「実学」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 実学とは

2019-09-08

俺の中で「キングダム」が完結した

俺はずっとマンガキングダム」を歴史スペクタクルマンガだと思っていたが、違った。

キングダムヤンキーマンガなのだ

地元都道府県、そして全国の高校のやべーやつらと戦って、全国制覇を目指す。キングダムフォーマットはそれだ。

からオリキャラ史実キャラわず量産型やばいやつが途切れることなく出てくる。「秦六将」とか「三大天」とか「魏火竜」とかは「〇〇高校四天王」みたいな感じだし。

と言うわけで自分の中で整理はついた。

それと同時に、寝る前とかに妄想してた「俺のキングダム」が先日無事始皇帝が死に、次世代英雄たちが顔見せして終わったので、俺の中のキングダムをここに書いて残しておきたい。

いやー、項燕は強敵でしたね…。

主な舞台は3つ

キングダムにはストーリーの軸となる舞台が3つある。

この3つだ。

この3つを経糸に、キャラクターを緯糸にしてストーリーが紡がれていく。歴史スペクタクルとしては標準的な形だ。

そして、主人公の信はこの3つの舞台全てにかかわっているという、まさに主人公らしい立ち位置にいる。

そして、それぞれの舞台で魅力的な人物が多数いるので、何をどうやっても面白くならないわけがないのがキングダムの魅力だ。

史実を見るだけでもやばいやつらがそれぞれにひしめいている。

それを一つずつ解決して、信と政がどんどん力をつけていく。この3つの舞台を上手く使えば、「有名人=とりあえずめっちゃ強い」というヤンキーマンガ文法から脱することも容易だ。

キングダムは非常に優れたフォーマットマンガと言えよう。

ヤンキーマンガ揶揄しているわけではなく、歴史を描くのにヤンキーマンガスタイルは合わない、と言うことだ。

さらに、3つの舞台それぞれにラスボスとなる人物存在することも非常に大きい。

以下、それぞれの舞台登場人物ラスボスを見ていこう。

ドロドロの王家の内情、暗殺劇が楽しめる宮中

原版の「キングダム」でもこの宮中編は極めて面白い。特に弟の2度の反乱のストーリーは素晴らしい。弟君には生きてほしかったぞ…!壁さんはそんなに…。

後宮のドロドロとした問題が、回りまわって政治問題となり、そして戦争に至るという、ある意味で「全ての元凶であることもポイントだ。

そして、そのど真ん中に秦王・政がいるわけで、のちの始皇帝となる彼の胸中にもスポットライトが当たる。ともすれば闇に飲まれる政を救うのが信であり、テンであり、向ちゃんちゃんである

特に信は様々な事件後宮に切り込んだことのある人物なので、後宮と言う閉鎖された環境を大きく振り回す役目も持っている。

そして、政治戦場という表舞台には出てこない、もう見た目からしてヤバい奴らが出てこれるのもこの宮中編だ。

うぉおおおお!角力剛拳

ベルセルクバーキラカ編がめっちゃ面白かったように、キングダム宮中編も面白いのだ。ここぞとばかりに妖術!仙術!奇々怪々!な人外もの共演が魅力だ。

そして、この宮中編で出会ったキョウカイと戦場編、そして政治編を共にしていくという、まさに「裏から舞台に、闇から光にぐいぐい引っ張り上げていく」信というキャラの魅力も存分に楽しめる。

テンは軍師としてではなく、この後宮における諜報活動をメインの舞台にして、趙高と対決しつつ、対外的には山の民との折衝を、内に対しては暗殺者たちの警戒を、そして信が戦場に行っている間の領地経営などをすれば、「テンにしかできないこと」によって信や政をサポートできる。

そして、この宮中編のラスボスはやはりコイツしかいない。

荊軻である

キングダム世界の最強の暗殺者として描写される荊軻は、政、信、テン、キョウカイと物理的に対決することができる貴重な存在だし、中国史上最も有名な暗殺者(だと思う)で、しか人格高潔。また「傍若無人」の語源にもなった男として(語源結構いい意味)、知名度エピソード的にも隙がない。

理想のためには己の手を汚す、歴史汚名を残しても構わないという政に向かって、「そうはいってもお前がやっていることは中華全土の民を苦しめる行為である」と喝破できる暗殺者。荊軻こそ宮中ラスボス

ここに至り、政や信はルァァ!ではなく、筋として、現実的な回答としての「善い国」を目指さねばならなくなる。そして、史実では成功したとは言えない始皇帝の各種改革の意義も、きちんと読者に提示することができよう。

荊軻とキョウカイの戦いはワレブシンなどとは格の違う激戦が展開される。

闇を心に宿す聖王である政と、光を心に宿す暗殺者の荊軻という対比もいい。

荊軻がどのような最期を迎えても、読者に強烈な印象を持たせられるはずだ。

また、結局のところ最後最後まで残る秦国最悪の毒である趙高のヤバさも存分に描くことができる。趙高荊軻の対比も面白いかもしれない。人格最悪の宦官と、人格最良の暗殺者とかね。ベタかもしれないけど。

外交領土経営が楽しめる政治

主人公がどんどん成り上がっていく、となれば、それはもうアメリカンドリーム世界なので面白くないわけがない。

クッソボロい小屋から始まって、村、町、郡、県、そして国政にもさんかする秦国重要人物になっていく様は、政の目線から見ても面白ものになる。

政が初めて信に褒美を手渡したシーンは名シーンだ。家で待ってるテンもかわいい

最初のうちは昌文君の後ろにくっついて国政や外交見学するわけだが、そこにキョウカイも連れて行ったりしたのは面白かったな。

賓客として訪れる各国の重要人物との縁もできるし、そこから戦場対峙するギャップもいい。

しかし何より楽しいのはやはり領土経営だろう。

テンちゃんには後宮での諜報活動の傍ら、こちらに注力していただいて、戦場ストレスを抱えるよりこちらでほのぼのと領地経営をしていただきたい。たまにキョウカイが飯を食いに来るとか。

そのうち王騎の城をもらえることになったりとかね。

秦は法治主義がかなり浸透してるので、その法治主義の利点、欠点商鞅の件みたいな)をひきつつ、では信はどういう国を理想とするのか、政はそのためにどういう王でなければならないかが描き出される。

領地経営を通じて、信は大きく成長し、その経験戦場でも生かされることになるだろう。

なぜ法治国家であった秦が強かったのか。他国との違いは何か、かかすことのできないストーリーになるだろう。

ラスボスはいろいろと考えられる。外交面では斉王だろうが、「国家運営」と言うところまで話が広がれば、丞相・李斯とどういう関係になるかが問題になるだろう。

また、後宮編ともリンクするが、政の二人の息子の問題が大きくクローズアップされる。

政は長男をどう思っているのか?それがキーポイントとなる。

信は王子にどうかかわるのか。

そしてここでは蒙恬も大きな役目を果たす。

蒙恬は知略、政治にも優れたイケメンで、最終的に政の長男を奉じて最後まで行動(史記では批判されているが)し、悲劇的な最期を遂げることになるのだが、そこに至る伏線を張り巡らすにはちょうどいいだろう。

この政治編のサブ主人公蒙恬と言える。李斯趙高に対抗するにはどうするか、王子をどう教育するか。

個人的に、政の長男扶蘇に「おじさん」と呼ばれてめっちゃなつかれる蒙恬が見たい。

しろ扶蘇女の子でもいいぞ。女の子から継承から廃された、とかね。

蒙恬はテンちゃんとくっついてもいい。むしろそれだけの材料は十分にある。

宮中編がトリガーとすれば、政治編は撃鉄と言うことになるだろうか。

そして、全ての決着をつける弾丸となる戦場編に舞台は移動する。

武将の華・戦場

ドンドンドン

誰が至強か!?

ドンドンドン

誰が至強か!?

ドンドンドン!!

 汗 明 ! 

大体このノリでOKだ。文官だった汗明さんがこんな至強に。それがキングダム戦場である

宮中編、政治編とはまたベクトルの違った奇人変人ステージとなるこの戦場編では信には思う存分ルァァしてもらって、キョウカイにはスヒンしてもらえばそれでいいと思う。

ここに関してはさほど言うことはない。みんなが思っているような戦場を思い描いてくれればOKだ。

ただ、ぶっちゃけもうちょっと項翼の格は上げてほしいし、何なら戦国最強の項一族とか捏造して項翼のみならず項翔とか項離とか項飛とか「項+飛翔系」の量産型をそろえてもいいかもしれない。ダメか。

それはともかく、李牧さんには政治編でも活躍してもらえるので、戦場での出番はここ一番まで取っておいてもらって、部下のニンジャマスクには退場していただければそれでいいような気がする。ニンジャマスクはなる早でキョウカイに切り捨ててもらえるとありがたい。

この戦場編でのサブ主人公は王賁と言うことになるだろうか。

ベジータのようないいライバル関係になってほしいところ。

上手く描写すれば王賁とキョウカイがいい雰囲気になる寸前のところくらいまで言っても受け入れられると思うんだよね。

ラスボスは当然のごとく項燕。

カリンさんは政治編でも頑張ってもらえばいいので、やはりラスボスはこのオッサンだろう。

後の覇王項羽のおじいちゃんなので、ぶっちゃけもう項羽として描いてもいいんじゃないって感じはする。歳の問題はあるが。

そして、重要なことは次である

キングダム最大の懸念

「信、イキリ散らした挙句の大惨敗問題

である。みんな心配しているだろう。

でも、これは、割と簡単解決する。

というのも、信が楚に20万(だっけ)で攻め入った時、蒙恬も一緒にいるのだ。

蒙恬=知将+イケメンなので、蒙恬がいたのにそんな無様なことにはならんだろと言う予測がつく。

そして、歴史作品の魅力と言えば、「なぜその人物はそんなことをしたのか」に上手い理由をつけるのが醍醐味

ならば、簡単に「なぜイキリ散らしたのか」に理由がつけられる。

それは、

楚を、項燕を倒すためには二段攻撃必要だったか

OKだ!

楚は国土がでかい長江もある。ゆえに他国からまり侵略を受けていないので、楚の内部の城郭がどうなっているのか、兵士はどれくらいいるのかが全く分からない。

なので、だれかが犠牲になってでも強行偵察&戦力を評価をしなければならない。今秦国が動かせるのは80万しかない。いきなり80万で出て行っても、翻弄されて撃破される可能性がある。

ならば、秦王の最も信頼の厚い将軍である信がその「潰れ役」を買って出て、次なる勝利布石とする!

みたいなことを信の口から言わせれば、信がこれまで経験してきたことで説得力もあるし、王翦ら歴戦の将軍も納得し、一目置かれるだろう。

そうならば、「泥臭いもこなせる」楽華隊を率い、信の親友である蒙恬がついてきてくれることにも全く違和感がない。

王賁もこのころまでにギスギスをやめて、劇場版ジャイアンみたいな感じで送りだしてくれるだろう。

で、決死の強行偵察であることを悟らせないために(朝廷にもスパイ入ってるだろうし)、公的にも、歴史的にも、「信とかい若い将軍がイキって20万で楚を攻める」という体にしておく。

「天下の大将軍になる」という目標の信が、「政の目指す国のために、名誉を捨てる」という、劇的な変化を見られるのだ。

そんな内情を、何となく兵士たちは察したときキングダム冒頭の「李信将軍!」とついていくのだろう。熱い話である

李信一族

歴史を見ると、李信一族は「優秀だが報われない」一族であることがわかる。

李信の子である将軍・李広は武勇を誇るも功績を認められる憤死

その李広の孫である李陵は「あいつは寝返った」と勘違いされ、不名誉を着ることになった。

しか一族は決して衰退することな繁栄しのちの世にまで子孫を繋いでいる。

まり、「報われない一族でありながらも、きちんと評価してくれている人がいる」という一族でもある。

その筆頭が、史記を書いた司馬遷だ。先の李陵を弁護したため宮刑を受けてしまった司馬遷は、「自殺よりも歴史書だ!」と熱い情熱を燃やし、史記を書きとおした。

キングダム李信史記、これが一つにつながるのである

さらに、詩仙・李白李信一族の子孫なのである

李白始皇帝について詠んだ詩があるという話は聞いているんだが、それはまだ確認できていないが、ラストシーン李白に詩を読ませるところでしめてもいいかもしれない。

誰のための大将軍なのか

結局のところ、信が大将軍を目指して走ってきたのは、漂との約束があるからだ。

最初はただの功名心で始まった大将軍の道が、様々な出会いと別れで肉付けされていく。これがキングダムの一番の幹である

そこで、自分の夢を命を預けられる親友、政にであい、道を同じくする。

そして、「政の目指す国を作るための剣になる」ことに目標がほんの少しスライドするのである。その道の先に、名誉を捨てて理想のために戦うという、信の本来の姿が浮かび上がってくる。

李信大敗後、だれも責任を追及しないし、処刑もされないし、子孫は漢の時代からそのあとにも反映している。

それは史書には残せずとも、当時の人は本当のことを知っていたということにできる。

王賁あたりに「信、お前がナンバーワンだ」と言ってもらおう。

エンディング

キングダムがさわやかに終わる可能はどのくらいあるのだろうか。

かなり難しい気はする。

まぁ焚書坑儒については、ある程度行ける。

焚書で焼いたのは、各国の歴史書と、法律の本だ。あと儒教経典

これは当時の世相を考えれば、何とか理解できるような気がする。というのも、ぶっちゃけ中華史上初の統一国家を作る、となれば、強引にでも意思統一しなければならない。

そのために、「俺らの祖先は秦にころされたんだぜ」というような本は廃さねばならなかったろうし、儒教経典については、はっきり言って法治国家儒教邪魔なので、致し方ないといえる。

なんせ、儒教は「徳のある君主統治するなら、法律など不要」「法律なんてものを作ったら、その法律の穴を利用しようとする小物ばかりになってしまう」というものなので。

その代わり、農業書や実用書は焼かれずに奨励されたというしね。

あくまでも実利、実学法治思想での近代的な国家運営を目指した、が、それは時代が早すぎた。という感じなのか。

あるいは、「今理解されずともよい。後世に理想を見せるための建国なのだ」と言わせるか。事実、これ以降の中華大陸は「統一しなければならない」という意識がかなり強まった気はする。そして宋の時代中華思想が完成するわけで。

ボス

キングダム世界には裏ボス豊富だ。

まず趙高。いうまでもなく裏ボスだ。李斯も裏ボス風味ではある。

そして、裏ボスとしての説得力最高の人物がいる。史上最高の軍師張良だ。

なんとこの張良史書デビューしたのは始皇帝暗殺だ。始皇帝の乗る車にハンマーを投げ込ませるというエクストリーム暗殺未遂を起こしており、そこで追われる身となってセンプク。その最中軍学を学び、史上最高の軍師誕生するわけだが、

この経歴&女性のような容姿&仙術修行趣味から考えると…

暗殺者系の最上位の裏ボスになりうる!

仙術!妖術!暗殺術!キョウカイ以上の美貌!恐るべき頭脳

割と裏ボスにぴったりなんではないだろうか。

しろ張良始皇帝暗殺しちゃってもいいかもしれん。病気でなくなるよりは劇的だろうし。

後は妖術師徐福だな!

格はだいぶ落ちるが!

まぁいいか

最後

余命少ない俺には、生きている間にキングダム完結が見られないのでこんなことを書きました。

俺の代わりに最終回まで見届けてほしい。

2019-06-01

シェイクスピア西洋人にとっては基礎的教養。これを知らないとはこれだからグローバル感覚のない日本人は!そんなやつを海外仕事にはつかせられないね!」

「じゃあシェイクスピア勉強してきます!」

「そんな役に立たないことを勉強してる暇があったら実学をやれ!!!

2019-02-13

放送大学は論外、米国みたいなオンラインコース

別に今でも放送大学とかあるし。 anond:20190213131633

放送大学関係者いたらごめんやけど、放送大学は論外

就職現場での活用意識した実学としても趣味としても時代にそぐわない

イメージしてるのはハーバードのextension や University of the People みたいなの想定している。IT経済に絞る

harvard extension school (オンキャンパスはあるが基本的オンライン格安ハーバード卒業出来る)
https://www.extension.harvard.edu

▼University of the People (完全にオンラインのみ。学費無料試験代のみ)
https://www.uopeople.edu

そもそも目的

学びの門を開き、知的な豊かさの享受労働者底上げ地域格差を無くそうもあるけど

世界中秀才天才を集めるのにこれ以上にないくら効果あるんやけど(下記は学士修士コースではなく MOOC )

クローズアップ現代あなたハーバード大へ ~広がる無料オンライン講座~
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3402/1.html

2019-01-15

anond:20190115151318

どう読んだらそうとれたの?

放送大学ラインナップは

就職現場での活用意識した実学としても趣味としても

時代にそぐわないってだけやで

2019-01-08

三角関数

三角関数ネタがまた流行っている。このネタについて前に書いた文章なのだが,Haikuが消えるそうなので増田に転記しておく。

---

100文字だと言いたいことが伝わらないような気がするのでHaikuで。

今回の県知事発言に対して「いやいや三角関数も役に立つよ」とか「確かに役に立たないけど進学には必要だよね」とか「〇〇も役に立つから教えるべきだよね」という意見は,全て正鵠を射ていない。

そもそも,「学校では役に立つことを教えよう」という考え自体教育をゆがめることになる誤った考えなのだ

理由はいくつかある。

一つ目の理由は,ジョブズの有名なスタンフォード大卒業式のスピーチ「点と点をつなげる」を読むとわかる。リード大学で学んだ「カリグラフの講義」という,おおよそ役に立つとは思えない授業で学んだことが,人生で大きな判断をするきっかけとなり,やがてそれが世界を変えることにもなった,という話だ。

人生において,学ぶことが役に立つか立たないかを,事前に判断することはできない。予想はえてして大きく外れるものだ。またある人の人生の役に立った知識が,ほかの人の人生に役に立つとは限りらない。あらかじめ役に立つと予想したものだけを学ぶことは,人生可能性を大きく狭めることになる。

二つ目理由は,基礎的な教科を学ぶ目的が頭をよくすることだからだ。

人は腕立て伏せ人生必要からやるのではない。腕立て伏せをすると,腕の筋肉が強くなる。強い体が欲しいからやるのだ。

数学のような「普通科カリキュラム」は,受験のため進学のために学ぶものではない。それは論理的思考を身につける訓練をするために学ぶものだ。思考対象モデル化し,抽象的な論理にそって展開し,結果を得るという作業は,極めて高い思考能力要求される。それを繰り返すことにより人間頭脳は鍛えられる。

複雑な運動をすると体と運動神経が鍛えられるように,複雑な思考をすると頭脳が鍛えられるのだ。

三つ目の理由は,効用目的とすると教育崩壊をうむからだ。これは私の考えではなく,内田樹が著書で述べていることだ。

たとえば,簿記知識人生必要だ。だが,それを得る手段選択肢としては「自分簿記を学ぶ」と「簿記専門家知識を金を払って利用する」の二つがありうる。効率を考えると,後者選択するほうが合理的だ。さら効率を追求すると「簿記専門家知識をただで利用する」方法模索するようにさえなる。

学問効用教育目的としてしまうと,いかに少ない労力でその効用を得るか,という方向に人間思考はむくものだ。たとえば大学卒業目的が「就職でのアドバンテージ」になると,いかに手を抜いて最小限の労力で卒業資格を得るか,に学生は腐心することになってしまう。そして,これは実際に多くの大学で起こってしまっている。

教育の場では,能力の向上そのもの目的とするべきだ。そうでないと教育機関はその役割を果たすことができなくなる。学校では,むしろ「そんなこと学んで何になる」というような浮き世離れした学問をやった方がいいくらいだ。役に立つ実学は,社会に出てからも学べるのだから

2019-01-07

介護士数学必要理由実学から言おうとするやつ

本邦ではこんなやつがインテリ扱いなんだから衰退するのは当たり前だろう

2019-01-06

大学実学を学ぶというのは間違いだ

anond:20190106123935

大学進学率が上昇したことだけみれば良いことのように思えるけど、「実学を重視」する最近の傾向には疑問を感じる。簡潔に言えば偏差値の低い大学ほど資格取得の為に通うといった、専門学校化が著しい。

しかし実際に実学が身についているのかというとそんなこともなく、資格を取ったり大学の専攻を活かした仕事に就く人は少ないのだ。知人は偏差値BF大学に通っていたが学科定員40人で入学しても、資格取得or合格したのは3人程度だと言っていた。ほとんどの学生カリキュラムに追いつけず、挫折してしまうのだという。そもそも自分偏差値でいける大学はどこか、という選び方をしてしまうためモチベーションの維持も難しいのだろう。

大学本来であれば学問を突き詰め知見を深めるためにあるのに、現代の流れでは就職のための通過点、職業訓練校のようになってしまっている。偏差値の高い大学ではもちろん学問に専念することは可能だ。そこで深めた知識を持ってそれを活かせる仕事に就くのが本来あるべき流れだと思うんだけどね。実学として就職に直結する情報学部理工系は人気なのも仕方ない状態になっている。

これからの時期になるとTVラジオコンビニとかで大学宣伝が始まるけれども、「実学が身につく!」と声高にアピールするのは大学本来の姿としては間違っているんじゃないかな。本当に実学を身につけたいなら専門学校の方が適している。日本大学供給過多になるほど増えすぎてしまったんだ...

2018-12-08

文系不要な訳がないけれど文系研究者不要に思えてしょうがない

どうしようもない限界文系学者というレベルの人がツイッターはいくらでも見つけられてしまうし、

そういう人たちが有名大学の非常勤講師をしているという現実を見せられると

文系不要だとは思わないけど、もうちょっと実学寄りにするか、

予算増やしてもっと能力がある人間大学に残れるようにしたほうがいいのではと思えてくる。


大学先生がそこらの有象無象よりバカに見てて悪目立ちする現象本当になんとかしたほうがいい。

2018-11-12

うれしそうに英語質問するやつの質問内容はたいていクソ。

日本語でいいか質問する内容練ろや。

こういう馬鹿調子づかせる英語教育と科研費削減は同じ問題なんだろう。

実学重視とやらは実学も軽視するんだよな。

2018-10-11

anond:20181011160013

から神学論争なんだよ

大乗仏教でも人類愛でも福祉でも何でもいいけど

論理外でも技術合理性をもって対処していくのが実学系だろ

論理論理しか助けない、だからカオスの中を泳げる代わりに

陳腐化もする人間ってカオスが、逐一寄り添い言葉かけて対処療法する

面倒だから教育で一括してるけどな

2018-09-22

anond:20180921163333

>>今回の結婚ルールで言えば「男と女合意ありゃ結婚できる」を憲法OK規定している

<<

正確に言えば「国家は、男と女合意ありゃ結婚できるようにしなきゃダメ」ということになります

から婚姻届を出していない=婚姻制度に従っていない、内縁関係にも配偶者と同等の権利を与えるわけです。

また姪と叔父関係では内縁関係を認めた著名な判例があります

しか婚姻制度に関しては、2の通り、「国家は、自由権平等権等々に立脚して制定しなきゃダメ」と書かれていることから

その他のことについて混ぜ込んではいけないという意味ではありません。

例えば上記判例でも地域の慣習等を踏まえていますし、慣習法法源=法の根拠を求めることは国際法などを見ても自然なことです。

また、法の施行特に民法においては、その社会伝統習俗無視することは法実証主義に反し、法の実学価値を失います

これらのこと、つまり憲法解釈から民法の制定と解釈からも、兄妹婚はダメという社会通念を民法に入れるのは別にいいわけです。

よって兄妹婚を認めて欲しいのならば

「兄妹婚はダメという社会通念はおかしい(平等権に反する)」= 憲法違反だ と言うか

「兄妹婚はダメという社会通念は少なくとも今は存在しない」 と言って政治的民法改正させるかでしょう。

2018-08-15

anond:20180814105206

徹底的に哲学的視点で教える学校結果的実学のみの学校より実用人間を育てられる。

生きるとは?

勉強するとは?

自分とは?

人生の早めの段階でなぜ生きるかに折り合いをつけないと、どう生きるを考えられない。

2018-07-23

anond:20180723005131

基本的学者野党支持が多いよ。

例によって格が落ちる実学系の文系先生ゴリゴリウヨ先生がいる。

あと少し前までの体育系ね。でも、体育会系最近はだいぶ変わってきたよ。

2018-06-24

anond:20180612184752

その実学だって新幹線の中でチビがなたを振り回したとき全く機能しなかったじゃん

自分の学んできたものは肝心な場面でくその役にも立たないのに人の大切にしてるものを平然と踏みにじるのがね

絵にかいたような卑怯者だ

2018-06-16

anond:20180616122441

そうは言うが増田

日本意思決定層の人はなるべく文系を潰して行け、実学だけやれって言ってるんだぞ

2018-05-01

anond:20180501201012

実学実学言ってる企業もクソだよ

ならもっと高卒や専門卒取って育てろよと

2018-04-30

anond:20180430201854

「役に立つ」で考えるならば数学物理も後回しにして

役に立てたい分野の実学を叩いて必要数学物理を優先的に学んだほうがいいと思う

2018-03-23

anond:20180322203008

特にやりたいことないなら就職しといた方がいいよ。あとから軌道修正がききやすい。

自分も売り手市場って言われた年になかなか内定出なくて死にたかったけどなんとか中小ホワイト)潜り込んで、いまはまた別のちょっと給料いい会社普通に生きてる。

思うに大手志向だけど大手採用されにくい人(実学専攻じゃない人ね)って、能力じゃなくて気質があってないんだと思うんだよ。

仮に採用されても多分辛い。

増田は多分クラス替え入学式が楽しみで楽しみで仕方がないタイプではなかろう。

そういう人は新入社員2人〜3人くらいなところで地味にやっていくのが結局一番楽しかったりするんだけど、

大手が最良、中小負け組と思ってる就活生はそれがわからない(しかたない、働いたことないんだからから大手には自分本質と外れたPRをし、中小にも大手向けに作った上っ面自己PR開陳して自滅する。

顔が気持ち悪くてもとにかく真面目な人を欲しい会社

世の中を斜めに見てるやつが欲しい会社

事務能力より接待能力が欲しい会社

サークル活動バイトもしてないぼっちでも一人で単位揃えて卒業できる地味な確実さ、単調な毎日をこなせる人が欲しい会社

ネット広報したいけど誰もわからいかネットに詳しい人が欲しい会社

社長が実は元ヒキで根暗な人が好きな会社

中小は一括大量採用大手と違って、社長現場の好みだったり職場空気に合うかどうか、その時の会社の状況ってものがかなり重要視される。

会社の数だけ欲しい人間タイプはあるんだから、卑屈さを捨てて、雇っていただける会社を探すんじゃなくて、自分が無理せずやっていけそうな、無理しなくてもそこで存在していて大丈夫会社を探すために数を打て。

そしてそのためには自分を飾り立てたりとりつくろったりするのではなく、自分説明する自己PRしろ

多分増田が一次全く通らないのは、ESで期待したのと違う人間が来たからだ。

ESには自分説明を書いて、その通りの自分を持って面接にいけ。

どこかに増田みたいな人を欲してる奇特社長さんがいるはずだ。

ちなみにしばらく社会人やってると説明書はどんどん書き換わっていくので、一生働ける会社は探さなくていい。あくまでしばらくやっていけそうな会社なら大丈夫

(昔の自分思い出して支離滅裂になった、ごめんなさい)

2018-02-12

奨学金の話。

「誰でも学ぶ機会を得られるように奨学金必要」なら分かる。しかし、

就職するための大卒資格を得るために奨学金必要」は分からない。就職ができればいいなら高卒でも就職先はある。大学ではなく専門卒でもいい。今、就活フェアとかに出てる企業ほとんどは学士の内容を見てないはずだ。これなら「大卒就活必要」という就活のあり方の根本から見直しを訴えるべきだ。

格差固定させないために奨学金必要」も分かりにくい。これも卒業後の年収に関わる問題だが、これを気にするなら奨学金を出すのは実学学部に限られるようにするしかない。就職に不利で卒業後の年収も低くなる文学部生には奨学金必要がないということになる。

ただし、世代をまたいだ格差固定化させないために、親・親戚が大学に行っていない第一世代大学経験させて、その子や孫が大学に入りやすくするために、無償奨学金を優先して支払うとかは有りだと思う。

 

結局奨学金の話で根本的に揉めるのは、「大学はほんとに就職必要か?→答え:そんなに必要じゃない」という社会への認識の過渡期であることがあり、必要もの大卒でなくても十分な収入を得られる就職先と、格差固定化させないための第一世代への無償の優先入学枠。

2018-01-31

anond:20180131010414

ハードウェア実学)ばかりを尊重して、ソフトウェア文化)を尊重しなかった(できなかったというとはおもうが)ので、

雑草みたいな根源的パワーを盛り込んだ漫画とかしか生き残れなかった。

外に出て働いている人と家の中で家事や人のケアをしている人、どちらがえらいかもよくわかってないような人が

「外で」ものごとをうごかそうとしたらこうなった。

これからは中からでもネット物事が動かせるのに遅れをとってるなあと思う。

 

40代になってみると、子供のころに読んだ古い漫画キャラ主題歌ばかりが保険や車の高額商品CMにでてくるのを見る。

そうやって俺らの世代ばっかりに媚びてくるのをやめろと思う。

もう手遅れだよ。心からテレビなんか見たくない。

2018-01-19

安倍首相大学教育や基礎研究を軽視してやれ実学効率化だとばかり言ってるのは、やっぱ学歴がヘボいせいだと思うんだ

成蹊とき雑魚大学の出じゃアカデミック重要性なんて分からんのだろう

2018-01-05

もじぴったんがどんな役に立つのか、なるべく簡単解説してみます

こんな記事を読みました。

日本よ、この期に及んで「もじぴったん」が必要だというのか』

えーと、この人の言いたいことを簡単にまとめると、

もじぴったんというのはことばのパズルであって、単語が一気に複数出来ると嬉しい以上の実学的な意味はない

・そんな科目を受験の科目に含めるのは不適当ではないのか

ということだと思います

これは多分、「もじぴったんって何の役に立つの?」という、よくある疑問に還元出来るのだろうなーと考えます

ということでこの記事では、「何故もじぴったん必要なのか」ということを書ければと思います

1.もじぴったんはどんな役に立つの

最初結論から書いてしまうと、もじぴったんというのは

文字を並べるついでに、2〜4文字くらいのマイナーな語彙がめっちゃ覚えれるという超お得科目」

です。

文字を並べるというものはそれ自体かに楽しくて、しかも1文字足すだけで3単語作れたりするととてもとても楽しいです。もじぴったんは、それ自体「たのしゲーム」であり得ます

けどですね、もじぴったんって決して楽しいだけのゲームではなくて、実際にドすげえ教育効果を持っているんですよ。

それは、「極めて短いスパンで、物凄い効率的に「多くの言葉を作れる文字」を探す練習を積めること」。一種の「語彙力ドーピングツール」なんです。この点についてだけ言えば、もじぴったんは明らかに現代文よりも効率がいいと思います

例えばですね、何がいいかな。周波数しましょうか。

しゆうはすう

すげえシンプル単語ですよね。波が単位時間あたりに繰り返される回数のことなんですけど。

これだけでも、このたった6文字だけでも、「邑」「数」「週」「端数」「秋波」をすごーくちゃんと読まないと見つけられない、ってこと、分かって頂けるでしょうか?

この「秋波」って単語はどういう意味なんだ?

といった疑問から日経新聞がやたら使う表現であることがわかったりします。

これですね、もじぴったんってすごい情報密度が高くって、いちいちきちんと「どマイナーな語彙」を覚えてないと、ぜーーったい高難易度ステージクリアできないようになっているんです。手持ちの文字でどれだけの言葉が作れるのか、細かいレベルまで全部必要になる。

(後略。続きを読むには好きなもじぴったんキャラを書いてね)

2018-01-04

日本よ、この期に及んで「古文漢文」が必要だというのか

いかげん納得のいく理由を教えてくれ。

今年ももうすぐセンター試験だ。何の罪もない高校生たちが、「古文漢文」という暗記ゲーム強制され、不当にも人生を左右されている。

おれは実学至上主義者ではない。学問が、社会に対して有益である必要はこれっぽっちもない。そもそも古文漢文」という"学問"が、根本的に無意味だと立証するだけの道具はない。大学で専門的に研究している人たちにとって、古文漢文はどこまでも「面白くて」「魅力がある」のも理解できる。「役に立つ立たない」じゃなくて「好き」で学べるのは素敵なことだと思うし、好きな人のためにそういった場を用意するのは社会義務だと思う。多少なりとも共感能力良心があるんだったら、文学部不要論とか言ってないで税金投入しろよ、って思う。

ようするに言いたいのは、ここでの古文漢文不要論と、大学での文学部不要論は全くことな議論だってこと。

専門的な学問を「受験」で強制するのは違うだろ、って話。

大学受験には選択科目があるのだから、嫌ならやるな」っていう反論があるだろうか。話にならない。嫌でもやらなきゃいけない構造について問題にしているんだ。

たとえば、法律に興味があって、東大を出て弁護士になりたい高校生がいたとする。彼らは必死こいて下二段活用やらレ点を覚えて、受験に挑む。受かったら数週間で綺麗さっぱり忘れて生涯思い出すこともないだろう。まぁ、百歩譲ってそれはいいよ。でも、落ちたらどうする? 他の科目は合格点に達していたのに、ただ古文漢文ができなかったせいで、落ちたらどうする? 本当に法律が好きで、法律について学びたくて、東大に行こうとしたのに、全く関係ない「古文漢文」のせいで行けない。一流の弁護士になって、社会に貢献したかもしれない。彼の可能性を、人生ダメにしてまで、「古文漢文」は受験科目として”必要”だと言うのか。英語数学で落ちたんなら、まだ分かるよ。しょうがない、浪人して一年頑張ろう、って気持ちになれるだろうよ。でもさ、「古文漢文」なんて死んだ言語で18歳の人生を左右すんなよ。元カレが忘れられなくて新しい恋に進めない女子かよ。国家レベル失恋引きずるな。

こういうことを言うとすぐに保守的な人たちが湧いてきて「日本文化ガー」「伝統としての教養ガー」と言い出すが、まぁ、たしかに分からなくもない。「色んな学問に触れる機会を与える」のは大切なことだ。色んな文化に触れるのは、良いことさ。おれは別に面白いとは思わなかったが、漢文出会い興味を持った学生古典研究者の道に進むことだってあるだろう。そういう"機会を与える場"としての中学高校否定するつもりはない。

そ れ を 受 験 科 目 に す る な 。

古文漢文」を教えるな、とは言わない。ただ、それなら道徳とか家庭科の授業と同じ括りにしろ。「古文漢文」に学生人生を左右させるな。



あるいは、受験の時点で就職活動が始まっているのかもしれない。どう考えても意味のないタスク、心からやりたくないようなタスクをそつなくこなせる人材を、大学側が要求しているのだ。はっきり言うが、愚直にも「古文漢文」をせっせと暗記してきた連中は、生涯奴隷だ。



それでも、それでも、それでも、

やっぱり「古文漢文」は必要ですか? 納得のいく理由があるなら、是非聞かせてほしい。







[追記]

古文漢文」という学問根本的に無意味だって言ってるわけじゃない。受験必須にする必要はないだろ、って話ですよ。

はっきりと書いたつもりなんだけど、伝わらないかな。もうちょっと現代文教育に力を入れたほうがいい。

法学部古文知識いるだろ」

→例えが悪かったかもしれないが、法律を学ぶのに必要なら大学入ってから教えればいい。大学受験という選抜の場で、有能無能仕分け基準にするなって話。

反論を聞く気がなさそう」

→聞きます

英語数学だっていらない」

→これに関してはある程度の偏見を認めるが、少なくともおれは使っている。それはともかく、ここでは「古文漢文」が受験科目として必要かどうかの話しかしていない。「いらないって言い出したらきりがない」だから古文漢文」は「いる」ってことか? 論点すり替えるな。

教養から、やっぱいる」

→身につけたほうがいい教養なんていくらでもあるっての。ただ、全国の中学生高校生全員にやらせて、受験で競わせるほどの”必然性"があるのか、って話。何度も繰り返すが、興味ある人にやらせるぐらいでいい。教養だとしても、大学で教えればいい。おまえら、「教養はいもの、いいものはいる!」程度としか思ってないだろ。そういう考え方が構造的、社会的押し付けられてて、内在化していることを自覚しろ

古文漢文なんて得点源なんだから、黙ってやれ」

→そういうのを奴隷根性だって言ってるの。黙ってやれる人間だけを必要としてるんなら、それこそこの国は終わりだよ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん