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はてなキーワード: アイドルグループとは

2023-06-15

伏字界隈」という概念が怖い

この1年くらいとあるアイドルグループ応援をしている。

Twitterを見ていると、大抵のファンは同じグループファンファンダム形成しているけど、それとは別に伏字界隈」というもの存在する。

伏字界隈とは、自分の気に入らないアイドル悪口を、界隈共通伏字(例:増田→〼田)を使って言いまくるアカウント群のことを指す。

基本的には各々が勝手悪口を言ってるだけだけど、他の愚痴垢のツイート引用したり、共通話題で盛り上がったりして、学生イジメみたいな雰囲気になっている。

いわゆる「アンチ界隈」みたいなものだ。

その内容が少々度が過ぎているものが多いかつ、伏字界隈は自分達は正当なことをやっていると主張し、伏字界隈に対して注意する純粋ファンに対しては喧嘩を売っている状況だ。

ファン層を考えると、中高生のような若者が平気でそれをやっているのが、少し怖い。

注意されてもこれは正当な批評だ、って言うけど、 明らかに誹謗中傷が多い。

なんなら、自分達は悪いことをしているという意識が全くなく、注意されても「そういう界隈だから」と逆ギレされる。

しか伏字が使われ過ぎて、Twitter検索サジェストに出てくることさえある。

最近Twitterサジェストでそういうツイートが目に入ることもある。

特に悪口を書かれやすアイドルだと、きっと本人の目にも届いているだろう。

まあ別に、気に入らない芸能人悪口を言いまくるなんて、掲示板時代から存在していたことではある。

でも、誹謗中傷問題になるこの時代に、わざわざユーザー数の多いSNSで見える形でやって、みんなでリンチするような構図になっていることが恐ろしい。

伏字を使ってるから何言ってもいい?

そもそも気に食わない人間悪口(容姿など)をバカにしてみんなで共感しあっている様子を、鍵もかけない公開アカウントでやる意味って何?

自衛しろって言うけど、ファン自衛強制される方がおかしいだろ、悪口言うならせめて鍵垢に篭ってやっててくれ。

誹謗中傷って、きっとこの世からなくなることはないんだろうな。

2023-06-12

水星魔女の歌を歌うアイナ・ジ・エンドって歌手いいな

調べてみよう、、、

えっアイナ・ジ・エンドってテレビに出るとネット民に「歌下手」「アイドルじゃない」「可愛くない」とか叩かれてたアイドルグループBish元メンバーだったの!?

それが今やアニソン歌手としてネット民から絶賛されとる、、、

いかネット民雰囲気で人を叩いてるか分かるな

てかアイナ・ジ・エンドって00年代以降に最も活躍したアイドルグループからソロになった歌手じゃね

2023-06-11

anond:20230611124506

そういや韓国アイドルグループイメージキャラ化どうこう言ってた増田があったけどあれどうなったんだろ

2023-06-09

誰とでもセックスするが、お前とだけは絶対セックスしないアイドル

っていうコンセプトのアイドルグループを作ったら絶対売れるとおもうんスよ!

俺にプロデュースさせて下さい!!!!お願いしま!!!!!

メンバーは全員タイプの違うビッチで、明るくオープンセックス大好きビッチ一見清楚だけど裏ではヤリまくり腹黒ビッチシンプルに性欲が強くて男をディルドとしか見てない体育会系ビッチ自己肯定感セックスで保ってる病みビッチなどなど。

曲も元カレとかセフレとの関係を歌った内容で、写真集あきらかにホテルで男に撮ってもらった風にするの!

イケメンとも金持ちとも老人とも学生ともセックスする(設定)だけどお前(ファン)とだけは絶対セックスしないアイドル。いたらいいよなぁ。

2023-06-06

アイドル関係萌え問題

とある女性アイドルグループのABの関係(ざっくりいうとAが先輩かつ年上でBをめちゃくちゃ可愛がってる)が好きで、グッズも2人分揃えたりしている。アクスタ2人分並べると可愛さ2倍で楽しい!とはしゃいでた。

が、先日Bが「自分を好きだという態度を取らないで欲しい。ずっと嫌だった」というようなことをAに言った。それもイベント中。ファンや他のメンバーの前で。

自分はその現場にいなかったからどういうトーンでその言葉が発せられたのかは知らない。しかし、Aは絶句していて、ファンや他のメンバーも静まり返ってしまったそうだ。

Bはおそらくずっと、Aの百合営業的な態度も、自分が何をしても許してくれるところも嫌だったのだと思う。ABはどちらもグループの中でパフォーマンスを引っ張っていくメンバーで、Bは特に成長著しかった。だから、可愛がるんじゃなくて、Aにライバルとして認めて欲しかったのかな、とか、いろいろ、考えた。

Bにとっては、AB二人のやりとりを尊い可愛いとはしゃいでツイートしていた自分のようなファン不快だっただろう。Bのアクスタはメルカリに出そうかなと迷っている。なんにしろ、もう二人のアクスタを並べて飾ることはない。

Bに申し訳ない気持ちはある。嫌な思いをさせてしまっていたと。

でもそれ以上にAが心配だ。AがBを可愛がっていたのは、百合営業だけではないと思うから。可愛がっていた後輩に突然ノーを突きつけられるのはしんどいだろう。

なんでこんな本人達が傷つくような関係尊いなんて思っていたのだろう。自分はひどいファンだった。純粋に二人のパフォーマンスだけを見て応援していればよかった。

2023-05-30

応援苦痛に変わったので売れないアイドルファンをやめた

売れないkpop系アイドルファンをしていた。そして、たった今そのファンクラブをやめた。どうしてやめてしまったのか、自分思考の整理のために書こうと思う。

まず第一に、私ら人気のあるものが好きだ。人の目を気にする性質もあってか、人気のあるもの=いいものだと認識している。いわゆるミーハー。熱しやすく冷めやすい。一つのものをずっと愛し続けてる人に憧れはあるが、どうしても続かないので仕方ないのだと思っている。

そんな私が売れないkpopアイドル応援していたのは、オーディション番組推しを見つけたからだ。そのオーディション番組というのは例により流行っていたから見てみたのだが、番組に出ていた一人にハマってしまった。だが、残念ながら推しデビューに至らず、落選者の集まりであるセカンドグループ所属することになった。これが売れないアイドルグループ応援するはじまりだった。

推し推しグループデビュー組に比べたら勿論人気がなかったが、私はそれでも好きだった。だから推し所属するセカンドグループもっと大きくなってほしかったし、CDも買ったし、Twitter宣伝活動もした。

供給はそれなりにあって、最初推しが見られるだけで楽しかった。だがいつまで経っても人気は出なくて、デビュー組との差はどんどん開いていった。

私にとってはこんなに素敵なグループなのに、どうして売れないんだろう。こんなに応援してるのに、ファンの数が増えないのはどうしてだろう。もっと宣伝しなきゃ。頑張らなきゃ。動画も回そう。フォロワー数増えないな。あっちは人気があっていいな。どうしたらもっと人気になってくれるんだろう。

ただの一ファンである自分の無力さを思い知ると同時に、楽しかった応援苦痛へと変わっていった。

アイドル本人が自虐をし始めたのもキツかった。

「今は売れないって言われることもあるけど、必ず大きくなります。だから応援よろしくお願いします」

うん、そっか。頑張って応援するね。推しくんの努力はすごく伝わってるよ。でも今は売れないって本人も思っちゃってるんだね。無力でごめんね。これからほんとに売れるのかな。ただでさえアイドル若い方が売れるのに……。

要は、私が推しを信じきれなかった。絶対売れるって信じてあげられなかった。アイドル応援楽しいことのはずなのに、売れないことが自分にとっても辛いことだと認識してしまった。そして思ってしまった。こんな辛い思いやめてしまいたい、と。

私情だが私はリアルの方でも生活が上手くいかなくなっていて、それでいて「娯楽」であるはずのアイドル推し活が辛いものになってしまうことに耐えられなかった。今でも推しのことが好きだけど、「好き」の気持ちより「売れさせてあげられなくてごめん」の気持ちが大きくなってしまった。ただのファンが何様?って感じだ。売れないのは私だけのせいではない。でも、人気のないグループ応援する自分我慢できなくなってしまった。

もっと人目を気にしない性格ならよかった。自分の好きなものは好きと言える性格だったらよかった。そしたら、人気もフォロワー数もライブ会場の埋まり具合も気にせず、ただアイドルがくれる幸せ享受していただろう。でも私はやっぱり人気グループ応援したい。ファンが痛々しく盛り上げようと頑張るグループじゃなく、頑張らなくてもどんどん人気になってくグループがいい。気付いたら大人グループになってて欲しかった。ごめん、私そこまで頑張れない。

かくして、私はファンをやめた。

決して嫌いになったわけじゃない。けど、しばらくは離れようと思う。

弱い人間でごめんね。これからも頑張ってね。推しのことはこれからも大好きだよ。

2023-05-18

芸能人、安く買い叩かれすぎてる説

霜降り明星粗品さんが、「テレビのギャラ安すぎる」「YouTube収入の方が多い」と話している動画を見かけ、やっぱりそうなんだぁと納得してしまった。

これは以前聞いた話なんだが。。。

テレビ番組って、コロナの時、ソーシャルディスタンス確保のためにスタジオ収録の出演者減らしてたでしょ?

あの時テレビ業界で何が起きてたかというと、どうやら、番組制作者が芸能事務所に対して「お宅の所属タレント、一気に複数人使いますから、ギャラは“まとめ割”でお願いします」って交渉の仕方してたらしいんだよね。

コロナ禍でタレント需要が減り、背に腹は代えられなくなってた事務所側は、それをOKせざるを得なかった。

からあの頃、1つのバラエティ番組吉本芸人だけいっぱい出てたりとか、同じアイドルグループメンバー同士がひな壇固めてたりとかしてたんだって

一度そんな交渉が罷り通ってしまえば、タレントの単価を上げることはもう難しくなってしまう。

その影響を、粗品さんレベルの有名芸能人もモロに食らったんだろうなあ。。。

ジャニーズの件を男女入れ替えてみる

カリスマ有る女社長女性アイドルグループをたくさん作っていた

社長が亡くなったあと、アイドル性的に手を出していたことがわかった

元々裁判も起こっていたので、メディアはその報道姿勢を問われた

一部のアイドルが、当時のことを知ってほしいと声を上げた

 

うーん、これは燃えない

2023-05-17

俺が「推しの子」を第一話で見るのをやめた理由と、「アイドル」で露呈したikuraの限界、あるいは「アイドル」という誰にも歌えない歌について

昨日投稿した記事がとてもありがたいことに伸びたので、調子に乗って別の話をしようと思う。軽い気持ちで書いてたらクソ長くなった。

これを読む前に注意してほしいのは

・これはアニメ推しの子」を見た感想だということ(漫画ではない)
ネタバレが含まれること
・全部俺の主観的意見にすぎないこと

だ。

え、「アイドル神曲やん

YOASOBIの「アイドル」を聞いて、これはすごいと思って推しの子を見た。

そして第一話でアイが殺されて「??????」となった。あまりにも納得がいかなかった。それは以下のような理由による。

第一話、そして主題歌アイドル」で提示されたこ作品テーマ性について

偶像としてのIdolを死守する(「嘘が愛」とかアイっていう名前からも推察できるように)というのが最序盤のテーマだったわけで、そこに子供がいるっていう嘘を死守するっていう物語があって、さらにIdolとしてファンを愛してるっていう嘘(本当は誰のことも愛したことがないから)もあるから、その嘘が本当のこと(ファンとほかの人々を心の底から愛することができるようになる)になる、っていうのが大筋のストーリーになるべきだったわけだ。

その重要過程(アイが少しずつ成長していく)が完全にすっ飛ばされたので肩透かしを食らったという感、殺されるところでいきなり愛してるって言っていて、正直第一話だけだとアイに対して人間としての共感が全くできない。

この物語評価されている大きな要因としては、まず推しの子自分がなるっていう第一話のインパクトコメディ性、次にアイが死んでしまうっていうさらに劇的な展開。

これ自体別に悪くないと思うが、やはりアイが本当の愛を知る過程スキップしているので作品としての完成度が低下している。

たぶんその理由として乳幼児だと行動の幅が狭すぎるっていうのがあるのかなーと。簡単に動かせないから話を作りづらいっていうのがあったんだと思う。それをどうにかするのが脚本家仕事ではあるんだけど。でも子役ルートがあるならそういう問題もなくないか

また、アクアルビー父親に関する伏線第一話だけっていうのもつらいポイントではある。

どうしてもそこからストーリー展開が難しくなる。第二話以降の話は割と自由に進めることができるはず(ルビーアイドルを目指すとか、主人公父親を捜すとか)で、その辺の先の読めない感じは面白い

クール目の最後でアイが殺されたりしてたらもっとよかったんじゃないかなーとか思った。

何よりOPが完全にアイの歌なので納得のいかなさがすごかった。

「え!? この感じなのにこの1クールを全部このOPでやるの!?!?!?!?

となってショックのあまりここで見るのをやめてしまった。

次に、YOASOBI「アイドル」について(こっちのほうが喋りたい)

初めてこの曲を聞いた時とんでもない衝撃を受けた。

それは初めてYOASOBIの「夜に駆ける」を聞いた時に感じた衝撃と同じものだった。

まず、「夜に駆ける」が空前絶後のヒットを叩き出した最大の理由について述べようと思う。

もちろんこれは俺の意見であって、完全に正しいということを主張したいわけじゃない。別の意見があればコメント等に書いてほしい。

”この曲が大ヒットしたのは既存音楽流行りを踏襲しつつ、独自の要素を絶妙塩梅ミックスし、絶妙な斬新さを表現することに成功たからだ”と俺は思う。

これがどういう意味もっと分かりやすく言うと

今までの曲と同じようでちょっと違う、なんか斬新な感じがする曲がヒットする

ということだ。「白日」とかがわかりやすいかな?

音楽というのはほぼすべてが感覚で成り立っているので、それを正確に記述することは本当に難しい。

「夜に駆ける」が大ヒットした要素

「夜に駆ける」を語るにはまずコンポーザーのAyaseについて紹介する必要がある。

Ayaseはもともとボーカルとしてバンド活動を行った後、解散したのちいわゆるボカロPになったミュージシャンだ。

ボカロP:Ayaseを象徴する代表曲は「幽霊東京」や「ラストリゾート」が挙げられる。

初めてこの曲を聞いた時の俺の感想は、”よくあるボカロ曲だなあ”というものだった。

正直これらの曲はボカロ曲としては古典的な印象を与えるものだと思う。DTM感が強い、打ち込みで構成されたボカロ曲……という感じだ。

しかしここで重要なのは、実はこれらの曲でAyaseのパーカッションリズムに関する凄まじいセンスが光っており、それが当時のネット音楽トレンドにぴったりとマッチしてある程度の人気を博していたということだ。

Ayaseのリズム感に関する才能には目を見張るものがある、というのは上記の二曲を聞けばたぶんわかってもらえると思う。もちろんこの曲が発表されてから時間が経っているので、当時は真新しくとも今では多少風化しているように感じるかもしれないけど。

「夜に駆ける」においてもそのリズム感が遺憾なく発揮されている。ただ、この曲がそれまでのAyaseの曲と大きく違うのは

・繰り返される転調

ボーカリストikuraの存在

だ。

この二つの要素が、「夜に駆ける」が大ヒットした要因だ。


一つ目の繰り返される転調に関しては「夜に駆ける」を聞けばわかる。最後Cメロのところとか二回くらい転調してる。で、たぶんなんか普通の転調とは違う感じがする。音楽知識がないのでその辺はわからないけど。まずそこの斬新さがある。異論は認める

ボーカリストikuraについて

「夜に駆ける」がヒットした最大の要因だと思う。


個人的に、歌手ikuraの卓越した点は二つ。

ikuraが持つ優れたリズム
自我の顕れない説得力のある歌声


まずikuraが持つリズム感についてはもうとりあえず「夜に駆ける」聞いてみてほしい。歌詞の子音がバスドラとクラップ気持ちよくハマっている。

この文章を書くにあたって今一度「夜に駆ける」を聞いていたら、そのikuraのリズム感の素晴らしさについてちゃんと語りたくなったので細かく述べる。興味ない人は飛ばしてください。

イントロの”沈むように「溶けて」いくように”の「溶けて」のリズム感が良い

・”二人だけの空が広がる夜に”ここのリズム感は全部いい

・その次の打ち込み感のあるピアノめっちゃいい

・”さよなら「だけだった」”の「だけだった」のリズム感が良い

・”その一言で「すべ『て』がわかった」”の『て』が良い

・”日が沈みだした空と君のすが「た」”の「た」のリズムの取り方がマジですごい

Bメロの”いつだってチックタックと「鳴る世界で」”の「鳴る世界で」のリズムの取り方がすごい。

Bメロの”触れることな言葉うるさい声に涙が”ここのリズムは全部すごい

・サビの”騒がしい「日々に」笑えない「きみに」”の「日々に」と「きみに」のリズムの取り方がすごい。

・二番のBメロは正直全部リズムの取り方すごい。”信じてたいのに信じれないことそんなのどうしたってきっと これからだっていくつもあってそのたんび怒って泣いてくの”ここがすごくいい

・その後のピアノソロめっちゃいい。

Cメロの”もういや「だって疲れただって」”の「だって疲れただって」のリズムがすごい。

ここにリズムの優れた曲を作るAyaseとのシナジーがある。偶然にしては出来すぎたユニットである

これが「夜に駆ける」がハマった一つの理由

次の”ikuraが持つ自我の顕れない説得力のある歌声”について

これは説明がとても難しい。

歌手には二種類のタイプがいると俺は思う。それは、

自分のことを歌う歌手

・なんでも歌える歌手

の二種類だ。一見後者の方がなんでも歌えて優れているように思えるかもしれないけど、事態はそんなに単純じゃない。

まず前者について具体例をいくつか挙げようと思う。

自分のことを歌う歌手について

とりあえず例を列挙する。

りりあ「浮気されたけどまだ好きって曲」

米津玄師「アイネクライネ」というか米津玄師はほぼ全部自分の話をしている感じがする。

back number高値花子さん

実はほとんどのバンドマンは自分の話しかしていない。ヨルシカが「八月、某、月明かり」の歌詞で叫んでいるように「心を売り出し」ているのだ。

ちなみにヨルシカは「詩書きとコーヒー」でも「寿命を売るなら残り二年」とか歌っていたりして、そういう自分のことしか歌えないナブナ自身をどこか皮肉めいて表現していたりする。

りりあの「浮気されたけどまだ好きって曲」を聞いてほしい。これ絶対自分の話だろと思って調べてみたけど明言してないっぽい。なら自分の話と考えていいのかな?

この曲は浮気された女の子の心情を歌うにしてはリアリティが高すぎる。

汚れた君は嫌いだ

君を汚したあいつも嫌いだ

この歌詞の下のほう、「君を汚したあいつも嫌いだ」ってそっちにヘイトが向く心情を表現できるのすごくないか? 普通浮気された曲って恋人に対する恨みつらみで話が終わると思っていただけにびっくりした。

こんな風に自分のことを歌う曲は”その人の人生の重み”が自然と声に乗っかるので、ものすごい破壊力がある。

でも、こういう歌手がほかの人の作った歌を歌うと、どことなくちぐはぐな感じになる。なんか違うな~とか、ぐっとこないな~みたいな気持ちになる。

あとこのタイプ歌手一発屋で終わる傾向が多い。劇的な経験がないと歌えないならそうなるのも必然、という感じはする。

なんでも歌える歌手について

ikuraやAdoはこのカテゴリーに分類される。

こういう歌手ボカロ文化の発展で増えたと思われる。

歌い手文化はいろんな人の曲を歌うっていう前提があるわけで、そこでさっき挙げたような自分の歌を歌うタイプ歌手歌い手文化にそぐわない。

自分共感できる曲だけを歌うことでその問題解決してる人もいるっぽいけれど。

なんでも歌える歌手の例を挙げる。

・ikura

Ado

Aimer

・yama

・suis

とかなんか今流行りのアーティストばっかりになった。

ヨルシカはナブナ個人的な、本来だったら本人にしか歌えないような歌をsuisが上手く歌っている感がある。

これらの歌手限界まで自分の色を出さない。でも無個性とは違う。ただひたすらに歌詞にひたむきに向き合って、そこから読み取れる感情をまっすぐに表現している。だから聞く人の心にダイレクトに届いているように思う。

「夜に駆ける」とikuraの関係

YOAOBIのコンセプトは”小説音楽にする”だ。このコンセプトとikuraのどんな曲も歌うことができるという特性は実に親和性が高い。

「夜に駆ける」の元となった小説は「タナトスの誘惑」というものだ。

あらすじをめっちゃざっくりと言うと、死にたがりの彼女を助けた主人公だったが実は彼女死神で、最終的に一緒による闇に飛び降りるという、中二病要素をこれでもかと言うほど詰め合わせたような物語だ。大学生が書いたらしい、笑った。

さて、どれほどこの物語がチープであろうとしても、この歌を実体験として生々しく歌うことができる人はなかなかいない。テーマが重すぎるし、全体的に闇が深いものからだ。

ただ、ikuraは「夜に駆ける」を独自解釈することに成功している。

この作品自体をどことな俯瞰的に見下ろして歌うことによってそれはかなった。過度に主人公ヒロイン感情移入するのではなく、どこか客観的視点から物語淡々と紡ぐように歌う感じ。無機質な――機械的な、ある種ボカロっぽい歌声と、どことな人間の闇を感じさせるPV(このPVもあの原作小説から作ったとは思えないほどクオリティが高い)が悪魔的に融合した。

これが「夜に駆ける」がヒットした二つ目の要因だと思う。

もう一回PV見てるけどやっぱりいいな。

本題のYOASOBI「アイドル」のすごさについて

制限が新たな芸術を生む”的な言論があったりする。「アイドル」が素晴らしい曲であるのにはここに要因がある。

今回の場合

・Ayaseが持つ独自リズム感とベースライン

・最新の曲調(Adoが歌う「踊」に似てるとか指摘されてるね)

・”推しの子”のOP要求される、アイドルソングライクな(コール差しまれるなどの)要素

この三つが程よくミックスされた結果、既存の物にはない斬新さを持った曲としての大ヒット……だと思う。

YOASOBI「アイドル」とボーカルikuraの限界

この話をするにあたって、YOASOBI「アイドル」の歌詞について軽く説明する必要がある。

アイドル」の歌詞原作推しの子」とそのスピンオフ小説の「45510」をもとにしたものだ。

まず「推しの子」のあらすじを一瞬で説明すると

医者主人公のところに推しアイドル(アイ)が妊娠出産のために入院してくる→出産日に主人公が殺される→気づいたらアイの子供に生まれ変わってた→アイドルなので子持ちはまずい→なので必死に嘘で隠す

というものだ。

そしてスピンオフ小説「45510」の主人公は、アイとかつて同じアイドルグループ所属していた女性だ。

アイドル」の歌詞の中での主人公は歌の途中で変わっている。二回目のサビまではスピンオフ小説の「45510」の主人公がこの歌の主人公で、その後はアイ自身の歌に変わる。

1サビまでの歌詞は「45510」の主人公の、アイに対する憧憬を描いたものと思われる。同じグループの中でも抜きんでて人気のあるアイに対する羨望を表現している。

ここの歌詞をikuraは上手く歌えている。

問題はその後だ。

アイドル」の二番の歌詞についての見解

この話をするためには歌詞掲載しないといけない。

はいはいの子特別です

我々はハナからおまけです

お星様の引き立て役Bです

全てがあの子のお陰なわけない

洒落臭い

妬み嫉妬なんてないわけがない

これはネタじゃない

からこそ許せない

完璧じゃない君じゃ許せない

自分を許せない

誰よりも強い君以外は認めない

これはアイが所属するアイドルグループ「B小町」の別のメンバー:「45510」の主人公の心情を描写したものだ。正直、この歌詞を書いたAyaseは天才だと思う。

一見最初はアイに対する強烈な嫉妬心を表現しているように見えて、最後には

完璧じゃない君じゃ許せない

自分を許せない

誰よりも強い君以外は認めない

とアイに対する信仰とでも言うべき強い感情の発露を描いている。この一見相反するようでいて、しかし同一の感情を詳細に表現したセンスマジですごい。

ikuraはこの二番を歌いこなせていない

Vtuber歌ってみたとかを聞いた時に「お、この曲はこの子マッチしてるからいい感じだな」とか思ったことがないだろうか? 俺はその現象を”人格一致ボーナス”と呼んでいる。

ikuraの人格と「アイドル」の二番はあまりにも相性が悪いと言える


たぶんikuraはまっすぐに、幸せに育ってきたタイプ女の子なんだと思う。だから、こうした嫉妬などのどす黒い感情にそれほど縁がないのではないだろうか? なので、それを歌おうとしても、どうしてもうわべだけのものになってしまう。

先ほどの話に戻る。世の中には

自分の歌を歌う歌手

・どんな歌も歌うことができる歌手

の二種類が存在する、と言った。

しかしそれを逆に考えてみてほしい。つまり世の中には

とある人間しか歌えない曲

・ある程度どんな人間にも歌いやすい曲

の二つがあるのだ。

そして「アイドル」という曲は”とある人間しか歌えない曲”に属する。それはこの曲が極めて個人的体験(この場合だと、45510の主人公とアイ自身体験)をベースに紡がれているからだ。

ikuraのスター性と「アイドル」の明るい部分は極めて親和性が高い。特に一番のサビなんかは完璧に歌えている。しかし、45510の主人公のアイに対する嫉妬などのダークな部分は歌えない。聞けばわかると思うが、なんだか上っ面で歌っているような印象を受ける。

かに愛されたことも

かのこと愛したこともない

そんな私の嘘がいつか本当になること

信じてる

まれないアイの家庭環境を背景とした暗いCメロ歌詞だ。やっぱりここでも、ikuraの歌はどことな空虚な感じがする。ikura自身にこんな経験がなく、想像することさえも難しいからだ……と思う。

あるいは、

【ikura】今回は、レコーディングする前にたくさん話し合って…。どういうイメージで、どういう声色で、ニュアンスでやっていこうかっていうのを考えながらレコーディングしました。

【Ayase】そしてたどり着いたのが…「最強のかわいい!」です。僕はikuraがレコーディングブースに入って一生懸命歌っている中、勇気づけるようにディレクションブースからもっと自分のことかわいいと思って!」って伝えていました。https://news.yahoo.co.jp/articles/32691ffa10659b427d43550c4eda76ad09a1ea74から引用

とあるように、レコーディング環境が足を引っ張ってしまった可能性もある。

アイドル」の歌ってみたをいくつか聞いてみると、この二番を上手に表現する歌い手を何人か発見した。やはり、こうした現代的な嫉妬経験がある歌い手のほうが歌声説得力が増す。

しかしこうした歌い手は同時に、サビの部分で顕著に表れるアイが持つ底抜けの明るさ、可愛さを表現することが難しい。

アイドル」を完璧に歌える人間存在しないかもしれない、とか思った

あと原作読んでる人に聞きたいねんけどこの「45510」の主人公って作中で出てくるん?

というかここまで細かく考察してると逆に「推しの子」の続きが気になってしまった

2023-05-13

うちの妹は某アイドルグループが全ての趣味だったと思う

全部アイドル起点、アイドル動機趣味をまかなってたというか

地方コンサートもほぼ旅行だったし

映画だったり舞台だったり、スポーツだったり料理だったり、全部がナントカくんが言ってたとかやってたとか、そんな理由でやってた

うそ別に普通にアイドルと切り離した趣味でよくないか、と思ってたけど、妹にとっては興味のとっかかりの一番は大好きな彼らであるようだった

もうとっくに結婚して3児の母だけど、いまだに某アイドルのことは好きなようであれこれ見てる

ライフスタイルに沿って存在したアイドル

妹の世界を広げるきっかけであり続けているアイドル

それはそれで良いことだと思う

2023-04-18

中国ポップカルチャー日本で人気となった例などはありますか?

はい中国ポップカルチャー日本で人気となった例があります。以下はその一例です。

「ラブオン・ザ・ロックス」:2016年放送された中国ドラマで、日本でもNetflix配信されました。主演のジャック・マー(マアル)はアリババグループ創業者であり、日本でも彼の人気が高く、ドラマも好評でした。

プロデュース101」:2018年放送された中国アイドル育成番組で、日本でも「PRODUCE 101」として知られる「PRODUCE 101 JAPAN」が放送されました。この番組誕生したグループ「Rocket Girls 101」は日本でも知名度が高く、アイドルグループライブイベントにも出演しました。

習近平国家主席日本訪問2018年中国習近平国家主席日本訪問した際に、その妻である彭麗媛さんが着用した着物話題となり、日本着物業界でも彼女の着こなしを参考にした商品販売されるなど、中国ファッション文化に対する関心が高まりました。

以上は、中国ポップカルチャー日本で人気となった一例です。

2023-04-17

「女の性犯罪被害もっと騒がれるのに!」そんなことないか

山口達也の時「山口達也可哀想!女が悪い!女は自業自得!ハニトラ!」って一般人芸能人もこぞって被害者バッシングしまくったよな?

かに騒がれたよ。被害者叩きという意味で。

しろ今回のジャニ被害者の方が、大多数が「フェミや女を叩けるいい機会だ」とばかりに「ジャニーズのファンやってる女はクソ!女も同罪!」と叫びながら同情して、被害者叩きしてるジャニーズファンは一部だけしかも立派に悪者扱いされてるじゃないか(事実悪者なんだけど山口達也の時はされてなかった)

伊藤詩織さんだってバッシングの声が未だに大多数だぞ。誘拐された女子中学生だって三鷹ストーカー殺人事件被害者だって被害者叩きされまくった。女ならもっと騒がれて同情される?どこが?

仮に女アイドルグループで女同士の性的虐待があったとして、ファンやめる男がどれだけいるよ?

百合百合騒ぐか、もしくは「ほら見ろ女だって性犯罪するんだぞフェミは騒げよ!」って言い出すんじゃないのか?

つか、山口達也事件当時「山口達也に騒がないフェミはクソ!(騒いでた)」と言っといて

今じゃ「山口達也に石を投げるフェミはクソ!」ってことになってんのな

2023-04-15

JO1のTwitterの件がさほど炎上していない

経緯

数日前、JO1の公式Twitterフィッシング詐欺URLツイート

適当URLを呟いたわけではなく、

youtubevoutube

jo1→jol

など、本気で騙しにきているURLだった。

現在

既にツイートは削除されて公式Twitter謝罪済み。

しかしながらTwitterが乗っ取られているか運営側に悪意を持った人間がいることが明白なのでファン達は今も不安に思っている。

JO1とは

こないだサンリオキャラクター大賞の増田でも話題になっていた男性アイドルグループ非ジャニーズ。

年末紅白にも出たりするくらいには結構人気がある。

2023-04-11

サンリオキャラクター大賞はもう終わりだよ

今年のサンリオキャラクター大賞の投票が始まったけどもう結果は見えてる。

今回はJO1とのコラボでできたJOCHUMがいるから。

ここでケーポとか今の男性アイドル界隈を知ってる人はあ〜ってなると思うけど知らない人向けに説明する。

JO1はKPOPの流れを汲む日本男性アイドルグループで去年そのメンバー11人と対応した形でできた11人(匹?)のキャラクターがJOCHUM。

まりJOCHUMにはJO1ファン投票する。

これが恐ろしいのは人気だからじゃない(人気はあるけど)。

界隈のファンによる組織的運動が持ち込まれからだ。

特に男の人は知らないと思うけど今時のビルボードランキングSpotifyYouTube再生回数Twitterトレンドなんかはもう純粋数字じゃなくてファン推しグループに1位とか○億回再生とか華々しい成績を取らせるために「回した」結果なのが普通

SNSではそのための専用の旗振り役アカウントを中心にどうやれば数字無駄なく効率よく反映されるのかの情報があっという間に共有されてファンはひたすら「回す」。

検索すれば日々複垢家族の端末を借りてまでファンが「今日はこれだけ頑張ったよ!」みたいな報告をしあっている。

そういう文化がある。

全ては推しを1位にするため。戦争なのだ

サンリオキャラクター大賞には様々な投票方法があるけどそれらは全部ハックされ今年は見たこともないような得票数でJOCHUMが優勝するだろう。

シナモロールポムポムプリンいかに人気でもあのやり方を持ち込まれたら敵わない。

JOCHUMをキャラごとに分けたりすれば票は分散したと思うけどまあサンリオ的に都合が良い話なので対策も取らないんでしょう。

従来のサンリオファンは白けるけど。

はい終わり。

今年のサンリオキャラクター大賞は終わりだよ〜〜〜〜!!!!!!

2023-04-03

アイドルコンサート舞台危機管理について

最近乃木坂46の方が暗くなった場所で足を踏み外し大怪我されたり先日もK-POPの方が火を吹く装置スイッチに躓いたようで火傷を負った映像を見た。

これ以外にも色々ある。だが、最近映像が出回ったりするせいか見る機会が増えているようにも思う。

個人的に昔、分野は違うがステージなどに多少関わったことがある【意識の高い素人】の発言として聞いてほしいが、

そもそも「火」や「照明」の機材には危険なので近づいてはならないし、暗い場所を進むときリハーサルを重ね対策をとるものだ。

舞台スタッフはそれを守らない人には激昂する。

怖い人が多い印象はそういう部分もあると思う。

舞台装置は容易に人の命を奪うからだ。

例えばジャニーズ事務所(色々言われていることは別として批判されるべきだが)あれは中学生前後ステージに立たせ、裏方スタッフや先輩の怒号を浴び、ハーネス装置なども自分たちでつけていく。おそらく小さな怪我を見たこともあるだろう。そうして舞台危険性を知っていく。

これはあの事務所から、ではなく長年小さな規模から大きな規模まで特殊効果を使う機会が多い状況で、必然的に身についてきたものなのだろう。

勿論そういうジャニーズタレントでさえ怪我をすることもあるのが舞台だ。前述した人たちが怪我をしたのも本人の危機感以外になにか理由があると思うので一概には言えないが……

乃木坂46場合は、そもそも足場が悪いのではないかと思う。

大規模会場の多人数アイドルライブの在り方として歌い踊る以外の場所を歩くこと自体、間違いが起きていると感じている。(少人数ならスタッフが帯同しすぐに助けられるのだが)

最近の人気アイドルたちが「練習生を経てデビューする」点も不安を感じている。パフォーマンス重視で危機感根底に無いのではないか

もちろん大人になってからのほうが、その危険性は理解できる。

しか大人は驕りが出る。すでに売れているメンバーに怒ってくれる人も少なくなってるかもしれない。

韓国アイドルによく見るのが、ファンサービスなどで明らかに歩くことを推奨されない部分を歩いていることだ。

韓国人だからだろで終わらないでほしい。今や韓国人だけで構成されているアイドルグループは稀で日本人がとても多い。

今一度注意をすべきだ。海外アイドルグループが日本に来てドーム公演などをするとき、本当に危機感を持てているのだろうか。(韓国ドーム規模は日本のものよりかなり小さい)

外国人だと保険も降りないし事務所も大変だと思うし、死亡事故が起きられたら全員悲しいし困るんだから、しっかりやってほしいのだ…。

2023-04-02

BAND-MAIDの読み解き方

BAND-MAID米国を中心に海外で非常に人気が高いということは聞いたことがあるだろう。

だが、実際にMVを見てみると少し違和感を感じるはずだ。メンバーの多くは期待していたほどメイド風でもないし、楽曲はさほどポップでもKawaiiでもない。かといってギャップで驚かせるほどの音の凶悪さもない。普通にJ-POPの影響も感じられるクールハードロックである。あまりハードでない曲も多い。

ましてや2023年2月リリースされた「Memorable」はシンプルバラード米国シンガーソングライターが歌ってそうな曲調だ。

しかYouTubeでは、この曲を聴いて屈強な米国の男たちが涙を流している。いったいどういうことか。

BAND-MAID10年の歴史の中で様々な文脈がつきすぎて初見リスナーにはわかりづらくなっている。本稿ではそのあたりを読み解いていきたいと思う。

始動

BAND-MAID面白さは、計算された部分からどうしてもはみ出してしまうほころびにある。計算高くプロデュースされたバンドのように思われがちだが、じつは誤算の歴史であり、その誤算を受け入れ逆に強みにしてきたバンドなのだ

そもそもBAND-MAIDの始まりは小鳩ミクプロジェクトだった。秋葉原の有名メイド喫茶出身アイドル活動もやっていた小鳩ミクがアイドルグループ解散きっかけに、違う方向性音楽をやりたいと今の事務所に売り込みに来た。それならば過去経験を活かしてメイドバンドのコンセプトで行こうとすぐに決まった。

二人目のメンバーニコニコ動画で見つけてスカウトした。そこから人脈をたどりメンバーを増やしてバンドとなった。つまりメイド文化経験があるのはじつのところ小鳩ひとりなのだ

誤算

そして最初のほころびはすぐに来る。

演奏のしっかりしたメンバーを集めてしまったがゆえに、出音が本格的なロックとなってしまい、そうなるとアイドル出身の小鳩の声と合わないのだ。

こういう場合普通に考えたら楽曲をポップな方向に軌道修正するはずだが小鳩の決断は違った。このロックテイストの曲に似合うメインボーカルを入れることにしたのだ。

ツインボーカルとは言うものの小鳩はコーラス中心になる。自分がメインのプロジェクトだったはずが脇役にまわる。当時は楽器も弾けなかったのでバンド内での居場所あやしくなりかねない。

それでも良いバンドを作る道を選択した。

メインボーカルを入れた5人体制制作されたファーストアルバム「MAID IN JAPAN」は、今思うと一番コンセプトにぶれがない作品となった。

全員が可愛いメイド服を着たビジュアル最近の曲に通じる片鱗はあるものの、今よりもポップで聴きやす青春パンク風やロック調J-POP楽曲が多いアルバムだ。

作詞作曲はすべてプロ作家によるものだった。

迷走

ただそのコンセプトもすぐにぶれていく。小鳩以外のメンバーはやはりメイド服があまり好きではなかった。

またしても誤算である。さほどこだわりのないギターのKANAMI以外はいかにもなメイド服を着るのをやめた。

そしてまたこの時期は楽曲方向性J-POP風だったり、ポップロックだったり、よりハード過激ロックに振ってみたり、迷走していた。

事務所的にはそろそろ潮時かと解散させることも考えていたらしい。

そんな頃に意図せず大ブレイクしたのが初期の代表曲スリル」だ。

これまで以上にヘヴィサウンドクールでわかりやすボーカルラインが乗ったハードロックであるファーストシングルカップリング曲という位置づけだったが、このMVが翌年海外Webラジオで紹介されて一気に火が付いた。

そしてこの曲がその後の方向性を決定づけた。

https://youtu.be/Uds7g3M-4lQ

ライブバンドとして

BAND-MAIDの特徴のひとつはそのライブ本数の多さであるツアーに出ると毎日か一日おきでほとんど休みなくライブをおこなっている。「スリル」がブレイクした翌年の2016年国内19箇所ツアー、8カ国のワールドツアー、その他国内外の単発のイベントに参加している。

Wikipediaにあるライブ日程はツアーのみで単発のイベントは書かれていないが、それでも今どきのバンドとしては異常な数である。こうしてライブを重ねることでライブバンドとしての実力を着実につけていった。

そしてまた、メンバー創作能力も向上し、この頃から小鳩ミク作詞KANAMI作曲作品が増えていく。

ここへきてBAND-MAIDは外部の作家の力を借りず自分たちだけで勝負する本物のバンドになっていった。

ステージング

楽曲を聴いているだけではわかりづらいBAND-MAIDの特徴がもうひとつある。小鳩がメイド喫茶やアイドル文化からバンドに持ち込んだのは可愛らしい服装だけではなかった。

それがショーアップされたステージである。曲間のMCエンターテイナー小鳩の本領発揮だ。

萌え萌えきゅん的なある意味痛いコールアンドレスポンストークは、最初苦笑いの観客でさえ巻き込んでファンにしてしまう。メイド服を拒否したメンバーもこのあたりは寛容で観客との距離の近さを楽しんでいるようだ。

こういった通常のロックバンドにはない、とことん楽しませるファンサービス海外ツアーファンの心をわしづかみにした。

https://youtu.be/iqhgc963Ga0?t=368

テレビ出演や雑誌インタビューなども無口なミュージシャン気質メンバーに代わり、小鳩が担当バンドスポークスマンとしてサービス精神いっぱいにしゃべっている。

観客を惹き付けるタレントであるとともにマネージャープロデューサーのような立ち回りもこなす。そんな彼女のことをある海外アクタースイスアーミーナイフのようだと表現した。

そしてまた誤算

しかし、そんな各地で大盛況のライブツアー世界的な疫病で突然打ち切られる。予定していた初の武道館公演も中止になった。

前述のようにBAND-MAIDライブは単なる演奏会ではない。ショーアップされたファンとの交流イベントとしての意味を持つ。

ある海外ファンは「BAND-MAIDは曲をリリースするのではない、体験リリースするのだ」と言っていた。

そんなバンドにとってライブができないことは大きな打撃となった。

まさにこれからというタイミングで、バンドは2年以上立ち止まることを強いられた。

復活

そしてついに2022年、待望のライブツアーが再開されることになった。

8月国内ツアー10月に全米ツアー。だが世界からライブイベントが消えた後であるライブを楽しむ文化自体が失われたかもしれないし、当時ファンだった人たちがバンドに興味を持たなくなっているおそれもあった。

しかし、ふたを開けてみれば見事にソールドアウトだった。ツアーバスで各地の会場に訪れると、そこには2年前と変わらない熱量ファンバンドを待っていた。

この忘れがたい経験をもとにツアー中にメロディを書き、日本に戻るとすぐ、ファンに向けた感謝気持ちをつづった歌詞を乗せ曲として完成させた。

それが「Memorable」だ。

そして今年BAND-MAIDは結成10周年を迎える。

歌詞に込めた思いと、決して平坦ではない道をメイド服姿の小鳩ミクが歩くMV意味世界中のBAND-MAIDファンは完全に理解して心を打たれるのだ。

https://youtu.be/DQX8BTTsHHU

anond:20230401223335

その場合女性アイドルの卵に対して性的搾取をしていた存在同性愛である仮定しないといけない。

女性アイドルグループの候補生たちを共同生活させる。

そこに訪れる性的搾取者は同性愛者の女性である

その女性の「お相手」を務めるとデビューのチャンスがもらえる(と考えられている)。

このように仮定するとその性的被害の度合いが異性から場合と比べて和らぐような印象を受けるかどうか?

考慮してもいい課題だと思う。

同性愛から被害の印象が軽減されているかどうか?

2023-04-01

なるほど。

被害者未成年女性であったなら、

ジャニー喜多川氏によって為されたと報道された行動は許されるものではないだろう。

例えそれが噂のようなものであったとしても世間糾弾へと動くはず。

しかし、今回のBBC取材のように疑惑の域を超えた報道でさえ受け流されているのはそれは被害者が「男」だからだ。

もしも、これが女性アイドルグループの卵に対して行われていた行為であるのなら全く違った反応となったであろう。

anond:20230401143626

フェミニズムとしては先進的なbbcに乗っかれるし、フェミニズム先進国の韓国国威を揚げれるという意味では一石二鳥

同性愛者による性暴力だとか、女性ファンが群がるアイドルグループ糾弾という難しい局面でもあるが、そのようなマイナス差し引いても手取り正義点がかなり高い水準で得られる。

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