表示にするのは勿体ないな!
非表示チュートリアルと称される例のキチガイ達も未だに表示しっぱなしだ。
健康には良くないと思う。
どれくらい炎上するかなって見てたけど、みんな三日程度で忘れてる。いじめというには甘すぎるほどの残虐な犯罪だったのに、結局はこんな風に風化されて何も変わらない。
昔、仕事の関係で、田舎に移り住んだとき倫理観の大きな違いに絶句した。
この事件、いじめの加害者や担当教師を罰すればいいとみんな思っているけど、はた目から見ててそもそもそれが間違いだと思う。
本質は「日本の全体主義」と「倫理観の欠如」、この事件で大衆が私刑をともなっていじめ加害者を罰したところで被害者周りの住民たちはこう考える。
炎上で加害者や教師が罰を受けたとしても近隣住民は「加害者が犯罪を起こしたから罰を受けた」のではなく、「集落で騒ぎを起こして注目を集めみんなに迷惑をかけたから罰を受けたんだ」と考える。
北海道の旭川もそうだけど、田舎ってのは根本的に倫理観が崩壊してる。とくにセックス関係はひどい。
性犯罪は絶対ダメだろ、と普通ならドン引きするけど、その地域で生きている人たちはそこまで思ってない。
ゴミ出しのルールや掃除当番にはうるさいくせに、性犯罪には軽い。外から田舎に住むとそういう価値観のズレが生じて、少しずつ大きくなっていく。
「女子のうなじが男子の欲情をそそるからポニーテール禁止」なんてヘンテコな理由の校則が話題になった。
住んでいたその田舎でも、そういうヤバイ校則が当たり前になってるのは聞いていた。
正直、そういう校則に基づいて小さいころから教育が行われているから女も男も「性犯罪にあうのは女性が男性の欲情を煽ったから」と思っているんじゃないかと思った。
例えばどの地域にも手に負えない不良や、横暴な権力者はいるもんだけど、みんなが平和にくらすために1人が犠牲になることは仕方がないと考える節がある。
だから学校の一人の非力な女子がいじめられて、レイプされたとしても他のみんなが平和に暮らせるなら仕方がないことだと考える。
加害者側が秀才だったら、その地域で数少ない東大合格者が出たりするかもしれない。そのためなら多少の被害なんてどうでもいいと考える。
自分は外部の人間で、その地域の数少ない合格者なんてどうでもいい、犯罪は犯罪で嫌悪しかない。そういう考え方のズレが合わなくてどうしても仲良くできなかった。
警察は家族間や色恋沙汰に関しては非協力的で内輪もめとして事件化しないし、少年犯罪に対する取り調べも罰則も甘い。
むしろ警察だの弁護士だの騒ぎ立てると厄介者扱いされるだろう。最初に言った「あいつらは、騒動を起こした迷惑者」が被害者側に適用される。
それでいて田舎の狭い世界ではほとんどが顔見知りで誰がレイプされたなんてすぐわかるから、何年たっても「あの娘は汚れた女だ」「股が緩い」と言われ続ける。
「被害者にも原因がある」と思うことで誰一人罪悪感を抱くことなく、被害を受けた本人以外は誰一人傷つかない。そういう仕組み。
でもそう中傷している本人たちも一種の加害者だから、いじめの加害者を責めることもできない。結果的にいじめの事実が表に出た時、加害者を「騒ぎを起こした厄介者」として扱う。
タチが悪いのは、旭川の事件のように週刊文春が取り上げない限り、ほとんど外部に露呈することがない。そもそも被害者の数は相対的に少数になるし、立ち上がれないほどボロボロにしてしまう。
その土地で生まれた人が、他県や東京にでるというのも難しいだろう。その土地しか知らない彼らにとっては、外の世界に出るということはとても恐ろしく勇気のいることだから。
親からして倫理観がないから血気盛んな若者が娯楽を求めるとテレビゲームで満足できるほどストイックになることもできない。
選手は腕の皮ひきさかれて流血したり、肺破裂したり、骨折したりと重症者が大勢出て選手として再起不能になった人までいるのに
選手達を心配・同情する声はほぼ皆無で(はてブでスター集めた上位ブコメにも、トゥゲッターで支持集めて赤くなってるツイートにも、選手を心配する声は皆無)、
逆にほぼ「未必の故意」で事故原因を作った観客には「自殺しないか心配」「マフィアに殺されないか心配」「自分がやらかしたらと想像したら地獄だ」と心配・同情する声が多かったのに違和感だらけだった。
男女逆の同様な事件、「女性自転車競技でアホ男がレースも見ずに看板で進路妨害して大規模落車、
何十人もの女性選手たちが腕の皮が裂けてて流血したり、肺破裂したり、骨折したりと重症を追い、今回のレースでリタイヤどころか選手生命まで絶たれてしまった。アホ男は選手の手当も謝罪もせず現場から逃走。」
そんな事故が起きたら、今回と逆で女性選手達のほうに心配・同情する声が殺到して、原因客への怒りを爆発させるツイート・ブコメばかりになるのは容易に想像できる。
世界に冠たる百万都市「世界の半分」隴西のバカでか李徴は全知全能博学才穎、天宝のウルトラ末年(残り二秒)、若くしてガチで嫌がらせレベルで長過ぎる名を虎榜に書ききれんほど連ねまくり、ついで限界集落江南尉に九十九か年補せられたが、性、バチクソ狷介、自ら恃むところバカかってくらい頗る厚く長城の如し、薄汚いクソ薄給賤吏に甘んずるを毛ほども潔しとしなかった。いくばくもなくちょっぱやで官を退いた後は、故山、超巨大山脈虢略に帰臥し、全世界の人民と国交を恒久的に断絶しまくって、狂ってんのかってほどひたすら寝ずに詩作に耽った。掃いて捨てるような下の下の下吏となって未来永劫長くクソデカい膝を低劣極まる俗悪なゴミ大官の前に屈するよりは、メッチャ偉すぎる詩家としての名を死後百億年に遺そうとしたのである。しかし、文名はびっくりしちゃうくらい容易に揚らず、巨人生活は日を逐うて苦しいとかいうレベルじゃなくなる。ギガンティック李徴は永遠にも思える時を経て漸くヤバすぎる焦躁に駆られて来て号泣しちゃった。この頃からその容貌もエグいほど峭刻となり、全身の肉が削げ落ち垂木の如き骨が秀で、刺さるほど鋭い眼光のみ徒に炯々と発光して、曾てありえんムズい進士に息をするように登第し続けた頃の豊頬のゲロマブ美少年の俤は、何処に求めようもない。数千年の後、エクストリーム貧窮に堪えず、妻子百万の大規模衣食のために遂に節を屈しまくって、再び極東へ赴き、一地方官吏の最要職を奉ずることになった。一方、これは、矮小なる己のクッソしょっぱい詩業に半ばと言わず完全に絶望し尽くしたためでもある。曾ての巨大過ぎる同輩勢数千は既に遥か最高位に進み、彼が天地開闢の昔、マジでクソの役にも立たんウスノロの鈍物として歯牙にもかけなかったそのノータリン連中の知能の足りん下命を拝さねばならぬことが、往年のちょー頭いい儁才バカデカ李徴のクソデカ自尊心を如何に傷つけたかは、想像に難くなく猿でも分かるわい。彼は怏々として微塵も楽しまず、マジでデカ過ぎる狂悖の性は愈々軽く引くくらい抑え難くなった。一光年の旅の後、公用で永遠の旅に出、悠久の大河汝水のほとりに生涯宿った時、遂にアホほど発狂した。或る夜半、急に顔色を七色に変えてデカすぎて宿に収まらない寝床から亜音速で起上ると、何か訳の分らぬことを親の仇のようにけたたましく叫びつつ取りも直さずそのまま真下にとび下りて、頻闇の真っただ中へ十万馬力のマッハで駈出した。彼は二度と戻って来なかった。附近一ミリ四方の果てしない山野を飽きもせず捜索しても、笑っちゃうほどマジで何の手掛りもない。その後ジャイアント李徴がどうなったかを悉く知る者は、ガチで訳わからんくらい誰もなかった。
翌年、四海に驍名馳せたる監察御史、世界の首都陳郡のでかでか袁傪という覇者、メチャクソ大切な勅命を奉じてクソ田舎の僻地も僻地嶺南に使し、途に世界の果ての果て商於の地に終生宿った。次の朝未だクソ暗い一切の光を失った世界の中に太陽よりも速く出発しようとしたところ、クソ野郎の駅吏が言うことに、これから四万キロ先の道に獰猛極まる悪夢の如き人喰虎が出血大サービスかってほど出まくる故、ザコの旅人連中は白昼でなければ、通れたもんじゃない。今はまだ朝が早いってか明けてないから、今少し数世紀ほど待たれたが宜しいでしょうと。うかうか袁傪は、しかし、一騎当千の豪傑集いし供廻りの冗談めいて多勢なのを心の底から恃み、痴れ者の駅吏のクソの役にも立たない言葉を徹頭徹尾無下に斥けて、一目散に出発した。デカいにも程がある残月の太陽とか霞むレベルの特大光量をたよりに林中の土地が余ってんのかってくらいだだっ広い草地を超特急で通って行った時、果して一万匹の超弩級猛虎が森林のごとき叢の中から躍り出まくった。メガトン虎は、あわやギガトン袁傪に躍りかかるかと見えたが、忽ち巨身を現実ではあり得ないほど飜しまくって、元のバカでかい叢へ完璧に隠れた。並の大きさでない叢の中から巨大人間の割れ鐘のような声で「ガチであぶないってか九分九厘死ぬところだった」と延々と繰返し爆音で呟くのが嫌というほど聞えまくった。その大声に超袁傪はメチャクチャ聞き憶えがあった。驚懼の中にも、彼は咄嗟にガチのノータイムで思いあたって、夜だってのに辺りを憚らずバカかってくらいの轟音で叫んだ。「そのマジでっけー声は、我が友、バカでか李徴子ではないか??????????」タイタニック袁傪はギガンティック李徴と同年に人智を超えた最難関進士の第にひっきりなしに登り倒し、友人の少ないとかいうレベルじゃなかった天涯孤独の李徴にとっては、最も親しい友であった。温和な聖人袁傪の性格が、峻峭な性悪李徴の人間のクズみたいな性情と衝突しなかったために決まっているであろう。
世を蓋うクソデカ叢の中からは、暫く数千年やかましい返辞が無かった。しのび泣きかと思われる蚊が泣いてんのかってくらいマジで微かな小声が時々頻繁に洩れまくるばかりである。やや数世紀あって、あり得ないくらい重低音の喧しい声が超早口で答えた。「如何にも自分は栄えある国のまほろば麗しの帝都隴西の世界最強の神に選ばれし偉大なる魂(中略)アルティメット超☆巨大ギガンティックバカでか李徴DXである」と。
雲を衝く巨人袁傪は恐怖を一切合切忘れ去り、山をも跨ぐバカデカい沛艾の駿馬から下りるってか落っこちてバカ盛叢に死ぬほど近づき、クッソ懐かしげに永劫にも等しい久闊を叙しまくった。そして、何故ギガント叢から出て来ないのかと怒られるまで問うた。デカ過ぎて叢から殆どハミ出てる李徴のクソほどデカい大声が答えて言う。自分は今や全くもって汚らしい最凶の異類の身となっている。どうして、おめおめと故人の前にあさましいにも程がある醜姿をさらせようか。かつ又、自分が姿を至る所に現せば、必ず君に想像を絶する畏怖嫌厭の情をハチャメチャに起させるに決っているからだ。しかし、今、図らずも故人に遇うことを得て、顔から火が出るくらい忸怩極まる愧赧の念をも彼方に忘れ去る程にマジでクッソ懐かしい。どうか、ほんの暫くと言わず須臾の間でいいから、我が醜悪な今のマジで見るに耐えない外形を厭わず、曾て君の友バカでか李徴であったこのハチャメチャにどでかい自分と止めどなく話を交してくれないだろうか。
後で考えればクソ不思議だったが、その時、バカにしてんのかってくらいデカい袁傪は、この超自然の怪異を、実にバカかってくらい素直に受容れて、少しもバカにしてんのかなどと怪もうとしなかった。彼は多過ぎる部下に命じて絶え間ない長蛇の大行列の進行を無期限に停め、自分は巨大叢の傍らに立って、見えざる巨声ととこしえに対談した。どでか都のとんでもねぇ噂、超巨大旧友の天下に轟く消息、ギガトン袁傪が現在の地位、それに対するテラトン李徴の祝辞。太古代の青年時代にバチクソ親しかった者同志の、あの隔てのない早口にも程がある語調で、それ等が縷々綿々と無限に語られた後、ジャンボ袁傪は、李徴デラックスがどうして今のクソしょうもない身となるに至ったかを限界まで訊ね続けた。べらぼうに喧しい草中の声は滔々たる懸河の弁で次のように語った(ごく一部を抜萃)。
今から一兆年程前、自分が旅に出て黄河と長江を束ねても足りんくらいデカい汝水のほとりに泊った長々し夜のこと、泥のように一睡してから、ふと巨眼を覚ますと、戸外でバカデカい誰かがクソ長い我が名を来る日も来る日も執念深く呼んで遂に言い切れないでいる。死ぬほどうるさい声に嫌嫌応じて2万キロ外へ出て見ると、鼓膜破れるくらいでけー声はびっくりするほどドス黒い常闇の中からメチャクチャ頻りに自分を招く。覚えず、自分はクッソうるせー声を追うて走り出した。無我夢中に韋駄天もかくやの猛ダッシュで駈けて行く中に、何時しか途は無辺際の山林に入り、しかも、知らぬ間に自分は上下左右前後の手で広大過ぎる大地を鷲攫みに攫んで神速で走っていた。何か身体中によく分からんがスッゲー力が充ち満ちたような感じで、息をするように軽々と地球レベルにデカい岩石を一足跳びに越えて行った。気が付くと、ガチでけぇ手先やマジでけぇ肱のあたりに三千丈の毛を生じているらしい。少しびっくりしちゃうくらい明るくなってから、千仞の谷川に臨んでデカ過ぎる姿を映してガン見すると、既にクッソ大きい虎となっていた。自分は初めバカデカい眼を信じなかった。次に、これはクソ長い夢に違いないと考えた。クソ長い夢の中で、これはクソ長い夢だぞと知っているようなクソ長い夢を、自分はそれまでに幾度と無く見たことがあったから。どうしてもクソ長い夢でないと悟らねばならなかった時、自分は極限まで茫然とした。そうして尋常ならざる懼れによってマジで膝がガクついた。全く、どんな没義道極まりない兇悪な事でも必然的に起り得るのだと思うて、海より深く懼れた。しかし、何故こんな事になったのだろう。マジ分らぬ。全く何事もアホかってくらい我々一万匹には判らぬ。理由も分らずに押付けられたクソデカいものをバカ正直に大人しく受取って、理由も分らず飽きもせでダラダラと永遠に生きて行くのが、我々どでか生きもののさだめだ。自分は直に万死を想うた。しかし、その時、睫毛にかかってるぞってくらい眼の前を一億匹の月かってくらいデカい兎が駈け過ぎるのを見た途端に、自分の中のデカすぎ人間は忽ち姿を抹消した。再び自分の中のクソデカ人間が目を覚ました時、自分のカバと渾名された口は巨兎のきったない血に塗ったくられ、あたりには億兎のぶっとい剛毛が嘘だろってくらい散らばっていた。これが世界最強虎軍団としての最初の経験であった。それ以来今までにどんなゴミカスみたいな限界極まってる所行をし続けて来たか、それはマジで到底語るに忍びない。ただ、一万日の中に必ず数億時間は、巨体人間の心が超音速で還って来る。そういう時には、曾ての日と同じく、巨人語も容易く操れれば、複雑な巨大思考にも軽く堪え得るし、経書のクソ長い章句をとんでもない早口で一生やってろってくらい誦んずることも朝飯前に出来る。その巨大人間の心で、ガチで巨大過ぎる虎としての己の世界一残虐な行いのあとを見、己の運命を二度見三度見と言わず幾度と無くふりかえる時が、宇宙で最も情なく、恐しく、憤ろしい。しかし、その、デカブツ人間にかえる数万分の一時間も、日を経るに従って次第にハイパー駆け足で短くなって行く。今までは、どうしてスーパーウル虎などになったかと怪しんでいたのに、この間マジで何の前触れもなく唐突にひょいと気が付いて見たら、己はどうして有史以前、巨人間だったのかと考えていた。これはおしっこチビるレベルで恐しいことだ。今少し数ミリ秒経てば、己の中の超巨大人間のバカデカ心は、巨獣としての残忍非道極まりない習慣の中にすっかり埋もれてガチで跡形もなく消えて了うだろう。ちょうど、クソほど古い天を摩する大厦高楼のクソデカ宮殿の今にもボロボロに朽ち果てそうな礎が次第に指数関数的に増大する濁流のごとき土砂にマジの一瞬であっけなく埋没するように。そうすれば、しまいに己は自分の引くくらいつまらん過去を鳥頭みたいに一瞬で忘れ果て、一千万匹のウル虎スーパーデラックスとしてイナゴかってレベルで気狂いみたいに飛び廻り、今日のようにクソ長い途でアホみたいにデカい君と出会っても頑なに故人と認めることなく、君を一センチ角程度にメッタメタのギッタギタに裂き喰くろうて嘘だよなってほど何の悔も感じないだろう。一体、バカデカ獣でもクソデカ人間でも、もとは何か他の似ても似つかないグッチャグチャのゲテものだったんだろう。初めはそれを憶えているが、次第に忘れて了い、原始の初めから今の形のものだったとバカ正直に思い込んでいるのではないか??????????いや、そんな事はマジで心底どうでもいい。己の中のクソデカ人間の心がマジですっかり跡形も無く完全に消え去って了えば、きっと恐らく九割九分絶対に、その方が、己は天上天下に比類なきしあわせ者になれるだろう。だのに、己の中の超ビッグ人間は、その事を、マジでこの上なく恐しく感じて毎晩ガチ泣きしているのだ。ああ、全く、どんなに、小便垂らすほど恐しく、腸の千切れるほど哀しく、満都の同情を誘うほど切なく思っているだろう!己がチョモランマ人間だった有史以来の世界の記憶のなくなることを。この気持は誰にも分らない。ガチで誰にも分らない。己と寸分の狂いも無く同じ身の上に成った者でなければ。ところで、そうだ。己がすっかり百パーセント人間でなくなって人生終了しちゃう前に、一つと言わず頼んで置きたいことが山ほどあり過ぎる。
袁傪はじめ無量無辺の一行は、毎秒息をゴキュゴキュのんで、叢中のけたたましい声の語る不思議に一生聞入って生涯を閉じていた。耳がイカれるような大声は矢継ぎ早に続けて言う。
他でもない。自分は元来メッチャ詩が凄い超カッケー詩人として名を成す積りでいた。しかも、業未だ成らざるに、このクソおもんない運命に立至った。曾て作るところの詩数百万篇、固より宇宙の最初から、まだ世に行われておらぬ。山脈並みにうず高い遺稿の所在も最早世界中の誰にも判らなくなっていよう。ところで、その中、悠久の時を経て今も尚記誦せるものが数十億ある。これを我が為だけに末代まで伝録して戴きたいにも程があるのだ。何も、これに仍って一人前のクソデカ詩人面をしたいのではない。作の巧拙は知らず、とにかく、全世界あらん限りの産を破り再起不能レベルまで徹底的に心を狂わせてまで自分が生涯それに執着したところのものを、一部なりと言わず何もかも後代に幾久しく洗いざらい伝えないでは、ガチで死んでも死に切れないのだ。
無数の袁傪は大多数の部下に口酸っぱく命じ、ギャグ漫画かってくらい巨大な筆を千人がかりで執って叢中の調子外れもいいところの放歌高吟のダミ声に奴隷のように随って書きとらせた。李徴の耳をつんざく声は叢の中から朗々と天の果てまで響いた。長短凡そ三十兆篇、格調メチャクチャ鼻につくレベルで高雅、意趣マジで天下無双かってほど卓逸、一万読して作者の才の非凡をまざまざと嫌になるほど思わせるものばかりである。しかし、でか袁傪はひっくり返るほど感嘆しながらもクッソ漠然とテキトーに次のように感じていた。成程、クソ虎作者の素質が第一万流に隷属するものであることは疑っても仕方無いじゃない。しかし、このままでは、第一億流の作品となるのには、何処か(非常に微妙にも程があるマジで心底どうでもよろしい些末な一点に於いて)欠けまくるところがあるのではないか、と。
旧詩をゲロのように吐き終ったデカブツ李徴のかしましい怒声は、突然調子を変幻自在に変え、自らを嘲るが如くにがなり立てて言った。
羞ずかしいとかいうレベルじゃないことだが、今でも、こんなあさましい忌むべき身と成り果てた今この瞬間でも、己は、己のクソデカ詩全集が長安風流人士の当然長安よりデカい大机の上に所狭しと棟に充ちるほど置かれている見事な様を、夢に見ることがしょっちゅうあるのだ。うすら寒い便所みたいな岩窟の中に物言わぬ死体のように横たわって見る夢にだよ。腹が捩じ切れるまで嗤ってくれ。巨大詩人に成りそこなって巨大虎になったマジで哀れ過ぎる愚鈍な大男を。(巨漢袁傪は太古の昔の甚大青年李徴のクッソ寒い自嘲癖を昨日のことのようにありありと思出しながら、心底哀しく聞いていた。)そうだ。お笑い草ついでに、今の懐いを即席の詩にコンマ一秒で述べて見ようか。このアルティメット虎の中に、まだ、曾ての完全体李徴が飽きもせず生き永らえている動かぬしるしに。
態度もクソデカい袁傪は又下っ端もいいとこの下吏にこっぴどく命じてこれを百万遍書きとらせた。その長ったらしい詩に言う。
本当偶因超巨大狂疾成凶悪殊類
開闢当時糞喧声跡共摩天程相高
超越渾我為馬鹿異物糞汚蓬茅下
完全体君已乗糞大軺気勢糞程豪
此永遠夕大規模渓山対糞明怪月
生涯不成気遠程長嘯但成爆音嘷
(訓、本当に偶たま超巨大狂疾により凶悪殊類と成る、超特大災患は馬鹿に相仍りて絶対逃るべからず、今日現在の超長大爪牙一体誰か敢へて敵せん、開闢当時の糞喧しき声跡共に天を摩する程相高し、渾てに超越する我は馬鹿の異物と為る糞ほど汚らはしき蓬茅の下、完全体なる君は已に糞ほど大きなる軺に乗りて気勢は糞といふ程豪なり、此の永遠の夕べ大規模渓山にて糞ほど明らなる怪月に対して、生涯気も遠き程の長嘯を成さずして但爆音の嘷を成す)
時に、引くほどデカい残月、昼かってレベルの極光は死ぬほど冷やかに、白露は気色悪いほどウジャウジャと地に滋く、樹間を渡るシベリアかってくらいの冷風は既に暁の近きを重ね重ね告げていた。人々は最早、事の奇異を忘れ、お通夜かってレベルで粛然として、このデカ過ぎる詩人のゴミ過ぎる薄倖を嘆じた。ウルトラ李徴の胴間声は再び喧しく続ける。
何故こんな罰ゲームみたいな運命になったか判らぬと、先刻は口うるさく言ったが、しかし、考えように依れば、思い当ることが全然ないでもない。デカデカ人間であった時、己は努めて全人類との交を避けて避けて避けまくった。人々は己を三界に比類なきまでクソ倨傲だ、クソ尊大だといった。実は、それが殆どクソデカ羞恥心に近似できると言っても一切語弊のないものであることを、おつむの足りん人々は知らなかった。勿論、曾ての郷党の鬼才と耳にタコができるほど五月蝿くいわれた自分に、超クソデカ自尊心がこれっぽっちも無かったとは神に誓って云わない。しかし、それはウルトラ臆病なハイパー自尊心とでもいうべきものであった。己はハチャメチャに上手過ぎて全米を泣かす詩によって名を成そうと生まれた時から思いながら、進んでクソでかい師に就いたり、求めてバカでかい詩友と嫌がらせレベルの頻度で交って切磋琢磨に寸暇を惜しんで努めたりすることを決してしなかった。かといって、又、己は棒にも箸にもかからないクソ平凡な俗物の間に伍することも欠片も潔しとしなかった。共に、我がクソ臆病なバカでか自尊心と、バカ尊大なクソでか羞恥心との所為に他ならないのである。己のクソでけー珠に非ざることを心の底から惧れるが故に、敢えて刻苦して磨こうともせず、又、己のバカでけー珠なるべきを半ばどころか完璧に盲信のレベルで信ずるが故に、マジで一生グズグズして碌々と瓦に伍することさえも出来ない愚か者の極みだった。己は次第に超特急で全世界と離れ、全人民と無限遠まで遠ざかり、ガチで腸の煮えくり返るような憤悶と慙恚とによって益々己の内なるクソほど臆病な自尊心を多頭飼いして豚かってほどふとらせる結果になった。人間は例外を許さず誰でもクソデカ猛獣使であり、そのバカデカ猛獣に当るのが、各人の性情で間違いないのだという。己の場合、このバカかってレベルでクソ尊大な羞恥心がウルトラ猛獣だった。ウル虎だったのだ。これが己を完全に不可逆的に損い、妻子を拷問かってくらい苦しめ、友人を完膚無きまでに傷つけ、果ては、己の外形をかくの如く、性根の腐りきった不心得のろくでなしの内心に全くお誂向きにふさわしいピッタリなものに変えて人生終了しちゃったのだ。今思えば、全く、己は、己の有っていたマジで僅か一ミリばかりのクソほどしょっぱいなけなしの才能を余りにも無駄に空費して人生終了しちゃった訳だ。人生は何事をも為さぬには余りに長過ぎてクソおもんないが、何事かを為すには余りに短過ぎてやってらんないなどと口先ばかりのとんでもなく薄っぺらいバカの警句を弄しながら、紛れもない事実は、才能の不足を世界全土の全人民に暴露するかも知れないとのクッソ卑怯極まりない危惧と、蛇蝎のごとく親の仇かってほど刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。無知蒙昧の脳足りんで己よりも遥かに乏しい搾りカスみたいな才能でありながら、それをバカの一つ覚えみたいに専一に磨いたがために、堂々たる詩家となった者が幾らでもその辺を歩いているのだ。デカい上に多過ぎる虎と成り果てた今この瞬間、己は幾星霜を経て漸くそれに気が付いた。それを思うと、己は今も胸を地獄の劫火に灼かれるような悔を感じまくる。己には最早めちゃデカ人間としての生活は逆立ちしても出来ない。たとえ、今、己が岩の如く巨大な頭の中心で、どんな宇宙一優れた詩百億選を作ったりしたところで、どういう手段で国際的に発表できよう。まして、己の頭は日毎にってか秒単位で虎に近づいて行く。ガチでどうすればいいのだ。己の益体もなく湯水のように空費された過去は?己はマジで辛抱堪まらなくなる。そういう時、己は、向うの山の頂の己かよってくらいデカい巖に上