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はてなキーワード: ユーフォニアムとは

2016-11-21

最近ブラスバンドとか吹奏楽のコンクーるのニュース写真がやたら朝日新聞の朝刊にのってるなとおもったら朝日新聞主催だったからだった

ユーフォニアム放送されてるからなんかタイムリーでなんかふつふつとこみあげてくるものがある

2016-11-18

[]ユーフォニアム7話

ユーフォニアムアニメを久しぶりに最新話をちらちらとみた

デパートイベントのとこねはいはい原作既読済み。でもだいぶ記憶薄れてるけどなんかそういうことがあったのはおぼえてる

あーあとあすかせんぱいの家庭の事情

母親がおもったよりも高級なおばさんになってて驚いた

もっと薄汚れた庶民感あふれるおばさん想像してたか

デパートステージ前で1期でしゅーいちにふられたショートの子が緊張してるどーしよーとかいってるのをさふぁいあがはげましてるよこでれいながすわってるのがエロかったエロかった

ポニテの例なもかわいかたかいかったポニテ萌えなんだ俺実はハルヒイイイイイイイイイイ

やっぱりユーフォアニメになってこそだなあ

キャラの魅力がめちゃくちゃ増してるわあ

2016-11-14

この世界の片隅に」と「君の名は」と「響けユーフォニアム」の3作だけは絶対に見てやるか、と思っちゃうんだよなぁ

見てやるか→見てやるもんか

2016-11-04

大会関西大会演奏の違いについて - TVアニメ響け!ユーフォニアム2』#5

長尺を使って描かれた関西大会における北宇治演奏。凄すぎて凄い以外の語彙を失ってしまった感はあるのだが、いくつか思ったこともあるのでそれを書きつけておく。

そしてそれは府大会関西大会演奏の違いであり、結論を先述べしておくと、

の二つが論点になる。

 

積み増されたコンテクスト

端的にいえばみぞれ希美確執および和解にまつわるエトセトラがそれ、ということになるのだが、最も説明やすいのが麗奈ソロパートなのでそこに触れる。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm29961964

上記は府大会関西大会演奏シーンを並べた動画だ。見てもらえれば判る通り府大会では香織の表情を映してるのに対し、関西大会ではトランペットソロを下支えする久美子と彼女幻視した大吉山でのシーンが描かれている。

大会は直前にトランペットソロ麗奈が吹くか香織が吹くかで揉め、再オーディションをする事態にまで発展した。「三年間やってきたんだもん、最後は吹きたい」という香織の想い。彼女を慕う優子の想い。しか麗奈はそれらを音でねじ伏せ、ソロパートの奏者となった。コンクールにおける当該シーンでは、その音を聞きながら最初うつむき、そして最後には“納得”したように微笑む香織が描かれる。つまり麗奈ソロパートは、香織の心の決着の場でもあった。

関西大会はそうじゃない。今度は麗奈の音に久美子の回想が乗る。なぜ久美子かというと演奏の直前に「私も久美子のために吹こうかな」と麗奈が言い出したことによる。「みぞれソロがんばってね」「わたし希美のために吹く」というみぞれ希美のやりとりを見てそう口走ったのだ。

ユーフォ2』#1-4は言うまでもなくみぞれ希美お話がメインだった。その中のひとつの切り口に、誰のために何のために吹くのかというのがあった。みぞれは「楽器けがあたしと希美をつなぐもの」だから吹いていた。片や麗奈は「考えたことない。……強いて言うなら自分のため、かな」と答える。そんな麗奈も、みぞれ希美コンテクストを受けて、「久美子のために吹」くという形でソロパートに臨んだ。

ここでとても面白いのは、麗奈ソロパートを下支えしてるのはユーフォニアムという点だ。府大会ではシーンに登場したファゴットがここでは描写されず、それによって久美子の下支えが、その低音が強調されている。そうして絡み合い一体化していくふたつの音。それは大吉山での“愛の告白”の回想へとつながっていく。あまりに、あまりに美しい光景だ。

 

シーンを音によって裏打ちする

正直いちばんうなったのはこれ。音による裏打ち。

ぜひ府大会関西大会演奏の音を聴き比べてほしい。みんな本当に上手くなっているので。……と言いつつ、当方の耳は非常にボンクラ部長の声を「はやみん? いや……能登かわいいよ能登?」などと言って周りに白い目で見られてしまレベル)で、合奏はその違いがよく判らなかった。なので麗奈ソロパートを聴き比べてみた。ここはその差が如実に判った。それぐらい違った。

たとえばソロパートの始まりの「ぷぁー」という音。府大会は出だしのこれが鈍重かつか細いのだ。例えるなら冬の海。冷たく重い海水から頭を浮かすことができず潜ることを余儀なくされたような、重力を含んだ音。メロディの終わりも唐突で、次の音も焦ったように早く始まって伸びや豊穣さが感じられない。対する関西大会はどうだろうか。こちらは非常に伸びやかで、春の海のような、その上を軽やかに滑るような明るさがあるのだ。音の終わりもビブラートを利かせて情感がたっぷりこめられており、次の音への繋がりもとても心地よい。聴き比べてみると驚くほど違いがあったのだ(これは大げさでもなんでもなく、実際そうなのでぜひ聴き比べてみてほしい)。

続く「ぱーらりらりらー」も関西大会では楽しげに舞い上がるような音になっている。まるで夏の夜、意中の相手との初めてのデートに浮足立少女を想わせるような。その(久美子を想って吹かれた)つやっぽい音色を聴いて、久美子が大吉山での出来事を思い出すのは無理ないことというか、音それ自体が、その時のことを語りだすかのようですらある(府大会の当該シーンに、そういった抑揚はない)。

これは、臨時講師橋本が言っていた「君たちの演奏は(中略)表現力が足りない」というコンテクストにも乗っている。みぞれオーボエに対して「もっと感情だせない?」という話から始まったこれは、どんどん上手くなっている北宇治に大きく欠けているものだった。みんな練習や、みぞれに関しては希美との和解によって「表現力」を獲得していくが、麗奈のそれは、半ば冗談めかして言った「私も久美子のために吹こうかな」により久美子が夏の大吉山を思い出すような艶めかしい表現につながっていき、そして何より音がしっかりとそれを裏打ちしていた。『ユーフォ』は本っっっっっっ当に芸が細かい

 

そのとき希美は何を思ったか

傘木希美現在フルートパート担当する三年を凌ぐ実力の持ち主で、南中では吹部の部長を務めていた。南中での最後の府大会まさかの銀賞と涙を呑み、高校に入ったら絶対に金賞を取ろうとみぞれたちと誓い合っていた。しかし今は卒業してしまった去年の三年との確執によって退部を余儀なくされてしまう。みぞれとの和解を経てサポートメンバーとして部に復帰し、じっさい献身的みぞれやAメンバーを支えている。

しかし、だ。希美はもともと辞めたくて部を辞めたわけじゃない。フルートが好きで、金賞を取りたいという目標もあった。フルートパート担当する奏者は自分より明らかに劣っている。おくびにも出さないけど、奏者として吹けないことが悔しくてたまらなかったはずである

それが、「わたし希美のために吹く」というみぞれオーボエソロときに初めて顔に出る。

https://i.gyazo.com/06b7e5cfb22dec64999f0fa202731f57.png

舞台からみぞれオーボエソロから背を向け、笑みを浮かべず、中空を見つめる希美

大会オーボエソロには「きゅーん!」となったにも関わらず、希美への感情が乗って表現力の増した関西大会のそれにはそうならないのだ。

ここから一貫してみぞれ舞台に対して背を向け続ける。サポートメンバーはみな舞台を覗き込んだりしながらAメンバーたちの演奏が無事に終わることを祈っている。しか希美がその輪に加わることはない。

https://i.gyazo.com/df1f0bac8c9ab5c3824e7d9738ff6157.png

https://i.gyazo.com/814767fa1286d18a63ec9d61f5171438.png

それぞれ演奏終了直前、全国大会進出が決まった直後の表情。特に最後の表情は、周りと違って手放しで喜んでいる様子はない。良かったとは思っている、でも自分がそこに居ないのは悔しい。

少ないカット、一瞬の表情。しかしそうやって希美感情フィルムに乗ることで、関西大会演奏がより豊かになる。そして希美の悔しさは、来年コンクールにつながっていくことだろう。コンテクストがまたひとつ積み上げられ、『ユーフォ』の世界が豊穣になっていく。

 

全国大会での演奏が今から楽しみ

関西大会を終えた今になって一期の#13、府大会演奏直前のあすかと久美子のやりとりを見返すと、あすかの曰く言い難い表情に、その胸の裡の複雑さを思わせられる。

「なんか、ちょっとさみしくない? あんなに楽しかった時間が終わっちゃうんだよ? ずっとこのまま夏が続けばいいのに」

「なに言ってるんですか。今日最後じゃないですよ。わたしたちは全国に行くんですから

「そうだったね。そういえば、それが目標だった」

久美子のまっすぐな瞳から虚をつかれたように視線を外すあすか。そして眉尻をわずかに下げ、とても複雑な笑みを浮かべるのだ。

これは関西大会直前の「私はここで負けたくない。関西に来られて良かった、で終わりにしたくない。ここまで来た以上、なんとしてでも次に進んで北宇治の音を全国に響かせたい」と部員たちの前で宣言するあすかにつながってくる。

あすかは、あるいは部の誰よりコンクールにかける想いを持っているのかもしれない。これからそれは明らかになっていくことだろう。そのあすかのコンテクスを踏まえた全国大会映像、それが今から楽しみでならない。

 

ユーフォ感想一覧

2016-10-31

響けユーフォニアムは見る気が起きない

空いた時間があればシャドウバースをやっている私にとってアニメながら見をするものになっている

だがユーフォニアム演出の全てを見逃さないようにしたいからこそついつい後回しにしてしま

特別になりたい」ということを主題して見ると何にもなれなかったオッサンにはものすごく痛気持ち良い

あぁ青春したい…

2016-10-20

最近アニメキャラにはルイズコピペ並に心をかき乱されるキャラがいない

ユーフォニアムのなつき先輩がこっちを見てるハアハアハア

ユーフォニアム水着

アニメ1期放送時に見た後原作全部読んで、ここアニメになったら水着回あったのになーでもこのクオリティアニメを2期やるのは無理だろうなーと思ったのが実現してびっくりしてる

2016-10-17

http://anond.hatelabo.jp/20161015233619

最大公約数を狙うなら圧倒的に君の名は。

流行に乗りたいライトオタを狙うならラブライブガルパンを軸にリゼロデレマスSAOユーフォニアムとか

コア寄りの層を狙うならオルフェンズやカバネリやジョジョ血界戦線とか

ジャンプ原作で狙うなら僕ヒーやソーマやワンパンマン、なんだかんだワンピNARUTOドラゴンボールも強い

日常系で話を広げるなら動画工房を信じる

1番ベストなのは元増田の好きなアニメを出しつつ生徒の好みを引き出す事だけどね

2016-10-05

新海誠は才能がない。

「 「君の名は」を見たけどいまいちピンとこなかったんだけど。 」

  anond:20161004234644

 

という増田の話を読んだが、やっぱりね。

また、ブコメでは、

    

> 私が気になったのは、キャラクターセリフの不自然さ。他の有名監督と比べると明らかにヘタだと思った。

 

というのも同様。

以上を一言でいえば、

  新海誠は才能がない

ということだよ。

ただし、この才能とは、物語作家としての才能だ。パヤオみたいな才能だ。

一方、背景美術の才能は、傑出している。映画を見た人も、「絵がきれい」という声が多かった。

 

結局、「物語作家としての才能は全然足りないが、背景美術の才能は傑出している」と言える。

から、今回の作品を見て、ストーリー矛盾などを考えるのは無駄だ。

もともと二流のストーリーしかない。出来損ないのストーリーだ。セリフも二流だ。

見るべき点は、背景描写きれいな点だけだ。

 

よく考えれば、「秒速5cmだって、背景によって心理描写していただけだ。

心理のものが直接的に描かれたわけでもない。優れたセリフ(会話)があったわけでもない。

 

新海誠は、才能がない。小説を書こうとか、ストーリーを書こうとか、そういうふうに思うべきではない。

しろ他人原作を使って、上手なセリフを語らせながら、面白いストーリーで引っ張るべきだ。

まり原作ものにするべきだ。

ユーフォニアムみたいな原作を探して、それをあてがう方がいい。

新海誠次回作を作らせるなら、彼のヘタレ原案を使うべきではない。

「おまえはストーリーの才能がない」

とはっきり教えるべきだ。

 

(だいたい、入れ替わりというアイデア他人パクリだし、彗星がどうとかは軌道その他で矛盾だらけだし、時間系列も滅茶苦茶だし、ストーリーは完全に破綻している。二流以下だ。絵のきれいさでゴマ化しているだけだ。オマケに最後のシーンは何だ。音楽ゴマ化しているだけだろう。絵と音楽普通だったら、最後のシーンは馬鹿馬鹿しいにもほどがある。これはもう、彼の才能の無さを、はっきりと示しているね。素人レベルだよ。ちょっとだけ新規性があるとしたら、人の入れ替わりと時間の交替を同時併存させたこと。そのくらいだね。しかも、そのせいで、ストーリー破綻している。)

 

涙と選択と欲の物語としてのTVアニメ響け!ユーフォニアム

くやしいっ……!

くやしくて、死にそうっ……!

身体の奥から絞り出すような掠れた声。これほどまでに悔しがる声を、かつて聞いたことがない。

TVアニメ響け!ユーフォニアム』は、そういうお話だ。本気で高みを目指し練習練習を重ねた――なのに届かなかったことがくやしくくやしくて涙があふれてくる、そんな物語だ。

主人公黄前久美子は、コンクールの京都府大会に向けた合奏練習中に、顧問の滝からとあるパート演奏から外れるよう指示される。そこはかつて質の低さを指摘され、改善約束したパートだった。久美子は努力を重ねたが、滝が求める精度にけっきょくたどり着けなかった。

うまくなりたい。

うまくなりたい。

うまくなりたい。

うまくなりたい。うまくなりたいうまくなりたいうまくなりたい。うまくなりたい。うまくなりたい。うまくなりたい。うまくなりたい……!

うまくなりたい! 誰にも負けたくない! 誰にも……! 誰にもっ……!

からからあふれてくる涙に頬を濡らしながら久美子は知るのだ。

中学とき関西大会への切符を賭けたコンクールで敗れた際、同輩の高坂麗奈が流した涙の意味を。その辛さを。「本気で全国いけると思ってたの?」と問いかけた自分の目の前で彼女がどんな気持ちでいたかを。

それを知った久美子は、「期待すれば恥をかく。叶いもしない夢を見るのは馬鹿げたことだって思ってた」自分と決別する。「絶対、全国に行く」と、ためらうことなく口にする。たとえ努力した者すべてに神様が微笑まない世界だったとしても。努力し、戦うことを選ぶのだ。

 

選択責任物語

選ぶ、ということ。

TVアニメ響け!ユーフォニアム』は、当人選択とそれに伴う責任重要テーマに掲げている。

最も判りやすいのは冒頭だ。

顧問就任した滝は、部員たちに部の目標を選ばせる。全国を目指すか、楽しい思い出をつくる部活動にするか。選んだ以上はそれに向かって努力してもらうことを言い添えたうえで。部員たちは多数決のすえ前者を選んだ。待っていたのは低レベル演奏に対する容赦ない指摘だった。部員たちは反発したが、滝は取りあわなかった。「あなたたちは全国に行くと決めたんです」と。滝の厳しいながらも的確な指導によって演奏技術の向上を実感した部員たちは彼に信頼を寄せていく。

終盤にはもっと重要意味をもってそれが描かれる。合奏トランペット独奏パート、その奏者を巡るオーディションのやり直し。

奏者は麗奈にいったん内定したが、敗れた三年の中世古香織を慕う吉川優子の「噂になってるんです。オーディションとき先生がひいきしたんじゃないかって」という発言によって、滝は希望者に対する再オーディションを認める。そして香織がそれに手を上げたことからもう一度やる、ということになったのだ。

ここで面白いのは内定している麗奈意向を滝が確認しなかったことだ。本当なら麗奈気持ちが重視されるべきだろう。何せ一度はその座を勝ち取っているのだからしかし滝はそれを訊かなかった。

その理由は、“選ぶ”ことによって“責任”が麗奈に発生してしまうからだろう。麗奈本来それを負う必要がない。だから滝は回避した。彼の内面を推し量るなら、オーディション不正があったのではと疑問を持たれた自分が責を負うべきだと考えたのではないか

オーディションの場でも“選択”と“責任”が遡上に上がる。どちらを奏者にするか、滝は(ひいきを疑った)部員たちに選ばせようとする。「全国に行くと決めた」あなたたちは、今の演奏を聴いてどちらがそれにふさわしいと思いますか、と。

しか部員たちはどちらも選ばなかった。だから滝は香織に訊く。「あなたソロを吹きますか」。香織は言う。「吹かないです。吹けないです。ソロ高坂さんが吹くべきだと思います」と。

香織が肯定していたら、恐らく滝はそのまま香織に吹かせただろう。香織では先の大会に進めない公算が高いと判断していても吹かせただろう。どちらも選ばなかった部員たちに文句を言う資格はもうない。部員たちはそういう“責任”を負わなければならない。そして香織も、もし吹くのであれば部の成績の是非を逃げ場のまったくないとこで負う覚悟がいる。滝はそれを問うたのだ。香織は否定した。

もちろんこれは責任を押しつけあったという話ではない。

何かを求めるのであれば相応の代価がいる。全国か楽しい部活か。全国を求めるなら苦しい練習とそれをしてなお届かなかったときの悔しさに対する覚悟がいる。『ユーフォニアム』とはそういう物語なのだ

 

欲と、それに対応する肉体表現

ところで『ユーフォ』がエロティシズム溢れるアニメだと言われて否定するひとは少なかろう。もっともあからさまなのは8話。夏の大吉山にノースリーブワンピースで登った麗奈は、コケティッシュな魅力を見せつけながら久美子に“愛の告白”をする。夜景をバックに、裾を風や座ったときのはずみで翻しながら。あるいは久美子の唇を白くほっそりとした指でなぞりながら。正統派黒髪美少女は、匂い立つような色気をまといながら、中高と同じ吹奏楽部所属しながら顔見知り程度だった少女真正から迫っていく。

これは何なんだろう? 百合? サービスシーン? 半分ぐらいはそうだろうが、それだけではないように思う。

ユーフォ』はキャラ欲望を隠さない。久美子の「うまくなりたい」を始めとしてみんな何らかの欲望を持っている。「特別になりたい」「三年間やってきたんだもん、最後は吹きたい」「あすかが思ってるわたしの一歩先を、本物のわたしが行きたい」「あたしさ、塚本のことが好きなんだけど」「みんな吹きたいんだ」「コンクールに出たいんだ」「全国」。

から肉体は、欲望主体がちゃんとそこに存在していることを証明するかのように、画面いっぱいに生々しく描かれる。

終盤はもっと直截だ。

炎天下での練習。頬を火照らせ汗を滴らせながら練習に励む彼女たちは、とき渇きを癒そうと喉を鳴らしながら水を飲む。それらのシーンは例外なく艶めかしい。オーディションに勝って奏者に選ばれたい、今は手こずってるパートもっとうまく吹けるようになりたい。喉の渇きは、そういう欲の隠喩表現だ。ときに口元を濡らしてしまうほど勢い良く飲むのは満たされることを強く欲してるからだ。

あの夏の夜。これから山に登ろうというのに、麗奈ノースリーブワンピースヒールサンダルという格好だった。対する久美子はTシャツショートパンツシューズというラフな出で立ち。片やデート、片や気心の知れた友だちとのお出かけのよう。その落差は気合いいれておめかししてきた麗奈の“欲”を際立たせる。

響け!ユーフォニアム』は、何より絵でその強さを表現している。

 

勝負世界努力多寡関係ない。それでも努力の末に鳴らされたあの音が素晴らしいと知っている

音楽マンガには演奏の素晴らしさを聴衆のリアクションによって表現する手法がある。『ユーフォ』でもサンフェスへの出場を賭けた合奏や、サンフェスにおけるマーチングの際にこれが用いられた。アニメから音そのもので質の高低は表現可能だし実際されているのだが、強調表現として使用されたのだ。

しかしながらラストコンクールでは聴衆の反応がいっさい描かれない。いったいこの差はなんだろうか。

冒頭でも述べたように、『ユーフォ』は努力努力を重ねたのに鳴らしたい音へとたどり着けなかったことやオーディションに敗れコンクールへ出られなかったことがくやしくて涙を流してしま物語だ。

努力のものには何の価値もない。滝も誰も努力したことを褒めない。努力の末に響かせた音にの評価が下される。聴衆は、久美子たちの努力を一切しらない。ホールに響き渡るあの音が努力の末のものなのかそうでないのか一切しらない。

しかし我々は知っている。努力をし、欲をむき出しにしてぶつかり合ってきた先にある音だと。滝に叱責され、炎天下で汗を滴らせ、楽譜に「全国」と大きく書き込み、がむしゃらに努力してきた先にある音だと。だからそれはきっと素晴らしいのだ。みんなが積み重ねてきた努力を知る葉月が「いっすね……」と呟く音はきっと素晴らしいのだ。

そこに聴衆のリアクションはいらない。ステージの上でまばゆい光を浴びた久美子たちが響かせる音、それは素晴らしいに違いないと我々はもう知っているのだから

 

ユーフォ感想一覧

2016-10-03

[]鎌谷悠希少年ノート」完結

つのまにか終わってたから改めて1巻から再読した

ショタに目覚めさせられそうになった

最初に読んだときはめちゃくちゃおもしろいと思ったけど、再読するとそうでもなかった

それなりにキャラ掘り下げとかもされてるけど、メインのストーリーで何を描きたかったのかが見えづらかったせいかなあ

とってつけたような工場建設問題からめる必要あんまりなかった気がする

ヒロイン町家さん。中二病の子)も最後なんとなくフェードアウト気味になっちゃうし

途中で結構長い間主人公ひきこもっちゃうし

あと団体コンクールものってことで、今回再読時にはユーフォニアムともちょっとかぶったな

まらなくはなかったけど、読んだ後あっという間に印象が薄れちゃうタイプマンガだったな

ショタマンガってことしか残らなかった・・・

2016-09-20

日本アニメロリコン需要はいい加減にしろ

友人にどうしてもと誘われて「君の名は。」を見に行ったが激しく嫌悪感に襲われた。

ネタバレがあるから読みたくなければそっ閉じだ。

言いたいことは山ほどあるがそれぞれ大体言及されているから改めて言わないとして、とにかくもういい加減にしてほしいのはロリコン教育アニメはもうやめろということだ。

宮﨑駿が散々に使い潰した、思春期女子による性の目覚めを繊細な心理描写と褒めそやす文化にはもううんざりだ。

それでいて皆が美しいと褒めるのは性に目覚める前の純粋である

大人の女性を引き合いに出して、まるで汚物のように描くのはほんとうにどうかしている。

これだから日本人女性が性に目覚めることを汚らわしいことだと信じて、いつまでたっても処女性が重宝されてしまうのだ。

江川達也が宮﨑駿に対して鳴らした警鐘意味理解していないとは言わせない。

宮﨑駿が去った後、庵野があれほどまでに処女神話を打ち砕いてくれたと言うのに新海誠なんぞという空気読めない男がまたしてもやらかしやがった。

まさか新海作品に巧妙かつ山ほど詰め込まれていたエロバイオレンスを見逃したはずはないだろうな。

異性への興味、性器への接触、三角関係と略奪愛、BL百合大人への憧れ、大人同士のワンナイトラブ、口噛み酒の白濁とした変態性、よつはへのペド性、数え上げればキリがないが、断言して言えることは純愛は一つとしてなかったということだ。

主人公同士の恋愛吊り橋効果だと断言して良い。少しネタバレだが、彼らの恋愛が目覚めたのは会えなくなったことが直接の要因になっているからだ。)

これは深読みでも思い込みでもない。

でなければ途中からみつはがブラを付け始める書き分けはいらなかったはずだ。

あれは女性心理的変化や成長を描くための演出ではない。お前らを落胆させるためだよ。このド腐れロリコン野郎どもが。

つうかそもそも評価の高い映像だってどちらかというとadobeの功績だろ。

レンズブラーとか後付手ブレとかこちとらユーフォニアムでもうお腹いっぱいなんだよ。ばかやろう。

2016-06-13

http://anond.hatelabo.jp/20160612195135

アニメとして好きな作品ユーフォニアムとかだけど、

おおふりとか弱ペダや薄桜鬼とかも好きだよ。

ライブとかには行かないけどCDとかはたまに買うよ。

アニメ演出とかCGとかが好きなので特定の回の特定カットとかについて思い入れを持っていたりするけど語る相手が居ないよ。

あとは仕事スマホとかPCパーツとかが好きだな。

そんな男(39歳でそこそこ年収ある)だけどリンク先読んでたらパーティでまともに相手に満足いただける気がしなくなってきたわ。

ハードル高すぎじゃね?

2016-04-22

娘が登校拒否だったのに今は吹奏楽部で頑張ってる話

第一子を授かるまで不妊治療を続けて三年かかった。

不妊の原因は不明だったけど、不妊治療開始後一度だけすぐに妊娠したが、一回目は流産した。

それからなんども人工授精をしたけどうまくいかず、結局高価な体外受精に踏み切った。

それが一回でうまく行き、順調に十月十日を迎えた。

妻は初めての妊娠で産気付いてから丸々一日掛けて、俺は延々妻の背中をさすり続け、明け方近くにめでたく出産した時はホッとした。

立会い出産して、感動するかなとか思ってたけども、疲れ果てていたせいもあって涙も出なかった。

自分が始めて授かった子供なのに、何故だかよく分からないが最初はそんなに可愛いとは思えなかった。

今思うに、多分俺は妻ほどには子供を望んでいなかったからだと思う。むしろ、これからが大変だとその先を案じていた。

 

大変なのは割とすぐにやってきた。

娘はなかなか寝付かず、夫婦共々ほんとに困り果て毎日疲労困憊。

あれだけ子供を欲しがっていた、最初こそ喜んでいた筈の妻が、昼間の育児はするものの(昼寝は良くしたらしい)、とうとう夜の寝かし付けだけ育児放棄しだしたのである

よくある「あなた仕事だけやってたらいいんだから、楽よね!、私は一日中毎日家事育児なんだよ!」みたいな。

実際のところは俺は買い物もしてたし、洗濯掃除もやってたし、家にいる間はオムツ替えも授乳もお風呂もやってたんだけど、そんな言い争いをしても仕方ないから反論はしなかった。

彼女は明らかに育児ストレスになっていた。

から、夜の寝かしつけは、娘が多少の分別がついて自分で寝るようになるまでは俺の仕事になった。

立ったままダッコしてゆっくり何十分かゆすり続ける、それ以外では絶対寝ないのが娘だった。

ひどい時は2時間も3時間もゆすり続けなければならず、椅子ソファーに座る事すら許されなかった(泣き出すのだ)。

当時も結構仕事が忙しくて、帰宅は遅かったから、自分が寝るのは延々と時刻が翌日になってから

朝の出勤も早かったので、寝不足が続く毎日

娘を可愛いと思う時もそりゃぁあったけど、総じて言えば大変なだけで、こんなに大変なら結婚などしなければよかったと思うことすらあった。

だけど、一人目の苦労は二人目に存分に生かされた。二人目の息子は娘ほど大変じゃなかった事もあるけど、一人目に苦労した分だけ夫婦共々成長していたのだと思う。ちなみに二人目は自然妊娠だけどね。

 

さて、そんな娘もすくすくと育ち、小学校五年生の夏休みがあけてからのことだった。

学校に行かないのである

実は娘は1学期が終わる直前に右足を捻挫してしまい、夏休み後半まで松葉杖生活を送る羽目になっていた。

それで、夏休みが空ける一週間ほど前に松葉杖がなくても歩けるようになったのに、さぁ登校という段になって「足が痛むから行けない」と言うのである

最初は親もそれを信じて、少し休めばすぐに行けるようになると思っていたのに、それが一週間たっても治らない。

というよりも、夏休みの時は松葉杖があれば歩けたのに、松葉杖登校すら拒否するのである

流石にこれはおかしいと親も気付き、時間を掛けて問い詰めたらやっと「学校行きたくない」と答えた。

 

だが、そこから先が大変だった、その理由を頑として言わないのである

とにかくどんなに問い詰めようと責めようと、絶対に言わない。

仕方が無いから学校先生友達に色々聞いても、特にいじめられているわけでも、或いはクラス孤立しているとかでもなく、成績は結構いい方だったりして、理由が皆目見当がつかない。

いろいろと関係各位に相談していると、理由はともかく、学校に無理に行かせなくてもいいから、しばらくは様子見、みたいな感じになりそれが結局三ヶ月以上続いた。

 

理由・・・娘は娘なりに「理由を明かしたところでどうにもならない」と分かっていたから言わなかったのだと思う。

肝心の担任に原因があった。

だってまさか担任に原因があるなどとは思わず不登校のことを何度もその担任相談していた。全く馬鹿みたいだ。

娘の友達の親が「あの先生、すっごい生徒を差別するから」と妻との会話で言ったらしく、もしかしてそれが?と思い、娘に聞くとやっと頷いた。

びっくりするくらいの差別だった。

例えば授業中の先生質問に娘がどんなに頑張って手を上げても絶対に娘に答えさせない。

勉強で分からない事があって聞きに行っても、忙しいから後で、などを理由相手にしない。

そのくせ、気に入った生徒ばかりを答えさせるし、一生懸命面倒を見る。

他にも数え切れないくらいの差別をしていた。

確かにその差別が原因で不登校になったのは我が娘だけではあったけど、どうも一番酷く差別されたのが娘だったのも事実しかった。ほとんど無視に近いものだったから。

にも関わらず、その担任は平然と娘の不登校相談を受けていたのだ。

理由は私にも分からない」って何度言われたか

 

私達夫婦は、娘に何か障害でもあるのかと、児童精神科のある病院まで行ったんだぞ。

ほんとに、理由が発覚した時は怒り心頭だったのだけど、妻がどうしてもモンペ扱いだけはされたくないからと、担任に苦情を言うのはかたくなに拒否されたので、校長教頭にだけその事を伝えるに留まった。

校長らも最初は信じられなかったらしく、こちらの言う事は否定しなかったが、結構びっくりしてたっけ。

事情事情だけに、これを解決する方法担任指導したところでどうにもならない(娘の信用がゼロからね)と言う事で、ともかく、当面は授業が終わってからの補習と言う形で最低限の勉強だけを受けさせて、6年の担任を必ず替えるという事になった。

 

6年にあがって、新学期から問題なく娘は登校するようになった。

あの時、既に出勤してた俺に妻からその事をメールで連絡されて、不意に涙してしまった。

取引先と電話してた最中に、いきなり涙声になり、相手から「どうかしましたか?」と言われたっけ。

 

さて今はもう中学二年生。

昨日、その娘から嬉しそうに「やりたかったユーフォニアム、あしたからする事になったよ!」って、帰宅したばかりの俺に報告があったんだ。

ふとね、その時、不登校ときや、昔の寝かしつけの苦労を思い出したんだ。

最近毎日、娘の笑顔を見る。

可愛くて仕方ないです。

 

 

追記。

まりブクマがついてびびってしまったのでホントの事がいえなかった。すみません

そろそろ良いかなと思ったのでホントの事言います

ユーフォニアムは嘘です。ホントトロンボーンでした。

ユーフォニアムをやりたかったと言っていたのは本当です。

でも、同時にトロンボーンもやりたがっていたのです。

つい、これを書いた翌日に例の映画が公開初日になると知ってたので嘘をついてしまいました。

申し訳ございません。

2016-01-27

アニメ評価はどこで優劣をつけるべきなのか

ツイッターで「#私が選ぶ2015年最強アニメ」というタグ投票が行われてた

結果はごちうさ、おそ松、シャーロットがっこうぐらしだった

2015年アニメブロガーが選んだのだとユーフォニアムSHIROBAKOプレアデスだった

2015年BD/DVD売上だとFateうたプリ終物語艦これであった

艦これなんかはボコボコに叩かれていたのにも関わらず特典欲しさに買った勢力が多かったようで売上を伸ばしていた

いったい良いアニメをどこで判断するべきなのだろうと最近悩む

2016-01-20

京アニは割と堅実になってきた気がする

ユーフォニアムとかの質アニメと、

ゆるいアニオタ向きのお色気要素ありのアニメ

二刀流でどちらともできれば最強だわ

これで乳首券まで発行されたらほんとに最強なんだが、パンチラすらない現時点では到底ムリか

逆にパンチラ乳首券っていう一線を超えないからこそのフェチ枠を担っていると考えれば貴重な存在

2016-01-01

2015最終回まで見たアニメまとめ

クロスアンジュ

下品で汚くてアホみたいに勢いと生命力のあるロボアニメだった。

クロスアンジュの代わりになるアニメがない。終わって寂しい。

ユリ熊嵐

難解に見せかけて最後ストレートに熱い愛の話に着地したのが心地よかった、この監督毎回ほんま可愛い面白い

ジョジョ

面白くないわけがない四部アニメ化嬉しすぎる

純潔のマリア

原作者の真面目さに監督の真面目な時代考証が加わって重厚で見ごたえがあった。

物語

原作から面白いので面白くて当然、カップルがいちゃラブする話を面白く見せるって凄い。

食戟のソーマ

安定して面白かった

響けユーフォニアム

美しい画面に不快にならない程度にリアル高校部活空気感そして音楽説得力、久しぶりにさすが京アニと思わされた青春アニメの名作。

がっこうぐらし

最後が気になって完走。

うしおととら

ダイジェスト忙しい人のためのうしおとおらになってしまって悲しいが大好きなので見るしかない。

とらの声が理想的

シャーロット

たまに面白い回があるのと妙なオーラ最後まで行ってしもうたが終盤がっかりした

ルパン三世

全てのクオリティが高くて満足したが出来のわりには話題になってない感じ

ワンパンマン

文句のつけようがないハイクオリティ作画だった

おそまつさん

まさかおそまつがオタクブレイクするなんて夢にも思わなかったよ

鉄血のオルフェンズ

丁寧に捻らず進んでいるのに予想の斜め上を行かれている感じもする、なんかよく解らないがとにかく面白い。まだ最終回じゃないけど完走は間違いない。

2015-12-10

http://anond.hatelabo.jp/20151210061429

ある男に傷つけられた経験から男性全体に嫌悪感を持ち不条理レベル批判に繋がってしまってるんだろうってのは分かってる。(俺はね)(それすら分かってない馬鹿な奴もいるが)

分かった上で、そういうトラウマがあっても意見不条理だったら断固否定していくって姿勢

友達家族恋人みたいな個人個人の緊密な人間関係の上ではトラウマ配慮するのもいいと思うし俺もそうしてるけど、

ウェブの行きずりの相手だの、社会的事柄についての議論の場だったりでは、他人トラウマ配慮してらんないんだよ。

そもそも人間意見なんて、遺伝家族環境、対人経験、もろもろ、なんかしらの原因に作用されて作られるわけで、性格は全てトラウマの積み重ねだとすら言える。

でもだからって、滅茶苦茶極端なことを言ったりやったりする人に同情して「きっと事情があるんだねえ、大変だね、気持ちがわかるよ」って言ってたら狂人大勝利になるんだ。

毒母に育てられたり、女に手ひどくフられたりでミソジニーになった男を、議論の場で女は仕方ないねえというのか?

ジョン・ゲイシーだのヘンリー・リー・ルーカスだの、幼少時の虐待連続殺人に結びついただろう殺人鬼は沢山いるけど、あいつらは逮捕されなくていいのか?

それと同じで、過去トラウマから問題提起じみたスタンス不条理なことを言うようなら徹底的に反論する。

性犯罪を減らすだの、その後のケアや処理をいい感じにしてくって話を妥当にされるんだったら賛同することもあるが、

ユーフォニアムの絵に男根メタファーを感じると叩いたり、あるいは反性犯罪趣旨でもアプローチ無理筋だったら譲ることはない。

内心同情したとしてもそれを見せることは(こういう場所以外では)ない。

ユーフォニアム」の絵に「男根メタファーだ」と言う人が居る原因

痴漢被害が多いのに話題にされない

都会が人口過密で、特に満員電車が異常な日本社会では、痴漢被害がとても多いのです。

しかし、痴漢被害トラウマ体験であり、現場でも言い出せないのはもちろんのこと、時間が経ってもなかなか、他人公然と話せることではありません。また日本では、男だけ、女だけ、といったかたちで交友関係構成する傾向が強く、性別を超えたコミュニケーションが断絶しがちです。言い換えれば、日本社会には性別セクショナリズムがあります。そのため、痴漢被害に遭ったことのある人は多いのに、そうした事実話題にのぼるのは概ね、女同士の会話ばかりです。

そして、人口比率男と女が概ね半々であるのは当然として、日本は、社会的に表立っているのが男中心であるいわゆる男社会です。そうすると、痴漢被害体験がある女の数は社会の半数にまでは満たないうえに、男の方が外に出てくる日本社会ですから、あまり認識されていません。

わいせつ被害に遭ったことが知られたら「女としての値打ちが下がる」とさえ思われているところすらあります公然とは言うな語るなという話になりますし、また被害者自身も「話したら損だ」と思うこともあります

痴漢というのも、触るだけではありません。触らせるというのもありますし、道端で露出するというのもあります。そうした被害トラウマがありながら、トラウマであるだけに他人に打ち明けられる機会もなく心の内に抑圧していなければなりません。

被害体験精神的外傷が癒やされないから、「女性蔑視だ」という批判行動の衝動に表れるのだということもあるわけです。そしてさらには、あれもこれも「男根メタファーだ」という人すら出てきかねないわけです。その人はもしかすると過去に、露出狂に、膨張したモノを見せられたことがあるのかもしれません。

こうした社会状況を、批判者の単なる個人的な特異性だとしてバカにしているだけではいけないと、思います想像力配慮コミュニケーション力があれば、侮蔑する人格批判は、到底言えないはずです。

敷衍している性の商品化

今の日本社会では、男女間の現実の交際の代わりとなるもの商品化されています。それは、「アダルトビデオ」などは言うまでもなく以前からありますが、「アイドル」やアニメゲームの類でも、現実の交友の代わりとして消費されている時代になっているわけです。

例えば「アイドル」というのも、商売として展開されています男性向けも女性向けもあるわけで、例えば「ジャニーズ系」だろうが「AKB」だろうがあるわけです。この手の商売は、顧客の熱中、より本質的に言えば「依存」、それを利用しているわけですから成功すれば売上規模は大きいです。とりわけ数十年にわたって底無しの経済後退にある日本では、こうした商売批判することも、タブーとなってきています

アイドル」というのは元来は神々しい偶像であったはずですが、とりわけ男性向け市場では、グラビアモデルの類までもが「アイドル」と呼ばれていて、アイドルインフレ化が悲惨なくらいです。

もちろん、これらの多くは、「アダルトビデオ」などとは異なり、非わいせつ範囲で行われていますしか本質的には「性の商品化」です。たとえ性欲処理用でなかったとしても。

そしてこうした一種の「性の商品化」は、実在の人物、いわゆる「三次元」に留まらなくなりました。具体例を挙げなくてもいいと思いますが、男性向けであれ女性向けであれ、アニメゲーム等の「二次元」でも、「性の商品化」は進んでいます

近年のアニメについて、以前に押井守氏も「オタク消費財になっている」と言って批判していますが、そうして「こころのスキマを埋める依存商品」になっているわけです。それにその方が売上が出るわけで、この経済退潮の日本で、少しでも収益性があればまるでビジネスの「救世主」として扱われるわけですから

このような動向がありますから、「アニメ依存商品」という、一般論としてはあてはまらない、事実と異なる偏見ももたれています。それ自体が誤解であったとしても、その誤解が起こる背景に目を向けるべきです。

アニメタイアップ観光客を呼び込んで「地域活性化」「街興し」とかいうことが増えて、もうけっこう経ちます。そのタイアップ作品の中にも、「性の商品化」の範疇にある作品もあるかもしれません。

しかしそうでなかったとしても、その作品依存性があるからこそ、わざわざ遠くの人を呼べる、そういうことがあるわけです。「聖地巡礼」とかい表現は明らかに異常ですが、本当にそれくらいの認識でやっている人達すらいるわけですから……。(そしてたかがその程度の動機で来るレベルにとどまってしまったら、リピーターになってくれないので、一過性経済効果しか出ないわけですが。)

タイアップ例のなかでは、「ユーフォニアム」だとか、その元ネタとでもいうべき「けいおん!」だとかは、それほど「男性専用」という作品ではありません。いわば、性的セクショナリズムは、低い方です。

それでもその作品を嫌がる人がいるのは、たとえ作品自体ニュートラルであったとしても、その熱狂的な(依存している)ファンこそが当地に来てカネを落としていくという現実があること、そしてまた前述のように偏見をもたれているということから作品自体に対しての批判にすり替わっているからなのでしょう。

そして、熱狂的な(依存性の)男達を嫌がる女が少なくない背景には、過去に性被害体験があることから恐怖を覚えるというのも原因としてあるわけです。

まとめるとつまりは、日本

といった社会的病理性があるということについて、認識して、深刻に受け止める必要があると思うわけです。

2015-12-02

京アニ欺瞞

けいおん中二病たまこユーフォニアム……

京アニ表現は一貫している。

人物や物語から泥臭さを徹底的に取り除く一方で、

美少女らをこれでもかと扇情的に描くのだ。

 

卑猥だが目に優しい。

そんな包茎チンポのようなまやかしで、

京アニ世論を懐柔しつつ、オタクを狙い撃つ。

その罠にはまってしまったオタクたちは、

京アニ作品は一般向けだの作画を楽しむアニメだのと

弁明しながら、夜ごと自慰にふけるのである

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