はてなキーワード: サラリーとは
朝起きることができたが、これは自分を授かってくれた母に感謝しようと思ったがする全く気が起きないな。
人間が子孫を増やしたがるのは当たり前のこと。むしろこの世に産み落としたことで俺は被害を被ったと言ってもいいし、母も俺に出費したことで損を被っている。こんなのは生産的とは言えない。
朝コーヒーを飲む。このコロナ禍でコーヒーを消費してやってるので農家は俺に感謝すべきだろう。
クズと言われることもない。何故なら消費行動は正当化されるからだ。
コメ一粒一粒を噛みしめる。とても甘い。甘い意外に感想などあるか。せいぜい歯ごたえ程度だ。
お米一粒一粒には神様が宿ってるんだよ、という走馬灯が思いうかぶような気がするが、あいにくそんな事を言う人物はうちにはいなかった。したがって米粒の神様には感謝する必要はない。セーフだ。
米に感謝しなければならないならば、味噌汁にも感謝しなければならぬ。しかし大豆に感謝すべきだとは誰も言わない。俺も言いたくないからウィンウィンということか。大豆も随分損な役回りだが、運が悪かったと思って諦めてくれ。いつかお前を褒めるやつが来るだろう。もっともあんことして化身したときかも知れないが。
会社に出かける。満員電車に感謝するものはいない。満員電車でありがとうなんて言うやつは相当な閉所フェチだ。俺は閉所フェチではないので感謝する必要がない。JRの駅員が扉に押し込んでくれた恨みしかなく、感謝など発生する理由がない。まして彼らは単なるサラリーであり、仕事をするのは当たり前だ。彼らの電車押し込みが彼らの明日の米食を生むのだ。なぜ感謝しなければならぬ。それはそうといい加減米から離れたほうがいい。
会社に着くなり脂ぎった部長がかつらを付けて鎮座しているところが目に入る。あの前頭部を見なくて済むと思うと思わずかつらに感謝仕掛けたが、うかつにも気を許しては感謝してしまう。それでは微塵も感謝しなかった大豆に申し訳が立たない。
帰り際、アルタビジョンに在りし日のSMAPとその名曲『KANSHAして』が流れる。思わず感謝しかける。危ないところだった。
もはやどうやって感謝を回避するか、という想いに囚われた俺の目の前に、アクシデントが起こった。俺がKANSHAしてしてに聞き惚れている間に、かばんを落として中身の書類がこぼれ落ちてしまったのだ。
そこに容赦なく通りかかる若い美女。彼女は微笑みながら書類を手に取り「落としましたよ」とにっこり微笑んだのだ。しまった、俺としたことがうかつにも感謝タイミングを創出してしまった。美女に親切にされるなどまさに感謝の極み。この幸運を授けてくれた神と美女、両方に感謝しかねない事態だ。
「そんなの拾わなくていいですよ。ありがた迷惑です」
完璧だ。完ぺきな感謝避け。どう感謝イベントが起こっても拒否できる強度だ。神など容易い。
「ちっ、もうすこしで感謝させることができたのに……」
アメリカだとジョブ型採用だから、SNS広報は、SNS広報として採用した人にやらせる。
この仕事は低賃金で女性が採用されることが多いので、問題視されているところもあるのだが、それはおいておいて、
曲がりなりにもSNSの専門家か、それを目指している人が担当するわけだ。
だから、何を書けばバズって、何なら炎上するかよく勉強している。
しかし、日本の場合、ジョブローテーションでたまたま広報に配属された人がSNS広報もやる。
彼(女)は別にSNSの専門家じゃない、善良なサラリーパーソン。
今回のタイツ炎上事件は、担当者が女性だから企画が通ったのだと思う。
承前 : Part-7 https://anond.hatelabo.jp/20201014091325
次回 : Part-9 https://anond.hatelabo.jp/20201101061517
前回までで収入の構成要素については大体解説を終えた。細かいところまで含めればESPPだとかRoth IRAだとかまだあるが、大した違いにはならない。今回はその収入源となるサラリーやRSU、ボーナスを入社時あるいは入社後に交渉する段において、やるべきこと(DOs)、やってはいけないこと(DONTs)を解説する。最初に言っておくが、今回のトピックはオファーを受けた後の交渉だ。オファーを受けるための準備や面接心得などについては扱わない。
これは交渉以前の常識だ。応募者の交渉はRecruiterとHiring Managerが二人三脚で行う。
会社や部門、応募者のランク等々によって、この両者の関わり方は動的に変わる。
一般的には低ランクの応募者の場合ではRecruiterの裁量が大きく、高ランクの場合では逆だ。
自分が聞き及んだ、そもそもレベル換算すら不可能な大物のhire時などはRecruiterがまったく絡まなかった。面接さえ行われなかった。VP達が低姿勢でselling modeの会話をするのを面接と呼ぶのでなければ。Blank checkが送られたという噂もあったが、流石に誇張だろう。
彼ら彼女らは大抵技術的素養も特定のチームとの関連も無く、最終的な決定権を持つことはほぼない。専任の仲介役である。
しかし、仲介役を侮るなかれ。Recruiterが交渉の主導権を握ることもある。Recruiterが頑迷に給与交渉を無視すれば応募者はなす術もないし、こんな奴へのオファーはrescindしろと言えばhiring managerも大抵心を変える。Hiring managerの中には、交渉をRecruiterに丸投げする者もいる。Hiring managerとは違い、特定のチームの事情を勘案しない代わりに会社全体の利益を代弁するのでlow-ballオファーから始めてくる者もいる。まさにペーターの危惧したとおりだ。
それでも、Recruiterが出来ることには大きな制限がある。最終的にはHiring managerあるいはその上のVP等からの承認が必要となる。
大抵、彼ら彼女らは入社後、応募者の上司となる。非常に重要な交渉相手だ。
但し、会社によってはhiring managerと入社後のチームに関りがないこともある。L3/L4などのspecializedでない段階の入社、あとはfacebookなど入社後にbootcampで配属先を決める方式の所だ。しかし、Facebookでさえも近年、高ランクの技術者とくにinfra側ではheadcountをpreallocateする場合が多い。専門性を買って高ランク応募者を雇ったのに、入社後に目的のチームが定員過多で入れなければ宝の持ち腐れだ。
さて、hiring managerもランクによって出来ることと出来ないことがある。応募者のランクによって定められたバンド幅を超過するような変更は大抵VP以上でなければ出来ない。そのほか、特例となるような変更は大抵VPからの承認が必要になるので、下のランクのhiring managerは大抵考慮すらしないだろう。
先述のバンド幅超過の例など、採用側からすれば馬鹿らしい手間でしかない。そもそも(ほぼ)不可能なのだ。
また、一旦ランクが決まった後のランク上昇交渉も多くは不可能である。
例えばL6 loopの面接を受け、オファーをもらったとしよう。これに対してL7にup-levelしろなどというのは全く不可能な要求だ。L6とL7では面接内容からして違うので、最初からやり直しでもしなければどうしようもない。但し、低ランクの場合は会社によってオファー後のup-levelもある。
こういった理不尽な要求をし続ければ採用側は諦めて他の応募者に行く。
verbalオファーは無かったことにされ、オファーレターさえrescindされることもある。
例えrescindされなかったとしても、入社してどんな顔をしてその上司と働き続けるというのか。
オファーをもらったら、或いはその以前から、そのランクのバンド幅を調べると交渉がうまく行きやすい。
levels.fyi等で調べることもできるし、recruiterに聞けば教えてくれる場合も多い。
もしもバンド幅の下限でのオファーであれば交渉をしない理由がない。オファーを出す側からしても、そんなオファーで応募者が交渉をせずにacceptしたらgood for meだ。自分はそういったオファーはunethicalだし長期的にその社員の意欲を削ぐと思っているが、残念ながら多々ある。
オファーが一つしかなければ交渉は非常に難しくなる。採用側にオファーを変更する動機が薄い。
そのため、交渉で最も重要なのは複数のオファーを得ることだ。すべてのオファーが魅力的である必要はない。とにかく複数あることが重要である。それらのオファーが競合他社からのものであればなおよい。当然、現在勤めている会社からのcounterも含まれる。
しかし、この条件を満たすためには数社で面接し、かつオファーがほぼ同時期に出される必要がある。
多くの会社ではオファーは2週間以内にexpireする。業界によっては極端に早い、いわゆるexploding offer(2-3 days等)もあるそうだが、シリコンバレーの上場IT企業では寡聞である。会社の評判に影響する。
もしもオファーが同時期に出されなければ、先にオファーを出した会社に延長交渉をしなければならない。
応募者がどれだけ求められているかによって、この交渉も難しい時がある。採用側としてもheadcountの制約がある以上、他に行きそうな応募者へのオファーをずっと延長し続けたくはない。応募者が口で言う通り自社のオファーにexcitedなら何故他の会社のオファーを待っているのか、と。応募者の中には苦しい言い訳を並べ立てるものもいる。
ある例では「両親と相談しなければならないので」と言う。2週間で相談できない両親は一体どこにいるのだ。大体、子供の就職に親が本当に決定権をもっているのか?ちなみにこれを言った応募者は延長後に貰った他会社のオファーを受けた。
こういった苦しい交渉を避けるためにも、面接時期を大体合わせてオファーのETAを調節することをお勧めする。
ちなみに、今まで見た中でもっとも効果的なオファー延長理由はtwo-body problemであった。つまり配偶者やsignificant otherも同時期に職探しをしている。住む場所を合わせなければならないので、そちらの進展を待つ必要がある、と。採用側からすればぐうの音も出ない。進展の詮索すらできない。しかし、卒業時や移住時などにしか使えない理由だ。
RSUをあと1000株寄越せというにしても、その数字がどこから来ているのか説明できなければ響かない。採用側がどうしてもその応募者が欲しい状況でなければ、単に現在のオファーの数字が如何に適正なのか繰り返すだけだろう。
それに対し、応募者側から数字の明確な説明があれば採用側がdecision makerとなって悩むことになる。Turn the tables! また、hiring managerがその上を説得する材料となる。
例えば、「X社のオファーのTCに合わせるため」、「Y社のRSU Refresher方式との違いを考慮し、同額になるためのRSU量」などは説得力が高い。「バンド幅のmedian」も成功例だった。
まだまだ書きたいことはあるが、長くなってきたのでここで切り上げる。
さて、大体の要素は網羅したのであと1,2回でこのシリーズを終わらせる予定だ。
後は何を書こうかと思って今までの回のブクマ数を見てみると:
なんということだ、前途有望な若者が調子に乗って痛い目を見る話の方が受けが良いのだ。
やはり人間は糞である。古今東西Reproducible。そんな増田住人のため、次回は皆が不幸になる胸糞の悪い話をする。路頭🙏おじさんも大満足だろう。
自分の職場では全く印象が違う。全国に同じ仕事をするチームが300組あるような仕事だけど、メンバーの男女比は半々くらいだが、チームリーダに女性は10%もいない、自分はチームリーダーを経て主任になったけど、会社はいつでもチームリーダーになる人材を求めているので、事あるごとにリーダーやらないか?と男女問わず声をかけている。しかしリーダーになるのは男ばかり、女性はその責任の重さに腰が引けてしまい、リーダーになる女性は皆無です。なってもサブリーダー止まり。サラリーで働く女性の8割は出世を望まないというデータもあるそうなので、女性が出世しないのは単に望んでいないから、というのが大半なのではと思う。
承前 : Part-5 https://anond.hatelabo.jp/20201008100556
次回 : Part-7 https://anond.hatelabo.jp/20201014091325
前回、AmazonにL7で行ったXさんの例が出た。実際に彼がどれだけの収入を得たのか、株価がそれにどう影響したか、詳細を見て行こう。
人物特定を避けるため時期や額について多少の変化をつけていることを注意しておく。
彼のTCは$700k。以前のせたlevels.fyiでの数字はSeattle等ほかのworking siteでの数字(1-2割低くなる)も含めた平均であり、かつ彼は交渉をうまくしたのでこうなった。内訳は4年間の平均で、一年毎にサラリー165k、RSU 420k, sign on bonus 115kだ。
これを実際の時系列でみてみるとずいぶん印象が変わってくる。Amazonの場合、RSUのvestingが少々特殊であるためだ。
Income\Year | Year 1 | Year 2 | Year 3 | Year 4 | Total |
---|---|---|---|---|---|
Salary | $165k | $165k | $165k | $165k | $660k |
RSU | $84k | $252k | $672k | $672k | $1,680k |
Bonus | $253k | $207k | 0 | 0 | $460k |
TC | $502k | $624k | $837k | $837k | $2,800k |
上記のように、AmazonはRSUを3-4年目に集中的にvestする。一年目終了後に5%, 二年目終了後に15%, 以降半年ごとに20%だ。
RSU-heavyなことと相まってこのままだと一,二年目に社員が困窮する可能性がある(特にmortgage!)。そのためsign on bonusを1-2年目に配布する。
最終的な総計は変わらない。四年間で$2.8M、TCは一年毎に$700kだ。
しかし、彼の実際の収入はそれよりもかなり高かった。Amazonの株価が高騰したのだ。
仮に彼が2015年初頭にオファーを受け取ったとしよう。そのオファーレターにはRSU報酬の「金額」は当然書いていない。代わりにRSUの「株数」が書かれている。このRSUの株数は通常、TCとその時点の株価から逆算してTCがその額に「なるように(target)」株数が決められる。((あるいはそのように交渉する、といったほうが正確か。RSUの総配布数は組織ごとに予算決定時にあらかじめ決められ、その枠の中からオファーを出す。これが尽きてオファーを出せなくなることをRSU depletionと呼ぶ。)) 2015年初頭の$AMZNは$312。なので彼は5,400株のRSUをGrantされたことになる。
そして、実際にRSUがvestされ社員が売却した時の総収入は株価に影響される。彼の場合、vest直後に売却したと仮定すると、
2016年一月末、2017年一月末、2017年七月末、2018年一月末、2018年七月末、2019年一月末の株価が重要となる。
Income\Year | Year 1 | Year 2 | Year 3 | Year 4 | Total |
---|---|---|---|---|---|
Salary | $165k | $165k | $165k | $165k | $660k |
$AMZN | $587 | $823 | $988(Jul), $1,451(Jan) | $1,777(Jul), $1,718(Jan) | |
Realized RSU | $158k | $665k | $1,064k, $1,563k | $1,914k, $1,850k | $7,213k |
Bonus | $253k | $207k | 0 | 0 | $460k |
Realized Comp | $576k | $1,037k | $2,792k | $3,929k | $8,333k |
なんと、彼の実際の収入(Realized compensation)は三倍に膨れ上がったのだ。四年間で$8M以上。
プロ野球選手でもこれだけ稼ぐ人は少ない。これが一技術者、しかもまださらに上がいるL7で起こるというのがシリコンバレーの狂っている所だ。
このように、TCを議論するときに「オファー時の額」「実際に入った額」を区別してtarget compensation, realized compensationと呼ぶことがある。
通常使うのはtarget compensationである。少なくとも自分の周りでは。未来のことは誰にもわからないのだから、複数社からのオファーを比べるためにTCを導出するときはその時点の株価を使うしかない。
しかし、世の中にはそう考えない人もいる。自分がある企業からオファーを受けたとき、対面交渉の段階でそのhiring managerがこう言い始めた。
「確かにうちのオファーはあちらの企業よりもTCが低いね、でもexpected stock appreciationのことを考えてみよう.」
自分は少し戸惑った。彼がStock Appreciation Right (SAR, ストックオプションのようなもの)のことを言っていると思ったのだ。
「うちはRSUが多いから、うちの株価が今後四年間、年間 Y%で上がっていくと仮定すると君のrealized compensationは...」
といって目の前で電卓アプリをたたき始めた。なんと、この人は株価の将来のappreciationが分かるというのだ! しかもY%はその時のNASDAQ compositeの平均成長率よりもかなり高い数字だった。Stonks only go upとでも言うのか、このGen-Zめ!
上場企業の株価が今後どうなるか、確実にわかるはずがない。わかるならば仕事などせず株取引だけで暮らしていける。
自分はその人の交渉手法を危険だと感じた。自分が同じことをしようとは思わない。その言葉につられて応募者が入社した後に株価が下落したらどうするのだ。
訴訟とはいかないまでも、その社員がHRやLegalに苦情を持ち込んだとしたら。
オファーレター等、証拠が残るところに一切そんな言葉がなくても、複数社員が同様の苦情を入れたら、HRが自分を守ってくれる自信はない。
定期的に行われる、たるいクリック連打訓練は社員の教育のためではなく、不祥事の際に全責任を社員におしつけるためのものだ。
Legalは自分のterminate letterを発行するのに微塵の躊躇もないだろう。それこそseveranceがもらえるかさえもわからない。
自分はそのhiring managerに不信感を抱き、最終的には他のところに行った。
自分は他の人に転職の助言をする際、株価の下落リスクを考えるように強調している。
Tech株が近年好調であるのは確かだが、一寸先は闇である。IBMを見よ、一昔前のMSFTを見よ。
株価が上昇することを前提に将来を決めるのは非常に危険だ。実際、IBMに2010年ごろに移った知人は後悔しきりであった。
さて、自分がオファーを断ったその企業であるが、その後、Y%を遥かに超える株価成長を続け、自分の心を削った。
所与の状況で自分が間違った選択をしたとは思っていないが、それでも時折そのオファーレターを見返すことがある。
シリコンバレーではよくある話である。Googleの早期社員になりえたひと、FBの早期社員であったかもしれない人、
そういう人はたくさんいるが、別に彼らが不幸そうには見えない。彼らにその時のオファーレターについて聞くと、
みな同様に時折見直す、という。人生の大事な選択をするまえに、来し方を見返し、自分の心が均衡を保っているか、
何があっても後悔をしない心構えができているか、自分の人生は何のためにあるのか、心をはせるツールである。
次回はRSU Refresherについて。
承前 : Part-4 https://anond.hatelabo.jp/20201006121559
次回 : Part-6 https://anond.hatelabo.jp/20201011065246
前回、交渉すればL4になれたのに交渉しなかった学生の例を紹介した。あまりのnaiveさに周りのgrown upは頭を抱えたが、ある意味で微笑ましい事例とも言える。
今回紹介するのはその逆で、ダメな交渉をしてしまい彼自身を含め関係者に苦々しい思いを残した。この例は今でも自分に怒りと後悔を覚えさせる。
増田にこのシリーズを書いた動機にも関わる。長くなるが、事の始まりから書いていく。
ある時、自分はある会社のある部署で働いていた。高ランクの技術者ばかりがいる部署で、非常に刺激的、かつ全員がいい人であった。
自由な雰囲気で、ランクや年齢に関わりなく皆が家族のように親しんでいた。その時の同僚とは今でもつながっている。COVIDが来てもZoomで乾杯をする仲だ。
ある年、その部署に新人が来た。仮に彼をペーターと呼ぼう。ペーターの雇い方は稀とは言わないが少し特殊であった。
ペーターは、やたら押しの強い人が多い気がするある国の出身で、やたら社交的な気がするある国の有名工科大でポスドクをしていた。
そして、その部署のあるmanagerがあるプロジェクトで必要な技術下調べをしているとき、彼の論文が目に留まった。
その論文を皆で議論しているうちに、著者のホームページを見てみるとポスドクであることが判明した。ということは求職中の可能性がある。専門家がいるならその人にそのまま実装してもらえばいいし、その後も戦力になるだろう。
そのmanager、のちにペーターの上司となる、が早速彼と連絡を取り、面接をすることに。自分も面接に加わった。高ランクの技術者たちとの質疑でも物怖じせず、専門分野でもかなりいい線を行っているという感触を得た。
ほかの社員も同様だ。すぐさまL4でオファーが出され、彼は渡米することになる。
我々はペーターを温かく迎え入れた。家族の一員である。ビザやGCのことでいろいろと相談にも乗ってあげた。
彼の専門分野は自分も興味を持っていたところなので議論も多くした。彼から学ぶことも多く、利発で高生産性という印象を強めた。春秋に富む若者だ。
さて、そうこうしているうちに彼とは無関係にその部署であることが起き始めた。人が辞め始めたのだ。
その部署は非常に心地よいところだったが、高騰を続けるシリコンバレーの給与水準(と家の価格)についていけていなかった。
ある程度の期間であれば仕方がないが、長期間続けばやりがい搾取である。暖かい家族のような、アットホームな職場、日々新しいことを学べます、しかし給与は奮わない、ブラックフラグ満貫である。
最初に辞めたのはアメリカ人であった。彼は利に聡く、情勢に通じ、交渉も上手であった。多くのオファーを得て、その中からさらに値を吊り上げ、TCを大幅に上げて出て行った。
そして我々は家族なので、そういった情報が共有された。なんというoutside world! 一人、また一人と彼に続いた。みなL7付近のオファーを大量に得、上手な交渉をしていった。
彼らの情報や手法は我ら家族に惜しみなく共有され、非常に学ぶところが多かった。交渉の成功例として次回以降にいくつか取り扱いたい。
また、彼らがうまく各企業に散らばってくれたおかげで、自分はいろいろな企業の情報を得ることができている。
ペーターは、一人残された。
ひどいな、と思ったが新しい職場で忙しく、どうすることもできない。ただ、機会があれば何かしてあげたいとは思っていた。
さて、自分は次の会社で忙しく働いていたのだが、他部署のある技術者と知り合いになった。仮に彼をアルムさんと呼ぼう。
アルムさんは年季の入った技術者で、ちょっと頑固なところはあるが自分のコードに誇りと情熱をもつ好漢だ。
自分が長年L6であることに不満は覚えつつも、金は求めない、自分のプロジェクトを成功させたい、と邁進していた。肩書上managerではあるが、軸足は今もコードに置かれている。
そんなアルムさんが自分のプロジェクトを加速させたいと願い出、無事に追加のheadcountが付与された。そして、いい人いないか、と自分に尋ねてきた。彼のプロジェクトはペーターの専門分野と少々重なりがあったので、自分はすぐにペーターのことを思い浮かべ、彼に連絡した。彼は他に行きたがっていた。渡りに船だ。
この時、自分はペーターのreferを正式にはしなかった。大抵の会社ではreferral bonusがあるが、自分はそんなことよりペーターの
助けになりたかったのだ。単に知り合いの中継ということにしてペーターをアルムに引き合わせ、自分はそ知らぬふりでアルムからどんな面接を予定しているかどんな素養を見ているか聞き出し、秘密裏にペーターに面接対策を施した。もちろん面接者は何人もいるが、最も重要なのはアルムさんの心象だ。
それがどれぐらい奏功したかわからないが、無事にアルムさんはペーターを気に入った。彼がペーターのことを褒め称えているのを聞いて、自分の責務を果たした気がした。
オファーが出され、1週間ほどたった。さてどうなったか、アルムさんに聞いてみた。
彼は苦虫を噛み潰したような表情で言った。
一週間前とは真逆の反応である。何があったのだ?詳しい話を聞き、自分は非常に混乱した。
アルムさんが出したL4のオファーを、ペーターは報酬が低すぎるといって、最低でもRSUがこれだけなければ、という数字を出してきたのだ。
その数字というのがL7に相当するものであった。なんだそれは。
経験のない人によくある、4年分のRSUと1年分のRSUを取り違えたのでは?自分も若いころ勘違いして舞い上がり、その後でがっかりしたことがある。恥ずかしい。アルムさんに質したが、ペーターは確かにこの数字を出したという。
訳が分からないのですぐにペーターを捕まえ、なぜそんなことをしたのか聞いた。自分は聞き役に徹した。
「あのオファーは安すぎるよ」
そうは思わなかったが・・。彼はL5を希望していたのか?交渉次第ではありえなくもない。転職はランク上げの好機である。
「...だってRSUからの収入がサラリーよりも低いじゃないか」
聞き役に徹するまでもなく、この時点で自分は声を失った。
「TCの大部分はRSUになるんだろ?Xさんはサラリーなんてpeanutだって言ってたよ」
XはL7でAmazonに行ったんだ。Amazonはサラリーが早々に頭打ちするためにRSU-heavyの特殊な場所だ。大体お前はL4じゃないか。
この時点で全容が大体見えてきた。彼は高ランクの技術者に囲まれ、彼らの武勇伝を、分け隔てない風潮の中で
聞いているうちに、とんでもない期待を持ち始めたのだ。以前の回で書いたようにランクが上がれば確かにTCの大部分がRSUになる。しかしL4やL5の段階ではまだまだそんなことはない。そもそも彼はL4などという用語さえ知らなかった。
「わかってるよ、交渉が大事なんだろ?discountしたオファーを最初に出すのは交渉なんだ。」
そんなことはない。アルムさんがdiscountをする動機が全くない。彼は小さなチームのmanagerであってRSU depletionを心配するのはもっとずっと上の人々である。彼はheadcountを埋めてさっさと仕事に戻りたいだけだ。大体今回の件はrecruiterの関与が最小限の、ほぼ直接hiringである。お前はそもそもrecruiterとhiring managerの違いが分かっているのか。
「交渉の仕方はわかっているよ。買う方が$10っていったら、売るほうが$100って言って、買う方が$20って言って・・・徐々に双方の提示を近づけていくんだろ。常識だよ」
どこの常識だ。
大阪のおばちゃんの値切り方か。お前の国は確かに南のほうだが、ミナミと次元トンネルでつながってるのか。いつからだ。
「値切り交渉になるだろうから少し高めの額を言っておいたよ。返事を待ってるんだけどなかなかこないんだよね、せかしてくれない?」
もう二度とアルムさんはお前と連絡を取らないよ。
彼は自分が忙しい中でお前のために面接をこしらえて、上司と交渉して迅速にオファーを作ってきたんだ。
オファーの作り直しにどれだけ手間がかかるのかわかってるのか。なぜ交渉の向うに自分と同じ、忙しい一人の人間がいることに気付けない。
自分のfair valueを事前に調査しておくことすらしなかったひよっこ技術者になんでほかの人間が汗をかかなければならない。
交渉をするにしても相手に迷惑をかけないやりようがいくらでもあっただろうが。大体お前competing offerもないのに交渉することの意味を理解しているのか。
自分は怒りと絶望で頭がおかしくなりそうだった。なんなんだこいつは。自分を何だと思っているんだ。
Naive greedy ignorant selfish tard. Do ur f-ing DD or never leave your mom's basement!!!
そして、自分やほかのgrown upどもが転職未経験の彼に不完全な形で吹き込んでしまった情報が遠因であると知り、なんてやつを紹介してしまったんだ、自分が関わっていることを知られるとまずい、と思い始めた。
まず、アルムさんにはペーターと連絡を取っていることは以降も完全に秘密とした。馬鹿げたやつもいるもんだ、彼のことはよく知らないけどびっくりだね、と同調に回った。
アルムさんはペーターからのメールは全部無視するよ、と言っていたので多分ばれてはいない。
そして、ペーターには、以降連絡を取らなかった。残念だったね、どうしてだろうね、とだけ言っておいた。
その後、ペーターがある会社にL4で移ったのを知った。いい会社だし失敗しなければ彼ならL6まではいけるだろう。
今回L5になる可能性もあったのをふいにしたが、長い目で見れば大した影響はないのかもしれない。ただ、自分は彼と金輪際関わり合いになりたくない。
ペーターへの怒りは絶えないが、時間をおいて何が悪かったのか冷静に分析してみた。
自分にはあった。では違いは何だ。due diligenceだというのが私の結論だ。
分からないなら調べろ。levels.fyiでもTeamblindの糞に塗れた情報でもいいからとにかく集めて分析しろ。
どこで情報を集めるのかわからないなら人脈・Google何でもいいから駆使して聞きまわれ。
人生の重要な転機なんだから当然する。ペーターはしなかった。そしてそれがほかの要素と相まってこんな結果となったのだ。
こういったことに強いのはいつもアメリカ人だ。日本人やそのほか外国人は開始地点からして遅れている。悲しい。どうすればせめて開始地点を近づけられるか。
情報だ。自分はそれを伝えたかった。できれば不完全でない形で。相場も機微も常識も、USに行く前に最低限抑えておいて欲しい。
「TCの大部分がRSUになるのか、ふむふむ」とだけ受け取る人を少なくしたい。これが増田に投稿した理由の一つである。
もう一つの理由は、誰にも言えない怒りを周囲の誰も見ないところに便所の落書きとして吐き出したかったのだ。すっきり快感である。
承前 : Part-2 https://anond.hatelabo.jp/20201004112526
次回 : Part-4 https://anond.hatelabo.jp/20201006121559
levels.fyiに書かれているRSUの値はvestでなくgrantベースなので、これにbaseとbonusを足しても実際に貰うことになる年収というかW-2の値とは違うものになります...
額面と手取りについてまだ扱っていなかったので、実際、重大な誤解を与えうることに気付いた。そのため今回は予定を変えてこちらを取り扱う
額面が$1Mを超えていても、実際に手元に入る額はずいぶんと減る。
サラリーもRSUを売却した収入もshort term capital gainと同税率のincomeなのでがっつりと取られる。
株価が値上がりする前にvestされてそれから一年以上経っていれば値上がり分はlong term capital gainであるが、それは通常の株式投資で得をしたのと変わらないので今回の話には含めない。
401kやRoth IRAにどれだけ入れているかにも依るが、ランクが上の方のエンジニアなら大体半分が手元に入らず消える。
額面が半分になって、しかも高い家賃やmortgage、常軌を逸した子供の学費などが取られるのである。額面から想起されるような生活はできない。
シリコンバレーで働いているエンジニアがもし読んでいれば、二つのことを声を大にして警告したい。
RSUはGrantされた時点で証券口座に出現し、特に以前に経験のない学生などは瞬時に自分が金持ちになったような錯覚さえ起こさせる。
よくあるnew hire euphoriaである。しかし、この時点では絵に描いた餅だ。
ここで注意したいのは、多くの企業で、RSUはvest時にtax withheldされることだ。
例えば、入社時に4000株がGrantされ、今年は合計1000株がVestされたとしよう。
会社はそのうち300株ほどをwithholdし、IRSに同額の現金を納付するのだ。
実際に自分で売却できるのは700株に満たない。悲しい。
さて、このwithheldされた分のRSUは自動的にW-2のBox-1に計上され、税手続きはすべて済んでいるように思える。実際すでに税負担をしたのだ。
しかし、これだけではないのだ!
実際にその株を売却した時、たとえvest時の株価と売却時の株価が完全に一致していたとしても(例えばvest直後に売却)、tax returnで報告しなければならない。多くの証券会社ではあなたの1099を配布するとき、何もしなければRSUの売却取引はcost basisがunknownになっているだろう。
これを自分でvest時の株価を調べ、差額のみgainとして報告しなければならない。
すでに課税されたし、株価は値上がりしてないから何も報告しなくてもいいだろうと思っては絶対にいけない。
実は自分も株価が値上がりしなかったときはそれをしていて、いままで特にIRSから何も言われなかったのだ。
しかし、今年はauditの対象にされたらしく、全売却額が未申告のgainとしてCP2000が送られてきた。思わず叫び声をあげるような追徴課税額である。
もちろん単なる誤解と自分の怠惰の産物であるので、すぐさま会計士に駆け込んで処理を依頼した。
会計士曰く非常によくあることだそうで、CP2000と言った直後に自分の状況を正確に言い当てた。
全部チャラになる、と頼もしい言葉をくれたが、それでも必要書類を集めなければならないので週末の予定を切り上げて現在処理中である。
稼げると言っても、ただの労働者だからサラリーがちょっとマシってだけのアッパーミドルの域を出ないわけだが。
人より稼げるわけだから、人よりいいとこに住むわけじゃん。通勤しやすく暮らしやすいちょっとお高いとこに。
で、車とか家具とかこだわるわけよ。学生の頃のどこまでもチャリで行く、ニトリの安物に囲まれた生活とは違うのよ。
でも所詮ただのサラリーマンなわけで、周りより稼ぐには周りより働かなきゃいけないわけ。激務の犠牲の上にある高給なわけ。
だからいくら金があっても使い道がない。趣味にバカスカ使えれば幸せなんだろうが、忙しくて趣味ももう疎遠になっちまったし。で、家具とか車とかぐらいしか金をかけるとこがないわけよ。あっ、歯列矯正はしたな。まあ、そのぐらい。
あー毎日何のために働いてんのかな、とか虚しくなるんだよ。駐車場に止めっぱなしの外車とか、素敵な家具に囲まれてぐったり寝るだけの休日とか、広くて素敵だけど使われることのないキッチンとか、何のために集めたんだろって。
レベルを上げて上げて上げて、コツコツステータス値を増やしていって、やっとこさ年収いくらに届いて気づくのは、別に高いマンションも外車も地位もステータスもなにも求めてなかった自分なんだよ。
大学入って一人暮らしを始めたときがピークだった。あんときに欲しかったもの全部が手に入っちゃったんだよな。自由な時間と自由なお金、それだけで充分だった。
ともかくステータスを上げるために結婚した。スタンプラリーみたいに、全部集めれば上がりで幸せになれると思っていたから。
配偶者、顔よし稼ぎよし育ちよし。申し分ない。配偶者のことは愛している。この人以上に愛せる相手はいない。でも、顔を合わせる時間はほぼない。まず休みが合わないし、出勤時間も異なる。あちらは日も昇らないうちに出かけるし、帰りも遅い。喧嘩はないし仲も良好だが、関係が希薄だからそうなっているだけなのではないかとと時々思う。ぶつかり合うこともない、ぶつかれるほどそばにいない、そんな関係なのではないかと疑ってしまう。これでは何のために一緒に暮らしてるのかわからない。一緒に高い家賃を払うため?ほとんど居ない部屋の?などと考えると虚しくなる。
家事は折半だが、お互い忙しいからあまりしない。洗濯はクリーニングに出すし、食事は弁当かデリ、こちらが自炊するときは米刺身味噌汁、あちらがするときはパスタかラーメンかうどん。掃除はお互い綺麗好きじゃないのでほとんどしない。月に一度掃除機をかけるかかけないか。髪の毛は落ちてるし埃はつもってるが気にはならない。
丁寧な暮らしには程遠い、雑な生活だ。タイムイズマネーだというなら、確実にうちの夫婦は貧しい夫婦だ。雑で散らかった貧しい暮らしをしている。
実家で暮らしていた頃はそうではなかった。専業主婦の母が家を快適にキーピングしていたし、稼ぎはそう多くないぶん時間のある父がそれを手伝い、自分は両親によく構われて育った。思えばあれが自分にとっての幸せの原風景だったのだ。
結婚を前提にした恋人を探していたあのとき、なんとなく周りの風潮に飲まれて「専業主○はないよな」「寄○虫だし」と思い込み、がっつり働きがっつり稼ぐ相手を選んでしまった。配偶者は恋人としては最高の相手で、夫婦になる相手とても申し分ないが、結婚生活は望んでいたものとは全く異なる。もしかしたら、自分の幸福に本当に必要だったのは寄生虫の方だったのではないだろうか。寄生虫がかえって体内環境を整えてくれたりするじゃん?アレ。アレが必要だったんじゃないか?
他の人にとってはどうかわからないが、自分は養う相手がいたほうがきっと仕事に意味を見出せる。誰かの為に何かするの自分が結構好きだ。
配偶者の傷一つない素晴らしいキャリアを今更邪魔するわけにもいかない。誇りと情熱を持って働く仕事が生きがいの人なのだ。専業になって欲しいなら初めから稼がない人間を選ぶべきだった。とはいえ、離婚したいわけではない。働く配偶者は素敵で愛おしい。
だから今更どうってことないのだ。金もある地位もある結婚もした、でも1番欲しいのは時間だった。
いっそ自分が仕事をやめて専業になろうかとも思った。一度「やめちゃおうかな。そしたら家事もできるよ」と冗談めかして言ってみたところ「えー!?いいの!?大歓迎!」と言われたことがある。たぶんあの調子なら許してくれるだろう。
が、かつて自分が人に同調して吐いた言葉「寄生虫」がリフレインして踏み出せない。かつて友人と言い合った「自分が身を粉にして働いてる時に家にいる奴ってどうよ?」とか「経済的に依存するってありえないわ寄生虫じゃん」だとかの言葉が今尚自分を縛り付けている。過去の自分と矛盾するのが恥ずかしいし、仕事を辞めるのも恥ずかしい。他人を否定することが自分の可能性を狭めるだなんてだれも教えちゃくれなかった。
自分はシリコンバレーで働き始めて随分になる。エンジニアである。
それなりの数の会社、職種、ランクを経験してインタビューされたりインタビューしたりの回数は数えきれない。
さて、かなりの乖離があるのだ。そんな自分の知るシリコンバレー事情と、はてなの投稿やコメントから伺える日本在住の方々の憶測との間に。
なので何回かに分けて自分の見聞きしてきたことを書いていこうと思う。
自分の時間の制約もあるので一回を30分以内で書けるものにする。
一回目はこれについて。まずはAmazonの以下の例をlevels.fyiから見てみよう
Title | Salary | RSU etc (/year) | Bonus |
---|---|---|---|
SE 1 (L4) | $121,380 | $16,348 | $22,471 |
SE 2 (L5) | $150,236 | $59,151 | $13,373 |
SE 3 (L6) | $162,503 | $137,231 | $5,923 |
PE (L7) | $165,000 | $338,000 | $66,125 |
稼ぐ、という日本語はTotal compensation (TC)に相当する。
How much do you make?と聞かれてサラリーの数字だけ言うのは意図的に逸らす場合を除いてまれだ。
TCの計算方法は人による。RSUやストックオプションは1 year cliffの後の4 year vestが主流だし、sign on bonusをどう扱うか、ということもある。
Amazonのようにvest scheduleが偏っている場合もある。自分の周りでよく聞くのは、4年間の平均をとるものだ。以下この方式を前提とする。
上記のテーブルに明らかなように、ランクが上がるにしたがってTCの大部分はRSUとなる 。Amazonの場合はこれが極端だが、ほかの多くの会社でもこうなる。
当然だ。サラリーは削れないのでその人がダメだと判明した時にマネジメントが取れる対策が限られてしまう。
Performance-based layoffは、存在するが日本で推測されるほど気楽にできるものではない。特に直属のマネジメントにとっては。
Fireは猶更だ。自分の周りで見聞きしたのは醜聞に類する場合だけだった。
結局はRSUを削るか、PIPに押し込んだり(この時点で普通は辞める)、そして最後にWFRをこしらえるというのが普通の事情だ。ここら辺については以降の回で取り扱う。
日本のエンジニアにとって、スタートアップでもないのに稼ぎの大部分が株、というのは聞きなれないことかもしれない。
「あなたはあの会社で働いているんですね。すでに上場しているから株はもらえなくて給料だけ?堅実だけど華がないね」
ただし、誤解をしてほしくないのは。会社や部署によって事情は大きく異なりうる、ということだ。
例えば、RSUをほぼ出さないけち臭い会社も存在する。当然目ざとい人はほかに移る。しかし全員がそうか?
他に移れないような能力の人だっている。シリコンバレーで働く人の大部分が有能かのような記事を
よく見かけるのだが、自分の実感とはかけ離れている。これについては以降の回で。
また、自分がunderpaidだとしっていても他に移る手間や人間関係、あるいはやりがい搾取のような特殊な状況も
多く見てきた。米国でもすべての人間が即座に市場原理に即するわけではないのだ。
なので、驚くほど低給の会社や部署も存在する。そういう場所での事情と大多数の会社での事情は分けて考えるべきだ。
また、未上場スタートアップの場合、株を換算できないのでサラリーだけ言う場合もある。
そういう場合をとって「これがシリコンバレーの水準」というのは非常に誤解を生む。
余談だが、未上場スタートアップのオファーと上場企業のオファーを比べるのは難しい。
応募者が自分で仮想株価を置くことになる。直近のfunding roundでの水準を使う人もいるし、諸々の目算をそれに加味する人もいる。
さて、30分経ったので以降は次回。
次回 : Part-2 https://anond.hatelabo.jp/20201004112526
先日の話なのですが、ニンテンドーSwitchをくわえながら「遅刻しちゃう~」と叫んで内股でマンションを飛び出したのですが、十字路で女子高生に出くわしまして。
その女子高生との接触がダンプカーみたいで思わず異世界転生するところだったんですね。
でもしませんでした。
その代わり女子高生もニンテンドーSwitchをくわえていて、体当りした瞬間にすれちがい通信してしまったんです。
もうびっくりです。わたしはすかさずハッピーホーム掲示板を見ました。
すると彼女の家が載ってる――と思いきや自分の家が載ってるではありませんか。
わたしは頭がこんがらがりました。
「あたしのSwitch返してください!」
一体何を言ってるんでしょうこの娘は。
だってSwitchは入れ替わってしまったんですよ。つまりこのSwitchわたしのものです。
そう思っていたらこのJK、グーパンチで顔を殴りやがりました。
どうも彼女の言い分ではぶつかったときに両者がくわえていたSwitchが入れ替わっただけとか。
そんなバカな。Switchは不思議な力で入れ替わったんだい。
でも事実は違いました。なんとぶつかったときに入れ替わってたんですねー。
よく部長に怒られるんですよ。吉田はおっちょこちょいだなあアハハって。
『コミットせざるを得ない』
午前中に1時間、お昼休みを挟んで午後に1時間 これ以上は決して仕事をしない
自分は個人事業主でもなければフリーランスでもない 歴としたサラリーパーソンである
以前は昼休みすらもとらず毎日12時間以上の業務をこなしていた
だが、自分は一生懸命やってもたいして評価されない その一方で上層部に気に入られている連中はさほど仕事をしていないにも関わらず高評価
そんな状況に嫌気がさして、5年前の異動を期に「1日に2時間しか仕事をしないマン」にクラスチェンジすることにした
2時間だけは懸命に仕事をし、残りの時間は仕事をするフリだけをする日々が続いた
上司に注意されたり、酷い人事評価をつけられたりしたら行動を改めるべきだろうかと思いながら半年がたち、そして1年がたった
自分は某上場企業で200以上のメディア・サイトのseoを預かる者だ。
ちなみに預かっているのはすべて自社サービスのサイトで、代理店ではない。
自分(自社)にとって今回のアプデはプラスにもマイナスにもならなかった。例によってぶっ飛んだサイトもあれば、躍進したサイトもある。
eatといえば格好はいいが、その実大規模メディア、ドメインランクの高いサイト、ドメインエイジの古いサイトが過大に評価された先祖返りの印象は自分自身もやや同感だ。
だからと言って、オレはなんとも思わない。
1スタッフとした15年ほどseoに携わってきたので、「またか」くらいだの感興だ。
なによりオレのサラリーは今月も同額支払われる。
報酬がぶっ飛んだアフィリエイターの方とは、受けたパンチの重みが違う。
このタイミングだとイヤな風に聞こえるだろうけど、これは事実だ。
ただし、もう一つの事実としてこれだけはアフィリエイター側の方に知っておいてほしいことがある。
仕事柄SERPで勝ち星をあげるために、いろんな企業からコンサルを受ける。
たとえば麻雀大好き社長のところもいたし、Appleの敵だったところもいる。
だからと言って彼らの持っているノウハウが、アフィリエイターでイケイケの人がもっているノウハウより優れているか?と聞かれたら全力でNOと言いたい。
それに彼らは基本的にクライアント受けのいい、定量的でだれがやっても同じような結果になるノウハウしか言ってこないので、実は大したノウハウではない。
オレが言いたいのはココだ。
特に記事コンテンツに関しては、トップアフィリエイターたちのほうが、そうした組織よりもっと研究できていると思っている。
いつしか個人のseoのアフィリエイトは終わったと喧伝されるようになったが、企業に雇われてつつseoを担ってる立場から見ればそんな風にはちっとも見えない。
でかい資本にアフィリエイト市場が飲み込まれると言う人もいる。
でも100人単位のライターや編集者、1000万円単位の施策をもってしても叶わないアフィリエイトサイトは今だっていくらでもあるのだ。
定量的なアプローチで80点をとる方法があったとしても、取らなきゃいけないkwで10位内のサイトが81点以上のスコアなら、そのノウハウは勝てないノウハウだ。
資本やリソースを振り回しても、seoで無双できるようなノウハウなんてハナからないんだと思う。
資本力のある企業に属するseo担当者も、アフィリエイターの方と同じように、頭を悩ませ、煩悶し、雷に打たれたような錯覚に身を焦がし、そして落胆している。
と言いながらも、オレはアフィリエイターに迎合したいわけではない。
アフィリエイターに言いたいのは、それだけ読者のニーズを汲み取って寄り添える分析力、分析に基づいて行動を駆り立てるコンテンツ力があるのなら、アフィリエイトではなく、自身の手でサービスや商品を創るべきだと思う。
確かにseoアフィリエイトはうまくハマれば利益率の高いおいしい投資だ。
でも肝心のソリューションを他人任せにしてる時点で、限界がある。アフィリエイトは決して万能ではない。
今回seoアフィから退場された方とも、またSERPで戦いたいと。
今度は企業のseo担当者vsアフィリエイターではなく、サービスや商品提供者のライバルとして。
お互い苦汁を舐めながら共に歩んできたのだから、きっとオレたちは戦友だよ。
自分は某上場企業で200以上のメディア・サイトのseoを預かる者だ。
ちなみに預かっているのはすべて自社サービスのサイトで、代理店ではない。
自分(自社)にとって今回のアプデはプラスにもマイナスにもならなかった。例によってぶっ飛んだサイトもあれば、躍進したサイトもある。
eatといえば格好はいいが、その実大規模メディア、ドメインランクの高いサイト、ドメインエイジの古いサイトが過大に評価された先祖返りの印象は自分自身もやや同感だ。
だからと言って、オレはなんとも思わない。
1スタッフとした15年ほどseoに携わってきたので、「またか」くらいだの感興だ。
なによりオレのサラリーは今月も同額支払われる。
報酬がぶっ飛んだアフィリエイターの方とは、受けたパンチの重みが違う。
このタイミングだとイヤな風に聞こえるだろうけど、これは事実だ。
ただし、もう一つの事実としてこれだけはアフィリエイター側の方に知っておいてほしいことがある。
仕事柄SERPで勝ち星をあげるために、いろんな企業からコンサルを受ける。
たとえば麻雀大好き社長のところもいたし、Appleの敵だったところもいる。
だからと言って彼らの持っているノウハウが、アフィリエイターでイケイケの人がもっているノウハウより優れているか?と聞かれたら全力でNOと言いたい。
それに彼らは基本的にクライアント受けのいい、定量的でだれがやっても同じような結果になるノウハウしか言ってこないので、実は大したノウハウではない。
オレが言いたいのはココだ。
特に記事コンテンツに関しては、トップアフィリエイターたちのほうが、そうした組織よりもっと研究できていると思っている。
いつしか個人のseoのアフィリエイトは終わったと喧伝されるようになったが、企業に雇われてつつseoを担ってる立場から見ればそんな風にはちっとも見えない。
でかい資本にアフィリエイト市場が飲み込まれると言う人もいる。
でも100人単位のライターや編集者、1000万円単位の施策をもってしても叶わないアフィリエイトサイトは今だっていくらでもあるのだ。
定量的なアプローチで80点をとる方法があったとしても、取らなきゃいけないkwで10位内のサイトが81点以上のスコアなら、そのノウハウは勝てないノウハウだ。
資本やリソースを振り回しても、seoで無双できるようなノウハウなんてハナからないんだと思う。
資本力のある企業に属するseo担当者も、アフィリエイターの方と同じように、頭を悩ませ、煩悶し、雷に打たれたような錯覚に身を焦がし、そして落胆している。
と言いながらも、オレはアフィリエイターに迎合したいわけではない。
アフィリエイターに言いたいのは、それだけ読者のニーズを汲み取って寄り添える分析力、分析に基づいて行動を駆り立てるコンテンツ力があるのなら、アフィリエイトではなく、自身の手でサービスや商品を創るべきだと思う。
確かにseoアフィリエイトはうまくハマれば利益率の高いおいしい投資だ。
でも肝心のソリューションを他人任せにしてる時点で、限界がある。アフィリエイトは決して万能ではない。
今回seoアフィから退場された方とも、またSERPで戦いたいと。
今度は企業のseo担当者vsアフィリエイターではなく、サービスや商品提供者のライバルとして。
お互い苦汁を舐めながら共に歩んできたのだから、きっとオレたちは戦友だよ。
しかし久しぶりにペットコーナーをみたけどやっぱりかわいそうに思えてしまうわ
でもまあ保護猫犬に比べたら将来があるぶんまだいいんだろうな
あとペットショップは店しめればいいって問題じゃなくて維持費かかるから大変だなと思った
ミックスの猫が両親が血統書付きなだけで20万もしててびびった
8ヶ月の犬も20万しててすげーってなった
スタッフがオリの奥でなんかやってるし外みてたらストレスなるからだろうけど
ねてる猫はゆいいつ顔むけてたけど
あと顔つぶれてる猫は起きてこっち向いてくれた
ブサイクだったけど目がでかくてこぼれおちそうだった
すげー病んでる感じした
まだすげー小さいはずなのに疲れてるサラリー万みたいなかんじ
俺が全く大成しなかった理由の一つに、記録を整理できないというものがある。
今はサラリーをもらって働いている。今年はちょっとしたことがあって確定申告する必要があるということはずっと前からわかっていた。
ということで無くさないようにしっかり封筒に入れて管理していた。
そもそも、もう一個の会社からも給料を得ているので、そっちの源泉徴収票を取っておく必要がある。確定申告に使うわけだな。
こっちは絶対に無くさないように封筒に入れておいて、そして折を見て取り出し、手帳に挟んでおいた。
俺は手帳に挟んだから、初めのメーンの職場の源泉徴収票についても同様の処理をしたと勘違いし、そのままにしていた。
ところが他の資料はだいたい集め終わったのに、封筒がないのである。
生活は一事が万事こんな感じで、取っておくべきものを取っておくのだが、取っておいたものがどこに行ったのかわからなくなる。
どうしてそうなるのかというと、取っておくべきものが連続して何個かある場合、取っておくべきものが複数ありそれぞれ適切な場所におくべきだからだ。
いろいろ対処法などを友人や家族や職場の人間から聴いて「大事なものボックス」みたいなのを作った方がいいという結論を得た。
ということで、そのボックスに入れるのだが複数の問題点がある。
現在ボックスは6個ある。保険の書類、銀行関係の書類、職場の任用などの書類、家族関係の情報、その他仕事がらみの秘匿するべきボックスがあといくつかあるのだが、そもそもそこに至るまでにボックス以外の場所で書類は作成され、あるいは自分の机上に誰かにより置いてある。そういうものを大事だと判断して無くさないように(他の紙と一緒にならないようにクリアファイルや封筒に入れて日付と内容を書いておくして、帰るときや行くときに持っていく。)そうすれば間違いなく書類は大事なボックスに入るはずなのだが、世の中必要な書類が多すぎてどれをどこに置いてどのボックスに入れるべきかいくつかの経過があり、容易に書類は失われてしまう。すなわち最初からボックスに入っていればいいのだが、私がボックスまでに持って行って管理するのだから、その私がポンコツであったら初めから同じことで、ボックスがあろうがなかろうが資料は同じ確率で失われてしまうのだ。
第二の問題点としてボックスに入れるのはいいのだがすぐにパンパンになってしまう。特に仕事関係。それで何がどこにあるのかすっかりわからななくなってしまうのだ。
モノがどこにあるのかわからないからものを捨てられず、いつも徹夜しながら探して次の日の仕事に間に合わせている。パソコンの中の資料についてはフォルダーに入れるのは諦めて8桁の年月日で管理している。8桁なのは業務上応永とか長徳とかの元号の時代の情報を扱うから6桁じゃダメなんだ。資料を作成した月や日付や資料名がわかればたどり着ける。パソコンは便利だ。
これは明らかに何か身体に問題を抱えているのかもしれないけれど、仕事はこなせているからそこは自信を持ってやっているんだが、いつもものを忘れて、もうそれに20年以上付き合って、同じようなミスを同じように何百回も繰り返しているとちょっと辛くなることがある。